JP2024078662A - 粉末化粧料 - Google Patents

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祥麻 吉田
Shoma Yoshida
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Abstract

【課題】本発明の課題は、透明感、伸び広がり、柔らかさ、しっとり感を維持しながらも高温・多湿安定性に優れる粉末化粧料を提供することである。【解決手段】次の成分(A)~(C);(A)生分解性粉体(B)板状の体質粉体(C)金属酸化物を含有する粉末化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、粉末化粧料に関するものである。
近年、フェイスパウダー等の粉末化粧料においては、柔らかさ、伸び広がり、しっとり感といった使用感に優れる商品が求められている。柔らかさ、伸び広がり、しっとり感といった使用感を付与する目的で、マイクロプラスチック(以下MPと略す)を使用することが多い。しかしながら、近年MPの海洋流出に伴う環境及び生態系への影響が懸念されており、MPを含有しない化粧料が求められている。MPとは、粒子径が5mm以下の生分解性を有さない固形の合成高分子を指す。これまでにも、MPを用いずに製剤化するために様々な検討がなされている。例えば、微粉化生分解性ポリマーを含む、化粧品組成物への使用に適した粉末組成物とすることで、滑り特性及び質感が良好な化粧品及びパーソナルケア組成物の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、油剤中に油溶性コメヌカ抽出物を特定割合で含み、粉体を含有する粉末化粧料とすることで、滑らかで柔らかい感触で、粉っぽさがなく、しっとり感が得られる技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特表2013-527204号公報 特開2021-98674号公報
しかしながら、生分解性粉体は吸湿しやすいため高温・多湿条件で変臭が発生しやすく、安定性を維持することが困難であり、従来の技術では、生分解性粉末を含有しながらも、柔らかさ、伸び広がり、しっとり感といった使用性、透明感の全てに優れる粉末化粧料を得ることが困難であった。
従って本発明の課題は、透明感、伸び広がり、柔らかさ、しっとり感、高温・多湿安定性の全てに優れる粉末化粧料を提供することである。
かかる実情において、本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、粉末化粧料において、生分解性粉体を含有しながらも、板状の体質粉体、金属酸化物を組み合わせることで、高温・多湿安定性に優れながらも、透明感、伸び広がり、柔らかさ、しっとり感に優れる粉末化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
[1]
次の成分(A)~(C);
(A)生分解性粉体
(B)板状の体質粉体
(C)金属酸化物
を含有する粉末化粧料に関するものである。
[2]
前記成分(B)板状の体質粉体が、無機粉体及び有機粉体である[1]に記載の粉末化粧料に関するものである。
[3]
前記成分(B)における無機粉体が、マイカ、合成フルオロフロゴパイト、セリサイト、窒化ホウ素、オキシ塩化ビスマス、硫酸バリウム、ガラス末、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母チタン、及び酸化チタン被覆ガラス末よりなる群から選択される1種又は2種以上である[2]に記載の粉末化粧料に関するものである。
[4]
前記成分(B)における有機粉体が、N-アシルアミノ酸末及び/又は金属石鹸末である[2]又は[3]に記載の粉末化粧料に関するものである。
[5]
さらに、成分(D)球状の無水ケイ酸を含有する[1]又は[2]に記載の粉末化粧料に関するものである。
[6]
さらに、成分(E)セルロース末(ただし、前記成分(A)及び(B)を除く)を含有する[1]又は[2]に記載の粉末化粧料に関するものである。
[7]
前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)が、0.01~10である[1]又は[2]に記載の粉末化粧料に関するものである。
[8]
前記成分(C)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(C)が、0.01~20である[1]又は[2]に記載の粉末化粧料に関するものである。
本発明により、透明感、伸び広がり、柔らかさ、しっとり感、高温・多湿安定性の全てに優れた粉末化粧料を提供することができる。
本発明の詳細について以下に説明する。なお、本明細書において、「~」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。また、本発明における「平均粒子径」とは、画像解析装置(ルーゼックスAP、ニレコ社製)による測定により求めたメジアン径(D50)の値である。なお、非対称形状の場合、本発明においては最も大きい粒子径の分布から求めたメジアン径(D50)の値を平均粒子径とする。
(生分解性粉体)
本発明における成分(A)生分解性粉体は、微生物の働きによって分解される有機粉体を指す。生分解性の程度は、OECD301Fに定められる、生物化学的酸素消費量(以下、「BOD)という)法による生分解度試験で確認することができる。生分解度試験は、例えば、生分解する対象物質を含む培地で微生物を28日間培養し、微生物による分解で消費される酸素の量を測定する方法が挙げられる。前記生分解度試験では、検体が完全に分解されて無機物になるために必要な酸素の量(理論的酸素要求量;以下、「ThOD」という)に対する前記BODとの割合から生分解度を算出することができる。すなわち、生分解度は、次の式(1)により算出することができる。
生分解度(%)=(BOD/ThOD)×100・・・(1)
本発明において、成分(A)における生分解度は、例えば、60質量%(以下、単に「%」と略す)以上が好ましく、65%以上がより好ましく、70%以上がさらにより好ましい。
成分(A)生分解性粉体として、例えば、ポリグリコール酸等のポリグリコライド系高分子、ポリ乳酸等のポリラクチド系高分子、ポリウレタン系生分解性粉体、ポリアミド系生分解性粉体、キトサン系生分解性粉体、デンプン系粉体、ポリビニルアルコール粉体、(ヒドロキシ酪酸/ヒドロキシペンタン酸)コポリマー、ポリブチレンサクシネート等の脂肪族エステル系共重合体粉体等が例示される。これらの中でも、ポリ乳酸を選択することが好適である。また、異なる種類のポリ乳酸、又は、異なる生分解性樹脂をブレンドして用いることも可能である。これらの粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて、成分(A)の生分解性に影響を与えない範囲で表面処理を施してあってもよい。
生分解性粉体の形状は、特に限定されるものではないが、伸び広がりの観点から球状が好ましい。ここで、球状とは、長径と短径の比が、(長径)/(短径)が、1.0~1.5であるものをいい、真球状、楕円状、球状の一部又は全部に凹凸を有する略球状であっても良い。本発明においては、伸び広がりの観点から、真球状もしくは略球状がより好ましい。
本発明における成分(A)生分解性粉体の平均粒子径は、特に限定されないが、例えば、0.5μm以上が好ましく、1μm以上がより好ましく、3μm以上がさらにより好ましい。また、50μm以下が好ましく、40μm以下がより好ましく、30μm以下がさらにより好ましい。また、0.5~50μmが好ましく、1~40μmがより好ましく、3~30μmがさらにより好ましい。この範囲であれば、透明感、伸び広がりにより優れるため、より好ましい。
本発明における成分(A)の含有量は、特に限定されず、粉末化粧料全量に対して、透明感、伸び広がり、柔らかさ、しっとり感の観点から、0.5%以上が好ましく、2%以上がより好ましく、4%以上がさらにより好ましい。また、透明感、高温・多湿安定性の観点から、40%以下が好ましく、36%以下がより好ましく、32%以下がさらにより好ましい。また、0.5~40%が好ましく、2~36%がより好ましく、4~32%がさらにより好ましい。
これらの生分解性粉体は、市販品を用いることができる。例えば、ポリ乳酸であれば、Micro Powders, Inc.製の「エコソフトシリーズ」等が例示される。
(板状の体質粉体)
本発明における成分(B)板状の体質粉体において、板状の粉体とは、平均粒子径が平均厚みよりも大きい粉体である。また、体質粉体とは、粉末化粧料の賦形剤や感触調整剤として使用される粉体である。板状の体質粉体は、通常化粧料に使用されるものであれば、屈折率、材質等、特に限定せずいずれのものも使用できる。特に、アスペクト比は7以上が好ましく、10以上がさらに好ましく、15以上がさらにより好ましい。また、200以下が好ましく、150以下がより好ましく、120以下がさらにより好ましい。また、7~200が好ましく、10~150がより好ましく、15~120がさらにより好ましい。ここで、アスペクト比は、平均粒子径と粒子の平均厚さとの比により計算されるものであり、アスペクト比=(平均粒子径/平均厚さ)で定義される。厚さは、原子間力顕微鏡により基準面との差を測定し、相加平均したものを平均厚さとする。
例えば、無機粉体、有機粉体等が挙げられ、無機粉体としては、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成フルオロフロゴパイト(合成金雲母)、セリサイト、窒化ホウ素、オキシ塩化ビスマス、硫酸バリウム、ガラス末等が挙げられ、有機粉体としては、ウール末、シルク末、N-アシルアミノ酸末、金属石鹸末等の有機粉体が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。さらに、無機粉体、有機粉体は、複合粉体、光輝性粉体のように複合化したものを用いても良い。複合粉体としては、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン、酸化チタン含有シリカ、酸化亜鉛含有シリカ等が挙げられ、光輝性粉体としては、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、有機顔料被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラス末、アルミニウム末等が挙げられる。
また、成分(B)の平均粒子径は、1μm以上が好ましく、3μm以上がより好ましく、5μm以上がさらにより好ましい。また、100μm以下が好ましく、90μm以下がより好ましく、80μm以下がさらにより好ましい。また、1~100μmが好ましく、3~90μmがより好ましく、5~80μmがより好ましい。この範囲であれば、透明感、伸び広がり、高温・多湿安定性により優れるため、より好ましい。
本発明において成分(B)は、柔らかさ、しっとり感の観点から、無機粉体及び有機粉体を組み合わせて用いることが好ましい。特に成分(B)において、無機粉体としては、マイカ、合成フルオロフロゴパイト、セリサイト、窒化ホウ素、オキシ塩化ビスマス、硫酸バリウム、ガラス末、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母チタン、及び酸化チタン被覆ガラス末よりなる群から選択される1種又は2種以上が好ましい。さらに、前記無機粉体が、窒化ホウ素及び/又は合成フルオロフロゴパイトであることがさらにより好ましく、前記無機粉体が窒化ホウ素及び合成フルオロフロゴパイトであることが特に好ましい。
また、有機粉体としては、N-アシルアミノ酸末及び/又は金属石鹸末が好ましい。さらに、前記有機粉体は、ラウロイルリシンであることがさらにより好ましい。成分(B)は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施してあってもよい。
本発明における成分(B)の含有量は、特に限定されず、粉末化粧料全量に対して、透明感、柔らかさ、しっとり感の観点から、20%以上が好ましく、25%以上がより好ましく、30%以上がさらにより好ましい。また、柔らかさの観点から、70%以下が好ましく、65%以下がより好ましく、60%以下がさらにより好ましい。また、20~70%が好ましく、25~65%がより好ましく、30~60%がさらにより好ましい。
本発明において、前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)は、特に限定されないが、0.01以上が好ましく、0.03以上がより好ましく、0.05以上がさらにより好ましい。また、10以下が好ましく、5以下がより好ましく、3以下がさらにより好ましい。また、0.01~10が好ましく、0.03~5がより好ましく、0.05~3がさらにより好ましい。この範囲であれば、透明感、伸び広がり、柔らかさ、しっとり感により優れるため好ましい。
(金属酸化物)
本発明における成分(C)は、粒子形状(球状、針状、板状、不定形等)、粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)等により特に限定はされず、具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化アルミニウム、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化マグネシウム、酸化クロム、水酸化クロム等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、酸化チタン、酸化亜鉛、及び酸化鉄よりなる群から選択される1種又は2種以上が好ましい。これらの粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施してあってもよい。
本発明における成分(C)の形状は、特に限定されないが、例えば、板状であると透明感により優れるため、より好ましい。さらに、高温・多湿安定性の観点から、六角板状がさらにより好ましい。
また、本発明における成分(C)は、粉末化粧料にそのまま添加しても良く、他の成分と複合化して用いても良い。特に、成分(A)や後述の成分(D)等と物理的に結合させる等の複合化して用いると、透明感により優れるため、より好ましい。
本発明における成分(C)の含有量は、特に限定されず、粉末化粧料全量に対して、0.1%以上が好ましく、1.5%以上がより好ましく、3%以上がさらにより好ましい。また、25%以下が好ましく、20%以下がより好ましく、15%以下がさらにより好ましい。また、0.1~25%が好ましく、1.5~20%がより好ましく、3~15%がさらにより好ましい。この範囲であれば、透明感、伸び広がり、高温・多湿安定性により優れるため、より好ましい。
本発明において、前記成分(C)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(C)は、特に限定されないが、0.01以上が好ましく、0.05以上がより好ましく、0.1以上がさらにより好ましい。また、20以下が好ましく、15以下がより好ましく、10以下がさらにより好ましい。また、0.01~20が好ましく、0.05~15がより好ましく、0.1~10がさらにより好ましい。この範囲であれば、透明感、伸び広がり、高温・多湿安定性により優れるため好ましい。
(球状の無水ケイ酸)
本発明において、さらに成分(D)球状の無水ケイ酸を含有することができる。成分(D)は、球状であれば特に限定されず、真球状、楕円状、球状の一部又は全部に凹凸を有する略球状であっても良い。本発明における成分(D)球状の無水ケイ酸の(長径)/(短径)は、1.0~1.3が好ましく、1.0~1.1がより好ましい。また、多孔性か無孔性等の表面形状は特に限定せず使用することができる。特に成分(D)は、例えば、多孔質状の球状の無水ケイ酸、中空状の球状の無水ケイ酸であれば、その内部構造は特に限定されず、金属酸化物等の無機粉体、色素等の有機粉体、油剤等のエモリエント成分、有機紫外線吸収剤等を内包したものでもよい。成分(D)は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施してあってもよい。
本発明における成分(D)の平均粒子径は、特に限定されず、いずれの粒子径のものも使用できる。特に、2μm以上が好ましく、3μm以上がより好ましく、5μm以上がさらにより好ましい。また、30μm以下が好ましく、20μm以下がより好ましく、15μm以下がさらにより好ましい。また、2~30μmが好ましく、3~20μmがより好ましく、5~15μmがさらに好ましい。この範囲であれば、柔らかさ、伸び広がりにより優れるため、より好ましい。
また、成分(D)の比表面積は、10m/g以上が好ましく、50m/g以上がより好ましく、100m/g以上がさらにより好ましい。また、500m/g以下が好ましく、450m/g以下がより好ましく、400m/g以下がさらにより好ましい。10~500m/gが好ましく、50~450m/gがより好ましく、100~400m/gがさらにより好ましい。この範囲であれば、透明感、高温・多湿安定性により優れるため、より好ましい。ここで比表面積は、比表面積測定法(BET法:気体分子は窒素分子とした)により求めた値である。
成分(D)の市販品としては、例えば、多孔性のシリカとしては、Sillica micro bead P-1505 (日揮触媒化成社製)(平均粒子径10μm、比表面積160m/g)、サンスフェアL-51(AGCエスアイテック株式会社製)(平均粒子径5μm、比表面積300m/g)、サンスフェアL-51(AGCエスアイテック株式会社製)(平均粒子径3μm、比表面積300m/g)、ゴッドボールE-90C(鈴木油脂香料株式会社製)(平均粒子径30μm、比表面積450m/g)等が挙げられる。また、無孔性のシリカとしては、サンスフェアNP-200(AGCエスアイテック株式会社製)(平均粒子径20μm、比表面積100m/g)、サンスフェアNP-100(AGCエスアイテック株式会社製)(平均粒子径10μm、比表面積50m/g)、サンスフェアNP-30(AGCエスアイテック株式会社製)(平均粒子径4μm、比表面積40m/g)、シリカマイクロビードN-1505(日揮触媒化成社製)(平均粒子径10μm、比表面積100m/g)等が挙げられる。
本発明において、成分(D)の含有量は、特に限定されず、粉末化粧料全量に対して、0.5%以上が好ましく、1%以上がより好ましく、3%以上がさらにより好ましい。また、15%以下が好ましく、10%以下がより好ましく、8%以下がさらにより好ましい。また、0.5~15%が好ましく、1~10%がより好ましく、3~8%がさらにより好ましい。この範囲であれば、柔らかさ、伸び広がり、しっとり感により優れるため、より好ましい。
(セルロース末)
本発明において、さらに成分(E)セルロース末(ただし、前記成分(A)及び(B)を除く)を含有することができる。本発明において、セルロース末は、セルロース又はセルロースエステルから成るものを用いてもよい。セルロース末は、伸び広がりの観点から、球状又は扁平上のものが好ましく、さらに透明感の観点から、扁平状がより好ましい。
また、セルロース末の平均粒子径は、特に限定されないが、3μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましく、8μm以上がさらにより好ましい。また、50μm以下が好ましく、45μm以下がより好ましく、40μm以下がさらにより好ましい。また、3~50μmが好ましく、5~45μmがより好ましく、8~40μmがより好ましい。この範囲であれば、柔らかさ、しっとり感により優れるため、より好ましい。
本発明において、成分(E)の含有量は、特に限定されず、粉末化粧料全量に対して、0.01%以上が好ましく、0.05%以上がより好ましく、0.1%以上がさらにより好ましい。また、10%以下が好ましく、8%以下がより好ましく、6%以下がさらにより好ましい。また、0.01~10%が好ましく、0.05~8%がより好ましく、0.1~6%がさらにより好ましい。この範囲であれば、伸び広がり、しっとり感により優れるため、より好ましい。
本発明の粉末化粧料は、上記成分の他、成分(A)~(E)以外の粉体、油剤、界面活性剤、高分子、着色剤、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、酸化防止剤、香料、美容成分等を本発明の効果を妨げない範囲で適宜含有することができる。
本発明の粉末化粧料の形態としては、特に限定されず、皿状容器に圧縮成型して成る固形粉末化粧料、皿状容器に粉末状で充填して成る粉末状化粧料としても良く、保持体に本発明の粉末化粧料を担持しても良い。前記保持体は特に限定されず、紙、プラスチック等種々の材質を使用でき、形状についても特に限定されず、平面状、皿状、花型等種々の形状とすることができる。
本発明において、油剤を含有することで、固形粉末化粧料とする場合に粉体同士を結合させ、成形することができる。また、粉末状化粧料とする場合にも、伸び広がり、しっとり感の観点から、油剤を含有することが好ましい。
固形粉末化粧料とする場合、油剤の含有量は、特に限定されないが、固形粉末化粧料全量に対して、5%以上が好ましく、7%以上がより好ましく、9%以上がさらにより好ましい。また、50%以下が好ましく、40%以下がより好ましく、30%以下がさらにより好ましい。また、5~50%が好ましく、7~40%がより好ましく、9~30%がさらにより好ましい。この範囲であれば、伸び広がり、しっとり感により優れるため、より好ましい。
一方、粉末状化粧料とする場合、油剤の含有量は、特に限定されないが、粉末状化粧料全量に対して、0.1%以上が好ましく、0.5%以上がより好ましく、0.8%以上がさらにより好ましい。また、5%以下が好ましく、4%以下がより好ましく、3%以下がさらにより好ましい。また、0.1~5%が好ましく、0.5~4%がより好ましく、0.8~3%がさらにより好ましい。この範囲であれば、粉末状化粧料がダマになったり、固化することなく、伸び広がり、しっとり感により優れるため、より好ましい。
本発明の粉末化粧料は、通常公知の方法で製造することができる。特に限定されないが 、例えば、成分(A)~(C)及び必要に応じて成分(D)、(E)、及びその他の粉体を含む粉体を混合し、これに油剤、及びその他の任意成分を混合した後、粉砕し粉末状にする方法等が挙げられる。また、充填方法としては、粉末状化粧料とする場合、粉砕後、整粒して容器に充填して得ることができる。一方、固形粉末化粧料とする場合、粉砕後、圧縮成形して固形粉末状にする方法、溶媒と混錬してスラリー状にして、容器に充填し、溶媒を除去して固形粉末状にする方法等が挙げられる。前記溶媒としては、イソドデカン、揮発性ジメチコン等の揮発性油剤、水、水とエタノールの混合溶媒等が挙げられる。また、保持体に担持する場合に、担持する方法としては、特に限定されず、例えば、エタノール、水、揮発性油剤、不揮発性の低分子量油剤等の溶媒を本発明の粉末化粧料に添加して混錬し、スラリー状にして保持体に担持させ、前記溶媒を吸い取り、乾燥することで得られる湿式充填方法等が挙げられる。
本発明の粉末化粧料の性状は、特に限定されないが、粉末状化粧料、固形粉末化粧料とすることができる。また、本発明は、ファンデーション、フェイスパウダー、アイカラー、チークカラー、アイブロウ、アイライナー、口紅等のメイクアップ化粧料、ボディパウダー、美白パウダー等の基礎化粧料、毛髪着色料等の毛髪化粧料等に適用可能であり、透明感、伸び広がりの観点から、メイクアップ化粧料が好ましい。
なお、本発明は以下の構成をとることもできる。
[1]
次の成分(A)~(C);
(A)生分解性粉体
(B)板状の体質粉体
(C)金属酸化物
を含有する粉末化粧料。
[2]
前記成分(B)板状の体質粉体が、無機粉体及び有機粉体である[1]に記載の粉末化粧料。
[3]
前記成分(B)における無機粉体が、マイカ、合成フルオロフロゴパイト、セリサイト、窒化ホウ素、オキシ塩化ビスマス、硫酸バリウム、ガラス末、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母チタン、及び酸化チタン被覆ガラス末よりなる群から選択される1種又は2種以上である[2]に記載の粉末化粧料。
[4]
前記成分(B)における有機粉体が、N-アシルアミノ酸末及び/又は金属石鹸末である[2]又は[3]に記載の粉末化粧料。
[5]
さらに、成分(D)球状の無水ケイ酸を含有する[1]~[4]いずれかに記載の粉末化粧料。
[6]
さらに、成分(E)セルロース末(ただし、前記成分(A)及び(B)を除く)を含有する[1]~[5]いずれかに記載の粉末化粧料。
[7]
前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)が、0.01~10である[1]~[6]いずれかに記載の粉末化粧料。
[8]
前記成分(C)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(C)が、0.01~20である[1]~[7]いずれかに記載の粉末化粧料。
以下に実施例を挙げて、本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1~17及び比較例1~4:粉末状フェイスパウダー
下記表1~2に示す処方の粉末状フェイスパウダーを下記に示す製造方法で調製し、(イ)透明感、(ロ)伸び広がり、(ハ)柔らかさ、(ニ)しっとり感、(ホ)高温・多湿安定性について、下記評価方法により評価した。その結果も併せて表1~2に示す。
*1:SILICA MICRO BEAD BA-1(日揮触媒化成社製)
*2:SHP-6(水島合金鉄社製)
*3:PDM-10S(トピー工業社製)
*4:アミホープ LL(味の素社製)
*5:FLAMENCO SPARKLE RED 420J(BASF社製)
*6:マツモトマイクロスフェアーM-305QD7(松本油脂製薬社製)
*7:サンスフェア NP-100(AGCエスアイテック社製)
*8:XZ-300F-LP(堺化学工業社製)
(製造方法)
A.成分(1)~(17)をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.成分(18)~(20)を室温で均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.Cを粉砕し、メッシュ(メッシュ径:200μm)付きコンパクト容器に充填して粉末状フェイスパウダーを得た。
(評価方法1)
下記評価項目(イ)~(ニ)の項目について、化粧料評価専門パネル20名に各試料を、化粧用パフを用いて塗布してもらい、各自が下記絶対評価基準に従って5段階に評価し、試料毎に評点を付け、更に全パネルの評点の平均点を下記判定基準に従って判定した。なお、「透明感」については、仕上がった化粧膜が厚みを感じることなく素肌に透き通るように一体化しているように感じるかどうか、「伸び広がり」は、塗布時に途中でかすれることなく均一に伸ばせるかどうか、「柔らかさ」については、塗布時に、柔らかな感触であるかどうか、「しっとり感」は、塗布後の肌がしっとりとした感触を感じ、乾燥感を感じないかどうかを評価した。
(評価項目)
(イ)透明感
(ロ)伸び広がり
(ハ)柔らかさ
(ニ)しっとり感
<絶対評価基準>
〔評点〕 : 〔評価結果〕
5 : 非常に良好
4 : 良好
3 : 普通
2 : やや不良
1 : 不良
<判定基準>
〔判定〕 : 〔評点の平均点〕
◎ : 4.5以上
〇 : 3.5以上4.5未満
△ : 2以上3.5未満
× : 2未満
(評価方法2)
評価項目(ホ)について、各試料の高温・多湿安定性の評価を下記測定条件にて行った。
<測定条件>
調製した各試料を6号規格ビンに10g充填し、温度40℃、湿度75%RHの恒温槽にて1日静置する。恒温槽から各試料を取り出し、匂いを確認し、下記判定基準により判定した。
<判定基準>
〔判定〕 : 〔評価結果〕
◎ : 変臭が確認されない
○ : わずかに変臭が確認される
× : 著しい変臭が確認される
表1~2の結果から明らかなように、実施例1~17は、透明感、伸び広がり、柔らかさ、しっとり感、高温・多湿安定性に優れたものであった。一方、成分(A)を含有しない比較例1では、伸び広がり、柔らかさ、しっとり感が得られなかった。成分(B)の代わりにポリメタクリル酸メチルを含有する比較例2では透明感、伸び広がり、高温・多湿安定性が得られなかった。成分(B)の代わりに多孔質シリカを含有する比較例3では、柔らかさ、しっとり感が得られなかった。成分(C)を含有しない比較例4では、高温・多湿安定性が得られなかった。
実施例18:固形粉末状ファンデーション
成分 (%)
(1)酸化亜鉛 *8(成分C) 5
(2)ポリ乳酸 (成分A) 15
(3)コーンスターチ (成分A) 5
(4)セルロース *9(成分E) 5
(5)合成フルオロフロゴパイト *10 (成分B) 10
(6)ラウロイルグルタミン酸Na処理酸化チタン *11(成分C) 10
(7)硫酸バリウム *12(成分B) 10
(8)タルク(不定形、12μm) 残量
(9)窒化ホウ素 *13(成分B) 10
(10)球状無水ケイ酸(粒形:10μm) (成分D) 6
(11)ステアロイルグルタミン酸2Na処理ベンガラ *14
(成分C) 0.5
(12)ステアロイルグルタミン酸2Na処理黄色酸化鉄 *15
(成分C) 1.7
(13)ステアロイルグルタミン酸2Na処理黒色酸化鉄 *16
(成分C) 0.15
(14)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5
(15)イソノナン酸イソトリデシル 3
(16)セスキステアリン酸ソルビタン 1
(17)トリメチルシロキシケイ酸 0.5
(18)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 0.5
(19)メチルパラベン 1
(20)イソドデカン 1
(21)ペンチレングリコール 0.2
(22)スクワラン 1
*9:CELLULOBEADS D-5(大東化成工業社製)
*10:PDM-5L(トピー工業社製)
*11:ASL-1 TiO2 MP-1133(大東化成工業社製)
*12:板状硫酸バリウム H(堺化学工業社製)
*13:SHP-3(水島合金鉄社製)
*14:NAI-レッドR-516PS(100%)(三好化成社製)
*15:NAI-イエローLL-100P(100%)(三好化成社製)
*16:NAI-ブラックBL-100P(100%)(三好化成社製)
(製造方法)
A:成分(1)~(13)をヘンシェルミキサーで均一に分散する。
B:成分(14)~(22)を室温で均一に分散する。
C:Aをヘンシェルミキサーにて攪拌しながら、Bを添加し、均一に分散する。
D:Cをパルベライザーにて粉砕する。
E:Dを金皿に充填し、圧縮成型し、固形粉末状ファンデーションを得た。
得られた固形粉末状ファンデーションは、透明感、伸び広がり、柔らかさ、しっとり感、高温・多湿安定性に優れるものであった。また、(A)/(B)は、0.67であり、(A)/(C)は、1.15であった。
実施例19:頬紅
成分 (%)
(1)酸化亜鉛 *17(成分C) 3
(2)ポリ乳酸 (成分A) 8
(3)セルロース *18 (成分E) 5
(4)合成フルオロフロゴパイト *19(成分B) 3
(5)酸化鉄被覆雲母チタン (成分B) 5
(6)マイカ (成分B) 15
(7)タルク(不定形、5μm) 残量
(8)窒化ホウ素 *20 (成分B) 5
(9)ラウリン酸亜鉛処理セリサイト (成分B) 10
(10)黄色4号 0.5
(11)赤色226号 0.5
(12)ミネラルオイル 3
(13)テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 3
(14)ワセリン(融点49℃) 5
(15)(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー *21 3
(16)ジメチルポリシロキサン(25℃動粘度 6CS) 1
(17)クオタ二ウム-18ヘクトライト 0.5
(18)トコフェロール 0.1
(19)クロルフェネシン 0.2
(20)ヒアルロン酸Na 0.001
(21)加水分解コラーゲン 0.001
(22)シア脂 0.1
(23)香料 0.1
*17:XZ-100F(堺化学工業社製)
*18:CELLULOBEADS D-30(大東化成工業社製)
*19:PDM-40L(トピー工業社製)
*20:CCS102-JA BORON NITRIDE Powder(モメンティブ ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
*21:KSG-310(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分(1)~(11)をスーパーミキサーで均一に混合する。
B:成分(12)~(23)を70℃に加熱し、均一に混合する。
C:AにBを添加し、室温で均一に混合する。
D:C100部に溶剤(軽質流動イソパラフィン)を60部添加して混合し、スラリー状の混合物を得る。
E:Dを金皿に充填し、圧縮プレスし、溶剤を一部除去する。
F:Eを70℃で一昼夜乾燥し、溶剤を完全に除去して頬紅を得た。
得られた頬紅は、透明感、柔らかさ、しっとり感、高温・多湿安定性に優れ、伸び広がりが良好なものであった。また、(A)/(B)は、0.21であり、(A)/(C)は、2.67であった。
実施例20:アイカラー
成分 (%)
(1)赤色226号 0.8
(2)黄色4号 0.5
(3)黄色酸化鉄(成分C) 2
(4)黒色酸化鉄(成分C) 0.5
(5)酸化チタン被覆合成金雲母 *22(成分B) 10
(6)酸化チタン被覆ガラス末 *23(成分B) 5
(7)リン脂質0.05%処理タルク(不定形、8μm) 残量
(8)合成フルオロフロゴパイト *10(成分B) 5
(9)オキシ塩化ビスマス *24(成分B) 10
(10)ポリ乳酸 (成分A) 20
(11)ラウロイルリシン *4(成分B) 1
(12)トリメリト酸トリトリデシル 5
(13)トリエチルヘキサノイン 5
(14)ホホバ種子油 0.5
(15)セスキイソステアリン酸ソルビタン *25 1
(16)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
*22:HELIOS R300S(トピー工業社製)
*23:マイクログラス メタシャイン MT1120RR(日本板硝子社製)
*24:PEARL-GLO UVR(ENGELHARD社製)
*25:コスモール182(日清オイリオ社製)
(製造方法)
A:成分(1)~(11)をスーパーミキサーで均一に混合する。
B:成分(12)~(16)を均一に混合する。
C:AにBを添加し均一に混合する。
D:Cを粉砕し金皿にプレス成型してアイカラーを得た。
得られたアイカラーは、透明感、柔らかさ、高温・多湿安定性に優れ、伸び広がり、しっとり感が良好なアイカラーであった。また、(A)/(B)は、0.65であり、(A)/(C)は、8であった。
実施例21:ボディパウダー
成分 (%)
(1)酸化亜鉛 (成分C) 3
(2)黄色酸化鉄 (成分C) 0.5
(3)ポリ乳酸 (成分A) 35
(4)セルロース末 (成分E) 10
(5)窒化ホウ素 *13(成分B) 5
(6)ラウロイルリシン *4(成分B) 15
(7)球状無水ケイ酸 (成分D) 15
(8)ステアリン酸Mg6%処理セリサイト (成分B) 10
(9)タルク(不定形、12μm) 残量
(10)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー *26 1
(11)リンゴ酸ジイソステアリル 1
(12)パルミチン酸オクチル 1
(13)カカオ脂 0.5
(14)シア脂 0.5
(15)アストロカリウムムルムル種子油 0.1
(16)トリプロピレングリコール 0.2
*26:KSG-016F(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分(1)~(9)をスーパーミキサーで均一に混合する。
B:成分(10)~16)を70℃に加熱し、均一に混合する。
C:AにBを添加し均一に混合する。
D:Cをパルベライザーで粉砕し、樹脂皿に充填して圧縮成型をし、ボディパウダーを得た。
得られたボディパウダーは、透明感、伸び広がり、柔らかさ、しっとり感、高温・多湿安定性に優れるものであった。また、(A)/(B)は、1.17であり、(A)/(C)は、10であった。
実施例22:ファンデーション
成分 (%)
(1)微粒子酸化チタン(70%)・コーンスターチ複合粉体
*27(成分A、C) 10
(2)赤色酸化鉄 (成分C) 0.5
(3)黄色酸化鉄 (成分C) 2.2
(4)黒色酸化鉄 (成分C) 0.2
(5)酸化鉄1%被覆酸化チタン(成分C) 10
(6)シリコーン3%処理酸化亜鉛(成分C) 5
(7)ポリ乳酸 (成分A) 15
(8)セルロース末 *9(成分E) 3
(9)タルク(不定形、12μm) 残量
(10)窒化ホウ素 *13(成分B) 5
(11)ラウロイルリシン *4(成分B) 7
(12)(フッ化/水酸化/酸化)/(Mg/K/ケイ素)
*27(成分B) 10
(13)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5
(14)ジメチルポリシロキサン(25℃動粘度 6CS) 3
(15)流動パラフィン 2
(16)クロルフェネシン 0.2
(17)加水分解ヒアルロン酸 0.1
*27:ミクロマイカ MK-200K(片倉コープアグリ社製)
(製造方法)
A:成分(1)~(12)をスーパーミキサーで均一に混合する。
B:成分(13)~(17)を均一に混合する。
C:AにBを添加し均一に混合する。
D:C100部に溶剤(ジメチルポリシロキサン(25℃動粘度 10CS))を70部添加して混合し、スラリー状の混合物を得る。
E:Dを金皿に充填し、表面に吸い取り紙を置き加圧して溶剤の一部を除去する。
F:Eを70℃の恒温槽に10時間放置し、溶剤を除去して、ファンデーションを得た。
得られたファンデーションは、透明感、伸び広がり、柔らかさ、しっとり感、高温・多湿安定性に優れるものであった。また、(A)/(B)は、0.82であり、(A)/(C)は、0.72であった。

Claims (8)

  1. 次の成分(A)~(C);
    (A)生分解性粉体
    (B)板状の体質粉体
    (C)金属酸化物
    を含有する粉末化粧料。
  2. 前記成分(B)板状の体質粉体が、無機粉体及び有機粉体である請求項1に記載の粉末化粧料。
  3. 前記成分(B)における無機粉体が、マイカ、合成フルオロフロゴパイト、セリサイト、窒化ホウ素、オキシ塩化ビスマス、硫酸バリウム、ガラス末、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母チタン、及び酸化チタン被覆ガラス末よりなる群から選択される1種又は2種以上である請求項2に記載の粉末化粧料。
  4. 前記成分(B)における有機粉体が、N-アシルアミノ酸末及び/又は金属石鹸末である請求項2又は3に記載の粉末化粧料。
  5. さらに、成分(D)球状の無水ケイ酸を含有する請求項1又は2に記載の粉末化粧料。
  6. さらに、成分(E)セルロース末(ただし、前記成分(A)及び(B)を除く)を含有する請求項1又は2に記載の粉末化粧料。
  7. 前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)が、0.01~10である請求項1又は2に記載の粉末化粧料。
  8. 前記成分(C)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(C)が、0.01~20である請求項1又は2に記載の粉末化粧料。


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