JP6632916B2 - 非空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、使用に際し、内部に加圧空気の充填が不要な非空気入りタイヤに関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような非空気入りが知られている。
非空気入りタイヤは、車軸に取り付けられる取り付け体と、前記取り付け体に外装される内筒体、及び前記内筒体をタイヤ径方向の外側から囲繞する外筒体を備えるリング部材と、前記内筒体と前記外筒体との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、これらの両筒体同士を変位自在に連結する連結部材と、を備えている。
特開2013−86712号公報
しかしながら、従来の非空気入りタイヤは、取り付け体及び内筒体の相対的な周方向の位置を固定するための部材等を設ける必要があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、取り付け体及び内筒体の相対的な周方向の位置を、容易に固定することができる非空気入りタイヤを提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明に係る非空気入りタイヤは、車軸に取り付けられる取り付け体と、前記取り付け体に外装される内筒体、及び前記内筒体をタイヤ径方向の外側から囲繞する外筒体を備えるリング部材と、前記内筒体と前記外筒体との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、これらの両筒体同士を変位自在に連結する連結部材と、を備える非空気入りタイヤであって、前記取り付け体の外周面、及び前記内筒体の内周面は、タイヤ幅方向から見て互いに同等の非真円形状に形成され、前記取り付け体は、前記内筒体の内側に嵌合され、前記取り付け体の重心と、複数の前記連結部材及び前記リング部材全体の重心と、は、互いに同等の位置に位置していることを特徴とする。
この発明によれば、取り付け体の外周面、及び内筒体の内周面が、タイヤ幅方向から見て互いに同等の非真円形状に形成され、取り付け体が、内筒体の内側に嵌合されている。このため、車軸の回転に伴い取り付け体に及ぼされる回転トルクを、取り付け体の外周面と面接触する内筒体の内周面に受け止めさせることができる。これにより、取り付け体及び内筒体に他の部材等を設けなくても、取り付け体及び内筒体の相対的な周方向の位置を、容易に固定することができる。
また、取り付け体の外周面と内筒体の内周面とが面接触していることにより、両者の接触面積を大きく確保することが可能になり、発生する面圧が抑えられ、耐久性を確保することができる。
また、取り付け体の重心と、複数の連結部材及びリング部材全体の重心と、が、互いに同等の位置に位置しているため、取り付け体の外周面と、内筒体の内周面とが非真円形状であっても非空気入りタイヤの走行時に振動が発生するのを抑えることができる。
また、本発明に係る非空気入りタイヤは、車軸に取り付けられる取り付け体と、前記取り付け体に外装される内筒体、及び前記内筒体をタイヤ径方向の外側から囲繞する外筒体を備えるリング部材と、前記内筒体と前記外筒体との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、これらの両筒体同士を変位自在に連結する連結部材と、を備える非空気入りタイヤであって、前記取り付け体の外周面、及び前記内筒体の内周面のうち、少なくとも前記取り付け体の外周面は、タイヤ幅方向から見て非真円形状に形成され、前記取り付け体の外周面と前記内筒体の内周面との間に形成された隙間に充填部材が充填され、前記取り付け体の重心と、複数の前記連結部材及び前記リング部材全体の重心と、は、互いに同等の位置に位置していることを特徴とする。
この発明によれば、少なくとも取り付け体の外周面が、タイヤ幅方向から見て非真円形状に形成され、取り付け体の外周面と内筒体の内周面との間に形成された隙間に充填部材が充填されている。このため、車軸の回転に伴い取り付け体に及ぼされる回転トルクにより、取り付け体の外周面と内筒体の内周面との間のうち、径方向の隙間が小さい部分に位置する充填部材に局所的な大きな圧縮力が発生する。これにより、取り付け体と内筒体との周方向の相対回転が規制され、取り付け体及び内筒体に他の部材等を設けなくても、取り付け体及び内筒体の相対的な周方向の位置を、容易に固定することができる。
また、前記非真円形状は、短径の寸法が、長径の寸法の99.5%以下の楕円であってもよい。
この場合、楕円の長径と短径の寸法差を確保することで、取り付け体及び内筒体の周方向の相対回転を確実に抑えることができる。
また、前記非真円形状は、正角形状であってもよい。
この場合、非空気入りタイヤの周方向に沿う位置ごとで質量がばらつくのを抑制することが可能になり、非空気入りタイヤに良好な乗り心地性を具備させることができる。
この発明によれば、取り付け体及び内筒体の相対的な周方向の位置を、容易に固定することができる。
本発明の第1実施形態に係る非空気入りタイヤをタイヤ幅方向の一方側から見た側面図である。 図1に示す非空気入りタイヤにおけるA−A線矢視断面図である。 本発明の第2実施形態に係る非空気入りタイヤをタイヤ幅方向の一方側から見た側面図である。 本発明の第3実施形態に係る非空気入りタイヤをタイヤ幅方向の一方側から見た側面図である。 本発明の第4実施形態に係る非空気入りタイヤをタイヤ幅方向の一方側から見た側面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1を参照して説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係る非空気入りタイヤ1は、図示しない車軸に取り付けられる取り付け体11Aと、取り付け体11Aに外装される内筒体12A、及び内筒体12Aをタイヤ径方向の外側から囲繞する外筒体13を備えるリング部材14Aと、内筒体12Aと外筒体13との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、これらの両筒体12A、13同士を相対的に弾性変位自在に連結する連結部材15と、外筒体13に外装された円筒状のトレッド部材16と、を備えている。
なお、本実施形態の非空気入りタイヤ1は、例えばJIS T 9208に規定されるハンドル形電動車いす等、低速度で走行する小型車両等に採用してもよい。また、非空気入りタイヤ1のサイズとしては、特に限定されるものではないが、例えば3.00−8等としてもよい。また、非空気入りタイヤ1を乗用車用に採用してもよい。この場合のサイズとしては、特に限定されるものではないが、例えば155/65R13等としてもよい。
上述した取り付け体11A、内筒体12A、外筒体13及びトレッド部材16はそれぞれ、前記車軸の中心と一致する共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸を軸線Oといい、軸線Oに沿う方向をタイヤ幅方向という。また、タイヤ幅方向の一方側から見た側面視において(図1参照)、軸線Oに直交する方向をタイヤ径方向といい、軸線O回りに周回する方向をタイヤ周方向という。なお、取り付け体11A、内筒体12A、外筒体13及びトレッド部材16は、タイヤ幅方向の中央部が互いに一致した状態で配設されている。
図1において、取り付け体11Aは、車軸の先端部が装着される装着筒部17と、装着筒部17をタイヤ径方向の外側から囲繞する外リング部18Aと、装着筒部17と外リング部18Aとを連結する複数のリブ19と、を備えている。
装着筒部17、外リング部18A及びリブ19は、例えばアルミニウム合金等の金属材料で一体に形成されている。装着筒部17は円筒状に形成され、外リング部18Aは楕円筒状に形成されており、それぞれ軸線Oと同軸に配設されている。複数のリブ19は、タイヤ周方向に均等の間隔をあけて配設されている。リブ19は、非空気入りタイヤ1におけるタイヤ幅方向の中央部に配設されている。
外リング部18Aにおけるタイヤ幅方向の一方側の端部には、タイヤ径方向の内側に向けて突出する厚肉部18dが形成されている。厚肉部18dは、タイヤ幅方向の一方側から見た側面視において、タイヤ周方向に長い長方形状に形成されている。厚肉部18dは、外リング部18Aにタイヤ周方向に等間隔をあけて複数配置されている。厚肉部18d及びリブ19それぞれのタイヤ周方向に沿う位置は互いに同等になっている。
図2に示すように、厚肉部18dのタイヤ幅方向の一方側の端面は、外リング部18Aのタイヤ幅方向の一方側の端縁と面一になっている。
また、図2に示すように、外リング部18Aのタイヤ幅方向の他方側の端縁には、リング部材14Aに対してタイヤ幅方向の他方側から当接する支持突起18eが形成されている。支持突起18eは、タイヤ径方向の外側に向けて突出し、タイヤ周方向の全周にわたって連続して延びている。
支持突起18eの内周面は、外リング部18Aの内周面とタイヤ周方向の全周にわたって面一に形成されている。支持突起18eの外周面及び内筒体12Aの外周面23それぞれのタイヤ径方向の位置は、タイヤ周方向の全周にわたって互いに同等になっている。
特に図示していないが、外リング部18Aにおいて、タイヤ周方向で隣り合う厚肉部18d同士の間に位置する部分には、外リング部18Aをタイヤ径方向に貫通する肉抜き孔がタイヤ幅方向に間隔をあけて複数形成されていてもよい。また、これら複数の肉抜き孔で構成される孔列が、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されていてもよい。同様に各リブ19には、リブ19をタイヤ幅方向に貫通する肉抜き孔が形成されていてもよい。
図1及び図2に示すように、外リング部18Aのタイヤ幅方向の一方側の端部には、円環状の押え板28が取り付けられている。押え板28の内周面の半径は、外リング部18Aの厚肉部18dにおけるタイヤ径方向の内端から中心軸線Oまでのタイヤ径方向の距離と、同等になっている。押え板28の外周面及び内筒体12Aの外周面23それぞれのタイヤ径方向の位置は、タイヤ周方向の全周にわたって互いに同等の位置になっている。
押え板28には、貫通孔28aが形成されている。貫通孔28aは、押え板28にタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。また、外リング部18Aのタイヤ幅方向の一方側の端縁から厚肉部18dのタイヤ幅方向の一方側の端面にまたがって、押え板28の貫通孔28aに連通する雌ねじ部が形成されている。前記雌ねじ部は、外リング部18Aの前記端縁及び厚肉部18dの前記端面に、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。そして、ボルト29の雄ねじ部が、押え板28の貫通孔28aに挿通されて前記雌ねじ部に螺合している。図示の例では、押え板28の貫通孔28a及び厚肉部18dの雌ねじ部が、それぞれ2つずつ設けられている。なお、これらの貫通孔及び雌ねじ部の各個数は、2つに限定されるものではない。
取り付け体11Aには、リング部材14Aの内筒体12Aが外嵌されている。内筒体12Aは、円筒状をなしている。
図2に示すように、内筒体12Aは、タイヤ幅方向の一方側に配設された押え板28と、タイヤ幅方向の他方側に配設された外リング部18Aの支持突起18eと、によりタイヤ幅方向に挟み込まれている。この構成により、取り付け体11Aと内筒体12Aとのタイヤ幅方向への相対移動が規制されている。
図1に示すように、リング部材14Aの外筒体13は、内筒体12Aよりも大径の円筒状をなしており、内筒体12Aからタイヤ径方向の外側に離間して配置されているとともに、内筒体12Aをタイヤ周方向の全域にわたって、タイヤ径方向の外側から囲んでいる。
特に図示していないが、外筒体13は、内筒体12Aよりもタイヤ幅方向の大きさ、つまり幅が大きくなっている。ただし、外筒体13のタイヤ幅方向の大きさが、内筒体12Aのタイヤ幅方向の大きさと同等とされていてもよい。
連結部材15は、リング部材14Aにおける内筒体12Aの外周面23と、外筒体13の内周面24とを、相対的に弾性変位自在に連結している。本実施形態では、連結部材15が、弾性変形可能な板材からなり、タイヤ周方向に等間隔をあけて複数設けられている。図示の例では、連結部材15の数が、40個とされている。
タイヤ周方向で隣り合う連結部材15同士は、互いに非接触とされている。また、複数の連結部材15は、互いに同等の形状で同等の大きさに形成されている。
連結部材15のうち、外筒体13に連結された一端部(外端部)は、内筒体12Aに連結された他端部(内端部)よりも、タイヤ周方向の一方側(図1に示す例では、軸線Oを中心とした時計回り方向)に位置している。つまり、連結部材15は、外筒体13に連結する一端部から、タイヤ径方向の内側へ向かうに従い漸次タイヤ周方向の他方側(図1における軸線Oを中心とした反時計回り方向)へ向けて延びていて、他端部が内筒体12Aに連結している。
連結部材15のうち、前記一端部と前記他端部との間に位置する中間部分には、タイヤ周方向に湾曲する湾曲部が複数形成されている。図示の例では、複数の湾曲部のうち、連結部材15の前記一端部に位置する部分はタイヤ周方向の一方側へ向けて凸となるように湾曲している。
内筒体12A、外筒体13及び複数の連結部材15は、射出成形により合成樹脂材料で一体に形成されている。なお、射出成形としては、内筒体12A、外筒体13及び複数の連結部材15の全体を同時に成形する方法であってもよい。
また、合成樹脂材料としては、例えば1種だけの樹脂材料、2種類以上の樹脂材料を含む混合物、又は1種以上の樹脂材料と1種以上のエラストマーとを含む混合物であってもよい。さらに、例えば老化防止剤、可塑剤、充填剤、若しくは顔料等の添加物を含んでもよい。合成樹脂材料は、熱可塑性樹脂であることが好ましい。
図1に示すように、トレッド部材16は、円筒状に形成され、外筒体13の外周面側を全域にわたって一体に覆っている。トレッド部材16は、例えば、天然ゴム又は/及びゴム組成物が加硫された加硫ゴム、或いは熱可塑性材料等で形成されている。
熱可塑性材料として、例えば熱可塑性エラストマー若しくは熱可塑性樹脂等が挙げられる。熱可塑性エラストマーとしては、例えばJIS K6418に規定されるアミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、エステル系熱可塑性エラストマー(TPC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、ウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、熱可塑性ゴム架橋体(TPV)、若しくはその他の熱可塑性エラストマー(TPZ)等が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、例えばウレタン樹脂、オレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、若しくはポリアミド樹脂等が挙げられる。なお、耐摩耗性の観点ではトレッド部材16を加硫ゴムで形成するのが好ましい。
そして、図1に示すように、本実施形態の非空気入りタイヤ1においては、取り付け体11Aの外周面21A、及び内筒体12Aの内周面22Aは、タイヤ幅方向から見て互いに同等の非真円形状である楕円形状に形成され、取り付け体11Aは、内筒体12Aの内側に嵌合されている。このため、取り付け体11Aの外周面21Aと、内筒体12Aの内周面22Aと、は周方向に沿って当接している。この楕円形状は、短径の寸法R2が、長径R1の寸法の99.5%以下の楕円となっている。
また、取り付け体11Aの重心と、複数の連結部材15及びリング部材14A全体の重心と、は、互いに同等の位置に位置している。
図1に示すように、リング部材14Aにおける内筒体12Aの外周面23は略真円形状となっている。
一方、前述の通り、内筒体12Aの内周面22Aは、楕円形状となっているため、内筒体12Aは、径方向の厚みが周方向に沿う位置ごとで異なっており、長径の径方向の外側において最も薄く、短径の径方向の外側において最も厚くなっている。
取り付け体11Aの複数のリブ19のうちの2本は、軸線Oを径方向に挟んで長径上に位置している。なお、リブの本数や配置については任意に変更可能であり、短径上に位置していてもよい。
以上説明したように、本実施形態の非空気入りタイヤ1によれば、取り付け体11Aの外周面21A、及び内筒体12Aの内周面22Aが、タイヤ幅方向から見て互いに同等の非真円形状に形成され、取り付け体11Aが、内筒体12Aの内側に嵌合されている。このため、車軸の回転に伴い取り付け体11Aに及ぼされる回転トルクを、取り付け体11Aの外周面21Aと面接触する内筒体12Aの内周面22Aに受け止めさせることができる。これにより、取り付け体11A及び内筒体12Aに他の部材等を設けなくても、取り付け体11A及び内筒体12Aの相対的な周方向の位置を、容易に固定することができる。
また、取り付け体11Aの外周面21Aと内筒体12Aの内周面22Aとが面接触していることにより、両者の接触面積を大きく確保することが可能になり、発生する面圧が抑えられ、耐久性を確保することができる
また、取り付け体11Aの重心と、複数の連結部材15及びリング部材14A全体の重心と、が、互いに同等の位置に位置している。このため、取り付け体11Aの外周面21Aと、内筒体12Aの内周面22Aとが非真円形状であっても非空気入りタイヤの走行時に振動が発生するのを抑えることができる。
また、非空気入りタイヤ1の短径の寸法R2が、長径の寸法R1の99.5%以下の楕円であるため、楕円の長径と短径の寸法差を確保することで、取り付け体11A及び内筒体12Aの周方向の相対回転を確実に抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る非空気入りタイヤ2を、図3を参照して説明する。
なお、本実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る非空気入りタイヤ2では、取り付け体11Bの外周面21B、及び内筒体12Bの内周面22Bは、タイヤ幅方向から見て互いに同等の非真円形状である正角形状(本実施形態においては略正六角形状)に形成されている。
内筒体12Bの内周面22Bは、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成された角部122Bと、周方向で互いに隣り合う角部122B同士を周方向に真直ぐ接続する辺部222Bと、により構成されている。角部122B及び辺部222Bの周方向の長さは略同一となっている。
また、内筒体12Bの内周面22Bは、取り付け体11Bの角部122Bの形状に合わせて、当接する箇所がそれぞれR面取りされている。
図3に示すように、リング部材14Bにおける内筒体12Bの外周面23は略真円形状となっている。
一方、前述の通り、内筒体12Bの内周面22Bは、略正六角形状となっているため、内筒体12Bは、径方向の厚みが周方向に沿って異なっており、辺部222Bの径方向の外側において最も厚く、角部122Bの径方向の外側において最も薄くなっている。
取り付け体11Bにおけるリブ19は、周方向に等間隔をあけて配設され、装着筒部17から内筒体12Bの辺部222B側に向けて延びている。なお、リブの本数や配置については任意に変更可能であり、装着筒部17から内筒体12Bの角部122B側に向けて配設してもよい。
本実施形態の非空気入りタイヤ2によれば、非空気入りタイヤ1の周方向に沿う位置ごとで質量がばらつくのを抑制することが可能になり、非空気入りタイヤ2に良好な乗り心地性を具備させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る非空気入りタイヤ3を、図4を参照して説明する。
なお、本実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図4に示すように、本実施形態に係る非空気入りタイヤ3では、取り付け体11Aの外周面21A、及びリング部材14Cにおける内筒体12Cの内周面22Cのうち、取り付け体11Aの外周面21Aが、タイヤ幅方向から見て非真円形状である楕円形状に形成されている。また、取り付け体11Aの外周面21Aと、内筒体12Cの内周面22Cとの間に形成された隙間T1に充填部材40が充填されている。なお、本実施形態においては、内筒体12Cの内周面22Cは、略真円形状となっているが、取り付け体11Aの外周面21Aと相似する楕円形状であってもよいし、非相似なその他の形状であってもよい。
充填部材40には、一定の圧縮強度を具備する、例えば熱可塑性樹脂、ゴム、及びエラストマー等を採用することができる。すなわち、車軸の回転に伴い取り付け体11Aが回転した際に、充填部材40を介して内筒体12Cに伝達される取り付け体11Aの回転トルクによって、取り付け体11Aが機能上問題となるがたつきを発生しない程度の圧縮強度が充填部材40に求められる。
本実施形態の非空気入りタイヤ3によれば、取り付け体11Aの外周面21Aが、タイヤ幅方向から見て非真円形状に形成され、取り付け体11Aの外周面21Aと内筒体12Cの内周面22Cとの間に形成された隙間T1に充填部材40が充填されている。このため、車軸の回転に伴い取り付け体11Aに及ぼされる回転トルクにより、取り付け体11Aの外周面21Aと内筒体12Cの内周面22Cとの間のうち、長径の径方向の外側の、隙間が小さい部分に位置する充填部材40に局所的な大きな圧縮力が発生する。これにより、取り付け体11Aと内筒体12Cとの周方向の相対回転が規制され、取り付け体11A及び内筒体12Cに他の部材等を設けなくても、取り付け体11A及び内筒体12Cの相対的な周方向の位置を、容易に固定することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る非空気入りタイヤ4を、図5を参照して説明する。
なお、本実施形態においては、第2実施形態及び第3実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図5に示すように、本実施形態に係る非空気入りタイヤ4では、取り付け体11Bの外周面21B、及び内筒体12Cの内周面22Cのうち、取り付け体11Bの外周面21Bが、タイヤ幅方向から見て非真円形状である正角形状(本実施形態においては略正六角形状)に形成されている。また、取り付け体11Bの外周面21Bと、内筒体12Cの内周面22Cとの間に形成された隙間T2に充填部材40が充填されている。
本実施形態の非空気入りタイヤ4によれば、車軸の回転に伴い取り付け体11Bに及ぼされる回転トルクにより、取り付け体11Bの外周面21Bと内筒体12Cの内周面22Cとの間のうち、角部122Bの径方向の外側の、隙間が小さい部分に位置する充填部材40に局所的な大きな圧縮力が発生する。これにより、取り付け体11Bと内筒体12Cとの周方向の相対回転が規制され、取り付け体11B及び内筒体12Cに他の部材等を設けなくても、取り付け体11B及び内筒体12Cの相対的な周方向の位置を、容易に固定することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、第1実施形態及び第3実施形態においては、非真円形状として、短径の寸法R2が、長径の寸法R1の99.5%以下の楕円の構成について示したが、このような態様に限られない。短径の寸法R2が、長径の寸法R1の99.5%以上であってもよいし、非真円形状としては楕円ではなく直線部を含む長円形状等であってもよい。
また、第2実施形態及び第3実施形態においては、非真円形状である正角形状として、略正六角形状の構成について示したが、このような態様に限られず、略正五角形状やその他の正角形状であってもよい。
また、連結部材15の数は、前述の実施形態で説明した40個に限定されるものではなく、それ以外の例えば60個等であってもよい。連結部材15の数は、例えばタイヤ直径等に応じて適宜増減される。
また、前述の実施形態で説明した、リング部材14A及び複数の連結部材15を射出成形により形成した一体物を、溶着等によってタイヤ幅方向に複数連結してもよい。この場合、タイヤ幅方向に隣り合う連結部材15同士で、タイヤ周方向に傾斜する向きを互いに異ならせてもよい。
また、前述の実施形態においては、外リング部18Aの支持突起18eの外周面及び内筒体12Aの外周面23それぞれのタイヤ径方向の位置が、タイヤ周方向の全周にわたって互いに同等となっている構成を示したが、このような態様に限られない。支持突起18eの外周面及び内筒体12Aの外周面23それぞれのタイヤ径方向の位置は、タイヤ周方向の全周にわたって互いに同等となっていなくてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1,2,3,4 非空気入りタイヤ
11A,11B 取り付け体
12A,12B,12C 内筒体
13 外筒体
14A,14B,14C リング部材
15 連結部材
21A,21B 外周面
22A,22B,22C 内周面
40 充填部材
O 軸線
R1 長径
R2 短径
T1,T2 隙間

Claims (4)

  1. 車軸に取り付けられる取り付け体と、
    前記取り付け体に外装される内筒体、及び前記内筒体をタイヤ径方向の外側から囲繞する外筒体を備えるリング部材と、
    前記内筒体と前記外筒体との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、これらの両筒体同士を変位自在に連結する連結部材と、を備える非空気入りタイヤであって、
    前記取り付け体の外周面、及び前記内筒体の内周面は、タイヤ幅方向から見て互いに同等の非真円形状に形成され、前記取り付け体は、前記内筒体の内側に嵌合され、
    前記取り付け体の重心と、複数の前記連結部材及び前記リング部材全体の重心と、は、互いに同等の位置に位置していることを特徴とする非空気入りタイヤ。
  2. 車軸に取り付けられる取り付け体と、
    前記取り付け体に外装される内筒体、及び前記内筒体をタイヤ径方向の外側から囲繞する外筒体を備えるリング部材と、
    前記内筒体と前記外筒体との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、これらの両筒体同士を変位自在に連結する連結部材と、を備える非空気入りタイヤであって、
    前記取り付け体の外周面、及び前記内筒体の内周面のうち、少なくとも前記取り付け体の外周面は、タイヤ幅方向から見て非真円形状に形成され、前記取り付け体の外周面と前記内筒体の内周面との間に形成された隙間に充填部材が充填され、
    前記取り付け体の重心と、複数の前記連結部材及び前記リング部材全体の重心と、は、互いに同等の位置に位置していることを特徴とする非空気入りタイヤ。
  3. 前記非真円形状は、短径の寸法が、長径の寸法の99.5%以下の楕円であることを特徴とする請求項1又は2に記載の非空気入りタイヤ。
  4. 前記非真円形状は、正角形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の非空気入りタイヤ。
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