JP2016068273A - スクリーン印刷機および制御方法 - Google Patents

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良行 江藤
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Abstract

【課題】2個のテーブルを移動させ、ワークにスルーホール印刷ができるスクリーン印刷機を得る。【解決手段】下テーブル21と上テーブル22の移動中、上テーブル22の補助シリンダ65が、上テーブル22のテーブル上部40を持ち上げ、下テーブル21が上テーブル22の下を通過する。前ローラ44が前垂直面13に押し付けられてテーブル上部40は垂直に上昇して印刷高さに位置決めされる。上テーブル22の後ローラ48が後垂直面15に押し付けられて補助シリンダ65のピストン63が下降し上テーブル22の高さが下テーブル21と同じ高さとなりワーク210の搬出入ができる。吸引装置220が上下に移動しテーブルの下面に吸着し吸引することでスルーホール印刷ができる。【選択図】図1

Description

この発明は、スクリーン印刷機およびその制御方法に関するものである。
従来から2つのテーブルを交互に移動させて印刷効率を高めたスクリーン印刷機が存在する。
また、従来から印刷テーブルの下に吸引装置を固定してスルーホール印刷が可能なスクリーン印刷機が存在する。
特開2010−280068号公報 特開昭60−207747号公報 特開平08−47837号公報 特許第5308551号公報 特開平11−42760号公報 特開平9−162547号公報
以下に述べる実施の形態では、例えば、移動テーブルの横移動と縦移動とを簡単な構成で正確に実現できるスクリーン印刷機を提供したい。
また、以下に述べる実施の形態では、例えば、2つのテーブルを交互に移動させるスクリーン印刷機において、スルーホール印刷が可能なスクリーン印刷機を提供したい。
この発明のスクリーン印刷機は、
架台と、
ワークを乗せる治具プレートを有し、印刷時に前記架台の印刷位置に横移動する移動テーブルと、
前記印刷位置の下方に上下に移動可能に取り付けられ、印刷時に上に移動して上記治具プレートの下面に密着して上記治具プレートを下面から吸引し、非印刷時に前記テーブルの横移動を妨害しない位置まで下に移動する吸引装置と
を備えたことを特徴とする。
前記治具プレートは、通気孔を有し、
前記吸引装置は、
上部が環状に開口した開口部を有し前記治具プレートの下面に付着する吸引ボックスと、
前記架台に固定され前記吸引ボックスを上下に移動させるボックス移動機構と、
を備えたことを特徴とする。
前記開口部は、環状のパッキンを有することを特徴とする。
前記スクリーン印刷機は、移動テーブルとして、前後に横移動する上テーブルと、前記上テーブルの下を前後に横移動する下テーブルとを有し、
前記吸引ボックスは、前記上テーブルの治具プレートと前記下テーブルの治具プレートとの少なくともいずれかの治具プレートに対して密着して吸引することを特徴とする。
前記ボックス移動機構は、
印刷位置の中央下から外側に向かって延び、印刷位置の中央下にある一端部に前記吸引ボックスを取り付けたアームと、
前記アームの他端部の下部に取り付けられ、前記アームを上下させる上下シリンダとを有することを特徴とする。
この発明の制御方法は、
前後に横移動する上テーブルと前記上テーブルの下を通って前後に横移動する下テーブルと印刷位置に上下移動可能に配置された吸引ボックスとを備えたスクリーン印刷機の制御方法において、
前記吸引ボックスを下方に退避させて、前記上テーブルと前記下テーブルとを交互に印刷位置に横移動させ、
前記上テーブル又は前記下テーブルが印刷位置に来た場合に、吸引ボックスを上昇させて、前記吸引ボックスを前記上テーブルの裏面又は前記下テーブルの裏面に吸着させ、
印刷時に、前記上テーブルの裏面又は前記下テーブルの裏面を前記吸引ボックスで吸引し、
印刷後に、吸引ボックスを下降させることを特徴とする。
この発明によれば、移動テーブルと別個に吸引装置を有しているので、複数の移動テーブルが存在しても、スルーホール印刷が可能になる。
この実施の形態1のスクリーン印刷機の正面図である。 この実施の形態1のスクリーン印刷機の図1のAA断面図である。 この実施の形態1のスクリーン印刷機の図1のDD断面図である。 この実施の形態1のスクリーン印刷機の図1のBB(CC)断面図である。 この実施の形態1のスクリーン印刷機の移動中のテーブルを示す一部透視図である。 この実施の形態1のスクリーン印刷機の下テーブル21の横移動完了位置を示す図である。 この実施の形態1のスクリーン印刷機の下テーブル21の縦移動完了位置を示す図である。 この実施の形態1のスクリーン印刷機の上テーブル22の横移動完了位置を示す図である。 この実施の形態1のスクリーン印刷機の上テーブル22の縦移動完了位置を示す図である。 この実施の形態1のスクリーン印刷機の平面図である。 この実施の形態1のスクリーン印刷機の図10のEE断面図である。 この実施の形態1のスクリーン印刷機の図10のEE断面図である。 スクリーン印刷機の改良例を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1のスクリーン印刷機100の正面図である。
図において、左右方向(X方向、水平方向)と、上下方向(Z方向、垂直方向)と、図面に直交する奥行き方向(Y方向、水平方向)とは、直交しているものとする。
スクリーン印刷機100は、架台10と移動テーブル20と印刷部200とを有している。
移動テーブル20は、移動中に高さが低い下テーブル21と移動中に高さが高い上テーブル22とを有している。
印刷部200は、スクリーンマスク201とスキージ203とを有している。
印刷部200は、印刷位置Pに配置される。
移動テーブル20は、ワーク搬出入位置Wで図示していないワーク搬出入装置によりワークを搬出あるいは搬入してもらい、横移動してワーク搬出入位置Wから印刷位置Pに移動する。
移動テーブル20が印刷位置Pに位置決めされた場合に、スクリーンマスク201を介してワーク210に対してスキージ203によりスクリーン印刷をする。
架台10の内部には、制御部11が有る。
制御部11には、中央処理装置とメモリと記録媒体があり、制御部11ではソフトウエアが動作できる。制御部11には、スクリーン印刷機100の後述する動作を制御するプログラムが記憶されている。たとえば、制御部11は、後述する駆動機構18、エアポンプ19、印刷部200、吸引装置220などとそれぞれ信号線で接続されている。制御部11は、信号線に対して制御信号を送り、スクリーン印刷機100の各部の動作と動作タイミングとを制御する。
架台10の内部には、エアポンプ19がある。
エアポンプ19は、制御部11により制御され、圧縮エアを各部に供給し、あるいは、減圧によりエアを吸引する。エアポンプ19は、エアシリンダと吸引装置と印刷装置とその他の部分にそれぞれエアパイプで接続される。
架台10の上部前方には、前ストッパ12が直立している。前ストッパ12の移動テーブル20側には前垂直面13が有る。
架台10の上部後方には、後ストッパ14が直立している。後ストッパ14の移動テーブル20側には後垂直面15が有る。
下テーブル21と上テーブル22とは、以下の点を除き、同一構造を有している。
1.移動中の上下方向(Z方向)の高さが異なる。
2.奥行き方向(Y方向)の幅が異なる。
3.上テーブル22には補助シリンダ65があるが、下テーブル21には補助シリンダ65がない。
以下の説明で、移動テーブル20としての説明(すなわち、下テーブル21と上テーブル22を区別していない説明)は、下テーブル21と上テーブル22に共通の説明である。また、図面では、下テーブル21と上テーブル22の同一部品および相当部品には、同一符号を付している。
移動テーブル20は、テーブル下部30とテーブル上部40とを有している。
テーブル下部30の下部には、ベルトクランプ31が有る。ベルトクランプ31は、テーブル下部30に駆動ベルト82を固定している。
テーブル下部30の上部には、鋸刃形状の前方鋸刃部35と後方鋸刃部36とが有る。前方鋸刃部35と後方鋸刃部36とは、ともに前下方向に傾斜した所定角度の傾斜面(スライド面)を有する。傾斜面(スライド面)の傾斜角度は、水平方向に対してα度である。
テーブル上部40は、治具プレート41とアライメント部42とテーブル斜行部43を有している。
治具プレート41は、プリント基板等のワーク210を載せる平板である。治具プレート41の中央には、多孔質板411が固定されている。多孔質板411は、多数の孔があり通気性のある板である。
アライメント部42は、治具プレート41のXYθ方向を調整するXYθ位置決め機構を有する。XYθ位置決め機構は図示していない。
テーブル斜行部43は、テーブル下部30に対して傾斜方向にスライド可能に取り付けられている。
テーブル斜行部43は、前垂直面13に対向する高さ位置に前ローラ44を有している。前ローラ44は、テーブル下部30の下部前面38より前方に突き出ている。
テーブル斜行部43は、後垂直面15に対向する高さ位置に後ローラ48を有している。後ローラ48は、テーブル下部30の下部後面39より後方に突き出ている。
テーブル斜行部43は、前方脚45と後方脚46とを有している。
前方の傾斜スライド機構50は、移動テーブル20の右側の前方脚45の下に傾斜用直動スライダ51と傾斜レール52を有している。また、後方の傾斜スライド機構50は、移動テーブル20の左側の後方脚46の下に、傾斜用直動スライダ53と傾斜レール54を有している。
傾斜用直動スライダ51と傾斜用直動スライダ53は、テーブル斜行部43の下部の前方脚45と後方脚46とに傾斜して取り付けられたリニアガイドである。
傾斜レール52と傾斜レール54は、テーブル下部30の上部の前方鋸刃部35と後方鋸刃部36の傾斜面に傾斜して取り付けられたガイドレールである。
傾斜位置決め部60は、上ストッパ61と下ストッパ62を有している。
上ストッパ61は、テーブル斜行部43の下部に右斜め下方に傾斜して取り付けられたストッパである。上ストッパ61は、テーブル上部40の前方脚45と後方脚46の間にある上部位置決め面47に固定されている。上部位置決め面47は、傾斜角度α度と直交する面である。
下テーブル21の下ストッパ62は、テーブル下部30の上部に左斜め上方に傾斜して取り付けられたストッパである。下テーブル21の下ストッパ62は、テーブル下部30の前方鋸刃部35と後方鋸刃部36の間にある下部位置決め面37に固定されている。下部位置決め面37は、傾斜角度α度と直交する面である。
上テーブル22は、さらに、持ち上げ機構67を有している。下テーブル21には、持ち上げ機構67がない。
持ち上げ機構67は、補助シリンダ65とエアパイプ66とを有している。補助シリンダ65は、エアパイプ66でエアポンプ19に接続されたエアシリンダであり、ピストン63と筒部64とを有している。補助シリンダ65のピストン63は、テーブル下部30の上部に左斜め上方に傾斜して取り付けられている。補助シリンダ65は、テーブル下部30の前方鋸刃部35と後方鋸刃部36の間にある下部位置決め面37に位置決めされてテーブル下部30に固定されている。ピストン63の傾斜角度は、水平方向に対してα度である。上テーブル22の下ストッパ62は、補助シリンダ65のピストン63の先端に固定されている。エアパイプ66は、エアポンプ19に接続されている。
制御部11は、ピストン63を常時最大長さだけ筒部64から露出するようなエア圧力をエアポンプ19から補助シリンダ65に供給させる。補助シリンダ65は、エアパイプ66からのエア圧力による斜め上方への圧力と下ストッパ62に加えられる斜め下方への圧力との大小関係により、ピストン63を傾斜角度方向にスライドさせる。
エア圧力による斜め上方への圧力が下ストッパ62に加えられる斜め下方への圧力より大きい場合、ピストン63は最大長さだけ筒部64から露出し、テーブル上部40を持ち上げた状態となる。逆に、エア圧力による斜め上方への圧力が下ストッパ62に加えられる斜め下方への圧力より小さい場合、ピストン63は筒部64に埋没し下ストッパ62の位置は下部位置決め面37に直接固定されている位置と同じ位置になる。
上ストッパ61と下ストッパ62は、正対しており、テーブル下部30に対してテーブル上部40を位置決めしようとする位置に高精度に取り付けられている。上ストッパ61と下ストッパ62は、変形することのない鋼鉄で製作されており、歪みや位置ずれが生じないようになっている。従って、テーブル上部40はテーブル下部30に対して上ストッパ61と下ストッパ62とにより正確に位置決めされる。
上テーブル22の場合、補助シリンダ65のピストン63が筒部64に対してすべて挿入されピストン63が最下にある場合、テーブル上部40はテーブル下部30に対して、下テーブル21と同じ高さに正確に位置決めされる。
上ストッパ61又は下ストッパ62のいずれか一方は、ネジ機構を有し、ネジのネジ込み量を調整することによりテーブル下部30とテーブル上部40との傾斜方向の距離を正確に調節することができる。ネジ機構により、ピストン63が筒部64に埋没し下ストッパ62の位置が下部位置決め面37に直接固定されている位置と同じ位置にある場合、下テーブル21の治具プレート41の上面と上テーブル22の治具プレート41の上面との高さは完全に同一になる。
横スライド機構70は横移動用直動スライダ71と横レール72を有している。
横移動用直動スライダ71は、テーブル下部30の下部に水平に取り付けられたリニアガイドである。
横レール72は、架台10の上部に水平に取り付けられたガイドレールである。
連動機構80はプーリ81と駆動ベルト82を有している。
駆動ベルト82は、ベルトクランプ31により下テーブル21と上テーブル22とのテーブル下部30に固定される。
プーリ81と駆動ベルト82との正逆回転により、移動テーブル20は、横方向(正逆方向)に移動する。
下テーブル21と上テーブル22とは、同一の駆動ベルト82の半周部分にそれぞれ固定されているので、下テーブル21が前方に移動する場合、上テーブル22は、後方に移動する。逆に、上テーブル22が前方に移動する場合、下テーブル21は、後方に移動する。
加圧部90は、引張コイルばね91を有している。
引張コイルばね91は、テーブル下部30とテーブル上部40との側面に架けられ、テーブル下部30とテーブル上部40とを傾斜方向にひきつけるばねである。
引張コイルばね91により引きつけられたテーブル下部30とテーブル上部40とは、傾斜位置決め部60により所定の距離を置いて位置決めされる。上テーブル22の場合は、補助シリンダ65のピストン63により、テーブル下部30とテーブル上部40とが距離を置いて位置決めされる。
エア圧力による斜め上方への圧力は、下ストッパ62に加えられるテーブル上部40の自重と引張コイルばね91の引きつけ力とによる斜め下方への圧力より大きいので、ピストン63は最大長さだけ筒部64から露出し、テーブル上部40を持ち上げた状態となる。
なお、テーブル上部40はテーブル上部40の自重により斜め下方向にスライドするので、テーブル上部40の自重が十分大きい場合、加圧部90はなくてもよい。
図1において一点鎖線で示す吸引装置220については、後述する。
図2は、この実施の形態1のスクリーン印刷機の図1のAA断面図である。
図2に示すように、下テーブル21は、上テーブル22のテーブル下部30の間隔より、奥行き方向(Y方向)の幅が小さい。また、下テーブル21は、上テーブル22のアライメント部42の下面より、上下方向(Z方向)の高さが低い。このため、下テーブル21は、上テーブル22の下を通過することができる。
テーブル上部40はテーブル下部30の上に傾斜スライド機構50を間に挟んで載っている。
下テーブル21と上テーブル22とは、同一構造で同一サイズのテーブル下部30を有している。
下テーブル21と上テーブル22とは、奥行き方向(Y方向)の幅を除き、同一構造で同一サイズのテーブル上部40を有している。
図2において上テーブル22が下テーブル21より高い理由は、補助シリンダ65が上テーブル22のテーブル上部40を傾斜スライド機構50により斜め上方向に持ち上げているからである。
移動テーブル20のテーブル斜行部43には、前方脚45が左右両側にある。また、後方脚46も左右両側にある。すなわち、テーブル上部40は、4本の脚により支持されたテーブルである。
また、移動テーブル20の前ローラ44、傾斜スライド機構50、横スライド機構70、加圧部90も左右両側にある。図示していないが、後ローラ48、補助シリンダ65も左右両側にある。
図3は、この実施の形態1のスクリーン印刷機の図1のDD断面図である。
駆動ベルト82は左右にある。駆動ベルト82は下テーブル21のテーブル下部30の外側と上テーブル22のテーブル下部30の内側と間にある。
駆動機構18は、リニアモータ16と駆動板17とを有している。
リニアモータ16は、平板状の構造をもつ電動機であり、架台10の上面にベッド状に設置されている。
駆動板17は、リニアモータ16との間にエアギャップを設けてリニアモータ16と対向するように設置されている。駆動板17は、下テーブル21のテーブル下部30の間に固定されている。
制御部11は、リニアモータ16を制御して、駆動板17を横移動させる。駆動板17の横移動により下テーブル21が移動する。下テーブル21が移動すれば、駆動ベルト82により、上テーブル22が逆方向に移動する。
図4は、この実施の形態1の図1のスクリーン印刷機のBB断面図である。CC断面図も図4と同じである。
図4に示すように、前ストッパ12は架台10に対して壁状に形成されている。前垂直面13は、前ストッパ12の上部に存在する平面である。前垂直面13は、前ローラ44を垂直方向にガイドする平面である。後ストッパ14と後垂直面15も同様である。
このように各部が左右に存在することにより、治具プレート41の水平性が確実に保たれ、移動精度と位置決め精度とが向上し、印刷精度がよくなる。
なお、十分な印刷精度が確保できる場合は、左右両側にある部品は片側1個だけでもよい。あるいは、いずれかの部品を左右両側に配置し、他の部品を片側1個にしてもよい。
以上のように、移動テーブル20は、テーブル上部40とテーブル下部30との2つの部位で構成されている。上テーブル22の場合はさらに、補助シリンダ65を有している。上テーブル22の移動中は、補助シリンダ65を使用して上テーブル22のテーブル上部40持ち上げる。
移動テーブル20の位置決め動作では、テーブル斜行部43と、テーブル下部30と、架台10に取り付けた前ストッパ12と後ストッパ14とを使用する。
テーブル斜行部43は、傾斜用直動スライダ51を介してテーブル下部30と連結され、斜めに移動可能な構造となっている。テーブル斜行部43は、自重とばね引張コイルばね91とにより右下のストッパ位置に押し付けられている。
テーブル下部30は、横移動用直動スライダ71を介して架台10と連結され、横移動可能な構造となっている。また、テーブル下部30には、駆動ベルト82が固定されている。
<<<移動テーブルの概略位置決め方法>>>
次に、スクリーン印刷機100の動作(移動テーブル位置決め方法)について説明する。
制御部11のテーブル制御方法による位置決め制御の概略動作は以下のとおりである。
1.電源オン時のリセット処理
駆動機構18により、下テーブル21をワーク搬出入位置Wに後進させる。下テーブル21がワーク搬出入位置Wにある場合を横移動前位置P1とする。図示していないワーク搬出入装置により、下テーブル21にワーク210を載せ、XYθ位置決め機構により、ワーク210を位置決めする。
また、上テーブル22の補助シリンダ65にエアを送り、ピストン63を最大伸ばしておく。この時のエアポンプ19からのエア圧力は、上テーブル22のテーブル上部40の自重と引張コイルばね91の引つけ力を加算した力以上の圧力とする。したがって、上テーブル22のテーブル上部40は、補助シリンダ65により持ち上げられた状態になる。ただし、ピストン63へのエア圧力は、駆動機構18の横移動の力より小さいものとする。
2.横移動処理
下テーブル21にワーク210が載り位置決めされた後、駆動機構18により、下テーブル21を前進させる。上テーブル22は後進するが、上テーブル22のピストン63が最大伸びており上テーブル22のテーブル上部40は上昇した状態になっている。
上テーブル22のテーブル上部40は上昇しているので、下テーブル21は、上テーブル22の下を通過することができる(図5)。
下テーブル21を右へ移動させて下テーブル21の前ローラ44が前垂直面13(前ストッパ12)にあたる直前に下テーブル21を位置決め停止する。この位置を横移動完了位置P2とする(図6)。
3.縦移動処理
さらに、駆動機構18により、下テーブル21のテーブル下部30を横移動完了位置P2から右へ移動させると、下テーブル21の前ローラ44が前垂直面13(前ストッパ12)で前移動を拘束されるため、下テーブル21のテーブル斜行部43は上方向へ移動する。
また、上テーブル22の後ローラ48が、後垂直面15(後ストッパ14)で後移動を拘束され、ピストン63が最下位方向に押され、上テーブル22のテーブル斜行部43は下方向へ移動する。
4.位置決め処理
駆動機構18を停止させ、下テーブル21のテーブル斜行部43を印刷位置Pの印刷高さに位置決めさせる。この位置を縦移動完了位置P3とする(図7)。
同時に、上テーブル22のテーブル斜行部43をワーク搬出入位置Wのワーク搬出入高さに位置決めさせる(図7)。
5.戻り行程
戻り行程は、上記と逆の順序で動作する。
<<<移動テーブルのテーブル制御方法>>>
制御部11の位置決めの詳細動作は以下のとおりである。
図5は、移動テーブル20が横移動中の一部透視図である。
ここでは、下テーブル21が前進し、上テーブル22が後進しているものとする。
制御部11の指令により駆動機構18および連動機構80が動作する。すなわち、駆動機構18により、下テーブル21が前進する。下テーブル21が移動するので、駆動ベルト82が回転する。駆動ベルト82が回転することにより、上テーブル22が後進する。
前述したとおり、テーブル下部30は、ベルトクランプ31を介して駆動ベルト82に取り付けられており、駆動ベルト82が前後に移動することにより、テーブル下部30も前後に移動する。
移動テーブル20が横移動中は、上テーブル22のピストン63が最大伸びており、上テーブル22のテーブル上部40は上昇した状態になっている。このように、下テーブル21が上テーブル22の下を通過することができるだけ、上テーブル22のテーブル上部40は補助シリンダ65により上昇している。
図5で、横移動前位置P1は、ワーク搬出入位置Wである。横移動完了位置P2は、下テーブル21の前ローラ44と前垂直面13とが接触する直前の位置(あるいは前ローラ44と前垂直面13とが衝撃がなく接触する位置)である。
横移動前位置P1から横移動完了位置P2までの移動では、下テーブル21のテーブル上部40の位置は傾斜位置決め部60で位置決めされた位置にあり、テーブル下部30に対するテーブル上部40の位置は変化しない。すなわち、下テーブル21のテーブル上部40は、最も下にある位置にあり、テーブル下部30とテーブル上部40との傾斜方向の距離が最も小さい位置にある。下テーブル21が移動中の下テーブル21の治具プレート41の上面の高さをワーク搬出入高さT1とする。
一方、上テーブル22のテーブル上部40の位置は補助シリンダ65で位置決めされた位置にありテーブル下部30に対するテーブル上部40の位置はピストン63の伸長分の長さだけ斜め上方向に離れて存在する。すなわち、下テーブル21のテーブル上部40は、ピストン63が最も上にある位置にあり、テーブル下部30とテーブル上部40との傾斜方向の距離が補助シリンダ65のピストン63により実現可能な最大の長さになっている。この時、ピストン63の最大伸長の長さは、ワーク210を載せた下テーブル21が上テーブル22の下を通過できるだけの長さ以上でなければならない。
上テーブル22が移動中の高さ、すなわち、上テーブル22の治具プレート41の上面の高さを上移動高さT2とする。
図6は、下テーブル21が横移動完了位置P2にある図である。
制御部11は、横移動前位置P1から横移動完了位置P2までの移動を駆動機構18に指示するとともに、横移動完了位置P2での停止を駆動機構18に指示する。横移動完了位置P2での停止を駆動機構18に指示する理由は、前ローラ44と前垂直面13との衝突衝撃を発生させないためである。
下テーブル21は前ローラ44と前垂直面13とが接触する直前の位置で横移動を停止する。この時点では、上テーブル22の後ローラ48は、まだ、後垂直面15に接してはいない。
その後、制御部11は、横移動完了位置P2から縦移動完了位置P3までX方向に横移動距離Lだけの移動を駆動機構18に指示する。
下テーブル21の前ローラ44と前垂直面13とが接触したままテーブル下部30が横移動完了位置P2から縦移動完了位置P3まで移動すると、下テーブル21のテーブル上部40は、横移動しないで傾斜方向の上方向に向かって上昇する。結果として、下テーブル21のテーブル上部40は垂直方向に上昇する。
その際、前ローラ44が前垂直面13に対して回転することによりテーブル上部40の上昇摩擦が減少できる。
下テーブル21が横移動完了位置P2から縦移動完了位置P3まで移動している途中で、上テーブル22の後ローラ48が後垂直面15に接し、上テーブル22のテーブル上部40は、後移動できなくなる。駆動機構18の駆動力は、補助シリンダ65のエア圧力よりも大きいので、補助シリンダ65のピストン63が筒部64の内部に後退し始め、上テーブル22のテーブル上部40は、傾斜方向の下方向に向かって下降する。結果として、上テーブル22のテーブル上部40は垂直方向に下降にする。
下テーブル21のX方向の位置決めは、前ストッパ12の前垂直面13で決定される。
上テーブル22のX方向の位置決めは、後ストッパ14の後垂直面15で決定される。
前ストッパ12も前ローラ44も変形することのない鋼鉄で製作されており、歪みや位置ずれが生じないようになっている。また、前垂直面13は真平面であり、前ローラ44は真円柱である。
後ストッパ14、後ローラ48、後垂直面15も同様である。
図7は、下テーブル21が縦移動完了位置P3にある図である。
制御部11は、横移動完了位置P2から縦移動完了位置P3までの移動を指示するとともに、縦移動完了位置P3での停止を指示する。
横移動完了位置P2から縦移動完了位置P3まで横移動距離Lの移動により、下テーブル21の上ストッパ61と下ストッパ62は離れ、引張コイルばね91が延び、傾斜スライド機構50の働きにより、下テーブル21のテーブル上部40がテーブル下部30に対して傾斜方向の斜め上側にスライドする。その結果、下テーブル21のテーブル上部40は縦移動前高さQ1から縦移動完了高さQ3まで縦移動距離HだけZ方向に上昇する。下テーブル21のテーブル上部40の上昇中にテーブル上部40のX方向への位置変化はない。
下テーブル21のテーブル上部40が縦移動距離HだけZ方向に上昇した時点で、下テーブル21の最終位置きめが終了する。すなわち、下テーブル21は、印刷位置Pにあり、下テーブル21のワークに対して印刷することができる。この時の下テーブル21の治具プレート41の上面の高さを印刷高さT3とする。
一方、下テーブル21が縦移動完了位置P3まで横移動した場合、上テーブル22のテーブル上部40は、ピストン63が最も下になる。この時の上テーブル22の位置は横移動前位置P1でありかつ上テーブル22の治具プレート41の上面の高さは、ワーク搬出入高さT1と同じである。すなわち、上テーブル22は、ワーク搬出入位置Wにあり、ワーク搬出入装置が上テーブル22に対してワークの搬出入をすることができる。
制御部11が、下テーブル21の高さの位置決めをして印刷部200による印刷作業を終了させ、かつ、上テーブル22の高さの位置決めをしてワーク搬出入作業とワークの位置決め作業が終了したならば、制御部11は、駆動機構18を逆転させて、下テーブル21を縦移動完了位置P3から横移動完了位置P2に横移動させる。
その結果、下テーブル21のテーブル上部40は縦移動完了高さQ3から縦移動前高さQ1まで下降する。
また、上テーブル22は、ワーク210を乗せた状態で、後垂直面15から後ローラ48が離れるにつれ、補助シリンダ65のピストン63が伸び、上テーブル22の治具プレート41の上面の高さは、上移動高さT2に復帰する。
さらに、制御部11は、駆動機構18の逆転を継続させて、下テーブル21を横移動完了位置P2から横移動前位置P1に向かって横移動させる。
移動途中は、図5に示す状態となるが、下テーブル21は後進し、上テーブル22は前進することになる。
上テーブル22の補助シリンダ65に加圧エアが常時供給されているので、移動テーブル20が横移動中、上テーブル22のピストン63が最大伸び、上テーブル22のテーブル上部40は上昇した状態になる。このように、上テーブル22のテーブル上部40は上昇しているので、下テーブル21は、上テーブル22の下を通過することができる。
図8は、上テーブル22が横移動完了位置P4にある図である。
制御部11は、下テーブル21を横移動完了位置P2から横移動前位置P1に向かって横移動させるが、この移動は、上テーブル22の横移動前位置P1から横移動完了位置P4への移動の指示ともなる。制御部11は、上テーブル22の横移動完了位置P4での停止を駆動機構18に指示する。上テーブル22の横移動完了位置P4は、テーブル上部40が補助シリンダ65により浮いているので、下テーブル21の横移動完了位置P2より前方になる。
上テーブル22は前ローラ44と前垂直面13とが接触する直前の位置(横移動完了位置P4)で横移動を停止する。この時点では、下テーブル21の後ローラ48は、後垂直面15に接してはいない。
その後、制御部11は、横移動完了位置P4から縦移動完了位置P3までX方向に横移動距離M(L>M)だけの移動を指示する。
上テーブル22の前ローラ44と前垂直面13とが接触したままテーブル下部30が横移動完了位置P4から縦移動完了位置P3まで移動すると、テーブル上部40は、横移動しないで傾斜方向の上方向に向かって上昇する。
その際、前ローラ44が前垂直面13に対して回転することによりテーブル上部40の上昇摩擦が減少できる。
上テーブル22が横移動完了位置P4から縦移動完了位置P3まで移動している途中でも、下テーブル21の後ローラ48は後垂直面15に近づくだけであり後垂直面15に接することはない。
図9は、上テーブル22が縦移動完了位置P3にある図である。
制御部11は、横移動完了位置P4から縦移動完了位置P3までの移動を駆動機構18に指示するとともに、縦移動完了位置P3での停止を駆動機構18に指示する。
横移動完了位置P4から縦移動完了位置P3まで横移動距離M(L≠M)の移動により、上テーブル22の上ストッパ61と下ストッパ62は離れ、引張コイルばね91が延び、傾斜スライド機構50の働きにより、上テーブル22のテーブル上部40がテーブル下部30に対して傾斜方向の斜め上側にスライドする。
ピストン63は横移動完了位置P4においてもともと伸びきった状態なので、横移動距離Mの移動により、ピストン63が斜め上方向にスライドすることはなく、上ストッパ61と下ストッパ62の間に隙間ができその隙間が横移動完了位置P4から縦移動完了位置P3までの移動中に増加することになる。
その結果、上テーブル22のテーブル上部40は縦移動前高さQ2から縦移動完了高さQ3まで縦移動距離IだけZ方向に上昇する。テーブル上部40の上昇中にテーブル上部40のX方向への位置変化はない。
上テーブル22のテーブル上部40が縦移動距離IだけZ方向に上昇した時点で、上テーブル22の最終位置きめが終了する。すなわち、上テーブル22は、印刷位置Pにあり、上テーブル22のワークに対して印刷することができる。この時の上テーブル22の治具プレート41の上面の高さは、下テーブル21の印刷時の治具プレート41の上面の高さ、すなわち、印刷高さT3と同じである。
一方、上テーブル22が縦移動完了位置P3に到着した時、下テーブル21の後ローラ48が後垂直面15に接触する。この時の下テーブル21の位置は横移動前位置P1でありかつ下テーブル21の治具プレート41の上面の高さはワーク搬出入高さT1である。すなわち、下テーブル21は、ワーク搬出入位置Wにあり、ワーク搬出入装置が下テーブル21に対してワークの搬出入をすることができる。下テーブル21に後ローラ48が存在する理由は、ワーク搬出入位置Wにおいて上ストッパ61と下ストッパ62とを確実に接触させ、下テーブル21の治具プレート41の上面の高さをワーク搬出入高さT1に正確に位置決めするためである。
制御部11が、上テーブル22の位置決めをして印刷作業が終了させ、かつ、下テーブル21の位置決めをしてワーク搬出入作業と位置決め作業とが終了したならば、制御部11は、駆動機構18を駆動して、上テーブル22を縦移動完了位置P3から横移動完了位置P4に横移動させる。
その結果、上テーブル22のテーブル上部40は縦移動完了高さQ3から縦移動前高さQ2まで下降する。補助シリンダ65のピストン63が最大伸びているので、上テーブル22の治具プレート41の上面の高さは上移動高さT2になる。
また、下テーブル21は、ワーク210を乗せた状態で、横移動を開始する。下テーブル21の治具プレート41の上面の高さの変化はなく、下テーブル21の治具プレート41の上面の高さはワーク搬出入高さT1のままである。
さらに、制御部11は、駆動機構18を駆動させて、下テーブル21を横移動前位置P1から横移動完了位置P2に向かって横移動させ、上テーブル22を横移動完了位置P4から横移動前位置P1に向かって横移動させる。
以上が詳細動作である。
前述した位置、高さ、距離の意味は以下のとおりである。
(1)横移動前位置P1(ワーク搬出入位置W)
下テーブル21の後ローラ48が後垂直面15に接触する場合の下テーブル21の位置、又は、
上テーブル22の後ローラ48が後垂直面15に接触し、上テーブル22の治具プレート41の上面の高さがワーク搬出入高さT1となる場合の上テーブル22の位置。
(2)横移動完了位置P2
下テーブル21の前ローラ44が前垂直面13に接触する(直前の)位置。
(3)横移動完了位置P4
上テーブル22の前ローラ44が前垂直面13に接触する(直前の)位置。
(4)縦移動完了位置P3(印刷位置P)
下テーブル21の治具プレート41の上面が印刷高さT3になる場合の下テーブル21のテーブル下部30の位置、又は、
上テーブル22の治具プレート41の上面が印刷高さT3になる場合の上テーブル22のテーブル下部30の位置。
(5)ワーク搬出入高さT1
ワーク搬出入装置のワーク搬出入高さ(横移動中の下テーブル21の治具プレート41の上面の高さ)。
(6)上移動高さT2
横移動中の上テーブル22の治具プレート41の上面の高さ。
(7)印刷高さT3
印刷高さ(印刷時の治具プレート41の上面の高さ)。
(8)縦移動前高さQ1
下テーブル21の治具プレート41の上面が、ワーク搬出入高さT1にあるときの下テーブル21の前ローラ44の中心の高さ。
(9)縦移動前高さQ2
上テーブル22の治具プレート41の上面が、上移動高さT2にあるときの上テーブル22の前ローラ44の中心の高さ。
(10)縦移動完了高さQ3
下テーブル21又は上テーブル22の治具プレート41の上面が、印刷高さT3にあるときの前ローラ44の中心の高さ。
(11)横移動距離L
下テーブル21の前ローラ44が前垂直面13に接触する位置から下テーブル21の治具プレート41の上面が印刷高さT3になるまでの横移動距離。
(12)横移動距離M
上テーブル22の前ローラ44が前垂直面13に接触する位置から上テーブル22の治具プレート41の上面が印刷高さT3になるまでの横移動距離。
(13)縦移動距離H
下テーブル21の上昇長(下降長)。
(14)縦移動距離I
上テーブル22の上昇長(下降長)。
前述した位置、高さの関係は以下のとおりである。
T1<T2<T3
H>I
L>M
T2−T1=H−I=補助シリンダ65のピストン63による上テーブル22の治具プレート41の垂直方向の最大上昇長
また、「横移動距離L>縦移動距離H」、「横移動距離M>縦移動距離I」がよい。
例えば、横移動距離Lを縦移動距離Hの2倍〜4倍にするのがよい。具体的には、横移動距離L:縦移動距離Hを3:1にするのが望ましく、水平方向への位置決め精度より垂直方向への位置決め精度が3倍良くなる。
「横移動距離L>縦移動距離H」、「横移動距離M>縦移動距離I」ということは、すなわち、「水平方向に対する傾斜角度α<45度」がよいということである。
「傾斜角度α<45度」とすることにより、水平方向への位置決め精度より垂直方向への位置決め精度を向上させることができる。
以下に、制御部11の特徴について説明する。
制御部11は、以下の制御をする。
(1)上テーブル22と下テーブル21との横移動中に、持ち上げ機構67を動作させて上テーブル22のテーブル下部30に対して上テーブル22のテーブル上部40を斜め上方向に持ち上げ、上テーブル22のテーブル上部40の高さを上移動高さT2にする。
(2)上テーブル22のテーブル上部40を後ストッパ14に押し当てることにより持ち上げ機構67により斜め上方向に持ち上げられたテーブル上部40を下に移動させ、上テーブル22のテーブル上部40の高さを下テーブル21がワークを搬出入する高さと同じワーク搬出入高さT1にする。
(3)上テーブル22のテーブル上部40を前ストッパ12に押し当てることにより上テーブル22のテーブル上部40を上に移動させ、上テーブル22のテーブル上部40の高さを印刷高さT3にする。上テーブル22のテーブル上部40が前ストッパに押し付けられている間は、ピストン63とテーブル上部40との間に隙間が形成される。
(4)下テーブル21のテーブル上部40を前ストッパ12に押し当てることにより下テーブル21のテーブル上部40を上に移動させ、下テーブル21のテーブル上部40の高さを印刷高さT3にする。
以上のように、制御部11の制御は、
下テーブル21と上テーブル22の移動中、下テーブル21が上テーブル22の下を通過できるように、持ち上げ機構67により上テーブル22のテーブル上部40を持ち上げて、テーブル上部40を上移動高さT2の高さにし、
上テーブル22のテーブル上部40を横移動の前方に設けられた前ストッパ12に押し付けて上テーブル22のテーブル上部40を上に上昇させ上テーブル22のテーブル上部40の高さを印刷高さT3にし、
下テーブル21のテーブル上部40を前ストッパ12に押し付けて下テーブル21のテーブル上部40を上に上昇させ下テーブル21のテーブル上部40の高さを印刷高さT3にし、
上テーブル22のテーブル上部40を横移動の後方に設けられた後ストッパ14に押し付けて上テーブル22のテーブル上部40を下に下降させ上テーブル22のテーブル上部40の高さをワーク搬出入高さT1にすることを特徴とする。
以上のように、スクリーン印刷機100は、テーブルの横移動を決められた位置で行い、一方の端にて上下移動を決められた高さで行う1つの駆動機構18を有している。横移動専用の駆動機構は存在しないし、縦移動専用の駆動機構も存在しない。スクリーン印刷機100は、横移動と縦移動の駆動に兼用して用いられる1つの駆動機構18のみを有している。
このように、スクリーン印刷機100は、テーブル上部40が傾斜面をスライドするので、横方向への駆動機構18が一つだけあれば、横方向と縦方向への駆動ができる。すなわち、傾斜面の移動が、横方向への移動を縦方向への移動に変換するのである。
また、下テーブル21専用の駆動機構は存在しないし、上テーブル22専用の駆動機構も存在しない。スクリーン印刷機100は、2個の移動テーブル20の駆動に兼用して用いられる1つの駆動機構18のみを有している。
スクリーン印刷機100は、連動機構80を備えているので、駆動機構18が一つだけあれば、2個の移動テーブル20の駆動ができる。しかも、1個の駆動ベルト82を用いているので、2個の移動テーブル20の移動距離は全く同じであり移動方向は反対方向である。
<<<吸引装置220の説明>>>
図10と図11と図12によりを用いて、吸引装置220について説明する。
図10は、スクリーン印刷機100の平面図である。
図11は、図10のEE断面図であり、吸引装置220が下降している退避状態を示している。
図12は、図10のEE断面図であり、吸引装置220が上昇している印刷状態を示している。
治具プレート41の中央には多孔質板411が固定されている。ワーク210は、スルーホールが1個以上多数存在する基板である。ワーク210のスルーホールの下に多孔質板411が配置される。
治具プレート41の下にあるアライメント部42は、治具プレート41のXYθ方向の位置決めをするテーブルである。治具プレート41がアライメント部42に位置決めされ固定されるXYθ位置決め機構は図示していないが、既存のいくつかの方法を用いることができる。アライメント部42が治具プレート41を位置決めして治具プレート41をアライメント部42に固定することにより、ワーク210がテーブル上部40の印刷位置に配置される。
アライメント部42の中央は空間があり、多孔質板411の下面全面を下方に露出させている。
図10に示すように、多孔質板411の下方には、吸引装置220の吸引ボックス222があり、吸引ボックス222の環状の開口部が上に開口している。
治具プレート41の中央には、ワーク210が乗せられている。ワーク210の額縁部は、治具プレート41の吸引穴(図示せず)により治具プレート41に吸着されて、ワーク210が治具プレート41に正確に位置決めされ固定されている。
以上のように、治具プレート41は、ワーク210の裏側中央部分に多孔質板411を設けている。多孔質板411は、ワーク210の裏面に密着するものである。ワーク210にスルーホールがある場合、多孔質板411は、ワーク210のスルーホールが存在する範囲をカバーするサイズを有している。
吸引装置220は、吸引ボックス222とボックス移動機構229とを有している。
吸引ボックス222は、お椀形状をしている。この例では、四角錐台を逆さにした器の形状をしている。吸引ボックス222の上部の外周淵にはパッキン225が取り付けられている。パッキン225は、多孔質板411又は治具プレート41の裏面に張り付き密着する。図10、図11、図12ではパッキン225が多孔質板411の裏面に密着する例を示している。
吸引ボックス222には、エアポンプ19からの吸引パイプ226が連結され、吸引パイプ226により吸引ボックス222の内部のエアを吸引することにより、吸引ボックス222の内部が減圧され真空状態になる。
ボックス移動機構229は、アーム223と、上下リニアガイド224と、上下シリンダ221とを有している。
アーム223は水平方向に伸びたアームである。アーム223は一端部が印刷位置Pの中央下にある。上下リニアガイド224は、架台10の印刷位置Pの外側前方に固定されており、垂直に直立したガイドレールである。アーム223の本体は、印刷位置Pの中央下から外側に上下リニアガイド224に向かって延び、アーム223の他端部は印刷位置Pの外側にある。
吸引ボックス222の底面は、アーム223の一端部の上部に取付けられる。
アーム223の他端面は、上下リニアガイド224にスライダで取り付けられ、アーム223は上下に移動可能である。
アーム223の他端部の下部には、上下シリンダ221がある。上下シリンダ221は、エアポンプ19に接続されたエアシリンダである。アーム223は、上下シリンダ221のピストンの上下により上下に移動する。したがって、吸引ボックス222は、多孔質板411の下部で上下移動する。上下シリンダ221のエアパイプ227は、エアポンプ19に連結されている。
なお、上下リニアガイド224はなくてもよく、上下シリンダ221のピストンにアーム223の他端部を固定して、上下シリンダ221のピストンの上下動だけでアーム223の上下動を行ってもよい。
印刷直前に、図11の退避状態から吸引ボックス222を上昇させる。印刷時には、パッキン225を多孔質板411又は治具プレート41の裏面に密着させて、図12の印刷状態にする。印刷状態では、吸引パイプ226でエアを吸引することにより、多孔質板411の孔の空気が吸引され、ワーク210のスルーホールにインクが充てんされる。
吸引装置220は、移動テーブル20の移動の妨げにならないように、リニアモータ16の先端で架台10の前方中央に設置する。
吸引ボックス222が下降している場合は、移動テーブル20の移動を邪魔することはない。
制御部11は、移動テーブル20が印刷位置Pにある場合にだけ、上下シリンダ221により吸引ボックス222を上昇させ、エアポンプ19により吸引ボックス222のエアを吸引し、印刷後には吸引ボックス222を下降させる。
<<<吸引装置の動作>>>
制御部11の吸引装置220の制御動作について説明する。
1.電源オン時のリセット処理(退避状態)
図10に示すとおり、上下シリンダ221により、吸引ボックス222を最下端に下降させておく。
2.横移動処理時(退避状態)
下テーブル21と上テーブル22が横移動中は、吸引装置220を最下端に下降させたままにする。
3.縦移動処理時(退避状態から上昇開始)
下テーブル21又は上テーブル22が縦移動中、エアポンプ19からエアパイプ227に加圧エアを送り、吸引装置220を最下端から上方向に上昇させる。
4.位置決め処理時(上昇から印刷状態へ)
下テーブル21又は上テーブル22の治具プレート41が印刷位置Pの印刷高さT3に位置決めされたら、吸引装置220をさらに上昇させ、図12に示すとおり、パッキン225を治具プレート41又は多孔質板411の裏面に密着させ、エアポンプ19により吸引パイプ226によるエアの吸引を開始する。
5.印刷時(印刷状態)
下テーブル21又は上テーブル22による印刷中は、吸引パイプ226による吸引を続行する。
6.印刷後(印刷状態から下降して退避状態へ)
印刷後は、エアポンプ19による吸引パイプ226による吸引をやめ、エアポンプ19からエアパイプ227に減圧エアを送り、上下シリンダ221により吸引ボックス222を最下端に下降させる。
吸引ボックス222の下降後に、移動テーブル20の横移動を開始する。
以上が、吸引装置220の動作である。
以上のように、吸引装置220は、印刷位置Pの下方に上下に移動可能に取り付けられ、印刷時に上に移動して治具プレート41の下面に密着して治具プレート41を下面から吸引し、非印刷時にテーブルの横移動を妨害しない位置まで下に移動する。
ボックス移動機構229は、架台10に固定されており、吸引ボックス222を上下に移動させる。ボックス移動機構229は、上テーブル22の移動と下テーブル21の移動とを妨害しない位置まで吸引ボックス222を下に移動させる。
治具プレート41は、通気孔を有し、吸引ボックス222は、上部が環状に開口した開口部を有し治具プレート41の下面に付着する。
吸引ボックス222の開口部は、環状のパッキン225を有し、吸引ボックス222は、上テーブル22の治具プレート41と下テーブル21の治具プレート41との少なくともいずれかの治具プレート41に対して密着して吸引する。
制御部11は、以下の制御をする。
(1)吸引ボックス222を下方に退避させて、上テーブル22と下テーブル21とを交互に印刷位置Pに横移動させる。
(2)上テーブル22又は下テーブル21が印刷位置Pに来た場合に、吸引ボックス222を上昇させて、吸引ボックス222を上テーブル22の裏面又は下テーブル21の裏面に吸着させる。
(3)印刷時に、上テーブル22の裏面又は下テーブル21の裏面を吸引ボックスで吸引する。
(4)印刷後に、吸引ボックス222を下降させる。
この実施の形態の吸引装置220は、移動テーブル20と別個に設けられているので、移動テーブル20が複数あっても吸引動作が可能である。また、移動テーブルに吸引装置が固定されていないので、移動テーブルの高さ方向の厚みを小さくすることができ、複数の移動テーブルが交互に入れ替える場合に好適な構成である。
下テーブル21も上テーブル22も、図2に示すように、中央下部に吸引装置220を収納する空間があるので、吸引装置220は上下移動可能であれば1個あればよい。
<<<変形例・改良例>>>
前記スクリーン印刷機100に対して、以下のような、変形・改良を行ってもよい。
<<<変形例・改良例1>>>
駆動機構18は、リニアモータ16以外を使用してもよく、ボールねじ機構でもよい。
あるいは、連動機構80の駆動ベルト82をモータで駆動してもよい。
<<<変形例・改良例2>>>
下テーブル21の後ローラ48は、ワーク搬出入位置Wにおいて、下テーブル21の上ストッパ61と下ストッパ62とを確実に接触させるものであるが、下テーブル21のテーブル上部40の重さが十分重い場合、あるいは、加圧部90が強力な場合、下テーブル21の上ストッパ61と下ストッパ62とは、常時、接触状態を保つので、下テーブル21の後ローラ48はなくてもよい。
また、前ローラ44と後ローラ48の回転は、摩擦を減少させるものであるが、摩擦が小さい場合は、ローラを用いなくてもよい。たとえば、ローラの代わりに、先端が凸状の平面突起でもよいし、半球状の曲面突起でもよい。突起先端は表面仕上げがされているのが望ましい。材料として摩擦係数が小さく摩擦で摩耗しない金属を用いるのが望ましい。
<<<変形例・改良例3>>>
前ローラ44と前垂直面13(前ストッパ12)の配置を、逆にしてもよい。すなわち、テーブル上部40が、前方脚45に前垂直面13を有し、前ストッパ12が前ローラ44を有するようにしてもかまわない。
同様に、後ローラ48と後垂直面15(後ストッパ14)の配置を、逆にすることも可能である。
<<<変形例・改良例4>>>
下テーブル21と上テーブル22との部品の構造とサイズを横方向の幅を除き全て同じにして、補助シリンダ65のみにより、下テーブル21と上テーブル22との移動中の高さを変えるようにしたが、図13に示すように、下テーブル21と上テーブル22との部品の高さが異なる場合でもよい。
図13では、下テーブル21と上テーブル22とのテーブル下部30の高さが異なる。また、下テーブル21と上テーブル22とのテーブル上部40の高さが異なる。
図13においても、補助シリンダ65が上テーブル22のテーブル上部40を傾斜スライド機構50により斜め上方向に持ち上げて上テーブル22を下テーブル21より高くしている。
<<<変形例・改良例5>>>
移動テーブルが2個の場合を示したが、下テーブル21がなく上テーブル22だけの場合でもよい。
上テーブル22は、ワーク搬出入高さT1と、上移動高さT2と、印刷高さT3との3個の高さに位置決めすることができる。したがって、高さが異なる2か所で作業をし、移動中には作業位置と異なる高さで移動する必要がある場合に上テーブル22を用いることができる。
また、補助シリンダ65のエア圧力を最大にせず、エア圧力をピストン63が半分伸びた状態に設定すれば、補助シリンダ65がクッションの役割を果たし、移動テーブルに乗せたワークに対する振動や衝撃を吸収することができる。
<<<変形例・改良例6>>>
移動テーブルが2個の場合を示したが、3個以上でもよい。3個以上の場合は、補助シリンダ65のピストン63の長さ変更すればよい。
移動テーブルが3個の場合は以下のとおりとなる。
上テーブル:ピストン63が長い補助シリンダ65を使用する。
中テーブル:ピストン63が短い補助シリンダ65を使用する。
下テーブル:補助シリンダ65を使用しない。
<<<変形例・改良例7>>>
前ストッパ12を壁状に配置するのではなく、4個の前ローラ44に対応する位置に、前ストッパ12を4本配置してもよい。
同様に、後ストッパ14を壁状に配置するのではなく、4個の後ローラ48に対応する位置に、後ストッパ14を4本配置してもよい。
なお、下テーブル21の後ローラ48が不要な場合は、後ストッパ14は2本でよい。
<<<変形例・改良例8>>>
持ち上げ機構67は、補助シリンダ65の代わりに、コイルばねを用いてもよい。前記持ち上げ機構67は、テーブル上部40を持ち上げることができる機構であればよい。
また、補助シリンダ65は、テーブル上部40に固定されていてもよい。
<<<変形例・改良例9>>>
ボックス移動機構229は、吸引ボックス222を上下移動できる機構であればよい。
あるいは、吸引ボックス222を斜めに移動させる機構でもよい。あるいは、吸引ボックス222を下に移動させ水平方向に退避させる機構でもよい。
<<<変形例・改良例10>>>
スクリーン印刷機100は、移動テーブル20が横方向に長距離の移動が可能なので、印刷部200を取り除いてスクリーン印刷機以外にも用いることができる。例えば、前記スクリーン印刷機100は、治具プレート41に工具や治具やロボットアーム等の工作機械器具を固定して搬送し位置決めして作業をさせる工作機械搬送位置決め装置に用いることができる。
また、前記スクリーン印刷機100は、印刷部200を取り除いて治具プレート41に荷物や物体を載せて搬送し位置決めする荷物搬送位置決め装置に用いることができる。前述したとおり、補助シリンダ65のエア圧力をピストン63が半分伸びた状態に設定すれば、補助シリンダ65がクッションの役割を果たし、移動テーブルに乗せた荷物や物体に対する振動や衝撃を吸収することができる。
このように、印刷部200を省略して、スクリーン印刷機ではなく、テーブルの位置決めをするテーブル位置決め装置又はテーブル位置決め方法として用いることができる。
10 架台、11 制御部、12 前ストッパ、13 前垂直面、14 後ストッパ、15 後垂直面、16 リニアモータ、17 駆動板、18 駆動機構、19 エアポンプ、20 移動テーブル、21 下テーブル、22 上テーブル、30 テーブル下部、31 ベルトクランプ、35 前方鋸刃部、36 後方鋸刃部、37 下部位置決め面、38 下部前面、39 下部後面、40 テーブル上部、41 治具プレート、42 アライメント部、43 テーブル斜行部、44 前ローラ、45 前方脚、46 後方脚、47 上部位置決め面、48 後ローラ、50 傾斜スライド機構、51 傾斜用直動スライダ、52 傾斜レール、53 傾斜用直動スライダ、54 傾斜レール、60 傾斜位置決め部、61 上ストッパ、62 下ストッパ、63 ピストン、64 筒部、65 補助シリンダ、66 エアパイプ、67 持ち上げ機構、70 横スライド機構、71 横移動用直動スライダ、72 横レール、80 連動機構、81 プーリ、82 駆動ベルト、90 加圧部、91 引張コイルばね、100 スクリーン印刷機、200 印刷部、201 スクリーンマスク、203 スキージ、210 ワーク、220 吸引装置、221 上下シリンダ、222 吸引ボックス、223 アーム、224 上下リニアガイド、225 パッキン、226 吸引パイプ、227 エアパイプ、229 ボックス移動機構、411 多孔質板、L 横移動距離、H 縦移動距離、P1 横移動前位置、P2 横移動完了位置、P3 縦移動完了位置、P4 横移動完了位置、Q1 縦移動前高さ、Q2 縦移動前高さ、Q3 縦移動完了高さ、T1 ワーク搬出入高さ、T2 上移動高さ、T3 印刷高さ。

Claims (6)

  1. 架台と、
    ワークを乗せる治具プレートを有し、印刷時に前記架台の印刷位置に横移動する移動テーブルと、
    前記印刷位置の下方に上下に移動可能に取り付けられ、印刷時に上に移動して上記治具プレートの下面に密着して上記治具プレートを下面から吸引し、非印刷時に前記テーブルの横移動を妨害しない位置まで下に移動する吸引装置と
    を備えたことを特徴とするスクリーン印刷機。
  2. 前記治具プレートは、通気孔を有し、
    前記吸引装置は、
    上部が環状に開口した開口部を有し前記治具プレートの下面に付着する吸引ボックスと、
    前記架台に固定され前記吸引ボックスを上下に移動させるボックス移動機構と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のスクリーン印刷機。
  3. 前記開口部は、環状のパッキンを有することを特徴とする請求項2記載のスクリーン印刷機。
  4. 前記スクリーン印刷機は、移動テーブルとして、前後に横移動する上テーブルと、前記上テーブルの下を前後に横移動する下テーブルとを有し、
    前記吸引ボックスは、前記上テーブルの治具プレートと前記下テーブルの治具プレートとの少なくともいずれかの治具プレートに対して密着して吸引することを特徴とする請求項2に記載のスクリーン印刷機。
  5. 前記ボックス移動機構は、
    印刷位置の中央下から外側に向かって延び、印刷位置の中央下にある一端部に前記吸引ボックスを取り付けたアームと、
    前記アームの他端部の下部に取り付けられ、前記アームを上下させる上下シリンダとを有することを特徴とする請求項4記載のスクリーン印刷機。
  6. 前後に横移動する上テーブルと前記上テーブルの下を通って前後に横移動する下テーブルと印刷位置に上下移動可能に配置された吸引ボックスとを備えたスクリーン印刷機の制御方法において、
    前記吸引ボックスを下方に退避させて、前記上テーブルと前記下テーブルとを交互に印刷位置に横移動させ、
    前記上テーブル又は前記下テーブルが印刷位置に来た場合に、吸引ボックスを上昇させて、前記吸引ボックスを前記上テーブルの裏面又は前記下テーブルの裏面に吸着させ、
    印刷時に、前記上テーブルの裏面又は前記下テーブルの裏面を前記吸引ボックスで吸引し、
    印刷後に、吸引ボックスを下降させることを特徴とする制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109050028A (zh) * 2018-09-30 2018-12-21 江苏惟哲新材料有限公司 一种用于高温共烧陶瓷的丝网印刷工艺
CN112736441A (zh) * 2020-12-24 2021-04-30 张艺驰 一种rfid标签天线辅助调节装置

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