JP2024057474A - タイヤ・リム組立体 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、耐久性の低下を抑制した、タイヤ・リム組立体を提供することを目的とする。【解決手段】本発明のタイヤ・リム組立体は、内筒体と、前記内筒体をタイヤ径方向外側から囲繞する外筒体と、前記内筒体と前記外筒体とを互いに連結する弾性変形可能な連結部材と、を備える非空気入りタイヤが、フランジ部を備えるリムに組み付けられてなり、前記内筒体の周方向の少なくとも一部に、前記連結部材のタイヤ径方向内側端におけるタイヤ幅方向端よりもタイヤ幅方向外側に突出する凸部が設けられ、前記フランジ部の周方向の少なくとも一部に、軸方向外側に凹んだ凹部が設けられており、前記凸部は、前記凹部に嵌合している。【選択図】図1
Description
本発明は、タイヤ・リム組立体、特に、非空気入りタイヤをリムに装着したタイヤ・リム組立体に関するものである。
従来、非空気入りタイヤにおいては、軸方向に2分割したリムを軸方向両側から挿入し、タイヤをリムに組み付けた後、追加の留め具を用いてタイヤとリムとの固定を行っていた(例えば、特許文献1)。
しかしながら、上記の手法では、タイヤとリムとの間に生じる隙間の影響により、耐久性の低下を招く可能性が懸念されていた。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、耐久性の低下を抑制した、タイヤ・リム組立体を提供することを目的とする。
本発明の要旨構成は、以下の通りである。
(1)内筒体と、前記内筒体をタイヤ径方向外側から囲繞する外筒体と、前記内筒体と前記外筒体とを互いに連結する弾性変形可能な連結部材と、を備える非空気入りタイヤが、フランジ部を備えるリムに組み付けられてなる、タイヤ・リム組立体であって、
前記内筒体の周方向の少なくとも一部に、前記連結部材のタイヤ径方向内側端におけるタイヤ幅方向端よりもタイヤ幅方向外側に突出する凸部が設けられ、
前記フランジ部の周方向の少なくとも一部に、軸方向外側に凹んだ凹部が設けられており、
前記凸部は、前記凹部に嵌合していることを特徴とする、タイヤ・リム組立体。
(1)内筒体と、前記内筒体をタイヤ径方向外側から囲繞する外筒体と、前記内筒体と前記外筒体とを互いに連結する弾性変形可能な連結部材と、を備える非空気入りタイヤが、フランジ部を備えるリムに組み付けられてなる、タイヤ・リム組立体であって、
前記内筒体の周方向の少なくとも一部に、前記連結部材のタイヤ径方向内側端におけるタイヤ幅方向端よりもタイヤ幅方向外側に突出する凸部が設けられ、
前記フランジ部の周方向の少なくとも一部に、軸方向外側に凹んだ凹部が設けられており、
前記凸部は、前記凹部に嵌合していることを特徴とする、タイヤ・リム組立体。
(2)前記凸部は、前記内筒体の周方向の全周にわたって連続して設けられており、
前記凹部は、前記フランジ部の周方向の全周にわたって連続して設けられている、上記(1)に記載のタイヤ・リム組立体。
前記凹部は、前記フランジ部の周方向の全周にわたって連続して設けられている、上記(1)に記載のタイヤ・リム組立体。
(3)前記凸部は、前記内筒体の周方向の一部のみに設けられており、
前記凹部は、前記フランジ部の周方向の一部のみに設けられている、上記(1)に記載のタイヤ・リム組立体。
前記凹部は、前記フランジ部の周方向の一部のみに設けられている、上記(1)に記載のタイヤ・リム組立体。
(4)前記凸部は、タイヤ径方向の幅が、タイヤ幅方向内側から外側に向かって漸減し、
前記凹部は、タイヤ径方向の幅が、タイヤ幅方向内側から外側に向かって漸減する、上記(2)又は(3)に記載のタイヤ・リム組立体。
前記凹部は、タイヤ径方向の幅が、タイヤ幅方向内側から外側に向かって漸減する、上記(2)又は(3)に記載のタイヤ・リム組立体。
本発明によれば、耐久性の低下を抑制した、タイヤ・リム組立体を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に例示説明する。
<タイヤ・リム組立体>
図1は、本発明の一実施形態にかかるタイヤ・リム組立体1の側面図である。図1に示すように、このタイヤ・リム組立体1は、非空気入りタイヤ2がリム3に組み付けられてなる。なお、本実施形態の非空気入りタイヤ1は、例えば自転車、二輪車、自動車、ハンドル形電動車いすなどに装着されて用いられる。
図1は、本発明の一実施形態にかかるタイヤ・リム組立体1の側面図である。図1に示すように、このタイヤ・リム組立体1は、非空気入りタイヤ2がリム3に組み付けられてなる。なお、本実施形態の非空気入りタイヤ1は、例えば自転車、二輪車、自動車、ハンドル形電動車いすなどに装着されて用いられる。
ここで、非空気入りタイヤ2は円環状に形成され、リム3は円板状に形成され、各中心軸は共通軸上に位置している。この共通軸を中心軸Oといい、中心軸Oに沿う方向をタイヤ幅方向という。また、タイヤ幅方向から見て、中心軸O回りに周回する方向をタイヤ周方向といい、この中心軸Oに交差する方向をタイヤ径方向という。非空気入りタイヤ2とリム3とのタイヤ幅方向の中心は、互いに一致している。
なお、非空気入りタイヤ2は、地面から車軸に伝わる振動を吸収する機能を有し、リム3は、車軸と非空気入りタイヤ2とを連結する機能を有している。非空気入りタイヤ2とリム3とは、異なる材質により形成されていても良い。例えば、非空気入りタイヤ2は、振動吸収性能を確保するために弾性率が比較的小さい材質により形成し、リム3は、は堅牢性を確保するために弾性率が非空気入りタイヤ2よりも大きい材質により形成されていても良い。また、例えばリム3を比較的比重の小さい材質により形成し、タイヤ・リム組立体1全体の軽量化を図ってもよい。以下、非空気入りタイヤ2、リム3の順にその構成を詳細に説明する。
<<非空気入りタイヤ>>
図2は、非空気入りタイヤの側面図である。図1、図2に示すように、非空気入りタイヤ2は、内筒体21と、内筒体21をタイヤ径方向外側から囲繞する外筒体22と、内筒体21と外筒体22とを互いに連結する弾性変形可能な複数の連結部材23と、を備えている。また、非空気入りタイヤ1は、外筒体22に外嵌されたトレッド24をさらに備えている。
図2は、非空気入りタイヤの側面図である。図1、図2に示すように、非空気入りタイヤ2は、内筒体21と、内筒体21をタイヤ径方向外側から囲繞する外筒体22と、内筒体21と外筒体22とを互いに連結する弾性変形可能な複数の連結部材23と、を備えている。また、非空気入りタイヤ1は、外筒体22に外嵌されたトレッド24をさらに備えている。
内筒体21、外筒体22、及び連結部材23を形成する材質の弾性率は、例えば100MPa以上1500MPa以下とすることができる。
内筒体21は、リム3を介して車軸に取り付けられている。内筒体21及び外筒体22の中心軸は、中心軸Oと同軸に配置されている。内筒体21、外筒体22、及び連結部材23は、それぞれのタイヤ幅方向の中央部が互いに一致した状態で配置されている。本実施形態では、内筒体21、外筒体22、及び連結部材23は、熱可塑性樹脂により一体に形成されている。これにより、非空気入りタイヤ2は、射出成形により形成することが可能であり、量産に適している。熱可塑性樹脂としては、例えば1種だけの樹脂、2種以上の樹脂を含む混合物、又は1種以上の樹脂と1種以上のエラストマーとを含む混合物であっても良く、さらに、例えば老化防止剤、可塑剤、充填剤、若しくは顔料等の添加物を含んでいても良い。なお、内筒体21、外筒体22、及び連結部材23は、それぞれ別体に形成されていても良い。内筒体21、外筒体22、及び連結部材23は、熱可塑性樹脂以外の材質により形成されていても良い。
連結部材23は、内筒体21と外筒体22との間において、中心軸線Oを基準に互いに点対称となるように、複数配置されている。タイヤ周方向で隣り合う連結部材23同士は、互いに非接触で離間して配置されている。図示のように、連結部材23は、側面視で屈曲した形状を有しており、タイヤ径方向に対する傾斜角度の小さい2つの部分23a、23cが、タイヤ径方向に対する傾斜角度の大きい部分23bで連結された構成となっている。これにより、内筒体21に連結された部分23aのタイヤ径方向内側端は、外筒体22に連結された部分23cのタイヤ径方向外側端よりも、タイヤ周方向の一方側に位置している。このようにすることで、連結部材23をタイヤ径方向に弾性変形し易い板ばねとして利用することができる。
トレッド24は、中心軸Oを中心としてタイヤ幅方向に延びる筒状に形成されている。トレッド24は、外筒体22において、その外周面だけでなく、タイヤ幅方向を向く側面のうちのタイヤ径方向の外端部も覆っている。トレッド24を形成する材質の弾性率は、非空気入りタイヤ2の他の部分を形成する材質の弾性率よりも小さい。トレッド24の外周面は、タイヤ幅方向及びタイヤ径方向の双方向に沿う縦断面視において、タイヤ径方向の外側に向けて凸となる曲線状を呈する。トレッド24は、例えば、天然ゴム及び/又はゴム組成物が加硫された加硫ゴム、あるいは熱可塑性材料等で形成されている。耐摩耗性の観点ではトレッド24を加硫ゴムで形成するのが好ましい。熱可塑性材料として、例えば熱可塑性エラストマー若しくは熱可塑性樹脂等が挙げられる。熱可塑性エラストマーとしては、例えばJIS K6418に規定されるアミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、エステル系熱可塑性エラストマー(TPC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、ウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、熱可塑性ゴム架橋体(TPV)、若しくはその他の熱可塑性エラストマー(TPZ)等が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えばウレタン樹脂、オレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、若しくはポリアミド樹脂等が挙げられる。
図3は、図2のA-A断面図である。図4は、図3のB部分の拡大図である。図5は、非空気入りタイヤの要部の斜視断面図である。図6は、非空気入りタイヤの部分斜視図である。ただし、図3以降においては簡単化のために、トレッド24の図示を省略している。
図4~図6に示すように、内筒体21の周方向の少なくとも一部に、連結部材23(部分23a)のタイヤ径方向内側端におけるタイヤ幅方向端よりもタイヤ幅方向外側に突出する凸部21aが設けられている。本例では、凸部21aは、内筒体21の周方向の全周にわたって連続して設けられている。このため、本例では、内筒体21のタイヤ幅方向の幅が連結部材23(部分23a)のタイヤ径方向内側端におけるタイヤ幅方向の幅よりも大きくなっている。
図7は、変形例にかかる非空気入りタイヤの部分斜視図である。この変形例では、凸部21aは、内筒体21の周方向の一部のみに設けられている。より具体的には、複数の凸部21aが、内筒体21の周方向に等間隔に配置されている。本例では、凸部21aは、連結部材23のタイヤ径方向内側の部分23aに隣接する位置に設けられている。連結部材23は変形の大きい部分であるため、この部分のリム3との嵌合を強くするためである。一方で、凸部21aを内筒体21の周方向の一部のみに設ける場合は、上記の配置には限られず、例えば、連結部材23のタイヤ径方向内側の部分23aに隣接しない位置に設けることもできるし、また、周方向に等間隔でなく設けることもできる。
内筒体21の周方向の少なくとも一部(図示例では全周)に、タイヤ径方向内側に突出するタイヤ側凸部25がさらに設けられている。そして、タイヤ側凸部25には、タイヤ幅方向に貫通する貫通穴26が1つ以上(図示例では複数)設けられている。
<<リム>>
図1に示すように、リム3は、リム部3aと、リム部3aから径方向内側に延びる複数本のスポーク3bと、複数本のスポーク3bの径方向内側端に連結された車両装着部3cと、を備える。車両装着部3cには、周上に複数のボルト貫通孔3dが設けられている。リム3は、例えば金属製とすることができる。
図1に示すように、リム3は、リム部3aと、リム部3aから径方向内側に延びる複数本のスポーク3bと、複数本のスポーク3bの径方向内側端に連結された車両装着部3cと、を備える。車両装着部3cには、周上に複数のボルト貫通孔3dが設けられている。リム3は、例えば金属製とすることができる。
図8は、リムの要部の斜視断面図である。図8に示すように、リム3は、本例では、タイヤ幅方向に2分割された第1のリム部31と第2のリム部32とからなる。非空気入りタイヤ2のリム3への装着時には、分割されたこれら第1のリム部31と第2のリム部32とをタイヤ幅方向に挿入して組み合わせる。
リム3の外装筒部3cは、フランジ部33(33a、33b)を備えている。フランジ部33は、軸方向(タイヤ幅方向)に延びる第1の水平部分34(34a、34b)と、第1の水平部分34の軸方向外端から径方向外側に延びる垂直部分35(35a、35b)と、垂直部分35の径方向外端から軸方向内側へ延びる(延在長さは第1の水平部分より短い)第2の水平部分36(36a、36b)と、からなる。これにより、フランジ部33の周方向の少なくとも一部に、軸方向外側に凹んだ凹部37(37a、37b)が形成されている。図示例では、凹部37は、フランジ部33の周方向の全周にわたって連続して設けられている。一方で、図7の変形例に対応させて、凹部37は、フランジ部33の周方向の一部のみに設けても良い。
また、リム3は、第1の水平部分34の軸方向内端から径方向外側に延びるリム側凸部38(第1のリム側凸部38a、第2のリム側凸部38b)と、第2のリム側凸部38から軸方向内側に延びる嵌合部39(39a、39b)とを有している。嵌合部39aと嵌合部39bとが嵌合している。図示は省略しているが、第1のリム側凸部38a及び第2のリム側凸部38bのそれぞれに、貫通穴26の延長上に位置する穴部が設けられている。第1のリム側凸部38a、第2のリム側凸部38b、及び嵌合部39(39a、39b)により、リム側凹部40が区画されている。
タイヤ・リム組立体の説明に戻って、図9は、本発明の一実施形態にかかるタイヤ・リム組立体の要部の斜視断面図である。図10は、本発明の一実施形態にかかるタイヤ・リム組立体の要部の拡大断面図である。図9、図10に示すように、非空気入りタイヤ2に対し、第1のリム部31及び第2のリム部32をタイヤ幅方向両側から挿入して、非空気入りタイヤ2をリム3に組み付けた状態において、非空気入りタイヤ2のタイヤ側凸部25が、リム3のリム側凹部40に嵌合している。また、非空気入りタイヤ2の凸部21aは、リム3の凹部37に嵌合している。なお、図示のように角部に隙間が生じていても良い。
本実施形態では、非空気入りタイヤ2の貫通穴26と、(貫通穴26の位置に対応する位置に設けられた)リム3の穴部とに嵌合する(図示しない)固定具により、タイヤ側凸部25とリム側凸部38とが共締めにより固定されている。これにより、非空気入りタイヤ2、第1のリム部31、及び第2のリム部32が、上記固定具により固定された状態となっている。固定具は、ボルトとすることができる。
以下、本実施形態のタイヤ・リム組立体1の作用効果について説明する。
本実施形態のタイヤ・リム組立体1では、内筒体21の周方向の少なくとも一部に、連結部材23のタイヤ径方向内側端におけるタイヤ幅方向端よりもタイヤ幅方向外側に突出する凸部21aが設けられ、また、フランジ部33の周方向の少なくとも一部に、軸方向外側に凹んだ凹部37が設けられており、凸部21aは、凹部37に嵌合している。このため、タイヤ2とリム3との相補的形状による嵌合が可能となるため、タイヤ2とリム3との間に生じる隙間をほとんど無くすことができるため、小さな隙間に起因するタイヤ・リム組立体1の故障を抑制することができる。以上のように、本実施形態のタイヤ・リム組立体1によれば、耐久性を向上することができる。また、追加の留め具を用いる場合には、留め具の箇所の局所的な固定となるが、本実施形態では、内筒体21全周を連続的に外筒体22に密着させることができるため、タイヤの回転に連動した隙間の発生と密着状態との繰り返しに起因する内筒体21の剥がれを抑制して、タイヤ・リム組立体1の耐久性をより向上させることができる。
本実施形態のタイヤ・リム組立体1では、内筒体21の周方向の少なくとも一部に、連結部材23のタイヤ径方向内側端におけるタイヤ幅方向端よりもタイヤ幅方向外側に突出する凸部21aが設けられ、また、フランジ部33の周方向の少なくとも一部に、軸方向外側に凹んだ凹部37が設けられており、凸部21aは、凹部37に嵌合している。このため、タイヤ2とリム3との相補的形状による嵌合が可能となるため、タイヤ2とリム3との間に生じる隙間をほとんど無くすことができるため、小さな隙間に起因するタイヤ・リム組立体1の故障を抑制することができる。以上のように、本実施形態のタイヤ・リム組立体1によれば、耐久性を向上することができる。また、追加の留め具を用いる場合には、留め具の箇所の局所的な固定となるが、本実施形態では、内筒体21全周を連続的に外筒体22に密着させることができるため、タイヤの回転に連動した隙間の発生と密着状態との繰り返しに起因する内筒体21の剥がれを抑制して、タイヤ・リム組立体1の耐久性をより向上させることができる。
ここで、凸部21aは、内筒体21の周方向の全周にわたって連続して設けられており、凹部37は、フランジ部33の周方向の全周にわたって連続して設けられていることが好ましい。全周にわたって、非空気入りタイヤ2とリム3とを嵌合させる効果を得ることができるからである。
一方で、凸部21aは、内筒体21の周方向の一部のみに設けられており、凹部37は、フランジ部33の周方向の一部のみに設けられていることも好ましい。この場合は、全周にわたって設ける場合と比べて、重量増を抑制しつつ、周上の一部にて、非空気入りタイヤ2とリム3とを嵌合させる効果を得ることができる。上述したように、この場合は、凸部21aは、連結部材23のタイヤ径方向内側の部分23aに隣接する位置に設けられることが好ましい。連結部材23は変形の大きい部分であるため、この部分のリム3との嵌合を強くすることにより、効果的に耐久性を高めることができるからである。
図10に示すように、凸部21aは、タイヤ径方向の幅が、タイヤ幅方向内側から外側に向かって漸減し、凹部37は、タイヤ径方向の幅が、タイヤ幅方向内側から外側に向かって漸減することが好ましい。くさび効果により、非空気入りタイヤ2とリム3との隙間をさらになくして、タイヤ・リム組立体1の耐久性をさらに高めることができるからである。なお、その場合、凸部21aの上面及び/又は下面は、図示のように、タイヤ幅方向に対して傾斜することとなるが、凸部21aの上面のタイヤ幅方向に対する傾斜角度θ1は、特には限定されないが、例えば1~15°とすることができ、凸部21aの下面のタイヤ幅方向に対する傾斜角度θ2は、特には限定されないが、例えば2~5°とすることができる。一方で、凸部21aの上面及び/又は下面をタイヤ幅方向に平行にすることもできる。
上記実施形態において、凸部21aの突出幅(タイヤ幅方向の最大突出幅)は、特には限定されないが、連結部材23のタイヤ径方向内側端におけるタイヤ幅方向の幅の3~5%とすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではない。例えば、連結部材23の湾曲形状等は、適切な弾性変形が可能な範囲で適宜変更することができる。
[国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
持続可能な社会の実現に向けて、SDGsが提唱されている。本発明の一実施形態は「No.12_つくる責任、つかう責任」および「No.13_気候変動に具体的な対策を」などに貢献する技術となり得ると考えられる。
持続可能な社会の実現に向けて、SDGsが提唱されている。本発明の一実施形態は「No.12_つくる責任、つかう責任」および「No.13_気候変動に具体的な対策を」などに貢献する技術となり得ると考えられる。
1:タイヤ・リム組立体、
2:非空気入りタイヤ、
21:内筒体、
22:外筒体、
23:連結部材、
24:トレッド、
25:タイヤ側凸部、
26:貫通穴、
3:リム、
31:第1のリム部、
32:第2のリム部、
33:フランジ部、
34:第1の水平部分、
35:垂直部分、
36:第2の水平部分、
37:凹部、
38:リム側凸部、
39:嵌合部、
40:リム側凹部
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40:リム側凹部
Claims (4)
- 内筒体と、前記内筒体をタイヤ径方向外側から囲繞する外筒体と、前記内筒体と前記外筒体とを互いに連結する弾性変形可能な連結部材と、を備える非空気入りタイヤが、フランジ部を備えるリムに組み付けられてなる、タイヤ・リム組立体であって、
前記内筒体の周方向の少なくとも一部に、前記連結部材のタイヤ径方向内側端におけるタイヤ幅方向端よりもタイヤ幅方向外側に突出する凸部が設けられ、
前記フランジ部の周方向の少なくとも一部に、軸方向外側に凹んだ凹部が設けられており、
前記凸部は、前記凹部に嵌合していることを特徴とする、タイヤ・リム組立体。 - 前記凸部は、前記内筒体の周方向の全周にわたって連続して設けられており、
前記凹部は、前記フランジ部の周方向の全周にわたって連続して設けられている、請求項1に記載のタイヤ・リム組立体。 - 前記凸部は、前記内筒体の周方向の一部のみに設けられており、
前記凹部は、前記フランジ部の周方向の一部のみに設けられている、請求項1に記載のタイヤ・リム組立体。 - 前記凸部は、タイヤ径方向の幅が、タイヤ幅方向内側から外側に向かって漸減し、
前記凹部は、タイヤ径方向の幅が、タイヤ幅方向内側から外側に向かって漸減する、請求項2又は3に記載のタイヤ・リム組立体。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2022164240A JP2024057474A (ja) | 2022-10-12 | 2022-10-12 | タイヤ・リム組立体 |
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