JP2004107024A - 段ボールシート製函機における給紙装置 - Google Patents

段ボールシート製函機における給紙装置 Download PDF

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Abstract

【課題】段ボールシートの給紙装置において、給紙ロールの摩擦力と回転で給紙する際に、シートの給紙ずれや斜め給紙を防止するとともに、給紙ロールによる急激な摩擦力によるシートへの破損を防止する。
【解決手段】シート給紙方向に回転する給紙ロールでシートを給紙する段ボールシート製函機において、シートの後端部を押出するキッカと、キッカをシート給紙方向に往復動させるキッカ往復動装置と、キッカ往復動装置を駆動する駆動装置と、駆動装置を制御する制御装置とならなり、制御装置は、給紙ロールをシート搬送装置速度まで増速回転させる第1の速度と、キッカをシート搬送装置速度まで増速前進させる第1の速度とを同期させてシートの給紙を行う特徴とする段ボールシート製函機の給紙装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、板状の段ボールシートに任意の印刷、罫線、溝切り、打ち抜き加工等を施す段ボールシート製函機におけるシート給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
段ボールシート製函機は、主に段ボールシートを給紙する給紙ユニット、給紙された段ボールシートに印刷を行う印刷ユニット、罫線及び溝切り加工を行うクリーザスロッタユニット、打ち抜き加工を行うダイカットユニット等からなる。従来の段ボールシート製函機における給紙装置は主に回転する給紙ロールに段ボールシートをサクションで吸引密着させて摩擦により該段ボールシートを給紙する給紙装置と、キッカと称する部材がシート搬送方向に往復動して、段ボールシートの後端部を押し出して給紙する給紙装置の2種類が存在する。図11は前者の給紙ロールによる給紙装置38を有する給紙ユニット32を表す一例で、フレーム33,33間に装架された給紙テーブル34及びフロントガイド35とバックガイド36間に規制されたスペースに段ボールシートSxを積み上げ、最下部の段ボールシートから1枚ずつ給紙する給紙装置38によって給紙され、フィードロール37a,37bに狭持されて下流工程に送られる。給紙装置38は一般的に給紙ロール41と、該給紙ロール41と段ボールシートとの接触を規制する昇降部材41aとを有し、該給紙ロール41に段ボールシートを吸着させるサクション機構とから構成される。サクション機構は、該給紙ロール41を囲繞し、かつ段ボールシートと対抗する面側でサクションの効力が働くようにサクションボックス39を構成し、該サクションボックス39にダンパ40を設けてサクションボックス39内のサクション力を調整できるようにするとともに、該サクションボックス39にダクト43を介してサクションブロア42を連結する。そして、該サクションの効力が働く中で、該給紙ロール41は給紙ロール41を駆動させる図示しない駆動装置等の回転駆動を可変速回転力に変換するギヤボックス、又は図示しないサーボモータ等による可変速駆動装置により給紙ロール41を可変速回転させて該給紙ロール41と段ボールシートとの摩擦によりシートを給紙する。また、昇降部材41aは段ボールシートを給紙させないようにする場合に上昇して給紙ロール41と段ボールシートを非接触状態としたり、段ボールシートを給紙させる場合は下降して給紙ロール41と段ボールシートを接触状態とする。また、給紙時においても給紙ロール41の回転作用を段ボールシートに与えないようにするときは上昇する。
【0003】
図12は、前述の給紙ロール41よる給紙装置38に給紙ベルト57による補助的な機構を加えた給紙装置44である。該給紙装置44は、前述の給紙装置38による給紙ユニット32と同様に給紙テーブル45、フロントガイド46、バックガイド47、フィードロール48a,48b、サクションボックス52及び給紙ロール53を有する。そして、該給紙ロール53の近傍にベルト巻掛けロール54,55,56に巻掛けられた給紙ベルト57を構成して、該給紙ロール53と給紙ベルト57との作用により段ボールシートSyを給紙するものである。なお、給紙ロール53と給紙ベルト57は前述した図示しない駆動装置等からの駆動力を駆動ギヤー50を介して給紙装置駆動ギヤー51に伝達し、該給紙装置駆動ギヤー51によりそれぞれ回転駆動する。同様にフィードロール駆動ギヤー49を介してフィードロール48a,48bも回転駆動される。
【0004】
図13は、キッカ71による給紙装置65を有する給紙ユニット58を表す断面側面図である。給紙ユニット58は図13に示すように、フレーム59,59間に装架された給紙テーブル60及びフロントガイド61とバックガイド62間に規制されたスペースに段ボールシートを積み上げ、最下部の段ボールシートから1枚ずつ給紙する給紙装置65によって給紙され、フィードロール63a,63bに狭持されて下流工程に送られる。給紙装置65は一般的に摺動部材となるラムスダイダ66と、該ラムスライダ66を摺動させるクランク駆動部75とから構成される。該ラムスライダ66は給紙テーブル60から片持ち支持される例えば左右一対の給紙アーム部64,64内をラムスライダ66,66が摺動するように構成される。そして、それぞれのラムスライダ66内には軸受け68により回転可能に軸架されたねじ軸67,67が設けられ、該ねじ軸67,67にヨーク体69,69が螺合している。該ヨーク体69,69の上方部にはキッカ支持体70,70が設けられ、該キッカアーム部64及び給紙テーブル60面上から突出してキッカ支持体70,70間にキッカ71が装架固定されている。該キッカ71はねじ軸67,67が回転することにより、ねじ軸67,67に螺合するヨーク体69,69がねじ軸67,67上を移動するように構成されている。ねじ軸67,67はラムスライダ66,66がいわゆる給紙零点位置と呼ばれる基準位置に位置するときにねじ軸67,67の一端に設けられたギヤー72を給紙テーブル60側に設けられた駆動装置74に繋がるギヤー73と連結させ、該駆動装置74を駆動させることにギヤー72及びギヤー73が回転し、ねじ軸67,67を回転させてヨーク体69,69を移動させる。該ヨーク体69,69がねじ軸67,67上を移動することによりキッカ71が給紙装置65のシート給紙方向に対して前進又は後退して、加工するシート長に合わせた位置決めが行われる。
【0005】
次にキッカ71及び該キッカ71をシート給紙方向に動かすラムスダイダ66を摺動させるクランク駆動部75について説明する。該クランク駆動部75は図13に示すように、支点軸76を基点に一方は該ラムスライダ66を連結する連結部材78を介して摺動アーム77が設けられる。そして、他方は図示しない駆動装置により回転するフライホイール81に設けられた支点ピン80を狭持構成する摺接狭持部材79が構成される。該摺接狭持部材79と摺動アーム77は支点軸75部で例えば図示しないキー部材等で予め設定された所望の角度が設定されている。即ち、図示しない駆動装置が起動してフライホイール81を回転させると、該フライホイール81の回転に伴って支点ピン80が回転をする。該支点ピン80は摺接狭持部材79により狭持されていることから、支点ピン80は回転をしながら該摺接狭持部材79内を摺動するため、該摺接狭持部材79は支点軸76部を支点に回動運動が発生し、該摺接狭持部材79は支点軸76部で所望の角度で摺動アーム77と連結されていることから、摺動アーム77も摺接狭持部材79に連動して回動運動を行う。そして、該摺動アーム77に連結部材78を介して連結される該ラムスライダ66も摺動運動が発生し、該ラムスライダ66内に設けられるキッカ71が該給紙ユニット58のシート給紙方向に対して摺動することになり、該摺動運動によってキッカ71が段ボールシートを給紙する作用を発生させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
さて、図11に示すサクションボックス39内に構成される給紙ロール41と昇降部材41aによる給紙装置38では、前述のようにサクション力により段ボールシートSxを給紙ロール41に吸引密着させ、給紙ロール41と段ボールシートSxとの摩擦により給紙する方式である。給紙ロール41の表面は、例えばゴム又はウレタン部材等の摩擦係数の大きな表面加工や、若しくはセラミックやタングステンカーバイド等を溶射表面加工処理をした給紙ロール41が用いられる。しかし、給紙ロール41により給紙される最下部の段ボールシートには、該シートの上方に積み上げられた多数のシート群の重量が掛かっている。このような状況の中で、給紙ロール41との摩擦で最下部の段ボールシートを給紙しようとする場合に、給紙ロール41と給紙される最下部の段ボールシートとの間に滑りが生じる恐れがあり、正規のタイミングで給紙されない場合がある。特に段ボールシートの表面に撥水処理加工や段ボール箱としての陳列訴求的な商品価値を高めるためのコーティング処理加工を施している場合の段ボールシート等は段ボールシート自体の表面摩擦係数が減るために、給紙ロール41に上述のような表面加工処理をしていても、摩擦力が不足すると共に上述した最下部の段ボールシートの上方に積み上げられた多数のシート群の重量も加わり、それが最下部の段ボールシートの上面とその上面に乗っている段ボールシートとの表面摩擦が抵抗となって、給紙される最下部の段ボールシートに対して給紙ロール41が滑り、正規のタイミングで給紙できなかったり、機械幅方向に設置された左右の給紙ロールに段ボールシートが不均一に接触して斜め給紙となったりして下流工程において印刷ずれや溝切り又は打ち抜き加工不良が発生するという問題が生じる。
【0007】
また、上述した特殊な表面加工を施していない一般の段ボールシートにおいても、例えば高速運転時における給紙状態の場合は、給紙ロール41が最下部の段ボールシートを給紙するタイミングに合わせて回転をしていない停止状態から急速に回転を開始して最下部の段ボールシートを給紙しようとするため、かつ、最下部の段ボールシートの上方に積み上げられた多数のシート群の重量も加わり、それが最下部の段ボールシートの上面とその上面に乗っている段ボールシートとの表面摩擦による抵抗となって、該給紙ロール41の回転始動時に給紙ロール41と最下部の段ボールシートとの間で滑りが生じ上述と同様の問題が生じる。また、給紙ロール41の急激な回転がシートに加わると、該回転力による摩擦でシートが傷つく恐れもあった。さらには、給紙ロール41の表面が摩耗してくると、該給紙ロール41の表面に施された摩擦係数を高めるための表面加工処理効果が減少し、給紙ロール41と給紙される最下部の段ボールシートとの間に十分な摩擦力が得られず、かつ、最下部の段ボールシートの上方に積み上げられた多数のシート群の重量も加わり、それが最下部の段ボールシートの上面とその上面に乗っている段ボールシートとの表面摩擦による抵抗となって、該給紙ロール41の回転始動時に給紙ロール41と最下部の段ボールシートとの間で滑りが生じ上述と同様の問題が生じる。また、コルゲートマシンで段ボールシートが生産される際にスリッタスコアラで成形されるコルゲート罫線(スコア)が給紙ロール41を通過するとき、該コルゲート罫線部と給紙ロール41が接触しないため、滑りが生じて上記と同じような問題を生じていた。
【0008】
次に、図11による給紙装置38の上述の問題点を解決すべく図12に示すような給紙装置44が提案されている。しかし、該給紙装置44は給紙される最下部の段ボールシート後端部を給紙ベルト57で給紙ロール53と同様に摩擦による給紙であるため、図11による給紙装置38の給紙ロール41で述べた問題点と同様の問題点が発生し、上述した問題点の解決には至っていない。また、幅方向に配列された給紙ベルト57の同期が取れずに発生する斜め給紙や、給紙ベルトの延び、該ベルト57を巻きかけるベルト巻掛けロール54,55,56との滑り、又は該ベルト57と段ボールシートとの滑り等及び駆動機構を介しての給紙ロール53と給紙ベルト57との同期ずれなど、給紙ロール53と給紙ベルト57との同期制御が行えない問題があった。
【0009】
また、図11や図12に開示した給紙ロール41,53等による給紙装置38,44以外の給紙装置として図13に示すキッカ71による給紙装置65の存在がある。キッカ71による給紙装置65は給紙される最下部の段ボールシートの後端部を確実に保持して給紙を行うことから、給紙タイミングずれは発生しにくい給紙装置として位置づけられている。しかし、上述のようにいわゆる回転運動を往復運動に変換してキッカを前後に作動させるため、キッカのシート給紙方向への動きは不等速往復運動となる。即ち、キッカ71シートを給紙開始するシート給紙方向上流方向となる最後端部(シート給紙方向においては最上流側で、図13においては右側)に位置したとき、キッカ71は零速度から徐々に加速して、段ボールシート製函機の運転速度と一時同速となった後に徐々に減速して、キッカ71がシート給紙方向下流方向の最先端部(図13においては左側)に位置したとき零速度になる。この期間にシートはキッカ71によってシート後端部を押されながら徐々に加速して給紙が行われ、シート先端部がシート搬送装置となる一対のフィードロール63a,63bにくわえ込まれてフィードロール63a,63bの作用とキッカ71の作用によって下流工程に供給されることになる。ここで、フィードロール63a,63bは常に段ボールシート製函機の運転速度と一致する等速で回転している。そして、キッカ71は給紙シートの先端部がフィードロール63a,63bに到達したときに、シートの搬送速度が段ボールシート製函機の運転速度であるフィードロール63a,63bの回転速度に達するように機械的に調整されている。この時点でキッカ71はシートの先端部がシートフィードロール63a,63b間に到達した後は、キッカ71が段ボールシート製函機の運転速度であるフィードロール63a,63bの回転速度に達しており、これ以降は減速をはじめてシートの後端部から離れることになり、そして、シートはキッカ71によるシート搬送力を失うことから、シートはフィードロール63a,63bによるシート搬送力を得なければならない。しかし、給紙されフィードロール63a,63bにくわえ込まれた当該シートの上流側の上方には未だ多数のシートの重量がかかった状態であるとともに、かつ、当該シートの下方には給紙テーブル60が存在していることから、これらとの摩擦によりキッカ71によるシート搬送力を失ったシートには急激な制動力が働くことになる。従って、キッカ71によるシート搬送力を失った後のシートはフィードロール63a,63bによりシート搬送力を得る必要がある。また、仮にキッカ方式と給紙ロール方式の給紙装置を組み合わせたとしても、クランク駆動によるキッカ方式では、キッカ71の動きが不等速のため給紙ロールの回転と同期することはなく、それぞれが同期をしていない動きをして、その駆動力を受けたシートは正規の給紙タイミングで給紙されることはない。
【0010】
ここで、シートがフィードロール63a,63bから確実なシート搬送力を得るためには、フィードロール63a,63b間をシート厚みより若干狭めに設定して、シートを確実にグリップする必要がある。しかし、シートは該シートの厚みより若干狭めに設定されているフィードロール63a,63bにくわえ込まれると、若干潰されながら搬送されることになり、このフィードロール63a,63bによるシートのくわえ込み作用は、シートを若干潰すことになるため、シート平面圧縮強度を下げることになり、段ボールシートの製品品質を劣化させるものであった。フィードロール63a,63bによる給紙は、シートがフィードロール63a,63bに確実にグリップされないということから発生するシートの搬送ずれや斜め給紙というトラブルが生じるよりも、シートを潰しながらシートを給紙搬送する方が全体的には段ボールシート製函機の運転及び生産性にも安定するということで、このような課題はあるものの慣例的に行われてきた。また、このような給紙方式のため、シート平面圧縮強度を下げるという問題の他に、シートの表面をフィードロール63a,63bとの摩擦によって傷を付けるおそれもあった。
【0011】
さらには、給紙装置65は上述したようにクランク駆動部75によるラムスライダ66等の摺動運動によりキッカ71をシート給紙方向前後に動かす運動を作り出していたことから、クランク駆動部75及びラムスライダ66等が持つ固有の重量等に伴う慣性力は極めて大きなもので、該慣性力に伴う機械的な振動は機械の各部位に負荷を与え、機械及び各種制御装置等の電気機器の故障の原因になるとともに、騒音は作業場及び工場周辺の環境問題になっていた。そして、当該振動はシート搬送等に影響し、シートの搬送ずれを起こしていた。
【0012】
即ち、上述したように、従来の段ボールシート製函機における給紙装置は、それぞれ該給紙装置の特性を有しながら利点と欠点を兼ね備えていたため、それぞれの利点を活かしながらも欠点に対しては慣例的にやむを得ずそれを無視して使用していた。本発明は上述した各種の課題を解決するために、給紙開始時における最下部の段ボールシートの始動性に適したキッカによる給紙装置を改良した機構を採用しながら、給紙開始直後からは機械速度で等速回転を行う給紙ロールによる給紙装置との有機的な構成及びその制御を行うことにより、シート搬送ずれや斜め給紙及びシート潰れの発生させることなく、さらには機械の振動や騒音の少ない段ボールシート製函機の給紙装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を克服し、所期の目的を好適に達成するために本発明は、シート給紙方向に回転する給紙ロールであって、給紙テーブルに積載され、最下部のシートの下面を摩擦力と回転でシートをシート搬送装置に向けて給紙する段ボールシート製函機において、該シートの後端部に位置し、該最下部のシートの後端部を保持してシートをシート搬送方向に押出するキッカと、該キッカをシート給紙方向に往復動させるキッカ往復動装置と、該キッカ往復動装置を駆動する駆動装置と、該駆動装置を制御する制御装置とならなり、該制御装置は、該給紙ロールにより給紙テーブル上に積載された最下部のシートをシート給紙方向に始動させ、該シートの先端部がシート搬送装置に到達するまでに給紙ロールをシート搬送装置速度まで増速回転させる第1の速度と、該キッカにより給紙テーブル上に積載された最下部のシートをシート給紙方向に始動させ、該シートの先端部がシート搬送装置に到達するまでにキッカをシート搬送装置速度まで増速前進させる第1の速度とを同期させてシートの給紙を行う段ボールシート製函機の給紙装置である。
【0014】
そして、前記制御装置は、前記シートの先端部がシート搬送装置に到達した後に、前記キッカを一時的にシート搬送装置速度と同速の第2の速度にした後に、キッカを停止させるべく減速させる第3の速度と、該キッカが停止した後に、キッカを給紙方向と反対方向に後退させる第4の速度とを構成するとともに、該給紙ロールは、シート搬送装置速度と同速の第2の速度を維持して該シートを所望の領域給送させた後に、該給紙ロールを減速回転させる第3の速度を構成して停止させる段ボールシート製函機の給紙装置である。
【0015】
また、前記制御装置は、前記シートの先端部がシート搬送装置に到達した後に、前記キッカをシート搬送装置速度と同速の第2の速度にするとともに、前記給紙ロールをシート搬送装置速度と同速の第2の速度で同期させ、該シートを所望の距離給送させた後に、該キッカを停止させるべくシート給紙方向に減速させる第3の速度にするとともに、該給紙ロールの回転を停止させるべく減速回転させる第3の速度で同期させて停止させ、該キッカが停止した後に、キッカを給紙方向と反対方向に後退させる第4の速度とを構成してシートの給紙を行う段ボールシート製函機の給紙装置である。
【0016】
さらには、前記キッカ往復動装置は、シート給紙方向に並行して配設して回転自在に軸支するとともに、一端を前記駆動装置に係合させたねじ軸と、前記キッカを取り付け、該ねじ軸に螺合して、ねじ軸の回転に伴いねじ軸上をシート給紙方向に往復動するヨーク体とからなる段ボールシート製函機の給紙装置である。
【0017】
また、前記キッカ往復動装置は、シート給紙方向に並行して回転自在に併設するとともに、いずれか一方を前記駆動装置に係合させた一対の回転体と、前記キッカを取り付け、該回転体に巻装して、回転体の回転に伴い該回転体上をシート給紙方向に往復動する伝導体とからなる段ボールシート製函機の給紙装置である。
【0018】
そして、前記給紙装置は、オーダーチェンジ時において前記制御装置が前記駆動装置を起動させて前記キッカ往復動装置を作動させ、キッカを生産するシート長に応じた該シート給紙方向の後端部位置に位置決めする段ボールシート製函機の給紙装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明にかかる段ボールシートにおける給紙装置について、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。図1は本発明の段ボールシート製函機における給紙装置の機械的構成及び制御構成を含みこれらを好適に表す一部断面側面図である。給紙ユニット1はフレーム2,2間に装架された給紙テーブル3及びフロントガイド4とバックガイド5に規制されたスペースに段ボールシートSを積み上げ、最下部の段ボールシートS1から1枚ずつ給紙するキッカ13を有する給紙装置7で、該給紙装置7によって給紙された段ボールシートはフィードロール6a,6bに狭持されて下流工程に送られる。そして、キッカ13をシート給紙方向に往復動させてシート給紙する給紙装置7は、給紙テーブル3から延出する例えば一対の給紙アーム8,8に軸受け9を介してシート給紙方向に並行して回転自在に軸支されるねじ軸10,10と、該ねじ軸10,10に螺合するヨーク体11,11が設けられる。そして、該ヨーク体11,11にはキッカ支持体12,12が設けられ、該キッカ支持体12,12に該給紙アーム部8及び給紙テーブル3面上から突出してキッカ13が装架固定されている。該ねじ軸10,10はその一端がモータブラケット14上に設けられたキッカ駆動装置15,15に繋がっている。そして、該キッカ駆動装置15,15はドライバ17,17を介して制御装置18によって駆動制御されるよう構成される。ここで、キッカ駆動装置15はねじ軸10を正回転及び逆回転駆動させるようなものであればいずれの駆動装置でもよいが、ねじ軸10を瞬時に正回転及び逆回転させる必要性があることから、サーボーモータ等の電動モータが好ましいと考えられる。また、ねじ軸10は該ねじ軸10の正回転及び逆回転により、該ねじ軸10に螺合するヨーク体11を介してキッカ13を前進及び後退させる作用を発生させることから、その動きが円滑かつ機敏に行うことができるボールベアリング等の伝導部材が用いられることが好ましい。なお、該キッカ駆動装置15にはパルスジェネレータ16が設けられ、該キッカ駆動装置15の回転駆動を検出し、該検出値を制御装置18にフィードバックすることで、該キッカ駆動装置15の該キッカ駆動制御の監視を行っている。
【0020】
次に、当該給紙装置7におけるキッカ13の往復運動を発生させる制御装置について説明すると、該キッカ駆動装置15を作動させる制御装置18は該キッカ13を所望のストローク分だけ前進及び後退させると共に、シートSの先端がフィードロール6a,6bに到達するまでの間にフィードロール6a,6bの回転速度と一致させる加速領域Lbと、少なくとも一時的なフィードロール6a,6bと同速の領域Lcが設定される。さらには、本発明の効果を発揮させるためにシートがフィードロール6a,6bに到達した後にしばらくの領域はフィードロール6a,6bの回転速度と同速で所望の距離を前進する等速領域Lcを作り出す制御を行うようにしてもよい。具体的には、給紙ユニット1において給紙テーブル3上に積載され、その最下部に位置するシートS1の先端とフィードロール6a,6bのシートくわえ込み位置との間には距離Laが存在する。そして、キッカ13はこの距離Laと等しい距離Lbの間に一気に増速してフィードロール6a,6bの回転速度V1と等しい速度V3まで到達するように制御装置18がキッカ駆動装置15を回転制御する。そして、一時的にフィードロール6a,6bの回転速度と同じ速度領域Lcが生じた後に、減速領域Ldで一気に減速し、所望の速度で上述の該領域Ld,Lb分を後退するように制御する。また、本発明の効果を発揮させるためにシートがフィードロール6a,6bに到達した後にしばらくはフィートロール6a,6bの回転速度V1と同速V3で所望の距離を前進する等速領域Lcを作り出す制御を行うようにしてもよく、給紙されたシートS1の先端がフィードロール6a,6bに到達した後に、その後しばらくの距離Lcはフィードロール6a,6bの回転速度と同速でキッカ13を前進制御する。そして、距離Ldで一気に減速し、所望の速度で上述の距離Ld,Lc,Lb分を後退するように制御するようにしても良い。即ち、制御装置18はキッカ駆動装置15を介して、キッカ13で静止している最下部のシートS1を動かしはじめ、該シートS1の先端がフィードロール6a,6bに到達する距離Laと等しい距離Lbの間で一気に段ボールシート製函機運転速度まで加速し、該シートS1の先端がフィードロール6a,6bに到達した後、または、該シートS1の先端がフィードロール6a,6bに到達した後、所望の距離をフィードロール6a,6bの回転速度と同期する速度で共にキッカ13がシートS1を搬送するように制御し、該シートS1を所望の距離搬送した後に減速して、前進した距離分だけ後退するようにキッカ駆動装置15を介してキッカ13を動かす制御を行う。なお、キッカ13が後退する動きはキッカ13が次のシートS2を給紙開始するまでに所定の位置まで戻る速度であればよい。
【0021】
次に、給紙ロール及び昇降装置の機構について説明する。該給紙ロール及び昇降装置は従来の給紙ロール及び昇降装置と基本的には同様である。その構成は、給紙ロール21と、該給紙ロール21と段ボールシートとの接触を規制する昇降部材21aとを有し、該給紙ロール21に段ボールシートを吸着させるサクション機構20とから構成される。サクション機構20は上述した従来のサクション機構と同様であるため説明を省略する。そして、該サクションの効力が働く中で、該給紙ロール21は給紙ロール21を駆動させる給紙ロール駆動装置22により給紙ロール21を可変速回転させて該給紙ロール21と段ボールシートとの摩擦によりシートを給紙する。また、昇降部材21aは図2に示すように段ボールシートを給紙させないようにする場合に上昇して給紙ロール21と段ボールシートを非接触状態としたり、段ボールシートを給紙する場合には下降して給紙ロール21と段ボールシートを接触状態とする。また、給紙時においても給紙ロール21の回転作用を段ボールシートに与えないようにするときは昇降部材21aを上昇させる。図中21bは給紙ロール21を支持する給紙ロール軸である。そして、該給紙ロール21と昇降部材21aは上述の給紙ロール駆動装置22により駆動されるが、該給紙ロール駆動装置22は上述した制御装置18にドライバ24を介して駆動制御されている。即ち、該給紙ロール駆動装置22はキッカ13を駆動するキッカ駆動装置15と連動するように制御装置18により同期制御され、該給紙ロール駆動装置22の駆動により給紙ロール21が可変速回転を行い、そして、昇降部材21aが昇降する。なお、該給紙ロール駆動装置22にはパルスジェネレータ23が設けられ、該給紙ロール駆動装置22の回転駆動を検出し、該検出値を制御装置18にフィードバックすることで、該給紙ロール駆動装置22の回転駆動制御の監視を行っている。
【0022】
上述した制御装置18に伴うキッカ13と給紙ロール21及び昇降部材21aの動きを時系的に表すと、例えば図3に示すようになる。図3では縦軸に正回転及び逆回転の速度を表し、横軸に時間を表している。図3では、キッカ13の動作を2つのパターンに分けて説明をしている。即ち、本発明では給紙される最下部のシートS1が静止状態から動き始めて、フィードロール6a,6bに到達するまでに給紙ロール21が機械速度に達するときに生じる給紙ロール21と給紙される最下部のシートS1との滑りによる給紙ずれを防止すべくキッカ13にて給紙される最下部のシートS1の後端部を押し出すことで、ここにキッカ13の動作としては、給紙ロール21と同期的に動くことが求められる。従って、キッカ13は少なくとも給紙される最下部のシートS1がフィードロール6a,6bに到達するまでに機械速度に達すれば良く、該シートS1がフィードロール6a,6bに到達すれば減速して停止した後に後退しても良い(図3参照)。又は、該シートS1の安定的給送を確保するために、該シートS1がフィードロール6a,6bに到達した後も所望の距離は機械速度で該シートS1の後端を押し出すようにして、その後減速をし、停止の後に後退しても良い(図4参照)。以下、該図3及び図4と合わせて図5乃至図9を用いてその作用を説明する。まず、キッカ13はシート給紙方向の上流端部に位置して給紙テーブル3上に載置された最下部のシートS1を給紙すべく静止状態(図5参照)から段ボールシート製函機の運転速度となるフィードロール6a,6bの回転速度と同じ速度(V1)まで一気に増速(V0→V2)させるよう制御装置18がドライバ17,17を介して駆動装置15,15を起動させ、ねじ軸10,10を回転させ、該ねじ軸10,10に螺合するヨーク体11をシート給紙方向に前進させ、該ヨーク体11にキッカ支持体12,12を介して取り付けられるキッカ13をシート給紙方向に前進させる(図6参照)。同時に給紙ロール21も給紙テーブル3上に載置された最下部のシートS1を給紙すべく静止状態(図5参照)から段ボールシート製函機の運転速度となるフィードロール6a,6bの回転速度と同じ速度(V1)まで一気に増速(V0→V2)させるよう制御装置18がドライバ24,24を介して給紙ロール駆動装置22を起動させ、給紙ロール21を回転させて摩擦力で最下部のシートをシート給紙方向に前進させる(図6参照)。このとき、昇降部材21aは給紙ロール21と最下部のシートS1が接するようにするために下降位置に位置している(図5及び図6参照)。
【0023】
続いて、キッカ13が所望のストローク長Lcを移動した後に、該段ボールシート製函機の運転速度となるフィードロール6a,6bの回転速度(V1)と同じ速度(V3)に到達した後は直ちにキッカ13を停止させるべく図8に示すように一気に減速(V3)を行うか(図3参照)、又は所望の領域Lcを該段ボールシート製函機の運転速度となるフィードロール6a,6bの回転速度(V1)と同じ速度(V3)で前進させるかを行った(図4参照)後にキッカ13を減速(V4)をさせる。そして、一時的に停止(V0)した後に即時キッカ13を次シートS2給紙するためにシート給紙方向の上流端部に位置移動させるため逆転増速(V5)及び逆転等速(V6)、続いて図9に示すように逆転減速(V7)を経て、キッカ13をシート給紙方向の上流端部に位置して給紙テーブル3上に載置された最下部の次シートS2を給紙する位置で停止(V0)させて静止状態(図9参照)となる。なお、逆転等速度(V6)は機械の運転状況に応じては必ずしも必要ではない。このとき、給紙ロール21は機械速度(V1)と同じ速度(V3)で回転しており、フィードロール6a,6bと共に該シートS1を給送している。そして、該シートS1が給紙ロール21から離れる直前から離れた直後の間で減速(V4)を開始しして一時停止(V0)をする。また、昇降部材21aは給紙ロール21から離れる直前から離れた直後の間で上昇し、給紙ロール21の回転力を次に給紙されるシートS2に伝えないようにする。
【0024】
このように一連の動きを繰り返し、当該給紙装置7は給紙テーブル3上に載置された段ボールシートSをキッカ13及び給紙ロール21により順次給紙するよう、制御装置18が各駆動装置15,22を同期制御する。即ち、本発明では給紙される最下部のシートS1が静止状態から動き始めて、フィードロール6a,6bに到達するまでに給紙ロール21が機械速度に達するときに生じる給紙ロール21と給紙される最下部のシートS1との滑りによる給紙ずれを防止すべくキッカ13にて給紙される最下部のシートS1の後端部を押し出すことで、ここにキッカ13と給紙ロール21は同期制御させている。
【0025】
また、本発明による段ボールシート製函機における給紙装置は上述したねじ軸10と、該ねじ軸10に螺合するヨーク体11によるキッカ13の摺動作用によるものに限られず、例えば、図10に開示した給紙装置25ではキッカ31をシート給紙方向に伝導体28と回転体27からなる装置によるものであってもよい。図10は別実施例による本発明の段ボールシート製函機における給紙装置の機械的構成を好適に表す一部断面側面図であり、具体的には、給紙テーブル3から延出する例えば一対の給紙アーム26,26に回転自在な回転体27,27を設け、該回転体27,27間に張設して巻装したチェーンやタイミングベルト等の伝導体28を構成する。そして、該伝導体28にキッカ支持体29,29が設けられ、該キッカ支持体29,29に該給紙アーム部26及び給紙テーブル3面上から突出してキッカ31が装架固定されている。該伝導体28,28を巻掛する回転体27,27はその一端がモータブラケット14上に設けられたキッカ駆動装置15,15に繋がっている。そして、該キッカ駆動装置15,15はドライバ17,17を介して制御装置18によって駆動制御されるよう構成される。ここで、該制御装置18によるキッカ駆動装置15の駆動制御は前述のねじ軸10を回転させる制御と同様の制御によるものである。また、給紙ロール21は前述の給紙装置19と同様で、該給紙ロール21は制御装置18からの指令を受けた給紙ロール駆動装置22がドライバ24を介してキッカ31を駆動するキッカ駆動装置15と同期制御させる。このような機構による給紙装置において、該制御装置18によりキッカ駆動装置15を駆動作用させて伝導体28をシート給紙方向に往復動させることにより、キッカ31がシート給紙方向に動くことになる。そして、前述したようにキッカ31は給紙ロール21の動きと同期して図3又は図4及び図5乃至図9に示すような速度領域を作り出すして該シートを給紙する。
【0026】
また、上述の各実施例ではキッカより給紙されたシートを狭持して、シートを下流工程に搬送する一対のフィードロールによる実施例を開示したが、本発明による段ボールシート製函機における給紙装置では、該フィードロールによる実施例に限定されることなく、例えば該フィードロールに代わってサンドイッチベルトや、シートの上面又は下面の少なくともいずれか一方にサクションベルト又はサクションコロによるシート搬送装置を配設したものであってもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明の段ボールシート製函機における給紙装置よれば、給紙ロール方式による給紙装置でありながら、キッカによりシートの後端を確実に保持できため、段ボールシートを給紙する際に給紙ロールとともにキッカが静止しているシートの後端部を確実に保持して始動させ、給紙ロールの回転と同期して該シートがフィードロール間にくわえ込まれるまでの距離及び時間の間に、キッカが段ボールシート製函機の運転速度であるフィードロールの回転速度まで増速されることから、シートは給紙ロールと同期して同速で動くキッカの作用により、確実に、安定した給紙が行われることになる。また、シートはフィードロールに到達した時点でキッカ及び給紙ロールともフィードロールの回転速度と同速の速度になっていることから、シートとフィードロール間に滑りが生じることはなく、シートの搬送ずれや斜め給紙を引き起こす他に、シートの表面をフィードロールとの摩擦によって傷を付けるというトラブルが解消される。
【0028】
そして、キッカはシートの先端がフィードロールにくわえ込まれた後も、シートの上方に積載されるシート群の重量及び給紙テーブルとの摩擦を受けにくい所望の距離分だけシートの後端部を押してシートを搬送できるようすれば、従来シートの搬送ずれを生じさせないようにするために、フィードロールでのグリップ力得るため、フィードロール間をシート厚みより若干狭めに設定して、若干潰されしながら搬送させる必要がなくなった。その結果として必要以上にフィードロール間のすき間を狭める必要がなくなったことから、シートを潰すことがなくなり、これによりシート平面圧縮強度を劣化させることもなくなり、段ボールシートの製品品質は段ボールシート製函機で加工される前とほぼ変わらない品質が維持でき従来のようにシート品質を劣化させることはなくなる。
【0029】
さらには、従来の給紙装置のようにクランク駆動部によるラムスライダ等の摺動部材等が存在しないことから、クランク駆動部及びラムスライダ等が持つ固有の重量等に伴う慣性力が発生せず、該慣性力に伴う機械的な振動や騒音等は少なくなり、該振動や騒音に伴う機械及び各種制御装置等における電気機器の故障の原因は解消されるとともに、作業場及び工場周辺の環境問題も軽減された。そして、振動に伴うシート搬送ずれ等の課題を解決することで、これらの結果として機械メーカとしての責務をも果たすことができることになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の段ボールシート製函機における給紙装置の機械構成及び制御構成を好適に表す一部断面側面図である。
【図2】給紙ロールと昇降部材との関係を表す一部断面正面図である。
【図3】本発明の給紙装置において、キッカが一時的にフィードロール速度になった後に直ちに減速するキッカと給紙ロール及び昇降部材の速度及び動作を時系列的に表した2次元回転速度及び動作図である。
【図4】本発明の給紙装置において、キッカと給紙ロールがフィードロール速度と同じ速度で同期した後に減速するキッカと給紙ロール及び昇降部材の速度及び動作を時系列的に表した2次元回転速度及び動作図である。
【図5】本発明の給紙装置において、シート給紙開始からキッカと給紙ロール及びシートが、フィードロール回転速度まで増速する過程を表した給紙動作の作用図である。
【図6】本発明の給紙装置において、キッカと給紙ロール及びシートがフィードロール回転速度まで増速する過程を表した給紙動作の作用図である。
【図7】本発明の給紙装置において、キッカ及び給紙ロールがフィードロール回転速度と等速でシートを給紙する過程を表した給紙動作の作用図である。
【図8】本発明の給紙装置において、キッカ及び給紙ロールがフィードロール回転速度と等速に達した後に、キッカは減速して停止する過程を、給紙ロールはフィードロール回転速度と同じ速度を維持してシートの給送を行うことを表した給紙動作の作用図である。
【図9】本発明の給紙装置において、キッカが次シートの給紙開始位置で停止し、給紙ロールは減速停止及び昇降部材は上昇をする過程を表した給紙動作の作用図である。
【図10】別実施例による、本発明の段ボールシート製函機における給紙装置の機械構成及び制御構成を好適に表す一部断面側面図である。
【図11】従来の給紙ロール方式による段ボールシート製函機の駆動機構及びその構成を表した側面図である。
【図12】従来の給紙ロール方式による段ボールシート製函機に給紙補助装置を装備した構成を表した側面図である。
【図13】従来のキッカ方式による段ボールシート製函機の駆動機構及びその構成を表した断面側面図である。
【符号の説明】
1   給紙ユニット
3   給紙テーブル
4   フロントガイド
5   バックガイド
6   フィードロール
7   給紙装置
10  ねじ軸
11  ヨーク体
12  キッカ支持体
13  キッカ
15  キッカ駆動装置
18  制御装置
19  給紙装置
20  サクション装置
21  給紙ロール
21a 昇降部材
22  給紙ロール駆動装置
25  給紙装置
27  回転体
28  伝導体
31  キッカ
S  段ボールシート

Claims (6)

  1. シート給紙方向に回転する給紙ロールであって、給紙テーブルに積載され、最下部のシートの下面を摩擦力と回転でシートをシート搬送装置に向けて給紙する段ボールシート製函機において、
    該シートの後端部に位置し、該最下部のシートの後端部を保持してシートをシート搬送方向に押出するキッカと、
    該キッカをシート給紙方向に往復動させるキッカ往復動装置と、
    該キッカ往復動装置を駆動する駆動装置と、
    該駆動装置を制御する制御装置とならなり、
    該制御装置は、該給紙ロールにより給紙テーブル上に積載された最下部のシートをシート給紙方向に始動させ、該シートの先端部がシート搬送装置に到達するまでに給紙ロールをシート搬送装置速度まで増速回転させる第1の速度と、
    該キッカにより給紙テーブル上に積載された最下部のシートをシート給紙方向に始動させ、該シートの先端部がシート搬送装置に到達するまでにキッカをシート搬送装置速度まで増速前進させる第1の速度とを同期させてシートの給紙を行う特徴とする段ボールシート製函機の給紙装置。
  2. 前記制御装置は、前記シートの先端部がシート搬送装置に到達した後に、前記キッカを一時的にシート搬送装置速度と同速の第2の速度にした後に、キッカを停止させるべく減速させる第3の速度と、該キッカが停止した後に、キッカを給紙方向と反対方向に後退させる第4の速度とを構成するとともに、
    該給紙ロールは、シート搬送装置速度と同速の第2の速度を維持して該シートを所望の領域給送させた後に、該給紙ロールを減速回転させる第3の速度を構成して停止させる請求項1記載の段ボールシート製函機の給紙装置。
  3. 前記制御装置は、前記シートの先端部がシート搬送装置に到達した後に、前記キッカをシート搬送装置速度と同速の第2の速度にするとともに、前記給紙ロールをシート搬送装置速度と同速の第2の速度で同期させ、
    該シートを所望の距離給送させた後に、該キッカを停止させるべくシート給紙方向に減速させる第3の速度にするとともに、該給紙ロールの回転を停止させるべく減速回転させる第3の速度で同期させて停止させ、
    該キッカが停止した後に、キッカを給紙方向と反対方向に後退させる第4の速度とを構成してシートの給紙を行う請求項1記載の段ボールシート製函機の給紙装置。
  4. 前記キッカ往復動装置は、シート給紙方向に並行して配設して回転自在に軸支するとともに、一端を前記駆動装置に係合させたねじ軸と、
    前記キッカを取り付け、該ねじ軸に螺合して、ねじ軸の回転に伴いねじ軸上をシート給紙方向に往復動するヨーク体とからなる請求項2又は請求項3記載の段ボールシート製函機の給紙装置。
  5. 前記キッカ往復動装置は、シート給紙方向に並行して回転自在に併設するとともに、いずれか一方を前記駆動装置に係合させた一対の回転体と、
    前記キッカを取り付け、該回転体に巻装して、回転体の回転に伴い該回転体上をシート給紙方向に往復動する伝導体とからなる請求項2又は請求項3記載の段ボールシート製函機の給紙装置。
  6. 前記給紙装置は、オーダーチェンジ時において前記制御装置が前記駆動装置を起動させて前記キッカ往復動装置を作動させ、キッカを生産するシート長に応じた該シート給紙方向の後端部位置に位置決めする請求項4又は請求項5記載の段ボールシート製函機の給紙装置。
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