JP2024033142A - コンパクト容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布具が容器本体から飛び出す不具合を防止し、容器本体に収めた塗布具を容易に取り出すことができるコンパクト容器を提案する。【解決手段】コンパクト容器10は、内容物を収容した中皿5と内容物を塗布する塗布具6とを収める容器本体1と、容器本体1の一端側で容器本体1に対して揺動可能に支持される蓋体3と、中皿5の少なくとも一部を覆う天壁7aを有するシート部材7と、を備え、シート部材7は、天壁7aに対して屈曲可能に連結するとともに容器本体1の他端側で容器本体1に保持される基部7dと、天壁7aに設けられ天壁7aが中皿5の少なくとも一部を覆った状態で塗布具6を保持する保持部7hとを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、コンパクト容器に関する。
例えば化粧料とともに塗布具を携帯する際に使用される容器として、塗布具等を収容する容器本体と、容器本体に対して揺動する蓋体とを備えるコンパクト容器が既知である(例えば特許文献1参照)。
ところで特許文献1に示された如きコンパクト容器は、蓋体を勢いよく開いた場合、その反動で塗布具が容器本体から飛び出して落下してしまうことがある。また、塗布具を取り出す際、容器本体の内側に指が入らずに取り出しにくいこともある。
このような問題を解決するものとして、塗布具を固定する着脱部を蓋体の内側に設けたコンパクト容器も知られている(例えば特許文献2参照)。特許文献2のコンパクト容器は、蓋体を閉じるとこの着脱部が塗布具を固定する。そして蓋体を開くと、着脱部とともに塗布具が持ち上げられて塗布具を容器本体から取り出すことができる。
特開2005-278823号公報 特開2021-104242号公報
このように特許文献2のコンパクト容器によれば、蓋体を開く動作によって塗布具が容器本体から取り出されるため、手間なく容易に塗布具を取り出すことができる。一方、着脱部によって固定された塗布具は蓋体の内側に近接した状態にある。コンパクト容器は一般に、蓋体の内側に鏡を備えている。このため、塗布具を指で摘まんで蓋体から取り外す際、指が鏡に触れることで鏡が指紋等で汚れるおそれがある。なお、特許文献2のコンパクト容器は、容器本体の左右両側を指で押えて安定的に保持できる点で優れているため、塗布具を取り外す際に指が鏡に触れることへの対応については、容器本体を安定的に保持できる効果は維持することが好ましい。
このような点に鑑み、本発明は、塗布具が容器本体から飛び出す不具合を防止するとともに容器本体に収めた塗布具を容易に取り出すことができ、また蓋体の内側に鏡を設ける場合においても塗布具を取り外す際に指が鏡に触れることがなく、更に容器本体を安定的に保持することができるコンパクト容器を提案することを目的とする。
本発明は、内容物を収容した中皿と該内容物を塗布する塗布具とを収める容器本体と、
前記容器本体の一端側で該容器本体に対して揺動可能に支持される蓋体と、
前記中皿の少なくとも一部を覆う天壁を有するシート部材と、を備え、
前記シート部材は、前記天壁に対して屈曲可能に連結するとともに前記容器本体の他端側で該容器本体に保持される基部と、該天壁に設けられ該天壁が前記中皿の少なくとも一部を覆った状態で前記塗布具を保持する保持部とを有するコンパクト容器である。
前記天壁は、該天壁が前記中皿の少なくとも一部を覆った状態で前記塗布具と重なる部位に切欠き部を有することが好ましい。
前記容器本体は、前記中皿及び前記塗布具を取り囲む周壁と、前記他端側において該周壁の内周面を凹ませた凹部とを備え、
前記基部は、前記凹部に係合して該基部を前記容器本体に保持させる凸部を有することが好ましい。
前記基部は、前記天壁に対して屈曲可能に連結する連結壁と、該連結壁の下端部に連結して前記中皿が載置される下壁とを有することが好ましい。
前記天壁は、該天壁の一端側に設けられ、該天壁が前記中皿の少なくとも一部を覆った状態で下方に向けて延在する曲げ部を有することが好ましい。
前記天壁は、前記基部と前記保持部との間に破断予定部を備えることが好ましい。
本発明のコンパクト容器によれば、シート部材に設けた保持部によって塗布具を保持することができるため、塗布具が容器本体から飛び出す不具合を防止することができる。そして容器本体に対してシート部材を屈曲させることができるため、容器本体から離れるようにシート部材を屈曲させることによって塗布具を容器本体から取り出すことができる。またシート部材の保持部に保持された塗布具を取り外すにあたっては、蓋体の内側に指を近づける必要がないため、蓋体の内側に鏡を設ける場合においても指が鏡に触れることがない。そして容器本体に対し、蓋体は、容器本体の一端側(例えば後側)で揺動可能に支持され、シート部材の天壁は、容器本体の他端側(例えば前側)で保持された基部に対して屈曲可能に連結しているため、一端側から他端側に向かう向きと交差する側(例えば左側と右側)に指を当てて容器本体を安定的に保持した状態で蓋体及びシート材を開閉させることができる。また多くの場合、従来のコンパクト容器の内側には、中皿に収容した内容物による周囲の汚れを防止する薄手のフィルムが挟み込まれている。本発明のシート部材は内容物による汚れ防止の機能も持っていて、このフィルムを廃止することができるため、従来のコンパクト容器に対して部品点数が増えることがなく、コストの増加を抑えることができる。
本発明に係るコンパクト容器の一実施形態に関し、蓋体を開いた開蓋姿勢での平面図である。 図1に示したコンパクト容器に関し、蓋体を閉じた閉蓋姿勢で示したA-Aに沿う断面図である。 図1に示したシート部材の斜視図である。 図1に示したコンパクト容器に関し、シート部材を開姿勢に変位させた状態での斜視図である。 図1に示したコンパクト容器に関し、シート部材が完全に閉姿勢に変位していない状態で蓋体を閉蓋姿勢に変位させる際のA-Aに沿う断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係るコンパクト容器の一実施形態について説明する。なお、以下の説明においては便宜上、図面に示した向きで説明することとする。すなわち「上」とは、図2に示すようにコンパクト容器10が水平面に載置される状態において蓋体3が位置する側であり、「下」とは容器本体1が位置する側である。また「後」は、図1に示すように切欠き部1cを設けた側であり、「前」とは、その逆側である。また「左」、「右」とは、前方から後方に向かって見る際の左右方向である。
図1~図3は、本発明に係るコンパクト容器の一実施形態であるコンパクト容器10を示した図である。コンパクト容器10は、容器本体1と、軸体2と、蓋体3と、鏡4と、中皿5と、塗布具6と、シート部材7を備えている。
容器本体1は、図1、図2に示すように概略的に平面視で矩形状であって有底筒状をなすものであって、平板状の底壁1aと、底壁1aの外縁部に設けられる周壁1bとを備えている。容器本体1における後側中央には、切欠き部1cが設けられている。切欠き部1cの左右両側には、左右方向に容器本体1を貫通する円形の容器側軸孔1dが設けられている。容器側軸孔1dには、円柱状になる軸体2が挿通される。そして容器本体1の前側中央には、前方に向けて突出する閉蓋係合部1eが設けられている。
容器本体1の周壁1bの内側は、図1、図2に示すように複数の領域に区画されている。本実施形態においては、容器本体1の前側に中皿5が収められる中皿収容部1fが設けられ、容器本体1の後側に塗布具6が収められる塗布具収容部1gが設けられている。中皿収容部1fの内側には、底壁1aを貫通する中皿取り外し孔1hが設けられていて、中皿取り外し孔1hに棒状のものを差し込むことにより、中皿収容部1fから中皿5を容易に取り外すことができる。
周壁1bの前側内周面には、中皿収容部1fの左右方向中央において、この内周面を前側に向けて凹ませた凹部1jが設けられている。
塗布具収容部1gの左右方向中央には、傾斜部1kが設けられている。図2に示すように傾斜部1kは、塗布具収容部1gを区画する周壁1bの後側壁から前側に向かって下向きに傾斜している。
蓋体3は、図2に示すように、これを閉じた際に容器本体1の上方を覆う矩形状の蓋体天壁3aと、蓋体天壁3aの外縁部に設けられる蓋体周壁3bとを備えている。蓋体3の後端部には、図1に示すように切欠き部1cに収まる支持部3cが設けられている。支持部3cの左右方向両端部には、軸体2が挿通される円形の蓋体側軸穴3dが設けられている。上述した容器側軸孔1dと蓋体側軸穴3dの何れか一方は、軸体2を保持するものであり、何れか他方は、軸体2に対して摺動するものであって、これにより蓋体3は、容器本体1に対して揺動可能に支持されている。なお、容器本体1に対して蓋体3を揺動可能に支持する構成は上述したものに限られず、例えば支持部3cの左右方向両端部に円柱状の突起を設け、この突起が容器側軸孔1dに挿入されるものでもよい。
そして図2に示すように蓋体3の前側中央には、後方に向けて突出する蓋体側係合部3eが設けられている。蓋体3を閉じた際、蓋体側係合部3eは閉蓋係合部1eに係合するため、蓋体3を閉蓋姿勢で保持することができる。
鏡4は、図1に示すように平面視で矩形状をなしていて、蓋体天壁3aの内面に対して例えば両面テープや接着剤を用いて固定される。本実施形態の鏡4は、図1に示すように蓋体天壁3aの内面の略全域に亘るサイズである。鏡4は種々のものが採用可能であって、ガラス製のものでもよいし合成樹脂製のものでもよい。
中皿5は、例えば粉体の化粧料を固形化したプレストパウダーの如き内容物を収容するものである。本実施形態の中皿5は、有底筒状であって平面視で矩形状になるものであって、図2に示すように中皿収容部1fに収められる。なお本実施形態の中皿5は、3種類の内容物が収容できるように3つの領域に区画されているが、区画される領域に制限はなく、2つ又は4つ以上でもよいし1つでもよい。また、中皿5は小型のものでもよく、小型の中皿5が中皿収容部1fの内側に複数収まるように構成してもよい。
塗布具6は、中皿5に収容された内容物を塗布する際に使用される。本実施形態の塗布具6は、塗布具6を指で持つ際に使用される把持部6aと、把持部6aの両端部に設けられる2つの塗布部6bを備えている。本実施形態の把持部6aは、図2に示すように横断面形状が扁平状になるように(本実施形態では楕円状に)形作られている。また塗布部6bは、本実施形態では例えばスポンジやシリコーンで形成されるチップである。なお塗布部6bはこれに限らず、例えば毛束状になるブラシでもよい。そして把持部6aの左右方向中央には、把持部6aにおける横断面形状の短軸方向に把持部6aを貫く保持孔6cが設けられていて、保持孔6cが把持部6aの外周面で開口する部位には、外側に向けて拡径するテーパ部6dが設けられている。塗布具6は、図示したように塗布具収容部1gに収められる。
シート部材7は、合成樹脂製のシート状素材を、例えば真空成形(バキュームフォーミング)や圧空成形(プレッシャーフォーミング)等のサーモフォーミング成形によって所定の形状にしたものである。
シート部材7は、図1、図3に示すように平面視で略矩形状になる天壁7aを備えている。本実施形態の天壁7aは、図1に示すように中皿収容部1fに収められた中皿5の全域と、塗布具収容部1gに収められた塗布具6の略全域を覆う形状で形作られている。なお天壁7aの後側には切欠き部7bが設けられていて、切欠き部7bを設けたところで塗布具6の後側部分は平面視で露出している。また天壁7aにおける切欠き部7bの左右両側には、図2に示すように天壁7aが中皿5と塗布具6を覆う閉姿勢の状態において下方に向けて延在する曲げ部7cが設けられている。
天壁7aの前側には、天壁7aに対して屈曲可能に連結するとともに容器本体1に保持される基部7dを備えている。本実施形態の基部7dは、天壁7aが中皿5と塗布具6を覆う閉姿勢の状態において、天壁7aの前側中央に屈曲可能に連結して下方に向けて延在する平板状の連結壁7eと、連結壁7eから前側に向かって突出する凸部7fと、連結壁7eの下端部から後側に向けて延在する平板状の下壁7gで構成されている。凸部7fは、図2に示すように、連結壁7eの左右方向中央を後側から前側に向かって突出させるように賦形させて形作られている。
そして天壁7aにおける後側には、下方に向けて突出する保持部7hが設けられている。保持部7hは、天壁7aを上方から下方に向かって突出させるように賦形させて形作られていて、図示したように中空状である。また保持部7hの上下方向中間部には、図5に示したように前後方向に幅が狭まる括れ部7jが設けられている。
また天壁7aには、基部7dと保持部7hとの間に破断予定部7kが設けられている。破断予定部7kは、天壁7aに力を加えると破断するものであり、本実施形態においては、天壁7aを間欠的に貫通するミシン目により破断予定部7kを構成している。本実施形態の破断予定部7kは、塗布具収容部1gにおける前端部付近を左右方向に直線状に延在している。
ところで、シート部材7を容器本体1に取り付けた際、図2に示すように凸部7fは、凹部1jに係合する。すなわち、図2に示した中皿5が中皿収容部1fに収容されていない状態においても、凸部7fと凹部1jとの係合によって、シート部材7を容器本体1に保持させることができる。なお、中皿5を中皿収容部1fに収容した状態においては、連結壁7eが周壁1bの前側壁と中皿5の後側壁との間に位置し、下壁7gが底壁1aと中皿5の下側壁との間に位置するため、容器本体1と中皿5によってシート部材7をより安定的に保持することができる。
このような形態になるコンパクト容器10において、図2に示したように蓋体3を閉じると、蓋体側係合部3eが閉蓋係合部1eに係合して蓋体3は閉蓋姿勢で容器本体1に保持される。すなわち、塗布具6等を収容した状態のコンパクト容器10を鞄等に入れて持ち運ぶことができるため、例えば外出先でも塗布具6を用いて中皿5に収容した内容物を塗布することができる。また塗布具6は、図2に示したようにシート部材7を閉姿勢に変位させると、保持部7hが保持孔6cに挿入されて保持部7hで保持されるため、コンパクト容器10を持ち運ぶ際に塗布具収容部1gで移動することがない。すなわち、塗布具6が移動すると、塗布部6bに付着した内容物が塗布具収容部1gを区画する壁部に付着することが懸念されるが、本実施形態では塗布具6が保持部7hで保持されているため、塗布部6bに付着した内容物によって塗布具収容部1gが汚れる不具合が有効に防止できる。またこの状態において、天壁7aは中皿5を覆っているため、中皿5に収容した内容物の一部が粉状になっている場合でも、この粉状の内容物でコンパクト容器10の内側(例えば鏡4等)が汚れる不具合を有効に防止することができる。
内容物を塗布するにあたっては、蓋体3の前側に指を押し当ててこれを上方に向けて引き上げる。これにより蓋体3が揺動し、蓋体側係合部3eと閉蓋係合部1eとの係合が外れて蓋体3を開蓋姿勢に変位させることができる。その後はシート部材7の切欠き部7bに指をかけてこれを引き上げると、天壁7aと連結壁7eが連結している部分が屈曲して、図4に示すようにシート部材7を開姿勢に変位させることができる。なお容器本体1に対し、蓋体3は容器本体1の後側で支持され、シート部材7は容器本体1の前側で支持されているため、容器本体1の左右両側を指で押えてこれを安定的に保持した状態で蓋体3及びシート部材7を開閉させることができる。
ここでシート部材7は、保持部7hが保持孔6cに挿入されて塗布具6を保持している。従ってシート部材7を開姿勢に変位させると、シート部材7が塗布具6を持ち上げてこれを塗布具収容部1gから取り出すことができる。本実施形態の保持部7hには、図5に示すように括れ部7jが設けられていて、保持部7hが保持孔6cに挿入された際、保持孔6cの内周面は括れ部7jと係合した状態にあるため、保持部7hで保持した塗布具6の脱落をより有効に防止することができる。塗布具収容部1gから取り出した塗布具6は、把持部6aを指で摘まんでシート部材7から引き上げると、保持孔6cが保持部7hから引き抜かれてシート部材7から取り外すことができる。なお、図4に示すようにシート部材7を開姿勢に変位させた際、塗布具6は鏡4から離れているため、把持部6aを摘まむ指が鏡4に触れることはない。
把持部6aを指で摘まむにあたり、天壁7aに対して垂直方向から指を近づけると、天壁7aが邪魔になって指を深く差し込むことができないために把持部6aを安定的に摘まむことが難しいことがある。特に爪を伸ばしている状態では、把持部6aを浅く摘まむことになるため、把持部6aを不安定な状態で摘まむおそれがある。一方、本実施形態のシート部材7は切欠き部7bを備えているため、切欠き部7bを設けたところでは天壁7aに対して平行になるように指を近づけて把持部6aに対して深く指を差し込むことができる。従って把持部6aを容易に且つ安定的に摘まむことができるため、シート部材7から塗布具6を取り外す作業が行いやすくなる。その後は、取り外した塗布具6の塗布部6bを使って、中皿5に収容した内容物を顔等に塗布することができる。
内容物を塗布した後は、塗布具6を塗布具収容部1gに載置する。本実施形態においては、塗布具収容部1gに傾斜部1kを設けているため、塗布具収容部1gの後側寄りに塗布具6を載置しても、塗布具6は傾斜部1kに沿って滑動して、図5に示すように塗布具収容部1gの前側寄りに移動する。また塗布具6を塗布具収容部1gに載置した際、塗布具6は重心がより低くなる姿勢に変位しようとする。すなわち把持部6aは横断面形状が矩形状であるため、保持孔6cが前後方向を向く姿勢で(把持部6aにおける横断面形状の長軸方向が上下方向を向く姿勢で)塗布具収容部1gに載置しても、塗布具6は、図示したように保持孔6cが上下方向を向く姿勢(把持部6aにおける横断面形状の短軸方向が上下方向を向く姿勢)に変位する。このように本実施形態のコンパクト容器10によれば、塗布具収容部1gに対して塗布具6を決まった姿勢で載置することができる。
その後、シート部材7を閉姿勢に変位させると、上下方向を向いた保持孔6cに保持部7hが挿入される。なお保持部7hは中空状であって前後方向に撓ませることができるため、保持孔6cと保持部7hの大きさに多少ばらつきがあっても保持孔6cに保持部7hを挿入することができる。また本実施形態においては、保持孔6cの周囲にテーパ部6dが設けられているため、保持孔6cと保持部7hの位置が多少ずれていても、保持孔6cに対して保持部7hを挿入することができる。
また本実施形態のシート部材7は、曲げ部7cを備えている。これにより、図5に示すようにシート部材7が完全に閉姿勢に変位していない状態で蓋体3を閉蓋姿勢に変位させても、鏡4が曲げ部7cに接触してシート部材7を下方に向けて押下げるため、シート部材7を閉姿勢に変位させることができる。
なお使用者によっては、好みの塗布具6をコンパクト容器10に収容して外出先等で使いたいとする要望がある。このような場合において、本実施形態のコンパクト容器10は、保持孔6cを持たない塗布具6を収容することも可能である。この場合には、破断予定部7kで天壁7aを破断させて、保持部7hをシート部材7から取り除くことにより、塗布具6を塗布具収容部1gに収容することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、上記の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば上述した実施形態の構成は、適宜追加、削除が可能であり、また一の実施形態の構成を他の実施形態に設けることも可能である。また、上記の実施形態における効果は、本発明から生じる効果を例示したに過ぎず、本発明による効果が上記の効果に限定されることを意味するものではない。
例えば本実施形態のコンパクト容器10は、蓋体3の前側に指を押し当ててこれを上方に向けて引き上げることによって蓋体3を開くものであったが、閉蓋係合部1eを備えるフック部材を容器本体1の前側に設け、フック部材を押し込むことによって蓋体3が開くものでもよい。また保持部7hは、本実施形態のように保持孔6cに挿入されるものに限られず、例えば保持部7hのような形状になる突起部を天壁7aに対して前後方向に一対設け、これらの突起部で把持部6aを挟持するようにしてもよい。また本実施形態のシート部材7は、閉姿勢で中皿5の略全域を覆っていたが、中皿5の一部を覆うようにしてもよい。
1:容器本体
1a:底壁
1b:周壁
1c:切欠き部
1d:容器側軸孔
1e:閉蓋係合部
1f:中皿収容部
1g:塗布具収容部
1h:中皿取り外し孔
1j:凹部
1k:傾斜部
2:軸体
3:蓋体
3a:蓋体天壁
3b:蓋体周壁
3c:支持部
3d:蓋体側軸穴
3e:蓋体側係合部
4:鏡
5:中皿
6:塗布具
6a:把持部
6b:塗布部
6c:保持孔
6d:テーパ部
7:シート部材
7a:天壁
7b:切欠き部
7c:曲げ部
7d:基部
7e:連結壁
7f:凸部
7g:下壁
7h:保持部
7j:括れ部
7k:破断予定部
10:コンパクト容器

Claims (6)

  1. 内容物を収容した中皿と該内容物を塗布する塗布具とを収める容器本体と、
    前記容器本体の一端側で該容器本体に対して揺動可能に支持される蓋体と、
    前記中皿の少なくとも一部を覆う天壁を有するシート部材と、を備え、
    前記シート部材は、前記天壁に対して屈曲可能に連結するとともに前記容器本体の他端側で該容器本体に保持される基部と、該天壁に設けられ該天壁が前記中皿の少なくとも一部を覆った状態で前記塗布具を保持する保持部とを有するコンパクト容器。
  2. 前記天壁は、該天壁が前記中皿の少なくとも一部を覆った状態で前記塗布具と重なる部位に切欠き部を有する、請求項1に記載のコンパクト容器。
  3. 前記容器本体は、前記中皿及び前記塗布具を取り囲む周壁と、前記他端側において該周壁の内周面を凹ませた凹部とを備え、
    前記基部は、前記凹部に係合して該基部を前記容器本体に保持させる凸部を有する、請求項1に記載のコンパクト容器。
  4. 前記基部は、前記天壁に対して屈曲可能に連結する連結壁と、該連結壁の下端部に連結して前記中皿が載置される下壁とを有する、請求項1に記載のコンパクト容器。
  5. 前記天壁は、該天壁の一端側に設けられ、該天壁が前記中皿の少なくとも一部を覆った状態で下方に向けて延在する曲げ部を有する、請求項1に記載のコンパクト容器。
  6. 前記天壁は、前記基部と前記保持部との間に破断予定部を備える、請求項1に記載のコンパクト容器。
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