JP2024041305A - モータ部品及びモータ部品の製造方法 - Google Patents

モータ部品及びモータ部品の製造方法 Download PDF

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Manabu Akao
博史 荒引
Hiroshi Arabiki
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Abstract

【課題】モータの性能を向上可能なモータ部品を提供する。【解決手段】モータ部品は、板材が少なくとも二枚以上積層して形成されている。板材は、アルミニウムの表面に形成されたアルマイト層と、アルマイト層に施されたメッキと、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、モータ部品及びモータ部品の製造方法に関する。
従来、モータを構成するステータコアやロータコアのようなモータ部品は、鋼板を積層して形成される。鋼板の表面には、鋼板の耐食性を向上させるためのアルマイト層が設けられている。
特開2013-159844号公報
モータは、モータ部品を形成している鋼板の積層厚さが薄いほど、渦電流損が小さくなる。すなわち、モータは、モータ部品を構成する鋼板の板厚が薄いほど、性能が向上する。従来のモータ部品は、鋼板を1枚ずつ積層して形成する。そのため、モータの性能を向上させるためには、モータ部品を構成している鋼板1枚あたりの板厚を薄くする必要がある。
一方で、鋼板には製造限界があるため鋼板1枚あたりの板厚は0.25mm程度が限界であり、モータ部品を構成する鋼板を薄くすることによってモータの性能を向上させることは困難であった。
本発明が解決する課題の一例は、鋼板の積層厚さの薄型化により渦電流損を抑制することでモータの性能を向上可能なモータ部品を提供することである。
本発明のモータ部品は、アルミニウムの表面に形成されたアルマイト層と、アルマイト層の内部に施されたメッキと、を有する板材が、少なくとも二枚以上積層して形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明のモータ部品の製造方法は、アルミニウムの表面にアルマイト層を形成する工程と、アルマイト層の内部にメッキを施し、板材を形成する工程と、板材を積層する工程と、を含むことをモータ特徴とするものである。
本発明の上記態様によれば、鋼板の積層厚さの薄型化により渦電流損を抑制することでモータの性能を向上可能なモータ部品を得ることができる。
図1は、本実施形態に係るモータ部品の構成の一例を示す分解斜視図である。 図2は、本実施形態に係るステータコアの板材の構成の一例を示す分解斜視図である。 図3は、本実施形態に係る電磁鋼板の構成の一例を示す断面図である。 図4は、本実施形態に係るモータ部品の製造方法の一例を示すフローチャートである。
(実施形態)
以下、本実施形態に係るモータ部品1を図面に基づいて説明する。以下に記載する実施形態の構成、並びに当該構成によってもたらされる作用及び結果(効果)は、あくまで一例であって、以下の記載内容に限られるものではない。なお、本明細書では、序数は、部品や部材を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
図1は、本実施形態に係るモータ部品1の構成の一例を示す分解斜視図である。本実施形態のモータ部品1は、例えば、モータに使用される部品である。図1には、モータ部品1の一例として、ステータコア2と、ロータコア3と、が示されている。
モータは、ステータコア2及びロータコア3以外にも、例えば、巻線、ベアリング、シャフト等を備える。ステータコア2は、筒形状の部材であり、例えば、電磁鋼を主成分として含む材料を積層して構成される。ステータコア2は、モータの筐体に固定されるとともに、ロータコア3を囲んでいる。
ロータコア3は、例えば、ステータコア2と同様に電磁鋼を主成分として含む材料を積層して構成される。ロータコア3は、円柱形状の部材であり、ステータコア2の内部に挿通されている。
本実施形態では、ステータコア2及びロータコア3は、少なくとも二枚以上の板材が積層して構成されている。以下、ステータコア2を構成する板材について説明する。図2は、本実施形態に係るステータコア2の板材4の構成の一例を示す分解斜視図である。図3は、本実施形態に係る板材4の構成の一例を示す断面図である。
図3に示すように、板材4は、アルマイト層5と、鉄メッキ6と、を有する。なお、鉄メッキ6は、メッキの一例である。
アルマイト層5は、アルマイト処理によりアルミ箔7の表面7aに形成されるアルミナ(Al)を主成分とする酸化被膜である。アルマイト処理により形成されるアルマイト層5の膜厚は、5~30マイクロメートル程度であることが好ましい。なお、アルマイト層5の膜厚は、図3に示すように、アルミ箔7の表面7aからアルマイト層5の端部までの長さである。
さらに、アルマイト層5は、アルミナを主成分とするため絶縁性が高い。これにより、アルマイト層5は、モータ部品1において絶縁層としての役割を果たす。
また、本実施形態では、アルマイト層5は、アルミ箔7を用いたアルマイト処理により当該アルミ箔7の表面7aに形成されている。しかし、これに限らず、例えば、アルミニウムを用いてアルマイト処理を行っても良い。なお、本実施形態では、アルミ箔は、厚さが200マイクロメートル以下のものであり、アルミニウムは、厚さが200マイクロメートルより厚いものを指す。また、アルミ箔7は、アルミニウムの一例である。
アルマイト層5には、複数の孔部51が設けられている。各孔部51は、アルマイト処理に伴って形成され、アルミ箔7の表面7aとアルマイト層5外部とを連通している。また、孔部51は、サイズが異なる第1孔部52と、第2孔部53と、に分かれている。
第1孔部52は、アルマイト層5外部と第2孔部53とを繋ぐ孔である。第2孔部53は、第1孔部52とアルミ箔7の表面7aとを繋ぐ孔である。また、第1孔部52のサイズは、第2孔部53のサイズよりも大きい。
なお、図2において、各孔部51が開口している位置は、規則的である。しかし、これは一例であり、実際には孔部51が開口している位置は、不規則である。さらに、本実施形態では、第1孔部52のサイズは、第2孔部53のサイズよりも大きい。しかし、これに限らず、例えば、第1孔部52と第2孔部53のサイズが同じでも良いし、第2孔部53のサイズが第1孔部52のサイズより大きくても良い。
各孔部51の内部は、鉄メッキ6で満たされている。鉄メッキ6は、鉄を主成分とする導電性を有した膜である。なお、鉄メッキ6に限らず、例えば、導電性を有する材料を主成分とした膜でも良い。
鉄メッキ6は、各孔部51の内周面51aと、各孔部51と繋がるアルミ箔7の表面7aを覆っており、ステータコア2において導電体としての役割を果たす。これにより、ステータコア2において磁束が変化して渦電流が発生する場合、渦電流は、いずれの方向の磁束が変化しようとも複数の微小な孔部51に満たされている鉄メッキ6の周囲に発生する。従って、ステータコア2は、従来のステータコアよりも渦電流による発熱を抑制することができる。
なお、鉄メッキ6は、外部に向く各孔部51の端部51bまで覆っていない。そのため、板材4同士が積層されてアルマイト層5同士が接合された場合、鉄メッキ6は、アルマイト層5及び外部の空気による絶縁層に閉じ込められた状態になる。言い換えると、鉄メッキ6は、各アルマイト層5によって密閉される。これにより、ステータコア2は、板材4の積層時に各アルマイト層5の絶縁状態を維持することができる。
なお、上記においては、ステータコア2について説明したが、ロータコア3についても同様である。
次に、上記構成を有するモータ部品1の製造方法について説明する。
図4は、本実施形態に係るモータ部品1の製造方法の一例を示すフローチャートである。図4に示すように、作業者は、アルミ箔7を用意する(S1)。なお、アルミ箔7ではなくアルミニウムを使用しても良い。
作業者は、用意したアルミ箔7に付着している油、塵等の不純物を除去するために洗浄した後、乾燥させる(S2)。これにより、アルマイト層5は、アルミ箔7の表面7aに形成され易くなる。作業者は、洗浄したアルミ箔7を、例えば、硫酸等のアルマイト処理溶液で満たされた浴槽に浸す(S3)。
作業者は、アルマイト処理溶液に浸した状態のアルミ箔7に5~10A(アンペア)程度の電流を流して、アルミ箔7の表面7aにアルマイト層5を形成する(アルマイト処理)(S4)。
作業者は、浴槽から取り出したアルミ箔7を再度洗浄して乾燥させる(S5)。次に、作業者は、乾燥させたアルミ箔7を、例えば、低濃度の硫酸等の鉄(Fe)メッキ溶液で満たされた浴槽に浸す(S6)。ここで、鉄メッキ溶液とは、鉄イオンが溶け込んだ溶液のことである。アルマイト層5の各孔部51は、アルミ箔7が鉄メッキ溶液に浸されたことで、鉄メッキ溶液で満たされる。
作業者は、鉄メッキ溶液に浸した状態のアルミ箔7に5~10A(アンペア)程度の電流を流す(S7)。これにより、アルマイト層5では、アルミ箔7の表面7aからアルマイト層5外部に向かって鉄メッキ6が析出する。すなわち、作業者は、鉄メッキ溶液に浸したアルミ箔7に電流を流して板材4を形成する。
作業者は、浴槽から取り出した板材4を再度洗浄して乾燥させる(S8)。最後に、作業者は、乾燥させた板材4(アルマイト層5及びアルミ箔7)を積層させた後、所定の形状に成形する(S9)。板材4を積層する方法は、例えば、板材4を吸収させて積層していく方法である。しかし、これに限られず、板材4が傷付かないように積層可能な方法であれば良い。
なお、本実施形態では、アルマイト層5及びアルミ箔7を積層するが、これに限らず、例えば、アルミ箔7からアルマイト層5のみを剥がして、当該アルマイト層5を積層する方法でも良い。
以上のように、本実施形態のモータ部品1は、板材4が少なくとも二枚以上積層して形成されている。板材4は、アルミ箔7の表面7aに形成されたアルマイト層5と、アルマイト層5に施された鉄メッキ6と、を有する。
板材4では、アルミナを主成分とするアルマイト層5が絶縁層としての役割を果たし、鉄メッキ6が導電体としての役割を果たす。すなわち、アルマイト層5と、鉄メッキ6と、を有する板材4は、例えば、電磁鋼板と同様の作用を及ぼす。さらに、アルマイト処理により形成されるアルマイト層5の膜厚は、5~30マイクロメートル程度であり、アルミ箔7の厚みは、200マイクロメートル以下である。
本実施形態のモータ部品1は、膜厚が数十マイクロメートル程度のアルマイト層5を有する板材4が積層して形成される。これにより、モータ部品1を構成する板材4の板厚は、従来の鋼板の板厚(約0.25mm)よりも薄くなる。従って、モータ部品1は、モータの性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、アルマイト層5には、複数の孔部51が設けられている。孔部51は、鉄メッキ6で満たされている。これにより、モータ部品1は、従来のモータ部品よりも渦電流による発熱を抑制することができる。
また、本実施形態では、鉄メッキ6は、孔部51の端部51bは覆っていない。これにより、モータ部品1は、アルマイト層5の積層時に各アルマイト層5の絶縁状態を維持することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1 モータ部品
4 板材
5 アルマイト層
51 孔部
51b 端部
6 鉄メッキ(メッキ)
7 アルミ箔(アルミニウム)
7a 表面

Claims (6)

  1. アルミニウムの表面に形成されたアルマイト層と、前記アルマイト層の内部に施されたメッキと、を有する板材が、少なくとも二枚以上積層して形成されている、
    モータ部品。
  2. 前記アルマイト層には、複数の孔部が設けられ、
    前記複数の孔部は、メッキで満たされている、
    請求項1に記載のモータ部品。
  3. 前記メッキは、前記孔部の端部まで覆っていない、
    請求項2に記載のモータ部品。
  4. アルミニウムの表面にアルマイト層を形成する工程と、
    前記アルマイト層の内部にメッキを施し、板材を形成する工程と、
    前記板材を積層する工程と、
    を含むモータ部品の製造方法。
  5. 前記アルマイト層には、複数の孔部が設けられ、
    前記複数の孔部は、メッキで満たされている、
    請求項4に記載のモータ部品の製造方法。
  6. 前記メッキは、前記孔部の端部まで覆っていない、
    請求項5に記載のモータ部品の製造方法。
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