JP3176715U - 被服 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒップアップ効果に優れつつ、着用時において引きつり皺が生じずにヒップラインをより綺麗に見せることができる新しい被服を提供する。
【解決手段】被服の一例としてのスラックス1は、ヒップアップ機能を有する裏地が身頃の内側に設けられたものであって、裏地は、前身頃の左右ウエスト部21a,21a'及び左右脇線部21b,21b'に縫着され、且つ、内股部23を介して後身頃のウエスト部及び左右脇線部に縫着された伸縮性を有する第1のパワーネットを備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は、被服、特に、ヒップアップ機能を有する裏地を身頃の内側に付設したヒップアップ用スラックス(パンツ、ズボン)に関する。
従来、スラックス等の被服において、ヒップラインを綺麗に見せるために、ヒップアップ機能を有する裏地(インナー)を身頃の内側に付設したヒップアップ用スラックスが知られている。より具体的には、かかるヒップアップ用スラックスとして、ヒップを持ち上げるために、伸縮性織編布地からなるインナーを、後身頃の左右の脇線部やウエスト部、且つ、内股部に縫着して張設させるようにしたものが挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−268606号公報
しかし、上記従来のヒップアップ用スラックスにおいては、上述の如く、張力の強い伸縮性織編布地からなるインナーを、後身頃の左右の脇線部やウエスト部、且つ、内股部に縫着して張設(いわゆる引っ張り付け)させることから、スラックスの素材によっては(例えば、柔らかいコシのない素材(生地)を使用した場合など)、着用時に、インナーの縫着端である脇線部やその周囲(脇見部)等において引きつり皺が生じてしまい、場合によっては、着用感(履き心地、着心地)や外観の美しさ(美観)が損なわれてしまうといった問題があった。また、インナーが脇線部及び内股部に止着されるため、かかるインナーを適用できるスラックスのデザインの自由度、特に、シルエットのバリエーションが制限されてしまう傾向にあった。
また、このような引きつり皺の問題を解消すべく、張力の弱い伸縮性織編布地をインナーとして用いることも考えられるが、そうすると、ヒップアップの効果が逆に小さくなってしまい、ヒップアップ用スラックス本来の機能を十分に達成できないといった不都合が生じ得る。
そこで、本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、着用時に引きつり皺が生じることを防止でき、これにより、優れた着用感や美観を維持しつつ、同時に十分なヒップアップ効果をも得ることができ、さらに、デザインの自由度を増大させることが可能な新しい被服を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案による被服は、ヒップアップ機能を有する裏地が身頃の内側に設けられたものであって、裏地が、ヒップ(臀部)を覆うように、前身頃及び後身頃間に内股部を介して跨設されており、前身頃の左右ウエスト部、後身頃のウエスト部、及び、前身頃と後身頃の境界に位置する左右脇線部に縫着されており、且つ、伸縮性を有する第1のパワーネットを備えることを特徴とする。なお、裏地が「前身頃及び後身頃間に内股部を介して跨設され」とは、その裏地が、内股部において身頃に縫着又は止着されていない状態(非縫着)で、前身頃及び後身頃の一方から他方に延設されていることを示す。
かかる被服によれば、伸縮性を有する裏地(インナー)が、ヒップを覆い、且つ、内股部を介して前身頃及び後身頃に亘って跨設され、前身頃の左右ウエスト部(中央部又は腹下部は除く)及び後身頃のウエスト部に縫着されていることにより、着用時に、ヒップ全体が適度な張力で、股下から前身頃及び後身頃の略鉛直上方(腹部中央及び背部中央)に持ち上げられる(吊り上げられる)ので、ヒップの一部が外方にはみ出さず、ヒップラインを綺麗に見せることができる。
また、裏地が、内股部において身頃(例えばスラックス本体)と縫着されていないので、裏地の伸縮が不都合に規制されず、着用時に、裏地が浮くように着用者のヒップを持ち上げることができ、従来のような皺(着用時の引きつり皺)等の発生を格段に抑制することができる。さらに、裏地の張力が、股下から前身頃及び後身頃のウエスト部に向かって略鉛直上方(腹部中央及び背部中央)に伝達されるので、下腹部を適度に且つ有効に引き締めることもでき、その結果、ヒップアップ効果に加えて、姿勢矯正等の効果が奏され、ボディメイクを図ることもできる。
また、本考案による被服は、好適には、裏地が、後身頃の中心線からヒップラインに沿って帯状に延在して左右脇線部に縫着され、第1のパワーネットと重ね合わせて一体化されており、且つ、伸縮性を有する第2のパワーネットを更に備えるものである。
このように構成すれば、裏地が、第1のパワーネットに加え、特に、ヒップアップに有用な位置である後身頃の中心線からヒップラインに沿って帯状に延設された第2のパワーネットを備えることにより、ヒップ全体を、より効果的に且つより確実に支えることができるとともに、ヒップの負荷(重力付加)がかかる部位を素材的に補強することができる。この場合、第1のパワーネットの伸縮強度よりも第2のパワーネットの伸縮強度の方が大きいとより有用(有効)である。なお、伸縮強度とは、パワーネットを引っ張ったときに該引っ張る力(伸びる方向へ働く力)に抗する力の度合いをいう。したがって、上述の好ましい一態様の如く、第1のパワーネットの伸縮強度よりも第2のパワーネットの伸縮強度の方が大きい(強い)場合には、第1のパワーネット及び第2のパワーネットをそれぞれ同じ力で引っ張ったとすると、第2のパワーネットの方が抵抗力が大きくて伸びにくいことになる。
さらに、第1パワーネットが、前身頃から内股部にかけて設けられる前部(前裏地)と、後身頃から内股部にかけて設けられる後部(後裏地)とが内股部の位置で縫着されて構成され、前部と後部との縫着部位(内股部に相当する位置)に取り付けられた補強布を有していても好適である。すなわち、内股部は、ヒップ等を股下から上方に向かって持ち上げるために特に負荷がかかる部位であるので、該箇所に補強布が取り付けられていれば、第1のパワーネットの前部と後部との縫着部位の強度及び耐久性を向上させることができる。
またさらに、第1のパワーネットが、前身頃のウエスト部の中央部(中央近傍)から前身頃の内股部(内股近傍)までV字状又は略V字状に開口しており、該開口の形状に沿う端縁部にステッチを有していても好適である。こうすれば、着用時に、ヒップ全体を、前身頃及び後身頃のウエスト部へ向かって上方に引っ張る力がより確実に生起され易くなるとともに、このとき、上記開口を画定する端縁部には張力がかかり易いところ、その端縁部にステッチを有することにより、その部位の補強及び耐久性の向上を図ることができる。
本考案の被服によれば、ヒップアップ機能を有する裏地が、ヒップを覆うように前身頃及び後身頃間に内股部を介して跨設され、前身頃の左右ウエスト部、後身頃のウエスト部、及び、左右脇線部に縫着されていることにより、着用時に引きつり皺を生じることなく、ヒップ全体を保持して股下から上方に持ち上げる(吊り上げる)ことができるので、従来に比して、ヒップラインをより一層綺麗に見せることができ、ヒップアップ機能を有する被服の着用感、美観、デザイン性、及び、シルエットのバリエーションといった汎用性を向上させることが可能となる。
なお、従来のヒップアップ機能を有した被服は、インナーを後身頃の脇線部やウエスト部に縫着し、さらに、内股部にも縫着したものであったのに対し、本考案者が、裏地(インナー)を、内股部を介して前身頃及び後身頃のそれぞれに縫着しつつ、内股部においては身頃と縫着しない構成としたことは、従来のヒップアップ用スラックスの構成や縫製技術から想定されるものでは到底なく、従来の技術常識から脱却した全く新しい発想の下で創作されたものと言える。
本考案の好適な一実施形態のヒップアップ用スラックスを裏返した状態の正面図である。 本考案の好適な一実施形態のヒップアップ用スラックスを裏返した状態の背面図である。 本考案の好適な一実施形態のヒップアップ用スラックスを裏返した状態の左側面図である。 本考案の好適な一実施形態のヒップアップ用スラックスを裏返した状態を型紙で見た場合の右背面図である。 本考案の好適な一実施形態のヒップアップ用スラックスを裏返した状態を型紙で見た場合の左正面図である。 本考案の好適な一実施形態のヒップアップ用スラックスの裏地の概略展開図である。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、図面中、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は、図示の比率に限定されるものではない。また、以下の実施の形態は、本考案を説明するための例示であり、本考案をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。さらに、本考案は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。
本実施形態では、ヒップアップ機能を有する被服として、ヒップアップ用スラックスを例にとって説明する。
図1は、本考案の好適な一実施形態のヒップアップ用スラックスを裏返した状態の正面図を示し、図2はその背面図を示し、図3はその左側面図を示す。
本実施形態のヒップアップ用スラックス(以下、単に「スラックス」と称する)1は、身頃2と裏地3とから構成される。
身頃2は、スラックス本体(表地)であり、図1及び図2に示すように、主として、前身頃21(左前身頃21A、及び右前身頃21B)と、後身頃22(左後身頃22A、及び右後身頃22B)とから構成される。なお、本実施形態におけるスラックス1の身頃2自体の形状や素材は、特に制限されず、例えば、従来のスラックス本体と同様にすることができる。
裏地3は、身頃2の内側に付設され、ヒップアップ機能を有するものである。裏地3は、前身頃21の左右ウエスト部21a,21a'及び左右脇線部21b,21b'に縫着され、且つ、内股部23を介して後身頃22のウエスト部22a,22a'及び左右脇線部22b,22b'に縫着された伸縮性を有する第1のパワーネット4と、後身頃22の中心線からヒップラインに沿って帯状に延在して左右脇線部22b,22b'に縫着され、且つ、第1のパワーネット4と重ね合わせて一体化された伸縮性を有する第2のパワーネット5とから構成される。
第1のパワーネット4は、図1及び図2に示す如く、左前身頃21Aの左ウエスト部21a及び左脇線部21bに縫着される左前部(左前裏地)41Aと、右前身頃21Bの右ウエスト部21a'及び右脇線部21b'に縫着される右前部(右前裏地)41Bと、左後身頃22Aの左ウエスト部22a及び左脇線部22bに縫着される左後部(左後裏地)42Aと、右後身頃22Bの右ウエスト部22a'及び右脇線部22b'に縫着される右後部(右後裏地)42Bとから構成される。なお、第1のパワーネット4が身頃2と縫着される部位の詳細については後述する。
また、第1のパワーネット4は、前部(前裏地)と後部(後裏地)との縫着部位(内股部23に相当する位置)に縫着等によって取り付けられた補強布6を有していてもよい(後述する図6参照)。内股部23は、第1のパワーネット4において、ヒップ等を股下より持ち上げるために特に負荷のかかる部位であるので、該部位に補強布6を取り付けることにより、第1のパワーネット4の前部と後部との縫着部位の強度を簡便に向上させることができる。
さらに、第1のパワーネット4は、左右ウエスト部21a,21a'の前身頃21の中心線側の端部から内股部付近までV字状又は略V字状に開口しており、該開口の形状に沿う端縁部にステッチ7を有していてもよい。スラックス1の着用時において、第1のパワーネット4には、前身頃及び後身頃のウエスト部側へ向かって上方に引っ張る力が働くため、上記開口を画定する端縁部には、第1のパワーネット4の他の部位に比してより大きな張力が印加され易く、素材や構造によっては、当該端縁部において破断するおそれが全くないわけではないところ、この端縁部にステッチ7を設けることによる、そのような破断のおそれを解消又は抑止し易くなる利点がある。
なお、本実施形態の第1のパワーネット4において、第1のパワーネット4の素材や縫着方法等に応じて、当て布6やステッチ7を適宜省略することも、もちろん可能である。
一方、第2のパワーネット5は、図2に示す如く、左後身頃22Aの左脇線部22bに縫着され、且つ、右後身頃22Bの及び右脇線部22b'に縫着される。また、第2のパワーネット5は、例えば、その周端及び後身頃の中心線において第1のパワーネット4に縫着される(ただし、縫着位置はこれに限定されない。)。
ここで、第1のパワーネット4及び第2のパワーネット5の素材としては、特に制限されず、例えば、伸縮性を有し、着用時に伸びた後のキックバック性に優れた素材を用いることが望ましく、かかる素材としては、例えば、ストレッチ性を有する目が細かいメッシュ状、ネット状等の編物や、ナイロン等にポリウレタン弾性繊維を交編しているもの等が挙げられる。
また、第1のパワーネット4の伸縮強度よりも第2のパワーネット5の伸縮強度の方が大きくなるように、それらの素材や構成(構造)等を適宜選択することにより、ヒップ全体をムラなくより効果的に持ち上げることができ、ヒップラインを更に美しく見せることができるので好適である。ただし、第1のパワーネット4の伸縮強度及び第2のパワーネット5の伸縮強度の大小関係はこれに限定されず、例えば、第1のパワーネット4と第2のパワーネット5とを重ね合わせて一体化とすることにより、その重ね合わせ部分の伸縮強度を向上させることができるので、この場合、第1のパワーネット4の伸縮強度と第2のパワーネット5の伸縮強度とが同等であっても好ましく、或いは、第1のパワーネット4の伸縮強度よりも第2のパワーネット5の伸縮強度の方が小さくても構わない。
次に、図4及び図5を参照して、身頃2と裏地3(第1パワーネット4)との寸法(サイズ)の差分について説明する。なお、ここでは、左後身頃22Aと左後部42A、及び右前身頃21Bと右前部41Bを例にとって説明するが、これらと左右対称である右後身頃22Bと右後部42B、及び左前身頃21Aと左前部41Aについても同様とすることができる。
図4は、スラックス1を裏返した状態を型紙で見た場合の右背面の平面図あって、左後身頃22Aに左後部(左後裏地)42Aを置いた状態を示す図である。
図4に示すとおり、左後身頃22Aのウエストのサイズ(距離:以下同様)X−Aは、左後部42AのウエストのサイズX−A'よりも長く(例えば、1〜5cm程長く)する。また、左後身頃22Aの後ぐりのサイズX−Bは、左後部42Aの後ぐりのサイズX−B'よりも長く(例えば、1〜5cm程長く)する。
さらに、左後身頃22Aの巾(ワタリ幅)のサイズC−Dは、左後部42Aの巾のサイズC'−D'よりも長く(例えば、1〜5cm程長く)する。またさらに、左後身頃22Aの外脇線(脇線)のサイズA−Dは、左後部42Aの外脇線のサイズA'−D'と同等とする。
なお、上記の各サイズの差分は、ユーザの体格や性別等に応じて、適宜調整することができる。
図5は、スラックス1を裏返した状態を型紙で見た場合の左正面の平面図あって、右前身頃21Bに右前部(右前裏地)41Bを置いた状態を示す図である。
図5に示すとおり、右前身頃21Bのウエストのサイズ(距離)Y−aは、右前部41BのウエストのサイズY'−a'よりも長く(例えば、5〜8cm程長く)する。また、右前身頃21Bの前ぐりのサイズY−bは、右前部41Bの前ぐりのサイズY''−a'よりも長く(例えば、15〜25cm程長く)する。さらに、右前身頃21Bの外脇線(脇線)のサイズa−dは、右前部41Bの外脇線の長さa'−d'と同等とする。
なお、上記の各サイズの差分も、ユーザの体格や性別等に応じて、適宜調整することができる。
次に、図6を参照して、第1のパワーネット4を構成する各部(41A,41B,42A,42B)同士の縫着箇所、及び、これら各部と身頃2との縫着箇所の一例について説明する。図6は、スラックス1の裏地3の概略展開図(展開して平面に置いた状態を示す図)である。
第1のパワーネット4を構成する各部同士の縫着については、例えば、以下のとおりである。すなわち、まず、左前部41Aと右前部41Bは、前身頃21の前中心で内股側に相当する位置であって、所定の位置(Y''b')で縫着する。また、左後部42A及び右後部42Bは、後身頃22の後中心に相当する位置であって、所定の位置(B'X)で縫着する。さらに、左前部41A及び右前部41Bの位置(cl'cr')、並びに、左後部42A及び右後部42Bの位置(Cl'Cr')で縫着する。この左前部41A及び右前部41B、並びに、左後部42A及び右後部42Bの縫着位置(cl'cr')を例えば1cm程度覆うように、上述した補強布6を更に縫着することができる。
第1のパワーネット4を構成する各部と身頃との縫着については、例えば、以下のとおりである。すなわち、まず、左後身頃22Aの端部Alに左後部42Aの端部Al'を合わせ、且つ、左後身頃22Aの端部Dlに左後部42Aの端部Dl'を合わせた後、後身頃22のウエスト周辺部と外脇の縫い目に縫いつけて止着する。同様に、右後身頃22Bと右後部42Bとを止着する。また、左前身頃21Aの端部alに左前部41Aの端部al'を合わせ、且つ、左前身頃21Aの端部dlに左前部41Aの端部dl'を合わせ、前身頃21のウエスト周辺部と外脇の縫い目に縫いつけて止着する。同様に、右後身頃22Bと右後部42Bとを止着する。
このようにして、身頃2と第1のパワーネット4を構成する各部(41A,41B,42A,42B)を縫着することにより、着用時に、図1及び図2において矢印で示す方向に引っ張る力が生じ、たるんで外方に逃げようとするヒップの贅肉を確実に且つ効果的に持ち上げることができ、ヒップラインを綺麗に見せることができる。また、裏地3が内股部において身頃2と縫着されていないので、スラックス1の着用時にインナーが浮くように着用者のヒップ全体を持ち上げることができ、従来生じ得た皺(着用時の引きつり皺)等の発生を抑制することができる。さらに、裏地3の張力が、股下から前身頃21及び後身頃22のウエスト部に向かって略鉛直上方(腹部中央及び背部中央)に伝達されるので、着用者の下腹部を適度に抑えて引き締めることもでき、これにより、ヒップアップ効果に加えて、姿勢矯正等の効果が得られ、ボディメイクを図ることもできる。
<変形例>
なお、上述したとおり、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない限度において様々な変形が可能である。例えば、上述したスラックス1においては、ヒップアップ機能を有する裏地3として、第1のパワーネット4及び第2のパワーネット5を備える構成としたが、第2のパワーネット5を省略した裏地3を用いてもよい。また、第1のパワーネット4の開口にステッチ7を設けなくてもよく、さらに、前身頃21において、第1のパワーネット4に開口を設けなくても構わず、この場合、裏地3は、前身頃21の左右ウエスト部(中央部を除く)において前身頃21に縫着されていることが望ましい。
本考案は、ヒップアップ機能を要する被服(外衣)に適用可能であり、例えば、カジュアルパンツ、ジーンズ等の各種スラックスに適用することができ、さらには、スカート等に用いることも可能である。
1…ヒップアップ用スラックス(被服)、2…身頃(スラックス本体)、21…前身頃、21A…左前身頃、21B…右前身頃、21a…左ウエスト部、21a'…右ウエスト部、21b…左脇線部、21b'…右脇線部、22…後身頃、22A…左後身頃、22B…右後身頃、22a…左ウエスト部、22a…右ウエスト部、22b…左脇線部、22b'…右脇線部、23…内股部、3…裏地、4…第1のパワーネット、41A…左前部(左前裏地)、41B…右前部(右前裏地)、42A…左後部(左後裏地)、42B…右後部(右後裏地)、5…第2のパワーネット、6…当て布、7…ステッチ。

Claims (5)

  1. ヒップアップ機能を有する裏地が身頃の内側に設けられた被服であって、
    前記裏地は、ヒップを覆うように、前身頃及び後身頃間に内股部を介して跨設されており、前身頃の左右ウエスト部、後身頃のウエスト部、及び、前記前身頃と前記後身頃の境界に位置する左右脇線部に縫着されており、且つ、伸縮性を有する第1のパワーネットを備える、
    被服。
  2. 前記裏地は、前記後身頃の中心線からヒップラインに沿って帯状に延在して左右脇線部に縫着された第2のパワーネットを備え、
    前記第2のパワーネットは、前記第1のパワーネットと重ね合わせて一体化されており、且つ、伸縮性を有する、
    請求項1に記載の被服。
  3. 前記第1のパワーネットの伸縮強度よりも前記第2のパワーネットの伸縮強度の方が大きい、
    請求項2に記載の被服。
  4. 前記第1のパワーネットは、前記前身頃から前記内股部にかけて設けられる前部と、前記後身頃から前記内股部にかけて設けられる後部とを有し、
    前記前部と前記後部とは互いに前記内股部の位置で縫着されており、該縫着位置には補強布が取り付けられている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の被服。
  5. 前記第1のパワーネットは、前記前身頃のウエスト部の中央部から内股までV字状又は略V字状に開口しており、該開口の形状に沿う端縁部にステッチを有する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の被服。
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