JP2500061Y2 - 角形プラスチックボトル - Google Patents

角形プラスチックボトル

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JP2500061Y2
JP2500061Y2 JP1992043104U JP4310492U JP2500061Y2 JP 2500061 Y2 JP2500061 Y2 JP 2500061Y2 JP 1992043104 U JP1992043104 U JP 1992043104U JP 4310492 U JP4310492 U JP 4310492U JP 2500061 Y2 JP2500061 Y2 JP 2500061Y2
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JP
Japan
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wall
bottle
rib
panel
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JP1992043104U
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洋介 安田
正樹 三浦
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、補強リブ付の角形プラ
スチックボトル、特にその胴部の剛性を向上させるため
のリブ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、果汁飲料等高温殺菌を必要とする
内容液充填用として使用される2軸延伸した多角形PE
Tボトル等のプラスチックボトルは、高温充填による熱
変形を防止し残留応力を除去するためにその成形過程で
ヒートセットを行うと共に、構造的には直線部を短くし
て胴部壁の剛性、縦横圧縮強度を向上させるため、及び
ヒートセットによるボトルのひけ防止のために、ボトル
胴部の中間部(ウエスト部)に1条または複数条の周溝
(リブ)を形成している。該リブは一般的には全周にわ
たって同じ深さに形成されているが、各辺のリブの深さ
をその中央部に至るにしたがって深く形成すること(実
開平1ー161428号公報)によって、或いは図6に
示すように隅角壁部25での深さd2をパネル壁部26
での深さd1より浅く形成すること(実開平2ー102
316号)によって、胴部の強度をより高めるようにし
たものが提案されている。それにより、材料のより薄肉
化を可能にしコストの低減化を図ろうとしている。しか
しながら、ホットパック充填の場合、充填温度を高くす
ると充填後の内容積変化が大きく、その変化をパネル部
で完全に吸収することができず減圧状態となってボトル
剛性が低下するので、ボトルの剛性が不足するという問
題が発生し、高温充填用のボトルをより薄肉化すること
は困難である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】そこで、本考案は、補
強リブ付角形ボトルにおいて、先に実開平2ー1023
16号で提案したリブの構造をさらに改良することによ
って、ボトルの剛性をより高めて壁厚をさらに薄くする
ことを可能にすることを技術的課題とし、それによりホ
ットパック充填しても十分剛性を維持できるようなより
薄肉のプラスチックボトルを得ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を本考案の角形
プラスチックボトルは、前壁、後壁、右側壁及び左側壁
からなる各パネル壁部と4隅を角取りして形成された隅
角壁部とからなる断面略4角形筒形状胴部のほぼ中間部
胴部全周にわたる溝状のリブを形成した角形プラスチ
ックボトルにおいて、前壁、後壁、右側壁及び左側壁の
各パネル壁部における前記リブの深さを前記隅角部に
おけるより深く形成し、且つ前記各パネル壁部における
溝状のリブ底面が、前記隅角部におけるリブ底面より
ボトル内方に段差状に突出して、均一深さでパネル壁面
と略平行になるように形成されていることを特徴とする
技術的手段を採用することによって、解決することがで
きた。
【0005】
【作用】一般に胴部の剛性は、ボトルのウエスト部に設
けられる周溝状のリブの深さに関係し深い程向上する
が、角ボトルの場合、リブを胴部全周で均一深さにす
ると胴部全周での強度が均一化されず座屈強度が弱くな
ることが認められている。本考案者は、ボトル胴部の剛
性を向上させるの効果的なリブ構造を得るために、種々
実験を重ねた結果、前記構成のリブ構造を見出したもの
である。即ち、各パネル壁部に形成された溝状のリブ
は、段差部で深さが急激に変化してリブ底面がボトル内
方に均一深さで突出している形になっているので、該段
差部が側圧に対して柱(または梁)の作用をする。その
結果、本考案の角形プラスチックボトルは、従来よりも
胴部の剛性が飛躍的に向上し、充填温度が高いホットパ
ック充填においてもボトルの変形が少なく、ボトル壁厚
を従来よりも薄くすることができた。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1及び図2は、本考案に係るプラスチックボト
ルの実施例であり、ポリエチレンテレフタレート樹脂で
2軸延伸成形した、奥行きに対して幅が広いほぼ長方形
断面を有するボトルに適用した場合を示している。該ボ
トル1の胴部は、前壁2、後壁3、右側壁4及び左側壁
5からなるパネル壁部と、4隅を角取りして形成された
隅角壁部6とから形成されている。そして、胴部中間部
には、溝状のリブ10が形成されている。該リブ10
は、前記ボトル胴部外周面を基準として、パネル壁部で
の深さfが隅角壁部6の深さfより深くなってお
り、図2に示すように、パネル壁部のリブ底面が隅角壁
部のリブ部底面より段差状にボトル内方に突出して、均
一深さでパネル壁面とほぼ平行になるように形成されて
いる。該構造は、隅角壁部のリブをパネル壁部のリブよ
り浅く形成した図6に示すような従来例に於いて、パネ
ル壁部のリブをさらに段差状にボトル内方に突出形成し
たものに相当し、それにより従来よりも飛躍的に胴部の
剛性を向上させたものである。また、本実施例では、ホ
ットパック充填に伴う胴部の変形をより効果的に吸収し
且つ剛性を高めるために、前壁及び後壁の前記リブで区
切られる上方中央部に数条の溝11からなる変形部12
が形成されていると共に、胴部全体に複数条のリブ13
が形成されている。
【0007】以上のように構成された本考案の効果を確
認するために、パネル壁部のリブ深さを前壁、後壁、右
側壁及び左側壁とも、図6に示す従来例よりさらに1mm
深く形成した本考案の実施例と、比較例として図6に示
すような従来例(比較例1)、図3(a)に示すように
リブ10の深さを前壁31及び後壁32のみ他より1mm
深く形成したもの(比較例2)、及び図3(b)に示す
ように両側壁33、34のみ1mm深く形成したもの(比
較例3)について、次のような方法で横剛性テストを行
った。それぞれのボトルにボトル口頂部から54mm下方
に達するまで水を充填し、それぞれの胴部に1〜5kg/
cm2の側圧を加えた場合の内部に充填した液面上昇を測
定した。その測定結果を表1に示す。また、そのときの
変化量を図7に示す。
【表1】 (単位:mm)
【0008】このテスト結果から明らかのように、本実
施例は従来例と比較して各側圧とも液面上昇が少なく、
即ち変化量が少なく胴部の剛性がかなり向上しているこ
とが確認された。これに対し、比較例2及び3のよう
に、リブをパネル壁部の前後壁又は左右側壁のみ深くし
た場合は、全体としては従来例よりも剛性が向上してい
る傾向が認められるが、前後壁のみの場合は側圧が高く
作用する範囲で、左右側壁のみの場合は逆に低側圧が作
用する範囲で逆に従来例よりも変化量が大きく、剛性が
低下しているところがあり、必ずしも上記目的を完全に
達成するに至っていない。
【0009】図4及び図5は、胴部断面形状がほぼ正方
形であるプラスチックボトルに適用した本考案の他の実
施例の補強リブ付プラスチックボトルに係り、該ボトル
15の胴部のほぼ中央部に形成されたリブ16の構造
は、前記実施例と同様であり、前壁17、後壁18、右
側壁19、左側壁20では隅角壁部21より深く形成さ
れている。
【0010】
【考案の効果】本考案は、上記のような簡単な構成によ
って、各パネル壁部に形成された溝状のリブは段差部で
リブの深さが急激に変化してボトル内方に突出している
形になり、該段差部が側圧に対して柱の作用をするため
従来の角形プラスチックボトルと比べて飛躍的に胴部の
剛性を向上させることができる顕著な効果を奏する。そ
の結果、ボトルの肉厚を従来より薄く形成して充填温度
の高いホットパックに適用しても十分に剛性を有するこ
とができ、ボトルの材料費を低減させることができると
共に、ボトル重量を軽くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の実施例に係る角形プラスチッ
クボトルの正面図、(b)はその側面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】(a)は比較例として前後壁のリブのみを深く
形成した場合の図2相当の断面図、(b)は比較例とし
て左右壁のリブのみを深く形成した場合の図2相当の断
面図である。
【図4】本考案の他の実施例にかかる角形プラスチック
ボトルの正面図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】従来の角形ボトルの図5相当の断面図である。
【図7】ボトルの横剛性テストにおける側圧に対するボ
トルの変化量を示すグラフである。
【符号の説明】
1、15 胴部 2 前壁 3 後壁 4 右側壁 5 左側壁 6 隅角壁部 10、16 リブ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前壁、後壁、右側壁及び左側壁からなる
    各パネル壁部と4隅を角取りして形成された隅角壁部と
    からなる断面略4角形筒形状胴部のほぼ中間部に胴部全
    周にわたる溝状のリブを形成した角形プラスチックボト
    ルにおいて、前壁、後壁、右側壁及び左側壁の各パネル
    壁部における前記リブの深さを前記隅角部におけるよ
    り深く形成し、且つ前記各パネル壁部における溝状のリ
    ブ底面が、前記隅角部におけるリブ底面よりボトル内
    方に段差状に突出して、均一深さでパネル壁面と略平行
    になるように形成されていることを特徴とする角形プラ
    スチックボトル
JP1992043104U 1992-06-01 1992-06-01 角形プラスチックボトル Expired - Lifetime JP2500061Y2 (ja)

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JPH0594112U JPH0594112U (ja) 1993-12-21
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JP3807203B2 (ja) * 2000-07-13 2006-08-09 東洋製罐株式会社 ハンドルボトル
JP5362271B2 (ja) * 2008-07-03 2013-12-11 北海製罐株式会社 合成樹脂製ボトル

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6252034A (ja) * 1985-07-30 1987-03-06 株式会社吉野工業所 リブとへこみパネルを有する容器

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JPH0642973Y2 (ja) * 1987-12-14 1994-11-09 株式会社吉野工業所 補強リブ付き容器
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JPH0751460Y2 (ja) * 1989-02-01 1995-11-22 東洋製罐株式会社 角形プラスチックボトル

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