JP2024030784A - 液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリーニングウェブにより搬送ベルトをクリーニングする構成において、搬送ベルトの摩耗を抑制する。【解決手段】搬送ベルトの第1面をクリーニングするクリーニング部は、クリーニングウェブと、クリーニングウェブを搬送ベルトの第1面に向けて押圧する押圧部と、を有し、搬送ベルトの内側には、クリーニングウェブが搬送ベルトの第1面に接する位置において第2面に当接可能な対向部が設けられ、押圧部は、第1面のクリーニングを行わない第1位置と、第1面のクリーニングを行う第2位置とに変位可能であり、対向部は、押圧部の第1位置から第2位置への移動に伴い、第2面と接する位置が第1位置から第2位置に向かう方向に移動可能であり、クリーニングウェブは、押圧部が第2位置に位置する際に、第1面に対する接触面積が最も大きくなる。【選択図】図6
Description
本発明は、媒体に液体を吐出する液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一例であるインクジェット記録装置では、搬送ベルトを用いて媒体の一例である記録用紙を搬送する構成が知られており、またこの様な構成において特許文献1に示される様に搬送ベルトをクリーニングウェブでクリーニングする構成が知られている。
特許文献1記載のインクジェット記録装置では、クリーニングウェブは搬送ベルトを巻き掛ける従動ローラーとウェブローラーとの間で挟まれた状態で搬送ベルトをクリーニングする。この様な構成においてクリーニング性を向上させようとすると、従動ローラーとウェブローラーとによるクリーニングウェブのニップ力を大きくする必要があるが、この場合搬送ベルトが摩耗し易く、搬送ベルトの寿命が低下する虞がある。
上記課題を解決する為の、本発明の液体吐出装置は、媒体に液体を吐出する液体吐出部と、外側の第1面と内側の第2面とを有する無端状のベルトであって、前記第1面が前記液体吐出部と対向し、回転することで媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトの前記第1面をクリーニングするクリーニング部と、を備え、前記クリーニング部は、前記搬送ベルトの前記第1面に接しながら前記第1面に対して相対移動することで前記第1面のクリーニングを行うクリーニングウェブと、前記クリーニングウェブを前記搬送ベルトの前記第1面に向けて押圧する押圧部と、を有し、前記搬送ベルトの内側には、前記クリーニングウェブが前記搬送ベルトの前記第1面に接する位置において前記第2面に当接可能な対向部が設けられ、前記押圧部は、前記第1面に対し交差する方向に移動することで、前記第1面のクリーニングを行わない第1位置と、前記第1面のクリーニングを行う第2位置とに変位可能であり、前記対向部は、前記押圧部の前記第1位置から前記第2位置への移動に伴い、前記第2面と接する位置が前記第1位置から前記第2位置に向かう方向に移動可能であり、前記クリーニングウェブは、前記押圧部が前記第2位置に位置する際に、前記第1面に対する接触面積が最も大きくなることを特徴とする。
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る液体吐出装置は、媒体に液体を吐出する液体吐出部と、外側の第1面と内側の第2面とを有する無端状のベルトであって、前記第1面が前記液体吐出部と対向し、回転することで媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトの前記第1面をクリーニングするクリーニング部と、を備え、前記クリーニング部は、前記搬送ベルトの前記第1面に接しながら前記第1面に対して相対移動することで前記第1面のクリーニングを行うクリーニングウェブと、前記クリーニングウェブを前記搬送ベルトの前記第1面に向けて押圧する押圧部と、を有し、前記搬送ベルトの内側には、前記クリーニングウェブが前記搬送ベルトの前記第1面に接する位置において前記第2面に当接可能な対向部が設けられ、前記押圧部は、前記第1面に対し交差する方向に移動することで、前記第1面のクリーニングを行わない第1位置と、前記第1面のクリーニングを行う第2位置とに変位可能であり、前記対向部は、前記押圧部の前記第1位置から前記第2位置への移動に伴い、前記第2面と接する位置が前記第1位置から前記第2位置に向かう方向に移動可能であり、前記クリーニングウェブは、前記押圧部が前記第2位置に位置する際に、前記第1面に対する接触面積が最も大きくなることを特徴とする。
第1の態様に係る液体吐出装置は、媒体に液体を吐出する液体吐出部と、外側の第1面と内側の第2面とを有する無端状のベルトであって、前記第1面が前記液体吐出部と対向し、回転することで媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトの前記第1面をクリーニングするクリーニング部と、を備え、前記クリーニング部は、前記搬送ベルトの前記第1面に接しながら前記第1面に対して相対移動することで前記第1面のクリーニングを行うクリーニングウェブと、前記クリーニングウェブを前記搬送ベルトの前記第1面に向けて押圧する押圧部と、を有し、前記搬送ベルトの内側には、前記クリーニングウェブが前記搬送ベルトの前記第1面に接する位置において前記第2面に当接可能な対向部が設けられ、前記押圧部は、前記第1面に対し交差する方向に移動することで、前記第1面のクリーニングを行わない第1位置と、前記第1面のクリーニングを行う第2位置とに変位可能であり、前記対向部は、前記押圧部の前記第1位置から前記第2位置への移動に伴い、前記第2面と接する位置が前記第1位置から前記第2位置に向かう方向に移動可能であり、前記クリーニングウェブは、前記押圧部が前記第2位置に位置する際に、前記第1面に対する接触面積が最も大きくなることを特徴とする。
本態様によれば、前記クリーニングウェブを挟んで配置された前記押圧部と前記対向部はともに移動可能であり、双方の移動を伴って前記押圧部が前記第2位置に位置する際に、前記クリーニングウェブの前記第1面に対する接触面積が最も大きくなる構成である為、前記接触面積を容易に増大させることができる。そしてその状態において前記第1面のクリーニングを行う為、前記第1面のクリーニング性が向上するとともに、前記搬送ベルトの摩耗を抑制して前記搬送ベルトの寿命を延ばすことができる。
第2の態様は、第1の態様において、前記押圧部は、第1押圧手段によって前記搬送ベルトの内側に向けて押圧され、前記対向部は、第2押圧手段によって前記搬送ベルトの前記第2面に向けて押圧され、前記第1押圧手段が前記第2押圧手段による押圧力に抗して前記押圧部を押圧することにより、前記押圧部が前記第1位置から前記第2位置へと移動することを特徴とする。
本態様によれば、前記第1押圧手段が前記第2押圧手段による押圧力に抗して前記押圧部を押圧することにより、前記押圧部が前記第1位置から前記第2位置へと移動する構成である為、モーター等の動力源を用いずに前記押圧部を前記第1位置から前記第2位置へと移動させることができ、装置のコストアップを抑制できる。
第3の態様は、第2の態様において、前記第1押圧手段は、ユニットとして構成された前記クリーニング部を押圧することを特徴とする。
前記クリーニングウェブを、前記押圧部を含めた複数の巻き掛け部位に巻き掛けるとともにテンションを付与する構成の場合、前記押圧部のみが変位すると前記クリーニングウェブのテンションが変化し易くなり好ましくない。
しかしながら本態様によれば、前記第1押圧手段は、ユニットとして構成された前記クリーニング部を押圧する構成であり、即ち前記押圧部を直接押圧するのではなくユニット全体を押圧する構成である。この為、前記クリーニングウェブの巻き掛け状態を維持したまま前記押圧部を前記搬送ベルトの内側に向けて押圧することができ、これにより前記クリーニングウェブに付与されたテンションを維持することができる。
前記クリーニングウェブを、前記押圧部を含めた複数の巻き掛け部位に巻き掛けるとともにテンションを付与する構成の場合、前記押圧部のみが変位すると前記クリーニングウェブのテンションが変化し易くなり好ましくない。
しかしながら本態様によれば、前記第1押圧手段は、ユニットとして構成された前記クリーニング部を押圧する構成であり、即ち前記押圧部を直接押圧するのではなくユニット全体を押圧する構成である。この為、前記クリーニングウェブの巻き掛け状態を維持したまま前記押圧部を前記搬送ベルトの内側に向けて押圧することができ、これにより前記クリーニングウェブに付与されたテンションを維持することができる。
第4の態様は、第1の態様において、前記押圧部が前記第2位置に位置する際、前記搬送ベルトは前記対向部と接する部位が前記搬送ベルトの内側に向かって撓んでおり、前記押圧部が前記クリーニングウェブと接する面が凸面であり、前記対向部が前記搬送ベルトの前記第2面と接する面が凹面であることを特徴とする。
本態様によれば、前記押圧部が前記第2位置に位置する際、前記搬送ベルトは前記対向部と接する部位が前記搬送ベルトの内側に向かって撓んでおり、前記押圧部が前記クリーニングウェブと接する面が凸面であり、前記対向部が前記搬送ベルトの前記第2面と接する面が凹面であることから、前記凸面と前記凹面とで前記搬送ベルト及び前記クリーニングウェブを前記搬送ベルトの撓みに沿わせることができ、前記クリーニングウェブが前記搬送ベルトの前記第1面に接する際の接触面積を確保し易くなる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2のまたは第3の態様に適用しても良い。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2のまたは第3の態様に適用しても良い。
第5の態様は、第1の態様において、前記押圧部と前記対向部は、一方が他方より硬度が低い関係にあることを特徴とする。
本態様によれば、前記押圧部及び前記対向部は、一方が他方より硬度が低い関係にあることから、前記押圧部及び前記対向部のうち相対的に硬度が低い側が変形することで前記クリーニングウェブの前記第1面に対する接触面積を大きくすることができる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第4の態様のいずれかに適用しても良い。
本態様によれば、前記押圧部及び前記対向部は、一方が他方より硬度が低い関係にあることから、前記押圧部及び前記対向部のうち相対的に硬度が低い側が変形することで前記クリーニングウェブの前記第1面に対する接触面積を大きくすることができる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第4の態様のいずれかに適用しても良い。
第6の態様は、第5の態様において、前記対向部の硬度が、前記押圧部の硬度より低いことを特徴とする。
本態様によれば、前記対向部の硬度が、前記押圧部の硬度より低い構成において、上述した第5の態様の作用効果が得られる。
本態様によれば、前記対向部の硬度が、前記押圧部の硬度より低い構成において、上述した第5の態様の作用効果が得られる。
第7の態様は、第1の態様において、前記押圧部が前記第2位置に位置する際、前記搬送ベルトは前記対向部と接する部位が前記搬送ベルトの内側に向かって撓んでおり、前記搬送ベルトの内側において、前記対向部に対し、前記搬送ベルトの移動方向の上流及び下流の少なくとも一方に配置されて前記第2面と接触する接触部材を備え、前記押圧部が前記第2位置に位置する際、前記接触部材は、前記対向部よりも前記押圧部の方向へ突出した状態にあることを特徴とする。
本態様によれば、前記押圧部が前記第2位置に位置する際、前記接触部材は、前記対向部よりも前記押圧部の方向へ突出した状態にあることから、前記搬送ベルトが前記クリーニングウェブに接する領域が増え、即ち前記クリーニングウェブの前記第1面に対する接触面積を増やすことができる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第6の態様のいずれかに適用しても良い。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第6の態様のいずれかに適用しても良い。
第8の態様は、第1の態様において、前記押圧部は、前記搬送ベルトの移動方向と交差する方向である幅方向に沿って延び、前記対向部は、一つの前記押圧部に対し前記幅方向に沿って複数設けられることを特徴とする。
本態様によれば、前記押圧部は、前記搬送ベルトの移動方向と交差する方向である幅方向に沿って延びることから、前記幅方向において前記押圧部の前記第2位置が一定に定まり易く、前記クリーニングウェブの前記第1面に対する接触面積の、前記幅方向におけるばらつきを抑制できる。
また前記対向部は、一つの前記押圧部に対し前記幅方向に沿って複数設けられることから、前記押圧部と前記対向部とで前記搬送ベルトと前記クリーニングウェブをニップする際のニップ力が前記幅方向で偏り難く、適切に前記搬送ベルトをクリーニングすることができる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第7の態様のいずれかに適用しても良い。
また前記対向部は、一つの前記押圧部に対し前記幅方向に沿って複数設けられることから、前記押圧部と前記対向部とで前記搬送ベルトと前記クリーニングウェブをニップする際のニップ力が前記幅方向で偏り難く、適切に前記搬送ベルトをクリーニングすることができる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第7の態様のいずれかに適用しても良い。
第9の態様は、第1の態様において、前記クリーニングウェブは、前記押圧部と回転駆動される駆動プーリーとを含む複数の巻き掛け部位に巻き掛けられるとともに、前記駆動プーリーの回転に伴って回転し、前記押圧部は、前記クリーニングウェブと接して回転することを特徴とする。
本態様によれば、前記押圧部が、前記クリーニングウェブと接して回転する構成であることから、前記クリーニングウェブの摩耗を抑制できる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第8の態様のいずれかに適用しても良い。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第8の態様のいずれかに適用しても良い。
第10の態様は、第1の態様において、前記クリーニングウェブが前記搬送ベルトの前記第1面に接する位置に対して前記搬送ベルトの移動方向上流に、前記搬送ベルトの前記第1面に当接して前記第1面のクリーニングを行うブレードを備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記ブレードによって前記搬送ベルトの前記第1面に付着した異物が除去された状態で、前記クリーニングウェブによるクリーニングを行うことができ、前記クリーニングウェブによるクリーニングの効果を向上させることができる。
加えて前記クリーニングウェブの汚損を抑制することができ、前記クリーニングウェブを繰り返し使用する構成においては、前記クリーニングウェブの寿命を延ばすことができる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第9の態様のいずれかに適用しても良い。
本態様によれば、前記ブレードによって前記搬送ベルトの前記第1面に付着した異物が除去された状態で、前記クリーニングウェブによるクリーニングを行うことができ、前記クリーニングウェブによるクリーニングの効果を向上させることができる。
加えて前記クリーニングウェブの汚損を抑制することができ、前記クリーニングウェブを繰り返し使用する構成においては、前記クリーニングウェブの寿命を延ばすことができる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2~第9の態様のいずれかに適用しても良い。
以下、本発明を具体的に説明する。
以下では記録用紙に代表される媒体に対し、インクに代表される液体を吐出することで記録を行うインクジェットプリンター1を、液体吐出装置の一例として説明する。以下においてインクジェットプリンター1は、プリンター1と略称する。
以下では記録用紙に代表される媒体に対し、インクに代表される液体を吐出することで記録を行うインクジェットプリンター1を、液体吐出装置の一例として説明する。以下においてインクジェットプリンター1は、プリンター1と略称する。
各図において示すX-Y-Z座標系は直交座標系であって、Y軸方向が媒体の搬送方向と交差する幅方向であり、また装置奥行き方向である。またY軸方向は、後述する搬送ベルト33及びクリーニングウェブ51の幅方向となる。尚、Y軸方向のうち+Y方向を装置前面から装置背面に向かう方向とし、-Y方向は装置背面から装置前面に向かう方向とする。
またX軸方向は装置幅方向であり、プリンター1の操作者から見て矢印の向く方向である+X方向が左側、その反対の-X方向が右側となる。Z軸方向は鉛直方向即ち装置高さ方向であり、矢印の向く方向である+Z方向が上方向、その反対の-Z方向が下方向となる。
またX軸方向は装置幅方向であり、プリンター1の操作者から見て矢印の向く方向である+X方向が左側、その反対の-X方向が右側となる。Z軸方向は鉛直方向即ち装置高さ方向であり、矢印の向く方向である+Z方向が上方向、その反対の-Z方向が下方向となる。
またG軸方向は後述するラインヘッド26のインク吐出面26aに対する法線方向である。またF軸方向はインク吐出面26aに平行な方向であって、インク吐出面26aと対向する位置における媒体搬送方向であり、矢印の向く方向である+F方向が搬送方向下流となり、その反対の-F方向が搬送方向上流となる。一部の図では、X-Y-Z座標系に代えて、F-G-Y座標系を用いることとする。
尚、以下では媒体が送られていく方向を「下流」と言い、またその反対方向を「上流」と言う場合がある。
尚、以下では媒体が送られていく方向を「下流」と言い、またその反対方向を「上流」と言う場合がある。
図1において媒体搬送経路は破線で示されている。プリンター1において媒体は、破線で示す媒体搬送経路を通って搬送される。
プリンター1の装置本体2は給送前の媒体を収容する第1媒体カセット3と第2媒体カセット4とを備えている。符号Pは、各媒体カセットに収容される媒体を示している。第1媒体カセット3及び第2媒体カセット4は、装置本体2に対して装置前方側から着脱可能に設けられている。
第1媒体カセット3に対しては、収容された媒体を送り出すピックローラー10Aが設けられ、第2媒体カセット4に対しては、収容された媒体を送り出すピックローラー10Bが設けられている。
プリンター1の装置本体2は給送前の媒体を収容する第1媒体カセット3と第2媒体カセット4とを備えている。符号Pは、各媒体カセットに収容される媒体を示している。第1媒体カセット3及び第2媒体カセット4は、装置本体2に対して装置前方側から着脱可能に設けられている。
第1媒体カセット3に対しては、収容された媒体を送り出すピックローラー10Aが設けられ、第2媒体カセット4に対しては、収容された媒体を送り出すピックローラー10Bが設けられている。
また第1媒体カセット3に対しては、送り出された媒体を斜め上方向に給送する給送ローラー対11が設けられている。また第2媒体カセット4に対しては、送り出された媒体を斜め上方向に給送する給送ローラー対12と、媒体を上方向に搬送する搬送ローラー対13とが設けられている。
尚、以下では「ローラー対」とは、特に説明しない限り不図示のモーターによって駆動される駆動ローラーと、この駆動ローラーに接して従動回転する従動ローラーとで構成されるものとする。
尚、以下では「ローラー対」とは、特に説明しない限り不図示のモーターによって駆動される駆動ローラーと、この駆動ローラーに接して従動回転する従動ローラーとで構成されるものとする。
各媒体カセットから送り出された媒体は搬送ローラー対14及び搬送ローラー対15によって搬送ローラー対16に送られる。搬送ローラー対16から送り力を受ける媒体は、ラインヘッド26と、搬送ベルト33との間、つまりラインヘッド26と対向する位置に送られる。
ヘッドユニット25はラインヘッド26を備えており、ラインヘッド26は、媒体の面に液体の一例であるインクを吐出して記録を実行する。ヘッドユニット25は不図示の駆動源によってG軸方向に移動可能に設けられている。ラインヘッド26は、インクを吐出するインク吐出面26aにインク吐出ノズル(不図示)が配置されている。ラインヘッド26は、インク吐出ノズル(不図示)が媒体幅方向の全域をカバーする様に配置されたインク吐出ヘッドであり、媒体幅方向への移動を伴わないで媒体幅全域に記録が可能なインク吐出ヘッドとして構成されている。ラインヘッド26は、液体を吐出する液体吐出部の一例である。
但しインク吐出ヘッドは媒体幅方向への移動を伴って記録を行うタイプであっても良い。
但しインク吐出ヘッドは媒体幅方向への移動を伴って記録を行うタイプであっても良い。
ヘッドユニット25に対し-X方向には、インクを収容する複数のインクカートリッジ5と、インクカートリッジ5が着脱可能な装着部6と、インク流路においてインクカートリッジ5とラインヘッド26との間に位置する部位であってインクカートリッジ5から供給されたインクを貯留するリザーバタンク7とが設けられている。インクカートリッジ5は、装置前方側から着脱可能である。
リザーバタンク7に貯留されたインクは、インクチューブ9を介してラインヘッド26へと供給される。
リザーバタンク7に貯留されたインクは、インクチューブ9を介してラインヘッド26へと供給される。
リザーバタンク7に対し下側にはメンテナンスボックス8が設けられている。メンテナンスボックス8は不図示のメンテナンス部と、不図示のインクチューブによって接続されており、ラインヘッド26からメンテナンス部に対して吐出されたインク(廃インク)がメンテナンスボックス8へと送られ、貯留される。
メンテナンスボックス8は、装置前方側から着脱可能である。
メンテナンスボックス8は、装置前方側から着脱可能である。
搬送ベルト33、駆動プーリー31、及び従動プーリー32は、ベルトユニット30を構成する。搬送ベルト33は、駆動プーリー31と従動プーリー32とに掛け回される無端ベルトである。搬送ベルト33は、駆動プーリー31がベルト駆動モーター(不図示)により駆動されることで回転する。
媒体は、搬送ベルト33に吸着されつつラインヘッド26のインク吐出面26aと対向する位置を搬送される。
媒体は、搬送ベルト33に吸着されつつラインヘッド26のインク吐出面26aと対向する位置を搬送される。
ここでラインヘッド26と対向する位置を通る媒体搬送経路は、水平方向及び鉛直方向の双方に対して交差しており、斜め上方向に媒体を搬送する構成である。この斜め上向きの搬送方向は、図1において-X方向成分と+Z方向成分とを含む方向であり、このような構成により、プリンター1の水平方向寸法を抑制できる。
尚本実施形態では、ラインヘッド26と対向する位置を通る媒体搬送経路は水平方向に対して50°~70°の範囲の傾斜角に設定され、より具体的には60°の傾斜角に設定されている。
尚本実施形態では、ラインヘッド26と対向する位置を通る媒体搬送経路は水平方向に対して50°~70°の範囲の傾斜角に設定され、より具体的には60°の傾斜角に設定されている。
ラインヘッド26により第1面に記録が行われた媒体は、搬送ベルト33の下流に位置する搬送ローラー対17により、更に斜め上方向に送られる。
搬送ローラー対17の下流にはフラップ23が設けられており、このフラップ23によって媒体の搬送方向が切り換えられる。媒体をそのまま排出する場合は、媒体の搬送経路はフラップ23によって上方の搬送ローラー対20に向かう様に切り換えられる。
搬送ローラー対20に送られた媒体は排出ローラー対24によって胴内排出部28に排出され、排出トレイ27によって支持される。
搬送ローラー対17の下流にはフラップ23が設けられており、このフラップ23によって媒体の搬送方向が切り換えられる。媒体をそのまま排出する場合は、媒体の搬送経路はフラップ23によって上方の搬送ローラー対20に向かう様に切り換えられる。
搬送ローラー対20に送られた媒体は排出ローラー対24によって胴内排出部28に排出され、排出トレイ27によって支持される。
媒体の第1面に加えて更に第2面に記録を行う場合、媒体は、フラップ23によって-X方向成分と+Z方向成分とを含む斜め上方向に送られ、分岐位置K1を通り、分岐位置K1から上方のスイッチバック経路に送られる。このスイッチバック経路には搬送ローラー対22が設けられており、スイッチバック経路に入った媒体は、搬送ローラー対22によって上方向に搬送され、そして媒体の上流端が分岐位置K1を通過したら、搬送ローラー対22の回転方向が切り換えられ、これにより媒体は下方向に搬送される。
搬送ローラー対22によって下方向に搬送された媒体は搬送ローラー対18、搬送ローラー対19、及び搬送ローラー対15から送り力を受けて搬送ローラー対16に到達し、搬送ローラー対16によって再び搬送ベルト33に送られる。
再びラインヘッド26と対向する位置に送られた媒体は、既に記録が行われた第1面に対し反対側の第2面がラインヘッド26と対向する。これにより、媒体の第2面に対しラインヘッド26による記録が可能となる。
再びラインヘッド26と対向する位置に送られた媒体は、既に記録が行われた第1面に対し反対側の第2面がラインヘッド26と対向する。これにより、媒体の第2面に対しラインヘッド26による記録が可能となる。
続いて、図2以降を参照してベルトユニット30、第1清掃部45、及び第2清掃部50について説明する。第2清掃部50はクリーニングウェブ51を有するクリーニング部の一例である。
ベルトユニット30を構成する搬送ベルト33は、外側の第1面Saと内側の第2面Sbとを有する無端状のベルトであって、駆動プーリー31と従動プーリー32とに掛け回されている。搬送ベルト33は、ウレタンやゴム等からなるベース材に、抵抗値を調整する為に必要に応じて導電材が含有されて成る。
ベルトユニット30を構成する搬送ベルト33は、外側の第1面Saと内側の第2面Sbとを有する無端状のベルトであって、駆動プーリー31と従動プーリー32とに掛け回されている。搬送ベルト33は、ウレタンやゴム等からなるベース材に、抵抗値を調整する為に必要に応じて導電材が含有されて成る。
駆動プーリー31は制御部(不図示)により制御されるベルト駆動モーター(不図示)により回転駆動される。駆動プーリー31が矢印a方向に回転駆動されると、搬送ベルト33が図2の時計回り方向に回転する。以下ではこの搬送ベルト33の回転を「正転」と言う場合がある。
駆動プーリー31が矢印b方向に回転駆動されると、搬送ベルト33が図2の反時計回り方向に回転する。以下ではこの搬送ベルト33の回転を「逆転」と言う場合がある。
駆動プーリー31が矢印b方向に回転駆動されると、搬送ベルト33が図2の反時計回り方向に回転する。以下ではこの搬送ベルト33の回転を「逆転」と言う場合がある。
搬送ベルト33の内側にはベースフレーム35が設けられている。ベースフレーム35にはバックアッププレート35aが設けられ、搬送ベルト33においてラインヘッド26と対向する部分がバックアッププレート35aによって支持される。
ベースフレーム35には、スライドフレーム36がF軸方向に沿ってスライド可能に支持され、スライドフレーム36に従動プーリー32が支持されている。ベースフレーム35には、スライドフレーム36を+F方向に押圧する押圧部材(不図示)が設けられており、これにより従動プーリー32が+F方向に押圧され、そして搬送ベルト33にテンションが付与される。
ベースフレーム35には、スライドフレーム36がF軸方向に沿ってスライド可能に支持され、スライドフレーム36に従動プーリー32が支持されている。ベースフレーム35には、スライドフレーム36を+F方向に押圧する押圧部材(不図示)が設けられており、これにより従動プーリー32が+F方向に押圧され、そして搬送ベルト33にテンションが付与される。
搬送ベルト33は駆動プーリー31と従動プーリー32とに掛け回されたことで、平坦状のベルト区間として第1区間33aと第2区間33bとが形成される。第1区間33aはラインヘッド26と対向する区間であり、第2区間33bは第1区間33aに対して反対側の区間である。
搬送ベルト33が正転すると、搬送ベルト33の第1区間33aは+F方向に移動し、第2区間33bは-F方向に移動する。即ち搬送ベルト33が正転する際、第1区間33aでは-F方向がベルト移動方向の上流となり、+F方向がベルト移動方向の下流となり、また第2区間33bでは+F方向がベルト移動方向の上流となり、-F方向がベルト移動方向の下流となる。
搬送ベルト33が逆転すると、搬送ベルト33の第1区間33aは-F方向に移動し、第2区間33bは+F方向に移動する。即ち搬送ベルト33が逆転する際、第1区間33aでは+F方向がベルト移動方向の上流となり、-F方向がベルト移動方向の下流となり、また第2区間33bでは-F方向がベルト移動方向の上流となり、+F方向がベルト移動方向の下流となる。
搬送ベルト33が逆転すると、搬送ベルト33の第1区間33aは-F方向に移動し、第2区間33bは+F方向に移動する。即ち搬送ベルト33が逆転する際、第1区間33aでは+F方向がベルト移動方向の上流となり、-F方向がベルト移動方向の下流となり、また第2区間33bでは-F方向がベルト移動方向の上流となり、+F方向がベルト移動方向の下流となる。
次に、搬送ベルト33を挟んで駆動プーリー31と対向する位置には、帯電ローラー29が設けられている。
帯電ローラー29は搬送ベルト33の外面である第1面Saに接触しており、搬送ベルト33の回転に応じて従動回転する。帯電ローラー29には、不図示の電圧印加部により直流電圧が印加され、これにより帯電ローラー29は搬送ベルト33に接触している部位に電荷を供給する。
本実施例では帯電ローラー29は搬送ベルト33に正の電荷を供給し、搬送ベルト33の第1面Saをプラス極性に帯電させ、これにより搬送ベルト33の第1面Saが媒体を吸着する吸着面となる。
但し搬送ベルト33によって媒体を搬送する構成はこの様な静電吸着方式に限らず、エアー吸引方式等の他の方式であっても良い。
帯電ローラー29は搬送ベルト33の外面である第1面Saに接触しており、搬送ベルト33の回転に応じて従動回転する。帯電ローラー29には、不図示の電圧印加部により直流電圧が印加され、これにより帯電ローラー29は搬送ベルト33に接触している部位に電荷を供給する。
本実施例では帯電ローラー29は搬送ベルト33に正の電荷を供給し、搬送ベルト33の第1面Saをプラス極性に帯電させ、これにより搬送ベルト33の第1面Saが媒体を吸着する吸着面となる。
但し搬送ベルト33によって媒体を搬送する構成はこの様な静電吸着方式に限らず、エアー吸引方式等の他の方式であっても良い。
ラインヘッド26の上流側には媒体に接触するサポートローラー34が設けられている。サポートローラー34は、搬送ベルト33のうち駆動プーリー31に巻き掛けられた部位に媒体を押し付ける。尚、サポートローラー34は接地され、これにより媒体の記録面側の電荷が除去される。
次に従動プーリー32の近傍には、第1清掃部45が設けられている。第1清掃部45は、搬送ベルト33の第1面Saを清掃するブレード46を備えている。ブレード46は固定部材47に固定されており、固定部材47は回転軸48を中心に回転可能に設けられている。
ブレード46は、一例として、所定の厚さを有する板状の弾性部材であり、ウレタンやゴム等により形成され、搬送ベルト33の第1面Saに接した状態で弾性変形できる。ブレード46の先端部は搬送ベルト33のうち従動プーリー32に巻き掛けられた部位に接触することで搬送ベルト33の第1面Saを清掃する。
回転軸48は不図示のモーターにより回転駆動され、回転軸48が回転することでブレード46は搬送ベルト33の第1面Saに接触する接触状態(図2)と、第1面Saから離間する離間状態(図3)とを切り替える。
ブレード46の接触状態において搬送ベルト33が正転することより、搬送ベルト33の第1面Saに付着したインク、紙粉等の付着物が除去される。
ブレード46の接触状態において搬送ベルト33が正転することより、搬送ベルト33の第1面Saに付着したインク、紙粉等の付着物が除去される。
次に、第1清掃部45に対して搬送ベルト33の正転方向下流(-F方向)にはクリーニング部の一例である第2清掃部50が設けられている。第2清掃部50は、クリーニングウェブ51を備えている。クリーニングウェブ51は、駆動プーリー52、押圧プーリー53、及び従動プーリー54に掛け回されるとともに、テンショナー55によってテンションが付与されている。本実施形態において駆動プーリー52、押圧プーリー53、従動プーリー54、及びテンショナー55は、いずれもY軸方向に延びる1本の軸体で構成されている。
クリーニングウェブ51は、本実施形態では無端状の布帛であり、押圧プーリー53によって搬送ベルト33の第1面Saに押し当たることができる。駆動プーリー52はシート駆動モーター(不図示)により回転駆動される。駆動プーリー52は図2、図3の時計回り方向に回転駆動され、これによりクリーニングウェブ51が図2、図3の時計回り方向に回転する。
第2清掃部50は図4に示す様に回転フレーム57を備えている。上述した駆動プーリー52、押圧プーリー53、従動プーリー54、のこれらは回転フレーム57に設けられ、全体がユニット体として構成されている。回転フレーム57はY軸方向に延びる回転軸58を中心に回転可能に設けられ、回転することで押圧プーリー53が搬送ベルト33に対して進退する。
回転軸58はメインフレーム44に設けられている。メインフレーム44と回転フレーム57との間には押圧部材の一例である引っ張りばね60が設けられ、引っ張りばね60は回転フレーム57の-F方向端部に対し+G方向成分を含む押圧力を付与する。引っ張りばね60は、回転フレーム57に対し+Y方向の端部と-Y方向の端部とに配置されており、図4は回転フレーム57に対し+Y方向の端部に配置された引っ張りばね60を示している。尚、回転フレーム57に対し-Y方向の端部にも配置された引っ張りばね60は図示を省略する。
引っ張りばね60は、押圧プーリー53を搬送ベルト33の内側に向けて押圧する第1押圧手段を構成する。
引っ張りばね60は、押圧プーリー53を搬送ベルト33の内側に向けて押圧する第1押圧手段を構成する。
また回転フレーム57の-F方向端部に臨む位置にはカム66が配置されている。カム66はY軸方向に延びるカム軸65に固定されており、カム軸65の回転に伴って回転する。
カム66は、回転フレーム57に対し+Y方向の端部と-Y方向の端部とに配置されており、図4は回転フレーム57に対し+Y方向の端部に配置されたカム66を示している。尚、回転フレーム57に対し-Y方向の端部にも配置されたカム66は図示を省略する。
カム66は、回転フレーム57に対し+Y方向の端部と-Y方向の端部とに配置されており、図4は回転フレーム57に対し+Y方向の端部に配置されたカム66を示している。尚、回転フレーム57に対し-Y方向の端部にも配置されたカム66は図示を省略する。
以上の構成において、カム66が回転フレーム57の-F方向端部を-G方向に押し下げる状態では、図2に示す様に押圧プーリー53が搬送ベルト33から離間し、第2清掃部50はクリーニングウェブ51が搬送ベルト33の第1面Saから離間する非クリーニング状態となる。尚、この場合の押圧プーリー53の位置を第1位置とする。
第2清掃部50は、非クリーニング状態においてカム66が回転して回転フレーム57の-F方向端部を-G方向に押し下げる状態が解消されると、引っ張りばね60の押圧力によって回転フレーム57の-F方向端部が+G方向に移動する様に回転フレーム57が回転する。これにより図3に示す様に押圧プーリー53が搬送ベルト33に進出し、第2清掃部50はクリーニングウェブ51が搬送ベルト33の第1面Saと接触するクリーニング状態となる。尚、この場合の押圧プーリー53の位置を第2位置とする。
以上により押圧プーリー53は、第1面Saに対し交差する方向であるG軸方向に移動することで、第1面Saのクリーニングを行わない第1位置と、第1面Saのクリーニングを行う第2位置とに変位する。
以上により押圧プーリー53は、第1面Saに対し交差する方向であるG軸方向に移動することで、第1面Saのクリーニングを行わない第1位置と、第1面Saのクリーニングを行う第2位置とに変位する。
第2清掃部50のクリーニング状態では、クリーニングウェブ51が押圧プーリー53によって搬送ベルト33に押し付けられる。この状態で搬送ベルト33が正転するとともにクリーニングウェブ51が図3の時計回り方向に回転することで搬送ベルト33の第1面Saがクリーニングされる。即ちクリーニングウェブ51は、搬送ベルト33の第1面Saに接しながら第1面Saに対して相対移動することで第1面Saのクリーニングを行う。
次に、第2清掃部50に対して-F方向には紙粉除去ワイパー70が設けられている。紙粉除去ワイパー70は一例としてPET(ポリエチレンテレフタレート)製のシート材により形成されており、搬送ベルト33の正転方向に対して逆らう様な向きに配置されている。紙粉除去ワイパー70は固定的に設けられ、常に搬送ベルト33に対して接触し、搬送ベルト33に付着した紙粉を除去する。
符号72は、除去された紙粉を回収する回収箱である。また符号71は、搬送ベルト33を逆転させた際に紙粉除去ワイパー70に付着した紙粉が搬送ベルト33に移動して上流側に向かわない様にする為の接触シートである。
符号72は、除去された紙粉を回収する回収箱である。また符号71は、搬送ベルト33を逆転させた際に紙粉除去ワイパー70に付着した紙粉が搬送ベルト33に移動して上流側に向かわない様にする為の接触シートである。
続いて搬送ベルト33とクリーニングウェブ51とをニップする押圧部と対向部について詳述する。
(第1実施形態)
図2、図3、図6は押圧部及び対向部の第1実施形態である。
上述した押圧プーリー53は押圧部の一例であり、上述した様に第2清掃部50のクリーニング状態においてクリーニングウェブ51を搬送ベルト33の第1面Saに向けて押圧する。
搬送ベルト33の内側には、対向部の一例であるバックアップ部材37が設けられている。バックアップ部材37は、搬送ベルト33の内側において、ベースフレーム35に設けられる。バックアップ部材37は、クリーニングウェブ51が搬送ベルト33の第1面Saに接する位置において第2面Sbに当接する位置に設けられている。
(第1実施形態)
図2、図3、図6は押圧部及び対向部の第1実施形態である。
上述した押圧プーリー53は押圧部の一例であり、上述した様に第2清掃部50のクリーニング状態においてクリーニングウェブ51を搬送ベルト33の第1面Saに向けて押圧する。
搬送ベルト33の内側には、対向部の一例であるバックアップ部材37が設けられている。バックアップ部材37は、搬送ベルト33の内側において、ベースフレーム35に設けられる。バックアップ部材37は、クリーニングウェブ51が搬送ベルト33の第1面Saに接する位置において第2面Sbに当接する位置に設けられている。
バックアップ部材37は、第2位置に位置する押圧プーリー53との間で搬送ベルト33とクリーニングウェブ51とをニップし、クリーニングウェブ51による第1面Saのクリーニングを補助する。
バックアップ部材37は、ベースフレーム35においてG軸方向に変位可能に設けられているとともに、圧縮ばね38によって第2面Sbに向けて押圧されている。圧縮ばね38は、バックアップ部材37を第2面Sbに向けて押圧する第2押圧手段を構成する。
バックアップ部材37は、ベースフレーム35においてG軸方向に変位可能に設けられているとともに、圧縮ばね38によって第2面Sbに向けて押圧されている。圧縮ばね38は、バックアップ部材37を第2面Sbに向けて押圧する第2押圧手段を構成する。
バックアップ部材37は、図5に示す様にY軸方向即ちベルト幅方向に沿って複数設けられている。バックアップ部材37に押圧力を付与する圧縮ばね38は、図示は省略するが本実施形態では一つのバックアップ部材37に対して二つ設けられている。
図6(A)、(B)に示す様にバックアップ部材37には被係止部37aが形成されており、被係止部37aがベースフレーム35に形成された係止部35bに当接することで、バックアップ部材37の押圧プーリー53側への突出が規制されている。
図6(A)は、第2清掃部50の非クリーニング状態であり、この状態では押圧プーリー53がバックアップ部材37から離間した第1位置にある。またバックアップ部材37は圧縮ばね38の押圧力によって被係止部37aが係止部35bに当接した状態にある。この状態ではバックアップ部材37は搬送ベルト33を押圧プーリー53側に押圧せず、これにより搬送ベルト33はバックアップ部材37と対向する部位においてF軸方向に沿って直線状を成している。
この状態から押圧プーリー53がバックアップ部材37に向けて変位する際、押圧プーリー53が搬送ベルト33とクリーニングウェブ51とをニップした状態になると、複数のバックアップ部材37が押圧プーリー53を-G方向に押圧し、また押圧プーリー53が複数のバックアップ部材37を+G方向に押圧する状態となる。この状態において押圧プーリー53が複数のバックアップ部材37を+G方向に押圧する押圧力が、複数のバックアップ部材37が押圧プーリー53を-G方向に押圧する押圧力より強くなる様に、圧縮ばね38と引っ張りばね60(図4参照)のそれぞれのばね力が設定されている。
従って図6(A)から図6(B)への変化で示す様に、引っ張りばね60(図4参照)が圧縮ばね38による押圧力に抗して押圧プーリー53を押圧することにより、押圧プーリー53が第1位置から第2位置へと移動する。
従って図6(A)から図6(B)への変化で示す様に、引っ張りばね60(図4参照)が圧縮ばね38による押圧力に抗して押圧プーリー53を押圧することにより、押圧プーリー53が第1位置から第2位置へと移動する。
押圧プーリー53の第1位置から第2位置への移動に伴い、搬送ベルト33がクリーニングウェブ51を介して押圧プーリー53に角度α1の範囲で巻き付く状態となる。この状態において、クリーニングウェブ51が搬送ベルト33の第1面Saに対する接触面積が最も大きくなる。
角度α1は、引っ張りばね60(図4参照)と圧縮ばね38のそれぞれのばね力を調整し、押圧プーリー53の第2位置を調整することで増減させることができる。角度α1は、一例として30°~110°の範囲に設定することができる。勿論、角度α1の範囲はこれに限られずその他の値に設定しても良い。
角度α1は、引っ張りばね60(図4参照)と圧縮ばね38のそれぞれのばね力を調整し、押圧プーリー53の第2位置を調整することで増減させることができる。角度α1は、一例として30°~110°の範囲に設定することができる。勿論、角度α1の範囲はこれに限られずその他の値に設定しても良い。
以上の様にクリーニングウェブ51を挟んで配置された押圧プーリー53とバックアップ部材37がともに移動可能であり、双方の移動を伴って押圧プーリー53が第2位置に位置する際に、クリーニングウェブ51の第1面Saに対する接触面積が最も大きくなる構成である為、前記接触面積を容易に増大させることができる。そしてその状態において搬送ベルト33の第1面Saのクリーニングを行う為、第1面Saのクリーニング性が向上するとともに、搬送ベルト33の摩耗を抑制して搬送ベルト33の寿命を延ばすことができる。
また押圧プーリー53は、引っ張りばね60(図4参照)によって搬送ベルト33の内側に向けて押圧され、バックアップ部材37は、圧縮ばね38によって搬送ベルト33の第2面Sbに向けて押圧され、引っ張りばね60が圧縮ばね38による押圧力に抗して押圧プーリー53を押圧することにより、押圧プーリー53が第1位置から第2位置へと移動する構成である。このことによりモーター等の動力源を用いずに押圧プーリー53を第1位置から第2位置へと移動させることができ、装置のコストアップを抑制できる。
但しモーター等の動力源を用いて押圧プーリー53を第1位置と第2位置との間で変位させる様に構成しても良い。
但しモーター等の動力源を用いて押圧プーリー53を第1位置と第2位置との間で変位させる様に構成しても良い。
また本実施形態において引っ張りばね60(図4参照)は、ユニットとして構成された第2清掃部50を押圧する。これにより以下の作用効果が得られる。
クリーニングウェブ51を、押圧プーリー53を含めた複数の巻き掛け部位に巻き掛けるとともにテンションを付与する構成の場合、押圧プーリー53のみが変位するとクリーニングウェブ51のテンションが変化し易くなり好ましくない。
しかしながら本実施形態では、引っ張りばね60(図4参照)は、ユニットとして構成された第2清掃部50を押圧する構成であり、即ち押圧プーリー53を直接押圧するのではなくユニット全体を押圧する構成である。この為、クリーニングウェブ51の巻き掛け状態を維持したまま押圧プーリー53を搬送ベルト33の内側に向けて押圧することができ、これによりクリーニングウェブ51に付与されたテンションを容易に維持することができる。
但し押圧プーリー53を単体で変位させても良いことは勿論である。
クリーニングウェブ51を、押圧プーリー53を含めた複数の巻き掛け部位に巻き掛けるとともにテンションを付与する構成の場合、押圧プーリー53のみが変位するとクリーニングウェブ51のテンションが変化し易くなり好ましくない。
しかしながら本実施形態では、引っ張りばね60(図4参照)は、ユニットとして構成された第2清掃部50を押圧する構成であり、即ち押圧プーリー53を直接押圧するのではなくユニット全体を押圧する構成である。この為、クリーニングウェブ51の巻き掛け状態を維持したまま押圧プーリー53を搬送ベルト33の内側に向けて押圧することができ、これによりクリーニングウェブ51に付与されたテンションを容易に維持することができる。
但し押圧プーリー53を単体で変位させても良いことは勿論である。
また本実施形態では、押圧プーリー53は、搬送ベルト33の移動方向と交差する方向である幅方向に沿って延びることから、幅方向において押圧プーリー53の第2位置が一定に定まり易く、クリーニングウェブ51の第1面Saに対する接触面積の、幅方向におけるばらつきを抑制できる。
また本実施形態では、バックアップ部材37が、一つの押圧プーリー53に対し幅方向に沿って複数設けられることから、押圧プーリー53とバックアップ部材37とで搬送ベルト33とクリーニングウェブ51をニップする際のニップ力が幅方向で偏り難く、適切に搬送ベルト33をクリーニングすることができる。
尚、この様な構成に代えて、押圧プーリー53を搬送ベルト33の幅方向に沿って複数設けても良い。
また本実施形態では、バックアップ部材37が、一つの押圧プーリー53に対し幅方向に沿って複数設けられることから、押圧プーリー53とバックアップ部材37とで搬送ベルト33とクリーニングウェブ51をニップする際のニップ力が幅方向で偏り難く、適切に搬送ベルト33をクリーニングすることができる。
尚、この様な構成に代えて、押圧プーリー53を搬送ベルト33の幅方向に沿って複数設けても良い。
また本実施形態では、クリーニングウェブ51は、押圧プーリー53と、回転駆動される駆動プーリー52とを含む複数の巻き掛け部位に巻き掛けられるとともに、駆動プーリー52の回転に伴って回転し、押圧プーリー53は、クリーニングウェブ51と接して回転する構成であることから、クリーニングウェブ51の摩耗を抑制できる。
また本実施形態では、クリーニングウェブ51が搬送ベルト33の第1面Saに接する位置に対して搬送ベルト33が正転する際の搬送ベルト33の移動方向(-F方向)上流に、搬送ベルト33の第1面Saに当接して第1面Saのクリーニングを行うブレード46を備える。これによりブレード46によって搬送ベルト33の第1面Saに付着した異物が除去された状態で、クリーニングウェブ51によるクリーニングを行うことができ、クリーニングウェブ51によるクリーニングの効果を向上させることができる。
加えてクリーニングウェブ51の汚損を抑制することができ、クリーニングウェブ51を繰り返し使用する構成においては、クリーニングウェブ51の寿命を延ばすことができる。
加えてクリーニングウェブ51の汚損を抑制することができ、クリーニングウェブ51を繰り返し使用する構成においては、クリーニングウェブ51の寿命を延ばすことができる。
続いて図7以降を参照して他の実施形態について説明する。尚、以降説明する実施形態において既に説明した構成には同一符号を付し、重複する説明は避けるものとする。また以降説明する実施形態において押圧部と対向部の関係は、押圧部が第1位置と第2位置とに変位可能であり、対向部が、押圧部の第1位置から第2位置への移動に伴い、第2面Sbと接する位置が第1位置から第2位置に向かう方向に移動可能であり、クリーニングウェブ51が、押圧部が第2位置に位置する際に搬送ベルト33の第1面Saに対する接触面積が最も大きくなる点において、上述した実施形態と同様である。
図7(A)、(B)に示す実施形態は、バックアップ部材37-1が上述したバックアップ部材37と異なり、搬送ベルト33の第2面Sbと接する面に凹面37bが形成されている。尚、図7(A)は押圧プーリー53が第1位置にある状態を示し、図7(B)は押圧プーリー53が第2位置にある状態を示している。
この様に押圧プーリー53が第2位置に位置する際、搬送ベルト33がバックアップ部材37-1と接する部位が搬送ベルト33の内側に向かって撓む構成において、押圧部は押圧プーリー53であってクリーニングウェブと接する面が凸面であり、バックアップ部材37-1が搬送ベルト33の第2面Sbと接する面が凹面37bである。このことにより、押圧プーリー53の凸面と凹面37bとで搬送ベルト33及びクリーニングウェブ51を搬送ベルト33の撓みに沿わせることができ、クリーニングウェブ51が搬送ベルト33の第1面Saに接する際の接触面積を確保し易くなる。
図7(A)、(B)に示す実施形態は、バックアップ部材37-1が上述したバックアップ部材37と異なり、搬送ベルト33の第2面Sbと接する面に凹面37bが形成されている。尚、図7(A)は押圧プーリー53が第1位置にある状態を示し、図7(B)は押圧プーリー53が第2位置にある状態を示している。
この様に押圧プーリー53が第2位置に位置する際、搬送ベルト33がバックアップ部材37-1と接する部位が搬送ベルト33の内側に向かって撓む構成において、押圧部は押圧プーリー53であってクリーニングウェブと接する面が凸面であり、バックアップ部材37-1が搬送ベルト33の第2面Sbと接する面が凹面37bである。このことにより、押圧プーリー53の凸面と凹面37bとで搬送ベルト33及びクリーニングウェブ51を搬送ベルト33の撓みに沿わせることができ、クリーニングウェブ51が搬送ベルト33の第1面Saに接する際の接触面積を確保し易くなる。
続いて図8(A)、(B)に示す実施形態は、バックアップ部材37-2が回転可能に設けられている。バックアップ部材37-2はプーリー状に形成され、支持部材40に対し回転軸39を介して回転可能に向けられている。尚、図8(A)は押圧プーリー53が第1位置にある状態を示し、図8(B)は押圧プーリー53が第2位置にある状態を示している。
バックアップ部材37-2は、押圧プーリー53よりも硬度が低い材料で形成されている。一例としてバックアップ部材37-2をゴム材で形成し、押圧プーリー53を金属材料で形成することができる。これにより押圧プーリー53が第2位置に移動すると、図8(B)に示す様にバックアップ部材37-2において搬送ベルト33の第2面Sbと接する位置が凹状に変形する。換言すれば、押圧プーリー53が第2位置に移動すると、バックアップ部材37-2において搬送ベルト33の第2面Sbと接する位置が第1位置から第2位置に向かう方向に移動する。これによりクリーニングウェブ51が搬送ベルト33の第1面Saに接する際の接触面積を大きくすることができる。
またバックアップ部材37-2において搬送ベルト33の第2面Sbと接する位置が凹状に変形することで、搬送ベルト33が押圧プーリー53に巻き付く様に作用し、これにより前記接触面積をより好適に大きくすることができる。
尚、本実施形態ではバックアップ部材37-2を、押圧プーリー53よりも硬度が低い材料で形成したが、その逆に押圧プーリー53をバックアップ部材37-2よりも硬度が低い材料で形成しても良い。
またバックアップ部材37-2は、必ずしも回転可能に設けられる必要はなく、固定的に設けられていても良い。
バックアップ部材37-2は、押圧プーリー53よりも硬度が低い材料で形成されている。一例としてバックアップ部材37-2をゴム材で形成し、押圧プーリー53を金属材料で形成することができる。これにより押圧プーリー53が第2位置に移動すると、図8(B)に示す様にバックアップ部材37-2において搬送ベルト33の第2面Sbと接する位置が凹状に変形する。換言すれば、押圧プーリー53が第2位置に移動すると、バックアップ部材37-2において搬送ベルト33の第2面Sbと接する位置が第1位置から第2位置に向かう方向に移動する。これによりクリーニングウェブ51が搬送ベルト33の第1面Saに接する際の接触面積を大きくすることができる。
またバックアップ部材37-2において搬送ベルト33の第2面Sbと接する位置が凹状に変形することで、搬送ベルト33が押圧プーリー53に巻き付く様に作用し、これにより前記接触面積をより好適に大きくすることができる。
尚、本実施形態ではバックアップ部材37-2を、押圧プーリー53よりも硬度が低い材料で形成したが、その逆に押圧プーリー53をバックアップ部材37-2よりも硬度が低い材料で形成しても良い。
またバックアップ部材37-2は、必ずしも回転可能に設けられる必要はなく、固定的に設けられていても良い。
続いて図9(A)、(B)に示す実施形態は、搬送ベルト33の内側において、バックアップ部材37-1に対し搬送ベルト33の移動方向の上流及び下流に配置され、搬送ベルト33の第2面Sbと接触する接触部材であるサポートプーリー41を備えている。尚、図9(A)は押圧プーリー53が第1位置にある状態を示し、図9(B)は押圧プーリー53が第2位置にある状態を示している。
図9(B)に示す様に押圧プーリー53が第2位置に位置する際、サポートプーリー41は、バックアップ部材37-1よりも押圧プーリー53側へ突出した状態にある。
この様に押圧プーリー53が第2位置に位置する際、搬送ベルト33がバックアップ部材37-1と接する部位が搬送ベルト33の内側に向かって撓む構成において、押圧プーリー53が第2位置に位置する際、サポートプーリー41がバックアップ部材37-1よりも押圧プーリー53側へ突出した状態にあることから、搬送ベルト33がクリーニングウェブ51に接する領域が増え、即ちクリーニングウェブ51の搬送ベルト33に対する接触面積を増やすことができる。
尚、本実施形態ではバックアップ部材37-1に対し搬送ベルト33の移動方向の上流及び下流にサポートプーリー41を設けたが、搬送ベルト33の移動方向の上流及び下流のうち一方にのみサポートプーリー41を設けても良い。
またサポートプーリー41は、必ずしも回転可能に設けられる必要はなく、固定的に設けられていても良い。
図9(B)に示す様に押圧プーリー53が第2位置に位置する際、サポートプーリー41は、バックアップ部材37-1よりも押圧プーリー53側へ突出した状態にある。
この様に押圧プーリー53が第2位置に位置する際、搬送ベルト33がバックアップ部材37-1と接する部位が搬送ベルト33の内側に向かって撓む構成において、押圧プーリー53が第2位置に位置する際、サポートプーリー41がバックアップ部材37-1よりも押圧プーリー53側へ突出した状態にあることから、搬送ベルト33がクリーニングウェブ51に接する領域が増え、即ちクリーニングウェブ51の搬送ベルト33に対する接触面積を増やすことができる。
尚、本実施形態ではバックアップ部材37-1に対し搬送ベルト33の移動方向の上流及び下流にサポートプーリー41を設けたが、搬送ベルト33の移動方向の上流及び下流のうち一方にのみサポートプーリー41を設けても良い。
またサポートプーリー41は、必ずしも回転可能に設けられる必要はなく、固定的に設けられていても良い。
更に本発明は上記において説明した各実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…インクジェットプリンター、2…装置本体、3…第1媒体カセット、4…第2媒体カセット、5…インクカートリッジ、6…装着部、7…リザーバタンク、8…メンテナンスボックス、9…インクチューブ、10A、10B…ピックローラー、11、12…給送ローラー対、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22…搬送ローラー対、23…フラップ、24…排出ローラー対、25…ヘッドユニット、26…ラインヘッド、27…排出トレイ、28…胴内排出部、29…帯電ローラー、30…ベルトユニット、31…駆動プーリー、32…従動プーリー、33…搬送ベルト、33a…第1区間、33b…第2区間、34…サポートローラー、35…ベースフレーム、35a…バックアッププレート、36…スライドフレーム、37…バックアップ部材、38…圧縮ばね、
39…回転軸、40…支持部材、41…サポートプーリー、44…メインフレーム、45…第1清掃部、46…ブレード、47…固定部材、48…回転軸、50…第2清掃部、51…クリーニングウェブ、52…駆動プーリー、53…押圧プーリー、54…従動プーリー、55…テンショナー、57…回転フレーム、58…回転軸、60…引っ張りばね、65…カム軸、66…カム、67…従動プーリー、70…紙粉除去ワイパー、71…接触シート、72…回収箱
39…回転軸、40…支持部材、41…サポートプーリー、44…メインフレーム、45…第1清掃部、46…ブレード、47…固定部材、48…回転軸、50…第2清掃部、51…クリーニングウェブ、52…駆動プーリー、53…押圧プーリー、54…従動プーリー、55…テンショナー、57…回転フレーム、58…回転軸、60…引っ張りばね、65…カム軸、66…カム、67…従動プーリー、70…紙粉除去ワイパー、71…接触シート、72…回収箱
Claims (10)
- 媒体に液体を吐出する液体吐出部と、
外側の第1面と内側の第2面とを有する無端状のベルトであって、前記第1面が前記液体吐出部と対向し、回転することで媒体を搬送する搬送ベルトと、
前記搬送ベルトの前記第1面をクリーニングするクリーニング部と、を備え、
前記クリーニング部は、
前記搬送ベルトの前記第1面に接しながら前記第1面に対して相対移動することで前記第1面のクリーニングを行うクリーニングウェブと、
前記クリーニングウェブを前記搬送ベルトの前記第1面に向けて押圧する押圧部と、
を有し、
前記搬送ベルトの内側には、前記クリーニングウェブが前記搬送ベルトの前記第1面に接する位置において前記第2面に当接可能な対向部が設けられ、
前記押圧部は、前記第1面に対し交差する方向に移動することで、前記第1面のクリーニングを行わない第1位置と、前記第1面のクリーニングを行う第2位置とに変位可能であり、
前記対向部は、前記押圧部の前記第1位置から前記第2位置への移動に伴い、前記第2面と接する位置が前記第1位置から前記第2位置に向かう方向に移動可能であり、
前記クリーニングウェブは、前記押圧部が前記第2位置に位置する際に、前記第1面に対する接触面積が最も大きくなる、
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記押圧部は、第1押圧手段によって前記搬送ベルトの内側に向けて押圧され、
前記対向部は、第2押圧手段によって前記搬送ベルトの前記第2面に向けて押圧され、
前記第1押圧手段が前記第2押圧手段による押圧力に抗して前記押圧部を押圧することにより、前記押圧部が前記第1位置から前記第2位置へと移動する、
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項2に記載の液体吐出装置において、前記第1押圧手段は、ユニットとして構成された前記クリーニング部を押圧する、
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記押圧部が前記第2位置に位置する際、前記搬送ベルトは前記対向部と接する部位が前記搬送ベルトの内側に向かって撓んでおり、
前記押圧部が前記クリーニングウェブと接する面が凸面であり、前記対向部が前記搬送ベルトの前記第2面と接する面が凹面である、
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記押圧部と前記対向部は、一方が他方より硬度が低い関係にある、
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項5に記載の液体吐出装置において、前記対向部の硬度が、前記押圧部の硬度より低い、
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記押圧部が前記第2位置に位置する際、前記搬送ベルトは前記対向部と接する部位が前記搬送ベルトの内側に向かって撓んでおり、
前記搬送ベルトの内側において、前記対向部に対し、前記搬送ベルトの移動方向の上流及び下流の少なくとも一方に配置されて前記第2面と接触する接触部材を備え、
前記押圧部が前記第2位置に位置する際、前記接触部材は、前記対向部よりも前記押圧部の方向に突出した状態にある、
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記押圧部は、前記搬送ベルトの移動方向と交差する方向である幅方向に沿って延び、
前記対向部は、一つの前記押圧部に対し前記幅方向に沿って複数設けられる、
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記クリーニングウェブは、前記押圧部と回転駆動される駆動プーリーとを含む複数の巻き掛け部位に巻き掛けられるとともに、前記駆動プーリーの回転に伴って回転し、
前記押圧部は、前記クリーニングウェブと接して回転する、
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記クリーニングウェブが前記搬送ベルトの前記第1面に接する位置に対して前記搬送ベルトの移動方向上流に、前記搬送ベルトの前記第1面に当接して前記第1面のクリーニングを行うブレードを備える、
ことを特徴とする液体吐出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022133911A JP2024030784A (ja) | 2022-08-25 | 2022-08-25 | 液体吐出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022133911A JP2024030784A (ja) | 2022-08-25 | 2022-08-25 | 液体吐出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024030784A true JP2024030784A (ja) | 2024-03-07 |
Family
ID=90106152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022133911A Pending JP2024030784A (ja) | 2022-08-25 | 2022-08-25 | 液体吐出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024030784A (ja) |
-
2022
- 2022-08-25 JP JP2022133911A patent/JP2024030784A/ja active Pending
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