JP7325269B2 - コンパクト容器 - Google Patents

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Description

本発明は、コンパクト容器に関する。
コンパクト容器として、内容物が収容される中皿と、上方に開口する開口部を通じて中皿が収容される容器本体と、容器本体を開放可能に閉塞する蓋体と、を備える構成が一般的に知られている。また、この種の中皿として、例えば詰替え用化粧皿を備えるコンパクト容器も知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
実開平6-3207号公報
従来のコンパクト容器において、例えばパフ等の化粧用道具を用いて内容物を拭いながら使用する場合、内容物の残量が少なくなるにつれて中皿の四隅に内容物が残ってしまい易い。このような場合、中皿の四隅に残った内容物を拭い取ることが難しい。そのため、使用者は例えば内容物を掻き出すように削り落とすために、楊枝等の細長い部材やブラシ等の用具を別途用意する必要があった。そのため、手間を要し、使い難いものであった。
また、詰替え用化粧皿を具備するコンパクト容器では、詰替え用化粧皿が例えば熱接着テープや両面接着テープ等で固定されている場合がある。そのため、詰替え用化粧皿を交換する際、詰替え用化粧皿を容易に取り外すことが難しい場合があった。このような場合においても、使用者は楊枝等の用具を別途用意する必要があり、手間を要してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、用具を別途に用意する必要がなく、手間をかけることなく使用し続けることができるコンパクト容器を提供することである。
(1)本発明に係るコンパクト容器は、内容物が収容される中皿と、前記中皿が収容される第1収容部を有する容器本体と、前記容器本体に対して相対移動可能に連結され、前記第1収容部を開放可能に閉塞する蓋体と、一方向に延びるように形成されると共に、少なくとも一端部に機能部が形成され、且つ指先で把持可能な治具と、を備え、前記容器本体には、前記治具を取り出し可能に収納する収納部と、塗布具を取り出し可能に収容する第2収容部とが形成されていると共に、前記収納部内に収納された前記治具に対して指掛けを可能とする指掛け開口部が前記収納部と前記第2収容部とを連通するように形成され、前記治具は、前記一方向に沿って延びる治具本体と、前記治具本体から、前記一方向に直交する他方向に向けて突出するように形成され、前記収納部内からの取出し時に、指掛けを可能とする一対の突起部、とを有し、前記収納部内における前記容器本体の底壁部上には、第1保持壁及び第2保持壁が前記一方向に間隔をあけて一列に並ぶように形成され、前記第1保持壁には、前記治具本体に向けて突出した第1凸部が形成され、前記第2保持壁には、前記治具本体に向けて突出した第2凸部が形成され、前記治具は、一方の前記突起部が前記容器本体の周壁部に対して接触し、且つ前記治具本体が前記第1凸部及び前記第2凸部に対して接触することで、前記周壁部と、前記第1凸部及び前記第2凸部との間に前記他方向に挟み込まれた状態で前記収納部内に収納されている、ことを特徴とする。
本発明に係るコンパクト容器によれば、中皿が収容されている容器本体に収納部が形成され、この収納部内に指先で把持可能な治具が取出し可能に収納されている。そのため、コンパクト容器を使用するにあたって、必要に応じて治具を収納部内から取り出した後、各種の用途に治具を利用することができる。例えば、中皿内の内容物を使用し続けた結果、中皿の四隅に内容物が残ってしまった場合には、収納部内から治具を取り出し、機能部を利用して内容物を掻き出すように拭い取ることができる。これにより、中皿の四隅に残った内容物を無駄なく使用することができる。
このように、容器本体の収納部内に治具が収納されているので、従来のように用具を別途に用意する必要がなく、必要なタイミングで治具を速やかに取り出して、使用することができる。そのため、例えば内容物の拭い取り等に治具を利用することができ、手間をかけることなく、コンパクト容器を使用し続けることができる。また、治具を使用しない場合には、収納部内に治具を収納しておくことができるので、コンパクト容器の通常使用の際に治具が邪魔になることがないうえ、治具の紛失防止を図ることができる。
さらに、パフ等の塗布具を利用して内容物を拭い取ることができるので、より使い易いコンパクト容器とすることができる。特に、収納部内から治具を取り出す際、第2収容部側から指掛け開口部を通じて収納部内に指先を容易に入れることができるので、指先に引っ掛けるようにして治具を取り出すことができる。このように、塗布具が収容されている第2収容部の空間を利用しながら、指掛け開口部を通じて治具を取り出すことができるので、治具の取出し操作を容易且つスムーズに行うことができる。
さらに、収納部内から治具を取り出す際、突起部に対して指先を引っ掛けるようにして治具を取り出すことができる。従って、治具の取出し操作を容易且つスムーズに行うことができる。
)前記中皿は、前記第1収容部内に取出し可能に収容されても良い。
この場合には、中皿内の内容物を使い終わった後、内容物が収容された新たな中皿に交換することができる。従って、内容物の詰替えを行うことができ、詰替えタイプのコンパクト容器として使用することができる。また、中皿を交換するにあたって、例えば第1収容部内から中皿を取り出し難い場合には、治具の機能部を利用して中皿の取出し作業を行うことが可能である。
本発明に係るコンパクト容器によれば、容器本体に治具が収納されているので、用具を別途に用意する必要がなく、手間をかけることなく使用し続けることができる。
本発明に係るコンパクト容器の実施形態を示す図であって、蓋体が開いた状態における上面図である。 図1に示す矢印A-A線に沿ったコンパクト容器の断面図であって、蓋体が閉じた状態における断面図である。 図1に示す矢印B-B線に沿ったコンパクト容器の断面図であって、蓋体が閉じた状態における断面図である。 図1に示す矢印C-C線に沿ったコンパクト容器の断面図である。 図1に示す治具の上面図である。 図5に示す治具の側面図である。 本発明に係るコンパクト容器の変形例を示す図であって、蓋体が開いた状態における上面図である。 本発明における治具の変形例を示す側面図である。 本発明における治具の別の変形例を示す側面図である。 本発明における治具のさらに別の変形例を示す側面図である。
以下、本発明に係るコンパクト容器の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1~図3に示すように、本実施形態のコンパクト容器1は、平面視長方形状の扁平容器とされている。このコンパクト容器1は、内容物Wが収容される有底筒状の中皿2と、中皿2を収容する容器本体3と、容器本体3に対して相対移動可能に連結された有頂筒状の蓋体4と、容器本体3に取出し可能に収納され、指先で把持可能な治具5と、を備えている。
なお、本実施形態では、容器本体3にパフや化粧ブラシ等の化粧用塗布具(塗布具)6が取出し可能に収容されている場合を例にしている。ただし、化粧用塗布具6は具備しなくても構わない。
また、内容物Wとしては特に限定されるものではないが、例えば化粧用品に関連するものが挙げられる。具体的には、内容物Wはファンデーション、アイシャドー等の化粧料等とされている。なお、各図面ではドット状のハッチングで内容物Wを図示している。
容器本体3及び蓋体4は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配設されている。本実施形態では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿った蓋体4側を上側といい、容器本体3側を下側という。
また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに交差する方向のうち互いに直交し合う一方向を前後方向L1といい、他方向を左右方向L2という。さらに前後方向L1のうち後述するプッシュピース30側を前方とし、ヒンジ軸47側を後方とする。
容器本体3及び蓋体4は、前後方向L1よりも左右方向L2に長い平面視長方形状に形成されている。ただし、容器本体3及び蓋体4の形状は、この場合に限定されるものではなく、例えば平面視円形状、楕円状、多角形状等、適宜変更して構わない。
容器本体3及び蓋体4は、左右方向L2に延びるヒンジ軸47を介して連結されている。これにより、蓋体4は、ヒンジ軸線Mを中心として前後方向L1に回転可能とされ、容器本体3に対して相対移動可能に連結されている。
容器本体3は、有底筒状の外容器10と、外容器10の内側に組み合わされた内容器20と、を備えている。
外容器10は、底壁部11と、底壁部11の外周縁部から上方に向けて延びた周壁部12とを備え、上方に開口した有底筒状に形成されると共に、前後方向L1よりも左右方向L2に長い平面視長方形状に形成されている。
底壁部11のうち、図1及び図2に示す状態において容器軸Oよりも主に左側に位置する部分は第1底壁部11aとされ、容器軸Oよりも主に右側に位置する部分は第2底壁部11bとされている。
第1底壁部11aには、該第1底壁部11aを上下方向に貫通する抜き孔13が形成されている。図示の例では、抜き孔13は、左右方向L2に間隔をあけて並ぶように2つ形成されている。ただし、抜き孔13の数及び形成位置は、この場合に限定されるものではない。
第2底壁部11bには、該第2底壁部11bを上下方向に貫通する複数の貫通孔14が形成されている。図示の例では、複数の貫通孔14は、前後方向L1及び左右方向L2の二方向にそれぞれ一定間隔で整列したアレイ状に形成されている。ただし、複数の貫通孔14の数及び形成位置は、この場合に限定されるものではない。さらに、これら貫通孔14は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
図1及び図4に示すように、周壁部12のうち前方に位置する部分には、周壁部12を上下方向に貫通すると共に前方に向けて開口した窓孔15が形成されている。窓孔15の内側には、プッシュピース30が配設されている。
さらに、周壁部12のうち窓孔15内に位置する部分には、前方に向けて突出したガイド壁部16が形成されている。ガイド壁部16の上面は、前方に向かうに従い下方に向けて傾斜する傾斜面16aとされている。また、周壁部12のうちガイド壁部16よりも上方に位置する部分には、前方に向けて突出した第1係合突起17が形成されている。
上述のように構成された外容器10のうち後方に位置する部分には、図1に示すように、底壁部11及び周壁部12を上下方向に貫通する縦孔18が形成されている。縦孔18は左右方向L2に沿って延びるように形成されている。
図1~図3に示すように、内容器20は、外容器10を上方から塞ぐと共に、第1収容孔22及び第2収容孔23が形成された閉塞板21と、閉塞板21から下方に向けて延びると共に外容器10の底壁部11に対して上方から接する仕切り板24とを備えている。
閉塞板21は、前後方向L1よりも左右方向L2に長い平面視長方形状に形成され、外周縁部が外容器10における周壁部12の上端開口縁に形成された段差部12aに嵌合されている。これにより、内容器20の全体は、外容器10に対して上下方向、前後方向L1及び左右方向L2に位置決めされた状態で一体に組み合わされている。
閉塞板21のうち前方に位置する部分には、ガイド壁部16及びプッシュピース30の一部を露出させる第1貫通孔25が形成されている。第1貫通孔25は、閉塞板21を上下方向に貫通するように形成されていると共に、前方に向けて開口するように形成されている。
また、閉塞板21のうち後方に位置する部分には、該閉塞板21を上下方向に貫通する第2貫通孔26が形成されている。第2貫通孔26は、外容器10に形成された縦孔18に対応する長さで左右方向L2に沿って延びるように形成されていると共に、縦孔18を通じて後方に開口するように形成されている。
第1収容孔22及び第2収容孔23は、閉塞板21を上下方向に貫通するように形成されている。
第1収容孔22は、図1及び図2に示す状態において、閉塞板21のうち容器軸Oよりも左側に位置する部分に形成され、外容器10における第1底壁部11aの上方に位置している。第2収容孔23は、図1及び図2に示す状態において、閉塞板21のうち容器軸Oよりも右側に位置する部分に形成され、外容器10における第2底壁部11bの上方に位置している。
図示の例では、第1収容孔22及び第2収容孔23は、四隅が丸みを帯びた平面視四角形状にそれぞれ形成されている。ただし、第1収容孔22及び第2収容孔23の形状は、この場合に限定されるものではなく、適宜変更して構わない。
仕切り板24は、少なくとも第1収容孔22及び第2収容孔23の開口周縁部に沿うように枠状に形成されている。これにより、第1収容孔22の内側は、下方が第1底壁部11aで塞がれると共に、周囲が仕切り板24によって囲まれた状態で上方に開口している。この第1収容孔22の内側は、中皿2を収容する第1収容部27として機能する。
また、第2収容孔23の内側は、下方が第2底壁部11bで塞がれると共に、周囲が仕切り板24によって囲まれた状態で上方に開口している。この第2収容孔23の内側は、化粧用塗布具6を取り出し可能に収容する第2収容部28として機能する。
図1及び図2に示すように、中皿2は例えば金属製とされ、上方に開口した有底筒状に形成されている。具体的には、中皿2は、第1収容孔22の形状に対応して、四隅が丸みを帯びた平面視四角形状に形成されている。
このように構成された中皿2は、第1底壁部11aの上面に載置された状態で、第1収容部27内に取出し可能に収容されている。この際、中皿2は、例えば仕切り板24のうち、第1収容部27の側壁面として機能する部分に対して係合した状態で、第1収容部27内に収容されている。これにより第1収容部27内から中皿2が不意に脱落することが防止されている。
なお、中皿2の底面に、例えば熱接着テープや両面テープ等を設け、これらのテープを介して第1底壁部11aの上面に中皿2を脱離可能に貼着しても構わない。なお、脱離可能とは、第1収容部27内からの意図しない中皿2の脱離を規制しつつ、中皿2の交換時には、第1収容部27内からの中皿2の脱離を可能とすることを言う。
なお、化粧用塗布具6は、第2底壁部11bの上面に載置された状態で、第2収容部28内に取出し可能に収容されている。
図1~図3に示すように、蓋体4は、蓋本体40と、蓋本体40に一体に組み合わされた化粧板45とを備え、全体として有頂筒状に形成されている。
蓋本体40は、前後方向L1よりも左右方向L2に長い平面視長方形状に形成され、第1収容部27及び第2収容部28を上方から塞ぐ有頂筒状の天壁部41と、天壁部41を外側から囲む外殻筒部42と、天壁部41の下端部と外殻筒部42の内周面とを一体に連結する環状の連結板43とを備えている。
外殻筒部42は、外容器10における周壁部12の上端開口縁に上方から接触している。これにより、蓋体4は上下方向に位置決めされた状態で容器本体3に対して重なっている。
蓋本体40のうち後方に位置する部分には、下方に向けてヒンジ脚部46が突設されている。ヒンジ脚部46は、天壁部41の後方部分及び外殻筒部42の後方部分がそれぞれ下方に向けて延び、これらが一体に接続されることで形成され、容器本体3における縦孔18内及び第2貫通孔26内に収容されている。なお、ヒンジ脚部46の下端部は、下方に向けて半円状に突出している。
ヒンジ脚部46は、左右方向L2に沿って配置されたヒンジ軸47を介して容器本体3に連結されている。なお、ヒンジ軸47の中心軸線がヒンジ軸線Mとされている。これにより、蓋体4の全体は、容器本体3に対してヒンジ軸線M回りに回転可能に連結され、前後方向L1に蓋体4を開閉操作することが可能とされている。
図1に示すように、蓋本体40のうち前方に位置する部分には、下方に向けて係合片48が突設されている。
係合片48は、連結板43から下方に向けて突出すると共に左右方向L2に延びた板状に形成され、内容器20の閉塞板21に形成された第1貫通孔25を通じて、窓孔15内に上方から入り込むことが可能とされている。係合片48の下端部には、外容器10側に形成された第1係合突起17に対して離脱可能にアンダーカット嵌合される第2係合突起49が形成されている。第1係合突起17に対して第2係合突起49が下方から係合することによって、蓋体4は閉状態でロックされる。
図4に示すように、窓孔15内には、第1係合突起17と第2係合突起49との係合を解除するプッシュピース30が設けられている。
プッシュピース30は、弾性材料によって形成され、ガイド壁部16よりも前方に配置される操作壁部31と、操作壁部31から後方に向けて突設され、ガイド壁部16の傾斜面16a上に位置する解除突起32とを備え、後方に向けて押し込み可能とされている。
解除突起32は、プッシュピース30の後方への移動に伴ってガイド壁部16の傾斜面16aに沿って弾性変形しながら後方に移動し、第2係合突起49を下方から押し上げて、第1係合突起17から離脱させる。これにより、第1係合突起17と第2係合突起49との係合を解除することができ、蓋体4を開操作可能な状態とすることができる。
なお、プッシュピース30は、後方に移動したときに、解除突起32の弾性復元変形によって、前方に向けて復元移動する。
なお、プッシュピース30は、周壁部12に形成された逃げ孔12b内に前方から入り込むことで、前方への抜け止めがされた状態で周壁部12に組み合わされている。
ただし、プッシュピース30は必須なものではなく、具備しなくても構わない。例えば指先等によって、係合片48の下端部を前方に向けて僅かに撓ませるように変形させることで、第1係合突起17と第2係合突起49との係合を解除し、蓋体4の閉状態のロックを解除しても構わない。
図1~図3に示すように、蓋本体40における天壁部41の内面には、前後方向L1よりも左右方向L2に長い平面視長方形状の鏡44が取り付けられている。
なお、鏡44の取付方法としては、例えば接着剤や両面テープ等による接着、その他の方法による固着等が挙げられるが、特に限定されるものではない。図示の例では、鏡44は薄い板状に形成されているが、この場合に限定されるものではなく、例えばシート状或いはフィルム状の鏡であっても構わないし、天壁部41の内面に金属反射膜を蒸着する方法等により鏡を設けても構わない。
化粧板45は、天壁部41をさらに上方から覆うと共に、外周縁部が全周に亘って外殻筒部42の内側に嵌合されている。これにより、化粧板45は蓋本体40に対して一体に組み合わされている。ただし、化粧板45は必須な構成ではなく、具備しなくても構わない。
上述のように構成された容器本体3には、治具5を取り出し可能に収納する収納部60が形成されている。
先に治具5について説明する。
図1、図5及び図6に示すように、治具5は、主に前後方向L1(一方向)に沿って延びるように形成された板状の治具本体70を備え、指先で把持することが可能とされている。治具本体70の前端部には、前方に向かうにしたがって窄まるように形成された板状の削り部71が形成されている。図示の例では、削り部71は側面視三角形状に形成されている。この削り部71は、機能部として機能するものであり、内容物Wを掻き出すように削り落とすことが可能とされている。
治具本体70の後端部には、後方に向けて延びた円柱状のロッド部72が形成されている。このロッド部72は、機能部として機能するものであり、第1収容部27内から中皿2を取り外す際に、例えば第1底壁部11aに形成された抜き孔13内に容器本体3の下方から挿入することで、中皿2を上方に持ち上げるような外力を該中皿2に対して加えることが可能とされている。
このように、本実施形態の治具5は、治具本体70の両端部に、機能部として機能する削り部71及びロッド部72をそれぞれ具備している。
さらに治具本体70には、左右方向L2に向けて突出する一対の指掛け突起(突起部)73が形成されている。指掛け突起73は、前後方向L1に沿って延びるように形成されている。これにより、収納部60内からの治具5の取出し時に、指掛け突起73を利用して指掛けを行うことが可能とされている。
上述のように構成された治具5は、図1~図3に示すように、容器本体3に形成された収納部60内に、取出し可能に収納されている。
図1及び図2に示す状態において、内容器20における閉塞板21のうち第2収容孔23よりも右側に位置する部分には、閉塞板21を上下方向に貫通する収納孔61が形成されている。収納孔61は、左右方向L2よりも前後方向L1に長い縦長の平面視長方形状に形成され、右側に開口するように形成されている。
なお、収納孔61の前後方向L1の長さは、治具5の前後方向L1の長さよりも長く、第2収容孔23の前後方向L1の長さよりも短く形成されている。また、収納孔61の左右方向L2の長さは、治具5の左右方向L2の最大長さ(一対の指掛け突起73が形成された部分の長さ)よりも大きく形成されている。
上述のように形成された収納孔61の内側は、下方が外容器10の底壁部11で塞がれると共に、左右方向L2が仕切り板24及び周壁部12で囲まれた状態で上方に開口している。この収納孔61の内側が治具5を収納する収納部60として機能する。
図1~図3に示すように、治具5は一対の指掛け突起73を左右方向L2に向け、且つ治具本体70を底壁部11の上面に載置させた状態で収納部60内に収納される。
収納部60内における底壁部11上には、第1保持壁62及び第2保持壁63が前後方向L1に間隔をあけて一列に並ぶように形成されている。第1保持壁62及び第2保持壁63は、前後方向L1に沿って延びる縦長の板状に形成され、底壁部11から上方に向けて突設されている。なお、第1保持壁62及び第2保持壁63の高さは、仕切り板24よりも低くなるように形成されている。
第1保持壁62は、削り部71と仕切り板24との間に位置し、且つ仕切り板24に対して左右方向L2に重なるように配置されている。第2保持壁63は、ロッド部72と仕切り板24との間に位置し、且つ仕切り板24に対して左右方向L2に重なるように配置されている。
さらに第1保持壁62には、削り部71側に向けて突出した第1凸部64が形成されている。第1凸部64は、例えば半球状に膨らむように形成され、削り部71に対して接触可能とされている。第2保持壁63には、ロッド部72側に向けて突出した第2凸部65が形成されている。第2凸部65は、例えば半球状に膨らむように形成され、ロッド部72に対して接触可能とされている。
上述のように、収納部60内には、第1凸部64を有する第1保持壁62、及び第2凸部65を有する第2保持壁63が設けられている。そのため、指掛け突起73が周壁部12に対して接触し、且つ削り部71及びロッド部72が第1凸部64及び第2凸部65に対して接触した状態で、収納部60内に治具5を収納することが可能とされている。
従って、第1凸部64及び第2凸部65と、周壁部12との間に治具5を左右方向L2に挟み込んだ状態で、収納部60内に収納することが可能とされている。
さらに、図1及び図2に示すように、収納部60と第2収容部28との間に位置する仕切り板24には、収納部60内と第2収容部28内とを左右方向L2に連通する指掛け開口部69が形成されている。
指掛け開口部69は、仕切り板24のうち、第1保持壁62に対して左右方向L2に重なった部分と、第2保持壁63に対して左右方向L2に重なった部分との間に位置する部分に形成されている。これにより、指掛け開口部69の前後方向L1の長さは、治具本体70の前後方向L1の長さに対応している。
(コンパクト容器の作用)
次に、上述したように構成されたコンパクト容器1を使用する場合について説明する。
この場合には、プッシュピース30を操作して蓋体4のロック状態(閉状態)を解除する。具体的には、図1及び図3に示す操作壁部31を後方に向けて押圧し、プッシュピース30の全体を後方に移動させる。これにより、解除突起32をガイド壁部16の傾斜面16aに沿って弾性変形させながら後方に移動させることができ、第2係合突起49を下方から押し上げて第1係合突起17から離脱させることができる。
これにより、第1係合突起17と第2係合突起49との係合を解除することができ、蓋体4を開操作可能な状態とすることができる。
次いで、蓋体4の全体をヒンジ軸線M回りに回転させることで、図1に示すように、蓋体4を後方に向けて開操作することができ、容器本体3から蓋体4を離間させることができる。これにより、容器本体3の第1収容部27及び第2収容部28を開放させることができる。従って、第2収容部28内から化粧用塗布具6を取り出し、化粧用塗布具6を利用して中皿2内の内容物Wを拭い取りながら、使用することができる。
特に、本実施形態のコンパクト容器1では、容器本体3に形成された収納部60内に指先で把持可能な治具5が取出し可能に収納されている。そのため、コンパクト容器1を使用するにあたって、必要に応じて治具5を収納部60内から取り出した後、各種の用途に治具5を利用することができる。
例えば、中皿2内の内容物Wを使用し続けた結果、中皿2の四隅に内容物Wが残ってしまった場合には、収納部60内から治具5を取り出し、指先で治具5を把持しながら削り部71を利用して内容物Wを掻き出すように削り落とすことができる。これにより、削り落とした内容物Wを、化粧用塗布具6を利用して拭い取ることができる。その結果、中皿2の四隅に残った内容物Wを無駄なく使用することができる。
このように、容器本体3の収納部60内に治具5が収納されているので、従来のように用具を別途に用意する必要がなく、必要なタイミングで治具5を速やかに取り出して、使用することができる。そのため、例えば内容物Wの拭い取り等に治具5を利用することができ、手間をかけることなく、コンパクト容器1を使用し続けることができる。
また、治具5を使用しない場合には、図1~図3に示すように、収納部60内に治具5を収納しておくことができるので、コンパクト容器1の通常使用の際に治具5が邪魔になることがないうえ、治具5の紛失防止を図ることができる。
特に、第1凸部64及び第2凸部65と、周壁部12との間に治具5を左右方向L2に挟み込んだ状態で、収納部60内に収納することができるので、収納部60内から不意に治具5が脱落してしまうことを防止することができる。
以上説明したように、本実施形態のコンパクト容器1によれば、容器本体3に治具5が収納されているので、用具を別途に用意する必要がなく、手間をかけることなく使用し続けることができる。
さらに、本実施形態のコンパクト容器1によれば、収納部60内から治具5を取り出す際、第2収容部28側から指掛け開口部69を通じて収納部60内に指先を容易に入れることができるので、指先に引っ掛けるようにして治具5を取り出すことができる。
このように、化粧用塗布具6が収容されている第2収容部28の空間を利用しながら、指掛け開口部69を通じて治具5を取り出すことができるので、治具5の取出し操作を容易且つスムーズに行うことができる。
それに加えて、収納部60内から治具5を取り出す際に、指掛け突起73に対して指先に引っ掛けるようにして治具5を取り出すことができるので、治具5の取出し操作をさらに容易且つスムーズに行うことができる。
また、本実施形態のコンパクト容器1では、中皿2内の内容物Wを使い終わった後、内容物Wが収容された新たな中皿2に交換することができる。従って、内容物Wの詰替えを行うことができ、詰替えタイプのコンパクト容器として使用することができる。
特に、中皿2を交換するにあたって、例えば第1収容部27内から中皿2を取り出し難い場合には、治具5のロッド部72を利用して中皿2の取出し作業を容易に行うことが可能である。すなわち、第1底壁部11aに形成された抜き孔13内に容器本体3の下方からロッド部72を挿入することで、中皿2を上方に持ち上げることができ、中皿2の取出し作業を容易に行うことが可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば上記実施形態では、図1及び図2に示す状態において、収納部60を第2収容部28よりも右側に配置したが、収納部60の位置は、この場合に限定されるものではない。例えば図7に示すように、第2収容部28よりも前方側に収納部60を配置したコンパクト容器80としても構わない。
この場合のコンパクト容器80であっても、上記実施形態におけるコンパクト容器1と同様の作用効果を奏功することができる。それに加え、このコンパクト容器80では、収納部60の位置を変更した分、第2収容部28を左右方向L2に大きくすることができる。そのため、化粧用塗布具6のサイズを大きくすることができ、使い易さを向上することができる。
また上記実施形態では、治具本体70の両端部に、機能部である削り部71及びロッド部72をそれぞれ形成した治具5を例に挙げて説明したが、治具5の構成はこの場合に限定されるものではなく、少なくとも一端部に機能部が形成されていれば構わない。この際、機能部としては、コンパクト容器の用途等に応じて適宜変更して構わない。
例えば図8に示すように、治具本体70の前端部に、側面視半円状に形成された板状の塗布部(機能部)91が形成された治具90としても構わない。この場合には、化粧用塗布具6を利用して内容物Wを広範囲に塗布する場合に比べて、塗布部91を利用して、細かい範囲に微細に内容物Wを塗布することが可能となる。従って、化粧用塗布具6及び塗布部91を必要に応じて使い分けながら、内容物Wの塗布を行うことができる。
さらに図9に示すように、治具本体70の後端部に、ロッド部72に代えて、上記塗布部91を形成した治具100としても構わない。この場合には、例えば削り部71で削り落とした内容物Wを、塗布部91を利用して直ちに塗布するといった使い方を行える。
さらに図10に示すように、治具本体70の前端部に、複数の針部111を有する穿刺部(機能部)112が形成された治具110としても構わない。この場合の治具110は、例えば中皿2の四隅に固まった状態で内容物Wが残るような場合に有効に利用することができる。
1、80…コンパクト容器
2…中皿
3…容器本体
4…蓋体
5、90、100、110…治具
6…化粧用塗布具(塗布具)
27…第1収容部
28…第2収容部
60…収納部
69…指掛け開口部
71…削り部(機能部)
72…ロッド部(機能部)
73…指掛け突起(突起部)
91…塗布部(機能部)
112…穿刺部(機能部)

Claims (2)

  1. 内容物が収容される中皿と、
    前記中皿が収容される第1収容部を有する容器本体と、
    前記容器本体に対して相対移動可能に連結され、前記第1収容部を開放可能に閉塞する蓋体と、
    一方向に延びるように形成されると共に、少なくとも一端部に機能部が形成され、且つ指先で把持可能な治具と、を備え、
    前記容器本体には、前記治具を取り出し可能に収納する収納部と、塗布具を取り出し可能に収容する第2収容部とが形成されていると共に、前記収納部内に収納された前記治具に対して指掛けを可能とする指掛け開口部が前記収納部と前記第2収容部とを連通するように形成され、
    前記治具は、
    前記一方向に沿って延びる治具本体と、
    前記治具本体から、前記一方向に直交する他方向に向けて突出するように形成され、前記収納部内からの取出し時に、指掛けを可能とする一対の突起部、とを有し、
    前記収納部内における前記容器本体の底壁部上には、第1保持壁及び第2保持壁が前記一方向に間隔をあけて一列に並ぶように形成され、
    前記第1保持壁には、前記治具本体に向けて突出した第1凸部が形成され、
    前記第2保持壁には、前記治具本体に向けて突出した第2凸部が形成され、
    前記治具は、一方の前記突起部が前記容器本体の周壁部に対して接触し、且つ前記治具本体が前記第1凸部及び前記第2凸部に対して接触することで、前記周壁部と、前記第1凸部及び前記第2凸部との間に前記他方向に挟み込まれた状態で前記収納部内に収納されている、ことを特徴とするコンパクト容器。
  2. 請求項に記載のコンパクト容器において、
    前記中皿は、前記第1収容部内に取出し可能に収容されている、コンパクト容器。
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