JP2024035489A - 配線基板及びその製造方法 - Google Patents

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克幸 佐野
Katsuyuki Sano
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Abstract

【課題】信頼性の高い配線基板及びその製造方法の提供。【解決手段】樹脂絶縁層11と、樹脂絶縁層上に形成され導体パッド12aを含む導体層12と、導体パッド12aの上面を底部に露出する開口10aを有する被覆絶縁層10と、開口10aを充填する金属ポスト100を構成するポスト本体102と、ポスト本体102の上面に形成される拡散防止層103と、拡散防止層の上面に形成される表面保護層104と、を備えている。拡散防止層103は、ポスト本体102の上面の全面とポスト本体102の上面側の少なくとも一部の側面の全周に形成されており、表面保護層104は、ポスト本体102の上面上の拡散防止層103上のみに形成され、かつ、中心部が凸型形状に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は配線基板及びその製造方法に関する。
特許文献1には、メタルポストを備える基板が開示されている。特許文献1に開示される基板は、ベース基板上に形成された接続パッドを被覆するソルダーレジスト層を有している。ソルダーレジスト層は接続パッドを露出させる開放部を備えており、開放部内には、接続パッド上に形成されソルダーレジスト層上部に突出するメタルポストが形成されている。そして、メタルポストの上面及び側面を含む全面にソルダバンプが形成されている。
特開2010-129996号公報
特許文献1に開示されている基板の製造方法では、メタルポストの上面に形成された丸形ソルダバンプの2次リフロー工程によってメタルポストの側面にソルダが下がり、メタルポストの側面に酸化防止用ソルダバンプ膜が形成されている。このようにメタルポストの上面に設けられたソルダバンプのソルダがメタルポストの側面に下がると、メタルポストの上面に残存するソルダバンプの高さがばらつくと考えられる。ソルダバンプの高さがばらつくと、この上に搭載される電子デバイスとの接続の信頼性が低下すると考えられる。
本発明の配線基板は、樹脂絶縁層と、前記樹脂絶縁層上に形成され導体パッドを含む導体層と、前記導体層を被覆し前記導体パッドの上面を底部に露出する開口を有する被覆絶縁層と、前記開口を充填し前記被覆絶縁層から突出する金属ポストを構成するポスト本体と、前記ポスト本体の上面に形成される拡散防止層と、前記拡散防止層の上面に形成される表面保護層と、を備えている。そして、前記拡散防止層は、前記ポスト本体の上面の全面と前記ポスト本体の上面側の少なくとも一部の側面の全周に形成されており、前記表面保護層は、前記ポスト本体の上面上の前記拡散防止層上のみに形成され、かつ、中心部が凸型形状に形成されている。
本発明の配線基板の製造方法は、樹脂絶縁層上に導体パッドを含む導体層を形成することと、前記導体層上に前記導体パッドの上面を露出させる第1開口を備える被覆絶縁層を形成することと、前記第1開口内に露出する前記導体パッド上に金属ポストを構成するポスト本体を形成することと、前記ポスト本体の上面に金属層を形成することと、を含んでいる。そして、前記ポスト本体を形成することは、前記被覆絶縁層上に、前記第1開口を露出させる第2開口を有するめっきレジスト層を形成することと、前記第2開口内に電解めっき膜を形成することと、前記電解めっき膜の側面をエッチングすることによって前記めっきレジスト層と前記電解めっき膜との境界部に間隙部を形成することと、を含み、前記金属層を形成することは、前記間隙部を前記金属層で充填することを含んでいる。
本発明の実施形態の配線基板によれば、金属ポストの少なくとも上面側の側面が拡散防止層で被覆されている。そのため、表面保護層の一部が金属ポストの側面に垂れ落ちることがないと考えられ、搭載部品との接続信頼性が向上すると考えられる。また、本発明の実施形態の配線基板の製造方法によれば、金属ポストを構成するポスト本体の側面のエッチングによって、そのポスト本体とめっきレジスト層との間に間隙部が形成されるので、搭載部品との接続信頼性の高い配線基板を容易に製造することができると考えられる。
本発明の一実施形態の配線基板の一例を示す断面図。 金属ポスト上の金属の流下の例を示す参考図。 本発明の一実施形態の配線基板の変形例を示す断面図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造方法の一例を示す図。
次に、図面を参照しながら本発明の一実施形態である配線基板について説明する。なお、以下、参照される図面においては、各構成要素の正確な比率を示すことは意図されておらず、本実施形態の特徴が理解され易いように描かれている。図1には、本実施形態の配線基板1の断面が部分的に示されている。配線基板1は、交互に積層される絶縁層及び導体層で形成されており、図1にはその一部の絶縁層10、11及び導体層12が示されている。図示される配線基板1の一方の面Fは、半導体素子などの外部の電子部品が搭載される部品搭載面であり得る。
図1に示される、配線基板1の一方の面Fは、被覆絶縁層10、及び、被覆絶縁層10に形成される開口(第1開口ともいう)10a内を充填するとともに被覆絶縁層10から配線基板1の外側へ突出する形状の金属ポスト100の表面から構成されている。
図1では、配線基板1が有し得る複数の絶縁層11及び導体層12のうち、一方の面F側におけるそれぞれ3層の絶縁層11及び導体層12が図示されている。実施形態の配線基板は、1又は2層以上の絶縁層11、及び、1又は2層以上の導体層12を有しており、一方の面Fに最も近い絶縁層11及び導体層12上に被覆絶縁層10が形成されている。配線基板1が有する絶縁層11及び導体層12の層数は特に限定されず、適宜増減され得る。なお、一方の面Fを有する被覆絶縁層10に最も近い絶縁層11は第1絶縁層11とも称され、一方の面Fを有する被覆絶縁層10に最も近い導体層12は第1導体層12とも称される。
なお、実施形態の配線基板の説明では、配線基板を構成する各構成要素の、配線基板の厚さ方向における一方の面F側が「上側」、「外側」又は単に「上」、「外」と称され、一方の面Fの反対側が「下側」、「内側」又は単に「下」、「内」と称される。従って、各構成要素における一方の面F側の面は「上面」とも称され、一方の面Fの反対側を向く面は「下面」とも称される。
導体層12は任意の導体パターンを有している。導体層12は、絶縁層11を貫通するように形成されているビア導体13を介して絶縁層11の反対側の導体層12と電気的に接続され得る。
図示される3層の導体層12のうち最も上側(一方の面Fに最も近く)に形成される第1導体層12は、導体パッド12aを含むパターンに形成されている。導体パッド12aは、その上に形成される金属ポスト100を介して、半導体素子などの外部の電子部品が有する接続用のパッドと電気的に接続され得る。すなわち、導体パッド12aは部品搭載パッドであり得る。
図示されるように、開口10a内に露出する導体パッド12aの上面に金属ポスト100が形成されている。金属ポスト100は、第1層(シード層ともいう)101及び第1層101上に形成される第2層(ポスト本体ともいう)102を有している。金属ポスト100を構成する第1層101は、開口10aの内面を被覆している。具体的には、第1層101は、被覆絶縁層10に形成されている開口10aの底部に露出する導体パッド12aの上面及び開口10aの内壁面(側壁面)を被覆している。図示の例では、第1層101は、さらに開口10aの周縁部分における被覆絶縁層10の上面をも被覆している。第2層102は第1層101の上面を被覆している。図示の例では、金属ポスト100は、第2層102の上側に、さらに、第2層102の上面全域及びポスト本体102の側面の少なくとも一部を覆う第3層(金属層又は拡散防止層ともいう)103、及び、ポスト本体102の上面上の第3層103の上面全域を覆う第4層(表面保護層ともいう)104を有している。第4層104は、ポスト本体102の上面上のみに形成されており、後述されるリフロー処理によって凸型形状に成形されている。
第1層(シード層)101は、ポスト本体102などを電解めっきにより形成するための給電層であり得、銅(Cu)、銅合金又はニッケルなどの任意の導電性金属を含む金属膜層であり得る。第1層101は無電解めっき膜層であり得る。なお、第1層101は、スパッタリングなどの方法で形成されてもよい。
第2層(ポスト本体)102は、金属ポスト100の本体部分であり、配線基板1のF面側に搭載される図示しない電子部品と配線基板1の導体層12とを電気的に接続する。第2層102は、電気伝導に優れた銅又は銅合金などの導電率の大きい任意の導電性金属を含むめっき膜層であり得る。第2層102は、配線基板の製造方法について後述されるように、第1層101を給電層として形成される電解めっき膜層であり得る。
第3層(拡散防止層)103は、金属ポスト100の最上面に形成される第4層の金属とポスト本体102の金属とが相互に反応しないようにバリアとなる金属層として形成されている。この第3層103は、この上に積層される第4層104との親和性が第4層104と第2層102との親和性よりも低い金属で形成されることが好ましい。この第3層103は、例えば、2μm以上、7μm以下の厚さに形成される。また、第3層103は、ポスト本体102の上面のみならず、ポスト本体102の側面で、上面側の少なくとも一部にも形成されている。
第4層(表面保護層)104は、金属ポスト100の上面の酸化や腐食を防止し、この上に搭載される電子部品などの接続パッドとの接続を容易、かつ、確実に行えるようにするための層である。そのため、錫やスズを含む合金などの比較的低融点の金属が用いられる。この第4層104は、例えば、5μm以上、45μm以下の厚さに形成される。
本実施形態の配線基板1では、第3層(拡散防止層)103がポスト本体の側壁にも形成されている。前述のように、表面保護層104には、錫又は錫を含む合金などが用いられ、ポスト本体102には、銅又は銅合金などが用いられる。この錫系の金属と銅系の金属は非常に親和性が高く、融合しやすいので、両者の間に第3層103としてニッケルなどからなる拡散防止層103が形成されている。従来の金属ポストでは、この第3層103がポスト本体の上面上のみに形成されていた。その結果、例えば図2に示されるように、第4層104の金属がリフロー工程によって溶融状態になると、第4層104の金属は、薄い第3層103の側面を乗り越えて、第4層104の金属に対する高い親和性を有するポスト本体102の側面に流れ落ちる場合がある。一旦、ポスト本体103の側面に第4層104の金属が流れ落ちるとその量が多くなる場合がある。なお、図2では、第1層は省略されて図示されていない。その結果、ポスト本体102の上面上に残る第4層104の金属の量が減り、その高さが低くなり、この上に搭載される電子部品の接続パッドDpとの接続が不十分な場合が起こり得る。
これに対して本実施形態では、前述したように、例えば第4層104の金属に対して、ポスト本体102が有する親和性よりも低い親和性を有する材料を用いて、第3層103がポスト本体102の上面側の側面にも形成されている。そのため、溶融状態になった第4層104の金属が第3層103の長い距離を乗り越えることはできず、第4層104の金属の流下が阻止されると考えられる。
なお、図1に示される例では、被覆絶縁層10上の第1層101上のポスト本体102の側面全体、すなわち被覆絶縁層10上の第1層101の上面とポスト本体102の上面との間の距離(第1層101の上面からのポスト本体102の上面の高さh)の全体に形成されている。しかし、ポスト本体102の側面においてある程度の第3層103の長さがあれば、第4層104の金属が流れ落ちることはないと考えられる。すなわち、ポスト本体102の側面の全体(高さhの全体)に第3層103が形成されていなくてもよい。例えば図3に示される、図1の変形例である配線基板1aのように、ポスト本体102の上面側の一部の全周に、その上面から例えば高さhの1/3以上、3/4以下程度の範囲で第3層103が形成されていれば、溶融状態の第4層104の金属によるポスト本体102の側面の流下を抑制し得ると考えられる。従って、第3層103は、ポスト本体102の側面全体(高さhの全体)に形成される必要はない。図3では、第3層103の形成される範囲が図1の例と異なるだけで、その他は図1の例と同じであるので、図1と同じ部分には同じ符号が付されてその説明は省略される。
この高さhは、例えば、3μm以上、20μm以下程度である。ポスト本体102の側面における第3層103の高さh方向の長さが高さhの1/3以上であれば、第4層104の金属が、ポスト本体102の側面上の第3層103を乗り越える心配はないと考えられる。また、このポスト本体102の側面の第3層103は、後述される製造方法で示されるように、間隙部102g(図4G参照)を充填することによって形成される。この間隙部102gは、ポスト本体102のめっきレジスト層101rとの境界部がエッチングされることによって形成される。しかしポスト本体102の下の第1層101もポスト本体102と同じ銅などによって形成されているので、間隙部102gを形成する際のエッチングを行いすぎると、第1層101までエッチングされる可能性がある。第1層(シード層)101がエッチングされると、第3層103及び第4層104の電解めっきに支障が生じる恐れがある。そのため、高さhの全体に第3層103を形成するよりも、ポスト本体102の上面から高さhの1/3以上、3/4以下の位置まで第3層103を形成することが好ましいと考えられる。
換言すると、ポスト本体102の側面に形成される第3層103は、ポスト本体102の上面から高さhの1/3以上、3/4以下の深さに形成されることが好ましい。なお、ポスト本体102の側面に形成される第3層103は、少なくともポスト本体102の上面側においては側面の全周に亘って形成されることが好ましい。
配線基板1を構成する絶縁層11は、エポキシ樹脂等の任意の絶縁性樹脂を用いて形成され得る。ポリイミド樹脂、BT樹脂(ビスマレイミド-トリアジン樹脂)、ポリフェニレンエーテル樹脂、フェノール樹脂等も用いられ得る。絶縁層11はシリカなどの無機フィラーを含んでいてもよい。図示される例の配線基板1においては、絶縁層11は芯材を含んでいないが、必要に応じてガラス繊維やアラミド繊維などの芯材を含んでもよい。芯材を含むことで配線基板1の強度が向上し得る。複数の絶縁層11は、それぞれ異なる材料で構成されてもよく、全てが同じ材料で形成されてもよい。
導体層12は、銅やニッケルなど、適切な導電性を有する任意の材料を用いて形成され得る。導体層12は、例えば、電解めっき膜(好ましくは電解銅めっき膜)、もしくは無電解めっき膜(好ましくは無電解銅めっき膜)、又はこれらの組み合わせによって形成され、好ましくは、図示のように、無電解めっき膜層121及び電解めっき膜層122の2層構造で形成されている。しかし、配線基板1を構成する各導体層12の構成は、図1に例示される多層構造に限定されない。例えば、金属箔、無電解めっき膜層、及び電解めっき膜層の3層構造で構成されてもよい。また、無電解めっき膜層、又は電解めっき膜層の単層の構造とされてもよい。なお、無電解めっき膜層に代えてスパッタリング膜や蒸着膜などが形成される場合もあり得る。
ビア導体13は、図1に示されるように、導体層12を構成している無電解めっき膜層121及び電解めっき膜層122と一体的に形成され得る。図示の例では、ビア導体13は絶縁層11に形成される導通用孔13a内を充填するいわゆるフィルドビアであり、導通用孔13a内の底面及び内壁面を被覆する無電解めっき膜層121と電解めっき膜層122とで構成されている。
被覆絶縁層10は任意の絶縁性の樹脂材料を用いて形成される。被覆絶縁層10は、例えば、感光性のポリイミド樹脂やエポキシ樹脂等を用いて形成され得る。被覆絶縁層10は、導体パッド12aの縁部と、導体パッド12a上に形成される金属ポスト100の側面と、導体パッド12aを含む導体層12のパターンの間から露出する絶縁層11の上面とを覆っている。被覆絶縁層10はソルダーレジスト層であり得る。
図示の例では、金属ポスト100によって充填される開口10aが被覆絶縁層10の上側から導体パッド12aに向かって縮径する形状に形成されているが、開口10aはこの形状に限定されない。被覆絶縁層10の厚さ方向において同径の略円柱状にも形成され得る。
本実施形態の配線基板によれば、拡散防止層103が金属ポスト100のポスト本体102の側面にも形成されている。拡散防止層103と、この上に形成される表面保護層104との親和性は、表面保護層104とポスト本体102に主に用いられる銅との親和性より低い。その結果、表面保護層104をリフロー処理によってバンプ状にする場合に、溶融した表面保護層104の金属がポスト本体102の側面に流れ落ちないで、ポスト本体102の上面上に留まってバンプ状の凸部を形成すると考えられる。そのため、表面保護層104の凸型形状はほぼ同じ高さで一定になり、この上に搭載される電子部品の接続パッドとの接続が確実になると考えられる。
以下に、図1に示される配線基板1が製造される場合を例に、実施形態の配線基板の製造方法が、図4A~図4Jを参照しながら説明される。図4A~図4Jにおいては、図1と同様に、配線基板の全体は図示されず、配線基板1における金属ポスト100が形成される側の部分的な断面のみが図示される。なお、以下、配線基板1を製造する方法の説明においては、上述の配線基板1の説明と同様に、配線基板1を構成する各要素において、配線基板1の一方の面F(図1参照)が形成される側を「上」、「上側」、「外側」、又は単に「外」と称する。
先ず、例えば、ビルドアップ方式による一般的な配線基板の製造方法により、最外の第1導体層12の積層までが完了した積層体が準備される。図4Aには、ビルドアップ方式により、絶縁層(第1絶縁層)11、及び、第1絶縁層11に接する、導体パッド12aが含まれる導体層(第1導体層)12までの積層が完了した、積層体1pが示されている。
次いで、図4Bに示されるように、導体パッド12a、及び、導体パッド12aを含む導体層12の導体パターンから露出する絶縁層11上に、被覆絶縁層10が形成される。被覆絶縁層10は、例えば、感光性のエポキシ樹脂又はポリイミド樹脂などを含む絶縁性の樹脂で形成される。例えば、スプレーコーティング、カーテンコーティング、又はフィルム貼り付けなどによって、感光性を有するエポキシ樹脂膜が形成されることで、例えばソルダーレジスト層である被覆絶縁層10が形成され得る。
被覆絶縁層10には、金属ポスト100(図1参照)が形成されるべき位置に対応して、導体パッド12aを露出させる第1開口10aが形成される。第1開口10aは、例えば、金属ポスト100が形成されるべき位置に対応する開口パターンを有するマスクを用いた露光及び現像によって形成され得る。
図4Cに示されるように、第1開口10aの内面(導体パッド12aの上面、及び、第1開口10aの内壁面)並びに、被覆絶縁層10の上面の全体に亘って、例えば、無電解めっきによって、例えば無電解銅めっき膜層である給電用のシード層(第1層)101が形成される。シード層である第1層101は、例えば銅を含むターゲットを用いたスパッタリングによって形成される場合がある。
図4Dに示されるように、第1層101上に電解めっき用のめっきレジスト層101rが形成される。具体的には、被覆絶縁層10の第1開口10aの内側の領域及び被覆絶縁層10の上面の上側を含む、第1層101上の全域を被覆するように、例えば、感光性のポリヒドロキシエーテル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、又はポリイミド樹脂などを含むめっきレジスト層101rが、例えば、スプレーコーティング又はフィルムの貼り付けなどによって全域に形成される。
図4Eに示されるように、めっきレジスト層101rに対する、例えば、適切な第1開口パターンを有するマスクを用いた露光及び現像によって、第2開口101roが形成される。第2開口101roは、配線基板1の一方の面を構成する金属ポスト100(図1参照)が有するべき配置パターンに応じた、開口パターンを有するマスクを用いて形成され得る。形成される第2開口101roは、その内側に、被覆絶縁層10に形成されている第1開口10aの全域を含むとともに、第1開口10aの周縁における、被覆絶縁層10の上面の部分も含むように形成され得る。
第2開口101roの形成においては、めっきレジスト層101rの現像工程におけるめっきレジスト層101rの残渣(スミア)が第2開口101ro内に残留し得る。そのような場合には、接合不良が生じる場合がある。そのため、第2開口101roの内面に対して、残渣を除去する処理(デスミア処理)が実施される場合がある。残渣を除去する処理は、例えば、酸素プラズマを用いるドライプロセス、又は、薬液を用いるウェットプロセスにより実施され得る。
図4Fに示されるように、第2開口101ro内にめっき膜(第2層;ポスト本体)102が形成される。第1層101を給電層として用いた電解めっきにより、第2開口101ro内に第2層102として電解めっき膜が形成され得る。被覆絶縁層10の第1開口10aの内部及び被覆絶縁層10上面の上側を含む、第2開口101roの内部におけるシード層上(第1層101上)に、例えば、電解銅めっき膜である第2層102が形成される。
その後、図4Gに示されるように、めっきレジスト層101rとの境界部であるポスト本体102(電解めっき膜)の側面をエッチングすることによって、ポスト本体102とめっきレジスト層101rとの間に間隙部102gが形成される。間隙部102gの幅wは、後工程で形成される金属層103(図4H参照)の厚さと同程度の幅、又はそれより小さい幅になるように形成される。すなわち、次の金属層103の形成時にこの間隙部102gも金属層103の材料によってほぼ充填される。ポスト本体102の側面に形成される金属層103の厚さがポスト本体102の上面の上に形成される金属層103の厚さより薄くても、ポスト本体102が切れ目なく金属層103で被覆されていれば良い。従って間隙部102gの幅が、ポスト本体102の上面の上に形成される金属層103の厚さより小さくてもよい。逆に、この幅wがポスト本体102の上面の上に形成される金属層103の厚さより大きすぎると、間隙部102gが金属層103によってめっきレジスト層101rの内壁まで充填されないことがある。その未充填部に後工程で表面保護層104(図4G参照)の金属が析出するので、過大な幅wは好ましくない。ポスト本体102の側面における上面側の少なくとも一部を全周に渡って覆う金属層103の形成が可能な幅wを有する間隙部102gが形成される。例えば、幅wは、1μm以上、5μm以下である。
エッチングにより形成される間隙部102gの深さが深くなりすぎると、その下層にある第1層(シード層)101までエッチングされる恐れがある。第1層101までエッチングされると、その後の電解めっきによる給電が行われなくなり得る。そのため、第1層101の表面又はその少し手前でエッチング作業は停止される。具体的には、前述のように、ポスト本体102の上面から、ポスト本体102の上面と被覆絶縁層10上の第1層101の上面との距離hの、1/3以上、3/4以下の深さの間隙部102gが形成されるように、ポスト本体102を構成する電解めっき膜の側面がエッチングされる。このエッチングによって、ポスト本体102が所定の高さを有し得る範囲で、その上面が側面と共にエッチングされてもよい。
図4Hに示されるように、ポスト本体102の上面に金属層103が形成される。図4Hの例では、さらに、金属層103上に表面保護層(第4層)104が形成される。金属層103は金属ポスト100(図1参照)の拡散防止層(第3層)103を構成する。金属層103及び表面保護層104は、第1層101を給電層として用いる電解めっきによって形成される。金属層103は、例えばニッケルを主成分とするニッケルめっき液を用いて、ポスト本体102を直接被覆するニッケルめっき層として形成され得る。そのためポスト本体102の側面とめっきレジスト層101rとの間の間隙部102g(図4G参照)にもニッケルメッキが施され、間隙部102gはほぼ金属層103で充填される。表面保護層104は、例えば錫を主成分とする錫めっき液を用いて、金属層103を被覆する錫めっき層として形成され得る。表面保護層104は、ポスト本体102の上面上の金属層103上に形成されるが、ポスト本体102の側面とめっきレジスト層101rとの間には隙間が無いので、ポスト本体102の上面上のみに形成される。なお、表面保護層104は、例えば錫、銀、及び銅を含むソルダーペーストの充填によって形成される場合がある。その後、めっきレジスト層101rが除去される。
図4Iに示されるように、被覆絶縁層10上の第1層101が露出する。図4Iの例では、その後、リフロー処理が施される。表面保護層104には、例えば、ポスト本体102よりも融点が低い金属が用いられているので、リフロー処理に因り溶融して半球形状に成形され得る。すなわち、表面保護層104の金属と金属層103の金属の親和性が低いため、溶融した表面保護層104の金属は金属層103上を自由に流動することができず、ポスト本体102の上面上のみで表面張力によって半球状に成形される。その結果、ポスト本体102の側面に表面保護層104の金属が流れ出すことはなく、電解めっきによって形成された正確な量の表面保護層104の量の全体によって半球状の凸型形状の表面保護層104が形成される。
被覆絶縁層10上の、露出する第1層101がエッチングにより除去され、図4Jに示されるように、被覆絶縁層10が露出するとともに金属ポスト100の形成が完了する。配線基板1の形成が完了する。
実施形態の配線基板の製造方法は、各図面を参照して説明された方法に限定されず、その条件や順序などは適宜変更され得る。実施形態の配線基板の製造方法は、少なくとも、ポスト本体102のめっきレジスト層101rとの境界部がエッチングで除去されて間隙部102gが形成されればよく、現に製造される配線基板の構造に応じて、一部の工程が省略されてもよく、別の工程が追加されてもよい。例えば、被覆絶縁層10の開口10aは、UVレーザーを使用して被覆絶縁層10を部分的に除去することで形成される場合もあり得る。
1、1a 配線基板
10 被覆絶縁層
10a 開口(第1開口)
11 絶縁層
12 導体層
12a 導体パッド
100 金属ポスト
101 第1層(シード層)
102 第2層(ポスト本体)
103 第3層(拡散防止層、金属層)
104 第4層(表面保護層)
101r めっきレジスト層
101ro 第2開口
102g 間隙部

Claims (15)

  1. 樹脂絶縁層と、
    前記樹脂絶縁層上に形成され導体パッドを含む導体層と、
    前記導体層を被覆し前記導体パッドの上面を底部に露出する開口を有する被覆絶縁層と、
    前記開口を充填し前記被覆絶縁層から突出する金属ポストを構成するポスト本体と、
    前記ポスト本体の上面に形成される拡散防止層と、
    前記拡散防止層の上面に形成される表面保護層と、
    を備える配線基板であって、
    前記拡散防止層は、前記ポスト本体の上面の全面と前記ポスト本体の上面側の少なくとも一部の側面の全周に形成されており、
    前記表面保護層は、前記ポスト本体の上面上の前記拡散防止層上のみに形成され、かつ、中心部が凸型形状に形成されている。
  2. 請求項1記載の配線基板であって、前記拡散防止層は、前記表面保護層の金属と前記ポスト本体の金属との親和性よりも前記表面保護層の金属との親和性が低い金属で構成されている。
  3. 請求項1記載の配線基板であって、前記ポスト本体が、前記被覆絶縁層の上面及び前記開口内に形成されたシード層の上面に形成されており、前記ポスト本体の上面から前記ポスト本体の側面に形成される前記拡散防止層の範囲が、前記被覆絶縁層の上面上の前記シード層の上面と前記ポスト本体の上面との距離の1/3以上、3/4以下である。
  4. 請求項1記載の配線基板であって、前記拡散防止層の厚さが、2μm以上、7μm以下である。
  5. 請求項1記載の配線基板であって、前記ポスト本体は、銅又は銅を含む合金からなっている。
  6. 請求項5記載の配線基板であって、前記拡散防止層は、ニッケル又はニッケルを含む合金からなっている。
  7. 請求項6記載の配線基板であって、前記表面保護層は、錫又は錫を含む合金からなっている。
  8. 樹脂絶縁層上に導体パッドを含む導体層を形成することと、
    前記導体層上に前記導体パッドの上面を露出させる第1開口を備える被覆絶縁層を形成することと、
    前記第1開口内に露出する前記導体パッド上に金属ポストを構成するポスト本体を形成することと、
    前記ポスト本体の上面に金属層を形成することと、
    を含む、配線基板の製造方法であって、
    前記ポスト本体を形成することは、
    前記被覆絶縁層上に、前記第1開口を露出させる第2開口を有するめっきレジスト層を形成することと、
    前記第2開口内に電解めっき膜を形成することと、
    前記電解めっき膜の側面をエッチングすることによって前記めっきレジスト層と前記電解めっき膜との境界部に間隙部を形成することと、を含み、
    前記金属層を形成することは、前記間隙部を前記金属層で充填することを含んでいる。
  9. 請求項8記載の配線基板の製造方法であって、さらに、前記ポスト本体の上面の上の前記金属層上に電解めっきにより表面保護層を形成することを含んでいる。
  10. 請求項9記載の配線基板の製造方法であって、前記表面保護属層が錫又は錫を含む合金である。
  11. 請求項9記載の配線基板の製造方法であって、さらに、前記表面保護層の形成後に、前記めっきレジスト層を除去することと、前記めっきレジスト層の除去後に、リフロー処理を施すことと、を含んでいる。
  12. 請求項8記載の配線基板の製造方法であって、前記間隙部は、前記ポスト本体の上面側の少なくとも一部において前記ポスト本体の全周に形成される。
  13. 請求項12記載の配線基板の製造方法であって、さらに、前記ポスト本体の形成前に、前記被覆絶縁層の上面及び前記第1開口内にシード層を形成することを含み、
    前記間隙部は、前記ポスト本体の上面から、前記被覆絶縁層の上面上の前記シード層の上面と前記ポスト本体の上面との距離の1/3以上、3/4以下の位置まで形成される。
  14. 請求項8記載の配線基板の製造方法であって、前記ポスト本体は、銅又は銅を含む合金からなっている。
  15. 請求項14記載の配線基板の製造方法であって、前記金属層は、ニッケル又はニッケルを含む合金からなっている。
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