JP2024520220A - 車窓アセンブリ - Google Patents

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Abstract

本出願は、車窓アセンブリを提供する。車窓アセンブリは、第1キャリアプレートと、第1導電層と、第2導電層と、第1バスバーと、第2バスバーとを備える。第1バスバーは、第1導電層と直接に電気的に接触し、第2バスバーは、第1導電層又は第2導電層と直接に電気的に接触する。車窓アセンブリは、第1バスバーと第2バスバーとの間に、直接接した第1加熱領域と第2加熱領域とを有する。第1導電層は、少なくとも第1加熱領域を覆い、第2導電層は、少なくとも第2加熱領域の一部を覆う。第1加熱領域の総抵抗は、第2加熱領域の総抵抗よりも大きく、第1加熱領域のシート抵抗は、第2加熱領域のシート抵抗よりも大きい。本出願は、車窓のメイン視野領域とワイパー停止領域の同時加熱を実現することができ、ワイパー停止領域に生じるかもしれない局所ホットスポットを低減ないし解消するとともに、少なくともメイン視野領域の加熱温度上昇が4分間内に6℃以上に達することを確保できるようにする。【選択図】図2

Description

関連出願の参照
本出願は、発明の名称を「車窓アセンブリ」とする、2021年07月06日に出願された中国特許出願第202110764186.8号の優先権を主張し、そのすべての内容が引用として本出願に組み込まれる。
本出願は、車両部品の技術分野に関し、特に車窓アセンブリに関する。
自動車は、人間社会の重要な交通手段の1つとなっている。通常、自動車にはワイパーが装備されており、寒い天気に、ワイパーがウインドシールドの表面に凍結される可能性がある。その場合、手又は加熱などの方法でワイパーとウインドシールドとの間の雪又は氷を取り除く必要がある。例えば、米国特許第US5886321A号は、自動車のウインドシールドのワイパー停止領域を加熱するための装置を開示し、ウインドシールドの中に抵抗加熱線を増設することで十分な熱量を発生させ、ワイパーの正常な動作を確保する。
従来技術では、ウインドシールドのメイン視野領域及びワイパー停止領域の両方を加熱して、曇り、霜、雪、及び/又は氷等の取り除きを行い、安全運転を確保するために、ウインドシールドにおいてメイン視野領域及びワイパー停止領域に対応する領域に、それぞれ抵抗加熱素子を増設することができ、例えば中国特許出願公開CN101653038A及びCN1620840Aが挙げられ、しかしワイパー停止領域に別途にバスバーを増設する必要がある。
実際の製品において、ウインドシールドのメイン視野領域及びワイパー停止領域の両方に同時に透明導電層を設けることができ、対向して設けられた2本のバスバーによって、メイン視野領域及びワイパー停止領域の同時加熱を実現できる。ワイパー停止領域にはインク遮蔽層を設ける必要もあるため、透明導電層とインク遮蔽層がガラス基板の同じ表面上に位置すると、ワイパー停止領域の透明導電層の少なくとも一部がインク遮蔽層上に位置する。透明導電層に対するインクの影響で、インク遮蔽層上に位置する透明導電層の抵抗が異常に大きくなり、最終的に局所ホットスポットひいては全体温度上昇の不足をもたらし、潜在的な安全上の問題となりやすい。
本出願は、車窓ガラスが通電して加熱されている時に存在する、局所ホットスポットひいては全体温度上昇の不足等の技術課題を解決することができる車窓アセンブリを開示する。
本出願は、車窓アセンブリを提供する。車窓アセンブリは、第1キャリアプレートと、第1導電層と、第2導電層と、第1バスバーと、第2バスバーとを備える。第1導電層は、第1キャリアプレートの1つの表面上に設けられ、第2導電層は、第1キャリアプレートの第1導電層が設けられた表面上に、又は第1導電層上に設けられる。第1バスバーは、第1導電層と直接に電気的に接触し、第2バスバーは、第1導電層又は第2導電層と直接に電気的に接触する。車窓アセンブリは、第1バスバーと第2バスバーとの間に、直接接した第1加熱領域と第2加熱領域とを有する。第1導電層は、少なくとも第1加熱領域を覆い、第2導電層は、少なくとも第2加熱領域の一部を覆う。第1加熱領域の総抵抗は、第2加熱領域の総抵抗よりも大きく、第1加熱領域のシート抵抗は、第2加熱領域のシート抵抗よりも大きい。
本出願は、対向設けられた第1バスバー及び第2バスバーにより、メイン視野領域とワイパー停止領域の同時加熱を実現することができ、ワイパー停止領域に生じるかもしれない局所ホットスポットを低減ないし解消するとともに、少なくともメイン視野領域の加熱温度上昇が4分間内に6℃以上に達することを確保できるようにする。
選択可能に、第1加熱領域の総抵抗Rに対する第2加熱領域の総抵抗Rの比の値eは、以下の数式を満たし、
Figure 2024520220000002
kは、第1加熱領域の平均パワー密度に対する第2加熱領域の平均パワー密度の比の値を表し、Sは第2加熱領域の総面積を表し、Sは第1加熱領域の総面積を表す。
選択可能に、第1導電層は、透明導電酸化物膜又は透明導電金属膜であり、第2導電層は、導電ブロック、透明導電酸化物膜又は透明導電金属膜である。
選択可能に、第1導電層の少なくとも一部が第2加熱領域内に延びており、第1導電層は第2導電層と電気的に接続されている。
選択可能に、第1導電層は、第2バスバーの真下まで延びている。
選択可能に、第2導電層は、第2加熱領域の少なくとも60%を覆っている。
選択可能に、第1導電層は、第2バスバーの真下まで延びておらず、第2導電層のシート抵抗は、第1導電層のシート抵抗よりも小さい。
選択可能に、第2導電層は、間隔をおいて設けられた複数の導電ブロックを含み、第1バスバーから第2加熱領域までの垂直距離に対する第2バスバーに垂直する方向での導電ブロックの長さの比の値と、比の値kとの積は、eと等しい。
選択可能に、各々の導電ブロックは、間隔をおいて設けられた複数の導電サブブロックを含み、第1バスバーから第2加熱領域までの垂直距離に対する第2バスバーに垂直する方向での導電サブブロックの全長の比の値と、比の値kとの積は、eと等しい。
選択可能に、第1加熱領域の平均パワー密度に対する第2加熱領域の平均パワー密度の比の値kは、0.8~2.0の範囲内にある。
選択可能に、第2加熱領域の総面積に対する第1加熱領域の総面積の比の値は、5~15の範囲内にある。
選択可能に、車窓アセンブリは、遮蔽層と、接着層と、第2キャリアプレートとをさらに備える。遮蔽層は、第1キャリアプレートと第1導電層との間に設けられ、遮蔽層は、第1加熱領域に設けられた第1サブ遮蔽層と、第2加熱領域に設けられた第2サブ遮蔽層とを含む。第2キャリアプレートは、接着層により第1キャリアプレートと接着される。
以下、本出願の実施形態の技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態で使われる図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明に使われる図面は本出願のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者は、創造的な努力なしに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1は、本出願の1つの実施形態に係る車窓アセンブリの模式的平面図である。 図2は、図1のI-I線に沿う模式的断面図である。 図3は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図である。 図4は、本出願の1つの実施形態に係る車窓アセンブリの模式的断面図である。 図5は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図である。 図6は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図である。 図7は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図である。 図8は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図である。 図9は、本出願の1つの実施形態に係る車両の模式的平面図である。
以下、本出願の実施形態の図面を参照しながら、本出願の実施形態の技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本出願の一部の実施形態に過ぎず、すべての実施形態ではない。本出願の実施形態に基づいて、当業者が創造的な努力なしに得られるすべての他の実施形態は、本出願の保護範囲に属する。
本出願は車窓アセンブリ1を提供する。図1及び図2を参照すると、図1は、本出願の1つの実施形態に係る車窓アセンブリの模式的平面図であり、図2は、図1のI-I線に沿う模式的断面図である。車窓アセンブリ1は、第1キャリアプレート11と、第1導電層12と、第2導電層13と、バスバー層14とを備える。第1導電層12及び第2導電層13は、第1キャリアプレート11の同じ表面の上に設けられている。バスバー層14は、第1バスバー141と第2バスバー142とを含み、第1バスバー141は、第1導電層12と直接に電気的に接触し、第2バスバー142は、第2導電層13と直接に電気的に接触している。車窓アセンブリは、第1バスバー141と第2バスバー142との間に、直接接した第1加熱領域1aと第2加熱領域1bとを有し、第1導電層12は、少なくとも第1加熱領域1aを覆い、第2導電層142は、少なくとも第2加熱領域1bの一部を覆う。第1バスバー141は給電電源(図示せず)の一極に電気的に接続され、第2バスバー142は給電電源(図示せず)のもう一極に電気的に接続されることで、給電電源の電流は第1導電層12及び第2導電層13に輸送されることができる。
車窓アセンブリ1は、車両のフロントウインドシールドとして利用可能であり、第1加熱領域1aは、少なくともフロントウインドシールドのメイン視野視域を覆うことができ、第2加熱領域1bは、少なくともフロントウインドシールドのワイパー停止領域を覆うことができる。本出願は、対向設けられた第1バスバー141及び第2バスバー142により、メイン視野領域とワイパー停止領域の同時加熱を実現することができる。ワイパー停止領域に生じるかもしれない局所ホットスポットを低減ないし解消するとともに、少なくともメイン視野領域の加熱温度上昇が4分間内に6℃以上に達することを確保できるように、本出願で、第1加熱領域1aの総抵抗Rが第2加熱領域1bの総抵抗Rよりも大きく、第1加熱領域1aのシート抵抗が第2加熱領域1bのシート抵抗よりも大きいことが好ましい。
本出願は、車窓アセンブリ1に対して加熱設計をする際に、第1加熱領域1aの総抵抗Rに対する第2加熱領域1bの総抵抗Rの比の値eが、数1を満たすようにする。
Figure 2024520220000003
kは、第1加熱領域の平均パワー密度に対する第2加熱領域の平均パワー密度の比の値を表し、Sは第2加熱領域の総面積を表し、Sは第1加熱領域の総面積を表し、第1加熱領域1aの平均パワー密度と第2加熱領域1bの平均パワー密度は、実際の加熱基準の要求に応じて得られることができる。比の値eが数1の要求を満たすように設計することで、メイン視野領域の加熱温度上昇が4分間内に6℃以上に達する要求を満たすことが一層確保され、ある実際の使用場面においてワイパー停止領域の加熱温度上昇がメイン視野領域の加熱温度上昇よりも大きい要求も満足されることができる。
なお、第1キャリアプレート11の下における階層構造の配置関係をより明確に観察するために、各階層構造は図面に透視して示されており、それは、第1キャリアプレート11の模式的平面図から各階層構造を直接観察できることを意味するものではない。
具体的には、本実施形態では、第1キャリアプレート11の材質は透明ガラスであり、車窓アセンブリ1は、互いに直接接した第1加熱領域1a及び第2加熱領域1bを有する。第1キャリアプレート11に設けられた遮蔽層15(図2に示された)により、第1加熱領域1aの比較的に小さい部分と、第2加熱領域1bの比較的に大きい部分とを遮蔽することができ、更に、第2加熱領域1bの全部を遮蔽することができる。
なお、車窓アセンブリ1は、互いに直接接した第1加熱領域1a及び第2加熱領域1bを有することは、第1加熱領域1aと第2加熱領域1bが隣接する境界において滑らかに接続されていることを意味する。
車窓アセンブリ1が車両2(図9に示される)に適用された場合、車両2のワイパーは、第1キャリアプレート11の第1導電層12を離れる一側の表面に取り付けられ、第2加熱領域1bは、ワイパーの停止領域に対応し、第1加熱領域1aは、ワイパーのクリーニング可能な領域に対応する。車窓アセンブリ1が車両のフロントウインドシールドとして用いられる場合、ワイパーのクリーニング可能な領域は、通常、フロントウインドシールドのメイン視野領域に対応する。
なお、電子部品に電流が流れる場合、電子部品には熱量が発生し、発生した熱量は、通常、電子部品の抵抗値に正比例し、すなわち、同じ時間が経過し且つ流れる電流の大きさが同じである場合、電子部品の抵抗値が大きいほど、発生した熱量が大きくなる。従来技術では、一般的に、第1キャリアプレート11の材質は透明ガラスであり、且つ第1キャリアプレート11に設けられた遮蔽層15の材質はインクである。遮蔽層15が存在し、且つ遮蔽層15による第2加熱領域1bの局所の抵抗に対する影響が大きいため、第1キャリアプレート11の第2加熱領域1bに対応する部分に局所ホットスポットが発生しやすくなり、深刻な加熱の不均一性をもたらし、それはある程度の局所過熱及び破裂リスクを招く可能性がある。
本実施形態において、第1導電層12は、透明導電酸化物膜又は透明導電金属膜であってもよく、第2導電層13は、銀ペースト導電ブロック、透明導電酸化物膜又は透明導電金属膜であってもよい。透明導電酸化物膜は、少なくとも1つの金属酸化物層を含む。この金属酸化物層は、インジウムスズ酸化物(ITO)、フッ素ドープ二酸化スズ(FTO)、アルミニウムドープ過酸化亜鉛(AZO)、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)等から選ぶことができる。透明導電酸化物膜は、少なくとも1つの誘電体層をさらに含むことができる。この誘電体層は、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、又はチタン金属層から選ばれる一種である。透明導電金属膜は、少なくとも1つの金属層及び/又は金属合金層を含む。この金属層は、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)又はモリブデン(Mo)から選ぶことができる。金属合金層は、銀金合金、銀銅合金、又は銀アルミニウム合金等の銀合金を用いることができる。透明導電金属膜は、少なくとも1つの誘電体層をさらに含むことができる。この誘電体層は、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、又はチタン金属層から選ばれる一種である。透明導電酸化物膜又は透明導電金属膜は、化学気相堆積(CVD)法又は物理気相堆積(CVD)法により、例えばマグネトロンスパッタリングにより、第1キャリアプレート11の表面に直接堆積することができる。また、透明導電酸化物膜又は透明導電金属膜は、曲げ(bending)又は強化(tempering)等の曲げ加工の熱処理のような高温熱処理に耐えられることが好ましい。銀ペースト導電ブロックは、スクリーン印刷又はインクジェット印刷などの印刷プロセスにより形成することができる。
本実施形態では、より良好な運転可視範囲を得るために、第1加熱領域1aの範囲が第2加熱領域1bの範囲よりも大きい必要があり、すなわち、第1加熱領域1aに対応する第1キャリアプレート11の面積が第2加熱領域1bに対応する第1キャリアプレート11の面積よりも大きい必要がある。理解できるように、運転の安全性を確保するために、メイン視野領域内の加熱効率を優先的に確保する必要があり、例えば、メイン視野領域の加熱温度上昇が4分間内に6℃以上に達することを確保する。
なお、本実施形態では、第1加熱領域1aに位置する第1導電層12の少なくとも一部が第2加熱領域1b内に延びており、第1導電層12は第2導電層13と電気的に接続されている。これにより、第1導電層12と第2導電層13との境界が遮蔽層15によって遮蔽されて、車外から見た全体の見栄えを良好に保つことができる。
本出願の1つの実施形態では、第1導電層12は、第2バスバー142の真下まで延びていない。第2加熱領域1bに位置する第2導電層13は、第1キャリアプレート11の第1導電層12が設けられた表面上に設けられている。第2加熱領域1bに位置する第2導電層13は、その一端が第2バスバー142と直接に電気的に接触し、その他端が第2加熱領域1bに延びた第1導電層12と直接に電気的に接触している。すなわち、第2加熱領域1bに位置する第2導電層13と、第2加熱領域1b内に伸びた第1導電層12とは、部分的に重なり合っている。この場合、第2導電層13のシート抵抗が第1導電層12のシート抵抗よりも小さいように設定することで、ワイパー停止領域に生じるかもしれない局所ホットスポットを低減ないし解消するとともに、少なくともメイン視野領域の加熱温度上昇が4分間内に6℃以上に達することを確保できるようにする。例えば、第1導電層12は、少なくとも2つの金属層を含む透明導電金属膜であり、金属層は銀層又は銀合金層のいずれか1つであってもよく、第2導電層13は、銀ペースト導電ブロック、又は、少なくとも3つの金属層を含む透明導電金属膜である。具体的な例としては、第1導電層12は2つの銀層(二重銀膜系)を含む透明導電金属膜であり、第2導電層13は3つ又は4つの銀層(三重銀膜系又は四重銀膜系)を含む透明導電金属膜であり、それにより、第2加熱領域1bのシート抵抗は第1加熱領域1aのシート抵抗よりも小さい。
理解できるように、他の可能な実施形態では、第1バスバー141及び第2バスバー142は、車窓アセンブリ1の他の位置に設けることもできる。例えば、1つの可能な実施形態では、図3を併せて参照して、図3は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの模式的平面図である。図3に示されるように、第1バスバー141及び第2バスバー142は、車窓アセンブリ1の対向する2つの側辺に設けることができ、それぞれ車窓アセンブリ1の対向する2つの側辺の長手方向に沿って伸びており、また、それぞれの位置する側辺と略平行になっている。
1つの可能な実施形態において、図4を併せて参照すると、図4は、本出願の1つの実施形態に係る車窓アセンブリの模式的断面図である。第1導電層12は第2バスバー142の真下まで延びており、第2バスバー142は第2導電層13の上面に設けられており、第2導電層13は第2加熱領域1bに延びた第1導電層12の上面を覆っている。
なお、本実施形態では、第1導電層12と第2導電層13とは直接電気的に接触しており、つまり、第2加熱領域1bの総抵抗は、第2加熱領域1b内に位置する第1導電層12及び第2導電層13が並列されることによって形成されている。本出願では、第1加熱領域1aの総抵抗値に対する第2加熱領域1bの総抵抗値の比の値eが数1を満たすように、第2導電層13が、第2加熱領域1bの少なくとも60%を覆うように設けられている。
本実施形態では、第1導電層12は第2バスバー142の真下まで延びている。第2加熱領域1b内に延びた第1導電層12と、第2導電層13とは、並列に接続されて第2加熱領域1bの発熱抵抗体を構成する。第2加熱領域1b内に延びた第1導電層12は、第2サブ遮蔽層152上に位置する。第2導電層13は、第2加熱領域1b内に延びた第1導電層12の上面を覆っている。第2導電層13は、銀ペースト導電ブロック、透明導電金属酸化物膜(少なくとも1つのTCO層を含み、例えば、スズドープ酸化インジウム(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)が挙げられる)、又は少なくとも1つの金属層を含む透明導電金属膜であってもよい。具体的な例としては、第1導電層12は、2つの銀層(二重銀膜系)を含む透明導電金属膜であり、第2導電層13は、1つ又は2つの銀層(単重銀膜系又は二重銀膜系)を含む透明導電金属膜であり、ITO層又はFTO層を含む透明導電金属酸化物膜であってもよい。
1つの可能な実施形態では、図5及び図6を併せて参照して、図5は、本出願の1つの実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図であり、図6は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図である。第2導電層13は、間隔をおいて設けられた複数の銀ペースト導電ブロック131を含み、銀ペースト導電ブロック131は、第2加熱領域1b内に延びた第1導電層12上に設けられている。図5及び図6に示されるように、第2バスバー142は、第2加熱領域1b内に延びた第1導電層12と直接に電気的に接触しており、銀ペースト導電ブロック131は、第2バスバー142と直接に電気的に接触しておらず、即ち、第2導電層13は、第2バスバー142と直接に電気的に接触していない。理解できるように、本出願の他の実施形態では、銀ペースト導電ブロック131が第2バスバー142と直接電気的に接触するように設置することができ、すなわち、第2導電層13は、第2バスバー142と直接に電気的に接触する。第1バスバー141から第2加熱領域1bまでの垂直距離H(図1に示す)に対する第2バスバー142に垂直する方向での銀ペースト導電ブロック131の長さhの比の値と、第1加熱領域1aの総抵抗値に対する第2加熱領域1bの総抵抗値の比の値eとの積は、平均パワー密度の比の値kという比例関係になっている。
具体的には、第2導電層13は、間隔をおいて設けられた複数の銀ペースト導電ブロック131を含み、銀ペースト導電ブロック131は、第2導電層13に均一に分布されて、第2導電層13に電流が流れると、銀ペースト導電ブロック131は、第1キャリアプレート11の第2加熱領域1bに対応する部分を均一に加熱することができる。また、第2導電層13が間隔をおいて設けられた複数の銀ペースト導電ブロック131を含むことにより、第2加熱領域1bによる電磁波信号の遮蔽作用を低減することができる。
本実施形態では、第2バスバー142に垂直する方向での銀ペースト導電ブロック131の長さhと、第1バスバー141から第2加熱領域1bまでの垂直距離Hとの長さ表記は、図5及び図6を参照されたい。第1バスバー141から第2加熱領域1bまでの垂直距離Hに対する第2バスバー142に垂直する方向での銀ペースト導電ブロック131の長さhの比の値と、平均パワー密度の比の値kとの積は、総抵抗値の比の値eと等しく、具体的には下記数2を満たす。
Figure 2024520220000004
Hは第1バスバー141から第2加熱領域1bまでの垂直距離であり、hは第2バスバー142に垂直する方向での導電ブロック131の長さである。
本実施形態では、第1加熱領域1aの総抵抗値に対する第2加熱領域1bの総抵抗値の比の値eという関係を確保するために、第1バスバー141から第2加熱領域1bまでの垂直距離Hに対する第2バスバー142に垂直する方向での銀ペースト導電ブロック131の長さhの比の値は、数2を満たす必要がある。
なお、図5に示されたように、平面図で銀ペースト導電ブロック131の形状は矩形であり、第2バスバー142に垂直する方向での銀ペースト導電ブロック131の長さhは、矩形の辺の長さであり、算出されやすい。図6を参照すると、図6に示された実施形態において、平面図で銀ペースト導電ブロック131の形状はS型であり、第2バスバー142に垂直する方向での銀ペースト導電ブロック131の長さhは、S型形状の最高点からS型形状の最低点までの平均的な電流経路長さである。理解できるように、他の可能な実施形態では、第2バスバー142に垂直する方向で、銀ペースト導電ブロック131の最外両側の間における電流経路長さが長さhであることに影響を与えない限り、銀ペースト導電ブロック131は他の形状のものであってもよく、本出願は銀ペースト導電ブロック131の形状を制限しない。
1つの可能な実施形態では、図7及び図8を併せて参照されたい。図7は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図であり、図8は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図である。各々の銀ペースト導電ブロック131は、間隔をおいて設けられた複数の導電サブブロック1311を含み、各々の導電サブブロック1311は、第2加熱領域1b内に延びた第1導電層12上に設けられており、第1バスバー141から第2加熱領域1bまでの垂直距離Hに対する第2バスバー142に垂直する方向での導電サブブロック1311の全長hxの比の値と、平均パワー密度の比の値kとの積は、総抵抗値の比の値eと等しい。
理解できるように、前の実施形態と比べて、銀ペースト導電ブロック131が間隔をおいて設けられた複数の導電サブブロック1311を含むことにより、ワイパー停止領域に生じるかもしれない局所ホットスポットを一層低減ないし解消するとともに、さらに、第1キャリアプレート11の第2加熱領域1bに対応する部分の加熱をより均一にすることができる。
具体的には、第1バスバー141から第2加熱領域1bまでの垂直距離Hに対する第2バスバー142に垂直する方向での導電サブブロック1311の全長hxの比の値と、第1加熱領域1aの総抵抗値に対する第2加熱領域1bの総抵抗値の比の値eとの積は、平均パワー密度の比の値kという比例関係になっており、同様に上記数2を満たす。
図7において、銀ペースト導電ブロック131ごとの3つの導電サブブロック1311は、第2バスバー142に垂直する方向で一列に間隔をおいて配列されている。この場合の全長h=h1+h2+h3+…+hxであり、xは、銀ペースト導電ブロック131ごとに含まれた導電サブブロック1311の数と等しい。図7におけるxは3であり、h1、h2、h3、…、hxは、第2バスバー142に垂直する方向での各々の導電サブブロック1311の長さである。
図8において、銀ペースト導電ブロック131ごとの複数の導電サブブロック1311は、第2バスバー142に垂直する方向で二列に間隔をおいて配列されており、少なくとも2つの導電サブブロック1311は、一列に間隔をおいて配列されている。図8において、各々の銀ペースト導電ブロック131が3つの導電サブブロック1311で構成されたことを例示すると、第2バスバー142に垂直する方向で、長さh1、h3を有する2つの導電サブブロック1311が一列に配列されており、長さh2を有する導電サブブロック1311が別列に単独で配列されており、この場合、全長h=(h1+h2)*h3/(h1+h2+h3)となる。図8には、さらに、長さh2が長さh1、h3を有する2つの導電サブブロック1311の間の距離よりも長いことが示されている。
理解できるように、他の可能な実施形態では、銀ペースト導電ブロック131ごとに含まれた導電サブブロック1311の数は、他の数であってもよく、導電サブブロック1311の形状は、他の形状であってもよく、本出願はそれについて限定しない。
1つの可能な実施形態では、第1加熱領域1aの平均パワー密度に対する第2加熱領域1bの平均パワー密度の比の値kは、0.8~2.0の範囲内にある。
具体的には、メイン視野領域内の加熱効率を優先的に確保するために、例えばメイン視野領域の加熱温度上昇が4分間内に6℃以上に達することを確保するとともに、ワイパー停止領域の加熱効率が実際の使用需要を満たすことを確保するために、本出願では、第1加熱領域1aの平均パワー密度に対する第2加熱領域1bの平均パワー密度の比の値kは0.8以上に設定される。メイン視野領域内の加熱効率とワイパー停止領域の加熱効率の両方も満足される場合、本出願では、ワイパー停止領域の加熱効率はメイン視野領域内の加熱効率よりも大きく設定でき、すなわち平均パワー密度の比の値k>1であり、それにより、特定の使用シーンでの加熱要求を満たす。ワイパー停止領域の過度加熱を回避するために、本出願では、第1加熱領域1aの平均パワー密度に対する第2加熱領域1bの平均パワー密度の比の値kは2.0以下に設定される。
さらに、第1加熱領域1aの平均パワー密度に対する第2加熱領域1bの平均パワー密度の比の値kは、1.0~1.5の範囲内にある。具体的には、比の値kは、1.1、1.2、1.4、1.5などであってよく、実際の状況に応じて調整されてもよく、本出願はそれについて限定しない。
1つの可能な実施形態では、第2加熱領域1bの総面積に対する第1加熱領域1aの総面積の比の値は5~15の範囲内にある。
具体的には、第2加熱領域1bの加熱効率と第1加熱領域1aの加熱効率は、第2加熱領域1bの総面積に対する第1加熱領域1aの総面積の比の値にも関係する。本実施の形態では、第2加熱領域1bの総面積に対する第1加熱領域1aの総面積の比の値は5~15の範囲内にある。さらに、第2加熱領域1bの総面積に対する第1加熱領域1aの総面積の比の値は8~12の範囲内にあり、具体的には、第2加熱領域1bの総面積に対する第1加熱領域1aの総面積の比の値は9、10.5、11、12等であってもよく、実際の状況に応じて調整されてもよく、本出願はそれについて限定しない。
1つの可能な実施形態において、再び図2を参照すると、車窓アセンブリ1は、遮蔽層15と、接着層16と、第2キャリアプレート17とをさらに備える。遮蔽層15は、第1キャリアプレート11と第1導電層12との間に設けられ、遮蔽層15は、第1加熱領域1aに設けられた第1サブ遮蔽層151と、第2加熱領域1bに設けられた第2サブ遮蔽層152とを含む。第2キャリアプレート17は、接着層16により第1キャリアプレート11と接着される。それに応じて、車窓用合わせガラスが形成される。
具体的には、図2に示されたように、第1サブ遮蔽層151は、第1キャリアプレート11上の、第1加熱領域1aにある小さい一部のみを覆って、第1加熱領域1aに対応する第1キャリアプレート11の視野範囲を遮ることが回避される。第2サブ遮蔽層152は、第1キャリアプレート11上の、第2加熱領域1bをほぼ全て覆って、ワイパー停止領域の良好な外観と視野を提供することができる。
本実施形態では、第1キャリアプレート11及び第2キャリアプレート17としては、湾曲ガラス板を選択してもよい。湾曲ガラス板は、平板ガラスが少なくとも560℃の高温熱処理と、曲げ成形工程とを経ることで、形成されてもよい。560℃の高温熱処理と曲げ成形工程とは、自動車ガラスの生産工程である。例えば、曲げ(bending)又は強化(tempering等の曲げ工程が挙げられる。第1キャリアプレート11又は第2キャリアプレート17としては、厚さ1.1mm以下の化学強化ガラス板を選択してもよい。
本出願は、車両2をさらに提供する。図9を併せて参照して、図9は、本出願の1つの実施形態に係る車両の模式的平面図である。車両2は、車窓アセンブリ1を取り付けるためのフレーム21と、上記車窓アセンブリ1とを含む。
具体的には、車窓アセンブリ1は、以上の説明を参照できるので、ここでの説明は省略する。本出願では、車窓アセンブリ1は、図9に示されるように、車両2の進行方向における前窓及び後窓に取り付けられている。車両2のワイパーが車窓アセンブリ1の第2加熱領域1bに設けられることで、ワイパーによる雨、雪、霜の取り除き能力を向上させ、車両2が雨、雪、霜等の悪天気で運転されるリスクを低減する。
車窓アセンブリ1がフロントウインドシールドとして前窓に取り付けられる場合、車窓アセンブリ1は、通常、合わせガラスである。車窓アセンブリ1は、第1キャリアプレート11と、接着層16と、第2キャリアプレート17とを備える。第1キャリアプレート11は、車両外側に位置する外側ガラス板であり、第2キャリアプレート17は、車両内側に位置する内側ガラス板であり、第1導電層12及び第2導電層13は、第1キャリアプレート11と接着層16との間に位置する。
本明細書では、具体的な例を用いて本出願の原理及び実施形態を説明した。上記の実施形態の説明は本出願の核心的な考え方を理解するためのものである。また、当業者にとって、本出願の思想に基づいて、具体的な実施形態及び応用範囲に変更が生じる可能性がある。以上をまとめると、本明細書は本出願を限定するものであると理解されるべきではない。
1...車窓アセンブリ、1a...第1加熱領域、1b...第2加熱領域、11...第1キャリアプレート、12...第1導電層、13...第2導電層、131...銀ペースト導電ブロック、1311...導電サブブロック、14...バスバー層、141...第1バスバー、142...第2バスバー、15...遮蔽層、151...第1サブ遮蔽層、152...第2サブ遮蔽層、16...接着層、17...第2キャリアプレート、2...車両、21...フレーム。
選択可能に、各々の導電ブロックは、間隔をおいて設けられた複数の導電サブブロックを含み、第1バスバーから第2加熱領域までの垂直距離に対する第2バスバーに垂直する方向での複数の導電サブブロックの全長の比の値と、比の値kとの積は、eと等しい。
以下、本出願の実施形態の技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態で使われる図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明に使われる図面は本出願のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者は、創造的な努力なしに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1は、本出願の1つの実施形態に係る車窓アセンブリの模式的平面図である。 図2は、図1のI-I線に沿う模式的断面図である。 図3は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの模式的平面図である。 図4は、本出願の1つの実施形態に係る車窓アセンブリの模式的断面図である。 図5は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図である。 図6は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図である。 図7は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図である。 図8は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図である。 図9は、本出願の1つの実施形態に係る車両の模式的平面図である。
本実施形態において、第1導電層12は、透明導電酸化物膜又は透明導電金属膜であってもよく、第2導電層13は、銀ペースト導電ブロック、透明導電酸化物膜又は透明導電金属膜であってもよい。透明導電酸化物膜は、少なくとも1つの金属酸化物層を含む。この金属酸化物層は、インジウムスズ酸化物(ITO)、フッ素ドープ二酸化スズ(FTO)、アルミニウムドープ過酸化亜鉛(AZO)、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)等から選ぶことができる。透明導電酸化物膜は、少なくとも1つの誘電体層をさらに含むことができる。この誘電体層は、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、又はチタン金属層から選ばれる一種である。透明導電金属膜は、少なくとも1つの金属層及び/又は金属合金層を含む。この金属層は、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)又はモリブデン(Mo)から選ぶことができる。金属合金層は、銀金合金、銀銅合金、又は銀アルミニウム合金等の銀合金を用いることができる。透明導電金属膜は、少なくとも1つの誘電体層をさらに含むことができる。この誘電体層は、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、又はチタン金属層から選ばれる一種である。透明導電酸化物膜又は透明導電金属膜は、化学気相堆積(CVD)法又は物理気相堆積(VD)法により、例えばマグネトロンスパッタリングにより、第1キャリアプレート11の表面に直接堆積することができる。また、透明導電酸化物膜又は透明導電金属膜は、曲げ(bending)又は強化(tempering)等の曲げ加工の熱処理のような高温熱処理に耐えられることが好ましい。銀ペースト導電ブロックは、スクリーン印刷又はインクジェット印刷などの印刷プロセスにより形成することができる。
1つの可能な実施形態では、図5及び図6を併せて参照して、図5は、本出願の1つの実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図であり、図6は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図である。第2導電層13は、間隔をおいて設けられた複数の銀ペースト導電ブロック131を含み、銀ペースト導電ブロック131は、第2加熱領域1b内に延びた第1導電層12上に設けられている。図5及び図6に示されるように、第2バスバー142は、第2加熱領域1b内に延びた第1導電層12と直接に電気的に接触しており、銀ペースト導電ブロック131は、第2バスバー142と直接に電気的に接触しておらず、即ち、第2導電層13は、第2バスバー142と直接に電気的に接触していない。理解できるように、本出願の他の実施形態では、銀ペースト導電ブロック131が第2バスバー142と直接電気的に接触するように設置することができ、すなわち、第2導電層13は、第2バスバー142と直接に電気的に接触する。第1バスバー141から第2加熱領域1bまでの垂直距離H(図1に示す)に対する第2バスバー142に垂直する方向での銀ペースト導電ブロック131の長さhの比の値と、第1加熱領域1aの平均パワー密度に対する第2加熱領域1bの平均パワー密度の比の値kとの積は、第1加熱領域1aの総抵抗値に対する第2加熱領域1bの総抵抗値の比の値eと等しい
本実施形態では、第2バスバー142に垂直する方向での銀ペースト導電ブロック131の長さhと、第1バスバー141から第2加熱領域1bまでの垂直距離Hとの長さ表記は、図1、図5及び図6を参照されたい。第1バスバー141から第2加熱領域1bまでの垂直距離Hに対する第2バスバー142に垂直する方向での銀ペースト導電ブロック131の長さhの比の値と、平均パワー密度の比の値kとの積は、総抵抗値の比の値eと等しく、具体的には下記数2を満たす。
本実施形態では、第1加熱領域1aの総抵抗値に対する第2加熱領域1bの総抵抗値の比の値eが上記の関係を満たすように確保するために、第1バスバー141から第2加熱領域1bまでの垂直距離Hに対する第2バスバー142に垂直する方向での銀ペースト導電ブロック131の長さhの比の値は、数2を満たす必要がある。
1つの可能な実施形態では、図7及び図8を併せて参照されたい。図7は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図であり、図8は、本出願の別の実施形態に係る車窓アセンブリの局所の模式的平面図である。各々の銀ペースト導電ブロック131は、間隔をおいて設けられた複数の導電サブブロック1311を含み、各々の導電サブブロック1311は、第2加熱領域1b内に延びた第1導電層12上に設けられており、第1バスバー141から第2加熱領域1bまでの垂直距離Hに対する第2バスバー142に垂直する方向での複数の導電サブブロック1311の全長hの比の値と、平均パワー密度の比の値kとの積は、総抵抗値の比の値eと等しい。
具体的には、第1バスバー141から第2加熱領域1bまでの垂直距離Hに対する第2バスバー142に垂直する方向での複数の導電サブブロック1311の全長hの比の値と、第1加熱領域1aの平均パワー密度に対する第2加熱領域1bの平均パワー密度の比の値kとの積は、第1加熱領域1aの総抵抗値に対する第2加熱領域1bの総抵抗値の比の値eと等しく、同様に上記数2を満たす。

Claims (12)

  1. 車窓アセンブリであって、
    第1キャリアプレートと、第1導電層と、第2導電層と、第1バスバーと、第2バスバーとを備え、
    前記第1導電層は、前記第1キャリアプレートの1つの表面上に設けられ、前記第2導電層は、前記第1キャリアプレートの前記第1導電層が設けられた表面上に、又は前記第1導電層上に設けられ、
    前記第1バスバーは、前記第1導電層と直接に電気的に接触し、前記第2バスバーは、前記第1導電層又は前記第2導電層と直接に電気的に接触し、
    前記車窓アセンブリは、前記第1バスバーと前記第2バスバーとの間に、直接接した第1加熱領域と第2加熱領域とを有し、前記第1導電層は、少なくとも前記第1加熱領域を覆い、前記第2導電層は、少なくとも前記第2加熱領域の一部を覆い、
    前記第1加熱領域の総抵抗は、前記第2加熱領域の総抵抗よりも大きく、前記第1加熱領域のシート抵抗は、前記第2加熱領域のシート抵抗よりも大きい、
    ことを特徴とする車窓アセンブリ。
  2. 前記第1加熱領域の総抵抗Rに対する前記第2加熱領域の総抵抗Rの比の値eは、以下の数式を満たし、
    Figure 2024520220000005
    kは、前記第1加熱領域の平均パワー密度に対する前記第2加熱領域の平均パワー密度の比の値を表し、Sは前記第2加熱領域の総面積を表し、Sは前記第1加熱領域の総面積を表す、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車窓アセンブリ。
  3. 前記第1導電層は、透明導電酸化物膜又は透明導電金属膜であり、前記第2導電層は、導電ブロック、透明導電酸化物膜又は透明導電金属膜である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車窓アセンブリ。
  4. 前記第1導電層の少なくとも一部が前記第2加熱領域内に延びており、前記第1導電層は前記第2導電層と電気的に接続されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の車窓アセンブリ。
  5. 前記第1導電層は、前記第2バスバーの真下まで延びている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の車窓アセンブリ。
  6. 前記第2導電層は、前記第2加熱領域の少なくとも60%を覆っている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の車窓アセンブリ。
  7. 前記第1導電層は、前記第2バスバーの真下まで延びておらず、前記第2導電層のシート抵抗は、前記第1導電層のシート抵抗よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項4に記載の車窓アセンブリ。
  8. 前記第2導電層は、間隔をおいて設けられた複数の導電ブロックを含み、前記第1バスバーから前記第2加熱領域までの垂直距離に対する前記第2バスバーに垂直する方向での前記導電ブロックの長さの比の値と、前記比の値kとの積は、eと等しい、
    ことを特徴とする請求項3に記載の車窓アセンブリ。
  9. 各々の前記導電ブロックは、間隔をおいて設けられた複数の導電サブブロックを含み、前記第1バスバーから前記第2加熱領域までの垂直距離に対する前記第2バスバーに垂直する方向での前記導電サブブロックの全長の比の値と、前記比の値kとの積は、eと等しい、
    ことを特徴とする請求項8に記載の車窓アセンブリ。
  10. 前記第1加熱領域の平均パワー密度に対する前記第2加熱領域の平均パワー密度の比の値kは、0.8~2.0の範囲内にある、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車窓アセンブリ。
  11. 前記第2加熱領域の総面積に対する前記第1加熱領域の総面積の比の値は、5~15の範囲内にある、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車窓アセンブリ。
  12. 前記車窓アセンブリは、遮蔽層と、接着層と、第2キャリアプレートとをさらに備え、
    前記遮蔽層は、前記第1キャリアプレートと前記第1導電層との間に設けられ、前記遮蔽層は、前記第1加熱領域に設けられた第1サブ遮蔽層と、前記第2加熱領域に設けられた第2サブ遮蔽層とを含み、前記第2キャリアプレートは、前記接着層により前記第1キャリアプレートと接着される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車窓アセンブリ。
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