JP2024036668A - 衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】着用者の動きやすさの向上を図ることが可能になる、衣服を提供すること。【解決手段】衣服1が、着用者が着用する衣服であり、前身頃と後身頃10bとを有する下衣を少なくとも備えた衣服であって、後身頃10bの上端部の近傍部分に設けられた第1伸縮部70と、下衣の上端部全体にわたって設けられた第1締付部40及び第2締付部であって、当該衣服を着用者に対して締め付けるための第1締付部40及び第2締付部と、を備え、第1伸縮部70の上下方向の伸縮量を、後身頃10bの上下方向の伸縮量よりも大きくし、第1伸縮部70を、第1締付部40及び第2締付部に隣接して設けた。【選択図】図3
Description
本発明は、衣服に関する。
従来、医療業務に従事する際に着用するズボンを対象として、着用者の快適性を向上させるためのズボンが提案されている。このようなズボンとしては、例えば、ズボンの部分のうち膝部から裾部に至る部分が、外側生地及び内側生地からなる2重構成で形成され、内側生地の少なくとも一部に着用者の下腿部に対する着圧を調整するための手段が設けられていることで、状況に応じて着用者の下腿部への着圧を調整することを可能にするズボンが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来のズボンにおいては、上述したように、ズボンの部分のうち膝部から裾部に至る部分に着圧を調整するための手段が設けられているに過ぎないので、例えば、着用者が前屈みになろうとすると、ズボンの背面側の部分が伸縮しづらいことにより、着用者が前屈みになりにくく又は前屈みの状態を維持することが難しいことから、着用者の動きやすさの向上を図る観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、着用者の動きやすさの向上を図ることが可能になる、衣服を提供することを目的とする。
請求項1に記載の衣服は、着用者が着用する衣服であり、前身頃と後身頃とを有する下衣を少なくとも備えた衣服であって、前記後身頃の上端部の近傍部分に設けられた第1伸縮部と、前記下衣の上端部全体にわたって設けられた締付部であって、当該衣服を前記着用者に対して締め付けるための締付部と、を備え、前記第1伸縮部の上下方向の伸縮量を、前記後身頃の上下方向の伸縮量よりも大きくし、前記第1伸縮部を、前記締付部に隣接して設けた。
請求項2に記載の衣服は、請求項1に記載の衣服において、前記後身頃の部分のうち前記第1伸縮部の幅方向の端部の両側に設けられた第2伸縮部を備え、前記第2伸縮部を、前記締付部に隣接して設けた。
請求項3に記載の衣服は、請求項1又は2に記載の衣服において、前記締付部は、紐部材で構成された第1締付部であって、当該第1締付部の一部が外部に露出するように前記下衣の上端部内に収容されている第1締付部と、ゴム部材で構成された第2締付部であって、当該第2締付部全体が外部に露出しないように前記下衣の上端部内に収容されている第2締付部と、を備える。
請求項1に記載の衣服によれば、後身頃の上端部又はその近傍部分に設けられた第1伸縮部を備え、第1伸縮部の上下方向の伸縮量を、後身頃の上下方向の伸縮量よりも大きくしたので、着用状態における着用者(特に、医療業務に従事する着用者)の動きに応じて第1伸縮部を伸縮させることができる。よって、第1伸縮部を設けない場合に比べて、上記着用状態における着用者の動きやすさの向上を図ることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る衣服の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
最初に、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、着用者が着用する衣服であり、前身頃と後身頃とを有する下衣を少なくとも備えた衣服に関するものである。
最初に、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、着用者が着用する衣服であり、前身頃と後身頃とを有する下衣を少なくとも備えた衣服に関するものである。
ここで、「着用者」とは、衣服を着用する対象者を意味し、特定の業種や職種に限定されない任意の作業現場の作業者を含み、例えば、医療業務、看護業務、あるいは介護業務に従事する従事者を含む概念である。また、「衣服」とは、着用者が着用する衣類であり、例えば、下衣(一例として、長ズボン、半ズボン、スカート等)や上下繋ぎ式の衣服を含む概念である。以下、実施の形態では、衣服を下衣に適用した場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る衣服の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る衣服の構成を示す正面図である。図2は、図1の衣服の背面図である。図3は、図2の衣服の上側部分の領域を示す拡大図である。以下の説明では、図1のX方向を左右方向又は幅方向(着用者(図示省略)から見た方向を基準とするものとし、-X方向を右方向、+X方向を左方向)、後述する図4のY方向に直交する方向を前後方向(+Y方向を前方向、-Y方向を後方向)、図1のZ方向を上下方向(+Z方向を上方向、-Z方向を下方向)と称する。また、図1の衣服の中心位置を基準として、衣服から離れる方向を「外側」と称し、衣服に近づく方向を「内側」と称する。図1から図3に示すように、衣服1は、衣服本体10、第1股上側開閉部(図示省略)、第2股上側開閉部30、第1締付部40、第2締付部(図示省略)、マチ部50、右側ポケット部61、及び左側ポケット部62を備えている。
最初に、実施の形態に係る衣服の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る衣服の構成を示す正面図である。図2は、図1の衣服の背面図である。図3は、図2の衣服の上側部分の領域を示す拡大図である。以下の説明では、図1のX方向を左右方向又は幅方向(着用者(図示省略)から見た方向を基準とするものとし、-X方向を右方向、+X方向を左方向)、後述する図4のY方向に直交する方向を前後方向(+Y方向を前方向、-Y方向を後方向)、図1のZ方向を上下方向(+Z方向を上方向、-Z方向を下方向)と称する。また、図1の衣服の中心位置を基準として、衣服から離れる方向を「外側」と称し、衣服に近づく方向を「内側」と称する。図1から図3に示すように、衣服1は、衣服本体10、第1股上側開閉部(図示省略)、第2股上側開閉部30、第1締付部40、第2締付部(図示省略)、マチ部50、右側ポケット部61、及び左側ポケット部62を備えている。
(構成-衣服本体)
図1に戻り、まず、衣服本体10の構成について説明する。衣服本体10は、衣服1の基本構造体であり、図1、図2に示すように、着用者の下半身を覆うことが可能な略中空状体にて形成されている。また、以下に示す通りに、説明の都合上、衣服本体10を2つの領域に区分して説明する。
図1に戻り、まず、衣服本体10の構成について説明する。衣服本体10は、衣服1の基本構造体であり、図1、図2に示すように、着用者の下半身を覆うことが可能な略中空状体にて形成されている。また、以下に示す通りに、説明の都合上、衣服本体10を2つの領域に区分して説明する。
すなわち、この衣服本体10は、着用者の腹側を覆う前身頃10aと、着用者の臀側を覆う後身頃10bとを備えている。また、前身頃10a及び後身頃10bの各々の部分のうち、着用者の股上に対応する部分11を「股上部分11」と称し、着用者の股下に対応する部分12を「股下部分12」と称し、着用者の股底に対応する部分13を「股底部分13」と称する。また、股上部分11のうち、上端部及びその近傍において第1締付部40及び第2締付部を収容する部分11a(具体的には、前身頃10a及び後身頃10bの一部を折り返して縫着することにより形成された部分)を「収容部分11a」と称する。また、股下部分12のうち、着用者の右側股下に対応する部分12aを「右側股下部分12a」と称し、着用者の左側股下に対応する部分12bを「左側股下部分12b」と称する。また、右側股下部分12a及び左側股下部分12bの各々の部分のうち、着用者の内側股下に対応する部分12cを「内側股下部分12c」と称し、着用者の外側股下に対応する部分12dを「外側股下部分12d」と称する。また、股上部分11の上端部を腰口部14と称し、股下部分12の下端部を裾口部15と称する。また、衣服本体10の側面のうち、着用者の肌面に対向する側の側面を「衣服内側面」と称し、着用者の肌面に対向する側とは反対側の側面を「衣服外側面」と称する。
また、この衣服本体10の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、図1から図3に示すように、第1股上側切欠部16、第2股上側切欠部17、股下側切欠部18、及び持出部(図示省略)を備えている。
(構成-衣服本体-第1股上側切欠部)
図1に戻り、第1股上側切欠部16は、衣服1(特に、股上部分11)の着脱を補助するための切欠部であり、図1に示すように、前身頃10aの股上部分11における左右方向の内側部分において、当該内側部分の上端部から下端部に至る部分にわたって形成されている。
図1に戻り、第1股上側切欠部16は、衣服1(特に、股上部分11)の着脱を補助するための切欠部であり、図1に示すように、前身頃10aの股上部分11における左右方向の内側部分において、当該内側部分の上端部から下端部に至る部分にわたって形成されている。
(構成-衣服本体-第2股上側切欠部)
第2股上側切欠部17は、後述する第1伸縮部70、後述する右側第2伸縮部81、及び後述する左側第2伸縮部82を取り付けるための切欠部であり、図2、図3に示すように、後身頃10bの上端部の近傍部分(具体的には、収容部分11aに隣接する部分)に形成されている。
第2股上側切欠部17は、後述する第1伸縮部70、後述する右側第2伸縮部81、及び後述する左側第2伸縮部82を取り付けるための切欠部であり、図2、図3に示すように、後身頃10bの上端部の近傍部分(具体的には、収容部分11aに隣接する部分)に形成されている。
また、第2股上側切欠部17の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では以下の通りに設定している。すなわち、第2股上側切欠部17の形状については、逆凹状に設定している(なお、第2股上側切欠部17のうち後述する第1伸縮部70に対応する部分の形状は略長方形状に設定している)。ただし、これに限らず、逆凹状以外の形状(一例として、長方形状に設定してもよい)。また、第2股上側切欠部17の左右方向の長さ(幅)については、股上部分11の左右方向の長さと略同一の長さに設定している。また、第2股上側切欠部17の上下方向の長さについては、股上部分11の上下方向の長さよりも短い長さに設定している(一例として、股上部分11の上下方向の長さの半分未満の長さに設定している)。
(構成-衣服本体-股下側切欠部)
図1に戻り、股下側切欠部18は、マチ部50を取り付けるための切欠部であり、図1、図2に示すように、後身頃10bの上端部の近傍部分(具体的には、収容部分11aに隣接する部分)に形成されており、具体的には、後述する図4に示すように、平面形状が略ひし形状になるように形成されている(ただし、これに限らず、例えば、長方形状、円形状、楕円形状に形成されてもよい)。また、図1、図2に示すように、この股下側切欠部18は、前身頃10a及び後身頃10bの右側股下部分12a及び左側股下部分12bの内側股下部分12cのうち、着用者の股底に対応する部分から腿の下端に対応する部分にわたって形成されている。
図1に戻り、股下側切欠部18は、マチ部50を取り付けるための切欠部であり、図1、図2に示すように、後身頃10bの上端部の近傍部分(具体的には、収容部分11aに隣接する部分)に形成されており、具体的には、後述する図4に示すように、平面形状が略ひし形状になるように形成されている(ただし、これに限らず、例えば、長方形状、円形状、楕円形状に形成されてもよい)。また、図1、図2に示すように、この股下側切欠部18は、前身頃10a及び後身頃10bの右側股下部分12a及び左側股下部分12bの内側股下部分12cのうち、着用者の股底に対応する部分から腿の下端に対応する部分にわたって形成されている。
(構成-衣服本体-持出部)
持出部は、第1股上側開閉部(具体的には、後述する右側務歯部、後述する左側務歯部等)が着用者に接触することを回避するためのものであり、前身頃10aの股上部分11のうち第1股上側切欠部16の右側部分において、第1股上側切欠部16の略全長にわたって設けられており、第1股上側切欠部16の右側部分に対して接続されている。
持出部は、第1股上側開閉部(具体的には、後述する右側務歯部、後述する左側務歯部等)が着用者に接触することを回避するためのものであり、前身頃10aの股上部分11のうち第1股上側切欠部16の右側部分において、第1股上側切欠部16の略全長にわたって設けられており、第1股上側切欠部16の右側部分に対して接続されている。
また、このように構成された衣服本体10(具体的には、前身頃10a及び後身頃10b)の材質は任意であるが、例えば、着用者が動きやすい材質で形成されることが望ましく、一例として、軽量且つ伸縮性を有する公知の織物素材若しくは単層ニット素材、表地をポリエステル材とし、裏地を綿材(又はキュプラ材)とした公知の多層ニット素材、又はこれらを組み合わせたもの等にて形成されてもよい。また、衣服本体10(具体的には、前身頃10a及び後身頃10b)における地の目の方向については任意であるが、実施の形態では、上下方向に沿うように設定しているが、これに限らず、例えば、上下方向に沿わないように設定してもよい。ここで、「地の目の方向」とは、生地の糸が織られている方向又は編まれている方向を意味し、実施の形態では、布帛生地の場合には縦糸が織られている方向が該当し、たて編生地(一例として、たて編のニット生地等)の場合には糸が編まれている縦方向が該当し、よこ編生地(一例として、よこ編のニット生地等)の場合には糸が編まれている横方向が該当するものとして説明する。
(構成-第1股上側開閉部)
次に、第1股上側開閉部の構成について説明する。第1股上側開閉部は、前身頃10aの股上部分11(具体的には、第1股上側切欠部16)を開閉自在とする開閉部である。この第1股上側開閉部は、例えば公知の衣類用の線ファスナ(一例として、樹脂製又は金属製の線ファスナ等)を用いて構成されており、右側務歯部、左側務歯部、及びスライダ部(いずれも図示省略)を備えている。
次に、第1股上側開閉部の構成について説明する。第1股上側開閉部は、前身頃10aの股上部分11(具体的には、第1股上側切欠部16)を開閉自在とする開閉部である。この第1股上側開閉部は、例えば公知の衣類用の線ファスナ(一例として、樹脂製又は金属製の線ファスナ等)を用いて構成されており、右側務歯部、左側務歯部、及びスライダ部(いずれも図示省略)を備えている。
(構成-第1股上側開閉部-右側務歯部、左側務歯部)
右側務歯部及び左側務歯部は、スライダ部が移動することで、互いにかみ合ったり離れたりする部分である。このうち、右側務歯部は、股上部分11における第1股上側切欠部16の右側近傍部分において、第1股上側切欠部16の略全長にわたって設けられており、テープ部(図示省略)を介して股上部分11に対して接続されている。また、左側務歯部は、股上部分11における第1股上側切欠部16の左側近傍部分において、第1股上側切欠部16の略全長にわたって設けられており、テープ部(図示省略)を介して股上部分11に対して接続されている。また、右側務歯部及び左側務歯部の各々の上端部には、スライダ部が右側務歯部及び左側務歯部から外れることを防止するための止部(図示省略)が設けられている。
右側務歯部及び左側務歯部は、スライダ部が移動することで、互いにかみ合ったり離れたりする部分である。このうち、右側務歯部は、股上部分11における第1股上側切欠部16の右側近傍部分において、第1股上側切欠部16の略全長にわたって設けられており、テープ部(図示省略)を介して股上部分11に対して接続されている。また、左側務歯部は、股上部分11における第1股上側切欠部16の左側近傍部分において、第1股上側切欠部16の略全長にわたって設けられており、テープ部(図示省略)を介して股上部分11に対して接続されている。また、右側務歯部及び左側務歯部の各々の上端部には、スライダ部が右側務歯部及び左側務歯部から外れることを防止するための止部(図示省略)が設けられている。
(構成-第1股上側開閉部-スライダ部)
スライダ部は、右側務歯部及び左側務歯部をかみ合わせたり離したりするための部分であり、右側務歯部と左側務歯部との相互間に設けられており、左側務歯部に対して嵌合構造等にて接続されている。
スライダ部は、右側務歯部及び左側務歯部をかみ合わせたり離したりするための部分であり、右側務歯部と左側務歯部との相互間に設けられており、左側務歯部に対して嵌合構造等にて接続されている。
(構成-第2股上側開閉部)
図1に戻り、次に、第2股上側開閉部30の構成について説明する。第2股上側開閉部30は、股上部分11(具体的には、第1股上側切欠部16)を開閉自在とする開閉部であり、図1に示すように、取付部31及び取付孔(図示省略)を備えている。
図1に戻り、次に、第2股上側開閉部30の構成について説明する。第2股上側開閉部30は、股上部分11(具体的には、第1股上側切欠部16)を開閉自在とする開閉部であり、図1に示すように、取付部31及び取付孔(図示省略)を備えている。
(構成-第2股上側開閉部-取付部)
取付部31は、股上部分11の第1股上側切欠部16の右側部分を当該第1股上側切欠部16の左側部分に取り付けるためのものであり、例えば公知の衣類用の取付具(一例として、ボタン等)を用いて構成されており、図1に示すように、持出部における衣服外側面の上端部に取り付けられている。
取付部31は、股上部分11の第1股上側切欠部16の右側部分を当該第1股上側切欠部16の左側部分に取り付けるためのものであり、例えば公知の衣類用の取付具(一例として、ボタン等)を用いて構成されており、図1に示すように、持出部における衣服外側面の上端部に取り付けられている。
(構成-第2股上側開閉部-取付孔)
取付孔は、取付部31を取り付けるための貫通孔であり、股上部分11における第1股上側切欠部16の左側部分の上端部に設けられている。
取付孔は、取付部31を取り付けるための貫通孔であり、股上部分11における第1股上側切欠部16の左側部分の上端部に設けられている。
(構成-第1締付部、第2締付部)
次に、第1締付部40及び第2締付部の構成について説明する。第1締付部40及び第2締付部は、衣服1がずり落ちないように、衣服1(下衣)を着用者に対して締め付けるための締付部である。このうち、第1締付部40は、例えば着用者が締付量を調整できる公知の締付部材(一例として、衣服用の紐部材)等を用いて構成されており、図1に示すように、第1締付部40の長手方向の端部及びその近傍部分のみが外部に露出するように股上部分11の収容部分11a内に収容されている。また、第2締付部は、例えば着用者が締付量を調整できない公知の締付部材(一例として、衣服用のゴム部材)等を用いて構成されており、第2締付部全体が外部に露出しないように股上部分11の収容部分11a内に収容され、第2締付部の一部が収容部分11aに対して縫着等によって固定されている。
次に、第1締付部40及び第2締付部の構成について説明する。第1締付部40及び第2締付部は、衣服1がずり落ちないように、衣服1(下衣)を着用者に対して締め付けるための締付部である。このうち、第1締付部40は、例えば着用者が締付量を調整できる公知の締付部材(一例として、衣服用の紐部材)等を用いて構成されており、図1に示すように、第1締付部40の長手方向の端部及びその近傍部分のみが外部に露出するように股上部分11の収容部分11a内に収容されている。また、第2締付部は、例えば着用者が締付量を調整できない公知の締付部材(一例として、衣服用のゴム部材)等を用いて構成されており、第2締付部全体が外部に露出しないように股上部分11の収容部分11a内に収容され、第2締付部の一部が収容部分11aに対して縫着等によって固定されている。
(構成-マチ部)
次に、マチ部50の構成について説明する。図4は、図1のA-A矢視断面図であって、マチ部50に対応する部分の拡大図である。マチ部50は、前身頃10a及び後身頃10bの股底部分13及びその近傍部分にゆとりをもたせるためのものである。このマチ部50は、例えば衣服本体10よりも高い伸縮性(例えば、左右方向の伸縮性を高く設定している等)を有する公知のマチ材等を用いて構成され、股下側切欠部18に設けられており、具体的には、図1、図2に示すように、第2股上側切欠部17全体にわたって配置され、前身頃10a及び後身頃10bの右側股下部分12a及び左側股下部分12bに対して縫着等によって固定されている。
次に、マチ部50の構成について説明する。図4は、図1のA-A矢視断面図であって、マチ部50に対応する部分の拡大図である。マチ部50は、前身頃10a及び後身頃10bの股底部分13及びその近傍部分にゆとりをもたせるためのものである。このマチ部50は、例えば衣服本体10よりも高い伸縮性(例えば、左右方向の伸縮性を高く設定している等)を有する公知のマチ材等を用いて構成され、股下側切欠部18に設けられており、具体的には、図1、図2に示すように、第2股上側切欠部17全体にわたって配置され、前身頃10a及び後身頃10bの右側股下部分12a及び左側股下部分12bに対して縫着等によって固定されている。
また、このマチ部50の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では、図4に示すように、マチ部50の平面形状については、股下側切欠部18の平面形状と略同一の形状(例えば、ひし形状)に設定しており、マチ部50の大きさ(具体的には、左右方向、上下方向、及び前後方向の長さ)については、股下側切欠部18の大きさよりも若干大きく設定している。これにより、着用状態における着用者の動きにより着用者の股底がマチ部50によって締め付けられることを回避できると共に、着用者の股底がむれることを回避できる。
(構成-右側ポケット部、左側ポケット部)
図1に戻り、次に、右側ポケット部61及び左側ポケット部62の構成について説明する。右側ポケット部61及び左側ポケット部62は、収容物(図示省略)を収容するためのものである。ここで、「収容物」とは、右側ポケット部61又は左側ポケット部62に収容されるものであり、例えば、医療用PHS、携帯電話、介護器具、文具等を含む概念である。図1に示すように、この右側ポケット部61は、前身頃10aの衣服外側面のうち着用者の右側股上と対応する部分に設けられており、この左側ポケット部62は、前身頃10aの衣服外側面のうち着用者の左側股上と対応する部分に設けられている。また、右側ポケット部61及び左側ポケット部62は、例えば、衣服本体10と略同一の材質である公知の織物素材を前身頃10aに対して縫着等にて固定することで、全体として略袋状体に形成されている。
図1に戻り、次に、右側ポケット部61及び左側ポケット部62の構成について説明する。右側ポケット部61及び左側ポケット部62は、収容物(図示省略)を収容するためのものである。ここで、「収容物」とは、右側ポケット部61又は左側ポケット部62に収容されるものであり、例えば、医療用PHS、携帯電話、介護器具、文具等を含む概念である。図1に示すように、この右側ポケット部61は、前身頃10aの衣服外側面のうち着用者の右側股上と対応する部分に設けられており、この左側ポケット部62は、前身頃10aの衣服外側面のうち着用者の左側股上と対応する部分に設けられている。また、右側ポケット部61及び左側ポケット部62は、例えば、衣服本体10と略同一の材質である公知の織物素材を前身頃10aに対して縫着等にて固定することで、全体として略袋状体に形成されている。
(構成-動きやすさ向上構造)
次に、衣服1の動きやすさ向上構造について説明する。実施の形態に係る衣服1は、着用者が衣服1を着用した状態(以下、「着用状態」と称する)において着用者の動きやすさの向上を図るための動きやすさ向上構造を備えている。この動きやすさ向上構造の特徴については、実施の形態では、以下に示す通りとなる。
次に、衣服1の動きやすさ向上構造について説明する。実施の形態に係る衣服1は、着用者が衣服1を着用した状態(以下、「着用状態」と称する)において着用者の動きやすさの向上を図るための動きやすさ向上構造を備えている。この動きやすさ向上構造の特徴については、実施の形態では、以下に示す通りとなる。
(構成-動きやすさ向上構造-第1の特徴)
最初に、動きやすさ向上構造の第1の特徴については、図2、図3からに示すように、衣服1には第1伸縮部70が設けられている。
最初に、動きやすさ向上構造の第1の特徴については、図2、図3からに示すように、衣服1には第1伸縮部70が設けられている。
(構成-動きやすさ向上構造-第1の特徴-第1伸縮部)
第1伸縮部70は、伸縮性を有する伸縮部である。この第1伸縮部70は、衣服本体10とは別体に形成されており、例えば公知の伸縮部材(一例として、リブ素材、メッシュ素材、又はこれらを組み合わせたもの(例えば、フレキシブルメッシュの如きメッシュテープ等))等を用いて構成されている。また、この第1伸縮部70は、第2股上側切欠部17に設けられており(すなわち、後身頃10bの上端部の近傍部分に設けられている)、具体的には、図3に示すように、第2股上側切欠部17の左右方向の中央部に配置され、継ぎ目部72(以下、「第1伸縮部側継ぎ目部72」と称する)を介して後身頃10bの股上部分11に対して接続されている。
第1伸縮部70は、伸縮性を有する伸縮部である。この第1伸縮部70は、衣服本体10とは別体に形成されており、例えば公知の伸縮部材(一例として、リブ素材、メッシュ素材、又はこれらを組み合わせたもの(例えば、フレキシブルメッシュの如きメッシュテープ等))等を用いて構成されている。また、この第1伸縮部70は、第2股上側切欠部17に設けられており(すなわち、後身頃10bの上端部の近傍部分に設けられている)、具体的には、図3に示すように、第2股上側切欠部17の左右方向の中央部に配置され、継ぎ目部72(以下、「第1伸縮部側継ぎ目部72」と称する)を介して後身頃10bの股上部分11に対して接続されている。
また、第1伸縮部70の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では以下の通りに設定している。すなわち、図3に示すように、第1伸縮部70の形状については、第1伸縮部70の製造性を高めるために、幅方向に略沿うように略長方形状に設定している。また、第1伸縮部70の左右方向の長さ(幅)については、後身頃10b(具体的には、股上部分11)の左右方向の長さよりも短く設定している(一例として、股上部分11の左右方向の長さの半分よりも長い長さに設定してもよいが、これに限らず、例えば、股上部分11の左右方向の長さの半分と略同一の長さ又はそれよりも短い長さに設定してもよい)。また、第1伸縮部70の上下方向の長さについては、股上部分11の上下方向の長さよりも短く設定している(一例として、股上部分11の上下方向の長さの半分未満の長さに設定している)。
また、第1伸縮部70における地の目の方向については任意であるが、実施の形態では、第1伸縮部70における地の目の方向が上下方向に略沿うように設定している。ただし、これに限らず、例えば、第1伸縮部70における地の目の方向が上下方向に沿わないように設定してもよい。一例として、第1伸縮部70における地の目の方向が下方につれて幅方向の外側(又は内側)に向かうように設定してもよい。
また、第1伸縮部70の伸縮量については任意であるが、実施の形態では、第1伸縮部70の上下方向の伸縮量を、後身頃10bの上下方向の伸縮量よりも大きく設定している。具体的には、上記着用状態において着用者の動きに応じて第1伸縮部70を伸縮させることが可能な量に設定することが望ましい。一例として、第1伸縮部70及び後身頃10bのサイズ、形状、又は材料の種類等に応じて異なり得ることから、実験結果等に基づいて設定してもよい。
また、第1伸縮部70の設置方法については任意であるが、実施の形態では、第1伸縮部70の幅方向の端部と後身頃10bの部分のうち着用者の臀の頂部と対応する部分とが略同一直線上又は当該同一直線よりも幅方向の外側に位置するように配置している。具体的には、図2、図3に示すように、第1伸縮部70の右端部が着用者の右側臀の頂部(又は右膝の頂部)と対応する部分とが同一直線よりも右側に位置するように配置していると共に、第1伸縮部70の左端部が着用者の左側臀の頂部(又は左膝の頂部)と対応する部分とが同一直線よりも左側に位置するように配置している。これにより、第1伸縮部70の幅方向の端部と上記着用者の臀の頂部と対応する部分とが上記同一直線よりも幅方向の内側に位置する場合に比べて、着用者の臀の頂部によって後身頃10bの上側部分が下方に引張られた際に、第1伸縮部70を効果的に伸長させることができる。
また、第1伸縮部70のその他の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、図3に示すように、第1伸縮部70から着用者の下着又は肌が透けて見えることを抑制するために、外側伸縮部71(例えば、リブ素材で構成された外側伸縮部71等)と、外側伸縮部71よりも内側に位置する図示しない内側伸縮部(例えば、メッシュ素材で構成された内側伸縮部等)とを備えている(いわゆる二重構造で構成されている)。この場合において、外側伸縮部71及び内側伸縮部の構成については任意であるが、例えば、外側伸縮部71及び内側伸縮部の各々を構成するリブ素材の目開き、線径、数、及び色については、それぞれ同一の大きさに設定してもよく、あるいは、それぞれ異なる大きさに設定してもよい。このような構成により、第1伸縮部70が一重構造である場合に比べて、第1伸縮部70から着用者の下着又は肌が透けて見えることを抑制でき、着用者の利便性を向上させることが可能になる。また、外側伸縮部71及び内側伸縮部の各々のリブ素材の色を異ならせることで、例えばユーザのニーズに応じた衣服1の意匠を形成しやすくなる。
以上のような第1の特徴により、第1伸縮部70を後身頃10bよりも上下方向に伸縮させることができる。上記着用状態における着用者(特に、医療業務に従事する着用者)の動きに応じて第1伸縮部70を伸縮させることができる。よって、第1伸縮部70を設けない場合に比べて、上記着用状態における着用者の動きやすさの向上を図ることができる。また、下衣の上端部に設けられた第1締付部40及び第2締付部を備え、第1伸縮部70を、後身頃10bの上端部の近傍部分に設けたので、第1伸縮部70の伸長に伴って後身頃の上端部が下方に引っ張られても、第1締付部40及び第2締付部によって後身頃10bの上端部がずり落ちることを抑制しながら、上記着用状態における着用者の動きやすさを維持できる。また、例えば、着用状態における着用者の姿勢が前屈み状態になる姿勢である場合に、後身頃10bの上端部及びその近傍部分と着用者との間に隙間が生じることを抑制でき、当該隙間を介して着用者の下着又は肌が外部に露出することを回避できる。
(構成-動きやすさ向上構造-第2の特徴)
図2に戻り、次に、動きやすさ向上構造の第2の特徴については、図2、図3に示すように、衣服本体10には右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82が設けられている。
図2に戻り、次に、動きやすさ向上構造の第2の特徴については、図2、図3に示すように、衣服本体10には右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82が設けられている。
(構成-動きやすさ向上構造-第1の特徴-右側第2伸縮部、左側第2伸縮部)
右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82は、伸縮性を有する伸縮部(第2伸縮部)である。これら右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82は、衣服本体10及び第1伸縮部70とは別体に形成されており、例えば公知の伸縮部材(一例として、織物素材、ニット素材、リブ素材)等を用いて構成されている。
右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82は、伸縮性を有する伸縮部(第2伸縮部)である。これら右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82は、衣服本体10及び第1伸縮部70とは別体に形成されており、例えば公知の伸縮部材(一例として、織物素材、ニット素材、リブ素材)等を用いて構成されている。
また、これら右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82は、第2股上側切欠部17に設けられている。具体的には、図3に示すように、右側第2伸縮部81は、第2股上側切欠部17における第1伸縮部70の幅方向の右端部に配置されていると共に、左側第2伸縮部82が第2股上側切欠部17における第1伸縮部70の幅方向の左端部に配置されている(すなわち、後身頃10bの部分のうち第1伸縮部70の幅方向の端部に設けられている)。そして、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の各々は、継ぎ目部83(以下、「第2伸縮部側継ぎ目部83」と称する)を介して後身頃10bの股上部分11及び第1伸縮部70に対して接続されている。なお、実施の形態では、図3に示すように、第2股上側切欠部17の全体にわたって、第1伸縮部70、右側第2伸縮部81、及び左側第2伸縮部82が設けられている。
また、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では以下の通りに設定している。すなわち、図3に示すように、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の各々の形状については、略台形状(幅方向の内側の端部の上下方向の長さが幅方向の外側の端部の上下方向の長さよりも長い台形状)に設定している。また、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の各々の左右方向の長さ(幅)については、第1伸縮部70の左右方向の長さよりも短く設定している(一例として、第1伸縮部70の左右方向の長さの半分程度の長さに設定している)。また、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の上下方向の長さについては、股上部分11の上下方向の長さよりも短く設定している(一例として、第1伸縮部70の上下方向の長さ以上の長さに設定している)。このような設定により、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の各々の幅と第1伸縮部70の幅とが同一である場合に比べて、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82が過大に変形することを抑制でき、且つ右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82を着用者に対してフィットさせやすくなるため、衣服1の着用性及び意匠性を維持しやすくなる。
また、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の各々における地の目の方向については任意であるが、実施の形態では、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の各々における地の目の方向が下方に向かうにつれて幅方向の内側(又は外側)に向かうように設定している、(すなわち、後身頃10bにおける地の目の方向とは異なる方向に設定している)。例えば、上記着用状態における着用者の動きによって後身頃10bの上側部分が下方又は幅方向に引張られた際に、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の各々が伸縮しやすくなるように、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の各々における地の目の方向の角度が幅方向に対して45度程度になるように設定することが好ましい。これにより、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の各々における地の目の方向が上下方向に沿う場合に比べて、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の上下方向の伸縮量を高めることができ、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の伸縮性を高めながら右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82のコンパクト化を図ることが可能となる。ただし、これに限らず、例えば、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の各々における地の目の方向を上下方向に沿うように設定してもよい。
また、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の伸縮量については任意であるが、実施の形態では、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の各々の上下方向の伸縮量を、第1伸縮部70の上下方向の伸縮量よりも小さく設定している(すなわち、第1伸縮部70の上下方向の伸縮量を、第2伸縮部の上下方向の伸縮量よりも大きく設定している)。具体的には、後身頃10bの上下方向の伸縮量と略同一に設定しているが、これに限らず、例えば、後身頃10bの上下方向の伸縮量よりも大きく設定してもよい。これにより、第1伸縮部70の上下方向の伸縮量と右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の各々の上下方向の伸縮量とを同一にする場合に比べて、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82が過大に変形することを抑制できることから、衣服1の着用性及び意匠性を維持できる。また、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の各々の上下方向の伸縮量を後身頃10bの上下方向の伸縮量よりも大きく設定することで、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の伸縮性を高めながら上記着用状態における着用者の動きやすさの向上を図ることができる。
また、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82のその他の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、以下の通りに構成されている。
まず、衣服1の製造性を高めるために、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82は、上記後身頃10bの材質と同一の材質で形成されている。ただし、これに限らず、例えば、異なる材質で形成されてもよい。
また、上述したように、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の周囲を囲繞するように、複数の第2伸縮部側継ぎ目部83が設けられているが、複数の第2伸縮部側継ぎ目部83のうち、第1伸縮部70と右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)との境界部に位置する第2伸縮部側継ぎ目部83(第1継ぎ目部)は、下方に向かうにつれて幅方向の外側に向かうように形成されている。また、この第2伸縮部側継ぎ目部83の傾斜角度については任意であるが、実施の形態では、第1伸縮部70、右側第2伸縮部81、及び左側第2伸縮部82の裁断を効率的に行うことができ(例えば、歩留まり率を高めることができる等)、且つ効果的に伸縮できるように、45度程度に設定しているが、これに限らず、45度よりも大きな角度又は小さな角度に設定してもよい。これにより、第1伸縮部70の伸長に伴って右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82が伸長することを抑制でき、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82が過大に伸長することを回避できる。また、第2伸縮部側継ぎ目部83が下方に向かうにつれて幅方向の内側に向かう場合に比べて、着用状態における着用者の動きに応じて第2伸縮部側継ぎ目部83を効果的に伸縮させることができる。さらに、第1伸縮部70又は右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の裁断の効率が低下することを抑制しながら、所望の伸縮量を得るために必要な第1伸縮部70のサイズを確保しやすくなる。
また、上記複数の第2伸縮部側継ぎ目部83のうち、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)と後身頃10b(具体的には、股上部分11)の境界部に位置する第2伸縮部側継ぎ目部83(第2継ぎ目部)が設けられている。これにより、後身頃10bの伸縮に伴って右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)が伸縮することを抑制でき、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)が過大に伸長することを回避できる。さらに、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の縫製が比較的容易にできると共に、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の強度(上下方向の強度)を確保しやすくなる。
以上のような第2の特徴により、衣服1に第1伸縮部70のみを設ける場合に比べて、上記着用状態における着用者の動きやすさの向上を図ることができる。
(構成-動きやすさ向上構造-第3の特徴)
次に、動きやすさ向上構造の第3の特徴については、第1伸縮部70は、通気性を有しており、具体的には、所定の基準値以上の通気性を有する公知の伸縮部材等を用いて構成されている。ここで、「通気性」とは、空気やその他の気体等を通す性質を意味する。この通気性の程度を示す指標である「通気量(単位時間当たりに通過する空気等の量)」は、実施の形態では、「JIS L 1096 A法 通気性試験」に規定されている試験方法を用いて測定された通気量(単位=cm3/cm2・sec)であるものとする。また、「所定の基準値」とは、着用者をクーリング(冷却)するために最低限必要な通気量を意味し、一例として、所定の基準値=100cm3/cm2・secであるものとする。
次に、動きやすさ向上構造の第3の特徴については、第1伸縮部70は、通気性を有しており、具体的には、所定の基準値以上の通気性を有する公知の伸縮部材等を用いて構成されている。ここで、「通気性」とは、空気やその他の気体等を通す性質を意味する。この通気性の程度を示す指標である「通気量(単位時間当たりに通過する空気等の量)」は、実施の形態では、「JIS L 1096 A法 通気性試験」に規定されている試験方法を用いて測定された通気量(単位=cm3/cm2・sec)であるものとする。また、「所定の基準値」とは、着用者をクーリング(冷却)するために最低限必要な通気量を意味し、一例として、所定の基準値=100cm3/cm2・secであるものとする。
このような第3の特徴により、第1伸縮部70のみを介して衣服1の内部と外部の相互間で換気を行ったり、第1伸縮部70のみを介して衣服1の内部と外部の相互間で換気を行ったり、衣服1の下方から吸気した空気を第1伸縮部70から排気して換気を行うことができ(いわゆる煙突効果を利用した通気を行うことができ)、着用者の少なくとも腰の背面側部分を冷却することが可能となる。ここで、「煙突効果」とは、煙突状の物体の中に外気より高温の空気がある場合、高温の空気が低温の空気に比べて密度が低いために浮力を持ち、煙突状の物体の下方側の開口から外部の冷たい空気を引き入れながら、高温の空気が煙突状の物体の内部を上昇する現象をいう。すなわち、実施の形態においては、中空体である衣服1の内部に着用者によって暖められた高温の空気がある場合に、この高温の空気に浮力が生じ、衣服1の下方から外部の空気を衣服1の内部に引き入れながら、高温の空気が衣服1の内部を上昇する効果(現象)を意味する。
(構成-動きやすさ向上構造-第4の特徴)
次に、動きやすさ向上構造の第4の特徴については、衣服本体10(前身頃10aと、後身頃10bにおける第1伸縮部70及び右側第2伸縮部82、左側第2伸縮部83以外の部分)は、第3伸縮部90として形成されており、第3伸縮部90の上下方向の伸縮量は、右側第2伸縮部82(又は左側第2伸縮部83)の上下方向の伸縮量よりも小さく設定されている。
次に、動きやすさ向上構造の第4の特徴については、衣服本体10(前身頃10aと、後身頃10bにおける第1伸縮部70及び右側第2伸縮部82、左側第2伸縮部83以外の部分)は、第3伸縮部90として形成されており、第3伸縮部90の上下方向の伸縮量は、右側第2伸縮部82(又は左側第2伸縮部83)の上下方向の伸縮量よりも小さく設定されている。
具体的には、従来の衣服本体よりも伸縮性を有する材質で形成されており、一例として、上述したように、公知の織物素材、単層ニット素材、又は公知の多層ニット素材、又はこれらを組み合わせたもの等にて形成されている。
ここで、第1伸縮部70、右側第2伸縮部82、左側第2伸縮部83、及び第3伸縮部90の伸び率の設定については任意であるが、例えば、第1伸縮部70の上下方向の伸び率については100%以上に設定し、右側第2伸縮部82(又は左側第2伸縮部83)の上下方向の伸び率については15%程度に設定し、第3伸縮部90の上下方向の伸び率については11%程度に設定することが望ましい(なお、これらの数値は、JIS L 1906 B法に基づいたものである)。
このような第4の特徴により、第1伸縮部70、右側第2伸縮部82、左側第2伸縮部83、及び第3伸縮部90によって衣服1全体のストレッチ性を高めることができると共に、着用者の動きにフィットさせやすくなる。特に、第1伸縮部70がある腰部分で最も伸び、右側第2伸縮部82(又は左側第2伸縮部83)から第3伸縮部90に至るに伴って徐々に伸縮量が低減することで、衣服1の腰部分から臀部に至るに伴って伸縮量が徐々に変化する立体的な伸縮特性が得られるため、着用者の動きに効果的にフィットさせることができる。
(衣服の作用)
続いて、このように構成された衣服1の作用について説明する。
続いて、このように構成された衣服1の作用について説明する。
すなわち、例えば、着用状態において着用者が前屈みになろうとした場合に、第1伸縮部70、右側第2伸縮部81、及び左側第2伸縮部82が下方に向けてそれぞれ伸長することにより、着用者が前屈みになりやすく、且つ当該前屈みの状態を容易に維持できる。特に、第1伸縮部70の幅方向の端部と後身頃10bの部分のうち着用者の臀の頂部と対応する部分とが同一直線よりも幅方向の外側に位置するように、第1伸縮部70を配置しているので、着用者の臀の頂部によって後身頃10bの上側部分が下方に引張られた際に第1伸縮部70を効果的に伸長させることができる。また、第1伸縮部70の上下方向の伸縮量が第1伸縮部70、右側第2伸縮部81、及び左側第2伸縮部82の上下方向の伸縮量よりも大きいので、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82が過大に変形することを抑制できる。よって、例えば、伸長した右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82によって着用者の右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82に対応する部位(例えば腰)等が締め付けられることを回避できる。その後、着用者の姿勢が前屈み状態となる姿勢から起立状態となる姿勢に変わると、第1伸縮部70、右側第2伸縮部81、及び左側第2伸縮部82がそれぞれ収縮することで、第1伸縮部70、右側第2伸縮部81、及び左側第2伸縮部82を伸長する前の状態に戻すことができる。
また、例えば、着用状態において着用者の姿勢が起立状態となる姿勢である場合には、第1伸縮部70のみを介して衣服1の内部と外部の相互間で換気を行ったり、衣服1の下方から吸気した空気を第1伸縮部70から排気して換気を行うことができ、着用者の少なくとも腰の背面側部分を冷却することが可能となる。
(試験結果)
次に、衣服に関する動きやすさ確認試験の試験結果について説明する。ここで、「動きやすさ確認試験」とは、後述する各種の衣服を着用した際の着用者の動きやすさを確認する試験である。
次に、衣服に関する動きやすさ確認試験の試験結果について説明する。ここで、「動きやすさ確認試験」とは、後述する各種の衣服を着用した際の着用者の動きやすさを確認する試験である。
まず、この動きやすさ確認試験の試験対象について説明する。試験対象としては、実施の形態に係る衣服1(具体的には、略長方形状の第1伸縮部70を備える衣服1)である衣服Aと、実施の形態に係る衣服1の構成のうち、第1伸縮部70を略逆五角形状に形成した衣服Bと、実施の形態に係る衣服1の構成のうち、右側第2伸縮部81、左側第2伸縮部82、及び第3伸縮部90を省略して、当該省略した部分を伸縮性がほとんどない材質で構成した衣服Cと、実施の形態に係る衣服1の構成のうち、各種の伸縮部を省略して、当該省略した部分を衣服本体10と同じ材質で構成した衣服Dとの4種類を用いた。
また、動きやすさ確認試験の試験方法については、以下に示す通りとした。すなわち、まず、被験者に衣服Aから衣服Dのいずれか1つを着用した後(具体的には、第1締付部40を結んで着用する)、当該衣服の後身頃の部分のうち被験者の臀部及び膝部と対応する部分に圧力センサを取り付けた。そして、被験者が前屈みになった状態で、圧力センサによって上記臀部の圧力(以下、「臀部の衣服圧」と称する)と、上記膝部の圧力(以下、「膝部の衣服圧」と称する)を測定した。
次に、この動きやすさ確認試験の試験結果について説明する。図5は、動きやすさ確認試験の試験結果を示す図である。以下では、衣服Aから衣服Dの試験結果についてそれぞれ説明する。ただし、衣服Cについては、臀部の衣服圧を測定しなかったため、膝部の衣服圧の結果のみ説明し、衣服Dについては、膝部の衣服圧を測定しなかったため、臀部の衣服圧の結果のみ説明する。
図5に示すように、臀部の衣服圧の結果については、衣服A=1.19kPa、衣服B=1.26kPa、衣服D=1.48kPaとなり、衣服A及び衣服Bは衣服Dに比べて約15%以上低かった。この結果より、衣服A及び衣服Bは衣服Dに比べて着用者の臀部に対する負荷を軽減できるため、衣服A及び衣服Bは着用者の動きやすさの向上を図れることが確認できた。
また、図5に示すように、膝部の衣服圧の結果については、衣服A=1.55kPa、衣服B=1.70kPa、衣服C=2.59Pkaとなり、衣服A及び衣服Bは衣服Cに比べて約34%以上低くかった。この結果より、衣服A及び衣服Bは衣服Cに比べて着用者の膝部に対する負荷を軽減できるため、衣服A及び衣服Bは着用者の動きやすさの向上を図れることが確認できた。
以上のように、図5に示す試験結果から、衣服A及び衣服Bが衣服Dに比べて着用者の動きやすさの向上を図れることから、衣服に第1伸縮部70、右側第2伸縮部81、左側第2伸縮部82、及び第3伸縮部90を設けることの有効性が確認できた。また、衣服A及び衣服Bが衣服Cに比べて着用者の動きやすさの向上を図れることから、右側第2伸縮部81、左側第2伸縮部82、及び第3伸縮部90を設けることの有効性も確認できた。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、後身頃10bの上端部又はその近傍部分に設けられた第1伸縮部70を備え、第1伸縮部70の上下方向の伸縮量を、後身頃10bの上下方向の伸縮量よりも大きくしたので、上記着用状態における着用者(特に、医療業務に従事する着用者)の動きに応じて第1伸縮部70を伸縮させることができる。よって、第1伸縮部70を設けない場合に比べて、上記着用状態における着用者の動きやすさの向上を図ることができる。
このように実施の形態によれば、後身頃10bの上端部又はその近傍部分に設けられた第1伸縮部70を備え、第1伸縮部70の上下方向の伸縮量を、後身頃10bの上下方向の伸縮量よりも大きくしたので、上記着用状態における着用者(特に、医療業務に従事する着用者)の動きに応じて第1伸縮部70を伸縮させることができる。よって、第1伸縮部70を設けない場合に比べて、上記着用状態における着用者の動きやすさの向上を図ることができる。
また、後身頃10bの部分のうち第1伸縮部70の幅方向の端部に設けられた右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)を備え、第1伸縮部70の上下方向の伸縮量を、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)の上下方向の伸縮量よりも大きくしたので、第1伸縮部70の上下方向の伸縮量と右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)の上下方向の伸縮量とを同一にする場合に比べて、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)が過大に変形することを抑制できることから、衣服1の着用性及び意匠性を維持できる。
また、第1伸縮部70の幅が後身頃10bの幅よりも短くなるように、第1伸縮部70を形成し、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)の幅が第1伸縮部70の幅よりも短くなるように、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)を形成したので、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)の幅と第1伸縮部70の幅とが同一である場合に比べて、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)が過大に変形することを抑制でき、且つ右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)を着用者に対してフィットさせやすくなるため、衣服1の着用性及び意匠性を維持しやすくなる。
また、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)の上下方向の伸縮量を、後身頃10bの上下方向の伸縮量よりも大きくしたので、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)の伸縮性を高めながら上記着用状態における着用者の動きやすさの向上を図ることができる。
また、後身頃10bにおける地の目の方向が上下方向に略沿うように、後身頃10bを形成し、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)における地の目の方向が下方に向かうにつれて幅方向の外側又は内側に向かうように、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)を形成したので、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)における地の目の方向が上下方向に沿う場合に比べて、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)の上下方向の伸縮量を高めることができ、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)の伸縮性を高めながら右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)のコンパクト化を図ることが可能となる。
また、第1伸縮部70と右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)とを、それぞれ別体に形成し、第1伸縮部70と右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)との境界部に、第1継ぎ目部を設け、第1継ぎ目部が下方に向かうにつれて幅方向の外側に向かうように、第1継ぎ目部を形成したので、第1伸縮部70の伸長に伴って右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)が伸長することを抑制でき、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)が過大に伸長することを回避できる。また、第1継ぎ目部が下方に向かうにつれて幅方向の内側に向かう場合に比べて、上記着用状態における着用者の動きに応じて第1伸縮部70を効果的に伸縮させることができる。さらに、第1伸縮部70又は右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)の裁断の効率が低下することを抑制しながら、所望の伸縮量を得るために必要な第1伸縮部70のサイズを確保しやすくなる。
また、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)と後身頃10bとを、それぞれ別体に形成し、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)と後身頃10bとの境界部に、第2継ぎ目部を設けたので、後身頃10bの伸縮に伴って右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)が伸縮することを抑制でき、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)が過大に伸長することを回避できる。さらに、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)の縫製が比較的容易にできると共に、右側第2伸縮部81(又は左側第2伸縮部82)の強度(上下方向の強度)を確保しやすくなる。
また、前身頃10aと、後身頃10bにおける第1伸縮部70及び右側第2伸縮部82、左側第2伸縮部83以外の部分とを第3伸縮部90として形成し、第3伸縮部90の上下方向の伸縮量を、右側第2伸縮部82(又は左側第2伸縮部83)の上下方向の伸縮量よりも小さくしたので、第1伸縮部70、右側第2伸縮部82、左側第2伸縮部83、及び第3伸縮部90によって衣服1全体のストレッチ性を高めることができると共に、着用者の動きにフィットさせやすくなる。特に、第1伸縮部70がある腰部分で最も伸び、右側第2伸縮部82(又は左側第2伸縮部83)から第3伸縮部90に至るに伴って徐々に伸縮量が低減することで、衣服1の腰部分から臀部に至るに伴って伸縮量が徐々に変化する立体的な伸縮特性が得られるため、着用者の動きに効果的にフィットさせることができる。
また、第1伸縮部70の幅方向の端部と後身頃10bの部分のうち着用者の臀の頂部と対応する部分とが略同一直線上又は当該同一直線よりも幅方向の外側に位置するように、第1伸縮部70を配置したので、第1伸縮部70の幅方向の端部と上記着用者の臀の頂部と対応する部分とが上記同一直線よりも幅方向の内側に位置する場合に比べて、着用者の臀の頂部によって後身頃10bの上側部分が下方に引張られた際に、第1伸縮部70を効果的に伸長させることができ、上記着用状態における着用者の動きやすさの向上を一層図りやすくなる。
また、第1伸縮部70を、幅方向に略沿うように略長方形状に形成したので、第1伸縮部70を湾曲状に形成する場合に比べて第1伸縮部70が形成しやすいことから、衣服1の製造性を高めることができる。
また、第1伸縮部70が、通気性を有し、後身頃10bの空気を第1伸縮部70から排気して換気することを可能としたので、第1伸縮部70のみを介して衣服1の内部と外部の相互間で換気を行ったり、衣服1の下方から吸気した空気を第1伸縮部70から排気して換気を行うことができ(いわゆる煙突効果を利用した通気を行うことができ)、着用者の少なくとも腰の背面側部分を冷却することが可能となる。
また、衣服1の上端部に設けられた第1締付部40及び第2締付部であって、衣服1を着用者に対して締め付けるための第1締付部40及び第2締付部を備え、第1伸縮部70を、後身頃10bの上端部の近傍部分に設けたので、第1伸縮部70の伸長に伴って後身頃10bの上端部が下方に引っ張られても、第1締付部40及び第2締付部によって後身頃10bの上端部がずり落ちることを抑制しながら、上記着用状態における着用者の動きやすさを維持できる。また、例えば、上記着用状態における着用者の姿勢が前屈み状態になる姿勢である場合に、後身頃10bの上端部及びその近傍部分と着用者との間に隙間が生じることを抑制でき、当該隙間を介して着用者の下着又は肌が外部に露出することを回避できる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
上記実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。例えば、衣服本体10における各部は、特記する場合を除いて、上記説明とは異なる形状、方法、及び材質で製造することができる。
上記実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。例えば、衣服本体10における各部は、特記する場合を除いて、上記説明とは異なる形状、方法、及び材質で製造することができる。
(衣服について)
上記実施の形態では、衣服1が、第1股上側開閉部、第2股上側開閉部30、第1締付部40、第2締付部、マチ部50、右側ポケット部61、及び左側ポケット部62を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第1股上側開閉部、第2股上側開閉部30、第1締付部40、第2締付部、マチ部50、右側ポケット部61、又は左側ポケット部62の少なくともいずれか一方を省略してもよい。ここで、第1締付部40及び第2締付部を省略する場合には、例えば、前身頃10a及び後身頃10bの上端部にベルトループを設けることで、ベルトループに通されたベルトで衣服1を着用者に対して締め付けることができるようにしてもよい。また、第1股上側開閉部及び第2股上側開閉部30を省略する場合には、第1股上側切欠部16及び持出部を省略してもよい。また、マチ部50を省略する場合には、股下側切欠部18を省略してもよい。
上記実施の形態では、衣服1が、第1股上側開閉部、第2股上側開閉部30、第1締付部40、第2締付部、マチ部50、右側ポケット部61、及び左側ポケット部62を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第1股上側開閉部、第2股上側開閉部30、第1締付部40、第2締付部、マチ部50、右側ポケット部61、又は左側ポケット部62の少なくともいずれか一方を省略してもよい。ここで、第1締付部40及び第2締付部を省略する場合には、例えば、前身頃10a及び後身頃10bの上端部にベルトループを設けることで、ベルトループに通されたベルトで衣服1を着用者に対して締め付けることができるようにしてもよい。また、第1股上側開閉部及び第2股上側開閉部30を省略する場合には、第1股上側切欠部16及び持出部を省略してもよい。また、マチ部50を省略する場合には、股下側切欠部18を省略してもよい。
(衣服本体について)
上記実施の形態では、第1伸縮部70側継ぎ目部及び第2伸縮部側継ぎ目部83が設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、第1伸縮部70側継ぎ目部又は第2伸縮部側継ぎ目部83の少なくともいずれか一方を省略してもよい。この場合において、例えば、第1伸縮部70側継ぎ目部を省略する場合には、第1伸縮部70と後身頃10bとを単に縫着等により固定してもよい(なお、第2伸縮部側継ぎ目部83を省略する場合についても同様とする)。
上記実施の形態では、第1伸縮部70側継ぎ目部及び第2伸縮部側継ぎ目部83が設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、第1伸縮部70側継ぎ目部又は第2伸縮部側継ぎ目部83の少なくともいずれか一方を省略してもよい。この場合において、例えば、第1伸縮部70側継ぎ目部を省略する場合には、第1伸縮部70と後身頃10bとを単に縫着等により固定してもよい(なお、第2伸縮部側継ぎ目部83を省略する場合についても同様とする)。
(第1伸縮部について)
上記実施の形態では、第1伸縮部70が、所定の基準値以上の通気性を有する伸縮部材で構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、所定の基準値未満の通気性を有する伸縮部材で構成されてもよい。
上記実施の形態では、第1伸縮部70が、所定の基準値以上の通気性を有する伸縮部材で構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、所定の基準値未満の通気性を有する伸縮部材で構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、第1伸縮部70が、伸縮性及び通気性を有するリブ素材、メッシュ素材、又はこれらを組み合わせたもので構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、これらの素材に代えて、伸縮性を有し、且つ複数の通気孔が設けられた織物素材や多層ニット素材にて構成されてもよい(なお、マチ部50についても略同様とする)。
また、上記実施の形態では、第1伸縮部70が、二重構造(外側伸縮部71及び内側伸縮部を備える構造)で構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、一重構造で構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、第1伸縮部70が、第1伸縮部70の幅方向の端部と後身頃10bの部分のうち着用者の膝の頂部又は臀の頂部と対応する部分とが略同一直線上に位置するように配置されていると説明したが、これに限らない。例えば、第1伸縮部70の幅方向の端部と後身頃10bの部分のうち着用者の膝の頂部又は臀の頂部と対応する部分とが非同一直線上に位置するように配置されてもよい。
また、上記実施の形態では、第1伸縮部70が幅方向に略沿うように略長方形状に形成されていると説明したが、これに限らない。例えば、第1伸縮部70の製造性を高める観点から、上記試験結果に示す衣服Bのように、逆五角形状に形成してもよい。
(第2伸縮部について)
上記実施の形態では、衣服1に右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82が設けられていると説明したが、これに限らず、右側第2伸縮部81又は左側第2伸縮部82の少なくともいずれか一方を省略してもよい。
上記実施の形態では、衣服1に右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82が設けられていると説明したが、これに限らず、右側第2伸縮部81又は左側第2伸縮部82の少なくともいずれか一方を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、右側第2伸縮部81及び左側第2伸縮部82の各々の幅を、第1伸縮部70の幅よりも短く設定していると説明したが、これに限らず、例えば、同一に設定し、又はそれよりも長く設定してもよい。
また、上記実施の形態では、第2伸縮部が、伸縮性を有すると説明したが、これに限らず、例えば、伸縮性に加えて、第1伸縮部70と同程度の通気性を有してもよい。
(付記)
付記1の衣服は、着用者が着用する衣服であり、前身頃と後身頃とを有する下衣を少なくとも備えた衣服であって、前記後身頃の上端部又はその近傍部分に設けられた第1伸縮部を備え、前記第1伸縮部の上下方向の伸縮量を、前記後身頃の上下方向の伸縮量よりも大きくした。
付記1の衣服は、着用者が着用する衣服であり、前身頃と後身頃とを有する下衣を少なくとも備えた衣服であって、前記後身頃の上端部又はその近傍部分に設けられた第1伸縮部を備え、前記第1伸縮部の上下方向の伸縮量を、前記後身頃の上下方向の伸縮量よりも大きくした。
付記2の衣服は、付記1に記載の衣服において、前記後身頃の部分のうち前記第1伸縮部の幅方向の端部に設けられた第2伸縮部を備え、前記第1伸縮部の上下方向の伸縮量を、前記第2伸縮部の上下方向の伸縮量よりも大きくした。
付記3の衣服は、付記2に記載の衣服において、前記第1伸縮部の幅が前記後身頃の幅よりも短くなるように、前記第1伸縮部を形成し、前記第2伸縮部の幅が前記第1伸縮部の幅よりも短くなるように、前記第2伸縮部を形成した。
付記4の衣服は、付記2又は3に記載の衣服において、前記第2伸縮部の上下方向の伸縮量を、前記後身頃の上下方向の伸縮量よりも大きくした。
付記5の衣服は、付記2から4のいずれか一項に記載の衣服において、前記後身頃における地の目の方向が上下方向に略沿うように、前記後身頃を形成し、前記第2伸縮部における地の目の方向が下方に向かうにつれて幅方向の外側又は内側に向かうように、前記第2伸縮部を形成した。
付記6の衣服は、付記2から5のいずれか一項に記載の衣服において、前記第1伸縮部と前記第2伸縮部とを、それぞれ別体に形成し、前記第1伸縮部と前記第2伸縮部との境界部に、第1継ぎ目部を設け、前記第1継ぎ目部が下方に向かうにつれて幅方向の外側に向かうように、前記第1継ぎ目部を形成した。
付記7の衣服は、付記2から6のいずれか一項に記載の衣服において、前記第2伸縮部と前記後身頃とを、それぞれ別体に形成し、前記第2伸縮部と前記後身頃との境界部に、第2継ぎ目部を設けた。
付記8の衣服は、付記2から7のいずれか一項に記載の衣服において、前記前身頃と、前記後身頃における前記第1伸縮部及び前記第2伸縮部以外の部分とを、第3伸縮部として形成し、前記第3伸縮部の上下方向の伸縮量を、前記第2伸縮部の上下方向の伸縮量よりも小さくした。
付記9の衣服は、付記1から8のいずれか一項に記載の衣服において、前記第1伸縮部の幅方向の端部と前記後身頃の部分のうち前記着用者の臀の頂部と対応する部分とが略同一直線上又は当該同一直線よりも幅方向の外側に位置するように、前記第1伸縮部を配置した。
付記10の衣服は、付記1から9のいずれか一項に記載の衣服において、前記第1伸縮部を、幅方向に略沿うように略長方形状に形成した。
付記11の衣服は、付記1から10のいずれか一項に記載の衣服において、前記第1伸縮部は、通気性を有し、前記後身頃の空気を前記第1伸縮部から排気して換気することを可能とした。
付記12の衣服は、付記1から11のいずれか一項に記載の衣服において、前記下衣の上端部に設けられた締付部であって、当該衣服を前記着用者に対して締め付けるための締付部を備え、前記第1伸縮部を、前記後身頃の上端部の近傍部分に設けた。
(付記の効果)
付記1に記載の衣服によれば、後身頃の上端部又はその近傍部分に設けられた第1伸縮部を備え、第1伸縮部の上下方向の伸縮量を、後身頃の上下方向の伸縮量よりも大きくしたので、着用状態における着用者(特に、医療業務に従事する着用者)の動きに応じて第1伸縮部を伸縮させることができる。よって、第1伸縮部を設けない場合に比べて、上記着用状態における着用者の動きやすさの向上を図ることができる。
付記1に記載の衣服によれば、後身頃の上端部又はその近傍部分に設けられた第1伸縮部を備え、第1伸縮部の上下方向の伸縮量を、後身頃の上下方向の伸縮量よりも大きくしたので、着用状態における着用者(特に、医療業務に従事する着用者)の動きに応じて第1伸縮部を伸縮させることができる。よって、第1伸縮部を設けない場合に比べて、上記着用状態における着用者の動きやすさの向上を図ることができる。
付記2に記載の衣服によれば、後身頃の部分のうち第1伸縮部の幅方向の端部に設けられた第2伸縮部を備え、第1伸縮部の上下方向の伸縮量を、第2伸縮部の上下方向の伸縮量よりも大きくしたので、第1伸縮部の上下方向の伸縮量と第2伸縮部の上下方向の伸縮量とを同一にする場合に比べて、第2伸縮部が過大に変形することを抑制できることから、衣服の着用性及び意匠性を維持できる。
付記3に記載の衣服によれば、第1伸縮部の幅が後身頃の幅よりも短くなるように、第1伸縮部を形成し、第2伸縮部の幅が第1伸縮部の幅よりも短くなるように、第2伸縮部を形成したので、第2伸縮部の幅と第1伸縮部の幅とが同一である場合に比べて、第2伸縮部が過大に変形することを抑制でき、且つ第2伸縮部を着用者に対してフィットさせやすくなるため、衣服の着用性及び意匠性を維持しやすくなる。
付記4に記載の衣服によれば、第2伸縮部の上下方向の伸縮量を、後身頃の上下方向の伸縮量よりも大きくしたので、第2伸縮部の伸縮性を高めながら上記着用状態における着用者の動きやすさの向上を図ることができる。
付記5に記載の衣服によれば、後身頃における地の目の方向が上下方向に略沿うように、後身頃を形成し、第2伸縮部における地の目の方向が下方に向かうにつれて幅方向の外側又は内側に向かうように、第2伸縮部を形成したので、第2伸縮部における地の目の方向が上下方向に沿う場合に比べて、第2伸縮部の上下方向の伸縮量を高めることができ、第2伸縮部の伸縮性を高めながら第2伸縮部のコンパクト化を図ることが可能となる。
付記6に記載の衣服によれば、第1伸縮部と第2伸縮部とを、それぞれ別体に形成し、第1伸縮部と第2伸縮部との境界部に、第1継ぎ目部を設け、第1継ぎ目部が下方に向かうにつれて幅方向の外側に向かうように、第1継ぎ目部を形成したので、第1伸縮部の伸長に伴って第2伸縮部が伸長することを抑制でき、第2伸縮部が過大に伸長することを回避できる。また、第1継ぎ目部が下方に向かうにつれて幅方向の内側に向かう場合に比べて、上記着用状態における着用者の動きに応じて第1伸縮部を効果的に伸縮させることができる。さらに、第1伸縮部又は第2伸縮部の裁断の効率が低下することを抑制しながら、所望の伸縮量を得るために必要な第1伸縮部のサイズを確保しやすくなる。
付記7に記載の衣服によれば、第2伸縮部と後身頃とを、それぞれ別体に形成し、第2伸縮部と後身頃との境界部に、第2継ぎ目部を設けたので、後身頃の伸縮に伴って第2伸縮部が伸縮することを抑制でき、第2伸縮部が過大に伸長することを回避できる。さらに、第2伸縮部の縫製が比較的容易にできると共に、第2伸縮部の強度(上下方向の強度)を確保しやすくなる。
付記8に記載の衣服によれば、前身頃と、後身頃における第1伸縮部及び第2伸縮部以外の部分とを、第3伸縮部として形成し、第3伸縮部の上下方向の伸縮量を、第2伸縮部の上下方向の伸縮量よりも小さくしたので、第1伸縮部、第2伸縮部、及び第3伸縮部によって衣服全体のストレッチ性を高めることができると共に、着用者の動きにフィットさせやすくなる。特に、第1伸縮部がある腰部分で最も伸び、第2伸縮部から第3伸縮部に至るに伴って徐々に伸縮量が低減することで、衣服の腰部分から臀部に至るに伴って伸縮量が徐々に変化する立体的な伸縮特性が得られるため、着用者の動きに効果的にフィットさせることができる。
付記9に記載の衣服によれば、第1伸縮部の幅方向の端部と後身頃の部分のうち着用者の臀の頂部と対応する部分とが略同一直線上又は当該同一直線よりも幅方向の外側に位置するように、第1伸縮部を配置したので、第1伸縮部の幅方向の端部と上記着用者の臀の頂部と対応する部分とが上記同一直線よりも幅方向の内側に位置する場合に比べて、着用者の臀の頂部によって後身頃の上側部分が下方に引張られた際に、第1伸縮部を効果的に伸長させることができ、上記着用状態における着用者の動きやすさの向上を一層図りやすくなる。
付記10に記載の衣服によれば、第1伸縮部を、幅方向に略沿うように略長方形状に形成し、又は略逆五角形状に形成したので、第1伸縮部を比較的形成しやすいことから、衣服の製造性を高めることができる。
付記11に記載の衣服によれば、第1伸縮部が、通気性を有し、後身頃の空気を第1伸縮部から排気して換気することを可能としたので、第1伸縮部のみを介して衣服の内部と外部の相互間で換気を行ったり、衣服の下方から吸気した空気を第1伸縮部から排気して換気を行うことができ(いわゆる煙突効果を利用した通気を行うことができ)、着用者の少なくとも腰の背面側部分を冷却することが可能となる。
付記12に記載の衣服によれば、下衣の上端部に設けられた締付部であって、当該衣服を着用者に対して締め付けるための締付部を備え、第1伸縮部を、後身頃の上端部の近傍部分に設けたので、第1伸縮部の伸長に伴って後身頃の上端部が下方に引っ張られても、締付部によって後身頃の上端部がずり落ちることを抑制しながら、上記着用状態における着用者の動きやすさを維持できる。また、例えば、上記着用状態における着用者の姿勢が前屈み状態になる姿勢である場合に、後身頃の上端部及びその近傍部分と着用者との間に隙間が生じることを抑制でき、当該隙間を介して着用者の下着又は肌が外部に露出することを回避できる。
1 衣服
10 衣服本体
10a 前身頃
10b 後身頃
11 股上部分
11a 収容部分
12 股下部分
12a 右側股下部分
12b 左側股下部分
12c 内側股下部分
12d 外側股下部分
13 股底部分
14 腰口部
15 裾口部
16 第1股上側切欠部
17 第2股上側切欠部
18 股下側切欠部
30 第2股上側開閉部
31 取付部
40 第1締付部
50 マチ部
61 右側ポケット部
62 左側ポケット部
70 第1伸縮部
71 外側伸縮部
72 第1伸縮部側継ぎ目部
81 右側第2伸縮部
82 左側第2伸縮部
83 第2伸縮部側継ぎ目部
90 第3伸縮部
10 衣服本体
10a 前身頃
10b 後身頃
11 股上部分
11a 収容部分
12 股下部分
12a 右側股下部分
12b 左側股下部分
12c 内側股下部分
12d 外側股下部分
13 股底部分
14 腰口部
15 裾口部
16 第1股上側切欠部
17 第2股上側切欠部
18 股下側切欠部
30 第2股上側開閉部
31 取付部
40 第1締付部
50 マチ部
61 右側ポケット部
62 左側ポケット部
70 第1伸縮部
71 外側伸縮部
72 第1伸縮部側継ぎ目部
81 右側第2伸縮部
82 左側第2伸縮部
83 第2伸縮部側継ぎ目部
90 第3伸縮部
Claims (3)
- 着用者が着用する衣服であり、前身頃と後身頃とを有する下衣を少なくとも備えた衣服であって、
前記後身頃の上端部の近傍部分に設けられた第1伸縮部と、
前記下衣の上端部全体にわたって設けられた締付部であって、当該衣服を前記着用者に対して締め付けるための締付部と、を備え、
前記第1伸縮部の上下方向の伸縮量を、前記後身頃の上下方向の伸縮量よりも大きくし、
前記第1伸縮部を、前記締付部に隣接して設けた、
衣服。 - 前記後身頃の部分のうち前記第1伸縮部の幅方向の端部の両側に設けられた第2伸縮部を備え、
前記第2伸縮部を、前記締付部に隣接して設けた、
請求項1に記載の衣服。 - 前記締付部は、
紐部材で構成された第1締付部であって、当該第1締付部の一部が外部に露出するように前記下衣の上端部内に収容されている第1締付部と、
ゴム部材で構成された第2締付部であって、当該第2締付部全体が外部に露出しないように前記下衣の上端部内に収容されている第2締付部と、を備える、
請求項1又は2に記載の衣服。
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