JP2024038831A - 石綿搬出方法及び石綿搬出設備 - Google Patents

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JP2024038831A JP2022143143A JP2022143143A JP2024038831A JP 2024038831 A JP2024038831 A JP 2024038831A JP 2022143143 A JP2022143143 A JP 2022143143A JP 2022143143 A JP2022143143 A JP 2022143143A JP 2024038831 A JP2024038831 A JP 2024038831A
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雄一郎 河野
隆寛 中村
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Abstract

Figure 2024038831000001
【課題】石綿搬出作業の作業効率を向上させる。
【解決手段】台車10を介して石綿除去作業エリア1aから外部エリア4へ石綿を搬出する石綿搬出方法は、石綿除去作業エリア1a内で台車10及び二重梱包袋30に付着した粉塵を粗落としする第1清掃工程と、石綿除去作業エリア1aに接続される台車清掃エリア1b内で台車10及び二重梱包袋30に付着した粉塵を拭き取りまたは吸引によって除去する第2清掃工程と、台車清掃エリア1bに接続される第1封止エリア2a内で台車10に設置された二重梱包袋30の内袋32を封止する第1封止工程と、第1封止エリア2aに接続される第2封止エリア2b内で台車10に設置された二重梱包袋30の外袋31を封止する第2封止工程と、第2封止エリア2bに接続されるとともに外部エリア4に接続される第3封止エリア2c内で台車10に設置されたコンテナバッグ20を封止する第3封止工程と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、石綿搬出方法及び石綿搬出設備に関する。
石綿が使用された既存の建築物等を解体等する際の作業従事者の石綿ばく露防止対策と一般環境への石綿飛散漏えいの防止対策は極めて重要な課題とされている(非特許文献1)。
「建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアル」、厚生労働省労働基準局安全衛生部化学物質対策課、環境省水・大気環境局大気環境課、令和3年3月
非特許文献1には、石綿を含む廃棄物を搬出するにあたって留意すべき事項が記載されている。具体的には、石綿を含む廃棄物は、廃棄専用袋に詰め込まれた後、さらに別の廃棄専用袋に収納され、二重に梱包された状態で作業員によって保管場所へと集積される。廃棄物が詰め込まれた廃棄専用袋の運搬作業は、基本的に作業員の手運びによって行われることから、廃棄専用袋の重さは、廃棄物が詰め込まれた状態において、作業員が持ち運びできる程度に制限される。このように廃棄専用袋の重さが制限されると、廃棄専用袋の数が増えることとなり、結果として運搬効率や保管効率が低下し、搬出作業全体の作業効率が低下するおそれがある。
本発明は、石綿搬出作業の作業効率を向上させることを目的とする。
本発明は、柔軟性を有する素材で作成されたコンテナバッグが設置されるとともにコンテナバッグ内に二重梱包袋が設置された台車を介して石綿除去作業エリアから外部エリアへ石綿を搬出する石綿搬出方法であって、石綿除去作業エリア内で台車及び二重梱包袋に付着した粉塵を粗落としする第1清掃工程と、石綿除去作業エリアに接続される台車清掃エリア内で台車及び二重梱包袋に付着した粉塵を拭き取りまたは吸引によって除去する第2清掃工程と、台車清掃エリアに接続される第1封止エリア内で台車に設置された二重梱包袋の内袋を封止する第1封止工程と、第1封止エリアに接続される第2封止エリア内で台車に設置された二重梱包袋の外袋を封止する第2封止工程と、第2封止エリアに接続されるとともに外部エリアに接続される第3封止エリア内で台車に設置されたコンテナバッグを封止する第3封止工程と、を含む。
また、本発明は、柔軟性を有する素材で作成されたコンテナバッグが設置されるとともにコンテナバッグ内に二重梱包袋が設置された台車を介して石綿除去作業エリアから外部エリアへ石綿を搬出するために設けられる石綿搬出設備であって、台車及び二重梱包袋に付着した粉塵を粗落としする第1清掃工程が行われる石綿除去作業エリアに接続され、台車及び二重梱包袋に付着した粉塵を拭き取りまたは吸引によって除去する第2清掃工程が行われる台車清掃エリアと、台車清掃エリアに接続され、台車に設置された二重梱包袋の内袋を封止する第1封止工程が行われる第1封止エリアと、第1封止エリアに接続され、台車に設置された二重梱包袋の外袋を封止する第2封止工程が行われる第2封止エリアと、第2封止エリア及び外部エリアに接続され、台車に設置されたコンテナバッグを封止する第3封止工程が行われる第3封止エリアと、を備える。
本発明によれば、石綿搬出作業の作業効率を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る石綿搬出設備のエリア構成を示した平面図である。 本発明の実施形態に係る石綿搬出方法について説明するための図である。 本発明の実施形態に係る石綿搬出方法において用いられる台車の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る石綿搬出方法及び石綿搬出設備について説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る石綿搬出設備100について説明する。
石綿搬出設備100は、石綿を含む廃棄物を建造物1内から外部エリア4へと搬出するための設備であり、建造物1内に区画されたエリア1a,1bと、建造物1に接続された第1セキュリティゾーン2と、により主に構成される。図1は、石綿搬出設備100のエリア構成を模式的に示した平面図である。
具体的には、図1に示すように、石綿搬出設備100は、建造物1内の石綿除去作業エリア1aと、建造物1内において石綿除去作業エリア1aに接続される台車清掃エリア1bと、台車清掃エリア1bに接続される第1セキュリティゾーン2内の第1封止エリア2aと、第1セキュリティゾーン2内において第1封止エリア2aに接続される第2封止エリア2bと、第1セキュリティゾーン2内において第2封止エリア2bに接続されるとともに外部エリア4に接続される第3封止エリア2cと、を備えた外部エリア4から隔離された隔離空間である。
各エリア間は、空気の流れに応じてゆらめくように動く暖簾状の仕切部6a~6eによって仕切られている。各仕切部6a~6eは、透明なビニール製のシート材により形成され、隣り合うエリア間において後述の台車10を受け渡すことができるように鉛直方向に沿って切れ目が設けられている。
ここで、通常、石綿除去作業エリア1a内の圧力は、石綿除去作業に伴い発生する石綿繊維等の粉塵が外部エリア4へ漏れ出ることを防止するために、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)を備えた図示しない集塵装置によって、外部エリア4よりも圧力が低い状態に維持されている。
したがって、各エリア間に設けられた仕切部6a~6eは、外部エリア4よりも負圧である石綿除去作業エリア1aに流れ込む空気の流れによって、石綿除去作業エリア1a側に向かってゆらめくように動くことになる。
換言すれば、仕切部6a~6eの動きをみることによって、石綿除去作業エリア1a内の圧力が外部エリア4よりも圧力が低い状態に維持されている否か、すなわち、集塵装置が正常に稼働しているか否かを確認することができる。
なお、第1セキュリティゾーン2を通じて石綿を含む廃棄物を搬出する作業が行われていないときには、集塵装置の稼働負荷を低減させるために、仕切部6a~6eを封止し、仕切部6a~6eを通じて石綿除去作業エリア1aへと空気が流れ込まないようにすることが望ましい。
このため、本実施形態では、第1セキュリティゾーン2と建造物1との接続部に設けられる仕切部6bと、第1セキュリティゾーン2と外部エリア4との境界に設けられる仕切部6eと、を図示しないファスナー付きとし、廃棄物の搬出作業が行われていないときには、これらの仕切部6b,6eを封止可能としている。なお、すべての仕切部6a~6eをファスナー付きとしてもよい。
このように構成された石綿搬出設備100によって、建造物1内で除去された石綿を含む廃棄物は、後述の台車10を介して、図1に図示される矢印方向に沿って外部エリア4へと搬出される。
また、本実施形態では、上述の石綿搬出設備100とは別に、建造物1内への作業員の出入りに使用される第2セキュリティゾーン3が設けられている。
第2セキュリティゾーン3は、石綿除去作業エリア1aに接続される前室3aと、前室3aに接続される洗身室3bと、洗身室3b及び外部エリア4に接続される更衣室3cと、を備える。
前室3aには、防護衣等に付着した石綿繊維等の粉塵を吸引可能な真空掃除機が設置されるとともに、使用済みの防護衣が収容される脱衣カゴが設置され、洗身室3bには、粉塵を払い落とすことが可能なエアシャワーユニットが設置される。
各室間は、第1セキュリティゾーン2と同様に、仕切部7a~7dによって仕切られており、仕切部7a~7dのうち、第2セキュリティゾーン3と建造物1との接続部に設けられる仕切部7aと、第2セキュリティゾーン3と外部エリア4との境界に設けられる仕切部7dと、は図示しないファスナー付きとなっている。
このように本実施形態では、作業員が出入りする経路と廃棄物を搬出する経路とを別々にすること、すなわち、廃棄物を搬出する経路を独立した専用の経路とし、さらに作業員が出入りする経路よりも幅が広い経路とすることによって、石綿を含む廃棄物の搬出が円滑に行われるようにしている。
続いて、上述の石綿搬出設備100の各エリア内において行われる作業、すなわち、石綿除去作業エリア1aから外部エリア4へ石綿を含む廃棄物を搬出する石綿搬出方法について、図2及び図3を参照して説明する。図2は、廃棄物の搬出過程を模式的に示した側面図であり、図3は、廃棄物の搬出に用いられる台車10の断面図である。
まず、図3を参照し、石綿を含む廃棄物の搬出に用いられる台車10の構成について説明する。
台車10は、略正方形状の底壁板11(底壁)と底壁板11に立設された4つの側壁板12(側壁)とにより形成された収容部13と、底壁板11の下面の四隅に取り付けられた4つのキャスタ15(車輪部)と、を有する。
収容部13は、立方体状の収容空間となっており、収容部13には、コンテナバッグ20と二重梱包袋30とが予め設置される。
コンテナバッグ20は、柔軟性を有する素材、例えば、ポリプロピレン等の樹脂製の生地で作成された、いわゆる、フレキシブルコンテナバッグ(フレコンバッグ)であり、クレーン等により吊り下げ可能な吊ベルトを有している。コンテナバッグ20は、底部20aの形状が底壁板11と同様に略正方形状となっている角底型であり、底部20aが底壁板11の上面に接した状態において、その開口端20bが側壁板12の上端部12aに図示しないテープにより固定されることによって台車10に取り付けられる。
特に、底部20aや側部20cにおいて、だぶつきが生じたり、重なり合う部分が生じたりしないように、コンテナバッグ20は、底部20aが底壁板11に沿うように、側部20cが側壁板12に沿うように、収容部13に対して取り付けられる。これにより、廃棄物を収容するための容積が収容部13内に十分に確保される。
二重梱包袋30は、例えば、ポリエチレン等のプラスチック製の透明な袋であり、外袋31と、外袋31内に収容され外袋31とほぼ同じ形状の内袋32と、で構成される。外袋31及び内袋32は、それぞれ0.15mm以上の厚みを有し、特に外袋31には、石綿を含む廃棄物が封入されていることが印字されている。
外袋31は、底部31aがコンテナバッグ20の底部20aに接した状態において、その開口端31bが側壁板12の外側下端部12bに図示しないテープによって側壁板12と開口端31bとの間に隙間が生じないように固定される。つまり、外袋31は、側部31cが側壁板12の上端部12aで折り返され、側壁板12の外面を覆うようにして台車10に取り付けられる。なお、外袋31の開口端31bは、側壁板12の外側下方において固定されていればよく、側壁板12の外側下端部12bよりも下方に配置される底壁板11の外周面や底壁板11の下面にテープによって隙間なく固定されてもよい。
内袋32は、底部32aが外袋31の底部31aに接した状態において、その開口端32bが側壁板12の外側下端部12bに図示しないテープによって側壁板12と開口端32bとの間に隙間が生じないように固定される。つまり、内袋32は、外袋31と同様に、側部32cが側壁板12の上端部12aで折り返され、側壁板12の外面を覆うようにして台車10に取り付けられる。なお、内袋32の開口端32bは、側壁板12の外側下方において固定されていればよく、側壁板12の外側下端部12bよりも下方に配置される底壁板11の外周面や底壁板11の下面にテープによって隙間なく固定されてもよい。
また、廃棄物を収容するための容積が狭まってしまわないように、外袋31及び内袋32は、コンテナバッグ20と同様に、底部31a,32aや側部31c,32cにおいて、だぶつきが生じたり、重なり合う部分が生じたりしないように収容部13に対して取り付けられる。
このように、台車10の側壁板12は二重梱包袋30によって覆われているため、石綿除去作業に伴い発生する石綿繊維等の粉塵が側壁板12に付着することが防止される。
次に、図2を参照し、上記構成の台車10を用いて行われる廃棄物の搬出作業について説明する。
石綿除去作業エリア1aは、石綿や石綿が付着した部材を建造物1から除去する作業が行われるエリアである。石綿除去作業エリア1aで除去された石綿や部材等は、台車10の内袋32内に廃棄物として順次詰め込まれる。
台車10内に詰め込まれた廃棄物の量がある程度の量に達すると、台車10は台車清掃エリア1bの近くへと移動される。
そして、台車10を台車清掃エリア1bへと引き渡す前に、石綿除去作業エリア1a内において、台車10の表面及び二重梱包袋30の内袋32の表面に付着した粉塵の粗落としが行われる(第1清掃工程)。
具体的には、ブロワからの送風によって台車10の表面及び二重梱包袋30の内袋32の表面に付着した粉塵を払い落とす作業が行われるとともに、台車10の表面及び二重梱包袋30の内袋32の表面に粉塵の飛散を抑制する粉塵飛散抑制剤等の薬剤を噴霧する作業が行われる。
石綿除去作業エリア1a内での作業が完了した台車10は、仕切部6aを通り台車清掃エリア1bへと引き渡される。
台車清掃エリア1bでは、台車10の表面及び二重梱包袋30の内袋32の表面に付着した粉塵の拭き取りと吸引による粉塵の除去が行われる(第2清掃工程)。
具体的には、石綿繊維等の粉塵を吸引可能な真空掃除機によって台車10の表面及び二重梱包袋30の内袋32の表面に付着した粉塵を吸引する作業が行われるとともに、台車10の表面及び二重梱包袋30の内袋32の表面を濡れ雑巾等によって拭き取る作業が行われる。特に、台車清掃エリア1bでは、台車10の底壁板11の下面及びキャスタ15が念入りに水拭きされる。
なお、台車清掃エリア1bでの清掃作業に要する時間は、これ以降の各工程で行われる作業に要する時間よりも比較的長くなる。このため、台車清掃エリア1bの作業エリアについては、複数台の台車10の清掃を同時に行うことが可能な程度の広さを確保することが望ましい。
台車清掃エリア1b内での作業が完了した台車10は、仕切部6bを通り第1封止エリア2aへと引き渡される。
第1封止エリア2aでは、台車10の表面及び二重梱包袋30の内袋32の表面に付着物が無いことが確認された後、二重梱包袋30の内袋32が封止される(第1封止工程)。
具体的には、台車10の表面、特に底壁板11の下面及びキャスタ15への付着物の有無が作業員の目視によって確認されるとともに、台車10の側壁板12の外面を覆う内袋32の表面への付着物の有無が確認される。付着物がないことが確認されると、側壁板12の外側下端部12bに固定された内袋32の開口端32bが外され、内袋32の開口端32bを封止する作業が行われる。なお、内袋32の開口端32bの封止とは、内袋32の内部に対して空気が出入りできないように開口端32bを密閉することを意味する。
一方、付着物があった場合は、上述の第2清掃工程と同様にして、再度、各部を水拭きする作業が行われる。なお、付着物の有無を確認する前に、再度、各部を水拭きするようにしてもよい。また、付着物の有無の検出は、図示しないカメラによって撮像された画像を画像処理することによって行われてもよい。
第1封止エリア2a内での作業が完了した台車10は、仕切部6cを通り第2封止エリア2bへと引き渡される。
第2封止エリア2bでは、側壁板12の外側下端部12bに固定された外袋31の開口端31bが外され、外袋31の開口端31bを封止する作業が行われる(第2封止工程)。なお、外袋31の開口端31bの封止とは、外袋31の内部に対して空気が出入りできないように開口端31bを密閉することを意味する。
また、第2封止エリア2bの床面には、粘着シート8が敷かれており、第1封止エリア2aから引き込まれた台車10を粘着シート8の上で動かすことによって、第1封止エリア2a内においてキャスタ15に付着した付着物の除去が行われる。
なお、第2封止エリア2bで行われる作業は、二重梱包袋30の内袋32が封止され、台車10に付着した石綿繊維等の粉塵が吸引ないし拭き取られて確実に除去された後に行われる作業であることから、第1封止エリア2aでの作業において着用される防護衣よりも簡素な防護衣で行うことが可能である。
第2封止エリア2b内での作業が完了した台車10は、仕切部6dを通り第3封止エリア2cへと引き渡される。
第3封止エリア2cでは、側壁板12の上端部12aに固定されたコンテナバッグ20の開口端20bが外され、コンテナバッグ20の開口端20bを封止する作業が行われる(第3封止工程)。なお、コンテナバッグ20の開口端20bの封止とは、外部への外袋31の露出が小さくなるように開口端20bを出来るだけ狭めることを意味し、上述の外袋31の封止や内袋32の封止のように密閉することを意味するものではない。
このように二重梱包袋30が封止されるとともに、二重梱包袋30が収容されたコンテナバッグ20が封止されることにより、コンテナバッグ20が載せられた台車10は、隔離空間である第1セキュリティゾーン2の外部へと移動可能な状態となる。
したがって、第3封止エリア2c内での作業が完了した台車10は、仕切部6eを通り外部エリア4で待機する作業員へと引き渡される。
外部エリア4において、台車10に粉塵等が付着していないことが作業員によって最終的に確認された後、台車10は、外部エリア4に設けられた図示しない保管場所へと移動され、コンテナバッグ20は、クレーン等によって台車10から降ろされ、保管場所に一時的に保管される。
なお、収容部13内において廃棄物が詰め込まれたコンテナバッグ20の外形形状は、台車10の収容部13の形状、すなわち、立方体状に近い形状となる。このようにコンテナバッグ20の外形形状を揃えることによって、コンテナバッグ20の外形形状が不揃いである場合と比較し、外部エリア4に設けられた保管場所にコンテナバッグ20を規則的に整然と並べて保管することが可能となる。
以上のような各工程を経て、石綿を含む廃棄物は、石綿除去作業エリア1aから外部エリア4へと搬出される。
なお、上述の各工程間では台車10のみが仕切部6a~6eを通じて引き渡され、作業員がエリア間を移動することはない。つまり、作業員は、同じエリア内に留まることから、次の作業工程へと移行する際に、作業員の防護衣等に付着した粉塵等までを除去する必要はない。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
上記石綿搬出方法及び石綿搬出設備100によれば、コンテナバッグ20と二重梱包袋30とが設置された台車10を石綿除去作業エリア1aから外部エリア4へと移動させる間に、台車10の表面等に付着した粉塵が除去されるとともに、コンテナバッグ20及び二重梱包袋30が順次封止されることによって、石綿を含む廃棄物は台車10を介して石綿除去作業エリア1aから外部エリア4へと搬出される。
このように台車10を介して石綿を含む廃棄物を搬出することによって、作業員が二重梱包袋30等を運搬する必要がなくなるため、作業員の作業負荷を軽減させることが可能となるとともに、二重梱包袋30に詰め込まれる石綿等の重量を増やすことが可能になる。
また、台車10を介して石綿を含む廃棄物を搬出することによって、石綿等が詰め込まれたコンテナバッグ20及び二重梱包袋30の外形形状を、台車10の収容部13の形状に近い形状とすることが可能となる。
したがって、石綿を含む廃棄物が詰め込まれたコンテナバッグ20及び二重梱包袋30の保管効率が向上し、結果として、石綿搬出作業の作業効率を向上させることができる。
また、上記石綿搬出方法及び石綿搬出設備100によれば、作業員がエリア間を移動することはなく、石綿を含む廃棄物が詰め込まれた台車10だけがエリア間において受け渡される。
したがって、石綿除去作業エリア1aから外部エリア4へ石綿等を搬出するにあたっては、台車10の清掃のみを行えばよく、作業員の防護衣等の清掃を行う必要はないことから、石綿搬出作業の作業効率を向上させることができる。
なお、次のような変形例も本発明の範囲内であり、変形例に示す構成と上述の実施形態で説明した構成を組み合わせたり、以下の異なる変形例で説明する構成同士を組み合わせたりすることも可能である。
上記実施形態では、台車清掃エリア1bは、建造物1内に設けられている。これに代えて、台車清掃エリア1bは、第1封止エリア2a等とともに第1セキュリティゾーン2内に設けられてもよい。
また、上記実施形態では、セキュリティゾーンが廃棄物搬出専用の第1セキュリティゾーン2と作業員の出入り専用の第2セキュリティゾーン3とに区分けされている。これに代えて、セキュリティゾーンは、1つのセキュリティゾーンで構成されるものであってもよい。
また、上記実施形態では、粘着シート8は、第2封止エリア2bの床面にのみ設けられている。粘着シート8は、第2封止エリア2b以外のエリアにも設けられていてもよい。但し、キャスタ15の水拭きが行われるエリアに設置してもあまり粘着シート8の効果がないことから、キャスタ15への粉塵等の付着を確実に防止するという観点からは、キャスタ15の水拭きが完了し、キャスタ15への付着物が無いことが確認された後の作業が行われるエリアに設置することがより有効である。
また、上記実施形態では、台車10の収容部13は、略正方形状の底壁板11と4つの側壁板12とにより形成され、その収容空間の形状は、立方体状となっている。これに代えて、台車10の収容部13は、円盤状の底壁板と筒状の側壁板とにより形成され、その収容空間の形状が円柱体状となっているものであってもよい。この場合、コンテナバッグ20は、底部20aの形状が底壁板と同様に円状である丸底型のものが用いられる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
100・・・石綿搬出設備
1・・・建造物
1a・・・石綿除去作業エリア
1b・・・台車清掃エリア
2・・・第1セキュリティゾーン
2a・・・第1封止エリア
2b・・・第2封止エリア
2c・・・第3封止エリア
4・・・外部エリア
6a,6b,6c,6d,6e・・・仕切部
8・・・粘着シート
10・・・台車
11・・・底壁板(底壁)
12・・・側壁板(側壁)
12a・・・上端部
12b・・・外側下端部
13・・・収容部
15・・・キャスタ
20・・・コンテナバッグ
20a・・・底部
20b・・・開口端
20c・・・側部
30・・・二重梱包袋
31・・・外袋
31a・・・底部
31b・・・開口端
31c・・・側部
32・・・内袋
32a・・・底部
32b・・・開口端
32c・・・側部

Claims (7)

  1. 柔軟性を有する素材で作成されたコンテナバッグが設置されるとともに前記コンテナバッグ内に二重梱包袋が設置された台車を介して石綿除去作業エリアから外部エリアへ石綿を搬出する石綿搬出方法であって、
    前記石綿除去作業エリア内で前記台車及び前記二重梱包袋に付着した粉塵を粗落としする第1清掃工程と、
    前記石綿除去作業エリアに接続される台車清掃エリア内で前記台車及び前記二重梱包袋に付着した粉塵を拭き取りまたは吸引によって除去する第2清掃工程と、
    前記台車清掃エリアに接続される第1封止エリア内で前記台車に設置された前記二重梱包袋の内袋を封止する第1封止工程と、
    前記第1封止エリアに接続される第2封止エリア内で前記台車に設置された前記二重梱包袋の外袋を封止する第2封止工程と、
    前記第2封止エリアに接続されるとともに前記外部エリアに接続される第3封止エリア内で前記台車に設置された前記コンテナバッグを封止する第3封止工程と、を含む、
    石綿搬出方法。
  2. 各エリア間には、空気の流れに応じてゆらめくように動く暖簾状の仕切部がそれぞれ設けられており、
    前記各工程間では、前記仕切部を通じて前記台車のみが受け渡される、
    請求項1に記載の石綿搬出方法。
  3. 前記第1清掃工程では、前記台車及び前記二重梱包袋に対して粉塵の飛散を抑制する薬剤が噴霧される、
    請求項1に記載の石綿搬出方法。
  4. 前記第2清掃工程では、前記台車の車輪部に付着した付着物の拭き取りが行われ、
    前記第1封止工程では、前記車輪部に付着物が付着している場合、付着物の拭き取りが行われる、
    請求項1に記載の石綿搬出方法。
  5. 前記第2封止工程では、床面に敷かれた粘着シートの上で前記台車が動かされる、
    請求項1に記載の石綿搬出方法。
  6. 前記石綿除去作業エリアへと供給される前記台車は、底壁と4つの側壁とにより形成され前記コンテナバッグ及び前記二重梱包袋が設置される収容部を有し、
    前記コンテナバッグは、底部が前記底壁に接した状態において開口端が前記側壁に固定されるように側部が前記側壁に沿って設置され、
    前記二重梱包袋の前記外袋は、底部が前記コンテナバッグの前記底部に接した状態において開口端が前記側壁の外側下方において固定されるように側部が前記側壁の上端で折り返され、
    前記二重梱包袋の前記内袋は、底部が前記外袋の前記底部に接した状態において開口端が前記側壁の外側下方において固定されるように側部が前記側壁の上端で折り返される、
    請求項1から5の何れか1つに記載の石綿搬出方法。
  7. 柔軟性を有する素材で作成されたコンテナバッグが設置されるとともに前記コンテナバッグ内に二重梱包袋が設置された台車を介して石綿除去作業エリアから外部エリアへ石綿を搬出するために設けられる石綿搬出設備であって、
    前記台車及び前記二重梱包袋に付着した粉塵を粗落としする第1清掃工程が行われる前記石綿除去作業エリアに接続され、前記台車及び前記二重梱包袋に付着した粉塵を拭き取りまたは吸引によって除去する第2清掃工程が行われる台車清掃エリアと、
    前記台車清掃エリアに接続され、前記台車に設置された前記二重梱包袋の内袋を封止する第1封止工程が行われる第1封止エリアと、
    前記第1封止エリアに接続され、前記台車に設置された前記二重梱包袋の外袋を封止する第2封止工程が行われる第2封止エリアと、
    前記第2封止エリア及び前記外部エリアに接続され、前記台車に設置された前記コンテナバッグを封止する第3封止工程が行われる第3封止エリアと、を備える、
    石綿搬出設備。
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