JP2024031036A - 製品搬出装置、及び製品搬出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製品の潜り込みを抑制しつつ、製品搬出装置による製品の円滑な取り出しを実現する。【解決手段】製品搬出装置1は、レーザ加工機から搬送されたテーブル20を支持するステーション10と、ステーション10に支持されたテーブル20から製品Pを取り出して製品Pを集積位置まで搬出する搬出ユニット40と、残材Sを押さえる押さえユニット30a、30bと、押さえユニット30a、30bを制御する制御装置60と、を備える。制御装置60は、製品Pの位置と、製品周囲の残材Sに設けられて製品Pを保持する押圧突出部200の位置と、製品Pのサイズとを取得し、取得した情報に基づいて、押さえユニット30a、30bが残材Sを押さえる押さえ位置を演算し、搬出ユニット40が製品Pを取り出す際に、押さえユニット30a、30bが押さえ位置で残材Sを押さえるように押さえユニット30a、30bを制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、製品搬出装置、及び製品搬出方法に関する。
ワークを切断するレーザ加工機によってワークから分離された製品を取り出し、製品を搬出する製品搬出装置が知られている。特許文献1には、レーザビームによりワークの一部を切断してワークから切り離し可能な製品を形成するレーザ切断システムが開示されている。レーザ切断システムは、ワークを下面側から持ち上げるフォーク部と、ワークの端部を保持するワーク保持部とを備えている。レーザ切断システムは、ワークからフォーク部が上下方向に離れる際に、ワーク中の製品をフォーク部に押しつけるとともに、フォーク部上に残った製品を吸着して搬送する押さえ部を備えている。
特許文献2、3には、プレスプレートを吸着搬送手段により吸着して持ち上げる時に、銅張積層板の側端を押さえる方法が開示されている。この方法によれば、プレスプレートを、その下側にある銅張積層板から確実に分離させることができる。
ところで、ワークを支持するスキッドの消耗によるワーク支持高さの不均一、残材の熱変形、テーブル搬送時の振動などの原因により、製品が残材の下に潜り込んでしまうことがある。このため、製品搬出装置が製品を持ち上げる際に、製品と一緒に残材も持ち上げてしまい、製品を搬出できない場合がある。加えて、残材が持ち上がると、搬出前の他の製品が残材の下への潜り込んでしまうという事態を誘発してしまう。
特許文献4には、レーザ切断加工の特性を利用することで、製品の切断面を残材によって保持する押圧突出部を形成する方法が開示されている。この手法によれば、押圧突出部の自由端側が製品に向かって湾曲して、製品の切断面を押圧することで、製品が押圧突出部を介して残材によって保持される。これにより、製品の潜り込みを抑制することができる。
特開2016-107285号公報 特開2001-260162号公報 特開平7-290477号公報 特許第6524368号公報
ところで、上記のように押圧突出部を用いて製品を保持すると、製品搬出時に残材ごと持ち上げてしまう場合があるため、製品搬出装置による製品の取り出しが困難となる。そのため、製品の潜り込みを抑制しつつ、製品搬出装置による製品の円滑な取り出しを実現する手法が望まれている。
本発明の一態様の製品搬出装置は、テーブルに載置されたワークにレーザビームを照射してワークを切断するレーザ加工機から搬送されたテーブルを支持するステーションと、テーブルには、製品の輪郭線に沿ってワークを切断することによってワークから切り離された製品と、製品の切断面側に湾曲して製品の切断面を押圧する押圧突出部が製品に隣接して設けられた残材とが載置されており、ステーションに支持されたテーブルから製品を取り出して製品を集積位置まで搬出する搬出ユニットと、残材を押さえる押さえユニットと、押さえユニットを制御する制御装置と、を備える。制御装置は、製品の位置と、押圧突出部の位置と、製品のサイズとを取得し、製品の位置と、押圧突出部の位置と、製品のサイズとに基づいて、押さえユニットが残材を押さえる押さえ位置を演算し、搬出ユニットが製品を取り出す際に、押さえユニットが押さえ位置で残材を押さえるように押さえユニットを制御する。
この構成によれば、レーザ切断加工によってワークから切り離された製品は押圧突出部によって残材に保持される。これにより、製品が残材に潜り込んでしまうといった事態を抑制することができる。一方で、製品の切断面が押圧突出部によって押圧されているので、残材による製品の保持力が強く、製品搬出時に残材ごと持ち上げてしまう場合があるため、製品の取り出しが困難となってしまう。この点、制御装置は、製品の位置と、押圧突出部の位置と、製品のサイズとに基づいて押さえ位置を演算しているので、押圧突出部を考慮した押さえ位置を決定することができる。その結果、押圧突出部を考慮して押圧ユニットが残材を押さえることができ、搬出ユニットが製品を良好に取り出すことができる。
本発明の一態様によれば、製品の潜り込みを抑制しつつ、製品搬出装置による製品の円滑な取り出しを実現することができる。
図1は、第1の実施形態に係る製品搬出装置の構成を示すブロック図である。 図2は、製品搬出装置の構成を示す図である。 図3Aは、第1押さえユニットを模式的に示す断面図である。 図3Bは、第1押さえユニットを模式的に示す断面図である。 図4は、製品の搬出方法を示すフローチャートである。 図5は、残材と押さえユニットとの関係を示す説明図である。 図6Aは、押さえ動作を説明する図である。 図6Bは、押さえ動作を説明する図である。 図7は、第2の実施形態に係る製品搬出装置の構成を示すブロック図である。 図8は、第2の実施形態に係る搬出ユニットの構成を示す説明図である。 図9は、搬出ユニットの下面側の構成を示す説明図である。 図10は、製品の搬出方法を示すフローチャートである。 図11は、残材と押さえユニットとの関係を示す説明図である。 図12Aは、押さえ動作を説明する図である。 図12Bは、押さえ動作を説明する図である。 図12Cは、押さえ動作を説明する図である。 図13Aは、第2の実施形態の変形例を示す図である。 図13Bは、第2の実施形態の変形例を示す図である。 図14は、残材と押さえユニットとの関係を示す説明図である。
以下、図面を参照し、本実施形態に係る製品搬出装置、及び製品搬出方法ついて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る製品搬出装置の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る製品搬出装置1は、テーブル20に載置されたワークWにレーザビームを照射してワークWを切断するレーザ加工機から搬送されたテーブル20を支持するステーション10と、テーブル20には、製品Pの輪郭線に沿ってワークWを切断することによってワークWから切り離された製品Pと、製品Pの切断面側に湾曲して製品Pの切断面を押圧する押圧突出部200が製品Pに隣接して設けられた残材Sとが載置されており、ステーション10に支持されたテーブル20から製品Pを取り出して製品Pを集積位置まで搬出する搬出ユニット40と、残材Sを押さえる押さえユニット30a、30bと、押さえユニット30a、30bを制御する制御装置60と、を備える。制御装置60は、製品Pの位置と、押圧突出部200の位置と、製品Pのサイズとを取得し、製品Pの位置と、押圧突出部200の位置と、製品Pのサイズとに基づいて、押さえユニット30a、30bが残材Sを押さえる押さえ位置を演算し、搬出ユニット40が製品Pを取り出す際に、押さえユニット30a、30bが押さえ位置で残材Sを押さえるように押さえユニット30a、30bを制御する。
以下、図1及び図2を参照し、製品搬出装置1の詳細な構成を説明する。図2は、製品搬出装置の構成を示す図である。以下に示す説明では、方向の定義として、左右方向X、前後方向Y、及び上下方向Zを用いる。左右方向X及び前後方向Yは、水平面に含まれる直交する2方向に対応し、上下方向Zは鉛直方向に対応する。これらの方向は、本実施形態を説明するために便宜的に用いられているに過ぎず、製品搬出装置1の使用態様がこれらの方向に限定されることを意図するものではない。
製品搬出装置1は、図示しないレーザ加工機の近傍に配置されている。レーザ加工機は、テーブル20に載置されたワークWにレーザビームを照射してワークWを切断する加工機である。製品搬出装置1は、レーザ切断加工によってワークWから切り離された製品Pを取り出し、製品Pを搬出する装置である。
製品搬出装置1は、ステーション10と、第1及び第2押さえユニット30a、30bと、搬出ユニット40と、制御装置60(図2では省略)とを備えている。
ステーション10は、レーザ加工機に隣接して配置されている。レーザ加工機によるレーザ切断加工が終了すると、レーザ切断加工時にワークWを支持したテーブル20は、レーザ加工機から製品搬出装置1へと搬送される。ステーション10は、レーザ加工機から搬送されたテーブル20を、予め定められた基準位置において支持する。
ステーション10は、一定の作業空間を区画するように組み立てられた複数のフレームから構成されている。図2に示す例では、ステーション10の一部を構成する、一対の基台11と、一対のサイドフレーム12とが示されている。一対の基台11は、左右方向Xに離隔した状態で、床面などの設置面に設けられている。個々の基台11は、前後方向Yに離隔して設けられた一対の脚部と、脚部同士を連結する連結フレームとで構成されている。
サイドフレーム12のそれぞれは、左右方向Xに延在する直線状のフレームである。一対のサイドフレーム12は、前後方向Yに離隔した状態で、一対の基台11上に固定されている。一対のサイドフレーム12は、テーブル20を支持するフレームとして機能するとともに、レーザ加工機から搬送されるテーブル20を案内するレールとしても機能する。
テーブル20は、ワークWを支持する。通常、テーブル20はレーザ加工機内に収容されており、レーザ加工機によるレーザ切断加工の終了後、必要なタイミングでステーション10へと搬送される。
テーブル20は、左右方向Xに横長となる矩形状の枠体21で構成されている。枠体21の下面側には、サイドフレーム12上をテーブル20が移動するための車輪が設けられている。
図2に示されるように、枠体21には、ワークWを支持するために複数のスキッド22が、左右方向Xにかけて一定の間隔で配置されている。個々のスキッド22は、前後方向Yに延在する板状の部材から構成されており、スキッド22の前後方向Yの両端は、枠体21対して着脱自在に取り付けられている。個々のスキッド22は、上下方向Zに沿うように直立している。なお、図2では、枠体21に配置される複数のスキッド22のうち、その一部が省略して描かれている。
スキッド22の上縁部には、上方に向かって突出する複数の突出部が設けられている。複数の突出部は、前後方向Yに一定の間隔で設けられている。個々の突出部は、上端部に向かう程に幅が狭くなるような凸形状を有している。ワークWは、スキッド22の上縁部、すなわち個々の突出部の頂点においてそれぞれ支持される。
第1及び第2押さえユニット30a、30bは、搬出ユニット40がテーブル20から製品Pを取り出す際に、残材Sを押さえる役割を有している。ステーション10の左端及び右端には、一対のサイドフレーム12に跨がるように前後方向Yに延在するレール13がそれぞれ設けられている。第1及び第2押さえユニット30a、30bは、左右のレール13に跨がるように、テーブル20の上方に設けられている。
図3A及び図3Bは、第1押さえユニットの構成を模式的に示す断面図である。第1押さえユニット30aは、フレーム31aと、ピン32aと、押さえ部材33aと、スプリング34aとで構成されている。
フレーム31aは、断面H形状であり、左右方向Xに延在している。フレーム31aの長さは、左右方向Xにおけるテーブル20の長さと同程度またはそれ以上に設定されている。フレーム31aには、上下方向Zに貫通する開口が、左右方向Xに沿って等間隔で設けられており、個々の開口には、ピン32aが挿入されている。ピン32aがフレーム31aから脱落しないように、ピン32aの上部には、径方向外側に向かって張り出したフランジ部が設けられている。
各ピン32aの下端には押さえ部材33aが連結されており、押さえ部材33aは、複数のピン32aを介してフレーム31aの下方に配置されている。押さえ部材33aは、左右方向Xに延在する板状の部材であり、フレーム31aと同程度の長さを有している。スプリング34aは、ピン32a毎に設けられており、スプリング34aの中空部には、ピン32aが挿通されている。スプリング34aは、フレーム31aと押さえ部材33aとの間に位置しており、押さえ部材33aを下方へと押圧する弾性部材としての役割を担っている。
第1押さえユニット30aは、第1押さえユニット30aを前後方向Y及び上下方向Zへそれぞれ移動するための第1駆動部38aを備えている。第1駆動部38aは、第1押さえユニット30aを前後方向Yへと移動させるサーボモータ、第1押さえユニット30aを上下方向Zに移動させるエアシリンダなどを含んでいるが、これに限定されるものではない。
第1押さえユニット30aは、第1駆動部38aが動作することで、レール13に沿って前後方向Yに移動することができる。第1押さえユニット30aが前後方向Yに移動することで、テーブル20上の任意の位置に第1押さえユニット30aを配置することができる。
第1押さえユニット30aは、第1駆動部38aが動作することで、上下方向Zに移動することができる。図3Aに示す初期位置から、第1押さえユニット30aが一定量だけ下方向に移動すると、図3Bに示すように、押さえ部材33aがワークWに突き当たる。このとき、フレーム31aと押さえ部材33aとの間にあるスプリング34aが縮み、スプリング34aの弾性力によって押さえ部材33aが下方へと押圧される。この押圧力を利用することで、第1押さえユニット30aは、ワークWを一定の力で押さえることができる(押さえ動作)。
図3Bに示す状態から、第1押さえユニット30aが一定量だけ上方向に移動すると、図1に示すように押さえ部材33aがワークWから離れ、第1押さえユニット30aは初期位置まで復帰する。このように、第1押さえユニット30aが上下方向へ移動することで、ワークWを押さえる押さえ動作と、ワークWの押さえを解除した解除動作とを切り替えることができる。
第2押さえユニット30b及び第2駆動部38bの構成は、第1押さえユニット30a及び第1駆動部38aの構成と同様である。
図2に示すように、搬出ユニット40は、ステーション10に支持されたテーブル20から製品Pを取り出して、製品Pを集積位置まで搬出する。搬出ユニット40の下面、すなわち、テーブル20と対向する面には、製品Pを吸着するための複数の吸着パッド(図示せず)が設けられている。
搬出ユニット40は、図1に示す装置駆動部45aが動作することで、左右方向X、前後方向Y、及び上下方向Zへとそれぞれ移動することができる。また、搬出ユニット40は、上下方向Zに延びる中心軸を中心に水平回転することができる。
図1に示す制御装置60は、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサと、メモリと、各種のインターフェースとを有するコンピュータによって構成されている。メモリ、各種のインターフェースは、バスを介してハードウェアプロセッサに接続されている。メモリに格納されたプログラムをハードウェアプロセッサが実行することにより、制御装置60が備える種々の機能が実現される。
制御装置60は、搬出ユニット40を制御して、テーブル20に載置されている製品Pを取り出し、製品Pを集積位置まで搬出する。レーザ加工機から搬出されたテーブル20には、製品Pの輪郭線に沿ってワークWを切断することによってワークWから切り離された製品Pと、製品Pを除くワークWの残りである残材Sとが載置されている。残材Sには、製品Pに隣接するように、押圧突出部200が設けられている。押圧突出部200の詳細については後述する。なお、図1に示す押圧突出部200は模式的に描かれており、実際の形状とは相違する。
製品Pの搬出を行う場合、搬出ユニット40は、制御装置60の制御のもと、左右方向X及び前後方向Yに移動したり、水平回転したりして、製品Pの上方へと移動する。搬出ユニット40は、吸着パッドを用いて製品Pを吸着し、分離された製品Pを残材Sから取り出す。搬出ユニット40は、取り出した製品Pを所定の集積位置へと搬出して集積する。
本実施形態との関係において、制御装置60は、第1及び第2押さえユニット30a、30bを制御して、搬出ユニット40が製品Pを取り出すときに残材Sを押さえる押さえ動作を行う。この押さえ動作において、制御装置60は、製品Pの位置と、押圧突出部200の位置と、製品Pのサイズとを取得する。制御装置60は、製品Pの位置と、押圧突出部200の位置と、製品Pのサイズとに基づいて、第1及び第2押さえユニット30a、30bによって残材Sを押さえるための押さえ位置を演算する。そして、制御装置60は、第1及び第2押さえユニット30a、30bが押さえ位置で残材Sを押さえるように、第1及び第2押さえユニット30a、30bを制御する。
つぎに、本実施形態に係る製品搬出方法について説明する。この製品搬出方法は、製品搬出装置1によって実行される。図4は、製品搬出方法を示すフローチャートである。図5は、残材と押さえユニットとの関係を示す説明図である。図6A及び図6Bは、押さえ動作を説明する図である。
まず、製品搬出方法の具体的な説明に先立ち、図5を参照し、レーザ加工機によって切断される製品Pと残材Sとの関係について説明する。製品Pが残材Sの下に潜り込んでしまうという事態を想定し、製品Pと残材Sとを一体化する手法が採られる。この手法の一つとして、製品Pに隣接するように、押圧突出部200を残材Sに設ける方法が知られている。押圧突出部200は、製品Pの切断面側に湾曲しており、製品Pの切断面を押圧する役割を担っている。なお、図5では、押圧突出部200の形状が模式的に描かれており、実際の形状とは相違する。
押圧突出部200の形成方法は、以下の通りである。まず、レーザ切断加工によって、製品Pの周囲に、押圧突出部200に対応する切断溝を加工する。このとき、押圧突出部200には、レーザ切断加工の熱影響による残留応力が存在する。切断溝の加工後、レーザ切断加工によって製品Pの輪郭線Poを切断する。この切断により、押圧突出部200に存在する残留応力が解放される。押圧突出部200の自由端は、製品Pの切断面側に向けて湾曲し、自由端が製品Pの切断面(周面)を押圧する。残留応力に起因して湾曲した押圧突出部200によって、残材Sは製品Pをずれないように保持することができる。
図5には、4つの押圧突出部200が例示されているが、押圧突出部200は、製品Pの周囲に少なくとも一つ設けられていればよい。押圧突出部200の詳細については、例えば特許第6524368号公報に開示されているので、必要ならば参照されたい。
本実施形態では、製品Pが押圧突出部200によって残材Sに保持されている状況を前提とし、図4に示すフローチャートの処理を説明する。
まず、ステップS10において、制御装置60は、製品Pの位置、製品Pの外形サイズ、押圧突出部200の位置を取得する。制御装置60は、製品Pの形状を示す形状データ、ワークWに対して製品Pを割り付けたネスティングデータなどを参照することで、これらの情報を取得することができる。形状データ及びネスティングデータは、ワークWを切断するための加工プログラムを作成する自動プログラミング装置などのコンピュータ、或いは、レーザ加工機などから取得することができる。
ステップS11において、制御装置60は、前後方向Yにおける製品PのサイズYaが、所定の閾値Yth以上であるか否かを判断する。閾値Ythは、第1及び第2押さえユニット30a、30bの両方で押さえ動作を行う必要がある大きな製品Pであるのか、それとも第1及び第2押さえユニット30a、30bのうち一方で押さえ動作を行えば足りる小さな製品Pであるのかを切り分けるための判定値である。閾値Ythは、例えば150mmである。
製品PのサイズYaが閾値Yth以上の場合、制御装置60は、ステップS12からステップS14までの処理を実行し、第1及び第2押さえユニット30a、30bの両方で押さえ動作を行う。一方、製品PのサイズYaが閾値Ythよりも小さい場合、制御装置60は、ステップS15からステップS17までの処理を実行し、第1及び第2押さえユニット30a、30bのうち一方で押さえ動作を行う。
ステップS12において、制御装置60は、装置駆動部45aを駆動して、搬出ユニット40を取り出し位置へと位置決めする。取り出し位置は、取り出し対象となる製品Pの位置に基づいて決定されている。
ステップS13において、制御装置60は、第1及び第2駆動部38aを駆動して、第1及び第2押さえユニット30a、30bを押さえ位置へと位置決めする。押さえ位置は、取り出し対象となる製品Pの位置、製品Pのサイズ、押圧突出部200の位置に基づいて決定される。
図5に示すように、制御装置60は、製品Pの位置、製品Pのサイズ、押圧突出部200の位置に基づいて、製品P及び製品Pに隣接する押圧突出部200を囲むような最小面積の矩形枠Otを設定する。そして、制御装置60は、矩形枠Otを構成する4つの辺101、102、103、104のうち、左右方向Xに延在する辺103、104に基づいて押さえ位置を決定する。具体的には、制御装置60は、辺103、104の外側に第1及び第2押さえユニット30a、30bが隣接するように、第1及び第2押さえユニット30a、30bの押さえ位置をそれぞれ決定する。
なお、ワークWに板取りされる製品Pの向きによっては、矩形枠Otを構成する辺103、104と、左右方向Xとが一致しないことも考えられる。ただし、ワークWに対して製品P及び押圧突出部200を板取りするときに、左右方向Xに沿うように製品Pの輪郭線Po及び押圧突出部200を揃えることが可能であるから、予め板取りを調整することで、上記のように押さえ位置を決定することができる。
ステップS14において、制御装置60は、第1及び第2駆動部38aを駆動して、第1及び第2押さえユニット30a、30bを一定量だけ下降させる。これにより、図6Aに示すように、第1及び第2押さえユニット30a、30bにより、残材Sが一定の力で押さえつけられる(押さえ動作)。なお、図6Aでは、押圧突出部200の記載が省略されている。
これに対して、ステップS15では、装置駆動部45aを駆動して、搬出ユニット40を取り出し位置へと位置決めする。ステップS16において、制御装置60は、第1及び第2駆動部38a、38bの一方を駆動して、第1及び第2押さえユニット30a、30bの一方を押さえ位置へと位置決めする。そして、ステップS17において、制御装置60は、第1及び第2駆動部38a、38bの一方を駆動して、第1及び第2押さえユニット30a、30bの一方を一定量だけ下降させる。これにより、図6Bに示すように、第1及び第2押さえユニット30a、30bの一方により、残材Sが一定の力で押さえつけられる(押さえ動作)。なお、図6Bでは、第1押さえユニット30aのみで押さえ動作を行う状態が描かれており、また、押圧突出部200の記載も省略されている。
なお、ステップS16における取り出し位置の決定方法は、ステップS13における取り出し位置の決定方法と同様である。また、ステップS16、S17において押さえ動作を行う一方の押さえユニットは、例えば第1及び第2押さえユニット30a、30bのうち、製品Pとの距離が近い方を選択することができる。
ステップS18において、制御装置60は、搬出ユニット40の位置決めが完了したか否かを判断する。搬出ユニット40の位置決めが完了した場合、制御装置60は、ステップS19の処理を行う。一方、搬出ユニット40の位置決めが完了していない場合、制御装置60は、ステップS18の処理を再度行う。
ステップS19において、制御装置60は、搬出ユニット40の吸着動作を開始して、搬出ユニット40により製品Pを取り出す。そして、ステップS20において、制御装置60は、搬出ユニット40を制御して、取り出した製品Pを所定の集積位置まで搬出する(集積動作)。
制御装置60は、このような一連の処理を、ワークWから切り出された製品P毎に行う。そして、ワークWから切り出された全ての製品Pが搬出されると、当該ワークWに対する処理を終了する。
このように本実施形態の製品搬出装置1によれば、ワークWから切り離された製品Pは押圧突出部200によって残材Sに保持される。これにより、製品Pが残材Sの下に潜り込んでしまうといった事態を抑制することができる。一方で、製品Pが押圧突出部200によって押圧された状態にあるので、製品搬出時に残材Sごと持ち上げてしまう場合があり、製品Pが残材Sから取り出し難くなっている。この点、制御装置60は、製品Pの位置と、押圧突出部200の位置と、製品Pのサイズとに基づいて押さえ位置を演算している。これにより、第1及び第2押さえユニット30a、30bが押圧突出部200の位置を考慮して残材Sを押さえることができるので、搬出ユニット40は製品Pを良好に取り出すことができる。したがって、製品Pの潜り込みを抑制しつつ、製品搬出装置1による製品Pの円滑な取り出しを実現することができる。
また、本実施形態において、第1及び第2押さえユニット30a、30bは、第1及び第2押さえユニット30a、30bをテーブル20と平行に移動させるとともに、第1及び第2押さえユニット30a、30bを上下方向に移動させる駆動部38a、38bを含んでいる。この第1及び第2押さえユニット30a、30bは、テーブル20の上方を跨ぐようにステーション10に設けられている。
この構成によれば、ステーション10に対して、残材Sを押さえる機能を持たせることができる。既存構成のステーション10に対して、第1及び第2押さえユニット30a、30bを追加するだけで、残材Sを押さえることが可能となる。また、第1及び第2押さえユニット30a、30bが搬出ユニット40とは別駆動となるので、搬出ユニット40の姿勢に起因して押さえ位置に制限が発生することがなく、押さえユニット30a、30bを適切に制御することができるというメリットがある。
本実施形態において、第1押さえユニット30aは、直線状に延在するフレーム31aと、上下方向に移動自在にフレーム31aの下方に取り付けられ、残材Sを押さえる押さえ部材33aと、押さえ部材33aを下方向に押圧するスプリング34a(弾性部材の一例)と、を含んでいる。なお、第2押さえユニット30bは、第1押さえユニット30aと同様の構造とされている。
この構成によれば、スプリング34aの押圧力が残材Sに付与される。よって、残材Sの板厚に応じた押圧力が付与されるので、ワークWの板厚毎に必要な押さえ力を確保することができる。すなわち、ワークWの板厚が大きいほどスプリング34aが撓み、残材Sに対する押さえ力を増やすことができる。また、押さえ部材33aがスキッド22と平行に配置されている場合には、隣り合うスキッド22同士の間で押さえ動作が行われ、残材Sに撓みなどが生じる虞がある。しかしながら、押さえ部材33aがスキッド22に対して直交する方向に配置されているので、残材Sの撓みを抑制し、残材Sを適切に押さえることができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係る製品搬出装置及び製品搬出方法について説明する。図7は、第2の実施形態に係る製品搬出装置の構成を示すブロック図である。図8は、第2の実施形態に係る搬出ユニットの構成を示す説明図である。図9は、搬出ユニットの下面側の構成を示す説明図である。
第2の実施形態に係る製品搬出装置1では、第1及び第2押さえユニット70a、70bが搬出ユニット40に搭載されている。第1及び第2押さえユニット70a、70bは、第1の実施形態に係る第1及び第2押さえユニット30a、30bと同様、搬出ユニット40が製品Pを取り出す際に残材Sを押さえる役割を有している。
まず、搬出ユニット40について説明する。搬出ユニット40の構造及び機能は、第1の実施形態の搬出ユニット40の構造及び機能と同じであるが、第2の実施形態と関連する部分を中心に説明を行う。図8及び図9に示すように、搬出ユニット40は、第1搬出アーム41aと、第2搬出アーム41bと、第3搬出アーム41cとを備えている。
第1搬出アーム41aは、3つの搬出アーム41a、41b、41cの中で最も大きな面積を有する搬出アームである。第2及び第3搬出アーム41b、41cは、第1搬出アーム41aの両側に配置されている。第1搬出アーム41aと、第2及び第3搬出アーム41b、41cとは、伸び縮みが可能な伸縮ロッド42で連結されている。
第1、第2及び第3搬出アーム41a、41b、41cは、製品Pを吸着するための複数の吸着パッド43a、43b、43cを備えている。複数の吸着パッド43a、43b、43cは、第1、第2及び第3搬出アーム41a、41b、41cの下面、すなわちワークWと対向する面に設けられている。個々の吸着パッド43a、43b、43cの先端側には吸盤部が設けられており、吸盤部には負圧を発生するポンプが空気通路を介して接続されている。これらの吸着パッド43a、43b、43cは、エアシリンダなどの駆動機構が動作することで、上下方向Zに移動することができる。
吸着パッド43a、43b、43cには、大径の吸盤部を備える吸着パッド43a、吸着パッド43aよりも小径の吸盤部を備える吸着パッド43b、及び、吸着オンオフが同期して制御される複数の小径吸盤部からなる吸着パッド43cが含まれている。
搬出ユニット40は、装置駆動部45aが動作することで、左右方向X、前後方向Y、及び上下方向Zへとそれぞれ移動することができる。また、搬出ユニット40は、装置駆動部45aが動作することで、上下方向に延びる中心軸Cnを中心に水平回転することができる。以下の説明では、第2及び第3搬出アーム41b、41cの伸縮方向が左右方向Xと平行となるときの回転角度を、搬出ユニット40の基準状態(0°)と定義する。
伸縮ロッド42は、装置駆動部45aが動作することで、延びたり縮んだりすることができる。伸縮ロッド42が最も縮んだ状態となると、第2及び第3搬出アーム41b、41cは、第1搬出アーム41aの側方に隣接した状態、すなわち閉じた状態となる。一方、伸縮ロッド42が最も伸びた状態となると、第2及び第3搬出アーム41b、41cは、第1搬出アーム41aから所定距離だけ離間した状態、すなわち開いた状態となる。
製品Pの搬出を行う際には、制御装置60の制御のもと、第1、第2及び第3搬出アーム41a、41b、41cが前後方向Y及び左右方向Xに移動したり、水平回転したりすることで、第1、第2及び第3搬出アーム41a、41b、41cが製品Pの上方へと位置する。また、製品Pのサイズに応じて伸縮ロッド42が伸縮することで、第2及び第3搬出アーム41b、41cを第1搬出アーム41aに対して開閉することができる。
第1、第2及び第3搬出アーム41a、41b、41cが製品Pの上方に位置決めされると、吸着パッド43a、43b、43cのうち、製品Pの吸着を行う対象吸着パッドを下降かつ吸引させる。その後、第1、第2及び第3搬出アーム41a、41b、41cを、板厚に合わせて吸着パッドがワーク上面に到達するまで下方向へと移動して停止する。対象吸着パッドが製品Pに到達することで、対象吸着パッドが製品Pを吸着することができる。そして、搬出ユニット40は、ワークWから一定量だけ上方向へと移動して製品Pを取り出すと、その後、製品Pを所定の集積位置まで搬出して製品Pを集積する。
つぎに、第1及び第2押さえユニット70a、70bを説明する。第1及び第2押さえユニット70a、70bは、一定距離だけ離隔して設けられている。第1及び第2押さえユニット70a、70bの構造は同じであるため、以下、第1押さえユニット70aについて説明を行う。
図9に示すように、第1押さえユニット70aは、搬出ユニット40の下面、具体的には第1搬出アーム41aの下面に搭載されている。以下の説明では、搬出ユニット40の回転角度は0°であるとする。
第1押さえユニット70aは、残材Sを押さえるための第1押さえ部材73aを備えている。第1押さえ部材73aは、左右方向Xに延在する板状の部材である。第1搬出アーム41aの下面には、前後方向Yに延在する一対のガイドレール75が設けられている。第1押さえユニット70aは、一対のガイドレール75に沿って前後方向Yに移動することができる。
図7に示すように、第1押さえユニット70aは、第1押さえ部材73aを前後方向Y及び上下方向Zへそれぞれ移動するための第1駆動部78aを備えている。第1駆動部78aは、第1押さえ部材73aを前後方向Yへと移動させる電動シリンダ、第1押さえ部材73aを上下方向Zに移動させるエアシリンダなどを含んでいるが、これに限定されるものではない。
第1押さえ部材73aは、第1駆動部78aが動作することで、一対のガイドレール75に沿って前後方向Yに移動することができる。第1押さえ部材73aが前後方向Yに移動することで、ワークW上の任意の位置に第1押さえ部材73aを配置することができる。
また、第1押さえ部材73aは、第1駆動部78aが動作することで、上下方向Zに移動することができる。第1押さえ部材73aが一定量だけ下方向に移動すると、第1押さえ部材73aがワークWに突き当たる。これにより、第1押さえ部材73aは、ワークWを一定の力で押さえつけることができる(押さえ動作)。
一方、第1押さえ部材73aが所定量だけ上方向に移動すると、第1押さえ部材73aがワークWから離れる。このように、第1押さえ部材73aが上下方向へ移動することで、ワークWを押さえる押さえ動作と、ワークWの押さえを解除した解除動作とを切り替えることができる。
つぎに、本実施形態に係る製品Pの搬出方法について説明する。図10は、製品搬出方法を示すフローチャートである。図11は、残材と押さえユニットとの関係を示す説明図である。図12A、図12B及び図12Cは、押さえ動作を説明する図である。なお、図12A、図12B及び図12Cでは、第1及び第2押さえ部材73a、73bが簡略的に描かれているとともに、複数の吸着パッド43a、43b、43cのうち、対象吸着パッド43aのみが代表的に描かれている。
図10に示す製品搬出方法は、製品搬出装置1によって実行される。ステップS30、ステップS31、及びステップS32の各処理は、第1の実施形態にけるステップS10、ステップS11、及びステップS12の各処理と同じである。
ステップS33において、制御装置60は、第1及び第2駆動部78a、78bを駆動して、第1及び第2押さえ部材73a、73bを押さえ位置へと位置決めする。押さえ位置は、取り出し対象となる製品Pの位置、製品Pのサイズ、押圧突出部200の位置に基づいて決定される。
図11に示すように、制御装置60は、製品Pの位置、製品Pのサイズ、押圧突出部200の位置に基づいて、製品P及び製品Pに隣接する押圧突出部200を囲むような最小面積の矩形枠Otを設定する。そして、制御装置60は、矩形枠Otを構成する4つの辺101、102、103、104のうち、押圧突出部200が存在する辺103、104に基づいて押さえ位置を決定する。このとき、制御装置60は、製品Pの取り出し時における搬出ユニット40の回転角度も考慮して、押さえ位置を決定する。具体的には、制御装置60は、辺103、104の外側に第1及び第2押さえ部材73a、73bが隣接するように、押さえ位置をそれぞれ決定する。
第1及び第2押さえ部材73a、73bを押さえ位置へと位置決めされると、制御装置60は、第1及び第2駆動部78a、78bに含まれる第1及び第2エアシリンダ78a1、78b1を駆動して、第1及び第2押さえ部材73a、73bを一定量だけ下降させる。図12Aに示すように、残材Sは、第1及び第2押さえ部材73a、73bによって一定の力で押さえつけられる(押さえ動作)。
ステップS34、S35の処理は、第1及び第2押さえ部材73a、73bの一方を用いて押さえ動作を行うものであり、その処理の詳細は、ステップS32、S33の処理と同様である。
ステップS36において、制御装置60は、搬出ユニット40の位置決めが完了したか否かを判断する。搬出ユニット40の位置決めが完了した場合、制御装置60は、ステップS37の処理を行う。一方、搬出ユニット40の位置決めが完了していない場合、制御装置60は、ステップS36の処理を再度行う。
ステップS37において、制御装置60は、吸着動作を開始する。具体的には、制御装置60は、第1、第2及び第3搬出アーム41a、41b、41cを一定量だけ下降させる。そして、制御装置60は、対象吸着パッド43aを下降させて、吸盤部を製品Pまで到達させる。対象吸着パッド43aによって製品Pが吸着されると、制御装置60は、第1、第2及び第3搬出アーム41a、41b、41cを一定量だけ上昇させる。
第1及び第2エアシリンダ78a1、78b1の最大ストロークSTは、押さえ動作時の下降ストロークに比して十分に大きく設定されている。ここで、押さえ動作時の下降ストロークは、第1、第2及び第3搬出アーム41a、41b、41cから対象吸着パッドを下降させて、対象吸着パッドが製品Pに到達するまでに必要なストロークをいう。
第1、第2及び第3搬出アーム41a、41b、41cが上昇しても、第1及び第2エアシリンダ78a1、78b1のストローク量が最大ストロークSTに到達するまでは、第1及び第2押さえ部材73a、73bが残材Sを押さえた状態を継続する。最大ストロークSTが十分に大きいもの設定されているので、図12Bに示すように、対象吸着パッド43aが製品Pを残材Sから取り出し終わるまで、第1及び第2押さえ部材73a、73bが残材Sを押さえた状態を継続することができる。
そして、図12Cに示すように、エアシリンダ78a1、78b1のストローク量が最大ストロークSTまで到達すると、第1及び第2押さえ部材73a、73bは搬出ユニット40とともに上昇する。これにより、残材Sの押さえを解除することができる。
ステップS38において、制御装置60は、搬出ユニット40を制御して、取り出した製品Pを所定の集積位置まで搬出する(集積動作)。
制御装置60は、このような一連の処理を、ワークWから切り出された製品P毎に行う。そして、ワークWから切り出された全ての製品Pが搬出されると、当該ワークWに対する処理を終了する。
このように本実施形態において、搬出ユニット40は、製品Pを吸着する複数の吸着パッド43a、43b、43cがテーブル20と対向するように設けられた搬出アーム41a、41b、41cと、テーブル20の上方で搬出アーム41a、41b、41cを移動させる装置駆動部45aと、を含む。第1及び第2押さえユニット70a、70bは、搬出アーム41a、41b、41cの下面に設けられ、残材Sを押さえる押さえ部材73a、73bと、搬出アーム41a、41b、41cの下面と平行に第1及び第2押さえ部材73a、73bを移動させるとともに、第1及び第2押さえ部材73a、73bを上下方向に移動させる第1及び第2駆動部78a、78bと、を含む。
この構成によれば、搬出ユニット40に残材Sを押さえる機能を持たせることができる。これにより、既存の搬出ユニット40に対して、押さえユニット70a、70bを追加するだけでよいので、比較的安価な構成で押さえ動作を実現することができる。また、押さえユニット70a、70bは、搬出ユニット40の取り出し姿勢に追従する。製品Pが傾いた姿勢で板取りされている場合であっても、押圧突出部200が存在する辺103、104と、第1及び第2押さえ部材73a、73bとを平行に保つことができる。
本実施形態において、第1及び第2駆動部78a、78bは、第1及び第2押さえ部材73a、73bを上下方向に移動させる第1及び第2エアシリンダ78a1、78b1を含む。そして、第1及び第2エアシリンダ78a1、78b1の最大ストロークSTは、搬出ユニット40から吸着パッド43a、43b、43cを下方に移動させて、吸着パッド43a、43b、43cが残材Sに到達するまでに必要なストロークよりも大きくなるように設定されている。
本実施形態の構成によれば、第1及び第2押さえユニット70a、70bが、搬出ユニット40の上下移動に連動して上下しまう。しかしながら、第1及び第2エアシリンダ78a1、78b1の最大ストロークが十分に大きいので、製品Pを残材Sから取り出す際に、第1及び第2押さえ部材73a、73bで残材Sを押さえ続けることができる。また、第1及び第2エアシリンダ78a1、78b1を用いることで、板厚毎に必要な押さえ力を確保することができる。
図13A及び図13Bは、第2の実施形態の変形例を示す図である。第2の実施形態では、第1及び第2押さえユニット70a、70bという専用部品を、搬出ユニット40に搭載している。しかしながら、搬出ユニット40に第1及び第2押さえユニット70a、70bを搭載させずに、搬出ユニット40が備える吸着パッド43a、43b、43cを利用して、残材Sに対する押さえ動作を行ってもよい。図13A及び図13Bには、対象吸着パッド43a1の周囲にある吸着パッド43a2を利用して、残材Sを押さえる状態が模式的に示されている。
図14を参照し、吸着パッドを利用した押さえ動作について説明する。図14は、残材と吸着パッドとの関係を示す説明図である。図14には、対象吸着パッド43b1、43c1の周囲にある吸着パッド43b2、43c2を利用して、残材Sを押さえる状態が示されている。図14において、対象吸着パッド43b1、43c1は、斜線のハッチングで示されており、残材Sを押さえる吸着パッド43b2、43c2が、ドットのハッチングで示されている。
具体的には、制御装置60は、製品Pの位置、製品Pのサイズ、押圧突出部200の位置に基づいて、製品P及び製品Pに隣接する押圧突出部200を囲むような最小面積の矩形枠Otを設定する。そして、制御装置60は、矩形枠Otを構成する4つの辺101、102、103、104のうち、押圧突出部200が存在する辺103、104を特定する。加えて、制御装置60は、対象吸着パッド43b1、43c1の位置と、その周囲にある吸着パッド43a、43b、43cの位置に基づいて、辺103、104の外側で残材Sを押さえる吸着パッド43b2、43c2を決定する。
このように、搬出ユニット40は、製品Pを吸着する複数の吸着パッド43a、43b、43cがテーブル20と対向するように設けられた搬出アーム41a、41b、41cと、テーブル20の上方で搬出アーム41a、41b、41cを移動させる装置駆動部45aと、を含む。押さえユニットは、複数の吸着パッド43a、43b、43cのうち、製品Pを吸着する対象吸着パッド43a1、43b1、43c1の周囲に配置された吸着パッド43a2、43b2、43c2によって構成されている。
この構成によれば、搬出ユニット40の構成を変更することなく、押さえ動作を実現することができる。
また、本実施形態の一態様には、上述した製品搬出方法も含まれる。すなわち、製品Pを搬出する搬出ユニット40がワークWから切り離された製品Pを取り出すときに、残材Sを押さえる第1及び第2押さえユニット30a、30bを制御する制御装置60が、製品Pの位置と、押圧突出部200の位置と、製品Pのサイズとを取得し、これらの情報に基づいて、第1及び第2押さえユニット30a、30bが残材Sを押さえる押さえ位置を演算し、押さえ位置で残材Sを押さえるように第1及び第2押さえユニット30a、30bを制御する。
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
1 製品搬出装置
10 ステーション
11 基台
12 サイドフレーム
13 レール
20 テーブル
21 枠体
22 スキッド
30a 第1押さえユニット(押さえユニット)
30b 第2押さえユニット(押さえユニット)
31a フレーム
32a ピン
33a 押さえ部材
34a スプリング
38a 第1駆動部(駆動部)
38b 第2駆動部(駆動部)
40 搬出ユニット
41a 第1搬出アーム
41b 第2搬出アーム
41c 第3搬出アーム
42 伸縮ロッド
43a 吸着パッド
43b 吸着パッド
43c 吸着パッド
43a1、43b1、43c1 吸着パッド(製品を吸着する吸着パッド)
43a2、43b2、43c2 吸着パッド(残材を押さえる吸着パッド)
45a 装置駆動部
60 制御装置
70a 第1押さえユニット(押さえユニット)
70b 第2押さえユニット(押さえユニット)
73a 第1押さえ部材(押さえ部材)
73b 第2押さえ部材(押さえ部材)
75 ガイドレール
78a 第1駆動部
78a1 エアシリンダ
78b 第2駆動部
78b1 エアシリンダ
ST 最大ストローク
200 押圧突出部
Cn 中心軸
Ot 矩形枠
101、102、103、104 辺
W ワーク
P 製品
Po 輪郭線
S 残材
X 左右方向
Y 前後方向
Z 上下方向
Ya 製品のサイズ
Yth 閾値

Claims (7)

  1. テーブルに載置されたワークにレーザビームを照射して前記ワークを切断するレーザ加工機から搬送された前記テーブルを支持するステーションと、
    製品の輪郭線に沿って前記ワークを切断することによって前記ワークから切り離された前記製品と、前記製品の切断面側に湾曲して前記製品の前記切断面を押圧する押圧突出部が前記製品に隣接して設けられた残材とが前記テーブルに載置されており、前記ステーションに支持された前記テーブルから前記製品を取り出して前記製品を集積位置まで搬出する搬出ユニットと、
    前記残材を押さえる押さえユニットと、
    前記押さえユニットを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記製品の位置と、前記押圧突出部の位置と、前記製品のサイズとを取得し、
    前記製品の位置と、前記押圧突出部の位置と、前記製品のサイズとに基づいて、前記押さえユニットが前記残材を押さえる押さえ位置を演算し、
    前記搬出ユニットが前記製品を取り出す際に、前記押さえユニットが前記押さえ位置で前記残材を押さえるように前記押さえユニットを制御する
    製品搬出装置。
  2. 前記押さえユニットは、
    前記押さえユニットを前記テーブルと平行に移動させるとともに、前記押さえユニットを上下方向に移動させる駆動部を含み、
    前記テーブルの上方に位置するように前記ステーションに設けられている
    請求項1記載の製品搬出装置。
  3. 前記押さえユニットは、
    直線状に延在するフレームと、
    上下方向に移動自在に前記フレームの下方に取り付けられ、前記残材を押さえる押さえ部材と、
    前記押さえ部材を下方向に押圧する弾性部材と、を含む
    請求項2記載の製品搬出装置。
  4. 前記搬出ユニットは、
    前記製品を吸着する複数の吸着パッドが前記テーブルと対向するように設けられた搬出アームと、
    前記テーブルの上方で前記搬出アームを移動させる装置駆動部と、を含み、
    前記押さえユニットは、
    前記搬出アームの下面に設けられ、前記残材を押さえる押さえ部材と、
    前記搬出アームの下面と平行に前記押さえ部材を移動させるとともに、前記押さえ部材を上下方向に移動させる駆動部と、を含む
    請求項1記載の製品搬出装置。
  5. 前記駆動部は、前記押さえ部材を上下方向に移動させるエアシリンダを含み、
    前記エアシリンダの最大ストロークは、前記搬出ユニットから前記吸着パッドを下方に移動させて前記吸着パッドが前記製品に到達するまでに必要なストロークよりも大きくなるように設定されている
    請求項4記載の製品搬出装置。
  6. 前記搬出ユニットは、
    前記製品を吸着する複数の吸着パッドが前記テーブルと対向するように設けられた搬出アームと、
    前記テーブルの上方で前記搬出アームを移動させる装置駆動部と、を含み、
    前記押さえユニットは、
    前記複数の吸着パッドのうち、前記製品の吸着対象となる対象吸着パッドの周囲に配置された吸着パッドによって構成される
    請求項1記載の製品搬出装置。
  7. テーブルに載置されたワークにレーザビームを照射して製品の輪郭線に沿って前記ワークを切断するレーザ加工機からステーションに搬送された前記テーブルには、前記ワークから切り離された製品と、前記製品の切断面側に湾曲して前記製品の切断面を押圧する押圧突出部が前記製品に隣接して設けられた残材とが載置されており、
    前記製品を搬出する搬出ユニットが前記ワークから切り離された製品を取り出すときに、
    前記残材を押さえる押さえユニットを制御する制御装置が、
    前記製品の位置と、前記押圧突出部の位置と、前記製品のサイズとを取得し、
    前記製品の位置と、前記押圧突出部の位置と、前記製品のサイズとに基づいて、前記押さえユニットが前記残材を押さえる押さえ位置を演算し、
    前記押さえ位置で前記残材を押さえるように前記残材を押さえる押さえユニットを制御する
    製品搬出方法。
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