JP2024054435A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】環状部材の加工作業能率の向上と加工コストの低廉化を図ることができる。【解決手段】スプロケット1と別体に形成された内歯車構成部材5は、スプロケット本体の外歯部1bの内周側に形成された環状凹部6の底面6aに軸方向から当接する軸方向当接面5bと、軸方向当接面よりも径方向外側で環状凹部の環状内周面6bに軸方向から嵌合する径方向嵌合面5cと、を有している。内歯車構成部材の内周面に形成された内歯5aは、内歯車構成部材の軸方向の軸方向当接面側にローラと噛み合わない非噛み合い部5dを有し、この非噛み合い部と径方向嵌合面が軸方向においてオーバーラップしている。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
このバルブタイミング制御装置は、ハウジングが外歯ハウジングとストッパハウジング及びカバーハウジングを有している。前記カバーハウジングは、カバー筒部とカバー底部とを有し、前記カバー筒部は、内周側に軸方向に延びる円環状の嵌合凸部を一体に有している。この嵌合凸部は、外周がストッパハウジングの内周側に有する凹状の嵌合溝に軸方向から嵌合している。
また、前記カバー筒部は、嵌合凸部を含む内周壁の全体に環状の第1内歯部が形成されている。この第1内歯部は、カバー筒部の内周側に設けられた歯車部の外周に有する外歯と噛み合っており、この噛み合いによってハウジングの回転力を歯車部に伝達するようになっている。
特開2019-85910号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来のバルブタイミング制御装置にあっては、前記嵌合凸部の内周面に第1内歯部の一部が形成されていることから、第1内歯部と外歯との噛み合い精度の確保が困難となるおそれがある。
つまり、第1内歯部は、軸方向の先端部が嵌合凸部の内周面に形成されていることから、嵌合凸部の精度と前記先端部のギア精度の両方の精度確保が困難になる。
そこで、これらの不都合点を回避するために、嵌合凸部の先端部を予め除去することも考えられるが、これによって、加工コストの高騰を招くおそれがある。
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、環状部材の加工作業能率の向上と加工コストの低廉化を図り得る内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを一つの目的としている。
好ましい態様の一つとしては、とりわけ、駆動回転体の内周に環状凹部を有し、
内周に内歯を有する環状部材は、前記環状凹部の底面に軸方向から当接する軸方向当接面と、前記軸方向当接面よりも径方向外側で前記環状凹部の環状内周面に嵌合する径方向嵌合面と、を有し、
内歯は、前記環状部材の軸方向の前記軸方向当接面側に前記噛み合い部材と噛み合わない非噛み合い部を有し、前記非噛み合い部と前記径方向嵌合面が軸方向においてオーバーラップしていることを特徴としている。
本発明の好ましい態様によれば、環状部材の加工作業能率の向上と加工コストの低廉化を図ることができる。
本発明の第1実施形態におけるバルブタイミング制御装置の減速機側を縦断面して示す側面図である。 本実施形態に供される主要な構成部材を示す分解斜視図である。 図1のA部拡大図である。 本実施形態に供されるスプロケットと内歯車構成部材を分解して示す縦断面である。 本実施形態に供される内歯車構成部材の正面図である。 図1のB-B線断面図である。 本発明の第2実施形態に供される内歯車構成部材の正面図である。 本発明の第3実施形態に供される内歯車構成部材の正面図である。 本発明の第4実施形態に供される内歯車構成部材の正面図である。 本発明の第5実施形態に供される内歯車構成部材の正面図である。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。なお、本実施形態では、バルブタイミング制御装置を吸気側に適用したものを示しているが、排気側に適用することも可能である。
〔第1実施形態〕
図1は本実施形態におけるバルブタイミング制御装置の減速機側を縦断面して示す側面図、図2は本実施形態に供される主要な構成部材を示す分解斜視図、図3は図1のA部拡大図、図4はスプロケットと内歯車構成部材を分解して示す縦断面図、図5は本実施形態に供される内歯車構成部材の正面図、図6は図1のB-B線断面図である。
バルブタイミング制御装置は、図1及び図2に示すように、駆動回転体であるタイミングスプロケット1(以下、スプロケット1という。)と、シリンダヘッド01上に軸受ブラケット02を介して回転自在に支持されたカムシャフト2と、スプロケット1とカムシャフト2との間に配置されて、機関運転状態に応じて両者1,2の相対回転位相を変更する位相変更機構3と、を備えている。
なお、スプロケット1に換えて外周にベルトが巻回されるタイミングプーリとすることも可能である。
スプロケット1は、図1、図2及び図4に示すように、全体が金属圧粉を焼結して得られる焼結金属材によって環状一体に形成されており、断面ほぼL字形状に形成された円環状のスプロケット本体1aと、このスプロケット本体1aの外周に一体に設けられて、歯車部である外歯部1bと、を備えている。
スプロケット本体1aは、外周面の円周方向のほぼ60°の間隔位置に6つのボス部1cが突出形成されている。この各ボス部1cは、外面が円弧状に形成されていると共に、内部には後述する6本のボルト7の雄ねじ部が螺着する雌ねじ孔1dがそれぞれ形成されている。なお、スプロケット本体1aは、外周に各ボス部1cを設けることによって全体の外径を大きくすることなく、各ボス部1cを除く全体の外径を小さくできるので、スプロケット本体1aの小型化と軽量化が図れる。
スプロケット本体1aは、中央に形成された大径孔の内周面に滑り軸受である軸受凹部10が設けられている。この軸受凹部10は、後述する従動回転体である従動部材9の外周に有するジャーナル部11との間でスプロケット1全体を相対回転可能に軸受けしている。
各外歯部1bは、内燃機関のクランクシャフトに有するドリブンギアに巻回された図外のタイミングチェーンから回転力が伝達されるようになっている。
また、スプロケット本体1aは、図4にも示すように、回転軸方向の一端側(前端側)の前端面に環状凹部6が形成されている。
この環状凹部6は、スプロケット本体1aの前端面の径方向内側に形成され、平坦状の底面6aと、該底面6a外周縁から軸方向に形成された環状内周面6bと、を有している。
底面6aは、その深さDが外歯部1bの軸方向の約半分の深さになっている。環状内周面6bは、直径方向の長さdがスプロケット本体1aの外径よりも僅かに大きく形成されている。
環状凹部6は、環状内周面6bに対して、後述する減速機13の一部を構成する円環状の環状部材である内歯車構成部材5が回転軸方向からインロー(嵌合)される。
内歯車構成部材5は、環状凹部6に軸方向から嵌合された状態でスプロケット本体1aに各ボルト7によって結合されている。この内歯車構成部材5の具体的な構成については後述する。
さらに、スプロケット本体1aは、内歯車構成部材5と回転軸方向で反対側の他端側(後端側)に、ストッパ機構の一部を構成する第1環状規制部8が一体に設けられている。
第1環状規制部8は、図1、図2及び図4に示すように、スプロケット1を焼結成形する際に一体に形成されて、焼結金属材によって所定肉厚の円環状に形成されている。この第1環状規制部8は、スプロケット本体1aのカムシャフト2側の後端縁から径方向内側に延びた円環状に形成されている。この第1環状規制部8は、外径がスプロケット本体1aの外径とほぼ同一に形成されている。第1環状規制部8は、円環板状の内周部8aを有している。この内周部8aは、内歯車構成部材5側の環状内側面8gで軸受凹部10のカムシャフト2側の一端部を覆うように配置されている。
第1環状規制部8は、内周部8aの内周面の所定位置に2つの円弧状溝部8b、8cを有している。この各円弧状溝部8b、8cは、第1環状規制部8の中心を軸とした約180°の対称位置に設けられ、それぞれの円弧長さがほぼ90°の角度範囲に形成されている。また、両円弧状溝部8b、8cの間、つまり、円周方向の約180°位置には、2つの第1ストッパ凸部8d、8eが設けられている。この各第1ストッパ凸部8d、8eは、ほぼ円弧形状に形成されて、それぞれの円弧角度が約90°に形成されている。この各第1ストッパ凸部8d、8eは、後述するように、円周方向で対向する各端縁に後述する第2環状規制部19の一つ(一方)の第2ストッパ凸部19aが円周方向から当接して従動部材9の相対回転位置を規制するようになっている。
また、第1環状規制部8は、外周面のスプロケット本体1aの6つのボス部1cに対応した位置(円周方向の約60°の等間隔位置)に、同じボス部1cが連続して設けられている。この第1環状規制部8側の各ボス部1cの内部には、各雌ねじ孔1dと軸方向で連続する貫通孔8fが形成されている。この貫通孔8fは、雌ねじ孔1dにねじ込まれたボルト7の軸部7a先端の逃げ部として機能するようになっている。なお、各ボルト7は、軸部7aの外周面に雌ねじ孔1dに螺着する雄ねじ部が形成されている。
カムシャフト2は、外周に図外の吸気弁を開作動させる一気筒当たり2つの駆動カムを有している。また、カムシャフト2は、図1に示すように、回転軸方向の一端部2aに軸受ブラケット02を介して軸方向の位置決めを行うフランジ部2bが一体に設けられている。
カムシャフト2は、一端部2aの先端面から内部軸心方向に沿って形成された挿入孔2cを有している。この挿入孔2cは、後述するカムボルト14の軸部14bが挿入されると共に、先端側の内周面の一部にカムボルト14の雄ねじ部14cが締結される雌ねじ部2dが形成されている。
また、カムシャフト2の一端部2a内には、潤滑油を通流させる潤滑油供給機構の一部を構成する図外の油供給通路が形成されている。
内歯車構成部材5の前端面には、フロントプレート15が設けられている。このフロントプレート15は、図1~図3に示すように、例えば鉄系金属板を円盤状にプレス成形で打ち抜き加工されたものであって、内歯車構成部材5の前端面にボルト固定される外周部位15aと、該外周部位15aよりも径方向内側であって、後述する保持器24と軸方向で重なる中央部位15bと、該中央部位15bよりも径方向内側であって、中央部位15bよりも軸方向へカムシャフト2側にオフセット変形した内周部位15cと、を有している。
外周部位15aは、円周方向の等間隔位置に6つのボルト挿入孔15dが貫通形成されている。この各ボルト挿入孔15dは、スプロケット本体1aの各雌ねじ孔1dに対応して形成されて、前述した6本のボルト7の軸部7aが挿入される。
中央部位15bは、図3に示すように、外周部位15aと同一平面上に形成され、カムシャフト2側の内側面が保持器24の後述するケージ部24bの先端面と微小隙間Cを介して対向配置されている。
内周部位15cは、カムシャフト2側へクランク凹状に折曲変形していると共に、中央に大径な貫通孔15eが形成されている。内周部位15cは、カムシャフト2側の内側面が後述するボールベアリング22の外輪22bの一端面に微小隙間C1を持って対向している。
内歯車構成部材5は、図1~図5に示すように、スプロケット本体1aとは別体に設けられて、全体が鋼材などの比較的硬度の高い金属材によって環状一体に形成されている。内歯車構成部材5は、その径方向の幅長さLが環状凹部6の底面6aの径方向の幅長さよりも大きく形成されて、環状凹部6内に嵌合した際に内周部が軸受凹部10の内周面より内側に突出している。軸方向の幅長さL1は、環状凹部6の底面6aまでの深さよりも大きく形成されて、嵌合した際に軸方向のカムシャフト2と反対側の端部が環状凹部6の環状内周面6bから軸方向に突出している。内歯車構成部材5は、これら径方向の幅長さLや軸方向の幅長さL1によって十分な剛性が確保されている。また、内歯車構成部材5の外径(後述する径方向嵌合面5cの外径)が、環状凹部6の環状内周面6bの内径dとほぼ同じか僅かに大きく形成されている。
内歯車構成部材5は、内周面の軸方向沿って形成された複数の内歯5aと、軸方向のカムシャフト2側の一側面であって、環状凹部6の底面6aに軸方向から当接する軸方向当接面5bと、この軸方向当接面5bよりも径方向外側で環状凹部6の環状の内周面6bに軸方向から嵌合する径方向嵌合面5cと、を有している。
各内歯5aは、内周面の全体に波形状に形成されて、それぞれの円弧状の内面で後述する複数の噛み合い部であるローラ23を回転可能に噛み合い保持している。内歯5aには、例えば、この各内歯5aの切削加工後に高周波焼き入れなどの一般的な熱処理が施されている。この熱処理によって、各内歯5aは、機械的な性質がオーステナイトからマルテンサイトに変化して硬度が高くなっている。内歯5aは、軸方向の環状凹部6の底面6a側の部位は、ローラ23と噛み合わない、つまりローラ23の噛み合わずに保持に寄与しない非噛み合い部5dになっている。なお、この非噛み合い部5dには熱処理を施さないことも可能である。
軸方向当接面5bは、平坦状の規制面として形成されて、内歯車構成部材5が環状凹部6に軸方向から嵌合した際に、環状凹部6の底面6a全体に密着状態に当接する。
径方向嵌合面5cは、図4及び図5に示すように、本実施形態では外周面全体が平坦な円環状に形成されて、内歯車構成部材5が環状凹部6に軸方向から嵌合した際に、環状凹部6の内周面6bに対して機械的な嵌め合いである中間嵌めによって軸方向から嵌合している。ただし、中間嵌めとしては、しまり嵌めに近い圧入嵌合であってもよい。また、この径方向嵌合面5cの環状凹部6の内周面6bへの嵌合(圧入嵌合も含む)によってスプロケット1と内歯車構成部材5との同軸性を確保している。
内歯車構成部材5は、図3~図5に示すように、円周方向のスプロケット本体1aの雌ねじ孔1dと対応した位置に、各ボルト7の軸部7aが挿入される6つのボルト挿入孔5eが軸方向に沿って貫通形成されている。したがって、径方向嵌合面5cが内周面6bに嵌合する位置が、ボルト挿入孔5eの形成位置よりも外側になっている。つまり、内歯車構成部材5が、スプロケット1に各ボルト7で締結固定された状態で、径方向嵌合面5cが内周面6bと嵌合する位置がボルト7よりも径方向外側になっている。
そして、図3に示すように、各内歯5aが各ローラ23を保持する(噛み合う)領域をaとし、径方向嵌合面5cと内周面6bとの嵌合領域をbとし、前記非噛み合い部5dの領域をcとした場合、非噛み合い部5dの領域cは、噛み合う領域aとは軸方向でオーバーラップしないが、嵌合領域bとは軸方向でオーバーラップするように構成されている。
従動部材9は、図1~図3に示すように、減速機13の保持器24とは別体に形成されている。従動部材9は、金属粉末を圧縮して焼結成形される焼結金属によって全体が肉厚な円盤状に形成されている。具体的には、従動部材9は、円板状本体9aと、該円板状本体9aの中央に貫通形成されたカムボルト挿入孔9bと、円板状本体9aのカムシャフト2側の後端面に形成され、第1環状規制部8と共にストッパ機構を構成する第2環状規制部19と、円板状本体9aの外周側に一体に設けられて、軸受凹部10に嵌合するジャーナル部11と、を有している。
円板状本体9aは、第2環状規制部19の内周側、つまり第2環状規制部19によって囲まれた内側に、カムシャフト2の一端部2aが軸方向から嵌合される円形状の嵌合溝9cが形成されている。また、嵌合溝9cの底面所定位置には、カムシャフト2に設けられた図外の位置決め用のピンが挿入される位置決め用のピン孔9dが貫通形成されている。また、円板状本体9aは、カムシャフト2側の外周縁に軸方向へ突出した環状突部9eが形成されている。この環状突部9eは、外周面がジャーナル部11の軸方向他端部を構成していると共に、内周面と第2環状規制部19との間に円環状凹部9fが形成されている。
カムボルト挿入孔9bは、内径がカムシャフト2の挿入孔2cの内径よりも小さく形成されて、カムボルト14の軸部14b(中間軸部14g)が僅かな隙間をもって挿入可能になっている。
第2環状規制部19は、図2に示すように、外周縁の所定位置に、回転中心Pから径方向外側に向かって突出した一対の第2ストッパ凸部19a、19bが一体に設けられている。この各第2ストッパ凸部19a、19bは、回転中心Pを軸とした180°の対称位置に設けられて、第1環状規制部8の各円弧状溝部8b、8c内に配置されている。各第2ストッパ凸部19a、19bは、それぞれがほぼ矩形状に形成されていると共に、先端面が各円弧状溝部8b、8cの内周面に倣って円弧状に形成されている。また、各第2ストッパ凸部19a、19bは、それぞれの基部(根元部)の両側縁に応力集中を低減させる円弧状の切欠溝が形成されている。
従動部材9が、スプロケット1に対して図2中左回転方向へ最大に相対回転した際に、一方の第2ストッパ凸部19aの周方向の一側縁が、一方の第1ストッパ凸部8dの対向側縁に当接してそれ以上の相対回転を規制する。また、従動部材9が図2中右方向へ最大に相対回転した際に、一方の第2ストッパ凸部19aの周方向の他側縁が、他方の第1ストッパ凸部8eの対向側縁に当接してそれ以上の相対回転を規制するようになっている。
なお、従動部材9が、図2中左方向へ相対回転して一方の第2ストッパ凸部19aの一側縁が一方の第1ストッパ凸部8eの対向側縁に当接した際には、他方の第2ストッパ凸部19bは所定の隙間をもって他方の第1ストッパ凸部8eの対向側縁に当接しない。また、従動部材9が、図中右方向へ相対回転して一方の第2ストッパ凸部19aの他側縁が他方の第1ストッパ凸部8eの対向側縁に当接した際には、他方の第2ストッパ凸部19bは所定の隙間をもって一方の第1ストッパ凸部8dの対向側縁には当接しないようになっている。
第2環状規制部19を含む従動部材9は、嵌合溝9cにカムシャフト2の一端部2aが軸方向から嵌合配置した状態で、カムボルト挿入孔9bに挿通されたカムボルト14によって保持器24と一緒にカムシャフト2の一端部2aに軸方向から締め付け固定されるようになっている。
滑り軸受機構は、図1~図3に示すように、スプロケット本体1aの内周面に形成された円環状の軸受凹部10と、従動部材9の外周に設けられ、軸受凹部10の内部に配置されたジャーナル部11と、から構成されている。
軸受凹部10は、カムシャフト2側の軸方向一端部が第1環状規制部8によって覆われて、内歯車構成部材5側の他端部が開口している。この開口部は、内歯車構成部材5の軸方向当接面5bによって閉じられている。これにより、軸受凹部10は、環状内側面8gから軸方向当接面5bまでスプロケット本体1aの内周面全体に形成されている。また、軸受凹部10は、図1に示すように、その一部が各外歯部1bの形成位置と軸方向でオーバーラップするように配置されている。
軸受凹部10は、円環状の底面が滑り軸受面10aになっていると共に、カムシャフト2側の一端部、つまり、第1環状規制部8の環状内側面8gが滑り軸受面10aから径方向へほぼ直角に形成されている。
ジャーナル部11は、円板状本体9aの外周部からフロントプレート15側へ突出して、断面形状が軸受凹部10の断面形状とほぼ相似形の矩形状に形成されている。このジャーナル部11は、軸受凹部10が各外歯部1bと軸方向でオーバーラップしていることから、同じく一部が各外歯部1bと軸方向でオーバーラップ配置されている。
従動部材9のカムシャフト2と反対側の内端面には、ジャーナル部11で囲まれた円盤状溝部9gが形成されている。ジャーナル部11は、環状の外周面が軸受凹部10の滑り軸受面10a全体に摺動可能になっている。これによって、ジャーナル部11が、軸受凹部10を介してスプロケット1全体を軸受するプレーン軸受として機能している。
ジャーナル部11は、軸方向のフロントプレート15側の一端面11aが内歯車構成部材5の軸方向当接面5b対して微小隙間Cをもって対向配置されている。ジャーナル部11は、軸方向当接面5bによって、従動部材9全体がカムシャフト2と反対方向の軸方向への移動が規制されるようになっている。換言すれば、軸方向当接面5bが従動部材9の規制面として機能するようになっている。
また、ジャーナル部11は、軸方向の第1環状規制部8側の他端部である環状突部9eの先端面が第1環状規制部8の環状内側面8gに摺動可能になっている。この第1環状規制部8の環状内側面8gが、スプロケット1の傾動時において他端部である環状突部9eの先端面に当接して他方のスラスト移動を規制するようになっている。
カムボルト14は、図1~図3に示すように、ほぼ円柱状の頭部14aと、この頭部14aに一体に固定された軸部14bと、この軸部14bの外周面に形成されて、カムシャフト2の雌ねじ部2dに螺着する雄ねじ部14cと、を有している。
頭部14aは、先端部に六角レンチなどの工具が挿入される六角形の工具穴14dが形成されている。また、頭部14aは、外周面全体に高周波焼き入れなどの熱処理が施されて、硬度が他の部位よりも高くなっている。この他の部位とは、例えば、軸部14bの後述する中間軸部14gが結合された頭部14aの軸方向の側面である座面14fである。
また、頭部14aの高硬度の外周面には、ニードルベアリング25の各ニードルローラ25aが転動可能に支持されている。座面14fは、カムボルト14の雄ねじ部14cをカムシャフト2の雌ねじ部2dにねじ込んで締結した際に、保持器24の内周部に形成されたボルト孔24cの孔縁よりも外側の対向面に着座するようになっている。
軸部14bは、頭部14aとの付け根部、つまり、頭部14aの軸方向の座面14f中央に、大径な中間軸部14gが一体に設けられている。この中間軸部14gは、外径が軸部14bの雄ねじ部14cの外径よりも大きく形成されていると共に、従動部材9のカムボルト挿入孔9bの内径よりも僅かに小さく形成されている。これによって、中間軸部14gは、従動部材9のカムボルト挿入孔9bの内周面に微小クリアランスをもって挿入嵌合して、従動部材9とカムシャフト2との同軸性を確保している。
すなわち、中間軸部14gは、カムボルト14によって従動部材9をカムシャフト2に結合する際において、カムボルト挿入孔9bに挿入嵌合することによって従動部材9とカムシャフト2の同軸性を確保するようになっている。したがって、中間軸部14gのカムボルト挿入孔9bに対する挿入嵌合とは、従動部材9とカムシャフト2との同軸性を確保するために機械的な嵌め合いである中間嵌めに近い状態であることをいう。
位相変更機構3は、図1及び図2に示すように、スプロケット1の前端側に配置された電動モータ12と、この電動モータ12からオルダム継手を介して伝達された回転速度を減速してカムシャフト2に伝達する減速機13と、から主として構成されている。
電動モータ12は、いわゆるブラシレスの直流型モータであって、チェーンケースに固定される有底円筒状のモータハウジング16と、このモータハウジング16の内周面に設けられて、内部にコイルなどが収容された図外のモータステータと、コイルの内周側に配置されたモータ軸17と、該モータ軸17の外周に固定された図外の永久磁石と、モータハウジング16のスプロケット1と反対側の前端部に設けられた制御部18と、を有している。
モータハウジング16は、ほぼカップ状に形成されて、前端部(底壁)のほぼ中央にモータ軸17が挿通する貫通孔が形成されている。一方、後端部の外周には、径方向外側に突出したフランジ部16aが一体に設けられている。このフランジ部16aは、円周方向の約120°位置には、3つのブラケット片16bが一体に設けられている。また、この3つのブラケット片16bには、図外のチェーンケースに結合するためのボルトが挿通されるボルト挿通孔16cがそれぞれ貫通形成されている。
さらに、フランジ部16aの円周方向の各ブラケット片16bの間には、3つのボルト29が挿通する別異の3つのボルト挿通孔が形成されている。各ボルト29は、モータハウジング16に制御部18を結合するようになっている。
なお、ブラケット片16bやボルト挿通孔16cなどはさらに増加することも可能である。
モータステータは、主として合成樹脂材の樹脂部によって一体に形成されて、内部にコイルがモールド固定されている。
モータ軸17は、金属材によって円柱状に形成されて、減速機13側の先端部17aの外面には接線方向に沿って形成された図外の二面幅部を有している。また、先端部17aの先端縁側には、二面幅部に対して直交する方向から切り欠かれた一対の嵌着溝が形成されている。この両嵌着溝には、後述する中間部材30のカムボルト14側への移動を規制する図外のストッパ部材が径方向から嵌着固定されている。
また、モータ軸17は、先端部17aがカムボルト14の頭部14aに回転軸方向から僅かな隙間をもって近接配置されている。また、先端部17aは、ストッパ部材を含めた全体が工具穴14dの内部に軸方向から挿入可能になっている。
ストッパ部材は、Cリング状に形成されて、自身の弾性力によって拡径方向及び縮径方向へ弾性変形可能になっている。
制御部18は、合成樹脂材によってボックス状に形成されたハウジング18aを有している。このハウジング18aの内部には、電動モータ12へ給電するバスバーなどの通電回路や、モータ軸17の回転位置を検出する回転センサや、通電量を制御する回路基板などが収容配置されている。また、制御部18は、ハウジング18aに通電回路に電気的に接続される給電用コネクタ18bと図外の信号用コネクタが一体に設けられている。
給電用コネクタ18bは、内部の端子が図外のコントロールユニットに雌端子を介して電源であるバッテリーに接続されている。一方、信号用コネクタは、内蔵された端子がコントロールユニットに雌端子を介して接続され、回転センサで検出された回転角信号をコントロールユニットに出力するようになっている。
また、モータ軸17の先端部17aには、中間部材30が設けられている。この中間部材30は、減速機13に接続される継手であるオルダム継手の一部を構成するものであって、図1及び図2に示すように、モータ軸17の先端部17aに固定される筒状基部31を有している。この筒状基部31は、円形状の外面の両側、つまり円周方向の180°位置に二面幅状の一対の平面部31a、31bを有しており、これによって、外形がほぼ長円状に形成されている。
また筒状基部31の中央位置には、モータ軸17の先端部17aが挿入される貫通孔が形成されている。
この貫通孔は、円形状の内周面にモータ軸17の回転軸から径方向に沿った二面幅状の一対の対向面が形成されている。これによって、筒状基部31の外形と相似形の径方向に長い長円形状に形成されている。したがって、中間部材30は、長円状の貫通孔を介してモータ軸17の先端部17aに対して径方向へ移動可能になっている。
一対の平面部31a、31bの長手方向のほぼ中央位置には、一対の突出部である2つの伝達キー33a、33bが一体に設けられている。各伝達キー33a、33bは、ほぼ矩形板状に形成されて、筒状基部31の2つの平面部31a、31bから径方向外側に向かって突出している。
減速機13は、電動モータ12とは軸方向から分離独立して設けられ、各構成部材が従動部材9とフロントプレート15との間に収容配置されている。
具体的に説明すれば、減速機13は、図1~図3及び図6に示すように、スプロケット本体1aの内部に一部が配置された偏心回転部材である円筒状の偏心軸部材21と、該偏心軸部材21の外周に固定されたボールベアリング22と、該ボールベアリング22の外周に設けられ、内歯車構成部材5の各内歯5a内に転動自在に保持された複数のローラ23と、従動部材9の円盤状溝部9g側に設けられ、複数のローラ23を転動方向に保持しつつ径方向の移動を許容する保持器24と、から主として構成されている。
偏心軸部材21は、図1~図3に示すように、カムボルト14の頭部14aの外周に設けられたニードルベアリング25の外周に配置された偏心カム軸21aと、該偏心カム軸21aの電動モータ12側に有する連結部である大径な筒状部21bと、を有している。
偏心カム軸21aは、軸方向の長さがニードルベアリング25の軸方向の長さよりも僅かに長い円筒状に形成されている。また、偏心カム軸21aは、周方向全体の肉厚tが厚薄変化して軸心Xが電動モータ12のモータ軸17の軸心Yに対して僅かに偏心している(図1参照)。
筒状部21bは、均一な肉厚でほぼ真円状に形成されていると共に、偏心カム軸21aよりも僅かに肉厚に形成されている。この筒状部21bは、スプロケット本体1aの内部からフロントプレート15の貫通孔15eを介して電動モータ12方向へ突出している。この筒状部21bは、中間部材30と共にオルダム継手を構成している。
つまり、筒状部21bは、内部に中間部材30の筒状基部31が軸方向から嵌合可能な二面幅状の嵌合孔21dが形成されている。嵌合孔21dの内周面の円周方向のほぼ180°のそれぞれの位置には、二面幅を構成する三日月状の一対の図外の凸部が設けられている。また、この一対の凸部の図1中の上下のほぼ中央位置には、筒状基部31の2つの伝達キー33a、33bが回転軸方向から嵌合可能な一対のキー溝21c、21cが形成されている。この各キー溝21c、21cは、各伝達キー33a、33bと相似形の矩形状に形成されて、その深さが各伝達キー33a、33bの幅とほぼ同じ長さに設定されている。
一対の凸部は、後述する潤滑油供給機構から噴射された潤滑油を電動モータ12(オルダム継手)への過剰な供給を抑制する抑制部として機能するようになっている。
ニードルベアリング25は、カムボルト14の頭部14aの外周面14eを転動する複数のニードルローラ25aと、偏心カム軸21aの内周面に形成された段差面に固定されて、内周面にニードルローラ25aを転動可能に保持する複数の溝部を有する円筒状のシェル25bと、を有している。
ボールベアリング22は、図1~図3及び図6に示すように、ニードルベアリング25の径方向位置で全体がほぼオーバーラップする状態に配置されている。また、ボールベアリング22は、内輪22aと、外輪22b、該両輪22a、22bとの間に介装されたボール22cと、該ボール22cを保持するケージ22dと、から構成されている。
内輪22aは、偏心カム軸21aの外周面に圧入固定されているのに対して、外輪22bは、軸方向で固定されることなくフリーな状態になっている。つまり、この外輪22bは、軸方向の電動モータ12側の一端面がフロントプレート15の内周部位15cの内側面に微小隙間C1を介して非接触状態になっている。また、外輪22bの軸方向の他端面も、これに対向する保持器24の後述する変形部24dの背面に微小隙間C2を介して非接触状態になっている。これによって、外輪22bは、軸方向の一端面が内周部位15cによって一方の軸方向の移動が規制され、軸方向の他端面が変形部24dによって他方の軸方向の過度な移動が規制されるようになっている。
外輪22bは、外周面に各ローラ23の外周面が転動可能に当接している。また、外輪22bの外周面と保持器24の各ローラ23の外面との間の一部に、図6に示すように、三日月状のクリアランスC3が形成されている。したがって、ボールベアリング22は、クリアランスC3を介して全体が偏心カム軸21aの偏心回転に伴って径方向へ偏心動可能になっている。
保持器24は、金属板をプレス成形によってほぼ円盤状に形成されて、従動部材9の円盤状溝部9g側の前端側に当接配置されている。つまり、この保持器24は、従動部材9の円板状本体9aの円盤状溝部9gの底面に軸方向から当接する円盤状の基部24aと、該基部24aの外周に一体に設けられて、噛み合い部材である複数のローラ23を保持するケージ部24bと、を有している。保持器24は、全体のプレス成形後に例えば高周波焼き入れなどを行って従動部材9の硬度よりも高くなっている。
基部24aは、中央にカムボルト14の軸部14bが挿通されるボルト孔24cが貫通形成され、外周側にはボールベアリング22方向へクランク凹状に折曲変形した円環状の変形部24dが形成されている。
ボルト孔24cの孔縁には、従動部材9の油孔に開口したU字形状の油溝24eが径方向に沿って形成されている。また、この油溝24eは、従動部材9の図外の油供給通路と連通可能になっている。
また、基部24aは、ボルト孔24cを挟んだ油溝24eと反対側の位置に図外の位置決め用のピンが挿通されるピン挿通孔が貫通形成されている。
また、基部24aは、図2に示すように、従動部材9側の一側面であって、ボルト孔24cの孔縁から変形部24d付近までの領域24gに摩擦係数を上昇させる塑性加工が施されている。この塑性加工としては、例えばローレット(ナーリング)加工が用いられている。この領域24gは、従動部材9の円板状本体9aの円盤状溝部9gの底面の一部に当接するようになっている。また、領域24gは、カムボルト14の頭部14aの座面14fの投影面積を含み、かつ、この投影面積よりも大きい範囲になっている。
そして、領域24gと円盤状溝部9gの底面が、カムボルト14の締結力によって互いに軸方向から圧接して従動部材9と保持器24が軸方向から結合されている。
ケージ部24bは、変形部24dの外周縁から電動モータ12側へ延出した円環状に形成されて、円周方向の等間隔位置に、各ローラ23を保持する複数の保持孔24hが径方向に沿って貫通形成されている。
この複数の保持孔24hは、それぞれがケージ部24bの変形部24d側の基端縁から先端縁に向かって細長い長方形状孔に形成されて先端側が閉塞されている。保持孔24hの内部には、前記各ローラ23を転動可能に保持しており、その全体の数(ローラ23の数)が内歯車構成部材5の内歯5aの全体の歯数よりも少なくなっており、これによって、所定の減速比を得るようになっている。
各ローラ23は、鉄系金属によって形成され、ボールベアリング22の偏心動に伴って径方向へ移動しつつ内歯車構成部材5の各内歯5aに嵌入(噛み合い)している。各ローラ23は、各保持孔24hの軸方向の両側縁によって周方向にガイドされつつ径方向へ揺動運動するようになっている。
また、各ローラ23は、内歯車構成部材5の各内歯5aのうち、図3に示すように、保持孔24hの軸方向長さの範囲で内歯車構成部材5の内歯5aのみに転動可能に配置されている。
また、保持器24(ケージ部24b)は、図1、図3に示すように、外径が従動部材9のジャーナル部11の外径よりも小さく形成されている。保持器24を従動部材9に軸方向から組み付けた際に、ケージ部24bは、従動部材9側の外周縁がジャーナル部11の内周縁に軸方向から当接するようになっている。
減速機13とオルダム継手は、潤滑油供給機構を介して内部に潤滑油が供給されるようになっている。すなわち、潤滑油供給機構は、カムシャフト2の一端部2a内に形成された図外の油供給通路と、従動部材9の内周部に貫通形成された油孔と、保持器24のボルト孔24cの孔縁から径方向に沿って形成された油溝24eと、油供給通路に潤滑油を供給するオイルポンプと、を有している。
油供給通路から油孔や油溝24eを通って減速機13の内部に流入した潤滑油は、駆動中の遠心力によって、ボールベアリング22の内部や外周側の保持器24内などを通り、ここから、軸受凹部10とジャーナル部11との間に流入する。つまり、潤滑油は、ジャーナル部11の両端面や外周面と軸受凹部10の滑り軸受面10a及び第1環状規制部8の環状内側面8gなどの間を通って潤滑に供される。
オイルポンプは、トロコイドなどの一般的なポンプであって、吐出通路が主として内燃機関の内部を潤滑する潤滑油を供給する図外のメインオイルギャラリーに連通している。また、吸入通路が、オイルパンの内部に連通している
コントロールユニットは、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、アクセル開度センサなど各種のセンサ類からの情報信号に基づいて現在の機関運転状態を検出し、これに基づいて機関制御を行っている。また、コントロールユニットは、前記各情報信号や回転位置検出機構に基づいて、電動モータ12のコイルに通電してモータ軸17の回転制御を行い、減速機13によってカムシャフト2のタイミングスプロケット1に対する相対回転位相を制御するようになっている。
〔本実施形態の作用効果〕
以下、本実施形態におけるバルブタイミング制御装置の作用について簡単に説明する。まず、機関のクランクシャフトの回転駆動に伴ってタイミングチェーンを介してタイミングスプロケット1が回転すると、この回転力が内歯車構成部材5に伝達される。この内歯車構成部材5の回転力が、各ローラ23から保持器24及び従動部材9を経由してカムシャフト2に伝達される。これによって、カムシャフト2の駆動カムが各吸気弁を開閉作動させる。
機関始動後の所定の機関運転時には、コントロールユニットからの制御電流が電動モータ12のコイルに通電されてモータ軸17が正逆回転駆動される。このモータ軸17の回転力が、オルダム継手を介して偏心軸部材21に伝達されて減速機13の作動によりカムシャフト2に対し減速された回転力が伝達される。
これによって、カムシャフト2が、タイミングスプロケット1に対して正逆相対回転して相対回転位相が変換される。したがって、各吸気弁は、開閉タイミングを進角側あるいは遅角側に変換制御されるのである。
このように、吸気弁の開閉タイミングが進角側あるいは遅角側へ連続的に変換されることによって、機関の燃費や出力などの機関性能の向上が図れる。
そして、本実施形態では、図3に示すように、環状凹部6の内周面6bに嵌合される内歯車構成部材5の径方向嵌合面5c(図3のb領域)のうちの一部と、内歯5aに有する非噛み合い部5dとを、軸方向でオーバーラップ(図3のc領域)させている。つまり、内歯車構成部材5の内歯5aのうち、ローラ23と噛み合わない非噛み合い部5dを設けて、この非噛み合い部5dと径方向で対応する径方向嵌合面5cの一部を軸方向でオーバーラップさせて、図3に示す噛み合い領域とはオーバーラップさせないようにした。このため、内歯5aの軸方向端面側で製造上発生するダレなどを非噛み合い部5dとして形成していることから、この非噛み合い部5dを予め切削加工などによって除去する必要がなくなる。
すなわち、前記公報記載の従来技術では、前述のように、振動騒音などの不都合点を回避するために、第1内歯部の先端部(嵌合凸部の先端部)を予め除去するための切削加工を行なわなければならず、加工コストの高騰を招くおそれがある。
しかし、本実施形態では、内歯5aのうちローラ23と噛み合わない非噛み合い部5dを切削加工する必要がなくそのまま残存させておくことができるので、この分の加工作業が不要になり加工コストを低く抑えることが可能になる。
また、前記従来技術は、薄肉な嵌合凸部の内周面に内歯が形成されていることから、内歯の精度を確保するために嵌合凸を含めた第1内歯部全体の径方向の肉厚を大きく取らなければならない。
しかし、本実施形態では、前記嵌合凸部などを設けずに単に円環状の内歯車構成部材5の内周に内歯5aを形成したことから、内歯車構成部材5の径方向の肉厚を大きくする必要がない。換言すれば、非噛み合い部5dの軸方向の長さ(図3の領域c)を、嵌合領域bよりも小さくしたことで、内歯車構成部材5の軸方向の幅を十分に小さくすることができる。このため、内歯車構成部材5をプレス成形などによる成形加工精度が向上する。
また、内歯車構成部材5の環状凹部6に対する嵌合箇所が、ローラ23と内歯5aとの噛み合い箇所よりも径方向で離間した各ボルト7よりも径方向外側になっていることから、内歯5aの精度を確保するために、内歯車構成部材5を径方向で肉厚にする必要がない。したがって、装置の外径を十分小さくすることが可能になる。
しかも、内歯車構成部材5の軸方向当接面5bを介して径方向嵌合面5cを環状凹部6の内周面6bに軸方向から嵌合させることから、その嵌合分だけ装置の軸方向の長さも短くすることが可能になる。
また、内歯車構成部材5は、外周面や軸方向の両端面に段差などを設けることなく、全体が平坦状になっていることから、構造が簡素化されて製造作業性が向上する。
内歯車構成部材5の軸方向当接面5bの全体が平坦状になっているので、これを従動部材9の軸方向の一方向への移動を規制する規制面として利用できる。つまり、内歯車構成部材5の軸方向当接面5bは、従動部材9の自由な回転を確保しつつ内歯車構成部材5方向への移動を規制するストッパとして機能する。これによって、従動部材9は、回転駆動中においてスプロケット1から径方向への負荷が掛かって径方向へ倒れようとしても軸方向当接面5bのストッパ機能によって倒れが抑制されて、安定した姿勢が維持される。この結果、従動部材9のジャーナル部11とスプロケット1の軸受凹部10との間の大きなフリクションの発生を抑制できると共に、ジャーナル部11による安定した軸受機能を発揮させることができる。
径方向嵌合面5cが内歯車構成部材5の外周面全周に渡って形成されていることから、環状凹部6へ組み付ける際に、周方向の位置あわせが容易になる。
また、環状凹部6を、スプロケット1の外歯部1bとオーバーラップした軸方向位置に形成したことから、内歯車構成部材5との相対関係で装置の軸方向の長さを短くすることが可能になる。
また、本実施形態では、スプロケット1と内歯車構成部材5とを、一体ではなく別体に形成して、各内歯5aに対して高硬度と高い加工精度が要求される部位を内歯車構成部材5のみとした。このため、スプロケット1を、例えば焼結金属などによって形成することができるので、加工作業能率の向上と、加工コストの低減化が図れる。
本実施形態では、スプロケット本体1aと第1環状規制部8を一体に形成すると共に、従動部材9と第2環状規制部19も一体に形成した。このため、それぞれを別体に形成した場合に比較して部品点数の大幅な削減が図れ、製造作業性や組付け作業性が向上する。特に、これらをそれぞれ焼結金属によって一体に成形したことから、製造作業がさらに向上する。
また、第1環状規制部8や第2環状規制部19は、それぞれ対称位置に2つの第1ストッパ凸部8d、8e及び第2ストッパ凸部19a、19bを設けたことにより全体の重量バランスが良好になる。このため、スプロケット1や従動部材9は、常時円滑に回転作動することができる。
また、従動部材9と保持器24とを別体に形成したことから、従動部材9と保持器24を、それぞれの構造や材質に合わせて個別にかつ精度良く成形することができるので、この成形作業が容易になる。
言い換えれば、従動部材9と保持器24とが一体になっている場合には、全体を例えば切削加工によって成形しなければならない。このため、材質と共に各部の高い寸法精度や加工精度が要求されて、成形加工作業が煩雑になってこの加工作業能率の低下を招き、加工コストの高騰が懸念される。
しかし、本実施形態では、従動部材9と保持器24を個別に成形加工できるので、成形加工作業が容易になり、加工コストの低減化が図れる。
しかも、従動部材9と保持器24の結合方法として、例えば複数のボルトを用いるとか溶接などで行うのではなく、1本のカムボルト14の締め付け力によって行うことから、この結合作業も容易になり、この点でもコストの低減化が図れる。
さらに、このカムボルト14の締め付け力を利用することで、従動部材9と保持器24を予め複数のボルトや溶接によって接合する工程が省略できる。これによって、従動部材9と保持器24を個別に成形したとしても、接合工程を増やすことなくカムボルト14によってカムシャフト2に固定することができる。
また、本実施形態では、保持器24の基部24aにローレット加工を施したことから、カムボルト14で締結した際の従動部材9と保持器24との間の摩擦抵抗(フリクション)が大きくなって、両者の9,24の結合強度が向上する。また、従動部材9との少ない接触面積で大きなフリクションを確保できるので、カムボルト14の締結力を小さくすることができる。この結果、カムボルト14の小型化が図れる。
従動部材9は、ジャーナル部11の内側に保持器24の基部24a側を収容した形になるので、全体の軸方向の長さを短くすることが可能になる。
〔第2実施形態〕
図7は本発明の第2実施形態を示し、内歯車構成部材5に形成された6つのボルト挿入孔5eを径方向(放射方向)外側に開いたU字形状に形成したものである。
このため、内歯車構成部材5の径方向嵌合面5cは、各ボルト挿入孔5eの形成位置を除く一部(本実施形態では6箇所)だけ形成すればよいので、環状凹部6の内周面6bとの関係で径方向嵌合面5c全体の加工精度を高くする必要がなくなる。この結果、加工コストの高騰を抑制できる。
なお、内歯5aなどの他の構成は、第1実施形態と同じであるから、他の作用効果は第1実施形態と同じである。以下の第3~第5実施形態についても同じである。
〔第3実施形態〕
図8は本発明の第3実施形態を示し、内歯車構成部材5の外周面のうち、6つのボルト挿入孔5eの間を円弧凸面状に形成して、該6つの円弧凸面部を径方向嵌合面5cとしたものである。
換言すれば、内歯車構成部材5をプレス成形によって成形する際に、外周面の6箇所に円弧凸面部を形成して、これらを6つの径方向嵌合面5cとして形成した。
この実施形態によれば、内歯車構成部材5の径方向嵌合面5cをプレス成形によって外周面に部分的に形成したので、加工性が良好になる。
また、内歯車構成部材5は、環状凹部6の環状内周面6bに対して軸方向から嵌合させる際に、6つの径方向嵌合面5cを嵌合させれば良い。したがって、第1実施形態のように、内歯車構成部材5の外周面全体の径方向嵌合面5cを嵌合させる場合に比較して嵌め合い精度を低くできる。このため、内歯車構成部材5の嵌め合い作業が容易になる。
〔第4実施形態〕
図9は本発明の第4実施形態を示し、内歯車構成部材5の構造を第2実施形態と第3実施形態のものを組み合わせたものである。つまり、6つのボルト挿入孔5eを径方向(放射方向)外側に開いたU字形状に形成すると共に、この6つのボルト挿入孔5eの間を円弧凸面状に形成して、該6つの円弧凸面部を径方向嵌合面5cとしたものである。
したがって、この実施形態によれば、第2実施形態と第3実施形態を組み合わせた構造による前記特異な作用効果が得られる。
〔第5実施形態〕
図10は本発明の第5実施形態を示し、第3実施形態の内歯車構成部材5の外周面の構造をさらに変更したものである。すなわち、内歯車構成部材5は、6つのボルト挿入孔5eの形成部位と6つの円弧凸状の径方向嵌合面5cの間の各外面が切除されて、各ボルト挿入孔5eの形成部位の外面が円弧ボス状に形成されている。なお、各径方向嵌合面5cは、それぞれの突出量が各ボルト挿入孔5eのボス状外面よりも僅かに大きくなっている。
この実施形態によれば、第2実施形態と同じ作用効果が得られると共に、各ボルト挿入孔5e周囲の剛性が確保されつつ前記各外面が切除されることによって内歯車構成部材5全体の軽量化が図れる。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、噛み合い部材としては、前記ローラ23以外に歯車などとすることも可能である。したがって、減速機としてローラ減速機以外の例えば、前記従来技術として掲げた特開2019-85910号に記載された遊星歯車減速機や、特開2016-125343号に記載された波動歯車機構などに適用することも可能である。
以上説明した実施形態に基づく内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
すなわち、本発明における好ましい態様としては、クランクシャフトからの回転力が伝達される駆動回転体と、カムシャフトに結合されて、前記駆動回転体と相対回転可能な従動回転体と、前記駆動回転体に対して軸方向から結合された環状部材と、
前記環状部材の内周に形成された内歯と、前記内歯に噛み合う噛み合い部材と、を有し、前記噛み合い部材を前記内歯に対して周方向に移動させることで前記従動回転体が前記駆動回転体に対する相対回転位相を変化させる減速機と、を備え、
前記駆動回転体の内周に環状凹部を有し、
前記環状部材は、前記環状凹部の底面に軸方向から当接する軸方向当接面と、前記軸方向当接面よりも径方向外側で前記環状凹部の環状内周面に嵌合する径方向嵌合面と、を有し、
前記内歯は、前記環状部材の軸方向の前記軸方向当接面側に前記噛み合い部材と噛み合わない非噛み合い部を有し、前記非噛み合い部と前記径方向嵌合面が軸方向においてオーバーラップしている。
この発明の態様によれば、環状凹部の内周面に対して嵌合される環状部材の径方向嵌合面と、内歯に有する非噛み合い部と、を軸方向でオーバーラップさせている、つまり、噛み合い部材と噛み合わない非噛み合い部を敢えて設けて、この非噛み合い部と径方向で対応する径方向嵌合面を、環状凹部の環状内周面に対する嵌合手段として利用した。このため、非噛み合い部を予め切削加工などによって除去する必要がないので、加工コストの高騰を抑制できる。
しかも、環状部材の軸方向当接面を介して径方向嵌合面を環状凹部の環状内周面に軸方向から嵌合させることから、その分だけ装置の軸方向の長さを短くすることが可能になる。
さらに好ましくは、前記環状部材は、前記径方向嵌合面が前記環状部材の最も外側の外周面である。
この発明の態様によれば、環状部材は、外周面に段差を設けることなく、平坦な断面形状であるから環状部材の構造が簡素化されて製造作業性が向上する。
さらに好ましくは、前記環状部材は、軸方向に所定肉厚の板状部材であり、前記軸方向当接面の径方向内側の面が前記従動回転体の軸方向の一方向への移動を規制する規制面である。
この発明の態様によれば、環状部材の軸方向当接面の全体を平坦面に形成したことから、従動回転体の軸方向の一方向への移動を規制する規制面として利用できる。換言すれば、環状部材の軸方向当接面に段差などが形成されていないので、寸法誤差などが発生しないことから、精度の高い規制面として利用できるのである。
さらに好ましくは、前記径方向嵌合面は、前記環状部材の外周面の全周に渡って形成されている。
この発明の態様によれば、径方向嵌合面が環状部材の外周面全周に渡って形成されていることから、環状凹部へ組み付ける際に、周方向の位置あわせが容易になる。
さらに好ましくは、前記径方向嵌合面は、前記環状部材の外周面の周方向において複数箇所ある。
この発明の態様によれば、径方向嵌合面は、環状部材の外周面の周方向の一部だけに形成するので、環状凹部の環状内周面と関係で外周面全周の加工精度を高くする必要がない。この結果、加工コストが高騰を抑制できる。
さらに好ましくは、前記駆動回転体は、クランクシャフトからの回転力が伝達される外歯部を有し、
前記環状凹部は、前記外歯部と径方向で重なる位置にある。
この発明の態様によれば、駆動回転体の外歯部とオーバーラップした軸方向位置に環状凹部を形成したことから、環状部材との相対関係で装置の軸方向の長さを短くすることが可能になる。
さらに好ましくは、前記外歯部は、前記駆動回転体の外周面から径方向外側に向けて突出して設けられ、
前記環状凹部は、前記外歯部の根元部に軸方向から掛かるように形成されている。
この発明の態様によれば、環状凹部を、駆動回転体の外歯部の内側を利用して形成したことから、環状部材との相対関係で装置の軸方向の長さを短くすることが可能になる。
1…タイミングスプロケット(駆動回転体)、1a…スプロケット本体、1b…外歯部、2…カムシャフト、2a…一端部、3…位相変更機構、5…内歯車構成部材(環状部材)、5a…内歯、5b…軸方向当接面(規制面)、5c…径方向嵌合面、5d…非噛み合い部、5e…ボルト挿入孔、6…環状凹部、6a…底面、6b…環状内周面、7…ボルト、7a…軸部、9…従動部材(従動回転体)、9a…円盤状本体、9b…カムボルト挿入孔、12…電動モータ、13…減速機、23…ローラ(噛み合い部材)、24…保持器、24a…基部、24b…ケージ部、24c…ボルト孔(貫通孔)。

Claims (7)

  1. クランクシャフトからの回転力が伝達される駆動回転体と、
    カムシャフトに結合されて、前記駆動回転体と相対回転可能な従動回転体と、
    前記駆動回転体に対して軸方向から結合された環状部材と、
    前記環状部材の内周に形成された内歯と、前記内歯に噛み合う噛み合い部材と、を有し、前記噛み合い部材を前記内歯に対して周方向に移動させることで前記従動回転体が前記駆動回転体に対する相対回転位相を変化させる減速機と、
    を備え、
    前記駆動回転体の内周に環状凹部を有し、
    前記環状部材は、前記環状凹部の底面に軸方向から当接する軸方向当接面と、前記軸方向当接面よりも径方向外側で前記環状凹部の環状内周面に嵌合する径方向嵌合面と、を有し、
    前記内歯は、前記環状部材の軸方向の前記軸方向当接面側に前記噛み合い部材と噛み合わない非噛み合い部を有し、前記非噛み合い部と前記径方向嵌合面が軸方向においてオーバーラップしている
    ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記環状部材は、前記径方向嵌合面が前記環状部材の最も外側の外周面であることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記環状部材は、軸方向に所定肉厚の板状部材であり、前記軸方向当接面の径方向内側の面が前記従動回転体の軸方向の一方向への移動を規制する規制面であることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記径方向嵌合面は、前記環状部材の外周面の全周にわたって形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記径方向嵌合面は、前記環状部材の外周面の周方向において複数箇所あることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  6. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記駆動回転体は、クランクシャフトからの回転力が伝達される外歯部を有し、
    前記環状凹部は、前記外歯部と径方向で重なる位置にあることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  7. 請求項6に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記外歯部は、前記駆動回転体の外周面から径方向外側に向けて突出して設けられ、
    前記環状凹部は、前記外歯部の根元部に軸方向から掛かるように形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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