JP2024044838A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一次転写ローラの染み出し成分によるスリップを抑制し、色ずれ補正の精度向上を図り、トナー飛散の悪化を軽減することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】 複数の画像形成ユニットと、中間転写ベルトと、転写手段と、中間転写ベルトを駆動させる駆動ローラと、中間転写ベルト上のトナー像の位置情報を検知する検知手段と、中間転写ベルト上に形成された複数色の色ずれ測定用画像を検知手段より検知して得られる検知量に基づいて現像書出し位置を制御する色ずれ補正手段と、通紙枚数をカウントするカウント手段と、を有する画像形成装置において、カウント手段においてカウントした、中間転写ベルトおよび駆動ローラの積算通紙枚数に応じて、色ずれ補正手段における、転写手段に印可するバイアスを変更する。【選択図】 図6

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
以下、本願の画像形成装置を説明するに際して、その発明の目的、特徴等を明確にするため、本願の画像形成装置を好適に適用できる電子写真式の画像形成装置の例に基づいて説明する。
従来、プリンタ、ファクシミリ、コピー等の画像形成装置、或いは、それらを一体的に組み合わせた複合画像形成装置においては、電子写真方式を用いて像担持体上に形成したトナー像を中間転写ユニットに一次転写した後、この中間転写ユニットに一次転写されたトナー像を記録媒体に2次転写する方式を採用したものがある。一般的には、中間転写ユニットとしてベルトを使用し、像担持体上で形成したトナー像を回転する中間転写ベルト上に一次転写し、これを所定色分、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)と繰り返して重畳転写することでカラー画像を形成する。
このようなカラー画像形成装置においては、各色の作像ユニットにより、所定形状をした基準トナー像(レジパッチ)を中間転写ベルト上に形成し、これを発光部と受光部を有する光学センサで検出して各色の理想位置からの位置ずれ量を算出し、画像書き出し位置を補正する色ずれ補正が行われている。
色ずれ補正は、基準トナー像からの反射光量を読み取り、補正量を算出するため、中間転写ベルトの搬送速度が安定しなかったりすると、誤検知や検知ばらつきが大きくなり、画像品位に影響を及ぼす。具体的には、色ずれ補正をしている間と、その補正を適用する実画形成の間における中間転写ベルトの搬送速度が、何らかの理由で異なってしまうことで、中間転写ベルト上を搬送される各色のトナー像が理想位置からずれた状態となり、色ずれとなって表れる。
通常、色ずれ補正動作では、記録媒体を搬送しない状態で行われるため、2次転写部において、レジパッチが中間転写ベルトと対向するローラ(2次転写ローラ)を汚してしまうという課題がある。
これを防ぐために、2次転写ローラを中間転写ベルトに対して着脱可能な構成において、2次転写ローラを中間転写ベルトに圧着した状態で色ずれ補正を開始し、レジパッチが2次転写ローラに到達する前に、2次転写ローラの圧着を解除する装置についての提案がなされている(特許文献1参照)。そうすることで、レジパッチ描画中も、実画形成時と同等の負荷状態で中間転写ベルトを搬送することができるため、中間転写ベルトの搬送速度が同等になる。さらに2次転写ローラの圧着を解除することで、レジパッチが2次転写ローラに触れることがなく、2次転写ローラを汚さず、精度よく色ずれ補正を行うことができる。
一方、補正時間の短縮や、2次転写ローラの接離に伴う外乱をなくすために、2次転写ローラを圧着させた状態で色ずれ補正を行う装置がある。この構成では、レジパッチが2次転写ローラを汚さないように、レジパッチが2次転写部を通過する最中、通紙とは正負逆の2次転写バイアスを2次転写部に印可している。これにより、トナーの中間転写ベルトに対する静電付着力が、2次転写ローラに対する付着力を上回る関係となり、トナーがベルトに留まることで2次転写ローラの汚染を低減することができる。しかし、印可する2次転写バイアスを高くしてしまうと、トナーが飛散して搬送ガイドを汚してしまうことから、トナー像が2次転写部を通過しないときの2次転写バイアスと比較して低い電圧に設定されている。
加えて、転写ベルト内周を摩擦駆動するローラが2次転写内ローラである中間転写ユニットにおいては、2次転写バイアスの絶対値が大きい方が2次転写内ローラと転写ベルトの間の静電吸着力が大きくなる。この静電吸着力により互いの挟持力が大きくなるため、駆動中に転写ベルトがスリップしにくくなり、転写ベルトの搬送速度も安定する。
特開2001-272835号公報
しかしながら耐久が進むにつれ、中間転写ベルトの内面が一次転写ローラの染みだし成分等で汚れることがある。この汚れにより中間転写ベルトと2次転写内ローラ間でスリップが生じ、搬送速度が安定しなくなる。色ずれ補正時は、トナーが2次転写部を通過する際の2次転写バイアスが通紙時よりも小さく、2次転写バイアスによる静電吸着力も小さいことから、このスリップによる搬送速度の低下が顕著であり、搬送速度が低下しやすくなる。したがって、耐久が進んだ中間転写ユニットでは、補正時と通紙時の搬送速度に差が生まれるようになり、色ずれが大きくなってしまうという課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するための発明であり、中間転写ユニットの耐久に伴い、補正時と通紙時でスリップによる搬送速度差が生じやすくなった状態でも、色ずれ補正を精度良く行うことを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、中間転写ユニットの積算通紙枚数に応じて、色ずれ補正中の2次転写バイアスを大きくする。すなわち、本発明の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体を帯電させる帯電手段と、前記帯電手段により帯電した像担持体にトナー像を形成する現像手段と、をそれぞれ有する複数の画像形成ユニットと、複数のローラに掛け渡された中間転写ベルトと、前記中間転写ベルト上のトナー像を転写材に転写させる転写手段と、前記転写手段に対して前記中間転写ベルトを挟んで設けられ、前記中間転写ベルトを駆動させる駆動ローラと、前記中間転写ベルト上のトナー像の位置情報を検知する検知手段と、画像形成ユニットにより前記中間転写ベルト上に形成された複数色の色ずれ測定用画像を前記検知手段より検知して得られる検知量に基づいて現像書出し位置を制御する色ずれ補正手段と、通紙枚数をカウントするカウント手段と、を有する画像形成装置において、前記カウント手段においてカウントした、前記中間転写ベルト、および前記駆動ローラの積算通紙枚数に応じて、前記色ずれ補正手段における、前記転写手段に印可するバイアスを変更することを特徴とする。
本願の画像形成装置にあっては、本発明によれば、中間転写ユニットの耐久が進んでも、通紙中と補正中とで2次転写バイアスによる静電吸着力を一定以上に保つことで、転写ベルトのスリップによる搬送速度の不一致を起こさず、色ずれ補正を精度良く実行することができる。また、中間転写ユニットの耐久が一定以上の期間に限ることで、比較的強い逆バイアスを印可する頻度を下げ、常時強い2次転写バイアスを印可する場合と比べ、トナー飛散を抑えることができる。
画像形成装置の概略を示す概略断面図である。 センサの概略図である。 色ずれ補正パターンの模式図である。 2次転写内ローラの摩擦係数μの耐久推移を示す図である。 初期および耐久中間転写ユニットの色ずれ量を表したグラフである。 第1実施形態における色ずれ補正のフローチャートである。 第2実施形態における色ずれ補正のフローチャートである。
以下、図に沿って本発明の実施形態について説明する。なお、画像形成装置の構成部品の寸法、材質、及びその相対位置等は、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、各図において同一の符号を付したものは、同一の構成または作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
[第1実施形態]
(装置全体構成)
図1は本実施形態における画像形成装置の概略を示す概略断面図である。図1の画像形成装置は、フルカラー画像形成装置(複写機、プリンタ機能、FAX機能を併せ持つ複合機)の一例である。
図1において、画像形成装置は画像形成装置本体(以下、「本体」と示す)1に、本体1の正面から見て上下方向中段位置に、無端状のベルトである中間転写ベルト103が複数の支持ローラにより張架され、周回可能に搬送する中間転写ユニット100が備えられている。
中間転写ベルト103は、ポリイミドあるいはポリアミド等の各種樹脂材料またはその化合物や、各種ゴム等にカーボンブラック等の帯電防止剤を適当量含有させたものが用いられている。中間転写ベルト103は図1における反時計回り方向に回転駆動される。
中間転写ユニット100の下部には、中間転写ベルト103の回転方向に沿って上流側から下流側にかけて4個の画像形成部2a~2dが備えられている。これらの画像形成部2a~2dは、搬送駆動される中間転写ベルト103に画像を形成する。画像形成部2a~2dは、順にカラー画像のイエロー成分(Y)、マゼンタ成分(M)、シアン成分(C)、ブラック成分(K)のそれぞれを分担しており、像担持体としてのドラム状の電子写真感光体(以下、「感光ドラム」と示す)3a~3dを備えている。感光ドラム3a~3dは、図1における時計回り方向に回転駆動される。
感光ドラム3a~3dの周囲には、その回転方向に沿って、順に感光体クリーニング手段としてのクリーニングブレード4、帯電手段としての帯電ローラ5、露光手段としてのレーザスキャナ6、現像手段としての現像器7が配設されている。
レーザスキャナ6は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像信号が入力され、この画像信号に応じて感光ドラム3a~3dの各表面をレーザ光で照射し、電荷を中和して、静電潜像を形成する。
各感光ドラム3a~3dに対向し、中間転写ベルト103の内側に設けられる各1次転写ローラ101a~101dには不図示の高圧電源が接続されている。画像形成時においては、1次転写ローラ101a~101dにトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加され、各々の感光ドラム3a~3dのトナー像が中間転写ベルト103に順次、静電吸引される。これにより、中間転写ベルト103上に重畳されたトナー像が形成される。本実施形態において、1次転写ローラ101a~101dは、イオン導電性の発泡スポンジ、具体的には、例えばイオン導電性のNBR(ニトリルゴム)+ヒドリンゴムの発泡スポンジ単層のローラによって構成されている。
中間転写ベルト103の支持ローラである2次転写内ローラ102と、2次転写外ローラ8は中間転写ベルト103を挟持するように対向配置されている。2次転写内ローラ102が回転駆動し、2次転写内ローラ102からの摩擦力を受けることで、中間転写ベルト103が回転駆動する。
2次転写内ローラ102はEPDM等のゴムからなる弾性層と芯金で構成されている。一方、2次転写外ローラ8はNBRやEPDM等のゴムからなる弾性層と芯金からなり、2次転写外ローラ8には高圧電源が取り付けられており、印加バイアスは可変となっている。
中間転写ベルト103上の4色のトナー画像は、2次転写外ローラ8と中間転写ベルト103が形成する2次転写ニップ部において、所定の加圧力及び、静電的負荷バイアスを付与されることで、記録媒体Sにトナー画像を2次転写する。
記録媒体Sは、給紙カセット9内或いは、給紙トレイ10上に積載されており、最上部のものから順に、給紙ローラ11及び、レジストローラ12により所定のタイミングにて、転写前ガイド13等の記録媒体搬送路14を通り、2次転写ニップ部に搬送される。記録媒体Sに2次転写されたトナー像は定着ローラ15によって加熱定着され、排出トレイ16に排出される。
各色の作像ユニットが形成するトナー像の位置ずれあるいは濃度を補正するために、中間転写ベルト103上のトナー像パターンを検出可能なレジパッチセンサユニット200が、画像形成部2dと2次転写外ローラ8との間、中間転写ベルト103に対向する位置に配設されている。
さらに、画像形成装置が設置されている環境の温度や湿度を検知する不図示の環境センサが設置されており、制御部50は、CPU51、RAM52、不図示のカウンタを備えている。
(画像補正のながれ)
レジパッチセンサユニット200内には、センサ202が、中間転写ベルト103の搬送方向と垂直な方向に略等間隔で配置され、中間転写ベルト103上に形成されるトナー像300を検出することで、色ずれ補正及び濃度補正を行っている。
図2はセンサ202の概略図である。センサ202は光学センサであり、筐体内部に光源204(本実施形態ではLED光源)、中間転写ベルト103(本実施系における検知面)から反射される光を受光する受光部205(本実施形態ではフォトダイオード)で構成されている。また、レジパッチセンサユニット200は中間転写ベルト103のベルト面に対して光源204および受光部205が対向する位置に設置されており、中間転写ベルト103と各センサの距離を一定に保つよう配設されている。
図3を用いて副走査方向の色ずれ量検知について述べる。図3は副走査方向の色ずれ補正パターンを示したものである。イエロー301Y,マゼンタ301M,シアン301C,ブラック301Kのような線状パターンを、基準色である301Yから所定の間隔で中間転写ベルト上に主走査方向に平行となるよう形成する。この4色のパターンを副走査色ずれ補正パターンの1セットとする。各パターンの副走査方向の重心位置を、上述したセンサ202によって読み取り、ある基準位置に対するその値をそれぞれYR1、MR1、CR1、KR1とする。
色ずれ補正の演算についてマゼンタ301Mのパターンを用いて説明する。中間転写ベルト103の速度変化などで、副走査方向の転写位置が変化すると、マゼンタ301Mのパターンは理想的な重心位置MR1には形成されず、そこからずれた位置MR1’に形成される。すなわち、ここでのイエローに対するマゼンタの副走査色ずれ量は、
副走査色ずれ量=
(MR1’-YR1)-(MR1-YR1)=MR1’-MR1 ・・・(1)
となる。したがって、この差分を色ずれ量として算出する。
画像補正を行う際には、まず、レーザスキャナ6が感光ドラム3a~3dの各表面に、各色の補正基準パターンを静電潜像として形成する。形成された静電潜像は、現像器7によって補正基準トナー画像として顕在化される。感光ドラム3a~3d上のトナー画像は、中間転写ユニット100に構成される一次転写ローラ101a~101dにより、所定の加圧力及び、静電的負荷バイアスを付与されることで、中間転写ベルト103に順次、一次転写される。一次転写された中間転写ベルト103上の補正基準パターンをセンサ202で検出する。検出した補正基準トナー像の情報は、CPU51で処理される。
CPU51はイエロー補正基準パターン像301Yの検出タイミングを基準としてパターン301M、301C、301Kのそれぞれの検出タイミングまでの時間差分を求め、各時間差分に搬送速度を乗算することで、各色間の距離を求める。なお、物理的な距離を求めずに、時間差分だけを用いてタイミングを調整してもよい。得られた検出タイミングから色ずれ補正量を算出し、出力画像にフィードバックする。
(耐久による色ずれ影響)
イオン導電性の発泡スポンジ、具体的には、例えばイオン導電性のNBR(ニトリルゴム)+ヒドリンゴムの発泡スポンジ単層のローラによって構成されている1次転写ローラ101a~101dを長時間使用していると、NBRやヒドリンゴムから添加剤が染み出して、中間転写ベルト103の内面に付着、または中間転写ベルト103を介して2次転写内ローラ102の表面に付着する。添加剤が中間転写ベルト103の内面に付着すると表面の摩擦係数μが低下し、2次転写内ローラ102と中間転写ベルト103間でスリップが発生する。図4は2次転写内ローラ102の摩擦係数μの耐久推移であり、耐久に伴って摩擦力が低下することを示している。耐久枚数の単位はk枚(千枚)である。
またこのスリップは2次転写外ローラ8に印加する2次転写バイアスが小さいほど発生しやすい。これは中間転写ベルト103と2次転写内ローラ102の静電付着力が低下するためである。
図5は初期の中間転写ユニットと150k枚通紙した中間転写ユニット100で2次転写バイアスを振った時のイエロートナー像に対するブラックトナー像の色ずれ補正後の色ずれ量を表したグラフである。初期の中間転写ユニット100では色ずれ量がほぼ変化しないのに対し、150k枚通紙した中間転写ユニット100では2次転写バイアスが小さいほど色ずれ量が大きくなることが読み取れる。印可している2次転写バイアスが一定以上であれば、静電付着力が摩擦力の低下を上回り、スリップしなくなるため、色ずれ量も良化する。ここでは、およそ-800Vより大きい2次転写バイアスを印可することで、色ずれ量が安定し、スリップしなくなったと判断した。
記録媒体Sを通紙せずに色ずれ補正を実行する場合、2次転写外ローラ8や記録媒体搬送路14がトナーで汚れるのを防ぐために通紙時より2次転写バイアスを小さくすることが多く、この場合、色ずれ補正時と通紙時のスリップによる搬送速度の低下に差が生じるため、出力紙で色ずれが発生することとなる。トナー像が2次転写部を通過する最中に印可される2次転写バイアスとしては、例えば、通紙時が+2500Vであるのに対し、色ずれ補正時は-120Vと小さい電圧値を設定している。したがって図5と合わせると、耐久がすすんだ中間転写ユニット100では、補正時の2次転写バイアスが小さいことで、色ずれが発生してしまうことが分かる。尚、ここで例示した2次転写バイアスはあくまで一例であり、装置本体周辺の温湿度環境や、部品の抵抗値により変化する。
(色ずれ補正の制御フロー)
本実施形態では、中間転写ユニット100において所定枚数以上通紙したときに、色ずれ補正中の2次転写バイアスを大きくすることで、期間を限定してトナー飛散の程度を抑えつつ、一次転写ローラの染み出し成分によるスリップを抑制し、色ずれ補正の精度向上を図っている。
図6は、本実施形態における色ずれ補正を表す制御フローチャートであり、以下図6を用いて、本実施形態における色ずれ補正の動作について詳細に説明する。
まず、ユーザーが不図示の入力部から色ずれ補正の実行指令を出す、あるいは、不図示のカウンタに基づき、前回色ずれ補正を実行してからの積算通紙枚数が所定枚数を超えた後の通紙動作において、その通紙動作の前回転動作あるいは後回転動作にて色ずれ補正が開始される(S101)。
色ずれ補正が開始されると、中間転写ユニット100の積算通紙枚数を確認する(S102)。中間転写ユニット100の積算通紙枚数は、本体1に搭載された不図示のカウンタにより積算されていき、本体1のRAM52、あるいは中間転写ユニット100に搭載された不図示のメモリに記憶されている。本体1のRAM52に記憶される場合は、中間転写ユニット100の交換時や、不図示の入力部にてカウンタクリアが実行されたとき、交換前後の設定値変化をもとにCPU51が中間転写ユニット100の交換を判断したときに、中間転写ユニット100の積算通紙枚数は0にリセットされる。また中間転写ユニット100に搭載された不図示のメモリの場合は、通紙のたびに通紙枚数が前回通紙枚数に加算されて書き込まれていく。
本実施例では、確認した中間転写ユニット100の積算通紙枚数がN枚(例えば100k枚)を境に、色ずれ補正中にトナー像が2次転写部を通過する際の2次転写バイアスVを大きくしており、N枚未満であればトナー飛散低減を優先した低いバイアスVa(例えば-120V程度)を、N枚以上であれば色ずれ低減を優先した高いバイアスVb(例えば-800V程度)を設定する(S103~S104)。ここでVaとVbの関係は|Vb|>|Va|である。こうすることで、耐久によりスリップしやすくなった場合においても、補正時の静電吸着力を大きくしてスリップを軽減し、色ずれの発生を防ぐことができる。さらに、積算枚数が一定未満の場合は、低いバイアスを設定することでトナー飛散による搬送ガイドの汚れを抑えることができる。
その後、色ずれ補正の実動作として、設定された2次転写バイアスに基づき、2次転写バイアスVを印可した状態で(S105)、色ずれ量検出用のパターンを形成(S106)、中間転写ベルト103上のパターンをセンサ202で検出する(S107)。そして、CPU51で補正基準パターンの検出タイミングに搬送速度を乗算し、イエロー補正基準パターンを算出し(S108)、RAMに色ずれ量を格納し(S109)、色ずれ補正を終了する(S110)。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る第2実施形態の画像形成装置について、以下詳細に説明する。なお、上述した第1実施形態の画像形成装置の色ずれ補正の制御フローを除く構成については、第1実施形態の構成をそのまま援用する。
上述の第1実施形態では、色ずれ補正における2次転写バイアスを高いバイアスに変更するタイミングは、積算通紙枚数がN枚以上という1回のみであった。一方、ベルトがスリップする要因となる一次転写ローラの染み出し成分は、通紙枚数に比例して増加していくと考えられる。また図4の2次転写内ローラ102の摩擦係数μの耐久推移からも、耐久枚数に比例して摩擦係数μが低下していることが読み取れるように、ベルトスリップの程度は通紙枚数に比例するといえる。したがって、ベルトスリップを生じさせないために必要な2次転写バイアスも、通紙枚数に比例することが好ましいと考える。
そこで本実施形態では、色ずれ補正における2次転写バイアスの設定値を積算通紙枚数で規定する構成とする。そうすることで通紙枚数に応じた適当な2次転写バイアスが設定でき、通紙枚数に依らず、常時精度よく色ずれ補正ができる。
図7は、第2実施形態の色ずれ補正の制御フローチャートである。以下、図7を用いて、本実施形態における色ずれ補正の制御フローについて、特に第1実施形態と異なる点を詳細に説明する。
まず、S101同様、特定のトリガーに基づき色ずれ補正が開始される(S201)。次に中間転写ユニット100の積算通紙枚数を確認する(S102)。ここで積算通紙枚数は10k枚単位に四捨五入したCとして扱う。例えば、積算通紙枚数が46,000枚あれば4.6×10k枚なので、C=5となる。そして確認した積算通紙枚数Cを用いて以下のように2次転写バイアスVcを計算する。
Vc=aC+Vo ・・・(2)
計算式(2)における各値は例えば、Vo=-100、k=-50とする。すると、新品の中間転写ユニット100での色ずれ補正における2次転写バイアスVc=-100Vとなり、積算通紙枚数が5,000枚以上、15,000枚未満であればC=1となるため、Vc=-150となる。こうすることで、積算通紙枚数が10k枚ごとの適当な間隔で、色ずれ補正における2次転写バイアスを大きく設定することができる。それにより、通紙枚数が増え、スリップの程度が悪化していったとしても、色ずれ補正における2次転写バイアスによる静電吸着力を高め、スリップがしない状態で色ずれ補正をすることが可能になる。
本実施形態では2次転写バイアスが積算通紙枚数に対して1次線形式で規定される関数で説明しているが、その限りではなく、10k枚ごとの2次転写バイアスの設定値テーブルを有してもよい。さらに変更の間隔も10k枚ごとの限りでない。ただし通紙枚数の増加に伴い、色ずれ補正における2次転写バイアスが大きくなるという関係は変わらない。
S205~S210までは第1実施形態のS105~S110と同様であるため説明を省略する。
このように、本実施形態では、中間転写ユニット100の積算通紙枚数の適当な間隔で色ずれ補正における2次転写バイアスを大きくしていくことで、摩擦力の低下に対して適当な2次転写バイアスを設定し、ベルトスリップをおこさず、常時精度よく色ずれ補正をすることができる。
1 本体
2 画像形成部(2a~2d)
3 感光ドラム(3a~3d)
4 クリーニングブレード
5 帯電ローラ
6 レーザスキャナ
7 現像器
8 2次転写外ローラ
9 給紙カセット
10 給紙トレイ
11 給紙ローラ
12 レジストローラ
13 転写前ガイド
14 記録媒体搬送路
15 定着ローラ
16 排出トレイ
50 制御部
51 CPU
52 RAM
100 中間転写ユニット
101 一次転写ローラ(101a~101d)
102 2次転写内ローラ
103 中間転写ベルト
200 レジパッチセンサユニット
202 センサ
204 光源
205 受光部
S 記録媒体
300 トナー像
301 各色のパターン

Claims (4)

  1. 像担持体と、前記像担持体を帯電させる帯電手段と、前記帯電手段により帯電した像担持体にトナー像を形成する現像手段と、をそれぞれ有する複数の画像形成ユニットと、
    複数のローラに掛け渡された中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルト上のトナー像を転写材に転写させる転写手段と、
    前記転写手段に対して前記中間転写ベルトを挟んで設けられ、前記中間転写ベルトを駆動させる駆動ローラと、
    前記中間転写ベルト上のトナー像の位置情報を検知する検知手段と、
    画像形成ユニットにより前記中間転写ベルト上に形成された複数色の色ずれ測定用画像を前記検知手段より検知して得られる検知量に基づいて現像書出し位置を制御する色ずれ補正手段と、
    通紙枚数をカウントするカウント手段と、を有する画像形成装置において、
    前記カウント手段においてカウントした、前記中間転写ベルト、および前記駆動ローラの積算通紙枚数に応じて、前記色ずれ補正手段における、前記転写手段に印可するバイアスを変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記色ずれ補正手段における、前記転写手段に印可するバイアスは、前記中間転写ベルト、および駆動ローラの積算通紙枚数が多い方が大きくなるように変更することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記色ずれ補正手段における、前記転写手段に印可するバイアスを変更するタイミングは、単一あるいは複数あることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記カウンタ手段においてカウントした、前記中間転写ベルト、および駆動ローラの積算通紙枚数は、前記中間転写ベルト、および前記駆動ローラが新品に交換されたことを検知した場合に、リセットすることを特徴とした画像形成装置。
JP2022150607A 2022-09-21 2022-09-21 画像形成装置 Pending JP2024044838A (ja)

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