JP2024050146A - 制御装置、暖房システム、及び制御プログラム - Google Patents

制御装置、暖房システム、及び制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2024050146A
JP2024050146A JP2022156813A JP2022156813A JP2024050146A JP 2024050146 A JP2024050146 A JP 2024050146A JP 2022156813 A JP2022156813 A JP 2022156813A JP 2022156813 A JP2022156813 A JP 2022156813A JP 2024050146 A JP2024050146 A JP 2024050146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combined
combined operation
room
under
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2022156813A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7426453B1 (ja
Inventor
泰久 浅輪
昇 大平
恭子 相原
理子 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP2022156813A priority Critical patent/JP7426453B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7426453B1 publication Critical patent/JP7426453B1/ja
Publication of JP2024050146A publication Critical patent/JP2024050146A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】省エネルギーと、ユーザの快適性と、を両立する。【解決手段】制御装置は、居室の上部から温風を吹き出し可能な空調装置と、床暖房装置との併用運転を行う併用運転指示を取得する取得部と、前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、予め定められた第一併用運転条件にて運転させる運転制御を前記床暖房装置に対して行い、前記居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う運転制御部と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、制御装置、暖房システム、及び制御プログラムに関する。
特許文献1には、一室内に床暖房装置とエアコンが設置されていると共に、この床暖房装置とエアコンに対して一台の熱源機から温水を供給する温水式セントラルヒーティングシステムにおいて、室内には一台のリモコンを設置すると共にエアコンと熱源機間を通信線で結び、床暖房装置及びエアコン及び熱源機の運転を、室内負荷が大きい場合には床暖房装置とエアコンに対して高温水を供給するように熱源機を運転し、室内負荷が小さくなった場合にはエアコンをON、OFF運転に切り替えると共に熱源機から床暖房装置及び前記ON時のエアコンに供給される温水の温度を低温に切り替える制御を行う制御回路を設けて成る温水式セントラルヒーティングシステムにおける床暖房装置及びエアコンの制御装置が開示されている。
特開平6-331158号公報
特許文献1では、空調装置と床暖房装置との併用運転を行うため、床暖房装置を単独で運転する場合に比べ、省エネルギーを図ることができる。
しかしながら、特許文献1には、空調装置の風向に関する記載がなく、特許文献1の技術では、空調装置と床暖房装置との併用運転を行う場合において、空調装置の風向について考慮されていなかった。このため、例えば、空調装置の風向を下向きにし、温風を居室の居住域へ向けて強風にて送る場合では、ユーザの快適性が不十分であった。
本発明は、省エネルギーと、ユーザの快適性と、を両立することを目的とする。
第1態様は、居室の上部から温風を吹き出し可能な空調装置と、床暖房装置との併用運転を行う併用運転指示を取得する取得部と、前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、予め定められた第一併用運転条件にて運転させる運転制御を前記床暖房装置に対して行い、前記居室の居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う運転制御部と、を備える。
第1態様によれば、居室の居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件にて運転させる運転制御を空調装置に対して行うため、空調装置からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。
また、第1態様によれば、居室の居住域における気流が0.2m/s未満の風速であったとしても、床暖房装置により居室の床材が温まるため、居室全体で循環流が生じて床表面温度を含む居室全体が床暖房装置単独運転よりも早く温まる。このため、省エネルギーを図ることができる。
したがって、第1態様によれば、省エネルギーと、ユーザの快適性と、を両立することができる。
第2態様は、第1態様において、前記空調装置は、前記居室の上部に取り付けられた室内機を有し、前記運転制御部は、前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記室内機の風向を前記居室の天井に沿った方向とする前記第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う。
第2態様によれば、空調装置の室内機の風向を居室の天井に沿った方向とする第二併用運転条件にて運転させる運転制御を空調装置に対して行うため、室内機からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。
また、第2態様によれば、室内機の風向を居室の天井に沿った方向としても、床暖房装置により居室の床材が温まるため、居室全体で循環流が生じて床表面温度を含む居室全体が床暖房装置単独運転よりも早く温まる。このため、省エネルギーを図ることができる。
したがって、第2態様によれば、省エネルギーと、ユーザの快適性と、を両立することができる。
第3態様では、第2態様において、前記運転制御部は、前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記第二併用運転条件による運転の開始から前記室内機の風向を前記居室の天井に沿った方向とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う。
第3態様によれば、第二併用運転条件による運転の開始から、室内機からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。
第4態様では、第3態様において、前記運転制御部は、前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記第二併用運転条件による運転の終了まで前記室内機の風向を前記居室の天井に沿った方向とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う。
第4態様によれば、第二併用運転条件による運転の終了まで、室内機からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。
第5態様では、第2態様において、前記運転制御部は、前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記室内機の風向を、前記居室の天井に沿った方向として、風向の調整可能な範囲において最も上方側を向く方向とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う。
第5態様によれば、運転制御部が、風向の調整可能な範囲において室内機の風向を最も上方側を向く方向とする第二併用運転条件にて運転させる運転制御を空調装置に対して行うため、室内機からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。
第6態様では、第2態様において、前記室内機は、風量の強弱を調整可能であり、前記運転制御部は、前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記室内機の風量を弱風とする前記第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う。
第6態様によれば、運転制御部が、室内機の風量を弱風とする第二併用運転条件にて運転させる運転制御を空調装置に対して行うため、室内機からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。また、室内機の風量を弱風とすることで、空調装置の消費電力を抑えられるため、省エネルギーを図ることができる。
第7態様では、第6態様において、前記運転制御部は、前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記第二併用運転条件による運転の開始から前記室内機の風量を弱風とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う。
第7態様によれば、第二併用運転条件による運転の開始から、室内機からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。また、第二併用運転条件による運転の開始から室内機の風量を弱風とすることで、空調装置の消費電力を抑えられるため、省エネルギーを図ることができる。
第8態様では、第7態様において、前記運転制御部は、前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記第二併用運転条件による運転の終了まで前記室内機の風量を弱風とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う。
第8態様によれば、第二併用運転条件による運転の終了まで、室内機からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。また、第二併用運転条件による運転の終了まで室内機の風量を弱風とすることで、空調装置の消費電力を抑えられるため、省エネルギーを図ることができる。
第9態様では、第6態様において、前記室内機は、風量を3段階以上に調整可能であり、前記運転制御部は、前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記室内機の風量を、当該風量が最も弱い1段階目、又は、当該風量が2番目に弱い2段階目とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う。
第9態様によれば、運転制御部が、室内機の風量を、当該風量が最も弱い1段階目、又は、当該風量が2番目に弱い2段階目とする該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を空調装置に対して行うため、室内機からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。また、室内機の風量を、当該風量が最も弱い1段階目、又は、当該風量が2番目に弱い2段階目とすることで、空調装置の消費電力を抑えられるため、省エネルギーを図ることができる。
第10態様では、第2態様において、前記運転制御部は、室温及び床表面温度について予め設定された設定温度範囲を快適温度範囲とし、前記取得部が、前記居室における前記居住域での風速が予め定められた速度以上となる運転条件による前記併用運転指示を取得した場合に、室温が前記設定温度範囲よりも高くなるように前記快適温度範囲をシフトさせ、室温及び床表面温度が、当該快適温度範囲に到達し、到達後に当該快適温度範囲内で維持される前記第一併用運転条件及び前記第二併用運転条件の各々にて運転させる運転制御を、前記床暖房装置及び前記空調装置の各々に対して行う。
ここで、空調装置と床暖房装置との併用運転では、床暖房装置の単独運転とは異なり、気流が生じるため、気流の影響によって、ユーザの体感温度が低下する場合が考えられる。
そこで、第10態様では、取得部が、居室における前記居住域での風速が予め定められた速度以上となる運転条件による併用運転指示を取得した場合に、室温が設定温度範囲よりも高くなるように快適温度範囲をシフトさせ、室温及び床表面温度が、当該快適温度範囲に到達し、到達後に当該快適温度範囲内で維持される第一併用運転条件及び第二併用運転条件の各々にて運転させる運転制御を、床暖房装置及び空調装置の各々に対して行う。
このため、居室における前記居住域での風速が予め定められた速度以上となる運転条件にて、床暖房装置及び空調装置を運転した場合でも、ユーザの快適性が向上する。
第11態様では、第10態様において、前記運転制御部は、前記取得部が、前記居室における前記居住域での風速が予め定められた速度未満となる運転条件による前記併用運転指示を取得した場合に、前記快適温度範囲のシフトを行わず、室温及び床表面温度が、前記併用運転の専用の快適温度範囲に到達し、到達後に当該快適温度範囲内で維持される前記第一併用運転条件及び前記第二併用運転条件の各々にて運転させる運転制御を、前記床暖房装置及び前記空調装置の各々に対して行う。
このため、居室における前記居住域での風速が予め定められた速度未満となる運転条件にて、床暖房装置及び空調装置を運転した場合でも、ユーザの快適性が向上する。
第12態様では、第10態様において、前記運転制御部は、前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、床表面温度が前記併用運転の専用の快適温度範囲内で維持されるように、前記空調装置の設定温度に基づき、前記床暖房装置が床材を加温する加温温度を設定し、当該加温温度による前記第一併用運転条件にて運転させる運転制御を、前記床暖房装置に対して行う。
第12態様によれば、運転制御部が、空調装置の設定温度に基づき、加温温度を設定するので、簡易な構成で、床表面温度が併用運転の専用の快適温度範囲内で維持されるようにできる。
第13態様は、第1態様~第12態様のいずれか1つに記載の制御装置と、前記制御装置によって運転制御が行われる床暖房装置及び空調装置の少なくとも一方と、を備える暖房システムである。
第13態様によれば、居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件にて運転させる運転制御を空調装置に対して行うため、空調装置からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。
また、第13態様によれば、居室の居住域における気流が0.2m/s未満の風速であったとしても、床暖房装置により居室の床材が温まるため、居室全体で循環流が生じて床表面温度を含む居室全体が床暖房装置単独運転よりも早く温まる。このため、省エネルギーを図ることができる。
したがって、第13態様によれば、省エネルギーと、ユーザの快適性と、を両立することができる。
第14態様は、コンピュータに、居室の上部から温風を吹き出し可能な空調装置と、床暖房装置との併用運転を行う併用運転指示を取得した場合に、予め定められた第一併用運転条件にて運転させる運転制御を前記床暖房装置に対して行い、前記居室の居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う処理を実行させるための制御プログラムである。
第14態様によれば、居室の居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件にて運転させる運転制御を空調装置に対して行うため、空調装置からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。
また、第14態様によれば、居室の居住域における気流が0.2m/s未満の風速であったとしても、床暖房装置により居室の床材が温まるため、居室全体で循環流が生じて床表面温度を含む居室全体が床暖房装置単独運転よりも早く温まる。このため、省エネルギーを図ることができる。
したがって、第14態様によれば、省エネルギーと、ユーザの快適性と、を両立することができる。
本発明は、上記構成としたので、省エネルギーと、ユーザの快適性と、を両立することができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る併用暖房システムの一例を示す概略図である。 本実施形態に係る併用暖房システムの制御装置の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る併用暖房システムの制御装置におけるプロセッサの機能構成の一例を示すブロック図である。 従来に係る快適温度範囲を示す図である。 本実施形態に係る快適温度範囲を示す図である。 本実施形態に係る床暖房装置における床表面温度と、室温、及び加温部の温水温度等との関係を示す式について説明するための図である。 本実施形態に係る制御装置によって実行される制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 比較例における評価結果を示すグラフである。 実施例1における評価結果を示すグラフである。 実施例2における評価結果を示すグラフである。 本実施形態に係る快適温度範囲についてシフトした場合を示す図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
<併用暖房システム10>
本実施形態に係る併用暖房システム10について説明する。図1は、本実施形態に係る併用暖房システム10の一例を示す概略図である。
併用暖房システム10は、暖房システムの一例であり、居室104を暖房するシステムである。この併用暖房システム10は、床暖房装置12と空調装置13との併用運転が可能な暖房システムである。本実施形態では、併用暖房システム10は、床暖房装置12と、空調装置13と、制御装置60と、を備えている。
なお、併用暖房システム10は、床暖房装置12と制御装置60とを有する暖房システムと、空調装置13と、を備えるシステムと把握してもよい。この場合では、床暖房装置12と制御装置60とを有する暖房システムを、暖房システムの一例と把握することができる。
また、併用暖房システム10は、空調装置13と制御装置60とを有する暖房システムと、床暖房装置12と、を備えるシステムと把握してもよい。この場合では、空調装置13と制御装置60とを有する暖房システムを、暖房システムの一例と把握することができる。
<空調装置13>
図1に示される空調装置13は、加温した空気(すなわち温風)を居室104へ放出して居室104を暖房する装置である。空調装置13は、具体的には、図1に示されるように、室内機30と、室外機32と、循環管34と、熱交換器36と、ファン38と、ルーバー39と、室温センサ37と、制御部35と、を有している。
室内機30は、居室104の上部(例えば側壁109の上部)に取り付けられている。この室内機30は、例えば、居住域に対する上方側の位置、具体的には床面106からの高さH1が、例えば、2100mm程度となる位置に設置されている。なお、居室104の床面106から天井108までの高さHA(図1参照)は、例えば、2400mmである。
循環管34は、室内機30と室外機32との間で熱媒体(一例として、フロン類などのガス)を循環させる。室外機32では、循環管34を循環する熱媒体の温度及び流量が変更可能とされている。
熱交換器36、ファン38、及びルーバー39は、室内機30に設けられている。室内機30では、室外機32にて加熱され且つ循環管34を循環する熱媒体との間で、熱交換器36が熱交換することで、ファン38から送られる空気を加温する。ファン38は、熱交換器36により加温された空気を室内機30から居室104へ放出する。
ファン38は、風量の強弱を調整可能である。具体的には、ファン38は、風量を3段階以上に調整可能とされている。本実施形態では、ファン38は、例えば、5段階に調整可能とされている。
ルーバー39は、室内機30から居室104へ放出される空気の風向を調整する。具体的には、ルーバー39は、風向を3段階以上に調整可能とされている。本実施形態では、ルーバー39は、例えば、最上位置から最下位置までの5段階に風向を調整可能とされている。
ルーバー39の最上位置では、室内機30の風向が居室104の天井108に沿った方向であって、風向の調整可能な範囲において室内機30の風向が最も上方側を向く方向となる。天井108に沿った方向は、水平方向に沿った方向ともいえる。
ルーバー39の最下位置では、室内機30の風向が居室104の側壁109に沿った方向であって、室内機30の風向が最も下方側を向く方向となる。側壁109に沿った方向は、鉛直下方に沿った方向ともいえる。
室温センサ37は、検出部の一例であり、居室104の室温を検出するセンサである。室温センサ37は、例えば、室内機30に設けられている。室温センサ37は、例えば、予め定められた間隔で居室104の室温を検出し、検出した室温の情報(以下、室温情報という)を制御部35へ送信する。
制御部35は、室外機32、ファン38、及びルーバー39を含む空調装置13の動作を制御する構成部である。制御部35は、制御装置60から運転指示、運転条件に関する指示(情報)を取得すると共に、室温センサ37から室温情報を取得し、これらの指示及び情報に基づき、空調装置13の動作を制御する。一例として、制御部35は、室温センサ37が検知する室温が、設定温度に近づくように、フィードバック制御により、室外機32及びファン38等の各部の動作を制御する。設定温度の情報は、例えば、制御装置60から取得した運転条件に関する指示(情報)に含まれる。
なお、空調装置13は、冷却した空気を居室104へ放出して居室104を冷房することも可能である。この場合では、室外機32にて冷却され且つ循環管34を循環する熱媒体との間で、熱交換器36が熱交換することで、ファン38から送られる空気を冷却する。
<空調装置13の変形例>
本実施形態では、室内機30は、居室104における側壁109の上部に取り付けられていたが、これに限られない。例えば、室内機30は、居室104の天井108に取り付けられていてもよい。室内機30が天井108に取り付けられる空調装置13としては、いわゆる天井カセット形のエアコンを用いることが可能である。この場合でも、ルーバーにより、室内機30の風向を天井108に沿った方向とすることが可能である。
本実施形態では、空調装置13は、一例として、フロン類などのガスを熱媒体として循環させていたが、これに限られない。熱媒体としては、プロパンガスなどの他のガスであってもよい。また、室内機30と室外機32との間で循環させる熱媒体として温水を用いる温水式の空調装置であってもよく、少なくとも、温風を居室104へ放出して居室104を暖房する装置であればよい。
また、本実施形態では、空調装置13は、居室104の上部に取り付けられた室内機30を有する構成であったが、これに限られない。空調装置13は、例えば、居室104の天井108又は側壁109で開口する吹き出し口を有し、当該吹き出し口から、加温した空気(すなわち温風)を吹き出す構成であってもよい。本構成としては、例えば、一つのヒートポンプからダクトを通じて、居室104を含む各部屋に設けられた前記吹き出し口から、加温空気を吹き出すようなシステム(いわゆる全館空調システム)を用いることが可能である。
<床暖房装置12>
図1に示される床暖房装置12は、居室104に配置された床材102を加温すると共に、加温された床材102からの放射熱によって、居室104を暖房する装置である。床暖房装置12は、具体的には、図1に示されるように、加温部20と、室温センサ29と、制御部25と、を有している。
図1に示される加温部20は、床材102を加温する構成部分である。本実施形態では、加温部20は、温水式の加温部であり、例えば、温水マット22と、加熱機24と、循環管26と、開閉弁28と、を有している。
温水マット22は、床材102の下方側に配置されており、床材102に対して伝熱可能に接触している。循環管26は、温水マット22と加熱機24との間で、熱媒体としての温水を循環させる管である。この循環管26は、一端部及び他端部が加熱機24に接続され、中間部が平面視にて蛇行するように温水マット22の内部に配置されている。加熱機24は、循環管26で循環する温水を加熱する。開閉弁28は、循環管26に設けられている。開閉弁28を開くことで、循環管26を開放して循環管26にて温水が循環され、開閉弁28を閉じることで、循環管26を閉鎖して循環管26での温水の循環が停止する。
加温部20では、加熱機24で加熱された温水を、循環管26によって、温水マット22と加熱機24との間で循環することで、床材102を加温する。換言すれば、加熱機24で加熱された温水を、循環管26によって床材102へ連続的に送ることで、床材102を加温する。
加温部20では、加熱機24が、循環管26で循環する温水を加熱する温度を変更することで、床材102を加温する温度(以下、加温温度という)が変更可能とされている。また、加温部20では、開閉弁28の開閉によって、温水を循環させ、又は温水の循環を停止させることで、温水の流量が変更可能とされている。そして、加温部20では、加温温度、及び温水の流量を変更することで、床材102を加温する単位時間当たりの熱量が調整可能とされている。
図1に示される室温センサ29は、検出部の一例であり、居室104の室温を検出するセンサである。したがって、室温センサ29は、床面106からの高さH2が、例えば、1100mm程度となる高さに設置される。
室温センサ29は、例えば、予め定められた所定の間隔で居室104の室温を検出し、検出した室温の情報を制御部25へ送る。
制御部25は、加温部20の動作を制御する構成部である。制御部25は、制御装置60から運転指示、運転条件に関する指示(情報)を取得すると共に、室温センサ29から室温情報を取得し、これらの指示及び情報に基づき、加温部20の動作を制御する。なお、床暖房装置12は、室温センサ29を備えない構成であってもよい。この場合では、制御部25は、室温情報に基づくことなく、例えば、予め設定された運転条件にて、加温部20の動作を制御する。
<制御装置60>
制御装置60は、床暖房装置12及び空調装置13を制御する装置である。具体的には、制御装置60は、コンピュータとしての機能を備え、図2に示されるように、プロセッサ61と、メモリ62と、ストレージ63と、入力部64と、通信部65と、を有している。
プロセッサ61としては、例えば、汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)が用いられる。なお、プロセッサの一例としては、特定の処理を実行させるために専用に設計された回路で構成された専用のプロセッサであってもよい。また、プロセッサ61は、1つで構成される場合に限られず、物理的に離れた位置に設けられた複数が協働して成すものであってもよい。
ストレージ63は、制御プログラム63A(図3参照)を含む各種プログラムと、各種データと、を格納する。ストレージ63は、具体的には、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)及びフラッシュメモリ等の記録装置により実現される。また、ストレージ63は、1つで構成される場合に限られず、物理的に離れた位置に設けられた複数で構成されるものであってもよい。
メモリ62は、プロセッサ61が各種プログラムを実行するための作業領域であり、プロセッサ61が処理を実行する際に一時的に各種プログラム又は各種データを記録する。プロセッサ61は、ストレージ63から制御プログラム63Aを含む各種プログラムをメモリ62に読み出し、メモリ62を作業領域としてプログラムを実行する。
入力部64は、ユーザによる指示が入力される構成部である。具体的には、入力部64は、例えば、ユーザによって入力操作がなされる入力キー及びタッチパネル等で構成される。また、入力部64としては、マイクロフォンを有し、ユーザよって音声入力がなされる構成であってもよい。
ユーザによる入力操作としては、例えば、床暖房装置12及び空調装置13の各々の単独運転、床暖房装置12及び空調装置13の併用運転を選択する操作がある。なお、床暖房装置12及び空調装置13の各々のオンオフ操作が可能な場合では、床暖房装置12及び空調装置13の一方に対するオン操作(稼働操作)は、当該一方の単独運転を選択する操作とみなすことができる。また、床暖房装置12及び空調装置13の両方に対するオン操作(稼働操作)は、床暖房装置12及び空調装置13の併用運転を選択する操作とみなすことができる。
ユーザによる入力操作としては、ユーザが希望する室温としての設定温度を設定する操作がある。当該設定温度は、空調装置13及び床暖房装置12の共通の設定温度として設定可能であってもよいし、空調装置13及び床暖房装置12の各々について設定温度が設定可能とされていてもよい。なお、ユーザが希望する床表面温度を設定できる構成であってもよい。なお、設定温度及び床表面温度の設定は、直接入力される場合に限られず、例えば、予め初期設定される構成であってもよいし、後述の運転モードの選択によって、設定温度及び床表面温度が設定される構成であってもよい。
ユーザによる入力操作としては、空調装置13における風量及び風向を設定する操作がある。なお、空調装置13における風量及び風向の設定は、直接入力される場合に限られず、例えば、予め初期設定される構成であってもよいし、後述の運転モードの選択によって、空調装置13における風量及び風向が設定される構成であってもよい。また、空調装置13における風量及び風向の設定としては、例えば、特定の風量及び風向に設定する場合と、自動調整に設定する場合と、がある。自動調整では、制御部35が設定温度等に基づき、風量及び風向を自動的に調整する。
さらに、ユーザによる入力操作として、例えば、後述する運転モードを選択する選択操作が可能な構成あってもよい。なお、例えば、運転モード毎に、設定温度、床表面温度、空調装置13における風量及び風向が決定される場合には、運転モードの選択操作は、設定温度、床表面温度、空調装置13における風量及び風向を設定する設定操作とみなすことができる。ユーザによって入力された操作による指示は、プロセッサ61(具体的には、後述の取得部61A)へ送られる。
通信部65は、床暖房装置12及び空調装置13等の他の装置と通信するための構成部である。通信部65は、有線、又は無線による通信手段の利用により、他の装置と通信する。無線による通信手段としては、例えば、インターネット、イントラネット、Wifi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、及び赤外線通信などがある。
制御装置60は、一例として、居室104に設置された設置機器(例えば、スマートリモコン、スマートスピーカ、及びパーソナルコンピュータなど)で構成することが可能である。また、制御装置60は、前述の設置機器と、居室104の外部に設けられた外部装置と、を含んで構成されていてもよい。外部装置は、一例として、サーバ装置、具体的には、設置機器を提供する提供者(例えばメーカ)が管理するサーバ装置などで構成され、設置機器とインターネット等の通信手段により接続される。本構成では、例えば、設置機器に入力部64及び通信部65を設け、外部装置にプロセッサ61、メモリ62及びストレージ63を設けることが可能である。なお、外部装置は、複数の装置で構成されていてもよい。
また、制御装置60は、持ち運び可能な端末(例えば、スマートフォンやタブレットなど)で構成されていてもよい。この場合では、当該端末は、例えば、インターネット等の通信手段により、床暖房装置12及び空調装置13と接続される。また、制御装置60は、当該端末と、前述の設置機器と、を含んで構成されていてもよい。この場合では、当該端末が、例えば、インターネット等の通信手段により設置機器と接続され、設置機器が、例えば、Wifi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、及び赤外線通信などの通信手段により床暖房装置12及び空調装置13と接続される。
また、制御装置60は、床暖房装置12に設けられたコントローラ(例えば前述の制御部25を含む構成部)で構成されていてもよい。この場合では、床暖房装置12におけるコントローラを除く部分を、特許請求の範囲における床暖房装置の一例と把握することが可能である。さらに、制御装置60は、居室104の外部に設けられ、且つ床暖房装置12に接続された外部装置を含んで構成されていてもよい。外部装置は、一例として、サーバ装置、具体的には、床暖房装置12を提供する提供者(例えばメーカ)が管理するサーバ装置などで構成され、床暖房装置12とインターネット等の通信手段により接続される。本構成では、例えば、床暖房装置12に入力部64及び通信部65を設け、外部装置にプロセッサ61、メモリ62及びストレージ63を設けることが可能である。なお、外部装置は、複数の装置で構成されていてもよい。
また、制御装置60は、空調装置13に設けられたコントローラ(例えば前述の制御部35を含む構成部)で構成されていてもよい。この場合では、空調装置13におけるコントローラを除く部分を、特許請求の範囲における空調装置の一例と把握することが可能である。さらに、制御装置60は、居室104の外部に設けられ、且つ空調装置13に接続された外部装置を含んで構成されていてもよい。外部装置は、一例として、サーバ装置、具体的には、空調装置13を提供する提供者(例えばメーカ)が管理するサーバ装置などで構成され、空調装置13とインターネット等の通信手段により接続される。本構成では、例えば、空調装置13に入力部64及び通信部65を設け、外部装置にプロセッサ61、メモリ62及びストレージ63を設けることが可能である。なお、外部装置は、複数の装置で構成されていてもよい。
制御装置60において、プロセッサ61は制御プログラム63Aを実行することにより、各種の機能を実現する。以下、ハードウェア資源としてのプロセッサ61とソフトウェア資源としての制御プログラム63Aの協働によって実現される機能構成について説明する。図3は、プロセッサ61の機能構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、制御装置60において、プロセッサ61は、制御プログラム63Aを実行することにより、取得部61A、及び運転制御部61Bとして機能する。
取得部61Aは、ユーザが入力部64を通じて入力した各種の指示及び情報を取得する機能部である。本実施形態では、取得部61Aは、例えば、入力部64を通じて入力した運転指示(例えば、空調装置13と床暖房装置12との併用運転を行う併用運転指示など)、運転条件に関する指示、及び設定温度の情報を取得する。
運転制御部61Bは、取得部61Aが取得した指示に基づき、床暖房装置12及び空調装置13の運転動作を制御する機能部である。具体的には、運転制御部61Bは、以下のように、床暖房装置12及び空調装置13の運転動作を制御する。
なお、本実施形態では、運転制御部61Bは、通信部65を介して、床暖房装置12の制御部25、及び空調装置13の制御部35へ運転指示を送信し、制御部25によって床暖房装置12の各部が制御され、制御部35によって空調装置13の各部が制御されることで、床暖房装置12及び空調装置13の運転動作を制御する。なお、制御装置60が、床暖房装置12に設けられたコントローラである場合には、運転制御部61Bは、通信部65を介して、空調装置13の制御部35へ運転指示を送信し、制御部35によって空調装置13の各部が制御されることで、空調装置13の運転動作を制御し、床暖房装置12の各部については、直接制御する構成であってもよい。また、制御装置60が、空調装置13に設けられたコントローラである場合には、運転制御部61Bは、通信部65を介して、床暖房装置12の制御部25へ運転指示を送信し、制御部25によって床暖房装置12の各部が制御されることで、床暖房装置12の運転動作を制御し、空調装置13の各部については、直接制御する構成であってもよい。
運転制御部61Bは、取得部61Aが空調装置13の単独運転を行う運転指示を取得した場合は、予め定められた空調単独運転条件にて運転させる運転制御を空調装置13に対して行う。この場合では、運転制御部61Bは、床暖房装置12に対しては、運転制御は行わない。なお、空調単独運転条件は、床暖房装置12と空調装置13との併用運転の場合に用いられる後述の第二併用運転条件とは異なる運転条件である。
一方、運転制御部61Bは、取得部61Aが床暖房装置12の単独運転を行う運転指示を取得した場合に、予め定められた床暖房単独運転条件にて運転させる運転制御を床暖房装置12に対して行う。この場合では、運転制御部61Bは、空調装置13に対しては、運転制御は行わない。なお、床暖房単独運転条件は、床暖房装置12と空調装置13との併用運転の場合に用いられる後述の第一併用運転条件とは異なる運転条件である。
さらに、運転制御部61Bは、取得部61Aが、床暖房装置12と空調装置13との併用運転を行う併用運転指示を取得した場合に、予め定められた第一併用運転条件にて運転させる運転制御を床暖房装置12に対して行い、居室104の居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件にて運転させる運転制御を空調装置13に対して行う。居室104の居住域とは、居室104においてユーザが存在する領域であり、例えば、床面106から床上1800mmまでの領域とされる。居住域における気流の風速は、一例として、床上1100mmの高さで測定される風速である。なお、風速0.2m/s未満の気流は、居住域に存在するユーザが、空気の流れをほとんど感じない不感気流といえる。また、第二併用運転条件では、居住域に対する上方側の領域における気流は、0.2m/s以上の風速となっていてもよい。
居室104の居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件としては、室内機30の風向を居室104の天井108に沿った方向とする第二併用運転条件とすることが可能である。当該第二併用運転条件では、具体的には、一例として、室内機30のルーバー39が、第二併用運転条件による運転の開始から終了まで、最上位置に位置する。ルーバー39の最上位置では、前述のように、室内機30の風向が居室104の天井108に沿った方向であって、室内機30の風向が最も上方側を向く方向となる。
さらに、第二併用運転条件では、一例として、第二併用運転条件による運転の開始から終了まで、室内機30のファン38の風量を弱風とする。具体的には、第二併用運転条件では、ファン38の風量を、当該風量が最も弱い1段階目、又は、当該風量が2番目に弱い2段階目とする。
なお、運転制御部61Bは、取得部61Aが、第二併用運転条件による併用運転指示を取得した場合に、第二併用運転条件にて運転させる運転制御を空調装置13に対して行い、第二併用運転条件とは異なる第三併用運転条件による併用運転指示を取得した場合に、当該第三併用運転条件にて運転させる運転制御を空調装置13に対して行うようにしてもよい。第二併用運転条件による併用運転指示には、例えば、後述の省エネモード等の運転モードを選択する操作(指示)が含まれる。また、第三併用運転条件による併用運転指示には、例えば、後述の空調最大モード等の運転モードを選択する操作(指示)が含まれる。
さらに、運転制御部61Bは、併用運転指示を取得した場合に、一例として、室温及び床表面温度が、快適温度範囲63S(図5参照)に到達し、到達後に快適温度範囲63S内で維持される第一併用運転条件及び第二併用運転条件の各々にて運転させる運転制御を、床暖房装置12及び空調装置13の各々に対して行う。
快適温度範囲63S(図5参照)は、室温及び床表面温度について予め設定された設定温度範囲である。具体的には、快適温度範囲63Sは、図5に示されるように、五角形(具体的にはホームベース型)をした温度範囲であり、居室104のユーザ(在室者)が快適であると感じる温度範囲として、室温及び床表面温度について設定された温度範囲である。本実施形態では、快適温度範囲63Sは、図5に示されるように、床表面温度が25℃以上31℃以下の範囲であって、室温が18℃以上25℃以下の範囲内に設定されるものである。
なお、従来の快適温度範囲63Tでは、図4に示されるように、床表面温度が25℃以上31℃以下の範囲であって、室温が18℃以上23℃以下の範囲内に設定されていた。これは、平成2年~平成6年まで空気調和衛生工学会で設置された「床暖房のアメニティ評価に関する研究委員会」で検討されたものである。従来の快適温度範囲63T(図4参照)では、室温が23℃を超え25℃以下であって、床表面温度が25℃以上31℃以下の温度範囲(図5におけるドット部分)は含まれていないのに対して、快適温度範囲63S(図5参照)では、温度範囲(図5におけるドット部分)を含んでいる。本実施形態では、温度範囲(図5におけるドット部分)においても、居室104のユーザが快適であると感じるとの知見に基づき、快適温度範囲63S(図5参照)に含めている。なお、前述の床暖房単独運転条件による運転において、室温及び床表面温度が、快適温度範囲63S(図5参照)に到達し、到達後に快適温度範囲63S内で維持されるように運転してもよい。
運転制御部61Bは、室温及び床表面温度が快適温度範囲63S内で維持されるように、例えば、測定された室温等に基づき、加温部20の加温温度、温水の流量、及び設定温度の少なくとも1つを変更する第一併用運転条件にて運転させる運転制御を、床暖房装置12に対して行ってもよい。また、運転制御部61Bは、室温及び床表面温度が快適温度範囲63S内で維持されるように、例えば、測定された室温等に基づき、空調装置13の風量、風向及び設定温度の少なくとも1つを変更する第二併用運転条件にて運転させる運転制御を、空調装置13に対して行ってもよい。なお、第一併用運転条件、及び第二併用運転条件の一方が、各部の設定を変更する運転条件となっていてもよい。
また、本実施形態では、運転制御部61Bは、床表面温度が快適温度範囲63S内で維持されるように、空調装置13の設定温度に基づき、加温部20の加温温度を設定し、当該加温温度による第一併用運転条件にて運転させる運転制御を、床暖房装置12に対して行ってもよい。加温部20の加温温度は、一例として、以下のように、空調装置13の設定温度に基づき、設定することが可能である。
ここで、居室104の室温と、加温部20が床材102を加温する温度(具体的には加温部20における温水温度)と、に基づき、下記の式(1)により、床材102の床温(具体的には床材102の床表面温度)を求めることができる。
式(1) Tf=(λ/d・Th+h・Tr)/(λ/d+h)
上記の式(1)の各要素は、以下の通りである(図6参照)。
Tf=床温[℃](床材102の表面温度)
λ=床材102の熱伝導率[W/mK]
d=床材102の厚さ[m]
Th=加温部20の温水温度[℃]
h=床材102の表面熱伝達率[W/mK]
Tr=室温[℃]
ここで、上記の式(1)は、以下の考えに基づくものである。温水マット22から床材102の床表面までの熱伝導量Q1、及び床材102の床表面から室内への熱伝達量Q2は、下記の式(2)、及び下記の式(3)により求められる(図6参照)。
式(2) Q1=λ(Th-Tf)/d
式(3) Q2=h(Tf-Tr)
定常時では、Q1とQ2は等しいため、下記の式(4)が成り立つ。
式(4) λ(Th-Tf)/d=h(Tf-Tr)
上記の式(4)のうち、λ、d、h、Tr、Thは、既知又は一般的な数値で与えられるから、床温Tfが上記の式(1)により求めることが可能となる。
なお、上記の各種の式では、室温等の温度において、以下の式(5)に基づき、単位を[℃]と[K]との間で適宜変換して計算してもよい。
式(5) T[℃]=T+273.15[K]
さらに、上記式(1)を用いることで、居室104の室温が既知となれば、快適温度範囲63Sに含まれる床温になるように、加温部20の温水温度を設定することが可能となる。居室104の室温は、空調装置13の設定温度(室温設定)とみなすことが可能である。快適温度範囲63Sでは、最も低い快適な床温が25℃である。空調装置13の設定温度は、例えば、ユーザにより入力部64にて入力操作がなされることで設定される。なお、プロセッサ61(運転制御部61B)によって、空調装置13の設定温度が、設定される構成であってもよい。
そして、本実施形態では、例えば、運転制御部61Bは、床温が25℃となるように、空調装置13の設定温度を居室104の室温として、上記式(1)に基づき、加温部20の温水温度を設定し、当該温水温度による第一併用運転条件にて運転させる運転制御を床暖房装置12に対して行う。
さらに、運転制御部61Bは、選択された運転モードに基づく、第一併用運転条件及び第二併用運転条件の各々にて運転させる運転制御を、床暖房装置12及び空調装置13の各々に対して行ってもよい。
運転モードとしては、例えば、省エネモード、足元快適モード、中間モード、空調最大モード、及びお好みモードなどが考えられる。
省エネモードでは、一例として、空調装置13の設定温度を22℃とし、床表面温度が25℃に維持される運転条件(第一併用運転条件及び第二併用運転条件)にて運転を行う運転モードである。省エネモードでは、室温及び床表面温度が、快適温度範囲63Sの左側部分の温度となるモードである。
足元快適モードでは、一例として、空調装置13の設定温度を22℃とし、床表面温度が28℃に維持される運転条件(第一併用運転条件及び第二併用運転条件)にて運転を行う運転モードである。足元快適モードでは、室温及び床表面温度が、快適温度範囲63Sの中心部分の温度となるモードである。
中間モードは、省エネモードと足元快適モードとの中間のモードであって、一例として、空調装置13の設定温度を22℃とし、床表面温度が27℃に維持される運転条件(第一併用運転条件及び第二併用運転条件)にて運転を行う運転モードである。
空調最大モードは、空調装置13の風量を最大とし、床表面温度が25℃に維持される運転条件(第一併用運転条件及び第二併用運転条件)にて運転を行う運転モードである。空調最大モードは、例えば、温風を不快と感じないユーザが、居室104をより早く暖房するモードとして用いられる。
お好みモードは、ユーザが快適と感じる環境で登録操作を行うことで、当該環境を実現する運転条件として登録されたモードである。また、ユーザの使用頻度が高い運転モードをお好みモードとして登録してもよい。
<本実施形態に係る制御処理>
次に、本実施形態に係る制御処理の一例について説明する。図7は、制御装置60によって実行される制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
本制御処理は、プロセッサ61が、ストレージ63から制御プログラム63Aを読み出し、実行することにより行なわれる。本制御処理は、一例として、プロセッサ61が、床暖房装置12及び空調装置13の少なくとも一方を運転させる運転指示を取得した場合に、実行が開始される。
プロセッサ61は、図7に示されるように、本制御処理を開始すると、取得した運転指示が、床暖房装置12と空調装置13との併用運転を行う併用運転指示であるか否かを判定する(ステップS101)。
プロセッサ61は、取得した運転指示が、併用運転指示であると判定した場合に(ステップS101:YES)、予め定められた第一併用運転条件にて運転させる運転制御を床暖房装置12に対して行い、室内機30の風向を居室104の天井108に沿った方向とする第二併用運転条件にて運転させる運転制御を空調装置13に対して行い(ステップS102)、本制御処理を終了する。
ここで、第二併用運転条件では、室内機30の風向を、第二併用運転条件による運転の開始から終了まで、居室104の天井108に沿った方向とする。また、室内機30の風向が居室104の天井108に沿った方向は、室内機30の風向が最も上方側を向く方向である。
さらに、第二併用運転条件では、第二併用運転条件による運転の開始から終了まで、室内機30のファン38の風量を弱風とする。具体的には、第二併用運転条件では、ファン38の風量を、当該風量が最も弱い1段階目、又は、当該風量が2番目に弱い2段階目とする。
また、本実施形態では、取得した運転指示が、床暖房装置12と空調装置13との併用運転を行う併用運転指示であると判定した場合に、室温及び床表面温度が、快適温度範囲63Sに到達し、到達後に快適温度範囲63S内で維持される第一併用運転条件及び第二併用運転条件の各々にて運転させる運転制御を、床暖房装置12及び空調装置13の各々に対して行う。
具体的には、本実施形態では、プロセッサ61は、床表面温度が快適温度範囲63S内で維持されるように、空調装置13の設定温度に基づき、加温部20の加温温度を設定し、当該加温温度による第一併用運転条件にて運転させる運転制御を、床暖房装置12に対して行う。
一方、プロセッサ61は、取得した運転指示が、併用運転指示ではないと判定した場合には(ステップS101:NO)、取得した運転指示が、床暖房装置12の単独運転を行う運転指示であるか否かを判定する(ステップS103)。
プロセッサ61は、取得した運転指示が、床暖房装置12の単独運転を行う運転指示であると判定した場合に(ステップS103:YES)、予め定められた床暖房単独運転条件にて運転させる運転制御を床暖房装置12に対して行い(ステップS104)、本制御処理を終了する。
プロセッサ61は、取得した運転指示が、床暖房装置12の単独運転を行う運転指示ではないと判定した場合に(ステップS103:NO)、空調装置13の単独運転を行う運転指示を取得したものとして、予め定められた空調単独運転条件にて運転させる運転制御を空調装置13に対して行い(ステップS105)、本制御処理を終了する。
<本実施形態に係る作用効果>
本実施形態では、プロセッサ61は、床暖房装置12と空調装置13との併用運転を行う併用運転指示を取得した場合に、予め定められた第一併用運転条件にて運転させる運転制御を床暖房装置12に対して行い、居室104の居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件にて運転させる運転制御を空調装置13に対して行う。
このように、居室104の居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件にて運転させる運転制御を空調装置13に対して行うため、室内機30からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。また、ユーザの体感温度の低下が抑制される。
また、本実施形態によれば、居室104の居住域における気流が0.2m/s未満の風速であったしても、床暖房装置12により居室104の床材102が温まるため、居室104全体で循環流が生じて床表面温度を含む居室104全体が床暖房装置12の単独運転よりも早く温まる。このため、省エネルギーを図ることができる。
従来では、居室104を早く温めるためには、居室104の居住域における気流が0.2m/s以上の風速となることが必要と考えられていたが、本実施形態では、床暖房装置12と空調装置13との併用運転であれば、居住域における気流が0.2m/s未満の風速であっても、居室104を十分温められることを見出した。さらに、居住域における気流を0.2m/s未満の風速とすることで、ユーザの体感温度の気流に起因する低下を抑制できるため、ユーザが快適である感じる温度範囲を低く保つことができる。
したがって、本実施形態によれば、省エネルギーと、ユーザの快適性と、を両立することができる。
また、本実施形態では、プロセッサ61は、床暖房装置12と空調装置13との併用運転を行う併用運転指示を取得した場合に、予め定められた第一併用運転条件にて運転させる運転制御を床暖房装置12に対して行い、室内機30の風向を居室104の天井108に沿った方向とする第二併用運転条件にて運転させる運転制御を空調装置13に対して行う。
このように、室内機30の風向を居室104の天井108に沿った方向とする第二併用運転条件にて運転させる運転制御を空調装置13に対して行うため、室内機30からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。
また、本実施形態によれば、室内機30の風向を居室104の天井108に沿った方向としても、床暖房装置12により居室104の床材102が温まるため、居室104全体で循環流が生じて床表面温度を含む居室104全体が床暖房装置12の単独運転よりも早く温まる。このため、省エネルギーを図ることができる。
したがって、本実施形態によれば、省エネルギーと、ユーザの快適性と、を両立することができる。
また、第二併用運転条件では、室内機30の風向を、第二併用運転条件による運転の開始から終了まで、居室104の天井108に沿った方向とする。
このため、第二併用運転条件による運転の開始から終了まで、室内機30からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。
また、室内機30の風向が居室104の天井108に沿った方向は、室内機30の風向が最も上方側を向く方向である。このため、室内機30からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。
さらに、第二併用運転条件では、第二併用運転条件による運転の開始から終了まで、室内機30のファン38の風量を弱風とする。このため、室内機30からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。また、第二併用運転条件による運転の開始から終了まで、室内機30の風量を弱風とすることで、空調装置13の消費電力を抑えられるため、省エネルギーを図ることができる。
具体的には、第二併用運転条件では、ファン38の風量を、当該風量が最も弱い1段階目、又は、当該風量が2番目に弱い2段階目とする。このため、室内機30からの気流の影響が、ユーザへ及びにくく、ユーザの快適性が向上する。また、室内機30の風量を、当該風量が最も弱い1段階目、又は、当該風量が2番目に弱い2段階目とすることで、空調装置13の消費電力を抑えられるため、省エネルギーを図ることができる。
<評価>
本実施形態に係る構成における省エネルギー及びユーザの快適性の効果に付いて評価を行った。
[実施例1]
空調装置13において、設定温度を19℃とすると共に、ルーバー39を最上位置とし、ファン38の風量を最も弱い1段階目に設定した。なお、ルーバー39の最上位置では、室内機30の風向が居室104の天井108に沿った方向であって、室内機30の風向が最も上方側を向く方向となる。また、床暖房装置12では、加温部20において、40℃の温水を6分間隔で14分間、循環させるサイクルを実施した。
[実施例2]
空調装置13において、設定温度を22℃とすると共に、ルーバー39を最上位置とし、ファン38の風量を最も弱い1段階目に設定した。なお、ルーバー39の最上位置では、室内機30の風向が居室104の天井108に沿った方向であって、室内機30の風向が最も上方側を向く方向となる。また、床暖房装置12では、加温部20において、40℃の温水を11.5分間隔で8.5分間、循環させるサイクルを実施した。
[比較例]
床暖房装置12において、設定温度を21℃とし、単独運転を行った。
[評価方法]
実施例1、2、及び比較例において、運転開始から、室温及び床表面温度が快適温度範囲63Sに到達するまでの到達時間と、運転開始から、室温及び床表面温度が快適温度範囲63Sに到達するまでの積算消費エネルギーと、を求めた。
[評価結果]
比較例では、図8に示されるように、運転開始から室温及び床表面温度が快適温度範囲63Sに到達するまでの到達時間は、約79分であった。これに対して、実施例1では、図9に示されるように、当該到達時間は、約23分であった。また、実施例2では、図10に示されるように、当該到達時間は、約20分であった。
また、比較例では、運転開始から室温及び床表面温度が快適温度範囲63Sに到達するまでの積算消費エネルギー(床暖房装置12のみの消費エネルギー)が、約87MJであった。これに対して、実施例1では、当該積算消費エネルギー(床暖房装置12及び空調装置13の消費エネルギー)が、約75MJであった。また、実施例2では、当該積算消費エネルギー(床暖房装置12及び空調装置13の消費エネルギー)が、約67MJであった。以上のように、実施例1、2では、比較例に比べ、省エネルギーにて、ユーザの快適性を得ることが可能である。
<制御処理の変形例>
本実施形態では、居室104の居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件として、室内機30の風向を居室104の天井108に沿った方向とする第二併用運転条件を用いたが、これに限られない。例えば、居室104の居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件として、室内機30の風量を弱風とする第二併用運転条件であってもよい。この条件では、室内機30の風向は、不問である。すなわち、本条件では、例えば、室内機30の風向が、下方を向く方向(例えば、ルーバー39を最下位置とする)場合や、室内機30の風向が自動調整となっている場合であってもよい。
また、本実施形態では、第二併用運転条件において、室内機30の風向を、第二併用運転条件による運転の開始から終了まで、居室104の天井108に沿った方向としていたが、これに限られない。
例えば、第二併用運転条件において、室内機30の風向を、第二併用運転条件による運転の一部の期間にて、居室104の天井108に沿った方向としてもよい。したがって、例えば、室内機30の風向を、第二併用運転条件による運転の開始から、居室104の天井108に沿った方向とし、運転の途中で、室内機30の風向を異なる方向へ変えてもよい。また、例えば、第二併用運転条件による運転の開始において、室内機30の風向を居室104の天井108に沿った方向とは異なる方向(例えば、鉛直下方)として、第二併用運転条件による運転の途中から終了まで、室内機30の風向を、居室104の天井108に沿った方向としてもよい。
また、本実施形態では、第二併用運転条件において、第二併用運転条件による運転の開始から終了まで、室内機30のファン38の風量を弱風としていたが、これに限られない。
例えば、第二併用運転条件において、室内機30の風量を、第二併用運転条件による運転の一部の期間にて、弱風としてもよい。したがって、例えば、室内機30の風量を、第二併用運転条件による運転の開始から、弱風とし、運転の途中で、室内機30の風量を、増加させてもよい。また、例えば、第二併用運転条件による運転の開始において、室内機30の風量を弱風よりも強い風量とし、第二併用運転条件による運転の途中から終了まで、室内機30の風量を弱風としてもよい。さらに、第二併用運転条件において、第二併用運転条件による運転の開始から終了まで、室内機30の風量を弱風よりも強い風量としてもよい。
また、本実施形態では、室内機30の風向が居室104の天井108に沿った方向は、室内機30の風向が最も上方側を向く方向であったが、これに限られない。室内機30の風向が居室104の天井108に沿った方向は、室内機30の風向が二番目又は三番目に高い位置を向く方向であってもよい。
また、本実施形態では、プロセッサ61は、床暖房装置12と空調装置13との併用運転を行う併用運転指示を取得した場合に、快適温度範囲63Sに基づく運転制御を、床暖房装置12及び空調装置13の各々に対して行っていたが、これに限られない。快適温度範囲63Sとは異なる温度範囲(例えば、従来の快適温度範囲63T)を用いて運転制御を行ってもよい。
<制御処理の他の変形例>
運転制御部61Bは、併用運転指示を取得した場合に、室温及び床表面温度が、快適温度範囲63S(図5参照)に到達し、到達後に快適温度範囲63S内で維持される第一併用運転条件及び第二併用運転条件の各々にて運転させる運転制御を、床暖房装置12及び空調装置13の各々に対して行っていたが、これに限られない。
ここで、空調装置13と床暖房装置12との併用運転では、床暖房装置12の単独運転とは異なり、気流が生じるため、気流の影響によって、ユーザの体感温度が低下することが考えられる。
そこで、例えば、運転制御部61Bは、取得部61Aが、居室104における居住域での風速が予め定められた速度以上となる運転条件Aによる併用運転指示を取得した場合に、図11に示されるように、室温が、室温の記設定温度範囲よりも高くなるように快適温度範囲をシフトさせた上で(破線参照)、当該運転制御を床暖房装置12及び空調装置13の各々に対して行ってもよい。
ここで、「居室104における居住域」とは、前述のように、居室104においてユーザが存在する領域であり、例えば、床面106から床上1800mmまでの領域とされる。また、「居住域での風速」は、床面106から床上1800mmまでの領域での風速、一例として、床上1100mmの高さで測定される風速とされる。上記「予め定められた速度」は、例えば、0.2m/s(秒)とされる。運転条件Aとしては、一例として、風量に関わらず、ルーバー39による風向が自動調整に設定された場合、及び、ルーバー39が5段階のうち最上位置以外の段階に設定された場合等とすることが可能である。
また、快適温度範囲のシフトは、室温及び風速に応じて、段階的に行ってもよい。例えば、予め定められた室温において、第一風速(例えば0.2m/s)の場合に、快適温度範囲を予め定められた第一温度高くシフトさせ、第一風速よりも速い第二風速(例えば0.3m/s)の場合に、快適温度範囲を第一温度より高い第二温度高くシフトさせ、第二風速よりも速い第三風速(例えば0.4m/s)の場合に、快適温度範囲を、第二温度より高い第三温度高くシフトさせるようにしてもよい。
具体的には、一例として、室温23℃において、以下のように、風速に応じて、シフト幅を変更することが可能である。
風速0.3m/sにおいて、シフト幅1.3℃
風速0.4m/sにおいて、シフト幅1.7℃
風速0.5m/sにおいて、シフト幅2.0℃
風速0.6m/sにおいて、シフト幅2.3℃
風速0.7m/sにおいて、シフト幅2.5℃
このように、快適温度範囲をシフトさせた上で、当該運転制御を床暖房装置12及び空調装置13の各々に対して行うことで、居室104における居住域での風速が予め定められた速度以上となる運転条件にて、床暖房装置12及び空調装置13を運転した場合でも、ユーザの快適性が向上する。
さらに、運転制御部61Bは、取得部61Aが、居室104における居住域での風速が予め定められた速度未満となる運転条件による併用運転指示を取得した場合に、快適温度範囲のシフトを行わず、当該運転制御を床暖房装置12及び空調装置13の各々に対して行ってもよい。
このため、居室104における居住域での風速が予め定められた速度未満となる運転条件にて、床暖房装置12及び空調装置13を運転した場合でも、ユーザの快適性が向上する。
なお、快適温度範囲の一例としては、図5に示される快適温度範囲63Sに限られず、図4に示される従来の快適温度範囲63Tを用いてもよい。
<加温部20の変形例>
本実施形態では、加温部20は、循環管26で循環する温水の加熱温度及び流量を変更することで、床材102の加温熱量を調整可能とされていたが、これに限られない。例えば、加温部20は、循環管26で循環する温水の加熱温度及び流量の一方を変更することで、床材102の加温熱量を調整する構成であってもよいし、温水の加熱温度及び流量に加えて又は替えて、その他の条件によって、床材102の加温熱量を調整する構成であってもよい。
本実施形態では、加温部20は、温水式であったが、これに限られない。加温部20としては、電気式のものであってもよい。電気式の加温部では、例えば、床材102の下方側に配置した発熱体を通電により加温する構成が考えられる。この構成では、例えば、発熱体へ通電させる電力によって、床材102の加温熱量を調整する構成とすることができる。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。前述の変形例は、適宜、複数組み合わせて構成ししてもよい。
<付記>
[態様1]
居室の上部から温風を吹き出し可能な空調装置と、床暖房装置との併用運転を行う併用運転指示を取得する取得部と、
前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、予め定められた第一併用運転条件にて運転させる運転制御を前記床暖房装置に対して行い、前記居室の居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う運転制御部と、
を備える制御装置。
[態様2]
前記空調装置は、前記居室の上部に取り付けられた室内機を有し、
前記運転制御部は、
前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記室内機の風向を前記居室の天井に沿った方向とする前記第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
態様1に記載の制御装置。
なお、態様2は、態様1を引用しない以下の制御装置であってもよい。
居室の上部に取り付けられた室内機を有する空調装置と、床暖房装置との併用運転を行う併用運転指示を取得する取得部と、
前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、予め定められた第一併用運転条件にて運転させる運転制御を前記床暖房装置に対して行い、前記室内機の風向を前記居室の天井に沿った方向とする第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う運転制御部と、
を備える制御装置。
[態様3]
前記運転制御部は、
前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記第二併用運転条件による運転の開始から前記室内機の風向を前記居室の天井に沿った方向とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
態様2に記載の制御装置。
[態様4]
前記運転制御部は、
前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記第二併用運転条件による運転の終了まで前記室内機の風向を前記居室の天井に沿った方向とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
態様2又は態様3に記載の制御装置。
[態様5]
前記運転制御部は、
前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記室内機の風向を、前記居室の天井に沿った方向として、風向の調整可能な範囲において最も上方側を向く方向とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
態様2~4のいずれか1つに記載の制御装置。
[態様6]
前記室内機は、風量の強弱を調整可能であり、
前記運転制御部は、
前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記室内機の風量を弱風とする前記第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
態様1~5のいずれか1つに記載の制御装置。
[態様7]
前記運転制御部は、
前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記第二併用運転条件による運転の開始から前記室内機の風量を弱風とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
態様6に記載の制御装置。
[態様8]
前記運転制御部は、
前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記第二併用運転条件による運転の終了まで前記室内機の風量を弱風とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
態様6又は態様7に記載の制御装置。
[態様9]
前記室内機は、風量を3段階以上に調整可能であり、
前記運転制御部は、
前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記室内機の風量を、当該風量が最も弱い1段階目、又は、当該風量が2番目に弱い2段階目とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
態様6~8のいずれか1つに記載の制御装置。
[態様10]
前記運転制御部は、
室温及び床表面温度について予め設定された設定温度範囲を快適温度範囲とし、
前記取得部が、前記居室における居住域での風速が予め定められた速度以上となる運転条件による前記併用運転指示を取得した場合に、
室温が前記設定温度範囲よりも高くなるように前記快適温度範囲をシフトさせ、
室温及び床表面温度が、当該快適温度範囲に到達し、到達後に当該快適温度範囲内で維持される前記第一併用運転条件及び前記第二併用運転条件の各々にて運転させる運転制御を、前記床暖房装置及び前記空調装置の各々に対して行う
態様1~9のいずれか1つに記載の制御装置。
[態様11]
前記運転制御部は、
前記取得部が、前記居室における居住域での風速が予め定められた速度未満となる運転条件による前記併用運転指示を取得した場合に、
前記快適温度範囲のシフトを行わず、
室温及び床表面温度が、前記併用運転の専用の快適温度範囲に到達し、到達後に当該快適温度範囲内で維持される前記第一併用運転条件及び前記第二併用運転条件の各々にて運転させる運転制御を、前記床暖房装置及び前記空調装置の各々に対して行う
態様1~10のいずれか1つに記載の制御装置。
[態様12]
前記運転制御部は、
前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、床表面温度が前記併用運転の専用の快適温度範囲内で維持されるように、前記空調装置の設定温度に基づき、前記床暖房装置が床材を加温する加温温度を設定し、当該加温温度による前記第一併用運転条件にて運転させる運転制御を、前記床暖房装置に対して行う
態様10又は態様11に記載の制御装置。
[態様13]
態様1~12のいずれか1つに記載の制御装置と、
前記制御装置によって運転制御が行われる床暖房装置及び空調装置の少なくとも一方と、
を備える暖房システム。
[態様14]
コンピュータに、
居室の上部から温風を吹き出し可能な空調装置と、床暖房装置との併用運転を行う併用運転指示を取得した場合に、予め定められた第一併用運転条件にて運転させる運転制御を前記床暖房装置に対して行い、前記居室の居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う処理
を実行させるための制御プログラム。
10 併用暖房システム
12 床暖房装置
13 空調装置
20 加温部
22 温水マット
24 加熱機
25 制御部
26 循環管
28 開閉弁
29 室温センサ
30 室内機
32 室外機
34 循環管
35 制御部
36 熱交換器
37 室温センサ
38 ファン
39 ルーバー
60 制御装置
61 プロセッサ
61A 取得部
61B 運転制御部
62 メモリ
63 ストレージ
63A 制御プログラム
63S 快適温度範囲
63T 従来の快適温度範囲
64 入力部
65 通信部
102 床材
104 居室
106 床面
108 天井
109 側壁

Claims (14)

  1. 居室の上部から温風を吹き出し可能な空調装置と、床暖房装置との併用運転を行う併用運転指示を取得する取得部と、
    前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、予め定められた第一併用運転条件にて運転させる運転制御を前記床暖房装置に対して行い、前記居室の居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う運転制御部と、
    を備える制御装置。
  2. 前記空調装置は、前記居室の上部に取り付けられた室内機を有し、
    前記運転制御部は、
    前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記室内機の風向を前記居室の天井に沿った方向とする前記第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記運転制御部は、
    前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記第二併用運転条件による運転の開始から前記室内機の風向を前記居室の天井に沿った方向とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
    請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記運転制御部は、
    前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記第二併用運転条件による運転の終了まで前記室内機の風向を前記居室の天井に沿った方向とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記運転制御部は、
    前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記室内機の風向を、前記居室の天井に沿った方向として、風向の調整可能な範囲において最も上方側を向く方向とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
    請求項2に記載の制御装置。
  6. 前記室内機は、風量の強弱を調整可能であり、
    前記運転制御部は、
    前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記室内機の風量を弱風とする前記第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
    請求項2に記載の制御装置。
  7. 前記運転制御部は、
    前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記第二併用運転条件による運転の開始から前記室内機の風量を弱風とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
    請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記運転制御部は、
    前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記第二併用運転条件による運転の終了まで前記室内機の風量を弱風とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
    請求項7に記載の制御装置。
  9. 前記室内機は、風量を3段階以上に調整可能であり、
    前記運転制御部は、
    前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、前記室内機の風量を、当該風量が最も弱い1段階目、又は、当該風量が2番目に弱い2段階目とする当該第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う
    請求項6に記載の制御装置。
  10. 前記運転制御部は、
    室温及び床表面温度について予め設定された設定温度範囲を快適温度範囲とし、
    前記取得部が、前記居室における前記居住域での風速が予め定められた速度以上となる運転条件による前記併用運転指示を取得した場合に、
    室温が前記設定温度範囲よりも高くなるように前記快適温度範囲をシフトさせ、
    室温及び床表面温度が、当該快適温度範囲に到達し、到達後に当該快適温度範囲内で維持される前記第一併用運転条件及び前記第二併用運転条件の各々にて運転させる運転制御を、前記床暖房装置及び前記空調装置の各々に対して行う
    請求項2に記載の制御装置。
  11. 前記運転制御部は、
    前記取得部が、前記居室における前記居住域での風速が予め定められた速度未満となる運転条件による前記併用運転指示を取得した場合に、
    前記快適温度範囲のシフトを行わず、
    室温及び床表面温度が、前記併用運転の専用の快適温度範囲に到達し、到達後に当該快適温度範囲内で維持される前記第一併用運転条件及び前記第二併用運転条件の各々にて運転させる運転制御を、前記床暖房装置及び前記空調装置の各々に対して行う
    請求項10に記載の制御装置。
  12. 前記運転制御部は、
    前記取得部が前記併用運転指示を取得した場合に、床表面温度が前記快適温度範囲内で維持されるように、前記空調装置の設定温度に基づき、前記床暖房装置が床材を加温する加温温度を設定し、当該加温温度による前記第一併用運転条件にて運転させる運転制御を、前記床暖房装置に対して行う
    請求項10に記載の制御装置。
  13. 請求項1~12のいずれか1項に記載の制御装置と、
    前記制御装置によって運転制御が行われる床暖房装置及び空調装置の少なくとも一方と、
    を備える暖房システム。
  14. コンピュータに、
    居室の上部から温風を吹き出し可能な空調装置と、床暖房装置との併用運転を行う併用運転指示を取得した場合に、予め定められた第一併用運転条件にて運転させる運転制御を前記床暖房装置に対して行い、前記居室の居住域における気流が0.2m/s未満の風速となる第二併用運転条件にて運転させる運転制御を前記空調装置に対して行う処理
    を実行させるための制御プログラム。
JP2022156813A 2022-09-29 2022-09-29 制御装置、暖房システム、及び制御プログラム Active JP7426453B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022156813A JP7426453B1 (ja) 2022-09-29 2022-09-29 制御装置、暖房システム、及び制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022156813A JP7426453B1 (ja) 2022-09-29 2022-09-29 制御装置、暖房システム、及び制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7426453B1 JP7426453B1 (ja) 2024-02-01
JP2024050146A true JP2024050146A (ja) 2024-04-10

Family

ID=89718121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022156813A Active JP7426453B1 (ja) 2022-09-29 2022-09-29 制御装置、暖房システム、及び制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7426453B1 (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3575288B2 (ja) 1998-08-05 2004-10-13 ダイキン工業株式会社 空気調和機の制御方法
JP2001108285A (ja) 1999-10-08 2001-04-20 Sanyo Electric Co Ltd 暖房システム
JP3702855B2 (ja) 2001-09-28 2005-10-05 三菱電機株式会社 ヒートポンプ床暖房空調装置
JP2003120945A (ja) 2001-10-11 2003-04-23 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
JP2004036940A (ja) 2002-07-01 2004-02-05 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機
JP2009109025A (ja) 2007-10-26 2009-05-21 Fujitsu General Ltd 空気調和機用リモコン
JP5585556B2 (ja) 2011-08-30 2014-09-10 三菱電機株式会社 空気調和機
JP5403078B2 (ja) 2012-01-16 2014-01-29 ダイキン工業株式会社 空気調和機
JP2014005991A (ja) 2012-06-25 2014-01-16 Panasonic Corp 空気調和機
JP2014016132A (ja) 2012-07-11 2014-01-30 Panasonic Corp 空気調和機
JP5544580B1 (ja) 2013-07-26 2014-07-09 株式会社 エコファクトリー 空気調和装置及び空気調和装置の運転方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7426453B1 (ja) 2024-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8770492B2 (en) Air conditioner and controlling method thereof
KR101090170B1 (ko) 공조 제어 시스템 및 이에 이용하는 급기 전환 컨트롤러, 공조 제어 방법
CN112762580B (zh) 空调系统的控制方法
CN112762579B (zh) 空调系统的控制方法
JP2021152416A (ja) 空調制御装置、空調制御方法、及び空調制御システム
JP6906302B2 (ja) 空気調和システム
JP2017198393A (ja) 制御装置、空調システム、制御方法、及び、プログラム
JP2016205672A (ja) 空調床暖房システム
JP2010181078A (ja) 空調制御装置
US11365899B2 (en) Personal workspace air supply and comfort conditioning unit
JP4985018B2 (ja) 放射冷暖房システム
JP6219107B2 (ja) 空調方法及び当該空調方法において使用する空調システム
JP2024050146A (ja) 制御装置、暖房システム、及び制御プログラム
JPH1151445A (ja) 輻射式空調システム
KR101236170B1 (ko) 실별 바닥복사 및 공조 통합 제어 시스템
JP2010190480A (ja) 空調制御システムおよびこれに利用する給気切替コントローラ、空調制御方法
JP2000104978A (ja) 空気調和機
JP5616703B2 (ja) 暖房システム
JP2006177646A (ja) 建物内温度調節システム及びこれを用いた建物
JPH102596A (ja) 空気調和装置
JP2017180940A (ja) 空気調和機
JP5371723B2 (ja) 空調システム
JP2000161685A (ja) 温風式床暖房システム
JP2008304129A (ja) 放射冷暖房システム
JP2021032459A (ja) 空調システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220929

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20220929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230517

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230808

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231031

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20231109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7426453

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150