JP2500146Y2 - 電柱支線用よじ登り防止具 - Google Patents

電柱支線用よじ登り防止具

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JP2500146Y2
JP2500146Y2 JP2356293U JP2356293U JP2500146Y2 JP 2500146 Y2 JP2500146 Y2 JP 2500146Y2 JP 2356293 U JP2356293 U JP 2356293U JP 2356293 U JP2356293 U JP 2356293U JP 2500146 Y2 JP2500146 Y2 JP 2500146Y2
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JP2356293U
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盛宣 法亢
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マルホ産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、つる草などのよじ登り
性植物や蛇などの小動物が電柱支線を伝ってよじ登るこ
とを防止する電柱支線用よじ登り防止具に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電柱支線用よじ登り防止
具としては、例えば実公昭54−37545号公報、実
開昭57−61039号公報などに開示されているよう
に、椀状や円筒状のものが広く用いられていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、これでは、椀
状のものにせよ円筒状のものにせよ電柱支線に固定され
ている関係上、よじ登り防止効果が必ずしも十分でない
場合があった。
【0004】また、電柱支線用よじ登り防止具を電柱支
線上の高い位置に取り付ける場合には、地上からの固定
作業が不可能となるので、高所作業用の踏台などが必要
となり、取付作業が大掛かりで煩雑なものとなってしま
う。
【0005】更に、Y支線に取り付けて使用する際に、
2個の電柱支線用よじ登り防止具が互いに邪魔をして取
り付けられない場合がある。即ち、これら電柱支線用よ
じ登り防止具の取り付け位置における支線間の距離は、
該電柱支線用よじ登り防止具の直径よりも広いことが必
要となるので、取り付け可能位置が限られるという不都
合があった。
【0006】本考案は、上記事情に鑑み、よじ登り防止
効果が十分であると共に、取付作業性に優れ、しかもY
支線を含む支線上のどの位置にでも本体を固定して使用
することが可能な電柱支線用よじ登り防止具を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案では、よじ登り性
植物等がよじ登ろうとする電柱支線が振動したりする
と、よじ登り速度が遅くなり、つる巻方向を逆転すると
電柱支線から離脱し、また、巻きひげを持つ植物は長時
間固定物に接触すると分枝が粘着、接着、吸盤化するこ
とで足掛りをつくりよじ登る性質に着目した。
【0008】即ち、本考案は、電柱支線(5)に取り付
けて使用する電柱支線用よじ登り防止具(8)におい
て、前記電柱支線に装着可能な可撓性を有する二つ割り
円筒状の柄(4)と、前記柄に回動自在に装着し得る筒
体(2)に対して2枚〜数枚の防止板(3)を放射状に
配設して構成される本体(1)と、前記本体の前記柄に
対する前記電柱支線に沿った移動を拘束する留め具
(6)とから構成される。また、上記本体(1)の重心
を上記筒体(2)の軸芯から偏心させて構成される。
【0009】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を表わす便宜的なものであり、従って、本考
案は図面上の記載に限定拘束されるものではない。この
ことは、「実用新案登録請求の範囲」及び「作用」の欄
についても同様である。
【0010】
【作用】上記した構成により、本考案は、風によって本
体(1)が振動、揺動、回転するように作用する。
【0011】また、本体(1)の重心を偏心させること
により、当該本体が風やよじ登り性植物等の外力によっ
て振動、揺動、回転するように作用する。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1は本考案による電柱支線用よじ登り防
止具の一実施例を示す斜視図、図2は図1に示す電柱支
線用よじ登り防止具の本体を示す斜視図、図3は図2に
示す本体の拡大側面図、図4は図1に示す電柱支線用よ
じ登り防止具の着脱作業の様子を示す図であり、(a)
は電柱支線用よじ登り防止具を押し上げる様子を示す
図、(b)は電柱支線用よじ登り防止具を引き下げる様
子を示す図、(c)はよじ登り性植物を除去する様子を
示す図、図5は図1に示す電柱支線用よじ登り防止具を
Y支線に装着した状態を示す図であり、(a)は斜視
図、(b)は拡大側面図、図6は本考案による電柱支線
用よじ登り防止具の本体の別の例を示す側面図、図7は
本考案による電柱支線用よじ登り防止具の本体の更に別
の例を示す斜視図、図8は本考案による電柱支線用よじ
登り防止具の本体の更に別の例を示す斜視図である。
【0014】本考案による電柱支線用よじ登り防止具8
は、図1に示すように、可撓性を有する二つ割り円筒状
の柄4と、本体1と、2個の留め具6とから構成されて
いる。
【0015】そして、本体1は、図2及び図3に示すよ
うに、合成樹脂などからなるものであり、その中心部に
は筒体2を有しており、筒体2には3枚の防止板3(3
A、3B、3C)が放射状に配設されている。なお、本
体1の重心は、筒体2の軸芯と一致しておらず偏心して
いる。本体1の重心を偏心させるには種々の手法が考え
られるが、例えば、3枚の防止板3のなす角度をそれぞ
れ不等としたり(一例として、防止板3Aと防止板3B
との角度を130°、防止板3Bと防止板3Cとの角度
を100°、防止板3Cと防止板3Aとの角度を130
°としてもよい。)、3枚の防止板3の長さをそれぞれ
不等とすることにより、本体1の重心を偏心させること
が出来る。
【0016】なお、防止板3Aはその中心面で分離して
開口し得る構造となっており、該開口部を介して当該本
体1を柄4に装着することが出来る。また、防止板3A
にはフック部3aが形成されているので、柄4に装着さ
れた本体1が脱落することはない。
【0017】本考案による電柱支線用よじ登り防止具8
は、以上のような構成を有するので、該電柱支線用よじ
登り防止具8の使用に際しては、図3及び図1に示すよ
うに、まず柄4を電柱支線5に被せる。この際、柄4は
可撓性を有する二つ割り円筒状のものであるので、柄4
の電柱支線5への被覆作業を容易に実施することが出来
る。次いで、柄4上の所定の位置に本体1を装着した
後、該本体1の両側の柄4部分にそれぞれ留め具6を取
り付けて、本体1の柄4に沿った移動(柄4の軸芯方向
の移動)を拘束する。その後、図4(a)に示すよう
に、柄4の下部を把持して電柱支線用よじ登り防止具8
を押し上げ、この状態で、図1に示すように、螺旋状の
固定ワイヤー等の固定具10を用いて柄4を電柱支線5
に固定して、所望の位置に設置する。
【0018】こうして電柱支線5に柄4を介して装着さ
れた本体1は、風力を受けてその筒体2を中心として回
転するが、この際、本体1は、その重心が偏心している
ため振動、揺動、回転するので、つる草などのよじ登り
性植物や蛇などの小動物が電柱支線5を伝ってよじ登る
ことを阻止することが出来る。また、無風状態のとき、
或いは風があっても本体1を回動させるほど強くない場
合でも、よじ登り性植物や小動物のよじ登りを防止する
ことが可能である。
【0019】即ち、本体1は、通常の状態では、その重
心が最下位に位置する状態で止まっているが、よじ登り
性植物や小動物が電柱支線5を伝って本体1までよじ登
ってくると、該よじ登り性植物又は小動物のよじ登りに
よって本体1が回転する。すると、その重心位置が高く
なるので、その反動で元の状態に戻ろうとして逆向きに
回転する。このときの回転に伴なう振動などによって、
よじ登り性植物又は小動物は振り払われるので、それ以
上のよじ登りは阻止ないし遅延されることとなる。
【0020】また、本体1の直下の柄4部分にまで達し
たよじ登り性植物は、図4(b)、(c)に示すよう
に、固定具10を取り外した後、柄4を把持して電柱支
線用よじ登り防止具8を引き下げることにより、高所作
業を要することなく地上から簡単に除去することが出来
る。
【0021】ところで、電柱支線用よじ登り防止具8
は、図5に示すように、2本の電柱支線5が隣接してY
支線を構成している場合にも、重ねて取り付けることが
出来る。この際、各電柱支線5、5間の距離L1が防止
板3の長さより広い部位であれば、どの位置にでも取り
付けて使用することが可能となる。
【0022】なお、上述の実施例では、本体1の重心が
筒体2の軸芯から偏心した電柱支線用よじ登り防止具8
について説明したが、常に風が吹いている場所で使用す
る場合には、本体1の重心が筒体2の軸芯に一致した電
柱支線用よじ登り防止具8であっても風によって振動、
揺動、回転するので、よじ登り性植物や小動物のよじ登
りは阻止される。
【0023】また、図2に示すような本体1のほかに、
例えば、図6に示すように、3枚の略V字断面状の基板
7を互いにネジとビスの組合せ9などで固定し、これを
本体1とすることも可能である。或いは、3枚の略V字
断面状の基板7を互いに接着して本体1とすることも可
能である。
【0024】更に、上述の実施例では、3枚の防止板3
を有する本体1について説明したが、本考案では防止板
3の枚数を3枚に限る訳ではない。例えば、図7及び図
8に示すように、2枚又は4枚の防止板3を設けてもよ
く、また5枚以上の防止板3を設けても構わない。但
し、防止板3が1枚の場合には、防止板3の円滑な回転
が期待できないため、よじ登り防止効果が薄くなり、逆
に防止板3の枚数をあまり多くすると、Y支線への適応
性が低下するので、防止板3の枚数としては2枚〜数枚
が好ましい。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
電柱支線5に取り付けて使用する電柱支線用よじ登り防
止具8において、前記電柱支線5に装着可能な可撓性を
有する二つ割り円筒状の柄4と、前記柄4に回動自在に
装着し得る筒体2に対して2枚〜数枚の防止板3を放射
状に配設して構成される本体1と、前記本体1の前記柄
4に対する前記電柱支線5に沿った移動を拘束する留め
具6とから構成したので、風によって本体1が振動、揺
動、回転することから、よじ登り防止効果に優れた電柱
支線用よじ登り防止具8を提供することが可能となる。
しかも、本体1が回動自在に装着された柄4を押し上げ
たり引き下げることにより、電柱支線用よじ登り防止具
8の設置作業及びよじ登り性植物の除去作業を高所作業
を要することなく地上から簡単に実施することが出来る
ので、作業性に優れる。また、本体1は筒体2に2枚〜
数枚の防止板3を放射状に配設した構造であるため、Y
支線を含む支線に取り付けて使用する際にその取り付け
可能位置が広範囲に拡大する。
【0026】また、上記本体1の重心を上記筒体2の軸
芯から偏心させて構成すると、風のみならずよじ登り性
植物等自体によっても本体1が振動、揺動、回転するこ
とから、無風或いは微風の状況下においても、よじ登り
性植物や小動物のよじ登りを防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による電柱支線用よじ登り防止具の一実
施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す電柱支線用よじ登り防止具の本体を
示す斜視図である。
【図3】図2に示す本体の拡大側面図である。
【図4】図1に示す電柱支線用よじ登り防止具の着脱作
業の様子を示す図であり、(a)は電柱支線用よじ登り
防止具を押し上げる様子を示す図、(b)は電柱支線用
よじ登り防止具を引き下げる様子を示す図、(c)はよ
じ登り性植物を除去する様子を示す図である。
【図5】図1に示す電柱支線用よじ登り防止具をY支線
に装着した状態を示す図であり、(a)は斜視図、
(b)は拡大側面図である。
【図6】本考案による電柱支線用よじ登り防止具の本体
の別の例を示す側面図である。
【図7】本考案による電柱支線用よじ登り防止具の本体
の更に別の例を示す斜視図である。
【図8】本考案による電柱支線用よじ登り防止具の本体
の更に別の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1……本体 2……筒体 3……防止板 4……柄 5……電柱支線 6……留め具 8……電柱支線用よじ登り防止具

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電柱支線(5)に取り付けて使用する電
    柱支線用よじ登り防止具(8)において、 前記電柱支線に装着可能な可撓性を有する二つ割り円筒
    状の柄(4)と、 前記柄に回動自在に装着し得る筒体(2)に対して2枚
    〜数枚の防止板(3)を放射状に配設して構成される本
    体(1)と、 前記本体の前記柄に対する前記電柱支線に沿った移動を
    拘束する留め具(6)とからなることを特徴とする電柱
    支線用よじ登り防止具。
  2. 【請求項2】 本体(1)は、その重心が筒体(2)の
    軸芯から偏心したものであることを特徴とする請求項1
    記載の電柱支線用よじ登り防止具。
JP2356293U 1993-05-07 1993-05-07 電柱支線用よじ登り防止具 Expired - Lifetime JP2500146Y2 (ja)

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JPH0682321U JPH0682321U (ja) 1994-11-25
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009118751A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Kyushu Electric Power Co Inc 電柱支線用蔓巻防止具及び支線止め具

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