JP2024047835A - 活性エネルギー線硬化性組成物、硬化物、及びフィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、優れた防眩性及び透明性を有する硬化塗膜を形成可能な活性エネルギー線硬化性組成物、硬化物、及びフィルムを提供することである。【解決手段】本発明は、 エポキシ(メタ)アクリレート(A)、その他多官能(メタ)アクリレート(B)、及び有機微粒子(C)を含有する活性エネルギー線硬化性組成物において、前記多官能(メタ)アクリレート(B)が、分子内にヌレート骨格を有する化合物(B1)又は分子内にカルボキシル基を有する化合物(B2)のいずれか一方を少なくとも含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化性組成物、それを用いた硬化物、及びフィルムを提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、ハードコート層を形成できる活性エネルギー線硬化性組成物、硬化物、及びフィルムに関する。
樹脂フィルムは、液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ(OLED)、プラズマディスプレイ(PDP)等のフラットパネルディスプレイ(FPD)表面の傷付き防止用フィルム、自動車の内外装用加飾フィルム(シート)、窓向けの低反射フィルムや熱線カットフィルムなど各種用途に用いられている。しかしながら、樹脂フィルム表面は柔らかく耐擦傷性が低いため、これを補う目的で、活性エネルギー線硬化性組成物等からなるハードコート剤をフィルム表面に塗工、硬化させハードコート層をフィルム表面に設けることが一般的に行われている。
特にディスプレイ用途に代表される光学部品分野においては、ディスプレイ表面の光沢性が高いと製品表面での光の反射が大きすぎ、不具合を生じる場合がある。そこで、防眩性機能を有している防眩性フィルムや防眩性反射防止フィルムをディスプレイの最表面に配置することが求められる。防眩性フィルムとしては、平均粒径がミクロンサイズの粒子を含有する活性エネルギー線硬化性組成物を用いて、硬化後に得られる塗膜表面に適度な凹凸を形成させることにより、光を拡散させる技術が知られている。
このような防眩性フィルムとして、コア粒子表面に微小粒子を固着させた、表面に凸形状を有する微粒子(表面凸状粒子)と樹脂等を含有する塗布液を硬化させたものが知られている。(特許文献1)
特許文献1に記載の表面凸状粒子はコア粒子、微小粒子の少なくとも一方に無機微粒子を使用することから、硬化樹脂層と粒子界面との親和性やフィルムの透明性における課題が考えられた。そこで、有機微粒子を用いることで優れた防眩性を付与でき、しかも透明性や基材との密着性の低下が少ない活性エネルギー線硬化型樹脂組成物が開発された。(特許文献2)
しかしながら、特許文献2の実施例に記載の組成物から得られる硬化塗膜は、ヘイズ値の最小値が2.4%であり、透過鮮明度については開示されていない。よって、透明性と防眩性の両立にはさらなる課題があった。
特開2005-4163号公報 特開2005-272582号公報
本発明が解決しようとする課題は、優れた防眩性及び透明性を有する硬化塗膜を形成可能な活性エネルギー線硬化性組成物、硬化物、及びフィルムを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、特定の構造を有する化合物と有機微粒子を配合することにより、優れた防眩性及び透明性を有する硬化塗膜を形成可能な活性エネルギー線硬化性組成物を得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、以下[1] [7]に記載の発明に関するものである。
は、以下の内容を含むものである。
[1]エポキシ(メタ)アクリレート(A)、その他多官能(メタ)アクリレート(B)、及び有機微粒子(C)を含有し、前記多官能(メタ)アクリレート(B)が、分子内にヌレート骨格を有する化合物(B1)又は分子内にカルボキシル基を有する化合物(B2)のいずれか一方を少なくとも含有する活性エネルギー線硬化性組成物。
[2]前記エポキシ(メタ)アクリレート(A)が、ポリグリシジルメタクリレートとアクリル酸の反応生成物である[1]記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
[3]前記多官能(メタ)アクリレート(B)が、分子内に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B3)をさらに含有し、前記化合物(B3)が、前記化合物(B1)及び前記化合物(B2)と異なる[1]又は[2]に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
[4]前記有機微粒子(C)の平均一次粒子径が0.5~3μmの範囲である[1]~[3]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
[5]前記有機微粒子(C)の含有量が、前記エポキシアクリレート(A)と前記多官能(メタ)アクリレート(B)の合計100質量部に対して1~10質量部の範囲である[1]~[4]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
[6][1]~[5]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物。
[7][1]~[5]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜を有することを特徴とするフィルム。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、トリアセチルセルロース基材を含む様々な基材の上で、塗工安定性、塗膜外観、防眩性及び透明性に優れる硬化塗膜を形成できるものである。
よって、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜からなるハードコート層を有するフィルムは、液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ(OLED)、プラズマディスプレイ(PDP)等のフラットパネルディスプレイ(FPD)に用いる光学フィルムとして好適に用いることができる。
<活性エネルギー線硬化性組成物>
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物(以下、単に「組成物」ということがある)は、 エポキシ(メタ)アクリレート(A)、その他多官能(メタ)アクリレート(B)、及び有機微粒子(C)を必須成分として含むものである。
なお、本発明において、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートとメタクリレートの一方又は両方をいい、「(メタ)アクリロイル」とは、アクリロイルとメタクリロイルの一方又は両方をいい、「(メタ)アクリル」とは、アクリルとメタクリルの一方または双方をいう。またエポキシ(メタ)アクリレート(A)を単に(A)成分ということがあり、その他成分においても同様である。
さらに、前記エポキシ(メタ)アクリレート(A)、前記その他多官能(メタ)アクリレート(B)を含め、活性エネルギー線硬化性組成物中の(メタ)アクリロイル基を有する化合物全体を「ラジカル重合性化合物」と総称することがある。
[エポキシ(メタ)アクリレート(A)]
エポキシ(メタ)アクリレート(A)としては、例えば、不飽和モノカルボン酸とエポキシ化合物との付加反応物を用いることができる。
前記不飽和モノカルボン酸としては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、桂皮酸等を用いることができる。これらの化合物は単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの中でも、耐擦傷性の点から、(メタ)アクリル酸を用いることが好ましい。
前記エポキシ化合物としては、例えば、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル、臭素化ビスフェノールAジグリシジルエーテル等のビスフェノールA骨格を有するエポキシ化合物;ビスフェノールFジグリシジルエーテル等のビスフェノールF骨格を有するエポキシ化合物;水添フタル酸骨格を有するエポキシ化合物;グリシジル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチルアクリレートグリシジルエーテル、3,4-エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート等のエポキシ基及び(メタ)アクリロイル基を有する化合物などを用いることができる。これらの化合物は単独で用いても2種以上を併用してもよく、これらの重合物を用いてもよい。これらの中でも、耐擦傷性の点から、エポキシ基及び(メタ)アクリル化合物を用いるが好ましく、グリシジル(メタ)アクリレートの重合物を用いることがより好ましい。
前記エポキシ(メタ)アクリレート(A)の原料として前記エポキシ化合物の重合物を用いるには、粘度調整の点から溶剤が併用されていてもよい。前記溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等を用いることができる。これら溶剤は単独で用いても2種以上を併用してもよい。前記溶剤を用いる場合の含有量としては、エポキシ(メタ)アクリレート(A)100質量部に対して、50~150質量部の範囲が好ましい。
前記エポキシ(メタ)アクリレート(A)の原料として前記エポキシ化合物の重合物を用いる場合において、溶剤を含む前記エポキシ(メタ)アクリレート(A)の粘度としては、ハードコート層を形成する際の塗工安定性をより一層向上できる点から、100~3,000mPa・sの範囲が好ましく、150~2,000mPa・sの範囲がより好ましい。なお、前記粘度はB型粘度計を使用して測定した値を示す。
エポキシ(メタ)アクリレート(A)の含有量は、活性エネルギー線硬化性組成物中のラジカル重合性化合物の総量に対して、10~80質量%の範囲であることが好ましく、15~50質量%の範囲であることが好ましく、20~40質量%の範囲であることが特に好ましい。この範囲とすることで、硬化塗膜の透明性及び防眩性の両方をバランス良く向上させることができる。
[その他多官能(メタ)アクリレート(B)]
前記多官能(メタ)アクリレート(B)とは、前記エポキシ(メタ)アクリレート(A)に該当せず、分子内に(メタ)アクリロイル基を2つ以上有する化合物、又はそれら化合物を複数種含有する混合物のことである。
本発明では、前記多官能(メタ)アクリレート(B)は、分子内にヌレート骨格を有する化合物(B1)又は分子内にカルボキシル基を有する化合物(B2)のいずれか一方を少なくとも含有する。
[分子内にヌレート骨格を有する化合物(B1)]
分子内にヌレート骨格を有する化合物(B1)として、例えば、トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、ビス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、及びこれら化合物の出発原料であるヒドロキシエチル(メタ)アクリレートを、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのエチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド、又はε-カプロラクトン変性体に変更した化合物等のイソシアヌル酸誘導体等を挙げることができる。
また、上記イソシアヌル酸誘導体、ポリイソシアネート類、及び末端に重合性不飽和基と1個の水酸基とを有する化合物の3種を反応させて得られる化合物も挙げられる。
ポリイソシアネート類として、例えばトリレンジイソシアネート、4,4´-ジフェニルメタンジイソシアネート、水添4,4´-ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,5-ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p-フェニレンジイソシアネート、トランスシクロヘキサン1,4 -ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、テトレメチルキシレンジイソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート、1,6,11-ウンデカントリイソシアネート、1,8-ジイソシアネート-4-イソシアネートメチルオクタン、1,3,6-ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等のポリイソシアネート等が挙げられる。
末端に重合性不飽和基と1個の水酸基とを有する化合物として、例えば2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2-(メタ)アクリロイルオキシエチル-2-ヒドロキシエチルフタル酸、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、3-アクリロイルオキシグリセリンモノ(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-1-(メタ)アクリロキシ-3-(メタ)アクリロキシプロパン、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリε-カプロラクトンモノ(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ε-カプロラクトンモノ(メタ)アクリレート等とを反応させた化合物等が挙げられる。これらの化合物は単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの中でも化合物(B1)は水酸基を有する化合物がより好ましく、トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレートが特に好ましい。
分子内にヌレート骨格を有する化合物(B1)の含有量は、活性エネルギー線硬化性組成物中のラジカル重合性化合物の総量に対して、1~60質量%の範囲であることが好ましく、5~50質量%の範囲であることが好ましく、10~40質量%の範囲であることが特に好ましい。この範囲とすることで、硬化塗膜の耐擦傷性及び防眩性の両方をバランス良く向上させることができる。
[分子内にカルボキシル基を有する化合物(B2)]
分子内にカルボキシル基を有する化合物(B2)として、例えば、分子内に少なくとも1個のカルボキシル基と、分子内に少なくとも1個の(メタ)アクリロイル基とを有する化合物であれば、特に限定されず、例えば、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート、水酸基含有(メタ)アクリレートと酸無水物との反応物、カルボキシル基含有ウレタン(メタ)アクリレート、カルボキシル基含有ポリエステル(メタ)アクリレート、カルボキシル基含有ポリエーテル(メタ)アクリレート、カルボキシル基含有ビニルモノマーと(メタ)アクリロイル基を有するビニルモノマーを共重合させたポリアクリレートなどが挙げられる。水酸基含有(メタ)アクリレートと酸無水物との反応物は、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートや、(ジ)ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートのエチレンオキサイド変性物、プロピレンオキサイド変性物、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートのオリゴマーなどに対して、無水コハク酸、無水1 ドデセニルコハク酸、無水マレイン酸、無水グルタル酸、無水イタコン酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラメチレン無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、無水テトラクロロフタル酸、無水テトラブロモフタル酸、無水クロレンディク酸、無水トリメリット酸等の酸無水物を、N,N ジメチルベンジルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリエチレンジアミン、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリエチルアンモニウムブロマイド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド、酸化亜鉛等の触媒の存在下、反応させることにより得る事ができる。これらの中でもペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートやジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートを無水コハク酸と反応させたものがより好ましく、市販品としては、“アロニックス”(東亞合成社製)M510やM520が挙げられる。
これらの化合物は単独で用いても2種以上を併用してもよい。
分子内にカルボキシル基を有する化合物(B2)の含有量は、活性エネルギー線硬化性組成物中のラジカル重合性化合物の総量に対して、1~60質量%の範囲であることが好ましく、5~50質量%の範囲であることが好ましく、10~40質量%の範囲であることが特に好ましい。この範囲とすることで、硬化塗膜の耐擦傷性及び防眩性の両方をバランス良く向上させることができる。
前記多官能(メタ)アクリレート(B)は、分子内に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B3)をさらに含有しても構わない。ただし、前記化合物(B3)は分子内にヌレート骨格及び/又はカルボキシル基を有しない化合物である。
[分子内に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B3)]
分子内に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B3)として、例えば、ウレタン(メタ)アクリレート(B3-1)、多官能(メタ)アクリレート(B3-2)、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート等を用いることができる。これらは単独で用いても2種以上併用してもよい。これらの中でも、より一層優れたハードコート性が得られる点から、ウレタン(メタ)アクリレート及び多官能(メタ)アクリレートからなる群より選ばれる1種以上の化合物を用いることが好ましい。
前記ウレタン(メタ)アクリレート(B3-1)としては、例えば、ポリイソシアネートと水酸基を有する(メタ)アクリレートとの反応物;ポリイソシアネートと水酸基を有する(メタ)アクリレートとポリオールとの反応物であり、(メタ)アクリロイル基を3つ以上、好ましくは3~6つ有するものを用いることができる。
前記ポリイソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、リジントリイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート;ノルボルナンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(4-シクロヘキシルイソシアネート)、1,3-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、2-メチル-1,3-ジイソシアナトシクロヘキサン、2-メチル-1,5-ジイソシアナトシクロヘキサン等の脂環式ポリイソシアネート;トルエンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネートなどを用いることができる。これらのポリイソシアネートは単独で用いても2種以上を併用してもよい。
前記ポリイソシアネートとしては、前記したものの中でも、活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜の着色を低減できることから、脂肪族ポリイソシアネート及び/又は脂環式ポリイソシアネートを用いることが好ましく、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、及び、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートからなる群より選ばれる1種以上のポリイソシアネートがより好ましく、ヘキサメチレンジイソシアネート及び/又はイソホロンジイソシアネートが更に好ましい。
前記水酸基を有する(メタ)アクリレートは、水酸基と(メタ)アクリロイル基とを有するものであり、例えば、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド(EO)変性トリメチロールプロパン(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド(PO)変性トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート;ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等の1官能の水酸基と3官能以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物、あるいは、該化合物をさらにε-カプロラクトンで変性した水酸基を有する多官能(メタ)アクリレート;ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のオキシアルキレン鎖を有する(メタ)アクリレート;ポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリオキシブチレン-ポリオキシプロピレンモノ(メタ)アクリレート等のブロック構造のオキシアルキレン鎖を有する(メタ)アクリレート;ポリ(エチレングリコール-テトラメチレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリ(プロピレングリコール-テトラメチレングリコール)モノ(メタ)アクリレート等のランダム構造のオキシアルキレン鎖を有する(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの(メタ)アクリレート(b1-2)は単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの中でも、前記ウレタン(メタ)アクリレート(B3-1)の原料としてポリオールを用いない場合には、より一層優れた耐擦傷性が得られる点から、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、及び、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレートからなる群より選ばれる1種類以上の化合物を用いることが好ましい。
前記ポリオールとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエーテルポリオール;ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオールなどを用いることができる。これらのポリオールは単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの中でも、より一層優れた屈曲性が得られる点から、ポリエーテルポリオールを用いることが好ましく、ポリテトラメチレングリコールがより好ましい。
前記ポリイソシアネートと前記水酸基を有する(メタ)アクリレートとの反応、及び、前記ポリイソシアネートと前記(メタ)アクリレートと前記ポリオールとの反応は、常法のウレタン化反応を使用することができる。また、ウレタン化反応を行う際には、必要に応じてウレタン化触媒を用いてもよい。前記ウレタン化触媒としては、例えば、ピリジン、ピロール、トリエチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン等のアミン化合物;トリフェニルホスフィン、トリエチルホスフィン等のリン化合物;ジブチル錫ジラウレート、オクチル錫トリラウレート、オクチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジアセテート、オクチル酸錫等の有機錫化合物、オクチル酸亜鉛等の有機亜鉛化合物などを用いることができる。
前記ウレタン(メタ)アクリレート(B3-1)の原料としてポリオールを用いる場合におけるウレタン(メタ)アクリレート(B3-1)の数平均分子量としては、より一層優れた屈曲性及び耐擦傷性が得られる点から、800~6,000の範囲であることが好ましく、1,000~4,000の範囲がより好ましい。なお、前記ウレタン(メタ)アクリレートの数平均分子量は、ゲル・パーミエーション・カラムクロマトグラフィー(GPC)法(溶離液;テトラヒドロフラン、ポリスチレン換算)により測定した値を示す。
前記多官能(メタ)アクリレート(B3-2)は、前記エポキシ(メタ)アクリレート(A)、及び前記ウレタン(メタ)アクリレート(B3-1)以外の、1分子中に(メタ)アクリロイル基を3個以上有する化合物であり、好ましくは、3~8個有する化合物を示す。
前記多官能(メタ)アクリレート(B3-2)としては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート等を用いることができる。これらの化合物は単独で用いても2種以上を併用してもよい。
前記(B3-2)としては、前記した中でも、より一層優れた耐擦傷性が得られる点から、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、及び、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートからなる群より選ばれる1種以上の化合物を用いることがより好ましく、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、及び、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートがより好ましい。これらの化合物は単独で用いても2種以上を併用してもよい。
分子内に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B3)の含有量は、活性エネルギー線硬化性組成物中のラジカル重合性化合物の総量に対して、10~80質量%の範囲であることが好ましく、15~70質量%の範囲であることが好ましく、30~60質量%の範囲であることが特に好ましい。この範囲とすることで、硬化塗膜の透明性及び防眩性の両方をバランス良く向上させることができる。
[分子内に2つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B4)]
本発明の組成物は、分子内に2つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B4)をさらに含有しても良い。ただし、化合物(B4)は、(A)、(B1)、(B2)のいずれにも該当しない化合物である。
前記分子内に2つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B4)としては、例えば、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、3-メチル-1,5-ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2-メチル-1,8-オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等の2価アルコールのジ(メタ)アクリレート;ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール1モルに4モル以上のエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート;ビスフェノールA1モルに2モルのエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
[有機微粒子(C)]
本発明で用いる有機微粒子(C)は、硬化塗膜の表面に凹凸を生じさせて防眩性を付与するために用いるものであり、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物中の溶剤およびラジカル重合性化合物のいずれにも不溶で、前記ラジカル重合性化合物よりも水に対する親和性が低い有機微粒子であればよく、特に限定されないが、なかでも、分散剤、安定剤、乳化剤等の界面活性剤が存在する水中で重合して得られる重合樹脂微粒子分散液やこの分散液から分離乾燥して得られる粒子表面に界面活性剤が付着した重合樹脂微粒子が、前記ラジカル重合性化合物と水のいずれにも親和性が低く、ラジカル重合性化合物中に重合樹脂微粒子の凝集物が均一に分散することが好ましい。これらの方法にて得られる重合樹脂微粒子は、一般的には界面活性剤を洗浄し除去するが、完全に洗浄除去できず粒子表面に残存するため、ラジカル重合性化合物よりも水に対する親和性が低い。
前記有機微粒子(C)としては、例えば、ポリウレタン系微粒子、(メタ)アクリル樹脂系微粒子、スチレン樹脂系微粒子、ベンゾグアニン樹脂系微粒子、メラミン樹脂系微粒子、ホルムアルデヒド樹脂系微粒子などの架橋重合体による球状微粒子などを使用することができ、なかでも、(メタ)アクリル系微粒子が、耐溶剤性や硬度に優れるため好ましい。
本発明においては、有機微粒子(C) が2次粒子へと凝集して凸凹表面を形成するため、その平均一次粒径は、本発明の組成物からなる硬化塗膜の膜厚以下であればよく、特に限定されないが、特に硬化膜厚の厚い場合まで考慮すると0.1~30μmであるが、通常の硬化膜厚、例えば5~30μm程度の硬化膜厚を想定した場合では0.1~15μmが好ましく、より好ましくは0.2~10μm、最も好ましくは0.5~3μmである。平均一次粒径をこれら範囲とすることで、微小でピッチの細かい凹凸を形成することが可能なため、透明性及び防眩性に優れた硬化塗膜を形成可能な活性エネルギー線硬化性組成物が得られる。
なお、有機微粒子(C)は、必要に応じて、透明なもの、白濁したもの、着色されたもの等を使用することができる。なお、活性エネルギー線硬化性組成物からなる硬化塗膜の膜厚が、有機微粒子(C)の平均粒径よりも薄い場合においても、硬化塗膜の膜厚よりも粒径の小さい有機微粒子が凝集して2次粒子となった塗膜表面に出るようになるため、塗膜表面に凹凸を生じさせる効果が向上するとともに透明性の低下も少なくすることができる。
本発明において有機微粒子(C)の平均一次粒径は、レーザ解析散乱法を用いたレーザー回折式粒度分布測定装置により測定した平均一次粒径をいう。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、各成分の親水性のバランスを調整することで、防眩性及び透明性の両方を向上させることができた。例えば、(A)成分はエポキシ基から由来する水酸基を有し、化合物(B1)はヌレート骨格、化合物(B2)はカルボキシル基を含有することから、(A)成分及び(B)成分は親水性を有する。一方、(C)成分は疎水性である。
したがって、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、各成分の親水性の差から相分離が発生し、(C)成分が2次粒子へと凝集し易くなり、硬化塗膜の透明性及び防眩性が向上すると考えられる。
よって、前記有機微粒子(C)の含有量が、前記エポキシアクリレート(A)と前記多官能(メタ)アクリレート(B)の合計100質量部に対して1~10質量部の範囲であることが好ましく、2~8質量部の範囲であることがより好ましく、3~5質量部の範囲であることが好ましい。これら範囲とすることで、適切な凹凸の形状となるため、透明性及び防眩性に優れた硬化塗膜を形成可能な活性エネルギー線硬化性組成物が得られる。
[その他成分]
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、(A)~(C)成分を必須として含有するが必要に応じて、光重合開始剤、光増感剤、(A)成分に該当しない単官能(メタ)アクリレート化合物、その他の添加剤等を含有してもよい。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、基材に塗工後、活性エネルギー線を照射することで硬化塗膜と形成することができる。この活性エネルギー線とは、紫外線、電子線、α線、β線、γ線等の電離放射線をいう。活性エネルギー線として紫外線を照射して硬化塗膜とする場合には、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物中に光重合開始剤を添加し、硬化性を向上することが好ましい。また、必要であればさらに光増感剤を添加して、硬化性を向上することもできる。一方、電子線、α線、β線、γ線等の電離放射線を用いる場合には、光重合開始剤や光増感剤を用いなくても速やかに硬化するので、特に光重合開始剤や光増感剤を添加する必要はない。
前記光重合開始剤としては、例えば、ジエトキシアセトフェノン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン、オリゴ{2-ヒドロキシ-2-メチル-1-[4-(1-メチルビニル)フェニル]プロパノン}、ベンジルジメチルケタール、1-(4-イソプロピルフェニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-1-オン、4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル-(2-ヒドロキシ-2-プロピル)ケトン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2-メチル-2-モルホリノ(4-チオメチルフェニル)プロパン-1-オン、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルホリノフェニル)-ブタノン等のアセトフェノン系化合物;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾイン系化合物;2,4,6-トリメチルベンゾインジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニルホスフィンオキシド等のアシルホスフィンオキシド系化合物;ベンジル(ジベンゾイル)、メチルフェニルグリオキシエステル、オキシフェニル酢酸2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチルエステル、オキシフェニル酢酸2-(2-オキソ-2-フェニルアセトキシエトキシ)エチルエステル等のベンジル系化合物;ベンゾフェノン、o-ベンゾイル安息香酸メチル-4-フェニルベンゾフェノン、4,4’-ジクロロベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4-ベンゾイル-4’-メチル-ジフェニルサルファイド、アクリル化ベンゾフェノン、3,3’,4,4’-テトラ(t-ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’-ジメチル-4-メトキシベンゾフェノン、2,4,6-トリメチルベンゾフェノン、4-メチルベンゾフェノン等のベンゾフェノン系化合物;2-イソプロピルチオキサントン、2,4-ジメチルチオキサントン、2,4-ジエチルチオキサントン、2,4-ジクロロチオキサントン等のチオキサントン系化合物;ミヒラ-ケトン、4,4’-ジエチルアミノベンゾフェノン等のアミノベンゾフェノン系化合物;10-ブチル-2-クロロアクリドン、2-エチルアンスラキノン、9,10-フェナンスレンキノン、カンファーキノン、1-[4-(4-ベンゾイルフェニルサルファニル)フェニル]-2-メチル-2-(4-メチルフェニルサルフォニル)プロパン-1-オンなどを用いることができる。これらの光重合開始剤は単独で用いても2種以上を併用してもよい。
また、前記光増感剤としては、例えば、ジエタノールアミン、N-メチルジエタノールアミン、トリブチルアミン等の3級アミン化合物、o-トリルチオ尿素等の尿素化合物、ナトリウムジエチルジチオホスフェート、s-ベンジルイソチウロニウム-p-トルエンスルホネート等の硫黄化合物などを用いることができる。
上記の光重合開始剤及び光増感剤を用いる場合の使用量としては、前記活性エネルギー線硬化性組成物中のラジカル重合性化合物の総量を100質量部としたとき、それぞれ0.05~20質量部の範囲であることが好ましく、0.5~10質量部の範囲がより好ましい。
単官能(メタ)アクリレート化合物としては、ベンゾイルオキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニルエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、2 -ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ) アクリレート、2-フェニル-2-(4 -アクリロイルオキシフェニル)プロパン;2-フェニル-2-(4-(メタ)アクリロイルオキシフェニル)プロパン、2-フェニル-2-(4-(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル)プロパン、2-フェニル-2-(4-(メタ)アクリロイルオキシプロポキシフェニル) プロパン等クロロフェニル(メタ)アクリレート、ブロモフェニル(メタ) アクリレート、クロロベンジル(メタ)アクリレート、ブロモベンジル(メタ)アクリレート、クロロフェニルエチル(メタ)アクリレート、ブロモフェニルエチル(メタ)アクリレート、クロロフェノキシエチル(メタ)アクリレート、ブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート、2,4,6-トリクロロフェニル(メタ)アクリレート、2,4,6-トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、2,4,6-トリクロロベンジル(メタ)アクリレート、2,4,6-トリブロモベンジル(メタ)アクリレート、2,4,6-トリクロロフェノキシエチル(メタ)アクリレート、2,4,6-トリブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート、o-フェニルフェノール(ポリ)エトキシ(メタ)アクリレート、p-フェニルフェノール(ポリ)エトキシ(メタ)アクリレート等の芳香環を有する単官能(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、グリシジルシクロカーボネート(メタ)アクリレート等の脂環式のアルキル基を有する(メタ)アクリレート;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、i-ブチル(メタ)アクリレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどの炭素原子数1~22のアルキル基を持つ(メタ)アクリレート;スチレン、α-メチルスチレン、クロロスチレンなどのスチレン系化合物などが挙げられる。
前記その他の添加剤としては、例えば、溶剤、重合禁止剤、表面調整剤、帯電防止剤、消泡剤、粘度調整剤、耐光安定剤、耐候安定剤、耐熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、有機顔料、無機顔料、顔料分散剤、(C)成分以外の微粒子等の添加剤;酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、ジルコニア、五酸化アンチモン等の無機充填剤などを用いることができる。これらの添加剤は単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの中でも、より一層優れた防眩性が得られる点から、微粒子を用いることが好ましい。
前記微粒子としては、例えば、無機系微粒子としては、例えば、球状シリカ、不定形シリカ等の無機微粒子を用いることができる。
前記微粒子の粒径としては、凝集力が高く、より一層優れた防眩性が得られる点から、0.5~5μmの範囲であることが好ましく、0.8~3.5μmの範囲がより好ましく、1.0~2.5μmの範囲が更に好ましい。なお、前記微粒子の粒径は、粒度分布における粒度分布測定結果の積算粒子量曲線において、その積算量が50%を占めるときの粒子径を表す。
前記微粒子を用いる場合の使用量としては、より一層優れた防眩性が得られる点から、活性エネルギー線硬化性組成物中0.5~15質量%の範囲であることが好ましく、1~7質量%の範囲がより好ましい。
前記溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ジアセトンアルコール、イソプロピルアルコール、ダイアセトンアルコール、ジメチルカルビトール、酢酸メチルエステル、酢酸エチルエステル、酢酸プロピル、炭酸ジメチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトン、アセチルアセトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテル、トルエン等を用いることができる。これらの溶剤は単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの中でも、より一層優れた透明性および防眩性が得られる点から、イソプロピルアルコールを用いることが好ましい。
前記溶剤を用いる場合の使用量としては、塗工性等の点から、活性エネルギー線硬化性組成物中40~80質量%の範囲であることが好ましい。
<硬化物>
本発明の硬化物は、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物に対して活性エネルギー線を照射することで硬化させたものであり、膜状、立体造形物等のいかなる形状でも構わない。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させる活性エネルギー線としては、上記の通り、紫外線、電子線、α線、β線、γ線等の電離放射線である。ここで、活性エネルギー線として紫外線を用いる場合、その紫外線を照射する装置としては、例えば、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、無電極ランプ(フュージョンランプ)、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、水銀-キセノンランプ、ショートアーク灯、ヘリウム・カドミニウムレーザー、アルゴンレーザー、太陽光、LEDランプ等が挙げられる。
<フィルム>
本発明のフィルムは、フィルム基材の少なくとも1面に、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物を塗工し、その後活性エネルギー線を照射して硬化塗膜とすることで得られたものである。
本発明のフィルムで用いる前記フィルム基材の材質としては、透明性の高い樹脂が好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン-1等のポリオレフィン系樹脂;セルロースアセテート(ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース等)、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネートブチレート、セルロースアセテートフタレート、硝酸セルロース等のセルロース系樹脂;ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の塩化ビニル系樹脂;ポリビニルアルコール;エチレン-酢酸ビニル共重合体;ポリスチレン;ポリアミド;ポリカーボネート;ポリスルホン;ポリエーテルスルホン;ポリエーテルエーテルケトン;ポリイミド、ポリエーテルイミド等のポリイミド系樹脂;ノルボルネン系樹脂(例えば、日本ゼオン株式会社製「ゼオノア」)、変性ノルボルネン系樹脂(例えば、JSR株式会社製「アートン」)、環状オレフィン共重合体(例えば、三井化学株式会社製「アペル」)などが挙げられる。さらに、これらの樹脂からなる基材を2種以上貼り合わせたものを用いても構わない。
なお、本発明においては、前記活性エネルギー線硬化性組成物を用いることにより、前記フィルム基材としてトリアセチルセルロースを使用した場合でも、防眩性及び透明性に優れるハードコート層を形成することがきる。
前記フィルム基材は、フィルム状でもシート状でもよく、その厚さは、例えば20~500μmの範囲である。また、フィルム状の基材フィルムを用いる場合には、その厚さは、20~200μmの範囲が好ましく、30~150μmの範囲がより好ましく、40~130μmの範囲が更に好ましい。フィルム基材の厚さを当該範囲とすることで、フィルムの片面に、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物によりハードコート層を設けた場合にもカールを抑制しやすくなる。
前記フィルム基材に本発明の活性エネルギー線硬化性組成物を塗工する方法としては、例えば、ダイコート、マイクログラビアコート、グラビアコート、ロールコート、コンマコート、エアナイフコート、キスコート、スプレーコート、ディップコート、スピンナーコート、刷毛塗り、シルクスクリーンによるベタコート、ワイヤーバーコート、フローコート等が挙げられる。
前記活性エネルギー線硬化性組成物を基材フィルムへの塗工した後には、活性エネルギー線を照射する前に、溶剤を揮発させるために、加熱又は室温乾燥することが好ましい。加熱乾燥の条件としては、例えば、温度50~100℃の範囲で、時間は0.5~10分の範囲で加熱乾燥することが挙げられる。
前記フィルム基材上に本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜を形成する際の硬化塗膜の膜厚は、硬化塗膜の硬さを充分なものとし、かつ塗膜の硬化収縮によるフィルムのカールを抑制できることから、1~30μmの範囲が好ましく、3~15μmの範囲がより好ましく、4~10μmの範囲がさらに好ましい。
以上、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、ポリメチルメタクリレート基材を含む様々な基材の上で、塗工安定性、塗膜外観、防眩性及び透明性に優れるハードコート層を形成できるものである。
よって、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜からなるハードコート層を有するフィルムは、液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ(OLED)、プラズマディスプレイ(PDP)等のフラットパネルディスプレイ(FPD)に用いる光学フィルムとして好適に用いることができる。
以下に実施例により本発明をより具体的に説明する。
[実施例1]
多官能モノマー(ペンタエリストールテトラアクリレートとペンタエリストールトリアクリレートの混合物)40質量部、エポキシアクリレート(ポリグリシジルメタクリレートとアクリル酸の反応物のメチルイソブチルケトン溶液、固形分50%)80質量部、イソシアヌル酸EO変性ジアクリレート、混合溶剤(炭酸ジメチル/MIBK/IPA/酢酸プロピル/1-ブタノール/トルエン/アセトン=27.9/4.5/47.1/12.5/5.0/25.4/30.1)152.5質量部、光開始剤(1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)5質量部を十分混合した後、有機微粒子3.3部を混合することによって不揮発分36質量%の活性エネルギー線硬化性組成物を調製した。
[実施例2~4及び比較例1~5]
表1に示した配合に変更した以外は実施例1と同様に行い、活性エネルギー線硬化性組成物を調整した後、評価用フィルムの作製及びその評価を行った。
[評価用サンプルの作製]
活性エネルギー線硬化性組成物を、厚さ60μmのトリアセチルセルロースフィルム(富士フイルム株式会社製)フィルム上に、バーコーターで膜厚5μmとなるように塗工し、60℃で1分間乾燥した後、窒素雰囲気下で紫外線照射装置(アイグラフィックス株式会社製、高圧水銀ランプ)を用いて照射光量75mJ/m2で2回照射し、硬化塗膜を有するトリアセチルセルロースフィルムを評価用サンプルとして得た。
[ヘイズの評価]
上記で得られた評価用フィルムをJIS K7136に従い、D65光源下にて、ヘイズメータ(日本電色社製「NDH4000」)を用いて測定した。ヘイズの値が小さいほど防眩性に優れ、1.0±0.5%の範囲内のものを合格とした。
[全光線透過率の評価]
上記で得られた評価用フィルムをJIS K7361-1に従い測定した。全光線透過率が高いものほど透明性が高く、90%以上を合格とした。
[透過鮮明度の評価]
上記で得られた評価用フィルムをJIS K7374に従い、写像性測定器(スガ試験機社製「ICM-1T」)を用いて、光学くし幅0.125、0.5、1.0、2.0mmの4点にて測定した。評価は、測定した4点の合計値を用いた。この合計値が高いと防眩性が弱すぎ、低いと防眩性が強すぎて画面の視認性が低下するため、310-340%の範囲のものを合格とした。
[評価結果]
結果を表1に示す。
Figure 2024047835000001
表中の略語は以下のものである。
R-1104:1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、RUNTEC Chemical社製の商品名「RUNTECURE 1104」
[(A)成分]
エポキシアクリレート(1):ポリグリシジルメタクリレートとアクリル酸の反応物のメチルイソブチルケトン溶液(固形分50%)、粘度1000mPa・s
[(B)成分]
M215:イソシアヌル酸EO変性ジアクリレート、東亜合成社製の商品名「アロニックス M-215」
M510:多塩基酸変性アクリルオリゴマー(カルボキシル基含有)、酸価80-120mgKOH/g、東亜合成社製の商品名「アロニックス M-510」
M305:ペンタエリスリトールテトラアクリレート(ペンタエリスリトールトリアクリレートを55-63%含有する)、東亜合成社製の商品名「アロニックス M-305」
M309:トリメチロールプロパントリアクリレート、東亜合成社製の商品名「アロニックス M-309」
M360:トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート(EO変性数n=2)、東亜合成社製の商品名「アロニックス M-360」
M408:ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、東亜合成社製の商品名「アロニックス M-408」
MT3547:グリセリントリアクリレート、東亜合成社製の商品名「アロニックス MT-3547」
M450:ペンタエリスリトールテトラアクリレート、東亜合成社製の商品名「アロニックス M-450」
[(C)成分]有機微粒子:架橋アクリル単分散粒子、平均一次粒子径1.5nm、屈折率1.49
表1に示した評価結果から、実施例1~4の本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜は、優れた透明性及び防眩性を有することが分かった。
一方、表1に示した比較例1~5は化合物(B1)と化合物(B2)のいずれも含有しない態様であり、透過鮮明度が向上し、防眩性が不良であった。

Claims (7)

  1. エポキシ(メタ)アクリレート(A)、その他多官能(メタ)アクリレート(B)、及び有機微粒子(C)を含有し、
    前記多官能(メタ)アクリレート(B)が、分子内にヌレート骨格を有する化合物(B1)又は分子内にカルボキシル基を有する化合物(B2)のいずれか一方を少なくとも含有する活性エネルギー線硬化性組成物。
  2. 前記エポキシ(メタ)アクリレート(A)が、ポリグリシジルメタクリレートとアクリル酸の反応生成物である請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
  3. 前記多官能(メタ)アクリレート(B)が、分子内に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物(B3)をさらに含有し、
    前記化合物(B3)が、前記化合物(B1)及び前記化合物(B2)と異なる請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
  4. 前記有機微粒子(C)の平均一次粒子径が0.5~3μmの範囲である請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
  5. 前記有機微粒子(C)の含有量が、前記エポキシアクリレート(A)と前記多官能(メタ)アクリレート(B)の合計100質量部に対して1~10質量部の範囲である請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
  6. 請求項1~5のいずれか1記載の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物。
  7. 請求項1~5のいずれか1記載の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜を有することを特徴とするフィルム。
JP2022153548A 2022-09-27 2022-09-27 活性エネルギー線硬化性組成物、硬化物、及びフィルム Pending JP2024047835A (ja)

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