JP2024053248A - ボールねじ装置 - Google Patents

ボールねじ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024053248A
JP2024053248A JP2022159363A JP2022159363A JP2024053248A JP 2024053248 A JP2024053248 A JP 2024053248A JP 2022159363 A JP2022159363 A JP 2022159363A JP 2022159363 A JP2022159363 A JP 2022159363A JP 2024053248 A JP2024053248 A JP 2024053248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axial direction
cylindrical body
circumferential
wall portion
nut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022159363A
Other languages
English (en)
Inventor
修二 金澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2022159363A priority Critical patent/JP2024053248A/ja
Publication of JP2024053248A publication Critical patent/JP2024053248A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

【課題】耐抜け荷重値のばらつきを小さく抑え、ピストンが抜け難いボールねじ装置を提供する。【解決手段】本開示のボールねじ装置は、ねじ軸と、ナットと、複数のボールと、ピストンを構成する部品であり、ナットに対し軸方向の一方に配置される筒状体と、を備え、ナットは、軸方向の一方を向く端面と、筒状体の内部に挿入される挿入部と、挿入部の外周面に設けられた凹面を有し、筒状体は、内部に挿入部が挿入され、挿入部に嵌合する嵌合部と、嵌合部よりも径方向内側に突出し、凹面に入り込む加締め部と、を有し、凹面は、挿入部の外周面よりも小径であり、軸方向に切った断面形状が軸方向に延びる小径面と、小径面の軸方向の一方の端部から拡径しながら軸方向の一方に延びる傾斜面と、を有し、加締め部は、傾斜面に沿って延在する傾斜壁部と、小径面に沿って延在する直線壁部と、を有している。【選択図】図4

Description

本開示は、ボールねじ装置に関する。
回転運動を直線運動に変換する装置として、ボールねじ装置が挙げられる。ボールねじ装置は、下記特許文献1に示すように、ねじ軸と、ねじ軸に貫通されるナットと、ねじ軸とナットの間に配置される複数のボールと、を備える。
ボールねじ装置では、ナットに部品が取り付けられることがある。また、ナットに部品を固定する方法として加締めが挙げられる。下記特許文献1では、加締めにより、ナットにスリーブを固定している。詳細に説明すると、下記特許文献1では、治具の先端をスリーブに当て治具を打撃している。これにより、スリーブの一部が径方向内側に変形し、ナットの溝に入り込む。そして、変形した部分が溝に引っ掛かり、スリーブがナットから抜け難くなる。また、ねじ軸が回転運動を行う場合、直線運動を行うナットに、ピストンが取り付けられることがある。そして、ナットにピストンを固定する方法として、加締めが採用される場合がある。以下、加締められて変形した部分を加締め部を称する。
特開2019-210997号公報
ピストンには、ナットから離れる方向の荷重(以下、抜け荷重と称する)が作用する。よって、ピストンがナットから抜けることなく耐えることができる閾値(以下、耐抜け荷重値)を、予め設定された許容値よりも大きくなるようにする必要がある。しかしながら、加締めによれば、加締め部毎に形状を一定とすることが難しく、耐抜け荷重値のばらつきが大きい。よって、許容値未満の抜け荷重によりピストンが脱落する可能性がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、耐抜け荷重値のばらつきを小さく抑え、ピストンが抜け難いボールねじ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本開示の一態様に係るボールねじ装置は、ねじ軸と、前記ねじ軸に貫通されるナットと、前記ねじ軸と前記ナットとの間に配置される複数のボールと、ピストンを構成する部品であり、前記ねじ軸と平行な軸方向に延在し、前記ナットに対し前記軸方向の一方に配置される筒状体と、を備えている。前記ナットは、前記軸方向の一方を向く端面と、前記端面から前記軸方向の一方に突出し、前記筒状体の内部に挿入される挿入部と、前記挿入部の外周面に設けられ、径方向内側に窪む凹面と、を有している。前記筒状体は、内部に前記挿入部が挿入され、前記挿入部に嵌合する嵌合部と、前記嵌合部よりも径方向内側に突出し、前記凹面に入り込む加締め部と、を有している。前記凹面は、前記挿入部の外周面よりも小径であり、前記軸方向に切った断面形状が前記軸方向に延びる小径面と、前記小径面の前記軸方向の一方の端部から拡径しながら前記軸方向の一方に延びる傾斜面と、を有している。前記加締め部は、前記傾斜面に沿って延在する傾斜壁部と、前記小径面に沿って延在する直線壁部と、を有している。
従来技術の加締め部は、凹面の内部に入り込んでいるものの、凹面に沿った形状となっていない。つまり、加締め部の形状が一定化していないため、耐抜け荷重値のばらつきが大きい。一方で、本開示の凹面は、傾斜面を有している。この傾斜面は、径方向外側を向き、嵌合部と対向している。よって、加締められた嵌合部の一部は、傾斜面に押し付けられ、傾斜面に沿った形状となる。また、傾斜面により、凹面の軸方向の幅は、径方向外側に向かうにつれて長い。このため、治具が凹面の奥の方まで確実に進入する。よって、加締められた嵌合部の一部は、小径面に押し付けられ、小径面に沿った形状となる。以上から、本開示によれば、傾斜面及び小径面に沿った加締め部が確実に形成される。よって、加締め部毎の形状が一定化し、耐抜け荷重値のばらつきが小さく抑えられる。
また、前記するボールねじ装置において、前記挿入部は、互いに周方向に離隔して配置され、外周面に前記凹面が設けられた複数の突起部により構成されている。周方向に隣り合う2つの前記突起部の間に、切り欠きが設けられている。前記嵌合部は、互いに周方向に離隔して配置され、前記突起部の外周側を覆い、前記加締め部が設けられた複数の大径壁部と、前記切り欠きに配置され、前記大径壁部よりも小径となっている複数の小径壁部と、前記大径壁部の前記周方向の端部から径方向内側に延び、径方向内側の端部が前記小径壁部の周方向の端部に接続する複数の径方向壁部と、を有している。前記径方向壁部は、前記突起部に対し前記周方向から当接している。
前記構成によれば、ナットと筒状体との相対回転が規制される。
また、前記するボールねじ装置において、前記加締め部は、前記大径壁部の周方向の中央部に配置されている。前記凹面の周方向の長さは、前記加締め部の周方向の長さよりも長い。
加締め作業を行う際、嵌合部のうち凹面と重なっている部分に治具を当てる必要がある。しかし、凹面は嵌合部に覆われ、嵌合部の外周側から凹面を視認できない。よって、治具を当てる位置が周方向にずれてしまう可能性がある。前記構成によれば、凹面の方が加締め部(治具)よりも周方向の長さが長い。よって、治具を当てる位置が周方向にずれても許容される。このため、加締め作業の容易化を図れる。また、加締め作業により、大径壁部の周方向の中央部が径方向内側に加締めされる。これによれば、大径壁部の周方向の端部に、大径壁部の周方向の中央部に近づくような応力が作用する。また、大径壁部の周方向の端部に接続する径方向壁部は、大径壁部の周方向の中央部に近づくように傾き、突起部の側面に押し付けられる。よって、径方向壁部と突起部の側面との間には、隙間が発生する可能性が低い。この結果、ナットと筒状体との周方向のガタつきがなくなり、ボールねじ装置の作動性が向上する。そのほか、凹面と加締め部の周方向の長さが同じになっている場合、加締め時、大径壁部には、加締めによる径方向内側への荷重と、大径壁部を径方向内側から支持する突起部の支持力と、が作用し、大径壁部がせん断する可能性がある。一方で、本開示は、凹面の方が加締め部(治具)よりも周方向の長さが長く、隙間が設けられている。よって、本開示の大径壁部は、せん断され難くなっている。
また、前記するボールねじ装置において、前記筒状体は、前記嵌合部よりも前記軸方向の一方に配置され、外周面がハウジングの内周面と対向する筒部本体を有している。前記筒状体に前記加締め部を形成する前において、前記筒部本体の断面形状と前記嵌合部の断面形状は、同一形状となっている。前記筒状体は、前記小径壁部と、前記小径壁部の周方向の端部に接続する2つの前記径方向壁部と、により囲まれ、前径方向外側に開口する摺動溝を有している。前記摺動溝には、前記ハウジングの内周面から突出するガイドが挿入される。
前記構成によれば、摺動溝にガイドが挿入しているため、筒状体及びナットは、ハウジングに対し相対回転しないように支持されている。また、筒状体の軸方向の断面形状が統一されているため、筒状体を押し出し成形で製造できる。よって、筒状体の製造が容易となる。
また、前記するボールねじ装置において、前記挿入部の外周面は、前記凹面よりも前記軸方向の一方に配置された先端側外周面と、前記凹面よりも前記軸方向の他方に配置された基部側外周面と、を有している。
前記構成によれば、嵌合部の内周面に当接する個所が増加し、ナットに対して筒状体が傾き難くなる。
本開示のボールねじ装置によれば、耐抜け荷重値のばらつきが小さく、ピストンが抜け難い。
図1は、実施形態1のブレーキブースタであって作動前の状態を軸方向に切った断面図である。 図2は、実施形態の挿入部の斜視図である。 図3は、実施形態の挿入部と嵌合部の断面図であり、詳細には図4のIII-III線矢視断面図である。 図4は、図1の凹面及び加締め部の近傍を拡大した拡大図である。 図5は、実施形態の筒状体であって加締め前の状態を示す斜視図である。 図6は、筒状体の第2開口部に挿入部を挿入した状態を示す断面図である。 図7は、実施形態の挿入部と嵌合部の断面図であり、詳細には図4のVII-VII線矢視断面図である。 図8は、比較例の挿入部と嵌合部の断面図である。 図9は、変形例のボールねじ装置において、凹面及び加締め部の近傍を拡大した拡大図である。
本開示を実施するための形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明で記載した内容により本開示が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
実施形態では、本開示のボールねじ装置がブレーキシステムのブレーキブースタに適用された例を挙げて説明する。なお、本開示のボールねじ装置は、実施形態に示すブレーキブースタ以外に、ブレーキキャリパーなど、その他の装置に適用してもよい。
図1は、実施形態1のブレーキブースタであって作動前の状態を軸方向に切った断面図である。図1に示すように、ブレーキブースタ100は、車両に搭載され、ブレーキペダルの踏み込み量に対応した液圧を生成するための装置である。ブレーキブースタ100は、回転運動を生成するモータ(不図示)と、回転運動を減速させる減速装置(不図示)と、回転運動を直線運動に変換するボールねじ装置1と、ハウジング110と、を備えている。また、ボールねじ装置1は、ねじ軸2と、ナット3と、ボール4と、ピストン5と、を備えている。
以下の説明において、ボールねじ装置1のねじ軸2の軸心Oと平行な方向を軸方向と称する。また、軸方向のうち、ねじ軸2から視てピストン5が配置される方向を第1方向X1と称し、第1方向X1と反対方向を第2方向X2と称する。
ねじ軸2は、減速装置(不図示)から回転運動が伝達される動力伝達部10と、動力伝達部10に対し第1方向X1に配置されたねじ軸本体11と、を備えている。動力伝達部10は、減速装置に軸方向に移動不能に固定されている。ねじ軸本体11の外周面には、螺旋方向に延在する外周軌道面12が設けられている。モータ(不図示)が駆動すると、ねじ軸2は、軸方向に移動することなく、軸心Oを中心に回転する。
ナット3は、筒状のナット本体20と、ピストン5の筒状体50の内部に挿入される挿入部30と、を有している。ナット本体20の外周面21は、円筒状を成している。ナット本体20の外周面21は、ハウジング110の内周面111と離間している。よって、ナット本体20の外周面21とハウジング110の内周面111との間には、隙間が設けられている。なお、ハウジング110の内周面111の第1方向X1の端部には、内周面111よりも小径の小径内周面112が設けられている。この小径内周面112は、ハウジング110に設けられたシリンダ120の内周面である。
ナット本体20の内周面には、内周軌道面22が設けられている。内周軌道面22は、外周軌道面12に対向している。外周軌道面12と内周軌道面22との間は、螺旋状の軌道となっている。軌道には、複数のボール4が配置されている。また、ナット本体20の内周面には、特に図示しないが、循環部であるS字溝が設けられている。よって、軌道の一端に移動したボール4は、S字溝により軌道の他端に循環する。ナット本体20は、第1方向X1を向く端面23を有している。なお、本開示の循環部は、S字溝に限定されない。
挿入部30は、ナット本体20の端面23に設けられ、端面23から第1方向X1に延びている。挿入部30の外周面31には、径方向内側に窪む凹面32が設けられている。なお、挿入部30の詳細は後述する。
ピストン5は、筒状体50と、押圧部70と、を有している。筒状体50は、軸方向に延在している。筒状体50の第1方向X1の端部には、筒状体50の内部から第1方向X1に開口する第1開口部51が設けられている。筒状体50の第2方向X2の端部には、筒状体50の内部から第2方向X2に開口する第2開口部52が設けられている。
筒状体50は、ナット本体20に対し第1方向X1に配置されている。筒状体50の第2開口部52に、挿入部30が挿入されている。筒状体50の第2方向X2の端部は、ナット本体20の端面23と当接している。よって、ナット3が第1方向X1に移動すると、筒状体50は、第1方向X1に押圧される。
筒状体50の第2方向X2の端部には、加締め部53が設けられている。加締め部53は、筒状体50の一部を径方向内側に押し潰すことで形成されている。加締め部53は、凹面32に入り込んでいる。よって、ナット3が第2方向X2に移動すると、加締め部53が凹面32に引っ掛かり、挿入部30が筒状体50から抜けない。このため、筒状体50は、ナット3に追従して第2方向X2に移動する。
筒状体50の外周面50aは、ハウジング110の内周面111及び小径内周面112と離隔している。よって、筒状体50の外周面50aとハウジング110の内周面111及び小径内周面112との間には、隙間が設けられている。
筒状体50の外周面50aには、径方向内側に向かって窪む摺動溝54が設けられている。摺動溝54は、軸方向に延びている。摺動溝54には、ハウジング110に設けられたガイド114が入り込んでいる。これにより、筒状体50は、回転不能にハウジング110に支持されている。なお、ガイド114と摺動溝54の内面との間には、微小隙間が設けられている。よって、筒状体50による軸方向への移動は確保されている。
押圧部70は、筒状体50の第1開口部51を閉塞する蓋部71と、第1開口部51に挿入され、筒状体50の内周面に嵌合する固定部72と、を有している。蓋部71は、ハウジング110のシリンダ120の内部に配置されている。蓋部71の外周面71aは、小径内周面112に当接している。蓋部71の外周面71aと小径内周面112との間には、図示しない微小な隙間が設けられている。よって、押圧部70(ピストン5)は、軸方向に摺動自在に支持されている。また、蓋部71の外周面71aには、小径内周面112との間を封止するシール部材73が設けられている。シリンダ120の内部には、図示しない液体が封入される。よって、ピストン5が第1方向X1に移動すると、液体の液圧が上昇する。液体の液圧は、シリンダ120に設けられた貫通孔121を介してブレーキシステムに伝達される。次に、挿入部30と筒状体50の詳細について説明する。
図2は、実施形態の挿入部の斜視図である。図2に示すように、挿入部30は、3つの突起部33により構成される。突起部33は、周方向に隣り合う他の突起部33に対し、周方向に離隔している。よって、周方向に隣り合う2つの突起部33の間には、切り欠き34が設けられている。また、各突起部33の外周面33aには、それぞれ凹面32が設けられている。なお、本開示において、突起部33の数は3つに限定されない。
図3は、実施形態の挿入部と嵌合部の断面図であり、詳細には図4のIII-III線矢視断面図である。図3に示すように、軸方向から視ると、突起部33は、軸心Oを中心に円弧状を成している。突起部33は、周方向を向く2つの側面37を有している。この側面37は、切り欠き34の方を向いている。
図4は、図1の凹面及び加締め部の近傍を拡大した拡大図である。図4に示すように、突起部33(挿入部30)の外径は、ナット本体20の外径よりも小径である。突起部33の外周面33aは、軸方向に直線状に延びている。突起部33は、第1方向X1を向く端面33bと、端面33bと外周面33aとが交わる角部33cと、を有している。角部33cは、テーパ形状となっている。このため、挿入部30を筒状体50の第2開口部52に挿入し易い。
凹面32は、小径面35と、傾斜面36と、を有している。小径面35は、凹面32の底面を成す面であり、突起部33の外周面33aよりも小径となっている。また、小径面35は、軸方向に直線状に延びている。傾斜面36は、小径面35の第1方向X1の端部と、突起部33の外周面33aの第2方向X2の端部と、に接続している。傾斜面36は、第1方向X1に向かうにつれて拡径しており、傾斜している。
また、凹面32は、突起部33の外周面33aのうち第2方向X2の端部に配置されている。よって、凹面32の第2方向X2には、ナット本体20の端面23が配置されている。
図1に示すように、筒状体50は、内部に挿入部30が挿入され、挿入部30に嵌合する嵌合部55と、嵌合部55よりも第1方向X1に配置される筒部本体56と、を有している。
図5は、実施形態の筒状体であって加締め前の状態を示す斜視図である。図5に示すように、加締め前の筒状体50は、軸方向と直交する方向で切った断面形状が軸方向に亘って同一となっている。つまり、筒状体50の断面形状は、軸方向のどの位置で切っても同じである。よって、加締め前の嵌合部55と筒部本体56の断面形状も同じとなっている。このような筒状体50は、アルミニウムなどの材料を用い、押出成形により形成することができ、プロファイルチューブと称することがある。
筒状体50を軸方向と直交する方向に切った断面形状には、3つの大径壁部57と、3つの小径壁部58と、6つの径方向壁部59と、が含まれている。大径壁部57及び小径壁部58は、それぞれ円弧状を成している。大径壁部57は、小径壁部58よりも大径となっている。大径壁部57と小径壁部58は、周方向に交互に配置されている。径方向壁部59は、径方向に延在している。径方向壁部59の径方向外側の端部は、大径壁部57の周方向の端部と接続している。径方向壁部59の径方向内側の端部は、小径壁部58の周方向の端部と接続している。
以上から、筒状体50の外周面50aには、外周面50aよりも径方向内側に窪み、径方向外側に開口する摺動溝54が設けられている。この摺動溝54は、小径壁部58と、小径壁部58の周方向の両端に接続する2つの径方向壁部59と、により囲まれている。一方で、筒状体50の内周側には、小径壁部58よりも径方向外側に窪む嵌合溝60が設けられている。この嵌合溝60は、大径壁部57と、大径壁部57の周方向の両端に接続する2つの径方向壁部59と、により囲まれている。
また、筒状体50の嵌合部55の内部には、ナット3の挿入部30が挿入される。嵌合部55と挿入部30の断面構造に関し、図3に示すように、嵌合溝60に突起部33が挿入されている。よって、大径壁部57は、突起部33の外周面33aを径方向外側から覆っている。嵌合溝60を構成する2つの径方向壁部59は、周方向両側から突起部33を挟んでいる。詳細には、径方向壁部59は、周方向から突起部33の側面37に当接している。このため、ナット3と筒状体50は、相対回転しないようになっている。また、小径壁部58は、切り欠き34に配置されている。
そのほか、図4に示すように、大径壁部57の内径は、突起部33の外径よりも僅かに大きい。よって、嵌合部55の内部に挿入部30(突起部33)を挿入することが容易となっている。また、大径壁部57は、突起部33に嵌合している。よって、筒状体50は、ナット3に対し同軸上に配置される。なお、本開示は、実施形態に示すように、挿入部30(突起部33)が嵌合部55に隙間嵌めされてもよく、若しくは、挿入部30(突起部33)が嵌合部55に締り嵌めされてもよく、特に限定されない。
加締め部53は、大径壁部57の一部が加締められることで形成されている(図6参照)。図4に示すように、加締め部53は、大径壁部57(嵌合部55)よりも径方向内側に突出し、凹面32に入り込んでいる。加締め部53は、傾斜面36に沿って延在する傾斜壁部61と、小径面35に沿って延在する直線壁部62と、を有している。次に、加締め部53の詳細を説明する。
図6は、筒状体の第2開口部に挿入部を挿入した状態を示す断面図である。図6に示すように、加締め作業は、治具200を用いて行う。治具200の先端は、平坦な先端面201と、傾斜面36と同じ方向に傾斜する斜面202と、を有している。加締め作業の手順は、最初に先端面201を大径壁部57の外周面に当接させる。次に、治具200を打撃し、大径壁部57を径方向内側に潰す(図6の矢印A1を参照)。これにより、大径壁部57の一部が径方向内側に押し込まれ、凹面32に入り込んだ加締め部53が形成される(図4参照)。
なお、ナット本体20において、外周面21と端面23とが交わる角部24は、面取りされている。これによれば、加締め時、治具200の先端面201が角部24に接触しても、先端面201が第1方向X1に案内され(図6の矢印A2を参照)、先端面201が大径壁部57と当接する。
図7は、実施形態の挿入部と嵌合部の断面図であり、詳細には図4のVII-VII線矢視断面図である。図7に示すように、加締め部53の周方向の幅は、凹面32の周方向の幅よりも小さい。言い換えると、加締め部53は、大径壁部57の周方向の一部のみに設けられている。加締め部53は、大径壁部57の周方向の中央部に配置されている。よって、加締め部53は、凹面32の周方向の中央部のみに引っ掛かっている。そして、加締め部53の周方向の両側には、隙間64が発生している。
図7に示すように、加締め部53のうち直線壁部62を含む部分を、軸方向に直交する方向で切った断面形状は、凹状を成している。よって、加締め部53は、直線壁部62の周方向の端部と、大径壁部57と、を接続する2つの側壁部63を有している。2つの側壁部63は、径方向外側に向かうにつれて互いに離隔するように傾斜している。つまり、2つの側壁部63の間の幅は、径方向外側に向かうにつれて大きい。
つぎに、本実施形態の効果について説明する。図4、図6に示すように、実施形態の凹面32は、傾斜した傾斜面36を有している。傾斜面36は、径方向外側を向き、大径壁部57と径方向に対向している(重なっている)。このため、治具200によって荷重を加えられた大径壁部57の一部は、傾斜面36に押し付けられる。これにより、傾斜面36に沿って傾斜する傾斜壁部61が形成される(図4参照)。
また、傾斜面36により、凹面32の軸方向の距離L1(図6参照)は、小径面35から径方向外側に離れるにつれて長い。このため、治具200の先端面201は、凹面32の奥まで確実に進入する。つまり、治具200によって荷重を加えられた大径壁部57の一部は、小径面35に押し付けられる。これにより、小径面35に沿って軸方向に延びる直線壁部62が形成される(図4参照)。以上から、本実施形態の加締め部53は、傾斜壁部61と直線壁部62とを確実に有している。
特に図示しないが、従来技術の加締め部は、凹面に入り込んでいるものの、凹面に沿った形状となっていない。このため、加締め部のうち凹面に当接する部分の形状や面積が加締め部毎に異なり、耐抜け荷重値のばらつきが大きい。一方、本実施形態によれば、傾斜壁部61と直線壁部62とが確実に加締め部53に形成される。よって、加締め部53毎の形状が一定化し、耐抜け荷重値のばらつきが小さく抑えられる。
また、本実施形態によれば、治具200の周方向の位置ずれを吸収でき、加締め作業の容易化が図れる。本効果を説明するため、図8を用いて説明する。
図8は、比較例の挿入部と嵌合部の断面図である。図8に示す比較例は、凹面232と加締め部253は、周方向の長さが同一となっている。図8に示すように、凹面232と加締め部253の周方向の長さが同一の場合、治具200の先端面201(図8に示す破線を参照)を当てる位置が誤って周方向にずれた場合、大径壁部257の一部を凹面232内に押し込むことができず、加締め部253が形成されない。
図7に示すように、本実施形態では、凹面232は、加締め部53よりも周方向の幅が大きい。このため、治具200の先端面201を当てる位置が誤って周方向にずれても加締め部53を形成することができる。以上から、治具200の位置ずれを吸収でき、加締め作業の容易化を図ることができる。
また、本実施形態では、大径壁部57の周方向の中央部に加締め部53が配置されている。これによれば、加締め時、大径壁部57の周方向の端部には、大径壁部57の周方向の中央部に引き寄せられるような応力が作用する(図7の矢印Bを参照)。このため、径方向壁部59の径方向外側の端部が加締め部53の方に近づくように移動し、径方向壁部59が突起部33の側面37に押し付けられる。つまり、加締め部53が形成された後の大径壁部57は、周方向に収縮するようなばね力を発揮する。よって、2つの径方向壁部59は、突起部33を挟み込み、径方向壁部59と突起部33の側面37との間に隙間が生じ難い。この結果、ナット3と筒状体50との周方向のガタつきがなくなり、ボールねじ装置1の作動性が向上する。
また、上記したように加締め後の径方向壁部59は、突起部33の側面37に押し付けられるが、大径壁部57がばね力を発揮する部位は、筒状体50のうち第2方向X2の端部のみである。つまり、径方向壁部59のうち筒部本体56に含まれる部分は変形しない。よって、摺動溝54の周方向の幅が大きくなり、ガイド114に対し筒状体50がガタつく、ということが発生しないようになっている。
また、比較例によれば、図8に示すように、凹面232と加締め部253の周方向の長さが同一となっている場合、大径壁部257には、加締めにより大径壁部257を押し潰す力(図8の矢印C参照)と、押し潰す力に対向して径方向内側から突起部233の外周面233aが支持する力(図8の矢印D参照)と、が作用する。よって、側壁部263と大径壁部257とが交わる角部265がせん断する可能性がある。
一方で、本実施形態では、図7に示すように、大径壁部57の径方向内側であって加締め部53の周方向の両側に、隙間64が発生している。つまり、大径壁部57のうち加締められる部位(先端面201が当接する部位)の周方向の隣の部位は、突起部33の外周面33aに支持されていない。よって、加締め時、大径壁部57に大きなせん断力が作用せず、大径壁部57と側壁部63とが交わる角部のせん断が回避される。
以上、実施形態のボールねじ装置1は、ねじ軸2と、ねじ軸2に貫通されるナット3と、ねじ軸2とナット3との間に配置される複数のボール4と、ピストン5を構成する部品であり、ねじ軸2と平行な軸方向に延在し、ナット3に対し軸方向の一方に配置される筒状体50と、を備えている。ナット3は、軸方向の一方を向く端面23と、端面23から軸方向の一方に突出し、筒状体の内部に挿入される挿入部30と、挿入部30の外周面31に設けられ、径方向内側に窪む凹面32と、を有している。筒状体50は、内部に挿入部30が挿入され、挿入部30に嵌合する嵌合部55と、嵌合部55よりも径方向内側に突出し、凹面32に入り込む加締め部53と、を有している。凹面32は、挿入部30の外周面31よりも小径であり、軸方向に切った断面形状が軸方向に延びる小径面35と、小径面35の軸方向の一方の端部から拡径しながら軸方向の一方に延びる傾斜面36と、を有している。加締め部53は、傾斜面36に沿って延在する傾斜壁部61と、小径面35に沿って延在する直線壁部62と、を有している。
実施形態によれば、加締め部53に傾斜壁部61と直線壁部62とが確実に形成される。よって、加締め部53毎の形状が一定化し、耐抜け荷重値のばらつきが小さく抑えられる。
また、実施形態の挿入部30は、互いに周方向に離隔して配置され、外周面33aに凹面32が設けられた複数の突起部33により構成されている。周方向に隣り合う2つの突起部33の間に、切り欠き34が設けられている。嵌合部55は、互いに周方向に離隔して配置され、突起部33の外周側を覆い、加締め部53が設けられた複数の大径壁部57と、切り欠き34に配置され、大径壁部57よりも小径となっている複数の小径壁部58と、大径壁部57の周方向の端部から径方向内側に延び、径方向内側の端部が小径壁部58の周方向の端部に接続する複数の径方向壁部59と、を有している。径方向壁部59は、突起部33に対し周方向から当接している。
実施形態によれば、ナット3と筒状体50との相対回転を規制することができる。
実施形態の加締め部53は、大径壁部57の周方向の中央部に配置されている。凹面32の周方向の長さは、加締め部53の周方向の長さよりも長い。
実施形態によれば、治具200の周方向の位置ずれを吸収でき、加締め作業の容易化が図れる。また、径方向壁部59と突起部33の側面37との間に隙間が生じ難い。この結果、ナット3と筒状体50との周方向のガタつきがなくなり、ボールねじ装置1の作動性が向上する。また、大径壁部57と側壁部63とが交わる角部のせん断が回避される。
実施形態の筒状体50は、嵌合部55よりも軸方向の一方に配置され、外周面がハウジング110の内周面(小径内周面112)と対向する筒部本体56を有している。筒状体50に加締め部を形成する前において、筒部本体56の断面形状と嵌合部55の断面形状は、同一形状となっている。筒状体50は、小径壁部58と、小径壁部58の周方向の端部に接続する2つの径方向壁部59と、により囲まれ、径方向外側に開口する摺動溝54を有している。摺動溝54には、ハウジング110の内周面111から突出するガイド114が挿入される。
実施形態によれば、筒状体50及びナット3は、ハウジング110に対し相対回転しないように支持されている。また、筒状体50の軸方向の断面形状が統一されているため、筒状体50を押し出し成形で製造できる。よって、筒状体50の製造が容易となる。
以上、実施形態のボールねじ装置を説明したが、本開示は、実施形態で説明した例に限定されない。例えば、実施形態の挿入部30は、3つの突起部33により構成され、3つの切り欠き34を有しているが、本開示は、挿入部は筒状を成していてもよい。また、筒状の挿入部の場合、嵌合部と挿入部とを軸方向に貫通するピンにより回り止めを行ってもよく、ナットと筒状体との回り止めの方法は本開示において特に限定されない。
図9は、変形例のボールねじ装置において、凹面及び加締め部の近傍を拡大した拡大図である。実施形態の凹面32は、突起部33の外周面33aの第2方向の端部に設けられているが、本開示は、図9に示すように、凹面32は、突起部33の外周面33aの軸方向の中央部に配置されていてもよい。これによれば、突起部33の外周面33aは、凹面32よりも第1方向X1に配置された先端側外周面133aと、凹面32よりも第2方向X2配置された基部側外周面133bと、を有している。このような変形例のボールねじ装置1Aによれば、挿入部30(突起部33)と筒状体50の嵌合部55との当接する個所が増加する。このため、ナット3に対して筒状体50が傾き難くすることができる。また、筒状体50は、ナット3に対し同軸上に配置される。
また、本開示は、嵌合部55と筒部本体56との断面形状が同一形状となっていない筒状体50を用いてもよい。また、本開示は、大径壁部57の周方向の全てを加締めてもよい。このような加締め部であっても、傾斜壁部61と直線壁部62とが確実に形成され、耐抜け荷重値のばらつきが小さく抑えられる。また、実施形態では、ナット3と筒状体50は、ハウジング110の内周面111に対し離間しているが、本開示は、ナット3と筒状体50がハウジング110の内周面111に対し摺動自在に支持されていてもよい。
なお、本開示は、以下のような構成の組み合わせであってもよい。
(1)
ねじ軸と、
前記ねじ軸に貫通されるナットと、
前記ねじ軸と前記ナットとの間に配置される複数のボールと、
ピストンを構成する部品であり、前記ねじ軸と平行な軸方向に延在し、前記ナットに対し前記軸方向の一方に配置される筒状体と、
を備え、
前記ナットは、
前記軸方向の一方を向く端面と、
前記端面から前記軸方向の一方に突出し、前記筒状体の内部に挿入される挿入部と、
前記挿入部の外周面に設けられ、径方向内側に窪む凹面と、
を有し、
前記筒状体は、
内部に前記挿入部が挿入され、前記挿入部に嵌合する嵌合部と、
前記嵌合部よりも径方向内側に突出し、前記凹面に入り込む加締め部と、
を有し、
前記凹面は、
前記挿入部の外周面よりも小径であり、前記軸方向に切った断面形状が前記軸方向に延びる小径面と、
前記小径面の前記軸方向の一方の端部から拡径しながら前記軸方向の一方に延びる傾斜面と、
を有し、
前記加締め部は、
前記傾斜面に沿って延在する傾斜壁部と、
前記小径面に沿って延在する直線壁部と、
を有している
ボールねじ装置。
(2)
前記挿入部は、互いに周方向に離隔して配置され、外周面に前記凹面が設けられた複数の突起部により構成され、
周方向に隣り合う2つの前記突起部の間に、切り欠きが設けられ、
前記嵌合部は、
互いに周方向に離隔して配置され、前記突起部の外周側を覆い、前記加締め部が設けられた複数の大径壁部と、
前記切り欠きに配置され、前記大径壁部よりも小径となっている複数の小径壁部と、
前記大径壁部の前記周方向の端部から径方向内側に延び、径方向内側の端部が前記小径壁部の周方向の端部に接続する複数の径方向壁部と、
を有し、
前記径方向壁部は、前記突起部に対し前記周方向から当接している
(1)に記載のボールねじ装置。
(3)
前記加締め部は、前記大径壁部の周方向の中央部に配置され、
前記凹面の周方向の長さは、前記加締め部の周方向の長さよりも長い
(2)に記載のボールねじ装置。
(4)
前記筒状体は、前記嵌合部よりも前記軸方向の一方に配置され、外周面がハウジングの内周面と対向する筒部本体を有し、
前記筒状体に前記加締め部を形成する前において、前記筒部本体の断面形状と前記嵌合部の断面形状は、同一形状となっており、
前記筒状体は、前記小径壁部と、前記小径壁部の周方向の端部に接続する2つの前記径方向壁部と、により囲まれ、前径方向外側に開口する摺動溝を有し、
前記摺動溝には、前記ハウジングの内周面から突出するガイドが挿入される
(2)又は(3)に記載のボールねじ装置。
(5)
前記挿入部の外周面は、
前記凹面よりも前記軸方向の一方に配置された先端側外周面と、
前記凹面よりも前記軸方向の他方に配置された基部側外周面と、
を有している
(1)から(4)のいずれか1つに記載のボールねじ装置。
1、1A ボールねじ装置
2 ねじ軸
3 ナット
4 ボール
5 ピストン
20 ナット本体
30 挿入部
31 外周面
32 凹面
33 突起部
33a 外周面
34 切り欠き
35 小径面
36 傾斜面
37 側面
50 筒状体
51 第1開口部
52 第2開口部
53 加締め部
54 摺動溝
55 嵌合部
56 筒部本体
57 大径壁部
58 小径壁部
59 径方向壁部
60 嵌合溝
61 傾斜壁部
62 直線壁部
63 側壁部
64 隙間
70 押圧部
100 ブレーキブースタ
110 ハウジング
120 シリンダ
133a 先端側外周面
133b 基部側外周面

Claims (5)

  1. ねじ軸と、
    前記ねじ軸に貫通されるナットと、
    前記ねじ軸と前記ナットとの間に配置される複数のボールと、
    ピストンを構成する部品であり、前記ねじ軸と平行な軸方向に延在し、前記ナットに対し前記軸方向の一方に配置される筒状体と、
    を備え、
    前記ナットは、
    前記軸方向の一方を向く端面と、
    前記端面から前記軸方向の一方に突出し、前記筒状体の内部に挿入される挿入部と、
    前記挿入部の外周面に設けられ、径方向内側に窪む凹面と、
    を有し、
    前記筒状体は、
    内部に前記挿入部が挿入され、前記挿入部に嵌合する嵌合部と、
    前記嵌合部よりも径方向内側に突出し、前記凹面に入り込む加締め部と、
    を有し、
    前記凹面は、
    前記挿入部の外周面よりも小径であり、前記軸方向に切った断面形状が前記軸方向に延びる小径面と、
    前記小径面の前記軸方向の一方の端部から拡径しながら前記軸方向の一方に延びる傾斜面と、
    を有し、
    前記加締め部は、
    前記傾斜面に沿って延在する傾斜壁部と、
    前記小径面に沿って延在する直線壁部と、
    を有している
    ボールねじ装置。
  2. 前記挿入部は、互いに周方向に離隔して配置され、外周面に前記凹面が設けられた複数の突起部により構成され、
    周方向に隣り合う2つの前記突起部の間に、切り欠きが設けられ、
    前記嵌合部は、
    互いに周方向に離隔して配置され、前記突起部の外周側を覆い、前記加締め部が設けられた複数の大径壁部と、
    前記切り欠きに配置され、前記大径壁部よりも小径となっている複数の小径壁部と、
    前記大径壁部の前記周方向の端部から径方向内側に延び、径方向内側の端部が前記小径壁部の周方向の端部に接続する複数の径方向壁部と、
    を有し、
    前記径方向壁部は、前記突起部に対し前記周方向から当接している
    請求項1に記載のボールねじ装置。
  3. 前記加締め部は、前記大径壁部の周方向の中央部に配置され、
    前記凹面の周方向の長さは、前記加締め部の周方向の長さよりも長い
    請求項2に記載のボールねじ装置。
  4. 前記筒状体は、前記嵌合部よりも前記軸方向の一方に配置され、外周面がハウジングの内周面と対向する筒部本体を有し、
    前記筒状体に前記加締め部を形成する前において、前記筒部本体の断面形状と前記嵌合部の断面形状は、同一形状となっており、
    前記筒状体は、前記小径壁部と、前記小径壁部の周方向の端部に接続する2つの前記径方向壁部と、により囲まれ、前径方向外側に開口する摺動溝を有し、
    前記摺動溝には、前記ハウジングの内周面から突出するガイドが挿入される
    請求項2又は請求項3に記載のボールねじ装置。
  5. 前記挿入部の外周面は、
    前記凹面よりも前記軸方向の一方に配置された先端側外周面と、
    前記凹面よりも前記軸方向の他方に配置された基部側外周面と、
    を有している
    請求項1に記載のボールねじ装置。
JP2022159363A 2022-10-03 2022-10-03 ボールねじ装置 Pending JP2024053248A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022159363A JP2024053248A (ja) 2022-10-03 2022-10-03 ボールねじ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022159363A JP2024053248A (ja) 2022-10-03 2022-10-03 ボールねじ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024053248A true JP2024053248A (ja) 2024-04-15

Family

ID=90667580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022159363A Pending JP2024053248A (ja) 2022-10-03 2022-10-03 ボールねじ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024053248A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2878847A1 (en) Electric disc brake device
EP2937599A1 (en) Ball-ramp mechanism, linear motion actuator, and electric disc brake device
JP7439648B2 (ja) ボールねじ装置
EP2833022B1 (en) Ball screw device
JP3520502B2 (ja) 同軸のカバーと、基板と、リング体を組立る方法
JP7456515B2 (ja) 直動アクチュエータ
JP2024053248A (ja) ボールねじ装置
US7677127B2 (en) Rotation transmission member, rotation transmission assembly, and gear mechanism
WO2016190145A1 (ja) 駒式ボールねじの駒の固定構造
EP4086478B1 (en) Ball screw device
JP2019113169A (ja) 直動アクチュエータ
JPH1045005A (ja) ステアリング装置の動力伝達軸およびその組立方法
JP5051075B2 (ja) ボールねじ機構
JP2024055480A (ja) 電動アクチュエータ
JP4888681B2 (ja) ボールねじ機構
JP4775629B2 (ja) ボールねじ機構
JP7477062B1 (ja) ナット及びボールねじ装置
JP2023115585A (ja) ボールネジおよび直動アクチェータ
JP2006177528A (ja) ボールジョイント及びそのソケット
JP3595062B2 (ja) ステアリング装置の中間軸およびその組立方法
JP7392903B1 (ja) 直動アクチュエータ
JP7235182B1 (ja) ボールねじ装置およびその製造方法
JP2022189061A (ja) ボールねじ装置
JP4716244B2 (ja) ボールねじ機構
JP7133614B2 (ja) 部材固定構造