JP2024065801A - 整髪剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】1)経時的な粘度の低下を抑えることができ、2)毛髪に艶を良好に付与することができ、3)髪を立ち上げる整髪力を高めることができ、4)毛髪に毛束感を付与することができ、5)毛髪のべたつきを抑えることができる整髪剤組成物を提供する。【解決手段】本発明の整髪剤組成物は、エチレンオキシドの平均付加モル数が35~55のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(成分A1)15.0~40.0質量%と、エチレンオキシドの平均付加モル数が60~120のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(成分A2)0.5~10.0質量%と、ロウ(成分B)5.0~20.0質量%と、炭化水素油、エステル油、及び植物油からなる群より選ばれる25℃で液状の不揮発性油剤(成分C)0.1~5.0質量%と、水(成分D)25.0~70.0質量%とを含む。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪を整える整髪剤に好適に用いられる整髪剤組成物に関する。
毛髪を整えるために用いられる整髪剤組成物が発揮し得る整髪特性には、様々な整髪特性がある。例えば、整髪特性としては、毛髪同士をまとめる特性(例えば、毛髪をタイトにまとめる特性等)、毛髪に毛束感を付与する特性(アレンジ力)、髪を固める特性、髪を立ち上げる特性、髪型を長時間保持する特性、毛髪に艶を付与する特性、並びに、毛髪同士の滑りを良くしてさらさら感を付与する特性等が挙げられる。
整髪剤組成物は、目的とする整髪スタイルや、対象とする髪質などに応じて、上記の整髪特性のうちの一つ又は複数を発揮するように設計されている。また、整髪剤組成物の性状についても、液状、ジェル状及びグリース状などの種々の性状があり、それぞれの性状の整髪剤組成物が、それぞれ異なる使用性、使用感や整髪特性を有する。また、性状が異なる整髪剤組成物では、異なる組成設計が行われている。
整髪剤組成物の中でも、グリース状の整髪剤組成物(所謂、ヘアグリースやヘアポマード)は、流動性を有さないか、又はジェル状の整髪剤組成物と比べて低い流動性を有し、固形状又はペースト状の性状を有する。このため、グリース状の整髪剤組成物は、ジャー容器などに充填して、容器から指で適量をとるなどして使用することができ、取扱い性に優れるという特徴を有する。
このようなグリース状の整髪剤組成物の一例として、下記の特許文献1には、ポリオキシエチレン構造を有するノニオン界面活性剤(A)を15~40質量%と、25℃で固形のワックス(B)を1~40質量%と、液状油(C)を1~30質量%とを含む毛髪用グリースが開示されている。
特開2019-131521号公報
グリース状の整髪剤組成物は、一般に、毛髪に艶を付与する特性を有する。しかしながら、従来のグリース状の整髪剤組成物では、毛髪に艶を付与する特性を維持したまま、髪を立ち上げる整髪力を高めたり、毛髪に毛束感を付与することができる程度にまで毛束形成力を高めたりすることは困難である。
グリース状の整髪剤組成物において、髪を立ち上げる整髪力を高めたり、毛束形成力を高めたりするために、ロウを配合することが考えられる。しかしながら、ロウを単に配合した場合には、経時的に粘度が低下したり、毛髪にべたつきが生じたりしやすい。
本発明の目的は、1)経時的な粘度の低下を抑えることができ、2)毛髪に艶を良好に付与することができ、3)髪を立ち上げる整髪力を高めることができ、4)毛髪に毛束感を付与することができ、5)毛髪のべたつきを抑えることができる整髪剤組成物を提供することである。
本発明は、下記成分(A1)と、下記成分(A2)と、下記成分(B)と、下記成分(C)と、下記成分(D)とを含み、前記成分(A1)の含有量が、15.0質量%以上、40.0質量%以下であり、前記成分(A2)の含有量が、0.5質量%以上、10.0質量%以下であり、前記成分(B)の含有量が、5.0質量%以上、20.0質量%以下であり、前記成分(C)の含有量が、0.1質量%以上、5.0質量%以下であり、前記成分(D)の含有量が、25.0質量%以上、70.0質量%以下である、整髪剤組成物を提供する。
成分(A1):エチレンオキシドの平均付加モル数が35以上、55以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
成分(A2):エチレンオキシドの平均付加モル数が60以上、120以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
成分(B):ロウ
成分(C):炭化水素油、エステル油、及び植物油からなる群より選ばれる25℃で液状の不揮発性油剤
成分(D):水
本発明の整髪剤組成物は、下記成分(E)を含み、前記成分(E)の含有量が、0.1質量%以上、3.0質量%以下であることが好ましい。
成分(E):炭素数が12以上、24以下の脂肪族アルコール
本発明の整髪剤組成物は、下記成分(F)を含むことが好ましい。
成分(F):水溶性ポリマー
本発明の整髪剤組成物では、前記成分(F)が、下記成分(F1)であることが好ましい。
成分(F1):キサンタンガム
本発明の整髪剤組成物では、性状がグリース状であることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物では、1)経時的な粘度の低下を抑えることができ、2)毛髪に艶を良好に付与することができ、3)髪を立ち上げる整髪力を高めることができ、4)毛髪に毛束感を付与することができ、5)毛髪のべたつきを抑えることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の整髪剤組成物は、エチレンオキシドの平均付加モル数が35以上、55以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と、エチレンオキシドの平均付加モル数が60以上、120以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と、ロウと、炭化水素油、エステル油、及び植物油からなる群より選ばれる25℃で液状の不揮発性油剤と、水とを含む。
本明細書においては、上記「エチレンオキシドの平均付加モル数が35以上、55以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油」を「成分(A1)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「エチレンオキシドの平均付加モル数が60以上、120以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油」を「成分(A2)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「ロウ」を「成分(B)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「炭化水素油、エステル油、及び植物油からなる群より選ばれる25℃で液状の不揮発性油剤」を「成分(C)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「水」を「成分(D)」と称する場合がある。
したがって、本発明の整髪剤組成物は、成分(A1)と、成分(A2)と、成分(B)と、成分(C)と、成分(D)とを含む。
本発明の整髪剤組成物では、成分(A1)の含有量が、15.0質量%以上、40.0質量%以下であり、成分(A2)の含有量が、0.5質量%以上、10.0質量%以下であり、成分(B)の含有量が、5.0質量%以上、20.0質量%以下であり、成分(C)の含有量が、0.1質量%以上、5.0質量%以下であり、成分(D)の含有量が、25.0質量%以上、70.0質量%以下である。
本発明の整髪剤組成物では、上記の構成が備えられているので、1)経時的な粘度の低下を抑えることができ、2)毛髪に艶を良好に付与することができ、3)髪を立ち上げる整髪力を高めることができ、4)毛髪に毛束感を付与することができ、5)毛髪のべたつきを抑えることができる。本発明の整髪剤組成物では、上述した1)-5)の効果を全て発揮することができる。
本発明の整髪剤組成物では、経時的な粘度の低下を抑えることができるので、性状の安定した組成物とすることができる。例えば、本発明の整髪剤組成物がグリース状の整髪剤組成物である場合には、該整髪剤組成物の経時的な流動化を防ぐことができる。これにより、製造直後の整髪剤組成物を必要以上に硬くする必要がなく、整髪剤組成物ののびを良好に維持することができ、使用性を高めることができる。本発明の整髪剤組成物では、比較的高い温度(例えば40℃)で保存された場合であっても、経時的な粘度の低下を抑えることができる。
本発明の整髪剤組成物は、炭素数が12以上、24以下の脂肪族アルコールを含んでいてもよい。
本明細書においては、上記「炭素数が12以上、24以下の脂肪族アルコール」を「成分(E)」と称する場合がある。
本発明の整髪剤組成物は、水溶性ポリマーを含んでいてもよい。
本明細書においては、上記「水溶性ポリマー」を「成分(F)」と称する場合がある。
本発明の整髪剤組成物は、多価アルコールを含んでいてもよい。
本明細書においては、上記「多価アルコール」を「成分(G)」と称する場合がある。
本発明の整髪剤組成物は、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、セスキイソステアリン酸ソルビタン、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、及びヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルからなる群より選ばれる成分を含んでいてもよい。
本明細書においては、上記「(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、セスキイソステアリン酸ソルビタン、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、及びヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルからなる群より選ばれる成分」を「成分(H)」と称する場合がある。
本発明の整髪剤組成物は、揮発性油剤を含んでいてもよい。
本明細書においては、上記「揮発性油剤」を「成分(I)」と称する場合がある。
本発明の整髪剤組成物は、成分(A1)~成分(I)以外の他の成分を含んでいてもよい。
上記の成分、例えば、成分(A1)、成分(A2)、成分(B)、成分(C)、成分(E)、成分(F)、成分(G)、成分(H)、成分(I)や他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
なお、本明細書において、整髪剤組成物に含まれる各成分の含有量とは、整髪剤組成物中に含まれる全ての該成分の含有量の合計を意味する。例えば、成分(A1)の含有量とは、整髪剤組成物中の全ての成分(A1)の含有量の合計を意味する。
以下、本発明の整髪剤組成物に用いられる各成分の詳細を説明する。
(成分(A1))
成分(A1)は、エチレンオキシドの平均付加モル数が35以上、55以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である。成分(A1)を用いることにより、整髪剤組成物の性状をグリース状とすることができる。成分(A1)によってグリース状の性状とすることができるのは、成分(A1)がヘキサゴナル液晶を形成するためであると推定されるが、理由はこれに限定されない。また、成分(A1)を用いることにより、賦形性を高めることができる。さらに、成分(A1)を用いることにより、毛髪に艶を良好に付与することができ、髪を立ち上げる整髪力及び毛束形成力を高めることができる。成分(A1)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(A1)のエチレンオキシドの平均付加モル数(ポリオキシエチレン部分のエチレンオキシド(EO)の平均付加モル数)は、35以上、55以下であり、好ましくは40以上、好ましくは50以下である。上記平均付加モル数が上記下限以上及び上記上限以下であると、毛髪に艶をより一層良好に付与することができ、髪を立ち上げる整髪力及び毛束形成力をより一層高めることができる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A1)の含有量は、15.0質量%以上、40.0質量%以下である。成分(A1)の含有量が15.0質量%未満であると、毛髪に艶を良好に付与することができなかったり、髪を立ち上げる整髪力や毛束形成力が低下したりする。また、成分(A1)の含有量が15.0質量%未満であると、整髪剤組成物の性状をグリース状とすることができないことがある。成分(A1)の含有量が40.0質量%を超えると、整髪剤組成物自体が過度に硬くなって、整髪剤組成物ののびが低下しやすくなる。また、べたつきが強くなったり、重みで髪を立ち上げる整髪力が低下したりする。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A1)の含有量は、好ましくは20.0質量%以上、より好ましくは21.0質量%以上、好ましくは30.0質量%以下、より好ましくは28.0質量%以下である。成分(A1)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、毛髪に艶をより一層良好に付与することができ、髪を立ち上げる整髪力及び毛束形成力をより一層高めることができる。また、整髪剤組成物の性状をグリース状としやすくなる。また、成分(A1)の含有量が上記上限以下であると、整髪剤組成物ののびをより一層良好にすることができ、また、べたつきをより一層抑えることができる。
(成分(A2))
成分(A2)は、エチレンオキシドの平均付加モル数が60以上、120以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である。成分(A2)を成分(A1)と組み合わせて用いることにより、経時的な粘度の低下を抑えることができる。成分(A2)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(A2)のエチレンオキシドの平均付加モル数(ポリオキシエチレン部分のエチレンオキシド(EO)の平均付加モル数)は、60以上、120以下であり、好ましくは80以上、好ましくは100以下である。上記平均付加モル数が上記下限以上及び上記上限以下であると、経時的な粘度の低下をより一層抑えることができる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A2)の含有量は、0.5質量%以上、10.0質量%以下である。成分(A2)の含有量が0.5質量%未満であると、経時的な粘度の低下を抑えることができないことがある。成分(A2)の含有量が10.0質量%を超えると、整髪剤組成物自体が過度に硬くなって、整髪剤組成物ののびが低下しやすくなる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A2)の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは2.0質量%以上、好ましくは8.0質量%以下、より好ましくは6.0質量%以下である。成分(A2)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、経時的な粘度の低下をより一層抑えることができる。成分(A2)の含有量が上記上限以下であると、整髪剤組成物ののびをより一層良好にすることができる。
(成分(B))
成分(B)は、ロウである。成分(B)は、ワックスエステルであるロウである。成分(B)からは、炭化水素ワックスは除かれるものとする。成分(B)を用いることにより、髪を立ち上げる整髪力及び毛束形成力を高めることができる。また、成分(B)を用いることにより、賦形性を高めることができる。成分(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(B)は、動植物ロウであることが好ましい。
成分(B)としては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、コメヌカロウ、ヒマワリ種子ロウ、モクロウ、セラックロウ、及び鯨ロウ等が挙げられる。
髪を立ち上げる整髪力をより一層高める観点から、成分(B)は、キャンデリラロウ及びカルナウバロウからなる群より選ばれるロウ(少なくとも1のロウ)を含むことが好ましい。
本明細書においては、上記「キャンデリラロウ及びカルナウバロウからなる群より選ばれるロウ」を「成分(B1)」と称する場合がある。
したがって、成分(B)は、成分(B1)を含むことが好ましい。成分(B)は、成分(B1)であることがより好ましい。本発明の整髪剤組成物は、成分(B1)を含むことが好ましい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(B1)の含有量は、好ましくは5.0質量%以上、より好ましくは8.0質量%以上、更に好ましくは10.0質量%以上、好ましくは20.0質量%以下、より好ましくは18.0質量%以下、更に好ましくは16.0質量%以下である。成分(B1)の含有量が上記下限以上であると、髪を立ち上げる整髪力をより一層高めることができる。成分(B1)の含有量が上記上限以下であると、べたつきをより一層抑えることができる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、5.0質量%以上、20.0質量%以下である。成分(B)の含有量が5.0質量%未満であると、髪を立ち上げる整髪力や毛束形成力が低下しやすい。成分(B)の含有量が20.0質量%を超えると、整髪剤組成物自体が過度に硬くなって、整髪剤組成物ののびが低下しやすくなる。また、べたつきが強くなることがある。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、好ましくは10.0質量%以上、好ましくは18.0質量%以下、より好ましくは16.0質量%以下である。成分(B)の含有量が上記下限以上であると、髪を立ち上げる整髪力及び毛束形成力をより一層高めることができる。成分(B)の含有量が上記上限以下であると、べたつきをより一層抑えることができる。
(成分(C))
成分(C)は、炭化水素油、エステル油、及び植物油からなる群より選ばれる25℃で液状の不揮発性油剤(少なくとも1の25℃で液状の不揮発性油剤)である。成分(C)を用いることにより、毛髪に艶を良好に付与することができる。また、成分(C)と成分(B)とを併用することにより、毛束形成力を高めることができる。成分(C)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記炭化水素油(25℃で液状の不揮発性炭化水素油)としては、α-オレフィンオリゴマー、スクワラン(合成スクワラン、植物性スクワラン)、スクワレン、及び流動パラフィン(ミネラルオイル)等が挙げられる。
上記エステル油(25℃で液状の不揮発性エステル油)としては、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、ネオペンタン酸イソデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、パルミチン酸エチルヘキシル(パルミチン酸オクチル)、エチルヘキサン酸セチル、イソステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、セバシン酸ジエチルヘキシル、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット、及びデカイソステアリン酸ポリグリセリル-10等が挙げられる。
上記植物油(25℃で液状の不揮発性植物油)としては、アボカド油、アルガンオイル、オリーブ油、コメヌカ油、ダイズ油、トウモロコシ油、ヒマシ油、ブドウ種子油、ククイナッツ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、クランベアビシニカ種子油、メドウフォーム油及びヒマワリ油等が挙げられる。
毛髪に艶をより一層良好に付与する観点及び毛束形成力をより一層高める観点から、成分(C)は、イソノナン酸イソノニル、ヒマシ油、パルミチン酸エチルヘキシル、及びミネラルオイルからなる群より選ばれる25℃で液状の不揮発性油剤(少なくとも1の25℃で液状の不揮発性油剤)を含むことが好ましい。
本明細書においては、上記「イソノナン酸イソノニル、ヒマシ油、パルミチン酸エチルヘキシル、及びミネラルオイルからなる群より選ばれる25℃で液状の不揮発性油剤」を「成分(C1)」と称する場合がある。
したがって、成分(C)は、成分(C1)を含むことが好ましい。成分(C)は、成分(C1)であることがより好ましい。本発明の整髪剤組成物は、成分(C1)を含むことが好ましい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(C1)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは2.5質量%以下、更に好ましくは2.0質量%以下である。成分(C1)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、毛束形成力をより一層高めることができる。成分(C1)の含有量が上記上限以下であると、髪を立ち上げる整髪力を高く維持することができる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、0.1質量%以上、5.0質量%以下である。成分(C)の含有量が0.1質量%未満であると、毛髪間の粘着力を高めることができず、毛束形成力が低下しやすい。成分(C)の含有量が5.0質量%を超えると、成分(B)を過度に可塑化してしまうためと考えられるが、髪を立ち上げる整髪力が低下しやすい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、好ましくは2.5質量%以下、より好ましくは2.0質量%以下である。成分(C)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、毛束形成力をより一層高めることができる。成分(C)の含有量が上記上限以下であると、髪を立ち上げる整髪力を高く維持することができる。
(成分(D))
成分(D)は、水である。成分(D)は精製水であることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、25.0質量%以上、70.0質量%以下である。成分(D)の含有量が25.0質量%未満であると、整髪剤組成物自体が過度に硬くなって、整髪剤組成物ののびが低下しやすくなる。成分(D)の含有量が70.0質量%を超えると、毛髪に艶を良好に付与することができなかったり、髪を立ち上げる整髪力や毛束形成力が低下したりする。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、好ましくは30.0質量%以上、より好ましくは35.0質量%以上、好ましくは65.0質量%以下、より好ましくは60.0質量%以下である。成分(D)の含有量が上記下限以上であると、整髪剤組成物ののびをより一層良好にすることができる。成分(D)の含有量が上記上限以下であると、毛髪に艶をより一層良好に付与することができ、髪を立ち上げる整髪力及び毛束形成力をより一層高めることができる。
(成分(E))
成分(E)は、炭素数が12以上、24以下の脂肪族アルコールである。本発明の整髪剤組成物は、成分(E)を含むことが好ましい。成分(E)は、所謂、高級アルコールである。成分(E)を用いることにより、経時的な粘度の低下をより一層抑えることができる。成分(E)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(E)としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、2-オクチルドデカノール、オレイルアルコール、デシルテトラデカノール、及びベヘニルアルコール等が挙げられる。
経時的な粘度の低下をより一層抑える観点からは、成分(E)は、ミリスチルアルコール、イソステアリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、及びベヘニルアルコールからなる群より選ばれる脂肪族アルコール(少なくとも1の脂肪族アルコール)を含むことが好ましい。
本明細書においては、上記「ミリスチルアルコール、イソステアリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、及びベヘニルアルコールからなる群より選ばれる脂肪族アルコール」を「成分(E1)」と称する場合がある。
したがって、成分(E)は、成分(E1)を含むことが好ましい。成分(E)は、成分(E1)であることがより好ましい。本発明の整髪剤組成物は、成分(E1)を含むことが好ましい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(E1)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、好ましくは3.0質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下である。成分(E1)の含有量が上記下限以上であると、経時的な粘度の低下をより一層抑えることができる。成分(E1)の含有量が上記上限以下であると、整髪剤組成物ののびをより一層良好にすることができる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(E)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、好ましくは3.0質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下である。成分(E)の含有量が上記下限以上であると、経時的な粘度の低下をより一層抑えることができる。成分(E)の含有量が上記上限以下であると、整髪剤組成物ののびをより一層良好にすることができる。
(成分(F))
成分(F)は、水溶性ポリマーである。本発明の整髪剤組成物は、成分(F)を含むことが好ましい。成分(F)を用いることにより、整髪剤組成物が比較的高い温度に晒されたとしても、外観安定性を良好にすることができる。例えば、整髪剤組成物が比較的高い温度に晒されたとしても、整髪剤組成物の表面に水滴を生じにくくさせることができる。成分(F)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(F)としては、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシメチルセルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。上記カルボキシビニルポリマーは、アルキル変性カルボキシビニルポリマーであってもよい。
整髪剤組成物が比較的高い温度に晒されたとしても、外観安定性をより一層良好にする観点からは、成分(F)は、キサンタンガムであることが好ましい。
本明細書においては、上記「キサンタンガム」を「成分(F1)」と称する場合がある。
したがって、成分(F)は、成分(F1)であることが好ましい。本発明の整髪剤組成物は、成分(F1)を含むことが好ましい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(F)の含有量は、好ましくは0.03質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、好ましくは0.3質量%以下、より好ましくは0.2質量%以下である。成分(F)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、整髪剤組成物が比較的高い温度に晒されたとしても、外観安定性をより一層良好にすることができる。
(成分(G))
成分(G)は、多価アルコールである。本発明の整髪剤組成物は、成分(G)を含むことが好ましい。成分(G)を用いることにより、毛髪に艶を良好に付与することができる。成分(G)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(G)としては、グリセリン、ジグリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2-デカンジオール、ポリエチレングリコール、マルチトール、及びポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられる。
毛髪に艶をより一層良好に付与する観点からは、成分(G)は、グリセリン及びジグリセリンからなる群より選ばれる多価アルコール(少なくとも1の多価アルコール)を含むことが好ましい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(G)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは5.0質量%以下である。成分(G)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、毛髪に艶をより一層良好に付与することができる。成分(G)の含有量が上記上限以下であると、べたつきをより一層抑えることができる。
(成分(H))
成分(H)は、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、セスキイソステアリン酸ソルビタン、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、及びヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルからなる群より選ばれる成分(少なくとも1の成分)である。成分(H)は、成分(B)とは異なり、成分(C)とは異なる。本発明の整髪剤組成物は、成分(H)を含むことが好ましい。成分(H)を用いることにより、毛髪に艶をより一層良好に付与することができる。成分(H)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(H)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは3.0質量%以下、より好ましくは2.0質量%以下である。成分(H)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、本発明の効果がより一層効果的に発揮される。成分(H)の含有量が上記上限以下であると、毛髪に艶をより一層良好に付与することができる。
(成分(I))
成分(I)は、揮発性油剤である。本発明の整髪剤組成物は、成分(I)を含むことが好ましい。成分(I)を用いることにより、塗布時の指通りを良好にすることができる。成分(I)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(I)は、25℃で揮発性を有する油剤である。成分(I)の沸点は、例えば、250℃以下であり、好ましくは230℃以下である。
成分(I)としては、デカメチルシクロペンタシロキサン等の環状シリコーン油、メチルトリメチコン、エチルトリシロキサン、トリシロキサン、炭化水素油、及び25℃での動粘度が0.1cSt以上、2.0cSt以下のジメチルポリシロキサン等が挙げられる。
上記炭化水素油(揮発性の炭化水素油)としては、イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、水添ポリイソブテン、水添(テトラデセニル/メチルペンタデセン)、及びイソドデカン等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(I)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは8.0質量%以下である。成分(I)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、塗布時の指通りをより一層良好にすることができる。
(他の成分)
本発明の整髪剤組成物は、上述した成分(A1)~(I)以外の成分(他の成分)を含んでいてもよい。上記他の成分としては、特に限定されないが、成分(B)、成分(E)及び成分(H)のこれら3種とは異なる25℃で固形の油剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、成分(A1)及び成分(A2)の双方とは異なるノニオン界面活性剤、低級アルコール、清涼剤、pH調整剤、防腐剤、抗酸化剤、金属封鎖剤(EDTA等)、ビタミン類、動植物抽出エキス、パール化剤、着色剤、及び香料等が挙げられる。上記他の成分は、それぞれ1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
<成分(B)、成分(E)及び成分(H)のこれら3種とは異なる25℃で固形の油剤>
上記25℃で固形の油剤としては、炭化水素油、植物油、及びエステル油等が挙げられる。なお、本明細書において、「25℃で固形」とは、25℃で流動性がない性状を意味し、25℃で半固形の性状も含む。
上記炭化水素油(25℃で固形の炭化水素油)としては、セレシン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、及びポリエチレンワックス等が挙げられる。
上記植物油(25℃で固形の植物油)としては、シア脂、カカオ脂、アストロカリウムムルムル種子脂、硬化ヒマシ油、マンゴーバター、及びパーム油等が挙げられる。
上記エステル油(25℃で固形のエステル油)としては、ステアリン酸エチル、ミリスチン酸ミリスチル、及びパルミチン酸セチル等が挙げられる。
<低級アルコール>
上記低級アルコールとしては、エタノール等が挙げられる。
<防腐剤>
上記防腐剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、安息香酸ナトリウム、及びフェノキシエタノール等が挙げられる。
<ポリオキシエチレンアルキルエーテル>
成分(B)とポリオキシエチレンアルキルエーテルとを含む整髪剤組成物では、該整髪剤組成物が濁ることがある。したがって、本発明の整髪剤組成物は、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを含まないか、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを5.0質量%以下の含有量で含むことが好ましい。本発明の整髪剤組成物がポリオキシエチレンアルキルエーテルを含む場合に、上記整髪剤組成物100質量%中、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量は、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下、より一層好ましくは2.0質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下、特に好ましくは1.0質量%以下である。
(整髪剤組成物の他の詳細)
取扱い性を高める観点から、本発明の整髪剤組成物の性状は、グリース状であることが好ましい。本発明の整髪剤組成物は、グリース状整髪剤組成物であることが好ましい。上記グリース状整髪剤組成物としては、例えば、ヘアグリース、ウォーターグリース及び水性ポマード等と称される組成物等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物の製造方法として、公知の整髪剤組成物の製造方法を採用することができる。本発明の整髪剤組成物の製造方法としては、例えば、各成分を混合及び乳化する方法等が挙げられる。より具体的には、例えば、油性成分及び界面活性剤を混合及び加熱して得られた油相(1)に、油性成分及び水性成分を混合及び加熱して得られた油相(2)を撹拌しながら加えて、混合及び乳化する方法等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物は、例えば、容器に充填された形態で用いることができる。本発明の整髪剤組成物が上記グリース状整髪剤組成物である場合には、上記容器はジャー容器であることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物の25℃での垂直応力は、好ましくは8gf以上、より好ましくは10gf以上であり、好ましくは150gf以下、より好ましくは100gf以下である。上記垂直応力が上記下限以上及び上記上限以下であると、取扱い性をより一層高めることができる。本発明の整髪剤組成物がグリース状整髪剤組成物である場合に、上記垂直応力が上記下限以上及び上記上限以下であると、該グリース状整髪剤組成物の取扱い性を特に高めることができる。
上記垂直応力は以下のようにして測定される。直径30mm以上の容器(例えばビーカー及び広口ジャー容器等)に、該容器の底から22mm以上の高さまで整髪剤組成物を充填する。整髪剤組成物が充填された上記容器を25℃で静置する。この静置状態で10φ球型アダプターを、スピード60mm/分の条件で、整髪剤組成物の上方から整髪剤組成物の上面に対して垂直に進入させる。上記アダプターの先端は、整髪剤組成物の上面から20mmの深度まで進入させる。この際の応力が上記垂直応力である。上記垂直応力が小さいほど整髪剤組成物が柔らかいことを意味し、上記垂直応力が大きいほど整髪剤組成物が硬いことを意味する。
上記垂直応力は、上記深度における応力測定が可能な応力測定装置を用いて測定することができる。上記応力測定装置としては、サン科学社製「レオメーター シリーズ」等が挙げられる。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
実施例及び比較例では、下記の成分を用いた。
(成分(A1))
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.):青木油脂工業社製「ブラウノン RCW-40」、エチレンオキシドの平均付加モル数40
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.):青木油脂工業社製「ブラウノン RCW-50」、エチレンオキシドの平均付加モル数50
(成分(A2))
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.):青木油脂工業社製「ブラウノン RCW-60」、エチレンオキシドの平均付加モル数60
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(100E.O.):青木油脂工業社製「ブラウノン RCW-100」、エチレンオキシドの平均付加モル数100
(成分(B))
キャンデリラロウ:融点68℃~72℃
カルナウバロウ
ミツロウ:融点60℃~67℃
(成分(C))
イソノナン酸イソノニル
ヒマシ油:伊藤製油社製「RICOS CO-EX」
パルミチン酸エチルヘキシル
ミネラルオイル:Sonneborn Inc社製「CARNATION」
(成分(E))
ミリスチルアルコール
イソステアリルアルコール
ステアリルアルコール
ベヘニルアルコール
(成分(F))
キサンタンガム
(成分(G))
ジグリセリン
(成分(H)及び成分(G))
(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10とグリセリンとの混合物:日本精化社製「Neosolue Aqua」
(成分(I))
ジメチルポリシロキサン:25℃での動粘度:1.5cSt
水添ポリイソブテン:日油社製「パールリーム3」
(他の成分)
クエン酸
安息香酸ナトリウム
フェノキシエタノール
香料
(成分(D))
精製水
(実施例1~26及び比較例1~7)
下記の表1~5に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、整髪剤組成物を調製した。表中の配合量(整髪剤組成物100質量%中の配合量)は、「(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10とグリセリンとの混合物」の配合量を除き、純分の配合量(単位:質量%)で示した。なお、表中の「(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10とグリセリンとの混合物」は、日本精化社製「Neosolue Aqua」であり、当該原料(市販品)の配合量で示した。
実施例1~26及び比較例2~3,5~7で得られた整髪剤組成物の性状はグリース状であった。一方、比較例1では、配合物を乳化できず、整髪剤組成物を作製することができなかったため、以降の評価は行わなかった。また、比較例4で得られた整髪剤組成物は、作製直後から流動性のある液状であったため、以降の評価は行わなかった。
(評価)
得られた整髪剤組成物について、下記の評価を行った。評価結果は表中に示した。なお、評価は専門評価員3名が行った。
(試験例1:粘度の安定性(40℃で3日間保管))
得られた整髪剤組成物50gを、ジャー容器(円筒状、底部の直径45mm、高さ45mm)に収容した。整髪剤組成物が収容されたジャー容器を、40℃の恒温槽内で3日間保管した。保管後、25℃の恒温槽に12時間静置した。12時間静置した後のジャー容器を45°傾けた際の整髪剤組成物の流動性を目視にて確認し、粘度の安定性を以下の基準で評価した。
<粘度の安定性(40℃で3日間保管)の評価基準>
○(良好):ジャー容器を傾けた際に整髪剤組成物が流動しない
×(不良):ジャー容器を傾けた際に整髪剤組成物が流動する
なお、40℃で3日間保管する前の整髪剤組成物と、試験例1を行った直後の整髪剤組成物とを指で触ったところ、実施例1~17,19~26で得られた整髪剤組成物では、40℃で3日間保管する前と試験例1を行った直後とで、整髪剤組成物の硬さに明らかな変化は感じられなかった。一方、実施例18で得られた整髪剤組成物では、40℃で3日間保管する前と比べて試験例1を行った直後の方が、整髪剤組成物がやや柔らかくなっていた。
(試験例2:毛髪の艶)
得られた整髪剤組成物0.7gを掌にとり、ショートヘアのウィッグ(ビューラックス社製、黒髪人毛)の左右いずれかの半分に塗布し、毛髪の根元から上向きに髪を立ち上げて整髪を施した。整髪剤組成物を塗布した部分の毛髪の艶を目視にて観察し、下記の基準に従って評価した。
<毛髪の艶の評価基準>
○○(優れる):濡れた質感の強い艶がある
○(良好):整髪剤組成物を塗布していない部分の毛髪と比較して、明らかに艶がある
×(不良):整髪剤組成物を塗布していない部分の毛髪と比較して、艶が同等である又は艶が低下している
(試験例3:髪を立ち上げる整髪力)
試験例2で整髪した髪型を目視にて観察し、髪を立ち上げる整髪力を下記の基準に従って評価した。
<髪を立ち上げる整髪力の評価基準>
○○(優れる):髪が強く立ち上がった状態に整髪できている
○(良好):髪が明らかに立ち上がった状態に整髪できている
×(不良):髪を持ち上げる程度の整髪もできない、又は、髪を少し持ち上げる程度の整髪しかできない
(試験例4:毛髪の毛束感(毛束形成力))
試験例2で整髪している際の毛束の形成度合いを観察し、毛髪の毛束感(毛束形成力)を下記の基準に従い評価した。
<毛髪の毛束感(毛束形成力)の評価基準>
○○(優れる):毛先までバラけることなく毛束を形成することができている
○(良好):毛先がややバラけるものの、毛束を形成することができている
×(不良):毛髪同士がバラけて、毛束を形成することができていない
(試験例5:毛髪のべたつき)
試験例2で整髪した後のウィッグを室温で1時間静置した。静置後の毛髪を手で触り、毛髪のべたつきを下記の基準に従って評価した。
<毛髪のべたつきの評価基準>
○○(優れる):ほとんどべたつかない
○(良好):ややべたつくものの、手への強いタック感はない
×(不良):非常にべたつく(手に強いタック感がある)
組成及び結果を下記の表1~5に示す。
Figure 2024065801000001
Figure 2024065801000002
Figure 2024065801000003
Figure 2024065801000004
Figure 2024065801000005
以下の表6に、本発明の整髪剤組成物の処方例を示す。
Figure 2024065801000006

Claims (5)

  1. 下記成分A1と、下記成分A2と、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dとを含み、
    前記成分A1の含有量が、15.0質量%以上、40.0質量%以下であり、
    前記成分A2の含有量が、0.5質量%以上、10.0質量%以下であり、
    前記成分Bの含有量が、5.0質量%以上、20.0質量%以下であり、
    前記成分Cの含有量が、0.1質量%以上、5.0質量%以下であり、
    前記成分Dの含有量が、25.0質量%以上、70.0質量%以下である、整髪剤組成物。
    成分A1:エチレンオキシドの平均付加モル数が35以上、55以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
    成分A2:エチレンオキシドの平均付加モル数が60以上、120以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
    成分B:ロウ
    成分C:炭化水素油、エステル油、及び植物油からなる群より選ばれる25℃で液状の不揮発性油剤
    成分D:水
  2. 下記成分Eを含み、
    前記成分Eの含有量が、0.1質量%以上、3.0質量%以下である、請求項1に記載の整髪剤組成物。
    成分E:炭素数が12以上、24以下の脂肪族アルコール
  3. 下記成分Fを含む、請求項1又は2に記載の整髪剤組成物。
    成分F:水溶性ポリマー
  4. 前記成分Fが、下記成分F1である、請求項3に記載の整髪剤組成物。
    成分F1:キサンタンガム
  5. 性状がグリース状である、請求項1又は2に記載の整髪剤組成物。
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