JP2005053262A - 格納シート - Google Patents

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Abstract

【課題】着座者がエアバッグを有する格納シートに着座した場合に、着座部分のエアが他の部分へ自由に流動するのをエアバッグの表面の一部の伸びを規制することにより規制してシートの着座性能を確保することにある。
【解決手段】連結部を中心として折り畳み状態と着座状態の形態に変動可能とされたシートクッション10とシートバック20とからなり、該シートクッション10又はシートバック20の内部には伸縮可能なエアバッグ50、150を備えており、該エアバッグ50、150は折り畳み状態時には内部のエアが排出されて厚みの薄い状態で格納可能とされるが着座状態時には内部にエアが導入されて所定のシート外形形状となる格納シートであって、前記シートの着座状態時におけるエアバッグの周面の所定形状を保持し伸長変形を規制する変形規制手段90、190が前記エアバッグ50、150の一部の表面に備えられている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、格納シートに関する。特に、シートクッション又はシートバックの内部にエアが供給、排出されるエアバッグを有する格納シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等車両の車室内の空間を広く利用できるようにするため、車室内に設置されるシートを折り畳む格納シートが用いられている。この格納シートを特にコンパクト化するために、シートを構成するシートクッション及びシートバックのクッション部にエアが供給、排出されるエアバッグを設けて、シートの折り畳み状態時にはエアバッグのエアが排出されることによりシートの厚みをより薄くすることが行われている。
この種のエアバッグを用いたシートとして、シートクッション及びシートバックのクッション部全体をエアバッグ構造とした構成のものがある(特許文献1参照)。この構成によれば、格納シートとしてよりコンパクト化を図ることができる。
【0003】
【特許文献1】
実公平01−9704号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のように格納シートの各クッション部をエアバッグで形成した場合、着座者をエアバッグ内のエアで保持することになるが、エアの流動特性上、着座者が格納シートに着座した場合、着座者の重みで着座部分のエアが他の部分に自由に移動が可能で、他の部分が過度に膨らみ着座部分のいわゆる沈み込みが大きく、その保持状態が安定しないため、シートの着座性能が安定しないという問題がある。特に、折り畳み時の変形のし易さを考慮してエアバッグを柔軟性に富む材質で形成した場合には、その問題は顕著に現れる。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、着座者がエアバッグを有する格納シートに着座した場合に、着座部分のエアが他の部分へ自由に流動するのをエアバッグの表面の一部の伸びを規制することにより規制してシートの着座性能を確保することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の各発明は次の手段をとる。
先ず、本発明の第1の発明に係る格納シートは、次の手段をとる。すなわち、連結部を中心として折り畳み状態と着座状態の形態に変動可能とされたシートクッションとシートバックとからなり、該シートクッション又はシートバックの内部には伸縮可能なエアバッグを備えており、該エアバッグは折り畳み状態時には内部のエアが排出されて厚みの薄い状態で格納可能とされるが着座状態時には内部にエアが導入されて所定のシート外形形状となる格納シートであって、前記シートの着座状態時におけるエアバッグの周面の所定形状を保持し伸長変形を規制する変形規制手段が前記エアバッグの一部の表面に備えられていることを特徴とする。
この第1の発明によれば、着座状態時におけるエアバッグの周面の所定形状を保持し伸長変形を規制する変形規制手段が前記エアバッグの一部の表面に備えられている。このため、着座者がシートに着座した状態でも、着座部分のエアが他の部分に自由に流動することが規制され、着座部分のシート形状がいわゆる必要以上に沈み込むことなく保持されるため、シートの着座性能が確保される。
【0007】
次に、本発明の第2の発明に係る格納シートは、次の手段をとる。すなわち、上述した第1の発明に係る格納シートであって、前記シートクッション又はシートバックの内部に備えられるエアバッグは複数個の長尺状のエアバッグとして形成されており、該複数個の長尺状のエアバッグは当該シートのクッション側内部においては前後方向にバック側内部においては上下方向に並列に配設されていることを特徴とする。
この第2の発明によれば、上述の第1の発明による機能に加えて、次のような機能を有する。すなわち、シートクッション又はシートバックの内部に備えられる複数個の長尺状のエアバッグがシートのクッション側内部においては前後方向にバック側内部においては上下方向に並列に配設されていることで、着座者が着座した場合のエアバッグ内のエアの流動方向はエアバッグの長尺方向への流動となり、この流動の一部がエアバッグの一部の表面に設けた変形規制手段により規制されるため、エアバッグ自体の過度な変形がより規制され、これに伴いシートの着座性能をより確実に確保することができる。
【0008】
次に、本発明の第3の発明に係る格納シートは、次の手段をとる。すなわち、上述した第1の発明又は第2の発明に係る格納シートであって、前記変形規制手段はエアバッグの外周面に配設される帯状部材として形成されており、該帯状部材は前記エアバッグの長手方向に間隔をもって複数個配設されていることを特徴とする。
この第3の発明によれば、上述の第1の発明又は第2の発明による機能に加えて、次のような機能を有する。すなわち、前記変形規制手段がエアバッグの外周面に帯状部材として複数個配設されるものであるため、着座状態における着座部分以外の他の部分へのエアの流動によるエアバッグの伸長規制が帯状体として複数規制されることになり、そのいわゆる膨らみ規制をより確実に行うことができる。
【0009】
次に、本発明の第4の発明に係るシートは、次の手段をとる。すなわち、上述した第1の発明から第3の発明のいずれかの発明に係る格納シートであって、前記エアバッグへのエアの供給・排出を制御するエア給排手段が設けられており、該エア給排手段は当該シートの着座状態と折り畳み状態の形態の変動に応じて切換えられるようになっており、着座状態時にはエアバッグへエアの供給が行われるが、折り畳み状態時にはエアバッグから排出が行われるように切換えられることを特徴とする。
この第4の発明によれば、上述の第1の発明から第3のいずれかの発明による機能に加えて、次のような機能を有する。すなわち、前記エアバッグへのエアの供給・排出を制御するエア給排手段が設けられることで、前記エアバッグへのエアの出し入れをシートの状態変化の要求に応じた出し入れ状態に正確に制御することができる。なお、この際にシートの動きと連動させ、着座状態時においては自動的にエアの排出を閉止することができるため、着座者が着座する場合に、エアが排出されるということはない。
【0010】
更に、本発明に係る格納シートは、上記各手段以外に次の手段をとることができる。
すなわち、上記第2の発明における格納シートであって、前記複数個のエアバッグは当該シートの着座状態時には連通状態にあることを特徴とする。
上記手段によれば、当該シートの着座状態時に前記複数個のエアバッグは連通状態にあるため、該複数のエアバッグ内の圧力を均一にすることができる。
これにより、内圧差により生じる前記複数のエアバッグ同士の伸長変形の幅を低減又は防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る車両用の格納シートの第1の実施の形態を、図1乃至図10に基づいて説明する。この第1の実施の形態は、両側部が盛り上がったバケットシートタイプの格納シートの場合の例である。
第1の実施の形態の全体構成は、図1及び図に2に良く示されている。図1は格納シート全体の外観を透視して示す斜視図、図2は図1のII−II線断面図を示している。
【0012】
第1の実施の形態の格納シート1(以後単に「シート1」と称することもある)は、図1に示されるように、シートクッション10とシートバック20とからなっており、シートバック20の上端にはシートヘッドレスト30が設けられている。シートバック20の下端部とシートクッション10の後端部は、連結部(図示せず)を介して連結されている。通常は回動軸により前後方向回動可能に連結されており、シートバック20が前後に傾動するリクライニング装置として形成されている。
シートクッション10は、着座状態においては床面Aに固定されていたり、または床面Aに対して前後方向に移動可能なスライドレール(図示せず)に設置されている場合もある。シートバック20はこのシートクッション10に対して傾動可能とされており、着座者が着座する通常時は起立状態となっている。なお、図1に示される格納シート1の位置状態が着座状態時である。
【0013】
シートクッション10及びシートバック20の内部には複数のエアバッグ50、150がシート1のシートクッション10側内部においては前後方向にシートバック20側内部においては上下方向に並列に並べられて設置されている。この実施の形態ではシートクッション10及びシートバック20共に4個のエアバッグが並べられて配列されている。このエアバッグ50、150にはその外表面の一部に変形規制手段90、190が装備されている。このエアバッグ50、150及び変形規制手段90、190の詳細については後述する。
なお、エアバッグ50、150は基本的には同一の構成を有しているため、すべて同一の符号を付すこととする。また同様に変形規制手段90、190も基本的には同一の構成を有しているためすべて同一の符号とし、シート1の一側部のみに符号を付すこととする。
図1で見て格納シート1の側方(図では向って右側)の床面Aにはエア給排装置80が設置されている。そして、本体81と格納シート1内部のエアバッグ50、150とがエアチューブ82を介して連結されている。
【0014】
シート1を構成するシートクッション10及びシートバック20の基本構成を次に説明する。先ず、シートクッション10は、図2に示すように、シートカバー11、シートパッド12、フレーム部材13及び底面カバー14という基本的な構成を有する。なお、図5に示すように、フレーム部材13はフレーム骨格13aとクッションばね13bとからなっている。フレーム骨格13aは、シートの骨格をなす必要上、所定の強度を有する部材で成形される。また、通常はシートクッション10の形状に応じた略四角形枠型の鉄製パイプフレームとして形成される。そして、フレーム骨格13aの内側にはクッションばね13bが配設されて取付けられている。このクッションばね13bは通常は弾力性を有する複数のジグザグばねで形成され、所定の間隔でフレーム骨格13aに配設され取付けられている。この構造によってクッションばね13bはクッション部の支持及びクッション性能を確保している。このフレーム骨格13a及びクッションばね13bによりエアバッグ50が支持されている。
【0015】
そして、シートパッド12とフレーム部材13との間には複数のエアバッグ50が配設されている。図1に示す通り、本実施の形態においてはシートクッション10の中央部には二つのエアバッグ50がシートの前後方向に並列に並べられて配設されている。また、シートクッション10の両端部には中央部のエアバッグ50に沿って前後方向に並べられた状態で、一つずつエアバッグ50が配置されている。
【0016】
次に、シートバック20も、位置は異なるが、図1、図2及び図4に示されるように、シートクッション10と同様に構成されている。すなわち、シートバック20は、シートカバー21、シートパッド22、フレーム部材23から成っている。そして、シートパッド22とフレーム部材23の間の一部分にエアバッグ150が配置されている。シートバック20に配置されるエアバッグ150も、前述のシートクッション10の場合と同様に、中央部に二つのエアバッグ150がシートバック20の上下方向に並列に並べられて配設されており、両端部に中央部のエアバッグ150に沿って一つずつエアバッグ150が配置されている。
【0017】
上述したエアバッグ50、150は、シートバック20をシートクッション10に対して折り畳んだ状態、すなわち格納状態で互いに重なり合う部分を吸収するために設けられるものである。したがって、シートバック20とシートクッション10が折り畳まれた状態の格納状態で干渉するシート部位の体積に対応して設けられるものである。
このため、シートクッション10及びシートバック20に配設するエアバッグ50、150の数はシート1の格納状態時のコンパクト化を図る程度及び着座性能等から適宜設定されるものである。すなわち、シート1の外形形状、用途及び機能からエアバッグ50、150を配設する数や、エアバッグ50、150の形状及び設置位置が適宜定められる。例えば、本実施の形態の場合と異なり、シートクッション10の中央部に配設するエアバッグ50は一つだけでもよいし、また、三つ以上配設してもよい。
【0018】
また、複数個のエアバッグ50、150の配設方向は、必ずしもシートクッション側内部において前後方向にあるいはシートバック側内部において上下方向に並列に並べて配設する必要はなく、シート1の幅方向に並列に並べて配設してもよい。また、通常は図1に示されている様に、シート1を構成するシートクッション10及びシートバック20共全体にわたってエアバッグ50、150が配設されているが、シートクッション10とシートバック20の一部分のみに配設されていてもよい。
なお、エアバッグ50、150は伸縮可能な材質で形成されており、着座状態時におけるエアが供給された状態では内部のエアの流動により膨張変形が可能となっており、折り畳み状態時のエアが排出された状態では収縮するようになっている。すなわち、エアバッグ50、150は弾性変形可能な可撓性材料で形成されている。
【0019】
エアバッグ50、150のフレーム部材13、23と対接する部位には、エアバッグ50、150へのエアの給排気のための配管(図示せず)がフレーム部材13、23と干渉しないように取付けられている。
そして、この配管は通常はシートクッション10及びシートバック20に配設される複数個のエアバッグ50、150のすべてに設置されており、シートクッション10及びシートバック20内部において一つの配管に連結されている。つまり、一つの配管からいくつかの配管に枝別れし、その枝別れした配管が各エアバッグ50、150に連結されている。そして、この連結部分で各エアバッグ50、150は互いに連通した状態にあり、エアの行き来が自由となっている。なお、本実施の形態では、シートクッション10とシートバック20の複数個のエアバッグ50、150間も相互にエアの行き来はできるように連結されているが、シートクッション10とシートバック20とでエアバッグのエアの行き来は別のものとして独立して行われるように連結してもよい。本実施の形態では、図1に示すように最終的には一本の配管となり、外部のエアチューブ82と連結されている。なお、配管構造自体は汎用の構造であるため詳細な説明は省略する。
【0020】
次に、エアバッグ50、150にエアが供給されてエアバッグ50、150の外周面が伸長するのを規制する変形規制手段90、190について説明する。この変形規制手段90、190は基本的には同じ構成のものであるので、以後の説明はシートクッション10に配設されたエアバッグ50に設けられる変形規制手段90を代表として説明する。シートバック20に配設されたエアバッグ150に設けられる変形規制手段190には100番台の符号を付して示すことにより、その説明を省略する。
【0021】
図2及び図3に示されるように、シートクッション10に配設されるエアバッグ50の外周面には変形規制手段90が装備されている。変形規制手段90は帯状部材91及び固定部材92とから成っている。帯状部材91は実質的に伸長ができない特性の材質で形成されており、エアバッグ50の自由状態での外周長さと同じ長さとして形成されている。本実施の形態においては図1に示すように、中央部の2個のエアバッグ50には、所定間隔を置いて二つの変形規制手段90が設定されている。また両端部のエアバッグ50には三つの変形規制手段90がほぼ等間隔を置いて設定されている。
変形規制手段90を構成する帯状部材91は、短い円筒形状に形成されており、これに長尺状に形成されたエアバッグ50を挿通させて組付けられている。そして、帯状部材91に一体的に取付けられている固定部材92によりフレーム部材13に取付けられて、帯状部材91の取付位置が定められている。なお、帯状部材91は予め円筒形状に形成しておくほか、長尺状のエアバッグ50に巻きつけることにより形成するものであってもよい。
【0022】
図2ではシートクッション10において図の左側に示されているシート前方のエアバッグ50部分は、その断面積が比較的大容積で外周長が長くなっており、この位置に配設される帯状部材91は長く形成される。一方、図の右側に示されているのシート後方のエアバッグ50部分は、その断面積がシート前方のエアバッグ50部分より小容積で外周長が短くなっており、この位置に配設される帯状部材91は短く形成される。
ところで、帯状部材91はエアバッグ50の表面全体を覆うことのないように配設されている。つまり、帯状部材91はエアバッグ50の長尺方向に所定の間隔を以ってその外周面に複数個配設されている。つまり、帯状部材91はエアバッグ50の長尺方向に外周面の一部を間欠的に覆うのみで、その他の部分ではエアバッグ50の外周面が露出した構成となっている。
【0023】
なお、変形規制手段90の数や、これを構成する帯状部材91の帯状幅及び配置する間隔は、所望の着座性能を得るための観点等から適宜定められるものである。つまり、スポーツシートのように高いホールド性が要求される場合には、変形規制手段90の数を増やし、シート1の外形形状をあまり変形させることなく保持するのがよい。また、チャイルドシートのように柔軟性が要求される場合には変形規制手段90の数を減らし、シート1を柔軟なものとすることもできる。
このとき、帯状部材91の配設方向についても各種方法が考えられる。つまり、エアバッグ50の長尺方向のみでなく、当該方向に直交する方向にも帯状部材91を配設することでネット状に配設することもできる。これにより、シートクッション10の外形形状を過度に変形させることなく保持する規制力がより向上する。
【0024】
また、エアバッグ50の外周面全体に対する帯状部材91の占める面積の比率についても、所望の着座性能を得るための観点等から適宜定められるものである。つまり、スポーツタイプのシートのように高いホールド性が要求されるシート1においては、エアバッグ50の外周面を覆う帯状部材91の面積比率は高めるのがよい。例えば、エアバッグ50の外周面積の約1/3を覆うことで十分ホールド性を満たすようにすることができる。また、柔軟性を要求されるシートの場合には、エアバッグ50の外周面を覆う帯状部材91の面積比率は低めにするのがよく、約1/4〜1/3程度とするのがよい。
なお、上記の割合でエアバッグ50の外周面を覆うことができれば、変形規制手段90は紐状の部材であってもよいが、帯状であれば所定の面積を確保することのできる変形規制手段90を容易に作成することができるため望ましい。
【0025】
また、変形規制手段90を設定する必要があるのは、シートクッション10に対して着座者が着座する部分以外のエアバッグ50の外周面部分であって、着座者が着座する位置部分のエアバッグ50部分には変形規制手段90を設ける必要はない。つまり、着座部分以外のエアバッグ50部分の外周面を変形規制手段90によりその膨らみが規制されるようになっていれば、着座部分のエアバッグのエアが他の部分へ流動するのを規制できるためである。しかし、シートクッション10への着座者の着座位置は必ずしも一定しないため、本実施の形態においては変形規制手段90を形成する帯状部材91は満遍なく均等に配設してある。
【0026】
次に、シートクッション10における変形規制手段90の取付け関係について説明する。変形規制手段90は、前述したように、帯状部材91と固定部材92とで構成されており、帯状部材91は短い円筒形状で形成されており、固定部材92はこの帯状部材91に一体的に取付けられている。円筒形状の帯状部材91と長尺状のエアバッグ50とは互いに相対移動可能に嵌合して取付けられている。
そして、帯状部材91は固定部材92によってエアバッグ50の長尺方向の所定の位置に配置された状態で固定される。つまり、図5に示されるように、帯状部材91に一体的に取付けられた固定部材92はクッションばね13b及びシートカバー11を張設するためのフレーム部材13に取付けられたワイヤ15に汎用手段で取付けて取付け位置を固定している。本実施の形態においては、図5で見てフレーム骨格13aよりのクッションばね13bとワイヤ15によって固定部材92が取付けられて固定されている。ワイヤ15は本来シートカバー11を固定するものであるため、本実施の形態においては、シートカバー11と固定部材92が同時に固定されている。なお、変形規制手段90を固定するために用いるクッションばね13とワイヤ15は本実施の形態における位置のものに限られるものではなく、変形規制手段90を配設する位置に応じて適宜選択されるものである。また、装備品であるクッションばね13bと別個に形成したワイヤによって固定することも可能である。そしてそのワイヤをクッションばね13bにクリップを用いて更に固定する構成をとることも可能である。
【0027】
なお、変形規制手段90を形成する帯状部材91とエアバッグ50とを接着等により一体的とすることもできるが、互いに相対移動可能とする方がエアバッグ50の膨張時に帯状部材91が追随伸長し易いため望ましい。また、帯状部材91とエアバッグ50とを一体として形成することも可能である。つまり、エアバッグ50の一部の特性を変更し、帯状部材91が配設される位置に対応した部分を膨張或いは伸長し難い材質又は形状の構成として帯状部材と同等機能を持たせることができる。これにより一体形成が可能となる。
また、帯状部材91と固定部材92は一体的に形成するのではなく、別体として形成して取付けることで一体化して構成することもできる。
【0028】
ところで、エアバッグ50、150は、シートパッド12、22とフレーム部材13、23との間に設けられていてもよく、シートカバー11、21とシートパッド12、22との間に設けられていてもよい。本実施の形態においては、前述もしたように、シートパッド12、22とフレーム部材13、23の間にエアバッグ50、150が設けられている。そしてエアバッグ50、150が流線形状となるように、シートバック20では着座者の腰椎部を支持する部位の容積が大きく形成されている。また、シートクッション10では着座者の座骨結束部を支持する部位の容積が小さく形成されている。エアバッグ50、150の所定形状を流線形状とすることで着座者の着座姿勢の保持が容易となり、乗り心地が向上する。また、シートパッド12、22の内部にエアバッグ50、150を設けることで直接的にエアバッグ50、150の感触が伝わることはないため、さらに着座者の乗り心地が向上する。
【0029】
次にエア給排装置80とシート1内部の配管構造との関係について説明する。
なお、本実施の形態におけるエア給排装置80が本発明のエア給排手段に対応する。
図1に示す通り、エア給排装置80は本体81とエアチューブ82とからなる。本体81には汎用のエア生成手段が設けられている。例えば複数のダイアフラムポンプとそれらに個別に接続されたロータリー弁からなる分配器などで構成される。これらのポンプを介してエアの給排気が行なわれる。エアチューブ82は通常は可撓性のチューブで形成されており、その一部に電磁弁(図示せず)が設けられている。電磁弁はエアバッグ50、150に別途設けられた圧力センサからの電気信号により開閉が制御される。なお、電磁弁及び圧力センサは汎用のものであるため詳細な説明は省略する。
そして、エアチューブ82は、シート1内部に設けられた基幹となる配管に連結されている。そして、基幹の配管から枝別れした枝配管を通じて複数個の各エアバッグ50、150と接続されることで、複数個の各エアバッグ50、150へのエアの供給又は排出が可能とされている。この配管構造においてはシート1内部に配設されている配管内においてはエアの行き来は自由である。一方、エアチューブ82に設けられた前記電磁弁によってシート1内の配管と本体81との間のエアの行き来は制限可能とされている。なお、本実施の形態においてはエア給排装置80が格納シート1の外部に別個に設けられているが、後述するようにシート1内部に設けてもよい。
【0030】
次に、変形規制手段90が設けられたエアバッグ50、150の機能について説明する。なお、シートクッション10とシートバック20のどちらも同様の効果を奏するため、シートクッション10の場合を例にとって説明する。図2に示すシート1の状態は、シート1の着座状態であって着座者が着座する前の状態を示している。つまり、エアバッグ50、150には何の圧力もかかっていない状態である。このため、エアバッグ50、150はあらかじめ定められた流線形をとっている。この状態でシート1は着座者が着座する際の最適の形状及びクッション角度(サイアングル)などを有するよう設計されている。
【0031】
先ず、ここで変形規制手段90を有さないエアバッグを内部に有する従来のシートの場合について説明する。つまり、従来のシートの場合では着座者が着座した場合、その着座部分のみに着座者の重みの外圧がかかる。そのため、エアバッグ内のエアは外圧のかかっていない部位に流動する。これにより、着座者が着座していないエアバッグの部位、つまり着座者が着座している周りの部分のエアバッグの内圧が著しく上昇する。この結果、着座者の周りのエアバッグ部分が膨張する。一方、着座者が着座する部位は外圧が常にかかった状態であるため、過度にへこんだ形状すなわち沈み込んだ状態となる。このため、シートの外形形状は着座者を中心としてすり鉢状となる。これにより着座者の座り心地は悪化することとなる。つまり、エアバッグがすり鉢状となることで、好ましいサイアングルを保つことが困難となってしまう。
【0032】
次に、上述した実施の形態の変形規制手段を備えたエアバッグを内部に有するシート1の場合について説明する。図6は着座者が着座した状態でのシート1及びその内部のエアバッグ50、150の状態を示す。説明の都合上、シートクッション10に配設されたエアバッグ50の場合について説明する。
先ず、着座者Bが着座する際のエアバッグ50にかかる圧力とエアバッグ50の伸長変形について説明する。つまり、着座者Bが着座した場合、シートクッション10においては着座者Bとシート1とが接する着座位置においてエアバッグ50には下向きの外圧がかかることとなる。通常は着座者Bの座骨結束部を支持する部位である。このため、エアバッグ50はその部位において一時的にへこんだ状態となる。なお、この一時的にへこむことが着座者Bの座り心地を向上させる。つまり、着座の衝撃をある程度和らげることができる。
上記部位がへこむことでエアバッグ50内のエアは他の部位へ流動しようとする。このため、エアバッグ50の着座位置以外の部位における内圧が急激に高まる。この結果、エアバッグ50の着座位置以外の部位においては、高まった内圧を押さえ切れずエアバッグ50が膨張することとなる。特にシート1には折り畳み時のコンパクト性を重要視して素材に収縮及び膨張し易い、軟性で弾力性のある素材が選択される。この場合、エアバッグ50自体が伸長するためにさらに膨張し易くなる。エアバッグ50は着座者Bがシート1に着座する過程で着座者Bが体重をシート1にかけるごとにエアバッグ50の内圧が上昇することとなる。
【0033】
次に、上記のように内圧が高まった状態での変形規制手段90の機能について説明する。つまり、内圧が高まった状態では、変形規制手段90の設けられていないエアバッグ50部分においては、内圧の上昇と共にエアバッグ50が膨張することとなる。一方、変形規制手段90が設けられているエアバッグ50部分においては、帯状部材91によりそのエアバッグ50の外周面の伸長が規制されているためそれ以上伸長することはできない。そのため、その部分においてはエアバッグ50の膨張が抑えられることとなる。
【0034】
上記エアバッグの膨張を抑制する作用を更に詳細に説明する。エアバッグ50の着座部分以外の部位の内圧が高まり、この部位部分の隣接する変形規制手段90間の変形規制手段90が配設されていない部分のエアバッグ50は膨張しようとする。このとき、変形規制手段90が配設されている部分のエアバッグ50の膨張は抑制されているため、その動きには追随しない。そのため、膨張するエアバッグ50は変形規制手段90によっていくつかの小さなブロックに区分けされると共に、その分割された小さなブロックの周囲が変形規制手段90に引張られている状態となる。すなわち、大きなエアバッグ50を小さなブロックに分割し、その固定箇所を増加させたこととなる。ここで、大きなエアバッグよりは小さなエアバッグの方が膨張による伸長変形が小さいものである。上記手段によれば、大きなエアバッグ50を小さいものとする効果が得られる。また、エアバッグ50の固定箇所が多く、その端部が固定されるためエアバッグ50の膨張自体が困難となる。この様にして、着座部分以外のエアバッグ50の膨張による伸長変形は規制されることとなる。このため、エアバッグ50内自体の内圧は高まっても着座部分以外の部位部分をある程度は膨張させるが過度に膨張させることはなく、内圧は着座部位において着座者Bを押し戻す力となって作用する。このため、シート1は着座位置が必要以上にへこむことなく、適度の弾力性を保持しつつ座り心地を維持することとなる。
【0035】
次に、エアバッグを長尺状とし、シート1のシートクッション側内部においては前後方向にバック側内部においては上下方向に複数個並列に配置した場合の効果について、やはりシートクッション10の場合を例にして説明する。比較してその効果を明確に理解する上で、先ず、本発明の一つの実施の形態である一つのエアバッグ50で形成した場合について説明する。この場合シートのクッション側内部の前後方向については、上述のように変形規制手段90によりエアバッグ50の外形形状の伸長変形が規制される。しかし、シートクッション10全体をカバーするようにエアバッグ50の幅を広く形成することになるため、シートのクッション側内部で前後方向ばかりでなく着座者Bの左右の方向にも着座による内圧の上昇に伴うエアの流動が起ることとなる。この場合、変形規制手段90がエアバッグ50を区分して形成するブロックも大きなものとなる。また、左右方向には変形規制手段90が設けられていないため、その部分でのエアバッグ50の膨張を抑制することができない。従って、着座者Bが着座する位置部分では変形規制手段が配設されていない場合程ではないがエアバッグ50がへこみ、着座者Bの左右の位置においてはやはりエアバッグ50が膨張するが、変形規制手段が配設されていない場合に比べれば少なく、本発明が狙いとする効果は得られるものである。
【0036】
次に、エアバッグ50が長尺状に形成されている場合について説明する。エアバッグ50が長尺状に形成されている場合には、先ず、エアバッグ50の形状自体で短尺方向のエアの流動が規制されることとなる。このため、短尺方向にエアバッグ50が大きく膨張することはない。つまり、エアバッグ50の側部構造自体が変形規制手段となっている。また、上述のとおり、エアバッグの長尺方向においては変形規制手段90により区分けされる。これにより、いずれの方向においてもエアバッグ50の伸長変形は規制されることとなる。なお、着座による外圧が複数のエアバッグ50に分散されることによってもエアバッグ50の伸長変形が規制される。
【0037】
次に、シート1の中央部のエアバッグ50に比べて端縁部のエアバッグ50の方に多くの変形規制手段90を設けることの効果について説明する。この内容についてもシートクッション10の場合を例にして説明する。先ず、シートクッション10内の各エアバッグ50はそれぞれ所定の配管を通じてエアの行き来が自由となっている。従って、着座者Bがシートクッション10の中央部に着座した場合、中央部のエアバッグ50のエアは所定の配管を通り、外圧のかかっていない端縁部のエアバッグ50に流動していくこととなる。このため、変形規制手段90を多く設けることで、瞬間的なエアバッグ50の伸長変形を規制することができる。なお、通常の状態においては各エアバッグの内圧は一定に保たれている。これは配管を通じてエアの行き来が自由となっているためである。これにより、各エアバッグ間の伸長変形に著しい差は生じないこととなる。
また、自動車等車両に備えられるシート1においては、着座者Bの着座安定性を高めるため、シート1の両側部は硬くすることが好ましいとされている。しかるに、シートクッション10の場合着座者Bが中央位置に着座すると、その着座により生ずるエアバッグ50の内圧が配管によってシートクッション10の両側部のエアバッグ50に伝達され、その両側部のエアバッグ50のいわゆる硬さを増加させる。
【0038】
次に、シート1における着座状態から折り畳み状態への移行動作を図7及び図8を用いて説明する。併せて、エアバッグ50、150へのエアの供給、排出の制御状態も説明する。先ず、図7に示すようにシート1の着座状態におけるシートバック20の直立した状態では圧力センサからの電気信号により電磁弁は閉止した状態にある。従ってエアバッグ50、150内のエアは外への排出が制限された状態にある。なお、仮にエアバッグ50、150内の内圧が低下したときには、圧力センサがそれを感知し、電磁弁を開放すると共にエア給排装置80により所定の内圧となるようにエアが供給される。
次に、シート1が着座状態から折り畳み状態に変化するときは、通常は電動式のリクライニング装置によって行うこととなる。つまり、リクライニング装置のリクライニングモータの作動と同時に電気信号を発生させることで電磁弁を開放する。また、同様に信号を受け取って、エア給排装置80が今度はエアを排出するように作動する。これにより、エアバッグ50、150内のエアを排出することが可能となり、シートクッション10とシートバック20とが互いに干渉する部分の容積分エアを排出する。
エアバッグ50、150内のエアが実質的に排出され、シート1が折り畳まれた状態を図8に示す。この状態においては、シートヘッドレスト30を付けたままの状態で折り畳んだ状態を示す。尤も、シートヘッドレスト30をシートバック20から取り外し、格納シート1の折り畳んだ状態における厚みをできる限り薄くし、シート1が格納される空間を極力狭くすることも可能である。なお、逆にシート1の折り畳み状態から着座状態への移動動作は上記とは逆の動作によって行われる。
【0039】
次にエア給排装置80をシート1内部に設ける場合の取付位置について説明する。図9はエア給排装置の取付位置を示す図である。図10はエア給排装置の取付位置を示す別の例の図である。
エア給排装置80は、何れもシート1の端縁部にあるフレーム骨格13a、23aの側部に取付けられている。そして、図9においてはエア給排装置80をエアチューブ82の距離がエアバッグ50、150間でほぼ等しくなるように取り付けられる。このため、エア圧の調整が容易となる。また図10で示す位置にエア給排装置80を取付けることによりシートバック20の回動動作より受ける影響が少なくなる。なお、取付位置はシート1の外形形状、機能などにより、或いは他の内蔵される装置類との関係で適宜定められるものであり、上記の位置に限定されるものではない。
なお、この場合、エア給排装置80は同じくエアバッグとして形成されたランバーサポート用の電動ポンプとして併用もすることができる。
【0040】
以上本発明に係る格納シートの実施の形態について説明したが、本発明はその他各種の実施の形態で実施可能なものである。
先ず、上述の各実施の形態においては、エアバッグ50、150へのエアの導入をエアポンプにより供給する方式のものについて説明したが、エアバッグ50、150内にウレタンフォームを入れ、ウレタンフォームの弾性復元作用によりエアバッグ50、150を膨らませエアを取り入れることも可能である。
【0041】
また、各エアバッグ50、150内のエアの圧力が異常に高くなった際の安全装置として、エアバッグ50、150内のエアの圧力が異常圧力になったとき逃がすことのできる安全弁を設けるのがよい。これにより、例えば夏の炎天下で自動車等車両の車室内の温度が上昇した場合、それに伴いエアバッグ50、150の内圧が過度に上昇するのを抑制することができる。
【0042】
なお、上記の実施の形態においては、格納シート1として両側部が盛り上がったバケットシートタイプの場合について説明したが、いわゆる通常の車両用シートやいわゆるベンチシートについても当然に適用可能なものである。
【0043】
【発明の効果】
上述した本発明によれば、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、変形規制手段がエアバッグの一部の表面に備えられることで、着座部分のシート形状がいわゆる必要以上に沈むことがなく保持されるため、シートの着座性能が確保される。
【0044】
次に、第2の発明によれば、複数個の長尺状のエアバッグがシートのクッション側内部においては前後方向にバック側内部においては上下方向に並列に配設されていることで、エアバッグ自体の過度な変形がより規制され、これによりシートの着座性能をより確実に確保できる。すなわち、着座者の身体がシートの横方向に揺れ動くことなく保持される。
次に、第3の発明によれば、変形規制手段がエアバッグの外周面に帯状部材として複数個配設されるものであるため、エアバッグの伸長規制が所定の幅を以って行われることになり、エアバッグのいわゆる膨らみ規制をより確実に行なうことができ、シートの着座性能がより確保される。
次に、第4の発明によれば、エアバッグへのエアの供給・排出を制御するエア給排手段がシートの状態変化に応じて制御されるようになっているため、シートの着座状態と折り畳み状態との変化に応じてエアバッグへのエアの給排を確実に行うことができる。したがって、着座者の着座状態においてエアバッグからエアが排出されるということがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】格納シートの外観の透視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】シートクッションの側部の拡大図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】図2の着座状態時の断面図である。
【図7】着座状態時の格納シートの側面図である。
【図8】格納時の格納シートの側面図である。
【図9】エア給排装置の取付位置の例を示す説明図である。
【図10】エア給排装置の取付位置の別の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 格納シート
10 シートクッション
20 シートバック
11、21 シートカバー
12、22 シートパッド
13、23 フレーム部材
13a、23a フレーム骨格
13b、23b クッションばね
14、24 底面カバー
15 ワイヤ
30 シートヘッドレスト
50、150 エアバッグ
80 エア給排装置(エア給排手段)
81 本体
82 エアチューブ
90、190 変形規制手段
91、191 帯状部材
92、192 固定部材
A 床面
B 着座者

Claims (4)

  1. 連結部を中心として折り畳み状態と着座状態の形態に変動可能とされたシートクッションとシートバックとからなり、該シートクッション又はシートバックの内部には伸縮可能なエアバッグを備えており、該エアバッグは折り畳み状態時には内部のエアが排出されて厚みの薄い状態で格納可能とされるが着座状態時には内部にエアが導入されて所定のシート外形形状となる格納シートであって、
    前記シートの着座状態時におけるエアバッグの周面の所定形状を保持し伸長変形を規制する変形規制手段が前記エアバッグの一部の表面に備えられていることを特徴とする格納シート。
  2. 請求項1に記載の格納シートであって、
    前記シートクッション又はシートバックの内部に備えられるエアバッグは複数個の長尺状のエアバッグとして形成されており、該複数個の長尺状のエアバッグは当該シートのシートクッション側内部においては前後方向、シートバック側内部においては上下方向に並列に配設されていることを特徴とする格納シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の格納シートであって、
    前記変形規制手段はエアバッグの外周面に配設される帯状部材として形成されており、該帯状部材は前記エアバッグの長手方向に間隔をもって複数個配設されていることを特徴とする格納シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載の格納シートであって、
    前記エアバッグへのエアの供給・排出を制御するエア給排手段が設けられており、該エア給排手段は当該シートの着座状態と折り畳み状態の形態の変動に応じて切換えられるようになっており、着座状態時にはエアバッグへエアの供給が行われるが、折り畳み状態時にはエアバッグから排出が行われるように切換えられることを特徴とする格納シート。
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