JP2024047192A - ステータの製造方法及びコイル捻り装置 - Google Patents

ステータの製造方法及びコイル捻り装置 Download PDF

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Abstract

【課題】セグメントコイルの突出部分を周方向に倒しながら曲げる捻り工程において、セグメントコイルの捩れを防止して、その後の溶接工程における溶接不良を防止する。【解決手段】ステータコア10の各スロット11に挿入され、半径方向に並べて配された断面矩形状の複数のセグメントコイル20のうち、ステータコア10から軸方向一方側に突出した突出部分23を周方向に倒しながら曲げる捻り工程において、複数のセグメントコイル20の突出部分23を半径方向から押圧した状態で、突出部分23を曲げる。【選択図】図6

Description

本発明は、回転電機のステータの製造方法及びコイル捻り装置に関する。
回転電機のステータとして、多数のU字形状のセグメントコイルを用いたものが公知である(例えば、下記の特許文献1参照)。この種のステータは、ステータコアに設けられたスロットに多数のセグメントコイルを挿入する挿入工程と、セグメントコイルのうち、各スロットから軸方向一方側に突出した突出部分の半径方向間隔を広げる拡張工程と、セグメントコイルの突出部分を周方向一方側あるいは他方側に曲げる捻り工程と、セグメントコイルの端部同士を溶接する溶接工程とを経て製造される。
上記の工程のうち、捻り工程では、図13に示すように、セグメントコイル103のうち、ステータコア101のスロット102から突出した突出部分104が、周方向に倒されながら曲げられる(点線参照)。具体的には、セグメントコイル103の突出部分104の先端を捻り治具(図示省略)で掴み、この捻り治具を周方向一方側あるいは他方側に回転させながらステータコア101に接近させることで、突出部分104を周方向一方側あるいは他方側に倒しながら、突出部分104が曲げられる。図示例では、ステータコア101の端面上にカフサ105が配置され、このカフサ105との当接部を起点として、セグメントコイル103の突出部分104に曲げ部106が形成される。
特開2016-131453号公報
上記のような捻り工程において、各セグメントコイル103の端部を、これと溶接すべき他のセグメントコイル103の端部と近接して配置するためには、セグメントコイル103の突出部分104を、接線方向L1に沿って倒すのではなく、接線方向L1に対して傾斜した方向L2(図14参照)に沿って倒す必要がある。このため、セグメントコイル103の突出部分104の基端部付近(カフサ105との当接部付近)に、図14に矢印で示すような捩りモーメントが加わる。ステータコア101とセグメントコイル103との間には、ステータコア101のスロット102にセグメントコイル103を挿入可能とするために僅かな隙間が設けられているため、上記のような捩りモーメントが加わることで、セグメントコイル103が捩れるおそれがある。このようにセグメントコイル103が捩れると、セグメントコイル103の先端の位置精度が悪化するため、後工程である溶接工程において、溶接すべきセグメントコイル103の端部同士を十分に近接させることができず、溶接不良を招くおそれがある。
そこで、本発明は、セグメントコイルの突出部分を周方向に倒しながら曲げる捻り工程において、セグメントコイルの捩れを防止して、その後の溶接工程における溶接不良を防止することを目的とする。
前記課題を解決するためになされた本発明は、ステータコアのスロットに挿入され、前記ステータコアの半径方向に並べて配された断面矩形状の複数のセグメントコイルのうち、前記ステータコアから軸方向一方側に突出した突出部分を周方向に倒しながら曲げる捻り工程において、
前記複数のセグメントコイルの突出部分を半径方向から押圧した状態で、前記突出部分を曲げることを特徴とする。
このように、複数のセグメントコイルの突出部分を半径方向から押圧することにより、断面矩形状のセグメントコイルの突出部分の側面同士が互いに押し付け合うため、各突出部分の捩れが規制される。この状態で、セグメントコイルの突出部分を周方向に倒しながら曲げることで、突出部分の基端部付近に捩りモーメントが加わった場合でも、セグメントコイルが捩れることを防止できる。
半径方向に並べて配された複数のセグメントコイルのうち、外径側に配されたセグメントコイルの突出部分は、内径側に配されたセグメントコイルの突出部分よりも長い(図4参照)。そのため、捻り工程でセグメントコイルの突出部分を曲げたとき、外径側のセグメントコイルの突出部分の基端部付近に加わる捩りモーメントは、内径側のセグメントコイルの突出部分の基端部付近に加わる捩りモーメントよりも大きくなる。従って、複数のセグメントコイルの突出部分を、ステータコアの外径側から押圧することが好ましい。これにより、捩れが生じやすい外径側のセグメントコイルの突出部分に、半径方向の押圧力が加わりやすくなるため、セグメントコイルの捩れを効果的に防止できる。
上記の捻り工程では、半径方向に並べて配された複数のセグメントコイルの突出部分のうち、なるべく基端部側(ステータコア側)を半径方向に押圧することが好ましい。例えば、ステータコアの軸方向一方側に、突出部分に当接して曲げ起点を形成するカフサが設けられる場合、複数のセグメントコイルの突出部分のうち、カフサの軸方向領域に配された部分を半径方向から押圧することが好ましい。
上記の製造方法は、ステータコアの各スロットに挿入され、前記ステータコアの半径方向に並べて配された断面矩形状の複数のセグメントコイルのうち、前記ステータコアから軸方向一方側に突出した突出部分を周方向に倒しながら曲げる捻り治具と、
前記複数のセグメントコイルの突出部分を半径方向から押圧する押圧治具とを有するコイル捻り装置を用いて実現することができる。
以上のように、本発明によれば、セグメントコイルの突出部分を周方向に倒しながら曲げる捻り工程において、突出部分の基端部付近における捩れを防止することができる。これにより、セグメントコイルの端部の位置の精度が高められるため、その後の溶接工程における溶接不良を防止することができる。
スロットにセグメントコイルが挿入されたステータコアを軸方向から見た平面図である。 図1のステータコアを外径側から見た側面図である。 (A)はセグメントコイルの正面図であり、(B)は(A)図のP-P線における断面図である。 拡張工程後のセグメントコイル及びステータコアの軸方向断面図である。 コイル捻り装置にセットしたセグメントコイル及びステータコアを外径側から見た側面図である。 図5のVI-VI線における矢視断面図である。 図6のVII-VII線における矢視断面図である。 捻り工程を施した状態のセグメントコイル及びステータコアを外径側から見た側面図である。 図6のIX-IX線における矢視断面図である。 捻り工程が完了した状態のセグメントコイル及びステータコアを外径側から見た側面図である。 他の実施形態に係るセグメントコイル及びステータコアの平面図である。 さらに他の実施形態に係るセグメントコイル及びステータコアの平面図である。 従来の捻り工程を示す図であり、図14のF-F線における矢視断面図である。 従来の捻り工程を示す図であり、図13のE-E線における矢視断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態の回転電機(モータ)のステータは、(1)コイル挿入工程、(2)拡張工程、(3)捻り工程、(4)溶接工程を経て製造される。尚、本明細書において、軸方向、周方向、及び半径方向は、それぞれステータコア10の軸方向、周方向、及び半径方向を意味する。
(1)コイル挿入工程
コイル挿入工程では、図1及び図2に示すように、ステータコア10に設けられた複数のスロット11に複数のセグメントコイル20を挿入する。ステータコア10は、例えば、円環状の電磁鋼板を複数枚積層することにより、あるいは、磁性粉末の圧粉体を焼成することにより全体として略円筒状に形成される。ステータコア10は、円筒部12と、円筒部12の周方向等間隔の複数箇所から内径向きに突出した複数のティース13とを有し、隣接するティース13の周方向間にスロット11が設けられる。ティース13の内径端には、周方向両側に突出する突出部13aが設けられる。スロット11の内径端(ティース13の突出部13a間)の周方向幅はセグメントコイル20の周方向幅よりも小さく、それ以外の領域(突出部13aよりも外径側の領域)のスロット11の周方向幅はセグメントコイル20の周方向幅よりも僅かに大きい。これにより、セグメントコイル20がスロット11に挿入可能とされると共に、各スロット11に挿入された複数のセグメントコイル20がティース13の突出部13aで内径側から保持され、スロット11から内径側への抜けが規制される。
セグメントコイル20は、図3に示すように、横断面(セグメントコイル20の延在方向と直交する断面)が矩形状をなした平角線であり、導線20aおよびその周囲を被覆する絶縁皮膜20bからなる。導線20aは例えば銅で形成され、絶縁被膜20bは例えばエナメルで形成される。セグメントコイル20は、一対の直線状の脚部21と、一対の脚部21の端部同士を繋ぐ連結部22とからなるU字状を成している。セグメントコイル20の端部、すなわち、一対の脚部21の自由端21a(連結部22と反対側の端部)は、絶縁皮膜20bが剥がされて導線20aが露出している。
各セグメントコイル20の一対の脚部21はそれぞれ異なるスロット11に挿入される。各スロット11には、複数のセグメントコイル20の脚部21が半径方向に並べて配される。本実施形態では、各スロット11に脚部21が8本ずつ挿入される(図1参照)。図2に示すように、各セグメントコイル20の脚部21の端部21a(導線20aが露出した部分)を含む領域は、ステータコア10のスロット11から軸方向一方側(図中上方)に突出している。以下、各セグメントコイル20の脚部21のうち、ステータコア10のスロット11から軸方向一方側(端部21a側)に突出した部分を「突出部分23」という。
(2)拡張工程
拡張工程では、半径方向で並べて配された複数のセグメントコイル20の突出部分23の半径方向間に、拡張ブレード(図示省略)を上方から押し込むことにより隙間を形成する。本実施形態では、図4に示すように、内径側から2番目と3番目の突出部分23の間、同4番目と5番目の突出部分23の間、及び、同6番目と7番目の突出部分23の間にそれぞれ拡張ブレードを押し込み、これらの間にそれぞれ半径方向の隙間G1~G3を形成している。
(3)捻り工程
捻り工程では、各セグメントコイル20の突出部分23を、周方向一方側あるいは他方側に倒しながら曲げる。図1を援用して説明すると、各スロット11の突出部分23のうち、内径側から奇数番目の突出部分23を周方向一方側に倒し(矢印B1参照)、内径側から偶数番目の突出部分23を周方向他方側に倒す(矢印B2参照)。すなわち、半径方向に隣接するセグメントコイル20の突出部分23を周方向逆向きに倒す。
捻り工程で使用するコイル捻り装置は、図5に示すように、ステータコア10の軸方向一方側(図中上方)に配された複数の捻り治具31と、ステータコア10の軸方向他方側(図中下方)に配された台32とを有する。
複数の捻り治具31は、それぞれステータコア10と同軸の円筒状を成し、半径方向で互いに重ねた状態で配される。捻り治具31は、1つのスロット11に挿入されるセグメントコイル20の脚部21と同じ数(本実施形態では8個)設けられる。各捻り治具31は、各スロット11内で同じ半径方向位置に配されたセグメントコイル20の脚部21を繋ぐ円筒と同径である。すなわち、最も小径の捻り治具31は、各スロット11内の最も内径側の脚部21を繋ぐ円筒と同径であり、その外径側に隣接する捻り治具31は、各スロット11内の内径側から2番目の脚部21を繋ぐ円筒と同径である(その他の捻り治具31も同様)。捻り治具31には、セグメントコイル20の端部21aを保持する保持部が設けられる。本実施形態では、捻り治具31の軸方向他方側(図中下側)の端部に、スロット11と同数の凹部31aが設けられ、これらの凹部31aが保持部として機能する。捻り治具31は、ステータコア10の軸心周りに回転可能であり、且つ、ステータコア10に対する接近および離反移動(軸方向の往復動)が可能である。
台32は、セグメントコイル20のうち、ステータコア10のスロット11から軸方向他方側に突出した連結部22に、軸方向他方側(図中下側)から当接する。これにより、セグメントコイル20のステータコア10に対する軸方向他方側への移動が規制される。
本実施形態では、ステータコア10の軸方向一方側にカフサ33が設けられる。カフサ33は、例えば、ステータコア10の軸方向一方側の端面に接した状態で配置される。カフサ33は、スロット11と同数の複数の曲げ起点部33aを有する。各曲げ起点部33aは、半径方向に延びる柱状を成し、スロット11から軸方向一方側に突出したセグメントコイル20の突出部分23の周方向間に配される。本実施形態のカフサ33は、捻り工程のみで使用される治具であり、曲げ起点部33aが、セグメントコイル20の突出部分23の周方向間に外径側から抜き差し可能とされる。捻り工程の後、カフサ33はステータコア10から取り外される。
上記のコイル捻り装置には、本発明の特徴的構成である押圧治具34が設けられる。押圧治具34は、各スロット11から軸方向一方側に突出したセグメントコイル20の突出部分23の外径側に配される。押圧治具34は、スロット11と同数だけ設けられ、それぞれ図示しない駆動手段により半径方向に往復動される。
捻り工程では、まず、セグメントコイル20が挿入されたステータコア10をコイル捻り装置にセットする。具体的には、図5に示すように、各セグメントコイル20の端部21aを捻り治具31の凹部31aに嵌合させると共に、各セグメントコイル20の連結部22を台32で軸方向他方側から支持する。
その後、図6に矢印Dで示すように、押圧治具34を内径側に移動させることにより、半径方向に並べて配された複数のセグメントコイル20の突出部分23を外径側から押圧する。図7に示すように、各スロット11に挿入された複数のセグメントコイル20は、ステータコア10のティース13の内径端に設けられた突出部13aで内径側から保持される。以上により、各スロット11に挿入された複数のセグメントコイル20が、押圧治具34とティース13の突出部13aとで半径方向両側から押圧される。すなわち、複数のセグメントコイル20のうち、スロット11から突出した突出部分23が押圧治具34で外径側から押圧され、スロット11内に配された部分がティース13の突出部13aで内径側から押圧される。
こうして、各スロット11から突出した複数のセグメントコイル20の突出部分23を押圧治具34で外径側から押圧した状態で、捻り治具31を駆動して突出部分23を曲げる。具体的に、内径側から奇数番目の捻り治具31を、ステータコア10の中心軸回りに周方向一方側に回転させながら(図8の矢印C1参照)、捻り治具31をステータコア10に対して接近移動させる(図8の矢印C2参照)。これに伴い、当該捻り治具31に端部21aが保持された各セグメントコイル20の突出部分23が周方向一方側に倒され、突出部分23の基端部付近に、カフサ33の曲げ起点部33aとの当接部を起点とした曲げ部Qが形成される(図9参照)。これと同時に、内径側から偶数番目の捻り治具31を、周方向他方側に回転させながらステータコア10に対して接近移動させることにより、当該捻り治具31に端部21aが保持された各セグメントコイル20の突出部分23が周方向他方側に倒され、突出部分23の基端部付近に、カフサ33の曲げ起点部33aとの当接部を起点とした曲げ部が形成される(図示省略)。
このとき、セグメントコイル20が捻り治具31で軸方向他方側(図中下側)に押し込まれるが(図8の矢印C2参照)、セグメントコイル20の連結部22が台32で軸方向他方側から支持されているため(図5参照)、セグメントコイル20のステータコア10に対する軸方向の位置ずれが防止される。
ところで、各セグメントコイル20の端部21aを、これと溶接すべき他のセグメントコイル20の端部21aと近接して配置するためには、セグメントコイル20の突出部分23を、接線方向に沿って倒すのではなく、接線方向L1に対して傾斜した方向L2(図14参照)に沿って倒し、突出部分23の自由端21aと基端部(カフサ33との当接部付近)とを略同一円周上に配する必要がある。このため、各セグメントコイル20の突出部分23の基端部付近に、突出部分23を自身の軸心周りに回転させようとする捩りモーメントが作用する(図14の矢印参照)。特に、各スロット11の外径側に設けられたセグメントコイル20の突出部分23は、内径側に設けられたセグメントコイル20の突出部分23よりも長く、且つ、拡張工程により外径側に変位しているため(図4参照)、基端部付近に加わる捩りモーメントが大きくなる。本実施形態では、図6に示すように、半径方向に並べて配された複数のセグメントコイル20の突出部分23を、押圧治具34で半径方向から押圧することで、断面矩形状のセグメントコイル20の突出部分23の側面同士が半径方向で互いに押し付け合うため、上記の捩りモーメントによる各突出部分23の捩れが規制される。
このとき、セグメントコイル20の突出部分23は、押圧治具34で外径側から押圧される一方で、内径側からは直接押圧されず、突出部分23よりも下方部分(スロット11内に配された部分)がティース13の突出部13aで内径側から保持される(図7参照)。この場合、複数のセグメントコイル20の突出部分23が、押圧治具34の押圧力で内径側に逃げて若干湾曲するため、特に内径側に配された突出部分23に押圧治具34の押圧力が伝わりにくい。上述のように、外径側に配された突出部分23は、長さが長く、且つ、拡張工程により外径側に変位されているため、捩り工程で加わる捩りモーメントが内径側に配された突出部分23よりも大きい。従って、上記のように複数のセグメントコイル20の突出部分23を押圧治具34で外径側から押圧することで、相対的に大きな捩りモーメントが加わる外径側に配された突出部分23に押圧治具34の押圧力が伝わりやすくなるため、セグメントコイル20の捩れを効果的に防止できる。
上記の捻り工程では、各スロット11に配された複数のセグメントコイル20の突出部分23のうち、なるべく基端部側(ステータコア10に近い領域)を押圧治具34で押圧することが好ましい。本実施形態では、複数のセグメントコイル20の突出部分23のうち、カフサ33の軸方向領域に配された部分を押圧治具34で押圧している。図示例では、突出部分23のうち、押圧治具34による押圧領域の全域がカフサ33の軸方向領域内に配されている。尚、これに限らず、押圧治具34による押圧領域が、カフサ33の軸方向領域から軸方向一方側(図中上側)にはみ出してもよい。
上記のように複数のセグメントコイル20の突出部分23が曲げられた後、カフサ33の曲げ起点部33aを外径側に後退させて、カフサ33をステータコア10から取り外す。以上により、図10に示すように、周方向一方側に捻られたセグメントコイル20の突出部分23の端部21aと、周方向他方側に捻られた他のセグメントコイル20の突出部分23の端部21aとが、半径方向で隣接した位置に配される。
(4)溶接工程
溶接工程では、半径方向に隣接したセグメントコイル20の端部21aをアーク溶接(例えばTig溶接)により溶接する。これにより、電気的に接続された複数のセグメントコイル20からなるU相コイル、V相コイル、及びW相コイルがそれぞれ形成される。
本発明は、上記の実施形態に限られない。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、上記の実施形態と同様の点については重複説明を省略する。
上記の実施形態では、各スロット11から突出した複数のセグメントコイル20の突出部分23を外径側のみから押圧治具34で押圧した場合を示したが、これに限らず、半径方向に並べて配された複数のセグメントコイル20の突出部分23を外径側及び内径側から押圧してもよい。例えば図11に示すように、各スロット11に配された複数のセグメントコイル20の突出部分23の外径側及び内径側に、半径方向に接近・離反可能な押圧治具34、35を設け、これらの押圧治具34、35で複数のセグメントコイル20の突出部分23を半径方向両側から挟持加圧する。これにより、セグメントコイル20の捩れをより確実に防止できる。この場合、両押圧治具34、35は半径方向で対向して配することが好ましい。また、両押圧治具34、35をそれぞれ半径方向に移動可能としてもよいし、一方の押圧治具(例えば外径側の押圧治具34)を半径方向の移動可能とし、他方の押圧治具(例えば内径側の押圧治具35)を半径方向で固定してもよい。
また、各スロット11に配された複数のセグメントコイル20の突出部分23を内径側のみから押圧治具で押圧してもよい。この場合、半径方向に並べて配された複数のセグメントコイル20の突出部分23の内径側に、半径方向に移動可能な押圧治具が設けられる。
以上の実施形態では、捩り工程の終了後、カフサ33をステータコア10から取り外す場合を示したが、これに限らず、カフサ33をステータコア10に取り付けたままその後の工程を行ってもよい。この場合、カフサ33は、例えば図12に示すように、複数の曲げ起点部33aと、複数の曲げ起点部33aの内径端同士を連結する小径リング部33bと、複数の曲げ起点部33aの外径端同士を連結する大径リング部33cとを一体に有することができる。
10 ステータコア
11 スロット
12 円筒部
13 ティース
20 セグメントコイル
21 脚部
22 連結部
23 突出部分
31 捻り治具
32 台
33 カフサ
34 押圧治具

Claims (4)

  1. ステータコアの各スロットに挿入され、前記ステータコアの半径方向に並べて配された断面矩形状の複数のセグメントコイルのうち、前記ステータコアから軸方向一方側に突出した突出部分を周方向に倒しながら曲げる捻り工程において、
    前記複数のセグメントコイルの突出部分を半径方向から押圧した状態で、前記突出部分を曲げることを特徴とするステータの製造方法。
  2. 前記複数のセグメントコイルの突出部分を、前記ステータコアの外径側から押圧した状態で、前記突出部分を曲げる請求項1に記載のステータの製造方法。
  3. 前記ステータコアの軸方向一方側に、前記突出部分に当接して曲げ起点を形成するカフサが設けられ、
    前記複数のセグメントコイルの突出部分のうち、前記カフサの軸方向領域に配された部分を半径方向から押圧する請求項1又は2に記載のステータの製造方法。
  4. ステータコアの各スロットに挿入され、前記ステータコアの半径方向に並べて配された断面矩形状の複数のセグメントコイルのうち、前記ステータコアから軸方向一方側に突出した突出部分を周方向に倒しながら曲げる捻り治具と、
    前記複数のセグメントコイルの突出部分を半径方向から押圧する押圧治具とを有するコイル捻り装置。
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