JP2024060135A - 作業機械 - Google Patents

作業機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2024060135A
JP2024060135A JP2022167286A JP2022167286A JP2024060135A JP 2024060135 A JP2024060135 A JP 2024060135A JP 2022167286 A JP2022167286 A JP 2022167286A JP 2022167286 A JP2022167286 A JP 2022167286A JP 2024060135 A JP2024060135 A JP 2024060135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work machine
state
load
lamp
machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022167286A
Other languages
English (en)
Inventor
亮介 須賀
Ryosuke Suga
侃杜 蔭山
Naoto KAGEYAMA
剛 田中
Tsuyoshi Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Holdings Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Holdings Co Ltd filed Critical Yanmar Holdings Co Ltd
Priority to JP2022167286A priority Critical patent/JP2024060135A/ja
Publication of JP2024060135A publication Critical patent/JP2024060135A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

【課題】吊り作業時の機体の状態を周囲に知らせる装置が、オペレータの前方の視界の妨げとなることを低減する。【解決手段】作業機械としての油圧ショベルは、吊り荷を吊り上げるときの定格荷重と、吊り荷の実荷重とに基づいて、吊り作業時の機体の状態を判定する制御装置と、制御装置によって判定された機体の状態に応じた情報を外部に出力する告知装置と、を備える。告知装置は、機体の状態に応じた情報を、同じ出力位置で、かつ、機体の状態に応じて異なる態様で出力する。【選択図】図7

Description

本発明は、油圧ショベルなどの作業機械に関する。
従来、クレーンなどの建設機械が種々提案されている。例えば特許文献1の建設機械では、吊り上げ荷重の負荷状況(定格荷重に対する吊り上げ荷重の負荷率)に応じて、ブームの基端部付近に配置した3色燈の点灯を切り替える。これにより、建設機械の周囲にいる作業者に負荷状況を知らせて、作業の安全を図っている。
特開平8-20493号公報
特許文献1の3色燈は、ランプを上下方向に3つ並べて構成されており、負荷状況に応じて点灯するランプの点灯位置が、上下方向に異なる。このため、上記3色燈は、上下方向に嵩張る構成となっている。したがって、操縦部がブームよりも後方に位置する油圧ショベルにおいて、特許文献1のようにブームの基端部付近に上記の3色燈を配置すると、操縦部に搭乗するオペレータの前方の視界を上記3色燈が妨げるおそれがある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、吊り作業時の機体の状態を周囲に知らせる装置が、オペレータの前方の視界の妨げとなることを低減することができる作業機械を提供することにある。
本発明の一側面に係る作業機械は、吊り荷を吊り上げるときの定格荷重と、前記吊り荷の実荷重とに基づいて、吊り作業時の機体の状態を判定する制御装置と、前記制御装置によって判定された前記機体の状態に応じた情報を外部に出力する告知装置と、を備え、前記告知装置は、前記機体の状態に応じた前記情報を、同じ出力位置で、かつ、前記機体の状態に応じて異なる態様で出力する。
上記の構成によれば、吊り作業時の機体の状態を周囲に知らせる告知装置が、オペレータの前方の視界の妨げとなることを低減することができる。
本発明の実施の一形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルの概略の構成を示す右側面図である。 上記油圧ショベルの正面図である。 上記油圧ショベルの背面図である。 上記油圧ショベルの平面図である。 上記油圧ショベルの主要部の構成を模式的に示すブロック図である。 上記油圧ショベルが吊り作業を行うときの作業半径と定格荷重との関係を示すグラフである。 上記告知装置としてのランプの点灯色を、上記油圧ショベルの異なる状態ごとに示す説明図である。 上記油圧ショベルが備える告知装置付近を拡大して示す斜視図である。 上記ランプを支持する支持台を、下方から見たときの斜視図である。 上記ランプの他の設置例を示す斜視図である。 図10のランプと操縦部との間に遮蔽物を設置した例を示す斜視図である。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
〔1.作業機械の概略の構成〕
図1は、本実施形態の作業機械の一例である油圧ショベル1の概略の構成を示す右側面図である。図2は、油圧ショベル1の正面図である。図3は、油圧ショベル1の背面図である。図4は、油圧ショベル1の平面図である。なお、図1は、便宜的に、吊り荷Wを吊り上げた状態での油圧ショベル1を示す。油圧ショベル1は、下部走行体2と、作業機3と、上部旋回体4と、を備える。
ここで、本実施形態では、方向を以下のように定義する。上部旋回体4の操縦部41の内部の運転座席41a(図2参照)に着座したオペレータ(操縦者、運転手)が正面を向く方向を前方とし、その逆方向を後方とする。したがって、下部走行体2に対して上部旋回体4が非旋回の状態(旋回角度0°)では、上部旋回体4の前後方向は、下部走行体2が前後進する方向と一致する。また、運転座席41aに着座したオペレータから見て左側を「左」とし、右側を「右」とする。さらに、前後方向および左右方向に垂直な重力方向を上下方向とし、重力方向の上流側を「上」とし、下流側を「下」とする。図面では、下部走行体2に対して上部旋回体4が非旋回の状態で油圧ショベル1を示す。また、図面では、必要に応じて、前方を「F」、後方を「B」、右方を「R」、左方を「L」、上方を「U」、下方を「D」の記号で示す。以下での説明において、油圧ショベル1のことを、「機体」と称することもある。
下部走行体2は、エンジン40(図3参照)からの動力を受けて駆動し、油圧ショベル1を走行させる。下部走行体2は、左右一対のクローラ21と、左右一対の走行モータ22と、を備える。各走行モータ22は、油圧モータである。左右の走行モータ22が、左右のクローラ21をそれぞれ駆動することにより、油圧ショベル1を前後進させることができる。下部走行体2には、整地作業を行うためのブレード23と、ブレードシリンダ23aとが設けられる。ブレードシリンダ23aは、ブレード23を上下方向に回動させる油圧シリンダである。
作業機3は、エンジン40からの動力を受けて駆動し、土砂等を掘り取る掘削作業を行う。作業機3は、ブーム31、アーム32、およびバケット33を備える。ブーム31、アーム32、およびバケット33を独立して駆動することにより、掘削作業を行うことができる。
ブーム31は、ブームシリンダ31aによって回動される。ブームシリンダ31aは、基端部が上部旋回体4の前部に支持され、伸縮自在に可動する。アーム32は、アームシリンダ32aによって回動される。アームシリンダ32aは、基端部がブーム31の先端部に支持され、伸縮自在に可動する。バケット33は、バケットシリンダ33aによって回動される。バケットシリンダ33aは、基端部がアーム32の先端部に支持され、伸縮自在に可動する。ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、およびバケットシリンダ33aは、油圧シリンダによって構成される。
バケット33は、作業機3の先端に設けられ、掘削作業を行うためのツメを備えた容器状の部材である。バケット33は、アーム32の先端にピン34を介して回動可能に取り付けられる。さらに、バケット33は、リンク機構35を介してバケットシリンダ33aと連結される。
アーム32の先端部には、フック36が取り付けられている。フック36は、吊り作業(クレーン作業)を行うための鉤状の部材であり、リンク機構35に回動可能に設けられる。ここで、吊り作業とは、吊り荷Wをチェーンなどの部材を介して吊るし、昇降させる作業(吊り上げ作業、吊り下げ作業)、および吊り荷Wを吊るした状態で移動させる作業を言う。このように、本実施形態の油圧ショベル1は、吊り荷Wを吊り上げる(フック36を有する)作業機3を備える。
フック36は、リンク機構35の軸を回動支点として回動可能に支持されており、バケット33から突出させた展開状態(図1参照)と、バケット33側に格納された格納状態(不図示)との間で姿勢変更することができる。例えば、バケット33による掘削作業を行う場合には、フック36を格納状態にする。一方、フック36による吊り作業を行う場合には、フック36を展開状態にする。
上部旋回体4は、下部走行体2に対して旋回ベアリング(不図示)を介して旋回可能に構成される。上部旋回体4には、操縦部41、旋回台42、旋回モータ43、機関室44等が配置される。操縦部41および機関室44は、旋回台42上に配置される。上部旋回体4は、油圧モータである旋回モータ43の駆動により、旋回ベアリングを介して旋回する。機関室44の内部には、各部に動力を提供する上述のエンジン40のほか、複数の油圧ポンプ(図示せず)が配置されている。
各油圧ポンプは、油圧モータ(例えば左右の走行モータ22、旋回モータ43)、および油圧シリンダ(例えばブレードシリンダ23a、ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、バケットシリンダ33a)に作業油(圧油)を供給する。任意の油圧ポンプから作動油が供給されて駆動される油圧モータおよび油圧シリンダを、まとめて油圧アクチュエータと呼ぶ。
オペレータが搭乗する操縦部41(キャビン)には、運転座席41a(図2参照)が配置される。運転座席41aの周囲(特に前方および左右)には、操作部が配置される。操作部は、油圧アクチュエータを駆動するための操作レバー、スイッチ、ボタン等で構成される。オペレータが運転座席41aに着座して操作部を操作することにより、油圧アクチュエータが駆動される。これにより、下部走行体2の走行、ブレード23による整地作業、作業機3による掘削作業、吊り作業、上部旋回体4の旋回、等を行うことができる。このように、油圧ショベル1は、オペレータが搭乗して操縦を行う操縦部41を備える。
〔2.作業機械の主要部の構成〕
図5は、油圧ショベル1の主要部の構成を模式的に示すブロック図である。本実施形態の油圧ショベル1は、姿勢検知センサ51と、圧力センサ52と、制御装置60と、告知装置70と、を備える。
姿勢検知センサ51は、ブーム31の回動角度およびアーム32の回動角度をそれぞれ検知する角度センサを含む。ブーム31の回動角度とアーム32の回動角度とから、例えば作業機3が延びているか、縮んでいるか、などの作業機3の姿勢がわかる。このことから、姿勢検知センサ51は、作業機3の姿勢を検知するセンサであるとも言える。
圧力センサ52は、作業機3を駆動する油圧シリンダの圧力を検知する。例えば、作業機3のブームシリンダ31a(図1等参照)には、シリンダにおけるボトム側と先端側(シリンダからロッドが突出する側)のそれぞれに油圧ホースが接続される。そして、各油圧ホースを介してシリンダに対して作動油が流入または流出することにより、シリンダに対してロッドが移動する。つまり、ブームシリンダ31aが伸縮する。圧力センサ52は、ボトム側の油圧ホースを流れる作動油の圧力をブーム圧として検知し、先端側の油圧ホースを流れる作動油の圧力をロッド圧として検知することにより、これらのブーム圧およびロッド圧に基づいて、ブームシリンダ31aにかかる圧力を油圧シリンダの圧力として検知することができる。
制御装置60は、ECU(Electronic Control Unit)とも呼ばれる電子制御ユニットで構成され、油圧ショベル1の各部の電気的な制御を行う。特に、制御装置60は、作業機3が吊り荷Wを吊り上げるときの定格荷重Wr(t)と、吊り荷Wの実荷重Wg(t)とに基づいて、吊り作業時の機体(油圧ショベル1)の状態を判定する。このような制御装置60は、図5に示すように、定格荷重算出部61と、実荷重算出部62と、状態判定部63と、を備える。
定格荷重算出部61は、姿勢検知センサ51によって検知される作業機3の姿勢に基づいて、作業機3の定格荷重Wrを算出する。例えば、図6は、油圧ショベル1が吊り作業を行うときの作業機3の作業半径L(m)と定格荷重Wrとの関係を示すグラフである。ここで、作業半径Lとは、図1に示すように、油圧ショベル1の旋回中心からフック36までの水平距離を指す。なお、作業半径Lは、作業機3の姿勢(ブーム角度、アーム角度)に応じて決まる。
また、定格荷重Wrとは、フック36の重量を差し引いて吊り上げができる荷重を指す。図6に示すように、定格荷重Wrは、作業半径Lに応じて変化する。また、定格荷重Wrは、作業半径Lが同じであっても、油圧ショベル1が定置での吊り作業か、走行状態での吊り作業かで異なる。なお、制御装置60は、操作部の操作に応じて走行モータ22(図1参照)の駆動を制御するため、走行モータ22の駆動状態を認識することができる。したがって、定格荷重算出部61は、走行モータ22の駆動状態に基づいて、定置での吊り作業か、走行状態での吊り作業かを判断することができる。
よって、定格荷重算出部61は、姿勢検知センサ51によって検知される作業機3の姿勢(ブーム角度、アーム角度)から作業半径Lを求め、求めた作業半径Lから図6の関係に基づいて、吊り作業時の定格荷重Wrを求めることができる。
実荷重算出部62は、姿勢検知センサ51によって検知される作業機3の姿勢と、圧力センサ52によって検知される油圧シリンダの圧力とに基づいて、吊り荷Wの実荷重Wg(t)を算出する。例えば、実荷重算出部62は、作業機3の吊り作業時の作業半径Lごとに、油圧シリンダの圧力と吊り荷Wの実荷重Wgとの関係をマップとして記憶しておく。これにより、実荷重算出部62は、作業半径Lと、油圧シリンダの圧力とから、対応する吊り荷Wの実荷重Wgを求めることができる。
状態判定部63は、定格荷重算出部61によって算出された定格荷重Wrと、実荷重算出部62によって算出された実荷重Wgとに基づいて、機体の状態(吊り作業時の油圧ショベル1の安定状態)を判定する。例えば、状態判定部63は、実荷重Wgが定格荷重Wrの90%以下であれば、油圧ショベル1が安全に吊り作業を行うことができる状態(レベル1)であると判定する。また、状態判定部63は、実荷重Wgが定格荷重Wrの90%よりも大きく、かつ、定格荷重Wr以下であれば、油圧ショベル1の安定状態はレベル1よりも低下するが、吊り作業は可能である状態(レベル2)と判定する。さらに、状態判定部63は、実荷重Wgが定格荷重Wrよりも大きければ、油圧ショベル1の安定状態はレベル2よりもさらに低下しており、吊り作業を中止すべき状態(レベル3)であると判定する。
告知装置70は、制御装置60によって判定された機体の状態に応じた情報を外部に出力する。特に、告知装置70は、機体の状態に応じた情報を、同じ出力位置で、かつ、機体の状態に応じて異なる態様で出力する。このような告知装置70は、ランプ71を含む。ランプ71は、例えば多色を発光するLED(Light Emitting Diode)で構成され、機体の状態に応じた情報を、同じ出力位置(高さ位置)で、かつ、機体の状態に応じて異なる色で出力する。
図7は、ランプ71の点灯色を、吊り作業時の機体の異なる状態(レベル1~3)ごとに示す説明図である。例えば、ランプ71は、機体の状態がレベル1であれば、青色点灯し、機体の状態がレベル2であれば、黄色点灯し、機体の状態がレベル3であれば、赤色点灯する。ランプ71の点灯制御は、制御装置60の状態判定部63によって行われる。
このような告知装置70としてのランプ71は、図1~図4で示したように、油圧ショベル1の機関室44の上方で、操縦部41の右側に配置されている。
図7に示すように、本実施形態では、告知装置70(ランプ71)が、吊り作業時に、機体である油圧ショベル1の状態(レベル1~3)に応じた情報を、同じ出力位置(高さ位置)で出力する。これにより、告知装置70を上下方向にコンパクトに構成して、上下方向に嵩張らないようにすることができる。このようなコンパクトな告知装置70を用いることにより、オペレータの視界が告知装置70によって妨げられる事態を低減することができる。特にコンパクトな告知装置70は、設置スペースの限られる小型の油圧ショベル1において非常に有利となる。
また、告知装置70は、上記情報を、油圧ショベル1の状態に応じて異なる態様で出力する。図7の例では、告知装置70が、上記情報を、油圧ショベル1の状態に応じて異なる色で表示する。これにより、告知装置70は、フック36の真下に位置して吊り作業を指示する指示者に対して、吊り作業時の油圧ショベル1の状態を、多段階で明確に伝えることができる。
制御装置60による判定、つまり、作業機3の吊り作業時の油圧ショベル1の安定状態の判定を確実に実現する観点では、制御装置60は、上述した定格荷重算出部61と、実荷重算出部62と、状態判定部63と、を有することが望ましい。
吊り作業の指示者に対して、油圧ショベル1の状態に応じた情報を、異なる色で分かりやすく伝える観点では、告知装置70は、本実施形態のように、同じ位置で異なる色を出力(発光)するランプ71を含むことが望ましい。
吊り作業の指示者は、通常、作業機3の前側に位置して、操縦部41に搭乗するオペレータに対して作業機3の移動および吊り荷Wの昇降を指示する。吊り作業の指示者が、作業機3で邪魔されることなく、ランプ71を容易に視認できるようにする観点では、図2に示すように、ランプ71は、油圧ショベル1の正面視で、作業機3の側方にオフセット配置されている(作業機3に対して左右どちらかの側方にずれて配置されている)ことが望ましい。
また、作業機3よりも後方のスペースを、ランプ71の設置スペースとして有効活用する観点では、図1および図4に示すように、ランプ71は、作業機3よりも後方に配置されていることが望ましい。
また、操縦部41に搭乗して操縦を行うオペレータの前方視界が、ランプ71によって妨げられるおそれを低減する観点では、図4に示すように、オペレータが搭乗する操縦部41は、機体である油圧ショベル1の横方向の一方側(例えば左側)に配置され、ランプ71は、操縦部41に対して、油圧ショベル1の横方向の他方側(例えば右側)に配置されていることが望ましい。なお、操縦部41とランプ71との位置関係は、横方向において逆であってもよい。つまり、操縦部41が油圧ショベル1の横方向において右側に配置され、ランプ71は、操縦部41に対して左側に配置されていてもよい。
操縦部41に搭乗して操縦を行うオペレータの前方視界が、ランプ71によって妨げられるおそれを確実に低減する観点では、図4に示すように、ランプ71は、操縦部41の後部側方に配置されていることが望ましい。
ここで、本実施形態では、図4に示すように、機関室44の後端部44Bは、平面視で(上方から見て)円弧状に形成されている。これは、上部旋回体4の旋回時に、機関室44の後端部44Bが車幅からはみ出ないようにするためである。このように、油圧ショベル1が、平面視で円弧状の後端部44Bを有する上部旋回体4を備える構成において、上部旋回体4の旋回半径の内側にランプ71を常に位置させる観点では、ランプ71は、(非旋回時において)後端部44Bよりも前方に配置されていることが望ましい。
図8は、油圧ショベル1が備える告知装置70付近を拡大して示す斜視図である。告知装置70としてのランプ71は、上部旋回体4(特に機関室44)に支持台72を介して配置されている。支持台72は、機関室44の上壁部44Uに配置される箱型の遮蔽物73の側面にボルト締結されている。すなわち、油圧ショベル1は遮蔽物73を備え、支持台72は遮蔽物73に装着される。遮蔽物73は、例えば、操縦部41の内部の空調(冷房、暖房等)のために設けられるエアコンのコンデンサ(熱交換器)のカバーで構成される。
図9は、ランプ71を支持する支持台72を、下方から見たときの斜視図である。なお、図9では、便宜的に、機関室44の上壁部44Uの図示を省略している。支持台72は、上面部72aと、側面部72bと、を有する。上面部72aには、ランプ71が設置される。上面部72aは、上方から見て多角形状であるが、他の形状(円形等)であってもよい。上面部72aのほぼ中央には、後述するケーブルCAが通る孔部72a1が形成されている。
側面部72bは、上面部72aの全周にわたる縁と連結されて下方に延びる。側面部72bが上面部72aに連結されることにより、支持台72の内部(上面部72aの下方)に空洞が形成される。側面部72bには、ケーブルCAが通る貫通孔72b1が形成されている。
ランプ71には、機関室44の内部から延びるケーブルCAが接続される。ケーブルCAを介してランプ71に信号(電圧)が供給されることにより、ランプ71が所定の色で点灯する。ケーブルCAは、機関室44の内部から、貫通孔72b1および孔部72a1を通ってランプ71に接続される。
例えば、ケーブルCAが外部に露出して雨または日光に晒されると、ケーブルCAが劣化するおそれがある。雨等によるケーブルCAの劣化を低減する観点では、ケーブルCAは支持台72の内部を通ることが望ましい。この点では、上記のように、機関室44(上部旋回体4)の内部からランプ71に延びるケーブルCAが、支持台72の内部を通って配策されることが望ましい。
図3、図4、および図8に示すように、遮蔽物73は、ランプ71と操縦部41との間に設置される。遮蔽物73は、上述のように、エアコンのコンデンサのカバーとして設けられるが、この遮蔽物73に支持台72が装着されることにより、遮蔽物73は支持台72の取付部材としても有効利用される。
なお、遮蔽物73の色は、黒色であることが望ましい。例えば日差しの強い作業環境では、日光が照射されてランプ71付近で乱反射する光が、ランプ71の近傍に位置する遮蔽物73で吸収される。このため、吊り作業の指示者は、ランプ71の色を視認しやすくなる。
図1、図4、および図8に示すように、油圧ショベル1の上部旋回体4において、ランプ71の前方には、排気管80が配置されている。排気管80は、エンジン40(図3参照)からの排気ガスを外部に排出するための管である。油圧ショベル1がエンジン40を動力源とする場合、吊り作業の指示者は、油圧ショベル1の前方(作業機3側)から、排気管80で邪魔されることなく、ランプ71を視認できることが望ましい。そのためには、油圧ショベル1の正面視で(前方から見て)、ランプ71と排気管80とがずれた位置関係(重ならない状態)になることが望ましい。つまり、図2に示すように、排気管80は、油圧ショベル1の正面視で、ランプ71とずれて位置する(ランプ71とずれる方向に延びる)ことが望ましい。
図10は、上記したランプ71の他の設置例を示す斜視図である。ランプ71は、操縦部41に取付ステー74を介して取り付けられてもよい。図10の例では、ランプ71が取付ステー74を介して操縦部41の右後部に取り付けられている。このようなランプ71の位置であっても、ランプ71によってオペレータの前方の視界が妨げられることはない。
図11は、図10のランプ71と操縦部41との間に遮蔽物75を設置した例を示す斜視図である。この場合の遮蔽物75としては、例えば黒色の板状部材を用いることができる。ランプ71の近くに黒色の遮蔽物75が位置することにより、日光が照射されてランプ71付近で乱反射する光が遮蔽物75で吸収されるため、吊り作業の指示者は、ランプ71の色を視認しやすくなる。
〔3.補足〕
告知装置70は、同じ位置で音を発するブザーで構成されてもよい。この場合、ブザーが発する音の周波数、音量、種類(リズム、音階など)を、吊り作業時の油圧ショベル1の状態に応じて異ならせるようにすればよい。また、告知装置70は、ランプ71とブザーとを併用する構成であってもよい。
油圧ショベル1は、動力源として、エンジン40の代わりに電動モータを有する構成であってもよい。
ランプ71は、操縦部41の屋根の上に設置されてもよい。この場合、遮蔽物75も操縦部41の屋根の上に設定されてもよい。ただし、法規で規定された高さの許容範囲内でランプ71および遮蔽物75を設置することが必要である。
〔4.付記〕
本実施形態で説明した油圧ショベル1は、以下の付記に示す作業機械と表現することもできる。
付記(1)の作業機械は、吊り荷を吊り上げるときの定格荷重と、前記吊り荷の実荷重とに基づいて、吊り作業時の機体の状態を判定する制御装置と、
前記制御装置によって判定された前記機体の状態に応じた情報を外部に出力する告知装置と、を備え、
前記告知装置は、前記機体の状態に応じた前記情報を、同じ出力位置で、かつ、前記機体の状態に応じて異なる態様で出力する。
付記(2)の作業機械は、付記(1)に記載の作業機械において、
前記告知装置は、前記機体の状態に応じた前記情報を、同じ出力位置で、かつ、前記機体の状態に応じて異なる色で出力するランプを含む。
付記(3)の作業機械は、付記(2)に記載の作業機械において、
前記吊り荷を吊り上げる作業機をさらに備え、
前記ランプは、前記機体の正面視で、前記作業機の側方にオフセット配置されている。
付記(4)の作業機械は、付記(3)に記載の作業機械において、
前記ランプは、前記作業機よりも後方に配置されている。
付記(5)の作業機械は、付記(2)から(4)のいずれかに記載の作業機械において、
オペレータが搭乗して操縦を行う操縦部をさらに備え、
前記操縦部は、前記機体の横方向の一方側に配置され、
前記ランプは、前記操縦部に対して、前記機体の横方向の他方側に配置されている。
付記(6)の作業機械は、付記(5)に記載の作業機械において、
前記ランプは、前記操縦部の後部側方に配置されている。
付記(7)の作業機械は、付記(6)に記載の作業機械において、
平面視で円弧状の後端部を有する旋回体をさらに備え、
前記ランプは、(前記旋回体の非旋回時において)前記後端部よりも前方に配置されている。
付記(8)の作業機械は、付記(7)に記載の作業機械において、
前記ランプは、前記旋回体に支持台を介して配置されており、
前記旋回体の内部から前記ランプに延びるケーブルが、前記支持台の内部を通って配策されている。
付記(9)の作業機械は、付記(8)に記載の作業機械において、
前記ランプと前記操縦部との間に設置される遮蔽物をさらに備え、
前記支持台は、前記遮蔽物に装着される。
付記(10)の作業機械は、付記(7)から(9)のいずれかに記載の作業機械において、
前記旋回体において、前記ランプの前方には、エンジンからの排気ガスを排出する排気管が配置されており、
前記排気管は、前記機体の正面視で、前記ランプとずれて位置する。
付記(11)の作業機械は、付記(1)から(10)のいずれかに記載の作業機械において、
前記吊り荷を吊り上げる作業機と、
前記作業機の姿勢を検知する姿勢検知センサと、
前記作業機を駆動する油圧シリンダの圧力を検知する圧力センサと、をさらに備え、
前記制御装置は、
前記姿勢検知センサによって検知される前記作業機の姿勢に基づいて、前記作業機の前記定格荷重を算出する定格荷重算出部と、
前記作業機の姿勢と、前記圧力センサによって検知される前記圧力とに基づいて、前記吊り荷の前記実荷重を算出する実荷重算出部と、
前記定格荷重算出部によって算出された前記定格荷重と、前記実荷重算出部によって算出された前記実荷重とに基づいて、前記機体の状態を判定する状態判定部と、を有する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で拡張または変更して実施することができる。
本発明は、例えば建設機械などの作業機械に利用可能である。
1 油圧ショベル(作業機械、機体)
3 作業機
4 上部旋回体(旋回体)
40 エンジン
41 操縦部
44B 後端部
51 姿勢検知センサ
52 圧力センサ
60 制御装置
61 定格荷重算出部
62 実荷重算出部
63 状態判定部
70 告知装置
71 ランプ
72 支持台
73 遮蔽物
75 遮蔽物
80 排気管
CA ケーブル
W 吊り荷
Wg 実荷重
Wr 定格荷重

Claims (11)

  1. 吊り荷を吊り上げるときの定格荷重と、前記吊り荷の実荷重とに基づいて、吊り作業時の機体の状態を判定する制御装置と、
    前記制御装置によって判定された前記機体の状態に応じた情報を外部に出力する告知装置と、を備え、
    前記告知装置は、前記機体の状態に応じた前記情報を、同じ出力位置で、かつ、前記機体の状態に応じて異なる態様で出力する、作業機械。
  2. 前記告知装置は、前記機体の状態に応じた前記情報を、同じ出力位置で、かつ、前記機体の状態に応じて異なる色で出力するランプを含む、請求項1に記載の作業機械。
  3. 前記吊り荷を吊り上げる作業機をさらに備え、
    前記ランプは、前記機体の正面視で、前記作業機の側方にオフセット配置されている、請求項2に記載の作業機械。
  4. 前記ランプは、前記作業機よりも後方に配置されている、請求項3に記載の作業機械。
  5. オペレータが搭乗して操縦を行う操縦部をさらに備え、
    前記操縦部は、前記機体の横方向の一方側に配置され、
    前記ランプは、前記操縦部に対して、前記機体の横方向の他方側に配置されている、請求項2に記載の作業機械。
  6. 前記ランプは、前記操縦部の後部側方に配置されている、請求項5に記載の作業機械。
  7. 平面視で円弧状の後端部を有する旋回体をさらに備え、
    前記ランプは、前記後端部よりも前方に配置されている、請求項6に記載の作業機械。
  8. 前記ランプは、前記旋回体に支持台を介して配置されており、
    前記旋回体の内部から前記ランプに延びるケーブルが、前記支持台の内部を通って配策されている、請求項7に記載の作業機械。
  9. 前記ランプと前記操縦部との間に設置される遮蔽物をさらに備え、
    前記支持台は、前記遮蔽物に装着される、請求項8に記載の作業機械。
  10. 前記旋回体において、前記ランプの前方には、エンジンからの排気ガスを排出する排気管が配置されており、
    前記排気管は、前記機体の正面視で、前記ランプとずれて位置する、請求項7に記載の作業機械。
  11. 前記吊り荷を吊り上げる作業機と、
    前記作業機の姿勢を検知する姿勢検知センサと、
    前記作業機を駆動する油圧シリンダの圧力を検知する圧力センサと、をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記姿勢検知センサによって検知される前記作業機の姿勢に基づいて、前記作業機の前記定格荷重を算出する定格荷重算出部と、
    前記作業機の姿勢と、前記圧力センサによって検知される前記圧力とに基づいて、前記吊り荷の前記実荷重を算出する実荷重算出部と、
    前記定格荷重算出部によって算出された前記定格荷重と、前記実荷重算出部によって算出された前記実荷重とに基づいて、前記機体の状態を判定する状態判定部と、を有する、請求項1に記載の作業機械。
JP2022167286A 2022-10-19 2022-10-19 作業機械 Pending JP2024060135A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022167286A JP2024060135A (ja) 2022-10-19 2022-10-19 作業機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022167286A JP2024060135A (ja) 2022-10-19 2022-10-19 作業機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024060135A true JP2024060135A (ja) 2024-05-02

Family

ID=90828706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022167286A Pending JP2024060135A (ja) 2022-10-19 2022-10-19 作業機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024060135A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102412577B1 (ko) 작업기계
JP5004834B2 (ja) 作業機械
EP2678262A1 (en) Mobile crane
WO2022080025A1 (ja) 建設機械
JP4597914B2 (ja) 作業機械
JP4514656B2 (ja) 作業機
JP6214327B2 (ja) ハイブリッド式建設機械
JP4648963B2 (ja) 作業機の操縦部構造
JP2015140637A (ja) 建設機械
JP2024060135A (ja) 作業機械
JP6539630B2 (ja) 超小旋回型油圧ショベル
JP2020159045A (ja) 建設機械
JP2000204578A (ja) クレーン仕様型バックホーの作業角度制御装置
JP3030241B2 (ja) 建設機械
JP4746642B2 (ja) 作業機の操縦部構造
JP2003129477A (ja) 建設機械の作業用アタッチメント格納装置
KR102682913B1 (ko) 부속물 장착 수단을 갖는 자율주행 건설기계
JP3254125B2 (ja) 建設機械の安全装置
JP4648962B2 (ja) 作業機の操縦部構造
KR20200121542A (ko) 안테나 고정수단을 갖는 자율주행 건설기계
JP7222492B2 (ja) 高さ制限のある環境でアームおよびブームを用いて作業を行う装置
JP7118564B2 (ja) 作業機械
EP4424931A1 (en) Construction machine
JP4455367B2 (ja) 建設機械の警報装置
JP6411974B2 (ja) 建設機械