JP2024084929A - コネクタ - Google Patents

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JP2024084929A JP2022199134A JP2022199134A JP2024084929A JP 2024084929 A JP2024084929 A JP 2024084929A JP 2022199134 A JP2022199134 A JP 2022199134A JP 2022199134 A JP2022199134 A JP 2022199134A JP 2024084929 A JP2024084929 A JP 2024084929A
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Abstract

Figure 2024084929000001
【課題】ポッティング剤を注入することで防水性能を満たすコネクタにおいて、ポッティング剤の注入工程が簡略化されたコネクタを提供する。
【解決手段】このコネクタ10の構成部品であるアウタシールド30の一部分からなる立壁81の第1面81に接する領域に窪んだ形状に形成された、開口13Aを有する第1のポッティング溜まり13と、立壁80の第2面82に接する領域に窪んだ形状に形成された、開口13Aと同一の向きに開いた開口14Aを有する第2のポッティング溜まり14とを有し、立壁80が、硬化前のポッティング剤を通過させる通路83を有し、第1のポッティング溜まり13と第2のポッティング溜まり14とに跨って一体に形成された、ポッティング剤が硬化してなるポッティング塊60とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、防水構造を備えたコネクタに関する。
従来より、防水構造を備えたコネクタが知られている。
例えば、特許文献1には、棒状に延びる信号コンタクトと、その信号コンタクトから離れてその信号コンタクトの周りを取り巻く筒状のアウタシールドとを有し、信号コンタクトとアウタシールドとの間に第1のシール部材を嵌め込むとともに、アウタシールドの外周に第2のシール部材を嵌め込んだ構造のコンタクトが開示されている。
このコネクタはカメラモジュール側の第1の相手コネクタとケーブルが接続された第2の相手コネクタとの双方に嵌合してカメラモジュールとケーブル側との信号の伝送を仲介するコネクタである。そして、このコネクタは、カメラモジュール側の第1の相手コネクタと嵌合するとともにケーブルが接続された第2の相手コネクタとは未嵌合の状態にあるときに、このコネクタに浸入した水がカメラモジュール側の第1の相手コネクタに漏れるのを防止する役割を担っている。
特開2021-166161号公報
近年、上掲の公報に記載されたコネクタの分野においても、益々の小型化、信号の高速化がすすんでおり、このため、信号コンタクトも径の細いコンタクトが使用されてきている。この信号コンタクトの径が細いと、その信号コンタクトの周りを防水するためにその信号コンタクトを貫通させる孔も狭くなり、十分な防水性を確保した孔を設けることが困難となるおそれがある。
ここで、これを解決する手段として、ポッティング溜まりを作っておいてそこに液状のポッティング剤を注入し、そのポッティング剤を硬化させることで防水性能を確保する技術が知られている。そこで、例えば上掲の特許文献1に開示されたコネクタに使用されている第1のシール材および第2のシール材からなる2つのシール材に代えてポッティング剤を注入することを考える。この場合に、上掲の特許文献1に開示されたコネクタの構造をポッティング剤を注入のみの変更で済ませようとするとコネクタの組立工程が複雑となるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑み、ポッティング剤を注入することで防水性能を満たすコネクタにおいて、ポッティング剤の注入工程が簡略化されたコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のコネクタは、防水構造を備えたコネクタであって、
そのコネクタの構成部品からなる、第1面と第1面に対する第2面とを有する立壁のうちの第1面に接する領域に窪んだ形状に形成された第1のポッティング溜まりと、
その立壁の、第2面に接する領域に窪んだ形状に形成された、上記第1のポッティング溜まりの第1の開口と同一の向きに開いた第2の開口を有する第2のポッティング溜まりとを有し、
上記立壁が、第1のポッティング溜まりと第2のポッティング溜まりとの間で硬化前のポッティング剤を通過させる通路を有し、
第1のポッティング溜まりと第2のポッティング溜まりとに跨って一体に形成された、ポッティング剤が硬化してなるポッティング塊とを有することを特徴とする。
本発明のコネクタは、第1のポッティング溜まりおよび第2のポッティング溜まりが、互いに同一の向きに開いた第1の開口および第2の開口を有し、立壁がポッティング剤を通過させる通路を有するため、ポッテイング剤を第1のポッティング溜まりと第2のポッティング溜まりに一度に注入することができ、ポッティング剤の注入工程が簡略化される。
ここで、本発明のコネクタにおいて、上記通路は、立壁の、第1の開口および第2の開口側の端縁まで開いたスリットであってもよく、あるいは、上記通路は、立壁を貫通する孔であであってもよい。
また、本発明のコネクタにおいて、上記ポッテイング塊が、第1のポッティング溜まりにおけるポッティング塊の高さと第2のポッティング溜まりにおけるポッティング塊の高さとが互いに同一であってもよい。
あるいは、上記通路として孔を採用しておいて、第1のポッティング溜まりにおける高さと第2のポッティング溜まりにおける高さが互いに異なるポッテイング塊が形成されていてもよい。
ここで、本発明のコネクタは、具体的には、
第1のポッティング溜まりに突き出た第1の棒状に延びる信号コンタクトと、
信号コンタクトから離れて信号コンタクトを取り巻き、第1のポッティング溜まりと第2のポッティング溜まりとの境界に突き出た立壁としての部分を有するアウタシールドとを備えた構造のコネクタであってもよい。
その場合に、本発明のコネクタが、さらに、
アウタシールドに接してアウタシールドの電位を嵌合相手のコネクタに伝えるケースシェルを備え、
ケースシェルが、上記通路に対面した位置に設けられた切片を有することが好ましい。
ケースシェルが通路に対面した位置に設けられた切片を有すると、信号伝送性能の向上を図ることができる。
また、本発明のコネクタにおいて、上記第2のポッティング溜まりの、アウタシールドを周る周回方向の一部分がその一部分を除く部分よりも広がっていることが好ましい。
一部分が広がっていることにより、ポッティング剤注入工程における、ポッティング剤注入ノズルの位置精度を緩めることができる。
また、本発明のコネクタは、典型的には、
第1の相手コネクタと嵌合する第1の嵌合部と第2の相手コネクタと嵌合する第2嵌合部とを備えて第1の相手コネクタと第2の相手コネクタとの間で伝送される信号を仲介するコネクタであって、
このコネクタが、第1の相手コネクタと嵌合し第2の相手コネクタとは非嵌合の状態にあるときに、このコネクタに浸入した水が第1の相手コネクタ側に漏れるのを防止する防水構造を有するコネクタであってもよい。
以上の本発明によれば、ポッティング剤を注入することで防水性能を満たすコネクタにおいて、ポッティング剤の注入工程が簡略化されたコネクタが実現する。
本発明の一実施形態としてのコネクタの斜視図である。 図1に示すコネクタの使用法の一例を示した図である。 図1に示すコネクタの分解斜視図である。 図1に示すコネクタの縦断面図である。 図1に示すコネクタを下側から見た底面図である。 ポッティング剤注入前の第1および第2のポッティング溜まりの部分の斜視図である。 ポッティング剤注入後の第1および第2のポッティング溜まりの部分の斜視図である。 ポッテイング塊が形成された後、かつ、ケースシェルが取り付けられた後のポッティング溜まりの部分を示した斜視図である。 第1変形例における、ポッティング剤注入前の第1および第2のポッティング溜まりの部分の斜視図である。 第1変形例における、ポッティング剤注入後の第1および第2のポッティング溜まりの部分の斜視図である。 第2変形例における、ポッティング剤を一段階注入した後のの第1および第2のポッティング溜まりの部分の斜視図である。 第2変形例における、二段階目のポッティング剤を注入した後の第1および第2のポッティング溜まりの部分の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態としてのコネクタの斜視図である。
また、図2は、図1に示すコネクタの使用法の一例を示した図である。
図1に示されている本発明の一実施形態としてのコネクタ10は、図2では、図2(B)に示されている。
このコネクタ10は、図2に示した姿勢における下側に第1の嵌合部11を有し、上側に第2の嵌合部12を有する。そして、このコネクタ10は、ケース91内に収納されている第1の相手コネクタ92を第1の嵌合部11で覆うようにして、その第1の相手コネクタ92と嵌合する。
また、上側の第2の嵌合部12は、第2の相手コネクタ93と嵌合する。この第2の相手コネクタ93にはケーブル94が接続されている。ケーブル94は、長く延びているが、ここでは、第2の相手コネクタ93に接続されている先端部分のみ、図示している。
図2(B)に示すコネクタ10は、第1の相手コネクタ92と第2の相手コネクタ93との双方の相手コネクタと嵌合し、それら双方の相手コネクタ間で伝送される信号を仲介する。第1の相手コネクタ92は、ここに示す例では車に搭載されるカメラを内蔵したモジュールに組み込こまれていて、そのカメラからの信号を送り出す役割のコネクタである。図2(B)に示すコネクタ10は、第1の相手コネクタ92からカメラの信号を受け取って第2の相手コネクタ93に伝える。第2の相手コネクタ93にはケーブル94が接続されていて、第2の相手コネクタ93に伝えられた信号は、ケーブル94により、離れた位置にあるモニタ等の不図示の装置に伝送される。
ここで、コネクタ10は、車の製造過程で、あるいは、車のメンテナンスの過程で、第1の相手コネクタ92と嵌合し、第2の相手コネクタ93とは未嵌合の状態が存在する。第1の相手コネクタ92が組み込まれている、カメラが搭載されたモジュールは水分を嫌うため、コネクタ10は、第2の相手コネクタ93とは未嵌合の状態であってもコネクタ10に浸入してきた水が第1の相手コネクタ92側に漏れることがないように防水対策が施されたコネクタである必要がある。このコネクタ10の防水は、第2の相手コネクタ93との嵌合よりも前の段階における防水であり、嵌合前防水あるいは未嵌合防水と呼ばれている。
図3は、図1に示すコネクタの分解斜視図である。
また、図4は、図1に示すコネクタの縦断面図である。
このコネクタ10は、図3に示した上から順に、樹脂製のアウタハウジング20、金属製のアウタシールド30、樹脂製のインナハウジング40、金属製の信号コンタクト50、ポッティング塊60、および、金属製のケースシェル70で構成されている。
信号コンタクト50は、棒形状を有し、図2に示す第1の相手コンタクト92からカメラの信号を受け取って第2の相手コンタクト93に伝える役割を有している。この信号コンタクト50は、インナハウジング40に支えられている。
アウタシールド30は、筒状の部材であり、その内部にインナハウジング40を支持し、さらにその中心に信号コンタクト50を支持している。
ポッティング塊60は、このコネクタ10の防水を担当している。ここには、硬化後のポッティング剤の塊りとしての形状が示されている。このポッティング塊60は、このコネクタ10の組立の途中の工程で図5に示すポッティング溜まり13,14に液状のポッティング剤が注入されて硬化したものであり、本来は、ポッティング溜まり13,14とは分離不能であるが、図3では、あえて、硬化後のポッティング塊60を取り出して、その形状を示している。そして、ポッティング溜まり13,14に液状のポッティング剤が注入されて硬化することにより、防水構造が完成する。
このコネクタ10は、その構成部品からなる、第1面81と第2面82を有する立壁80が形成されている。そして2つ存在するポッティング溜まり13,14のうちの一方である第1のポッティング溜まり13は、その立壁80の第1面81に接する領域に窪んだ形状に形成されている。また、もう一方の第2のポッティング溜まり14は、その立壁80の第2面82に接する領域に窪んだ形状に形成されている。そして、第1のポッティング溜まり13と、第2のポッティング溜まり14は、互いに同一の向き(図4における下向き)に開いた開口13A,14Aを有する。そこで、ポッティング剤を注入するにあたっては、ケースシェル70を組み立てる前のコネクタ10を、図4に示す姿勢とは上下逆向きにした状態に保持し、その逆向きにした状態でポッティング剤が注入され、その注入したポッティング剤が硬化してポッティング塊60となるまでその逆向きにした状態が保持される。
この立壁80には、第1のポッティング溜まり13と第2のポッティング溜まり14との間で硬化前のポッティング剤を通過させる通路83を有する。このため、2つのポッティング溜まり13,14のうちの一方のポッティング溜まり(例えばポッティング溜まり14)に注入されたポッティング剤はもう一方のポッティング溜まり(例えばポッティング溜まり13)に流入する。したがって、注入されたポッティング剤が硬化すると、第1のポッティング溜まり13と第2のポッティング溜まり14に跨るポッティング塊60が形成される。
ここで、本実施形態における立壁80は、アウタシールド30の、第1のポッティング溜まり13と第2のポッティング溜まり14との間に突き出た一部分として形成されている。そして、立壁80の第1面81に接する領域に形成された第1のポッティング溜まり13の中央には、棒状に延びる信号コンタクト50が突き出ている。そして、立壁80を形成しているアウタシールド30は、信号コンタクト50から離れてその信号コンタクト50を取り巻いている。
ポッティングについてのさらなる説明については、後に譲る。
ケースシェル70は、注入されたポッティング剤が硬化した後に取り付けられる。このケースシェル70は、その切片71がアウタシールド30の立壁80の部分に接してグランド電位に保たれる。そして、このコネクタ10が第1の相手コネクタ92に嵌合した際に第1の相手コネクタ92に覆いかぶさるとともに第1の相手コネクタ92のグランド(不図示)に接して、第1の相手コネクタ92をシールドする。
アウタハウジング20は、その下方に大きく開いた第1の嵌合開口22を有し、さらに上方に開いた第2の嵌合開口23を有する。
第1の嵌合開口22には、ケースシェル70が配置されている。このコネクタ10が第1の相手コネクタ92と嵌合すると、ケースシェル70が第1の相手コネクタ92を覆うとともにアウタハウジング20がケース91に嵌まり込む。
第2の嵌合開口23には、第2の相手コネクタ93との嵌合に当たり、その第2の相手コネクタ93が嵌まり込む。
以上で、コネクタ10の全体の説明は終了し、ポッティング溜まりの周りの部分についてさらに説明を続ける。
図5は、図1に示すコネクタを下側から見た底面図である。ここで、図5(A)は、ケースシェルを取り付けた状態の底面図、図5(B)は、ケースシェルを取り外した状態における底面図である。
また、図6は、ポッティング剤注入前の第1および第2のポッティング溜まりの部分の斜視図である。
さらに、図7は、ポッティング剤注入後の第1および第2のポッティング溜まりの部分の斜視図である。
前述のとおり、第1および第2のポッティング溜まり13,14には、組立中のコネクタ10を上下逆向きにした姿勢で、ポッティング剤が注入される。
図5(A)には、アウタハウジング20の第1の嵌合開口22の内側にケースシェル70が広がっていることが示されている。そして、そのケースシェル70は、そのケースシェル70の切片71がアウタシールド30に接していて、グランド電位に保たれている。
また、アウタシールド30の中心には、信号コンタクト50が示されている。そして、信号コンタクト50の周りの、アウタシールド30に取り巻かれた領域に第1のポッティング溜まり13が形成されている。また、アウタシールド30の外側には、第2のポッティング溜まり14が形成されている。第2のポッティング溜まり14は、図5(A)には、ケースシェル70の切片71どうしの間から一部のみ表れている。図5(B)、図6、および図7には、その全体の形が現れている。
アウタシールド30の一部分からなる立壁80は、第1のポッティング溜まり13と第2のポッティング溜まり14の境界に立設していて、その立壁80には、硬化前のポッティング剤が通過する通路83が形成されている。この通路83は、この実施形態では、立壁80の、第1の開口13Aおよび第2の開口14A側の端縁80まで開いたスリット33である。そして、ポッティング塊60の、第1のポッティング溜まり13におけるポッティング塊61の高さと第2のポッティング溜まり14におけるポッティング塊62の高さは互いに同一である。
ここで、第2のポッティング溜まり14は、立壁80の第2面82であるアウタシールド30の外壁32を周回する周回方向の一部分14'が、その一部分14'を除く部分よりも広がっている。これは、ポッティング剤を注入するノズル(不図示)の、第2のポッティング溜まり14に対する位置合わせ精度を緩めるためであり、この広がっている部分14'を形成したことにより、ポッティング剤を注入する作業の効率化が図られている。
信号コンタクト50には、第1のポッティング溜まり13の中央に突き出た部分に、この信号コンタクト50が延びる上下方向に対する横向きに突き出た鍔部51が形成されている。この鍔部51は、第1のポッティング溜まり13にポッティング剤を注入するにあたっての適正な注入量を指し示す指標としての役割を担っている。すなわち、ポッティング剤を注入するにあたっては、この鍔部51に達する高さまでポッティング剤が注入される。また、この鍔部51は、第1のポッティング溜まり13にポッティング剤を注入したときに、ポッティング剤が表面張力により信号コンタクト50の壁面を更なる上方に伝ってくるのを防止する役割も担っている。これにより、信号コンタクト50の信号伝送性能の信頼性が保たれている。
また、立壁80の内壁面81には、途中の深さ位置まで延びる溝84が形成されている。この溝84も、ポッティング剤を注入するにあたっての適正な注入量を指し示す指標としての役割を担っている。すなわち、この溝84の下端の高さまでポッティング剤を注入すると、適量のポッティング剤が注入されたことを意味している。
さらに、第2のポッティング溜まり14の立壁80から離れた側の壁面を形成しているアウタハウジング20の内壁面21には、第2のポッティング溜まり14の途中の深さ位置まで窪んだ凹部24が形成されている。この凹部24も、ポッティング剤を注入するにあたっての適正な注入量を指し示す指標としての役割を担っている。凹部24は、周回方向3か所に設けられている。このため、これらの凹部24は、ポッティング剤を注入する際にコネクタ10が傾いていないか示す指標ともなっている。
図8は、ポッテイング塊が形成された後、かつ、ケースシェルが取り付けられた後のポッティング溜まりの部分を示した斜視図である。
ここには、ケースシェル70の、アウタシェル30(立壁80)に接する切片71が示されている。この切片71は、アウタシェル30(立壁80)に接してそのグランド電位を第1の相手コネクタ92(図2参照)に伝えている。これらの切片71のうちの2つの切片71'は、立壁80の設けられている通路83(スリット33)に対面した位置に設けられている。ケースシェル30に、スリット33等の通路83が存在すると、このコネクタ10の信号伝送性能に悪影響を及ぼすおそれがある。そこで、本実施形態では、アウタシェル30に、その通路83(スリット33)に対面する位置に切片71'を設けてその通路83(スリット33)の一部を覆うことにより、覆わない場合と比べ、信号伝送性能の向上を図っている。
このように、本実施形態のコネクタによれば、第1のポッティング溜まり13と第2のポッティング溜まり14とを隔てる立壁80に、硬化前のポッティングが通過する通路83が設けられているため、ポッティング剤を第1のポッティング溜まり13と第2のポッティング溜まり14との双方に一度に注入することができ、ポッティング剤の注入工程が簡略化される。
次に、上記の実施形態に対する変形例について説明する。
図9は、第1変形例における、ポッティング剤注入前の第1および第2のポッティング溜まりの部分の斜視図である。
また、図10は、第1変形例における、ポッティング剤注入後の第1および第2のポッティング溜まりの部分の斜視図である。
ここで、図9、図10は、上述の第1実施形態における、それぞれ図6、図7に対応する図である。
図6、図7では、立壁80に形成された通路83はスリット33であるが、図9、図10に示す第1変形例では、立壁80の第1面81と第2面82とに貫通した孔34となっている。
また、図6、図7では、立壁90の第1面81に、ポッティング剤を注入するにあたっての適正な注入量を指し示す指標としての溝84が形成されているが、図9、図10に示す第1変形例では、溝84に想到する溝は形成されていない。ポッティング剤の適正な注入量を指し示す指標は、信号コンタクト50に設けられている鍔部51と、第2のポッティング溜まり14の立壁80から離れた側の壁面に形成されている凹部24が担っている。
このように、硬化前のポッティング剤を通過させる通路83は、スリット33であってもよく、孔34であってもよい。また、通路83は、スリットや孔の形状を問うものではない。
図11は、第2変形例における、ポッティング剤を一段階注入した後のの第1および第2のポッティング溜まりの部分の斜視図である。
また、図12は、第2変形例における、二段階目のポッティング剤を注入した後の第1および第2のポッティング溜まりの部分の斜視図である。
この第2変形例においても、通路83としての孔34が形成されている。ただし、この第2変形例では孔34は、第1変形例における孔34よりもポッティング溜まり13,14の底に近い位置に形成されている。
そして、ポッティング剤の注入にあたっては、先ずは、第1段階の注入として、第2のポッティング溜まり14について適正注入量となる、凹部24の底と面一となる高さまで注入する。ただし、この高さまで注入した状態では、ポッティング剤は信号コンタクト50の鍔部51までは達していない。ポッティング剤をこの高さまで注入すると、通路83としての孔34は、注入されたポッティング剤に潜った状態となる。この状態で、注入したポッティング剤を、孔34を通って流がれない程度にまで硬化させる。
次いで、第1のポッティング溜まり13に、二段階目のポッティング剤を、注入したポッティング剤が鍔部51に達する高さとなるまで注入する。その後、二段階目のポッティング剤も含めて十分に硬化させてポッテイング塊60を形成する。
こうすることにより、第1のポッティング溜まり13におけるポッティング塊61の高さの方が第2のポッティング溜まり14におけるポッティング塊62の高さよりも嵩高となったポッティング塊60が形成される。
図示および詳細な説明は省略するが、凹部24の高さ位置と鍔部51の高さ位置を調整することで、ここに示した第2変形例とは逆に、第2のポッティング溜まり14におけるポッティング塊62の高さの方が第1のポッティング溜まり13におけるポッティング塊62の高さよりも嵩高となったポッティング塊60を形成することも可能である。
10 コネクタ
11 第1の嵌合部
12 第2の嵌合部
13 第1のポッティング溜まり
13A 第1のポッティング溜まりの開口
14 第2のポッティング溜まり
14A 第2のポッティング溜まりの開口
20 アウタハウジング
21 アウタハウジングの内壁面
22 第1の嵌合開口
23 第2の嵌合開口
30 アウタシールド
32 アウタシールドの外壁
40 インナハウジング
50 信号コンタクト
51 信号コンタクトの鍔部
60 ポッティング塊
61 第1のポッティング溜まりにおけるポッティング塊
62 第2のポッティング溜まりにおけるポッティング塊
70 ケースシェル
71 ケースシェルの切片
80 立壁
81 立壁の第1面
82 立壁の第2面
91 ケース
92 第1の相手コネクタ
93 第2の相手コネクタ
94 ケーブル

Claims (9)

  1. 防水構造を備えたコネクタであって、
    前記コネクタの構成部品からなる、第1面と該第1面に対するうら面である第2面とを有する立壁の該第1面に接する領域に窪んだ形状に形成された第1のポッティング溜まりと、
    前記立壁の、前記第2面に接する領域に窪んだ形状に形成された、前記第1のポッティング溜まりの第1の開口と同一の向きに開いた第2の開口を有する第2のポッティング溜まりとを有し、
    前記立壁が、前記第1のポッティング溜まりと前記第2のポッティング溜まりとの間で硬化前のポッティング剤を通過させる通路を有し、
    前記第1のポッティング溜まりと前記第2のポッティング溜まりとに跨って一体に形成された、ポッティング剤が硬化してなるポッティング塊とを有することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記通路が、前記立壁の、前記第1の開口および第2の開口側の端縁まで開いたスリットであることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記通路が、前記立壁を貫通する孔であることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  4. 前記ポッテイング塊が、前記第1のポッティング溜まりにおける該ポッティング塊の高さと前記第2のポッティング溜まりにおける該ポッティング塊の高さとが互いに同一であることを特徴とする請求項2または3に記載のコネクタ。
  5. 前記ポッテイング塊が、前記第1のポッティング溜まりにおける該ポッティング塊の高さと前記第2のポッティング溜まりにおける該ポッティング塊の高さとが互いに異なることを特徴とする請求項2または3に記載のコネクタ。
  6. 前記第1のポッティング溜まりに突き出た棒状に延びる信号コンタクトと、
    前記信号コンタクトから離れて該信号コンタクトを取り巻き、前記第1のポッティング溜まりと前記第2のポッティング溜まりとの境界に突き出た前記立壁としての部分を有するアウタシールドとを備えたことを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項に記載のコネクタ。
  7. 前記アウタシールドに接して該アウタシールドの電位を嵌合相手のコネクタに伝えるケースシェルを備え、
    前記ケースシェルが、前記通路に対面した位置に設けられた切片を有することを特徴とする請求項6に記載のコネクタ。
  8. 前記第2のポッティング溜まりの、前記アウタシールドを周る周回方向の一部分が該一部分を除く部分よりも広がっていることを特徴とする請求項6に記載のコネクタ。
  9. 当該コネクタが、第1の相手コネクタと嵌合する第1の嵌合部と第2の相手コネクタと嵌合する第2嵌合部とを備えて該第1の相手コネクタと該第2の相手コネクタとの間で伝送される信号を仲介するコネクタであって、
    当該コネクタが、前記第1の相手コネクタと嵌合し前記第2の相手コネクタとは非嵌合の状態にあるときに、当該コネクタに浸入した水が該第1の相手コネクタ側に漏れるのを防止する防水構造を有することを特徴とする請求項1から8のうちのいずれか1項に記載のコネクタ。
JP2022199134A 2022-12-14 2022-12-14 コネクタ Pending JP2024084929A (ja)

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