JP2597078Y2 - 車両の補助ブレーキ装置 - Google Patents

車両の補助ブレーキ装置

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JP2597078Y2
JP2597078Y2 JP1993035355U JP3535593U JP2597078Y2 JP 2597078 Y2 JP2597078 Y2 JP 2597078Y2 JP 1993035355 U JP1993035355 U JP 1993035355U JP 3535593 U JP3535593 U JP 3535593U JP 2597078 Y2 JP2597078 Y2 JP 2597078Y2
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JP
Japan
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intake
compressed air
engine
compressor
shutter
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JP1993035355U
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English (en)
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JPH078534U (ja
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裕昭 星野
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は車両の補助ブレーキ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンブレーキ力を高める有効な手段
のひとつとして、排気シャッタを閉じてエンジンの排圧
を上昇させる排気ブレーキ装置がよく知られている(実
開昭60−108733号公報など)。また、エンジン
の高出力化などに伴うブレーキ力不足を解決するため、
排気ブレーキ作動時に圧縮エアを強制的に燃焼室へ供給
することにより、エンジンの圧縮仕事(ピストンのポン
プ仕事)を増大させる補助ブレーキ装置の開発が見られ
る(特開昭58−15728号公報,特開昭59−3
943号公報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
補助ブレーキ装置はエンジンの各気筒毎に圧縮エアの噴
出部を配設する構成のため、シリンダヘッドなどの加工
コストが嵩むという問題があった。また、各噴出部は車
両のエアリザーバに配管接続されるが、これだとコンプ
レッサの容量不足が心配で、大容量のコンプレッサを使
用するとエンジンの出力低下を招く不具合も懸念され
る。
【0004】この考案はこのような問題点を有効に解決
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、車両の排気ブ
レーキ作動時に圧縮エアを強制的に燃焼室へ供給するこ
とによりエンジンの圧縮仕事を増大させる補助ブレーキ
装置において、エンジンの吸気行程がオーバラップしな
い気筒群を接続する吸気マニホールドを備え、そのマニ
ホールド上流の吸気通路に排気シャッタと同期的に作動
する吸気シャッタを設けると共に、吸気シャッタ下流側
をエアリザーバに接続する圧縮エアの供給通路と、この
供給通路を各気筒の吸気行程時にその終了直前から吸気
バルブが閉じるまでの所定期間だけ一時的に開くバルブ
手段を設ける。
【0006】この装置に圧縮エアの発生源としてエンジ
ン駆動の専用コンプレッサを設けると共に、このコンプ
レッサを排気ブレーキ作動時にのみ稼働状態に切り替え
る制御手段を付加する。
【0007】
【作用】これによれば、排気ブレーキ作動時には吸気マ
ニホールド上流の吸気シャッタが閉じると共に、バルブ
手段が所定のタイミングで圧縮エアの供給通路を間欠的
に開くため、吸気シャッタ下流へバルブ手段を介して送
り込まれる圧縮エアは上流側の吸気通路に殆ど抜けるこ
となく、各気筒へこれらの吸気行程時にその終了直前か
ら吸気バルブの閉じるまでの所定期間にのみ供給され
る。
【0008】その結果、各気筒において吸気行程の終了
直前から圧縮エアの供給を受けて圧力が上昇するので、
仮に吸気バルブの開き領域全体にわたって圧縮エアを供
給する場合に較べると、圧縮エアで吸気行程のポンピン
グロスが低下するのを最小限に抑えつつ、圧縮行程での
ポンピングロスを増大させることが可能になる。
【0009】この場合、エンジンの吸気経路に圧縮エア
の供給通路を設けると共に、これらに吸気シャッタとバ
ルブ手段をそれぞれ介装するだけで良く、各気筒毎に圧
縮エアの噴出部を配設する従来例と較べるまでもなく、
構成がいたって簡単で既存のエンジンにも低コストで容
易に適用できる。
【0010】また、圧縮エアの発生源としてエンジン駆
動の専用コンプレッサと、このコンプレッサを排気ブレ
ーキ作動時にのみ稼働状態に切り替える制御手段を付加
すると、専用コンプレッサの稼働によってエンジン負荷
が増加する分、ブレーキ力のアップを期待できるばかり
か、専用コンプレッサの稼働しない通常状態のときにパ
ーキングブレーキなどの作動に必要な圧縮エアの発生源
としてのコンプレッサが稼働しても、このコンプレッサ
はエンジンへの圧縮エアを専用コンプレッサで賄うので
大容量に設定しなくて済むため、エンジンの出力低下を
最小限に抑えることもできる。
【0011】
【実施例】図1において、1は車両に搭載の6気筒エン
ジンで、その排気経路2に排気シャッタ3が介装され
る。エンジン吸気経路4にはピストンの吸気行程がオー
バラップしない気筒群♯1〜♯3と♯4〜♯6に分割し
て接続する吸気マニホールド5a,5bが設けられ、こ
れらマニホールド5a,5bのぞれぞれにエアクリーナ
(図示せず)下流側からの分岐通路6a,6bが接続さ
れる。各分岐通路6a,6bには排気シャッタ3と同期
的に作動する吸気シャッタ7a,7bと、その下流側を
専用のエアリザーバ8に接続する圧縮エアの供給通路9
a,9bが設けられ、これら供給通路9a,9bにそれ
ぞれ開閉バルブ10a,10bおよび圧縮エアの逆流を
規制するチェックバルブ11a,11bが介装される。
【0012】エアリザーバ8と共にこの装置専用のコン
プレッサ12が付設され、その駆動軸にクラッチ13を
介してエンジンのクランクシャフト14が連結される。
15はエアリザーバ8の内圧を受けてこれが上限値を越
えるとコンプレッサ12のアンロードバルブを作動させ
る圧力ガバナを示す。なお、車両のパーキングブレーキ
などの作動に必要な圧縮エアを確保するため、図示しな
いがエンジン駆動のコンプレッサおよびそのエアリザー
バを備える。
【0013】開閉バルブ10a,10bと吸気シャッタ
7a,7bおよびクラッチ13の作動を制御するのがコ
ントロールユニット16で、エンジンのクランク角を検
出するクランク角センサ17と、運転室の排気ブレーキ
スイッチ(排気シャッタ3の開閉を操作する)とからの
入力信号に基づいて、排気ブレーキの作動しない通常時
は吸気バルブ7a,7bを開き状態に、開閉バルブ10
a,10bを閉じ状態に、クラッチ13を切断状態にぞ
れぞれ保つ一方、排気ブレーキが作動すると吸気シャッ
タ7a,7bを閉じ、クラッチ13を接続するほか、図
2のように各気筒♯1〜♯3と♯4〜♯6の吸気行程時
にその終了直前から吸気バルブが閉じるまでの所定期間
だけ一時的に開閉バルブ10a,10bを開く制御を行
う。
【0014】このような構成により、排気ブレーキ作動
時には吸気マニホールド5a,5b上流の吸気シャッタ
7a,7bが閉じると共に、開閉バルブ10a,10b
がそれぞれ所定のタイミングで圧縮エアの供給通路9
a,9bを間欠的に開くため、エアリザーバ8からの圧
縮エアは開閉バルブ10a,10bおよびチェックバル
ブ11a,11bを介して吸気シャッタ7a,7b下流
へ送り込まれ、上流側の吸気通路に殆ど抜けることな
く、各気筒♯1〜♯3と♯4〜♯6へこれらの吸気行程
時にその終了直前から吸気バルブの閉じるまでの所定期
間にのみ供給される。
【0015】その結果、各気筒♯1〜♯3と♯4〜♯6
において吸気行程の終了直前から圧縮エアの供給を受け
て圧力が上昇するので、仮に吸気バルブの開き領域全体
にわたって圧縮エアを供給する場合に較べると、吸気行
程でポンピングロスが低下するのを最小限に抑えつつ、
圧縮行程のポンピングロスを増大させることが可能にな
る。
【0016】この場合、エンジン吸気経路4の分岐通路
6a,6bにそれぞれ圧縮エアの供給通路9a,9bを
接続すると共に、これらに吸気シャッタ7a,7bと開
閉バルブ10a,10bなどを設けるだけで良く、各気
筒♯1〜♯6毎に圧縮エアの噴出部を配設する従来例と
較べるまでもなく、構成がいたって簡単で既存のエンジ
ンにも低コストで容易に適用できる。
【0017】また、装置専用のエアリザーバ8ならびに
コンプレッサ12を設け、このコンプレッサ12を排気
ブレーキ作動時にのみ稼働状態に切り替える制御を行う
構成のため、専用コンプレッサ12の稼働によってエン
ジン負荷が増加する分、ブレーキ力のアップを期待でき
るばかりか、専用コンプレッサ12の稼働しない通常時
にパーキングブレーキなどの作動圧発生源としてのコン
プレッサが稼働しても、このコンプレッサは各気筒♯1
〜♯6への圧縮エアを専用コンプレッサ12で賄うので
大容量に設定しなくて済むため、エンジンの出力低下を
最小限に抑えられることになる。
【0018】なお、開閉バルブ10a,10bはコント
ロールユニット16の電子制御を受けてオンーオフする
マグネットバルブで構成されるが、エンジン1のクラン
クシャフト14などに連動するカム機構などを介して機
械的に作動するものに替えても良い。また、コンプレッ
サ12はクラッチ13の接続時にアンロードバルブの働
きでエアリザーバ8の内圧を上限値以下に抑えるように
制御されるが、クラッチ13の代わりにコンプレッサ1
2のアンロードバルブを強制的に作動位置(全開状態)
へ駆動するアクチュエータを設け、このアクチュエータ
の駆動をコントロールユニット16で排気ブレーキ作動
時に解除するようにしても良い。
【0019】さらに、4気筒エンジンのように各気筒♯
1〜♯4の吸気行程がオーバラップしない場合には、当
然のことながら吸気マニホールド5a,5bを含む吸気
経路4および圧縮エアの供給通路9a,9bなどを一系
統に簡略化できる。
【0020】
【考案の効果】以上要するにこの考案によれば、車両の
排気ブレーキ作動時に圧縮エアを強制的に燃焼室へ供給
することによりエンジンの圧縮仕事を増大させる補助ブ
レーキ装置において、エンジンの吸気行程がオーバラッ
プしない気筒群を接続する吸気マニホールドを備え、そ
のマニホールド上流の吸気通路に排気シャッタと同期的
に作動する吸気シャッタを設けると共に、吸気シャッタ
下流側をエアリザーバに接続する圧縮エアの供給通路
と、この供給通路を各気筒の吸気行程時にその終了直前
から吸気バルブが閉じるまでの所定期間だけ一時的に開
くバルブ手段を設けたので、各気筒は吸気行程の終了直
前から所定期間だけ圧縮エアの供給を受けて圧力が上昇
するため、吸気行程のポンピングロスが低下するのを最
小限に抑えつつ、圧縮行程でのポンピングロスを増大、
つまりブレーキ力を効率よくアップさせることができ
る。しかも、圧縮エアを吸気経路から各気筒へ供給する
ようにしたので、各気筒毎に圧縮エアの噴出部を配設す
る従来例と較べるまでもなく、構成がいたって簡単で既
存のエンジンにも低コストで容易に適用できる。
【0021】また、この装置に圧縮エアの発生源として
エンジン駆動の専用コンプレッサと、このコンプレッサ
を排気ブレーキ作動時にのみ稼働状態に切り替える制御
手段を付加すると、専用コンプレッサの稼働によってエ
ンジン負荷が増加する分、ブレーキ力のアップを期待で
きるばかりか、パーキングブレーキなどの作動に必要な
圧縮エアの発生源としてのコンプレッサを大容量に設定
しなくて済むため、圧縮エアの確保に原因するエンジン
の出力低下を最小限に抑えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す全体構成図である。
【図2】同じく開閉バルブの作動を説明するタイミング
チャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 排気経路 3 排気シャッタ 4 吸気経路 5a,5b 吸気マニホールド 6a,6b 分岐通路 7a,7b 吸気シャッタ 8 エアリザーバ 9a,9b 圧縮エアの供給通路 10a、10b 開閉バルブ 12 コンプレッサ 13 クラッチ 16 コントロールユニット 17 クランク角センサ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の排気ブレーキ作動時に圧縮エアを
    強制的に燃焼室へ供給することによりエンジンの圧縮仕
    事を増大させる補助ブレーキ装置において、エンジンの
    吸気行程がオーバラップしない気筒群を接続する吸気マ
    ニホールドを備え、そのマニホールド上流の吸気通路に
    排気シャッタと同期的に作動する吸気シャッタを設ける
    と共に、吸気シャッタ下流側をエアリザーバに接続する
    圧縮エアの供給通路と、この供給通路を各気筒の吸気行
    程時にその終了直前から吸気バルブが閉じるまでの所定
    期間だけ一時的に開くバルブ手段を設けたことを特徴と
    する車両の補助ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 圧縮エアの発生源としてエンジン駆動の
    専用コンプレッサを設けると共に、このコンプレッサを
    排気ブレーキ作動時にのみ稼働状態に切り替える制御手
    段を付加したことを特徴とする請求項1に記載の補助ブ
    レーキ装置。
JP1993035355U 1993-06-29 1993-06-29 車両の補助ブレーキ装置 Expired - Lifetime JP2597078Y2 (ja)

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KR101786106B1 (ko) * 2011-10-14 2017-10-18 현대자동차주식회사 차량의 보조브레이크 장치 및 그 제어방법

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