JP2024055480A - 電動アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ナットの軸方向の大型化を回避できる電動アクチュエータを提供する。【解決手段】本開示の電動アクチュエータは、ハウジングと、ハウジングに回転自在に支持されたねじ軸と、ねじ軸に貫通され、ねじ軸と平行な軸方向に移動可能なナットと、ねじ軸とナットの間に配置される複数のボールと、軸方向の一方である第1方向にナットに押圧されるピストンと、ナットの外周側に嵌合する環状のフランジ部材と、を備える。ナットは、筒状のナット本体と、ナット本体の内周面に設けられた複数の内周軌道面及び複数のS字溝面と、ナット本体の外周面の一部であり、フランジ部材の内周側に配置される嵌合面と、を有する。複数のS字溝面のうち少なくとも1つは、嵌合面に対し径方向内側に配置される。フランジ部材の内周面とナットの嵌合面とには、互いに周方向に引っ掛かる回り止め部が設けられている。【選択図】図2

Description

本開示は、電動アクチュエータに関する。
電動アクチュエータは、モータで生成された回転運動をピストンの直線運動に変換するため、ボールねじ装置を備えている。このようなボールねじ装置は、ねじ軸と、ねじ軸に貫通されるナットと、ねじ軸とナットの間に配置される複数のボールと、を備えている。ねじ軸の外周面には、外周軌道面が設けられている。ナットの内周面には、外周軌道面に対向する内周軌道面が設けられている。外周軌道面と内周軌道面との間は、螺旋状の軌道を成している。この軌道に、複数のボールが配置される。また、ボールねじ装置は、ボールを循環させる循環部を備えている。循環部の一例として、ナットの内周面に成形されたS字溝面が挙げられる。このS字溝面によれば、1リードを移動したボールを1リード分戻すことができる。また、下記特許文献に示すように、ナットは、径方向外側に突出するフランジを有している場合がある。
欧州特許出願公開第003208164号明細書
ところで、鍛造によりナットの内周面にS字溝面を成形する場合、径方向外側にフランジがあると、ナットの肉部が径方向外側に逃げ難く、S字溝面を成形し難い。このような理由から、フランジに対し、S字溝面を軸方向にずらして成形している。一方で、フランジの径方向内側にS字溝面及び内周軌道面が設けられていないため、ナットが軸方向に大型化する、という課題が生じている。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、ナットの軸方向の大型化を回避できる電動アクチュエータを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本開示の一態様に係る電動アクチュエータは、ハウジングと、前記ハウジングに回転自在に支持されたねじ軸と、前記ねじ軸に貫通され、前記ねじ軸と平行な軸方向に移動可能なナットと、前記ねじ軸と前記ナットの間に配置される複数のボールと、前記軸方向の一方である第1方向に前記ナットに押圧されるピストンと、前記ナットの外周側に嵌合する環状のフランジ部材と、を備えている。前記ナットは、筒状のナット本体と、前記ナット本体の内周面に設けられた複数の内周軌道面及び複数のS字溝面と、前記ナット本体の外周面の一部であり、前記フランジ部材の内周側に配置される嵌合面と、を有している。複数の前記S字溝面のうち少なくとも1つは、前記嵌合面に対し径方向内側に配置されている。前記フランジ部材の前記内周面と前記ナットの前記嵌合面とには、互いに周方向に引っ掛かる回り止め部が設けられている。
本開示によれば、ナットとフランジ部材が別体である。つまり、ナットはフランジを有していない。このため、ナット本体であって嵌合面(フランジ部材)の径方向内側に、S字溝面を成形できる。これにより、ナットの軸方向の大型化が回避される。
前記する電動アクチュエータの好ましい態様として、前記ハウジングと前記フランジ部材の外周部とには、相対回転不能かつ前記軸方向に移動可能なガイド部が設けられている。
前記構成によれば、フランジ部材は、回転不能かつ軸方向に移動可能にハウジングに支持される。
前記する電動アクチュエータの前記回り止め部は、前記嵌合面に設けられた雄スプライン部と、前記フランジ部材の前記内周面に設けられた雌スプライン部と、を有していてもよい。
前記する電動アクチュエータの前記回り止め部は、前記嵌合面に設けられた雄セレーション部と、前記フランジ部材の前記内周面に設けられた雄セレーション部と、を有していてもよい。
前記する電動アクチュエータの好ましい態様として、前記フランジ部材は、前記ナットの前記嵌合面に対し、隙間嵌めされている。
仮に、フランジ部材がナットの嵌合面に締り嵌めされた場合、締り嵌めによる締め付け荷重がナットに作用し、ナットが変形する可能性がある。つまり、嵌合面(フランジ部材)の径方向内側に配置された内周軌道面やS字溝面が変形してしまう。一方で、前記構成によれば、締り嵌めによる締め付け荷重ががナットに作用せず、嵌合面(フランジ部材)の径方向内側に配置された内周軌道面やS字溝面が変形しない。よって、ボールの円滑な転動が確保され、ボールねじ装置の作動性が優れる。
前記する電動アクチュエータの好ましい態様として、前記ナットは、前記ナット本体の外周面から径方向外側に突出する環状の規制部を有している。前記規制部は、前記第1方向と反対方向の第2方向から前記フランジ部材に当接している。
前記構成によれば、フランジ部材がナットに対し第2方向に移動しフランジ部材とナットとが分離する、ということを回避できる。
前記する電動アクチュエータの好ましい態様として、前記規制部は、前記ナット本体と同一材料で形成され、前記ナット本体と一体となっている。
前記構成によれば、規制部がナットと別体である場合よりも、規制部の剛性が高い。よって、規制部の破損を回避することができる。
前記する電動アクチュエータの好ましい態様として、前記ナットは、前記ナット本体の外周面から径方向内側に窪む環状の溝部を有している。前記規制部は、前記溝部に径方向内側の一部が入り込み、径方向外側の部分が前記ナット本体の外周面よりも径方向外側に突出している止め輪である。
前記構成によれば、フランジ部材をナットの第2方向から嵌合させることができ、組立性が向上する。
前記する電動アクチュエータの好ましい態様として、前記ナットは、前記第1方向を向く押圧面を有している。前記ピストンは、前記ナットに対し前記第1方向に配置されるピストン本体と、前記ピストン本体から、前記第1方向と反対方向である第2方向に延びる筒状の拡張部と、を有している。前記ピストン本体における前記第2方向の端面は、前記ナットの前記押圧面と当接している。前記拡張部は、前記ナットの外周面に嵌合している。
前記構成によれば、ピストン本体以外に拡張部もシリンダの内周面に摺動する。よって、ピストンが傾き難く、ピストンの円滑な移動が確保される。また、ピストンの拡張部がナットの外周面に嵌合している。フランジ部材が第1方向に移動すると、フランジ部材が拡張部に接触する。よって、フランジ部材がナットに対し第1方向に移動しフランジ部材とナットとが分離する、ということを回避できる。
前記する電動アクチュエータの好ましい態様として、前記拡張部は、前記ナットの外周面に対し、隙間嵌めされている。
前記構成によれば、締り嵌めによる締め付け荷重がナットに作用しない。よって、拡張部の径方向内側に配置された内周軌道面やS字溝面が変形しない。この結果、ボールの円滑な転動が確保され、ボールねじ装置の作動性が優れる。
前記する電動アクチュエータの好ましい態様として、前記ナットは、前記ナット本体の外周面から径方向内側に窪む環状の凹面を有している。前記拡張部は、径方向外側から加締められ、前記凹面に入り込む加締め部を有している。
前記構成によれば、加締め部が凹面に引っ掛かり、ピストンとナットの分離を回避できる。
前記する電動アクチュエータの好ましい態様として、前記拡張部と前記ナット本体は、止め輪により前記軸方向に相対移動不能となっている。
前記構成によれば、ピストンとナットの分離を回避できる。
前記する電動アクチュエータの好ましい態様として、前記拡張部は、前記ナットの外周面に対し、締り嵌めされている。
前記構成によれば、ピストンとナットの分離を回避できる。
本開示の電動アクチュエータによれば、ナットの軸方向の大型化を回避することができる。
図1は、実施形態1のブレーキブースタであって作動前の状態を軸方向に切った断面図である。 図2は、図1に示すナットの一部を拡大した拡大図である。 図3は、実施形態1のボールねじ装置及びピストンを斜視した斜視図である。 図4は、図1のIV-IV線矢視断面図である。 図5は、図1に示すナットの一部を拡大した拡大図である。 図6は、図2のVI-VI線矢視断面図である。 図7は、実施形態1のピストンのみを抽出し、ピストンの拡張部を径方向外側から視た図である。 図8は、加締め前のピストンの拡張部を径方向外側から視た図である。 図9は、実施形態2の電動アクチュエータのナットの一部を拡大した拡大図である。 図10は、変形例1に係るナットの一部を拡大した拡大図である。
本開示を実施するための形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明で記載した内容により本開示が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1のブレーキブースタであって作動前の状態を軸方向に切った断面図である。実施形態1では、本開示の電動アクチュエータがブレーキシステムのブレーキブースタに適用された例を挙げて説明する。なお、本開示の電動アクチュエータは、実施形態に示すブレーキブースタ以外に、ブレーキキャリパーなど、その他の装置に適用してもよい。
図1に示すように、実施形態1の電動アクチュエータ100は、ハウジング101と、モータ(不図示)と、遊星歯車機構110と、ボールねじ装置1と、ピストン50と、を備えている。以下、ボールねじ装置1のねじ軸2の中心軸Oと平行な方向を軸方向と称する。また、軸方向において、遊星歯車機構110から視てピストン50が配置される方向を第1方向X1と称し、第1方向の反対方向を第2方向X2と称する。
ハウジング101の第1方向X1の端部に、シリンダ102が設けられている。シリンダ102は、中心軸Oを中心に円筒状を成す円筒部103と、円筒部103の第1方向X1の開口を閉塞する閉塞壁104と、を有している。円筒部103の第2方向X2の開口には、ピストン50が挿入されている。よって、シリンダ102の内部空間は、閉塞されている。シリンダ102の内部空間には、図示しない液体が封入される。閉塞壁104に貫通孔104aが設けられている。ピストン50が第1方向X1に移動すると、液体の液圧が上昇する。そして、上昇した液圧は、貫通孔104aを介してブレーキシステムに伝達される。
遊星歯車機構110は、入力軸111と、サンギヤ112と、リングギヤ113と、複数のプラネタリギヤ114と、複数の伝達軸115と、キャリア116と、を備えている。
入力軸111には、モータの回転運動が入力される。入力軸111は、中心軸Oと同軸上に配置されている。サンギヤ112は、入力軸111に貫通され、入力軸111に回転不能に固定している。リングギヤ113は、入力軸111を中心とする内歯車である。リングギヤ113の外周面は、ハウジング101の内面に嵌合している。
プラネタリギヤ114は、サンギヤ112とリングギヤ113の間に配置されている。また、プラネタリギヤ114は、サンギヤ112及びリングギヤ113に歯合している。プラネタリギヤ114は、伝達軸115に貫通されている。また、プラネタリギヤ114は、伝達軸115を中心に回転自在に支持されている。
キャリア116は、中心軸Oを中心とする環状部品である。キャリア116の外周面が軸受117の内輪に嵌合している。よって、キャリア116は、回転自在にハウジング101に支持されている。キャリア116の中央部をねじ軸2が貫通している。キャリア116とねじ軸2は、スプライン嵌合している。よって、キャリア116とねじ軸2とは、相対回転不能に連結している。また、伝達軸115は、キャリア116の中央部から径方向外側に偏心した位置を貫通している。
以上、遊星歯車機構110によれば、回転運動が入力軸111に入力されると、サンギヤ112が中心軸Oを中心に回転する。そして、プラネタリギヤ114は、伝達軸115を中心に回転(自転)しながら、中心軸Oを中心に回転(公転)する。これにより、キャリア116及びねじ軸2が中心軸Oを中心に回転する。また、ねじ軸2の回転速度は、入力軸111の回転速度よりも減速する。
ボールねじ装置1は、ねじ軸2と、ナット10と、複数のボール8と、フランジ部材20と、を備えている。ねじ軸2は、キャリア116と連結する動力入力部3と、動力入力部3に対し第1方向X1に配置されたねじ軸本体4と、を備えている。ねじ軸本体4の外周面には、螺旋方向に延在する外周軌道面5が設けられている。
また、動力入力部3は、ねじ軸本体4よりも小径となっている。よって、動力入力部3とねじ軸本体4との間には、第2方向X2を向く段差面6が設けられている。この段差面6は、キャリア116の側面に当接している。よって、ねじ軸2は、第2方向X2に移動不能に固定されている。
図2は、図1に示すナットの一部を拡大した拡大図である。図2に示すように、ナット10は、ナット本体11と、複数の内周軌道面12及び複数のS字溝面13と、嵌合面14と、環状の規制部15と、凹面17と、を有している。
ナット本体11は、中心軸Oを中心に円筒状を成している。ナット本体11の第1方向X1の端面は、ピストン50を押圧する押圧面10aとなっている。
内周軌道面12及び複数のS字溝面13は、ナット本体11の内周面11aに設けられた溝面である。内周軌道面12は、ねじ軸2の外周軌道面5と対向し、螺旋方向に延在している。内周軌道面12は、螺旋方向に一回り(1リード)分だけ延在している。本実施形態では、内周軌道面12は、4つ設けられている。各内周軌道面12と外周軌道面5との間は、軌道7を成している。そして、各軌道7には、複数のボール8が配置されている。
S字溝面13は、鍛造によりナット本体11の内周面11aに成形された溝面である。S字溝面13は、内周軌道面12の螺旋方向の一端と他端とに接続している。つまり、S字溝面13は、内周軌道面12と同数(4つ)設けられている。これによれば、軌道7の一端から他端へ移動したボール8は、S字溝面13により軌道7の一端に循環する。
特に図示しないが、軸方向から視た場合、4つのS字溝面13は、中心軸Oを中心に90度間隔で配置されている。つまり、複数のS字溝面13は、周方向に等間隔で配置されている。ここで、中心軸OからS字溝面13が配置される方向の荷重(径方向に作用する荷重)に関し、ナット10は、S字溝面13が設けられている部分で、ボール8を介してねじ軸2を支持することができない。一方で、本実施形態では、4つのS字溝面13が周方向に分散している。つまり、ねじ軸2は、周方向の全ての方向からナット10に支持されている。
図3は、実施形態1のボールねじ装置及びピストンを斜視した斜視図である。なお、図2において、内部構造を見易くするため、フランジ部材20とピストン50の一部を破断している。図3に示すように、嵌合面14は、ナット本体11の外周面11bの一部であって、フランジ部材20が嵌合する部位である。嵌合面14は、ナット本体11の外周面11bのうち、第2方向X2の端寄りに配置されている。また、本実施形態の嵌合面14には、雄スプライン部16が設けられている。
規制部15は、ナット本体11の外周面11bから径方向外側に突出している。規制部15は、ナット本体11と同一材料で形成され、ナット本体11と一体となっている。規制部15は、ナット本体11の外周面11bに沿って周方向に延在し、環状を成している。規制部15は、ナット本体11の外周面11bのうち、第2方向X2の端部に配置されている。つまり、嵌合面14(雄スプライン部16)に対し第2方向X2に配置されている。
凹面17は、ナット本体11の外周面11bから径方向内側に窪む溝面である。凹面17は、周方向に延在し、環状を成している。また、凹面17は、嵌合面14に対し第1方向X1に配置されている。
フランジ部材20は、環状を成す部品であり、ナット10と別体である。フランジ部材20は、ナット10に貫通されている。図2に示すように、フランジ部材20の内周面21は、ナット10の嵌合面14と対向している。フランジ部材20の内周面21には、雌スプライン部22が設けられている。そして、雌スプライン部22は、雄スプライン部16にスプライン嵌合している。以下、雄スプライン部16と雌スプライン部22とを併せて回り止め部と称することがある。
図4は、図1のIV-IV線矢視断面図である。図4に示すように、フランジ部材20の外周面には、径方向内側に窪み、かつ軸方向に開口する摺動溝面23が複数(3つ)設けられている。また、ハウジング101の内面のうち、フランジ部材20の径方向外側には、径方向外側に窪む固定溝面106が複数(3つ)設けられている。この固定溝面106は、軸方向に延びている(図1参照)。各固定溝面106の内側には、軸方向に延びる円柱状のシャフト107の一部が収容されている。また、シャフト107のうちハウジング101の内面から径方向内側に突出する部分が、摺動溝面23の内側を貫通している。
以上から、フランジ部材20に回転方向の荷重が作用すると、摺動溝面23がシャフト107に引っ掛かり、フランジ部材20の回転が規制される。また、フランジ部材20に軸方向の荷重が作用すると、摺動溝面23がシャフト107を摺動しながらフランジ部材20が軸方向に移動する。よって、フランジ部材20は、回転不能かつ軸方向に移動可能にハウジング101に支持されている。以下、摺動溝面23と固定溝面106とシャフト107を併せてガイド部と称することがある。
図1に示すように、ピストン50は、ナット10に対し第1方向X1に配置されるピストン本体51と、ピストン本体51から第2方向X2に延びる筒状の拡張部52と、を有している。
ピストン本体51は、中心軸Oを中心に円盤状を成す押圧部53と、押圧部53から第2方向X2に延びる円筒状の円筒部54と、を有している。押圧部53は、シリンダ102内の液体を第1方向X1に押圧する部位である。押圧部53は、シリンダ102の内部に配置され、シリンダ102の閉塞壁104と対向している。
円筒部54の内部には、ナット10から第1方向X1に突出するねじ軸2の一部が収容されている。円筒部54の第2方向X2の端面は、被押圧面54aとなっている。被押圧面54aは、ナット10の押圧面10aと当接している。なお、押圧部53にシリンダ102内の液体の液圧が作用しており、ピストン50は常時第2方向X2に押圧されている。よって、被押圧面54aと押圧面10aは、常時当接している。
ピストン本体51の外径は、シリンダ102の内径よりも僅かに小さい。よって、ピストン本体51の外周面51aとシリンダ102の内周面102aとの間には、微小の隙間(不図示)が設けられている。よって、ピストン50は、軸方向の荷重が作用すると、シリンダ102の内周面102aを摺動しながら軸方向に移動する。
また、ピストン50とシリンダ102との間には、2つのシール部材108が設けられている。これにより、シリンダ102内の液体がピストン50とシリンダ102との間の微小の隙間を通過して第2方向X2に漏出する、ということが回避される。
拡張部52の外径は、ピストン本体51の外径と同径である。よって、ピストン50が第1方向X1に移動した場合、拡張部52がシリンダ102の内周面102aと摺動する。この拡張部52によれば、ピストン50がピストン本体51のみで形成される場合に比べて、シリンダ102の内周面102aとの摺動面積が軸方向に増加する。よって、ピストン50がさらに傾き難くなり、ピストン50のスムーズな移動が確保される。また、拡張部52は、ナット10の外周側に嵌合している。
以上から、ナット10が第1方向X1に移動すると、押圧面10aが被押圧面54aを押圧し、ピストン50が第1方向X1に移動する。これにより、シリンダ102内の液圧が上昇する。一方で、ナット10が第2方向X2に移動すると、シリンダ102内の液圧を受けて、ピストン50は、被押圧面54aが押圧面10aに当接した状態を維持しながら第2方向X2に移動する。これにより、シリンダ102内の液圧が下降する。
次に実施形態1の電動アクチュエータ100の詳細について説明する。図5は、図1に示すナットの一部を拡大した拡大図である。本実施形態のナット10は、フランジ部材20と別体である。このため、ナット10の内周面11aであって軸方向の全ての範囲で、鍛造によりS字溝面13を成形することができる。また、図5に示すように、複数のS字溝面13のうち1つのS字溝面13は、嵌合面14(フランジ部材20)の径方向内側に設けられている。併せて、嵌合面14(フランジ部材20)の径方向内側に、内周軌道面12も設けられている(図1、図2参照)。以上から、ナット10とフランジ部材20が一体に形成されている場合よりも、言い換えると、フランジ部材20に対しS字溝面13が軸方向にずらして成形されている場合よりも、ナット10が軸方向に小型化している。
図6は、図2のVI-VI線矢視断面図である。図6に示すように、フランジ部材20の雌スプライン部22は、ナット10の雄スプライン部16に対し、径方向に隙間嵌めされている。このため、雄スプライン歯16aと雌スプライン歯22aとの間に、周方向に延在する微小な隙間が設けられている。つまり、本実施形態では、フランジ部材20による締め付け荷重がナット10に作用していない。
仮に、フランジ部材20がナット10に対し締り嵌めされる、とした場合、フランジ部材20による締め付け荷重がナット10に作用し、ナット10が変形する可能性がある。より詳細に説明すると、フランジ部材20の径方向内側に配置された内周軌道面12とS字溝面13が変形し、ボール8が円滑に転動しない可能性がある。一方、本実施形態によれば、ナット10に締め付け荷重が作用していない。よって、フランジ部材20の径方向内側に配置された内周軌道面12とS字溝面13は、変形が回避されており、ボール8が円滑に転動するようになっている。
また、雄スプライン歯16aと雌スプライン歯22aとの間に、周方向の微小な隙間が設けられている。よって、ねじ軸2が回転した場合、微小な隙間の分だけナット10が回転し、雄スプライン歯16aと雌スプライン歯22a同士が当接する(噛み合う)。この結果、ナット10の回転が規制される。その後、ねじ軸2がさらに回転すると、ナット10が軸方向に移動する。また、ナット10の移動時、雄スプライン歯16aと雌スプライン歯22aとが噛み合っているため、雄スプライン歯16aと雌スプライン歯22aとの間で大きな摩擦力を発揮する。よって、フランジ部材20は、ナット10に追従して軸方向に移動する。
また、図5に示すように、規制部15は、フランジ部材20の第2方向X2の側面20aと当接している。言い換えると、規制部15は、第2方向X2からフランジ部材20に当接している。よって、フランジ部材20は、ナット10に対して第2方向X2に移動しない。つまり、フランジ部材20が第2方向X2に移動してナット10と分離する、ということが回避されている。
図2に示すように、拡張部52の内径は、ナット10の外径よりも僅かに大きい。つまり、拡張部52の内周面52aとナット10の外周面11bとの間には、微小な隙間が設けられている。よって、拡張部52による締め付け荷重がナット10に作用していない。この結果、拡張部52の径方向内側に配置された内周軌道面12とS字溝面13は、変形が回避されており、ボール8が円滑に転動するようになっている。
図7は、実施形態1のピストンのみを抽出し、ピストンの拡張部を径方向外側から視た図である。図2に示すように、拡張部52の第2方向X2の端部には、径方向内側に折り曲げられた加締め部55が設けられている。加締め部55は、拡張部52の一部を径方向外側から加締める(押圧する)ことで生成されている。また、図7に示すように、拡張部52に複数の加締め部55が設けられている。図2に示すように、加締め部55は、凹面17に入り込み、凹面17に引っ掛かっている。これにより、ナット10とピストン50が分離しないようになっている。
図8は、加締め前のピストンの拡張部を径方向外側から視た図である。なお、図8に示すように、加締め前(加締め部55を生成する前)の拡張部52には、第2方向X2の端部に複数の切り込み56が設けられている。つまり、拡張部52は、複数の片部57を有している。そして、複数の片部57を周方向に1つおきに加締めることで、複数の加締め部55を形成している。よって、図7に示すように、拡張部52は、加締められていない片部57を複数有している。以下、加締められていない片部57を第2方向X2に突出する突片58と称する。
図5に示すように、突片58は、第2方向X2を向く端面58aを有している。また、端面58aは、フランジ部材20の第1方向X1の側面20bと離隔している。つまり、突片58とフランジ部材20との間には、微小な隙間が設けられている。
仮に、突片58の端面58aがフランジ部材20に当接する、とした場合、製造誤差により突片58が軸方向に長く形成されたとき、押圧面10aと被押圧面54a(図1、図2参照)が当接しない可能性がある。よって、本実施形態では、突片58とフランジ部材20との間に微小な隙間を設け、押圧面10aが被押圧面54aに確実に当接するようにしている。
また、突片58の端面58aは、フランジ部材20の側面20bと軸方向に対向している。仮にフランジ部材20がナット10に対し第1方向X1に移動した場合、フランジ部材20が突片58に当接する。よって、フランジ部材20が第1方向X1に移動してナット10と分離する、ということが回避される。
以上、実施形態1の電動アクチュエータ100は、ハウジング101と、ハウジング101に回転自在に支持されたねじ軸2と、ねじ軸2に貫通され、ねじ軸2と平行な軸方向に移動可能なナット10と、ねじ軸2とナット10の間に配置される複数のボール8と、軸方向の一方である第1方向X1にナット10に押圧されるピストン50と、ナット10の外周側に嵌合する環状のフランジ部材20と、を備えている。ナット10は、筒状のナット本体11と、ナット本体11の内周面11aに設けられた複数の内周軌道面12及び複数のS字溝面13と、ナット本体11の外周面11bの一部であり、フランジ部材20の内周側に配置される嵌合面14と、を有している。複数のS字溝面13のうち少なくとも1つは、嵌合面14に対し径方向内側に配置されている。フランジ部材20の内周面21とナット10の嵌合面14とには、互いに周方向に引っ掛かる回り止め部が設けられている。
本実施形態によれば、フランジ部材20の径方向内側に、内周軌道面12及びS字溝面13が配置されている。つまり、ナット10の軸方向の大型化が回避される。
また、実施形態1の電動アクチュエータ100は、フランジ部材20の外周部とハウジング101とには、相対回転不能かつ軸方向に移動可能なガイド部(摺動溝面23と固定溝面106とシャフト107)が設けられている。
本実施形態によれば、フランジ部材20は、回転不能かつ軸方向に移動可能に、ハウジング101に支持される。
また、実施形態1の回り止め部は、嵌合面14に設けられた雄スプライン部16と、フランジ部材20の内周面21に設けられた雌スプライン部22と、を有している。
また、実施形態1のフランジ部材20は、ナット10の嵌合面14に対し、隙間嵌めされている。
本実施形態によれば、フランジ部材20をナット10に嵌合しても、フランジ部材20の径方向内側に配置された内周軌道面12及びS字溝面13が変形しない。よって、ボール8の円滑な転動が確保され、ボールねじ装置1の作動性が優れる。
また、実施形態1のナット10は、ナット本体11の外周面11bから径方向外側に突出する環状の規制部15を有している。規制部15は、第1方向X1と反対方向の第2方向X2からフランジ部材20に当接している。
実施形態1によれば、フランジ部材20が第2方向X2に移動してナット10と分離する、ということが回避される。
規制部15は、ナット本体11と同一材料で形成され、ナット本体11と一体となっている。
実施形態1によれば、規制部15を別体で形成する場合よりも、規制部15の剛性が高い。よって、規制部15が破損し難い。
また、実施形態1のナット10は、第1方向X1を向く押圧面10aを有している。ピストン50は、ナット10に対し第1方向X1に配置されるピストン本体51と、ピストン本体51から、第1方向X1と反対方向である第2方向X2に延びる筒状の拡張部52と、を有している。ピストン本体51における第2方向X2の端面は、ナット10の押圧面10aと当接している。拡張部52は、ナット10の外周面11bに嵌合している。
実施形態1によれば、ピストン本体51以外に拡張部52もシリンダ102の内周面102aに摺動する。よって、ピストン50が傾き難く、ピストン50の円滑な移動が確保される。また、フランジ部材20がナット10に対し第1方向X1に移動すると、フランジ部材20が拡張部52に接触する。よって、フランジ部材20が第1方向X1に移動してナット10と分離する、ということを回避できる。
また、実施形態1の拡張部52は、ナット10の外周面11bに対し、隙間嵌めされている。
本実施形態によれば、ナット10に拡張部52を嵌合しても、拡張部52の径方向内側に配置された内周軌道面12及びS字溝面13が変形しない。よって、ボール8の円滑な転動が確保され、ボールねじ装置1の作動性が優れる。
また、実施形態1のナット10の外周面11bには、径方向内側に窪む凹面17が設けられている。拡張部52には、径方向外側から加締められ、凹面17に入り込む複数の加締め部55が設けられている。
本実施形態によれば、ピストン50とナット10とが分離しない。
(実施形態2)
図9は、実施形態2の電動アクチュエータのナットの一部を拡大した拡大図である。実施形態2の電動アクチュエータ100Aは、拡張部52が加締め部55を有していない点で、実施形態1の電動アクチュエータ100と相違する。また、実施形態2の電動アクチュエータ100Aは、拡張部52がナット10の外周面11bに対し、締り嵌めされている点で実施形態1の電動アクチュエータ100と相違する。これによれば、ナット10とピストン50との分離を回避することができる。また、これによれば、片部57(図8参照)を加締める、という作業が不要となる。
また、実施形態2の電動アクチュエータ100Aは、ナット10に規制部15の代わりに止め輪18を有している点で、実施形態1の電動アクチュエータ100と相違する。実施形態2のナット10は、ナット本体11の外周面11bから径方向内側に窪む溝部19を有している。止め輪18の径方向内側の一部は、溝部19に入り込み、止め輪18が軸方向に移動しないように固定されている。止め輪18の径方向外側の部分は、ナット本体11の外周面11bよりも径方向外側に突出している。
そして、止め輪18の径方向外側の部分がフランジ部材20の第2方向X2の側面20aに当接している。つまり、止め輪18の径方向外側の部分が規制部15Aとなっている。実施形態2の止め輪18によれば、規制部15と同様に、フランジ部材20がナット10に対し第2方向X2に移動しフランジ部材20とナット10とが分離する、ということを回避できる。また、フランジ部材20をナット10の第2方向X2から嵌合させることができる。よって、組立性が向上している。
以上、各実施形態について説明したが、本開示は、各実施形態で示した例に限定されない。例えば、フランジ部材20とナット10との回り止め部に関し、スプライン嵌合でなく、セレーション嵌合であってもよい。つまり、本開示の回り止め部は、嵌合面14に設けられた雄セレーション部と、フランジ部材20に設けられた雌セレーション部と、を有していてもよい。若しくは、嵌合面14と内周面21とに、周方向に引っ掛かる凸部と凹部とを形成してもよい。また、嵌合面14及び内周面21を円形状とし、嵌合面14と内周面21とを締り嵌めとすることで、フランジ部材20とナット10との相対回転を抑制するようにしてもよい。また、回り止め部がスプライン嵌合又はセレーション嵌合の場合、本開示は、隙間嵌め以外に、締り嵌めとしてもよい。
また、ナット10に対するピストン50の取付に関し、本開示は、加締め及び締り嵌め以外であってもよい。例えば、ナット10に止め輪を組み付け、ピストン50が止め輪に引っ掛かるようにしてもよい。そのほかに、ピストン50の拡張部52は、加締め部55を有しておらず、拡張部52の全体がナット10に隙間嵌めされていてもよい。このような例であっても、ピストン50は、シリンダ102内の液圧により、第1方向X1の荷重を受ける。よって、拡張部52の全体がナット10に隙間嵌めされていても、ピストン50は、ナット10の軸方向の移動に追従する。
また、規制部15による径方向外側の突出量が小さい。よって、本開示は、規制部15の径方向内側に配置するようにS字溝面13を設けてもよい。また、止め輪18(規制部15A)の径方向内側に配置するようにS字溝面13を設けてもよい。このように規制部15、15Aの径方向内側にS字溝面13及び内周軌道面12を配置すれば、ナット10が軸方向にさらに小型化する。また、実施形態では、嵌合面14(フランジ部材20)の径方向内側にS字溝面13が1つ設けられているが、嵌合面14(フランジ部材20)の径方向内側にS字溝面13が2つ設けられていてもよい。つまり、本開示は、嵌合面14(フランジ部材20)の径方向内側にS字溝面13が1つ以上設けられていればよい。
図10は、変形例1に係るナットの一部を拡大した拡大図である。また、実施形態1の規制部15は、中心軸Oに沿って切った断面形状が矩形状(四角形状)であり、その矩形状を保持した状態で周方向に延在しているが、本開示の規制部は、これに限定されない。例えば、図10に示すように、規制部15Bには、雄スプライン部16を形成するためのカッター(不図示)によって切削された切り上がり溝30が形成されていてもよい。つまり、規制部15bは、周方向に等間隔で配置された複数の切り上がり溝30を有していてもよい。このような変形例であってもフランジ部材20の第2方向X2の側面に当接し、フランジ部材20の第2方向X2への移動を規制することができる。
以上、各実施形態及び変形例について説明したが、本開示は上記した例に限定されない。例えば、実施形態では、ハウジング101に対しフランジ部材20を摺動自在かつ回転不能に取り付けるため、フランジ部材20の外周面に摺動溝面23を設けているが、本開示はこれ以外の方法であってもよい。例えば、フランジ部材20の外周面に突起を設け、フランジ部材20の突起をハウジング101の固定溝面106に摺動自在に嵌合させてもよい。若しくは、フランジ部材20の外周面に別体であるキーなどを取り付け、このキーをハウジング101の固定溝面106に摺動自在に嵌合させてもよい。
また、実施形態のフランジ部材20は、ハウジング101がナット10を摺動自在かつ回転不能に支持するための部品となっているが、本開示は他の用途で用いてもよい。例えば、フランジ部材20に第2方向X2に突出する突起若しくは径方向に突出する突起を設け、ねじ軸2と一体に回転する回転部材に接触する回転ストッパとして用いてもよい。
また、実施形態で説明したナット10の製造方法の一例を説明する。最初に、円筒状の鋼材を準備する。次に、鋼材の内周面を鍛造することでS字溝面13を形成する。続いて、鋼材の外周面にスプライン加工を行い、雄スプライン部16を形成する。また、鋼材の内周面を切削し、内周軌道面12を形成する。なお、雄スプライン部16と内周軌道面12を形成する順番はどちらを先に行ってもよい。次に、鋼材に熱処理を行い、最後に内周軌道面12を研削すると、ナット10が製造される。なお、本開示のナットは、他の方法により製造されてもよい。
なお、本開示は、以下のような構成の組み合わせであってもよい。
(1)
ハウジングと、
前記ハウジングに回転自在に支持されたねじ軸と、
前記ねじ軸に貫通され、前記ねじ軸と平行な軸方向に移動可能なナットと、
前記ねじ軸と前記ナットの間に配置される複数のボールと、
前記軸方向の一方である第1方向に前記ナットに押圧されるピストンと、
前記ナットの外周側に嵌合する環状のフランジ部材と、
を備え、
前記ナットは、
筒状のナット本体と、
前記ナット本体の内周面に設けられた複数の内周軌道面及び複数のS字溝面と、
前記ナット本体の外周面の一部であり、前記フランジ部材の内周側に配置される嵌合面と、
を有し、
複数の前記S字溝面のうち少なくとも1つは、前記嵌合面に対し径方向内側に配置され、
前記フランジ部材の前記内周面と前記ナットの前記嵌合面とには、互いに周方向に引っ掛かる回り止め部が設けられている
電動アクチュエータ。
(2)
前記ハウジングと前記フランジ部材の外周部とには、相対回転不能かつ前記軸方向に移動可能なガイド部が設けられている
(1)に記載の電動アクチュエータ。
(3)
前記回り止め部は、
前記嵌合面に設けられた雄スプライン部と、
前記フランジ部材の前記内周面に設けられた雌スプライン部と、
を有している
(2)に記載の電動アクチュエータ。
(4)
前記回り止め部は、
前記嵌合面に設けられた雄セレーション部と、
前記フランジ部材の前記内周面に設けられた雄セレーション部と、
を有している
(2)に記載の電動アクチュエータ。
(5)
前記フランジ部材は、前記ナットの前記嵌合面に対し、隙間嵌めされている
(1)から(4)のいずれか1つに記載の電動アクチュエータ。
(6)
前記ナットは、前記ナット本体の外周面から径方向外側に突出する環状の規制部を有し、
前記規制部は、前記第1方向と反対方向の第2方向から前記フランジ部材に当接している
(1)から(5)のいずれか1つに記載の電動アクチュエータ。
(7)
前記規制部は、前記ナット本体と同一材料で形成され、前記ナット本体と一体となっている
(6)に記載の電動アクチュエータ。
(8)
前記ナットは、前記ナット本体の外周面から径方向内側に窪む環状の溝部を有し、
前記規制部は、前記溝部に径方向内側の一部が入り込み、径方向外側の部分が前記ナット本体の外周面よりも径方向外側に突出している止め輪である
(6)に記載の電動アクチュエータ。
(9)
前記ナットは、前記第1方向を向く押圧面を有し、
前記ピストンは、
前記ナットに対し前記第1方向に配置されるピストン本体と、
前記ピストン本体から、前記第1方向と反対方向である第2方向に延びる筒状の拡張部と、
を有し、
前記ピストン本体における前記第2方向の端面は、前記ナットの前記押圧面と当接し、
前記拡張部は、前記ナットの外周面に嵌合している
(1)から(8)のいずれか1つに記載の電動アクチュエータ。
(10)
前記拡張部は、前記ナットの外周面に対し、隙間嵌めされている
(9)に記載の電動アクチュエータ。
(11)
前記ナットは、前記ナット本体の外周面から径方向内側に窪む環状の凹面を有し、
前記拡張部は、径方向外側から加締められ、前記凹面に入り込む加締め部を有している
(10)に記載の電動アクチュエータ。
(12)
前記拡張部と前記ナット本体は、止め輪により前記軸方向に相対移動不能となっている
(10)に記載の電動アクチュエータ。
(13)
前記拡張部は、前記ナットの外周面に対し、締り嵌めされている
(9)に記載の電動アクチュエータ。
1 ボールねじ装置
2 ねじ軸
5 外周軌道面
8 ボール
10 ナット
10a 押圧面
11 ナット本体
12 内周軌道面
13 S字溝面
14 嵌合面
15、15A、15b 規制部
16 雄スプライン部
17 凹面
18 止め輪
19 溝部
20 フランジ部材
21 内周面
22 雌スプライン部
23 摺動溝面
30 切り上がり溝
50 ピストン
51 ピストン本体
52 拡張部
53 押圧部
54 円筒部
54a 被押圧面
55 加締め部
57 片部
58 突片
100、100A 電動アクチュエータ
101 ハウジング
106 固定溝面
107 シャフト
110 遊星歯車機構

Claims (13)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに回転自在に支持されたねじ軸と、
    前記ねじ軸に貫通され、前記ねじ軸と平行な軸方向に移動可能なナットと、
    前記ねじ軸と前記ナットの間に配置される複数のボールと、
    前記軸方向の一方である第1方向に前記ナットに押圧されるピストンと、
    前記ナットの外周側に嵌合する環状のフランジ部材と、
    を備え、
    前記ナットは、
    筒状のナット本体と、
    前記ナット本体の内周面に設けられた複数の内周軌道面及び複数のS字溝面と、
    前記ナット本体の外周面の一部であり、前記フランジ部材の内周側に配置される嵌合面と、
    を有し、
    複数の前記S字溝面のうち少なくとも1つは、前記嵌合面に対し径方向内側に配置され、
    前記フランジ部材の前記内周面と前記ナットの前記嵌合面とには、互いに周方向に引っ掛かる回り止め部が設けられている
    電動アクチュエータ。
  2. 前記ハウジングと前記フランジ部材の外周部とには、相対回転不能かつ前記軸方向に移動可能なガイド部が設けられている
    請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  3. 前記回り止め部は、
    前記嵌合面に設けられた雄スプライン部と、
    前記フランジ部材の前記内周面に設けられた雌スプライン部と、
    を有している
    請求項2に記載の電動アクチュエータ。
  4. 前記回り止め部は、
    前記嵌合面に設けられた雄セレーション部と、
    前記フランジ部材の前記内周面に設けられた雄セレーション部と、
    を有している
    請求項2に記載の電動アクチュエータ。
  5. 前記フランジ部材は、前記ナットの前記嵌合面に対し、隙間嵌めされている
    請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  6. 前記ナットは、前記ナット本体の外周面から径方向外側に突出する環状の規制部を有し、
    前記規制部は、前記第1方向と反対方向の第2方向から前記フランジ部材に当接している
    請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  7. 前記規制部は、前記ナット本体と同一材料で形成され、前記ナット本体と一体となっている
    請求項6に記載の電動アクチュエータ。
  8. 前記ナットは、前記ナット本体の外周面から径方向内側に窪む環状の溝部を有し、
    前記規制部は、前記溝部に径方向内側の一部が入り込み、径方向外側の部分が前記ナット本体の外周面よりも径方向外側に突出している止め輪である
    請求項6に記載の電動アクチュエータ。
  9. 前記ナットは、前記第1方向を向く押圧面を有し、
    前記ピストンは、
    前記ナットに対し前記第1方向に配置されるピストン本体と、
    前記ピストン本体から、前記第1方向と反対方向である第2方向に延びる筒状の拡張部と、
    を有し、
    前記ピストン本体における前記第2方向の端面は、前記ナットの前記押圧面と当接し、
    前記拡張部は、前記ナットの外周面に嵌合している
    請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  10. 前記拡張部は、前記ナットの外周面に対し、隙間嵌めされている
    請求項9に記載の電動アクチュエータ。
  11. 前記ナットは、前記ナット本体の外周面から径方向内側に窪む環状の凹面を有し、
    前記拡張部は、径方向外側から加締められ、前記凹面に入り込む加締め部を有している
    請求項10に記載の電動アクチュエータ。
  12. 前記拡張部と前記ナット本体は、止め輪により前記軸方向に相対移動不能となっている
    請求項10に記載の電動アクチュエータ。
  13. 前記拡張部は、前記ナットの外周面に対し、締り嵌めされている
    請求項9に記載の電動アクチュエータ。
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