JP2024027938A - 画像形成装置、制御方法、及び、プログラム - Google Patents

画像形成装置、制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】定着部において温度検出部が取り付けられた位置に応じて適切な制御を行えるようにする。【解決手段】画像形成装置1は、シートに転写されたトナー画像をシートに定着させる定着部8と、定着部8の温度を検出する温度検出部35と、定着部8において温度検出部35が取り付けられた位置に関する位置情報を取得し、温度検出部35による検出温度と、位置情報とに基づき、トナー画像をシートに定着させる際の動作を制御する制御部7と、を備える構成である。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置、制御方法、及び、プログラムに関し、特に印刷用紙などのシートに転写されたトナー画像をシートに定着させる定着動作を制御する技術に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、印刷用紙などのシートに転写されたトナー画像をシートに定着させる定着部を備えている。定着部は、搬送されるシートを所定の定着温度で加熱することによりトナーを溶融させてシートに定着させる。定着部による定着温度は、サーミスタなどによって検出され、所定の温度となるように制御される。
従来、画像形成装置の組み立て段階において、定着部に設けられた定着サーミスタとは別に、温度を検出する治具サーミスタを定着部に取り付け、定着部を動作させることにより、治具サーミスタが所定温度を検出したときに定着サーミスタが検出している温度をメモリに記録しておくことで、定着サーミスタによる検出温度と実際の温度とのずれを補正することが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2006-178058号公報
ところで、定着部には、一般に、シートの表面に接触するローラーやベルトが設けられている。定着部は、それらローラーやベルトを加熱することにより、シートに対する加熱処理を行うように構成される。定着部の温度を検出するサーミスタなどの温度検出部は、ローラーやベルトの表面に近接するように設置され、ローラーやベルトの表面の温度を検出する。例えば、温度検出部は、ローラーやベルトの表面との間に1mm程度の隙間を有するように設置される。この隙間が常に一定であれば、定着部の動作を制御するために予め定められた制御パラメータを適用することができる。
しかし、温度検出部とローラーやベルトの表面との隙間は必ずしも一定とは限らず、製造ばらつきなどによって変動する。例えば温度検出部とローラーやベルトの表面との隙間距離が大きくなれば、温度検出部による検出温度は低めの温度となるのに対し、隙間距離が小さくなれば、温度検出部による検出温度は高めの温度となる。
温度検出部とローラーやベルトの表面との隙間距離が一定でないことに起因する温度検出部による検出温度のばらつきは、例えば上述した従来技術を適用することにより、解消することができる。
しかし、上述した従来技術は、画像形成装置の組み立て段階において定着部に治具サーミスタを取り付け、実際に定着部を動作させて治具サーミスタによる温度検出を行う必要があり、測定に時間がかかるという問題がある。また、従来技術では、治具サーミスタとローラーやベルトの表面との隙間距離にばらつきが生じると、正確な温度補正を行うことができないという問題もある。
そこで本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、定着部において温度検出部が取り付けられた位置に応じて適切な制御を行えるようにした画像形成装置、制御方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、画像形成装置であって、シートに転写されたトナー画像をシートに定着させる定着部と、前記定着部の温度を検出する温度検出部と、前記定着部において前記温度検出部が取り付けられた位置に関する位置情報を取得し、前記温度検出部による検出温度と、前記位置情報とに基づき、トナー画像をシートに定着させる際の動作を制御する制御部と、を備えることを特徴とする構成である。
請求項2に係る発明は、請求項1の画像形成装置において、前記定着部は、回転体と、前記回転体を加熱する加熱源と、を備え、前記温度検出部は、前記回転体の表面に対して近接した状態に取り付けられ、前記位置情報は、前記温度検出部と前記回転体との隙間距離を示す隙間距離情報であることを特徴とする構成である。
請求項3に係る発明は、請求項2の画像形成装置において、前記回転体は定着ローラーであることを特徴とする構成である。
請求項4に係る発明は、請求項2の画像形成装置において、前記回転体は定着ベルトであることを特徴とする構成である。
請求項5に係る発明は、請求項2の画像形成装置において、前記温度検出部は、サーミスタであることを特徴とする構成である。
請求項6に係る発明は、請求項2の画像形成装置において、前記定着部は、前記隙間距離情報を格納する情報格納部を備え、前記制御部は、前記情報格納部から前記隙間距離情報を取得することを特徴とする構成である。
請求項7に係る発明は、請求項6の画像形成装置において、前記制御部は、前記情報格納部から取得した前記隙間距離情報を記憶する記憶部を備えることを特徴とする構成である。
請求項8に係る発明は、請求項2の画像形成装置において、外部のサーバーと通信を行う通信部、を更に備え、前記制御部は、前記通信部を介して前記サーバーから前記隙間距離情報を取得することを特徴とする構成である。
請求項9に係る発明は、請求項6乃至8のいずれかの画像形成装置において、前記制御部は、電源投入時に前記隙間距離情報を取得することを特徴とする構成である。
請求項10に係る発明は、請求項2の画像形成装置において、前記制御部は、前記隙間距離情報に基づき、前記温度検出部による検出温度を補正し、補正した検出温度に基づいてトナー画像をシートに定着させる際の動作を制御することを特徴とする構成である。
請求項11に係る発明は、請求項10の画像形成装置において、前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離が第1の距離と、前記第1の距離よりも大きい第2の距離との間である場合、前記温度検出部による検出温度を補正しないことを特徴とする構成である。
請求項12に係る発明は、請求項11の画像形成装置において、前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離が前記第1の距離よりも小さい場合、前記温度検出部による検出温度よりも低い温度に補正することを特徴とする構成である。
請求項13に係る発明は、請求項12の画像形成装置において、前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離が前記第2の距離よりも大きい場合、前記温度検出部による検出温度よりも高い温度に補正することを特徴とする構成である。
請求項14に係る発明は、請求項10の画像形成装置において、前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離と、前記検出温度の補正量とを対応付けた補正テーブルを記憶しており、前記補正テーブルに基づいて前記温度検出部による検出温度を補正することを特徴とする構成である。
請求項15に係る発明は、請求項2の画像形成装置において、前記制御部は、前記温度検出部による検出温度に応じた制御を行うための制御パラメータを記憶しており、前記隙間距離情報に基づいて前記制御パラメータを補正し、該補正後の制御パラメータを用いて前記温度検出部による検出温度に応じた制御を行うことを特徴とする構成である。
請求項16に係る発明は、請求項15の画像形成装置において、前記制御パラメータは、前記温度検出部による検出温度を判定するための閾値を含むことを特徴とする構成である。
請求項17に係る発明は、請求項16の画像形成装置において、前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離が第1の距離と、前記第1の距離よりも大きい第2の距離との間である場合、前記閾値を補正しないことを特徴とする構成である。
請求項18に係る発明は、請求項17の画像形成装置において、前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離が前記第1の距離よりも小さい場合、前記閾値を初期値よりも高い値に補正することを特徴とする構成である。
請求項19に係る発明は、請求項17又は18の画像形成装置において、前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離が前記第2の距離よりも大きい場合、前記閾値を初期値よりも低い値に補正することを特徴とする構成である。
請求項20に係る発明は、請求項16の画像形成装置において、前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離と、前記閾値の補正量とを対応付けた補正テーブルを記憶しており、前記補正テーブルに基づいて前記閾値を補正することを特徴とする構成である。
請求項21に係る発明は、請求項2の画像形成装置において、前記制御部は、前記隙間距離情報を取得した後、前記隙間距離情報が示す隙間距離を、書き換え権限を有する指示に基づき書き換え可能であることを特徴とする構成である。
請求項22に係る発明は、請求項2の画像形成装置において、前記制御部は、前記隙間距離情報を取得するとき、更に前記定着部の輸送中における振動履歴情報を取得して前記定着部の輸送中に前記定着部に衝撃が作用したか否かを判定し、前記定着部に衝撃が作用している場合、前記隙間距離情報を用いた制御を行わないことを特徴とする構成である。
請求項23に係る発明は、シートに転写されたトナー画像をシートに定着させる定着部を備える画像形成装置における制御方法であって、前記定着部において温度検出部が取り付けられた位置に関する位置情報を取得する情報取得ステップと、前記温度検出部により前記定着部の温度を検出する温度検出ステップと、前記温度検出部による検出温度と、前記位置情報とに基づき、トナー画像をシートに定着させる際の動作を制御する制御ステップと、を有することを特徴とする構成である。
請求項24に係る発明は、シートに転写されたトナー画像をシートに定着させる定着部を備える画像形成装置において実行されるプログラムであって、前記画像形成装置に、前記定着部において温度検出部が取り付けられた位置に関する位置情報を取得する情報取得ステップと、前記温度検出部により前記定着部の温度を検出する温度検出ステップと、前記温度検出部による検出温度と、前記位置情報とに基づき、トナー画像をシートに定着させる際の動作を制御する制御ステップと、を実行させることを特徴とする構成である。
本発明によれば、定着部において温度検出部が取り付けられた位置に応じて適切な制御を行うことができるようになる。
画像形成装置の一構成例を示す図である。 定着部の構成例を示す図である。 制御部の機能構成を示すブロック図である。 温度検出部と定着ベルト等の表面との隙間距離を示す図である。 温度検出部による検出温度と定着ベルト等の実際の表面温度とを示す図である。 画像形成装置における第1の動作を示すフローチャートである。 画像形成装置における第1の動作を示すフローチャートである。 画像形成装置における第2の動作を示すフローチャートである。 画像形成装置における第2の動作を示すフローチャートである。 制御部がサーバーから隙間距離情報を取得する例を示す図である。 振動履歴情報に基づいて衝撃判定を行う制御部の構成例を示す図である。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する要素には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
(画像形成装置の構成)
図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置1の一構成例を示す図である。この画像形成装置1は、例えばコピー機能、印刷機能、ファクシミリ機能、イメージリーダー機能などの複数の機能を集約したMFP(Multifunction Peripheral)である。画像形成装置1は、装置本体の下部に給紙部2及び画像形成部3を有し、装置本体の上部にスキャナ部4及び自動原稿送り装置(ADF)5を有している。また、画像形成装置1は、装置本体の正面側に、ユーザーが操作可能な操作パネル6を備えている。更に、画像形成装置1は、装置本体の内部に、各部の動作を制御する制御部7を備えている。
給紙部2及び画像形成部3は、コピー機能、印刷機能及びファクシミリ機能による画像形成時に動作する部分であり、印刷用紙などのシート9を搬送し、印刷対象となる画像データに基づくトナー画像をシート9に転写する。
給紙部2は、複数の給紙トレイ10a,10b,10cを備えており、各給紙トレイ10a,10b,10cにシート9が収容される。各給紙トレイ10a,10b,10cには、それぞれ異なる種類(シート9の厚さを含む)又は異なるサイズのシート9が収容されることもある。給紙部2は、各給紙トレイ10a,10b,10cに収容されたシート9を1枚ずつ下流側の搬送路14に向けて供給するため、ピックアップローラー11と、給紙ローラー12とを備えている。例えば、給紙トレイ10aに収容されたシート9を給紙する場合、給紙部2は、給紙トレイ10aに設けられたピックアップローラー11と、給紙ローラー12とを回転駆動する。これにより、給紙トレイ10aに収容されている複数枚のシート9のうち、最上部にある1枚のシート9が下流側の搬送路14へ供給される。
搬送路14には、シート9の搬送方向に沿って、レジストローラー15と、二次転写ローラー16と、定着部8とが順に設けられている。レジストローラー15は、給紙部2から給紙されるシート9の斜行補正を行い、所定のタイミングでシート9を二次転写ローラー16へ送り出すローラーである。二次転写ローラー16は、画像形成部3において中間転写ベルト20に一次転写されたトナー画像をシート9の一面に二次転写させることにより、シート9の一面にトナー画像を形成する。二次転写ローラー16によってトナー画像が二次転写されたシート9は、その後、二次転写ローラー16の下流側に設けられた定着部8に搬送される。
定着部8は、トナー画像が転写されたシート9に加熱処理及び加圧処理を含む定着処理を施すことにより、トナー画像を溶融させてシート9に定着させる。この定着部8は、画像形成装置1に対して着脱可能となっており、画像形成装置1における交換可能な部品のひとつである。例えば、定着部8は、第1回転体8aと第2回転体8bとを有し、シート9を第1回転体8a及び第2回転体8bのニップ部に案内し、シート9が第1回転体8a及び第2回転体8bのニップ部を通過しているときに加熱処理及び加圧処理を施す。例えば、第1回転体8aはヒーターによって加熱され、シート9に対して適切な温度で加熱処理を行うことができるように制御される。尚、定着部8の詳細については後述する。
搬送路14は、シート9の裏面に画像を形成するため、シート9の表裏両面を反転させる反転路17を有している。例えば、印刷ジョブにおいて両面印刷が指定されている場合、給紙部2は、一面に画像が形成されて定着部8を通過したシート9を反転路17に導き、シート9の表裏を反転させた状態でシート9を再びレジストローラー15へ搬送する。これにより、シート9の表裏両面に画像を形成することができる。
画像形成部3は、駆動ローラー21と従動ローラー22との間に掛け渡された中間転写ベルト20を備えている。中間転写ベルト20は、無端ベルトとして構成され、駆動ローラー21が反時計回り方向へ回転することにより、駆動ローラー21と従動ローラー22との間を循環移動する。駆動ローラー21は二次転写ローラー16に対向する位置に設けられている。中間転写ベルト20は、駆動ローラー21と二次転写ローラー16とのニップに挟まれた状態で循環移動する。
駆動ローラー21と従動ローラー22の間において中間転写ベルト20の下方には、画像形成ユニット23Y,23M,23C,23Kが配置される。画像形成ユニット23Y,23M,23C,23Kは、それぞれY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)のトナー画像を中間転写ベルト20の表面に一次転写するユニットである。各画像形成ユニット23Y,23M,23C,23Kは、像担持体である感光体ドラム24を有している。感光体ドラム24は所定方向(時計回り方向)に回転するように軸支されており、感光体ドラム24の周囲には帯電器と現像器とクリーニング部材とが配置される。また、画像形成ユニット23Y,23M,23C,23Kの更に下方には、各画像形成ユニット23Y,23M,23C,23Kの感光体ドラム24を露光する露光器25が設けられている。これら画像形成ユニット23Y,23M,23C,23Kは、帯電器で感光体ドラム24の表面を所定電荷に帯電させた後、露光器25によって露光されることにより、感光体ドラム24の表面に静電潜像を形成する。その後、現像器が感光体ドラム24の表面にトナーを含む現像剤を付与することにより、静電潜像をトナーで顕像化する。これにより、感光体ドラム24の表面にトナー画像が形成される。
トナー画像が形成された感光体ドラム24は、現像器の下流側で中間転写ベルト20に接合する。この接合位置には、中間転写ベルト20を挟んで一次転写ローラー26が配置されており、一次転写ローラー26に印加される転写電圧によって感光体ドラム24に形成されたトナー画像が中間転写ベルト20に一次転写される。画像形成ユニット23Y,23M,23C,23Kは、中間転写ベルト20に各色のトナー画像を重畳させて一次転写することにより、中間転写ベルト20の表面にカラー画像を形成することができる。中間転写ベルト20に一次転写されたトナー画像は、二次転写ローラー16の位置を通過する際に、レジストローラー15によって供給されるシート9の表面に二次転写される。その後、シート9は定着部8に搬送され、トナー画像がシート9の一面に定着形成される。
上記のようにして画像が形成されたシート9は、画像形成部3の上部に設けられているトレイ19上に排出される。尚、画像形成部3は、複数の画像形成ユニット23Y,23M,23C,23Kのうち、画像形成ユニット23Kのみを動作させることにより、給紙部2によって給紙されるシート9に対してモノクロ画像を形成することも可能である。
(定着部8の構成例)
図2は、定着部8の構成を示す図であり、2つのタイプの定着部8を例示している。図2(a)は、定着ベルト33を備えた定着部8を示している。すなわち、図2(a)に示す定着部8の第1回転体8aは、一対のローラー31,32の間に定着ベルト33が掛け渡された構成である。ローラー31は、加熱ローラーであり、内部にハロゲンランプなどのヒーター34を加熱源として備えている。ヒーター34は、加熱ローラー31の内側で点灯することにより、加熱ローラー31を内側から加熱する。定着ベルト33は、加熱ローラー31の表面に接触しており、加熱ローラー31から熱量を受け取ることで加熱される。定着ベルト33は、加熱ローラー31によって加熱されると、ローラー32に向かって循環移動し、第2回転体8bである加圧ローラー37とのニップ部において、トナー画像が転写されたシート9に接触し、シート9を加熱することでトナー画像をシート9に定着させる。
図2(a)の構成において、定着ベルト33が加熱ローラー31の表面に接触して循環移動する区間の所定位置には、定着ベルト33の表面から所定の隙間距離Dを隔てた状態で温度検出部35が設けられる。温度検出部35は、定着ベルト33の表面温度を測定するために設けられた温度センサーである。温度検出部35は、例えばサーミスタであり、温度に応じて内部の抵抗値が変化する。そのため、温度検出部35の両端の電位差を検出することにより、定着ベルト33の表面温度を検出することができる。画像形成装置1の制御部7は、温度検出部35による検出温度に基づいてヒーター34の点灯制御を行い、定着ベルト33を所定温度に保持しながらシート9に対する加熱処理を適切に行えるように制御する。
ここで、定着ベルト33の温度が所定温度よりも低い場合、トナーを十分に溶融させることができずに定着不良が発生する可能性がある。また、定着ベルト33の温度が所定温度よりも高い場合、シート9を過剰に加熱することとなり、シート9にカール等を発生させる要因となる。そのため、定着部8においてトナー画像をシート9に適切に定着させるためには、定着温度(定着ベルト33の表面温度)を適切に管理することが必要となる。
工場における組み立て段階では、温度検出部35と定着ベルト33の表面との隙間距離Dが設計において規定された距離となるように温度検出部35が設置される。しかし、厳密には、温度検出部35と定着ベルト33の表面との隙間距離Dを常に一定の距離とすることは困難であり、隙間距離Dにはある程度のばらつきが生じる。隙間距離Dのばらつきは、温度検出部35が検出する定着ベルト33の表面温度にばらつきを生じさせる要因となる。そのため、組立作業者は、温度検出部35を定着ベルト33の表面近傍に取り付けると、隙間ゲージなどを用いて隙間距離Dを実際に測定する。そして、組立作業者は、温度検出部35と定着ベルト33との間の実際の隙間距離Dを記録した隙間距離情報39を情報格納部38に格納する。情報格納部38は、半導体メモリなどによって構成され、定着部8に固有の情報である隙間距離情報39を工場から出荷される前に記憶する。尚、隙間距離情報39は、定着部8において温度検出部35が取り付けられた位置を示す一種の位置情報である。
図2(b)に示す定着部8は、第1回転体8aがひとつの定着ローラー(具体的には加熱ローラー31)によって構成される例を示している。この定着部8は、第1回転体8aが、加熱ローラー31のみによって構成されるため、上述した定着ベルト33が存在しない。加熱ローラー31は、内部にハロゲンランプなどのヒーター34を加熱源として備えている。ヒーター34は、加熱ローラー31の内側で点灯することにより、加熱ローラー31を内側から加熱する。また、加熱ローラー31は、第2回転体8bである加圧ローラー37に接触してニップ部を形成しており、そのニップ部にトナー画像が転写されたシート9を挟み込んでシート9に対する加熱処理及び加圧処理を行い、トナー画像をシート9に定着させる。
図2(b)の構成において、加熱ローラー31の表面から所定の隙間距離Dを隔てた状態で温度検出部35が設けられる。温度検出部35は、例えばサーミスタであり、温度に応じて内部の抵抗値が変化する。そのため、温度検出部35の両端の電位差を検出することにより、加熱ローラー31の表面温度を検出することができる。画像形成装置1は、温度検出部35による検出温度に基づいてヒーター34の点灯制御を行い、加熱ローラー31が所定温度でシート9に対する加熱処理を行えるようにする。
また、図2(b)に示す定着部8も、内部に情報格納部38を有している。この情報格納部38には、組立作業者による組立段階で実際に測定された隙間距離Dを示す隙間距離情報39が記憶される。尚、図2(b)の構成では、隙間距離Dは加熱ローラー31と温度検出部35との隙間の距離である。
画像形成装置1に搭載される定着部8は、図2(a)及び図2(b)のいずれの構成であっても構わない。例えば、定着部8は、定着ベルト33や加熱ローラー31、ヒーター34などが寿命に達した場合、新品に交換される。
(制御部7の構成例)
図3は、制御部7の機能構成を示すブロック図である。制御部7は、画像形成装置1におけるジョブの実行を制御する。例えば画像形成装置1において印刷ジョブが実行されるとき、制御部7は、定着部8、給紙部2及び画像形成部3の動作を統括的に制御する。また、制御部7は、操作パネル6に接続されている。操作パネル6は、各種の操作画面を表示する表示部6aと、ユーザーによる操作を受け付ける操作部6bとを備えている。したがって、制御部7は、操作パネル6に対して行われる操作に基づいて各種の設定を行うこともできる。更に、制御部7は、通信インタフェース49に接続されている。通信インタフェース49は、画像形成装置1をネットワークに接続し、外部機器(例えばサーバーなど)との通信を行うためのものである。
図3に示すように、制御部7は、CPU40と記憶部50とを備えている。CPU40は、記憶部50に記憶されているプログラム51を読み出して実行するハードウェアプロセッサである。記憶部50は、ハードディスクドライブ(HDD)又はソリッドステートドライブ(SSD)で構成される記憶デバイスである。記憶部50には、プログラム51の他に、制御パラメータ52及び補正テーブル53が記憶される。また記憶部50には、定着部8の情報格納部38から読み出した隙間距離情報39を保存することもできる。
制御パラメータ52は、画像形成装置1において印刷ジョブを実行する際に各部の動作を制御するためのパラメータが記録された情報である。例えば、制御パラメータ52には、シート9に転写されたトナー画像をシート9に定着させるための定着制御に関するパラメータが含まれる。定着制御のためのパラメータには、定着部8においてシート9にトナー画像を適切に定着させるための制御情報が含まれる。一例を挙げると、定着制御のためのパラメータには、定着温度の目標温度情報、温度検出部35による検出温度に応じてヒーター34を点灯又は消灯させるためのヒーター制御情報、定着ベルト33や加熱ローラー31の回転速度情報などがある。これらの情報は、例えばシート9の種類やサイズ、シート9に転写されたトナー画像の状態(印字率等)によって異なる情報となる。また、ヒーター制御情報には、ヒーター34の点灯/消灯を切り替えるために温度検出部35による検出温度を判定するための閾値等の情報が含まれる。
補正テーブル53は、隙間距離Dに応じて、温度検出部35による検出温度又は制御パラメータ52を補正するための補正テーブルである。例えば、定着部8において温度検出部35と定着ベルト33等との間の隙間距離Dが設計上の理想的な距離でない場合、温度検出部35は、定着ベルト33等の実際の表面温度を正確に検出することができない。そのため、制御部7は、隙間距離情報39に基づいて隙間距離Dが理想的な距離であるか否かを判定し、理想的な距離ではない場合には、隙間距離Dに基づいて補正テーブル53を選択し、温度検出部35による検出温度又は制御パラメータ52を補正する。
図4は、温度検出部35と定着ベルト33又は加熱ローラー31の表面との隙間距離Dを示す図である。例えば、図4に示すように、隙間距離Dが第1の距離D1と、第1の距離D1よりも大きい第2の距離D2との間にある場合、制御部7は隙間距離Dが理想的な距離であると判断する。この場合、図5(a)に示すように、温度検出部35による検出温度Tsは、定着ベルト33等の実際の表面温度Trに一致しているとみなすことができる。そのため、制御部7は、制御パラメータ52を読み出し、シート9の種類やサイズ、シート9に転写されたトナー画像の状態に基づいて、定着温度Tc、温度検出部35による検出温度に応じてヒーター34を点灯又は消灯させるためのヒーター制御情報、定着ベルト33や加熱ローラー31の回転速度情報などを設定し、定着部8における定着動作を制御する。つまり、制御部7は、温度検出部35による検出温度Tsを制御パラメータ52において規定された閾値と比較し、ヒーター34の点灯/消灯を切り替えることにより、検出温度Tsが定着温度Tcとなるように制御する。これにより、定着ベルト33等の実際の表面温度Trが所定の定着温度Tcとなるように制御され、定着部8において適切な定着処理が行われる。
これに対し、隙間距離Dが第1の距離D1よりも小さい場合、図5(b)に示すように、温度検出部35による検出温度Tsは、定着ベルト33等の実際の表面温度Trよりも高めの温度となる。そのため、制御部7が図5(a)の場合と同様の制御を行ってしまうと、図5(b)に示すように、定着ベルト33等の実際の表面温度Trが所定の定着温度Tcよりも低い温度に制御されてしまい、トナー画像の定着不良が発生する可能性がある。
また、隙間距離Dが第2の距離D2よりも大きい場合、図5(c)に示すように、温度検出部35による検出温度Tsは、定着ベルト33等の実際の表面温度Trよりも低めの温度となる。そのため、制御部7が図5(a)の場合と同様の制御を行ってしまうと、図5(c)に示すように、定着ベルト33等の実際の表面温度Trが所定の定着温度Tcよりも高い温度に制御されてしまい、シート9にカール等を生じさせてしまう可能性がある。
そこで、制御部7は、トナー画像の定着不良やシート9のカール発生を抑制するため、温度検出部35と定着ベルト33又は加熱ローラー31の表面との実際の隙間距離Dに基づいて、トナー画像をシート9に定着させるための制御動作を切り替えるように構成される。具体的には、図3に示すように、制御部7のCPU40は、プログラム51を実行することにより、情報取得部41、隙間距離判定部42、補正部43、及び、定着制御部44として機能する。
情報取得部41は、定着部8において温度検出部35が取り付けられている位置を示す位置情報を取得する。具体的には、情報取得部41は、定着部8の隙間距離情報39を取得する。定着部8には上述したように情報格納部38が設けられており、その情報格納部38に隙間距離情報39が記憶されている。例えば、情報取得部41は、画像形成装置1への電源投入時に定着部8が新品に交換されているか否かを判断し、新品の定着部8が装着されている場合に、定着部8の情報格納部38から隙間距離情報39を読み出し、読み出した隙間距離情報39を記憶部50に保存する。
尚、情報取得部41は、画像形成装置1への電源投入後、画像形成装置1においてウォームアップが開始される前に、情報格納部38から隙間距離情報39を読み出すことが好ましい。ウォームアップが開始されると、定着部8が高温状態となるため、情報格納部38に格納されている隙間距離情報39が破損する可能性がある。そのため、ウォームアップが開始される前に、情報格納部38から隙間距離情報39を読み出すことにより、隙間距離情報39が破損する前に隙間距離情報39を読み出して記憶部50に保存しておくことができる。
隙間距離判定部42は、隙間距離情報39が示す隙間距離Dに基づき定着部8の温度検出部35が適切な位置に取り付けられているか否かを判定する。例えば、隙間距離情報39が示す隙間距離Dが上述した第1の距離D1と第2の距離D2との範囲内の値であれば、温度検出部35が適切な位置に取り付けられていることになる。これに対し、隙間距離Dが第1の距離D1と第2の距離D2との範囲内の値でない場合、温度検出部35は適切な位置に取り付けられていないことになる。隙間距離判定部42は、その判定結果を補正部43へ出力する。
補正部43は、隙間距離判定部42によって温度検出部35が適切な位置に取り付けられていないと判定された場合に、温度検出部35による検出温度Tsを補正する。例えば、補正部43は、隙間距離Dが第1の距離D1と第2の距離D2との範囲内でない場合、記憶部50に記憶されている複数の補正テーブル53のうちから隙間距離Dに対応する補正テーブル53を選択する。このとき選択する補正テーブル53には、温度検出部35による検出温度Tsを、定着ベルト33等の実際の表面温度Trに補正するための補正量が予め登録されている。そのため、補正部43は、隙間距離Dに対応する補正テーブル53を選択し、その補正テーブル53に登録されている補正量に基づいて、温度検出部35による検出温度Tsを補正することにより、定着ベルト33等の実際の表面温度Trを検出する。
例えば、隙間距離Dが第1の距離D1よりも小さい場合、上述したように温度検出部35による検出温度Tsは定着ベルト33等の実際の表面温度Trよりも高い温度となる。そのため、隙間距離Dが第1の距離D1よりも小さい場合、制御部7は、補正テーブル53を参照することにより、温度検出部35による検出温度Tsを低い温度に補正し、定着ベルト33等の実際の表面温度Trを検出する。
また、隙間距離Dが第2の距離D2よりも大きい場合、上述したように温度検出部35による検出温度Tsは定着ベルト33等の実際の表面温度Trよりも低い温度となる。そのため、隙間距離Dが第2の距離D2よりも大きい場合、制御部7は、補正テーブル53を参照することにより、温度検出部35による検出温度Tsを高い温度に補正し、定着ベルト33等の実際の表面温度Trを検出する。
また、補正部43は、温度検出部35による検出温度Tsを補正するのではなく、制御パラメータ52を補正するようにしても構わない。例えば、隙間距離Dが第1の距離D1と第2の距離D2との範囲内でない場合に選択する補正テーブル53には、隙間距離Dに応じて制御パラメータ52に含まれる閾値等を補正する補正量が予め登録されている。そのため、補正部43は、隙間距離Dに対応する補正テーブル53を選択し、その補正テーブル53に登録されている補正量に基づいて、制御パラメータ52に含まれる閾値等を補正することにより、制御パラメータ52を、定着ベルト33等の実際の表面温度Trを所定の定着温度Tcに制御可能なパラメータに変換することができる。
例えば、隙間距離Dが第1の距離D1よりも小さい場合、上述したように温度検出部35による検出温度Tsは定着ベルト33等の実際の表面温度Trよりも高い温度となる。そのため、隙間距離Dが第1の距離D1よりも小さい場合、制御部7は、補正テーブル53を参照することにより、温度検出部35による検出温度Tsと比較する閾値を制御パラメータ52に定められている温度よりも高い温度に補正し、定着ベルト33等の実際の表面温度Trを所定の定着温度Tcに制御可能な閾値に変換する。
また、隙間距離Dが第2の距離D2よりも大きい場合、上述したように温度検出部35による検出温度Tsは定着ベルト33等の実際の表面温度Trよりも低い温度となる。そのため、隙間距離Dが第2の距離D2よりも大きい場合、制御部7は、補正テーブル53を参照することにより、温度検出部35による検出温度Tsと比較する閾値を制御パラメータ52に定められている温度よりも低い温度に補正し、定着ベルト33等の実際の表面温度Trを所定の定着温度Tcに制御可能な閾値に変換する。
定着制御部44は、印刷ジョブの実行中に、定着部8の動作を制御するものである。この定着制御部44は、隙間距離Dが上述した第1の距離D1と第2の距離D2との範囲内の値である場合、温度検出部35による検出温度Tsが定着ベルト33等の実際の表面温度Trに一致しているとみなし、検出温度Tsを制御パラメータ52に含まれる閾値と比較してヒーター34の点灯/消灯を切り替える。これにより、定着ベルト33等の実際の表面温度Trが所定の定着温度Tcとなるように制御され、定着部8において適切な定着処理が行われる。
また、隙間距離Dが上述した第1の距離D1と第2の距離D2との範囲内の値でない場合、定着制御部44は、補正部43によって補正された検出温度Tsに基づいて定着ベルト33等の実際の表面温度Trが所定の定着温度Tcとなるように制御するようにしても良い。またこの他にも、定着制御部44は、補正部43によって補正された制御パラメータ52を用いることにより、定着ベルト33等の実際の表面温度Trが所定の定着温度Tcとなるように制御するようにしても良い。
(第1の動作)
次に画像形成装置1における第1の動作について説明する。この第1の動作では、隙間距離Dに基づいて温度検出部35による検出温度Tsを補正する動作を説明する。
図6は、電源が投入された際の画像形成装置1の動作を示すフローチャートである。この処理は、制御部7のCPU40がプログラム51を実行することにより行われる処理である。制御部7は、画像形成装置1に電源が投入されると、隙間距離情報39を取得する(ステップS10)。制御部7は、隙間距離情報39を取得すると、その隙間距離情報39を記憶部50に保存する。このとき、制御部7は、定着部8が新品に交換されているか否かを判断し、定着部8が新品に交換されている場合に隙間距離情報39を取得して記憶部50に保存するようにしても良い。
隙間距離情報39を取得すると、制御部7は、その隙間距離情報39が示す隙間距離Dが第1の距離D1よりも小さいか否かを判断する(ステップS11)。隙間距離Dが第1の距離D1よりも小さい場合(ステップS11でYES)、制御部7は、その隙間距離Dに基づき、温度検出部35による検出温度Tsを低めの温度に変換する補正テーブル53を決定し(ステップS12)、その決定した補正テーブル53を記憶部50に保存する(ステップS13)。
また、隙間距離Dが第1の距離D1よりも小さくないと判断した場合(ステップS11でNO)、制御部7は、隙間距離Dが第2の距離D2よりも大きいか否かを判断する(ステップS14)。隙間距離Dが第2の距離D2よりも大きい場合(ステップS14でYES)、制御部7は、その隙間距離Dに基づき、温度検出部35による検出温度Tsを高めの温度に変換する補正テーブル53を決定し(ステップS15)、その決定した補正テーブル53を記憶部50に保存する(ステップS16)。
尚、制御部7は、隙間距離Dが第2の距離D2よりも大きくないと判断した場合(ステップS14でNO)、電源投入時の処理を終了する。隙間距離Dが第1の距離D1よりも大きく、且つ、第2の距離D2よりも小さい場合には、温度検出部35による検出温度Tsを補正する必要がないからである。
次に図7は、印刷ジョブ実行時における画像形成装置1の動作を示すフローチャートである。この処理も、制御部7のCPU40がプログラム51を実行することにより行われる処理である。制御部7は、この処理を開始すると、印刷ジョブの実行を開始するか否かを判断する(ステップS20)。印刷ジョブの実行を開始する場合(ステップS20でYES)、制御部7は、電源投入時の処理(図6のフローチャート)によって補正テーブル53が保存されているか否かを判断する(ステップS21)。
補正テーブル53が保存されている場合(ステップS21でYES)、制御部7は、保存されている補正テーブル53を読み出す(ステップS22)。その後、制御部7は、温度検出部35による検出温度Tsを取得すると(ステップS23)、ステップS22で読み出した補正テーブル53に基づいて検出温度Tsを補正する(ステップS24)。これにより、検出温度Tsは、定着ベルト33等の実際の表面温度Trに補正される。制御部7は、その補正後の検出温度Tsに基づき、定着部8における定着動作を制御する(ステップS25)。このとき、制御部7は、記憶部50に記憶されている制御パラメータ52を読み出し、その制御パラメータ52を用いた制御を行う。これにより、隙間距離Dのばらつきが補正された状態で定着動作の制御が行われるため、定着部8において温度検出部35が取り付けられている位置に応じた適切な定着動作が実行されるようになる。そして制御部7は、印刷ジョブの実行が終了するまで、ステップS23~S25の処理を繰り返し(ステップS26でNO)、印刷ジョブの実行が終了することに伴って処理が終了する。
一方、印刷ジョブの実行開始時に補正テーブル53が保存されていないと判断した場合(ステップS21でNO)、制御部7は、通常の制御動作を実行する(ステップS27~S29)。すなわち、制御部7は、温度検出部35による検出温度Tsを取得すると(ステップS27)、その取得した検出温度Tsに基づき、定着部8における定着動作を制御する(ステップS28)。そして制御部7は、印刷ジョブの実行が終了するまで、ステップS27~S28の処理を繰り返し(ステップS29でNO)、印刷ジョブの実行が終了することに伴って処理が終了する。
画像形成装置1において第1の動作が行われることにより、温度検出部35と定着ベルト33等との隙間距離Dが第1の距離D1と第2の距離D2との間にない場合、温度検出部35による検出温度Tsを補正することによって定着ベルト33等の実際の表面温度Trを検知することができる。そのため、隙間距離Dが第1の距離D1と第2の距離D2との範囲内にない場合であっても、定着部8において適切な定着動作が行われるので、トナー画像の定着不良や、シート9がカールする現象を抑制することが可能である。
(第2の動作)
次に画像形成装置1における第2の動作について説明する。この第2の動作では、隙間距離Dに基づいて制御パラメータ52を補正する動作を説明する。
図8は、電源が投入された際の画像形成装置1の動作を示すフローチャートである。この処理は、制御部7のCPU40がプログラム51を実行することにより行われる処理である。制御部7は、画像形成装置1に電源が投入されると、隙間距離情報39を取得する(ステップS30)。制御部7は、隙間距離情報39を取得すると、その隙間距離情報39を記憶部50に保存する。このとき、制御部7は、定着部8が新品に交換されているか否かを判断し、定着部8が新品に交換されている場合に隙間距離情報39を取得して記憶部50に保存するようにしても良い。
隙間距離情報39を取得すると、制御部7は、その隙間距離情報39が示す隙間距離Dが第1の距離D1よりも小さいか否かを判断する(ステップS31)。隙間距離Dが第1の距離D1よりも小さい場合(ステップS31でYES)、制御部7は、その隙間距離Dに基づき、制御パラメータ52に含まれる閾値を初期値よりも高い値に補正する(ステップS32)。このとき、制御部7は、隙間距離Dに対応する補正テーブル53を選択し、その選択した補正テーブル53において定められている補正量を読み出し、その補正量に基づいて閾値を初期値よりも高い値に補正する。そして制御部7は、補正した制御パラメータ52を記憶部50に保存する(ステップS33)。
また、隙間距離Dが第1の距離D1よりも小さくないと判断した場合(ステップS31でNO)、制御部7は、隙間距離Dが第2の距離D2よりも大きいか否かを判断する(ステップS34)。隙間距離Dが第2の距離D2よりも大きい場合(ステップS34でYES)、制御部7は、その隙間距離Dに基づき、制御パラメータ52に含まれる閾値を初期値よりも低い値に補正する(ステップS35)。このとき、制御部7は、隙間距離Dに対応する補正テーブル53を選択し、その選択した補正テーブル53において定められている補正量を読み出し、その補正量に基づいて閾値を初期値よりも低い値に補正する。そして制御部7は、補正した制御パラメータ52を記憶部50に保存する(ステップS36)。
尚、制御部7は、隙間距離Dが第2の距離D2よりも大きくないと判断した場合(ステップS34でNO)、電源投入時の処理を終了する。隙間距離Dが第1の距離D1よりも大きく、且つ、第2の距離D2よりも小さい場合には、制御パラメータ52を補正する必要がないからである。
次に図9は、印刷ジョブ実行時における画像形成装置1の動作を示すフローチャートである。この処理も、制御部7のCPU40がプログラム51を実行することにより行われる処理である。制御部7は、この処理を開始すると、印刷ジョブの実行を開始するか否かを判断する(ステップS40)。印刷ジョブの実行を開始する場合(ステップS40でYES)、制御部7は、電源投入時の処理(図8のフローチャート)によって補正された制御パラメータ52が保存されているか否かを判断する(ステップS41)。
補正された制御パラメータ52が保存されている場合(ステップS41でYES)、制御部7は、その補正された制御パラメータ52を読み出す(ステップS42)。その後、制御部7は、温度検出部35による検出温度Tsを取得すると(ステップS43)、ステップS42で読み出した、補正された制御パラメータ52に基づいて定着動作を制御する(ステップS44)。これにより、隙間距離Dのばらつきが補正された状態で定着動作の制御が行われるため、定着部8において温度検出部35が取り付けられている位置に応じた適切な定着動作が実行されるようになる。そして制御部7は、印刷ジョブの実行が終了するまで、ステップS43~S44の処理を繰り返し(ステップS45でNO)、印刷ジョブの実行が終了することに伴って処理が終了する。
一方、印刷ジョブの実行開始時に補正された制御パラメータ52が保存されていないと判断した場合(ステップS41でNO)、制御部7は、通常の制御動作を実行する(ステップS46~S49)。すなわち、制御部7は、記憶部50から補正されていない制御パラメータ52を読み出す(ステップS46)。その後、温度検出部35による検出温度Tsを取得すると(ステップS47)、制御部7は、その取得した検出温度Tsと、記憶部50から読み出した制御パラメータ52とに基づき、定着部8における定着動作を制御する(ステップS48)。そして制御部7は、印刷ジョブの実行が終了するまで、ステップS47~S48の処理を繰り返し(ステップS49でNO)、印刷ジョブの実行が終了することに伴って処理が終了する。
画像形成装置1において第2の動作が行われることにより、温度検出部35と定着ベルト33等との隙間距離Dが第1の距離D1と第2の距離D2との間にない場合、制御パラメータ52を補正することによって定着部8において適切な定着動作を行うことができる。そのため、トナー画像の定着不良や、シート9がカールする現象を抑制することが可能である。
(隙間距離情報39を取得する他の例)
上記においては、制御部7は、定着部8に設けられた情報格納部38から隙間距離情報39を取得する例を説明した。しかし、制御部7は、定着部8に設けられた情報格納部38から隙間距離情報39を取得するものに限られない。例えば、制御部7は、画像形成装置1の外部から隙間距離情報39を取得するものであっても構わない。
図10は、制御部7がサーバー60から隙間距離情報39を取得する例を示す図である。例えば、工場における定着部8の組み立て段階において、組立作業者は、温度検出部35を定着ベルト33の表面近傍に取り付けると、隙間ゲージなどを用いて隙間距離Dを実際に測定する。そして、組立作業者は、温度検出部35と定着ベルト33との間の実際の隙間距離Dを記録した隙間距離情報39をサーバー60に保存する。このとき、組立作業者は、定着部8の識別情報(例えばシリアルナンバーなど)に関連付けた状態で隙間距離情報39をサーバー60に保存する。尚、定着部8の識別情報は、例えば定着部8の筐体外面などに表記される。
制御部7は、画像形成装置1への電源投入時に定着部8が新品に交換されていることを検知すると、操作パネル6の表示部6aに識別情報の入力画面を表示する。その入力画面に対して定着部8の識別情報が入力されると、制御部7は、通信インタフェース49を介してサーバー60に隙間距離情報39のリクエストを送信する。このリクエストには、操作パネル6を介して取得した定着部8の識別情報が含まれる。
サーバー60は、画像形成装置1から隙間距離情報39のリクエストを受信すると、そのリクエストに含まれる識別情報を参照し、その識別情報に関連付けられた隙間距離情報39を読み出す。そしてサーバー60は、識別情報に関連付けられた隙間距離情報39を画像形成装置1へ送信する。その結果、画像形成装置1の制御部7は、サーバー60から送信される隙間距離情報39を取得することができる。
制御部7は、上記のように通信インタフェース49を介して外部のサーバー60から隙間距離情報39を取得するようにしても構わない。例えば、定着部8に搭載されている情報格納部38は、定着部8が駆動されると高温状態になるため、記憶している隙間距離情報39を破損させてしまう可能性がある。制御部7が情報格納部38から隙間距離情報39を読み出す前に隙間距離情報39が破損してしまうと、制御部7は正確な隙間距離Dを取得することができない。そのため、図10に示したように、制御部7がサーバー60から隙間距離情報39を取得するように構成すれば、正確な隙間距離情報39を取得することが可能である。また、制御部7がサーバー60から隙間距離情報39を取得することにより、定着部8には情報格納部38を設ける必要がなくなるため、定着部8の部品コストを下げることができるという利点もある。
(振動履歴に基づく処理)
温度検出部35と定着ベルト33等の表面との隙間距離Dは、定着部8に衝撃等が作用すると、変化する可能性がある。温度検出部35と定着ベルト33等の表面との隙間距離が変化してしまうと、隙間距離情報39に基づいて温度検出部35による検出温度Ts等を補正したとしても、適切な制御を行うことができなくなる。ここで、定着部8に衝撃等が作用する要因のひとつとして、例えば定着部8の輸送中に発生する振動がある。そこで、定着部8の輸送中に定着部8に作用する振動を振動履歴情報として記録しておき、制御部7は、その振動履歴情報を取得して定着部8の輸送中に大きな衝撃が作用したか否かを判定するようにしても良い。
図11は、振動履歴情報102に基づいて衝撃判定を行う制御部7の構成例を示す図である。図11に示すように、定着部8を画像形成装置1の設置場所へ輸送する輸送車両等の輸送手段100には、振動検知部101が搭載されている。この振動検知部101は、加速度センサーを搭載しており、輸送手段100による輸送中に発生する振動を検知する。また、振動検知部101は、サーバー60と無線通信を行うことが可能であり、定着部8の輸送中に振動を検知すると、その振動の大きさを示す振動検知信号をサーバー60へ送信する。サーバー60は、振動検知部101から振動検知信号を受信すると、振動検知部101が検知した振動を振動履歴情報102に記録する。このとき、サーバー60は、輸送手段100によって輸送されている定着部8の識別情報に関連付けて振動履歴情報102を記録する。
輸送手段100が画像形成装置1の設置場所に到着すると、画像形成装置1の定着部8が輸送手段100によって輸送された定着部8に交換される。その後、画像形成装置1に電源が投入されると、制御部7は、通信インタフェース49を介してサーバー60にアクセスし、サーバー60から振動履歴情報102を取得する。このとき、制御部7は、サーバー60に対して定着部8の識別情報を送信し、画像形成装置1に装着された定着部8に対応する振動履歴情報102を取得する。
制御部7は、サーバー60から振動履歴情報102を取得すると、定着部8の輸送中に検知された振動を解析し、定着部8に大きな衝撃が作用しているか否かを判定する。定着部8に大きな衝撃が作用していると判定した場合、制御部7は、取得した隙間距離情報39が正しい隙間距離を表していないと判断する。そのため、制御部7は、隙間距離情報39を用いた制御を行わない。つまり、制御部7は、温度検出部35による検出温度Tsに基づいて制御パラメータ52を適用した通常の制御を行う。
また、制御部7は、定着部8に大きな衝撃が作用していると判定した場合、操作パネル6に警告画面を表示するようにしても良い。通常、画像形成装置1に対する定着部8の着脱操作はサービスマンによって行われる。そのため、制御部7によって操作パネル6に警告画面が表示されると、サービスマンは、制御部7によって自動取得される隙間距離情報39が使えない情報であることをリアルタイムに把握することができる。この場合、サービスマンは、画像形成装置1から定着部8を一旦取り外し、持参した隙間ゲージなどを用いて実際の隙間距離Dを測定する。そして、サービスマンは、操作パネル6に対する操作を行うことにより、隙間距離情報39が示す隙間距離Dを書き換える。
制御部7は、サービスマンによる操作など、隙間距離情報39の書き換え権限を有する指示に基づき、情報格納部38やサーバー60から取得した隙間距離情報39が示す隙間距離Dを書き換えることにより、隙間距離情報39を更新する。これにより、制御部7は、書き換えられた隙間距離Dに基づいて適切な制御を行うことができるようになる。
尚、サービスマンによる隙間距離情報39の書き換えは、必ずしも定着部8の輸送中に大きな衝撃が作用した場合に行われるものに限られない。例えば、サービスマンは、定着部8を画像形成装置1に装着する前に実際の隙間距離Dを測定するようにしても良い。そして制御部7によって自動取得された隙間距離情報39が示す隙間距離Dが実際の測定値と異なる場合に、サービスマンは、隙間距離情報39が示す隙間距離Dを実際の測定値に書き換えるようにしても良い。
(変形例)
以上、本発明に関する幾つかの好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記各実施形態において説明した内容のものに限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
例えば上記実施形態では、画像形成装置1の電源投入時に定着部8が新品に交換されていれば、制御部7がその定着部8に対応する隙間距離情報39を取得する例を説明した。しかし、制御部7が隙間距離情報39を取得するのは、必ずしも定着部8が新品に交換されている場合に限られない。例えば、制御部7は、画像形成装置1に電源が投入されると、定着部8が新品に交換されているか否かを判断することなく、毎回、隙間距離情報39を取得するようにしても構わない。
また、上記実施形態では、制御部7が、隙間距離情報39を取得し、隙間距離情報39が示す隙間距離Dに基づいて定着動作を制御する例を説明した。しかし、制御部7が取得する情報は、必ずしも隙間距離Dを含む隙間距離情報39に限られない。すなわち、制御部7は、定着部8において温度検出部35が定着ベルト33等に対してどのような位置に取り付けられているかを示す位置情報を取得することができれば、上記実施形態において説明した制御を行うことが可能である。そのため、制御部7は、定着部8において温度検出部35が取り付けられている位置に関する位置情報を取得し、その位置情報に基づいてトナー画像をシートに定着させる際の動作を制御するものであっても構わない。
また、上記実施形態では、画像形成装置1が、コピー機能、印刷機能、ファクシミリ機能、イメージリーダー機能などの複数の機能を有するMFPとして構成される場合を例示した。しかし、画像形成装置1は、MFPとして構成されるものに限られない。すなわち、画像形成装置1は、電子写真方式でシート9に画像を形成するものであれば良い。そのため、画像形成装置1は、印刷機能のみを有するプリンタであっても構わない。
1 画像形成装置
6 操作パネル
7 制御部
8 定着部
8a 第1回転体
8b 第2回転体
31 加熱ローラー
33 定着ベルト
34 ヒーター(加熱源)
35 温度検出部
38 情報格納部
39 隙間距離情報
41 情報取得部
42 隙間距離判定部
43 補正部
44 定着制御部
49 通信インタフェース(通信部)
51 プログラム
52 制御パラメータ
53 補正テーブル
D 隙間距離
D1 第1の距離
D2 第2の距離

Claims (24)

  1. シートに転写されたトナー画像をシートに定着させる定着部と、
    前記定着部の温度を検出する温度検出部と、
    前記定着部において前記温度検出部が取り付けられた位置に関する位置情報を取得し、前記温度検出部による検出温度と、前記位置情報とに基づき、トナー画像をシートに定着させる際の動作を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着部は、回転体と、前記回転体を加熱する加熱源と、を備え、
    前記温度検出部は、前記回転体の表面に対して近接した状態に取り付けられ、
    前記位置情報は、前記温度検出部と前記回転体との隙間距離を示す隙間距離情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記回転体は定着ローラーであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記回転体は定着ベルトであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記温度検出部は、サーミスタであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記定着部は、前記隙間距離情報を格納する情報格納部を備え、
    前記制御部は、前記情報格納部から前記隙間距離情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記情報格納部から取得した前記隙間距離情報を記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 外部のサーバーと通信を行う通信部、
    を更に備え、
    前記制御部は、前記通信部を介して前記サーバーから前記隙間距離情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、電源投入時に前記隙間距離情報を取得することを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記隙間距離情報に基づき、前記温度検出部による検出温度を補正し、補正した検出温度に基づいてトナー画像をシートに定着させる際の動作を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離が第1の距離と、前記第1の距離よりも大きい第2の距離との間である場合、前記温度検出部による検出温度を補正しないことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離が前記第1の距離よりも小さい場合、前記温度検出部による検出温度よりも低い温度に補正することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離が前記第2の距離よりも大きい場合、前記温度検出部による検出温度よりも高い温度に補正することを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離と、前記検出温度の補正量とを対応付けた補正テーブルを記憶しており、前記補正テーブルに基づいて前記温度検出部による検出温度を補正することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  15. 前記制御部は、前記温度検出部による検出温度に応じた制御を行うための制御パラメータを記憶しており、前記隙間距離情報に基づいて前記制御パラメータを補正し、該補正後の制御パラメータを用いて前記温度検出部による検出温度に応じた制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御パラメータは、前記温度検出部による検出温度を判定するための閾値を含むことを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離が第1の距離と、前記第1の距離よりも大きい第2の距離との間である場合、前記閾値を補正しないことを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離が前記第1の距離よりも小さい場合、前記閾値を初期値よりも高い値に補正することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離が前記第2の距離よりも大きい場合、前記閾値を初期値よりも低い値に補正することを特徴とする請求項17又は18に記載の画像形成装置。
  20. 前記制御部は、前記隙間距離情報が示す隙間距離と、前記閾値の補正量とを対応付けた補正テーブルを記憶しており、前記補正テーブルに基づいて前記閾値を補正することを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  21. 前記制御部は、前記隙間距離情報を取得した後、前記隙間距離情報が示す隙間距離を、書き換え権限を有する指示に基づき書き換え可能であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  22. 前記制御部は、前記隙間距離情報を取得するとき、更に前記定着部の輸送中における振動履歴情報を取得して前記定着部の輸送中に前記定着部に衝撃が作用したか否かを判定し、前記定着部に衝撃が作用している場合、前記隙間距離情報を用いた制御を行わないことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  23. シートに転写されたトナー画像をシートに定着させる定着部を備える画像形成装置における制御方法であって、
    前記定着部において温度検出部が取り付けられた位置に関する位置情報を取得する情報取得ステップと、
    前記温度検出部により前記定着部の温度を検出する温度検出ステップと、
    前記温度検出部による検出温度と、前記位置情報とに基づき、トナー画像をシートに定着させる際の動作を制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  24. シートに転写されたトナー画像をシートに定着させる定着部を備える画像形成装置において実行されるプログラムであって、前記画像形成装置に、
    前記定着部において温度検出部が取り付けられた位置に関する位置情報を取得する情報取得ステップと、
    前記温度検出部により前記定着部の温度を検出する温度検出ステップと、
    前記温度検出部による検出温度と、前記位置情報とに基づき、トナー画像をシートに定着させる際の動作を制御する制御ステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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