JP2024087528A - 運搬用台車 - Google Patents

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武 北脇
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株式会社日洋
精宏機械株式会社
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Abstract

Figure 2024087528000001
【課題】 制動を掛けたり解除したりすることが容易で、待機時に余分なスペースを必要としない運搬用台車を提供することを課題とする。
【解決手段】 手押し用のハンドルを運搬用台車の所定位置に取り付けることによって制動が解除され、前記ハンドルを前記運搬用台車の所定位置から取り外すことによって制動が掛かる制動機構を備えている運搬用台車を提供することによって上記課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、種々の荷物を運搬するときに用いられる運搬用台車に関し、特に、主として食品工場などで使用する運搬用台車に関する。
食品工場などでは原材料の搬入や、出来上がった製品の搬出、製造ライン間での資材や中間製品の移動などに運搬用台車が用いられている。運搬用台車は、荷物を積載した状態で容易に移動させることができるよう、車輪が滑らかに回転できることは勿論、移動方向も自在に変更できるよう、車輪が全方位に向きを変えることができるようになっている。このため、工場内の床面などに少しでも傾斜があると、作業者が運搬用台車から手を離した隙に、傾斜に沿って運搬用台車がひとりでに動き出してしまい危険であるという問題点がある。
このような問題点を解決するために、運搬用台車に制動手段を取り付けることが提案されている。例えば、特許文献1においては、台車に制動手段を取り付け、その制動手段のロックと解除を、足踏み式の連結杵の操作で行うことができるようにした運搬用台車が開示されている。また、特許文献2においては、運搬用台車に組み付けることができる制動装置が提案されており、当該制動装置を運搬用台車に組み付けると、運搬用台車のハンドル付近に位置する操作機構を介して、車輪の回転をロックしたり、ロックを解除したりすることができるとされている。
しかし、これら従来から提案されている制動機構付きの運搬用台車は、いずれも、手押し用のハンドルがある運搬用台車である。手押し用のハンドルがある運搬用台車は、荷物を積載した状態でも、ハンドルを介して台車自体に力を伝達して移動させることができるので、ハンドルがなく、積載した荷物を介して台車に力を伝達して移動させる台車に比べて、安定性、安全性の面で優れている。しかし、手押し用のハンドルがある運搬用台車は、ハンドルがある分だけ載荷用のスペースが狭くなるとともに、荷物を積載した状態や荷物を積載しない状態で複数台の台車を並べて待機させておく場合にも、余分なスペースを必要とするなどの欠点がある。ハンドルのない運搬用台車に制動機構を取り付けることもできないわけではないが、ハンドルがなく、文字通りつかみどころのない台車に取り付けられている制動機構を操作することは難しい。
特開2022-13390号公報 特開2022-24864号公報
本発明は、上記従来技術の状況に鑑みて為されたもので、制動を掛けたり解除したりすることが容易で、かつ、手押し用のハンドルが取り外し可能であり、待機時に余分なスペースを必要としない運搬用台車を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく鋭意研究努力を重ねた結果、本発明者らは、運搬用台車に手押し用のハンドルがあった方が良いのは運搬用台車を移動させるときであり、運搬用台車を待機位置に止めておくだけのときには、手押し用のハンドルは特に必要ではないこと、そして、運搬用台車を待機位置に止めておくときには台車の制動は必要であるが、運搬用台車を移動させるときには台車の制動は不要であることに着目した。そして、さらに検討を進めた結果、手押し用のハンドルを運搬用台車に取り付け、取り外し自在に取り付けるとともに、このハンドルの取り付け、取り外しと、運搬用台車に制動を掛けたり解除したりする操作とを連動させることに思い至り、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、手押し用のハンドルを運搬用台車の荷台の所定位置に取り付けることによって制動が解除され、前記ハンドルを前記運搬用台車の荷台の所定位置から取り外すことによって制動が掛かる制動機構を備えている運搬用台車を提供することによって、上記課題を解決するものである。
好ましい一態様において、前記制動機構は、制動部材と、前記制動部材を前記運搬用台車が走行する走行面と当接する制動位置と、前記運搬用台車が走行する走行面と当接しない非制動位置との間で移動可能に支持する支持部材と、前記ハンドルの前記所定位置への取り付けによって前記支持部材に外力を加え、前記制動部材を前記制動位置から前記非制動位置へと移動させるとともに、前記ハンドルの前記所定位置からの取り外しによって前記支持部材に加わっていた前記外力を解除し、前記制動部材を前記非制動位置から前記制動位置へと移動させる移動機構とを有している。
上記のとおり、本発明に係る運搬用台車の制動機構は、その好ましい一態様において、運搬用台車が走行する走行面と当接することによって運搬用台車の走行を阻止する制動機構であるので、運搬用台車に取り付けられている車輪が垂直軸の回りに360度自由に向きを変えることができる車輪であっても、制動機構を複雑にすることなく、的確な制動を掛けることができるという利点が得られる。
他の好ましい一態様において、前記移動機構が、前記ハンドルが前記所定位置に取り付けられたとき、前記ハンドル又はこれと結合された部材の一部が直接又は間接に前記支持部材を押圧して前記支持部材を回転移動させて前記制動部材を前記制動位置から前記非制動位置へと移動させるとともに、前記ハンドルが前記所定位置から取り外されたとき、前記支持部材を重力及び/又は弾性力によって前記ハンドルが前記所定位置に取り付けられたときとは反対方向に回転移動させて前記制動部材を前記非制動位置から前記制動位置へと移動させる機構である、
好ましい一態様において、ハンドルをその場所に取り付けることによって制動が解除され、その場所から取り外されることによって制動が掛かる前記所定位置は、前記ハンドル又はこれと結合された部材の一部を前記運搬用台車の荷台に設けられた挿入空間内に所定深さまで挿入した位置である。ハンドルが挿入される挿入空間は、運搬用台車の荷台に設けられておれば良く、基本的に、運搬用台車のどこに設けられていても良いが、ハンドルを取り付けることによって運搬用台車の載荷スペースが制限されないという観点からは、前記挿入空間は、載荷スペースとなる運搬用台車の荷台のフレームの内側ではなく、荷台のフレームの外側に設けられるのが好ましい。
前記挿入空間内に挿入される前記ハンドル又はこれと結合された部材の一部は、例えば、ハンドルの支柱部分の下端部などのハンドルそのものの一部であっても良い。しかし、ハンドルが支柱部分も含めて運搬用台車の荷台のフレームと近接した位置にあると、荷物の積み下ろしの際に作業の妨げとなる恐れがあるので、前記挿入空間内に挿入される部材は、ハンドルそのものの一部であるよりも、ハンドルと結合された部材の一部であるのが好ましく、例えば、ハンドルの支柱の下方部に結合され、ハンドルの支柱よりも前方、すなわち、運搬用台車の荷台のフレーム側に突出した位置にある部材の一部であるのが好ましい。
好ましい他の一態様において、前記所定位置は、前記ハンドル又はこれと結合された部材を前記運搬用台車の荷台に取り付けられている連結部材と連結し、所定位置まで回転させた位置である。ハンドルを連結部材と連結した状態で所定位置まで回転させると、ハンドルを回転させる力はテコの原理によって大きな力となって支持部材に伝達され、制動部材を制動位置から非制動位置へとスムースに移動させることができる。上記連結部材は、運搬用台車の荷台に設けられておれば良く、基本的に、運搬用台車のどこに設けられていても良いが、ハンドルを取り付けることによって運搬用台車の載荷スペースが制限されないという観点からは、前記連結部材は、載荷スペースとなる運搬用台車の荷台のフレームの内側ではなく、荷台のフレームの外側に設けられるのが好ましい。
好ましい他の一態様において、本発明に係る運搬用台車は、前記制動部材が前記制動位置にあるとき、少なくも一部分が前記荷台の荷受け板の荷受け面よりも上方に位置し、前記荷受け板上に積載される荷と直接又は間接に当接する受圧体を有しており、前記支持部材は、自身が回転移動する回転軸に対して前記制動部材と同じ側において、前記受圧体と直接又は間接に連結されている。なお、受圧体が荷受け板上に積載される荷と間接に当接する場合とは、荷が例えばパレットなどの容器に入れられた状態で荷受け板上に積載される場合である。
支持部材が上記のような受圧体を有している場合には、荷受け板上に積載した荷の荷重を制動部材を走行面に当接させる重力の一部として利用することができるので、制動部材による制動力をより確実なものとすることができる。なお、支持部材が上記受圧体を有しており、制動位置において、荷受け板上に積載した荷の荷重が支持部材を介して制動部材に掛かっている場合であっても、ハンドルを連結部材と連結した状態で所定位置まで回転させることによってハンドルを所定位置に取り付ける態様においては、ハンドルを回転させる力はテコの原理によって大きな力となって支持部材に伝達されるので、支持部材を支承なく回転移動させて、制動部材を制動位置から非制動位置へと楽に移動させることができる。
さらに好ましい他の一態様において、前記制動部材は、前記運搬用台車の左右方向の中心線の両側に、少なくとも1個ずつ存在しているのが好ましい。走行面及び/又は車輪と当接する制動部材が、運搬用台車の左右方向中心線の両側に位置している場合には、制動部材が走行面及び/又は車輪と当接することによって発生する制動力が運搬用台車の走行方向左右に均等に作用し、安定した制動状態を維持することができる。
さらに、本発明に係る運搬用台車は、その好適な一態様において、前記運搬用台車の荷台下方に、前記運搬用台車と同形、同大の他の運搬用台車を水平面内で90度回転させた状態で収容することができる空間が残されているのが好ましい。荷台の下方に、前記運搬用台車と同形、同大の他の運搬用台車を、水平面内で90度回転させた状態で収容可能な空間が残されている場合には、本発明に係る運搬用台車の複数台を、水平面内で交互に90度回転させた状態で、コンパクトに積み重ねることができ、不使用時の収納スペースが小さくて済むという利点が得られる。
本発明の運搬用台車によれば、ハンドルを取り付けて運搬用台車を移動させるときには、自然と制動が解除され、運搬用台車を停止状態でおいておくときには、ハンドルを取り外すことによって、自然と制動が掛かるので、極めて安心、安全である。また、待機時にはハンドルを取り外しておくことができるので、待機時の必要スペースが小さくて済むという利点が得られる。
本発明の運搬用台車の一例を示す斜視図である。 図1の運搬用台車の平面図である。 図1の運搬用台車の側面図である。 図1の運搬用台車の背面図である。 制動機構を中心に示す部分平面図である。 図5の側面図である。 図5の背面図である。 ハンドル取り付け時の制動機構の動作を示す部分側面図である。 ハンドル取り付け時の制動機構の動作を示す部分側面図である。 ハンドル取り付け時の制動機構の動作を示す部分側面図である。 ハンドルを所定位置に取り付けた状態の運搬用台車の斜視図である。 荷台の下に形成される空間の長さと荷台の幅との関係を示す図である。 2台の運搬用台車を積み重ねた状態を示す図である。 複数台の運搬用台車を積み重ねた状態を示す図である。 本発明の運搬用台車の他の一例を示す斜視図である。 荷台の後方部分だけを取り出して示す平面図である。 荷受け板だけを前方に分離して示す平面図である。 図16のY-Y‘断面図である。 荷台を後方側からみた背面図である。 図16のZ-Z‘断面図である。 ハンドルの正面図である。 ハンドルの底面図である。 ハンドルを荷台に連結する様子を示す側面図である。 ハンドルを荷台に連結する様子を示す平面図である。 ハンドルが荷台に連結された状態を示す側面図である。 ハンドルが荷台に連結された状態を示す平面図である。 ハンドルを所定位置に取り付けた状態を示す側面図である。 係止爪を係止穴に係合させた状態を示す背面図である。
以下、図面を用いて、本発明を詳細に説明するが、本発明が図示のものに限られないことは勿論である。
図1は、本発明に係る運搬用台車の一例を示す斜視図である。図1において、1は運搬用台車であり、運搬用台車1は荷台2とハンドル3とから構成されている。図では、ハンドル3は運搬用台車1の荷台2から取り外された状態にある。
4は荷台2のフレーム、5はフレーム4に結合された荷受け板である。本例において、フレーム4は、荷台2の両側部に位置する側部フレーム4a、4bと、ハンドル3が取り付けられる後方側に位置する基部フレーム4cとで構成されており、荷台2の前方側にはフレームは設けられていない。このため、本例の運搬用台車1においては、荷台2への荷物の積載や取り出しを、フレームに邪魔されることなく、荷台2の前方から行うことができるという利点が得られる。ただし、フレーム4としては、側部フレーム4a、4bと基部フレーム4cに加えて、荷台2の前方側にも前部フレーム4dを備え、荷台2の前後左右の四方から立ち上がる構成であっても良い。
なお、本明細書において、荷台2又は運搬用台車1の前方側とは、荷台2又は運搬用台車1のハンドル3が取り付けられる側とは反対側をいい、荷台2又は運搬用台車1の後方側とは、荷台2又は運搬用台車1のハンドル3が取り付けられる側をいうものとする。
本例においては、荷受け板5はフレーム4の下面に結合されており、フレーム4と荷受け板5とで、上方及び前方側が開口した筐体を形成している。ただし、荷受け板5をフレーム4の上面に取り付け、荷台2を突起物のない平板状としても良い。この場合には、荷受け板5の上面の全てを載荷スペースとして利用することができるという利点が得られる。また、本例においては荷受け板5は、連続した一枚の板状部材で構成されているが、荷受け板5は、部分的に上下方向に貫通した空間部分を有していても良い。
6a~6d(ただし、6bは図1には描かれていない)は車輪であり、水平な車輪軸の回りに回転自在であるとともに、垂直軸の回りに360度自在に向きを変えることができるように荷受け板5の下面に取り付けられている。車輪6a、6bが後方側車輪、車輪6c、6dが前方側車輪である。
7a、7bは、側部フレーム4a、4bの手前側の端部の近傍に取り付けられた空間形成部材である。図に示すとおり、空間形成部材7a及び7bが側部フレーム4a、4bに取り付けられていることによって、空間形成部材7a、7bと基部フレーム4cとの間に、それぞれ挿入空間Va及びVbが形成されている。なお、挿入空間Va、Vbの大きさは、後述する取付板及び突出部を挿入することができる大きさとなっている。
なお、図示の例においては、空間形成部材7a、7bは側部フレーム4a、4bの外側に取り付けられ、挿入空間Va、Vbは、基部フレーム4cの外側に形成されているが、空間形成部材7a、7bを基部フレーム4cの外側に取り付けて、空間形成部材7a、7bと側部フレーム4a、4bとの間に挿入空間Va、Vbを形成するようにしても良い。さらには、空間形成部材7a、7bを側部フレーム4a、4b又は基部フレーム4cの内側に取り付けて、挿入空間Va、Vbを側部フレーム4a、4b、及び基部フレーム4cで囲まれるフレーム4の内側に形成するようにしても良い。しかし、荷台2の載荷スペースを最大限に利用するという観点からは、挿入空間Va、Vbは、フレーム4の外側に形成されている方が好ましい。8は、後述するインデックスプランジャーのピンの挿入穴である。
ハンドル3は、左右の支柱3a、3bと、支柱3a、3bをその上端で接続する把持部3cとから構成されている。9a、9bは、ハンドル3の支柱3a、3bの下部に結合され、支柱3a、3bの下部から前方(ハンドル3を荷台2に取り付ける向きにおいたときの前方で荷台2に向かう方向)に向かって突出した左右の連結部材である。連結部材9a、9bの支柱3a、3bとは反対側の端部には取付板10が連結されている。取付板10の両側部は、下向きに突出し、それぞれ突出部10a、10bを形成している。取付板10の中央部は、同じく下向きに突出し、当接体Tを形成している。なお、突出部10a、10b、及び当接体Tは、取付板10と同部材で一体的に形成されていても良いし、別部材を適宜の手段で取り付けることで別体として形成されていても良い。11pは、後述するインデックスプランジャーのピンであり、ハンドル3の取り付け時には、これを基部フレーム4cに設けられている挿入穴8に挿入することによって、取付板10を介してハンドル3を基部フレーム4cに対して位置決め、固定することができる。
なお、取付板10の左右の突出部10a、10bの下面と、ハンドル3の左右の支柱3a、3bの下面とは、略同一平面上に位置するようにそれぞれの長さが決められており、これにより、ハンドル3は立てた状態で自立できるようになっている。当接体Tの下面は、突出部10a、10bと同じ平面上にあっても良いが、ハンドル3が自立できる状態であれば、突出部10a、10bと同じ平面上になくても良い。なお、ハンドル3が自立することは欠くことのできない要件ではなく、左右の支柱3a、3bの下面と、取付板10の左右の突出部10a、10bの下面とは同一平面上に位置していなくても良いことは勿論である。
図2は、図1に示した運搬用台車1の平面図、図3は側面図、図4は背面図(ただし、ハンドル3は示していない)であり、先に説明したと同じ部材には同じ符号を付してある。また、図2においては、荷受け板5の下に存在する部材は破線で示してある。
図において、11はインデックスプランジャー、12a~12dは、それぞれ、車輪6a~6dを垂直軸の回りに360度回転自在に支承する回転台であり、荷受け板5の下面に取り付けられている。13は制動機構であるが、これについては後述する。Sは、運搬用台車1の走行面である。図2に示すとおり、挿入空間Va、Vbは有底の空間であり、底面Vat及びVbtを有している。なお、図2及び図3におけるα、β、Rについては後述する。
図5は、図2の平面図の一部を制動機構13を中心に、便宜上、荷受け板5を取り除いた状態で示す部分平面図である。図6は図5の側面図、図7は図5の背面図である。ただし、図6においては、荷受け板5の断面も併せて示してある。
図5~図7において、13は制動機構である。制動機構13は支持部材14を有しており、支持部材14の前方側の先端部近傍には左右方向に突出する突出腕15a、15bが固定されている。突出腕15a、15bの先端部には、下方に折れ曲がる脚部16a、16bが設けられており、脚部16a、16bの下端部には制動部材Ba、Bbが取り付けられている。なお、Pは運搬用台車1の左右方向の中心線である。
支持部材14は、支持部材14を両側から挟み込む位置にある固定部材17a、17bによって、水平な回転軸18の回りに回転自在に支持されている。固定部材17a、17bは荷受け板5の下面にネジ等の固定手段で固定されている。支持部材14の後方側端部は、略直角に上方に折れ曲がり、当接部14cを形成している。
19a、19bはバネであり、その一方端は、それぞれ、固定部材17a、17bに設けられている固定係止部20a、20bに取り付けられ、他方端は、それぞれ、支持部材14に設けられている移動係止部21a、21bに取り付けられている。このバネ19a、19bの弾性力により、支持部材14は、図6において、回転軸18を中心に時計回りの方向に常時付勢されている。このため、図5~図7に示す状態、すなわち、荷台2の挿入空間Va、Vbにハンドル3の取付板10が挿入されておらず、荷台2の所定位置にハンドル3が取り付けられていない状態では、制動部材Ba、Bbは、その下面をバネ19a、19bの弾性力によって走行面Sと当接させた制動位置にあり、荷台2の走行は阻止され、制動機構13による制動は掛かった状態にある。
なお、ハンドル3が所定位置に取り付けられていないときに制動部材Ba、Bbを走行面Sと当接させる力はバネ19a、19bの弾性力に限られない。制動部材Ba、Bbや、それらを支持する脚部16a、16b、突出腕15、15bなどの回転軸18よりも制動部材Ba、Bb側にある部材の質量を十分に大きくして、重力だけで制動部材Ba、Bbを走行面Sに押し付け、当接させるようにしても良い。勿論、重力とバネ等による弾性力の双方で制動部材Ba、Bbを走行面Sに当接させるようにしても良い。
なお、制動部材Ba、Bbは、走行面Sと当接して制動力を発揮することができる限り、基本的にどのような材料で構成されていても良いが、制動力を効果的に発揮するという観点からは、例えば、ゴムや合成樹脂などの摩擦係数の大きな材料で構成するのが好ましい。また、摩耗により損耗することが予想されるので、制動部材Ba、Bbは、突出腕15a、15bの脚部16a、16bに対して着脱自在に取り付けられているのが好ましい。
また、本例においては、図5の部分平面図に示すとおり、左右の制動部材Ba、Bbは、運搬用台車1の左右方向の中心線Pの両側に1個ずつ、しかも中心線Pに対して左右対称となる位置に設けられているので、制動位置において制動部材Ba、Bbの下面が走行面Sと当接すると、当接による制動力が荷台2に対し左右均等に発生し、運搬用台車1をより安定的に制動することができるという利点が得られる。なお、図示の例では、制動部材Ba、Bbは、中心線Pの両側に1個ずつしか設けられていないけれども、中心線Pの両側に2個ずつ設けても良いし、3個以上ずつ設けるようにしても良い。
また、図6に示すとおり、支持部材14の当接部14cの上面は、わずかな間隙dを隔てて荷受け板5の下面、換言すれば荷台2の下面と対向している。このため、荷台2を走行面Sよりも上方に持ち上げたときに、支持部材14が回転軸18の回りに図中時計回りに回転することがあっても、当接部14cの上面が荷台2の下面とすぐに接触するので、支持部材14のそれ以上の回転は阻止される。したがって、本例の運搬用台車1においては、荷台2を走行面Sよりも上方に持ち上げても、脚部16a、16bや制動部材Ba、Bbが大きく下方に垂れ下がることがない。
ハンドル3が運搬用台車1の所定位置に取り付けられていない状態では、図5~図7に示すとおり、制動部材Ba、Bbは走行面Sと当接する制動位置にあり、運搬用台車1の荷台2には制動が掛かった状態にある。これに対し、ハンドル3を運搬用台車1の荷台2の所定位置に取り付けると、制動部材Ba、Bbは走行面Sとは当接しない非制動位置へと移動し、荷台2に掛かっていた制動は解除される。
ハンドル3を所定位置に取り付けることによって制動機構13による制動が解除される様子は、図8~図10に示すとおりである。図8~図10は、基本的に図6に示したと同じ制動機構13を中心とした部分側面図である。ただし、図2のX-X‘断面で切断したハンドル3の断面図も併せて示してある。
まず、図8に示すように、ハンドル3の取付板10を荷台2に設けられている挿入空間Va、Vbの上方に位置させ、そこから図中矢印で示すように下降させる。
図9は、ハンドル3に結合されている取付板10の一部と突出部10a、10bとが挿入空間Va、Vb内に挿入された状態を示している。この状態で、取付板10の略中央に設けられている当接体Tの下端は支持部材14の後方側端部に設けられている当接部14cの上面と当接している。この当接により、支持部材14の当接部14cは下向きに押圧され、この下向きの押圧力は、通常、バネ19a、19bによる弾性力よりも大きいので、当接部14cは下降し、支持部材14は回転軸18の回りに図中反時計回りに回転する。その結果、回転軸18を挟んで当接部14cとは反対側に位置する突出腕15a、15b、脚部16、16b、さらには脚部16a、16bに取り付けられている制動部材Ba、Bbは上昇し、制動部材Ba、Bbは走行面Sから離れ、走行面Sとの当接が解除される。
図10は、ハンドル3に結合されている取付板10と突出部10a、10bの挿入空間Va、Vb内への挿入がさらに進行し、突出部10a、10bの下面が挿入空間Va、Vbの底面Vat及びVbtとそれぞれ当接した状態を示している。突出部10a、10bと取付板10の挿入空間Va、Vb内への挿入は、これが限度であり、突出部10a、10bの下面が挿入空間Va、Vbの底面Vat及びVbtとそれぞれ接触した位置が、ハンドル3又はこれと結合された部材の一部が挿入空間Va、Vb内に所定深さまで挿入した位置であり、所定位置である。この状態で、インデックスプランジャー11のピン11pを基部フレーム4cに設けられている挿入穴8に挿入し、取付板10を介して、ハンドル3を所定の取付位置に位置決め、固定するようにしても良い。
ハンドル3が荷台2の所定位置に取り付けられた状態では、制動部材Ba、Bbの下面は走行面Sよりも上方にあり、制動部材Ba、Bbは走行面Sとは当接していない。すなわち、制動部材Ba、Bbは非制動位置にあり、制動機構13による制動は解除された状態にある。
以上のとおり、制動機構13は、制動部材Ba、Bbと、制動部材Ba、Bbを運搬用台車1が走行する走行面Sと当接する制動位置と、走行面Sと当接しない非制動位置との間で移動可能に支持する支持部材14とを有している。
また、制動機構13は、ハンドル3の所定位置への取り付け又は取り外しによって、支持部材14を回転移動させ、前記制動部材Ba、Bbを、非制動位置から制動位置へ、又はその逆へと移動させる移動機構を有している。
すなわち、本例の移動機構は、ハンドル3の所定位置への取り付けによって、ハンドル3と結合した部材の一部である当接体Tが支持部材14の当接部14cを押圧し、支持部材14を回転軸18の回りに回転移動させて制動部材Ba、Bbを非制動位置へと移動させるとともに、逆に、ハンドル3を所定位置から取り外したときには、当接体Tによる押圧が解除され、支持部材14をバネ力及び/又は重力によって押圧時とは逆方向に回転移動させて制動部材Ba、Bbを制動位置へと移動させる機構である。斯かる移動機構により、制動部材Ba、Bbは、回転移動によって、走行面Sと当接する制動位置から当接しない非制動位置へ、又はその逆に、走行面Sと当接しない非制動位置から当接する制動位置へと移動する。
なお、上に説明した例では、ハンドル3に連結部材9a、9bを介して結合されている取付板10とその一部である突出部10a、10bとを運搬用台車1の荷台2に設けられた挿入空間Va、Vbに挿入することで、ハンドル3を所定位置に取り付けているが、取付板10と突出部10a、10bに代えて、ハンドル3の支柱3a、3bの一部(例えば下端部)を、直接、挿入空間Va、Vbに挿入することで、ハンドル3を運搬用台車1の所定位置に取り付けるようにしても良い。その際、運搬用台車1の荷台2に形成される挿入空間Va、Vbの形状は、挿入される支柱3a、3bの一部の形状に合わせた形状とされることは勿論である。
また、上に説明した例においては、ハンドル3に結合されている取付板10に形成されている当接体Tが、支持部材14の当接部14cと直接当接することによって、支持部材14に力を加え、制動部材Ba、Bbを制動位置から非制動位置へと移動させるようにしているが、当接体Tと支持部材14の当接部14cとの間に、1又は2以上の他の部材を介在させ、その他の部材を介して、当接体Tと支持部材14の当接部14cとを間接的に接触させるようにしても良い。
また、上に説明した例においては、ハンドル3が所定位置に取り付けられたときに制動部材Ba、Bbを走行面Sと当接しない非制動位置へと移動させ、一方、ハンドル3が所定位置から取り外されたときには、制動部材Ba、Bbを走行面Sと当接する制動位置へと移動させる移動機構は、部材同士の接触やバネ力といった機械的な機構で作動するものであるが、前記移動機構は、上述した機械的なものに限られない。例えば、挿入空間Va、Vb内にハンドル3又はこれと結合された部材の一部を所定深さまで挿入したときにオンになり、所定深さまで挿入しないときにオフとなる電気的なスイッチ機構を設けて置き、当該スイッチ機構のオン、オフによって、電磁石や電動機などの適宜の電気的なアクチュエータを作動させて、支持部材14を回転移動させ、制動部材Ba、Bbを走行面Sと当接する制動位置から走行面Sと当接しない非制動位置へ、またその逆へと移動させるようにしても良い。
ハンドル3が取り付けられ、制動が解除された状態にある運搬用台車1の斜視図を図11に示す。図11に示すとおり、ハンドル3は、左右の連結部材9a、9bの先端に取り付けられた取付板10の一部を荷台2の外側に設けられた挿入空間Va、Vbに挿入した状態で、荷台2に取り付けられている。この状態では、上述したとおり、制動機構13における制動部材Ba、Bbは走行面Sと当接していない非制動位置にあり、制動は解除されており、運搬用台車1はハンドル3に力を加えることによって任意の方向に走行可能である。
また、本例の運搬用台車1においては、荷台2の挿入空間Va、Vbに挿入される取付板10は、連結部材9a、9bを介して支柱3a、3bに結合されており、連結部材9a、9bの長さ分だけ支柱3a、3bよりも前方に位置している。このため、本例の運搬用台車1においては、荷台2への荷物の積み込み、積み下ろしの際に、ハンドル3の支柱3a、3bが邪魔になることがないという利点を有している。連結部材9a、9bの支柱3a、3bからの前方への突き出し長さには特段の制限はないが、3cm以上、10cm以下であるのが好ましく5cm以上8cm以下であるのがより好ましい。
再び図2及び図3に戻って、図2において、αは荷台2の幅、すなわち、左右方向の長さである。また、図3において、Rは、荷台2の下方に残された他の部材が存在しない自由空間であり、βは自由空間Rの前後方向の長さである。図3の例においては、後方側車輪6a、6bよりも、制動機構13の方が前方側車輪6c、6dに近いので、制動機構13の前方側の端部から、前方側車輪6c、6dの後方側端部(取り付け部材まで含めた前方側車輪6c、6dの後方側端部)までの距離を自由空間Rの前後方向長さβとしている。後方側車輪6a、6bの方が、制動機構13よりも前方側車輪6c、6dに近い場合には、後方側車輪6a、6bの前方側端部から前方側車輪6c、6dの後方側端部までの距離を自由空間Rの前後方向長さβとする。
本例の運搬用台車1においては、β>αとなるように、前方側車輪及び後方側車輪6a~6d及び制動機構13の位置が定められている。β>αであるので、一つの運搬用台車1の荷台2の下、すなわち、自由空間R内に、同形、同大の他の運搬用台車1を水平面内で90度回転させた状態で、すっぽりと収容することができる。
図12は、この状態を表している。図12に示すとおり、上方に位置する運搬用台車の荷台2の下に形成されている自由空間Rの前後方向の長さβは、下方に位置する同形、同大の運搬用台車の荷台2の幅αよりも長いので、図中矢印で示すように、下方にある運搬用台車の荷台2の上に、上方の運搬用台車の荷台2を水平面内で90度回転させた状態で重ねると、図13に示すとおり、上方の運搬用台車の荷台2の下の自由空間R内に下方の運搬用台車の荷台2を収容することができる。
図13における上方の運搬用台車の荷台2の上には、さらに他の同形、同大の運搬用台車の荷台2を重ねることができる。図14は、このようにして、複数台の運搬用台車1を、互いに水平面内で90度回転させた状態で積み重ねた様子を表している。
このように、本発明に係る運搬用台車1によれば、ハンドル3が取り外し自在であるので、複数台の運搬用台車を待機させておく場合にも余分なスペースを必要としないことに加えて、それぞれの荷台2の下に形成される自由空間Rを利用して、複数台の運搬用台車1を、互いに水平面内で90度回転させた状態で、コンパクトに積み重ねることができるという利点が得られる。
図15は、本発明に係る運搬用台車の他の一例を示す斜視図である。これまで説明した部材と同じ部材には同じ符号を付してある。図15に示すとおり、本例の運搬用台車1も荷台2とハンドル3とから構成されており、基本的な構造は先に示した運搬用台車1と同じである。
ただし、図15に示す運搬用台車1おいては、荷台2の手前側端部には、空間形成部材7a、7bに代えて、回動体20が取り付けられている。回動体20の両端部には、それぞれ、連結部材として機能する連結凸部21a、21b(ただし、図15では連結凸部21bはみえない)が設けられている。
一方、ハンドル3には、連結部材9a、9bと取付板10に代えて、取付体30が取り付けられている。取付体30の両端部には、それぞれ連結凹部31a、31bが設けられている。図15に示す運搬用台車1おいては、荷台2の回動体20に設けられている連結凸部21a、21bを、ハンドル3の取付体30に設けられている連結凹部31a、31b内に挿入し、両者を結合させることによって、ハンドル3を荷台2に取り付けることができるようになっている。また、ハンドル3の支柱3a、3bの上部は後方側に傾斜しており、ハンドル3の連結凹部31a、31bと回動体20の連結凸部21a、21bとを連結した状態で、把持部3cを把持してハンドル3を回転させ易く構成されている。
25は係止機構である。係止機構25は、係止爪26、係止爪26を水平軸の回りに回動自在に支持する支持板27a、27b、係止爪26と連結されている操作板28から構成され、取付板29によって、基部フレーム4cに取り付けられている。図に示すとおり、係止爪26と連結されている操作板28は、係止爪26に比べて幅及び奥行きが大きな板状部材で作られている。このような操作板28が係止爪26に取り付けられているので、係止爪26を回転させるには、比較的小さな係止爪26に直接触れる代わりに、この比較的大きな操作板28に触れれば良く、係止爪26を回転させる操作がより容易に行えるという利点が得られる。なお、4dは荷台2の前部フレームである。また、Nは受圧体であるが、これについては後述する。
図16は、荷台2の後方部分だけを取り出して示す平面図、図17は、図16において、荷受け板5の下に存在する部材を示すべく、荷受け板5だけを前方に分離して示す平面図である。図18は、図16のY-Y‘断面図である。図19は、荷台2を後方側からみた背面図、図20は、図16のZ-Z‘断面図である。これらの図において、便宜上、車輪6a、6bは図示していない。なお、図18に示すとおり、図示の状態では制動部材Ba、Bbは走行面Sと当接しているので、制動部材Ba、Bbは制動位置にある。
図16~図18において、13は制動機構である。制動機構13は、支持部材14と、支持部材14を水平な回転軸18の回りに回動自在に支持する固定部材17a、17bを有している。固定部材17a、17bは荷受け板5に取り付け、固定されている。支持部材14の前方端には、突出腕15a、15b及び脚部16a、16bを介して、左右の制動部材Ba、Bbが取り付けられている。これらの構成は、先に示した例における制動機構13と同じである。
ただし、本例においては、支持部材14の突出腕15a、15bの先端部には、脚部16a、16bとは逆向きに上方に向かう荷重伝達体Ma、Mbが取り付けられており、荷重伝達体Ma、Mbの上端は、図18及び図20に示すとおり、荷受け板5に設けられた開口ha、hbを貫通して荷受け板5の荷受け面よりも上方に突出している。荷重伝達体Ma、Mbの荷受け面よりも上方に突出する先端部には、板状の受圧体Nが取り付けられている。したがって、受圧体Nは、その上面も含めて、荷受け板5の荷受け面よりも上方に位置している。なお、荷受け板5の荷受け面とは、荷受け板5上に荷物を積載したときに積載された荷物又は当該荷物を収容するパレットなどの容器と接触する面をいい、本例においては荷受け板5の上面が荷受け面である。
このように、本例の制動機構13は、制動部材Ba、Bbが制動位置にある状態で、少なくともその一部分が荷受け板5の荷受け面よりも上方に位置する受圧体Nを有しており、支持部材14は、回転軸18に対して、制動部材Ba、Bbと同じ側において、荷重伝達体Ma、Mbを介して受圧体Nと連結されている。なお、図示の例では、受圧体Nはその全体が荷受け板5の荷受け面よりも上方に位置しているが、受圧体Nの全体が荷受け面よりも上方に位置している必要はなく、積載される荷物と直接又は間接に当接する受圧体Nの一部分だけが荷受け板5の荷受け面よりも上方に位置していても良い。また、図示の例では、受圧体Nは、連続した一枚の板状体であるが、例えば、荷重伝達体Maの上端に取り付けられている部分と荷重伝達体Mbの上端に取り付けられている部分とを分離して、分離された複数の受圧体としても良い。さらには、荷受け板5の荷受け面よりも上方に位置している荷重伝達体Ma、Mbの上端をそのまま受圧体Nとして用いても良い。
本例の制動機構13においては、制動部材Ba、Bbが制動位置にある状態で、受圧体Nは、少なくともその一部分が荷受け板5の荷受け面よりも上方に位置している。このため、荷受け板5上に積載された荷があると、その荷の下面は当然に受圧体Nと当接し、その荷の荷重は、受圧体N及び荷重伝達体Ma、Mbを介して支持部材14に伝達される。受圧体N及び荷重伝達体Ma、Mbは、支持部材14に、回転軸18に対して制動部材Ba、Bbと同じ側で連結されているので、受圧体N及び荷重伝達体Ma、Mbを介して支持部材14に伝達された荷重は、制動部材Ba、Bbを、走行面Sに向かって押圧する方向に作用する。このように本例の制動機構13においては、荷の積載時には、その荷の荷重が制動部材Ba、Bbを走行面Sに向かって押圧する方向に作用するので、荷積載時の制動力が大きいという利点を有している。
また、本例の制動機構13においては、下部に制動部材Ba、Bbが取り付けられている脚部16a、16bを直線状に上方に延長して、それぞれ、荷重伝達体Ma、Mbとしているが、荷重伝達体Ma、Mbは、脚部16a、16bの直上に位置する必要はなく、突出腕15a、15bの適宜の位置から上方に延びていても良いし、支持部材14の適宜の位置から上方に延びていても良い。ただし、荷重伝達体Ma、Mbが、脚部16a、16bを上方に延長する形で、脚部16a、16bの直上に位置する場合には、受圧体Nから荷重伝達体Ma、Mbを介して支持部材14に伝達される荷重は、そのまま直下の制動部材Ba、Bbに伝達され、制動部材Ba、Bbを走行面Sに押し付ける力として作用するので、好ましい。
因みに、本例の制動機構13においては、先の例においては装備されていたバネ19a、19bが設けられていないけれども、必要があれば、支持部材14と固定部材17a、17bとの間をバネで連結し、支持部材14の回転軸18よりも前方に位置する部分の質量や積載される荷の質量に起因する重力に加えて、バネ力によって制動部材Ba、Bbを走行面Sに向かって押圧する方向に付勢するようにしても良い。
図16、図17、図19において、22a、22bはピン、23a、23bは基部フレーム4cに取り付けられた複数の管、24a、24bは回動体20に取り付けられた複数の管である。管23a及び24aにピン22aを貫通させるとともに、管23b及び管24bにピン22bを貫通させることによって、回動体20は、蝶番の機構で、基部フレーム4cに対して回動自在に取り付けられている。Tは、回動体20の左右方向の略中央部に形成されている舌状の当接体である。21a、21bは、前述した連結凸部であり、本例においては、回動体20の左右端部近傍から直方体状に突出している。当接体Tと連結凸部21a、21bとは、ピン22a、22bを挟んで回転体20の反対側に位置しており、当接体Tは、ピン22a、22bを挟んで連結凸部21a、21bとは反対側に突出している。連結凸部21a、21bは、内部が空洞であっても良く、また、内部が空洞である場合には、直方体を構成する六面のいずれか一つが欠落していても良い。
上記のとおり回動体20は水平なピン22a、22bの回りに回転自在に取り付けられているが、その回転範囲には制限がある。すなわち、回動体20には連結凸部21a、21bが設けられており、その質量はピン22a、22bを挟んで反対側に突出している当接体Tの質量よりも大きいので、回動体20には、図18において回動体20を反時計回りの方向に回転させようとする重力が掛かっている。しかし、回動体20が反時計回りの方向に回転すると、当接体Tも回転し、図18に示す位置で荷台2の荷受け板5の下面と当接し、回動体20のそれ以上の回転は阻止される。
一方、回動体20に何らかの外力を加えて、回動体20を図18における時計回りの方向に回転させると、回動体20の一部が荷台2の基部フレーム4cと当接し、回動体20のそれ以上の回転は阻止される。連結凸部21a、21bと連結凹部31a、31bとが連結状態にあり、回動体20と基部フレーム4cとの間に連結凹部31a、31bの一部又は取付体30の一部が介在している場合には、介在している連結凹部31a、31bの一部又は取付体30の一部が、荷台2の基部フレーム4cと当接し、回動体20のそれ以上の回転は阻止される。
図18に示すとおり、係止爪26は、その本体部26tにおいて、水平な回転軸26vの回りに回転可能に支持板27a、27bに支持されている。係止爪26の本体部26tには前述した操作板28が取り付けられており、操作板28を後方又は前方に回転させることによって、本体部26tとともに係止爪26を図示の位置と、図示の状態から反時計回りに90度回転させた位置との間で回転移動させることができる。
図21は、ハンドル3を前方側からみた正面図、図22はハンドル3を下から見た底面図である。図に示すとおり、ハンドル3の左右の支柱3a、3bに取り付けられた取付体30の左右端部には、内側に直方体状の空間を有する連結凹部31a、31bが形成されている。連結凹部31a、31bの下方は開放されており、それぞれ、連結凸部21a、21bの進入口となる下部開口32a、32bを形成している。また、連結凹部31a、31bの互いに向き合う内側面も開放されており、連結時、回動体20の一部を受け入れることができるようになっている。30cは、取付体30の背面板であり、背面板30cには、前述した係止爪26が係合する係合穴30hが設けられている。
次に、図面を用いて本例の運搬用台車1におけるハンドル3の運搬用台車1の所定位置への取り付けについて説明する。まず、ハンドル3を運搬用台車1の所定位置に取り付けるには、図23及び図24に示すように、ハンドル3を斜めに傾け、取付体30に設けられている連結凹部31a、31bの下部開口32a、32bを、それぞれ、回動体20に設けられている連結凸部21a、21bと向き合う位置に移動させる。Lは、例えばパレット等に収容されている荷であり、荷受け板5の上に積載されている。
図23及び図24に示す状態では、ハンドル3は未だ運搬用台車1の荷台2の所定位置には取り付けられていない。回動体20は、当接体Tを荷台2の荷受け板5の下面に当接させた回転位置に停止しており、当接体Tは支持部材14とは接していない。一方、支持部材14には、自身の荷重に加えて、受圧体Nと荷重伝達体Ma、Mbとを介して荷Lの荷重が下向きに掛かっており、制動部材Ba、Bbは走行面Sに対して押圧された状態にある。制動部材Ba、Bbが走行面Sと当接しているので、制動部材Ba、Bbは制動位置にある。この状態では荷台2には制動が掛かっており、荷台2の自由な走行は阻止されている。なお、荷Lが荷受け板5上に積載されていない状態では、支持部材14は、回転軸18よりも前方側の自重によって、制動部材Ba、Bbを走行面Sに当接させる。
次いで、図中矢印で示すとおり、ハンドル3を荷台2に接近させて、回動体20の連結凸部21a、21bを連結凹部31a、31bの下部開口32a、32bから連結凹部31a、31b内に進入させ、連結凹部31a、31bと連結凸部21a、21bとをそれぞれ嵌合し、両者を連結する。
なお、本例においては、連結凸部21a、21bは回動体20から直方体状に突出しており、連結凹部31a、31bはこれに対応して、直方体状にへこんだ凹部を有しているが、連結凸部21a、21bと連結凹部31a、31bの形状は上記のものに限られない。すなわち、連結凸部21、21bの突出する凸部の形状には特段の制限はなく、平板状、立方体状、角柱状、中空角柱状、円柱状又は円筒状などのいずれの形状であっても良く、連結凹部31a、31bの凹部の形状はこれに対応するものであれば良い。
また、本例においては、荷台2の回動体20に連結凸部21a、21bが設けられ、ハンドル3の取付体30に連結凹部31a、31bが設けられているが、この関係は逆であっても良く、荷台2の回動体20に連結凹部を設け、ハンドル3の取付体30に連結凸部を設けるようにしても良い。
さらに、本例では、回動体20に直接に連結凸部21a、21bが設けられているが、連結凸部21a、1bは他の部材を介して間接的に回転体20に取り付けられていても良い。これは、取付体30と連結凹部31a、31bとの関係においても同様である。
さらに、本例では、連結凸部21a、21bと連結凹部31,31bとは、それぞれ2個ずつ設けられているが、連結凸部と連結凹部とは、荷台2側及びハンドル3側に、それぞれ1個ずつであっても良く、3個以上ずつ設けられていても良い。
図25及び図26は、上記のようにして、ハンドル3が荷台2に連結された状態を示す側面図及び平面図である。図にみられるとおり、連結凹部31a、31b内に連結凸部21a、21bが進入し、ハンドル3と荷台2とは連結された状態にある。連結された状態では、連結凸部21a、21bに連結凹部31a、31bが覆い被さった状態にある。ただし、この状態は未だハンドル3が荷台2の所定位置に取り付けられた状態ではなく、制動部材Ba、Bbは走行面Sと当接している制動位置にある。
図27は、図25に示す状態からハンドル3を、ハンドル3と連結された回動体20とともに、図中矢印方向に回転させて、ハンドル3を荷台2に対して略垂直に立てた状態を示している。この状態で、ハンドル3の取付体30の前方端及び/又は連結凹部31a、31bの前方端は荷台2の基部フレーム4cと当接しており、ハンドル3のそれ以上の回転は阻止されている。このように、ハンドル3を、回動体20と連結し、回動体20とともに、取付体30の前方端及び/又は連結凹部31a、31bの前方端が荷台2の基部フレーム4cと当接するまで回転させた位置が、本例の運搬用台車1におけるハンドル3の所定位置である。
図27に示すとおり、ハンドル3を、取付体30の前方端及び/又は連結凹部31a、31bの前方端が荷台2の基部フレーム4cと当接するまで回転させると、連結されている回動体20も回転し、その回転に伴い、回動体20に設けられている当接体Tもピン22aの回りに図中矢印で示す方向に回転する。当接体Tは回転の途中で支持部材14と当接し、支持部材14を下向きに押圧する。支持部材14の回転軸18を挟んだ反対側には、受圧体N及び荷重伝達体Ma、Mbを介して荷Lの荷重が掛かっているが、比較的に腕の長さの長いハンドル3の支柱3a、3bを上方に持ち上げて、比較的に腕の長さの短い当接体Tをピン22aの回りに回転させることになるので、テコの原理によって、当接体Tには比較的大きな力が掛かり、支持部材14の回転軸18を挟んだ反対側に荷Lによる荷重が掛かった状態でも、支障なく、支持部材14を図中矢印で示す方向に回転させることができる。支持部材14のこの回転移動により、制動部材Ba、Bbは上昇し、走行面Sとは当接しない非制動位置へと移動し、制動が解除される。
このように、本例の運搬用台車1においては、ハンドル3を回動体20と連結し、取付体30の前方端及び/又は連結凹部31a、31bの前方端が荷台2の基部フレーム4cと当接するまで回転させた位置が所定位置であり、ハンドル3をこの所定位置に取り付けると、制動部材B、Bbは走行面Sと当接しない非制動位置へと移動し、制動が解除される。ハンドル3の所定位置からの取り外しは、上述と逆の手順で行えば良く、ハンドル3を所定位置から取り外すと、支持部材14は元の位置へと戻り、制動部材Ba、Bbは走行面Sと当接する制動位置へと復帰する。なお、以上述べたようなハンドル3の所定位置への取り付けや、所定位置からの取り外しは、いずれも作業者がハンドル3の把持部3cを持つなどして、立ったままの姿勢で行うことができるので、作業負担が少なく、作業効率も良い。
ハンドル3を所定位置への取り付けは、図27に示した状態で一応は完了であるが、ハンドル3の所定位置への取り付けをより安定的なものとするために、係止機構25を用いることができる。すなわち、図27に示した状態で、係止機構25の操作板28に触れて操作板28を運搬用台車1の後方側に回転させることにより、操作板28と連結されている係止爪26を後方側に回転させ、取付体30の背面板30cに形成されている係止穴30hと係合させることができる。
図28は、ハンドル3を所定位置に取り付け、かつ、係止爪26を係止穴30hに係合させた状態にある運搬用台車1の背面図である。ただし、車輪6a~6dは、便宜上、図示していない。図28に示すとおり、操作板28を操作して係止爪26を後方方向に回転させることによって、係止爪26は取付体30の背面板30cに形成されている係止穴30hと係合する。これにより、ハンドル3が不用意に所定位置から外れることが防止される。なお、操作板28の操作は、手で行っても良いが、操作板28が比較的大きく作られているので、靴のつま先などで操作することも可能である。係止爪26の係止穴30hとの係合を解除するには、係止操作とは逆に、靴のつま先などで操作板28に触れて、操作板を前方方向に回転させれば良い。
このように係止爪26には比較的大きな操作板28が取り付けられており、この操作板の回転操作をつま先などを用いて作業者が立ったままの姿勢で行うことができるので、ハンドル3の所定位置への取り付け、取り外し作業とともに、作業者が屈む必要がなく、労力の軽減が期待できるという利点が得られる。なお、上述した係止機構25は一例であり、ハンドル3の所定位置への取り付けを安定的なものとする機構は上述のものに限られないことは勿論である。
なお、本例の運搬用台車1においても、ハンドル3が所定位置に取り付けられていないときには、制動部材Ba、Bbは走行面Sと当接する制動位置にあり、ハンドル3が所定位置に取り付けられたときには、制動部材Ba、Bbは走行面Sと当接しない非制動位置にあるので、ハンドル3を取り付けた状態で運搬用台車1を自在に走行させることができるとともに、待機時にはハンドル3を所定位置から取り外すことによって制動が掛かり、安全であるとともに、より小さな待機スペースで済ますことができるという利点が得られる。
特に本例の運搬用台車1においては、荷受け板5上に積載されている荷の荷重を受圧体N及び荷重伝達体Ma、Mbを介して支持部材14、ひいては制動部材Ba、Bbに伝達し、制動部材Ba、Bbによる走行面Sの押圧力を高めているので、積載している荷の重量が大きくなればなるほど、制動部材Ba、Bbによる制動力も増し、極めて安全である。
また、本例の運搬用台車1においても、運搬用台車1の荷台2の下方に、当該運搬用台車1と同形、同大の他の運搬用台車1を水平面内で90度回転させた状態で収容することができる空間が残されており、待機時には、ハンドル3を取り外した状態で、複数台の運搬用台車1を、互いに水平面内で90度回転させた状態で積み重ねておくことが可能である。
上述したとおり、本発明の運搬用台車によれば、使用時にはハンドルを取り付けることで自然に制動が解除され、停車させておくときには、ハンドルを取り外すことによって、自然に制動が掛かるので、極めて安全、かつ便利である。本発明に係る運搬用台車は、食品工場における物資の運搬作業はもとより、様々な場所での物資の運搬作業において、安全性と効率性を高めることに大いに貢献するものであり、その産業上の利用可能性は多大である。
1 運搬用台車
2 荷台
3 ハンドル
4 フレーム
5 荷受け板
6a~6d 車輪
7a、7b 空間形成部材
8 挿入穴
9a、9b 連結部材
10 取付板
11 インデックスプランジャー
13 制動機構
14 支持部材
15a、15b 突出腕
16a、16b 脚部
17a、17b 固定部材
18 回転軸
19a、19b バネ
20 回動体
21a、21b 連結凸部
22a、22b ピン
25 係止機構
26 係止爪
30 取付体
31a、31b 連結凹部
Ba、Bb 制動部材
ha、hb 開口
L 荷
Ma、Mb 荷重伝達体
N 受圧体
S 走行面
T 当接体
Va、Vb 挿入空間

Claims (10)

  1. 手押し用のハンドルを運搬用台車の荷台の所定位置に取り付けることによって制動が解除され、前記ハンドルを前記運搬用台車の荷台の所定位置から取り外すことによって制動が掛かる制動機構を備えている運搬用台車。
  2. 前記制動機構が、制動部材と、前記制動部材を前記運搬用台車が走行する走行面と当接する制動位置と、前記運搬用台車が走行する走行面と当接しない非制動位置との間で移動可能に支持する支持部材と、前記ハンドルの前記所定位置への取り付けによって前記支持部材に外力を加え、前記制動部材を前記制動位置から前記非制動位置へと移動させるとともに、前記ハンドルの前記所定位置からの取り外しによって前記支持部材に加わっていた前記外力を解除し、前記制動部材を前記非制動位置から前記制動位置へと移動させる移動機構とを有している、請求項1記載の運搬用台車。
  3. 前記移動機構が、前記ハンドルが前記所定位置に取り付けられたとき、前記ハンドル又はこれと結合された部材の一部が直接又は間接に前記支持部材を押圧して前記支持部材を回転移動させて前記制動部材を前記制動位置から前記非制動位置へと移動させるとともに、前記ハンドルが前記所定位置から取り外されたとき、前記支持部材を重力及び/又は弾性力によって前記ハンドルが前記所定位置に取り付けられたときとは反対方向に回転移動させて前記制動部材を前記非制動位置から前記制動位置へと移動させる機構である、請求項2記載の運搬用台車。
  4. 前記所定位置が、前記ハンドル又はこれと結合された部材の一部を前記運搬用台車の荷台に設けられた挿入空間内に所定深さまで挿入した位置である、請求項2又は3記載の運搬用台車。
  5. 前記挿入空間が、前記運搬用台車の荷台のフレーム外に設けられている、請求項4記載の運搬用台車。
  6. 前記所定位置が、前記ハンドル又はこれと結合された部材を前記運搬用台車の荷台に取り付けられている連結部材と連結し、所定位置まで回転させた位置である、請求項2又は3記載の運搬用台車。
  7. 前記連結部材が、前記運搬用台車の荷台のフレーム外に取り付けられている、請求項6記載の運搬用台車。
  8. 前記制動部材が前記制動位置にあるとき、少なくも一部分が前記荷台の荷受け板の荷受け面よりも上方に位置し、前記荷受け板上に積載される荷と直接又は間接に当接する受圧体を有し、前記支持部材が、自身が回転移動する回転軸に対して前記制動部材と同じ側において、前記受圧体と直接又は間接に連結されている、請求項6記載の運搬用台車。
  9. 前記制動部材が、前記運搬用台車の左右方向の中心線の両側に、少なくとも1個ずつ設けられている、請求項2又は3記載の運搬用台車。
  10. 前記運搬用台車の荷台下方に、前記運搬用台車と同形、同大の他の運搬用台車を水平面内で90度回転させた状態で収容することができる空間が残されている、請求項2又は3記載の運搬用台車。
JP2022202394A 2022-12-19 運搬用台車 Pending JP2024087528A (ja)

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