JP2024040045A - 密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アキシャルリップにおけるスリンガ部材との摺接部分である先端部が傷ついていたとしても、シール性能の低下が抑制される密封装置を提供する。【解決手段】内側部材と外側部材との間の環状空間Sを密封する密封装置10であって、前記内側部材の外周面3bに嵌合されるスリンガ部材11と、前記外側部材の内周面3bに嵌合される芯体部材12と、前記芯体部材に固着される弾性体製のシール部材13とを備え、前記シール部材は、先端部131aがスリンガ円板部112の一側面に摺接する少なくとも1つのアキシャルリップ131と、第1スリンガ円筒部111の外周面111aに摺接するラジアルリップ132とを備え、少なくとも1つの前記アキシャルリップの先端部と前記スリンガ円板部との径方向の接触幅L1の寸法は、前記ラジアルリップと前記第1スリンガ円筒部との軸方向の接触幅L2の寸法の1倍~3倍である。【選択図】図2

Description

本発明は、相対的に同軸回転する内側部材及び外側部材を備えた軸受装置において、内側部材と外側部材との間の環状空間を密封する密封装置に関する。
例えば、自動車等の車輪の軸受装置には、外部からの泥水や塵埃等の異物の侵入を抑制するために、内側部材と外側部材との間を密封する密封装置が装着されている。この種の密封装置としては、下記特許文献1等が挙げられる。下記特許文献1では、アキシャルリップが屈曲して形成されており、屈曲部の断面が略直線状になるまで締め代を大きくしない限り、アキシャルリップの先端部以外の部分がスリンガ部材に摺接しないようになっている。
また、車輪用軸受装置において、車体内側のディファレンシャルギアと連結された駆動軸が、車軸管の中に挿通された全浮動式アクスル・シャフトが知られており、この場合、車軸管の外周に形成された外周段差部には、転がり軸受が装着されている。
この種の車輪用軸受装置では、ディファレンシャルギアのデフオイルが車軸管内を通って転がり軸受まで到達することがある。そのため、転がり軸受の内部にデフオイルが侵入することを抑制するために、転がり軸受の外輪と内輪との間の環状空間に、密封装置が装着されている。この種の密封装置としては、下記特許文献2等が挙げられる。
特開2011-074989号公報 特開2016-084911号公報
特許文献1,2のような密封装置では、スリンガ部材の円板部に摺接するアキシャルリップと、スリンガ部材の円筒部に摺接するラジアルリップとにより、密封装置は、外部からの泥水やデフオイル等の侵入を抑制している。
しかしながら、アキシャルリップにおけるスリンガ部材との摺接部分が傷ついていると、その傷を通って外部空間からの泥水等の異物や、ディファレンシャルギア内のデフオイルが密封装置内に侵入するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、アキシャルリップにおけるスリンガ部材との摺接部分である先端部が傷ついていたとしても、シール性能の低下が抑制される密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の密封装置は、相対的に同軸回転する内側部材及び外側部材を備えた軸受装置において、前記内側部材と前記外側部材との間の環状空間を密封する密封装置であって、前記内側部材の外周面に嵌合されるスリンガ部材と、前記外側部材の内周面に嵌合される芯体部材と、前記芯体部材に固着される弾性体製のシール部材とを備え、前記スリンガ部材は、前記内側部材の外周面に嵌合される第1スリンガ円筒部と、該第1スリンガ円筒部の軸方向の一端部から外径方向に延びるスリンガ円板部と、該スリンガ円板部の外径側の端部から軸方向に延びる第2スリンガ円筒部とを備え、前記シール部材は、先端部が前記スリンガ円板部の一側面に摺接する少なくとも1つのアキシャルリップと、前記第1スリンガ円筒部の外周面に摺接するラジアルリップとを備え、少なくとも1つの前記アキシャルリップの先端部と前記スリンガ円板部との径方向の接触幅の寸法は、前記ラジアルリップと前記第1スリンガ円筒部との軸方向の接触幅の寸法の1倍~3倍であることを特徴とする。
また、上記密封装置において、前記スリンガ円板部との非接触時における前記アキシャルリップの先端部の縦断面形状は、円弧形状であってもよい。
また、上記密封装置において、前記アキシャルリップは、前記スリンガ円板部の一側面と略平行に摺接するフラット面を先端部に有してもよい。
また、上記密封装置において、前記アキシャルリップの先端部と前記スリンガ円板部との径方向の接触幅の寸法は、0.04mm~0.1mmであり、前記ラジアルリップと前記第1スリンガ円筒部との軸方向の接触幅の寸法は、0.02mm~0.05mmであってもよい。
そして、上記密封装置において、前記シール部材は、複数の前記アキシャルリップを備え、複数の前記アキシャルリップは、最内径側に位置する前記アキシャルリップから最外径側に位置する前記アキシャルリップにかけて、次第に前記スリンガ円板部との径方向の接触幅の寸法が大きくてもよい。
本発明の密封装置は上述した構成とされるため、アキシャルリップにおけるスリンガ部材との摺接部分である先端部が傷ついていたとしても、シール性能の低下を抑制することができる。
各実施形態に係る密封装置が組み込まれる車両用軸受装置の一例を模式的に示す概略縦断面図である。 (a)は図1のX部の模式的拡大図であり、第1実施形態に係る密封装置の模式的縦断面図、(b)は(a)のY1部の模式的拡大図、(c)は(a)のY2部の模式的拡大図である。 (a)は同密封装置のアキシャルリップの先端部のスリンガ円板部との非接触時における模式的縦断面図、(b)(c)はアキシャルリップの先端部の変形例を説明するための図であり、(b)はスリンガ円板部との非接触時における模式的縦断面図、(c)は同アキシャルリップの先端部のスリンガ円板部との摺接時における模式的縦断面図である。 (a)は第2実施形態に係る密封装置の模式的縦断面図、(b)は(a)のZ1部の模式的拡大図、(c)は(a)のZ2部の模式的拡大図、(d)は(a)のZ3部の模式的拡大図である。
以下、各実施形態について、図面に基いて説明する。なお、一部の図には、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。また、図1等の紙面上において左側を車輪側、右側を車体内部側(ディファレンシャルギア側)とし、以下では軸方向の一方側を車輪側、軸方向の他方側を車体内部側(ディファレンシャルギア側)として説明する。また、図面上において、シール部材13の二点鎖線で示している部分は、変形前の原形状を示している。
<第1実施形態>
図2、図3に示す第1実施形態に係る密封装置は、相対的に同軸回転する内側部材(内輪3)及び外側部材(外輪2)を備えた軸受装置(車輪用軸受装置100)において、内側部材(内輪3)と外側部材(外輪2)との間の環状空間Sを密封する。密封装置10は、内側部材(内輪3)の外周面3bに嵌合されるスリンガ部材11と、外側部材(外輪2)の内周面2bに嵌合される芯体部材12と、芯体部材12に固着される弾性体製のシール部材13とを備える。スリンガ部材11は、内側部材(内輪3)の外周面3bに嵌合される第1スリンガ円筒部111と、第1スリンガ円筒部111の軸方向の一端部(車輪側の端部111c)から外径方向に延びるスリンガ円板部112とを備える。さらにスリンガ部材11は、スリンガ円板部112の外径側の端部112aから軸方向に延びる第2スリンガ円筒部113を備える。シール部材13は、先端部131aがスリンガ円板部112の一側面(車体内部側の面112d)に摺接する少なくとも1つのアキシャルリップ131と、第1スリンガ円筒部111の外周面111aに摺接するラジアルリップ132とを備える。少なくとも1つのアキシャルリップ131の先端部131aとスリンガ円板部112との径方向の接触幅の寸法は、ラジアルリップ132と第1スリンガ円筒部111との軸方向の接触幅の寸法の1倍~3倍である。
以下、詳しく説明する。
図1~図3を参照しながら、第1実施形態に係る密封装置10について説明する。まず、図1を参照しながら、密封装置10が装着される軸受装置について説明する。
図1では、密封装置10が装着される軸受装置の一例として、トラックやバス等の重量のある車両に使用される全浮動式とした駆動軸5(アクスル・シャフト)によってホイールを駆動する車輪用軸受装置100を示している。この車輪用軸受装置100は、駆動軸5が挿通される車軸管4(アクスル・ハウジング)と、複数の円錐ころ9,9を有する転がり軸受1と、ハブ輪6とを備えている。ハブ輪6は駆動軸5のフランジ50にボルト7によって連結され、ハブ輪6にディファレンシャルギアの動力が伝達される。またハブ輪6には、転がり軸受1が内嵌され、転がり軸受1によりハブ輪6が回転自在に支持される。転がり軸受1は、ハブ輪6に内嵌されるとともに、車軸管4の外周4aの車輪側の端部に形成され、軸方向に沿った軸方向外周面40aと径方向に沿った径方向外周面40bとを有する外周段差部40に外嵌される。具体的には転がり軸受1は、車軸管4の車輪側の端部から外周段差部40に外嵌され、内輪3の車体内部側の端面3cが外周段差部40の径方向外周面40bに突き当たるまで嵌入し、その状態で内輪3の車輪側の端面3dに環状の固定部材8に締め付け固定される。図1に示すような全浮動式の場合、ホイールはハブ輪6と転がり軸受1によって、車軸管4に取り付けられており、自動車の荷重は、車軸管4で支えられているため駆動軸5へ加わる荷重を分散させることができ、駆動軸5はホイールに関係なく取り外すことができる構造となっている。よって、駆動軸5にねじれや亀裂がないか等、点検・メンテナンスする際にはボルト7を外せば、駆動軸5を抜き出して取り外すことができる。また転がり軸受1を交換、点検する際には、ボルト7及び固定部材8を外せば、転がり軸受1を車軸管4から取り外すことができる。
転がり軸受1は、外輪2と、一対の内輪3,3と、転動体として配される複数の円錐ころ9,9と、円錐ころ9,9を保持する保持器90,90と、外輪2と内輪3,3との間を密封する密封装置10,20とを有する。外輪2、一対の内輪3,3、複数の円錐ころ9,9は金属材からなり、複数の円錐ころ9,9が、保持器90,90に保持された状態で、外輪2の軌道輪2a、内輪3の軌道輪3a,3aを転動可能に介装されている。
このような構造の車輪用軸受装置100では、車両が旋回する際に働く遠心力等によって駆動軸5の外周と車軸管4の内周との隙間を伝って、図1の二点鎖線の矢印で示すようにデフオイルがフランジ50の内側に流れてくる。このため、転がり軸受1の内部空間へ転がり軸受1の車輪側からデフオイルが侵入しないように密封装置10が設けられている。また、デフオイルは、車輪側だけにとどまらず、内輪3,3と車軸管4との嵌め合い部位にも流入し車体内部側へも侵入するため転がり軸受1の車体内部側にも密封装置20が設けられている。またこれら密封装置10,20は、デフオイルの侵入だけでなく、転がり軸受1の軸受内部に封入されたグリースの外部漏出、外部からの泥水等の侵入も抑制するよう機能する。
ここでデフオイルとは、ディファレンシャルギアを滑らかに駆動させるために使用されるオイルのことであり、所定量が充填されるか定期的に補充する必要があるオイルである。また、このデフオイルには、ディファレンシャルギア同士の擦れ合い等によって発生した鉄粉等が混入してしまうことがある。以下に説明する本実施形態の密封装置10は、転がり軸受1の車輪側の端部に設けられる密封装置であるが、転がり軸受1の車体内部側の端部に設けられる密封装置20に適用されてもよい。
図1に示す車輪用軸受装置100では、上述の内側部材に相当する転がり軸受1の内輪3と、上述の外側部材に相当する外輪2との間の環状空間Sを、本実施形態の密封装置10が密封する。本実施形態の密封装置10は、図1に示すような車輪用軸受装置100(転がり軸受1)の外輪2と内輪3との間の車輪側の端部に装着されて、デフオイルやデフオイルに混入した鉄粉等の環状空間Sへの侵入を抑制するオイルシールである。なお、本実施形態の密封装置10は、オイルシールに限定されず、例えば、自動車の車輪を軸回転可能に支持する軸受装置の内側部材及び外側部材との間を密封するように装着されて、外部からの泥水や塵芥等の異物が軸受装置内に侵入することを抑制するダストシールであってもよい。後述する密封装置10の説明では、環状空間Sへの侵入を抑制する対象の代表例として、デフオイルの他に泥水等を挙げている。
次に、図2、図3を参照しながら、密封装置10を構成する各部材について詳しく説明する。
図2(a)は、図1のX部を拡大した部分断面図であり、図2には、第1実施形態の密封装置10が示されている。密封装置10は、内輪3と外輪2との間の車輪側の端部に装着されて、環状空間Sを密封する。図2(b)は(a)のY1部に示すアキシャルリップ131の要部拡大図であり、図2(c)は(a)のY2部に示すラジアルリップ132の要部拡大図である。
密封装置10は、スリンガ部材11と芯体部材12とシール部材13とを備える。スリンガ部材11は、SPCC又はSUS等の鋼板をプレス加工して形成され、図2(a)に示すように片側の断面が略C字形状の円筒形とされる。スリンガ部材11は、内輪3の外周面3bに内周面111bが当接して嵌合(外嵌)される第1スリンガ円筒部111を備える。また、スリンガ部材11は、第1スリンガ円筒部111の車輪側の端部111cから外径方向に延びるスリンガ円板部112と、スリンガ円板部112の外径側の端部112aから軸方向の車体内部側に延びる第2スリンガ円筒部113とを備える。
芯体部材12は、SPCC又はSUS等の鋼板をプレス加工して形成され、図2(a)に示すように片側の断面が略逆L字形状の円筒形とされる。芯体部材12は、外輪2の内周面2bに外周面121aが当接して嵌合(内嵌)される芯体円筒部121と、芯体円筒部121の車体内部側の端部121dから内径側に延びる芯体円板部122とを有する。芯体円筒部121の外周面121aの車輪側には、内径方向に凹んだ凹所121aaが設けられている。また、芯体円板部122の内径側の端部122bは、第1スリンガ円筒部111の車体内部側の端部111dよりも車輪側に位置する。
シール部材13は、ゴム等の弾性体からなり、芯体部材12に対して加硫接着されることで一体成形されている。シール部材13は、芯体部材12に固着されるシール基部130と、シール基部130から延出したアキシャルリップ131とラジアルリップ132とを備える。
シール基部130は、芯体円板部122の車体内部側の面122dの内径側の一部を覆って芯体円板部122の内径側の端部122bを回り込み、芯体円板部122の車輪側の面122cの全面を覆う。さらに、シール基部130は、芯体円筒部121の内周面121bの全面を覆って芯体円筒部121の車輪側の端部121cを回り込んで、芯体円筒部121の外周面121aの車輪側に設けられた凹所121aaに至る。この凹所121aaに至った部分におけるシール基部130の外周面には、外径側に隆起する環状突部134が設けられている。環状突部134は、凹所121aaと外輪2の内周面2bとの間に圧縮状態で介在されることで、外輪2の内周面2bと芯体円筒部121の外周面121aとの間に泥水やデフオイル等が侵入することを抑制する。
芯体円筒部121の内周面121bに固着された部分のシール基部130の内周面130bには、車輪側から車体内部側にかけて内径側に傾斜した傾斜面130baが形成されている。芯体円筒部121の内周面121bに固着された部分のシール基部130の内周面130bと、第2スリンガ円筒部113の外周面113aとが径方向に対向して近接することにより、軸方向に延びる第1ラビリンス部R1が形成される。また、芯体円板部122の車輪側の面122cを覆うシール基部130と、第2スリンガ円筒部113の車体内部側の端部113dとが軸方向に対向して近接することにより、第1ラビリンス部R1に連通して径方向に延びる第2ラビリンス部R2が形成される。
アキシャルリップ131は、シール基部130から車輪側に延出するシールリップであり、車輪側に向けて次第に拡径し、その先端部131aは外径側を向いている。これにより、アキシャルリップ131は、その先端部131aがスリンガ部材11のスリンガ円板部112の車体内部側の面112dに摺接する。アキシャルリップ131の基部(根元部分)には、外径側に隆起した隆起形状部131bが形成されている。隆起形状部131bは、アキシャルリップ131の他の部位より肉厚に且つ縦断面視において山形状に膨らんで形成され、シール基部130から隆起する境目は段部131baになっている。
図3(a)は、スリンガ円板部112とは非接触の状態におけるアキシャルリップ131の先端部131aの縦断面形状を示した図である。図3(a)に示すように、スリンガ円板部112との非接触時におけるアキシャルリップ131の先端部131aの縦断面形状は、車輪側に膨らんだ円弧形状である。
ラジアルリップ132は、アキシャルリップ131よりも内径側に位置しており、シール基部130から車輪側に延出しており、車輪側に向けて次第に縮径して内径側を向いている。これにより、ラジアルリップ132は、その内径側の端部132aが第1スリンガ円筒部111の外周面111aに摺接する。またラジアルリップ132は、外径側の面に内径側に凹んだ形状の環状凹部132bが形成されている。環状凹部132bには、コイルバネを環状につなげた環状バネ14が装着されている。この環状バネ14により、ラジアルリップ132はスリンガ部材11の第1スリンガ円筒部111の外周面111aにより押圧されるので、シール性能が向上する。また、ラジアルリップ132によって、転がり軸受1内部に封入されたグリースが、ラジアルリップ132の内径側の端部132aを通過してディファレンシャルギア側に侵入することが抑制される。
密封装置10では、アキシャルリップ131及びラジアルリップ132の締め代が0.4mm~1.2mmの状態で、シール部材13と加硫接着された芯体部材12がスリンガ部材11に組付けられている。アキシャルリップ131の先端部131aとスリンガ円板部112の車体内部側の面112dとの径方向の接触幅L1(図2(b)参照)の寸法は、ラジアルリップ132の内径側の端部132aと第1スリンガ円筒部111の外周面111aとの軸方向の接触幅L2(図2(c)参照)の寸法の1倍~3倍である。そして、本実施形態では、アキシャルリップ131の先端部131aとスリンガ円板部112の車体内部側の面112dとの径方向の接触幅L1の寸法は、0.04mm~0.1mmである。また、ラジアルリップ132の内径側の端部132aと第1スリンガ円筒部111の外周面111aとの軸方向の接触幅L2の寸法は、0.02mm~0.05mmである。
本実施形態の密封装置10は、芯体円筒部121の内周面121bに固着されたシール基部130の内周面130bと、第2スリンガ円筒部113の外周面113aとが径方向に対向して近接して形成された軸方向に延びる第1ラビリンス部R1を備える。これにより、泥水やデフオイル等の侵入が抑制されてアキシャルリップ131に到達する泥水やデフオイル等の量が低減される。また、第1ラビリンス部R1は、芯体円筒部121に固着されたシール基部130の内周面130bに形成された車輪側から車体内部側にかけて内径側に傾斜した傾斜面130baを含んで構成される。傾斜面130baによって、第1ラビリンス部R1は、車輪側から車体内部側にかけて次第にラビリンス径が小さくなるので泥水やデフオイル等の侵入をより抑制する。そして、密封装置10内に侵入した泥水やデフオイル等は、転がり軸受1の回転に伴う遠心力によって傾斜面130baを伝って外部に排出されやすくなる。また、第1ラビリンス部R1を通過しても、第2ラビリンス部R2によって、泥水やデフオイル等の侵入がさらに抑制される。さらに、本実施形態の密封装置10は、第1ラビリンス部R1、第2ラビリンス部R2に加えて隆起形状部131bを備えている。隆起形状部131bは大きく隆起した山形状となっているので、より一層、アキシャルリップ131の先端部131a、さらには転がり軸受1の軸受内部にまで到達する泥水やデフオイル等の量が低減される。
また、本実施形態の密封装置10では、スリンガ円板部112との非接触時におけるアキシャルリップ131の先端部131aの縦断面形状が円弧形状であることによって、スリンガ円板部112に対して径方向の接触幅L1が大きく形成されやすくなる。そして、密封装置10は、アキシャルリップ131の先端部131aとスリンガ円板部112との径方向の接触幅L1の寸法が、ラジアルリップ132と第1スリンガ円筒部111との軸方向の接触幅L2の寸法の1~3倍の大きさで構成されている。アキシャルリップ131の先端部131aが径方向に大きい接触幅L1を有することにより、例えばアキシャルリップ131の先端部131aに径方向に延びる微細な傷があったとしても、その傷を通じて外部空間からのオイル(ディファレンシャルギア内からのデフオイル)や泥水等が浸入することを抑制することができる。つまり、本実施形態の密封装置10は、アキシャルリップ131におけるスリンガ部材11との摺接部分である先端部131aが傷ついていたとしても、シール性能の低下を抑制することができる。
アキシャルリップ131は、外部空間に近く、外部空間からのアタックを受けやすい部材である。そのため、アキシャルリップ131の先端部131aの径方向の接触幅L1がラジアルリップ132の内径側の端部132aの軸方向の接触幅L2の1倍未満、つまり接触幅L2より小さい場合、アキシャルリップ131のシール性が十分ではないおそれがある。またアキシャルリップ131の先端部131aの接触幅L1が、ラジアルリップ132の内径側の端部132aの接触幅L2の3倍を超えると、アキシャルリップ131の先端部131aの接触幅L1が大きくなりすぎてトルク上昇につながるおそれがある。そのため、本実施形態では、アキシャルリップ131の先端部131aの接触幅L1をラジアルリップ132の内径側の端部132aの接触幅L2の1~3倍とすることにより、十分なシール性能とトルクの増大の抑制を両立している。
また、密封装置10は、締め代が0.4mm~1.2mmの状態において、アキシャルリップ131の先端部131aの接触幅L1の寸法が0.04mm~0.1mm、ラジアルリップ132の内径側の端部132aの接触幅L2の寸法が0.02mm~0.05mmであることが望ましい。各接触幅L1,L2の寸法が上記寸法内で構成されることにより、泥水やデフオイル等の侵入が抑制され、十分なシール性能とトルクの増大の抑制効果が両立する。なお、各接触幅L1,L2において、上記寸法の下限の数値を下回ると、十分なシール性能を発揮できないおそれがある。また、各接触幅L1,L2において、上記寸法の上限を上回るとトルクが増大するおそれがある。
<アキシャルリップの先端部の変形例>
次に、図3を参照しながらアキシャルリップ131の先端部131aの変形例について説明する。
第1実施形態のアキシャルリップ131の先端部131aの縦断面形状は、図3(a)に示すように円弧形状であるが、円弧形状とは異なる形状で構成されてもよい。図3(b)の縦断面図では、アキシャルリップ131は、平坦な面であるフラット面131aaを先端部131aに有する形状となっている。フラット面131aaはアキシャルリップ131の先端部131aの内径側に形成されており、図3(c)に示すようにスリンガ円板部112の車体内部側の面112dと略平行に摺接する。スリンガ円板部112に接触した際に車体内部側の面112dと略平行に摺接するために、スリンガ円板部112との非接触時においてフラット面131aaの面部は、車輪側に上がり傾斜した形状となっている。このフラット面131aaが、スリンガ円板部112の接触時にスリンガ円板部112の車体内部側の面112dと略平行に摺接することで、スリンガ円板部112に対して径方向に大きい接触幅L1が形成されやすくなる。径方向に大きい接触幅L1が形成されることで、泥水やデフオイル等の侵入が抑制され、シール性能が向上する。
<第2実施形態>
次に、図4を参照しながら第2実施形態に係る密封装置10Aについて説明する。なお、第1実施形態の密封装置10と共通する部分の構成及び効果の説明は省略する。
図4(a)に示す第2実施形態の密封装置10Aは、図2に示す第1実施形態の密封装置10と比べて、軸方向の寸法が小さく形成されている。そのため、第2実施形態の密封装置10Aでは、第2スリンガ円筒部113と芯体円筒部121との間に形成される第1ラビリンス部R1の軸方向の長さ寸法が、第1実施形態の密封装置10のものと比べて小さくなっている。なお、第2ラビリンス部R2は、軸方向の寸法(ラビリンス径)が第1実施形態のものよりわずかに大きくなっている。次に各部材について説明する。
スリンガ部材11は、第1スリンガ円筒部111と、スリンガ円板部112と、第2スリンガ円筒部113とを有する。芯体部材12は、芯体円筒部121と芯体円板部122とを有する。芯体円筒部121の外周面121aの車輪側には、内径側に凹む凹所121aaが形成されている。
シール部材13は、シール基部130が芯体部材12に固着される。シール基部130は、芯体円板部122の車体内部側の面122dの内径側の一部と、内径側の端部122bと、車輪側の面122cの全面を覆う。そして、シール基部130は、芯体円筒部121の内周面121bの全面と、車輪側の端部121cとを覆い、凹所121aaに至る。凹所121aaに至った部分におけるシール基部130の外周面には、環状突部134が形成されている。また、芯体円筒部121の内周面121bに固着されたシール基部130の内周面130bには、傾斜面130baが形成されている。そして、シール基部130において芯体円板部122の内径側の端部122bを覆っている部分が肉厚に構成されて、第1スリンガ円筒部111の外周面111aに軸方向に対向して近接することで、軸方向に延びる第3ラビリンス部R3が形成される。第3ラビリンス部R3により、転がり軸受1内部に充填されているグリースが第3ラビリンス部R3を通過する量が低減される。
そして、シール部材13は、2本のアキシャルリップ131,133を備える。外径側のアキシャルリップ131、内径側のアキシャルリップ133は、シール基部130のそれぞれ別の箇所から車輪側に延出しており、車輪側に向けて次第に拡径し、それぞれの先端部131a,133aは外径側を向いている。複数のアキシャルリップ131,133は、最内径側に位置するアキシャルリップ133から最外径側に位置するアキシャルリップ131にかけて、次第にスリンガ円板部112との径方向の接触幅の寸法が大きくなるように構成されている。これらアキシャルリップ131,133は、スリンガ円板部112と非接触時における先端部131a,133aの縦断面形状が、円弧形状に形成されている。アキシャルリップ131,133は、第1実施形態とは異なり、根元部分に隆起形状部131bが形成されていない構成となっている。
内径側のアキシャルリップ133よりも内径側には、第1スリンガ円筒部111の外周面111aに摺接するラジアルリップ132が設けられている。ラジアルリップ132には、第1実施形態と異なり環状凹部132bが形成されておらず、また、環状バネ14も装着されていない。ラジアルリップ132は、シール基部130から車輪側に延出しており、車輪側に向けて次第に縮径して内径側を向いて、その内径側の端部132aが第1スリンガ円筒部111の外周面111aに摺接する。
次に、図4(b)(c)(d)を参照しながら、各リップの接触幅について説明する。
図4(b)は(a)のZ1部に示す外径側のアキシャルリップ131の要部拡大図、図4(c)は(a)のZ2部に示す内径側のアキシャルリップ133の要部拡大図、図4(d)は(a)のZ3部に示すラジアルリップ132の要部拡大図である。
密封装置10Aでは、2つのアキシャルリップ131,133の先端部131a,133aとスリンガ円板部112との径方向の接触幅L1,L3は、ラジアルリップ132と第1スリンガ円筒部111との軸方向の接触幅L2よりも大きくなっている。また、外径側のアキシャルリップ131の先端部131aの接触幅L1は、内径側のアキシャルリップ133の先端部133aの接触幅L3よりも大きくなっている。つまり、本実施形態では、各接触幅L1,L2,L3の大きさの関係は、L1>L3>L2となっている(図4(b)(c)(d)参照)。
シール部材13が備える各リップの中で、最も外径側に位置するアキシャルリップ131の接触幅L1が最も大きいことによって、泥水やデフオイル等の侵入が抑制される。また、内径側のアキシャルリップ133の接触幅L3やラジアルリップ132の接触幅L2がアキシャルリップ131の接触幅L1よりも小さいことで、トルクの増大が抑制される。外径側のアキシャルリップ131によって泥水やデフオイル等の侵入量は低減されるので、内径側のアキシャルリップ133の接触幅L3やラジアルリップ132の接触幅L2がアキシャルリップ131の接触幅L1より小さくても十分なシール性能を有する。
アキシャルリップ131,133の接触幅L1,L3の寸法は、ラジアルリップ132の接触幅L2の寸法の1~3倍の範囲内で形成されていればよい。また、密封装置10Aでは、アキシャルリップ131,133及びラジアルリップ132の締め代が0.4mm~1.2mmの状態において、各アキシャルリップ131,133の先端部131a,133aとスリンガ円板部112との径方向の接触幅L1.L3の寸法は、0.04~0.1mmの範囲内で構成されることが望ましい。また、ラジアルリップ132の内径側の端部132aと第1スリンガ円筒部111との軸方向の接触幅L2の寸法は、0.02mm~0.05mmの範囲内で構成されることが望ましい。各アキシャルリップ131,133、ラジアルリップ132の各接触幅L1,L3,L2の寸法が上記寸法で構成されることにより、泥水やデフオイル等の侵入を抑制され、十分なシール性能とトルクの増大の抑制が両立する。
本実施形態の密封装置10Aは、第1ラビリンス部R1の軸方向の寸法が第1実施形態のものよりも小さく、また、第2ラビリンス部R2の軸方向の寸法が第1実施形態のものよりわずかに大きくなっている。このような第1ラビリンス部R1、第2ラビリンス部R2を備える密封装置10Aであっても、上述のような寸法関係で構成された複数のアキシャルリップ131,133及びラジアルリップ132を備えることにより、泥水やデフオイル等の転がり軸受1内部への侵入が抑制される。
密封装置10,10Aは、上述の構成や図示した形状に限定されることはない。例えば、密封装置10,10Aには、芯体円筒部121の内周面121bに固着された部分のシール基部130の内周面130bに傾斜面130baが形成されていなくてもよい。また、第1ラビリンス部R1、第2ラビリンス部R2、第3ラビリンス部R3が形成されていない構成でもよく、図2の密封装置10が第3ラビリンス部R3を備える構成であってもよい。また、各アキシャルリップ131,133のスリンガ円板部112との径方向の接触幅L1,L3の大きさは、ラジアルリップ132の第1スリンガ円筒部111の軸方向の接触幅L2の大きさと同じであってもよい。また、密封装置10,10Aにおけるアキシャルリップ131,133及びラジアルリップ132の締め代は、0.4mm~1.2mmに限定されることはない。
また、密封装置10,10Aには、3本以上のアキシャルリップが設けられてもよい。その場合は、最内径側に位置するアキシャルリップから最外径側に位置するアキシャルリップにかけて、次第にスリンガ円板部112との径方向の接触幅の寸法が大きくなることが望ましい。外部空間からの異物のアタックを受けやすい外径側のアキシャルリップの接触幅が大きいことによって、内径側に侵入する異物の量が低減される。これにより、内径側のアキシャルリップの接触幅は外径側のアキシャルリップほどの異物のアタックを受けにくくなるので、接触幅が外径側のより小さくても十分なシール性能を発揮することができる。また、内径側のアキシャルリップの接触幅が小さいことによって、トルクの増大が抑制される。
また、密封装置10,10Aが複数のアキシャルリップを備えている場合は、少なくとも1つのアキシャルリップの先端部とスリンガ円板部112との径方向の接触幅の寸法が、ラジアルリップ132と第1スリンガ円筒部111との軸方向の接触幅L2の寸法の1倍~3倍であればよい。つまり、複数のアキシャルリップにおいて、1つのアキシャルリップの接触幅がラジアルリップ132の接触幅L2の1倍~3倍であれば、他のアキシャルリップの接触幅は、ラジアルリップ132の接触幅L2よりも小さくてもよい。また、スリンガ円板部112との非接触時における複数のアキシャルリップの先端部の形状は、円弧形状やフラット面を備える形状等、それぞれ異なる形状であってもよい。
また、上述したように、密封装置10,10Aは、図1に示すような車輪用軸受装置100における転がり軸受1の車輪側の端部に装着されてデフオイルやデフオイルに混入した鉄粉等の環状空間Sへの侵入を抑制するオイルシールに限定されない。例えば、密封装置10,10Aは、自動車の車輪を軸回転可能に支持する軸受装置の内側部材及び外側部材との間を密封するように装着されて、外部からの泥水や塵芥等の異物が軸受装置内に侵入することを抑制するダストシールであってもよい。また、上述したように、密封装置10,10Aは、図1における転がり軸受1の車体内部側の端部に装着される密封装置20として用いられてもよい。密封装置10,10Aが密封装置20として用いられれば、内輪3,3と車軸管4との嵌め合い部位に流入し車体内部側に侵入したデフオイルや、外部空間からの泥水や塵芥等の異物が環状空間Sに侵入することを抑制することができる。また、上述した密封装置10,10Aと同様に、アキシャルリップの先端部が傷ついていたとしても、シール性能の低下が抑制されるとともに、トルクの増大が抑制される。密封装置10,10Aが密封装置20として用いられる場合には、密封装置10,10Aは、アキシャルリップ131の先端部131aが車体内部側を向くように、図面に示したものが左右反転して装着される。
100 車輪用軸受装置(軸受装置)
1 転がり軸受
2 外輪(外側部材)
2b 内周面
3 内輪(内側部材)
3b 外周面
10,10A 密封装置
11 スリンガ部材
111 第1スリンガ円筒部
111a 外周面
111c 車輪側の端部(軸方向の一端部)
112 スリンガ円板部
112d 車体内部側の面(一側面)
113 第2スリンガ円筒部
12 芯体部材
13 シール部材
131,133 アキシャルリップ
131a,133a 先端部
L1,L3 径方向の接触幅
132 ラジアルリップ
L2 軸方向の接触幅

Claims (5)

  1. 相対的に同軸回転する内側部材及び外側部材を備えた軸受装置において、前記内側部材と前記外側部材との間の環状空間を密封する密封装置であって、
    前記内側部材の外周面に嵌合されるスリンガ部材と、前記外側部材の内周面に嵌合される芯体部材と、前記芯体部材に固着される弾性体製のシール部材とを備え、
    前記スリンガ部材は、前記内側部材の外周面に嵌合される第1スリンガ円筒部と、該第1スリンガ円筒部の軸方向の一端部から外径方向に延びるスリンガ円板部と、該スリンガ円板部の外径側の端部から軸方向に延びる第2スリンガ円筒部とを備え、
    前記シール部材は、先端部が前記スリンガ円板部の一側面に摺接する少なくとも1つのアキシャルリップと、前記第1スリンガ円筒部の外周面に摺接するラジアルリップとを備え、
    少なくとも1つの前記アキシャルリップの先端部と前記スリンガ円板部との径方向の接触幅の寸法は、前記ラジアルリップと前記第1スリンガ円筒部との軸方向の接触幅の寸法の1倍~3倍であることを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1において、
    前記スリンガ円板部との非接触時における前記アキシャルリップの先端部の縦断面形状は、円弧形状であることを特徴とする密封装置。
  3. 請求項1において、
    前記アキシャルリップは、前記スリンガ円板部の一側面と略平行に摺接するフラット面を先端部に有することを特徴とする密封装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
    前記アキシャルリップの先端部と前記スリンガ円板部との径方向の接触幅の寸法は、0.04mm~0.1mmであり、
    前記ラジアルリップと前記第1スリンガ円筒部との軸方向の接触幅の寸法は、0.02mm~0.05mmであることを特徴とする密封装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
    前記シール部材は、複数の前記アキシャルリップを備え、
    複数の前記アキシャルリップは、最内径側に位置する前記アキシャルリップから最外径側に位置する前記アキシャルリップにかけて、次第に前記スリンガ円板部との径方向の接触幅の寸法が大きくなることを特徴とする密封装置。

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