JP2024090797A - フロアコンセント用プレートブロックおよびフロアコンセント - Google Patents

フロアコンセント用プレートブロックおよびフロアコンセント Download PDF

Info

Publication number
JP2024090797A
JP2024090797A JP2022206919A JP2022206919A JP2024090797A JP 2024090797 A JP2024090797 A JP 2024090797A JP 2022206919 A JP2022206919 A JP 2022206919A JP 2022206919 A JP2022206919 A JP 2022206919A JP 2024090797 A JP2024090797 A JP 2024090797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
floor
groove
opening
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022206919A
Other languages
English (en)
Inventor
庸 吉村
清太 三宅
卓実 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2022206919A priority Critical patent/JP2024090797A/ja
Publication of JP2024090797A publication Critical patent/JP2024090797A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connection Or Junction Boxes (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】表面材との間に大きな隙間が生じることを効果的に抑制でき、床面の良好な仕上がりを実現する。【解決手段】実施形態の一例であるフロアコンセント1は、プレートブロック10と、器具ブロック80とを備える。プレートブロック10は、プレート枠11と、プレート枠11の開口部21を開閉する蓋12とを有する。プレート枠11には、当該枠を器具ブロック80に固定するためのネジ50を通す挿通孔24a,24bが形成されている。挿通孔24a,24bは、少なくとも1つの方向に延びた長孔である。【選択図】図1

Description

本開示は、フロアコンセント用プレートブロック、および当該プレートブロックを用いたフロアコンセントに関する。
従来、床に埋設されるフロアコンセントが広く知られている(例えば、特許文献1~3参照)。フロアコンセントは、例えば、床面に配置されるプレートブロックと、プラグが差し込まれるコンセントユニットを含み、床に埋設される器具ブロックとを備え、プレートブロックの蓋が開閉可能に構成されている。コンセントが使用されていないときには、プレートブロックの蓋が閉じられて器具ブロックが隠蔽されており、この蓋を開くことでプラグが差し込み可能となる。また、プレートブロックの蓋には、コードを通すためのコードチップが設けられている。
フロアコンセントは、例えば、フリーアクセスフロア(OAフロアとも呼ばれる)に設置される。フリーアクセスフロアは、本来の床の上にフロアパネルを敷設して構成され、フロアパネルの下にできた空間に電気配線、ネットワーク配線等を配置することが可能な二重構造を有する。フロアパネルには、コンセントを設置するためのパネル開口部が形成されている。また、フリーアクセスフロアでは、一般的に、フロアパネル上にタイルカーペット等の表面材が配置されてフロアパネルが隠蔽される。
特開2008-109738号公報 特開2014-220974号公報 特開2020-48357号公報
表面材とプレートブロックの表面とが面一となるようにフロアコンセントを設置する場合、段差のない平坦な床面を形成することが可能であるが、この場合、コンセントの周囲で表面材との間に大きな隙間が生じやすくなる。
本開示に係るフロアコンセント用プレートブロックは、フロアパネルの開口部に設置されるフロアコンセントのプレートブロックであって、前記開口部の縁に形成された段差の下段面に配置されるプレート枠と、前記プレート枠に対して回転可能に支持され、前記プレート枠の開口部を開閉する蓋とを備え、前記プレート枠には、プレートブロックを器具ブロックに固定するためのネジを通す挿通孔が形成され、前記挿通孔は、少なくとも1つの方向に延びた長孔である。
本開示に係るフロアコンセントは、フロアパネルの開口部に設置されるフロアコンセントであって、前記開口部の縁に形成された段差の下段面に配置されるプレート枠、および前記プレート枠に対して回転可能に支持され、前記プレート枠の開口部を開閉する蓋を含むプレートブロックと、コンセントユニットを含み、前記プレートブロックが固定される器具ブロックとを備え、前記プレート枠には、前記プレートブロックを前記器具ブロックに固定するためのネジを通す挿通孔が形成され、前記挿通孔は、少なくとも1つの方向に延びた長孔である。
本開示に係るフロアコンセント用プレートブロックによれば、表面材との間に大きな隙間が生じることを効果的に抑制でき、床面の良好な仕上がりを実現できる。
実施形態の一例であるフロアコンセントの斜視図であって、コードチップを開いた状態を示す。 実施形態の一例であるフロアコンセントをフリーアクセスフロアに設置した状態を示す図である。 図2において、表面材およびフロアパネルの一部を取り外した状態を示す図である。 フロアパネルの一例を示す図である。 実施形態の一例であるフロアコンセントの分解斜視図である。 プレートブロックを下方から見た斜視図であって、コードチップを開いた状態を示す。 プレートブロックを構成するプレート枠の平面図である。 実施形態の一例であるフロアコンセントをフロアパネルの開口部に設置した状態を示す図であって、コードチップを開いた状態を示す。 図8中のAA線断面図である。 プレートブロックの蓋を構成するコードチップの斜視図である。 コードチップが閉じた状態を示す図である。 コードチップが開いた状態を示す図である。 実施形態の一例であるフロアコンセントの使用形態を説明するための図である。 実施形態の一例であるフロアコンセントの使用形態を説明するための図である。 コードチップの第1の変形例を示す図であって、コードチップが閉じた状態を示す。 コードチップの第1の変形例を示す図であって、コードチップが開いた状態を示す。 コードチップの第2の変形例を示す図であって、コードチップが閉じた状態を示す。 コードチップの第2の変形例を示す図であって、コードチップが開いた状態を示す。 プレートブロックを構成するプレート枠の第1の変形例を示す図である。 プレートブロックを構成するプレート枠の第2の変形例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本開示に係るフロアコンセント用プレートブロック、および当該プレートブロックを用いたフロアコンセントの実施形態の一例について詳細に説明する。なお、以下で説明する複数の実施形態および変形例の各構成要素を選択的に組み合わせてなる形態は本開示の範囲に含まれている。
図1は、実施形態の一例であるフロアコンセント1の斜視図であって、プレートブロック10のコードチップ40が開いた状態を示す。図1に示すように、フロアコンセント1は、プレートブロック10と、コンセントユニット81を含む器具ブロック80と、器具ブロック80を覆うカバー90とを備える。プレートブロック10は、床面に配置される部材であって、ブロックの表面は後述するタイルカーペット102と共に床面を形成する。プレートブロック10は、一般的に、フロアプレートとも呼ばれる。なお、フロアコンセント1は、器具ブロック80およびカバー90が床に埋設された状態で設置される。
フロアコンセント1は、平面視円形状、正方形状等であってもよいが、本実施形態では、平面視長方形状を有する。なお、フロアコンセント1の平面視形状(上から見たときの形状)は、プレートブロック10の形状に依存する。プレートブロック10の平面視形状は、円形状、正方形状等であってもよいが、本実施形態では長方形状である。
本明細書では、説明の便宜上、上下、前後、左右の方向を示す用語を使用する。本実施形態において、フロアコンセント1および当該コンセントの構成要素の上下方向とは、床面が水平方向に沿った平坦な床にコンセントが取り付けられた状態で鉛直方向に沿った方向を意味する。また、プレートブロック10の蓋12の回転軸に沿った方向を左右方向、上下方向および左右方向に直交する方向を前後方向とする。平面視長方形状のフロアコンセント1において、当該長方形の長辺に沿った方向が前後方向、短辺に沿った方向が左右方向(左右は前方に向かって左右)となる。
フロアコンセント1は、プラグが差し込まれるコンセントユニット81を備えた電源コンセントである。但し、本開示に係るフロアコンセントは、電力供給用の電源コンセントに限定されず、広義にはケーブルが接続されるものであればよく、例えば、光コンセント、LANコンセント、電話線用コンセント、その他、情報コンセントや、モジュラーコンセントと呼ばれる各種コンセントなどであってもよい。
フロアコンセント1を構成するプレートブロック10、器具ブロック80、およびカバー90は、それぞれ別部材として構成され、ネジ止めにより一体化されている。このため、例えば、プレートブロック10が破損した場合には、プレートブロック10だけを交換することが可能である。また、形状、サイズ等が合えば、プレートブロック10を器具ブロック80以外の器具ブロックに取り付けて使用することも可能である。
プレートブロック10は、プレート枠11と、蓋12とを備える。プレート枠11は、開口部21(図5等参照)が形成された枠本体20を有し、蓋12を回転可能に支持する部材である。蓋12は、枠本体20の開口部21を開閉する部材であって、フロアコンセント1が使用されていないときには閉じられている。プラグをコンセントユニット81に差し込む際に、蓋12が開かれて開口部21が大きく開放される(図13参照)。蓋12は、蓋本体30と、蓋本体30に対して回転可能に支持されるコードチップ40とを有する。図1では、蓋本体30が閉じられ、コードチップ40だけが開いた状態を示している。
詳しくは後述するが、プレート枠11は、プレートの面方向に沿うように枠本体20の端部から外側に向かって突出した凸部27a,27bを有する。凸部27a,27bは、タイルカーペット102を支持し、コンセントの周囲におけるタイルカーペット102の沈み込みを抑制し、長期的に美しい施工状態が持続される。また、プレートブロック10と器具ブロック80の固定に用いられるネジの挿通孔24a,24bは、少なくとも1つの方向に延びた長孔となっている。この場合、タイルカーペット102の配置状態に合わせてプレートブロック10の位置調整を容易に行うことができる。
蓋12の一部を構成するコードチップ40は、コードを通すための開口を形成する部材であって、通線チップとも呼ばれる。蓋本体30が閉じた状態でコードチップ40を開くと、開口部21の一部が開放されてコードを通すことが可能となる。即ち、フロアコンセント1は、コードが接続される使用時において、図1に示すコードチップ40が開いた状態となる。コードチップ40は、天板41と、天板41から下方に延出した脚片42a,42bとを有し、蓋本体30に形成された突起34a,34b(突起34bについては図5参照)が脚片42a,42bに形成された溝44に嵌まることで保持されている。
本実施形態では、蓋本体30に突起34a,34bが設けられ、コードチップ40の脚片42a,42bに突起の受け部として溝44が形成されているが、脚片に突起又は軸が設けられ、蓋本体に突起又は軸の受け部が形成された構造を採用することも可能である。
コードチップ40は、溝44内における突起34a,34bの位置が変化することで蓋本体30と同じ方向に回転するように構成されている。この場合、後述するように、天板41の上面が基部31の上面と面一になりプレート枠11の開口部21が閉じられる第1の状態から、天板41が持ち上がって開口部21の一部が開放される第2の状態への切り替え、またその逆の切り替えを簡単且つ迅速に行うことができる。本明細書では、第1の状態をコードチップ40が閉じた状態(閉状態)、第2の状態をコードチップ40が開いた状態(開状態)という場合がある。
なお、プレート枠11および蓋12は、耐久性等の観点から、金属製であることが好ましい。コードチップ40には、樹脂製のチップを適用することも可能であるが、好ましくは金属製のチップを用いる。コードチップ40は、例えば、アルミニウムを主成分とする金属のダイキャスト成形により作製できる。
器具ブロック80は、プラグが差し込まれるコンセントユニット81と、コンセントユニット81を支持する取り付け金具82とを有する。取り付け金具82は、コンセントユニット81がコードチップ40の方向を向き、上下方向および前後方向に対して傾斜した状態となるように当該ユニットを支持する。また、取り付け金具82にはプレートブロック10がネジ止めされる。カバー90は、器具ブロック80の周囲を覆っている。カバー90は、プレートブロック10と同様に、器具ブロック80にネジ止めされる。
以下、図2~図4を参照しながら、フロアコンセント1が設置される床100の構造、およびフロアコンセント1の設置形態について説明する。図2および図3は、フロアコンセント1が床100に設置された状態を示す。図4は、床100を構成するフロアパネル101を示す。
図2および図3に示すように、フロアコンセント1は、フロアパネル101に形成されたパネル開口部103に設置される。フロアコンセント1は、器具ブロック80がパネル開口部103に挿入されて床に埋設され、プレートブロック10が床面に露出した状態で設置されている。床100は、フリーアクセスフロアであって、本来の床の上にフロアパネル101を敷設して構成された二重構造を有する。本来の床とフロアパネル101との間にできた空間が、電気配線、ネットワーク配線等を配置するスペースとして使用される。
フロアコンセント1は、平面視四角形状の2枚のフロアパネル101に挟まれた状態でパネル開口部103に設置されている。フロアコンセント1は、第1のフロアパネル101の端部に形成されたパネル開口部103に挿入され、第1のフロアパネル101と、当該パネルに隣接配置される第2のフロアパネル101とにより左右両側から挟まれている。詳しくは後述するが、第2のフロアパネル101は、例えば、開口部を有さず、真っ直ぐに延びるパネル端部がフロアコンセント1に当接するように配置される。
フロアパネル101上には、パネル表面を覆う表面材として、タイルカーペット102が配置される。フロアコンセント1は、プレートブロック10の表面がタイルカーペット102の表面に沿うように、より好ましくはタイルカーペット102とプレートブロック10の表面とが面一となるように、パネル開口部103に設置される。本明細書において「面一」とは、完全に段差がない状態だけでなく、実質的に段差がないと認められる状態を含む。プレートブロック10は、タイルカーペット102と共に段差のない平坦な床面を形成する。一般的に、タイルカーペット102には、床100の施工時において、フロアコンセント1に対応する位置にコンセントが嵌まる開口部が形成される。なお、本明細書では、フロアコンセント1および当該コンセントの構成要素の鉛直上方に向いた面を「上面」とする。
フロアパネル101は、樹脂製又は金属製のパネルであってもよいが、本実施形態では、コンクリート製のパネルを用いている。フロアパネル101は、例えば、ガラス繊維等を含む繊維強化コンクリートで構成されている。タイルカーペット102は、フロアパネル101と同程度のサイズを有するパネル状の表面材である。なお、タイルカーペット102には、種々の材料で構成されるカーペットを用いることができる。タイルカーペット102の厚みの一例は、約5mmである。
図4に示すように、フロアパネル101は、平面視正方形状を有し、正方形の一辺の中央部に形成されたパネル開口部103を有する。パネル開口部103は、パネルの端部からパネルを切り欠いたように形成された平面視略U字状の窪みである。また、パネル開口部103は、パネルの当該一辺に沿った方向に長く形成されている。図3に示すように、フロアコンセント1は、その長辺(前後方向)がパネル開口部103の長手方向に沿うように開口部に設置される。
フロアパネル101には、パネル開口部103の縁に沿って段差が形成されている。そして、パネル開口部103の縁には、パネルの表面よりも一段低くなった下断面104が形成されている。下段面104は、例えば、全長にわたって一定の幅および深さを有する。下段面104の深さの一例は、1mm以上7mm以下、又は4mm以上6mm以下である。なお、パネル開口部103のサイズは、一般的に、各フロアパネルメーカーで統一されているが、段差部分の形状、サイズは各メーカーで異なっている。
フロアコンセント1は、プレートブロック10の機能により種々のパネルに設置可能である。フロアコンセント1は、プレートブロック10のプレート枠11、および器具ブロック80の取り付け金具82が、下段面104上に配置された状態となる。また、プレート枠11の一部は、フロアパネル101の表面上に配置される。このとき、プレートブロック10の表面(上面)は、フロアパネル101の表面から突出した状態であるが、フロアパネル101上にタイルカーペット102を配置することで床面と面一になる。
プレートブロック10のサイズは特に限定されないが、一例としては、前後方向長さが90mm以上110mm以下、左右方向長さが45mm以上55mm以下である。このサイズの場合、コンセントの内部に手が入り難いので、コンセントユニット81は床面の近くに配置されることが好ましい。なお、フロアコンセント1は、取り付け金具82と、取り付け金具82にネジ止めされた固定金具88とで、フロアパネル101を厚み方向両側から挟むことによりパネルに固定される。固定金具88は、例えば、フロアパネル101の裏面に引っ掛けられるストッパと、上下方向に延びてストッパを支持するネジとを含む。
プレートブロック10は、蓋12が閉じた状態において、蓋12と枠本体20の上面とが面一となっている。蓋12は、コードチップ40の前端部に形成された指かけ部43に指をかけて持ち上げ、後方に向かって回転させることで開く。指かけ部43は、天板41の端部から天板41を切り欠いたように形成された窪みである。指かけ部43は、天板41の左右方向中央部において、左右方向に細長く形成されている。指かけ部43の幅(前後方向長さ)は、例えば、6mm以上9mm以下である。この場合、蓋12の良好な開閉操作性を確保しつつ、指かけ部43にヒールが嵌まることを防止できる。指かけ部43の長さ(左右方向長さ)は、例えば、10mm以上20mm以下である。
以下、図5を参照しながら、フロアコンセント1の全体構造について、さらに詳説する。図5は、フロアコンセント1の分解斜視図である。
図5に示すように、フロアコンセント1は、器具ブロック80の取り付け金具82にプレートブロック10とカバー90がネジ止めされて、当該3つの部材が一体化された構造を有する。プレートブロック10を固定するネジ50は、プレート枠11に形成された挿通孔24a,24bに通され、取り付け金具82に形成されたネジ孔87a,87bに固定される。ネジ50には、例えば、頭部の上面が平らで座面部分が円錐状の皿ネジが用いられる。カバー90についても同様に、ネジ51を用いて取り付け金具82に固定される。
プレート枠11は、平面視長方形状の枠本体20を有し、器具ブロック80の全体を上から覆うように当該ブロック上に配置される。枠本体20は、長方形の辺に沿った周縁部が厚く形成され、周縁部に囲まれた内側部分の上面が一段低くなっている。枠本体20の内側部分に蓋12が配置され、またコンセントユニット81へのアクセスを可能とする開口部21が形成されている。枠本体20の開口部21よりも後方には小さな開口部22が形成され、蓋12を支持する軸25が開口部22内に配置されている。
枠本体20の開口部21の前後には、薄板状の固定部23a,23bがそれぞれ形成されている。固定部23a,23bは、挿通孔24a,24bをそれぞれ有し、取り付け金具82にネジ止めされる部分である。固定部23a,23bは、枠本体20の周縁部よりも厚みが薄く、その上面は周縁部の上面より一段低くなっている。また、固定部23a,23bは、蓋12を支持する支持部として機能する。詳しくは後述するが、固定部23aにコードチップ40の脚片42a、42bが引っ掛かることで、コードチップ40の天板41が所定の角度で傾斜したチップの開状態が維持される。
蓋12は、枠本体20の内側部分に配置され、枠本体20の後方に固定された軸25により枠本体20に対して回転可能に支持されている。蓋12は、閉じた状態において、枠本体20の内側部分に収まり、その上面と枠本体20の周縁部の上面とが面一となっている。蓋12は、上記の通り、蓋本体30と、コードチップ40とで構成される。蓋本体30は、基部31と、基部31から延びる2本のアーム部32a,32bとを有する。コードチップ40を支持する突起34a,34b(突起34aについては図1等参照)は、アーム部32a,32bの先端側にそれぞれ形成されている。
器具ブロック80は、上記のように、コンセントユニット81を保持する取り付け金具82を有する。図5に例示するコンセントユニット81は、1つのプラグを差し込み可能であるが、複数のプラグを差し込み可能なユニットであってもよい。コンセントユニット81は、プレート枠11の開口部21と上下方向に重なるように配置され、プラグの差し込み孔がコードチップ40の方向を向いた状態で保持されている。なお、固定金具88は、取り付け金具82の前後両端部に1つずつ取り付けられる。
取り付け金具82は、例えば、前後方向中央部が下に凸となるように、1枚の金属板を曲げ加工して形成されている。取り付け金具82の前後方向両側に位置する第1部分83と第2部分84は、前後方向に沿うように平坦に形成され、フロアパネル101の下段面104上に配置される。第1部分83と第2部分84には、下段面104と重ならない範囲に、ネジ50が固定されるネジ孔87a,87bがそれぞれ形成されている。
取り付け金具82には、第2部分84から前方に向かって下方に延びた、コンセントユニット81が取り付けられる第4部分86が形成され、また第1部分83と第4部分86をつなぐ第3部分85とが形成されている。第4部分86は、コンセントユニット81が挿入される開口部を有し、後方から前方に向かって次第に下方に位置するように傾斜する。第3部分85は、断面視略L字状に形成される。
以下、図6~図12を参照しながら、フロアコンセント1を構成するプレートブロック10の構造について、さらに詳説する。図6は、プレートブロック10を下から見た斜視図であって、コードチップ40が開いた状態を示す。図7は、プレート枠11の平面図である。
図6に示すように、プレートブロック10は、蓋12の蓋本体30が閉じた状態において、蓋12の一部がプレート枠11の開口部21に挿入されるように構成されている。より詳しくは、蓋本体30のアーム部32a,32b、およびコードチップ40の脚片42a,42bが開口部21に上から挿入された状態となる。即ち、プレート枠11の開口部21は、アーム部32a,32bおよび脚片42a,42bが挿入可能に形成される。コードチップ40が開いた状態では脚片42a,42bの先端部だけが開口部21に挿入され、コードチップ40が閉じた状態では脚片42a,42bの大部分が開口部21に挿入される。
プレート枠11の開口部22内には、蓋12を回転可能に支持する軸25が左右方向に沿って設けられている。開口部22内には、蓋本体30の後端側に形成された軸受部33が配置される。開口部22は、開口部21と比較して左右方向および前後方向ともに小さく、開口部22の左右両側には軸25を枠本体20に固定する軸固定部26が設けられている。また、枠本体20は、1つの長辺および1つの短辺に沿って形成された張り出し部29a,29bを有する。張り出し部29a,29bは、上面側部分が下面側部分よりも外側に張り出して形成されている。
図6および図7に示すように、プレート枠11は、プレートの面方向に沿うように枠本体20の端部から外側に向かって突出した凸部27a,27bを有する。凸部27a,27bの上面は、枠本体20の上面よりも一段低くなっている。凸部27a,27bは、例えば、プレート枠11の下面側部分が上面側部分よりも外側に張り出すことで形成される。ここで、プレートの面方向とは、蓋12を閉じた状態のプレートブロック10の上面に沿った方向を意味し、言い換えると、床面に沿った方向である。凸部27a,27bの上面は、プレートブロック10の上面と平行であることが好ましい。
凸部27a,27bは、フロアパネル101の下段面104上に配置され、フロアパネル101上に配置されるタイルカーペット102を支持する。タイルカーペット102が凸部27a,27bによって支持されることにより、フロアコンセント1の周囲におけるタイルカーペット102の沈み込みが効果的に抑制される。凸部27a,27bは、タイルカーペット102の受け部であると共に、例えば、枠本体20を補強してプレート枠11の変形を抑制する。枠本体20の上面と、凸部27a,27bの上面との高さの差は、タイルカーペット102の厚みに対応しており、例えば、カーペットの厚みと実質的に同じである。当該高さの差の一例は、約5mmである。
凸部27aは、枠本体20の長辺に沿うように設けられ、枠本体20の右端部から右方に向かって突出している。凸部27bは、枠本体20の短辺に沿うように設けられ、枠本体20の前端部から前方に向かって突出している。つまり、プレート枠11では、枠本体20の1つの長辺および短辺に沿うように、凸部27a,27bがそれぞれ設けられている。なお、枠本体20の長辺又は短辺のみに沿って凸部が形成されてもよいが、2つの凸部27a,27bを形成することによりフロアコンセント1の周囲におけるタイルカーペット102の沈み込みがより効果的に抑制される。
凸部27aは、枠本体20の長辺の全長にわたって形成されてもよいが、本実施形態では、当該長辺の両端から離れた位置に形成されている。凸部27aは、例えば、枠本体20の長辺の50%以上95%以下、又は70%以上90%以下の長さで、枠本体20の後端よりも前端側に形成される。凸部27bについても同様に、枠本体20の短辺の全長にわたって形成されてもよいが、本実施形態では、当該短辺の両端から離れた位置に形成されている。凸部27bは、例えば、枠本体20の短辺の80%以上98%以下、又は85%以上95%以下の長さで形成される。
凸部27aは、枠本体20の長辺に沿って断続的に形成されてもよいが、本実施形態では連続的に形成されている。凸部27aの長さ方向端部は、丸みを帯びるように湾曲していてもよい。凸部27aは、例えば、長さ方向両端部を除く範囲の全長にわたって一定の突出長さ(以下、「幅」という場合がある)を有する。凸部27aの幅の一例は、3mm以上6mm以下である。凸部27bについても同様に、枠本体20の短辺に沿って断続的に形成されてもよいが、本実施形態では連続的に形成されている。また、凸部27bの長さ方向端部は、面取りされて丸みを帯びるように湾曲していてもよい。
凸部27aの幅は、凸部27bの幅と同じであってもよく、異なっていてもよい。本実施形態では、凸部27aが凸部27bよりもやや幅広に形成されている。凸部27bの幅は、例えば、凸部27aの幅の80%以上99%以下である。凸部27bは、面取りされた部分を除く範囲の全長にわたって一定の幅を有する。また、凸部27aの上面は、凸部27bの上面と同じ高さに位置する。凸部27a,27bは、その上面がフロアパネル101の表面と同じ高さになるように、下断面104上に配置される。
凸部27aの下面には、器具ブロック80と重ならない位置において、下方に突出した第2の凸部28が形成されている。凸部28は、例えば、常時又はプレート枠11に荷重が作用した際に、フロアパネル101の下断面104に当接する。凸部28は、凸部27aの長さ方向両端から離れた位置であって、取り付け金具82に当接しない範囲に形成される。凸部27aの長さ方向両端部は、取り付け金具82の第1部分83、第2部分84上にそれぞれ配置されるが、凸部27aの長さ方向中央部は、その下に金具が存在せず、下断面104から浮いている。即ち、凸部28は凸部27aの支柱として機能する。
凸部28は、例えば、取り付け金具82(第1部分83および第2部分84)の厚みに対応する突出長さ(厚み)を有する。また、凸部28の長さは、第1部分83と第2部分84の前後方向の間隔よりも短い範囲で、この間隔に近い長さであることが好ましい。凸部28は、凸部27aより幅広に形成されてもよいが、開口部21にかからないことが好ましい。凸部28の幅は、凸部27aの幅以下であってもよい。凸部28は、例えば、プレート枠11の左右方向において、凸部27aの外側の端から凸部27aの範囲内に形成される。
一方、凸部27bの下面は平坦で凸部を有さない。凸部27bは、略全長にわたって第1部分83上に配置されるため、その下面は平坦であることが好ましい。即ち、凸部27aのように、凸部の一部だけが取り付け金具82を介して下断面104上に配置される場合に、支柱として機能する第2の凸部を設けることが好ましい。
枠本体20は、上記のように、凸部27a,27bが形成された端部と対向する端部に張り出し部29a,29bを有する。張り出し部29a,29bは、枠本体20の上面側部分が下面側部分よりも外側に向かって突出することにより形成される。張り出し部29aは1つの長辺に沿って一定の幅で形成され、張り出し部29bは1つの短辺に沿って一定の幅で形成される。即ち、凸部27aと張り出し部29aは、プレート枠11の左右方向両側において互いに平行に配置され、凸部27bと張り出し部29bは、プレート枠11の前後方向両側において互いに平行に配置される。
張り出し部29a,29bの幅は、互いに同じであってもよく、異なっていてもよい。張り出し部29a,29bの幅は、例えば、2mm以上5mm以下であり、凸部27a,27bの幅と同程度である。張り出し部29aは枠本体20の長辺の全長にわたって形成されてもよく、張り出し部29bは枠本体20の短辺の全長にわたって形成されてもよい。また、張り出し部29a,29bは連続して形成されてもよい。張り出し部29a,29bは、例えば、フロアパネル101の表面上に配置される。張り出し部29aの下面は、張り出し部29bの下面と同じ高さに位置する。
枠本体20には、上記のように、プレート枠11を器具ブロック80に固定するためのネジ50を通す挿通孔24a,24bが形成されている。挿通孔24a,24bは、枠本体20の長辺方向(前後方向)および短辺方向(左右方向)の少なくとも一方に延びた長孔である。挿通孔24a,24bを長孔とすることで、例えば、プレートブロック10の位置を前後又は左右に移動させて微調整でき、プレートブロック10とタイルカーペット102との間に大きな隙間が生じない良好な仕上りを容易に実現できる。
挿通孔24aは、開口部21よりも枠本体20の前端側に位置する固定部23aに形成され、挿通孔24bは、開口部21よりも枠本体20の後端側に位置する固定部23bに形成されている。つまり、枠本体20は、前方から順に、挿通孔24aが形成された固定部23a、開口部21、および挿通孔24bが形成された固定部23bが配置された構造を有し、挿通孔24a,24bは、枠本体20の前後方向において開口部21の両側に設けられている。この場合、取り付け金具82に対して開口部21の前後でプレート枠11を安定に固定できる。また、プレート枠11の左右方向長さを短くでき、小型化を図ることができる。
挿通孔24a,24bは、固定部23a,23bを上下方向に貫通し、孔の周縁部にネジ50の頭部が係止されるように形成される。なお、挿通孔24a,24bにはネジ溝が形成されておらず、ネジ50は取り付け金具82のネジ孔87a,87bに締結される。挿通孔24aは、取り付け金具82の第1部分83上に配置される固定部23aにおいて、第1部分83に形成されたネジ孔87aと上下方向に重なる位置に形成される。また、挿通孔24bは、第2部分84上に配置される固定部23bにおいて、第2部分84に形成されたネジ孔87bと上下方向に重なる位置に形成される。
挿通孔24a,24bは、ネジ50の頭部が固定部23aの上面から突出しないように、ネジ50の頭部を収容可能な形状を有することが好ましい。ネジ50には、上記の通り、頭部の上面が平らで座面部分が円錐状の皿ネジが用いられる。そして、挿通孔24a,24bの周縁部は、ネジ50の座面に沿うようにテーパー状に形成されている。即ち、挿通孔24a,24bは、固定部23a,23bの下面側から上面側に向かって次第に大きくなっている。テーパー面は、長孔の全長にわたって形成され、ネジ50がどの位置に挿入されてもネジ50の頭部は挿通孔24a,24bに収まり、例えば、ネジ50の頭部の上面は固定部23a,23bの上面と面一となる。
本実施形態において、挿通孔24a,24bは、いずれも左右方向に沿って真っ直ぐに形成されている。挿通孔24aはネジ孔87aよりも左右方向に長く、挿通孔24aの長さ分だけ取り付け金具82に対してプレートブロック10を左右方向に移動させることができる(挿通孔24bについても同様)。この場合、枠本体20の長辺とタイルカーペット102の間に隙間が生じることを効果的に抑制できる。枠本体20の長辺に沿った隙間は、短辺に沿った隙間よりも目立ちやすいことから、挿通孔24a,24bは、少なくとも枠本体20の短辺方向に延びていることが好ましい。
挿通孔24a,24bは、互いに同じ長さを有し、その長さ方向は互いに平行である。挿通孔24a,24bの長さは、特に限定されないが、一例としては、プレート枠11の左右方向長さの5%以上40%以下、又は10%以上30%以下である。また、挿通孔24a,24bは前後方向に並ばないように、挿通孔24aが固定部23aの左右方向一方側に、挿通孔24bが固定部23bの左右方向他方側にそれぞれ形成される。
図8は、フロアコンセント1がフロアパネル101に設置された状態を示す図であって、コードチップ40が開いた状態を示す。図9は、図8中のAA線断面図である。なお、図8ではタイルカーペット102の図示を省略しているが、図9ではタイルカーペット102を図示している。また、図8および図9では、パネル開口部103を有するパネルを第1のフロアパネル101a、パネル開口部103を有さないパネルを第2のフロアパネル101bとする。
図8および図9に示すように、フロアコンセント1がフロアパネル101に設置された状態では、プレートブロック10のプレート枠11が、パネル開口部103の縁に形成された段差部分の下断面104上に配置される。下断面104上には、取り付け金具82の第1部分83、第2部分84が配置されるため、プレート枠11は取り付け金具82を介して下断面104上に配置される。なお、プレート枠11を取り付け金具82に固定するネジ50がフロアパネル101aと干渉しないように、挿通孔24aとネジ孔87aは下断面104と重ならない位置に形成されている(挿通孔24b、ネジ孔87bについても同様)。
プレート枠11の凸部27a,27bは、取り付け金具82を介して下断面104上に配置され、その上面はフロアパネル101の表面と同じ高さに位置する。なお、下断面104が深い場合は、スペーサー(図示せず)を用いてプレート枠11の高さを調整してもよい。タイルカーペット102は、プレート枠11の枠本体20に突き合わせの状態で配置され、カーペットの開口縁部は凸部27a,27bにより支持される。このため、枠本体20とタイルカーペット102の間に大きな隙間が生じたり、フロアコンセント1の周囲でタイルカーペット102が沈み込んだりすることがなく、床面の良好な仕上がりを実現できる。
フロアコンセント1は、上記のように、2枚のフロアパネル101a,101bにより左右両側から挟まれている。フロアコンセント1は、フロアパネル101bの真っ直ぐなパネル端部によってパネル開口部103内に押し込まれるように設置される。フロアコンセントは、2枚のパネルの開口部を合わせて形成された開口部分に設置されることが多いが、フロアコンセント1によれば、1枚のフロアパネル101aの開口部に設置できる。このため、コンセントの設置箇所の自由度が高く、施工も容易である。
図8および図9に示す例では、プレート枠11の一部がフロアパネル101の表面上に配置されている。具体的には、枠本体20の長辺に沿って形成された張り出し部29aがフロアパネル101bの表面上に配置され、枠本体20の短辺に沿って形成された張り出し部29bがフロアパネル101aの表面上に配置されている。この場合、プレート枠11に作用する荷重の一部をフロアパネル101の表面で受けることができるため、プレート枠11の耐荷重性が向上する。段差部分のサイズによっては張り出し部29bがフロアパネル101aの表面上に配置されない場合もあるが、少なくとも張り出し部29aはフロアパネル101bの表面上に配置されることが好ましい。
蓋12は、プレート枠11の周縁部よりも一段低くなった内側部分に収容され、取り付け金具82にネジ止めされる枠本体20の固定部23a,23bに支持されている。具体的には、蓋本体30が固定部23bに支持され、コードチップ40が固定部23aに支持されている。詳しくは後述するが、コードチップ40の脚片42a,42bには係止部45a,45bが形成され、係止部45a,45bが固定部23aに引っ掛かることで、床面に対して天板41が傾斜したコードチップ40の開状態が維持される。なお、固定部23aにはネジ50が配置されるが、その頭部は挿通孔24a内に収容され固定部23aの上面から突出しないので、ネジ50は脚片42a,42bが当接する位置に固定されてもよい。
取り付け金具82に固定されたコンセントユニット81は、パネル開口部103内において開口部の長さ方向中央部に配置されている。コンセントユニット81の差し込み孔が形成された面(以下、「ユニット表面」とする)は、コンセントの後方から前方に向かって次第に下方に位置するように傾斜し、コードチップ40の方向を向いている。ユニット表面は、例えば、上下方向に対して30°以上60°以下、又は40°以上50°以下の角度で後方に傾斜している。
ユニット表面は、プレート枠11の開口部21と上下方向に重なる位置にあり、例えば、少なくとも差し込み孔の全てが開口部21と上下方向に重なる位置にある。また、ユニット表面は、フロアパネル101の表面から近い位置にあることが好ましい。本実施形態では、ユニット表面の全体がパネル開口部103内に配置されている。このため、コンセントの内部に手が入らなくても、プラグの挿抜が容易である。
図10は、コードチップ40の斜視図である。図11はコードチップ40が閉じた状態を、図12はコードチップ40が開いた状態をそれぞれ示す。
図10~図12に示すように、コードチップ40は、天板41と、蓋12の軸25に沿った左右方向に対向配置される2つの脚片42a,42bとを有し、蓋本体30の突起34a,34b(突起34bについては図5参照)により保持されている。蓋本体30は、プレート枠11の後方に配置される板状の基部31の左右方向両側から、前方に向かって2本のアーム部32a,32b(アーム部32bについては図5等参照)が延出した構造を有する。蓋本体30の基部31とコードチップ40の天板41の上面は、コードチップ40が閉じた状態で面一となり、床面に沿うように配置される。なお、アーム部32a,32bは基部31の下面から前方に延出し、その上面は基部31の上面より低い位置にある。
コードチップ40は、アーム部32a,32b上に配置される。本実施形態では、基部31と天板41の左右方向長さが同じであり、基部31と天板41は枠本体20の内側部分を完全に埋めるように配置される。天板41の下面から延出する脚片42a,42bは、アーム部32a,32bの内側に入るように、天板41の下面の左右両端から離れて少し内側から延出している。これにより、脚片42a,42bはアーム部32a,32bの間に挿入され、コードチップ40が閉じた状態で天板41の左右両端部がアーム部32a,32b上に配置される。
天板41の前後方向長さは、蓋本体30の基部31の前後方向長さより短くてもよいし、長くてもよいが、本実施形態では、基部31と天板41の前後方向長さが同じになっている。天板41の前後方向長さは、例えば、蓋12の全長の40%以上60%以下である。なお、アーム部32a,32bは、プレート枠11と干渉しないように開口部21に収まる長さで形成される。このため、天板41の先端部は、アーム部32a,32bの先端を超えて前方に延びる。脚片42a,42bについても同様に、コードチップ40が閉じた状態で開口部21に収まる前後方向長さで形成される。脚片42a,42bは、プレート枠11の固定部23aに当接する天板41の前端部を避けて形成される。
コードチップ40は、天板41の上面が基部31の上面に沿うように配置されプレート枠11の開口部21が閉じられる第1の状態(閉状態)と、基部31の上面に対して天板41が傾斜し、開口部21の一部が開放される第2の状態(開状態)とを取り得るように構成されている。本実施形態では、溝44内における突起34a,32bの位置を変更することでコードチップ40が回転する。即ち、コードチップ40は、アーム部32a,32bに形成された突起34a,34bが、脚片42a,42bに形成された溝44内を移動することで、閉状態から開状態に、また開状態から閉状態に変化するように構成されている。また、閉状態において、天板41の上面と基部31の上面は面一になる。
突起34aは、脚片42aの外側から脚片42aの溝44内に挿入され、突起34bは、脚片42bの外側から脚片42bの溝44内に挿入される。即ち、脚片42a,42bの互いに対向する内面と反対側の外側を向いた外面に溝44が形成され、各脚片はアーム部32a,32bによって外側から保持されている。なお、脚片42bの溝44(図8参照)は、脚片42aの溝44を投影したパターンで形成されている。突起34a,34bは、例えば、四角柱形状を有するが、その形状は特に限定されず、円柱形状や、他の多角柱形状であってもよい。
突起34a,34bは、例えば、四角柱形状を有するが、その形状は特に限定されず、円柱形状や、他の多角柱形状であってもよい。四角柱形状の突起34a,34bは、四角形の辺が溝壁に引っ掛かって溝44内の目的とする位置に安定に留まりやすい、ダイキャスト成形しやすい等の利点がある。なお、四角形の角が面取りされていれば、意図したチップの操作はよりスムーズに行うことができる。
溝44の詳細については後述するが、溝44は脚片42a,42bの表面に形成された、突起34a,34bが嵌まる突起の受け部であって、溝内を突起34a,34bが移動可能な幅を有する。溝44は、例えば、全長にわたって一定の深さで形成される。本実施形態では、脚片42a,42bの外面に溝44が形成されているが、アーム部が脚片の内側に配置される場合、溝は脚片の内面に形成されてもよい。また、突起の受け部は、脚片を貫通して形成された溝、或いは円形状、多角形状等の溝状ではない凹部とすることも可能である。但し、脚片42a,42bの強度、および後述する様々な理由から、受け部として溝44を採用することが好ましい。
脚片42a,42bは、コードチップ40の開状態においてプレート枠11の固定部23aに引っ掛かる係止部45a,45bを有する。係止部45a,45bは、下方に突出した凸状部であって、脚片42a,42bの前端側に形成されている。本実施形態では、脚片42a,42bの下端に三角形状の窪みが形成され、この窪みよりも相対的に突出した脚片42a,42bの前端側部分が係止部45a,45bとなる。コードチップ40の開状態では、例えば、係止部45a,45bが固定部23aに、傾斜した天板41の後端部がアーム部32a,32bにそれぞれ当接し、4箇所で安定に支持される。
即ち、コードチップ40は、アーム部32a,32b、および係止部45a,45bが引っ掛かるプレート枠11の固定部23aのみで下から支持されている。コードチップ40が開いて形成される、天板41と、脚片42a,42bと、プレート枠11とで囲まれた開口部には、例えば、チップをプレート枠11に固定するための部材を設けることも可能であるが、本実施形態では、開口部を横切るような部材は設けられておらず、プラグの挿抜を邪魔するような障害物が存在しない(図8等参照)。
コードチップ40の開き具合は、例えば、脚片42a,42bの長さ、係止部45a,45bの形状等を変更することで調整できる。天板41から係止部45a,45bまでの距離を大きくすると、天板41は大きく開く。アーム部32a,32bの上面と天板41とがなす角度は、90°(基板31の上面に対して天板41が垂直)又は90°より大きい角度とすることも可能ではあるが、コードチップ40が邪魔にならないこと、またコンセント内部が丸見えにならないこと等の観点から、コードの接続に支障がない範囲で小さいことが好ましい。コンセントの側面視においてアーム部32a,32bの上面と天板41とがなす角度(以下、「天板41の傾斜角度」という場合がある)の好適な一例としては、30°以上60°以下、又は40°以上50°以下である。この場合、コードチップ40とプラグの干渉を防止しつつ、上記問題点に対応できる。
溝44は、コードチップ40の後方に開口して少なくとも前後方向に延びる第1の溝44aと、脚片42aの延出方向(上下方向)に延びる第2の溝44bとを含む。そして、溝44bは溝44aに連通している。以下では、脚片42aの溝44を例に挙げて説明するが、脚片42bの溝44にも同様の説明を援用できる。後方に向かって開口した溝44aにより、例えば、図13に示す蓋12を開いた状態で溝44内に突起34aを容易に挿入できる。溝44aは、前後方向に沿って脚片42aの前端側まで延びている。
ここで、溝44aが後方に開口するとは、脚片42aの後端部に溝壁が存在せず、溝44aの後端が閉じられていないことを意味する。溝44は脚片42aの外面に対して垂直な方向に開口しているが、アーム部32aと脚片42aの間には、突起34aの高さ以上のクリアランスが存在しない。このため、突起34aは、溝44aの後端に形成された開口のみから溝内に導入可能である。例えば、溝44aの後端の開口と突起34a,34bの位置を合わせた状態で、アーム部32a,32bの間に、その先端側から脚片42a,42bをスライド移動させることにより、突起34a,34bを溝44a内に導入できる。
溝44は、さらに、第1の溝44aから天板41の方向に延びた第3の溝44cを含む。溝44b,44cは、溝44aの前端部に連通しており、溝44bは溝44aから下方に延び、溝44cは溝44aから上方に延びる。即ち、溝44は脚片42aの前端側で分岐している。コードチップ40は突起34aが溝44内を移動することにより回転するが、突起34aは、コードチップ40の開状態では溝44b内に位置し、閉状態では溝44c内に位置する。溝44b,44cの溝44aと反対側の長さ方向端部(以下、「先端部」とする)は、閉じられており開口していない。即ち、溝44は溝44aの後端部のみが開口している。
溝44aは、突起34aを溝44b,44cに導入するための導入路として機能する。溝44aは、脚片42aの上部において、天板41との間に所定の間隔をあけて形成されている。この所定の間隔が溝44cの長さに対応する。溝44aは、突起34aを挿入しやすいように後方に向かって拡幅していてもよい。溝44aの幅(上下方向長さ)は、突起34aの上下方向長さよりやや大きい。この場合、突起34aの上下方向への移動を規制しつつ、前後方向にスムーズに移動させることができる。なお、突起34aが溝44a内に位置するときには、天板41の上面と基部31の上面との間に段差が形成され、突起34aが溝44c内に位置するときに、天板41と基部31の上面が面一の閉状態となる。
溝44bは、その先端部が溝44aとの交点よりも後方に位置するように、前後方向および上下方向に対して交差する方向に延びる。この場合、コードチップ40は、突起34aが溝44b内を移動することで回転し、コードチップ40が閉状態から開状態に、又は開状態から閉状態に変化する。また、溝44bは、コードチップ40の前方、より詳しくは係止部45aの方向に凸となるように湾曲している。この場合、目的としない方向(例えば、前後方向)への突起34aの移動を規制しつつ、コードチップ40のよりスムーズな回転を実現できる。溝44bは、前方の溝壁が湾曲していればよく、後方の溝壁は直線状に形成されていてもよい。
溝44bは、コードチップ40の開状態において、その先端部に突起34aが接触しない長さで形成されることが好ましい。即ち、係止部45aを固定部23aに引っ掛けたときに、突起34aが溝44bの先端部に接触しないことが好ましい。溝44bの先端部は、コードチップ40の開状態において、係止部45aよりも下方に位置する。一方、溝44bの先端部は、天板41が目的とする傾斜角度を超えるコードチップ40の回転を規制する。詳しくは後述するが、コードチップ40の開状態から、さらにチップを引き上げようとすると、蓋本体30が回転して蓋12の全体が開く(図13参照)。
溝44bは、蓋本体30が開いた状態で突起34aが溝44bの先端部の溝壁に当接するように形成されることが好ましい。即ち、溝44bの先端部が開口せずに閉じられていればよく、この場合、先端部の溝壁がストッパとして機能する。また、溝44bは、溝44cの延長線上に形成されることが好ましい。この場合、閉状態のコードチップ40の指かけ部43に指をかけてチップの前端部を単純に引き上げるだけで、コードチップ40および蓋12自体を容易に開くことができる。
溝44cは、溝44aの前端部から上下方向に沿って延びた短い溝であって、突起34aの前後方向の動きを規制する。溝44cの幅(前後方向長さ)は突起34aの前後方向長さより少し大きい程度である。コードチップ40の閉状態で天板41が浮き上がらないように、溝44cは、その先端部に突起34aが接触しない長さで形成されることが好ましい。溝44cの長さ(上下方向長さ)は、突起34aの上下方向長さより短くてもよく、例えば、突起34aの上下方向長さの30%以上70%以下、又は40%以上60%以下であってもよい。
なお、溝44は、前後方向に沿って天板41に近接する位置に形成された第1の溝44a、および溝44aに連通する第2の溝44bのみで構成されてもよいが、この場合、溝44aの開口から突起34aが抜けやすくなる。天板41との間に所定の間隔をあけて溝44aを形成し、溝44aから天板41側に延びる第3の溝44cを形成することで、意図しない突起34aの抜けを効果的に抑制できる。
以下、図13および図14を参照しながら、フロアコンセント1の使用形態について詳説する。図13は、蓋12を開いてプレート枠11の開口部21を開放した状態を示す側面図である。図14は、コンセントユニット81にプラグ110が差し込まれた状態を示す断面図である。
図13に示すように、蓋本体30とコードチップ40は同じ方向に回転するため、コードチップ40を引き上げることにより蓋本体30が軸25を中心に回転し、蓋12の全体を開くことができる。プラグ110(図14参照)をコンセントユニット81に差し込む際には、蓋12の全体を開き、プレート枠11の開口部21を大きく開放する。このとき、蓋本体30の後端部が枠本体20に当接することで蓋12の回転が規制される。また、上記のように、アーム部32a,32bの突起34a,34bが、脚片42a,42bの溝44bの先端部に当接することで、コードチップ40の回転が規制されると共に、コードチップ40が蓋本体30に保持された状態が維持される。
図14に示すように、コンセントユニット81にプラグ110が差し込まれたコンセントの使用状態では、蓋本体30を閉じて、コードチップ40だけが開いた状態とされる。このとき、コードチップ40の脚片42a,42bがプレート枠11の固定部23aに引っ掛かり、天板41がアーム部32a,32bの上面に対して、例えば、40°以上50°以下の角度で傾斜する。なお、コンセントユニット81はパネル開口部103内の浅い位置にあるため、プラグ110の一部は開口部21から上方に突出した状態となる。
コードチップ40は、脚片42a,42bの係止部45a,45bがプレート枠11の固定部23aに支持され、天板41の後端部がアーム部32a,32bに支持されることにより、天板41が傾斜した開状態が安定に維持される。天板41とプラグ110の干渉を避けるため、プラグ110の傾斜に合わせて天板41を傾斜させる必要があるが、天板41が垂直に近い角度になると、コードチップ40が邪魔になり、コンセントの内部が丸見えになるため、好ましくない。このため、アーム部32a,32bの上面に対する天板41の傾斜角度は、60°以下が好ましく、50°以下がより好ましい。
本実施形態では、図13に示す蓋12の全体が開いた状態でコンセントユニット81にプラグ110を差し込んだ後、蓋12を閉じることにより、図14に示すコードチップ40だけが開いた状態になる。つまり、コードチップ40を取り外したり、コードチップ40の向きを変えたりする必要がなく、蓋12を閉じるだけで図14の状態となる。蓋12を開閉する際にはコードチップ40の前端部が把持されるが、突起34a,34bと溝44の係合により、コードチップ40はアーム部32a,32bに対して安定に支持されている。このため、開閉操作中にコードチップ40が外れることがなく、スムーズな開閉が可能である。
なお、コンセントを使用しないときには、例えば、蓋12を開いてコンセントユニット81からプラグ110を抜いた後、脚片42a,42bがプレート枠11に引っ掛からないように蓋12を閉じる。即ち、開口部21内に脚片42a,42bを挿入するように蓋12を閉じることで、基部31と天板41の上面が面一のコードチップ40の閉状態が得られる。コードチップ40を閉じる際にも、コードチップ40を取り外したり、コードチップ40の向きを変えたりする必要がなく、蓋12を閉じるだけでよい。
以上のように、上記構成を備えたプレートブロック10によれば、各種フロアパネルに取り付けることができ、且つコンセントの周囲でタイルカーペット102が沈み込んだり、タイルカーペット102との間に大きな隙間が生じたりすることがなく、床面の良好な仕上がりを実現できる。また、プラグ110が差し込まれたコンセントの使用状態において、床面から突出するコードチップ40の高さを低く抑えることができる。このため、例えば、コードチップ40が邪魔になり難く、蹴られるリスクも低減され、またコンセントの内部が見え難くなり、見栄えが改善される。
上記実施形態は、本開示の目的を損なわない範囲で適宜設計変更できる。例えば、上記実施形態では、左右方向に対向配置される一対の脚片42a,42bを例示したが、脚片42a,42bの一方を有さないコードチップとすることは変形例として考えられる。また、他の変形例として、アーム部32a,32bに形成された突起34a,34bの代わりに2本のアーム部をつなぐ軸を設け、脚片の受け部に当該軸を挿入した構造を採用することも考えられる。上記実施形態では、蓋本体と一体成形された突起を例示したが、蓋本体の突起又は軸は、例えば、ピン等の別部材をアーム部に取り付けることで設けられてもよい。さらに、プレート枠の凸部についても、ピン等の別部材を枠本体に取り付けることで設けられてもよい。
以下、図15~図20を参照しながら、実施形態の他の一例(変形例)について説明する。以下では、上記実施形態の共通又は類似する構成要素については、同じ符号を用いて重複する説明を省略する(上記説明を援用する)。
図15および図16に示すコードチップ60は、脚片42aの前後方向に延びる第1の溝44aから下方に延びる第2の溝61が、後方に向かって凸となるように湾曲している点で、コードチップ40と異なる。なお、脚片42bには、脚片42aの溝を投影したパターンの溝が形成される(後述のコードチップ62についても同様)。第2の溝61は、さらに、溝44aの長さ方向中央部に連通し、第3の溝44cの延長線上に形成されていない点で、コードチップ40の第2の溝44bと異なる。
コードチップ60は、コードチップ40と同様に、アーム部32aの突起34aが第2の溝61内を移動することで回転し、閉状態から状態に、又は開状態から閉状態に変化する。突起34aは、閉状態では第3の溝44c内に位置し、開状態では第2の溝61内に位置する。なお、第2の溝61は第3の溝44cの延長線上に配置されていないため、コードチップ60を開く際には、例えば、チップを前方に少し引っ張りながら開く必要がある。これにより、突起34aが第1の溝44a内を後方に移動して第2の溝61内に導入される。コードチップ60の場合も、第2の溝61の先端部が閉じられているので、蓋12の開閉時における意図しないコードチップ60の脱落を抑制できる。
図17および図18に示すコードチップ62は、後方に開口して少なくとも前後方向に延びる第1の溝63と、脚片42aの延出方向に延びる第2の溝64とが分離されて連通していない点で、コードチップ40,60と異なる。第1の溝63は、脚片42aの下部に形成され、前端部が後端部よりも下方に位置するように前後方向に対して傾斜している。脚片42aに形成される溝には、さらに、第1の溝63の前端部から天板41の方向に延びて突起34aの前後方向の移動を規制する第3の溝65と、第2の溝64と平行に形成された第4の溝66とが含まれる。
図17および図18に例示する形態では、アーム部32aの突起34aが、コードチップ62の閉状態では第2の溝64内に位置し、開状態では第3の溝65内に位置する。なお、第2の溝64と第3の65は互いにつながっていないため、コードチップ62の開閉時にアーム部32aからチップを取り外す必要がある。また、図17および図18に例示する形態では、アーム部32aに第2の突起67aが形成され、コードチップ62の開状態において第4の溝66に挿入される。第2の突起67aは、突起34aと比べて上下方向に細長く、アーム部32aの根元側に形成されている。
第2の溝64は、脚片42aの前端側において、脚片42aの上下方向全長にわたって形成され、下方に開口している。突起34aは第2の溝64の下端の開口から挿抜可能である。第4の溝66は、突起67aだけを挿入可能な細長い溝であって、脚片42aの後端側において、第1の溝63を横切り、脚片42aの上下方向全長にわたって形成され、下方に開口している。第3の溝65は、第1の溝63と直交し、第2の溝64の方向に延びる。第3の溝65は、その先端部がコードチップ62の開状態で係止部45aよりも上方に位置する長さで形成される。
コードチップ62は、突起34aが第2の溝64内を移動することで回転はしないが、アーム部32aに対して上下方向に移動し、天板41の上面が基部31の上面と面一になる閉状態を取り得る。また、コードチップ62は、突起34aが第1の溝63を介して第3の溝65に挿入されることで、基部31(アーム部32a,32b)の上面に対して天板41が傾斜した開状態を取り得る。つまり、コードチップ62は、コードチップ40,60と同様に、溝内における突起34a,34bの位置を変更することで、閉状態から開状態に、また開状態から閉状態に変化するように構成されている。
図19に示すプレート枠70は、開口部21の前後方向両側に位置する固定部23a,23bにそれぞれ1つずつ形成されたネジの挿通孔71a,71bを有する点で、プレート枠11と共通する。一方、挿通孔71a,71bの一部が、枠本体20の長辺方向および短辺方向に対して交差する方向に延びている点で、短辺方向に真っ直ぐに延びたプレート枠11の挿通孔24a,24bと異なる。挿通孔71a,71bは、長さ方向中央部が枠本体20の短辺方向に延び、長さ方向の両端部が長辺方向および短辺方向に対して交差する方向に延びている。
挿通孔71aは、長さ方向中央部が両端部よりもプレート枠70の前方に位置するように、当該中央部が前方に突出した平面視形状を有する。挿通孔71bは、挿通孔71aと同じ平面視形状を有していてもよいが、図19に示す例では、長さ方向中央部が両端部よりもプレート枠70の後方に位置するように、当該中央部が後方に突出している。プレート枠70によれば、左右方向だけでなく前後方向にも移動させて枠の位置を微調整でき、プレートブロックとタイルカーペット102との間に大きな隙間が生じない良好な仕上りを容易に実現できる。
図20に示すプレート枠75は、挿通孔76a,76bの長さ方向中央部が開口部21と反対の方向に凸となるように湾曲又は屈曲している点で、プレート枠70と共通する。なお、挿通孔76a,76bは、挿通孔71a,71bと同様に、枠本体20の長辺方向および短辺方向に対して交差する方向に延びる。挿通孔76aは前方に凸となるように緩やかに湾曲し、挿通孔76bは後方に凸となるように緩やかに湾曲する。そして、2つの挿通孔76a,76bは同心円上に配置されている。図20に示す例では、プレート枠75の平面視において開口部21内に中心がある円αの円弧に沿って挿通孔76a,76bが形成されている。この場合、プレート枠75を回転させて枠の位置を微調整することが可能である。
なお、上記実施形態のプレートブロックおよび当該ブロックを備えたフロアコンセントは、ユーザビリティに優れた商品価値の高いものであるが、例えば、プレート枠に形成されたネジの挿通孔以外の構成を別の構成に変更する、或いは省略することは可能である。一例としては、プレート枠に形成された表面材を支持する凸部を形成しないことや、脚片を有さないコードチップを用いることなどが挙げられる。
1 フロアコンセント、10 プレートブロック、11 プレート枠、12 蓋、20 枠本体、21,22 開口部、23a,23b 固定部、24a,24b 挿通孔、25 軸、26 軸固定部、27a,27b,28 凸部、29a,29b 張り出し部、30 蓋本体、31 基部、32a,32b アーム部、33 軸受部、34a,34b 突起、40 コードチップ、41 天板、42a,42b 脚片、43 指かけ部、44,44a,44b,44c 溝、45a,45b 係止部、50,51 ネジ、80 器具ブロック、81 コンセントユニット、82 取り付け金具、83 第1部分、84 第2部分、85 第3部分、86 第4部分、87a,87b ネジ孔、88 固定金具、90 カバー、100 床、101,101a,101b フロアパネル、102 タイルカーペット、103 パネル開口部、104 下段面、110 プラグ

Claims (6)

  1. フロアパネルの開口部に設置されるフロアコンセントのプレートブロックであって、
    前記開口部の縁に形成された段差の下段面に配置されるプレート枠と、
    前記プレート枠に対して回転可能に支持され、前記プレート枠の開口部を開閉する蓋と、
    を備え、
    前記プレート枠には、当該枠を前記フロアコンセントの器具ブロックに固定するためのネジを通す挿通孔が形成され、
    前記挿通孔は、少なくとも1つの方向に延びた長孔である、フロアコンセント用プレートブロック。
  2. 前記プレート枠は、平面視長方形状の枠本体を有し、
    前記挿通孔は、少なくとも前記枠本体の短辺方向に延びている、請求項1に記載のフロアコンセント用プレートブロック。
  3. 前記挿通孔は、前記枠本体の長辺方向において、前記プレート枠の開口部の両側に設けられる、請求項2に記載のフロアコンセント用プレートブロック。
  4. 前記挿通孔の少なくとも一部は、前記枠本体の長辺方向および短辺方向に対して交差する方向に延びている、請求項2又は3に記載のフロアコンセント用プレートブロック。
  5. 前記挿通孔は、長さ方向中央部が前記プレート枠の開口部と反対の方向に凸となるように湾曲又は屈曲している、請求項4に記載のフロアコンセント用プレートブロック。
  6. フロアパネルの開口部に設置されるフロアコンセントであって、
    前記開口部の縁に形成された段差の下段面に配置されるプレート枠、および前記プレート枠に対して回転可能に支持され、前記プレート枠の開口部を開閉する蓋を含むプレートブロックと、
    コンセントユニットを含み、前記プレートブロックが固定される器具ブロックと、
    を備え、
    前記プレート枠には、当該枠を前記器具ブロックに固定するためのネジを通す挿通孔が形成され、
    前記挿通孔は、少なくとも1つの方向に延びた長孔である、フロアコンセント。
JP2022206919A 2022-12-23 2022-12-23 フロアコンセント用プレートブロックおよびフロアコンセント Pending JP2024090797A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022206919A JP2024090797A (ja) 2022-12-23 2022-12-23 フロアコンセント用プレートブロックおよびフロアコンセント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022206919A JP2024090797A (ja) 2022-12-23 2022-12-23 フロアコンセント用プレートブロックおよびフロアコンセント

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024090797A true JP2024090797A (ja) 2024-07-04

Family

ID=91714748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022206919A Pending JP2024090797A (ja) 2022-12-23 2022-12-23 フロアコンセント用プレートブロックおよびフロアコンセント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024090797A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2095046A1 (en) A door support device for refrigerator and refrigerator comprising the same
US20100026155A1 (en) Hinge assembly for refrigerator
JP4951280B2 (ja) ミラーベース
WO2024135653A1 (ja) フロアコンセント用プレートブロックおよびフロアコンセント
JP2024090797A (ja) フロアコンセント用プレートブロックおよびフロアコンセント
JP2024090770A (ja) フロアコンセント用プレートブロックおよびフロアコンセント
JP2011194074A (ja) 遊技機の筐体構造
US7659470B2 (en) Housing structure of electronic keyboard musical instrument
JP2000287758A (ja) 机等における配線用開口の閉塞装置
JP2009180052A (ja) 開口部装置のピボットヒンジ機構
JP4553369B2 (ja) 開口の開閉装置
JP2005282253A (ja) 扉の取付構造
KR20080090902A (ko) 모니터 일체형 컴퓨터
JPH1162410A (ja) 化粧パネル取付構造および食器洗い機
JP5880963B2 (ja) 壁面用支持具
JP2004166777A (ja) スロットマシン
JP2004162258A (ja) キャビネットへのラッチ装置の取付構造
JP2654458B2 (ja) 家具等の固定方法
JP3077286U (ja) 電気機器用筐体
JP3352618B2 (ja) 引き出しのラッチ装置
TWM644732U (zh) 鎖緊機構及具有該鎖緊機構的收納櫃
JPH048040Y2 (ja)
JP2004024292A (ja) 棚板の取付構造
JP4259801B2 (ja) 取付部材、取付構造
JP4560665B2 (ja) 窓付き外装部材