JP2024034438A - ポンプ式吐出具及びポンプ式吐出具の製造方法 - Google Patents

ポンプ式吐出具及びポンプ式吐出具の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より容易に製造することが可能なポンプ式吐出具及びポンプ式吐出具の製造方法を提供することである。【解決手段】シリンダー11、ステム14、ピストン15、スプリング17、規制部材19及び逆止弁18を有するポンプモジュール10と、接続筒部32、ノズル33及び連結筒部34を備えた押下げヘッド31と、外嵌筒36、外装筒37及び被連結筒部38を備え、被連結筒部38が連結筒部34の内側に押し込まれて押下げヘッド31に取り付けられたリング体35と、位置決め部40と、を有し、外嵌筒36をシリンダー11の上端部に押し込んでポンプモジュール10に取り付けられるヘッドモジュール30と、装着筒部51と内向きフランジ52とを備え、ポンプモジュール10に取り付けられる装着キャップ50と、を有するポンプ式吐出具1及びポンプ式吐出具1の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、容器の口部に装着して使用されるポンプ式吐出具及びポンプ式吐出具の製造方法に関する。
消毒用アルコールやハンドソープ等を内容物として収容する吐出容器として、内容物の取り出しを容易に行い得るようにするために、当該容器の口部に、シリンダー、ステム、ピストン、ピストンガイド、スプリング、逆止弁などを有するポンプと、ステムに取り付けられた押下げヘッドと、流通時にステムが押し下げられた位置に押下げヘッドを保持するためのリング体と、ポンプを容器の口部に固定するための装着キャップとを備えたポンプ式吐出具を口部に装着して使用されるものが知られている。
従来、このような吐出容器に用いられるポンプ式吐出具として、共通で使用可能なポンプを、予め組み立てるとともにシリンダーの上端部の内側にステムの上方移動を規制する規制部材を設けることでモジュール化し、複数種類の容器に対応した押下げヘッドを、それぞれリング体を組み付けてモジュール化しておくとともに、複数種類の容器に対応した形状の複数種類の装着キャップを製造しておくことで、種々の容器ないし内容物に対応した複数種類のポンプ式吐出具を容易に製造することができるようにした構成のものが知られている(例えば特許文献1)。
特開2019-177939号公報
しかし、上記従来のポンプ式吐出具では、押下げヘッドに対してリング体を螺着して組み付ける必要があるなど、その製造を容易にするためのさらなる改良の余地があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、より容易に製造することが可能なポンプ式吐出具及びポンプ式吐出具の製造方法を提供することにある。
本発明のポンプ式吐出具は、容器の口部に装着して使用されるポンプ式吐出具であって、上端部の外周面に係止突起を備えるとともに前記係止突起の下方に環状の外向きフランジが一体に設けられた円筒状の外形を有するシリンダーと、前記シリンダーの上端から上方に向けて突出するとともに前記シリンダーの内部に向けて押し下げ可能な円筒状のステムと、前記シリンダーの内部に上下動自在に装着され、前記ステムが押し下げられると前記ステムとともに下方に移動して前記シリンダーの内部の内容物を前記ステムの上端から吐出させるピストンと、前記シリンダーの内部に配置され、前記ステム及び前記ピストンを上方に向けて付勢するスプリングと、前記シリンダーの上端部の内側に装着され、前記ステムの上方移動を規制する規制部材と、前記シリンダーの下端部の開口を開閉する逆止弁と、を有するポンプモジュールと、前記ステムに接続される接続筒部と、前記接続筒部に連なるノズルと、内周面に内向き凸部を備えて前記接続筒部の外側に同軸に配置された連結筒部と、を備えた押下げヘッドと、内周面に被係止突起が設けられた外嵌筒と、前記外嵌筒の外側に同軸に配置された外装筒と、外周面に外向き凸部を備えた被連結筒部を備え、前記被連結筒部が前記連結筒部の内側に押し込まれて前記外向き凸部が前記内向き凸部に係合することで前記押下げヘッドに取り付けられたリング体と、前記リング体を前記押下げヘッドに取り付けるときに前記押下げヘッドと前記リング体とを周方向に位置決めする位置決め部と、を有し、前記外嵌筒を前記シリンダーの上端部に押し込んで前記被係止突起を前記係止突起に係合させることで前記ポンプモジュールに取り付けられるヘッドモジュールと、前記容器の口部に装着される装着筒部と、前記装着筒部の上端に設けられた内向きフランジとを備え、前記内向きフランジが前記外向きフランジと前記外装筒との間に配置されることで前記ポンプモジュールに取り付けられる装着キャップと、を有することを特徴とする。
本発明のポンプ式吐出具は、上記構成において、前記被連結筒部の上端に、前記押下げヘッドに対して回り止めされる移行筒部が、破断可能な弱化部を介して一体に設けられているのが好ましい。
本発明のポンプ式吐出具は、上記構成において、前記移行筒部が、周方向の一部に切欠き部を備え、前記切欠き部に前記ノズルが配置されることで前記押下げヘッドに対して回り止めされており、前記切欠き部と前記ノズルとにより前記位置決め部が構成されているのが好ましい。
本発明のポンプ式吐出具は、上記構成において、前記押下げヘッドに設けられた第1突起と、前記リング体に設けられた第2突起とにより前記位置決め部が構成されているのが好ましい。
本発明のポンプ式吐出具の製造方法は、容器の口部に装着して使用されるポンプ式吐出具の製造方法であって、上端部の外周面に係止突起を備えるとともに前記係止突起の下方に環状の外向きフランジが一体に設けられた円筒状の外形を有するシリンダーと、前記シリンダーの上端から上方に向けて突出するとともに前記シリンダーの内部に向けて押し下げ可能な円筒状のステムと、前記シリンダーの内部に上下動自在に装着され、前記ステムが押し下げられると前記ステムとともに下方に移動して前記シリンダーの内部の内容物を前記ステムの上端から吐出させるピストンと、前記シリンダーの内部に配置され、前記ステム及び前記ピストンを上方に向けて付勢するスプリングと、前記シリンダーの上端部の内側に装着され、前記ステムの上方移動を規制する規制部材と、前記シリンダーの下端部の開口を開閉する逆止弁と、を有するポンプモジュールを製造する工程と、前記ステムに接続される接続筒部と、前記接続筒部に連なるノズルと、内周面に内向き凸部を備えて前記接続筒部の外側に同軸に配置された連結筒部と、を備えた押下げヘッドと、内周面に被係止突起が設けられた外嵌筒と、前記外嵌筒の外側に同軸に配置された外装筒と、外周面に外向き凸部を備えた被連結筒部を備え、前記被連結筒部が前記連結筒部の内側に押し込まれて前記外向き凸部が前記内向き凸部に係合することで前記押下げヘッドに取り付けられたリング体と、前記リング体を前記押下げヘッドに取り付けるときに前記押下げヘッドと前記リング体とを周方向に位置決めする位置決め部と、を有するヘッドモジュールを製造する工程と、前記容器の口部に装着される装着筒部と、前記装着筒部の上端に設けられた内向きフランジとを備えた装着キャップを製造する工程と、前記内向きフランジを前記外向きフランジと前記外装筒との間に配置した状態で、前記外嵌筒を前記シリンダーの上端部に押し込んで前記被係止突起を前記係止突起に係合させることで、前記ヘッドモジュール及び前記装着キャップを前記ポンプモジュールに取り付ける工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、より容易に製造することが可能なポンプ式吐出具及びポンプ式吐出具の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るポンプ式吐出具を備えた吐出容器の正面視での一部切り欠き半断面図である。 図1に示すポンプ式吐出具の分解図である。 図2に示すヘッドモジュールの分解図である。 図3に示すリング体の平面図である。 図1に示す吐出容器の、ポンプ式吐出具を吐出動作可能とした状態の一部切り欠き半断面図である。 変形例に係るポンプ式吐出具を備えた吐出容器の正面視での一部切り欠き半断面図である。 図6に示す押下げヘッドの平面図である。 図6におけるA-A線に沿う断面図である。 図6に示す吐出容器の、ポンプ式吐出具を吐出動作可能とした状態の一部切り欠き半断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るポンプ式吐出具及びポンプ式吐出具の製造方法について、図面を参照しつつ詳細に例示説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲においては、上下方向は、ポンプ式吐出具1を図1に示す正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとする。また、径方向は、中心軸線Oを通り当該中心軸線Oに垂直な直線に沿う方向を意味するものとする。さらに、ノズル33が設けられる側を前方(図1における左側)とし、その反対側を後方(図1における右側)とし、上下方向及び前後方向に対して直交する方向(図1における紙面に垂直な方向)を左右方向とする。
図1に示すように、本実施形態に係るポンプ式吐出具1は、容器本体2の口部2aに装着して使用される所謂ディスペンサーである。ポンプ式吐出具1と容器本体2とにより吐出容器3が構成される。
容器本体2は、例えば合成樹脂製のボトル容器であり、その内部に例えば消毒用アルコールやハンドソープ等を内容物4として収納することができる。ポンプ式吐出具1は、容器本体2に収納されている内容物4を所定量ずつ分配して外部に吐出させることができる。
ポンプ式吐出具1は、図2に示す、予め組み立てられたポンプモジュール10、予め組み立てられたヘッドモジュール30及び装着キャップ50を組み立てて構成されている。
ポンプモジュール10は、シリンダー11を有している。
シリンダー11は中心軸線Oを中心とした円筒状の外形を有し、その下端部に内容物4の吸引口となる開口11aを有している。また、シリンダー11は、その上端部の外周面に係止突起11bを備えている。本実施形態では、シリンダー11の上端部の外周面に、それぞれ環状となる2本の係止突起11bが上下方向に間隔を空けて並べて設けられている。なお、係止突起11bの本数は種々変更可能である。さらに、シリンダー11は、係止突起11bの下方に環状の外向きフランジ11cを一体に備えている。ポンプモジュール10は、外向きフランジ11cが容器本体2の口部2aの上端に配置されることで、容器本体2の口部2aに支持されて口部2aを通して容器本体2の内部に吊り下げ保持されている。なお、シリンダー11は、外向きフランジ11cの下方に、口部2aとの間をシールするためのリング状のシール体12が装着された構成とすることもできる。
ポンプモジュール10は、シリンダー11の下部に、開口11aに連なる吸引管13が取り付けられた構成とすることもできる。
ポンプモジュール10は、シリンダー11の上端から上方に向けて突出するとともにシリンダー11の内部に向けて押し下げ可能な円筒状のステム14を有している。ステム14は中心軸線Oに沿って延びる円筒状となっており、その内部通路はシリンダー11の内部空間に連通している。
シリンダー11の内部には、上下動自在にピストン15が装着されている。ピストン15はシリンダー11の内周面に接しており、ステム14が押し下げられるとステム14とともに下方に移動してシリンダー11の内部の内容物4をステム14の上端から吐出させるように作動する。
また、シリンダー11の内部には、ピストンガイド16が配置されている。ピストンガイド16は、ピストン15の内側に挿通されており、ステム14が押し下げられるとステム14とともに下方に移動する。ピストン15のピストンガイド16と接する部分は上部弁体を構成しており、上部弁体は、シリンダー11の内部からピストンガイド16を介したステム14への内容物4の流れを許容するとともにステム14からピストンガイド16を介したシリンダー11の内部への内容物4の流れを阻止するように機能する。
さらに、シリンダー11の内部には、スプリング17が配置されている。スプリング17は、ピストンガイド16とシリンダー11の下端との間に配置されており、ピストンガイド16を介してステム14及びピストン15を上方に向けて付勢している。
さらに、シリンダー11の内部には、シリンダー11の下端部の開口11aを開閉する下部弁体としての逆止弁18が配置されている。
ポンプモジュール10は、ステム14が下方に向けて押し下げられることにより作動して吐出動作する。すなわち、ステム14が下方に向けて押し下げられると、ステム14の下端により押されてピストン15が下方に移動してシリンダー11の内部の内容物4がステム14の上端から上方に向けて吐出される。一方、ステム14の押し下げが解除されると、スプリング17の付勢力によりピストンガイド16とともにステム14とピストン15が上方に向けて押されて元の位置に復帰する。ピストン15が上方に移動すると、シリンダー11の内部が負圧になり、逆止弁18が開いて容器本体2に収容されている内容物4が吸引管13を通して開口11aからシリンダー11の内部に吸引される。
シリンダー11は、その側壁に、外向きフランジ11cよりも下方に位置して連通口11dが設けられるとともに、ステム14の外側に、シリンダー11に対して上下方向に移動して連通口11dを開閉する外筒部材20が設けられた構成とすることもできる。この構成により、容器本体2の内部が負圧状態になったときに連通口11dから外気が取り込まれて容器本体2の変形を抑制することができる。
シリンダー11の上端部の内側には、ステム14の上方移動を規制する規制部材19が装着されている。本実施形態では、規制部材19は、円環状に形成されてシリンダー11の上端部の内側に嵌合固定されており、外筒部材20を介してステム14の上方移動を規制するようになっている。規制部材19によってステム14の上方移動が規制されることにより、ステム14、ピストン15及びピストンガイド16は、スプリング17の付勢力によってシリンダー11から離脱せずにシリンダー11に組み付けられた状態に保持される。したがって、ポンプモジュール10は、ヘッドモジュール30が取り付けられない単体の状態においても、各部材が分離することなく1つのユニットとして構成される。
このように、ポンプモジュール10は、ヘッドモジュール30や装着キャップ50が取り付けられる前に、予め上記各部材が組み付けられてモジュール化されている。
ヘッドモジュール30は、押下げヘッド31を有している。押下げヘッド31は、周壁31aと天壁31bとを有する有頂筒状となっており、天壁31bの下面には、ステム14の内周面に嵌合固定されてステム14に接続される接続筒部32が一体に設けられている。また、押下げヘッド31は、接続筒部32に連なるとともに接続筒部32から前方に向けて延びて周壁31aから前方に突出するノズル33を一体に備えている。使用者は、天壁31bに下方に向けた押し下げ力を加えることで、押下げヘッド31を押し下げ操作することができる。押下げヘッド31が押し下げられると、押下げヘッド31とともにステム14が下方に移動してポンプモジュール10が作動し、ステム14から吐出された内容物4がノズル33から外部に吐出される。
押下げヘッド31は、接続筒部32の外側に同軸に配置された連結筒部34を有している。連結筒部34は、天壁31bの下面に一体に連なっており、その内周面には内向き凸部としての雌ねじ34aが設けられている。
ヘッドモジュール30は、押下げヘッド31に取り付けられたリング体35を有している。リング体35は、内周面に被係止突起36aが設けられた外嵌筒36と、外嵌筒36の外側に同軸に配置された外装筒37と、外周面に外向き凸部としての雄ねじ38aを備えた被連結筒部38を備えている。リング体35は、被連結筒部38が連結筒部34の内側に中心軸線Oに沿って押し込まれること(打栓されること)で、雄ねじ38aが雌ねじ34aを乗り越えて当該雌ねじ34aに係合することで、押下げヘッド31に取り付けられている。なお、雄ねじ38aと雌ねじ34aは、被連結筒部38が連結筒部34の内側に中心軸線Oに沿って押し込まれたときに、雌ねじ34aのねじ谷の下方を向く部分が、雄ねじ38aのねじ山の上方を向く部分に対して、乗り越え可能であり、スプリング17の付勢力によっては、雌ねじ34aが雄ねじ38aに対して上方に脱離しない形状、高さに形成されている。
このように、ヘッドモジュール30は、ポンプモジュール10に組み付けられる前に、予め押下げヘッド31にリング体35が取り付けられてモジュール化されている。
本実施形態では、被連結筒部38の上端に、押下げヘッド31に対して回り止めされる移行筒部39が、破断可能な弱化部39aを介して一体に設けられている。図3、図4に示すように、移行筒部39は、周方向の一部に切欠き部39bを備えており、図1に示すように、切欠き部39bにノズル33が配置されることで押下げヘッド31に対して回り止めされている。
ヘッドモジュール30は、リング体35を押下げヘッド31に取り付けるときに押下げヘッド31とリング体35とを周方向に位置決めする位置決め部40を有している。本実施形態では、切欠き部39bとノズル33とにより位置決め部40が構成されている。すなわち、切欠き部39bがノズル33の下方に位置するようにリング体35を押下げヘッド31に対して位置決めした後、被連結筒部38を連結筒部34の内側に中心軸線Oに沿って押し込むことで、リング体35を所望の向きで押下げヘッド31に取り付けることができる。
上記構成のヘッドモジュール30は、外嵌筒36をシリンダー11の上端部に押し込んで被係止突起36aを係止突起11bに係合(アンダーカット係合)させてリング体35をシリンダー11に固定することでポンプモジュール10に取り付けられている。
図1に示すように、装着キャップ50は、合成樹脂材料により、円筒状の装着筒部51と、装着筒部51の上端に一体に設けられた内向きフランジ52とを備えている。装着キャップ50は、内向きフランジ52が外向きフランジ11cと外装筒37との間に配置されることでポンプモジュール10に取り付けられている。。装着キャップ50は、口部2aに装着されていない状態において、外向きフランジ11cと外装筒37との間でポンプモジュール10及びヘッドモジュール30に対して回動自在となっている。そして、装着キャップ50が、装着筒部51において口部2aにねじ結合されることより、ポンプ式吐出具1は容器本体2の口部2aに装着される。
上記構成のポンプ式吐出具1は、容器本体2の口部2aに装着された初期状態では、押下げヘッド31の連結筒部34の雌ねじ34aが、シリンダー11に固定されたリング体35の被連結筒部38の雄ねじ38aにねじ結合することで、ステム14がシリンダー11の内部に押し込まれて吐出動作不能な状態とされている。
この状態から、押下げヘッド31をリング体35に対して反時計回りに回転させると、図5に示すように、雄ねじ38aと雌ねじ34aとの螺合が解かれて押下げヘッド31がリング体35から離れて上方に移動し、ポンプ式吐出具1は、押下げヘッド31の押し下げによる吐出動作が可能な状態とされる。
このとき、押下げヘッド31に回り止めされている移行筒部39が押下げヘッド31とともにリング体35に対して回転することで、弱化部39aが破断し、移行筒部39はリング体35から分離して押下げヘッド31に嵌合固定される。これにより、使用者は、弱化部39aが破断する感触により、容器本体2が初期開封されたことを認識することができる。
そして、図5に示す状態から押下げヘッド31を押下げ操作すると、ポンプモジュール10が吐出動作して、ノズル33から内容物4が吐出される。また、押下げヘッド31の押下げ操作が解除されると、押下げヘッド31が上方に移動し、シリンダー11の内部が負圧になって容器本体2に収容されている内容物4がシリンダー11の内部に吸引される。
次に、上記構成を有するポンプ式吐出具1の製造方法すなわち本発明の一実施形態に係るポンプ式吐出具の製造方法について説明する。
本実施形態のポンプ式吐出具の製造方法は、上記構成を有するポンプモジュール10を製造する工程、上記構成を有するヘッドモジュール30を製造する工程及び上記構成を有する装着キャップ50を製造する工程を有している。すなわち、図2に示すように、ポンプモジュール10を製造する工程においては、シリンダー11にステム14、ピストン15などの部材が予め組み付けられてモジュール化されたポンプモジュール10が製造され、ヘッドモジュール30を製造する工程においては、押下げヘッド31にリング体35が予め取り付けられてモジュール化されたヘッドモジュール30が製造され、装着キャップ50を製造する工程では上記構成を有する装着キャップ50が製造される。
上記工程により、ポンプモジュール10、ヘッドモジュール30及び装着キャップ50が製造されると、次に、内向きフランジ52を外向きフランジ11cと外装筒37との間に配置した状態で、外嵌筒36をシリンダー11の上端部に押し込んで被係止突起36aを係止突起11bにアンダーカット係合させて、ヘッドモジュール30及び装着キャップ50をポンプモジュール10に取り付ける工程が行われる。この工程により、ポンプモジュール10、ヘッドモジュール30及び装着キャップ50が組み立てられてポンプ式吐出具1が完成する。
このように、本実施形態に係るポンプ式吐出具1ないしポンプ式吐出具の製造方法によれば、予め、モジュール化したポンプモジュール10、ヘッドモジュール30を製造するようにしているので、モジュール化されたポンプモジュール10及びヘッドモジュール30と装着キャップ50を組み付けることで、容易にポンプ式吐出具1を製造することができる。
また、モジュール化したポンプモジュール10を、複数種類の吐出容器3に共通して使用可能な共通品とし、このポンプモジュール10に、ノズル33の形状等が異なる複数種類のヘッドモジュール30及びサイズ等が異なる複数種類の装着キャップ50を組み付けることで、複数種類の吐出容器3を容易に製造することができる。
このとき、ヘッドモジュール30は、押下げヘッド31に対してリング体35を螺着して組み付けることなく、押下げヘッド31とリング体35とを位置決め部40によって周方向に位置決めした状態で、被連結筒部38を連結筒部34の内側に押し込むだけの簡単な工程で押下げヘッド31にリング体35を取り付けることができるので、ポンプ式吐出具1ないしこれを用いた吐出容器3をより容易に製造することができる。
特に、本実施形態のように、リング体35に設けられた移行筒部39が押下げヘッド31に回り止めされた構成とした場合には、押下げヘッド31に対してリング体35を螺着して組み付けることができないが、本実施形態のポンプ式吐出具1ないしこれを用いた吐出容器3によれば、このような構成においてもポンプ式吐出具1ないしこれを用いた吐出容器3を容易に製造することができる。
図6に示す変形例として示すように、ポンプ式吐出具1ないしこれを用いた吐出容器3は、リング体35に移行筒部39が設けられておらず、また、連結筒部34の内周面に中心軸線Oを挟んで一対の内向き凸部としての係合突起34bが設けられるとともに、被連結筒部38の外周面に中心軸線Oを挟んで一対の外向き凸部としての被係合突起38bが設けられた構成とすることもできる。図8、図9に示すように、被連結筒部38の外周面には、被係合突起38bの下方から周方向に延びる横通路38cと、横通路38cに連なるとともに被連結筒部38の上端に開放された縦通路38dが設けられている。よって、押下げヘッド31をリング体35に対して回転させることで、係合突起34bを被係合突起38bに係合する位置から横通路38cに沿って縦通路38dの下まで移動させて、押下げヘッド31をリング体35に対して上方に移動させることができる。
この変形例では、位置決め部40は、図7に示すように、押下げヘッド31の周壁31aに設けられた第1突起41と、図6、図9に示すようにリング体35の外装筒37の外周面に設けられた第2突起42とにより構成されている。そして、第1突起41と第2突起42との周方向位置を一致させた状態で、被連結筒部38を連結筒部34の内側に中心軸線Oに沿って押し込むことで、リング体35を所望の向きで押下げヘッド31に取り付けて係合突起34bを被係合突起38bに係合させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、位置決め部40は、上記実施形態ないし変形例で示した以外の位置ないし構成で設定ないし利用するようにしてもよい。
1 ポンプ式吐出具
2 容器本体
2a 口部
3 吐出容器
4 内容物
10 ポンプモジュール
11 シリンダー
11a 開口
11b 係止突起
11c 外向きフランジ
11d 連通口
12 シール体
13 吸引管
14 ステム
15 ピストン
16 ピストンガイド
17 スプリング
18 逆止弁
19 規制部材
20 外筒部材
30 ヘッドモジュール
31 押下げヘッド
31a 周壁
31b 天壁
32 接続筒部
33 ノズル
34 連結筒部
34a 雌ねじ(内向き凸部)
34b 係合突起(内向き凸部)
35 リング体
36 外嵌筒
36a 被係止突起
37 外装筒
38 被連結筒部
38a 雄ねじ(外向き凸部)
38b 被係合突起(外向き凸部)
38c 横通路
38d 縦通路
39 移行筒部
39a 弱化部
39b 切欠き部
40 位置決め部
41 第1突起
50 装着キャップ
51 装着筒部
52 内向きフランジ
O 中心軸線

Claims (5)

  1. 容器本体の口部に装着して使用されるポンプ式吐出具であって、
    上端部の外周面に係止突起を備えるとともに前記係止突起の下方に環状の外向きフランジが一体に設けられた円筒状の外形を有するシリンダーと、
    前記シリンダーの上端から上方に向けて突出するとともに前記シリンダーの内部に向けて押し下げ可能な円筒状のステムと、
    前記シリンダーの内部に上下動自在に装着され、前記ステムが押し下げられると前記ステムとともに下方に移動して前記シリンダーの内部の内容物を前記ステムの上端から吐出させるピストンと、
    前記シリンダーの内部に配置され、前記ステム及び前記ピストンを上方に向けて付勢するスプリングと、
    前記シリンダーの上端部の内側に装着され、前記ステムの上方移動を規制する規制部材と、
    前記シリンダーの下端部の開口を開閉する逆止弁と、を有するポンプモジュールと、
    前記ステムに接続される接続筒部と、前記接続筒部に連なるノズルと、内周面に内向き凸部を備えて前記接続筒部の外側に同軸に配置された連結筒部と、を備えた押下げヘッドと、
    内周面に被係止突起が設けられた外嵌筒と、前記外嵌筒の外側に同軸に配置された外装筒と、外周面に外向き凸部を備えた被連結筒部を備え、前記被連結筒部が前記連結筒部の内側に押し込まれて前記外向き凸部が前記内向き凸部に係合することで前記押下げヘッドに取り付けられたリング体と、
    前記リング体を前記押下げヘッドに取り付けるときに前記押下げヘッドと前記リング体とを周方向に位置決めする位置決め部と、を有し、
    前記外嵌筒を前記シリンダーの上端部に押し込んで前記被係止突起を前記係止突起に係合させることで前記ポンプモジュールに取り付けられるヘッドモジュールと、
    前記口部に装着される装着筒部と、前記装着筒部の上端に設けられた内向きフランジとを備え、前記内向きフランジが前記外向きフランジと前記外装筒との間に配置されることで前記ポンプモジュールに取り付けられる装着キャップと、を有することを特徴とするポンプ式吐出具。
  2. 前記被連結筒部の上端に、前記押下げヘッドに対して回り止めされる移行筒部が、破断可能な弱化部を介して一体に設けられている、請求項1に記載のポンプ式吐出具。
  3. 前記移行筒部が、周方向の一部に切欠き部を備え、前記切欠き部に前記ノズルが配置されることで前記押下げヘッドに対して回り止めされており、
    前記切欠き部と前記ノズルとにより前記位置決め部が構成されている、請求項2に記載のポンプ式吐出具。
  4. 前記押下げヘッドに設けられた第1突起と、前記リング体に設けられた第2突起とにより前記位置決め部が構成されている、請求項1に記載のポンプ式吐出具。
  5. 容器本体の口部に装着して使用されるポンプ式吐出具の製造方法であって、
    上端部の外周面に係止突起を備えるとともに前記係止突起の下方に環状の外向きフランジが一体に設けられた円筒状の外形を有するシリンダーと、
    前記シリンダーの上端から上方に向けて突出するとともに前記シリンダーの内部に向けて押し下げ可能な円筒状のステムと、
    前記シリンダーの内部に上下動自在に装着され、前記ステムが押し下げられると前記ステムとともに下方に移動して前記シリンダーの内部の内容物を前記ステムの上端から吐出させるピストンと、
    前記シリンダーの内部に配置され、前記ステム及び前記ピストンを上方に向けて付勢するスプリングと、
    前記シリンダーの上端部の内側に装着され、前記ステムの上方移動を規制する規制部材と、
    前記シリンダーの下端部の開口を開閉する逆止弁と、を有するポンプモジュールを製造する工程と、
    前記ステムに接続される接続筒部と、前記接続筒部に連なるノズルと、内周面に内向き凸部を備えて前記接続筒部の外側に同軸に配置された連結筒部と、を備えた押下げヘッドと、
    内周面に被係止突起が設けられた外嵌筒と、前記外嵌筒の外側に同軸に配置された外装筒と、外周面に外向き凸部を備えた被連結筒部を備え、前記被連結筒部が前記連結筒部の内側に押し込まれて前記外向き凸部が前記内向き凸部に係合することで前記押下げヘッドに取り付けられたリング体と、
    前記リング体を前記押下げヘッドに取り付けるときに前記押下げヘッドと前記リング体とを周方向に位置決めする位置決め部と、を有するヘッドモジュールを製造する工程と、
    前記口部に装着される装着筒部と、前記装着筒部の上端に設けられた内向きフランジとを備えた装着キャップを製造する工程と、
    前記内向きフランジを前記外向きフランジと前記外装筒との間に配置した状態で、前記外嵌筒を前記シリンダーの上端部に押し込んで前記被係止突起を前記係止突起に係合させることで、前記ヘッドモジュール及び前記装着キャップを前記ポンプモジュールに取り付ける工程と、を有することを特徴とするポンプ式吐出具の製造方法。
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