JP5869393B2 - 運搬用台車 - Google Patents

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Description

本発明は、載置面を有する台車本体に配設された車輪に対して、ペダル操作により制動力を付与し得る運搬用台車に関する。
従来、このような運搬用台車として、特許文献1記載の技術が知られている。特許文献1記載の運搬用台車は、平板状の台車本体の下面において、左右一対の車輪が前側及び後側に配設されている。そして、特許文献1記載の運搬用台車では、台車本体の下面において、後側車輪の更に後側に、作動ペダルと、ブレーキ面を有するストッパ機構が配設されている。当該ストッパ機構は、作動ペダルの回動に伴い、ブレーキ面を後側車輪の後方から車輪表面に対して接触させて、後側車輪を制動するように構成されている。
実用新案登録第3046676公報
ここで、特許文献1記載の運搬用台車では、ストッパ機構の作動ペダルは、台車本体の後側端縁から更に後方に突出する状態で取り付けられている。従って、当該特許文献1記載の運搬用台車においては、運搬作業を行う際に、作動ペダルが運搬作業者の足と接触したり、狭い場所を運搬する際に、作動ペダルが壁等に接触したりする場合がある為、運搬作業の妨げになってしまう場合があった。又、当該運搬用台車を複数台並べて保管する場合、作動ペダルが台車本体から後側に突出し、作動ペダルの突出量分のスペースを要する為、運搬用台車の保管効率が悪くなってしまっている。
更に、特許文献1記載の運搬用台車では、ストッパ機構は、台車本体の下面において後側車輪の更に後方に配設されている為、後側車輪は、台車本体の中央寄りに配設しなければならない。運搬用台車の車輪は、一般的に、台車本体に対して端部寄りに配設すると、荷物積載時の安定性が高まることが知られている。従って、特許文献1記載の運搬用台車のように、車輪が台車本体の中央寄りに配設されると、荷物積載時の安定性を低下させてしまう。
本発明は、載置面を有する台車本体に配設された車輪に対して、ペダル操作により制動力を付与し得る運搬用台車に関し、ペダル操作を含む運搬作業時の作業性を高めた運搬用台車を提供する。
請求項1に係る運搬用台車は、物品が載置される載置面を上面に有し、平面四角形状の台車本体と、前記台車本体の四隅近傍において、前記台車本体の下面に夫々配設された車輪と、作業者の足によって操作されるペダル部材を備え、当該ペダル部材の操作に応じて、前記車輪に対して制動力を付与する制動機構部と、を有する運搬用台車であって、前記台車本体は、当該台車本体の一端縁側に位置する2つの車輪の間であって、平面視で当該台車本体の一端縁から前記台車本体の内側に向かって窪んだ凹部を有し、前記凹部は、当該凹部において、前記台車本体内側に位置する部分に、前記台車本体の載置面を延出した延出部を有しており、前記制動機構部のペダル部材は、前記一端縁側に位置する2つの車輪の間に配設され、平面視で前記凹部の内側であって、且つ、前記台車本体の一端縁よりも内側に位置すると共に、前記台車本体における前記延出部よりも下方に、当該ペダル部材の上面が位置するように配設されていることを特徴とする。
又、請求項2に係る運搬用台車は、請求項1に記載の運搬用台車であって、前記凹部は、前記台車本体の一端縁から前記台車本体の内側に向かって延びる傾斜面を有し、前記台車本体の一端縁ほど、当該凹部の幅寸法が大きく形成されていることを特徴とする。
又、請求項3に係る運搬用台車は、請求項1又は請求項2に記載の運搬用台車であって、前記台車本体は、前記凹部が形成された一端縁と異なる端縁において、前記載置面から上方に突出形成されたストッパ部を有していることを特徴とする。
請求項1に係る運搬用台車は、台車本体と、車輪と、ペダル部材を備える制動機構部とを有しており、ペダル部材の操作に応じて、車輪に対して制動力が付与されるように構成されている。当該運搬用台車において、台車本体には凹部が形成されており、ペダル部材は、平面視で前記凹部の内側であって、且つ、前記台車本体の一端縁よりも内側に位置している。即ち、当該運搬用台車によれば、ペダル部材が、台車本体の一端縁よりも外側に突出することはない。この結果、当該運搬用台車は、運搬作業時に運搬作業者の足や壁等に接触することを防止することができ、もって、運搬作業の作業性を高め得る。又、当該運搬用台車を複数台保管する場合の保管効率を高めることもできる。更に、当該運搬用台車によれば、台車本体の一端縁側における2つの車輪を、ペダル部材を含む制動機構部による制約をうけることなく、当該一端縁よりの位置に配設することができる。この結果、当該運搬用台車は、載置面に物品を載置した場合の安定性を高めることができる。
又、当該運搬用台車によれば、前記凹部は延出部を有しているので、台車本体の載置面を拡張することができる。又、当該運搬用台車においては、当該延出部を、持ち手として利用することもできるので、運搬作業者は、運搬用台車の持ち運びを容易に行うことができる。
更に、当該運搬用台車によれば、前記ペダル部材は、前記台車本体における前記延出部よりも下方に、当該ペダル部材の上面が位置するように配設されている。従って、台車本体の凹部において、前記延出部とペダル部材の上面との間に、一定の空間が形成されることになる。この結果、運搬作業者は、当該空間に足先(爪先)を進入させることができ、ペダル部材を容易に操作することができる。
請求項2に係る運搬用台車によれば、凹部は、傾斜面を有することにより、前記台車本体の一端縁ほど、当該凹部の幅寸法が大きく形成されている。従って、運搬作業者は、載置面とペダル部材の上面との間に形成された空間に対して、容易に足先(爪先)を進入させることができ、更に容易に、ペダル部材の操作を行い得る。
請求項3に係る運搬用台車によれば、前記凹部が形成された一端縁と異なる端縁において、前記載置面から上方に突出形成されたストッパ部を有しているので、載置面上に載置された物品のずれ落ちを、ストッパ部によって防止し得る。
本実施形態に係る運搬用台車の外観斜視図である。 運搬用台車の下面側の構成を示す外観斜視図である。 前方ストッパ部、第1ストッパ部及び第2ストッパ部の機能に関する説明図である。 台車本体の下面側の構成を示す外観斜視図である。 ブレーキユニットの構成を示す外観斜視図である。 通常状態における運搬用台車の外観斜視図である。 通常状態におけるブレーキユニットの状態を示す説明図である。 制動状態における運搬用台車の外観斜視図である。 制動状態におけるブレーキユニットの状態を示す説明図である。 複数のコンテナを積載した状態の運搬用台車の外観斜視図である。 図10に示す場合におけるペダル操作用空間を示す説明図である。
以下、本発明に係る運搬用台車を、運搬用台車1に適用した一実施形態に基づいて、図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態に係る運搬用台車1は、荷物(コンテナC)の運搬作業に用いられる場合、基本的に運搬作業者によって、その後方から押されて前方へ走行する。以下の説明においては、当該運搬用台車1使用時における運搬作業者の位置を基準とした方向に従って説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る運搬用台車1は、運搬用台車1の主要部を構成する台車本体10と、当該運搬用台車1の左右前輪を構成する2つの自在輪30と、当該運搬用台車1の左右後輪を構成する2つの固定輪35と、運搬用台車1における制動機構部を構成するブレーキユニット40を有している。
台車本体10は、その上面に、物品(例えば、コンテナC)が載置される平面略矩形状の荷物載置面10Sを有し、その下面における四隅に車輪(自在輪30、固定輪35)を有している。そして、台車本体10の後端縁には、操作用凹部20が形成されている(図1〜図3参照)。操作用凹部20は、台車本体10の後端縁における中央部分に形成されており、平面視において、台車本体10の後端縁から運搬用台車1の前方に向かって窪んでいる。図1、図2に示すように、当該操作用凹部20の下方に、ブレーキユニット40の操作ペダル41が位置することになる為、運搬作業者は、操作用凹部20を介して、当該操作ペダル41の操作を行い得る。この点については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1、図2に示すように、自在輪30は、運搬用台車1の前輪を構成し、台車本体10下面の前方における左隅近傍及び右隅近傍に配設されている。各自在輪30は、夫々、車輪31と、車輪保持部32により構成されている。車輪保持部32は、台車本体10の前方における左隅近傍及び右隅近傍において、台車本体10下面から下方に延びる軸を中心として旋回可能に取り付けられており、車輪31は、当該車輪保持部32により回転自在に保持されている。
そして、固定輪35は、運搬用台車1の後輪を構成し、台車本体10下面の後方における左隅近傍及び右隅近傍に配設されている。各固定輪35は、夫々、車輪36と、車輪保持部37により構成されている。各車輪保持部37は、車輪36を回転自在に保持しており、当該車輪36の向きが運搬用台車1の前後方向と一致する状態で、台車本体10の下面に固設されている。
図2に示すように、ブレーキユニット40は、台車本体10の下面において、操作用凹部20及び各固定輪35よりも前側に配設されており、操作ペダル41、ブレーキ部材43を有して構成されている。当該ブレーキユニット40は、操作用凹部20の下方に位置する操作ペダル41の踏み込み操作によって、各ブレーキ部材43を固定輪35に接触させ、固定輪35に制動力を付与する。尚、ブレーキユニット40の構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
次に、本実施形態に係る運搬用台車1の台車本体10の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜図4に示すように、台車本体10は、前方ストッパ部11と、第1ストッパ部12と、第2ストッパ部13と、把手部14と、垂下部15と、ペダル取付部16と、ブレーキ取付部17と、操作用凹部20を有している。
台車本体10の荷物載置面10Sの前側端縁には、前方ストッパ部11と、把手部14が形成されている。把手部14は、荷物載置面10Sの前側端縁であって、台車本体10の左右方向における中央部分において、台車本体10を上下に貫通して形成されている。当該把手部14は、左右方向に一定の幅を有する孔状に形成されている為、運搬作業者は、当該把手部14に手を差し入れて、運搬用台車1を持ち運ぶことができる。
そして、前方ストッパ部11は、荷物載置面10Sの前側端縁において、把手部14の左右両側に形成されており、荷物載置面10Sの前側端縁に沿って、荷物載置面10Sから上方に突出している。従って、前方ストッパ部11は、当該前方ストッパ部11との接触によって、運搬用台車1の荷物載置面10Sに載置された物品(コンテナC)の前方へのずれ移動を規制することができ、もって、当該物品の荷物載置面10Sからの落下を防止することができる(図3参照)。
又、荷物載置面10Sの左右の側端縁には、第1ストッパ部12と、第2ストッパ部13が、夫々形成されている。第1ストッパ部12は、荷物載置面10Sの各側端縁において、台車本体10の中央部に対してやや前方寄りの位置に、荷物載置面10Sから上方へ突出する直方体状に形成されている。
そして、第2ストッパ部13は、荷物載置面10Sの各側端縁において、台車本体10の中央部に対してやや後方寄りの位置に、荷物載置面10Sから上方へ突出形成されている。即ち、荷物載置面10Sの各側端縁において、第2ストッパ部13は、第1ストッパ部12の後部との間に、一定の間隔を隔てた位置に形成されている。
第1ストッパ部12、第2ストッパ部13は、荷物載置面10Sの各側端縁において、何れも荷物載置面10Sよりも上方に突出形成されているので、第1ストッパ部12、第2ストッパ部13との接触によって、運搬用台車1の荷物載置面10Sに載置された物品(コンテナC)の左右方向へのずれ移動を規制することができ、もって、当該物品の荷物載置面10Sからの落下を防止することができる(図3参照)。
図1に示すように、第2ストッパ部13の内側側面には、第1斜面13Aと、第2斜面13Bが形成されている。第1斜面13Aは、第2ストッパ部13の内側側面における前方寄りに形成されており、平面視において、前方ほど運搬用台車1の左右方向外側となるように形成されている。そして、第2斜面13Bは、第2ストッパ部13の内側側面における後方寄りに形成されており、平面視において、後方ほど運搬用台車1の左右方向外側となるように形成されている。
ここで、当該運搬用台車1においては、コンテナC等の物品を荷物載置面10S上に載置する際には、コンテナC等の物品を、運搬用台車1の後方から前方に向かって、荷物載置面10S上をスライド移動させる。この点、各第2ストッパ部13の内側側面においては、第2斜面13Bが夫々形成されているので、コンテナC等の物品を荷物載置面10Sに載置する際に、第2斜面13Bによって、コンテナCを容易に荷物載置面10S上の所定位置にガイドすることができる。
又、運搬用台車1に載置される物品(例えば、コンテナC)においては、その側面に、カード差し等の部材が取り付けられている場合がある。そして、荷物載置面10S上の物品をおろす際には、コンテナC等の物品は、荷物載置面10S上を後方にスライド移動させる。この点、各第2ストッパ部13の内側側面においては、第1斜面13Aが夫々形成されているので、第2ストッパ部13と当該カード差し等の部材との間における干渉を緩和することができる。従って、運搬作業者は、コンテナCを荷物載置面10Sから降ろす作業を円滑に行い得る。
図1〜図3に示すように、垂下部15は、台車本体10下面における左右の側端縁において、台車本体10の前後方向における中央部から下方に突出形成されている。垂下部15の配設位置及び幅寸法は、上述した第1ストッパ部12と第2ストッパ部13の間に対応しており、垂下部15の下端縁と走行面(車輪の接地面)の間の距離は、第1ストッパ部12及び第2ストッパ部13の突出量よりも小さくなるように形成されている。従って、複数台の運搬用台車1を上下に積み重ねた場合、垂下部15は、第1ストッパ部12と第2ストッパ部13の間に嵌合する。この結果、複数台の運搬用台車1を上下に積み重ねた場合、2つの運搬用台車1の位置関係を適正な状態に位置決めすることができ、複数台の運搬用台車1の保管効率を高めることができる。
図4に示すように、台車本体10の下面には、ペダル取付部16と、ブレーキ取付部17が形成されている。ペダル取付部16は、台車本体10の下面において、操作用凹部20の前方に位置しており、ブレーキユニット40を構成するペダル取付部材42を介して、操作ペダル41が固設される部分である(図2、図4参照)。そして、ブレーキ取付部17は、台車本体10の下面において、各固定輪35の前方に位置しており、ブレーキユニット40を構成するブレーキ取付部材44を介して、ブレーキ部材43が固設される部分である(図2、図4参照)。
尚、図4に示すように、台車本体10は、荷物載置面10Sの外周縁から下方に延びる側壁部と、荷物載置面10Sの下面から下方に延びる格子状の補強リブとを備え、これらが合成樹脂により一体的に形成されている。又、側壁部の下端縁と補強リブの下端縁とは、同じ高さ位置(延出長が同じ)に形成されている。
図1〜図4に示すように、台車本体10の後端縁中央部には、操作用凹部20が形成されている。操作用凹部20は、ブレーキユニット40の操作ペダル41を操作する為のペダル操作用空間Sを形成する部分であり(図7、図9、図11参照)、平面視で、台車本体10の後端縁中央部において、台車本体10の後端縁から前方に向かって所定量窪んだ形状に形成されている。上述したように、各固定輪35は、台車本体10下面の後方における左隅近傍及び右隅近傍に配設されている為、操作用凹部20は、運搬用台車1の右後輪及び左後輪にあたる2つの固定輪35の間に位置する。
当該操作用凹部20における台車本体10の後端縁側の部分には、傾斜面21が形成されている。各傾斜面21は、平面視において、台車本体10の後端縁側ほど、運搬用台車1の左右方向外側に位置するように、斜めに延びている。従って、運搬用台車1の左右方向に対応する操作用凹部20の幅寸法は、台車本体10の後端縁側ほど大きくなる。これにより、運搬作業者の足先を、操作用凹部20及びペダル操作用空間Sに対して、容易に進入させることができるので、操作ペダル41の操作性を高めることができる。
当該操作用凹部20の最奥部分(即ち、操作用凹部20の最も前方部分)には、延出部22が形成されている。延出部22は、荷物載置面10Sを、運搬用台車1の後方へ所定量延出した板状部分である。延出部22を形成することにより、台車本体10に操作用凹部20を形成した場合であっても、荷物載置面10Sの面積を拡張することができる。そして、図7(A)等に示すように、延出部22下方においても、操作用凹部20内に形成されたペダル操作用空間Sの一部が位置することになる。つまり、延出部22を形成した場合であっても、操作ペダル41の操作性を高めることができる。
又、操作用凹部20の延出部22は、台車本体10の前端縁に形成された把手部14と同様に、台車本体10の左右方向中央部に位置しており、何れも運搬作業者の手を掛けることができるように構成されている。従って、運搬作業者は、把手部14と延出部22に手を掛け、運搬用台車1を両手で持ち上げることができる。即ち、運搬用台車1によれば、延出部22は、荷物載置面10Sを拡張するだけでなく、運搬用台車1を運搬する際の手掛け部としても機能し得る。又、図7(A)、図11等に示すように、延出部22は、延出部22の端縁に沿って延び、下方に向かって突出した突条を有している。当該突条は、延出部22の剛性を高めると共に、運搬作業者が手をかけた場合に、滑り止めとして機能する。
続いて、本実施形態に係るブレーキユニット40の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、ブレーキユニット40は、本発明における制動機構部に相当し、操作ペダル41の操作によって、運搬用台車1の後輪にあたる固定輪35に対して制動力を付与する。図5に示すように、ブレーキユニット40は、操作ペダル41と、ペダル取付部材42と、ブレーキ部材43と、ブレーキ取付部材44と、クランク軸部材45と、を有している。
操作ペダル41は、運搬作業者の足によって操作される部材であり、台車本体10下面のペダル取付部16に固定されるペダル取付部材42に対して、回動軸42Sを中心にして回動自在に取り付けられている。操作ペダル41の左右側面には、円弧状のクランク軸孔41Aが夫々形成されている。クランク軸孔41Aには、後述するクランク軸部材45の第1軸部45Aが挿通される。操作ペダル41が運搬作業者の足によって操作されると、クランク軸部材45の第1軸部45Aは、回動軸42Sを中心とした操作ペダル41の回動に伴って、円弧状のクランク軸孔41A内を移動する。
ブレーキ部材43は、固定輪35と接触することにより、当該固定輪35に対して制動力を付与する部材であり、台車本体10下面のブレーキ取付部17に固定されたブレーキ取付部材44に対して、回動軸44Sを中心にして揺動自在に取り付けられている。
ブレーキ部材43の左右側面には、長穴状のクランク軸孔43Aが夫々形成されている。各クランク軸孔43Aには、後述するクランク軸部材45の第2軸部45Bが、夫々挿通される。クランク軸部材45の第2軸部45Bが長穴状のクランク軸孔43A内を移動することにより、ブレーキ部材43は、回動軸44Sを中心として、固定輪35に対して近接・離間する方向へ揺動する。
又、ブレーキ部材43は、固定輪35の車輪36に対向する面に、ブレーキパッド43Bを有している。上述したように、ブレーキ部材43は、ブレーキ取付部材44の回動軸44Sに対して揺動自在に取り付けられているので、ブレーキパッド43Bは、ブレーキ部材43が固定輪35に向かって揺動することにより、固定輪35の車輪36に対して制動力を付与する。
クランク軸部材45は、第1軸部45Aと、当該第1軸部45Aの軸芯と異なる位置に軸芯を有する第2軸部45Bと、を有しており、運搬用台車1の左右方向に沿って配設される。第1軸部45Aは、クランク軸部材45の中央部に形成されており、上述したように、操作ペダル41のクランク軸孔41Aを挿通する。そして、第2軸部45Bは、クランク軸部材45の左右両端側に形成されており、上述したように、夫々、各ブレーキ部材43のクランク軸孔43Aを挿通する。従って、クランク軸部材45は、操作ペダル41の回動動作と、各ブレーキ部材43の揺動動作を連動させることができる。
次に、本実施形態に係る運搬用台車1の固定輪35に制動力を付与する場合の操作と、それに伴うブレーキユニット40の動作について、図6〜図9を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、運搬用台車1が走行可能な通常状態(即ち、固定輪35に対して制動力が付与されていない状態)について、図6、図7を参照しつつ詳細に説明する。図6は、通常状態にある運搬用台車1の外観斜視図である。図7(A)は、通常状態にある運搬用台車1に関し、左右方向中央部における側断面図であり、図7(B)は、通常状態にある運搬用台車1の側面図である。
図6、図7に示すように、通常状態にある場合、操作ペダル41は、回動軸42Sを中心に上方へ回動した状態にある。この時、操作ペダル41の上面は、操作用凹部20の下方であって、台車本体10の荷物載置面10Sよりも下方に位置している。即ち、操作用凹部20の内部には、荷物載置面10Sと操作ペダル41上面の間に相当する高さのペダル操作用空間Sが形成されている(図7(A)参照)。
又、通常状態にある場合、クランク軸部材45の第1軸部45Aは、操作ペダル41のクランク軸孔41Aにおける一端側(図7(A)中、前方側の端部)に位置している。この時、クランク軸部材45の第2軸部45Bは、各ブレーキ部材43のクランク軸孔43Aにおける上端側に位置している(図7(B)参照)。これにより、各ブレーキ部材43は、ブレーキパッド43Bが固定輪35から離間する位置に位置している。
通常状態にある運搬用台車1の各固定輪35に対して、制動力を付与する場合、運搬作業者は、操作ペダル41を足で踏み込む。ここで、操作用凹部20の左右両側には、傾斜面21が形成されている為、操作用凹部20の幅寸法は、運搬用台車1の後端縁側ほど大きく形成されている。従って、運搬作業者は、自己の足先を、より容易にペダル操作用空間Sへ進入させることができ、もって、操作ペダル41の操作を容易に行い得る。
続いて、運搬用台車1に制動力が付与された制動状態について、図8、図9を参照しつつ詳細に説明する。図8は、制動状態にある運搬用台車1の外観斜視図である。図9(A)は、制動状態にある運搬用台車1に関し、左右方向中央部における側断面図であり、図9(B)は、制動状態にある運搬用台車1の側面図である。
図8、図9に示すように、運搬作業者が操作ペダル41を足で踏み込むと、操作ペダル41は、回動軸42Sを中心として下方に回動する。この時、クランク軸部材45の第1軸部45Aは、当該操作ペダル41の回動に伴って、操作ペダル41のクランク軸孔41Aにおける他端側(図9(A)中、後方側の端部)に向かって、クランク軸孔41A内を移動する。クランク軸孔41Aにおける第1軸部45Aの移動と同時に、クランク軸部材45の各第2軸部45Bは、夫々、ブレーキ部材43のクランク軸孔43Aにおける下端側に向かって移動する。
クランク軸部材45の第2軸部45Bが、クランク軸孔43Aの下端側に向かって移動することにより、ブレーキ部材43は、回動軸44Sを中心として後方へ揺動し、ブレーキパッド43Bを固定輪35に対して接触させる(図9(B)参照)。左右の固定輪35には、ブレーキ部材43のブレーキパッド43Bとの接触によって、摩擦力が夫々作用することになるので、制動力が左右の固定輪35に付与される。
このように、本実施形態に係る運搬用台車1においては、操作ペダル41の回動と、ブレーキ部材43の揺動を、クランク軸部材45によって連動させることができ、運搬用台車1の後端中央部の操作用凹部20内に配設された操作ペダル41を操作することで、運搬用台車1の左右両側に位置する固定輪35に対して、同時に制動力を付与することができる。
又、本実施形態に係る運搬用台車1によれば、荷物載置面10S上に複数のコンテナCを積載した状態であっても、容易に操作ペダル41を操作することができ、各固定輪35に対して制動力を付与し得る。図10、図11に示すように、荷物載置面10S上に複数のコンテナCを積載した場合、操作用凹部20の上方は、最下段のコンテナCの底面によって閉塞される。
この点、運搬用台車1の操作用凹部20は、台車本体10の後端縁側が開放されているので、運搬作業者は、操作用凹部20内において、コンテナCの底面と操作ペダル41上面の間に形成されるペダル操作用空間Sに、台車本体10の後端縁側から自己の足先(爪先)を進入させることができる(図11参照)。従って、当該運搬用台車1によれば、コンテナCが荷物載置面10S上に積載された状態であっても、操作ペダル41の操作を容易に行うことができ、運搬用台車1に制動力を付与することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る運搬用台車1は、台車本体10と、自在輪30と、固定輪35と、操作ペダル41を備えるブレーキユニット40と、を有しており、操作ペダル41の操作に応じて、固定輪35に対して制動力を付与するように構成されている。
図1、図2に示すように、操作ペダル41は、平面視で操作用凹部20の内側に位置している。又、図7、図9に示すように、操作ペダル41の端部は、通常状態、及び、固定輪35に対して制動力が付与された制動状態の何れにおいても、前記台車本体10の後端縁よりも前側に位置している。即ち、当該運搬用台車1によれば、操作ペダル41が、台車本体10の後端縁から後方に突出することはない。この結果、当該運搬用台車1は、運搬作業時に運搬作業者の足や壁等に接触することを防止することができ、もって、運搬作業の作業性を高め得る。又、操作ペダル41が台車本体10の後方へ突出することはないので、当該運搬用台車1を複数台保管する場合の保管効率を高めることもできる。
更に、当該運搬用台車1によれば、台車本体10の後輪にあたる2つの固定輪35を、操作ペダル41を含むブレーキユニット40による制約をうけることなく、台車本体10の後端縁よりの位置に配設することができる。この結果、当該運搬用台車1は、荷物載置面10Sに物品を載置した場合の安定性を高めることができる。
図7、図9に示すように、操作ペダル41は、台車本体10の荷物載置面10Sよりも下方に操作ペダル41の上面が位置するように配設されている。従って、操作用凹部20において、荷物載置面10Sと操作ペダル41上面との間に、ペダル操作用空間Sが形成されることになる。この結果、運搬作業者は、ペダル操作用空間Sに足先(爪先)を進入させることができ、操作ペダル41を容易に操作することができる。
図1、図2等に示すように、操作用凹部20は、その左右両側の側面に、それぞれ傾斜面21を有することにより、前記台車本体10の後端縁ほど、当該操作用凹部20の幅寸法が大きく形成されている。従って、運搬作業者は、荷物載置面10Sと操作ペダル41上面との間に形成されたペダル操作用空間Sに対して、容易に足先(爪先)を進入させることができ、更に容易に、操作ペダル41の操作を行い得る。
図7、図9、図11に示すように、操作用凹部20の最奥部には、荷物載置面10Sを後方に延出した延出部22が形成されている。即ち、当該運搬用台車1によれば、延出部22によって、荷物載置面10Sを拡張することができる。又、当該運搬用台車1においては、当該延出部22を、持ち手として利用することもできるので、運搬作業者は、運搬用台車1の持ち運びを容易に行うことができる。
図1等に示すように、荷物載置面10Sにおける前側端縁には、前方ストッパ部11が形成されており、荷物載置面10Sの左右両側の側端縁には、第1ストッパ部12、第2ストッパ部13が形成されている。前方ストッパ部11、第1ストッパ部12、第2ストッパ部13は、何れも、荷物載置面10Sから上方に突出形成されているので、当該運搬用台車1によれば、荷物載置面10S上に載置された物品(例えば、コンテナC)のずれ落ちを防止し得る。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、本実施形態においては、操作用凹部20は、台車本体10の後端縁における左右方向中央部に形成されていたが、この態様に限定されるものではない。左右の固定輪35(後輪)の間に相当する位置であれば、台車本体10の後端縁における右側部分若しくは左側部分に、操作用凹部20を形成してもよい。これにより、操作用凹部20の位置を、運搬作業者の利き足に対応させることができるので、運搬作業者による操作ペダル41の操作性を高めることができる。
又、操作用凹部20の下方に位置する操作ペダル41を、足先で操作する必要上、操作用凹部20は、少なくとも、片足の幅より大きな幅を有していればよい。即ち、本実施形態に係る操作用凹部20の幅に限定されるものではなく、左右の固定輪35(後輪)の間に相当する幅の間で、操作用凹部20の幅を適宜変更することができる。例えば、操作用凹部20の幅を、左右の固定輪35(後輪)の間に相当する幅とすることも可能である。
1 運搬用台車
10 台車本体
11 前方ストッパ部
12 第1ストッパ部
13 第2ストッパ部
20 操作用凹部
21 傾斜面
22 延出部
30 自在輪
35 固定輪
40 ブレーキユニット
41 操作ペダル
43 ブレーキ部材
S ペダル操作用空間

Claims (3)

  1. 物品が載置される載置面を上面に有し、平面四角形状の台車本体と、
    前記台車本体の四隅近傍において、前記台車本体の下面に夫々配設された車輪と、
    作業者の足によって操作されるペダル部材を備え、当該ペダル部材の操作に応じて、前記車輪に対して制動力を付与する制動機構部と、を有する運搬用台車であって、
    前記台車本体は、
    当該台車本体の一端縁側に位置する2つの車輪の間であって、平面視で当該台車本体の一端縁から前記台車本体の内側に向かって窪んだ凹部を有し、
    前記凹部は、
    当該凹部において、前記台車本体内側に位置する部分に、前記台車本体の載置面を延出した延出部を有しており、
    前記制動機構部のペダル部材は、
    前記一端縁側に位置する2つの車輪の間に配設され、
    平面視で前記凹部の内側であって、且つ、前記台車本体の一端縁よりも内側に位置すると共に、前記台車本体における前記延出部よりも下方に、当該ペダル部材の上面が位置するように配設されている
    ことを特徴とする運搬用台車。
  2. 請求項1に記載の運搬用台車であって、
    前記凹部は、
    前記台車本体の一端縁から前記台車本体の内側に向かって延びる傾斜面を有し、
    前記台車本体の一端縁ほど、当該凹部の幅寸法が大きく形成されている
    ことを特徴とする運搬用台車。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の運搬用台車であって、
    前記台車本体は、
    前記凹部が形成された一端縁と異なる端縁において、前記載置面から上方に突出形成されたストッパ部を有している
    ことを特徴とする運搬用台車。
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