JP2024029101A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】コアと板部材との固着力を高くしつつ、さらに、磁気抵抗が低く、製品特性の良好なコイル部品を提供する。【解決手段】コイル部品1は、巻芯部3と、巻芯部の両端部に設けられた第1、第2鍔部4、5を有するコア2と、第1鍔部と第2鍔部をかけ渡す板部材6と、第1、第2鍔部と板部材の間に設けられる接着部7と、を備える。接着部は、樹脂と磁性粉末とを含み、磁性粉末は、粒径が0.1μm以上2.0μm以下の第1粒子と、粒径が3.0μm以上8.0μm以下の第2粒子とを含み、磁性粉末の全粒子数に対する第1粒子数の割合が、0.11以上0.80以下の範囲にあり、磁性粉末の全粒子数に対する第2粒子数の割合が、0.19以上0.89以下の範囲にあり、磁性粉末の全粒子数に対する第1粒子数と第2粒子数との合計の割合が、0.84以上であり、接着部の断面において、接着部の面積に対する磁性粉末の面積の割合が、25.0%以上である。【選択図】図1

Description

本開示は、コイル部品に関する。
従来、コイル部品において、特開2015-65272号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このコイル部品は、コアと、板部材と、コアに巻回されたワイヤを備え、コアと板部材との間は、ワイヤと板部材との間に接着剤を設けて固着している。
特開2015-65272号公報
しかしながら、特許文献1のように、ワイヤ上に接着剤を設けた場合、接着面積を確保できず、コアと板部材との固着力が低くなることがあった。
そこで、本開示の課題は、コアと板部材との固着力を高くしつつ、さらに、磁気抵抗が低く、製品特性の良好なコイル部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本開示のコイル部品は、
巻芯部と、前記巻芯部の第1端部に設けられた第1鍔部と、前記巻芯部の第2端部に設けられた第2鍔部とを有するコアと、
前記コアの前記巻芯部に巻回されたワイヤと、
前記第1鍔部と前記第2鍔部とにかけ渡すように設けられた板部材と、
前記第1鍔部および前記板部材の間に設けられ、前記第1鍔部および前記板部材を接着する接着部と、前記第2鍔部および前記板部材の間に設けられ、前記第2鍔部および前記板部材とを接着する接着部と
を備え、
前記接着部は、樹脂と磁性粉末とを含み、
前記磁性粉末は、粒径が0.1μm以上2.0μm以下の範囲にある第1粒子と、粒径が3.0μm以上8.0μm以下の範囲にある第2粒子とを含み、
前記磁性粉末の全粒子数に対する、前記第1粒子の粒子数の割合が、0.11以上0.80以下の範囲にあり、
前記磁性粉末の全粒子数に対する、前記第2粒子の粒子数の割合が、0.19以上0.89以下の範囲にあり、
前記磁性粉末の全粒子数に対する、前記第1粒子の粒子数と前記第2粒子の粒子数との合計の割合が、0.84以上であり、
前記接着部の断面において、前記接着部の面積に対する、前記磁性粉末の面積の割合が、25.0%以上である。
前記形態によれば、接着部で第1鍔部および板部材と、第2鍔部および板部材とを接着するため、接着面積を確保できる。接着部が上記条件を満たす磁性粉末を含むことにより、コイル部品の磁気抵抗を低減でき、さらに、接着性も確保できる。したがって、固着力の向上と、製品特性の向上とが可能になる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記接着部の1MHzにおける透磁率μ’は、4.6以上である。
上記形態によれば、コイル部品の磁気抵抗を低くでき、製品特性を向上できる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記磁性粉末の面積の割合は、35.1%以上である。
上記形態によれば、接着部における磁性粉末の面積の割合が増え、磁気抵抗をより低くすることができる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記第1粒子の粒子数と前記第2粒子の粒子数との合計の割合が、0.90以上である。
上記形態によれば、コアと板部材との接着を確保するとともに、コイル部品の磁気抵抗を低くでき、製品特性を向上できる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記第1鍔部と前記板部材との間の間隔、および、前記第2鍔部と前記板部材との間の間隔の少なくとも一方の間隔において、狭い間隔を有する第1部分と、前記第1部分より広い間隔を有する第2部分とが存在する。
ここで、第1部分は、最小間隔を含む部分であり、第2部分は、最大間隔を含む部分である。
上記形態によれば、第1部分を設けることによって、コイル部品の磁気抵抗を低くすることができ、第2部分を設けることによって、コアと板部材との接着性を高めることができる。
また、コイル部品の一実施形態では、
前記第1部分における間隔が1μm以上10μm以下の範囲にあり、
前記第2部分における間隔が5μm以上20μm以下の範囲にある。
上記形態によれば、コイル部品の磁気抵抗をより低くすることができ、コアと板部材との接着性をより高めることができる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記第1粒子が、前記第2部分よりも前記第1部分に多く存在する。
上記形態によれば、第1部分に適度に磁性粉末を存在させることができる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記第2粒子が、前記第1部分よりも前記第2部分に多く存在する。
上記形態によれば、第2部分に適度に磁性粉末を存在させることができる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記第1部分が、前記巻芯部側に存在する。
上記形態によれば、磁路長が短くなり、その結果、インダクタンス値をより大きくすることができる。
本開示のコイル部品によれば、コアと板部材との固着力を高くしつつ、さらに、磁気抵抗を低減でき、製品特性を良好にできる。
本開示のコイル部品の第1実施形態を示す正面図である。 図1のコイル部品の側面図である。 接着部の断面状態を示す走査型電子顕微鏡(SEM)画像である。 本開示のコイル部品の第2実施形態を示す平面図である。 本開示のコイル部品の第2実施形態を示す断面図である。 本開示のコイル部品の第3実施形態を示す断面図である。 本開示のコイル部品の第4実施形態を示す断面図である。 本開示のコイル部品の第5実施形態を示す断面図である。
以下、本開示の一態様であるコイル部品を図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、図面は一部模式的なものを含み、実際の寸法や比率を反映していない場合がある。
(第1実施形態)
図1は、本開示の第1実施形態のコイル部品1を示す正面図であり、図2は、コイル部品1を第1鍔部方向からみた側面図である。
図1および2に示すように、コイル部品1は、コア2と、板部材6と、コア2と板部材とを接着する接着部7とを有する。
コア2は、巻芯部3と、巻芯部3の第1端部に設けられた第1鍔部4と、巻芯部3の第2端部に設けられた第2鍔部5とを有する。コア2は、例えばフェライト等の磁性体からなる。
第1鍔部4は、巻芯部を向く内面41と、内面と反対側を向く外面42と、内面41と外面42とを接続する上面43と、上面43と反対側を向く下面44とを有する。なお、上面43は、板部材6と対向する面である。
第2鍔部5は、巻芯部を向く内面51と、内面と反対側を向く外面52と、内面51と外面52とを接続する上面53と、上面53と反対側を向く下面54とを有する。なお、上面53は、板部材6と対向する面である。
第1鍔部4の下面44には、第1端子電極13が、第2鍔部5の下面54には、第2端子電極14が、それぞれ設けられる。第1端子電極13および第2端子電極14は、たとえば、Ag粉末等の導電性金属粉末を含む導電性ペーストを印刷し、次いで、これを焼き付け、さらに、NiめっきおよびSnめっきを施すことによって形成される。あるいは、端子電極13および14は、たとえば、タフピッチ銅またはリン青銅等の銅系金属からなる導電性金属片を第1鍔部4および第2鍔部5に貼り付けることによって形成されてもよい。
巻芯部3は、第1鍔部4と第2鍔部5との間を連結する方向に延びる中心軸を有する。巻芯部3には、ワイヤ15が巻芯部の中心軸に沿って巻回される。
ワイヤ15は、たとえば、ポリウレタン、ポリエステルイミド、ポリアミドイミドのような樹脂によって絶縁被覆されたCu線からなる。ワイヤ15の一方端は第1の端子電極13に電気的に接続され、同じく他方端は第2端子電極14に電気的に接続される。第1端子電極13および第2端子電極14とワイヤ15との接続には、たとえば熱圧着や超音波溶着、レーザ溶着などが適用される。
なお、以下では、第1鍔部4の下面44が実装基板に実装される側にある。巻芯部3の軸方向をL方向とし、第1鍔部4の下面44においてL方向と直交する方向をW方向とし、第1鍔部4の下面44と上面43との対向方向をT方向とする。T方向は、L方向及びW方向に直交する。T方向の正方向を上方とし、T方向の負方向を下方とする。つまり、第1鍔部4の下面44は、鉛直方向下方に対応し、第1鍔部4の上面43は、鉛直方向上方に対応する。L方向をコア1の長さ方向、W方向をコア1の幅方向、T方向をコア1の高さ方向ともいう。
板部材6は、第1鍔部3と第2鍔部4とにかけ渡すように設けられる。板部材6は、第1主面61と第1主面と反対側を向く第2主面62とを有する。板部材6は、コア2と同様に、フェライト等の磁性体からなり、それによって、板部材6は、コア2と協働して、閉磁路を構成する。
板部材6は、第2主面62においてコア2の第1鍔部3の上面43および第2鍔部4の上面53と対向する。
接着部7は、コア2の第1鍔部4および板部材6の間に設けられ、第1鍔部4および板部材6を接着し、第2鍔部5および板部材6の間に設けられ、第2鍔部5および板部材5を接着する。すなわち、接着部7は、第1鍔部4の上面43および板部材6の第2主面62の間と、第2鍔部5の上面53および板部材6の第2主面62との間とに設けられる。第1鍔部4および板部材6と、第2鍔部5および板部材6とを接着するため、コア2と板部材6との接着面積を確保できる。従来では鍔部の上面を研磨等してコアと板部材とを接触させることがあったが、本開示では接着部7を設けることから、研磨等の工程を省略することも可能である。
好ましくは、接着部7は、コア2の巻芯部3と板部材6との間には設けられない。このような形態をとることにより、外力が板部材6に付与された場合であっても、巻芯部3に巻回されたワイヤ15には直接は外力が伝わらず、ワイヤ15の変形を抑制し得、ワイヤ15の断線を抑制できる。
接着部7は、樹脂と磁性粉末とを含む。
樹脂は、第1鍔部4および板部材6と、第2鍔部5および板部材6とを接着する。
樹脂としては、硬化性樹脂、可塑性樹脂、ゴム、エストラマーなどを用いることができる。耐熱性の観点からは、樹脂は、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂などの硬化性樹脂であることが好ましく、たとえば、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂などであってもよい。
例えば、樹脂が、エポキシ系樹脂である場合、樹脂を形成する原料として、ビスF型エポキシ樹脂、ビスA型エポキシ樹脂、フェノキシタイプのエポキシ樹脂等を用いることができ、硬化剤としては、ジシアンジアミド等のアミン系硬化剤、酸無水物系硬化剤等を挙げることができる。エポキシ樹脂と硬化剤とは、これらのエポキシ樹脂および硬化剤から選択した任意の組み合わせとして用いることができる。さらに、添加剤としては、分散剤、例えば、ポリカルボン酸系の分散剤;シランカップリング剤、例えば、エポキシ基を有するシランカップリング剤、メチル基、フェニル基、ビニル基、アミノ基、イソシアネート基などの様々な官能基を有するシランカップリング剤等を加えてもよい。
磁性粉末は、樹脂中に分散されて存在する。磁性粉末としては、磁性金属や磁性酸化物などを用いることができる。使用環境の観点からは、磁性粉末は、常温で強磁性を有する金属や酸化物であることが好ましく、たとえば、ニッケル粉、コバルト粉、鉄粉、アモルファス鉄粉、鉄-ケイ素合金系粉末、フェライト(例えば、鉄-ニッケル系フェライト粉、鉄-亜鉛系フェライト粉)などであってもよい。磁性粉末は、同一の組成または異なる組成の磁性粉末が混合されていても良い。
接着部7における磁性粉末の高充填化、および、コイル部品の特性向上効果をより発揮させる観点からは、粒度分布を制御しやすい粉末が好ましいため、液相還元法やアトマイズ法で製造される金属磁性紛が好ましい。
磁性粉末は、粒径が0.1μm以上2.0μm以下の範囲にある第1粒子と、粒径が3.0μm以上8.0μm以下の範囲にある第2粒子とを含む。接着部7において、磁性粉末の全粒子数に対する、第1粒子の粒子数の割合が、0.11以上0.80以下の範囲にあり、磁性粉末の全粒子数に対する、第2粒子の粒子数の割合が、0.19以上0.89以下の範囲にあり、磁性粉末の全粒子数に対する、第1粒子の粒子数と第2粒子の粒子数との合計の割合が、0.84以上であり、接着部の断面において、接着部7の面積に対する、磁性粉末の面積の割合(充填率、と称することもある)が、25.0%以上である。なお、磁性粉末の全粒子数に対する、第1粒子の粒子数の割合を、第1粒子の粒子数/全粒子数、磁性粉末の全粒子数に対する、第2粒子の粒子数の割合を、第2粒子の粒子数/全粒子数、磁性粉末の全粒子数に対する、第1粒子の粒子数と第2粒子の粒子数との合計の割合を、(第1粒子の粒子数+第2粒子の粒子数)/全粒子数と称することがある。
上記の条件を満たすように磁性粉末を含むことによって、コイル部品1の磁気抵抗を低減でき、インピーダンス値を高くでき、さらに、接着性も確保できる。したがって、固着力の向上と、製品特性の向上とが可能になる。
上記の測定について説明する。
磁性粉末の粒度分布は、接着部7の断面を倍率5000倍、5kVで20視野SEM観察し、視野内の磁性粉末の直径の計測を行い、その個数を集計する。画像の例を図3に示す。得られたデータを粒径(円相当径)に対する個数のヒストグラムを作成することで算出する。得られた粒度分布から、集計した全粒子数、第1粒子および第2粒子の個数データを取り出し、第1粒子の粒子数/全粒子数、第2粒子の粒子数/全粒子数、(第1粒子の粒子数+第2粒子の粒子数)/全粒子数の値を求める。
充填率は、走査型電子顕微鏡/エネルギー分散型X線分光法(SEM-EDX)で接着部7の断面を倍率5000倍でマッピング観察し、2値化処理による磁性粉末成分の断面積の割合を算出することによって計算した値とする。
粒度分布は1つのピークのみを有していてもよいし、複数のピークを有していてもよい。
接着部7の1MHzにおける透磁率μ’は、例えば、4.6以上であり、好ましくは5.0以上である。このような透磁率μ’を有することにより、コイル部品1の磁気抵抗を低くでき、製品特性を向上できる。透磁率μ’の上限値は、特には限定されないが、例えば20.0である。
好ましくは、充填率は、35.1%以上である。該充填率が上記のような値であることによって、接着部における磁性粉末の面積の割合が増え、磁気抵抗をより低くすることができる。
上記充填率は、例えば、80%以下であり、具体的には50%以下である。このような充填率を有することにより、接着部7を容易に形成し得る。例えば、接着部7を、後述するように硬化前の接着部を塗布することによって設ける場合、該組成物の塗布を良好に行い得る。
好ましくは、磁性粉末の全粒子数に対する、第1粒子の粒子数と第2粒子の粒子数との合計の割合が、0.90以上である。第1粒子と第2粒子とがこのような割合で含まれることにより、コアと板部材との接着を確保するとともに、コイル部品の磁気抵抗を低くでき、製品特性を向上できる。磁性粉末の全粒子数に対する、第1粒子の粒子数と第2粒子の粒子数との合計の割合の上限値は、例えば、1.0未満である。
第2粒子の粒子数に対する、第1粒子の粒子数の割合(即ち、第1粒子の粒子数/第2粒子の粒子数)は、例えば、0.10以上10.0以下の範囲にあってもよく、上記範囲内では、好ましくは、0.10以上5.0以下である。第1粒子と第2粒子とが、上記の割合で存在することにより、充填率が良好な値となり得、コイル部品の磁気抵抗を低減でき、製品物性の向上に寄与し得る。また、上記割合が多くなりすぎると、塗布性が高くなることがあり、上記割合が低くなりすぎると、充填率が低くなり、透磁率に影響が生じることがある。
(実施例)
以下に、本開示の実施例を記載するが、本開示は以下の記載に限定されない。
(実施例1~7、比較例8~13)
<接着部の作製>
磁性粉末としてニッケル紛を、高分子材料としてビスF型エポキシ樹脂、硬化剤としてジシアンジアミド、添加剤としてポリカルボン酸系の分散剤、エポキシ基を有するシランカップリング剤を用い、これらの材料を分散状態が均一になるように混合し、接着剤を作製した。作製した接着剤から、表1に示す組成の硬化物を作製した。この硬化物が接着部に相当する。なお、試料No.1~7が、実施例1~7に、試料No.8~12が、比較例8~12に、それぞれ対応する。用いたニッケル紛の詳細は以下のとおりである。
試料No.1,3,5~7,および11:以下の2種類のニッケル粉を使用。
粒度分布のピークが0.1μm以上2.0μm以下の範囲にあるニッケル粉、および
粒度分布のピークが3.0μm以上8.0μm以下の範囲にあるニッケル粉
試料No.2:以下の2種類のニッケル粉を使用。
粒度分布のピークが2.0μmより大きく3.0μm未満の範囲にあるニッケル粉、および
粒度分布のピークが3.0μm以上8.0μm以下の範囲にあるニッケル粉
試料No.4,および9:以下の1種類のニッケル粉を使用。
粒度分布のピークが3.0μm以上8.0μm以下の範囲にあるニッケル粉
試料No.8:以下の1種類のニッケル紛を使用。
粒度分布のピークが0.1μm以上2.0μm以下の範囲にあるニッケル粉
試料No.10:以下の2種類のニッケル紛を使用。
粒度分布のピークが0.1μm以上2.0μm以下の範囲にあるニッケル粉、および
粒度分布のピークが9.0μmより大きく11.0μm以下の範囲にあるニッケル粉
Figure 2024029101000002
以下に、表1に記載の評価方法について示す。
<塗布性>
硬化前の接着部の塗布性は、コアの鍔面積の開口部があるスクリーン版を用いて、板部材上に硬化前の接着部を印刷して評価した。評価基準は以下のとおりである。
〇:印刷のにじみ、およびカスレがない状態
×:印刷のにじみ、およびカスレの少なくとも一方が存在する
<透磁率>
透磁率は、硬化前の接着部をリング状に硬化させ、インピーダンスアナライザを用いて1MHzで測定した。
<接着性>
2枚のアルミナ基板を用意した。硬化前の接着部を一方のアルミナ基板上に塗布し、その上にもう一方のアルミナ基板を配置して押圧した後、150℃で1時間加熱し接着部を硬化させた。その後、押圧した際にアルミナ基板からはみ出た部分を除去することにより、5mm×5mmの接着部を形成した。島津製作所製のオートグラフを用いて、引っ張り強度試験を実施した。評価基準は以下のとおりである。
〇:接着部の破断強度 8MPa以上
×:接着部の破断強度 8MPa未満
<製品の特性>
◎:磁性粉末を用いない試料No.12(Lc:110)に対しLc上昇率が30%以上
〇:磁性粉末を用いない試料No.12(Lc:110)に対しLc上昇率が15%以上30%未満
×:磁性粉末を用いない試料No.12(Lc:110)に対しLc上昇率が15%未満
<Lc値>
Lc値は以下のように測定した。インピーダンスアナライザ4294A(キーサイト社)を用いて測定周波数100kHzでのLc値を測定(n=30)し、その平均値をLc値とした。
実施例1~7に示すように、第1粒子の粒子数/全粒子数が0.11以上0.80以下、第2粒子の粒子数/全粒子数が0.19以上0.89以下、(第1粒子の粒子数+第2粒子の粒子数)/全粒子数が0.84以上を満たしつつ、充填率が25%以上であることによって、接着性が良好となり、コイル部品のインダクタンス値が高くなった。
比較例8では第1粒子の粒子数が多く、その結果、硬化前の接着部の粘度が高くなりすぎ、塗布性が悪くなった。また、比較例8では、(第1粒子の粒子数+第2粒子の粒子数)/全粒子数の値が0.94と高い値であったにも関わらず、第1粒子の粒子数が非常に多く存在したため、充填率の値は25.0%以上を満たすことができず、その結果、インピーダンス値も良好にはならなかった。また、透磁率の値も低くなった。
比較例9では第2粒子の粒子数が多く、(第1粒子の粒子数+第2粒子の粒子数)/全粒子数の値が0.99と高い値であったにも関わらず、充填率の値は25.0%以上を満たすことができず、その結果、インピーダンス値も良好にはならなかった。また、透磁率の値も低くなった。
比較例10では、充填率の値はよかったものの、第2粒子の粒子数/全粒子数が少なく、(第1粒子の粒子数+第2粒子の粒子数)/全粒子数の値も低かった。その結果、インピーダンス値は良好にはならず、また、接着性の評価も×であった。また、透磁率の値も低くなった。
比較例11では、第1粒子の粒子数/全粒子数は0.11以上0.80以下にあり、第2粒子の粒子数/全粒子数は0.19以上0.89以下にあったが、(第1粒子の粒子数+第2粒子の粒子数)/全粒子数の値が低く、充填率の値も低かった。その結果、インピーダンス値は良好にはならなかった。また、透磁率の値も低くなった。
比較例12では、磁性粉末を含んでおらず、磁気抵抗は低減できず、製品特性は向上しなかった。また、透磁率の値も当然ながら低くなった。
即ち、比較例8~12に示すように、第1粒子の粒子数/全粒子数、第2粒子の粒子数/全粒子数、(第1粒子の粒子数+第2粒子の粒子数)/全粒子数、および充填率が全て適切な数値を有することによってはじめて、良好な接着性を得ることができ、さらに、磁気抵抗を低減でき、インピーダンス値を高くすることができることが分かった。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態のコイル部品1Aを示す平面図であり、コイル部品1Aの第1鍔部2aをT方向から見た説明図である。図5は、図4のX-X断面図、つまり、T方向とL方向とを含む断面図である。なお、図4においては、板部材6およびワイヤ15を省略し、図5においては、ワイヤ15を省略する。
コイル部品1Aは、第1実施形態のコイル部品1とは、コアの鍔部の上面の形状が相違する。この相違する点について、以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、説明を省略することがある。
図4および図5に示すように、コイル部品1Aのコア2aの第1鍔部4aは、上面43aにおいて、平坦部43a2と、平坦部43a2よりも板部材6方向に突出した凸部43a1とを有する。第1鍔部4aと板部材6との間において、凸部43a1と板部材6の第2主面62との間の間隔は、平坦部43a2と板部材6の第2主面62との間の間隔よりも狭い。即ち、第1鍔部4aと板部材6との間の間隔において、狭い間隔を有する第1部分Z1と、第1部分Z1よりも広い間隔を有する第2部分Z2とが存在する。第1部分Z1は、凸部43a1と板部材6の第2主面62との間の部分に相当し、第2部分Z2は、平坦部43a2と板部材6の第2主面62との間の部分に相当する。
言い換えると、接着部7aは、厚さの薄い第1部分7a1と、第1部分7a1よりは厚さの厚い第2部分7a2とを有する。接着部7aの第1部分7a1は、前記第1部分Z1に存在し、接着部7aの第2部分7a2は、前記第2部分Z2に存在する。
本実施形態によれば、第1部分Z1を設けることによって、第1鍔部4aと板部材6との距離が近くなり、コイル部品1Aの磁気抵抗を低くすることができる。第2部分Z2を設けることによって、第1鍔部4aと板部材6との距離が大きくなり、接着部7aの量を増やすことができ、コア2aと板部材6との接着性をより高めることができる。
好ましくは、第1部分Z1における間隔は1μm以上10μm以下の範囲にあり、第2部分Z27a2における間隔が5μm以上20μm以下の範囲にある。第1部分Z1および第2部分Z2の間隔が上記の範囲にあることにより、コイル部品1Aの磁気抵抗を低くすることができ、コア2aと板部材6との接着性をより高めることができる。
好ましくは、第1粒子は、第2部分Z2よりも第1部分Z1に多く存在する。これにより、第1部分に適度に磁性粉末を存在させることができる。
好ましくは、第2粒子は、第1部分Z1よりも第2部分Z2に多く存在する。これにより、第2部分に適度に磁性粉末を存在させることができる。
例えば、第1粒子と第2粒子との上記偏在は、以下のように制御して設けることができる。製造段階において、第1粒子と第2粒子とを含むペーストを第1鍔部4aの上面43aに塗布し、第2部分Z2が第1部分Z1よりも垂直方向が下側になるように傾ける。第2粒子は第1粒子よりも重いため、第2粒子が重力により第1粒子よりも下側、つまり第2部分Z2側に流れ込む。このようにして、第2粒子を第2部分Z2に偏在させ、第1粒子を第1部分Z1に偏在させることができる。
好ましくは、第1部分Z1は、凸部43a1の面積S1および平坦部43a2の面積S2の合計に対する、凸部43a1の面積S1の割合、即ち、S1/(S1+S2)が0.1以上0.9以下の範囲にあるように設けられる。これにより、コイル部品の磁気抵抗をより良好に低減し、製品特性をより良好に向上できるとともに、コア2aと板部材との接着性もより向上できる。
面積S1は、T方向から見たときの第1部分Z1の占める領域の面積に相当する。面積S2は、T方向から見たときの第2部分Z2の占める領域の面積に相当する。
コイル部品1Aの第2鍔部は、第1鍔部4aと同様の構造を有する。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態のコイル部品1Bを示す断面図である。なお、図6においては、ワイヤ15を省略する。
コイル部品1Bは、第1実施形態のコイル部品1とは、板部材の構造が相違する。この相違する点について、以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、説明を省略することがある。
図6に示すように、コイル部品1Bの板部材6bの第2主面62bは、平坦部62b2と、平坦部62bよりも第1鍔部4方向に突出した凸部62b1とを有する。板部材6bと第1鍔部4との間において、凸部62b1と第1鍔部4の上面43との間の間隔は、平坦部62b2と第1鍔部4との間の間隔よりも狭い。即ち、板部材6bと第1鍔部4との間の間隔に置いて、狭い間隔を有する第1部分Z1と、第1部分Z1よりも広い間隔を有する第2部分Z2とが存在する。第1部分Z1は、凸部62b1と第1鍔部4の上面43との間の部分に相当し、第2部分Z2は、平坦部62b2と第1鍔部4の上面43との間の部分に相当する。
言い換えると、接着部7bは、厚さの薄い第1部分7b1と、第1部分7b1よりは厚さの厚い第2部分7b2とを有する。接着部7bの第1部分7b1は、前記第1部分Z1に存在し、接着部7bの第1部分7b2は、前記第1部分Z2に存在する。
本実施形態によれば、第1部分Z1を設けることによって、第1鍔部4と板部材6bとの距離が近くなり、コイル部品1Bの磁気抵抗を低くすることができる。第2部分Z2を設けることによって、第1鍔部4と板部材6bとの距離が大きくなり、接着部7bの量を増やすことができ、コア2と板部材6bとの接着性をより高めることができる。
さらに、コイル部品1Bでは、巻芯部の中心軸方向と、第1鍔部4と板部材6bとの対向する方向とを含む平面における断面において、第1部分Z1が、第2部分Z2よりも巻芯部3側、即ち、第1鍔部4の内面41側に存在する。このような形態を有することにより、巻芯部3と、鍔部と、板部材6bとを通過する磁路長が短くなり、その結果、インダクタンス値をより大きくすることができる。第1鍔部4と板部材6bとの対向する方向は、第2鍔部と板部材6bとの対向する方向と同じである。
コイル部品1Bの板部材6bは、第2鍔部に対向する箇所において、第1鍔部4に対向する箇所と同様の構造を有する。
(第4実施形態)
図7は、第4実施形態のコイル部品1Cを示す断面図である。なお、図7においては、ワイヤ15を省略する。
コイル部品1Cは、第1実施形態のコイル部品1とは、コアおよび板部材の構造が相違する。この相違する点について、以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、説明を省略することがある。
図7に示すように、コイル部品1Cのコア2cの第1鍔部4cは、上面43cにおいて、平坦部43c2と、平坦部43c2よりも板部材6c方向に突出した凸部43c1とを有する。板部材6cは、第2主面62cにおいて、平坦部62c2と、平坦部62c2よりも第1鍔部4cとは反対方向に凹む凹部62c1とを有する。
第1鍔部4cと板部材6cとの間において、第1鍔部4cの上面43cの凸部43c1と、板部材6cの第2主面62の凹部62c1との間の間隔は、第1鍔部4cの平坦部43c2と板部材6cの第2主面62cの平坦部62c1との間の間隔よりも狭い。即ち、第1鍔部4cと板部材6cとの間の間隔において、狭い間隔を有する第1部分Z1と、第1部分Z1よりも広い間隔を有する第2部分Z2とが存在する。第1部分Z1は、上面43cの凸部43c1と第2主面62cの凹部62c1との間の部分に相当し、第2部分Z2は、上面43cの平坦部43c2と第2主面62cの平坦部62c2との間の部分に相当する。
言い換えると、接着部7cは、厚さの薄い第1部分7c1と、第1部分7c1よりは厚さの厚い第2部分7c2とを有する。接着部7cの第1部分7c1は、前記第1部分Z1に存在し、接着部7cの第2部分7c2は、前記第2部分Z2に存在する。
本実施形態によれば、第1部分Z1を設けることによって、第1鍔部4cと板部材6cとの距離が近くなり、コイル部品1Cの磁気抵抗を低くすることができる。第2部分Z2を設けることによって、第1鍔部4cと板部材6cとの距離が大きくなり、接着部7cの量を増やすことができ、コア2cと板部材6cとの接着性をより高めることができる。
コイル部品1Cの第2鍔部は、第1鍔部4cと同様の構造を有する。板部材6cは、第2鍔部に対向する箇所において、第1鍔部4cに対向する箇所と同様の構造を有する。
(第5実施形態)
図8は、第5実施形態のコイル部品1Dを示す断面図である。なお、図8においては、ワイヤ15を省略する。
コイル部品1Dは、第2実施形態のコイル部品1Aとは、コアの鍔部の上面の構造が相違する。この相違する点について、以下に説明する。その他の構成は、第2実施形態と同じ構成であり、説明を省略することがある。
本実施形態では、コイル部品1Dのコア2dの第1鍔部4dの上面43dは、コア2aの上面43aが凸部43a1と平坦部43a2とを有する第2実施形態とは異なり、板部材6方向に突出した凸曲面を有する。
図8に示すように、T方向とL方向とを含む断面において、第1鍔部4dの上面43dが弧形状である。第1鍔部4dの上面43dにおいて、L方向の中央位置が板部材6に最も近くなる弧形状である。第1鍔部4での内面41および外面42において、上面43dは板部材6と最も離れ、板部材6との距離は内面41側と外面42側とで同じである。
なお、上記弧形状は、円弧状であってもよく、楕円弧状であってもよい。また、弧形状の頂点は、第1鍔部4dの中央になくてもよい。板部材6と内面41側の距離と板状部6と外面42側の距離は異なっていてもよい。
本実施形態において、第1部分Z1は、最小距離を含み、第1鍔部4dの上面43dの弧形状の頂点を中心として、第1鍔部4dの幅の半分を占める領域であり、第2部分Z2は、第1部分以外の部分であり、最大間隔を含む部分をいう。
言い換えると、接着部7dは、厚さの薄い第1部分7d1と、第1部分7d1よりは厚さの厚い第2部分7d2とを有する。接着部7dの第1部分7d1は、前記第1部分Z1に存在し、接着部7dの第2部分7d2は、前記第2部分Z2に存在する。
本実施形態によれば、第1部分Z1を設けることによって、第1鍔部4dと板部材6との距離が近くなり、コイル部品1Dの磁気抵抗を低くすることができる。第2部分Z2を設けることによって、第1鍔部4dと板部材6との距離が大きくなり、接着部7dの量を増やすことができ、コア2dと板部材6との接着性をより高めることができる。
コイル部品1Dの第2鍔部は、第1鍔部4dと同様の構造を有する。
なお、本開示は上述の第1実施形態から第5実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
各材料は上記に例示したもの限定されるものではなく、公知のものを用いることができる。
第1実施形態から第5実施形態では、コアの巻芯部と板部材との間に接着部を設けていないが、別の形態においては、コアの巻芯部と板部材との間に接着部を設けてもよい。
第2実施形態から第5実施形態では、凸部の上面、および凹部の底面は平坦面であるが、湾曲形状であってもよい。凸部の断面形状は円形であってもよい。
第1実施形態から第3実施形態では、コアの第1鍔部の上面と第2鍔部の上面とは、同じ形状を有しているが、それぞれ異なる形状を有していてもよい。
第1実施形態から第5実施形態では、板部材の第1鍔部に対向する面、および、板部材の第2鍔部に対向する面は、同じ形状を有しているが、それぞれ異なる形状を有していてもよい。
第1実施形態から第5実施形態では、ワイヤは1本であるが2本以上であってもよい。
第1実施形態から第5実施形態では、端子電極は各鍔部に1個ずつ設けられているが、各鍔部に複数設けられてもよい。
1、1A、1B、1C、1D コイル部品
2、2a、2c、2d コア
3 巻芯部
4、4a、4c、4d 第1鍔部
5 第2鍔部
41、51 内面
42、52 外面
43、43a、43c、43d、53 上面
44、54 下面
13、14 第1端子電極、第2端子電極
15 ワイヤ
6、6b、6c 板部材
61 第1主面
62、62b、62c 第2主面
7、7a、7b、7c、7d 接着部

Claims (9)

  1. 巻芯部と、前記巻芯部の第1端部に設けられた第1鍔部と、前記巻芯部の第2端部に設けられた第2鍔部とを有するコアと、
    前記コアの前記巻芯部に巻回されたワイヤと、
    前記第1鍔部と前記第2鍔部とにかけ渡すように設けられた板部材と、
    前記第1鍔部および前記板部材の間に設けられ、前記第1鍔部および前記板部材を接着する接着部と、前記第2鍔部および前記板部材の間に設けられ、前記第2鍔部および前記板部材とを接着する接着部と
    を備え、
    前記接着部は、樹脂と磁性粉末とを含み、
    前記磁性粉末は、粒径が0.1μm以上2.0μm以下の範囲にある第1粒子と、粒径が3.0μm以上8.0μm以下の範囲にある第2粒子とを含み、
    前記磁性粉末の全粒子数に対する、前記第1粒子の粒子数の割合が、0.11以上0.80以下の範囲にあり、
    前記磁性粉末の全粒子数に対する、前記第2粒子の粒子数の割合が、0.19以上0.89以下の範囲にあり、
    前記磁性粉末の全粒子数に対する、前記第1粒子の粒子数と前記第2粒子の粒子数との合計の割合が、0.84以上であり、
    前記接着部の断面において、前記接着部の面積に対する、前記磁性粉末の面積の割合が、25.0%以上である、
    コイル部品。
  2. 前記接着部の1MHzにおける透磁率μ’は、4.6以上である、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記磁性粉末の面積の割合は、35.1%以上である、請求項1または2に記載のコイル部品。
  4. 前記第1粒子の粒子数と前記第2粒子の粒子数との合計の割合が、0.90以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載のコイル部品。
  5. 前記第1鍔部と前記板部材との間の間隔、および、前記第2鍔部と前記板部材との間の間隔の少なくとも一方の間隔において、狭い間隔を有する第1部分と、前記第1部分より広い間隔を有する第2部分とが存在する、請求項1~4のいずれか1項に記載のコイル部品。
  6. 前記第1部分における間隔が1μm以上10μm以下の範囲にあり、
    前記第2部分における間隔が5μm以上20μm以下の範囲にある、
    請求項5に記載のコイル部品。
  7. 前記第1粒子が、前記第2部分よりも前記第1部分に多く存在する、請求項5または6に記載のコイル部品。
  8. 前記第2粒子が、前記第1部分よりも前記第2部分に多く存在する、請求項5~7のいずれか1項に記載のコイル部品。
  9. 前記巻芯部の中心軸方向と、前記第1鍔部と前記板部材との対向する方向とを含む平面における断面において、
    前記第1部分が、前記第2部分より前記巻芯部側に存在する、請求項5~8のいずれか1項に記載のコイル部品。
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