JPH03177724A - 密閉循環空気冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、ビルの空調器や電気機器等の熱負荷部の冷却
に用いられる空気冷却器の結露・漏水識別装置を備えた
密閉循環空気冷却装置に関する。

（従来の技術） 従来の空気冷却器を配した密閉循環空気冷却装置におい
ては、第３図に示す如く、空気冷却器（１）にて冷却さ
れた空気は、矢印で示すように送風機（２）によって熱
負荷部（３）に送風され、熱負荷部（３）を冷却する６
熱負荷部（３）によって暖められた空気は、空気冷却器
（１）に戻り、空気冷却器（１）に流通された冷却水に
より空気冷冷器（１）の図示しない冷却管を介して冷却
され、再び送風機（２）によって熱負荷部（３）に送風
される。

尚、空気冷却器（１）の熱交換作用によって暖められた
冷却水は、循環水ポンプ（４）によって冷却塔（５）に
送水され、冷却塔（５）での外気との直接接触・蒸発作
用にて冷却され、再び空気冷却器（１）に戻る。

又、熱負荷部（３）の冷却用空気が空気冷却器（１）の
冷却管を介して冷却水と間接接触した時、冷却空気の露
点温度より冷却水温度が低い場合、冷却管表面又は冷却
管接手部等に結露が生じるので、冷却空気の流れによる
結露水の飛散防止用としてエリミネータ（６）を設けて
いる。

一方、空気冷却器（１）とエリミネータ（６）の下部に
は、ドレンパン（７）を設け、空気冷却器（１）から発
生する結露水又は漏水を受けるよう構成されている。

さらにドレンパン（７）には、結露水又は漏水を機外へ
排出するためのドレン配管（８）、及びドレン配管（８
）の途上にドレンポット（９）を設ける一方、空気冷却
器（１）の漏水検出用として、ドレンポット（９）に水
位上昇を検知するポールタップ方式の漏水検知器（１０
）を設けると共に、漏水検知器（ｌＯ）の動作信号によ
って警報信号を発する制御器（１１）を設け、警報信号
によって故障を表示する故障表示！（１２）を設けて構
成されていた。

（発明が解決しようとする課題） 前述の熱負荷部（３）の冷却設備において、空気冷却器
（１）にて結露水が発生することは、よく知られている
ことであり、これ自体何ら異常なことではない。

ところが、前述の如く構成された空気冷却器（１）の漏
水検知ｖ１備では、結露水の場合も漏水検知器（１０）
が動作信号を出し、あたかも空気冷却器（１）での漏水
が発生したかの如く、制御器（１１）にて警報が発せら
れ、場合によっては全体設備を停止させ、空気冷却器（
１）の詳細点検を行わなければならなく、熱負荷部（３
）の運転管理上、信頼性が低いという問題を有していた
。

（目　的） 本発明は、空気冷却器の結露と漏水を識別し、信頼性が
高く、運転管理の容易な密閉循環空気冷却装置を提供す
ることを目的とする。

〔発明の構成〕

ｃａｍを解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明において第１の手段
としては、空気冷却器の結露・漏水識別装置として、空
気冷却器の表面温度を検出する表面温度検出装置と、空
気冷却器の空気入口の露点温度検出装置とを備える。そ
して、第２の手段としては、空気冷却器の結露・漏水識
別装置として、空気冷却器内の冷却水は工業用水にする
か又はインヒビタ等を混入して結露水とは異質の水とし
、結露水や漏洩水を溜めるドレンポット内の水質が漏水
の影響で変質したことを検出する漏水検出器を備える。

（作　用） 第１の手段によれば、空気冷却器の表面に結露水、が発
生する条件としては、冷却入口空気の露点温度が空気冷
却器の表面温度よりも高い場合のみである。従って面温
度を比較することにより、結露水か否かを識別すること
ができる。

第２の手段によれば、ドレンポット内の水質が変れば漏
水であることを識別することができる。

（実施例） 実施例１ 以下、本発明の第１の実施例について、第１図を参照し
て説明する。尚、第３図と同一部分には同一符号を付し
て、その説明は省略する。

本実施例においては、空気冷却器＜１）の表面に、表面
温度検出装置（１３）を設置し、空気冷却器（１）の入
口空気内に入口空気の露点温度検出袋ｆｉ（１４）を設
置する。他は第３図に示した従来例と同様である。

次に、この実施例１の作用について説明する。

このような４ｉＩ戊からなる密閉循環空気冷却装置にお
いて、漏水検出器（１０）が動作した場合、表面温度検
出装置（１３）と露点温度検出装置（１４）により、空
気露点温度と空気冷却器表面温度とを同時に比較検討す
ることができ、空気冷却器表面に結露が発生している状
態か否か、即座に下記の判定をすることが可能となる。

（１）空気冷却器表面温度≧空気露点温度の場合結露水
の発生はありえないので、漏洩検知器が動作した場合に
は、空気冷却器からの漏洩と判断できる。

（２）空気冷却器表面温度く空気露点温度の場合結露水
の発生があるので一定時間経過後次の状態により判定す
る。

（ａ）空気冷却器表面温度≧空気露点温度になった場合 一度ドレンポットの水を排出し、再度漏水検出器が動作
するかをチエツクし、動作した場合には空気冷却器から
の漏洩と判定する。動作しなければ結露と判定する。

（ｂ）長時間露点温度も変化せず、ドレンポットからオ
ーバーフローする水滴量も減少しない場合 空気冷却器からの漏洩と判定する。

従って、上記実施例１によれば、空気の露点温度、空気
冷却器の表面温度を測定し、その面温度を比較すること
により冷却管が結露している状態か否か即断することが
可能であり、又、結露状態であっても、密閉循環空気冷
却である為、空気冷却器からの漏洩がなければ、一定時
間抜空気の露点温度は下がり、水滴も出なくなる為、再
度のチエツクをすることにより、漏水検知器の動作が、
空気冷却器漏洩によるものかを正しく識別することが可
能となり、信頼性の高い冷却管の結露・漏洩識別装置を
備え、信頼性が高く、運転管理の容易な密閉循環空気冷
却装置を提供することができる。

尚、上記実施例１の変形例として、入口空気の露点温度
検出装置（１４）、空気即却器の表面温度検出装置（１
３）、並びに漏水検知器（１０）の各々に制御器を取り
付け、漏水検知器と連動させ自動的に結露水か漏洩水か
を判断させる自動識別装置として使用することも可能で
ある。

このようにすれば、更に運転管理が容易になる。

実施例２ 第２図は第２の実施例で、第３図と同一部分には同一符
号を付して説明を省略する。

この実施例２においては、ドレンポット（９）にあらか
じめ冷却水（工業用水またはインヒビタを混入した水）
の導電率より低い値の水（例えば純水）を入れておく一
方、従来の漏水検知器（１０）の代わりに、漏水検知器
である導電率検出器（１５）を設けると共に、導電率検
出器（１５）の検出値がドレンポット（９）に入れた水
の導電率値と冷却水の導電率値の間に設定された値以上
になった時に、警報を発する機能を有する制御器（１６
）を設けて構成する。

他は第３図に示した従来例と同様である。

次に、この実施例２の作用について説明する。

このような構成からなる密閉循環空気冷却装置において
、運転開始後に空気冷却器（１）部の図示しない冷却管
を介し、冷却水と循環空気の間接接触によって結露水が
発生した場合、結露水は空気冷却器（１）及びエリミネ
ータ（６）の下部のドレンパン（７）に落下し、ドレン
ポット（９）に流れ込む、結露水は空気中の水分が凝縮
したものなので、基本的に導電率値は非常に低いため、
あらかじめドレンポット（９）に入れていた水の導電率
を大きく上昇させることはなく、従って、導電率検出器
（１５）の検出信号は制御器（１６）にあらかじめ設定
された導電率値を越えることはないので、警報は発せら
れない。

一方、空気冷却器（１）の冷却管等の損傷によって空気
冷却器（１）自身から冷却水が漏洩した場合、漏洩した
水はドレンポット（９）に流れ込むと共にドレンポット
内の水と混合し、導電率値を上昇させる。制御器（１６
）に設定された導電率値以上の値が検出された時、故障
表示盤（１２）にて警報が発せられる。

従って、空気冷却器から発生する結露水と漏水に対し、
漏水の場合のみを検出することができるので、信頼性の
高い空気冷却器の結露・漏洩識別装置を備え、信頼性が
高く、運転管理の容易な密閉循環空気冷却装置を提供す
ることができる。

尚、上記実施例２の変形例として、下記の物もある。

（１）ドレンポットに設けた導電率検出器の他に。

冷却塔付近の冷却水配管に第２の導電率検出器を設け、
両方の検出信号の差の絶対値が、あらかじめ設定した導
電率値以下になった時、Ｗ報を発する機能−を有する制
御器を設けて構成してもよい。

（２）導電率検出器の代わりに他の水質検出器を設けて
構成してもよい。

（３）さらに、ドレンポットに入れられる水及び空気冷
却器から発生する結露水又は漏水の水質変化を極力少な
くするためにドレンパン（７）、ドレンポット（９）及
びドレン配管（８）の材質をステンレス鋼又は合成樹脂
等にしてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、請求項１の場合
は、空気冷却器の表面温度検出装置と、空気冷却器の入
口空気の露点温度検出装置とを備えたことにより、結露
水と漏水とを確実に識別し、請求項２の場合は、冷却水
と結露水とは異質の水として、ドレンポット内の水質が
漏水の影響で変質したことを検知する漏水検知器を備え
たことにより、空気冷却器への結露水と、空気冷却器か
らの漏水とを確実に識別する装置を設けたので、いずれ
も高信頼性で運転管理の容易な密閉循環空気冷却装置を
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の密閉循環空気冷却装置の
第１および第２の実施例を示す系統図、第３図は従来例
を示す系統図である。 １・・・空気冷却器、　　　　　　９・・・ドレンポッ
ト、１２・・・故障表示盤、１３・・・表面温度検出装
置、１４・・・露点温度検出装置、 １５・・・漏水検知器である導電率検出装置。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）内部に冷却水を通し、外部の密閉循環空気を冷却
   する冷却管を有する空気冷却器と、結露水および漏水を
   溜めるドレンポットとを備えた密閉循環空気冷却装置に
   おいて、空気冷却器の結露・漏水識別装置として、空気
   冷却器の表面温度を検出する表面温度検出装置と、空気
   冷却器の入口空気の露点温度を検出する露点温度検出装
   置とを備えたことを特徴とする密閉循環空気冷却装置。
2. （２）内部に冷却水を通し、外部の密閉循環空気を冷却
   する冷却管を有する空気冷却器と、結露水および漏水を
   溜めるドレンポットとを備えた密閉循環空気冷却装置に
   おいて、空気冷却器の結露・漏洩識別装置として、空気
   冷却器内の冷却水は工業用水にするか又はインヒビタ等
   を混入して結露水とは異質の水とし、ドレンポット内の
   水質が漏水の影響で変質したことを検知する漏水検知器
   を備えたことを特徴とする密閉循環空気冷却装置。