JP2503784B2 - 空気調和装置の運転制御装置 - Google Patents
空気調和装置の運転制御装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気調和装置の運転制御
装置に係り、特に逆サイクルデフロスト終了後の冷風吹
出しを防止するようにしたものの改良に関する。
装置に係り、特に逆サイクルデフロスト終了後の冷風吹
出しを防止するようにしたものの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置の運転制御装置
として、例えば「´89ダイキン技術ガイド サ―ビス
・パ―ツリスト編 236頁」(ダイキン工業株式会社
空調営業本部発行)に記載されるごとく、空気調和装置
の逆サイクルデフロストが終了して暖房運転に切換えた
直後は室内ファンを低風量に固定して、室内に大量の冷
風が吹出されるのを防止するとともに、室内熱交換器の
温度(内熱交温度)が設定温度以上になると室内ファン
の風量を室内要求に応じた制御に切り換えて、いわゆる
ホットスタ―トを行うことにより空調の快適性を維持す
る一方、高圧側圧力が制御用高圧スイッチの設定値に達
すると室内ファンの風量を室内要求に応じた制御に切り
換えて、凝縮能力の確保により保護用高圧スイッチの作
動を防止するようにしたものは公知の技術である。
として、例えば「´89ダイキン技術ガイド サ―ビス
・パ―ツリスト編 236頁」(ダイキン工業株式会社
空調営業本部発行)に記載されるごとく、空気調和装置
の逆サイクルデフロストが終了して暖房運転に切換えた
直後は室内ファンを低風量に固定して、室内に大量の冷
風が吹出されるのを防止するとともに、室内熱交換器の
温度(内熱交温度)が設定温度以上になると室内ファン
の風量を室内要求に応じた制御に切り換えて、いわゆる
ホットスタ―トを行うことにより空調の快適性を維持す
る一方、高圧側圧力が制御用高圧スイッチの設定値に達
すると室内ファンの風量を室内要求に応じた制御に切り
換えて、凝縮能力の確保により保護用高圧スイッチの作
動を防止するようにしたものは公知の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、逆サイクルデ
フロスト終了後における内熱交温度Tc と高圧側圧力H
p の変化について、図5に基づき考察する。図5は、横
軸を室内温度Tr とし、縦軸を外気温度Ta とする座標
系において、第1〜第4象限に対応する4つの領域
(a)〜(d)における内熱交温度Tc と高圧側圧力H
p の時間tに対する変化パタ―ンを示したものであっ
て、図中toa〜todはデフロスト運転終了後の室内ファ
ンの低風量固定開始時、t1a〜t1dはホットスタ―ト時
をそれぞれ示す。図に示されるように、領域(b)〜
(d)では、高圧側圧力Hp よりも内熱交温度Tc の上
昇が早く、設定温度Tcsを越えるとホットスタ―トによ
り室内熱交換器の凝縮能力が確保されるので、高圧側圧
力Hp の上昇が鈍化し、制御用高圧スイッチの設定値H
pcを越えても保護用高圧スイッチの設定値Hpsを越える
ことはない。
フロスト終了後における内熱交温度Tc と高圧側圧力H
p の変化について、図5に基づき考察する。図5は、横
軸を室内温度Tr とし、縦軸を外気温度Ta とする座標
系において、第1〜第4象限に対応する4つの領域
(a)〜(d)における内熱交温度Tc と高圧側圧力H
p の時間tに対する変化パタ―ンを示したものであっ
て、図中toa〜todはデフロスト運転終了後の室内ファ
ンの低風量固定開始時、t1a〜t1dはホットスタ―ト時
をそれぞれ示す。図に示されるように、領域(b)〜
(d)では、高圧側圧力Hp よりも内熱交温度Tc の上
昇が早く、設定温度Tcsを越えるとホットスタ―トによ
り室内熱交換器の凝縮能力が確保されるので、高圧側圧
力Hp の上昇が鈍化し、制御用高圧スイッチの設定値H
pcを越えても保護用高圧スイッチの設定値Hpsを越える
ことはない。
【0004】しかし、領域(a)つまり外気温度Ta 及
び室内温度Trが共に高い領域では、高圧側圧力Hp の
上昇が内熱交温度Tc の上昇よりも早く、内熱交温度T
c が設定温度Tcsを越えるとき(図中の時刻t1a)まで
ホットスタ―トを遅らせると、その間に高圧側圧力Hp
が急上昇して制御用高圧スイッチの設定値Hpcを越えた
後、すぐに保護用高圧スイッチの設定値Hpsに達し、空
気調和装置の異常停止を招くことになる(図中の破線参
照)。これは、外気温度Ta が高いときには室外熱交換
器における冷媒の蒸発量が増大する一方、室内温度Tr
が高いために室内熱交換器の凝縮能力が極めて低くなっ
ているからと思われる。そこで、高圧側圧力Hp が制御
用高圧スイッチの設定値Hpcを越えた時点でホットスタ
―トをすることにより室内熱交換器の凝縮能力を確保
し、高圧側圧力Hp を速やかに低下させるようにしたも
のである。
び室内温度Trが共に高い領域では、高圧側圧力Hp の
上昇が内熱交温度Tc の上昇よりも早く、内熱交温度T
c が設定温度Tcsを越えるとき(図中の時刻t1a)まで
ホットスタ―トを遅らせると、その間に高圧側圧力Hp
が急上昇して制御用高圧スイッチの設定値Hpcを越えた
後、すぐに保護用高圧スイッチの設定値Hpsに達し、空
気調和装置の異常停止を招くことになる(図中の破線参
照)。これは、外気温度Ta が高いときには室外熱交換
器における冷媒の蒸発量が増大する一方、室内温度Tr
が高いために室内熱交換器の凝縮能力が極めて低くなっ
ているからと思われる。そこで、高圧側圧力Hp が制御
用高圧スイッチの設定値Hpcを越えた時点でホットスタ
―トをすることにより室内熱交換器の凝縮能力を確保
し、高圧側圧力Hp を速やかに低下させるようにしたも
のである。
【0005】ところで、このような制御用圧力スイッチ
を保護用圧力スイッチとは別途に設けることはコストの
増大を招くという問題がある。また、制御用圧力スイッ
チの設定値は必ずしも精度がよくなく、特にスプリング
部の経年変化等で設定値に誤差が生じるという問題もあ
った。
を保護用圧力スイッチとは別途に設けることはコストの
増大を招くという問題がある。また、制御用圧力スイッ
チの設定値は必ずしも精度がよくなく、特にスプリング
部の経年変化等で設定値に誤差が生じるという問題もあ
った。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、特に高外気温,かつ高室温条件下で
は高圧側圧力の急激な上昇が見られることに着目し、こ
のような条件下で制御用圧力スイッチを使用することな
くホットスタ―トを行うことにより、コストの低減と信
頼性の向上を図ることにある。
あり、その目的は、特に高外気温,かつ高室温条件下で
は高圧側圧力の急激な上昇が見られることに着目し、こ
のような条件下で制御用圧力スイッチを使用することな
くホットスタ―トを行うことにより、コストの低減と信
頼性の向上を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の解決手段は、高外気温,かつ高室温条件下
では、室内熱交換器の温度が通常条件下における設定温
度よりも低い一定温度に達すると、ホットスタ―トを行
うことにある。
め、本発明の解決手段は、高外気温,かつ高室温条件下
では、室内熱交換器の温度が通常条件下における設定温
度よりも低い一定温度に達すると、ホットスタ―トを行
うことにある。
【0008】具体的に請求項1の発明の講じた手段は、
図1に示すように(破線部分を含まず)、圧縮機
(1)、室外熱交換器(3)、減圧弁(5)及び風量可
変な室内ファン(6a)を付設した室内熱交換器(6)
を順次接続し、かつサイクルの切換え可能に構成されて
なる冷媒回路(9)を備えた空気調和装置を前提とす
る。
図1に示すように(破線部分を含まず)、圧縮機
(1)、室外熱交換器(3)、減圧弁(5)及び風量可
変な室内ファン(6a)を付設した室内熱交換器(6)
を順次接続し、かつサイクルの切換え可能に構成されて
なる冷媒回路(9)を備えた空気調和装置を前提とす
る。
【0009】そして、空気調和装置の運転制御装置とし
て、要求能力に応じて上記室内ファン(6a)の風量を
制御する風量制御手段(50)と、室内温度を検出する
室温検出手段(Thr)と、空気調和装置の逆サイクルデ
フロスト運転終了時、上記風量制御手段(50)の制御
を強制的に停止させて、上記室内ファン(6a)の風量
を低風量側に固定する風量固定手段(51)と、上記室
温検出手段(Thr)の出力を受け、室内温度が設定温度
以上になると、上記風量固定手段(51)による上記室
内ファン(6a)の風量固定を解除して上記風量制御手
段(50)による制御に復帰させる第1復帰手段(5
2)とを設けるものとする。
て、要求能力に応じて上記室内ファン(6a)の風量を
制御する風量制御手段(50)と、室内温度を検出する
室温検出手段(Thr)と、空気調和装置の逆サイクルデ
フロスト運転終了時、上記風量制御手段(50)の制御
を強制的に停止させて、上記室内ファン(6a)の風量
を低風量側に固定する風量固定手段(51)と、上記室
温検出手段(Thr)の出力を受け、室内温度が設定温度
以上になると、上記風量固定手段(51)による上記室
内ファン(6a)の風量固定を解除して上記風量制御手
段(50)による制御に復帰させる第1復帰手段(5
2)とを設けるものとする。
【0010】さらに、外気温度を検出する外気温検出手
段(Tha)と、上記室内熱交換器(6)の温度を検出す
る内熱交温度検出手段(The)と、該内熱交温度検出手
段(The)の出力を受け、上記外気温検出手段(Tha)
及び室温検出手段(Thr)で検出される外気温度及び室
内温度がそれぞれ所定温度以上のときには、上記室内熱
交換器(6)の温度が上記設定温度よりも低い一定温度
以上になると、上記風量固定手段(51)による上記室
内ファン(6a)の風量固定を解除して上記風量制御手
段(52)による制御に復帰させる第2復帰手段(5
3)と設ける構成としたものである。
段(Tha)と、上記室内熱交換器(6)の温度を検出す
る内熱交温度検出手段(The)と、該内熱交温度検出手
段(The)の出力を受け、上記外気温検出手段(Tha)
及び室温検出手段(Thr)で検出される外気温度及び室
内温度がそれぞれ所定温度以上のときには、上記室内熱
交換器(6)の温度が上記設定温度よりも低い一定温度
以上になると、上記風量固定手段(51)による上記室
内ファン(6a)の風量固定を解除して上記風量制御手
段(52)による制御に復帰させる第2復帰手段(5
3)と設ける構成としたものである。
【0011】請求項2の発明の講じた手段は、図1の破
線部分に示すように、上記請求項1の発明において、外
気温検出手段(Tha)及び室温検出手段(Thr)で検出
される外気温度及び室内温度がそれぞれ所定温度以上の
ときには、デフロスト運転終了後一定時間が経過する
と、上記風量固定手段(51)による上記室内ファン
(6a)の風量固定を解除して上記風量制御手段(5
2)による制御に復帰させる第3復帰手段(54)を設
けたものである。
線部分に示すように、上記請求項1の発明において、外
気温検出手段(Tha)及び室温検出手段(Thr)で検出
される外気温度及び室内温度がそれぞれ所定温度以上の
ときには、デフロスト運転終了後一定時間が経過する
と、上記風量固定手段(51)による上記室内ファン
(6a)の風量固定を解除して上記風量制御手段(5
2)による制御に復帰させる第3復帰手段(54)を設
けたものである。
【0012】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、空気
調和装置の逆サイクルデフロスト運転終了時、風量固定
手段(51)により、風量制御手段(50)による室内
ファン(6a)の風量制御を強制的に停止させて、室内
ファン(6a)の風量を低風量側に固定するよう制御さ
れるので、室内への冷風の吹出しが防止される。そし
て、その後、第1復帰手段(52)により、内熱交温度
検出手段(The)で検出される室内熱交換器(6)の温
度が設定温度以上になると、上記風量固定手段(51)
による室内ファン(6a)の風量固定を解除して、室内
の要求に応じた設定風量にするよう制御されるが、この
時点では既に室内熱交換器(6)の温度が十分上昇して
いるので、冷風が室内に吹出されることはなく、良好な
暖房効果が得られる。
調和装置の逆サイクルデフロスト運転終了時、風量固定
手段(51)により、風量制御手段(50)による室内
ファン(6a)の風量制御を強制的に停止させて、室内
ファン(6a)の風量を低風量側に固定するよう制御さ
れるので、室内への冷風の吹出しが防止される。そし
て、その後、第1復帰手段(52)により、内熱交温度
検出手段(The)で検出される室内熱交換器(6)の温
度が設定温度以上になると、上記風量固定手段(51)
による室内ファン(6a)の風量固定を解除して、室内
の要求に応じた設定風量にするよう制御されるが、この
時点では既に室内熱交換器(6)の温度が十分上昇して
いるので、冷風が室内に吹出されることはなく、良好な
暖房効果が得られる。
【0013】一方、特に外気温度が高くて室外熱交換器
(3)における冷媒蒸発量が多く、かつ室内温度が高く
て室内熱交換器(6)の凝縮能力が低いときには、高圧
側圧力が急上昇するために、室内熱交換器(6)の温度
が設定温度までに保護用高圧スイッチが作動して、異常
停止を招く虞れがあるが、本発明では、第2復帰手段
(53)により、外気温度及び室内温度がそれぞれ所定
温度以上のときには、室内熱交換器(6)の温度が上記
設定温度よりも低い一定温度値以上になると、風量固定
手段(51)による室内ファン(6a)の風量固定が解
除され、通常の風量制御手段(50)による風量設定に
復帰するよう制御されるので、室内熱交換器(6)の凝
縮能力が確保され、高圧側圧力の上昇が抑制される。し
たがって、室内への冷風の吹出が防止されるとともに、
高外気温,高室温条件下における保護用高圧スイッチの
作動が回避されることになる。その場合、設定値の誤差
が生じやすくかつ経年変化により精度が劣化しやすい制
御用高圧スイッチを使用していないので、コストが低減
し、かつ信頼性が向上する。
(3)における冷媒蒸発量が多く、かつ室内温度が高く
て室内熱交換器(6)の凝縮能力が低いときには、高圧
側圧力が急上昇するために、室内熱交換器(6)の温度
が設定温度までに保護用高圧スイッチが作動して、異常
停止を招く虞れがあるが、本発明では、第2復帰手段
(53)により、外気温度及び室内温度がそれぞれ所定
温度以上のときには、室内熱交換器(6)の温度が上記
設定温度よりも低い一定温度値以上になると、風量固定
手段(51)による室内ファン(6a)の風量固定が解
除され、通常の風量制御手段(50)による風量設定に
復帰するよう制御されるので、室内熱交換器(6)の凝
縮能力が確保され、高圧側圧力の上昇が抑制される。し
たがって、室内への冷風の吹出が防止されるとともに、
高外気温,高室温条件下における保護用高圧スイッチの
作動が回避されることになる。その場合、設定値の誤差
が生じやすくかつ経年変化により精度が劣化しやすい制
御用高圧スイッチを使用していないので、コストが低減
し、かつ信頼性が向上する。
【0014】請求項2の発明では、第3復帰手段(5
4)により、上記のような外気温,高室温条件下では、
デフロスト終了後一定時間が経過すると、風量固定手段
(51)による風量固定が解除されるので、特に高外気
温条件下で高圧側圧力の上昇が顕著な場合にも、保護用
高圧スイッチの作動がより確実に防止される。
4)により、上記のような外気温,高室温条件下では、
デフロスト終了後一定時間が経過すると、風量固定手段
(51)による風量固定が解除されるので、特に高外気
温条件下で高圧側圧力の上昇が顕著な場合にも、保護用
高圧スイッチの作動がより確実に防止される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図2以下の
図面に基づき説明する。
図面に基づき説明する。
【0016】図2は本発明を適用した空気調和装置の冷
媒配管系統を示し、(1)は圧縮機、(2)は冷房運転
時には図中実線のごとく、暖房運転時には図中破線のご
とく切換わる四路切換弁、(3)は冷房運転時には凝縮
器として、暖房運転時には蒸発器として機能する室外熱
交換器、(4)は液冷媒を貯留するためのレシ―バ、
(5)は冷媒の減圧機能と冷媒流量の調節機能とを有す
る電動膨張弁、(6)は室内に設置され、冷房運転時に
は蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機能する
室内熱交換器、(7)は圧縮機(1)の吸入管に介設さ
れ、吸入冷媒中の液冷媒を除去するためのアキュムレ―
タである。
媒配管系統を示し、(1)は圧縮機、(2)は冷房運転
時には図中実線のごとく、暖房運転時には図中破線のご
とく切換わる四路切換弁、(3)は冷房運転時には凝縮
器として、暖房運転時には蒸発器として機能する室外熱
交換器、(4)は液冷媒を貯留するためのレシ―バ、
(5)は冷媒の減圧機能と冷媒流量の調節機能とを有す
る電動膨張弁、(6)は室内に設置され、冷房運転時に
は蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機能する
室内熱交換器、(7)は圧縮機(1)の吸入管に介設さ
れ、吸入冷媒中の液冷媒を除去するためのアキュムレ―
タである。
【0017】上記各機器(1)〜(7)は冷媒配管
(8)により順次接続され、冷媒の循環により熱移動を
生ぜしめるようにした冷媒回路(9)が構成されてい
る。なお、(13)は室外熱交換器(3)の液管側に介
設された過冷却用キャピラリチュ―ブである。
(8)により順次接続され、冷媒の循環により熱移動を
生ぜしめるようにした冷媒回路(9)が構成されてい
る。なお、(13)は室外熱交換器(3)の液管側に介
設された過冷却用キャピラリチュ―ブである。
【0018】ここで、上記室内熱交換器(6)には、標
準風量「H」、低風量「L」及び微風量「LL」に切換
え可能な室内ファン(6a)が付設されており、通常暖
房運転時には室内の要求に応じて標準風量「H」及び低
風量「L」の間で切り換えられるものである。
準風量「H」、低風量「L」及び微風量「LL」に切換
え可能な室内ファン(6a)が付設されており、通常暖
房運転時には室内の要求に応じて標準風量「H」及び低
風量「L」の間で切り換えられるものである。
【0019】ここで、上記冷媒回路(9)の圧縮機
(1)吐出側には、吐出冷媒中の油を回収するための油
回収器(10)が介設されていて、該油回収器(10)
から圧縮機(1)−アキュムレ―タ(7)間の吸入管ま
で、油回収器(10)の油を圧縮機(1)の吸入側に戻
すための油戻し通路(11)が流量調節弁(12)を介
して設けられている。
(1)吐出側には、吐出冷媒中の油を回収するための油
回収器(10)が介設されていて、該油回収器(10)
から圧縮機(1)−アキュムレ―タ(7)間の吸入管ま
で、油回収器(10)の油を圧縮機(1)の吸入側に戻
すための油戻し通路(11)が流量調節弁(12)を介
して設けられている。
【0020】また、冷媒回路(9)の液管において、上
記レシ―バ(4)と電動膨張弁(5)とは、電動膨張弁
(5)がレシ―バ(4)の下部つまり液部に連通するよ
う共通路(8a)に直列に配置されており、共通路(8
a)のレシ―バ(4)上部側の端部である点(P)と室
外熱交換器(3)との間は、室外熱交換器(3)からレ
シ―バ(4)への冷媒の流通のみを許容する第1逆止弁
(D1)を介して第1流入路(8b)により、上記共通
路(8a)の点(P)と室内熱交換器(6)との間は室
内熱交換器(6)からレシ―バ(4)への冷媒の流通の
みを許容する第2逆止弁(D2)を介して第2流入路
(8c)によりそれぞれ接続されている一方、共通路
(8a)の上記電動膨張弁(5)他端側の端部である点
(Q)と上記第1逆止弁(D1)−室外熱交換器(3)
間の点(S)との間は電動膨張弁(5)から室外熱交換
器(3)への冷媒の流通のみを許容する第3逆止弁(D
3)を介して第1流出路(8d)により、共通路(8
a)の上記点(Q)と上記第2逆止弁(D2)−室内熱
交換器(6)間の点(R)との間は電動膨張弁(5)か
ら室内熱交換器(6)への冷媒の流通のみを許容する第
4逆止弁(D4)を介して第2流出路(8e)によりそ
れぞれ接続されている。また、上記共通路(8a)のレ
シ―バ上流側の1点(W)と第2流出路(8e)の第4
逆止弁(D4)上流側の点(U)との間には、キャピラ
リチュ―ブ(C)を介設してなる液封防止バイパス路
(8f)が設けられており、圧縮機(1)の停止時にお
ける液封を防止するようになされている。
記レシ―バ(4)と電動膨張弁(5)とは、電動膨張弁
(5)がレシ―バ(4)の下部つまり液部に連通するよ
う共通路(8a)に直列に配置されており、共通路(8
a)のレシ―バ(4)上部側の端部である点(P)と室
外熱交換器(3)との間は、室外熱交換器(3)からレ
シ―バ(4)への冷媒の流通のみを許容する第1逆止弁
(D1)を介して第1流入路(8b)により、上記共通
路(8a)の点(P)と室内熱交換器(6)との間は室
内熱交換器(6)からレシ―バ(4)への冷媒の流通の
みを許容する第2逆止弁(D2)を介して第2流入路
(8c)によりそれぞれ接続されている一方、共通路
(8a)の上記電動膨張弁(5)他端側の端部である点
(Q)と上記第1逆止弁(D1)−室外熱交換器(3)
間の点(S)との間は電動膨張弁(5)から室外熱交換
器(3)への冷媒の流通のみを許容する第3逆止弁(D
3)を介して第1流出路(8d)により、共通路(8
a)の上記点(Q)と上記第2逆止弁(D2)−室内熱
交換器(6)間の点(R)との間は電動膨張弁(5)か
ら室内熱交換器(6)への冷媒の流通のみを許容する第
4逆止弁(D4)を介して第2流出路(8e)によりそ
れぞれ接続されている。また、上記共通路(8a)のレ
シ―バ上流側の1点(W)と第2流出路(8e)の第4
逆止弁(D4)上流側の点(U)との間には、キャピラ
リチュ―ブ(C)を介設してなる液封防止バイパス路
(8f)が設けられており、圧縮機(1)の停止時にお
ける液封を防止するようになされている。
【0021】また、空気調和装置には、センサ類が配置
されていて、(Th2)は圧縮機(1)の吐出管に配置さ
れ、吐出管温度を検出する吐出管センサ、(Thc)は室
外熱交換器(3)の液管に配置され、冷房運転時には冷
媒の凝縮温度、暖房運転時には冷媒の蒸発温度を検出す
る外熱交センサ、(Tha)は室外熱交換器(3)の空気
吸込口に配置され、外気温度Ta を検出する外気温検出
手段としての外気温センサ、(The)は室内熱交換器
(6)の温度(内熱交温度)Tc を検出する内熱交温度
検出手段としての内熱交センサ、(Thr)は室内熱交換
器(6)の空気吸込口に配置され、室内温度Tr を検出
する室温検出手段としての室温センサ、(HPS)は高圧
側圧力が上限に達すると作動して異常停止させる保護用
高圧スイッチ、(LPS)は低圧側圧力が下限に達すると
作動して異常停止させる保護用低圧スイッチであって、
上記各センサ類は、空気調和装置の運転を制御するため
のコントロ―ラ(図示せず)に信号の入力可能に接続さ
れており、該コントロ―ラにより、センサの信号に応じ
て各機器の運転を制御するようになされている。
されていて、(Th2)は圧縮機(1)の吐出管に配置さ
れ、吐出管温度を検出する吐出管センサ、(Thc)は室
外熱交換器(3)の液管に配置され、冷房運転時には冷
媒の凝縮温度、暖房運転時には冷媒の蒸発温度を検出す
る外熱交センサ、(Tha)は室外熱交換器(3)の空気
吸込口に配置され、外気温度Ta を検出する外気温検出
手段としての外気温センサ、(The)は室内熱交換器
(6)の温度(内熱交温度)Tc を検出する内熱交温度
検出手段としての内熱交センサ、(Thr)は室内熱交換
器(6)の空気吸込口に配置され、室内温度Tr を検出
する室温検出手段としての室温センサ、(HPS)は高圧
側圧力が上限に達すると作動して異常停止させる保護用
高圧スイッチ、(LPS)は低圧側圧力が下限に達すると
作動して異常停止させる保護用低圧スイッチであって、
上記各センサ類は、空気調和装置の運転を制御するため
のコントロ―ラ(図示せず)に信号の入力可能に接続さ
れており、該コントロ―ラにより、センサの信号に応じ
て各機器の運転を制御するようになされている。
【0022】上記冷媒回路(9)において、冷房運転時
には、室外熱交換器(3)で凝縮液化された液冷媒が第
1流通路(8b)から共通路(8a)に流れてレシ―バ
(4)に貯溜され、電動膨張弁(5)で減圧された後、
第2流出路(8e)を経て室内熱交換器(6)で蒸発し
て圧縮機(1)に戻る循環となる。また、暖房運転時に
は、室内熱交換器(6)で凝縮液化された液冷媒が第2
流通路(8c)から共通路(8a)に流れてレシ―バ
(4)に貯溜され、電動膨張弁(5)で減圧された後、
第1流出路(8d)を経て室外熱交換器(3)で蒸発し
て圧縮機(1)に戻る循環となる。
には、室外熱交換器(3)で凝縮液化された液冷媒が第
1流通路(8b)から共通路(8a)に流れてレシ―バ
(4)に貯溜され、電動膨張弁(5)で減圧された後、
第2流出路(8e)を経て室内熱交換器(6)で蒸発し
て圧縮機(1)に戻る循環となる。また、暖房運転時に
は、室内熱交換器(6)で凝縮液化された液冷媒が第2
流通路(8c)から共通路(8a)に流れてレシ―バ
(4)に貯溜され、電動膨張弁(5)で減圧された後、
第1流出路(8d)を経て室外熱交換器(3)で蒸発し
て圧縮機(1)に戻る循環となる。
【0023】ここで、上記コントロ―ラによる室内ファ
ン(6a)の風量制御について、図3に基づき説明す
る。ステップST1で逆サイクルデフロスト運転が終了
すると、ステップST2で、室内ファン(6a)を強制
的に微風量「LL」に固定し、ステップST3で、上記
外気温センサ(Tha)で検出される外気温度Ta が所定
値10(℃)以上か否かを判別し、Ta ≧10(℃)で
なければステップST4に移行して、上記内熱交センサ
(The)で検出される内熱交温度Tc が設定値34
(℃)以上か否かを判別する。また、上記ステップST
3でTa ≧10(℃)の時には、さらに、ステップST
5で、上記室温センサ(Thr)で検出される室内温度T
r が所定温度23(℃)以上か否かを判別して、Tr ≧
23(℃)でなければ上記ステップST4に移行する。
そして、Tc ≧34(℃)であれば、冷風が吹出される
ことはないと判断し、ステップST7に進んで、室内フ
ァン(6a)を室内の要求に応じた設定風量に制御し
て、ステップST8の通常暖房運転に移行する一方、T
c ≧34(℃)でなければ、冷風が吹出される虞れが解
消していないと判断し、ステップST2に戻る。
ン(6a)の風量制御について、図3に基づき説明す
る。ステップST1で逆サイクルデフロスト運転が終了
すると、ステップST2で、室内ファン(6a)を強制
的に微風量「LL」に固定し、ステップST3で、上記
外気温センサ(Tha)で検出される外気温度Ta が所定
値10(℃)以上か否かを判別し、Ta ≧10(℃)で
なければステップST4に移行して、上記内熱交センサ
(The)で検出される内熱交温度Tc が設定値34
(℃)以上か否かを判別する。また、上記ステップST
3でTa ≧10(℃)の時には、さらに、ステップST
5で、上記室温センサ(Thr)で検出される室内温度T
r が所定温度23(℃)以上か否かを判別して、Tr ≧
23(℃)でなければ上記ステップST4に移行する。
そして、Tc ≧34(℃)であれば、冷風が吹出される
ことはないと判断し、ステップST7に進んで、室内フ
ァン(6a)を室内の要求に応じた設定風量に制御し
て、ステップST8の通常暖房運転に移行する一方、T
c ≧34(℃)でなければ、冷風が吹出される虞れが解
消していないと判断し、ステップST2に戻る。
【0024】一方、上記ステップST5の判別で、Tr
≧23(℃)のとき、つまりTa ≧10(℃)(高外気
温),かつTr ≧23(℃)(高室温)の時には、ステ
ップST6に進んで、内熱交温度Tc が一定温度18
(℃)以上か否かを判別し、Tc ≧18(℃)であれ
ば、高圧側圧力Hp が過上昇する虞れがあると判断し
て、上記ステップST7,ST8に進んで室内ファン
(6a)を設定風量に制御して通常暖房運転に移行す
る。また、上記ステップST6の判別で、Tc ≧18
(℃)でないときには、ステップST9に移行して、デ
フロスト終了後40秒経過すると、上記ステップST
7,ST8の制御に移行する。
≧23(℃)のとき、つまりTa ≧10(℃)(高外気
温),かつTr ≧23(℃)(高室温)の時には、ステ
ップST6に進んで、内熱交温度Tc が一定温度18
(℃)以上か否かを判別し、Tc ≧18(℃)であれ
ば、高圧側圧力Hp が過上昇する虞れがあると判断し
て、上記ステップST7,ST8に進んで室内ファン
(6a)を設定風量に制御して通常暖房運転に移行す
る。また、上記ステップST6の判別で、Tc ≧18
(℃)でないときには、ステップST9に移行して、デ
フロスト終了後40秒経過すると、上記ステップST
7,ST8の制御に移行する。
【0025】上記フロ―において、ステップST7の制
御により、要求能力に応じて上記室内ファン(6a)の
風量を制御する風量制御手段(50)が構成され、ステ
ップST2の制御により、空気調和装置の逆サイクルデ
フロスト運転終了後のサイクル切換え時、上記風量制御
手段(50)の制御を強制的に停止させて、上記室内フ
ァン(6a)の風量を低風量側に固定する風量固定手段
(51)が構成されている。また、ステップST4から
ST7に移行する制御により、上記室温検出手段(Th
r)の出力を受け、室内温度Tr が設定温度34(℃)
以上になると、上記風量固定手段(51)による上記室
内ファン(6a)の風量固定を解除して上記風量制御手
段(50)による制御に復帰させる第1復帰手段(5
2)が構成され、ステップST6からステップST7に
移行する制御により、外気温度Ta 及び室内温度Tr が
それぞれ所定温度10(℃),23(℃)以上のときに
は、内熱交温度Tc が上記設定温度34(℃)よりも低
い一定温度18(℃)以上になると、上記風量固定手段
(51)による上記室内ファン(6a)の風量固定を解
除して上記風量制御手段(50)による制御に復帰させ
る第2復帰手段(53)が構成されている。さらに、上
記ステップST9からST7に移行する制御により、外
気温度Ta 及び室内温度Tr がそれぞれ所定温度10
(℃),23(℃)以上のときには、デフロスト運転終
了後一定時間が経過すると、上記風量固定手段(51)
による上記室内ファン(6a)の風量固定を解除して上
記風量制御手段(52)による制御に復帰させる第3復
帰手段(54)が構成されている。
御により、要求能力に応じて上記室内ファン(6a)の
風量を制御する風量制御手段(50)が構成され、ステ
ップST2の制御により、空気調和装置の逆サイクルデ
フロスト運転終了後のサイクル切換え時、上記風量制御
手段(50)の制御を強制的に停止させて、上記室内フ
ァン(6a)の風量を低風量側に固定する風量固定手段
(51)が構成されている。また、ステップST4から
ST7に移行する制御により、上記室温検出手段(Th
r)の出力を受け、室内温度Tr が設定温度34(℃)
以上になると、上記風量固定手段(51)による上記室
内ファン(6a)の風量固定を解除して上記風量制御手
段(50)による制御に復帰させる第1復帰手段(5
2)が構成され、ステップST6からステップST7に
移行する制御により、外気温度Ta 及び室内温度Tr が
それぞれ所定温度10(℃),23(℃)以上のときに
は、内熱交温度Tc が上記設定温度34(℃)よりも低
い一定温度18(℃)以上になると、上記風量固定手段
(51)による上記室内ファン(6a)の風量固定を解
除して上記風量制御手段(50)による制御に復帰させ
る第2復帰手段(53)が構成されている。さらに、上
記ステップST9からST7に移行する制御により、外
気温度Ta 及び室内温度Tr がそれぞれ所定温度10
(℃),23(℃)以上のときには、デフロスト運転終
了後一定時間が経過すると、上記風量固定手段(51)
による上記室内ファン(6a)の風量固定を解除して上
記風量制御手段(52)による制御に復帰させる第3復
帰手段(54)が構成されている。
【0026】したがって、上記実施例では、空気調和装
置の逆サイクルデフロスト運転終了後のサイクル切換え
時、風量固定手段(51)により、風量制御手段(5
0)による室内ファン(6a)の要求能力に基づく風量
制御を強制的に停止させて、室内ファン(6a)の風量
を低風量側(微風量「LL」)に固定するよう制御さ
れ、室内への冷風の吹出しが防止される。そして、その
後、第1復帰手段(52)により、内熱交センサ(Th
e)で検出される内熱交温度Tcが設定温度34(℃)以
上になると、上記風量固定手段(51)による室内ファ
ン(6a)の風量固定を解除して、風量制御手段(5
0)による風量制御に復帰するよう制御されるが、この
時点では既に室内熱交換器(6)の温度Tc が十分上昇
しているので、冷風が室内に吹出されることはなく、良
好な暖房効果が得られる一方、特に外気温度Ta が高く
て室外熱交換器(3)における冷媒蒸発量が多く、かつ
室内温度Tr が高くて室内熱交換器(6)の凝縮能力が
低いときには、図4に示すように(図4は上記図5の領
域(a)のみにおける高圧側圧力Hp 及び内熱交温度T
c の時間変化である)、デフロスト運転が終了すると
(図中の時刻to )高圧側圧力Hp が急上昇するため
に、内熱交温度Tc が設定温度34(℃)に達する(図
中の時刻t1 )までに上記保護用高圧スイッチ(HPS)
が作動して(図中の破線部分参照)、異常停止を招く虞
れがある。ここで、上記実施例では、第2復帰手段(5
3)により、外気温度Ta が所定温度10(℃)以上
で、かつ室内温度Tr が所定温度23(℃)以上のと
き、つまり、上記図5の領域(a)に対応する高外気,
かつ高室温条件下では、内熱交温度Tc が上記設定温度
34(℃)よりも低い一定温度値18(℃)以上になる
と(図中の時刻t2 )、風量固定手段(51)による室
内ファン(6a)の微風量「LL」への固定が解除さ
れ、通常の風量制御手段(50)による風量設定に復帰
するよう制御されるので、室内熱交換器(6)の凝縮能
力が確保され、高圧側圧力Hp の上昇が抑制される。し
たがって、室内への冷風の吹出を防止しながら、高外気
温,高室温条件下における高圧スイッチ(HPS)の作動
を可及的に回避することができる。その場合、従来のよ
うに、設定値の誤差が生じやすくかつ経年変化により精
度が劣化しやすい制御用高圧スイッチを使用していない
ので、コストの低減を図ることができるとともに、信頼
性の向上を図ることができる。
置の逆サイクルデフロスト運転終了後のサイクル切換え
時、風量固定手段(51)により、風量制御手段(5
0)による室内ファン(6a)の要求能力に基づく風量
制御を強制的に停止させて、室内ファン(6a)の風量
を低風量側(微風量「LL」)に固定するよう制御さ
れ、室内への冷風の吹出しが防止される。そして、その
後、第1復帰手段(52)により、内熱交センサ(Th
e)で検出される内熱交温度Tcが設定温度34(℃)以
上になると、上記風量固定手段(51)による室内ファ
ン(6a)の風量固定を解除して、風量制御手段(5
0)による風量制御に復帰するよう制御されるが、この
時点では既に室内熱交換器(6)の温度Tc が十分上昇
しているので、冷風が室内に吹出されることはなく、良
好な暖房効果が得られる一方、特に外気温度Ta が高く
て室外熱交換器(3)における冷媒蒸発量が多く、かつ
室内温度Tr が高くて室内熱交換器(6)の凝縮能力が
低いときには、図4に示すように(図4は上記図5の領
域(a)のみにおける高圧側圧力Hp 及び内熱交温度T
c の時間変化である)、デフロスト運転が終了すると
(図中の時刻to )高圧側圧力Hp が急上昇するため
に、内熱交温度Tc が設定温度34(℃)に達する(図
中の時刻t1 )までに上記保護用高圧スイッチ(HPS)
が作動して(図中の破線部分参照)、異常停止を招く虞
れがある。ここで、上記実施例では、第2復帰手段(5
3)により、外気温度Ta が所定温度10(℃)以上
で、かつ室内温度Tr が所定温度23(℃)以上のと
き、つまり、上記図5の領域(a)に対応する高外気,
かつ高室温条件下では、内熱交温度Tc が上記設定温度
34(℃)よりも低い一定温度値18(℃)以上になる
と(図中の時刻t2 )、風量固定手段(51)による室
内ファン(6a)の微風量「LL」への固定が解除さ
れ、通常の風量制御手段(50)による風量設定に復帰
するよう制御されるので、室内熱交換器(6)の凝縮能
力が確保され、高圧側圧力Hp の上昇が抑制される。し
たがって、室内への冷風の吹出を防止しながら、高外気
温,高室温条件下における高圧スイッチ(HPS)の作動
を可及的に回避することができる。その場合、従来のよ
うに、設定値の誤差が生じやすくかつ経年変化により精
度が劣化しやすい制御用高圧スイッチを使用していない
ので、コストの低減を図ることができるとともに、信頼
性の向上を図ることができる。
【0027】特に、図4のハッチング領域では、外気温
度Ta が高いので、高圧側圧力Hp の上昇が顕著であ
り、この領域で室内ファン(6a)の微風量「LL」運
転を一定時間以上継続すると、保護用高圧スイッチ(H
PS)が作動する虞れがあるが、第3復帰手段(54)に
より、上記のような外気温,高室温条件下ではデフロス
ト終了後一定時間40秒が経過すると、風量固定手段
(51)による微風量「LL」への固定を解除させるよ
う制御されるので、高圧スイッチ(HPS)の作動をより
確実に防止しうる利点がある。
度Ta が高いので、高圧側圧力Hp の上昇が顕著であ
り、この領域で室内ファン(6a)の微風量「LL」運
転を一定時間以上継続すると、保護用高圧スイッチ(H
PS)が作動する虞れがあるが、第3復帰手段(54)に
より、上記のような外気温,高室温条件下ではデフロス
ト終了後一定時間40秒が経過すると、風量固定手段
(51)による微風量「LL」への固定を解除させるよ
う制御されるので、高圧スイッチ(HPS)の作動をより
確実に防止しうる利点がある。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、空気調和装置の逆サイクルデフロスト運転終了
時、室内ファンの風量を低風量側に固定し、その後室内
熱交換器の温度が設定温度以上になると室内ファンの風
量固定を解除して通常の風量制御に復帰させるととも
に、高外気温,かつ高室温条件下では、室内熱交換器の
温度が設定温度よりも低い一定温度以上になると風量固
定を解除して通常の風量制御に復帰させるようにしたの
で、高価でかつ信頼性の乏しい制御用高圧スイッチを使
用することなく、室内への冷風の吹出を防止しながら高
圧側圧力の過上昇による保護用高圧スイッチの作動を防
止することができ、よって、コストの低減と信頼性の向
上とを図ることができる。
よれば、空気調和装置の逆サイクルデフロスト運転終了
時、室内ファンの風量を低風量側に固定し、その後室内
熱交換器の温度が設定温度以上になると室内ファンの風
量固定を解除して通常の風量制御に復帰させるととも
に、高外気温,かつ高室温条件下では、室内熱交換器の
温度が設定温度よりも低い一定温度以上になると風量固
定を解除して通常の風量制御に復帰させるようにしたの
で、高価でかつ信頼性の乏しい制御用高圧スイッチを使
用することなく、室内への冷風の吹出を防止しながら高
圧側圧力の過上昇による保護用高圧スイッチの作動を防
止することができ、よって、コストの低減と信頼性の向
上とを図ることができる。
【0029】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
発明において、高外気温,かつ高室温条件下では、デフ
ロスト運転終了後一定時間が経過すると風量固定を解除
して通常の風量制御に復帰させるようにしたので、より
確実に高圧側圧力の過上昇による保護用高圧スイッチの
作動を防止することができる。
発明において、高外気温,かつ高室温条件下では、デフ
ロスト運転終了後一定時間が経過すると風量固定を解除
して通常の風量制御に復帰させるようにしたので、より
確実に高圧側圧力の過上昇による保護用高圧スイッチの
作動を防止することができる。
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例に係る空気調和装置の冷媒配管系統図で
ある。
ある。
【図3】風量制御の内容を示すフロ―チャ―ト図であ
る。
る。
【図4】実施例の高外気温,高室温条件下における高圧
側圧力及び内熱交温度の時間変化を示す図である。
側圧力及び内熱交温度の時間変化を示す図である。
【図5】従来の制御における高圧側圧力及び内熱交温度
の時間変化を示す図である。
の時間変化を示す図である。
1 圧縮機 3 室外熱交換器 5 電動膨張弁(減圧弁) 6 室内熱交換器 6a 室内ファン 9 冷媒回路 50 風量制御手段 51 風量固定手段 52 第1復帰手段 53 第2復帰手段 54 第3復帰手段 Tha 外気温センサ(外気温検出手段) Thr 室温センサ(室温検出手段) Thc 内熱交センサ((内熱交温度検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀内 正美 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社 堺製作所 金岡工場内
Claims (2)
- 【請求項1】 圧縮機(1)、室外熱交換器(3)、減
圧弁(5)及び風量可変な室内ファン(6a)を付設し
た室内熱交換器(6)を順次接続し、かつサイクルの切
換え可能に構成されてなる冷媒回路(9)を備えた空気
調和装置において、要求能力に応じて上記室内ファン
(6a)の風量を制御する風量制御手段(50)と、室
内温度を検出する室温検出手段(Thr)と、空気調和装
置の逆サイクルデフロスト運転終了時、上記風量制御手
段(50)の制御を強制的に停止させて、上記室内ファ
ン(6a)の風量を低風量側に固定する風量固定手段
(51)と、上記室温検出手段(Thr)の出力を受け、
室内温度が設定温度以上になると、上記風量固定手段
(51)による上記室内ファン(6a)の風量固定を解
除して上記風量制御手段(50)による制御に復帰させ
る第1復帰手段(52)とを備えるとともに、外気温度
を検出する外気温検出手段(Tha)と、上記室内熱交換
器(6)の温度を検出する内熱交温度検出手段(The)
と、該内熱交温度検出手段(The)の出力を受け、上記
外気温検出手段(Tha)及び室温検出手段(Thr)で検
出される外気温度及び室内温度がそれぞれ所定温度以上
のときには、上記室内熱交換器(6)の温度が上記設定
温度よりも低い一定温度以上になると、上記風量固定手
段(51)による上記室内ファン(6a)の風量固定を
解除して上記風量制御手段(52)による制御に復帰さ
せる第2復帰手段(53)とを備えたことを特徴とする
空気調和装置の運転制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置の運転制御
装置において、外気温検出手段(Tha)及び室温検出手
段(Thr)で検出される外気温度及び室内温度がそれぞ
れ所定温度以上のときには、デフロスト運転終了後一定
時間が経過すると、上記風量固定手段(51)による上
記室内ファン(6a)の風量固定を解除して上記風量制
御手段(52)による制御に復帰させる第3復帰手段
(54)を備えたことを特徴とする空気調和装置の運転
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409065A JP2503784B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 空気調和装置の運転制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409065A JP2503784B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 空気調和装置の運転制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04251150A JPH04251150A (ja) | 1992-09-07 |
JP2503784B2 true JP2503784B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=18518442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2409065A Expired - Fee Related JP2503784B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 空気調和装置の運転制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2503784B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110617604A (zh) * | 2019-09-19 | 2019-12-27 | 珠海格力电器股份有限公司 | 空调防冷风的控制方法、装置、设备、空调和存储介质 |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP2409065A patent/JP2503784B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110617604A (zh) * | 2019-09-19 | 2019-12-27 | 珠海格力电器股份有限公司 | 空调防冷风的控制方法、装置、设备、空调和存储介质 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04251150A (ja) | 1992-09-07 |
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