JP2024048788A - 半導体モジュール及び半導体モジュールの製造方法 - Google Patents

半導体モジュール及び半導体モジュールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性が高く、品質に優れた半導体モジュールを実現する。【解決手段】半導体モジュール1は、第1面10aを有するベース板10と、第1面10aに配置され、枠状の外周壁21とそこから内側に張り出した張り出し部22とを有する樹脂ケース20と、外周壁21の内側の第1面10aに配置された積層体30と、張り出し部22の、第1面10a側とは反対側の第2面22aに配置された接合部52と、積層体30と接合部52とを接続するワイヤ40と、を備える。張り出し部22の第2面22a及びそこに配置される接合部52は、張り出し部22の、外周壁21から張り出す方向D1の先端22b側よりも、外周壁21側(縁部22c側)の方が、ベース板10の第1面10aに近くなるように傾斜している。外周壁21の内側が、第1樹脂110で被覆され、更に第2樹脂120で封止される。【選択図】図5

Description

本発明は、半導体モジュール及び半導体モジュールの製造方法に関する。
発熱素子及びその両面に設けられた放熱板等と、それらをモールドする樹脂とを備えた半導体装置において、発熱素子及び放熱板等と樹脂との間に、樹脂の密着性を高めるポリアミド樹脂を設ける技術が知られている(特許文献1)。更に、この半導体装置において、放熱板の内面に発熱素子を囲むリング状の突起若しくは溝部又はリング状部材を設け、発熱素子等の端部にポリアミド樹脂の厚い部分ができないようにする技術が知られている(特許文献1)。このほか、ポリアミド樹脂に絶縁性を有するフィラーを混合する、或いは放熱板の内面にメッシュを配設することで、ポリアミド樹脂の剛性を高めたり乾燥時の収縮を抑えたりする技術が知られている(特許文献1)。
また、電子回路組立体と、電子回路組立体を固定するベースと、電子回路組立体を電気的に接続したリード端子とを、モールド樹脂で封止した電子回路装置において、電子回路組立体の回路基板を、接着剤でベースに接着固定する技術が知られている(特許文献2)。更に、この電子回路装置において、回路基板の接着側面に、ソルダレジストにより放射状に凹凸のスリットパターンを回路基板の端部まで連続して形成し、接着剤が均一に濡れ広がるような流路を設ける技術が知られている(特許文献2)。
また、絶縁基板の一面に半田を介して固着された半導体チップ及びその表面に接続されたワイヤを含む収納部品と、その表面を覆う比較的軟らかい被覆樹脂と、これらの部品を収納するケースと、被覆樹脂の上に充填され当該被覆樹脂よりも硬い封止樹脂とを備えた半導体パワーモジュールが知られている(特許文献3)。この半導体パワーモジュールに関し、被覆樹脂をポリイミド系又はポリアミドイミド系の樹脂で形成する技術、封止樹脂をエポキシ系樹脂で形成する技術が知られている(特許文献3)。更に、この半導体パワーモジュールに関し、絶縁基板の他面に固着されるベース基板の当該絶縁基板の外側に溝を形成する技術、絶縁基板の一面に設けられ半導体チップが半田で固着される導電部の当該半導体チップの外側に溝を形成する技術が知られている(特許文献3)。
特開2003-124406号公報 特開2013-68235号公報 特開2006-32617号公報
ところで、半導体モジュールとして、次のような構成を有するものが知られている。即ち、ベース板と、その上に配置される樹脂ケースであって枠状の外周壁とその外周壁の一部から内側に張り出した張り出し部とを有する樹脂ケースと、樹脂ケースの外周壁内側のベース板上に配置された積層体であって絶縁回路基板と半導体チップとの積層体と、樹脂ケースの張り出し部のベース板側とは反対の面側に配置された接合部と、張り出し部の接合部と積層体とを接続するワイヤとを備えた半導体モジュールが知られている。一般に、このような構成を有する半導体モジュールでは、樹脂ケースの外周壁内側に、積層体、樹脂ケースの張り出し部とそこに配置される接合部、及びその接合部と積層体とを接続するワイヤ等を封止するための樹脂(「封止樹脂」とも言う)が設けられる。
封止樹脂を設ける際には、その密着力を高めて剥離を抑えるため、予め、上記のような絶縁回路基板と半導体チップとの積層体、樹脂ケースの張り出し部とそこに配置される接合部、及びその接合部と積層体とを接続するワイヤ等を、ポリアミド樹脂等の樹脂(「被覆樹脂」とも言う)で被覆することが行われる場合がある。しかし、この場合、被覆樹脂の被覆に用いる方法や、樹脂ケースの外周壁から張り出す張り出し部の形状等によっては、張り出し部の一部、例えば、張り出し部の外周壁近傍に、被覆樹脂による被覆漏れが生じることがあった。被覆樹脂による被覆漏れが生じると、封止樹脂の密着力低下による剥離が生じ易くなる可能性があり、半導体モジュールの信頼性の低下、品質の低下を招く恐れがある。
1つの側面では、本発明は、信頼性が高く、品質に優れた半導体モジュールを実現することを目的とする。
1つの態様では、第1面を有するベース板と、前記第1面に配置され、枠状の外周壁と、前記外周壁から内側に張り出した張り出し部とを有する樹脂ケースと、前記外周壁の内側の前記第1面に配置された積層体と、前記張り出し部の、前記第1面側とは反対側の第2面に配置された接合部と、前記積層体と前記接合部とを接続するワイヤと、を備え、前記第2面及び前記接合部は、前記張り出し部の、前記外周壁から張り出す方向の先端側よりも、前記外周壁側の方が、前記第1面に近くなるように傾斜している、半導体モジュールが提供される。
また、1つの態様では、第1面を有するベース板と、前記第1面に配置され、枠状の外周壁と、前記外周壁から内側に張り出した張り出し部とを有する樹脂ケースと、前記外周壁の内側の前記第1面に配置された積層体と、前記張り出し部の、前記第1面側とは反対側の第2面に配置された接合部と、前記積層体と前記接合部とを接続するワイヤと、を備え、前記第2面及び前記接合部は、前記張り出し部の、前記外周壁から張り出す方向の先端側よりも、前記外周壁側の方が、前記第1面に近くなるように傾斜している、構造体を準備する工程と、前記積層体、前記第2面、前記接合部及び前記ワイヤの表面を前記表面に沿って被覆する第1樹脂を形成する工程と、を備える半導体モジュールの製造方法が提供される。
1つの側面では、信頼性が高く、品質に優れた半導体モジュールを実現することが可能になる。
第1実施形態に係る半導体モジュールの回路図の一例である。 第1実施形態に係る半導体モジュールの一例について説明する図(その1)である。 第1実施形態に係る半導体モジュールの一例について説明する図(その2)である。 第1実施形態に係る半導体モジュールの一例について説明する図(その3)である。 第1実施形態に係る半導体モジュールの一構成例について説明する図である。 第1実施形態に係る第1樹脂の形成方法の一例について説明する図である。 第1実施形態に係る第1樹脂の被覆の様子について説明する図である。 傾斜が設けられていない場合の第1樹脂の被覆の様子について説明する図である。 傾斜の有無による第1樹脂の被覆状態の違いについて説明する図である。 第2実施形態に係る半導体モジュールの一例について説明する図である。 第3実施形態に係る半導体モジュールの一例について説明する図である。
[第1実施形態]
図1は第1実施形態に係る半導体モジュールの回路図の一例である。
図1には、U相、V相、W相の三相電圧形のインバータ回路を構成する半導体モジュール1の回路図を示している。
半導体モジュール1は、直列接続された半導体チップ2及び半導体チップ3の組を含む。ここで、半導体チップ2及び半導体チップ3にはそれぞれ、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)といったスイッチ素子が用いられる。半導体チップ2及び半導体チップ3に用いられるスイッチ素子にはそれぞれ、FWD(Free Wheeling Diode)やSBD(Schottky Barrier Diode)といったダイオード素子が接続されてもよい。図1の例では、半導体チップ2として、IGBT2aとFWD2bとが接続されたRC(Reverse Conducting)-IGBTが用いられ、半導体チップ3として、IGBT3aとFWD3bとが接続されたRC-IGBTが用いられている。
半導体チップ2では、IGBT2aのコレクタCとFWD2bのカソードKとが接続され、IGBT2aのエミッタEとFWD2bのアノードAとが接続される。半導体チップ3では、IGBT3aのコレクタCとFWD3bのカソードKとが接続され、IGBT3aのエミッタEとFWD3bのアノードAとが接続される。半導体チップ2のIGBT2aのエミッタEと、半導体チップ3のIGBT3aのコレクタCとが接続され、半導体チップ2と半導体チップ3とが直列接続される。IGBT2a及びIGBT3aのゲートGはそれぞれ、ゲート端子G1及びゲート端子G2と接続される。IGBT2a及びIGBT3aのエミッタEはそれぞれ、センスエミッタ端子E1及びセンスエミッタ端子E2と接続される。
半導体チップ2は、インバータ回路を構成する半導体モジュール1の上アームを構成する。半導体チップ3は、インバータ回路を構成する半導体モジュール1の下アームを構成する。半導体チップ2のコレクタCは、高電位側電源電圧が入力される正極(P)端子と接続される。半導体チップ3のエミッタEは、低電位側電源電圧が入力される負極(N)端子と接続される。直列接続された半導体チップ2と半導体チップ3との間の接続ノードは、出力電流が出力される出力(OUT)端子と接続される。
尚、上アームを構成する半導体チップ2は、一組のIGBT2aとFWD2bとを含むものに限らず、一組のIGBT2aとFWD2bとを含むものが複数組並列接続されたものであってもよい。下アームを構成する半導体チップ3は、一組のIGBT3aとFWD3bとを含むものに限らず、一組のIGBT3aとFWD3bとを含むものが複数組並列接続されたものであってもよい。
直列接続された半導体チップ2及び半導体チップ3の組が3つ、PN端子間において互いに並列接続され、図1に示すような三相電圧形のインバータ回路が実現される。直列接続された半導体チップ2及び半導体チップ3の各組のOUT端子がそれぞれ、インバータ回路を構成する半導体モジュール1におけるU相、V相、W相の各出力ノードに相当し、モータ等の負荷4と接続される。
尚、ここでは、半導体チップ2及び半導体チップ3として、RC-IGBTを例示した。このほか、半導体チップ2及び半導体チップ3として、RB(Reverse Blocking)-IGBTを用いてもよい。また、ここでは、IGBT2aとFWD2bとを含む半導体チップ2、及びIGBT3aとFWD3bとを含む半導体チップ3を例示した。このほか、IGBT2a及びIGBT3aに代えて、MOSFET等の他のスイッチ素子を用いてもよく、FWD2b及びFWD3bに代えて、SBD等の他のダイオード素子を用いてもよい。
続いて、半導体モジュール1の一形態について説明する。
図2から図4は第1実施形態に係る半導体モジュールの一例について説明する図である。図2及び図3には第1実施形態に係る半導体モジュールの一例の要部斜視図を模式的に示している。図4には第1実施形態に係る半導体モジュールの一例の要部断面図を模式的に示している。尚、図3は図2のIII-III線に沿って切断した半導体モジュールの要部斜視図である。図4は図3のワイヤボンディング部付近の拡大断面図である。
図2から図4に示す半導体モジュール1は、上記図1に示したような三相電圧形のインバータ回路を実現する、いわゆる6in1タイプの半導体モジュールの一例である。半導体モジュール1は、ベース板10、樹脂ケース20、積層体30、ワイヤ40及び端子50を備える。積層体30は、絶縁回路基板31とそれに積層された少なくとも1つの半導体チップ32とを含む。半導体モジュール1は更に、P端子60、N端子70及びOUT端子80を備える。図3及び図4に示すように、半導体モジュール1の樹脂ケース20の内側には、封止樹脂120が設けられる。ここでは、封止樹脂120を、「第2樹脂120」とも言う。尚、図2では便宜上、封止樹脂である第2樹脂120の図示を省略している。また、図2から図4に示すように、半導体モジュール1のベース板10の、樹脂ケース20等が配置される側とは反対側には、冷却器200が設けられる。
半導体モジュール1のベース板10には、熱伝導性を有する各種材料を用いることができる。例えば、ベース板10には、銅、アルミニウム等の金属材料が用いられる。図3及び図4に示すように、ベース板10の、樹脂ケース20等が配置される側とは反対側には、冷却フィン11が設けられる。ここでは冷却フィン11の一例として、複数本のピンフィンを図示している。尚、ベース板10には、冷却フィン11として、このようなピンフィンに限らず、ブレードフィンやコルゲートフィン等が設けられてもよい。一例として、ベース板10は、冷却器200の蓋としての機能を有する。ベース板10は、冷却フィン11が設けられる側が冷却器200と対向するように配置される。図3及び図4に示すようなベース板10と冷却器200との間の空間内、即ち、冷却フィン11が位置する空間内に、液体又は気体の冷媒が流通される。流通される冷媒により、ベース板10の、冷却フィン11が設けられる側とは反対側の上面10aに配置される積層体30、即ち、絶縁回路基板31と少なくとも1つの半導体チップ32との積層体30が、冷却される。ここでは、ベース板10の上面10aを、「第1面10a」とも言う。
半導体モジュール1の樹脂ケース20は、図2から図4に示すように、ベース板10の上面である第1面10aに配置される。例えば、樹脂ケース20は、ベース板10の第1面10aに、接着剤を介して接着されて固定される。樹脂ケース20は、ベース板10に、ボルト等を用いて締結されて固定されてもよい。樹脂ケース20には、各種樹脂材料を用いることができる。例えば、樹脂ケース20には、PPS(Poly Phenylene Sulfide)樹脂が用いられる。樹脂ケース20は、枠状の外周壁21と、外周壁21(その内壁面21a)から内側に張り出した張り出し部22とを有する。図2には一例として、枠状の外周壁21の一辺における6箇所から内側に張り出した6つの張り出し部22を図示している。尚、樹脂ケース20は、外周壁21で囲まれた内部空間を覆う蓋部を更に有していてもよい。
各張り出し部22の、ベース板10の第1面10a側とは反対側の上面22aには、ワイヤ40が接合される接合部52が配置される。ここでは、各張り出し部22の、接合部52が配置される上面22aを、「第2面22a」とも言う。図2には一例として、1つの張り出し部22の第2面22aにつき、5つの接合部52が1列に並んで配置された形態を図示している。張り出し部22の第2面22aは、外周壁21の内壁面21aと連続する。張り出し部22の第2面22aに配置される接合部52は、例えば、ワイヤ40が接合される面が、張り出し部22の第2面22aと同一平面内に位置するように設けられる。張り出し部22の第2面22a及びそこに配置される接合部52は、図3及び図4に示すように、張り出し部22の、外周壁21の内壁面21aから内側に張り出す方向D1の先端22b側よりも、外周壁21の内壁面21a側(張り出す方向D1の根元側)である縁部22c側の方が、ベース板10の第1面10aに近くなるように傾斜している。尚、この点の詳細については後述する。
張り出し部22の第2面22aに配置される各接合部52は、樹脂ケース20に設けられる端子50の一部である。各端子50は、その一端部(外部接続部51)及びそれとは反対側の他端部(接合部52)が露出するように、樹脂ケース20に設けられる。例えば、端子50は、インサート成形によって、その一端部及び他端部が露出するように、樹脂ケース20に設けられる。各端子50の一端部は、樹脂ケース20の外周壁21の上端から突出して外部との接続、例えば、回路基板等との接続に用いられる外部接続部51として機能する。各端子50の他端部は、樹脂ケース20の張り出し部22の第2面22aに配置され、ワイヤ40が接合される接合部52として機能する。接合部52が配置される張り出し部22は、端子台とも称される。
樹脂ケース20には、端子50のほか、P端子60、N端子70、OUT端子80が設けられる。P端子60、N端子70及びOUT端子80はそれぞれ、一部が外周壁21から露出し、他部が外周壁21の内側に延在するように、樹脂ケース20に設けられる。例えば、P端子60、N端子70及びOUT端子80は、インサート成形によって、樹脂ケース20に設けられる。
このほか、樹脂ケース20には、ボルト等を用いて樹脂ケース20をベース板10及び冷却器200に対して締結するための孔23が、外周壁21の角部や辺部の複数箇所に設けられる。
半導体モジュール1の積層体30は、絶縁回路基板31とそれに積層された少なくとも1つの半導体チップ32とを含む。積層体30は、図2から図4に示すように、樹脂ケース20の外周壁21の内側の、ベース板10の第1面10aに、配置される。積層体30(その絶縁回路基板31)は、半田や焼結材等の接合材料90(図4)を介して、ベース板10の第1面10aに接合される。図2には一例として、外周壁21の内側の第1面10aに、3つの積層体30が搭載された形態を図示している。
各積層体30は、図2から図4に示すように、絶縁回路基板31、及び絶縁回路基板31に搭載された半導体チップ32群を含む。絶縁回路基板31は、絶縁基板31a、並びに絶縁基板31aの両面にそれぞれ設けられた導電層31b及び導電層31cを有する。絶縁基板31aには、アルミナ、アルミナを主成分とする複合セラミックス、窒化アルミニウム、窒化珪素等の基板が用いられる。導電層31b及び導電層31cには、銅等の導電材料が用いられる。絶縁回路基板31には、例えば、DCB(Direct Copper Bonding)基板が用いられる。絶縁回路基板31には、AMB(Active Metal Brazed)基板等の他の基板が用いられてもよい。絶縁基板31aの一方の面側の導電層31bは、所定のパターン形状となるように設けられる。絶縁基板31aの一方の面側に設けられる導電層31b上に、半導体チップ32群が搭載される。各半導体チップ32には、IGBTやMOSFETといったスイッチ素子が用いられる。例えば、各半導体チップ32には、FWDやSBDといったダイオード素子が集積される。
各積層体30の、絶縁回路基板31に搭載される半導体チップ32群には、インバータ回路の上アームを構成するものと、インバータ回路の下アームを構成するものとが含まれる。ここでは、上アームを構成する半導体チップ32を、「半導体チップ32x」とも言い、下アームを構成する半導体チップ32を、「半導体チップ32y」とも言う。尚、上アームの半導体チップ32xは、上記図1に示したインバータ回路の上アームの半導体チップ2に相当する。下アームの半導体チップ32yは、上記図1に示したインバータ回路の下アームの半導体チップ3に相当する。半導体チップ32群に含まれる上アームの半導体チップ32x及び下アームの半導体チップ32yの各々は、一方の面側にコレクタ電極が設けられ、他方の面側にエミッタ電極及びゲート電極が設けられた構成を有する。
上アームの半導体チップ32x及び下アームの半導体チップ32yは、各々の一面に設けられるコレクタ電極が、絶縁回路基板31に互いに分離されたパターンとして設けられた導電層31bにそれぞれ、半田や焼結材等の接合材料91(図4)を介して接合される。上アームの半導体チップ32xのコレクタ電極が接合される導電層31bには、導電ブロック92を介して、P端子60が接続される。上アームの半導体チップ32xのエミッタ電極は、クリップ等の接続部材93を介して、下アームの半導体チップ32yのコレクタ電極が接合される導電層31bと接続される。下アームの半導体チップ32yのエミッタ電極は、クリップ等の接続部材94及び導電ブロック95を介して、N端子70と接続される。下アームの半導体チップ32yのコレクタ電極が接合される導電層31b(上アームの半導体チップ32xのエミッタ電極が接続部材93を介して接続される導電層31b)には、導電ブロック96を介して、OUT端子80が接続される。尚、P端子60、N端子70及びOUT端子80はそれぞれ、上記図1に示したインバータ回路のP端子、N端子及びOUT端子に相当する。
上アームの半導体チップ32xの一面に設けられるゲート電極及びエミッタ電極と、樹脂ケース20の張り出し部22の第2面22aに配置される接合部52(端子50の一部)とが、複数本のワイヤ40を介して接続される。ここでは、上アームの半導体チップ32xのゲート電極及びエミッタ電極と、張り出し部22の接合部52とを接続するワイヤ40を、「ワイヤ40x」とも言う。尚、上アームの半導体チップ32xと接続される端子50(その接合部52)群のうち、ワイヤ40xを介して上アームの半導体チップ32xのゲート電極と接続される端子50が、上記図1に示したインバータ回路のゲート端子G1に相当する。上アームの半導体チップ32xと接続される端子50(その接合部52)群のうち、ワイヤ40xを介して上アームの半導体チップ32xのエミッタ電極と接続される端子50が、上記図1に示したインバータ回路のセンスエミッタ端子E1に相当する。
下アームの半導体チップ32yの一面に設けられるゲート電極及びエミッタ電極と、樹脂ケース20の張り出し部22の第2面22aに配置される接合部52(端子50の一部)とが、複数本のワイヤ40を介して接続される。ここでは、下アームの半導体チップ32yのゲート電極及びエミッタ電極と、張り出し部22の接合部52とを接続するワイヤ40を、「ワイヤ40y」とも言う。尚、下アームの半導体チップ32yと接続される端子50(その接合部52)群のうち、ワイヤ40yを介して下アームの半導体チップ32yのゲート電極と接続される端子50が、上記図1に示したインバータ回路のゲート端子G2に相当する。下アームの半導体チップ32yと接続される端子50(その接合部52)群のうち、ワイヤ40yを介して下アームの半導体チップ32yのエミッタ電極と接続される端子50が、上記図1に示したインバータ回路のセンスエミッタ端子E2に相当する。
図2から図4に示す半導体モジュール1では、3つの積層体30の各々について、半導体チップ32群(半導体チップ32x及び半導体チップ32y)と絶縁回路基板31、半導体チップ32群同士、並びにそれらと端子50、P端子60、N端子70及びOUT端子80とが、上記のようにして電気的に接続されることで、上記図1に示したようなインバータ回路が実現される。尚、積層体30には、絶縁回路基板31及び半導体チップ32群のほか、それら及びそれらとP端子60、N端子70及びOUT端子80を電気的に接続してインバータ回路を実現するための接合部材90、91、導電ブロック92、95、96、及び接続部材93、94等が含まれ得る。
図3及び図4に示すように、樹脂ケース20の外周壁21の内側に搭載され、所定の電気的な接続が行われた積層体30等を封止するように、封止樹脂である第2樹脂120が設けられる。第2樹脂120には、例えば、エポキシ樹脂やフェノール樹脂等の樹脂材料、シリコーン等のゲル材料が用いられる。第2樹脂120には、シリカ等の絶縁性のフィラーが含有されてもよい。第2樹脂120には、複数種の材料が用いられてもよく、例えば、下層にバッファコート材としてシリコーン等のゲル材料を設け、その上層にエポキシ樹脂等の樹脂材料を設けるような積層構造とすることもできる。
上記のような構成を有する半導体モジュール1の、樹脂ケース20が備える張り出し部22及びそれに配置される接合部52について、更に説明する。
図3及び図4に示すように、張り出し部22の第2面22aとそこに配置される接合部52とは、張り出し部22の、外周壁21の内壁面21aから内側に張り出す方向D1の先端22b側よりも、外周壁21の内壁面21a側(方向D1の根元側)、即ち、縁部22c側の方が、ベース板10の第1面10aに近くなるように傾斜している。このように傾斜した張り出し部22の第2面22aに配置される傾斜した接合部52に、ベース板10の第1面10aに接合材料90を介して搭載された積層体30が、ワイヤ40で接続される。樹脂ケース20の外周壁21の内側の積層体30等、並びに、外周壁21の内壁面21aから張り出す張り出し部22、その第2面22aとそこに配置される接合部52、積層体30と接合部52とを接続するワイヤ40が、封止樹脂である第2樹脂120で封止される。第2樹脂120で封止されることで、外周壁21の内側の積層体30等が衝撃や外気から保護される。
ところで、半導体モジュール1では、半導体、金属、樹脂等、熱膨張係数の異なる各種材料が用いられている。そのため、半導体モジュール1に対し、その試験時や実使用時に熱サイクルが加えられた際には、熱膨張係数の違いに起因して、異種材料間の接合部位に熱応力が発生し得る。樹脂封止型の半導体モジュール1では、このような熱応力に起因して、封止樹脂である第2樹脂120の剥離が発生することが起こり得る。第2樹脂120の剥離は、第2樹脂120の保護機能を低下させ、半導体モジュール1の信頼性の低下、品質の低下を引き起こす恐れがある。
このような第2樹脂120の剥離を抑えるための手法の1つとして、次のような手法がある。即ち、第2樹脂120による封止前に予め、第2樹脂120よりも柔らかく且つ第2樹脂120との密着性が良好な樹脂材料、例えば、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂又はポリアミドイミド樹脂で、樹脂ケース20の外周壁21の内側の積層体30等の表面を被覆し、そのうえで第2樹脂120による封止を行う手法である。尚、第1樹脂110及び第2樹脂120の硬軟及び密着性は、硬化状態の第1樹脂110及び第2樹脂120についてのものを言う。
図5は第1実施形態に係る半導体モジュールの一構成例について説明する図である。図5には第1実施形態に係る半導体モジュールの一構成例の要部断面図を模式的に示している。
図5に示すように、半導体モジュール1では、ベース板10の第1面10aに、樹脂ケース20が配置され、その樹脂ケース20の外周壁21の内側に、積層体30等が配置される。
樹脂ケース20は、図5に示すように、外周壁21及びその内壁面21aから内側に張り出した張り出し部22を含む。外周壁21には、端子50が設けられる。端子50の一端部は、外周壁21の上端から突出し、外部接続部51として機能する。端子50の他端部は、張り出し部22の上面である第2面22aから露出し、ワイヤ40が接合される接合部52として機能する。張り出し部22の第2面22aと、接合部52のワイヤ40が接合される面とは、同一平面内に位置する。張り出し部22の第2面22a及びそこに配置される接合部52は、張り出し部22の先端22b側から外周壁21の内壁面21a側である縁部22c側に向かって低くなるように、即ち、ベース板10の第1面10aに近付くように、傾斜している。
積層体30は、図5に示すように、絶縁回路基板31及びその上に搭載された半導体チップ32を含む。半導体チップ32は、絶縁回路基板31における絶縁基板31aの一方の面に設けられた導電層31b上に、接合材料91を介して接合される。積層体30は、絶縁回路基板31における絶縁基板31aの他方の面に設けられた導電層31c側が、接合材料90を介してベース板10の第1面10aに接合される。積層体30の半導体チップ32が、張り出し部22の第2面22aに配置される接合部52に、ワイヤ40で接続される。
図5に示すように、半導体モジュール1では、ベース板10上に搭載された積層体30、樹脂ケース20の張り出し部22、その第2面22aとそこに配置される接合部52、及び積層体30と接合部52とを接続するワイヤ40の表面が、被覆樹脂110で被覆される。ここでは、被覆樹脂110を、「第1樹脂110」とも言う。被覆樹脂である第1樹脂110には、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂といった比較的柔らかい樹脂であって、封止樹脂である第2樹脂120との密着性が良好な樹脂が用いられる。第1樹脂110は、積層体30、樹脂ケース20の張り出し部22、その第2面22aとそこに配置される接合部52、及び積層体30と接合部52とを接続するワイヤ40の表面を、所定の膜厚で、当該表面に沿って、被覆する。積層体30、樹脂ケース20の張り出し部22、その第2面22aとそこに配置される接合部52、及び積層体30と接合部52とを接続するワイヤ40の表面は、比較的薄く且つ均一な膜厚の第1樹脂110で被覆されることが好ましい。例えば、第1樹脂110の膜厚は、5μm程度に設定される。
表面が第1樹脂110で被覆された積層体30、樹脂ケース20の張り出し部22、その第2面22aとそこに配置される接合部52、及び積層体30と接合部52とを接続するワイヤ40が、封止樹脂である第2樹脂120で封止される。このように第2樹脂120による封止前に予め、所定の材料を用いた第1樹脂110が所定の膜厚で設けられることで、第2樹脂120の密着性が高められる。尚、第1樹脂110の膜厚が薄すぎると、第2樹脂120の密着性を高める効果が十分に得られなくなる恐れがある。また、第1樹脂110の膜厚が厚すぎると、熱応力に起因した第1樹脂110の歪みによって第2樹脂120の剥離が発生してしまう恐れがある。第2樹脂120による封止前に、所定の材料を用いた所定の膜厚の第1樹脂110が設けられ、第2樹脂120の密着性が高められることで、半導体モジュール1の熱サイクル時に発生する熱応力に起因した第2樹脂120の剥離が効果的に抑えられるようになる。これにより、積層体30及びこれと張り出し部22の接合部52とを接続するワイヤ40等が、第2樹脂120によって効果的に保護される。従って、信頼性が高く、品質に優れた半導体モジュール1が実現される。
被覆樹脂である第1樹脂110は、例えば、封止樹脂である第2樹脂120による封止前に、樹脂ケース20の外周壁21の内側の領域に、スプレーにより塗布されることで、形成される。
図6は第1実施形態に係る第1樹脂の形成方法の一例について説明する図である。図6には第1実施形態に係る第1樹脂形成工程の一例の要部断面図を模式的に示している。
まず、図6に示すような、半導体モジュール1の基本構造である構造体1a(半導体モジュールの一形態)、即ち、ベース板10上に樹脂ケース20及び積層体30が搭載され、樹脂ケース20の張り出し部22の第2面22aに配置される接合部52と積層体30とがワイヤ40で接続された構造体1aが準備される。
次いで、図6に示すように、準備された構造体1aの、樹脂ケース20の外周壁21の内壁面21aを部分的に覆うように、マスク300が配置される。マスク300は、外周壁21の内側に設けられる部位の下端300aが、張り出し部22の第2面22aから一定の高さとなるように、配置される。そして、このように外周壁21の内壁面21aがマスク300で部分的に覆われた状態から、スプレーノズル310が用いられ、外周壁21の内側の領域に対して第1樹脂110がスプレーされる。スプレーノズル310からスプレーされる第1樹脂110としては、流動性を有するものが準備される。スプレーノズル310からスプレーされる、流動性を有する第1樹脂110には、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂といった主剤となる成分のほか、溶媒、硬化剤といった他の成分が含有され得る。
スプレーノズル310は、外周壁21の内側の領域を全体的に走査される(図6に太矢印で模式的に図示)。但し、スプレーノズル310は、外周壁21の内壁面21aの近傍では、マスク300よりも更に内側であって、マスク300との接触や衝突を回避できるような一定のクリアランスを確保した位置を、走査される。走査されるスプレーノズル310から、流動性を有する第1樹脂110がスプレーされることで、外周壁21の内側の領域に、第1樹脂110が塗布される。スプレーによる塗布後、第1樹脂110は、加熱や光照射等、第1樹脂110に用いられる材料に応じた所定の手段で乾燥及び硬化される。これにより、外周壁21の内側の積層体30、張り出し部22、その第2面22aとそこに配置される接合部52、及び積層体30と接合部52とを接続するワイヤ40のそれらの表面が、第1樹脂110で被覆されるようになる。
ここで、張り出し部22の第2面22a及びそこに配置される接合部52の、第1樹脂110による被覆について、図7を参照して説明する。
図7は第1実施形態に係る第1樹脂の被覆の様子について説明する図である。図7(A)及び図7(B)には第1実施形態に係る樹脂ケースの張り出し部及びそこに配置される接合部の付近の要部断面図を模式的に示している。図7(A)には第1樹脂のスプレー時の様子の一例を模式的に示し、図7(B)には第1樹脂のスプレー後の様子の一例を模式的に示している。
第1樹脂110の形成では、図7(A)に示すように、樹脂ケース20の外周壁21の内側に、その内壁面21aに沿ってマスク300が設けられる。そして、そのマスク300よりも更に内側であって、マスク300との接触や衝突を回避できるような一定のクリアランスを確保した位置を、スプレーノズル310が走査される。このような位置を走査されるスプレーノズル310から、流動性を有する第1樹脂110がスプレーされる。
第1樹脂110は、用いるスプレーノズル310によって規定されるスプレー範囲(例えばスプレー径)にスプレーされる。但し、外周壁21の内壁面21aの近傍では、それに沿って設けられるマスク300から更に一定のクリアランスを確保した位置を、スプレーノズル310が走査される。このような位置に設定されるスプレーノズル310から第1樹脂110がスプレーされる。そのため、図7(A)に示すように、張り出し部22の第2面22a及びそこに配置される接合部52のうち、外周壁21の内壁面21aの近傍の領域320であって、第2面22a及び接合部52の内壁面21a側の縁部22cを含む領域320が、スプレーノズル310のスプレー範囲から外れ、そのような領域320に第1樹脂110が直接スプレーされないことが起こり得る。
これに対し、半導体モジュール1の基本構造である構造体1aでは、図7(A)に示すように、張り出し部22の第2面22aとそこに配置される接合部52が、張り出し部22の張り出す方向D1の先端22b側よりも、外周壁21の内壁面21a側、即ち、縁部22c側の方が低くなるように、傾斜している。そのため、スプレーノズル310によるスプレー時に、外周壁21の内壁面21aの近傍の領域320に第1樹脂110が直接スプレーされなかったとしても、図7(A)に太矢印で示すように、流動性を有する第1樹脂110が、スプレーされた先端22b側の領域から、傾斜した第2面22a及び接合部52の上を、重力によって流下するようになる。その結果、スプレーノズル310によるスプレー後には、図7(B)に示すように、張り出し部22の第2面22a及びそこに配置される接合部52が、外周壁21の内壁面21a側の縁部22cまで、第1樹脂110で被覆されるようになる。これにより、接合部52を含む張り出し部22の第2面22aが全体的に第1樹脂110で被覆されるようになる。
比較のため、上記のような傾斜が設けられていない場合について、図8を参照して説明する。
図8は傾斜が設けられていない場合の第1樹脂の被覆の様子について説明する図である。図8(A)及び図8(B)には樹脂ケースの張り出し部及びそこに配置される接合部の付近の要部断面図を模式的に示している。図8(A)には第1樹脂のスプレー時の様子の一例を模式的に示し、図8(B)には第1樹脂のスプレー後の様子の一例を模式的に示している。
ここでは、図8(A)に示すような構造体1A(半導体モジュールの一形態)、即ち、樹脂ケース20の外周壁21の内壁面21aから張り出す張り出し部22Aが水平(図示しないベース板10の第1面10aと平行)な第2面22Aaを有し、そのような第2面22Aaに、ワイヤ40が接合される接合部52Aが配置された構造体1Aを考える。張り出し部22Aの第2面22Aaと、接合部52Aのワイヤ40が接合される面とは、同一平面内に位置する。図8(A)に示す構造体1Aは、傾斜していない第2面22Aaを有する張り出し部22Aとその第2面22Aaに配置される傾斜していない接合部52Aとを備えている点で、上記第1実施形態で述べた構造体1a、即ち、傾斜した第2面22aを有する張り出し部22とその第2面22aに配置される傾斜した接合部52とを備えた上記構造体1aと相違する。
図8(A)に示すような、傾斜が設けられていない構造体1Aの場合にも、樹脂ケース20の外周壁21の内側に、その内壁面21aに沿ってマスク300が設けられる。そして、そのマスク300から一定のクリアランスを確保した更に内側の位置を、スプレーノズル310が走査される。このような位置を走査されるスプレーノズル310から、流動性を有する第1樹脂110がスプレーされる。その際には、図8(A)に示すように、張り出し部22Aの第2面22Aaとそこに配置される接合部52Aのうち、外周壁21の内壁面21aの近傍の領域320Aがスプレー範囲から外れ、そのような領域320Aに第1樹脂110が直接スプレーされないことが起こり得る。
更に、図8(A)に示すような、傾斜が設けられていない構造体1Aの場合には、流動性を有する第1樹脂110が、スプレーされた先端22Ab側の領域から外周壁21の内壁面21aに向かって流下するような現象が生じないか、或いは生じ難い。そのため、傾斜が設けられていない構造体1Aの場合には、スプレーノズル310によるスプレー後も、図8(B)に示すように、外周壁21の内壁面21aの近傍の領域320Aが、第1樹脂110で被覆されないまま残るか、或いは残り易い。即ち、傾斜が設けられていない構造体1Aでは、外周壁21の内壁面21aの近傍の領域320Aに、第1樹脂110の被覆漏れ330が発生し得る。
図9は傾斜の有無による第1樹脂の被覆状態の違いについて説明する図である。図9(A)には傾斜が設けられた樹脂ケースの張り出し部及びそこに配置される接合部の付近の要部平面図を模式的に示している。図9(B)には傾斜が設けられていない樹脂ケースの張り出し部及びそこに配置される接合部の付近の要部平面図を模式的に示している。
上記図7(A)及び図7(B)に示すように、傾斜が設けられた第2面22aを有する張り出し部22及びその第2面22aに配置される接合部52を備える構造体1a(第1実施形態の半導体モジュール1の基本構造)では、図9(A)に示すように、張り出し部22の第2面22a及び接合部52が、全体的に第1樹脂110で被覆される。スプレーノズル310によるスプレー時に、外周壁21の内壁面21aの近傍に第1樹脂110が直接スプレーされなかったとしても、先端22b側にスプレーされた第1樹脂110が、傾斜した第2面22a及び接合部52の上を内壁面21aの位置まで流下するためである。
一方、上記図8(A)及び図8(B)に示すように、傾斜が設けられない第2面22Aaを有する張り出し部22A及びその第2面22Aaに配置される接合部52Aを備える構造体1Aでは、図9(B)に示すように、張り出し部22Aの第2面22Aa及び接合部52Aに、部分的に第1樹脂110の被覆漏れ330が発生する。スプレーノズル310によるスプレー時に、外周壁21の内壁面21aの近傍に第1樹脂110が直接スプレーされなかった場合、先端22Ab側にスプレーされた第1樹脂110が、第2面22Aa及び接合部52Aの上を内壁面21aの位置まで流下するような現象が生じないか、或いは生じ難いためである。
第1樹脂110は、スプレー後、乾燥及び硬化される。乾燥及び硬化される第1樹脂110には、溶媒等の成分の揮発等によって体積収縮が発生し得る。上記図8(A)及び図8(B)並びにこの図9(B)に示すように、張り出し部22Aの第2面22Aa及び接合部52Aの、スプレー後の第1樹脂110による被覆が十分でないと、乾燥及び硬化時の体積収縮により、第1樹脂110の被覆漏れ330の範囲が広がる恐れがある。第1樹脂110の被覆漏れ330は、第1樹脂110の形成後に行われる第2樹脂120の密着性の低下を招く。第1樹脂110の被覆漏れ330の範囲が広い、或いは体積収縮によって被覆漏れ330の範囲が広がると、第2樹脂120の密着性の低下が一層起こり易くなる可能性がある。
これに対し、上記図7(A)及び図7(B)並びにこの図9(A)に示すように、張り出し部22の第2面22a及び接合部52の、スプレー後の第1樹脂110による被覆が十分であると、乾燥及び硬化が行われても、第1樹脂110の被覆漏れの発生、或いは比較的広範囲の被覆漏れの発生が効果的に抑えられる。第1実施形態の半導体モジュール1では、張り出し部22の第2面22a及び接合部52が、全体的に第1樹脂110で被覆されることで、第1樹脂110の形成後に行われる第2樹脂120の密着性の低下が効果的に抑えられる。これにより、半導体モジュール1の熱サイクル時に発生する熱応力に起因した第2樹脂120の剥離が効果的に抑えられ、積層体30及びこれと張り出し部22の接合部52とを接続するワイヤ40等が効果的に保護されるようになる。従って、信頼性が高く、品質に優れた半導体モジュール1が実現される。
尚、スプレーノズル310を用いてスプレーされる、流動性を有する第1樹脂110(被覆樹脂)は、張り出し部22の傾斜した第2面22a及び接合部52へのスプレー後にそれらの上を外周壁21の内壁面21a側に向かって流下するような粘度に調整される。例えば、スプレーに用いる第1樹脂110には、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂といった主剤となる成分のほか、溶媒、硬化剤といった他の成分が含有され得る。これらの成分の材料や含有量(混合比率)等を調整することで、スプレーに用いる第1樹脂110の粘度を調整することが可能である。スプレーに用いる第1樹脂110の粘度は、張り出し部22の第2面22a及び接合部52の傾斜角度にもよるが、例えば、0.2Pa・sに調整される。スプレーに用いる第1樹脂110の粘度が低すぎると、第1樹脂110の流下が進み、乾燥及び硬化後に張り出し部22の第2面22a及び接合部52の上に残る第1樹脂110の膜厚が薄くなりすぎ、その上に形成される第2樹脂120(封止樹脂)の剥離抑制効果が十分に得られなく恐れがある。スプレーに用いる第1樹脂110の粘度が高すぎると、第1樹脂110の流下が進まず、張り出し部22の第2面22a及び接合部52が第1樹脂110で十分に被覆されなくなる恐れがある。張り出し部22の第2面22a及び接合部52が、所定の膜厚の第1樹脂110で十分に被覆されるように、スプレーに用いる第1樹脂110の粘度が適宜調整される。
また、張り出し部22の第2面22a及び接合部52の、ベース板10の第1面10a(0°)に対する傾斜角度は、スプレーに用いる第1樹脂110(被覆樹脂)の粘度にもよるが、例えば、5°から10°の範囲に設定されることが好ましい。当該傾斜角度が5°未満の場合には、スプレーされた第1樹脂110の流下が進まず、張り出し部22の第2面22a及び接合部52が第1樹脂110で十分に被覆されなくなる恐れがある。当該傾斜角度が10°超の場合には、スプレーされた第1樹脂110の流下が進みすぎ、張り出し部22の第2面22a及び接合部52の内壁面21a側の縁部22cに第1樹脂110が溜まり、当該縁部22cに形成される第1樹脂110の膜厚が厚くなりすぎる恐れがある。張り出し部22の第2面22a及び接合部52の内壁面21a側の縁部22cに形成される第1樹脂110の膜厚が厚くなりすぎると、その上に形成される第2樹脂120(封止樹脂)の密着性の低下を招く恐れがある。当該傾斜角度が10°超の場合には、張り出し部22の第2面22a及び接合部52の上に残る第1樹脂110の膜厚が薄くなりすぎ、その上に形成される第2樹脂120の剥離抑制効果が十分に得られなく恐れもある。張り出し部22の第2面22a及び接合部52が、所定の膜厚の第1樹脂110で十分に被覆されるように、張り出し部22の第2面22a及び接合部52の傾斜角度が適宜設定される。
[第2実施形態]
図10は第2実施形態に係る半導体モジュールの一例について説明する図である。図10(A)及び図10(B)にはそれぞれ、第2実施形態に係る半導体モジュールの一例の要部斜視図を模式的に示している。
図10(A)に示す半導体モジュール1Bは、樹脂ケース20の外周壁21の内壁面21aから張り出す張り出し部22の、ベース板10の第1面10a側とは反対側の第2面22aに、有底の凹部22e(段差)が設けられた構成を有する。凹部22eは、張り出し部22の外周壁21の内壁面21a側の縁部22cに設けられる。半導体モジュール1Bは、張り出し部22にこのような凹部22eが設けられた構成を有する点で、上記第1実施形態で述べた半導体モジュール1と相違する。半導体モジュール1Bのその他の構成は、上記半導体モジュール1と同様とすることができる。
半導体モジュール1Bにおいて、張り出し部22の第2面22a及びそこに配置される接合部52は、先端22b側よりも外周壁21の内壁面21a側の方が低くなる(ベース板10の第1面10aに近付く)ように傾斜している。そのため、上記のようなスプレーによる第1樹脂110(被覆樹脂)の形成時には、張り出し部22の第2面22a及び接合部52の上にスプレーされた第1樹脂110が、外周壁21の内壁面21a側に流下する。これにより、張り出し部22の第2面22a及び接合部52を、全体的に第1樹脂110で被覆することが可能になっている。
但し、張り出し部22の第2面22a及び接合部52の上を内壁面21a側に向かって流下する第1樹脂110の量が多くなると、第2面22a及び接合部52の内壁面21a側の縁部22cに第1樹脂110が溜まるようになる。第2面22a及び接合部52の内壁面21a側の縁部22cに形成される第1樹脂110の膜厚が厚くなると、その上に形成される第2樹脂120(封止樹脂)の密着性の低下を招く恐れがある。
そこで、半導体モジュール1Bでは、接合部52が配置された張り出し部22の第2面22aの、内壁面21a側の縁部22cに、凹部22eが設けられる。これにより、張り出し部22の第2面22a及び接合部52の上を内壁面21a側に向かって流下する第1樹脂110の量が多くなっても、第2面22a及び接合部52の内壁面21a側の縁部22cに形成される第1樹脂110の膜厚が厚くなることが抑えられる。即ち、図10(A)に点線矢印(第1樹脂110)で示すように、張り出し部22の第2面22a及び接合部52の上を内壁面21a側に向かって流下して内壁面21a側の縁部22cまで到達した第1樹脂110が、凹部22eに流れ込み、或いは凹部22eに流れ込む力で第2面22a上から引っ張られる。その結果、第2面22a及び接合部52の内壁面21a側の縁部22cに形成される第1樹脂110の膜厚が厚くなることが抑えられるようになる。
また、図10(B)に示す半導体モジュール1Cは、樹脂ケース20の外周壁21の内壁面21aから張り出す張り出し部22の、内壁面21a側の縁部22cに、第2面22a(上面)からそれとは反対側の第3面22d(下面)まで貫通する凹部22f(溝)が設けられた構成を有する。半導体モジュール1Cは、このような凹部22fが張り出し部22に設けられた構成を有する点で、上記図10(A)に示した半導体モジュール1B及び上記第1実施形態で述べた半導体モジュール1と相違する。半導体モジュール1Cのその他の構成は、上記半導体モジュール1と同様とすることができる。
半導体モジュール1Cによっても、上記半導体モジュール1Bと同様の効果が得られる。半導体モジュール1Cでは、張り出し部22の第2面22a及び接合部52の上にスプレーされて内壁面21a側に向かって流下する第1樹脂110の量が多くなっても、第2面22a及び接合部52の内壁面21a側の縁部22cに形成される第1樹脂110の膜厚が厚くなることが抑えられる。即ち、図10(B)に点線矢印(第1樹脂110)で示すように、張り出し部22の第2面22a及び接合部52の上を内壁面21a側に向かって流下して内壁面21a側の縁部22cまで到達した第1樹脂110が、凹部22fに流れ込み、或いは凹部22fに流れ込む力で第2面22a上から引っ張られる。その結果、第2面22a及び接合部52の内壁面21a側の縁部22cに形成される第1樹脂110の膜厚が厚くなることが抑えられるようになる。
半導体モジュール1B及び半導体モジュール1Cによれば、張り出し部22の第2面22a及び接合部52の内壁面21a側の縁部22cに形成される第1樹脂110の膜厚が厚くなることが抑えられ、その上に形成される第2樹脂120の密着性の低下が抑えられる。半導体モジュール1B及び半導体モジュール1Cでは、第2面22a及び接合部52の内壁面21a側の縁部22cに形成される第1樹脂110の膜厚が厚くなることが抑えられるため、張り出し部22の第2面22a及び接合部52の傾斜角度を大きくすることも可能になる。傾斜角度を大きくすることにより、第2面22aの内壁面21aの近傍の第1樹脂110の被覆漏れを抑えることが可能になる。また、傾斜角度を大きくすることにより、スプレーされて第2面22a上を流下する第1樹脂110の流下速度、換言すれば、第1樹脂110による第2面22aの被覆速度を高めることも可能になる。
[第3実施形態]
図11は第3実施形態に係る半導体モジュールの一例について説明する図である。図11には第3実施形態に係る半導体モジュールの一例の要部断面図を模式的に示している。
図11に示す半導体モジュール1Dは、冷却フィンを有しない、平板状のベース板10Dが用いられた構成を有する点で、上記第1実施形態で述べた半導体モジュール1と相違する。半導体モジュール1Dのその他の構成は、上記半導体モジュール1と同様とすることができる。尚、図11では便宜上、第1樹脂110の図示を省略するが、上記図5の例に従い、樹脂ケース20の外周壁21の内側に搭載された積層体30等、張り出し部22の第2面22aとそこに配置される接合部52、及び積層体30と接合部52とを接続するワイヤ40の表面を当該表面に沿って被覆するように、第1樹脂110が設けられる。
半導体モジュール1Dの平板状のベース板10Dには、例えば、銅、アルミニウム等の金属材料が用いられる。半導体モジュール1Dは、図11に示すように、平板状のベース板10Dの、樹脂ケース20及び積層体30等が搭載される第1面10a側とは反対側に、TIM(Thermal Interface Material)等の熱伝達材料97を介して、冷却器210が接続された構成とされてもよい。冷却器210としては、例えば、内部に冷媒が流通可能な冷媒流路が設けられたものを用いることができる。或いは、平板状のベース板10Dの、樹脂ケース20及び積層体30等が搭載される第1面10a側とは反対側には、冷却器210に代えて、熱伝達材料97を介して、冷却フィンが設けられたヒートシンクを接続することもできる。
この第3実施形態に係る半導体モジュール1Dによっても、上記第1実施形態に係る半導体モジュール1について述べたのと同様の効果を得ることができる。
尚、この第3実施形態に係る半導体モジュール1Dにおいても、その樹脂ケース20の張り出し部22に、上記第2実施形態で述べたような凹部22e又は凹部22fを設けることもできる。
1、1B、1C、1D 半導体モジュール
1a、1A 構造体
2、3 半導体チップ
2a、3a IGBT
2b、3b FWD
4 負荷
10、10D ベース板
10a 第1面(上面)
11 冷却フィン
20 樹脂ケース
21 外周壁
21a 内壁面
22、22A 張り出し部
22a、22Aa 第2面(上面)
22b、22Ab 先端
22c 縁部
22d 第3面(下面)
22e、22f 凹部
23 孔
30 積層体
31 絶縁回路基板
31a 絶縁基板
31b、31c 導電層
32、32x、32y 半導体チップ
40、40x、40y ワイヤ
50 端子
51 外部接続部
52、52A 接合部
60 P端子
70 N端子
80 OUT端子
90、91 接合材料
92、95、96 導電ブロック
93、94 接続部材
97 熱伝達材料
110 第1樹脂(被覆樹脂)
120 第2樹脂(封止樹脂)
200、210 冷却器
300 マスク
300a 下端
310 スプレーノズル
320、320A 領域
D1 方向

Claims (9)

  1. 第1面を有するベース板と、
    前記第1面に配置され、枠状の外周壁と、前記外周壁から内側に張り出した張り出し部とを有する樹脂ケースと、
    前記外周壁の内側の前記第1面に配置された積層体と、
    前記張り出し部の、前記第1面側とは反対側の第2面に配置された接合部と、
    前記積層体と前記接合部とを接続するワイヤと、
    を備え、
    前記第2面及び前記接合部は、前記張り出し部の、前記外周壁から張り出す方向の先端側よりも、前記外周壁側の方が、前記第1面に近くなるように傾斜している、半導体モジュール。
  2. 前記外周壁に配置され、一端部が前記外周壁から突出し且つ他端部に前記接合部が設けられた端子を備える、請求項1に記載の半導体モジュール。
  3. 前記積層体、前記第2面、前記接合部及び前記ワイヤの表面を前記表面に沿って被覆する第1樹脂を備える、請求項1に記載の半導体モジュール。
  4. 前記第1樹脂は、前記第2面及び前記接合部の、前記外周壁側の縁部を被覆する、請求項3に記載の半導体モジュール。
  5. 前記第1樹脂は、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂又はポリアミドイミド樹脂を含む、請求項3に記載の半導体モジュール。
  6. 前記外周壁の内側に配置され、前記第1樹脂とは異なる第2樹脂を備え、
    前記第2樹脂は、前記表面が前記第1樹脂で被覆された前記積層体、前記第2面、前記接合部及び前記ワイヤを封止する、請求項3に記載の半導体モジュール。
  7. 第1面を有するベース板と、
    前記第1面に配置され、枠状の外周壁と、前記外周壁から内側に張り出した張り出し部とを有する樹脂ケースと、
    前記外周壁の内側の前記第1面に配置された積層体と、
    前記張り出し部の、前記第1面側とは反対側の第2面に配置された接合部と、
    前記積層体と前記接合部とを接続するワイヤと、
    を備え、
    前記第2面及び前記接合部は、前記張り出し部の、前記外周壁から張り出す方向の先端側よりも、前記外周壁側の方が、前記第1面に近くなるように傾斜している、構造体を準備する工程と、
    前記積層体、前記第2面、前記接合部及び前記ワイヤの表面を前記表面に沿って被覆する第1樹脂を形成する工程と、
    を備える半導体モジュールの製造方法。
  8. 前記第1樹脂を形成する工程は、
    流動性を有する前記第1樹脂を準備する工程と、
    準備された、流動性を有する前記第1樹脂を、スプレーノズルを用い、前記積層体、前記第2面、前記接合部及び前記ワイヤに対してスプレーする工程と、
    を含み、
    流動性を有する前記第1樹脂をスプレーする工程では、傾斜した前記第2面及び前記接合部の、前記外周壁側の縁部が、前記スプレーノズルからスプレーされる前記第1樹脂のスプレー範囲外となるように、前記スプレーノズルの位置が設定され、
    傾斜した前記第2面及び前記接合部にスプレーされた前記第1樹脂が、前記第2面及び前記接合部の上を流下することによって、前記第2面及び前記接合部の前記縁部が前記第1樹脂で被覆される、請求項7に記載の半導体モジュールの製造方法。
  9. 前記第1樹脂を形成する工程後に、前記外周壁の内側に、前記第1樹脂とは異なる第2樹脂を形成する工程を備え、
    前記第2樹脂は、前記表面が前記第1樹脂で被覆された前記積層体、前記第2面、前記接合部及び前記ワイヤを封止する、請求項7に記載の半導体モジュールの製造方法。
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