JP5982291B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
このうちの回転軸は、例えば自動車用の自動変速機を収納するハウジングの内側に、回転のみ自在に支持する。
又、前記両外側ディスクは、それぞれが断面円弧形である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態で、前記回転軸と同期した回転を自在として、この回転軸に対し支持している。
又、前記内側ディスクは、前記回転軸の中間部周囲に、断面円弧形である軸方向両側面を前記両外側ディスクの軸方向片側面に対向させた状態で、前記回転軸に対する相対回転を自在に支持している。この様な内側ディスクは、前述の図8に示す様な一体、若しくは前述の図7に示す様な1対の素子を結合して成るものとする。
又、前記各支持部材は、軸方向に関して前記内側ディスクの軸方向両側面と前記両外側ディスクの軸方向片側面との間位置にそれぞれ複数個ずつ、前記回転軸に対し捩れの位置にある傾転軸を中心とする揺動変位を自在に設けている。
又、前記各パワーローラは、前記各支持部材に回転自在に支持され、球状凸面としたそれぞれの周面を、前記内側ディスクの軸方向両側面と前記両外側ディスクの軸方向片側面とに当接させている。
又、前記ローディング装置は、前記両外側ディスクのうちの一方の外側ディスクを、同じく他方の外側ディスクに向け押圧するもので、この一方の外側ディスクと前記回転軸との間に設ける。この為に、この回転軸のうちで、この一方の外側ディスクの背面(前記各パワーローラの周面と転がり接触する軸方向片面と反対側の面)から突出した部分に固定部材を、前記一方の外側ディスクから離れる方向への変位を阻止した状態で支持する。そして、前記ローディング装置は、前記固定部材と前記一方の外側ディスクとの間隔を拡張する事によりこの一方の外側ディスクを、前記他方の外側ディスクに向け押圧する。
又、前記係止環は、前記回転軸のうちで前記固定部材の背面(軸方向に関して前記一方の外側ディスクと反対側の面)よりも突出した端部外周面に形成した係止凹溝に係止している。そして、この状態で、その軸方向片側面に前記固定部材の背面を突き当てて、この固定部材が前記一方の外側ディスクから離れる方向に変位するのを阻止する。
更に、前記抑え環は、前記係止環の周囲に設けられて、この係止環が前記係止凹溝から径方向外方に抜け出る事を阻止する。
上述の様な請求項3〜4に記載した発明を実施する場合に、例えば請求項5に記載した発明の様に、前記抑え環の外周面に歯車を形成する事で前記トルク入力部とし、この歯車と前記駆動部材である別の歯車とを噛合させ、これら抑え環と駆動部材との間でのトルク伝達を可能とする。
先ず、係止環のフレッチング磨耗防止は、この係止環を、回転軸のうちでローディング装置を設置した側の端部に配置する事により図れる。このローディング装置が、この係止環と外側ディスクとの間に介在する事で、トロイダル型無段変速機の運転時に生じる、この外側ディスクの弾性変形に拘らず、前記係止環の背面と相手面との当接部に、フレッチング磨耗に結び付く様な振動(微小変位の繰り返し)が加わらず、この当接部でフレッチング磨耗が生じる事を防止できる。
又、小型・軽量化は、外部の駆動部材により前記回転軸を、前記抑え環と、前記ローディング装置を構成する為に必要な固定部材とを介して回転駆動可能とする事により図れる。即ち、前記抑え環に、前記係止環の抜け止め機能だけでなく、前記駆動部材と前記回転軸との間でトルク伝達を行わせる機能を持たせる為、部品の共用化による小型・軽量化を図れる。
図1〜5は、請求項1〜3、5に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例のトロイダル型無段変速機16は、特許請求の範囲に記載した回転軸である入力回転軸1cと、それぞれが特許請求の範囲に記載した外側ディスクである1対の入力側ディスク2a、2bと、特許請求の範囲に記載した内側ディスクである出力側ディスク5bと、それぞれが特許請求の範囲に記載した支持部材である複数個のトラニオン7a、7aと、複数個のパワーローラ6、6と、油圧式のローディング装置9aと、係止環13bと、抑え環14aとを備える。尚、本例の特徴は、この係止環13bのフレッチング摩耗を防止すべく、この係止環13bを、前記ローディング装置9aを挟んで前記入力側ディスク2aと反対側に配置した構造で、前記抑え環14aに、前記入力回転軸1cにトルクを入力する為の部材(トルク入力部)としての役目を持たせる点にある。その他の部分の構造及び作用に就いては、前述の図7〜8に示した構造を含めて、従来から知られているトロイダル型無段変速機と同様であるから、同等部分に関する説明は省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分、並びに、先に説明しなかった部分を中心に説明する。
図6は、請求項1、2、4、5に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、係止凹溝12aから係止環13bが径方向外方に抜け出る事を防止する為の抑え環14bを、シリンダ20aの内径側半部を構成する内径側シリンダ素子21aの基端部に、この内径側シリンダ素子21aと一体に設けている。前記抑え環14bは、円筒状で、前記係止環13bの外径よりも大きな内径を有する。そして、この係止環13bを構成する複数の素子を、前記係止凹溝12a部分に係止した後、この係止環13bの外周面と前記抑え環14bの内周面との間に、円環状の補助抑え環36を組み付けている。更に、この抑え環14bの内周面のうちでこの補助抑え環36よりも開口寄り部分に設けた係止溝37に係止した止め輪(図示省略)により、この補助抑え環36が前記抑え環14bの開口側に変位するのを阻止している。その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例と同様であるから、図示並びに説明は省略する。
2a、2b 入力側ディスク
3 出力筒
4 出力歯車
5、5a、5b 出力側ディスク
6 パワーローラ
7、7a トラニオン
8 駆動軸
9、9a、9b ローディング装置
10a、10b 予圧ばね
11 ローディングナット
12、12a 係止凹溝
13、13a、13b 係止環
14、14a、14b 抑え環
15 止め輪
16 トロイダル型無段変速機
17 アクチュエータケース
18 支柱
19 外向鍔部
20、20a シリンダ
21、21a 内径側シリンダ素子
22 外径側シリンダ素子
23 基端嵌合筒部
Claims (5)
- 回転軸と、
それぞれが断面円弧形である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態で、前記回転軸と同期した回転を自在として、この回転軸に支持された1対の外側ディスクと、
前記回転軸の中間部周囲に、断面円弧形である軸方向両側面を前記両外側ディスクの軸方向片側面に対向させた状態で、前記回転軸に対する相対回転を自在に支持された内側ディスクと、
軸方向に関してこの内側ディスクの軸方向両側面と前記両外側ディスクの軸方向片側面との間位置にそれぞれ複数個ずつ、前記回転軸に対し捩れの位置にある傾転軸を中心とする揺動変位を自在に設けられた支持部材と、
これら各支持部材に回転自在に支持され、球状凸面としたそれぞれの周面を、前記内側ディスクの軸方向両側面と前記両外側ディスクの軸方向片側面とに当接させた複数個のパワーローラと、
前記両外側ディスクのうちの一方の外側ディスクと前記回転軸との間に設けられ、この回転軸に対しこの一方の外側ディスクから離れる方向への変位を阻止された状態で支持された固定部材とこの一方の外側ディスクとの間隔を拡張する事によりこの一方の外側ディスクを、前記両外側ディスクのうちの他方の外側ディスクに向け押圧するローディング装置と、
前記回転軸のうちで前記固定部材の背面よりも突出した端部外周面に形成した係止凹溝に係止され、その軸方向片側面に前記固定部材の軸方向端面を突き当てて、この固定部材が前記一方の外側ディスクから離れる方向に変位するのを阻止する係止環と、
この係止環の周囲に設けられて、この係止環が前記係止凹溝から径方向外方に抜け出る事を阻止する抑え環とを備えたトロイダル型無段変速機に於いて、
前記固定部材を前記回転軸の端部に、この回転軸との間でのトルク伝達を可能に外嵌固定すると共に、前記抑え環と前記固定部材とをトルクのトルク伝達を可能に組み合わせ、更に、この抑え環の一部にトルク入力部を一体に設けて、外部の駆動部材により前記回転軸を、この抑え環と前記固定部材とを介して回転駆動可能とした事を特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 前記ローディング装置が、円輪状の底板部とこの底板部の外周縁から前記一方の外側ディスクに向け折れ曲がった円筒部とを有し、このうちの底板部の径方向内端部に設けた円筒状の基端嵌合筒部を前記回転軸の一部に外嵌する事により、この回転軸に対し結合固定されたシリンダを備え、このシリンダの内部に設けた油圧室内への油圧を導入に基づき、前記一方の外側ディスクを前記他方の外側ディスクに向けて押圧する油圧式のものであり、前記固定部材が前記シリンダの基端嵌合筒部であり、前記係止環の軸方向片側面をこの基端側嵌合筒部の軸方向端面に当接させている、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
- 前記シリンダの底板部の外面のうちの径方向内寄り部分に複数の係合突部を、放射方向に形成しており、円筒状に構成された前記抑え環の基端面の周方向複数箇所に形成した係合凹部と前記各係合突部とを、トルクの伝達を可能に凹凸係合させており、前記回転軸の端部外周面に係止した止め輪により、この抑え環が前記底板部から退避する方向に変位するのを阻止している、請求項2に記載したトロイダル型無段変速機。
- 前記シリンダの底板部の外面に、円筒状で、前記係止環の外径よりも大きな内径を有する前記抑え環が一体に設けられており、この抑え環の内周面と、前記係止凹溝に係合させた前記係止環の外周面との間に円環状の補助抑え環を組み付け、前記抑え環の内周面のうちでこの補助抑え環よりも開口寄り部分に係止した止め輪により、この補助抑え環が前記抑え環の開口側に変位するのを阻止している、請求項2に記載したトロイダル型無段変速機。
- 前記抑え環の外周面を歯車とし、この歯車と前記駆動部材である別の歯車とを噛合させ、これら抑え環と駆動部材との間でのトルク伝達を可能とする、請求項3〜4のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
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