JP2500153Y2 - エンジンの排気ブレ―キ制御装置 - Google Patents

エンジンの排気ブレ―キ制御装置

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JP2500153Y2
JP2500153Y2 JP9208887U JP9208887U JP2500153Y2 JP 2500153 Y2 JP2500153 Y2 JP 2500153Y2 JP 9208887 U JP9208887 U JP 9208887U JP 9208887 U JP9208887 U JP 9208887U JP 2500153 Y2 JP2500153 Y2 JP 2500153Y2
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intake
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孝 竹辺
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Mitsubishi Motors Corp
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はエンジンの排気ブレーキ制御装置に関し、特
に第3バルブ方式エンジンブレーキ装置(パワーター
ド)と、排気ブレーキ装置とを備えたエンジンの排気ブ
レーキ制御装置に関する。
(従来の技術) 排気ブレーキ装置(エキゾーストブレーキ)は排気管
に設けたエキゾーストブレーキバルブにより当該排気管
を閉塞し、エンジンをコンプレッサとして作動させ車輌
に大きな制動力を加える装置で、エンジンブレーキより
も一層大きい効果があり、長く急な坂路を運行するディ
ーゼル車によく使用されている。
また、エンジンブレーキ装置として、第3バルブ方式
エンジンブレーキ装置(パワータード)と呼ばれている
ブレーキ装置がある。この第3バルブ方式エンジンブレ
ーキ装置はエンジンに、排気ポートに連通し且つ排気弁
よりも開口面積の小さい第2の排気弁即ち、第3バルブ
を設け、当該第3バルブを開弁させて圧縮行程で蓄えら
れたシリンダ内の圧力を逃がすことによって、膨張行程
におけるピストンの動作を補助する力を減少させてエン
ジンブレーキの効きを良くするようにしたものである。
そこで、ジーゼルエンジンにおいてはこれらの排気ブ
レーキ装置と第3バルブ方式エンジンブレーキ装置とを
併用した排気ブレーキ制御装置を採用し、ブレーキ時の
第1段階において排気ブレーキ装置を作動させて制動力
を加え、第2段階において前記第3バルブ方式エンジン
ブレーキ装置を作動させて前記排気ブレーキ装置と併用
させ、より大きな制動力を加えるようにしている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、ブレーキ時の第1段階における排気ブレー
キ装置の作動時には吸気側への吹き返しによる騒音が大
きいために実開昭59−119937号公報に開示されているよ
うに、吸気管に設けられた吸気サイレンサバルブにより
吸気管を閉塞して吸気側への吹き返しを防止する吸気サ
イレンサを設けて騒音を抑制することが必要であるが、
第2段階において第3バルブ方式エンジンブレーキ装置
を作動させるときにはシリンダ内の圧力が排気側に排出
されて低くなるために前記吸気側への吹き返しが少なく
なり、吸気騒音は余り問題とならない。むしろ、吸気サ
イレンサが作動していると吸気サイレンサバルブの閉弁
によって吸気抵抗が増大し、圧縮行程前のシリンダ内の
圧力が低下して、エンジンの吸収馬力が小さくなり、エ
ンジンブレーキの効きが悪くなるという問題がある。
本考案は上述の問題点を解決するためになされたもの
で、ブレーキ時の第1段階において排気ブレーキ装置の
作動時には吸気サイレンサを作動させ、第2段階におけ
る第3バルブ方式エンジンブレーキ装置を併用時には前
記吸気サイレンサの作動を解除してエンジンの吸収馬力
の増大を図るようにしたエンジンの排気ブレーキ制御装
置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案によれば、排気ブレ
ーキ装置と、第3バルブ方式エンジンブレーキ装置と、
吸気サイレンサとを備え、ブレーキ時の第1段階におい
て前記排気ブレーキ装置と前記吸気サイレンサとを作動
させ、第2段階において前記第3バルブ方式エンジンブ
レーキ装置を作動させて前記排気ブレーキ装置と併用さ
せるエンジンの排気ブレーキ制御装置において、前記第
2段階において前記第3バルブ方式エンジンブレーキ装
置の作動時に前記吸気サイレンサを不作動にする切換手
段を設けた構成としたものである。
(作用) ブレーキ時の第1段階において排気ブレーキ装置の作
動時に吸気サイレンサを作動させて騒音の軽減を図り、
第2段階における第3バルブ方式エンジンブレーキ装置
の併用時には前記吸気サイレンサの作動を解除する。こ
れにより、当該第2段階のブレーキ時におけるエンジン
の吸収馬力の増大が図られ、制動力が向上する。
(実施例) 第1図は本考案を適用したディーゼルエンジンの概略
を示し、エンジン1はシリンダブロック2と、当該シリ
ンダブロック2上に載置されるシリンダヘッド3とによ
り構成され、シリンダブロック2のシリンダ2a内に嵌挿
されたピストン4はコンロッド5を介してクランクシャ
フト6に連結されている。シリンダヘッド3は各一端を
夫々各側面に開口し、各他端を夫々燃焼室の上部に臨ん
で開口する吸気ポート3a、排気ポート3bを形成され、更
に、一端を排気ポート3bに、他端を当該排気ポート3bと
吸気ポート3aの各燃焼室に臨んで開口する開口端の間に
開口する第2の排気ポート3cを形成されている。このシ
リンダヘッド3の吸気ポート3a、排気ポート3b、3cには
夫々吸気弁7、排気弁8、第3バルブ10を装着されてい
る。
吸気弁7、排気弁8はクランクシャフト6により駆動
される動弁機構(図示せず)により所定のタイミングで
開、閉制御され、第3バルブ10は例えば、電磁ソレノイ
ド等により構成されるアクチュエータ(図示せず)によ
り開、閉制御される。そして、この第3バルブ10及び前
記アクチュエータ等の駆動機構により第3バルブ方式エ
ンジンブレーキ装置EBが構成される。この第3バルブ方
式エンジンブレーキ装置EBは前記電磁ソレノイドが付勢
されている間開弁される。
前記シリンダヘッド3の吸気ポート3aは吸気マニホー
ルド11を介して吸気系に、排気ポート3bは排気マニホー
ルド12を介して排気系(共に図示せず)に夫々接続され
る。吸気マニホールド11内には集合部の直ぐ上流位置に
吸気サイレンサバルブ14が配設され、駆動機構(図示せ
ず)により回動制御されて当該吸気マニホールド11を連
通、閉塞可能とされている。この吸気サイレンサバルブ
14と前記駆動機構とにより吸気サイレンサISが構成され
る。
また、排気マニホールド12内には集合部の直ぐ下流位
置にエキゾーストブレーキバルブ15が配設され、当該エ
キゾーストブレーキバルブ15は例えば、リンク機構、バ
キュームチャンバ、電磁弁、バキュームタンク等により
構成される駆動機構(図示せず)により駆動されて当該
排気マニホールド12を連通、閉塞可能とされている。こ
のエキゾーストブレーキバルブ15及び前記駆動機構によ
り排気ブレーキ装置EXBが構成される。
第2図はこれらの排気ブレーキ装置EXB、第3バルブ
方式エンジンブレーキ装置EB及び吸気サイレンサISによ
り構成される排気ブレーキ制御系を示し、排気ブレーキ
装置EXBは前記駆動機構の前記電磁弁のソレノイドをス
イッチS1を介して電源即ち、車載のバッテリBに接続さ
れ、第3バルブ方式エンジンブレーキ装置EBは前記駆動
機構の電磁ソレノイドをスイッチS2を介して前記排気ブ
レーキ装置EXBに並列に接続される。また、吸気サイレ
ンサISの前記駆動機構の電磁ソレノイドはスイッチS3、
S4の直列回路を介してバッテリBに接続される。これら
のスイッチS3、S4は夫々スイッチS1、S2と連動してお
り、スイッチS3はスイッチS1と同一に開、閉し、スイッ
チS4はスイッチS2と反対に作動即ち、スイッチS4はスイ
ッチS2の開成時に閉成し、閉成時に開成する。これらの
排気ブレーキ装置EXB、第3バルブ方式エンジンブレー
キ装置EB及び吸気サイレンサISは夫々、スイッチS1、S2
及びスイッチS3、S4の閉成時に作動し、開成時に不作動
とされる。これらの各スイッチS1、S2の開、閉操作は運
転者が手動操作により行う。
以下に作用を説明する。
ブレーキ時に第1段階において運転者がスイッチS1を
閉成すると、排気ブレーキ装置EXBが作動してエキゾー
ストブレーキバルブ15(第1図)が2点鎖線で示すよう
に回動され排気マニホールド12を閉塞し、これにより制
動力が加えられる。同時にスイッチS3が閉成され、吸気
サイレンサISが作動して吸気サイレンサバルブ14を2点
鎖線で示すように回動させて吸気マニホールド11を閉塞
する。これにより排気ブレーキ装置EXBの作動時に吸気
側への吹き返しによる騒音の発生が抑制される。
ブレーキ時の第2段階即ち、前記第1段階よりも制動
力を効かせるべく運転者がスイッチS2を閉成すると、第
3バルブ10(第1図)が開弁されてエンジンブレーキが
加えられる。同時にスイッチS4が開成されて吸気サイレ
ンサISが不作動即ち、吸気サイレンサバルブ14(第1
図)が実線で示すように開弁して吸気マニホールド11を
連通させる。これにより前記エンジンブレーキ時におけ
る吸収馬力の増大が図られてエンジンブレーキの効きが
良くなる。また、このときには排気ブレーキ装置EXBの
作動による吸気側への吹き返しも少なく騒音は余り問題
とならない。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、排気ブレーキ装
置と、第3バルブ方式エンジンブレーキ装置と、吸気サ
イレンサとを備え、ブレーキ時の第1段階において前記
排気ブレーキ装置と前記吸気サイレンサとを作動させ、
第2段階において前記第3バルブ方式エンジンブレーキ
装置を作動させて前記排気ブレーキ装置と併用させるエ
ンジンの排気ブレーキ制御装置において、前記第2段階
において前記第3バルブ方式エンジンブレーキ装置の作
動時に前記吸気サイレンサを不作動にする切換手段を設
けたことにより、前記ブレーキ時の第2段階においてエ
ンジンの吸収馬力が増大し、制動力の向上を図ることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るエンジンの排気ブレーキ制御装置
を適用したエンジンの要部断面図、第2図は本考案に係
るエンジンの排気ブレーキ制御装置の制御系の概念図で
ある。 1……エンジン、2……シリンダブロック、3……シリ
ンダヘッド、7……吸気弁、8……排気弁、10……第3
バルブ、11……吸気マニホールド、12……排気マニホー
ルド、14……吸気サイレンサバルブ、15……エキゾース
トブレーキバルブ、B……バッテリ、EXB……排気ブレ
ーキ装置、EB……第3バルブ方式エンジンブレーキ装
置、IS……吸気サイレンサ。S1〜S4……スイッチ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気ブレーキ装置と、第3バルブ方式エン
    ジンブレーキ装置と、吸気サイレンサとを備え、ブレー
    キ時の第1段階において前記排気ブレーキ装置と前記吸
    気サイレンサとを作動させ、第2段階において前記第3
    バルブ方式エンジンブレーキ装置を作動させて前記排気
    ブレーキ装置と併用させるエンジンの排気ブレーキ制御
    装置において、前記第2段階において前記第3バルブ方
    式エンジンブレーキ装置の作動時に前記吸気サイレンサ
    を不作動にする切換手段を設けたことを特徴とするエン
    ジンの排気ブレーキ制御装置。
JP9208887U 1987-06-17 1987-06-17 エンジンの排気ブレ―キ制御装置 Expired - Lifetime JP2500153Y2 (ja)

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JPS63200639U JPS63200639U (ja) 1988-12-23
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