JP2500517B2 - 冷凍装置の運転制御装置 - Google Patents

冷凍装置の運転制御装置

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JP2500517B2
JP2500517B2 JP2404977A JP40497790A JP2500517B2 JP 2500517 B2 JP2500517 B2 JP 2500517B2 JP 2404977 A JP2404977 A JP 2404977A JP 40497790 A JP40497790 A JP 40497790A JP 2500517 B2 JP2500517 B2 JP 2500517B2
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electric expansion
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洋登 中嶋
哲 村井
誠治 酒井
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/21Refrigerant outlet evaporator temperature

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  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センサで検知される冷
媒の状態量の変化に応じて電動膨張弁の開度を調節する
ようにした冷凍装置の運転制御装置に係り、特にセンサ
の異常時における信頼性の向上対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、センサの異常に対処するよう
にした空気調和装置の運転制御装置として、例えば「´
90 ダイキン技術ガイド スカイエア サ―ビス・パ
―ツリスト編 270頁」(ダイキン工業株式会社空調
営業本部発行)に開示されるように、空気調和装置の室
外サ―ミスタが異常のときに、空気調和装置を所定の時
間間隔で間欠的に運転することにより、サ―ミスタ異常
により空気調和装置の運転が異常停止する事態となるの
を回避し、所定の空調効果を維持しようとするものは公
知の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷凍装置の
サ―ミスタや圧力センサ等の異常が発生した場合、セン
サの検出値が所定の目標値になるよう電動膨張弁の開度
をフィ―ドバック制御するものでは、その検出値が実際
の値からずれているので、極端に過熱度が大きくなった
り、極端な湿り運転となったりして、圧縮機の異常停止
や故障を招く等信頼性が悪化する虞れが生じる。その場
合、装置の運転を停止するとその間空調等の冷凍効果が
得られないので、上記従来のもののように、圧縮機を間
欠的に運転することにより、冷凍効果を維持しうる。し
かるに、このような間欠運転を行うと、圧縮機の発停を
繰り返すことにより運転条件が急激に変動するので、装
置の故障を招く虞れがあった。
【0004】一方、電動膨張弁の開度をある所定開度に
固定して運転を継続することも考えられるが、その場合
にも、装置の種類によっては、運転条件の変化により次
第に過熱運転或いは湿り運転等に傾き、信頼性を損ねる
ことになる。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、センサの故障時にも圧縮機の頻繁な
発停による急激な運転状態の変化を生じることなく、
かも 冷媒状態を適正状態に維持し得る手段を講ずること
により、良好な冷凍効果を維持しながら装置の故障を防
止し、もって、信頼性の向上を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の解決手段は、センサの故障が発生したとき
には、電動膨張弁を強制的に一定の周期で小開度から大
開度まで繰り返し開閉させながら運転を継続することに
ある。
【0007】具体的には、請求項1の発明の講じた手段
は、第1図に示すように、圧縮機(1)、凝縮器(3又
は6)、電動膨張弁(5)及び蒸発器(6又は3)を順
次接続してなる冷媒回路(9)と、該冷媒回路(9)に
おける冷媒の状態量を検出するセンサと、該センサの検
に基づき上記電動膨張弁(5)の開度を制御する開
度制御手段(50)とを備えた冷凍装置の運転制御装置
を対象とする。
【0008】そして、上記センサの異常を判別するセン
サ異常判別手段(51)と、該センサ異常判別手段(5
1)によりセンサの異常が判別されたときに、上記開度
制御手段(50)の制御を強制的に停止させ、上記電動
膨張弁(5)を全閉に近い小開度と全開に近い大開度と
の間で一定周期で繰り返し開閉させて運転を継続するよ
制御する強制開度変更手段(52)とを設ける構成と
したものである。
【0009】請求項2の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、冷媒の凝縮温度を検出する凝縮温
度検出手段(Thc又はThe)を設ける。そして、上記セ
ンサを吐出管に配置され、吐出冷媒温度を検出する吐出
管センサ(Th2)とする。さらに、上記開度制御手段
(50)を上記凝縮温度検出手段(Thc又はThe)で検
出される凝縮温度に所定温度を加算した値が上記吐出管
センサ(Th2)で検出される吐出冷媒温度よりも高くな
ると電動膨張弁(5)の開度を絞るように制御するもの
とし、上記センサ異常判別手段(51)を、上記凝縮温
度検出手段(Thc又はThe)で検出される凝縮温度に所
定温度を加算した値が上記吐出管センサ(Th2)で検出
される吐出冷媒温度よりも高くかつ上記電動膨張弁
(5)の開度が最低開度に近い所定開度以下のときに吐
出管センサ(Th2)の異常と判別するようにしたもので
ある。
【0010】
【作用】以上の構成により、請求項の発明では、冷凍
装置の運転時、開度制御手段(50)により、センサで
検出される冷媒の状態量例えば吐出管冷媒温度等を適正
範囲に維持するよう電動膨張弁(5)の開度が制御され
る。そのとき、センサが異常になって、センサ異常判別
手段(51)によりセンサの異常が判別されると、強制
開度変更手段(52)により、上記開度制御手段(5
0)の制御を強制的に停止させて、電動膨張弁(5)が
全閉に近い小開度から全開に近い大開度の間で一定周期
で繰り返し開閉され、運転が継続される。したがって、
運転状態が変化しても、電動膨張弁(5)の開度が一定
周期の間に少なくとも1度は適正領域を通過するので、
極端な過熱運転や湿り運転を可及的に回避しながら運転
が継続され、冷凍効果が確保されることになる。
【0011】請求項2の発明では、開度制御手段(5
0)により、凝縮温度検出手段(Thc又はThe)で検出
される凝縮温度と、吐出管センサ(Th2)で検出される
吐出冷媒温度とに基づき、冷媒の湿り,過熱状態を適正
範囲に維持するよう電動膨張弁(5)の開度が制御され
る。その際、吐出管センサ(Th2)の吐出管への取付け
状態の不完全等に起因する異常により吐出管センサ(T
h2)の示す吐出冷媒温度が実際の温度よりも低いことが
あり、その場合には実際は冷媒が過熱状態であっても湿
り気味と判断されるので、電動膨張弁(5)の開度が次
第に絞られる。すると、冷媒状態が過熱側に傾いたまま
で運転が継続されるので、吐出管センサ(Th2)の検出
値から判断される冷媒状態と、電動膨張弁(5)の開度
から見てあるべき冷媒状態とが食い違ってくる。ここ
で、凝縮温度検出手段(Thc又はThe)で検出される凝
縮温度に一定値を加算した値が吐出管温度よりも高いの
に電動膨張弁(5)の開度が最小開度近くの所定値以下
になると、吐出管センサ(Th2)の検出値から判断され
る冷媒状態と電動膨張弁(5)から判断される冷媒状態
とが食い違っていることから、このような条件下では、
センサ異常判別手段(51)により吐出管センサ(Th
2)が異常と判別され、上記強制開度変更手段(52)
による電動膨張弁(5)の開度変更が行われるので、過
熱運転が確実に防止されることになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図3以下の
図面に基づき説明する。
【0013】図3は本発明を適用した空気調和装置の冷
媒配管系統を示し、(1)は圧縮機、(2)は冷房運転
時には図中実線のごとく、暖房運転時には図中破線のご
とく切換わる四路切換弁、(3)は冷房運転時には凝縮
器として、暖房運転時には蒸発器として機能する熱源側
熱交換器である室外熱交換器、(4)は液冷媒を貯留す
るためのレシ―バ、(5)は冷媒の減圧機能と冷媒流量
の調節機能とを有する電動膨張弁、(6)は室内に設置
され、冷房運転時には蒸発器として、暖房運転時には凝
縮器として機能する利用側熱交換器である室内熱交換
器、(7)は圧縮機(1)の吸入管に介設され、吸入冷
媒中の液冷媒を除去するためのアキュムレ―タである。
【0014】上記各機器(1)〜(7)は冷媒配管
(8)により順次接続され、冷媒の循環により熱移動を
生ぜしめるようにした冷媒回路(9)が構成されてい
る。なお、(13)は室外熱交換器(3)の液管側に介
設された過冷却用キャピラリチュ―ブである。
【0015】ここで、上記冷媒回路(9)の圧縮機
(1)吐出側には、吐出冷媒中の油を回収するための油
回収器(10)が介設されていて、該油回収器(10)
から圧縮機(1)−アキュムレ―タ(7)間の吸入管ま
で、油回収器(10)の油を圧縮機(1)の吸入側に戻
すための油戻し通路(11)が流量調節弁(12)を介
して設けられている。
【0016】また、冷媒回路(9)の液管において、上
記レシ―バ(4)と電動膨張弁(5)とは、電動膨張弁
(5)がレシ―バ(4)の下部つまり液部に連通するよ
う共通路(8a)に直列に配置されており、共通路(8
a)のレシ―バ(4)上部側の端部である点(P)と室
外熱交換器(3)との間は、室外熱交換器(3)からレ
シ―バ(4)への冷媒の流通のみを許容する第1逆止弁
(D1)を介して第1流入路(8b)により、上記共通
路(8a)の点(P)と室内熱交換器(6)との間は室
内熱交換器(6)からレシ―バ(4)への冷媒の流通の
みを許容する第2逆止弁(D2)を介して第2流入路
(8c)によりそれぞれ接続されている一方、共通路
(8a)の上記電動膨張弁(5)他端側の端部である点
(Q)と上記第1逆止弁(D1)−室外熱交換器(3)
間の点(S)との間は電動膨張弁(5)から室外熱交換
器(3)への冷媒の流通のみを許容する第3逆止弁(D
3)を介して第1流出路(8d)により、共通路(8
a)の上記点(Q)と上記第2逆止弁(D2)−室内熱
交換器(6)間の点(R)との間は電動膨張弁(5)か
ら室内熱交換器(6)への冷媒の流通のみを許容する第
4逆止弁(D4)を介して第2流出路(8e)によりそ
れぞれ接続されている。また、上記共通路(8a)のレ
シ―バ(4)上流側の1点(W)と第2流出路(8e)
の第4逆止弁(D4)上流側の点(U)との間には、
キャピラリチュ―ブ(C)を介設してなる液封防止バイ
パス路(8f)が設けられており、圧縮機(1)の停止
時における液封を防止するようになされている。
【0017】また、空気調和装置には、センサ類が配置
されていて、(Th2)は圧縮機(1)の吐出管に配置さ
れ、吐出管温度T2 を検出する吐出管センサ、(Thc)
は室外熱交換器(3)の液管に配置され、暖房運転時に
は冷媒の蒸発温度を検出する一方、冷房運転時には冷媒
の凝縮温度を検出して凝縮温度検出手段となる外熱交セ
ンサ、(Tha)は室外熱交換器(3)の空気吸込口に配
置され、外気温度を検出する外気温センサ、(The)は
室内熱交換器(6)の液管に配置され、冷房運転時には
蒸発温度を検出する一方、暖房運転時には凝縮温度を検
して凝縮温度検出手段となる内熱交センサ、(Thr)
は室内熱交換器(6)の空気吸込口に配置され、吸込空
気温度Tr を検出する室温センサ、(HPS)は高圧側圧
力が上限に達すると作動して異常停止させる高圧作動圧
力スイッチ、(LPS)は低圧側圧力が下限に達すると作
動して異常停止させる低圧作動圧力スイッチであって、
上記各センサ類は、空気調和装置の運転を制御するため
のコントロ―ラ(図示せず)に信号の入力可能に接続さ
れており、該コントロ―ラにより、センサの信号に応じ
て各機器の運転を制御するようになされている。
【0018】上記冷媒回路(9)において、冷房運転時
には、室外熱交換器(3)で凝縮液化された液冷媒が第
1流入路(8b)から共通路(8a)に流れてレシ―バ
(4)に貯溜され、電動膨張弁(5)で減圧された後、
第2流出路(8e)を経て室内熱交換器(6)で蒸発し
て圧縮機(1)に戻る循環となる。また、暖房運転時に
は、室内熱交換器(6)で凝縮液化された液冷媒が第2
流通路(8c)から共通路(8a)に流れてレシ―バ
(4)に貯溜され、電動膨張弁(5)で減圧された後、
第1流出路(8d)を経て室外熱交換器(3)で蒸発し
て圧縮機(1)に戻る循環となるように構成されてい
る。
【0019】ここで、上記コントロ―ラによる冷房運転
時における上記電動膨張弁(5)の開度Pの制御内容に
ついて図4のフロ―に基づき説明する。なお、電動膨張
弁(5)の開度Pは全閉で0パルス(pls )、全開で5
00パルス(pls )のものを使用している。図4は電動
膨張弁(5)の開度制御の一部を示し、ステップST1
で圧縮機(1)の起動後10分経過するまで待って、
動後10分経過すると、十分安定したと判断してステッ
プST2に進み、上記外熱交センサ(Thc)で検出され
る冷媒の凝縮温度Tcと、上記吐出管センサ(Th2)で
検出される吐出管温度T2 を入力する。次に、ステップ
ST3でTc+α>T2 か否か、つまり凝縮温度Tcに
所定温度α(例えば5℃程度の値)を加算した値が吐出
管温度T2 よりも高いか否かを判別して、Tc+α>T
2 でなければ、湿り状態でないと判断して、冷媒の過熱
状態判断及び電動膨張弁(5)の開度制御を行う(制御
内容は省略する)。一方、Tc+α>T2 のときには、
湿り運転になっていると一応判断して、ステップST4
に進み、現在の電動膨張弁(5)の開度Pが所定の小開
度180pls 以下か否かを判別して、P≦180pls で
なければ電動膨張弁(5)の開度制御を行う余裕があ
り、湿り運転であると判断して、ステップST5で電動
膨張弁(5)の開度Pを絞る。
【0020】しかし、上記ステップST4の判別でP≦
180pls のときには、センサで検知される冷媒状態は
湿り運転であるが、電動膨張弁(5)の開度Pは絞り込
まれた状態つまりほとんどこれ以上絞り込めない状態で
あるので、実際の運転状態は冷媒が過熱気味であると判
断する。つまり、センサで検知される冷媒状態と電動膨
張弁(5)の開度から判断される現実の冷媒状態とが食
い違うので、吐出管センサ(Th2)の異常であると判断
して、ステップST6で電動膨張弁(5)の開度Pの強
制変更運転に入る。すなわち、図5に示すように、全閉
に近い小開度Plow (例えば180pls 程度の開度)に
時間t1 (例えば20秒程度の時間)の間保持し、時間
t2 (例えば12分程度の時間)の間にPlow から全開
に近い大開度Phigh(例えば450pls 程度の開度)ま
で開度Pを略リニアに増大させた後、時間t3 (例えば
9秒程度の時間)の間大開度Phighに維持して、時間t
4(例えば20秒程度の時間)の間に大開度Phighから
小開度Plow まで絞り込む。この開度Pの変更サイクル
を繰り返すことにより、少なくとも一度は電動膨張弁
(5)の開度が適正となる状態を通過させることで、可
及的に過度の過熱運転や湿り運転を回避しながら運転を
継続するようにしている。
【0021】上記フロ―において、ステップST5の制
御により、吐出管センサ(Th2)の検出値に基づき電動
膨張弁(5)の開度を制御する開度制御手段(50)が
構成され、ステップST3及びステップST4の制御に
よりセンサの異常を判別するセンサ異常判別手段(5
1)が構成され、ステップST6の制御により、該セン
サ異常判別手段(51)によりセンサの異常が判別され
たときに、上記開度制御手段(50)の制御を強制的に
停止させて、上記電動膨張弁(5)を全閉に近い小開度
と全開に近い大開度との間で一定周期で繰り返し開閉さ
せるよう制御する強制開度変更手段(52)が構成され
ている。
【0022】なお、上記実施例では、吐出管センサ(T
h2)の異常を運転状態から判別するようにしたが、例え
ばセンサの断線やショ―ト等の異常は、その表示値が異
常な値になることから容易に検出することができ、その
ような異常時にも、上記強制開度変更手段(52)によ
る電動膨張弁(5)開度Pの強制運転を行うことができ
る。また、上記実施例では、冷房運転時における電動膨
張弁(5)の開度制御について説明したが、暖房運転時
には、吐出管センサ(Th2)で検出される吐出冷媒温度
T2 と、内熱交センサ(The)で検出される凝縮温度T
c とに応じて同様の開度制御を行うようになされてい
る。
【0023】したがって、上記実施例では、空気調和装
置の運転時、冷房運転時には外熱交センサ(Thc)、暖
房運転時には内熱交センサ(The)で検出される凝縮温
度Tcと、吐出管センサ(Th2)で検出される吐出管温
度(吐出冷媒温度)T2 とが比較され、吐出管温度T2
が比較的高い状態では冷媒の過熱状態と、吐出管温度T
2 が比較的低いときには冷媒の湿り状態と判断され、開
度制御手段(50)により、冷媒状態を適正範囲に維持
するよう電動膨張弁(5)の開度Pが制御される。その
とき、吐出管センサ(Th2)等の冷媒の状態量を検出す
るセンサが異常になると、例えば断線,ショ―トやセン
サの検出値の正常値からのずれがあるような異常時に
は、運転状態がそのセンサによりフィ―ドバック制御さ
れる方向と矛盾してくるので、極端な過熱運転や極端な
湿り運転となって、運転が異常停止されたり、圧縮機
(1)の液圧縮,焼き付き等の故障を生じる虞れがあ
る。ここで、上記実施例では、電動膨張弁(5)開度の
制御方向とセンサの湿り(或いは過熱)判断との食い違
い等からセンサ異常判別手段(51)によりセンサの異
常が判別されると、強制開度変更手段(52)により、
上記開度制御手段(50)の制御が強制的に停止され、
電動膨張弁(5)が全閉に近い小開度Plow と全開に近
い大開度Phighとの間で一定周期で繰り返し開閉する
うに制御される。そのとき、電動膨張弁(5)の開度P
は常に最適値に維持されるというわけではないが、この
ような開度変化の一定周期の間には少なくとも一度は
正領域を通過するので、極端な過熱運転や湿り運転が回
避され、ある程度の空調効果が確保されることになる。
また、制御状態がずれて過熱運転や湿り運転による圧縮
機(1)の液圧縮や焼き付き等の故障を未然に防止する
ことができ、信頼性の向上を図ることができる。
【0024】特に、上記実施例のように、冷媒の凝縮温
度Tcを検出する手段(上記実施例では、冷房運転時に
は外熱交センサ(Thc)、暖房運転時には内熱交センサ
(The))を備え、凝縮温度Tcと吐出管センサ(Th
2)で検出される吐出冷媒温度T2 とを比較して、開度
制御手段(50)により、冷媒の湿り,過熱状態を適正
範囲に維持するよう電動膨張弁(5)の開度を制御する
ものでは、吐出管センサ(Th2)の吐出管への取付け状
態が不完全であると、正確な吐出冷媒温度よりも低い値
を検出することがしばしば起こる。したがって、そのよ
うなときには吐出管センサ(Th2)の示す吐出冷媒温度
T2 が実際の温度よりも低いので、上記実施例における
図4のフロ―において、(Tc+α)がT2 よりも実際
は低いのにステップST3の判断ではT2 よりも高いつ
まり湿り気味と判断され、ステップST5の制御で電動
膨張弁(5)の開度Pが次第に絞られる。そして、冷媒
状態が過熱側に傾いたままで吐出管異常による装置の異
常停止もなされずに運転が継続すると、圧縮機(1)の
焼き付きを生じる虞れがあるが、センサ異常判別手段
(51)により、凝縮温度Tcに一定値αを加算した値
が吐出管温度T2 よりも高いのに電動膨張弁(5)の開
度Pが最小開度近くの値(上記実施例では180pls )
以下のときには、センサの信号に基づいて湿りとする判
断と電動膨張弁(5)の絞り状態からして冷媒が過熱気
味であることとが矛盾するので、吐出管センサ(Th2)
が異常と判別される。したがって、吐出管センサ(Th
2)の取付け状態等に起因する異常が確実に発見され、
過熱運転を有効に防止することができるので、著効を発
揮することができる。
【0025】なお、上記実施例では、吐出管センサ(T
h2)の異常により、過熱運転となる虞れがある場合のみ
強制開度変更手段(52)による強制開度変更運転を行
うようにしたが、特に吐出管センサ(Th2)の場合に
は、取付け状態の不完全により検出値が高いほうにずれ
ることはほとんどないので、そのことにより信頼性を損
ねることはない。
【0026】また、本発明は、上記実施例のように吐出
管センサ(Th2)の検出値に基づいて電動膨張弁(5)
の開度Pを制御する場合にのみ適用されるものではな
く、例えば圧力センサと室内熱交換器のガス側温度とか
ら過熱度を検出して過熱度一定制御を行うようにした空
気調和装置等についても適用しうる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、冷媒の状態量を検出するセンサを配置し、セン
サの検出値に基づいて蒸発器の電動膨張弁の開度を制御
するようにした冷凍装置の運転制御装置において、セン
サの異常時には、電動膨張弁の開度をセンサの検出値に
基づかず、全閉に近い小開度と全開に近い大開度との間
で一定周期で繰り返し開閉させて、運転を継続するよう
にしたので、運転停止による空調等の停止や、極端な過
熱もしくは湿り運転を回避しながら冷凍装置の運転を継
続することができ、よって、冷凍効果の維持と信頼性の
向上とを図ることができる。
【0028】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
発明において、凝縮温度に所定温度を加算した値が吐出
冷媒温度よりも高くなると電動膨張弁の開度を絞るよう
に制御する一方、凝縮温度に所定温度を加算した値が
出冷媒温度よりも高いのに電動膨張弁の開度が所定値以
下のときにセンサの異常と判別するようにしたので、吐
出管センサの取付け不良等の異常に起因する過熱運転の
虞れを有効に防止することができ、よって、顕著な信頼
性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】請求項2の発明の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】実施例に斯かる空気調和装置の冷媒配管系統図
である。
【図4】電動膨張弁開度の制御内容を示すフロ―チャ―
ト図である。
【図5】電動膨張弁開度の変化パタ―ンを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 圧縮機 3 室外熱交換器(凝縮器又は蒸発器) 5 電動膨張弁 6 室内熱交換器(蒸発器又は凝縮器) 9 冷媒回路 Thc 外熱交センサ(凝縮温度検出手段) The 内熱交センサ(凝縮温度検出手段) Th2 吐出管センサ 50 開度制御手段 51 センサ異常判別手段 52 強制開度変更手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植野 武夫 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社 堺製作所 金岡工場内 (56)参考文献 特開 平2−282673(JP,A) 特開 平2−217753(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)、凝縮器(3又は6)、電
    動膨張弁(5)及び蒸発器(6又は3)を順次接続して
    なる冷媒回路(9)と、該冷媒回路(9)における冷媒
    の状態量を検出するセンサと、該センサの検出に基づ
    き上記電動膨張弁(5)の開度を制御する開度制御手段
    (50)とを備えた冷凍装置の運転制御装置において、 上記センサの異常を判別するセンサ異常判別手段(5
    1)と、該センサ異常判別手段(51)によりセンサの
    異常が判別されたときに、上記開度制御手段(50)の
    制御を強制的に停止させ、上記電動膨張弁(5)を全閉
    に近い小開度と全開に近い大開度との間で一定周期で繰
    り返し開閉させて運転を継続するよう制御する強制開度
    変更手段(52)とを備えたことを特徴とする冷凍装置
    の運転制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の冷凍装置の運転制御装置
    において、 冷媒の凝縮温度を検出する凝縮温度検出手段(Thc又は
    The)を備え、上記センサは吐出管に配置され、吐出冷
    媒温度を検出する吐出管センサ(Th2)であって、上記
    開度制御手段(50)は上記凝縮温度検出手段(Thc又
    はThe)で検出される凝縮温度に所定温度を加算した値
    が上記吐出管センサ(Th2)で検出される吐出冷媒温度
    よりも高くなると電動膨張弁(5)の開度を絞るように
    制御するものであり、上記センサ異常判別手段(51)
    は、上記凝縮温度検出手段(Thc又はThe)で検出され
    る凝縮温度に所定温度を加算した値が上記吐出管センサ
    (Th2)で検出される吐出冷媒温度よりも高くかつ上記
    電動膨張弁(5)の開度が最低開度に近い所定開度以下
    のときに吐出管センサ(Th2)の異常と判別することを
    特徴とする冷凍装置の運転制御装置。
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