JP2024053545A - 自動二輪車のシート - Google Patents

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JP2024053545A JP2023169159A JP2023169159A JP2024053545A JP 2024053545 A JP2024053545 A JP 2024053545A JP 2023169159 A JP2023169159 A JP 2023169159A JP 2023169159 A JP2023169159 A JP 2023169159A JP 2024053545 A JP2024053545 A JP 2024053545A
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智行 栗本
宗高 古和
未希 松本
琢人 小島
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Abstract

【課題】自動二輪車のシートにおいて、操縦性を損なうことなく、快適性を向上させる。【解決手段】自動二輪車2の車体3に設けられる自動二輪車のシート1は、可撓性を有し、前後方向に延びるパッド26と、パッドの左右の側面に設けられ、空気の供給を受けて左右方向に伸縮する左右の空気袋28と、空気袋のそれぞれに制御弁40を介して接続されたエアコンプレッサ21と、制御弁及びエアコンプレッサを制御する制御装置23とを有する。空気袋のそれぞれは、パッドと協働して座面36を形成し、伸縮することによって座面の左右幅を変化させる。制御装置は、自動二輪車が走行する路面状態に基づいて、制御弁及びエアコンプレッサを制御してもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、自動二輪車のシートに関する。
自動二輪車のシートは、長時間着座し続けると臀部が痛くなり易いという問題がある。これは、シートの左右幅が比較的狭いことに起因すると考えられる。このような問題に対して、特許文献1に係るシートは、シート本体の上部に左右に突出した棒材を有し、棒材によって臀部及び大腿部を下方から支持している。
特許第4381093号明細書
しかし、自動二輪車のシートの形状は、操縦性も考慮して決定されている。そのため、シート本体の上面に左右に突出する棒材を設けると、操縦性が損なわれるという問題がある。特に、オフロードバイクでは、操縦者はステップ上に立つため、棒材が操縦者の脚と干渉するという問題がある。
本発明は、以上の背景に鑑み、自動二輪車のシートにおいて、操縦性を損なうことなく、快適性を向上させることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、自動二輪車(2)の車体(3)に設けられる自動二輪車のシート(1)であって、可撓性を有し、前後方向に延びるパッド(26)と、前記パッドの左右の側面に設けられ、空気の供給を受けて左右方向に伸縮する左右の空気袋(28)と、前記空気袋のそれぞれに制御弁(40)を介して接続されたエアコンプレッサ(21)と、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御する制御装置(23)とを有し、前記空気袋のそれぞれは、前記パッドと協働して座面(36)を形成し、伸縮することによって前記座面の左右幅を変化させる。
この態様によれば、空気袋を伸縮させることによって、座面の左右幅を変更することができる。これにより、例えば舗装路の走行時には座面の左右幅を広くして快適性を向上させることができる。また、未舗装路の走行時には座面の左右幅を狭くして操縦性を向上させることができる。このように、自動二輪車のシートにおいて、操縦性を損なうことなく、快適性を向上させることができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記自動二輪車が走行する路面状態に基づいて、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御してもよい。
この態様によれば、自動二輪車のシートは路面状態に応じた座面を提供することができる。例えば、舗装路では座面を左右に広くして快適を向上させる一方、未舗装路では座面を狭くして操縦性を向上させることができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記制御装置は、前記車体に設けられた振動センサ(51)からの信号に基づいて、前記自動二輪車が走行する前記路面状態を取得してもよい。
この態様によれば、振動センサによって路面状態を取得することができる。
上記の態様において、前記制御装置は、ナビゲーション装置(53)から前記自動二輪車が走行する前記路面状態を取得し、前記ナビゲーション装置は、前記自動二輪車の位置情報を取得し、前記位置情報と地図情報とに基づいて、前記自動二輪車が走行する前記路面状態を取得してもよい。
この態様によれば、地図情報に基づいて路面状態を取得することができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記路面状態が舗装路であると判定したときに、前記空気袋のそれぞれを左右外方に膨張させるべく、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御し、前記路面状態が未舗装路であると判定したときに、前記空気袋のそれぞれを左右内方に収縮させるべく、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御してもよい。
この態様によれば、舗装路では座面を左右に広くして快適を向上させる一方、未舗装路では座面を狭くして操縦性を向上させることができる。
上記の態様において、前記制御装置は、車速センサ(52)からの信号に基づいて前記自動二輪車の車速を取得し、前記自動二輪車の車速に基づいて前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御してもよい。
この態様によれば、車速に応じた座面を提供することができる。例えば、高速走行時には座面を左右に広くして快適性を向上させ、低速走行時及び停車時には座面を狭くして操縦性を向上させることができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記車速が所定の低速状態を判定するための速度判定値以下であると判定したときに、前記空気袋のそれぞれを左右内方に収縮させるべく、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御し、前記車速が前記速度判定値より大きいと判定したときに、前記空気袋のそれぞれを左右外方に膨張させるべく、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御してもよい。
この態様によれば、高速走行時には座面を左右に広くして快適性を向上させ、低速走行時及び停車時には座面を狭くして操縦性を向上させることができる。
上記の態様において、前記パッドの前記側面には、左右内方に凹む収容凹部(34)が設けられ、前記空気袋のそれぞれは、左右において対応する前記収容凹部に配置され、膨張することによって前記収容凹部から左右外方に突出してもよい。
この態様によれば、空気袋の収縮時に座面の左右幅をより小さくすることができる。
上記の態様において、前記パッド及び左右の前記空気袋に伸縮性の表皮材(27)が被せられてもよい。
この態様によれば、左右の空気袋を外部から隠すことができる。
上記の態様において、前記エアコンプレッサには、前記自動二輪車のタイヤ(48)のエアバルブ(49)に接続可能な空気供給管(46)が接続されてもよい。
この態様によれば、空気袋を伸縮させるためのエアコンプレッサを使用してタイヤに空気を注入することができる。
本発明のある態様は、自動二輪車(2)の車体(3)に設けられる自動二輪車のシート(1)であって、可撓性を有し、前後方向に延びるパッド(26)と、前記パッドの左右の側面に設けられ、空気の供給を受けて左右方向に伸縮する左右の空気袋(28)と、前記空気袋のそれぞれに制御弁(40)を介して接続されたエアコンプレッサ(21)と、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御する制御装置(23)とを有し、前記空気袋のそれぞれは、前記パッドと協働して座面(36)を形成し、伸縮することによって前記座面の左右幅を変化させる。
この態様によれば、空気袋を伸縮させることによって、座面の左右幅を変更することができる。これにより、例えば舗装路の走行時には座面の左右幅を広くして快適性を向上させることができる。また、未舗装路の走行時には座面の左右幅を狭くして操縦性を向上させることができる。このように、自動二輪車のシートにおいて、操縦性を損なうことなく、快適性を向上させることができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記自動二輪車が走行する路面状態に基づいて、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御してもよい。
この態様によれば、自動二輪車のシートは路面状態に応じた座面を提供することができる。例えば、舗装路では座面を左右に広くして快適を向上させる一方、未舗装路では座面を狭くして操縦性を向上させることができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記制御装置は、前記車体に設けられた振動センサ(51)からの信号に基づいて、前記自動二輪車が走行する前記路面状態を取得してもよい。
この態様によれば、振動センサによって路面状態を取得することができる。
上記の態様において、前記制御装置は、ナビゲーション装置(53)から前記自動二輪車が走行する前記路面状態を取得し、前記ナビゲーション装置は、前記自動二輪車の位置情報を取得し、前記位置情報と地図情報とに基づいて、前記自動二輪車が走行する前記路面状態を取得してもよい。
この態様によれば、地図情報に基づいて路面状態を取得することができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記路面状態が舗装路であると判定したときに、前記空気袋のそれぞれを左右外方に膨張させるべく、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御し、前記路面状態が未舗装路であると判定したときに、前記空気袋のそれぞれを左右内方に収縮させるべく、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御してもよい。
この態様によれば、舗装路では座面を左右に広くして快適を向上させる一方、未舗装路では座面を狭くして操縦性を向上させることができる。
上記の態様において、前記制御装置は、車速センサ(52)からの信号に基づいて前記自動二輪車の車速を取得し、前記自動二輪車の車速に基づいて前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御してもよい。
この態様によれば、車速に応じた座面を提供することができる。例えば、高速走行時には座面を左右に広くして快適性を向上させ、低速走行時及び停車時には座面を狭くして操縦性を向上させることができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記車速が所定の低速状態を判定するための速度判定値以下であると判定したときに、前記空気袋のそれぞれを左右内方に収縮させるべく、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御し、前記車速が前記速度判定値より大きいと判定したときに、前記空気袋のそれぞれを左右外方に膨張させるべく、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御してもよい。
この態様によれば、高速走行時には座面を左右に広くして快適性を向上させ、低速走行時及び停車時には座面を狭くして操縦性を向上させることができる。
上記の態様において、前記パッドの前記側面には、左右内方に凹む収容凹部(34)が設けられ、前記空気袋のそれぞれは、左右において対応する前記収容凹部に配置され、膨張することによって前記収容凹部から左右外方に突出してもよい。
この態様によれば、空気袋の収縮時に座面の左右幅をより小さくすることができる。
上記の態様において、前記パッド及び左右の前記空気袋に伸縮性の表皮材(27)が被せられてもよい。
この態様によれば、左右の空気袋を外部から隠すことができる。
上記の態様において、前記エアコンプレッサには、前記自動二輪車のタイヤ(48)のエアバルブ(49)に接続可能な空気供給管(46)が接続されてもよい。
この態様によれば、空気袋を伸縮させるためのエアコンプレッサを使用してタイヤに空気を注入することができる。
実施形態に係るシートを備えた自動二輪車の側面図 実施形態に係るシートを備えた自動二輪車の平面図 シートの断面図 シートの構成を示す説明図 空気袋が膨張した状態のシートの断面図 空気袋が膨張した状態の自動二輪車の平面図
以下、図面を参照して、本発明に係る自動二輪車のシートの実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、シート1は、自動二輪車2の車体3に設けられる。自動二輪車2は、オフロードタイプ及びオンロードタイプのいずれであってもよい。本実施形態では、自動二輪車2はオフロードタイプである。
車体3は、内燃機関6を支持するメインフレーム7と、メインフレーム7の後上部から後方に延びるシートフレーム8とを有するとよい。図1~図3に示すように、シートフレーム8は、シートフレーム8から後方に延びる左右のサイドメンバ11と、左右方向に延び、左右のサイドメンバ11に結合した複数のクロスメンバ12と、左右のサイドメンバ11を下方から支持する左右の補強メンバ13とを有する。左右の補強メンバ13は、メインフレーム7の後部から後方かつ上方に延び、対応する左右のサイドメンバ11に結合されているとよい。
図3及び図4に示すように、シート1は、シート本体20と、エアコンプレッサ21と、制御装置23とを有する。シート本体20は、シートベース25と、パッド26と、表皮材27と、複数の空気袋28とを有する。シートベース25は、板状部材であり、面が上下方向を向いている。シートベース25は前後方向に延びている。シートベース25は、例えば樹脂材料によって形成されているとよい。シートベース25は、シートフレーム8の上部に結合されている。詳細には、シートベース25は、左右のサイドメンバ11、又は複数のクロスメンバ12にねじ等によって締結されているとよい。
パッド26は、可撓性を有する。パッド26は例えば発泡ウレタンによって形成されているとよい。パッド26は、シートベース25の上面26Aに支持されている。パッド26は、シートベース25の上面26Aに沿って前後に延びている。パッド26は、上面26Aと、左右の側面26Bと、底面26Cとを有する。前後方向から見て、上面26A及び底面26Cは、水平に形成されているとよい。左右の側面26Bは、上方に向けて左右内方に傾斜しているとよい。
表皮材27は、パッド26の上面26A及び左右の側面26Bに被せられている。表皮材27は、パッド26及びシートベース25の縁部を覆っている。表皮材27の縁部は、シートベース25の下面側に延び、シートベース25の下面に結合されている。例えば、表皮材27の縁部は、シートベース25の下面に設けられた複数のフックに引っ掛けられているとよい。表皮材27は、伸縮性を有する。
複数の空気袋28は、パッド26の左右の側面26Bに設けられ、空気の供給を受けて左右方向に伸縮する。図2に示すように、複数の空気袋28は、左側の側面26Bに設けられた第1空気袋28Aと、右側の側面26Bに設けられた第2空気袋28Bとを少なくとも含む。本実施形態では、複数の空気袋28は、左側の側面26Bに設けられた第1空気袋28Aと、右側の側面26Bに設けられた第2空気袋28Bと、左側の側面26Bにおいて、第1空気袋28Aの後方に設けられた第3空気袋28Cと、右側の側面26Bにおいて、第2空気袋28Bの後方に設けられた第4空気袋28Dとを含む。
図3に示すように、各空気袋28は、互いに接続された複数のエアセル31を含むとよい。各エアセル31は、空気を透過しない2枚のシート1材の縁部が結合されることによって形成されるとよい。各エアセル31は互いに結合され、一連の空気通路を形成する。1つの空気袋28を形成する各エアセル31は、長方形に形成され、互いに積層して配置されるとよい。また、各エアセル31は、互いに対向する一辺において結合されているとよい。これにより、空気袋28は各エアセル31が互いに結合された結合部32を中心として扇形状に展開する。
パッド26の左右の側面26Bには、左右内方に凹む収容凹部34が設けられている。空気袋28のそれぞれは、左右において対応する収容凹部34に配置されている。左右の収容凹部34は、前後方向に延びている。各収容凹部34は、左右外方を向く底面34Aを有する。
左側の収容凹部34の前部には第1空気袋28Aが収容され、左側の収容凹部34の後部には第3空気袋28Cが収容されている。右側の収容凹部34の前部には第2空気袋28Bが収容され、右側の収容凹部34の後部には第4空気袋28Dが収容されている。第1空気袋28Aと第3空気袋28Cとは、前後方向において互いに近接して配置されている。第2空気袋28Bと第4空気袋28Dとは、前後方向において互いに近接して配置されている。
各空気袋28は、収縮状態において扁平なシート状である。各空気袋28は、収縮状態において面が左右方向を向くように、対応する収容凹部34に配置される。各空気袋28において、収容凹部34の底面34A側に配置されたエアセル31は、接着剤や両面テープ等によって底面34Aに結合されている。各空気袋28の結合部32は、対応する収容凹部34の上端に配置され、前後方向に延びている。表皮材27は、左右の収容凹部34及び各空気袋28を覆っている。
図5に示すように、各空気袋28は、圧縮空気の供給を受けて膨張する。このとき、各空気袋28は、上端の結合部32を中心として扇形に膨張し、対応する収容凹部34から左右外方に突出する。膨張状態において、各空気袋28は、上方を向く拡張面35を形成する。各空気袋28において最も左右外側に配置されたエアセル31は、左右方向に延び、拡張面35を形成するとよい。各拡張面35は、パッド26の上面26Aと同じ高さに配置されるとよい。図5及び図6に示すように、空気袋28のそれぞれは、パッド26と協働して座面36を形成し、伸縮することによって座面36の左右幅を変化させる。
図3及び図4に示すように、エアコンプレッサ21は、各空気袋28に制御弁40及び複数の管41を介して接続されている。エアコンプレッサ21は、駆動源として電動モータを有し、圧縮空気を生成する。エアコンプレッサ21は、シートフレーム8の内側に配置されているとよい。詳細には、エアコンプレッサ21は、左右のサイドメンバ11と、複数のクロスメンバ12と、左右の補強メンバ13とによって画定される空間に配置されているとよい。また、エアコンプレッサ21は、複数のクロスメンバ12の下方に配置されているとよい。エアコンプレッサ21は、シート本体20の下方に配置されている。エアコンプレッサ21は、シートフレーム8に結合されているとよい。
制御弁40は、エアコンプレッサ21の吐出口に接続され、複数の管41を介して各空気袋28に接続されている。複数の管41は、可撓性を有するエアホースであるとよい。制御弁40は、各空気袋28に接続する各流路を開閉することによって、各空気袋28に供給する圧縮空気を独立して調節する。制御弁40は、エアコンプレッサ21の上方かつシート本体20の下方に配置されているとよい。他の実施形態では、制御弁40は、エアコンプレッサ21の前方、後方、又は左右側方に配置されてもよい。制御弁40は、シートフレーム8又はエアコンプレッサ21に結合されているとよい。
各空気袋28と制御弁40とを接続する複数の管41は、パッド26及びシートベース25を貫通して延びている。パッド26には、左右の収容凹部34からパッド26の下面に延びる複数の第1ホース孔43が形成されている。シートベース25には、第1ホース孔43と対向し、上下方向に貫通する第2ホース孔44が形成されている。複数の管41は、対応する第1ホース孔43及び第2ホース孔44を通過して延びている。
図1及び図4に示すように、エアコンプレッサ21には、自動二輪車2のタイヤ48のエアバルブ49に接続可能な空気供給管46が接続されてもよい。本実施形態では、空気供給管46は、制御弁40を介してエアコンプレッサ21に接続されている。空気供給管46の先端には、エアバルブ49と着脱可能に接続するエアチャック47が設けられているとよい。空気供給管46は、可撓性を有するエアホースであるとよい。空気供給管46は、不使用時に束ねられ、制御弁40とシート本体20との間に収納されるとよい。空気供給管46は制御弁40に着脱可能に接続されてもよい。使用時には、空気供給管46のエアチャック47がタイヤ48のエアバルブ49に接続される。エアコンプレッサ21で生成された圧縮空気は、制御弁40、空気供給管46、エアチャック47、及びエアバルブ49を通過してタイヤ48に供給される。
制御装置23は、制御弁40及びエアコンプレッサ21を制御する。制御装置23は、電子制御装置であり、マイクロプロセッサ(MPU)、不揮発性メモリ、揮発性メモリ、及びインターフェースを有する演算装置である。制御装置23は、不揮発性メモリに記憶されたプログラムをマイクロプロセッサが実行することによって、各種のアプリケーションを実現する。
図4に示すように、制御装置23は、車体3に設けられた振動センサ51及び車速センサ52と接続されている。振動センサ51は、例えば車体3の上下加速度を検出する加速度センサであるとよい。車速センサ52は、自動二輪車2の車輪の回転数に基づいて自動二輪車2の車速を検出するとよい。
制御装置23は、ナビゲーション装置53と接続されているとよい。ナビゲーション装置53は、自動二輪車2の位置情報を取得し、位置情報と地図情報とに基づいて、自動二輪車2が走行する前記路面状態を取得するとよい。ナビゲーション装置53は、GNSS(Global Navigation Satellite System)信号を受信して自動二輪車2の位置を特定する機能と、自動二輪車2の位置に基づいて自動二輪車2が走行する道路の路面状態を取得する機能とを少なくとも有する。路面状態に関する情報は、舗装路及び未舗装路に関する情報を含む。ナビゲーション装置53は、道路の形状と、路面状態とを少なくとも含む地図情報を有する。ナビゲーション装置53は、受信したGNSS信号に基づいて自動二輪車2の位置を特定し、地図情報を参照して、自動二輪車2が走行する道路、及びその道路の路面状態を取得するとよい。ナビゲーション装置53は、車体3に装着された装置であってもよく、スマートフォン等の携帯端末のアプリケーションであってもよい。ナビゲーション装置53が携帯端末によって構成される場合、ナビゲーション装置53は制御装置23と無線通信によって接続されるとよい。
制御装置23は、入力装置54と接続されているとよい。入力装置54は、メカニカルスイッチや、タッチパネルディスプレイであるとよい。入力装置54は、乗員の操作に応じて、制御装置23に操作信号を出力する。制御装置23は、入力装置54からの操作信号に基づいて、エアコンプレッサ21及び制御弁40を制御し、各空気袋28を収縮状態又は膨張状態にする。
制御装置23は、自動二輪車2が走行する路面状態に基づいて、制御弁40及びエアコンプレッサ21を制御するとよい。制御装置23は、振動センサ51からの信号に基づいて、自動二輪車2が走行する路面状態を取得するとよい。制御装置23は、振動センサ51からの信号に基づいて、車体3に加わる上下方向の振動の振幅を取得する。そして、制御装置23は、取得した振幅が所定の判定値以上である場合には路面状態が未舗装路であると判定し、振幅が判定値未満である場合には路面状態が舗装路であると判定するとよい。他の実施形態では、制御装置23は、振動センサ51からの信号に基づいて、車体3に加わる上下方向の振動の周波数を取得し、周波数に基づいて、路面状態が未舗装路及び舗装路のいずれであるかを判定してもよい。
制御装置23は、ナビゲーション装置53から自動二輪車2が走行する路面状態を取得してもよい。
制御装置23は、路面状態が舗装路であると判定したときに、空気袋28のそれぞれを左右外方に膨張させるべく、制御弁40及びエアコンプレッサ21を制御する。制御装置23は、路面状態が舗装路であると判定したときに、エアコンプレッサ21を駆動して圧縮空気を生成すると共に、制御弁40を制御して空気袋28への流路を開くとよい。制御弁40は、例えば、全ての空気袋28への流路を開くとよい。また、制御弁40は、第1空気袋28A及び第2空気袋28Bの流路を開き、第3空気袋28C及び第3空気袋28Cの流路を閉じてもよい。これにより、圧縮空気が特定の空気袋28に供給され、圧縮空気が供給された空気袋28が膨張する。これにより、シート1の座面36の左右幅が初期状態よりも広くなる。
制御装置23は、流路を開いてから所定期間経過した後に、制御弁40を制御して流路を閉じると共に、エアコンプレッサ21を停止させるとよい。これにより、圧縮空気が供給された空気袋28が膨張した状態に維持される。
制御装置23は、路面状態が未舗装路であると判定したときに、空気袋28のそれぞれを左右内方に収縮させるべく、制御弁40及び前記エアコンプレッサ21を制御するとよい。制御装置23は、路面状態が未舗装路であると判定したときに、エアコンプレッサ21を停止した状態に維持し、制御弁40を制御して空気袋28への流路を開くとよい。これにより、各空気袋28内の圧縮空気が制御弁40を介して外部に排出され、各空気袋28が収縮する。その結果、各空気袋28は表皮材27の張力を受けて対応する収容凹部34内に引っ込み、座面36の左右幅が初期状態に戻る。
制御装置23は、自動二輪車2の車速に基づいて、制御弁40及びエアコンプレッサ21を制御してもよい。制御装置23は、車速が所定の低速状態を判定するための速度判定値以下であると判定したときに、空気袋28のそれぞれを左右内方に収縮させるべく、制御弁40及びエアコンプレッサ21を制御するとよい。一方、制御装置23は、車速が速度判定値より大きいと判定したときに、空気袋28のそれぞれを左右外方に膨張させるべく、制御弁40及び前記エアコンプレッサ21を制御するとよい。
実施形態に係るシート1によれば、空気袋28を伸縮させることによって、座面36の左右幅を変更することができる。これにより、舗装路の走行時には座面36の左右幅を広くして快適性を向上させる一方、未舗装路の走行時には座面36の左右幅を狭くして操縦性を向上させることができる。このように、自動二輪車2のシート1において、操縦性を損なうことなく、快適性を向上させることができる。
制御装置23が、自動二輪車2が走行する路面状態に基づいて、制御弁40及びエアコンプレッサ21を制御するため、自動二輪車2のシート1は路面状態に応じた座面36を提供することができる。また、制御装置23が、自動二輪車2の車速に基づいて、制御弁40及びエアコンプレッサ21を制御するため、車速に応じた座面36を提供することができる。高速走行時には座面36を左右に広くして快適性を向上させ、低速走行時及び停車時には座面36を狭くして操縦性を向上させることができる。
乗員は、制御弁40を介してエアコンプレッサ21に接続されたエアホースを使用してタイヤ48に空気を注入することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、制御装置23は、自動モード及び手動モードの制御態様を有してもよい。乗員は、入力装置54を操作して、自動モード及び手動モードを選択するとよい。制御装置23は、入力装置54からの信号に基づいて自動モード及び手動モードを切り替えるとよい。制御装置23は、自動モードにおいて、上記の実施形態のように路面情報及び車速の少なくとも一方に基づいてエアコンプレッサ21及び制御弁40を制御し、各空気袋28を膨張、収縮させるとよい。制御装置23は、手動モードにおいて、入力装置54からの信号に基づいてエアコンプレッサ21及び制御弁40を制御し、各空気袋28を膨張、収縮させるとよい。入力装置54は、各空気袋28に対する膨張又は収縮に対する操作入力を受け付けるとよい。これにより、乗員は、任意の時期に、任意の空気袋28を膨張又は収縮させることができる。
各空気袋28の個数及び形状は任意に設定されるとよい。例えば、上方から見て、膨張状態の第1空気袋28A及び第2空気袋28Bの左右外縁は、前方に向けて左右内方に傾斜してもよい。また、第1空気袋28Aと第3空気袋28Cとが一体に形成され、第2空気袋28Bと第4空気袋28Dとが一体に形成されてもよい。
各空気袋28を構成するエアセル31の個数及び形状は任意に設定されるとよい。各空気袋28は、単一のエアセル31によって形成されてもよい。
各空気袋28は、収縮及び膨張方向を規制するガイド部材を有してもよい。これにより、膨張状態及び収縮状態における空気袋28の形状が定まり易くなる。また、各空気袋28は、収縮状態に付勢する付勢部材を有してもよい。これにより、エアコンプレッサ21が停止し、かつ空気袋28の流路が解放されたときに、空気袋28から空気が効率良く排出される。
1 :シート
2 :自動二輪車
3 :車体
20 :シート本体
21 :エアコンプレッサ
23 :制御装置
25 :シートベース
26 :パッド
27 :表皮材
28 :空気袋
28A :第1空気袋
28B :第2空気袋
28C :第3空気袋
28D :第4空気袋
31 :エアセル
34 :収容凹部
36 :座面
40 :制御弁
46 :空気供給管
48 :タイヤ
49 :エアバルブ
51 :振動センサ
52 :車速センサ
53 :ナビゲーション装置
54 :入力装置

Claims (10)

  1. 自動二輪車の車体に設けられる自動二輪車のシートであって、
    可撓性を有し、前後方向に延びるパッドと、
    前記パッドの左右の側面に設けられ、空気の供給を受けて左右方向に伸縮する左右の空気袋と、
    前記空気袋のそれぞれに制御弁を介して接続されたエアコンプレッサと、
    前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御する制御装置とを有し、
    前記空気袋のそれぞれは、前記パッドと協働して座面を形成し、伸縮することによって前記座面の左右幅を変化させる自動二輪車のシート。
  2. 前記制御装置は、前記自動二輪車が走行する路面状態に基づいて、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御する請求項1に記載の自動二輪車のシート。
  3. 前記制御装置は、前記車体に設けられた振動センサからの信号に基づいて、前記自動二輪車が走行する前記路面状態を取得する請求項2に記載の自動二輪車のシート。
  4. 前記制御装置は、ナビゲーション装置から前記自動二輪車が走行する前記路面状態を取得し、
    前記ナビゲーション装置は、前記自動二輪車の位置情報を取得し、前記位置情報と地図情報とに基づいて、前記自動二輪車が走行する前記路面状態を取得する請求項2に記載の自動二輪車のシート。
  5. 前記制御装置は、前記路面状態が舗装路であると判定したときに、前記空気袋のそれぞれを左右外方に膨張させるべく、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御し、前記路面状態が未舗装路であると判定したときに、前記空気袋のそれぞれを左右内方に収縮させるべく、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御する請求項2に記載の自動二輪車のシート。
  6. 前記制御装置は、車速センサからの信号に基づいて前記自動二輪車の車速を取得し、前記自動二輪車の車速に基づいて前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御する請求項1に記載の自動二輪車のシート。
  7. 前記制御装置は、前記車速が所定の低速状態を判定するための速度判定値以下であると判定したときに、前記空気袋のそれぞれを左右内方に収縮させるべく、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御し、前記車速が前記速度判定値より大きいと判定したときに、前記空気袋のそれぞれを左右外方に膨張させるべく、前記制御弁及び前記エアコンプレッサを制御する請求項6に記載の自動二輪車のシート。
  8. 前記パッドの前記側面には、左右内方に凹む収容凹部が設けられ、
    前記空気袋のそれぞれは、左右において対応する前記収容凹部に配置され、膨張することによって前記収容凹部から左右外方に突出する請求項2~7のいずれか1つの項に記載の自動二輪車のシート。
  9. 前記パッド及び左右の前記空気袋に伸縮性の表皮材が被せられている請求項8に記載の自動二輪車のシート。
  10. 前記エアコンプレッサには、前記自動二輪車のタイヤのエアバルブに接続可能な空気供給管が接続されている請求項1に記載の自動二輪車のシート。
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