JP2024500107A - ガラス基板の熱による面取り方法および装置 - Google Patents

ガラス基板の熱による面取り方法および装置 Download PDF

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Abstract

ガラス基板の熱による面取り方法を提供する。ガラス基板(100)の縁部は、ガラス基板(100)の縁部に熱衝撃を与えて、ガラス基板(100)の縁部から細片(100a)を剥離させることによって、面取りされる。細片が、それ自体の質量により破損する前に、細片を、その上の所定の位置で切断する。細片(100a)は、熱およびレーザビームの少なくとも一方を所定の位置に与えるか、トーチ(300)の炎(300a)を所定の位置に与えることによって、切断される。熱衝撃を与える工程は、加熱要素(210)をガラス基板(100)の縁部と接触させる工程を含む。面取りにおいて、加熱要素(210)はガラス基板(100)の縁部と接触される間、ガラス基板(100)の縁部に沿って相対移動する。

Description

関連出願の相互参照
本願は、米国特許法第119条の下、2020年12月17日出願の韓国特許出願第10-2020-0177703号の優先権の利益を主張し、その内容は依拠され、全体として参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、熱による面取りで生じた細片を管理する方法および装置に関する。
熱による面取りは、熱衝撃をガラス基板の縁部に与えることによって薄い細片をガラス基板から剥離させて、欠陥をガラス基板の縁部から除去し、それにより、ガラス基板の強度を高める処理である。
しかしながら、従来例の方法によって面取りされたガラス基板の強度は、期待されるほどには高まらない点で限定的だという問題がありうる。
本開示の様々な態様は、ガラス基板の強度を更に高めることが可能な熱による面取り方法および装置を提供する。
態様によれば、ガラス基板の熱による面取り方法は、ガラス基板の縁部に熱衝撃を与えて、ガラス基板の縁部から細片を剥離させることによって、ガラス基板の縁部を面取りする工程と、細片が、それ自体の質量により破損する前に、細片を、その上の所定の位置で切断する工程とを含みうる。
いくつかの実施形態において、切断する工程は、細片を、熱およびレーザビームの少なくとも一方を所定の位置に与えることによって切断しうる。
いくつかの実施形態において、切断する工程は、細片を、トーチの炎を所定の位置に与えることによって切断しうる。
いくつかの実施形態において、熱衝撃を与える工程は、加熱要素を、ガラス基板の縁部など、ガラス基板の一部と接触させる工程を含みうる。
いくつかの実施形態において、面取りする工程は、加熱要素をガラス基板の縁部と接触させながら、加熱要素をガラス基板の縁部に沿って相対移動する工程を含みうる。
他の態様によれば、ガラス基板の熱による面取り装置は、ガラス基板の縁部に熱衝撃を与えて、ガラス基板の縁部から細片を剥離させることによって、ガラス基板の縁部を面取りするように構成された面取り部と、細片が、それ自体の質量により破損する前に、細片を、その上の所定の位置で切断するように構成された切断部とを含みうる。
いくつかの実施形態において、切断部は、細片を、熱およびレーザビームの少なくとも一方を所定の位置に与えることによって切断しうる。
いくつかの実施形態において、切断部は、細片を、炎を所定の位置に与えることによって切断しうる。
いくつかの実施形態において、面取り部は、熱衝撃を、ガラス基板の縁部との接触によって、ガラス基板の縁部に与えるように構成された加熱要素を含みうる。
いくつかの実施形態において、加熱要素は、加熱ロッドを含みうる。
いくつかの実施形態において、加熱要素は、高周波誘導によって加熱されうる。
実施形態によれば、基板の強度を更に高めことが可能なガラス基板の熱による面取り方法および装置を提供しうる。
本開示の方法および装置は、開示が本明細書に組み込まれた添付の図面、および、次の詳細な記載から明らかであるか、それらに、より詳細に示され他の特徴および利点を有し、図面と記載の両方が共に、本開示のいくつかの原理を説明する役割を果たす。
実施形態によるガラス基板の熱による面取り方法において、ガラス基板に行われた熱による面取りを示す側面図である。 実施形態によるガラス基板の熱による面取り方法において、ガラス基板に行われた熱による面取りを示す平面図である。 加熱要素の直径とパワーの関係を示すグラフである。 ガラス基板の熱による面取りにより強度が低下しうる理由を示す概念図である。 実施形態によるガラス基板の熱による面取り方法における細片の切断処理を示す。 マイクロフレームを与えることによって細片を切断する処理を示すイメージ図である。 1つ以上の実施形態によるガラス物品の側面図である。 1つ以上の実施形態によるガラス物品の側面図である。
図1は、実施形態によるガラス基板の熱による面取り方法において、ガラス基板に行われた熱による面取りを示し、図2は、実施形態によるガラス基板の熱による面取り方法によって、ガラス基板に行われた熱による面取りを示す平面図である。
ガラス基板100の縁部は、ガラス基板100の縁部に熱衝撃を与えることによって面取りされうる。いくつかの実施形態において、加熱要素210をガラス基板100の縁部と接触させることによって、熱衝撃を与えうる。そのような実施形態のいくつかにおいて、ガラス基板100の縁部は、加熱要素210とガラス基板100の縁部との接触を維持しながら、加熱要素210をガラス基板100の縁部に沿って相対移動することによって、面取りされうる。相対移動について、ガラス基板100のみを移動するか、加熱要素210のみを移動するか、または、ガラス基板100と加熱要素210の両方を移動しうる。
ガラス基板100の主面は、横長の形状でありうる。しかしながら、ガラス基板100は、特定の形状を有するものと限定されず、多角形の形状、円形の形状、楕円の形状などを有しうる。本開示において、基板は、主面の横方向長さ(例えば、X軸方向の距離)および縦方向長さ(例えば、Y軸方向の距離)の両方が、主面の厚さ(例えば、Z軸方向の距離)と比べて長いものである薄い基板に限定されない。基板は、それに限定されず、むしろ様々な他の形状でありうる。例えば、基板は、厚いブロックでありうる。
本開示によるガラス基板100は、任意のガラス材料(例えば、ホウケイ酸ガラス)の基板を含みうる。
ガラス基板100のX-Y平面として称する主面が、横長の形状を有する場合、加熱要素210は、XおよびY方向に、ガラス基板100の4つの縁部に沿って、それらと接触して相対移動しながら、面取りを行いうる。相対移動の速度は、ガラスの組成、温度条件、および、面取りすべきガラス基板100の形状に応じて、変化しうる。そのような面取りにより、細片100aが、縁部から剥離される。いくつかの実施形態において、加熱要素210は、ガラス基板100の4つの縁部と連続的に接触しながら、面取りを行いうる。例えば、ガラス基板100の4つの縁部を、時計回り方向に、第1の縁部、第2の縁部、第3の縁部、および、第4の縁部と称する場合、加熱要素210は、第1の縁部と第2の縁部の間の角部へと、X方向に、第1の縁部に沿って、それと接触しながら、相対移動し、第2の縁部と第3の縁部の間の角部へと、Y方向に、第2の縁部に沿って、それと接触しながら、相対移動し、第3の縁部と第4の縁部の間の角部へと、X方向に(つまり、第1の縁部に沿って、それと接触した移動方向と反対方向に)、第3の縁部に沿って、それと接触しながら、相対移動し、次に、第4の縁部と第1の縁部の間の角部へと、Y方向に(つまり、第2の縁部に沿って、それと接触した移動方向と反対方向に)、第4の縁部に沿って、それと接触しながら、相対移動する間に、ガラス基板100の4つの縁部の全てを面取りしうる。
そのような面取りにより、薄い細片100aを、ガラス基板100から剥離させて、ガラス基板100の縁部上の欠陥を除去して、ガラス基板100の強度を高めうる。
いくつかの実施形態において、面取りを行う間、ガラス基板100は、冷却台(不図示)の上面に配置されうる。冷却台のサイズは、ガラス基板100のサイズと略同じであるか、面取りが行われる環境に応じて、それより大きいか、または、小さいサイズでありうる。冷媒循環通路を冷却台の内部に備えて、冷却台の温度を一定に維持しうる。更に、ガラス基板100を吸引により固定する吸引ポートが、冷却台の表面に設けられうる。吸引ポートは、部分的真空を提供する真空ポンプに取り付けられうる。ガラス基板100の表面を、真空を介して保持する場合は、ガラス基板100を所定の位置に固定するために、ガラスプレートの両側に固定具を備える必要がなくなりうる。したがって、加熱要素210を、ガラス基板100の4つの縁部と容易に接触させうる。
いくつかの実施形態において、加熱要素210は、加熱ロッドを含みうる。いくつかの実施形態において、ガラス基板100と接触した加熱ロッドの末端部分は、円筒の形状を有しうる。いくつかの実施形態において、加熱ロッドは、金属ロッドでありうる。例えば、MoSiから形成された金属ロッドを、加熱ロッドとして用いうる。しかしながら、加熱ロッドは、それに限定されない。特定の時点で、加熱要素210は、ガラス基板100と点または線接触するか(例えば、加熱要素の円筒部分がガラス基板100と接触する場合)、若しくは、ガラス基板100と面接触しうる(例えば、加熱面を有する加熱要素の加熱面が、ガラス基板100と接触する場合)。いくつかの実施形態において、(線接触における)接触線、および、(面接触における)接触面は、ガラス基板100の側面(つまり、厚さ面)に平行でありうる。しかしながら、本開示は、それに限定されず、接触線または接触面は、側面に対して、所定の角度を有しうる。
いくつかの実施形態において、加熱要素210は、高周波誘導加熱によって加熱されうる。加熱要素210は、高周波誘導ヒータに接続された誘導コイル220によって加熱されうる。加熱要素210は、加熱要素210の周縁部を囲む誘導コイル220によって加熱されうる。したがって、加熱要素210は、誘導コイル220の中心を通って延伸するように配置されうる。いくつかの実施形態において、誘導コイル220は、銅(Cu)コイルを用いて提供されうる。更に、誘導コイル220の外面は、電気的安全性のためにセラミック材料で被膜されうる。いくつかの実施形態において、冷却水が、誘導コイル220の内側を通って流れうる。誘導コイル220は、加熱要素210にパワーを与えることによって、加熱要素210を、約1200℃から約1300℃の温度まで加熱しうる。使用する高周波誘導ヒータは、市販品でありうる。高周波誘導ヒータの動作条件は、ガラス基板100および周囲環境の条件に応じて変化しうる。例えば、動作条件を、100Vから200V、60Aから70A、および、200Hzから300Hzの範囲で調節しうる。
図3は、図2に示した加熱要素210、210a、210bの直径とパワーの関係を示すグラフである。
加熱要素210、210a、210bの厚さが増加すると、処理温度(例えば、1210℃)に達するのに必要なパワー消費量を削減しうる。更に、高温による加熱要素210、210a、210bの変形(例えば、加熱要素210、210a、210bが曲がる変形)を削減しうる。
図4は、ガラス基板100の熱による面取りにより強度が低下しうる理由を示す概念図であり、図5は、実施形態によるガラス基板100の熱による面取り方法における細片の切断処理を示し、図6は、マイクロフレームを与えることによって細片を切断する処理を示すイメージ図である。
面取りを行う間に、薄い細片100aが剥離されて、ガラス基板100は、平滑な縁部を有するようになる。これにより、ガラス基板100の強度が大きく高まることが知られている。
しかしながら、本発明者らは、研究の結果、そのような面取りを行っても、ガラス基板100は、局所的欠陥部100bを縁部に有し、結果的に、欠陥部100bがガラス基板100の強度を低下させうることを見出した。更に、本発明者らは、予想外にも、そのような欠陥部は強度を高めるために行われた面取りによって生じうることも見出した。図4は、欠陥の原因を示す概念図である。図4に示すように、面取り処理を行う際の重大な問題は、剥離した細片100aの振舞いに関係する。面取りを行うと、細片100aの長さは増加し続け、細片100aの質量は、長さの増加によって増加し、細片100aが破損しうる。この時の問題は、細片100aが、その質量により破損すると、欠陥部100bは、そこから細片100aが分離したガラス基板100の縁部の局所領域に留まり、その局所領域の強度は、局所領域に応力が集中することにより、通常強度の半分以下に低下することである。
本開示は、上記問題を、面取りによってガラス基板100の縁部から剥離された細片100aがその質量によって破損する前に、細片100aを細片100aの長さの特定の位置で切断することによって防ぎうる。いくつかの実施形態において、ガラス基板100の直線部分を面取りする間に、細片100aの長さを検出し、細片100aの長さが所定の長さ(例えば、約10cm)以上になった時に細片100aを切断しうる。いくつかの他の実施形態において、ガラス基板100の直線部分を面取りする間に、加熱要素の位置、または、加熱要素が移動した距離を検出し、ガラス基板100の縁部を所定の長さで面取りする度に細片100aを切断しうる。いくつかの他の実施形態において、ガラス基板100の直線部分を面取りする間に、細片100aを直線部分の面取りの開始時点から所定の時間に切断しうる。いくつかの実施形態において、その時の長さが所定の長さに達していない場合でも、角部分を面取りする直前に、細片100aを切断しうる。例えば、加熱要素210と縁部の角部の間の距離が所定の長さに達した時に、細片100aを切断しうる。その代わりに、加熱要素210が縁部の角部に達するまでの残りの時間が所定の時間に達した時に、細片100aを切断しうる。
いくつかの実施形態において、細片100aを、細片100a上の特定の位置に熱を与えることによって切断しうる。細片100aを、機械的手段を用いて切断する時に、切断中に生じた振動は、細片100aを通して、ガラス基板100の縁部に伝達され、それにより、切欠き部を生じうる。したがって、細片100aを、細片100aの特定の位置に熱を与えることによって切断することは、機械的な衝撃をガラス基板の縁部に生じることなく、細片100aを高い信頼性で切断するために利点を有しうる。
いくつかの実施形態において、細片100aを、トーチ300の炎300aを、細片100a上の特定の位置に与えることによって切断しうる。トーチ300は、プロパンを燃料として用いうるが、本開示は、それに限定されない。いくつかの他の実施形態において、細片100aは、細片100a上の特定の位置をレーザビームで照射することによって切断しうる。
いくつかの実施形態において、作業者は、加熱要素210およびトーチ300の少なくとも一方を保持移動しながら、面取り、および、細片100aの切断の少なくとも一方を行いうる。しかしながら、加熱要素210およびトーチ300を、機械的手段を用いて、自動で移動することによって、より正確で信頼性の高い結果を得うる。例えば、図5に示すように、ガラス基板100の縁部の直線部分を面取りする時は、加熱要素210の移動方向および速度をトーチ300と略同一に設定し、トーチ300が加熱要素210の移動を追っている間にトーチ300が細片100aを切断するように装置を構成しうる。この時、加熱要素210とトーチ300の相対位置は、一定に維持されうる。
研究の結果、本発明者らは、トーチ300の炎300aの流れ速度を、細片100aの切断処理における主要な変数として制御しなくてはならないことを見出した。炎300aの流れ速度が遅すぎると、細片100aが溶融し変形して、炎300aから吹き払われうる。次に、細片100aは、切断される代わりに、曲がるだけになりうる。一方、炎300aの流れ速度が速すぎると、細片100aが、熱によって切断される前に、物理的圧力によって破損しうる。これにより、ガラス基板100の縁部に欠陥を生じうる。したがって、炎300aの流れ速度を制御しなければならない。
更に、炎300aの温度は、十分に高いことが要求される。炎300aの温度が低いと、細片100aが切断されないことがありうる。いくつかの実施形態において、炎300aの温度は、1200℃から1400℃の範囲でありうるが、本開示は、それに限定されない。いくつかの実施形態において、細片を、温度が2800℃まで上昇する水素のマイクロフレームを用いて切断しうる。マイクロフレームの温度は、2000℃以上でありうる。コア炎を細片に与えて、細片をすぐに切断しうる。
いくつかの実施形態において、炎300aの方向は、ガラス基板100の縁部の表面と平行でありうる。このことは、ガラス基板に熱を与えることなく、細片100aを切断するのを助けうる。
更に、本開示は、ガラス基板の熱による面取り装置を提供する。ガラス基板の熱による面取り装置は、ガラス基板の縁部に熱衝撃を与えて、ガラス基板の縁部を面取りする面取り部と、ガラス基板の縁部から、面取りによって剥離した細片が、それ自体の質量により破損する前に、細片を特定の位置で切断する切断部とを含みうる。
いくつかの実施形態において、面取り部は、熱衝撃を、ガラス基板の縁部との接触によって、ガラス基板の縁部に与える加熱要素を含みうる。
切断部は、細片を、熱およびレーザビームの少なくとも一方を細片上の特定の位置に与えることによって切断しうる。いくつかの実施形態において、切断部は、炎を細片の特定の位置に与えることによって、細片を切断するトーチでありうる。
更に、いくつかの実施形態において、ガラス基板の熱による面取り装置は、ガラス基板、加熱要素、および/または、切断部の少なくとも1つを搬送する搬送部を含みうる。更に、いくつかの実施形態において、ガラス基板の熱による面取り装置は、ガラス基板、加熱要素、および/または、切断部の移動および動作の少なくとも1つを制御する制御部を含みうる。
図7に示すように、本開示の他の態様は、ガラス物品300に関する。1つ以上の実施形態において、ガラス物品は、第1の主面310、第1の主面の反対側の第2の主面320、および、第1の主面と第2の主面の間の熱により面取りされた縁部330を有するガラス基板301を含む。1つ以上の実施形態において、熱により面取りされた縁部330は、本明細書に記載のガラス基板の熱による面取り方法の1つ以上の実施形態により形成される。1つ以上の実施形態において、ガラス物品300は、ガラス基板の第1の主面上に配置された透明伝導層、金属層、および、ポリマー層400の少なくとも1つを含む。1つ以上の実施形態において、ガラス物品は、第1の主面320(不図示)上に配置された透明伝導層500、透明伝導層500上に配置された金属層600、および、金属層の上に配置されたポリマー層700を含む。各透明伝導層500、金属層600、および、ポリマー層700は、層縁部(各々、510、610、710)を形成する。1つ以上の実施形態において、図8に示すように、層縁部510、610、710は、互いに位置合わせされる。1つ以上の実施形態において、層縁部510、610、710は、互いに位置合わせされない(不図示)。
1つ以上の実施形態において、熱により面取りされた縁部は、約2mm未満、または、約1mm未満の厚さを有する(例えば、約0.01mmから約2mm、約0.05mmから約2mm、約0.1mmから約2mm、約0.15mmから約2mm、約0.2mmから約2mm、約0.25mmから約2mm、約0.3mmから約2mm、約0.35mmから約2mm、約0.4mmから約2mm、約0.45mmから約2mm、約0.5mmから約2mm、約0.55mmから約2mm、約0.6mmから約2mm、約0.65mmから約2mm、約0.7mmから約2mm、約0.8mmから約2mm、約0.9mmから約2mm、約0.01mmから約1.9mm、約0.01mmから約1.8mm、約0.01mmから約1.7mm、約0.01mmから約1.6mm、約0.01mmから約1.5mm、約0.01mmから約1.4mm、約0.01mmから約1.3mm、約0.01mmから約1.25mm、約0.01mmから約1.2mm、約0.01mmから約1.1mm、約0.01mmから約1.05mm、約0.01mmから約1mm、約0.05mmから約1mm、約0.1mmから約1mm、約0.15mmから約1mm、約0.2mmから約1mm、約0.25mmから約1mm、約0.3mmから約1mm、約0.35mmから約1mm、約0.4mmから約1mm、約0.45mmから約1mm、約0.5mmから約1mm、約0.55mmから約1mm、約0.6mmから約1mm、約0.65mmから約1mm、約0.7mmから約1mm、約0.8mmから約1mm、約0.9mmから約1mm、約0.01mmから約0.9mm、約0.01mmから約0.8mm、約0.01mmから約0.7mm、約0.01mmから約0.6mm、約0.01mmから約0.5mm、約0.01mmから約0.4mm、約0.01mmから約0.3mm、約0.01mmから約0.25mm、約0.01mmから約0.2mm、約0.01mmから約0.1mm、または、約0.01mmから約0.05mm)。
1つ以上の実施形態において、ガラス基板の熱により面取りされた縁部は、600MPa以上の縁部強度を有する。1つ以上の実施形態において、熱により面取りされた縁部の縁部強度は、約600MPaから約1400MPa(約650MPaから約1400MPa、約700MPaから約1400MPa、約750MPaから約1400MPa、約800MPaから約1400MPa、約850MPaから約1400MPa、約900MPaから約1400MPa、約1000MPaから約1400MPa、約600MPaから約1350MPa、約600MPaから約1300MPa、約600MPaから約1250MPa、約600MPaから約1200MPa、約600MPaから約1150MPa、約600MPaから約1100MPa、約600MPaから約1050MPa、約600MPaから約1000MPa、約600MPaから約950MPa、約600MPaから約900MPa、約600MPaから約850MPa、または、約600MPaから約700MPa)の範囲である。1つ以上の実施形態において、縁部強度は、2点曲げ試験で測定される。
1つ以上の実施形態において、熱により面取りされた縁部は、第1の主面の法線から異なる角度である。1つ以上の実施形態において、熱により面取りされた縁部は、法線から30度以下の角度である(例えば、約1から約30、約5から約30、約10から約30、約15から約30、約20から約30、約25から約30、約1から約25、約1から約20、約1から約15、約1から約10、および、約1から約5)。
1つ以上の実施形態において、熱により面取りされた縁部は、1つ以上の傷または複数の傷を含む。1つ以上の実施形態において、傷は、11マイクロメートル以下の最大長さを有する(例えば、約0.1マイクロメートルから約11マイクロメートル、約0.1マイクロメートルから約10マイクロメートル、約0.1マイクロメートルから約9マイクロメートル、約0.1マイクロメートルから約8マイクロメートル、約0.1マイクロメートルから約7マイクロメートル、約0.1マイクロメートルから約6マイクロメートル、約0.1マイクロメートルから約5マイクロメートル、約0.1マイクロメートルから約4マイクロメートル、約0.1マイクロメートルから約3マイクロメートル、約0.1マイクロメートルから約2マイクロメートル、約0.1マイクロメートルから約1マイクロメートル、約0.5マイクロメートルから約11マイクロメートル、約1マイクロメートルから約11マイクロメートル、約2マイクロメートルから約11マイクロメートル、約3マイクロメートルから約11マイクロメートル、約4マイクロメートルから約11マイクロメートル、約5マイクロメートルから約11マイクロメートル、約6マイクロメートルから約11マイクロメートル、約7マイクロメートルから約11マイクロメートル、約8マイクロメートルから約11マイクロメートル、または、約9マイクロメートルから約11マイクロメートル)。
図7、8に示すように、1つ以上の実施形態において、透明伝導層、金属層、および、ポリマー層の少なくとも1つは層縁部410を形成し、層縁部と、ガラスの熱により面取りされた縁部の間の距離420は、200マイクロメートル未満である。1つ以上の実施形態において、層縁部とガラス基板の熱により面取りされた縁部の間の距離420は、約0マイクロメートルから約200マイクロメートル、約10マイクロメートルから約200マイクロメートル、約20マイクロメートルから約200マイクロメートル、約50マイクロメートルから約200マイクロメートル、約100マイクロメートルから約200マイクロメートル、約150マイクロメートルから約200マイクロメートル、約0マイクロメートルから約150マイクロメートル、約0マイクロメートルから約100マイクロメートル、約0マイクロメートルから約50マイクロメートル、約0マイクロメートルから約20マイクロメートル、約0マイクロメートルから約10マイクロメートル、または、約0マイクロメートルから約1マイクロメートルの範囲である。
本開示の態様(1)は、ガラス基板の熱による面取り方法に関し、それは、ガラス基板の縁部に熱衝撃を与えて、ガラス基板の縁部から細片を剥離させることによって、ガラス基板の縁部を面取りする工程と、細片が、それ自体の質量により破損する前に、細片を、その上の所定の位置で切断する工程とを含む。
本開示の態様(2)は、態様(1)のガラス基板の熱による面取り方法に関し、切断する工程は、細片を、熱およびレーザビームの少なくとも一方を所定の位置に与えることによって切断するものである。
本開示の態様(3)は、態様(2)のガラス基板の熱による面取り方法に関し、切断する工程は、細片を、トーチの炎を所定の位置に与えることによって切断するものである。
本開示の態様(4)は、態様(3)のガラス基板の熱による面取り方法に関し、熱衝撃を与える工程は、加熱要素をガラス基板の縁部と接触させる工程を含み、ガラス基板の縁部の直線部分を面取りする時に、加熱要素およびトーチは、同じ方向に同じ速度で移動するものである。
本開示の態様(5)は、態様(4)のガラス基板の熱による面取り方法に関し、トーチの炎は、ガラス基板の縁部の表面と平行に向けられたものである。
本開示の態様(6)は、態様(2)から(5)のいずれか1つのガラス基板の熱による面取り方法に関し、切断する工程は、ガラス基板の縁部の直線部分を面取りする間に、細片の長さが所定の長さ以上の時に、細片を切断するものである。
本開示の態様(7)は、態様(2)から(6)のいずれか1つのガラス基板の熱による面取り方法に関し、切断する工程は、ガラス基板の縁部の直線部分を面取りする間に、細片を、直線部分の面取りの開始時点から所定の時間に切断するものである。
本開示の態様(8)は、態様(2)から(7)のいずれか1つのガラス基板の熱による面取り方法に関し、切断する工程は、細片を、ガラス基板の縁部の角部分を面取りする直前に切断するものである。
本開示の態様(9)は、態様(1)から(8)のいずれか1つのガラス基板の熱による面取り方法に関し、熱衝撃を与える工程は、加熱要素をガラス基板の縁部と接触させる工程を含むものである。
本開示の態様(10)は、態様(9)のガラス基板の熱による面取り方法に関し、面取りする工程は、加熱要素をガラス基板の縁部と接触させながら、加熱要素を、ガラス基板の縁部に沿って相対移動する工程を含むものである。
本開示の態様(11)は、態様(9)または(10)のガラス基板の熱による面取り方法に関し、加熱要素は、加熱ロッドを含むものである。
本開示の態様(12)は、態様(9)から(11)のいずれか1つのガラス基板の熱による面取り方法に関し、加熱要素は、高周波誘導によって加熱されるものである。
本開示の態様(13)は、ガラス基板の熱による面取り装置に関し、それは、ガラス基板の縁部に熱衝撃を与えて、ガラス基板の縁部から細片を剥離させることによって、ガラス基板の縁部を面取りするように構成された面取り部と、細片が、それ自体の質量により破損する前に、細片を、その上の所定の位置で切断するように構成された切断部とを含む。
本開示の態様(14)は、態様(13)のガラス基板の熱による面取り装置に関し、切断部は、細片を、熱およびレーザビームの少なくとも一方を所定の位置に与えることによって切断するものである。
本開示の態様(15)は、態様(14)のガラス基板の熱による面取り装置に関し、切断部は、細片を、炎を所定の位置に与えることによって切断するものである。
本開示の態様(16)は、態様(13)から(15)のいずれか1つのガラス基板の熱による面取り装置に関し、面取り部は、熱衝撃を、ガラス基板の縁部との接触によって、ガラス基板の縁部に与えるように構成された加熱要素を含むものである。
本開示の態様(17)は、ガラス物品に関し、それは、第1の主面、第1の主面の反対側の第2の主面、および、第1の主面と第2の主面の間の熱により面取りされた縁部を含むガラス基板と、ガラス基板の第1の主面上に配置された透明伝導層、金属層、および、ポリマー層の少なくとも1つとを含み、熱により面取りされた縁部は、1mm未満の厚さを有し、熱により面取りされた縁部は、600MPa以上の縁部強度を有するものである。
本開示の態様(18)は、態様(17)のガラス物品に関し、熱により面取りされた縁部は、第1の主面から、30度以下の角度を形成するものである。
本開示の態様(19)は、態様(17)または(18)のガラス物品に関し、熱により面取りされた縁部は、5マイクロメートル以下の最大長さを有する1つ以上の傷を含むものである。
本開示の態様(20)は、態様(17)から(19)のいずれか1つのガラス物品に関し、透明伝導層、金属層、および、ポリマー層は、層縁部の少なくとも1つを形成し、層縁部とガラス基板の熱により面取りされた縁部の間の距離は、200マイクロメートル未満である。
ここまで、本開示の実施形態を記載したが、本開示は、それらに限定されず、様々な他の実施形態も有しうる。本開示の範囲は、添付の請求項、および、それらの等価物によって画定されるものである。添付の請求項は、可能な限り多項従属形式を避けているが、各従属項に記載の特徴は、その従属項が従属する請求項の特徴のみと組み合わせるのではなく、文脈からそうでないことが明らかでない限りは、その従属項が従属しない請求項の特徴とも組合せて実施しうるものである。そのような特徴の組合せも本開示の範囲に含むものである。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
ガラス基板の熱による面取り方法において、
ガラス基板の縁部に熱衝撃を与えて、該ガラス基板の該縁部から細片を剥離させることによって、該ガラス基板の該縁部を面取りする工程と、
前記細片が、それ自体の質量により破損する前に、該細片を、その上の所定の位置で切断する工程と
を含む方法。
実施形態2
前記切断する工程は、前記細片を、熱およびレーザビームの少なくとも一方を前記所定の位置に与えることによって切断するものである、実施形態1に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
実施形態3
前記切断する工程は、前記細片を、トーチの炎を前記所定の位置に与えることによって切断するものである、実施形態2に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
実施形態4
前記熱衝撃を与える工程は、加熱要素を前記ガラス基板の前記縁部と接触させる工程を含み、
前記ガラス基板の前記縁部の直線部分を面取りする時に、前記加熱要素および前記トーチは、同じ方向に同じ速度で移動するものである、実施形態3に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
実施形態5
前記トーチの前記炎は、前記ガラス基板の前記縁部の表面と平行に向けられたものである、実施形態4に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
実施形態6
前記切断する工程は、前記ガラス基板の前記縁部の直線部分を面取りする間に、前記細片の長さが所定の長さ以上の時に、該細片を切断するものである、実施形態2から5のいずれか1つに記載のガラス基板の熱による面取り方法。
実施形態7
前記切断する工程は、前記ガラス基板の前記縁部の直線部分を面取りする間に、前記細片を、該直線部分の面取りの開始時点から所定の時間に切断するものである、実施形態2から6のいずれか1つに記載のガラス基板の熱による面取り方法。
実施形態8
前記切断する工程は、前記細片を、前記ガラス基板の前記縁部の角部分を面取りする直前に切断するものである、実施形態2から7のいずれか1つに記載のガラス基板の熱による面取り方法。
実施形態9
前記熱衝撃を与える工程は、加熱要素を前記ガラス基板の前記縁部と接触させる工程を含むものである、実施形態1から8のいずれか1つに記載のガラス基板の熱による面取り方法。
実施形態10
前記面取りする工程は、前記加熱要素を前記ガラス基板の前記縁部と接触させながら、該加熱要素を、該ガラス基板の該縁部に沿って相対移動する工程を含むものである、実施形態9に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
実施形態11
前記加熱要素は、加熱ロッドを含むものである、実施形態9または10に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
実施形態12
前記加熱要素は、高周波誘導によって加熱されるものである、実施形態9から11のいずれか1つに記載のガラス基板の熱による面取り方法。
実施形態13
ガラス基板の熱による面取り装置において、
ガラス基板の縁部に熱衝撃を与えて、該ガラス基板の該縁部から細片を剥離させることによって、該ガラス基板の該縁部を面取りするように構成された面取り部と、
前記細片が、それ自体の質量により破損する前に、該細片を、その上の所定の位置で切断するように構成された切断部と
を含む装置。
実施形態14
前記切断部は、前記細片を、熱およびレーザビームの少なくとも一方を前記所定の位置に与えることによって切断するものである、実施形態13に記載のガラス基板の熱による面取り装置。
実施形態15
前記切断部は、前記細片を、炎を前記所定の位置に与えることによって切断するものである、実施形態14に記載のガラス基板の熱による面取り装置。
実施形態16
前記面取り部は、前記熱衝撃を、前記ガラス基板の前記縁部との接触によって、該ガラス基板の該縁部に与えるように構成された加熱要素を含むものである、実施形態13から15のいずれか1つに記載のガラス基板の熱による面取り装置。
実施形態17
ガラス物品において、
第1の主面、該第1の主面の反対側の第2の主面、および、該第1の主面と該第2の主面の間の熱により面取りされた縁部を含むガラス基板と、
前記ガラス基板の前記第1の主面上に配置された透明伝導層、金属層、および、ポリマー層の少なくとも1つと
を含み、
前記熱により面取りされた縁部は、1mm未満の厚さを有し、
前記熱により面取りされた縁部は、600MPa以上の縁部強度を有するものであるガラス物品。
実施形態18
前記熱により面取りされた縁部は、前記第1の主面から、30度以下の角度を形成するものである、実施形態17に記載のガラス物品。
実施形態19
前記熱により面取りされた縁部は、5マイクロメートル以下の最大長さを有する1つ以上の傷を含むものである、実施形態17または18に記載のガラス物品。
実施形態20
前記透明伝導層、金属層、および、ポリマー層の少なくとも1つは、層縁部を形成し、該層縁部と前記ガラス基板の前記熱により面取りされた縁部の間の距離は、200マイクロメートル未満である、実施形態17から19のいずれか1つに記載のガラス物品。
100 ガラス基板
100a 細片
100b 欠陥部
210 加熱要素
220 誘導コイル

Claims (20)

  1. ガラス基板の熱による面取り方法において、
    ガラス基板の縁部に熱衝撃を与えて、該ガラス基板の該縁部から細片を剥離させることによって、該ガラス基板の該縁部を面取りする工程と、
    前記細片が、それ自体の質量により破損する前に、該細片を、その上の所定の位置で切断する工程と
    を含む方法。
  2. 前記切断する工程は、前記細片を、熱およびレーザビームの少なくとも一方を前記所定の位置に与えることによって切断するものである、請求項1に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
  3. 前記切断する工程は、前記細片を、トーチの炎を前記所定の位置に与えることによって切断するものである、請求項2に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
  4. 前記熱衝撃を与える工程は、加熱要素を前記ガラス基板の前記縁部と接触させる工程を含み、
    前記ガラス基板の前記縁部の直線部分を面取りする時に、前記加熱要素および前記トーチは、同じ方向に同じ速度で移動するものである、請求項3に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
  5. 前記トーチの前記炎は、前記ガラス基板の前記縁部の表面と平行に向けられたものである、請求項4に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
  6. 前記切断する工程は、前記ガラス基板の前記縁部の直線部分を面取りする間に、前記細片の長さが所定の長さ以上の時に、該細片を切断するものである、請求項2から5のいずれか1項に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
  7. 前記切断する工程は、前記ガラス基板の前記縁部の直線部分を面取りする間に、前記細片を、該直線部分の面取りの開始時点から所定の時間に切断するものである、請求項2から6のいずれか1項に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
  8. 前記切断する工程は、前記細片を、前記ガラス基板の前記縁部の角部分を面取りする直前に切断するものである、請求項2から7のいずれか1項に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
  9. 前記熱衝撃を与える工程は、加熱要素を前記ガラス基板の前記縁部と接触させる工程を含むものである、請求項1から8のいずれか1項に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
  10. 前記面取りする工程は、前記加熱要素を前記ガラス基板の前記縁部と接触させながら、該加熱要素を、該ガラス基板の該縁部に沿って相対移動する工程を含むものである、請求項9に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
  11. 前記加熱要素は、加熱ロッドを含むものである、請求項9または10に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
  12. 前記加熱要素は、高周波誘導によって加熱されるものである、請求項9から11のいずれか1項に記載のガラス基板の熱による面取り方法。
  13. ガラス基板の熱による面取り装置において、
    ガラス基板の縁部に熱衝撃を与えて、該ガラス基板の該縁部から細片を剥離させることによって、該ガラス基板の該縁部を面取りするように構成された面取り部と、
    前記細片が、それ自体の質量により破損する前に、該細片を、その上の所定の位置で切断するように構成された切断部と
    を含む装置。
  14. 前記切断部は、前記細片を、熱およびレーザビームの少なくとも一方を前記所定の位置に与えることによって切断するものである、請求項13に記載のガラス基板の熱による面取り装置。
  15. 前記切断部は、前記細片を、炎を前記所定の位置に与えることによって切断するものである、請求項14に記載のガラス基板の熱による面取り装置。
  16. 前記面取り部は、前記熱衝撃を、前記ガラス基板の前記縁部との接触によって、該ガラス基板の該縁部に与えるように構成された加熱要素を含むものである、請求項13から15のいずれか1項に記載のガラス基板の熱による面取り装置。
  17. ガラス物品において、
    第1の主面、該第1の主面の反対側の第2の主面、および、該第1の主面と該第2の主面の間の熱により面取りされた縁部を含むガラス基板と、
    前記ガラス基板の前記第1の主面上に配置された透明伝導層、金属層、および、ポリマー層の少なくとも1つと
    を含み、
    前記熱により面取りされた縁部は、1mm未満の厚さを有し、
    前記熱により面取りされた縁部は、600MPa以上の縁部強度を有するものである、ガラス物品。
  18. 前記熱により面取りされた縁部は、前記第1の主面から30度以下の角度を形成するものである、請求項17に記載のガラス物品。
  19. 前記熱により面取りされた縁部は、5マイクロメートル以下の最大長さを有する1つ以上の傷を含むものである、請求項17または18に記載のガラス物品。
  20. 前記透明伝導層、金属層、および、ポリマー層の少なくとも1つは、層縁部を形成し、該層縁部と前記ガラス基板の前記熱により面取りされた縁部の間の距離は、200マイクロメートル未満である、請求項17から19のいずれか1項に記載のガラス物品。
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