JP2024048631A - 板状部材送り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 比較的簡単かつコンパクトで低コストに繋がる構成でありながら、設置スペースを削減して設置レイアウトの自由度とメンテナンス性を向上させることができると共に、搬送能力の高い板状部材送り装置を提供する。【解決手段】 本発明は、装置本体に対して回転可能に支持される下ロール101と、前記下ロール101に対面して平行に配設される回転可能な上ロール102と、により挟み込んで板状部材Mを搬送する板状部材送り装置10であって、下ロール101の回転軸に一体的に備えられる下ギア111と、下ギア111に噛合されると共に上ロール102の回転軸と一体的に備えられる中間ギア112と、中間ギア112に噛合される上ギア113と、下ロール101の回転軸に一体的に取り付けられて回転駆動する下ロール用駆動モータ110と、上ギア113を回転駆動する上ロール用駆動モータ130と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、板状部材を下流(次工程)へ送る板状部材送り装置に関し、例えばプレスマシンに供給される板状部材を搬送する板状部材の送り装置に関する。
従来、板状部材(シート状のブランク材)をプレスマシンに供給する技術として、例えば特許文献1には、図7に示すように、上ロール1と下ロール2の間に板状部材Mを挟み、上ロール1を上ロール用駆動モータ1Aにより回転軸1Bを介して回転駆動すると共に、下ロール2を下ロール用駆動モータ2Aにより回転軸2Bを介して回転駆動することで、板状部材を搬送する材料送り装置が記載されている。
特開2017-18992号公報 特開2018-47496号公報
そして、特許文献1に記載の材料送り装置では、上下各ロール1,2の慣性モーメントの差を0.001%以下とすることで、上ロール1と下ロール2の同期性を保証している。
しかしながら、上下各ロール1,2の慣性モーメントの差を0.001%以下とし、制御的に上下各駆動モータ1A、2Aの同期運転を行ったとしても、上ロール用駆動モータ1Aの駆動と、下ロール用駆動モータ2Aの駆動と、が別々であるため、何らかの原因によって両者間で駆動にズレが生じることも想定される。したがって、機械的に上ロール1と下ロール2を連結して上ロール1と下ロール2の同期をとることが、搬送速度の高速化、搬送精度、安全面などからは望ましい。
また、特許文献2の材料送り装置は、図8に示すように、下ロール5に対して同軸的な下ロール軸5Aの一端に当該下ロール軸5Aを回転駆動する下ロール用駆動モータ7が備えられると共に、下ロール軸5Aの他端には一体的に回転する外周ギア5Bが備えられている。そして、この外周ギア5Bと噛合する外周ギア6Bが、上ロール6と同軸的な上ロール軸6Aに略一体的に取り付けられている。
このような構成の特許文献2のものは、外周ギア5Bと外周ギア6Bが噛合しているため、下ロール5と上ロール6は機械的に回転連結され、機械的な同期が取られている。
しかしながら、特許文献2の構成の材料送り装置では、下ロール5及び上ロール6が単一のモータによって駆動されるため、特許文献1のものほど搬送能力が大きくないといった実情がある。
このため、特許文献2の方法で上ロールと下ロールの機械的な同期をとったうえで、搬送能力を高めようとする場合には、特許文献1のように、装置の左右(図8の左右方向)に上ロール6(回転軸6A)を駆動するモータを取り付けることが考えられる。しかし、かかる場合には、装置の幅が大きくなり、工場における装置の設置自由度が低下する。また、それと共に、左右に駆動モータが存在することで駆動モータ用の配線が引き回されるエリアが増加することになる。その結果、装置保守作業にとって不便さを招き、装置のメンテナンス性が損なわれる可能性がある。
また、近年のプレスマシンの高速化に伴い、板状材料の送り装置にあっても、装置の幅を小さく維持可能としながら、搬送精度や搬送能力をより一層高めることが求められる。
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、比較的簡単かつコンパクトで低コストに繋がる構成でありながら、設置スペースを削減して設置レイアウトの自由度とメンテナンス性を向上させることができると共に、搬送能力の高い板状部材送り装置を提供することを目的とする。
このため、本発明に係る板状部材送り装置は、
装置本体に対して回転可能に支持される下ロールと、前記下ロールと平行に配設される回転可能な上ロールと、により挟み込んで板状部材を搬送する板状部材送り装置であって、
前記下ロールの回転軸に一体的に備えられる下ギアと、
当該下ギアに噛合されると共に、前記上ロールの回転軸と一体的に備えられる中間ギアと、
当該中間ギアに噛合される上ギアと、
前記下ロールの回転軸に一体的に取り付けられて回転駆動する下ロール用駆動モータと、
前記上ギアを回転駆動する上ロール用駆動モータと、
を備えることを特徴とする。
本発明において、前記下ロール用駆動モータ及び前記上ロール用駆動モータは、前記下ロール及び前記上ロールに対して同一側に配置されていることを特徴とすることができる。
本発明において、前記下ロール用駆動モータ及び前記上ロール用駆動モータは、前記中間ギアとの関係で、前記下ロール及び前記上ロールが配置されている側とは反対側に位置していることを特徴とすることができる。
本発明において、前記上ロールと前記中間ギアは、オルダム継手を介して連結していることを特徴とすることができる。
本発明において、下ギアの回転中心と、中間ギアの回転中心と、上ギアの回転中心と、が同一直線上に配置されていることを特徴とすることができる。
本発明において、
下ギアの回転中心と、中間ギアの回転中心と、を結ぶ直線と、
中間ギアの回転中心と、上ギアの回転中心と、を結ぶ直線と、
が所定角度で交差することを特徴とすることができる。
本発明において、
中間ギアと、上ギアと、の間に、アイドルギアが介装されることを特徴とすることができる。
本発明において、
下ギアと中間ギアと上ギアが同じモジュールで同じ歯数であることを特徴とすることができる。
本発明において、
下ギアと中間ギアが同じモジュールで同じ歯数であり、上ギアはこれらと同じモジュールで歯数が多いことを特徴とすることができる。
本発明によれば、比較的簡単かつコンパクトで低コストに繋がる構成でありながら、設置スペースを削減して設置レイアウトの自由度とメンテナンス性を向上させることができると共に、搬送能力の高い板状部材送り装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る板状部材送り装置を備えたプレスマシンの一例を示す正面図である。 図1の平面図である。 図1の左側面図である。 (A)は同上実施の形態に係る板状部材送り装置の断面図であり、(B)は(A)のA-A矢視図である。 (A)は同上実施の形態に係る板状部材送り装置のギア部分を抜き出して示した側面図であり、(B)は(A)に対して外径の大きな上外周ギアを採用した一例を示した側面図である。 (A)は第2の実施の形態に係る板状部材送り装置のギア部分を抜き出して示した側面図であり、(B)は第3の実施の形態に係る板状部材送り装置のギア部分を抜き出して示した側面図である。 従来(特許文献1)の材料送り装置の一例を示す断面図である。 従来(特許文献2)の材料送り装置の他の一例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る板状部材(シート状部材又はワーク)送り装置(搬送装置)について、添付の図面に従って説明する。なお、以下で説明する実施例により、本発明が限定されるものではない。
<第1の実施の形態>
図1に、本実施の形態に係る板状部材送り装置100、200を備えたプレスマシン10の一例を示す。図1は正面図、図2は平面図、図3は図1の左側面図を示す。
本実施の形態に係る板状部材送り装置100は、プレスマシン10の板状部材の送り方向Fの上流に配置されている。そして、図1~図3に示すように、支持軸20Aに回転可能に支持されているロール20に巻回された長尺の板状部材Mがバッファ機構30を通過した後、板状部材送り装置100に供給される。バッファ機構30は、板状部材Mの送り方向位置が、プレスマシン10のプレス加工のタイミングに対して同期をとるために設けられている長さ(位置)調整用の装置である。
また、図1、図2に示すように、板状部材送り装置100に供給された長尺の板状部材Mは、プレスマシン10内のスライド11、上型12、下型13を通過して板状部材送り装置200に供給されている。
そして、プレスマシン10の加工タイミングに合わせて、板状部材送り装置100と板状部材送り装置200が長尺の板状部材Mを送り方向Fにロール20から引き出して所定位置へ送り、その位置でプレスマシン10によるプレス加工を施す。その後、板状部材Mを板状部材送り装置100と板状部材送り装置200が送り方向Fに送ることで、プレスマシン10は次のプレス加工に備える。
本実施の形態に係る板状部材送り装置100及び板状部材送り装置200の構成例について、以下で説明する。なお、板状部材送り装置100と板状部材送り装置200は同様の構成であるので、ここでは、板状部材送り装置100を代表として説明する。
図4(A)、図4(B)に示すように、板状部材送り装置100は、下ロール101と、これと平行に所定間隙を持って配設される上ロール102と、を備えている。下ロール101と上ロール102の間の所定間隙には板状部材Mが供給される。
下ロール101の下ロール回転軸101Aは、一端側が下摩擦締結具101B等により下ロール用駆動モータ110の出力軸110Aに回転連結されている。この連結は、スプライン結合等により実現することが可能である。
出力軸110Aには、下外周ギア(下ギア)111が略一体的に取り付けられている。そして、下外周ギア111には、その上側において中間外周ギア(中間ギア)112が噛合している(図5(A)参照)。
中間外周ギア112の回転軸112Aは、オルダム継手112Bを介して中間要素102Cに回転連結されている。そして、この中間要素102Cは、上摩擦締結具102B等を介して上ロール102の上ロール回転軸102Aに回転連結されている。この連結も、スプライン結合等により実現することが可能である。
下摩擦締結具101B、下摩擦締結具102Bは、ボルト等を締め込むことで、くさび作用を利用したくさび方式によって2つの回転軸を同軸的に締結する機械要素、或いはパスカルの原理を利用したハイドロ方式(油圧方式)により2つの回転軸を同軸的に締結する機械要素である。
下ロール101、下ロール回転軸101A、出力軸110A、下外周ギア111は、軸受120A、120B、120Cを介して、装置本体フレーム100A(筐体など)に対して回転自在に支持されている。下ロール用駆動モータ110は、装置本体フレーム100Aに略一体的に取り付けられている。
上ロール102、上ロール回転軸102A、中間回転要素102Cは、軸受120D、120Eを介して、フレーム100Bに対して回転自在に支持されている。これに対して、中間外周ギア112の回転軸112Aは、軸受120Fを介して、装置本体フレーム100Aに回転自在に支持されている。
下外周ギア111、中間外周ギア112は、同じモジュールで同じ歯数のギアである。フレーム100Bは、装置本体フレーム100Aに対して、昇降機構140を介して、図4(A)、(B)において上下方向に相対移動可能に構成されている。
そして、本実施の形態では、図4(A)及び図5(A)に示すように、中間外周ギア112は上外周ギア(上ギア)113に噛合され、上外周ギア113の回転軸113Aは、上ロール用駆動モータ130の出力軸130Aと一体的に構成されている。上外周ギア113の回転軸113Aは、軸受120G、120Hを介して、装置本体フレーム100Aに対して回転自在に支持されている。上ロール用駆動モータ130は、装置本体フレーム100Aに対して略一体的に、かつ、下ロール101及び上ロール102に対して下ロール用駆動モータ110と同一側に取り付けられている。
このような構成の板状部材送り装置100では、ロール20から引き出された板状部材Mが、下ロール101と上ロール102の間の所定間隙に供給される。その状態で、下ロール用駆動モータ110と上ロール用駆動モータ130を回転駆動すると、下ロール101と上ロール102とが回転する。これにより、下ロール101と上ロール102との間に挟み込まれている板状部材Mが所定の送り方向Fに送り出される(図4(B)参照)。
ここで、本実施の形態においては、下ロール101と上ロール102とは、下外周ギア111及び中間外周ギア112を介して機械的に回転連結されているため、下ロール101と上ロール102とは機械的な同期が取られている。
昇降機構140は、図4(A),図4(B)に示すように、装置本体フレーム100Aに略一体的に支持されている昇降用モータ141を備える。昇降用モータ141の出力軸には、偏心カム等の回転・揺動運動変換機構142を介してフレーム100Bが支持されている。また、昇降機構140はガススプリング装置143を備え、これにより搖動軸144廻りに所定押圧力を作用させている。従って、昇降用モータ141の出力軸を所定方向に回転させると回転・揺動運動変換機構142を介してフレーム100Bが下方向に移動し、昇降用モータ141の出力軸を逆方向に回転させると回転・揺動運動変換機構142を介してフレーム100Bが上方向に移動する。
板状部材Mの搬送時、回転・揺動運動変換機構142においては、例えば偏心カムがカムフォロアと隙間を成す位置に調整されることによりガススプリング装置143の作用が上ロール102に向けて発生する。その結果、下ロール101と上ロール102の間にある板状部材Mはクランプされる。
板状部材Mの搬送後、プレス加工時には、回転・揺動運動変換機構142において、例えば偏心カムがカムフォロアを押すことにより、上ロール102に対するガススプリング装置143の作用力に抗う力が発生する。その結果、下ロール101と上ロール102の間にある板状部材Mがアンクランプされる。これにより、プレス加工時に板状部材Mの微動が可能となる。
このように、昇降機構140を用いてフレーム100Bを装置本体フレーム100Aに対して上下方向に相対移動させることで、上ロール102の上下方向における位置が調整される。この場合、上ロール102を、下ロール101に対して相対移動させた際に生じる「上ロール102の上ロール回転軸102A(中間回転要素102C)」と「中間外周ギア112の回転軸112A」との間のズレ(偏心)は、オルダム継手112Bにより吸収することができる。
更に、本実施の形態では、上ロール用駆動モータ130の回転力を、上外周ギア113及び中間外周ギア112を介して、上ロール102にだけでなく下ロール101にも伝達させることができる。同様に、下ロール用駆動モータ110の回転力は、出力軸110A及び下ロール回転軸101Aを介して下ロール101に伝達されるだけでなく、下外周ギア111及び中間外周ギア112を介して上ロール102にも伝達される。従って、上ロール用駆動モータ130と下ロール用駆動モータ110の2つの駆動源を合わせた駆動力により上ロール102及び下ロール101の各々が回転して板状部材Mを送ることができる。つまり、板状部材送り装置100の搬送能力を向上させることが可能となる。
また、本実施の形態に係る板状部材送り装置100によれば、図2、図3、図4(A)に示したように、下ロール用駆動モータ110と上ロール用駆動モータ130を、下ロール101と上ロール102に対して同一側(片側)に配設したため、送り装置100の一方に上駆動モータを、その反対側に下駆動モータを、それぞれ取り付ける場合に比べ、送り装置100全体としての幅を小さくすることができる。これにより、工場における送り装置の設置自由度を向上させることができると共に、送り装置100の配線等もその片側に集約できる。その結果、メンテナンス時に送り装置100へのアクセスが容易となりメンテナンス性、作業性等を高く維持することができる。
すなわち、本実施の形態によれば、比較的簡単かつコンパクトで低コストに繋がる構成でありながら、設置スペースを削減して設置レイアウトの自由度とメンテナンス性を向上させることができると共に、搬送能力の高い板状部材送り装置を提供することができる。
また、本実施の形態に係る板状部材送り装置100は、以下のような独特の作用効果も奏する。
図4(A)に示したように、中間外周ギア112と上ロール102はオルダム継手112Bを介して連結されているため、下ロール用駆動モータ110の駆動力が中間外周ギア112に伝達したとしても、その駆動力による反力が上ロール102に直接発生することはない。つまり、下ロール用駆動モータ110の回転力が上ロール102に伝達するものの、上ロール102において上向きの反りが発生することはない。つまり、下ロール用駆動モータ110の駆動力を大きくしても、下ロール101と上ロール102の平行状態が維持される。これにより、下ロール101と上ロール102による板状部材Mに対する押し出し力が板状部材Mの幅方向に亘って均等になる。その結果、本実施の形態によれば、送り装置100の搬送能力を向上させつつ、板状部材が斜行することを抑制して板状部材の搬送精度を高めることができる。
また、本実施の形態に係る板状部材送り装置100によれば、作業安全性を向上させることができる。
すなわち、図2、図3、図4(A)に示したように、下ロール用駆動モータ110と上ロール用駆動モータ130の2つの駆動源を同一端側に配設したことで、各駆動モータのための配線等を集約でき、送り装置100周辺での作業エリアが確保しやすくなる。その結果、生産途中の材料詰まり、あるいは板状部材Mの蛇行や斜行が発生した場合における調整作業を、速やかかつ安全に行うことができる。
また、上ロール用駆動モータ130がトラブル等により使用できない場合や、搬送能力との関係で上ロール用駆動モータ130を使用せずに消費電力などを抑えたいような場合、本実施の形態に係る板状部材送り装置100の独特の構成では、上ロール用駆動モータ130を簡単に取り外すことができ、暫定的に下ロール用駆動モータ110のみでの生産も可能となる。その結果、使用者の幅広い要求に応じられる、ユーザーフレンドリーな装置の提供に貢献することができる。
また、本実施の形態に係る板状部材送り装置100の独特の構成によれば、上ロール用駆動モータ130を簡単に取り外す(或いは駆動させない)ことができるため、厚さ、材質、表面仕上げ、幅寸法などの材料仕様や材料の送り条件に応じて、モータ動力を最適化できる。上下モータの能力は同じである必要が無いため、必要に応じて一方のモータの動力を変更することも可能である。
つまり、本実施の形態においては、上ロール用駆動モータ130と下ロール用駆動モータ110は、下外周ギア111、中間外周ギア112、上外周ギア113を介して連結されている構成であるため、各駆動モータの能力の合計が下ロール101と上ロール102に均等に分配される。よって、必要に応じて片側の駆動モータのみ、その動力を変更することも可能となる。その結果、使用者の幅広い要求に応じられる、ユーザーフレンドリーな装置の提供に貢献することができる。
その際に、図5(B)のように、周速を合わせれば外径の大きな上外周ギア113’を採用することも可能である。ここで、この上外周ギア113’については、そのモジュールは下外周ギア111及び中間外周ギア112とモジュールは同じである一方で、その歯数は下外周ギア111及び中間外周ギア112よりも多くなっている。この場合、下外周ギア111と上外周ギア113’の軸間距離(XとZの間の距離)は、図5(A)の例における軸間距離(XとZの間の距離)に比べて拡大する。そのため、モータ容量を拡大した場合に、上下の駆動モータ同士の物理的干渉を回避することができる。
ところで、図3に示したように、板状部材送り装置100の下側には、金型や材料を交換する際に板状部材送り装置100をプレスマシン10に対して相対的に上下動させるためのスクリュージャッキ300が備えられる。
このような場合に、図7に示した特許文献1のように上下ロールの両側に駆動モータが配置されていると、一方の駆動モータからの電気配線や冷却媒体配管等(図7の符号L’参照)が当該スクリュージャッキ300の近傍や下方を通ることになる。そのため、送り装置100の上下動の作業が困難となる。
これに対して、本実施の形態では、図3に示した通り、下ロール用駆動モータ110と上ロール用駆動モータ130をプレスマシン10の背面(裏)側(図3の左端側)にまとめて配設しているため、スクリュージャッキ300近傍や下方に電気配線や冷却媒体配管等(符号L)を通すことなく、プレスマシン10の背面に集約させることができる。その結果、送り装置100の上下動作業を容易に実行することができる。
<第2の実施の形態>
第1の本実施の形態では、図5(A)等に示したように、下外周ギア111、中間外周ギア112、上外周ギア113の3つのギアを備えた例を説明した。これに対して、第2の実施形態では、基本的な構成は第1の実施形態と同様であるが、図6(A)に示すように、下外周ギア111、中間外周ギア112、上外周ギア113が備えられていると共に、更に、中間外周ギア112と上外周ギア113の間に、アイドルギア150が備えられている。
このように、中間外周ギア112と上外周ギア113の間にアイドルギア150を介装させたことで、下外周ギア111を駆動する下ロール用駆動モータ110の回転方向と、上外周ギア113を駆動する上ロール用駆動モータ130の回転方向と、が逆になる。
そして、下ロール用駆動モータ110の回転動作に伴う加減速トルクは、出力軸110Aを介して装置本体フレーム100Aに第1の反力を発生させる。このときの上ロール用駆動モータ130の回転動作に伴う加減速トルクは、上述の下ロール用駆動モータ110の加減速トルクとは逆向きのトルクであり、出力軸130Aを介して装置本体フレーム100Aに第2の反力を発生させる。これら第1の反力と第2の反力は、下ロール用駆動モータ110の加減速トルクと上ロール用駆動モータ130の加減速トルクの関係と同様に、互いに逆向きの関係である。つまり、一方が他方を打ち消すように第1及び第2の反力が発生する。その結果、装置本体フレーム100Aにおける振動や騒音を抑制することができる。
更に、本実施の形態では、図6(A)に示したように、下外周ギア111と上外周ギア113の軸間距離(XとZの間の距離)を、図5(A)の例における軸間距離(XとZの間の距離)に比べて拡大することができるため、モータ容量の拡大に伴うケースの干渉などの回避にも貢献可能である。
したがって、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様、比較的簡単かつコンパクトで低コストに繋がる構成でありながら、設置スペースを削減して設置レイアウトの自由度とメンテナンス性を向上させることができると共に、搬送能力の高い板状部材送り装置を提供することができる。更に、使用者の幅広い要求に応じられる、ユーザーフレンドリーな装置の提供に一層貢献することができる。
なお、本実施の形態においても、第1の実施形態に係る図5(B)と同様に、外径の大きな上外周ギア113’を採用することも可能である。
<第3の実施の形態>
第1の本実施の形態では、図5(A)等に示したように、下外周ギア111、中間外周ギア112、上外周ギア113の3つのギアの回転中心X,Y,Zを垂直な同一直線上に配設した。これに対して、第3の実施形態では、基本的な構成は第1の実施形態と同様であるが、図6(B)に示すように、上外周ギア113の回転中心Zは、下外周ギア111、中間外周ギア112の2つのギアの回転中心X,Yが通る垂直な直線上にはなく、Z,Yを結ぶ直線は、X,Yが通る直線と所定角度Aで交差するように配置されている。
なお、当該所定角度Aは図6(B)では90°としているが、これは一例であり、物理的に成立するものであれば、90°より小さくても大きくても良く、特に限定されるものではない。
かかる構成を有する第3の実施の形態によれば、上駆動モータ及び下駆動モータ延いては板状部材送り装置のレイアウトの自由度を向上させることができる。したがって、第1の実施の形態と同様、比較的簡単かつコンパクトで低コストに繋がる構成でありながら、設置スペースを削減して設置レイアウト等の自由度を高く維持することができると共に、搬送能力の高い板状部材送り装置を提供することができる。更に、使用者の幅広い要求に応じられる、ユーザーフレンドリーな装置の提供に一層貢献することができる。
なお、上記各実施の形態においては、ロール状に巻回された板状部材をロールから引き出してプレスマシンへ材料として板状部材を送る場合について説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、プレスマシン間における中間生成物(プレスにより打ち抜かれた後の板状部材など)の搬送にも適用可能であり、また、ロール状に巻回されているか否かにかかわらず板状部材を搬送するものであれば本発明は適用可能である。
また、第1、第2の実施の形態では、下外周ギア111、中間外周ギア112、上外周ギア113の3つのギアの回転中心X,Y,Zを垂直な同一直線上に配置した例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、3つのギアの回転中心X,Y,Zが同一直線上に配置されていればよく、その直線が垂直でない場合にも適用可能である。
以上で説明した本発明に係る実施の形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは可能である。
10 プレスマシン
100、200 板状部材送り装置(板状部材搬送装置)
100A 装置本体フレーム(筐体など)
100B フレーム
101 下ロール
101A 下ロール回転軸
101B 下摩擦締結具
102 上ロール
102A 上ロール回転軸
102B 下摩擦締結具
102C 中間要素
110 下ロール用駆動モータ
110A 出力軸
111 下外周ギア(下ギア)
112 中間外周ギア(中間ギア)
112A 回転軸
112B オルダム継手
113 上外周ギア(上ギア)
102C 中間要素
130 上ロール用駆動モータ
140 昇降機構
150 アイドルギア
M 板状部材(シート状部材)

Claims (9)

  1. 装置本体に対して回転可能に支持される下ロールと、前記下ロールと平行に配設される回転可能な上ロールと、により挟み込んで板状部材を搬送する板状部材送り装置であって、
    前記下ロールの回転軸に一体的に備えられる下ギアと、
    当該下ギアに噛合されると共に、前記上ロールの回転軸と一体的に備えられる中間ギアと、
    当該中間ギアに噛合される上ギアと、
    前記下ロールの回転軸に一体的に取り付けられて回転駆動する下ロール用駆動モータと、
    前記上ギアを回転駆動する上ロール用駆動モータと、
    を備えることを特徴とする板状部材送り装置。
  2. 前記下ロール用駆動モータ及び前記上ロール用駆動モータは、前記下ロール及び前記上ロールに対して同一側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の板状部材送り装置。
  3. 前記下ロール用駆動モータ及び前記上ロール用駆動モータは、前記中間ギアとの関係で、前記下ロール及び前記上ロールが配置されている側とは反対側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の板状部材送り装置。
  4. 前記上ロールと前記中間ギアは、オルダム継手を介して連結していることを特徴とする請求項1に記載の板状部材送り装置。
  5. 前記下ギアの回転中心と、前記中間ギアの回転中心と、前記上ギアの回転中心と、が同一直線上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の板状部材送り装置。
  6. 前記下ギアの回転中心と、前記中間ギアの回転中心と、を結ぶ直線と、
    前記中間ギアの回転中心と、前記上ギアの回転中心と、を結ぶ直線と、
    が所定角度で交差することを特徴とする請求項1に記載の板状部材送り装置。
  7. 前記中間ギアと前記上ギアとの間にアイドルギアが介装されることを特徴とする請求項1に記載の板状部材送り装置。
  8. 前記下ギアと前記中間ギアと前記上ギアが同じモジュールで同じ歯数であることを特徴とする請求項1~請求項6の何れか一つ記載の板状部材送り装置。
  9. 前記下ギアと前記中間ギアが同じモジュールで同じ歯数であり、前記上ギアはこれらと同じモジュールで歯数が前記下ギア及び前記中間ギアよりも多いことを特徴とする請求項1~請求項6の何れか一つ記載の板状部材送り装置。
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