JP2024062044A - 加熱装置及び商品販売システム - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの低減化を図ること。【解決手段】商品を販売するための自動販売機1と通信可能に電気的に接続され、かつ装置本体11の内部に商品を加熱調理するための電子レンジ13が収容された加熱装置10であって、常態においては電子レンジ13の駆動を規制する一方、自動販売機1にて商品が販売された場合に、予め決められた駆動時間だけ電子レンジ13が駆動することを許容する加熱制御部17を備えている。この加熱制御部17は、常態においては、扉開閉ロック機構16をロック状態にしつつ電子レンジ13を非通電状態にして駆動を規制する一方、自動販売機1にて商品が販売された場合に、駆動時間が経過するまで扉開閉ロック機構16を解除状態にしつつ電子レンジ13を通電状態にして駆動することを許容することが好ましい。【選択図】図2

Description

本発明は、加熱装置及び商品販売システムに関するものである。
従来、商品を加熱調理するための調理機器である電子レンジを備えた自動販売機が特許文献1に提案されている。この自動販売機では、商品収納部及び搬送部を有している。商品収納部は、商品を収納するものである。搬送部は、選択手段を通じて選択された商品を収納する商品収納部から該商品を受容して電子レンジまで搬送するものである。また搬送部は、電子レンジで加熱調理が終了した後に調理済みの商品を自動販売機本体の接客面に設けられた商品取出口まで搬送するものである。
このような自動販売機では、いずれかの商品が選択手段を通じて選択されることで、該商品を収納する商品収納部から電子レンジまで搬送部によって該商品が搬送され、該電子レンジでの加熱調理が終了した後に該商品が搬送部によって商品取出口まで搬送されることによって商品の販売が行われている。
特開2002-298211号公報
上記自動販売機では、専用の電子レンジを内蔵していたために、商品を電子レンジまで搬送すするとともに電子レンジで調理済みの商品を商品取出口まで搬送する搬送部を必要とし、部品点数の増加による製造コストの増大化が問題となっていた。
一方、近年においては、職場等のある程度閉鎖された環境下にて菓子等の商品が取出可能に収納され、金銭の投入を行うことを条件として所望の商品を取り出させる商品販売機が知られている。
しかしながら、商品販売機は、金銭の投入を条件とするものの、金銭が投入されなくても商品を取り出すことが可能であり、防盗性の観点から問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みて、製造コストの低減化を図ることができる加熱装置を提供することを目的とする。
また本発明は、上記実情に鑑みて、防盗性の向上を図ることができる商品販売システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る加熱装置は、商品を販売するための自動販売機と通信可能に電気的に接続され、かつ装置本体の内部に商品を加熱調理するための調理機器が収容された加熱装置であって、常態においては前記調理機器の駆動を規制する一方、前記自動販売機にて商品が販売された場合に、予め決められた駆動時間だけ前記調理機器が駆動することを許容する加熱制御部を備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記加熱装置において、前記装置本体の前面開口を臨む各収容域に前記調理機器が個別に収容され、前記前面開口を開閉する前面扉と、前記前面開口を閉成する前記前面扉が閉となる状態に保持するロック状態と、該前面扉が前記前面開口を開成することを許容する解除状態との間で択一的に切り替え可能な扉開閉ロック機構とを備え、前記加熱制御部は、常態においては、前記扉開閉ロック機構をロック状態にしつつ前記調理機器を非通電状態にして駆動を規制する一方、前記自動販売機にて商品が販売された場合に、前記駆動時間が経過するまで前記扉開閉ロック機構を解除状態にしつつ前記調理機器を通電状態にして駆動することを許容することを特徴とする。
また本発明は、上記加熱装置において、前記加熱制御部は、前記自動販売機にて商品が販売された場合に、前記商品に対応した加熱時間を表示部に表示させることを特徴とする。
また本発明は、上記加熱装置において、前記加熱制御部は、前記自動販売機にて商品が販売された場合において全ての調理機器が駆動中のとき、前記駆動時間よりも長い最大駆動時間が経過するまで前記扉開閉ロック機構を解除状態にしつつ前記調理機器を通電状態にして駆動することを許容することを特徴とする。
また、本発明に係る商品販売システムは、商品を選択する機能と決済処理を行う機能とを有する決済装置と、前記決済装置と通信可能に電気的に接続され、かつ装置本体の内部に商品が収容された商品収容装置とを備えた商品販売システムであって、前記商品収容装置は、前記装置本体の前面開口を臨む収容域に前記商品が収容されるもので、前記前面開口を開閉する開閉扉と、前記前面開口を閉成する前記開閉扉が閉となる状態に保持するロック状態と、該開閉扉が前記前面開口を開成することを許容する解除状態との間で択一的に切り替え可能な扉開閉ロック機構と、常態においては前記扉開閉ロック機構をロック状態にする一方、前記決済装置にて商品選択及び決済処理が行われた場合に、予め決められた取出可能時間が経過するまで前記扉開閉ロック機構を解除状態にして前記商品が取り出されることを許容する販売制御部とを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記商品販売システムにおいて、前記販売制御部は、前記決済装置にて商品選択及び決済処理が行われた場合に、前記取出可能時間の残存時間を表示部に表示させることを特徴とする。
また本発明は、上記商品販売システムにおいて、前記販売制御部は、前記決済装置にて商品選択及び決済処理が行われた場合に、選択された商品の販売に関する情報が印字されたレシートを、レシート印字出力部を通じて出力させることを特徴とする。
本発明によれば、調理機器への商品の投入を商品の購入者が行うので、購入した商品を調理機器に搬送する機構を設ける必要がなく、これにより部品点数を低下することができ、製造コストの低減化を図ることができるという効果を奏する。
また本発明によれば、商品選択及び決済処理を行う決済装置と通信可能に電気的に接続された商品収容装置が、装置本体の前面開口を臨む収容域に商品が収容されてなり、前面開口を開閉する開閉扉と、前面開口を閉成する開閉扉が閉となる状態に保持するロック状態と、該開閉扉が前面開口を開成することを許容する解除状態との間で択一的に切り替え可能な扉開閉ロック機構とを備え、商品収容装置の販売制御部が、常態においては扉開閉ロック機構をロック状態にする一方、決済装置にて商品選択及び決済処理が行われた場合に、予め決められた取出可能時間が経過するまで扉開閉ロック機構を解除状態にして商品が取り出されることを許容するので、防盗性の向上を図ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である加熱装置が適用された自動販売機システムの外観構成を示す正面図である。 図2は、本発明の実施の形態である加熱装置が適用された自動販売機システムの特徴的な制御系を示すブロック図である。 図3は、図2に示した加熱制御部が実施する加熱制御処理の処理内容を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施の形態である商品販売システムの外観構成を示す正面図である。 図5は、本発明の実施の形態である商品販売システムの特徴的な制御系を示すブロック図である。 図6は、図5に示した販売制御部が実施する商品販売制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る加熱装置及び自動販売システムの好適な実施の形態について詳細に説明する。
<加熱装置>
図1及び図2は、本発明の実施の形態である加熱装置が適用された自動販売機システムを示すものであり、図1は、自動販売機システムの外観構成を示す正面図、図2は、自動販売機システムの特徴的な制御系を示すブロック図である。ここで例示する自動販売機システムは、自動販売機1と加熱装置10とを備えて構成されている。
自動販売機1は、例えば冷凍食品を商品として収納して販売するものである。この自動販売機1は、従来公知の構成であり、商品選択部2、決済処理部3、払出部4、払出検出部5及び自販機制御部6を備えて構成されている。
商品選択部2は、図1に示したように商品を選択するための選択ボタン2aを備えており、利用者により商品を選択させるものである。決済処理部3は、硬貨投入口3aより投入された硬貨の入金処理を行う図示せぬコインメックや、紙幣挿入口3bより挿入された紙幣の入金処理を行う図示せぬビルバリデータや、リーダライタ3cの通信可能領域に保持された記録媒体との間で電子マネーの減算処理を行う図示せぬ減算処理部を備えており、決済処理を行うものである。
払出部4は、駆動する場合に、収容された商品を商品取出口5aより取出可能な領域に払い出すものである。払出検出部5は、商品取出口5aより取出可能な領域に商品が払い出されたことを検出するものである。
自販機制御部6は、商品選択部2、決済処理部3、払出部4及び払出検出部5と通信可能に電気的に接続されており、同じく電気的に接続された自販機用記憶部7に記憶されたプログラムやデータに従って、自動販売機1の各部の動作を統括的に制御するものである。
かかる自販機制御部6は、商品選択部2を通じて商品が選択された場合に、決済処理部3にて決済処理が行われたことを条件として、払出部4により選択された商品を払い出させることにより、商品取出口5aより商品を取り出させて該商品を販売している。また自販機制御部6は、払出検出部5にて商品が払い出されたことが検出された場合に、商品の販売が行われた旨の信号を加熱装置10に送出するものである。
加熱装置10は、自動販売機1と通信可能に電気的に接続されており、前面開口11aを有する直方状の装置本体11を備えている。この装置本体11の内部には、前面開口11aを臨む態様で複数の収容室(収容域)12が上下に区画されており、各収容室12に電子レンジ13が収容されている。電子レンジ13は、通電状態となって例えばモータ等の駆動部13aが駆動することにより、商品を加熱調理する調理機器である。
上記装置本体11の前面開口11aの左側部には、前面扉14が前後方向に沿って揺動可能に設けられている。前面扉14は、装置本体11の前面開口11aを閉塞するのに十分な大きさを有した扉体であり、揺動することにより前面開口11aを開閉するものである。この前面扉14は、図示せぬ付勢手段により閉じる方向に揺動する態様で付勢されており、常態においては、前面開口11aを閉成している。尚、図1中の符号14aは、前面扉14の揺動端側の前面に設けられた把手である。
そのような加熱装置10は、上記構成の他、表示部15、扉開閉ロック機構16及び加熱制御部17を備えている。
表示部15は、前面扉14の前面上部に設けられている。この表示部15は、加熱制御部17から与えられる指令に応じて各種情報を表示するものである。
扉開閉ロック機構16は、装置本体11の前面開口11aの近傍に設けられている。この扉開閉ロック機構16は、前面扉14が閉となる状態を保持させて該前面扉14が前方に向けて揺動することを規制するロック状態と、該前面扉14が前方に向けて揺動することを許容する解除状態との間で択一的に切替可能なものである。かかる扉開閉ロック機構16の切り替えは、加熱制御部17から与えられる指令に応じて行われる。
加熱制御部17は、複数の電子レンジ13、表示部15及び扉開閉ロック機構16と通信可能に電気的に接続されており、同じく電気的に接続された記憶部18に記憶されたプログラムやデータに従って、加熱装置10の各部の動作を統括的に制御するものである。また加熱制御部17は、自販機制御部6とも通信可能に電気的に接続されている。
尚、加熱制御部17は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
そのような加熱制御部17は、通信処理部171、出力部172、時間設定処理部173、監視処理部174、判定処理部175及びロック機構処理部176を有している。
通信処理部171は、自販機制御部6との間で通信を行うためのものである。出力部172は、駆動出力処理部172a及び表示出力処理部172bを備えている。駆動出力処理部172aは、各電子レンジ13の駆動部13aと図示せぬ電源とを接続する導線に設けられたスイッチ素子(図示せず)を閉とすることにより、各電子レンジ13を通電状態とする一方、該スイッチ素子を開とすることにより、各電子レンジ13を非通電状態とするものである。表示出力処理部172bは、表示部15に対して表示指令を出力して、表示部15に加熱時間を表示させるものである。この加熱時間は、自動販売機1で販売される商品毎に決められており、記憶部18に加熱時間情報として記憶されている。
時間設定処理部173は、電子レンジ13を駆動させる駆動時間を設定するものである。この駆動時間は、加熱時間に応じて可変としてもよいが、本発明の実施の形態では、最長となる加熱時間よりも僅かに長い時間として、例えば5分間程度とする。また時間設定処理部173は、上記駆動時間だけでなく、最大駆動時間を設定するものである。最大駆動時間は、駆動時間よりも十分に長い時間であり、全ての電子レンジ13が駆動している際に自動販売機1で商品に新たに販売された場合に設定されるものである。この最大駆動時間は、駆動時間が経過するまで(現在駆動中の)電子レンジ13が駆動した後も新たに駆動時間が経過するまで駆動できつつ電子レンジ13に対する商品の入れ替えも考慮されて決められた時間であり、例えば15分間程度とする。
監視処理部174は、全ての電子レンジ13が通電状態又は非通電状態であるかを監視するとともに、駆動部13aに対する電流値により電子レンジ13が駆動中であるかを監視するものである。判定処理部175は、駆動時間の経過の有無や、最大駆動時間の経過の有無を判定するものである。ロック機構処理部176は、扉開閉ロック機構16を切り替えるものである。
図3は、図2に示した加熱制御部17が実施する加熱制御処理の処理内容を示すフローチャートである。かかる加熱制御処理を説明しながら加熱装置10の動作について説明する。また説明の前提として、扉開閉ロック機構16はロック状態であるとする。
加熱制御処理において加熱制御部17は、通信処理部171を通じて自販機制御部6からの信号の有無を判断することにより、自動販売機1にて商品の販売があったか否かを判断する(ステップS101)。商品の販売がない場合(ステップS101:No)、加熱制御部17は、かかる処理を繰り返し実行する。
商品の販売がある場合(ステップS101:Yes)、加熱制御部17は、監視処理部174を通じて全ての電子レンジ13が非通電状態であるか否かを判断する(ステップS102)。全ての電子レンジ13が非通電状態である場合(ステップS102:Yes)、加熱制御部17は、時間設定処理部173を通じて駆動時間(例えば5分間程度)を設定するとともに(ステップS103)、表示出力処理部172bを通じて、記憶部18に記憶された加熱時間情報を読み出して販売された商品に対応した加熱時間を表示部15に表示させる(ステップS104)。
そして、加熱制御部17は、駆動出力処理部172aを通じて全ての電子レンジ13を通電状態にするとともに(ステップS105)、ロック機構処理部176を通じて扉開閉ロック機構16を解除状態にする(ステップS106)。これにより商品の購入者は、前面扉14を手動にて開く方向に揺動させ、任意の電子レンジ13にて商品を加熱調理させることができる。
扉開閉ロック機構16を解除状態にさせた加熱制御部17は、ステップS103で設定した駆動時間の経過待ちとなり(ステップS107)、駆動時間が経過した場合(ステップS107:Yes)、ロック機構処理部176を通じて扉開閉ロック機構16をロック状態にするとともに(ステップS108)、駆動出力処理部172aを通じて全ての電子レンジ13を非通電状態にし(ステップS109)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
これによれば、駆動時間が経過するまでの間に、利用者が任意の電子レンジ13を用いて商品を加熱調理することができる。
一方、上記ステップS102において全ての電子レンジ13が非通電状態でない場合(ステップS102:No)、加熱制御部17は、監視処理部174を通じて未駆動の電子レンジ13があるか否かを判断する(ステップS110)。
未駆動の電子レンジ13がある場合(ステップS110:Yes)、すなわち2台ある電子レンジ13のうち1台の電子レンジ13が既に駆動中である場合や、加熱調理が終わった商品が電子レンジ13から取り出されて駆動時間の経過待ちとなっている場合、加熱制御部17は、時間設定処理部173を通じて、現在経過待ちとなっている駆動時間を消去して新たな駆動時間(例えば5分間程度)を設定するとともに(ステップS111)、表示出力処理部172bを通じて、記憶部18に記憶された加熱時間情報を読み出して販売された商品に対応した加熱時間を表示部15に表示させる(ステップS112)。
これにより、新たな商品の購入者は、既に扉開閉ロック機構16が解除状態になっているので、前面扉14を手動にて開く方向に揺動させ、未駆動の電子レンジ13にて商品を加熱調理させることができる。
そして、加熱制御部17は、ステップS111で設定した駆動時間の経過待ちとなり(ステップS113)、駆動時間が経過した場合(ステップS113:Yes)、上述したステップS108及びステップS109の処理を実施し、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
ところで、上記ステップS110において未駆動の電子レンジ13がない場合(ステップS110:No)、すなわち全ての電子レンジ13が駆動中の場合、加熱制御部17は、時間設定処理部173を通じて、現在経過待ちとなっている駆動時間を消去して最大駆動時間(例えば15分間程度)を設定するとともに(ステップS114)、表示出力処理部172bを通じて、記憶部18に記憶された加熱時間情報を読み出して販売された商品に対応した加熱時間を表示部15に表示させる(ステップS115)。
これにより新たな商品の購入者は、加熱調理が終わった商品が電子レンジ13より取り出されたことを条件として、該電子レンジ13にて商品を加熱調理させることができる。
そして、加熱制御部17は、ステップS114で設定した最大駆動時間の経過待ちとなり(ステップS116)、最大駆動時間が経過した場合(ステップS116:Yes)、上述したステップS108及びステップS109の処理を実施し、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
以上説明したように、本発明の実施の形態である加熱装置10によれば、電子レンジ13への商品の投入を商品の購入者が行うので、購入した商品を電子レンジ13に搬送する機構を設ける必要がなく、これにより部品点数を低下することができ、製造コストの低減化を図ることができる。
上記加熱装置10によれば、専用の電子レンジを収容する必要がなく、市販の電子レンジ13を収容することができ、これによっても製造コストの低減化を図ることができる。
上記加熱装置10によれば、電子レンジ13が装置本体11の前面開口11aを臨む各収容室12に収容され、扉開閉ロック機構16が前面開口11aを閉成する前面扉14が閉となる状態に保持するロック状態と、該前面扉14が前面開口11aを開成することを許容する解除状態との間で択一的に切り替え可能であり、加熱制御部17が、常態においては、扉開閉ロック機構16をロック状態にしつつ電子レンジ13を非通電状態にして駆動を規制する一方、自動販売機1にて商品が販売された場合に、駆動時間が経過するまで扉開閉ロック機構16を解除状態にしつつ電子レンジ13を通電状態にして駆動することを許容するので、電子レンジ13が商品の販売に関係なく自由に使用されることを抑制できるとともに、電子レンジ13に対する悪戯を防止することができる。
上記加熱装置10によれば、加熱制御部17が、自動販売機1にて商品が販売された場合に、該商品に対応した加熱時間を表示部15に表示させるので、商品の購入者は、商品の加熱時間を容易に把握することができ、利便性の向上を図ることができる。
上記加熱装置10によれば、加熱制御部17が、自動販売機1にて商品が販売された場合において全ての電子レンジ13が駆動中のとき、駆動時間よりも長い最大駆動時間が経過するまで扉開閉ロック機構16を解除状態にしつつ電子レンジ13を通電状態にして駆動することを許容するので、全ての電子レンジ13が駆動中であってもその後に電子レンジ13で商品を加熱することができ、利便性の向上を図ることができる。
<商品販売システム>
図4及び図5は、本発明の実施の形態である商品販売システムを示すものであり、図4は、商品販売システムの外観構成を示す正面図、図5は、商品販売システムの特徴的な制御系を示すブロック図である。ここで例示する商品販売システム20は、自動販売機30と商品収容装置40とを備えて構成されている。
自動販売機30は、例えばペットボトルや缶等の容器に入れられた飲料を商品として収納して販売するもので、一部を改良している。この自動販売機30の主要構成は従来公知であるので割愛するが、本発明に特徴的なものとして、商品選択部31、決済処理部32及び自販機制御部33を備えている。
商品選択部31は、図4に示したように、商品を選択するための選択ボタン31a、並びに商品収容装置40に収容された商品が描かれたシート31bを備えており、利用者により商品収容装置40の商品を選択させるものである。ここで商品収容装置40には、複数(2つ)の価格帯(例えば100円、200円等)の商品があるものとする。
決済処理部32は、硬貨投入口32aより投入された硬貨の入金処理を行う図示せぬコインメックや、紙幣挿入口32bより挿入された紙幣の入金処理を行う図示せぬビルバリデータや、リーダライタ32cの通信可能領域に保持された記録媒体との間で電子マネーの減算処理を行う図示せぬ減算処理部を備えており、決済処理を行うものである。
自販機制御部33は、商品選択部31及び決済処理部32と通信可能に電気的に接続されており、同じく電気的に接続された自販機用記憶部34に記憶されたプログラムやデータに従って、自動販売機30の各部の動作を統括的に制御するものである。
かかる自販機制御部33は、商品選択部31を通じて商品が選択された場合に、決済処理部32にて決済処理が行われたことを条件として、商品選択及び決済処理が行われた旨の信号を商品収容装置40に送出するものである。
商品収容装置40は、自動販売機30と通信可能に電気的に接続されており、前面開口41aを有する直方状の装置本体41を備えている。この装置本体41の内部には、前面開口41aを臨む態様で複数(2つ)の収容室(収容域)42が上下に区画されている。これら収容室42のうち上側の収容室42には、低価格帯(例えば100円等)の菓子等の商品が収容されており、下側の収容室42には、高価格帯(例えば200円等)の菓子等の商品が収容されている。
上記装置本体41の前面開口41aの左側部には、上下2つの開閉扉43,44が前後方向に沿って揺動可能に設けられている。
上側の開閉扉43は、装置本体41の前面開口41aのうち上側の収容室42に対応した部分を閉塞するのに十分な大きさを有した扉体であり、揺動することにより上側の収容室42の前方部分を開閉するものである。この上側の開閉扉43は、図示せぬ付勢手段により閉じる方向に揺動する態様で付勢されており、常態においては、上側の収容室42の前方部分を閉成している。尚、図4中の符号43aは、上側の開閉扉43の揺動端側の前面に設けられた把手である。
下側の開閉扉44は、装置本体41の前面開口41aのうち下側の収容室42に対応した部分を閉塞するのに十分な大きさを有した扉体であり、揺動することにより下側の収容室42の前方部分を開閉するものである。この下側の開閉扉44は、図示せぬ付勢手段により閉じる方向に揺動する態様で付勢されており、常態においては、下側の収容室42の前方部分を閉成している。尚、図4中の符号44aは、下側の開閉扉44の揺動端側の前面に設けられた把手である。
そのような商品収容装置40は、上記構成の他、第1の扉開閉ロック機構45、第2の扉開閉ロック機構46、表示部47、レシート印字出力部48及び販売制御部49を備えている。
第1の扉開閉ロック機構45は、装置本体41の前面開口41aの近傍に設けられている。この第1の扉開閉ロック機構45は、上側の開閉扉43が閉となる状態を保持させて該上側の開閉扉43が前方に向けて揺動することを規制するロック状態と、該上側の開閉扉43が前方に向けて揺動することを許容する解除状態との間で択一的に切替可能なものである。かかる第1の扉開閉ロック機構45の切り替えは、販売制御部49から与えられる指令に応じて行われる。
第2の扉開閉ロック機構46は、装置本体41の前面開口41aの近傍に設けられている。この第2の扉開閉ロック機構46は、下側の開閉扉44が閉となる状態を保持させて該下側の開閉扉44が前方に向けて揺動することを規制するロック状態と、該下側の開閉扉44が前方に向けて揺動することを許容する解除状態との間で択一的に切替可能なものである。かかる第2の扉開閉ロック機構46の切り替えは、販売制御部49から与えられる指令に応じて行われる。
表示部47は、装置本体41の上部の前面に設けられている。この表示部47は、販売制御部49から与えられる指令に応じて各種情報を表示するものである。
レシート印字出力部48は、表示部47の側方に設けられている。このレシート印字出力部48は、販売制御部49からの指令に応じて、選択された商品の販売に関する情報を印字したレシートを出力するものである。
販売制御部49は、第1の扉開閉ロック機構45、第2の扉開閉ロック機構46、表示部47及びレシート印字出力部48と通信可能に電気的に接続されており、同じく電気的に接続された記憶部50に記憶されたプログラムやデータに従って、商品収容装置40の各部の動作を統括的に制御するものである。また販売制御部49は、自販機制御部33とも通信可能に電気的に接続されている。
尚、販売制御部49は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
図6は、図5に示した販売制御部49が実施する商品販売制御処理の処理内容を示すフローチャートである。かかる商品販売制御処理を説明しながら商品販売システム20の動作について説明する。また説明の前提として、第1の扉開閉ロック機構45及び第2の扉開閉ロック機構46はロック状態であるとする。
商品販売制御処理において販売制御部49は、自販機制御部33からの信号の有無を判断することにより、自動販売機30にて商品選択及び決済処理があったか否かを判断する(ステップS201)。商品選択及び決済処理がない場合(ステップS201:No)、販売制御部49は、かかる処理を繰り返し実行する。
商品選択及び決済処理がある場合、すなわち商品選択部31を通じて商品が選択されつつ決済処理部32にて決済処理が行われたことが信号として自販機制御部33から与えられた場合(ステップS201:Yes)、販売制御部49は、該当する扉開閉ロック機構(ここでは第1の扉開閉ロック機構45であるとする)を解除状態にし(ステップS202)、予め決められた取出可能時間(例えば5分間程度)の残存時間を表示部47に表示させる(ステップS203)。
取出可能時間の残存時間を表示部47に表示させた販売制御部49は、レシート印字出力部48にて選択された商品の販売に関する情報(日付、販売額、入金額、釣銭金額等)をレシートに印字して出力させ(ステップS204)、上記取出可能時間の経過待ちとなる(ステップS205)。これにより商品選択を行った者は、上側の開閉扉43を開く方向に揺動させて、上側の収容室42に収容された商品を取り出すことが可能である。
取出可能時間が経過した場合(ステップS205:Yes)、販売制御部49は、第1の扉開閉ロック機構45をロック状態にし(ステップS206)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
以上説明したように、本発明の実施の形態である商品販売システム20によれば、商品選択及び決済処理を行う自動販売機30と通信可能に電気的に接続された商品収容装置40が、装置本体41の前面開口41aを臨む各収容室42に商品が収容されてなり、前面開口41aを開閉する開閉扉43,44と、前面開口41aを閉成する開閉扉43,44が閉となる状態に保持するロック状態と、該開閉扉43,44が前面開口41aを開成することを許容する解除状態との間で択一的に切り替え可能な扉開閉ロック機構45,46とを備え、商品収容装置40の販売制御部49が、常態においては扉開閉ロック機構45,46をロック状態にする一方、自動販売機30にて商品選択及び決済処理が行われた場合に、予め決められた取出可能時間が経過するまで扉開閉ロック機構45,46を解除状態にして商品が取り出されることを許容するので、防盗性の向上を図ることができる。
上記商品販売システム20によれば、商品収容装置40の販売制御部49が、自動販売機30にて商品選択及び決済処理が行われた場合に、取出可能時間の残存時間を表示部47に表示させるので、商品の購入者は、開閉扉43,44が開閉自在となる取出可能時間の残存時間を容易に把握することができ、利便性の向上を図ることができる。
上記商品販売システム20によれば、商品収容装置40の販売制御部49が、自動販売機30にて商品選択及び決済処理が行われた場合に、選択された商品の販売に関する情報が印字されたレシートを、レシート印字出力部48を通じて出力させるので、商品の購入者に対して商品を適正に購入した者であることを示すことができる。
上記商品販売システム20によれば、自動販売機30にて商品選択及び決済処理が行われるので、金銭等が堅牢な自動販売機本体に収納されることとなり、悪意のある者による金銭の盗難等を防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明においては種々の変更を行うことができる。
上記加熱装置10においては、前面扉14の開閉を規制する扉開閉ロック機構16が設けられていたが、本発明に係る加熱装置においては、前面扉14が設けられていなくてもよいし、扉開閉ロック機構16が設けられていなくてもよい。これによれば、収容域に置き忘れられた物が取出不可となることを回避することができる。
上記加熱装置10では特に言及していないが、本発明に係る加熱装置においては、扉開閉ロック機構が解除状態となる場合に、収容域の内部に設けられた光源を点灯させてもよいし、表示部に駆動時間の残存時間を表示させるようにしてもよい。また駆動時間の残存時間の大きさに応じて警告音等を発するようにしてもよい。
上記加熱装置10では特に言及していないが、本発明に係る加熱装置においては、装置本体における収容域以外の領域に箸等の食器を載置しておき、前面扉が開く方向に揺動した際に該食器が取り出せるようにしてもよい。
上記加熱装置10では特に言及していないが、本発明に係る加熱装置においては、電子レンジだけを使用可能にさせる入力手段を設けてもよい。
上記加熱装置10では、電子レンジ13を調理機器として例示したが、本発明に係る加熱装置では、オーブンレンジ等を調理機器として収容してもよい。
上記商品販売システム20においては、商品を選択する機能と決済処理を行う機能とを有する決済装置として自動販売機30を例示したが、本発明に係る商品販売システムでは、自動販売機以外の装置を決済装置としてもよい。
上記商品販売システム20においては、レシート印字出力部48にてレシートを出力していたが、本発明に係る商品販売システムにおいては、商品の販売に関する情報を商品購入者の携帯端末機器に送信するようにしてもよい。
上記商品販売システム20では特に言及していないが、取出扉(上側の取出扉又は下側の取出扉)が開く方向に揺動する場合に、所定の音が発せられるようにしてもよいし、表示部に所定の表示をするようにしてもよい。
1…自動販売機、2…商品選択部、3…決済処理部、4…払出部、5…払出検出部、6…自販機制御部、7…自販機用記憶部、10…加熱装置、11…装置本体、11a…前面開口、12…収容室、13…電子レンジ、13a…駆動部、14…前面扉、15…表示部、16…扉開閉ロック機構、17…加熱制御部、171…通信処理部、172…出力部、172a…駆動出力処理部、172b…表示出力処理部、173…時間設定処理部、174…監視処理部、175…判定処理部、176…ロック機構処理部、18…記憶部、20…商品販売システム、30…自動販売機、31…商品選択部、32…決済処理部、33…自販機制御部、34…自販機用記憶部、40…商品収容装置、41…装置本体、41a…前面開口、42…収容室、43,44…開閉扉、45…第1の扉開閉ロック機構、46…第2の扉開閉ロック機構、47…表示部、48…レシート印字出力部、49…販売制御部、50…記憶部。

Claims (7)

  1. 商品を販売するための自動販売機と通信可能に電気的に接続され、かつ装置本体の内部に商品を加熱調理するための調理機器が収容された加熱装置であって、
    常態においては前記調理機器の駆動を規制する一方、前記自動販売機にて商品が販売された場合に、予め決められた駆動時間だけ前記調理機器が駆動することを許容する加熱制御部を備えたことを特徴とする加熱装置。
  2. 前記装置本体の前面開口を臨む各収容域に前記調理機器が個別に収容され、
    前記前面開口を開閉する前面扉と、
    前記前面開口を閉成する前記前面扉が閉となる状態に保持するロック状態と、該前面扉が前記前面開口を開成することを許容する解除状態との間で択一的に切り替え可能な扉開閉ロック機構と
    を備え、
    前記加熱制御部は、常態においては、前記扉開閉ロック機構をロック状態にしつつ前記調理機器を非通電状態にして駆動を規制する一方、前記自動販売機にて商品が販売された場合に、前記駆動時間が経過するまで前記扉開閉ロック機構を解除状態にしつつ前記調理機器を通電状態にして駆動することを許容することを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記加熱制御部は、前記自動販売機にて商品が販売された場合に、前記商品に対応した加熱時間を表示部に表示させることを特徴とする請求項2に記載の加熱装置。
  4. 前記加熱制御部は、前記自動販売機にて商品が販売された場合において全ての調理機器が駆動中のとき、前記駆動時間よりも長い最大駆動時間が経過するまで前記扉開閉ロック機構を解除状態にしつつ前記調理機器を通電状態にして駆動することを許容することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の加熱装置。
  5. 商品を選択する機能と決済処理を行う機能とを有する決済装置と、
    前記決済装置と通信可能に電気的に接続され、かつ装置本体の内部に商品が収容された商品収容装置と
    を備えた商品販売システムであって、
    前記商品収容装置は、前記装置本体の前面開口を臨む収容域に前記商品が収容されるもので、
    前記前面開口を開閉する開閉扉と、
    前記前面開口を閉成する前記開閉扉が閉となる状態に保持するロック状態と、該開閉扉が前記前面開口を開成することを許容する解除状態との間で択一的に切り替え可能な扉開閉ロック機構と、
    常態においては前記扉開閉ロック機構をロック状態にする一方、前記決済装置にて商品選択及び決済処理が行われた場合に、予め決められた取出可能時間が経過するまで前記扉開閉ロック機構を解除状態にして前記商品が取り出されることを許容する販売制御部と
    を備えたことを特徴とする商品販売システム。
  6. 前記販売制御部は、前記決済装置にて商品選択及び決済処理が行われた場合に、前記取出可能時間の残存時間を表示部に表示させることを特徴とする請求項5に記載の商品販売システム。
  7. 前記販売制御部は、前記決済装置にて商品選択及び決済処理が行われた場合に、選択された商品の販売に関する情報が印字されたレシートを、レシート印字出力部を通じて出力させることを特徴とする請求項5に記載の商品販売システム。
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