JP2024031228A - 車両用スライドドア開閉装置 - Google Patents

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JP2024031228A JP2022134650A JP2022134650A JP2024031228A JP 2024031228 A JP2024031228 A JP 2024031228A JP 2022134650 A JP2022134650 A JP 2022134650A JP 2022134650 A JP2022134650 A JP 2022134650A JP 2024031228 A JP2024031228 A JP 2024031228A
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直也 瀬戸
Naoya Seto
洋 佐藤
Hiroshi Sato
宏平 濱
Kohei Hama
雄貴 井出
Yuki Ide
亘 久我
Wataru Kuga
誠一 原井
Seiichi Harai
浩 藤下
Hiroshi Fujishita
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Abstract

【課題】車両用ドア開閉装置において、ベルトガイドフレームへの駆動ベルトの張り付きを防止する。【解決手段】ベルトガイドユニット12は、長手方向がスライドドアの開閉方向に沿うように車体パネルに固定されるベルトガイドフレーム13と、ドライブユニット11から出力される動力によりベルトガイドフレーム13のガイド部13aを摺動しつつ長手方向に沿って移動可能な駆動ベルト14と、ベルトガイドフレーム13に固定される防水カバー16とを含む。防水カバー16は、ベルトガイドフレーム13の上面部13bを覆うアッパーカバー部161と、ガイド部13a、及び駆動ベルト14におけるガイド部13aを摺動する部分の外側を覆うサイドカバー部162とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、車両のスライドドアを自動開閉させるための車両用スライドドア開閉装置に関する。
特許文献1、2には、車両のスライドドアを自動開閉させるための車両用スライドドア開閉装置が記載されている。特許文献1、2に記載の車両用ドアスライド開閉装置は、車体パネルに固定されて車両前後方向へ延在するベルトガイドフレーム(特許文献1においては、ベルトガイド、特許文献2においては、ベルトフレーム)と、ベルトガイドフレームの前後端にそれぞれ回動可能に支持されるプーリに巻き掛けられて、モータ等の動力によりベルトガイドフレームの長手方向に沿って循環移動可能な駆動ベルト(同じく無端ベルト、同じくベルト)と、を備えて、駆動ベルトをスライドドアに連結して、駆動ベルトをモータの動力により移動させることで、スライドドアを自動開閉させるようにした構成を備える。
特開2021-139190号公報 特開2021-95762号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の車両用スライドドア開閉装置においては、駆動ベルトはその内周面がベルトガイドフレームのガイド部(外側面)に接触した状態でベルトガイドフレームに掛け回されることから、特に、駐車中においては、駆動ベルトの内周面がベルトガイドフレームのガイド部に長時間接触した状態に保たれる。このような状態で、かつ低温下の環境の下で、ベルトガイドフレームのガイド部と駆動ベルトの内周面との間に、雨水や融雪剤等の液滴が付着すると、当該付着した液滴が凍結して、駆動ベルトがベルトガイドフレームのガイド部に張り付き、大きな抵抗力が発生する虞がある。このような状態でスライドドアを自動開閉動作させると、ドライブユニット(モータ)に大きな負荷が掛かることに起因して、耐久性に課題があり、また作動面での安全性を考慮すると、ドライブユニットの大型化に繋がり、コストアップを招く虞がある。
本発明は、上記の課題に鑑み、長期に亘って安定した作動を実現した車両用スライドドア開閉装置を提供することを目的とする。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
車両用スライドドア開閉装置において、モータの動力を出力可能なドライブユニットと、前記ドライブユニットから出力される動力をスライドドアに伝達して、前記スライドドアを自動開閉させるベルトガイドユニットとを備え、前記ベルトガイドユニットは、長手方向が前記スライドドアの開閉方向に沿うように車体パネルに固定されるベルトガイドフレームと、前記ドライブユニットから出力される動力により前記ベルトガイドフレームのガイド部を摺動しつつ前記長手方向に沿って移動可能な駆動ベルトと、前記ベルトガイドフレームに固定される防水カバーと、を含み、前記防水カバーは、前記ベルトガイドフレームの上面部を覆うアッパーカバー部と、前記ベルトガイドフレームの前記ガイド部、及び前記駆動ベルトにおける前記ガイド部を摺動する部分の外側を覆うサイドカバー部とを有すること特徴とする。
好ましくは、前記サイドカバー部は、前記ベルトガイドフレームの前記ガイド部から外方へ所定距離離間する。
好ましくは、前記防水カバーは、前記ベルトガイドフレームの端部を前記車体に固定するためのブラケットを覆う取付けカバー部を有する。
好ましくは、前記ベルトガイドユニットは、前記駆動ベルトとともに前記ベルトガイドフレームの長手方向に沿って移動可能で、かつ予め定めた連結姿勢で前記スライドドアとともに移動するガイドローラユニットに連結されるベルト接続部材を含み、前記ベルトガイドフレームは、前記ベルト接続部材を予め定めた仮保持位置に仮保持姿勢で前記ベルトガイドフレームに着脱自在に仮保持可能な仮保持部を有する。
好ましくは、前記防水カバーは、前記サイドカバー部にあって、かつ前記仮保持部の位置に対応する部分に、前記ベルト接続部材が前記仮保持姿勢で干渉しないようにするための切欠部を有する。
好ましくは、前記防水カバーは、前記ベルト接続部材が前記連結姿勢にある状態で、前記切欠部を閉塞可能な仮保持蓋を有する。
好ましくは、前記ベルトガイドユニットは、前記車体パネルの外側に配置されて、前記車体パネルの内側に配置される前記ドライブユニットに対して前記車体パネルに設けた開口部を通して接続され、前記防水カバーは、前記開口部の周囲に設けられるシールを覆うシール覆い部を有する。
本発明によると、ベルトガイドフレームに防水カバーを固定して、防水カバーによりベルトガイドフレーム及び駆動ベルトの上方及び外方の全域を覆うことによって、ベルトガイドフレーム及び駆動ベルトへの液滴の付着を最小限に抑えることができる。この結果、低温環境下であっても、ベルトガイドフレームと駆動ベルトとの接触部分が凍結する等して、駆動ベルトとベルトガイドフレームの間に大きな抵抗力が発生することを防止できる。これにより、ドライブユニットの小型化を可能にして、コストダウンを図ることができる。
本発明に係る車両用スライドドア開閉装置を装着した車両の側面図である。 車体パネルに取付けた状態の車両用スライドドア開閉装置の斜視図である。 図2における矢印III方向から見た車両用スライドドアの側面図である。 防水カバーをベルトガイドフレームから分離した状態の車両用スライドドア開閉装置の斜視図である。 車両用スライドドア開閉装置の斜視図である。 図5において矢印VI方向から見た車両用スライドドア開閉装置の側面図である。 車両用スライドドア開閉装置の平面図である。 図3におけるVIII-VIII線縦断面図である。 図6におけるIX-IX線縦断面図である。 図3におけるX-X線縦断面図である。 図3におけるXI-XI線縦断面図である。 図7におけるXII-XII線横断面図である。
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態により限定されるものではなく、以下の実施形態から当業者が自明の範囲内で適宜変更したものも含む。
以下の説明における方位は、断りのない限り、車両用スライドドア開閉装置1を車体パネル7に取り付けた状態での方位を指す。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用ドアスライド開閉装置1は、ワゴンタイプの車両2における車体パネル7に取付けられると共に、車体パネル7に設けた乗降口を前後方向に開閉し得るように車体パネル7に支持されたスライドドア3を後述のドライブユニット11のモータ112の動力により自動開閉させるものである。
スライドドア3は、上部に取り付けたアッパーガイドローラユニット4が乗降口の上部に固定された前後方向へ延在するアッパーガイドレール8に前後方向へ移動自在に支持され、中央後部に取り付けたセンターガイドローラユニット5が車体パネル7に固定された前後方向へ延在するセンターガイドレール9に前後方向に移動自在に支持され、前下部に取り付けたロアガイドローラユニット6が乗降口の下部に固定された前後方向へ延在するロアガイドレール10に前後方向に移動自在に支持されることにより、車体パネル7に前後方向に移動可能に支持される。
図2、3に示すように、センターガイドレール9は、スライドドア3の開閉軌跡に合致するように、前後方向に延在する直線部91と、当該直線部91の前端から車内側に向けて湾曲する湾曲部92を形成した形状を呈して車体パネル7の外側に固定される。
車両用ドア開閉装置1は、車体パネル7の内側に配置されるドライブユニット11と、車体パネル7の外側にあって、センターガイドレール9の上側に配置されるベルトガイドユニット12とを備える。ベルトガイドユニット12の一部は、後述のように車体パネル7に設けた開口部7aを通してドライブユニット11に接続されることで、ドライブユニット11から出力される動力をスライドドア3に伝達して、スライドドア3を自動開閉させる。
ドライブユニット11は、スライドドア3を自動開閉させるための動力を出力するものであって、種々構成要素を収容するアッパーケーシング111と、アッパーケーシング111の上部に取り付けられるモータ112とを備える。
アッパーケーシング111は、図8に示すように、車体パネル7の内側に配置される。アッパーケーシング111内には、図示略の電磁クラッチ、モータ112の回転を減速する減速ギヤ113及び減速ギヤ113と一体回動可能な出力軸114等の構成要素が設けられる。
図2、3に示すように、ベルトガイドユニット12は、センターガイドレール9の上側に配置される合成樹脂製のベルトガイドフレーム13と、ベルトガイドフレーム13に固定されて、内部に歯付きの駆動プーリ19(図8参照)を回転可能に支持するロアケーシング20と、ベルトガイドフレーム13に長手方向(前後方向)へ循環移動可能に支持される駆動ベルト14と、駆動ベルト14をスライドドア3に連結するためのベルト接続部材15と、ベルトガイドフレーム13に取り付けられる合成樹脂製の防水カバー16とを備える。
ベルトガイドフレーム13は、後側に直線部13c、前側に湾曲部13dを有することで、平面視においてセンターガイドレール9と略同様な形状を呈して、センターガイドレール9の上面に重なり合うような形態で車体パネル7の外側に配置される。
ベルトガイドフレーム13は、前端部に設けたフロントブラケット131及び後端部に設けたリアブラケット132を介して図示略のボルトにより車体パネル7の外側に固定される。また、ベルトガイドフレーム13は、特に図8、11に示す縦断面図から理解できるように、駆動ベルト14をガイドするガイド部13a、及び上部を形成する上面部13bを有する。ベルトガイドフレーム13における直線部13cのガイド部13aには、駆動ベルト14との接触面積を減少させるため、長手方向に沿って複数の開口部13fが設けられる。
なお、車体パネル7の外側に固定されるセンターガイドレール9及びベルトガイドフレーム13は、車体外部に露呈しないように車体パネル7に固定されるレールカバー71により覆われる。
ロアケーシング20は、車外側に設けたフランジ部201をボルト18により車体パネル7の外側に締結することで固定される。フランジ部201は、車体パネル7に締結されることで、車体パネル7に設けた開口部7a(図8参照)を閉塞する。好ましくは、車体パネル7の開口部7aへの液滴浸入を阻止するため、図8に示すように、フランジ部201と車体パネル7との間にシール21を介在させる。なお、車体パネル7に設けた開口部7aは、ロアケーシング20を車体パネル7の内側に突出させるためのものである。
図8に示すように、駆動プーリ19は、ロアケーシング20内に上下方向の軸線回りに回転可能に支持されて、ドライブユニット11の出力軸114に連結されることで、出力軸114と一体回動する。
駆動ベルト14は、ゴム製の歯付ベルトであって、特に図11から理解できるように、ベルトガイドフレーム13のガイド部13aを車内外から挾むようにして、前端部がベルトガイドフレーム13の前部に枢支されたフロントプーリ134、また後端部がベルトガイドフレーム13の後部に枢支されたリアプーリ135にそれぞれ掛け回される。さらに、駆動ベルト14は、ガイド部13aの室内側を移動する部分が駆動プーリ19に掛け回されることで、駆動プーリ19の回転に伴って、自体の内周面がガイド部13aの外側面を摺動しつつ長手方向へ移動する。
本実施形態における車両用スライドドア開閉装置1は、ドライブユニット11を車体パネル7の内側に配置し、ベルトガイドユニット12を車体パネル7の外側に配置する構成を適用しているため、ベルトガイドユニット12側に設けられる駆動プーリ19とドライブユニット11側に設けられる出力軸114の連結は、車体パネル7に設けた開口部7aを通して行われる。詳しくは、ドライブユニット11とベルトガイドユニット12とを互いに分離した状態で、図8に示すように、ロアケーシング20を車外側から車体パネル7の開口部7aを通して車体パネル7の内側に突出させた状態で、ロアケーシング20のフランジ部201をボルト18により車体パネル7の外側に固定すると共に、ベルトガイドフレーム13を車体パネル7の外側に固定する。次いで、車体パネル7の内側から、ドライブユニット11の出力軸114を駆動プーリ19に連結して、アッパーケーシング111の下部をロアケーシング20の上部に固定する。
ベルト接続部材15は、ベルトガイドフレーム13におけるガイド部13aの外側を移動する駆動ベルト14に接続されると共に、図2、3に示すように、下部に設けた連結部151が下方を向く連結姿勢で、センターガイドローラユニット5のブラケット51にボルト52により連結される。これにより、ベルト接続部材15は、駆動ベルト14の移動に伴って、ベルトガイドフレーム13の長手方向に沿って移動し、当該移動をセンターガイドローラユニット5を介してスライドドア3に伝達することで、スライドドア3を自動開閉させる。
ベルト接続部材15は、センターガイドローラユニット5のブラケット51に連結されるまで、駆動ベルト14が妄りに前後動しないように、ベルトガイドフレーム13に設けた仮保持部133(図4、6、9、10参照)に着脱自在に仮保持され、センターガイドローラユニット5に連結する場合には、仮保持部133から取り外される。
ベルト接続部材15をベルトガイドフレーム13に仮保持することで、車両用スライドドア開閉装置1の搬送、及び車体パネル7への組付け時に、駆動ベルト14及びベルト接続部材15が車体パネル7やスライドドア3に接触する等して傷付けることを防止して、車両用スライドドア開閉装置1のハンドリング性の向上を図ることができる。
図9、10に示すように、仮保持部133は、ベルトガイドフレーム13のガイド部13aにあって、ガイド部13aを車内外方向へ貫通し、前後方向へ所定の開口幅を有する矩形状の係合孔により形成される。
仮保持部133に対するベルト接続部材15の仮保持は、ベルト接続部材15を図9に示すような姿勢で、ベルト接続部材15の上部に設けられる差込部152を仮保持部133に嵌合させることによって達成される。ベルト接続部材15が仮保持されている状態においては、連結部151が車外側へ上斜め方向を向く姿勢で、ベルトガイドフレーム13に対して前後動不能な仮保持姿勢(図9に示す姿勢)で保持される。また、ベルト接続部材15の仮保持部133からの取外しは、ベルト接続部材15の差込部152を仮保持部133から外すことで達成される。仮保持部133から外されたベルト接続部材15は、図10に示すように、連結部151が下方を向く連結姿勢でセンターガイドローラユニット5のブラケット51にボルト52により連結される。
防水カバー16は、ベルトガイドフレーム13の上面部13bの全域を上側から覆うアッパーカバー部161と、ベルトガイドフレーム13のガイド部13aの全域及び駆動ベルト14を外側から覆うサイドカバー部162と、前端部にあって、フロントブラケット131の上面、側面及び前面を覆う取付けカバー部163とを一体形成して、複数のファスナ17によりベルトガイドフレーム13の上面部13bに固定される。好ましくは、図4に示すように、防水カバー16のアッパーカバー部161に凸状の複数の被固定部161aを設けると共に、ベルトガイドフレーム13の上面部13bに複数の凸状の固定部13eを設けて、図12に示すように、被固定部161aを固定部13eの上に被せた状態で、ファスナ17により被固定部161aを固定部13eに締結することで、防水カバー16をベルトガイドフレーム13に固定する。
アッパーカバー部161は、ベルトガイドフレーム13の上面部13bの全域を上側から覆うことで、ベルトガイドユニット12の上方から流下する液滴がベルトガイドフレーム13上に流下して付着することを防止する。
サイドカバー部162は、ベルトガイドフレーム13の直線部13c及び湾曲部13dを含むガイド部13aの全域及びガイド部13aの外側に位置する駆動ベルト14の全域を外側から覆うことで、液滴がベルトガイドフレーム13のガイド部13aの表面及び駆動ベルト14に流下して付着することを防止する。好ましくは、サイドカバー部162の前部に、ベルトガイドフレーム13の湾曲部13dに沿って湾曲した湾曲覆い部169を形成して、当該湾曲覆い部169によりベルトガイドフレーム13の湾曲部13dが確実に覆われるようにする。さらに、好ましくは、サイドカバー部162は、図11に示すように、ベルトガイドフレーム13のガイド部13aの表面及び駆動ベルト14から外方へ所定距離離間するようにする。これにより、ガイド部13aの表面及び駆動ベルト14への液滴の付着をより確実に防止すると共に、ベルト接続部材15がサイドカバー部162とベルトガイドフレーム13のガイド部13aとの間を長手方向に沿って移動することができる。また、風等の外乱による駆動ベルト14のばたつきを、レールカバー71よりも車内側に配置されるサイドカバー部162によって抑制できるため、停車時及び走行時の駆動ベルト14のばたつき音を防止する効果もある。
さらに、防水カバー16は、ベルトガイドフレーム13の上面部13b及びガイド部13aの全域、並びに湾曲覆い部169がベルトガイドフレーム13の湾曲部13dに位置する駆動ベルト14を外側から覆うことで、ベルトガイドフレーム13の湾曲部13d付近が車体パネル7とレールカバー71の前端との間の隙間から覗くような形態の車体構造であっても、当該隙間から覗く駆動ベルト14を湾曲覆い部169が覆うことができる。これにより、ユーザが誤って駆動ベルト14を触れることを防止して、長期に亘って安定したスライドドア3の開閉作動を得ることができる。
防水カバー16におけるベルトガイドフレーム13の仮保持部133に対向する位置、すなわちベルト接続部材15を仮保持する位置には、下方が開口した切欠部164が設けられる。切欠部164は、防水カバー16をベルトガイドフレーム13に固定した状態で、仮保持姿勢にあるベルト接続部材15が防水カバー16のサイドカバー部162に干渉しないようにするための逃げ部である。
防水カバー16における切欠部164の上部には、上下方向に回動可能であって、切欠部164を開閉可能な仮保持蓋165が設けられる。図9、10に示すように、仮保持蓋165は、上方に回動して切欠部164を開口した状態においては、ベルト接続部材15の仮保持部133への仮保持を可能にし、また、ベルト接続部材15を連結姿勢とすることで、切欠部164の閉塞が可能となる。防水カバー16は、切欠部164を閉塞することで液滴が切欠部164を通って防水カバー16の内側へ浸入するのを阻止する。
なお、ベルト接続部材15は、仮保持姿勢では防水カバー16の切欠部164に嵌って前後移動は不能であるが、連結姿勢にすることで、切欠部164から下方へ外れて、防水カバー16におけるサイドカバー部162の下縁に沿って前後方向へ移動可能となる。
さらに、防水カバー16には、取付けカバー部163に設けた切欠部163aと、当該切欠部163aを開閉可能に上下方向へ回動可能な取付蓋166と、ロアケーシング20のフランジ部201の周囲に設けられるシール21を覆うシール覆い部167とが設けられる。なお、切欠部163aは、防水カバー163をベルトガイドフレーム13に固定した状態で、フロントブラケット131を図示略のボルトにより車体パネル7に固定する際の取付け作業穴である。
取付蓋166は、フロントブラケット131を車体パネル7に固定するまでは開放状態とし、フロントブラケット131をボルトにより車体パネル7に固定した後に切欠部163aを閉塞する。
シール覆い部167は、アッパーカバー部161から上方へ膨出するように一体形成されて、ロアケーシング20のフランジ部201及びシール21の全体を外側から覆うことで、車体パネル7の開口部71への液滴浸入をより確実に阻止する。好ましくは、シール21の外周面に弾性変形可能な舌片状のヒレ部211を設け、図8から理解できるように、ヒレ部211がシール覆い部167の内周面に密接することで、シール覆い部167とケーシング20のフランジ部201との間の隙間を完全に閉塞するようにする。これにより、車体パネル7の開口部71への液滴浸入をより確実に阻止することができる。
さらに、シール覆い部167には、ボルト18の上、前後を覆うように車外側にアーチ状に突出する庇部168が設けられる。これにより、上方から流下してくる液滴を庇部168により阻止して、液滴がボルト18を挿入するための挿入孔に流入することを阻止することができる。
(車両用スライドドア開閉装置1の作用)
ユーザ携帯のワイヤレスリモートスイッチ又はスライドドア3に設けられるドア開閉用のドアハンドルが操作されると、それに応じて、ドライブユニット11のモータ112が駆動する。モータ112の回転は、電磁クラッチ、減速ギヤ113、出力軸114及び駆動プーリ19を経由して、駆動ベルト14に伝達される。これにより、駆動ベルト14及びベルト接続部材15がベルトガイドフレーム13の長手方向に沿って移動することで、スライドドア3は、閉位置にあれば開方向へ移動し、開位置にあれば閉方向へ移動する。
また、ベルトガイドユニット12におけるベルトガイドフレーム13及び駆動ベルト14の上側及び外側の全域は、ベルトガイドフレーム13に固定された防水カバー16により覆われているため、上方から流下してくる雨水や融雪剤等の液滴を防水カバー16により受け止めて外側へ向けて流下させることができる。これにより、液滴がベルトガイドフレーム13のガイド部13aの表面及び駆動ベルト14に付着することを防止する。この結果、低温環境下で車両を長時間駐車した場合であっても、駆動ベルト14がベルトガイドフレーム13のガイド部13aに張り付いて大きな抵抗力が発生するような事態を防止できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、上記実施形態に対して、次のような種々の変形や変更及び組み合わせを施すことが可能である。
前記実施形態においては、センターガイドレール9とベルトガイドフレーム13とを別体としたが、これに代えて、センターガイドレール9とベルトガイドフレーム13とを一体形成するか、または、センターガイドレール9にベルトガイドフレーム13を予め固定した構成とする。この場合には、ベルト接続部材15を仮保持するための仮保持部133をセンターガイドレール9に設けても良い。
前記実施形態においては、防水カバー16のアッパーカバー部161の上面を略水平方向を向く面としたが、これに代えて、アッパーカバー部161の上面を車内側から車外側へ、又は車外側から車内側へ向けて下り傾斜した面とする。このようにすることで、アッパーカバー部161に流下した液滴の排水性向上を図ることが可能となる。
1 車両用スライドドア開閉装置 2 車両
3 スライドドア 4 アッパーガイドローラユニット
5 センターガイドローラユニット 51 ブラケット
52 ボルト 6 ロアガイドローラユニット
7 車体パネル 71 レールカバー
7a 開口部 8 アッパーガイドレール
9 センターガイドレール 91 直線部
92 湾曲部 10 ロアガイドレール
11 ドライブユニット 111 アッパーケーシング
112 モータ 113 減速ギヤ
114 出力軸 12 ベルトガイドユニット
13 ベルトガイドフレーム 13a ガイド部
13b 上面部 13c 直線部
13d 湾曲部 13e 固定部
13f 開口部 131 フロントブラケット
132 リアブラケット 133 仮保持部
134 フロントプーリ 135 リアプーリ
14 駆動ベルト 15 ベルト接続部材
151 連結部 152 差込部
16 防水カバー 161 アッパーカバー部
161a 被固定部 162 サイドカバー部
163 取付けカバー部 163a 切欠部
164 切欠部 165 仮保持蓋
166 取付蓋 167 シール覆い部
168 庇部 169 湾曲覆い部
17 ファスナ 18 ボルト
19 駆動プーリ 20 ロアケーシング
201フランジ部 21 シール
211 ヒレ部

Claims (7)

  1. モータの動力を出力可能なドライブユニットと、前記ドライブユニットから出力される動力をスライドドアに伝達して、前記スライドドアを自動開閉させるベルトガイドユニットとを備え、
    前記ベルトガイドユニットは、
    長手方向が前記スライドドアの開閉方向に沿うように車体パネルに固定されるベルトガイドフレームと、前記ドライブユニットから出力される動力により前記ベルトガイドフレームのガイド部を摺動しつつ前記長手方向に沿って移動可能な駆動ベルトと、
    前記ベルトガイドフレームに固定される防水カバーと、を含み、
    前記防水カバーは、前記ベルトガイドフレームの上面部を覆うアッパーカバー部と、前記ベルトガイドフレームの前記ガイド部、及び前記駆動ベルトにおける前記ガイド部を摺動する部分の外側を覆うサイドカバー部とを有すること特徴とする車両用スライドドア開閉装置。
  2. 請求項1において、
    前記サイドカバー部は、前記ベルトガイドフレームの前記ガイド部から外方へ所定距離離間することを特徴とする車両用スライドドア開閉装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記防水カバーは、前記ベルトガイドフレームの端部を前記車体に固定するためのブラケットを覆う取付けカバー部を有することを特徴とする車両用スライドドア開閉装置。
  4. 請求項1又は2において、
    前記ベルトガイドユニットは、
    前記駆動ベルトとともに前記ベルトガイドフレームの長手方向に沿って移動可能で、かつ予め定めた連結姿勢で前記スライドドアとともに移動するガイドローラユニットに連結されるベルト接続部材を含み、
    前記ベルトガイドフレームは、前記ベルト接続部材を予め定めた仮保持位置に仮保持姿勢で前記ベルトガイドフレームに着脱自在に仮保持可能な仮保持部を有することを特徴とする車両用スライドドア開閉装置。
  5. 請求項4において、
    前記防水カバーは、前記サイドカバー部にあって、かつ前記仮保持部の位置に対応する部分に、前記ベルト接続部材が前記仮保持姿勢で干渉しないようにするための切欠部を有することを特徴とする車両用スライドドア開閉装置。
  6. 請求項5において、
    前記防水カバーは、前記ベルト接続部材が前記連結姿勢にある状態で、前記切欠部を閉塞可能な仮保持蓋を有することを特徴とする車両用スライドドア開閉装置。
  7. 請求項1又は2において、
    前記ベルトガイドユニットは、前記車体パネルの外側に配置されて、前記車体パネルの内側に配置される前記ドライブユニットに対して前記車体パネルに設けた開口部を通して接続され、
    前記防水カバーは、前記開口部の周囲に設けられるシールを覆うシール覆い部を有することを特徴とする車両用スライドドア開閉装置。
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