JP2024036856A - 2芯ツイストシールドケーブル及びワイヤーハーネス - Google Patents

2芯ツイストシールドケーブル及びワイヤーハーネス Download PDF

Info

Publication number
JP2024036856A
JP2024036856A JP2022141376A JP2022141376A JP2024036856A JP 2024036856 A JP2024036856 A JP 2024036856A JP 2022141376 A JP2022141376 A JP 2022141376A JP 2022141376 A JP2022141376 A JP 2022141376A JP 2024036856 A JP2024036856 A JP 2024036856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal foil
metal
shield
insulated wires
foil shield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022141376A
Other languages
English (en)
Inventor
裕 半田
修一 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2022141376A priority Critical patent/JP2024036856A/ja
Priority to US18/452,509 priority patent/US20240079161A1/en
Priority to CN202311066933.6A priority patent/CN117672614A/zh
Priority to DE102023208124.5A priority patent/DE102023208124A1/de
Publication of JP2024036856A publication Critical patent/JP2024036856A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B11/00Communication cables or conductors
    • H01B11/02Cables with twisted pairs or quads
    • H01B11/06Cables with twisted pairs or quads with means for reducing effects of electromagnetic or electrostatic disturbances, e.g. screens
    • H01B11/10Screens specially adapted for reducing interference from external sources
    • H01B11/1016Screens specially adapted for reducing interference from external sources composed of a longitudinal lapped tape-conductor
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B11/00Communication cables or conductors
    • H01B11/02Cables with twisted pairs or quads
    • H01B11/06Cables with twisted pairs or quads with means for reducing effects of electromagnetic or electrostatic disturbances, e.g. screens
    • H01B11/10Screens specially adapted for reducing interference from external sources
    • H01B11/1041Screens specially adapted for reducing interference from external sources composed of a helicoidally wound wire-conductor
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B11/00Communication cables or conductors
    • H01B11/18Coaxial cables; Analogous cables having more than one inner conductor within a common outer conductor
    • H01B11/1808Construction of the conductors
    • H01B11/1813Co-axial cables with at least one braided conductor
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/0045Cable-harnesses
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/30Insulated conductors or cables characterised by their form with arrangements for reducing conductor losses when carrying alternating current, e.g. due to skin effect
    • H01B7/303Conductors comprising interwire insulation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B11/00Communication cables or conductors
    • H01B11/02Cables with twisted pairs or quads
    • H01B11/06Cables with twisted pairs or quads with means for reducing effects of electromagnetic or electrostatic disturbances, e.g. screens
    • H01B11/10Screens specially adapted for reducing interference from external sources
    • H01B11/1033Screens specially adapted for reducing interference from external sources composed of a wire-braided conductor

Abstract

【課題】より安価でトリミングし易く、伝送特性の悪化を抑制することが可能な2芯ツイストシールドケーブル及びワイヤーハーネスを提供する。【解決手段】撚り合わされた2本の絶縁電線10と、金属箔シールド20と、金属編組30と、シース40とを備えた2芯ツイストシールドケーブル1において、2本の絶縁電線10に外接する楕円Eと、金属箔シールド20の幅とは、幅=楕円周/(1-α)の関係とされ、0.20≦α≦0.40であり、金属箔シールド20は、厚さが15μm以上120μm以下であって、金属層とPETフィルム層とを有し、0.10≦(金属層厚/PETフィルム層厚)≦1.25である。【選択図】図3

Description

本発明は、2芯ツイストシールドケーブル及びワイヤーハーネスに関する。
従来、差動信号を印加した際の漏洩減衰量の特性を良好にすることを目的とした2芯の高速デジタル信号伝送用のシールドケーブルが提案されている。この2芯シールドケーブルは、2本の電線と、これら電線の周囲に設けられる金属箔シールドと、金属箔シールド上の金属編組と、金属編組上に設けられるシースとを備えている。このような2芯シールドケーブルは、伝送する信号の周波数が高く、表皮効果やリターン電流を考慮すると、表面が平滑な金属箔シールドを有することが有効となる。
ここで、多芯(3芯以上)のシールドケーブルが提案されている(例えば特許文献1~3参照)。特許文献1に記載のシールドケーブルは、一対の電線を金属箔シールドによってシールドし、シールドした一対の電線を多数円形となるように配置したものである。
特許文献2に記載のシールドケーブルは、4本の絶縁電線(4芯線)を一度に撚ったクワッド構成であり、4芯線の周囲に金属箔シールドが設けられると共に、その外周に2芯シールドケーブルが設けられ、更にその外周にシースが設けられる構成となっている。
特許文献3に記載のシールドケーブルは、3本の絶縁電線(3芯線)を一度に撚った構成であり、3芯線の周囲に磁性粉を有する管状部材が横巻きされ(螺旋巻きされ)、その外周にシースが設けられる構成となっている。
また、2芯又は1芯のシールドケーブルとしては以下のようなものが提案されている(特許文献4,5参照)。特許文献4に記載のシールドケーブルは、平行に並んだ2本の絶縁電線(2芯線)の周囲に金属箔シールドが横巻きされ(螺旋巻きされ)、その外周に樹脂テープが設けられる構成となっている。
また、特許文献5に記載のシールドケーブルは、平行に並んだ1本の絶縁電線の周囲に金属箔シールドが縦添えされ、その外周に2芯シールドケーブルが設けられ、更にその外周にシースが設けられる構成となっている。
特開2015-72774号公報 特開2003-132743号公報 特開2015-153497号公報 特開2015-185527号公報 特開2007-265797号公報
ここで、シールドケーブルは、安価に製造でき、且つ、端末加工の際に金属箔シールドをトリミングし易いことが好ましい。このため、金属箔シールドは、内側となる2本の絶縁電線に対して螺旋巻きでなく縦添えされることが好ましい。螺旋巻きの場合には、2本の絶縁電線の周囲に金属箔シールドを巻く時間が多く掛かってしまい、安価に製造することが困難となるからである。また、螺旋巻きの場合には、螺旋巻きされた金属箔シールドのラップ部分において、重なった金属箔シールドの下側部分をトリミングし難くなるからである。よって、製造コストやトリミング性を考慮すると金属箔シールドは縦添えが好ましいといえる。
しかし、金属箔シールドを2本の絶縁電線に対して縦添えした場合、金属箔シールドは、2本の絶縁電線に対して沿うように、すなわち密着した状態で設けることが困難となり易い。このため、絶縁電線に対する金属箔シールドの位置が不安定となって伝送特性が悪化し易くなってしまう。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その発明の目的とするところは、より安価でトリミングし易く、伝送特性の悪化を抑制することが可能な2芯ツイストシールドケーブル及びワイヤーハーネスを提供することにある。
本発明に係る2芯ツイストシールドケーブルは、導体及び前記導体を被覆した絶縁体を有し、撚り合わされた2本の絶縁電線と、前記2本の絶縁電線の周囲に縦添えで設けられた金属箔シールドと、前記金属箔シールドの外周に設けられた金属編組と、前記金属編組の外周に設けられたシースと、を備え、長手方向に直交する断面において、撚り合わされた前記2本の絶縁電線に外接する楕円であって、前記2本の絶縁電線が並ぶ方向を長径とし、当該長径と直交する方向を短径とし、前記長径を前記2本の絶縁電線の外径を加算した値とし、前記短径を前記2本の絶縁電線の外径の平均値に対して1.64倍とした値とし、当該長径及び当該短径を有する前記楕円と、前記金属箔シールドの幅とは、幅=楕円周/(1-α)の関係とされ、0.20≦α≦0.40であり、前記金属箔シールドは、厚さが15μm以上120μm以下であって、金属層と、PETフィルム層とを有し、0.10≦(金属層厚/PETフィルム層厚)≦1.25とされている。
本発明によれば、より安価でトリミングし易く、伝送特性の悪化を抑制することが可能な2芯ツイストシールドケーブル及びワイヤーハーネスを提供することができる。
本発明の実施形態に係る2芯ツイストシールドケーブルを含むワイヤーハーネスの斜視図である。 図1に示した2芯ツイストシールドケーブルを示す斜視図である。 図1に示した2芯ツイストシールドケーブルを示す断面図である。 参考例1に係る2芯ツイストシールドケーブルを示す端面図である。 参考例2に係る2芯ツイストシールドケーブルを示す端面図である。 幅=楕円周/(1-α)のαの値を変化させたときの通信特性を示すグラフである。 金属層厚/PETフィルム層厚の値を変化させたときの通信特性を示すグラフである。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用されていることはいうまでもない。
図1は、本発明の実施形態に係る2芯ツイストシールドケーブルを含むワイヤーハーネスの斜視図である。図1に示すように、ワイヤーハーネスWHは、2芯ツイストシールドケーブル1と、他のケーブル(他部材)Oとを備えて構成されている。
他のケーブルOは、例えば電力線等の太物電線や他の信号線等の細物電線であって、導体O1と、導体O1の周囲を覆う絶縁体O2とを備えている。なお、2芯ツイストシールドケーブル1と他のケーブルOとは、樹脂テープRTによってテープ巻きされたり、コルゲートチューブ(図示せず)や端子(図示せず)やコネクタ(図示せず)等が取り付けられたりする。
図2は、図1に示した2芯ツイストシールドケーブル1を示す斜視図であり、図3は、図1に示した2芯ツイストシールドケーブル1を示す断面図である。図2及び図3に示すように、2芯ツイストシールドケーブル1は、2本の絶縁電線10と、金属箔シールド20と、金属編組30と、シース40とを備えている。
2本の絶縁電線10は、導体11と導体11上の絶縁体12とを備え、互いに螺旋状となるように撚られて(ツイスト加工されて)構成されている。導体11は、例えば軟銅線、銀メッキ軟銅線、錫メッキ軟銅線、及び錫メッキ銅合金線等が用いられる。なお、本実施形態において導体11は2本以上(具体的には7本)の素線が撚られた撚線によって構成されているが、特にこれに限らず、1本の単線によって構成されていてもよい。さらに、導体11の断面積については、0.22sq以下を想定しているが、特にこれに限られるものではない。
絶縁体12は、導体11上に被覆される部材であって、例えばPE(polyethylene)やPP(polypropylene)等が用いられている。この絶縁体12は、例えば誘電率が3.0以下となって構成されている。
金属箔シールド20は、2本の絶縁電線10の周囲に縦添えで設けられるシールド部材である。この金属箔シールド20は、PET(polyethylene terephthalate)フィルム層21と、金属層23と、これらの間に位置してPETフィルム層21と金属層23とを一体に接着する粘着層22とを有した3層構造で構成されている。
PETフィルム層21は、PET樹脂により構成された薄膜部材である。このPETフィルム層21は、高温下で縦横二方向へ延ばして作った二軸延伸フィルムであることが好ましい。縦方向及び横方向に強度が強く破け難くすることができるからである。
金属層23は、導電性金属の層であって、銅又はアルミニウム等の金属によって構成されている。金属箔シールド20は、金属層23が外側となるように2本の絶縁電線10上に縦添えされる。
金属編組30は、例えば軟銅線、銀メッキ軟銅線、錫メッキ軟銅線、及び錫メッキ銅合金線等の金属線が複数本の束にされ、この束が編み込まれることによって形成されたものである。なお、金属線は、繊維上に金属メッキが施されたメッキ繊維であってもよい。さらに、金属編組30は、複数の金属線に対して一括してメッキを施して扁平状の束としたものが編み込まれていてもよい。
シース40は、金属編組30の外周を被覆する絶縁体である。このシース40は、金属箔シールド20及び金属編組30の外周側に充填状態とされている。すなわち、シース40は、金属編組30との間に空隙を有するチューブ構成のものではなく、いわゆる中実状態で設けられるものである。このようなシース40は、絶縁電線10、金属箔シールド20及び金属編組30からなる構成物に対して中実押出することで、これらの周囲に設けられる。シース40は、例えばPE、PP及びPVC(polyvinyl chloride)から構成される。なお、シース40は、中実状態に限らず、チューブ状に構成されて内側の金属編組30に対して一部空隙を有した状態で配置されていてもよいし、空隙に別途何らかの介在物が設けられてもよい。
このような2芯ツイストシールドケーブル1において金属箔シールド20は以下の条件のものが、2本の絶縁電線10上に縦添えされている。
まず、図3に示す長手方向に直交する断面において、撚り合わされた2本の絶縁電線10に外接する楕円Eを定義する。楕円Eは、2本の絶縁電線10が並ぶ方向を長径LAとし、当該長径LAと直交する方向を短径SAとしたものである。長径LAは2本の絶縁電線10の外径を加算した値とされ、短径SAは2本の絶縁電線10の外径平均値に対して1.64倍とした値とされる。
この場合において金属箔シールド20は、その幅(周方向の長さ)が、幅=楕円周/(1-α)とされている。なお、αは、0.20≦α≦0.40である。また、楕円周は上記定義された楕円Eの周長さである。
図4は、参考例1に係る2芯ツイストシールドケーブル100を示す端面図である。図4に示すように参考例1において2本の絶縁電線110の周囲には金属箔シールド120が縦添えされており、その周囲には金属線によって構成された金属編組130が設けられている。ここで、参考例1に係る2芯ツイストシールドケーブル100は、α>0.40となっている。このため、金属箔シールド120の重なり代R(図3参照)が大きくなり過ぎてしまい、金属箔シールド120同士の摩擦力が過大となってしまう。この結果、参考例1に係る2芯ツイストシールドケーブル100は金属箔シールド120にシワが発生し易くなる。よって、参考例1では、2本の絶縁電線110(特に導体111)と金属箔シールド120との距離は不安定となって通信特性が低下してしまう。
しかし、本実施形態に係る2芯ツイストシールドケーブル1は、α≦0.40となっている。このため、金属箔シールド20の重なり代R(図3参照)が大きくなり過ぎず、金属箔シールド20同士の摩擦力が抑えられることとなる。この結果、図4に示すようなシワの発生が抑制されて通信特性が悪化してしまう事態が生じ難くすることができる。
図5は、参考例2に係る2芯ツイストシールドケーブル200を示す端面図である。図5に示すように参考例2において2本の絶縁電線210の周囲には金属箔シールド220が縦添えされており、その周囲には金属線によって構成された金属編組230が設けられている。ここで、参考例2に係る2芯ツイストシールドケーブル200は、α≦0.20となっている。このため、金属箔シールド220の重なり代R(図3参照)が小さくなり過ぎてしまい、隙間Sが発生し易くなってしまう。この結果、ノイズ遮蔽効果が低下してしまい、通信特性が悪化してしまう。
しかし、本実施形態に係る2芯ツイストシールドケーブル1は、α≧0.20となっている。このため、金属箔シールド20の重なり代R(図3参照)を確保でき、金属箔シールド20に隙間Sが生じ難くなる。この結果、ノイズ遮蔽効果が正常に発揮されて通信特性が悪化してしまう事態が生じ難くすることができる。
なお、上記において2本の絶縁電線10は、外径が異なることを想定して、長径LAと短径SAとの長さを定義しているが、2本の絶縁電線10の外径が同じである場合には、長径LAは1本の絶縁電線10の外径の2倍であり、短径は当該外径の1.64倍である。
さらに、本実施形態において金属箔シールド20は、厚さが15μm以上120μm以下であって、0.10≦(金属層厚/PETフィルム層厚)≦1.25とされている。
ここで、金属層23が厚くなり過ぎてしまうと、金属箔シールド20が全体として硬くなり過ぎてしまい、金属箔シールド20を2本の絶縁電線10に沿うように縦添えすることが困難となる。
しかし、本実施形態に係る2芯ツイストシールドケーブル1は、厚さが15μm以上120μm以下であって、(金属層厚/PETフィルム層厚)≦1.25であるため、金属箔シールド20が硬くなり過ぎず、金属箔シールド20を2本の絶縁電線10に沿うように縦添えし易くなる。従って、製品製造が困難となるということもない。
また、PETフィルム層21が厚くなり過ぎてしまうと、縦添え後に開こうとする力が作用して、金属箔シールド20の外周側に金属編組30を設ける際にシワが発生し易くなってしまう。すなわち図4を参照して説明したときと同様に、2本の絶縁電線110(特に導体111)と金属箔シールド120との距離は不安定となって通信特性が低下してしまう。
しかし、本実施形態に係る2芯ツイストシールドケーブル1は、厚さが15μm以上120μm以下であって、(金属層厚/PETフィルム層厚)≧0.10であるため、PETフィルム層21が厚くなり過ぎることがない。この結果、縦添え後に金属箔シールド20が開こうとする力が作用し難く、外周側に金属編組30を設ける際にシワが発生する可能性を低減することができる。よって、通信特性が悪化してしまう事態が生じ難くすることができる。
次に、実施例及び比較例に係る2芯ツイストシールドケーブルの通信特性を説明する。
図6は、幅=楕円周/(1-α)のαの値を変化させたときの通信特性を示すグラフである。まず、図6の比較例1に示すように、αの値が0.10である場合(上記範囲下限未満)、約0.028GHz以上約0.45GHz以下の範囲において規格値を満たさない結果となった。また、比較例2に示すように、αの値が0.55である場合(上記範囲上限超え)、約0.035GHz以上約0.25GHz以下の範囲において規格値を満たさない結果となった。このように、αの値が範囲外となると、図4及び図5を参照して説明したように、通信特性が低下することが確認された。
これに対して、実施例1~3に示すように、αの値が0.20、0.25及び0.40である場合(上記範囲内)、0.01GHz以上1GHz以下の全範囲において規格値を満たすことが確認された。従って、幅=楕円周/(1-α)という計算式において、0.20≦α≦0.40とすることで、規格値を満足することが確認された。
図7は、金属層厚/PETフィルム層厚の値を変化させたときの通信特性を示すグラフである。なお、図7においては、金属箔シールドの厚みを15μm以上120μm以下の範囲内で様々な値とした結果(平均値)を示している。
まず、図7の比較例3に示すように、(金属層厚/PETフィルム層厚)の値が0.08である場合(上記範囲下限未満)、約0.5GHz以上約0.6GHz以下の範囲内の一部でしか規格値を満たさない結果となった。なお、(金属層厚/PETフィルム層厚)の値が1.25を超える金属箔シールドを用いて2芯ツイストシールドケーブルを製造することは困難であった。
これに対して、実施例4~6に示すように、(金属層厚/PETフィルム層厚)の値が1.25、0.83及び0.10である場合(上記範囲内)、0.01GHz以上1GHz以下の全範囲において規格値を満たすことが確認された。従って、0.10≦(金属層厚/PETフィルム層厚)≦1.25とすることで、規格値を満足することが確認された。
このようにして、本実施形態に係る2芯ツイストシールドケーブル1及びワイヤーハーネスWHによれば、2本の絶縁電線10の周囲に金属箔シールド20が縦添えで設けられているため、製造コストを抑えることに寄与し、且つ、螺旋状のラップ部によってトリミングし難くなってしまう事態を防止することができる。
また、金属箔シールド20は、幅=楕円周/(1-α)の関係とされ、0.20≦α≦0.40である。ここで、α≦0.40であるため、金属箔シールド20の重なり代Rが大き過ぎず金属箔シールド20同士の摩擦力が過大となってシワが発生し通信特性が悪化してしまう事態が生じ難くなる。また、α≧0.20であるため、重なり代Rが不充分となって金属箔シールド20に隙間Sが生じて通信特性悪化してしまう可能性を低減することができる。
また、金属箔シールド20の厚みが15μm以上120μm以下であって、(金属層厚/PETフィルム層厚)≦1.25であるため、金属層23が厚くなって金属箔シールド20が硬くなり過ぎて2本の絶縁電線10に沿うようにできず伝送特性が不安定となってしまう事態を防止することができる。また、金属箔シールド20の厚みが15μm以上120μm以下であって、(金属層厚/PETフィルム層厚)≧0.10であるため、PETフィルム層21が厚くなり過ぎて縦添え後に開こうとする力が作用してしまい、外周側に金属編組30を設ける際にシワが発生し易くなってしまう可能性を低減することができる。
従って、より安価でトリミングし易く、伝送特性の悪化を抑制することができる2芯ツイストシールドケーブル1及びワイヤーハーネスWHを提供することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、周知及び公知の技術を組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態において2芯ツイストシールドケーブル1において金属箔シールド20は金属層23が外側に向くように配置されるが、これに限らず、内側に向くようになっていてもよい。
また、本実施形態に係る2芯ツイストシールドケーブル1は金属編組30がシールドコネクタに取り付けられることを想定しているが、取付対象はシールドコネクタでなくともよい。
1 :2芯ツイストシールドケーブル
10 :絶縁電線
11 :導体
12 :絶縁体
20 :金属箔シールド
21 :PETフィルム層
22 :粘着層
23 :金属層
30 :金属編組
40 :シース
E :楕円
LA :長径
O :他のケーブル(他部材)
SA :短径
WH :ワイヤーハーネス

Claims (2)

  1. 導体及び前記導体を被覆した絶縁体を有し、撚り合わされた2本の絶縁電線と、
    前記2本の絶縁電線の周囲に縦添えで設けられた金属箔シールドと、
    前記金属箔シールドの外周に設けられた金属編組と、
    前記金属編組の外周に設けられたシースと、を備え、
    長手方向に直交する断面において、撚り合わされた前記2本の絶縁電線に外接する楕円であって、前記2本の絶縁電線が並ぶ方向を長径とし、当該長径と直交する方向を短径とし、前記長径を前記2本の絶縁電線の外径を加算した値とし、前記短径を前記2本の絶縁電線の外径の平均値に対して1.64倍とした値とし、当該長径及び当該短径を有する前記楕円と、前記金属箔シールドの幅とは、幅=楕円周/(1-α)の関係とされ、0.20≦α≦0.40であり、
    前記金属箔シールドは、厚さが15μm以上120μm以下であって、金属層と、PETフィルム層とを有し、0.10≦(金属層厚/PETフィルム層厚)≦1.25とされている
    ことを特徴とする2芯ツイストシールドケーブル。
  2. 請求項1に記載の2芯ツイストシールドケーブルと、
    前記2芯ツイストシールドケーブルに隣接する他部材と、
    を備えることを特徴とするワイヤーハーネス。
JP2022141376A 2022-09-06 2022-09-06 2芯ツイストシールドケーブル及びワイヤーハーネス Pending JP2024036856A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022141376A JP2024036856A (ja) 2022-09-06 2022-09-06 2芯ツイストシールドケーブル及びワイヤーハーネス
US18/452,509 US20240079161A1 (en) 2022-09-06 2023-08-18 Two-core twisted shielded cable and wire harness
CN202311066933.6A CN117672614A (zh) 2022-09-06 2023-08-23 二芯绞合屏蔽电缆及线束
DE102023208124.5A DE102023208124A1 (de) 2022-09-06 2023-08-24 Zweiadriges verdrilltes abgeschirmtes kabel und kabelbaum

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022141376A JP2024036856A (ja) 2022-09-06 2022-09-06 2芯ツイストシールドケーブル及びワイヤーハーネス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024036856A true JP2024036856A (ja) 2024-03-18

Family

ID=89905398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022141376A Pending JP2024036856A (ja) 2022-09-06 2022-09-06 2芯ツイストシールドケーブル及びワイヤーハーネス

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20240079161A1 (ja)
JP (1) JP2024036856A (ja)
CN (1) CN117672614A (ja)
DE (1) DE102023208124A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4228172B2 (ja) 2001-10-25 2009-02-25 住友電気工業株式会社 信号伝送用ケーブル、端末装置およびこれを用いたデータの伝送方法
JP4654957B2 (ja) 2006-03-28 2011-03-23 住友電気工業株式会社 同軸ケーブル及びその製造方法
JP2015072774A (ja) 2013-10-02 2015-04-16 住友電気工業株式会社 多心ケーブル及びその製造方法
JP2015153497A (ja) 2014-02-12 2015-08-24 日立金属株式会社 シールドケーブル
JP6459197B2 (ja) 2014-03-26 2019-01-30 住友電気工業株式会社 2芯平行電線

Also Published As

Publication number Publication date
CN117672614A (zh) 2024-03-08
DE102023208124A1 (de) 2024-03-07
US20240079161A1 (en) 2024-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110247856A1 (en) Shielded cable
US10818415B2 (en) Shielded communication cable
KR102548464B1 (ko) 실드 케이블
CN211125161U (zh) 线缆
JP2016201273A (ja) 差動信号伝送ケーブル及び多芯差動信号伝送ケーブル
JP5900275B2 (ja) 多対差動信号伝送用ケーブル
JP5114867B2 (ja) 電気ケーブル
US20180268965A1 (en) Data cable for high speed data transmissions and method of manufacturing the data cable
US11087904B2 (en) Multicore cable
US20190096546A1 (en) 2-core shielded cable and wire harness
JP2024036856A (ja) 2芯ツイストシールドケーブル及びワイヤーハーネス
JP7339042B2 (ja) 差動伝送ケーブル及びワイヤーハーネス
JP2024000097A (ja) 2芯ツイストシールドケーブル及びワイヤーハーネス
JP2024000098A (ja) 2芯ツイストシールドケーブル及びワイヤーハーネス
JP7476767B2 (ja) 複合ケーブル
JPH0741053Y2 (ja) 多心シールドケーブル
CN212161318U (zh) 光伏发电系统电气连接抗干扰多芯电缆
CN217544182U (zh) 线缆
JP2019204732A (ja) シールドケーブル
CN217788041U (zh) 一种超轻型多股金属扁带缠绕型外导体射频稳相电缆
JP5211304B2 (ja) シールド付き通信ケーブル
JP2003031046A (ja) 蒸着テープ縦添え2心平行極細同軸ケーブル
CN217544190U (zh) 一种低噪音同轴电缆
US20210343451A1 (en) Communication cable and wire harness
WO2016195018A1 (ja) 多芯ケーブル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240117