JP2024020963A - 付着物除去装置、付着物除去方法、シート部材のリサイクル方法及び電子部品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全且つ容易に付着物を除去可能な付着物除去装置を提供する。【解決手段】本発明の付着物除去装置1は、長尺状のシート部材100を繰り出す繰出機構120と、前記繰出機構120により繰り出された前記シート部材100を巻き取る巻取機構130と、前記繰出機構120により繰り出されて前記巻取機構130により巻き取られるまでの間において、前記シート部材100を裏面側から押圧して、前記シート部材100の表面側が凸になるように折り曲げる押圧部材140と、前記押圧部材140よりも前記シート部材100の搬送方向上流側において、前記シート部材100の前記裏面側に、エアーを吹き付ける裏面側エアーノズル170と、前記シート部材100から剥離した付着物を集塵する集塵機構180と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、付着物除去装置、付着物除去方法、シート部材のリサイクル方法及び電子部品の製造方法に関する。
電子部品として、例えば積層セラミックコンデンサにおいては、セラミックグリーンシートが複数積層される。ここで、セラミックグリーンシートは、ハンドリング性を向上させるため、ペットフィルムといったシート部材で裏打ちして利用されている。
近年、環境資源対策として資材のリユース等が求められており、このようなシート部材は、シート部材上の付着物が除去された後、原料レベルまで戻されて、ペレット化されて再利用される。従来、このようなシート部材上の付着物を除去する方法として、シート部材を有機溶剤で洗浄する方法が用いられている(特許文献1参照)。
しかし、シート部材を有機溶剤で洗浄する場合、洗浄に用いた有機溶剤をそのまま廃棄すると環境に悪影響を与える可能性があるため、有機溶剤の浄化作業が必要である。そのため、手間がかかり、また、浄化のための大量の水等が必要で、環境に優しいとは言えない。
本発明は、安全且つ容易に付着物を除去可能な付着物除去装置、付着物除去方法を提供するとともに、効率的なシート部材のリサイクル方法及び電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、長尺状のシート部材を繰り出す繰出機構と、前記繰出機構により繰り出された前記シート部材を巻き取る巻取機構と、前記繰出機構により繰り出されて前記巻取機構により巻き取られるまでの間において、前記シート部材を裏面側から押圧して、前記シート部材の表面側が凸になるように折り曲げる押圧部材と、前記押圧部材よりも前記シート部材の搬送方向上流側において、前記シート部材の前記裏面側に、エアーを吹き付ける裏面側エアーノズルと、前記シート部材から剥離した付着物を集塵する集塵機構と、を備えるシート部材からの付着物除去装置を提供する。
また、上記課題を解決するために本発明は、表面に付着物が付着している長尺状のシート部材を繰り出し、前記シート部材の裏面側に、裏面側エアーノズルによってエアーを吹き付けて、前記表面より裏面に転写された付着物を除去し、前記シート部材を、裏面側から押圧部材によって押圧して、前記シート部材の表面側が凸になるように折り曲げることで、前記シート部材の前記表面の前記付着物を剥離させ、前記シート部材から剥離し前記付着物を集塵し、前記付着物が剥離した前記シート部材を巻き取る、シート部材からの付着物除去方法を提供する。
さらに、本発明は、表面に付着物が付着している長尺状のシート部材を繰り出し、
前記シート部材の裏面側に、裏面側エアーノズルによってエアーを吹き付けて、前記表面より裏面に転写された付着物を除去し、繰り出された前記シート部材を、裏面側から押圧部材によって押圧して、前記シート部材の表面側が凸になるように折り曲げることで、前記シート部材の前記表面の前記付着物を剥離させ、前記シート部材から剥離し前記付着物を集塵し、前記付着物が剥離した前記シート部材を巻き取り、前記付着物が除去された前記シート部材を粉砕してペレットを形成する、シート部材のリサイクル方法を提供する。
前記シート部材の裏面側に、裏面側エアーノズルによってエアーを吹き付けて、前記表面より裏面に転写された付着物を除去し、繰り出された前記シート部材を、裏面側から押圧部材によって押圧して、前記シート部材の表面側が凸になるように折り曲げることで、前記シート部材の前記表面の前記付着物を剥離させ、前記シート部材から剥離し前記付着物を集塵し、前記付着物が剥離した前記シート部材を巻き取り、前記付着物が除去された前記シート部材を粉砕してペレットを形成する、シート部材のリサイクル方法を提供する。
加えて、本発明は、表面に付着物が付着している長尺状のシート部材を繰り出し、
前記シート部材の裏面側に、裏面側エアーノズルによってエアーを吹き付けて、前記表面より裏面に転写された付着物を除去し、繰り出された前記シート部材を、裏面側から押圧部材によって押圧して、前記シート部材の表面側が凸になるように折り曲げることで、前記シート部材の前記表面の前記付着物を剥離させ、前記シート部材から剥離し前記付着物を集塵し、前記付着物が剥離した前記シート部材を巻き取り、前記付着物が除去された前記シート部材を粉砕してペレットを形成し、前記ペレットを用いて長尺状のシート部材を再生し、再生された前記シート部材上にセラミックグリーンシートを形成し、前記セラミックグリーンシートを用いて電子部品を製造する、電子部品の製造方法。
前記シート部材の裏面側に、裏面側エアーノズルによってエアーを吹き付けて、前記表面より裏面に転写された付着物を除去し、繰り出された前記シート部材を、裏面側から押圧部材によって押圧して、前記シート部材の表面側が凸になるように折り曲げることで、前記シート部材の前記表面の前記付着物を剥離させ、前記シート部材から剥離し前記付着物を集塵し、前記付着物が剥離した前記シート部材を巻き取り、前記付着物が除去された前記シート部材を粉砕してペレットを形成し、前記ペレットを用いて長尺状のシート部材を再生し、再生された前記シート部材上にセラミックグリーンシートを形成し、前記セラミックグリーンシートを用いて電子部品を製造する、電子部品の製造方法。
本発明によれば、安全且つ容易に付着物を除去可能な付着物除去装置、付着物除去方法を提供するとともに、効率的なシート部材のリサイクル方法及び電子部品の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態にかかる付着物除去装置1及び付着物除去方法について説明する。図1は付着物除去装置1を示す図であり、図2は、実施形態の付着物除去装置1により付着物101が除去されるシート部材100を示す図である。
(シート部材100)
シート部材100は、長尺状で、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂製であり、表面に形成された剥離層(図示せず)の上に、付着物101が付着している。シート部材100の幅は、例えば180mm以上330mm以下であり、シート部材100の厚みは、例えば0.5μm以上20μm以下である。
シート部材100は、長尺状で、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂製であり、表面に形成された剥離層(図示せず)の上に、付着物101が付着している。シート部材100の幅は、例えば180mm以上330mm以下であり、シート部材100の厚みは、例えば0.5μm以上20μm以下である。
(付着物101)
付着物101は、例えばセラミックグリーンシートの残余物であり、はしご状に付着している。すなわち、付着物101は、長尺状のシート部材100の幅方向Wの両側に、互いの間に一定の幅方向距離を保ちつつ、長手方向Lに延びる2本の長手方向付着物101aと、2本の長手方向付着物101aの間を、長手方向Lにおいて一定の間隔で、幅方向Wに延びる複数の幅方向付着物101bとを有する。
付着物101は、例えばセラミックグリーンシートの残余物であり、はしご状に付着している。すなわち、付着物101は、長尺状のシート部材100の幅方向Wの両側に、互いの間に一定の幅方向距離を保ちつつ、長手方向Lに延びる2本の長手方向付着物101aと、2本の長手方向付着物101aの間を、長手方向Lにおいて一定の間隔で、幅方向Wに延びる複数の幅方向付着物101bとを有する。
このように、シート部材100に対して付着物101がはしご状に付着している理由について説明する。シート部材100は、積層セラミックコンデンサ300等の積層型電子部品を製造する中間工程で用いられるものである。図3は、シート部材100を用いて作成された積層セラミックコンデンサ300を示す図である。積層セラミックコンデンサ300は以下のように製造される。
(a)まず、長尺状の、例えばPET製のシート部材100の表面に剥離層(図示せず)が設けられ、この剥離層が設けられたシート部材100の表面に、誘電体セラミック粉末、バインダ及び溶剤等を含むセラミックグリーンシートとなるスラリーがシート状に塗布される。
(b)次いで、シート部材100にシート状に塗布されたセラミックグリーンシートの表面に、電極パターンが印刷される。
(c)そして、電極パターンが印刷されたセラミックグリーンシートが、矩形に切断されて、シート剥離装置200を用いてシート部材100から剥離される。
図4は、シート剥離装置200の一例の概略図である。シート剥離装置200は、搬送ロール201と、剥離ロール202と、カット刃203と、切断ステージ204と、剥離ヘッド205と、積層ステージ206とを備える。カット刃203及び切断ステージ204は、搬送ロール201と剥離ロール202との間を搬送されるシート部材100が通過する切断領域A1に配置され、剥離ヘッド205及び積層ステージ206は、切断領域A1よりも搬送方向H下流の剥離領域A2に配置されている。
電極パターンが印刷されたセラミックグリーンシートを表面に保持するシート部材100は、搬送ロール201によって切断領域A1の切断ステージ204上に搬送される。そこで、カット刃203が下降し、シート部材100上の電極パターンが印刷されたセラミックグリーンシートが矩形に切断される。なお、セラミックグリーンシートのみをシート部材100から切り出すことは困難であるため、シート部材100の一部をセラミックグリーンシートごとカット刃203でカットしてもよい。
次いで、シート部材100は、切断領域A1から剥離領域A2に搬送される。剥離領域A2において、剥離ヘッド205が下降し、矩形に切断された、電極パターンが印刷されたセラミックグリーンシート101cが剥離ヘッド205で吸引される。矩形に切断されたセラミックグリーンシート101cが吸引されてシート部材100から剥離されると、シート部材100上には、図2で示したような、はしご状のセラミックグリーンシートの残余物が付着物101として残る。これが、シート部材100に対して、はしご状に付着物101が付着している理由である。
(d)矩形に切断されたセラミックグリーンシート101cが剥離ヘッド205で吸引されると、剥離ロール202が、剥離領域A2から退避する。図5は、剥離ロール202が、剥離領域A2から退避した状態を示したシート剥離装置200の一部を示す図である。
矩形に切断されたセラミックグリーンシート101cは、積層ステージ206上に積層される。図6は、矩形に切断されたセラミックグリーンシート101cが繰り返し積層されることにより形成されたマザーブロック積層体210を示す図である。所定枚数のセラミックグリーンシート101cが積層されて形成されたマザーブロック積層体210は、所定の大きさに切断され、複数の積層体チップ220が得られる。その後、積層体チップ220の外表面に外部電極310が形成され、図3に示すような積層セラミックコンデンサ300が製造される。なお、電極パターンが印刷されていないセラミックグリーンシートで、積層体210を挟持するように積層してもよい。
一方、セラミックグリーンシートがはしご状に付着物101として残ったシート部材100は、付着物101が除去された後、粉砕されてシート部材100の原料となるPETのペレットが形成される。ペレットはシート部材100として再生され、上述の(a)以降の工程が繰り返される。
(付着物除去装置1)
次に、シート部材100から付着物101を除去する、実施形態にかかる付着物除去装置1及び付着物除去方法について説明する。図1に戻り、付着物除去装置1は、付着物除去部110と、集塵機構180と、を備える。
次に、シート部材100から付着物101を除去する、実施形態にかかる付着物除去装置1及び付着物除去方法について説明する。図1に戻り、付着物除去装置1は、付着物除去部110と、集塵機構180と、を備える。
(付着物除去部110)
図7は付着物除去部110を説明する図である。付着物除去部110は、シート部材100を繰り出す繰出機構120と、繰出機構120により繰り出されたシート部材100を巻き取る巻取機構130と、繰出機構120により繰り出されて巻取機構130により巻き取られるまでの間において、シート部材100を裏面側から押圧して、シート部材100の表面側が凸になるように折り曲げる押圧部材140と、押圧部材140が配置されている位置よりも、シート部材100の搬送方向H下流側において、シート部材100の表面側に向かって、シート部材100の幅方向Wに渡って、エアーを吹き付ける広域エアーノズル150と、シート部材100の幅方向Wの両側のそれぞれに対して、エアーを吹き付ける部分エアーノズル160と、を備える。
図7は付着物除去部110を説明する図である。付着物除去部110は、シート部材100を繰り出す繰出機構120と、繰出機構120により繰り出されたシート部材100を巻き取る巻取機構130と、繰出機構120により繰り出されて巻取機構130により巻き取られるまでの間において、シート部材100を裏面側から押圧して、シート部材100の表面側が凸になるように折り曲げる押圧部材140と、押圧部材140が配置されている位置よりも、シート部材100の搬送方向H下流側において、シート部材100の表面側に向かって、シート部材100の幅方向Wに渡って、エアーを吹き付ける広域エアーノズル150と、シート部材100の幅方向Wの両側のそれぞれに対して、エアーを吹き付ける部分エアーノズル160と、を備える。
付着物除去部110は、さらに押圧部材140よりもシート部材100の搬送方向H上流側において、シート部材100の裏面側に、エアーを吹き付ける裏面側エアーノズル170を備える。
また、付着物除去部110は、押圧部材140よりも搬送方向H下流側にイオナイザー191及び除去センサー192を備える。イオナイザー191は、裏面側エアーノズル170、押圧部材140、広域エアーノズル150及び部分エアーノズル160により除去された付着物101がエアーにより舞い上がり、シート部材100に再付着するのを防止する。除去センサー192は、例えば透過型のレザーセンサーやファイバーセンサー等であり、除去された付着物101の除去率を測定する。
(繰出機構120)
繰出機構120は、繰出ロール121を備え、繰出ロール121の中心軸には、シート部材100に張力を与えるためのブレーキ123が取り付けられている。繰出ロール121には、上述の、付着物101がはしご状に付着している長尺状のシート部材100が巻かれている。シート部材100は、これに限定されないが実施形態において、付着物101が付着されている表面が、内径側に向くようにして繰出ロール121に巻かれ、この表面が下向きとなるように繰り出される。
繰出機構120は、繰出ロール121を備え、繰出ロール121の中心軸には、シート部材100に張力を与えるためのブレーキ123が取り付けられている。繰出ロール121には、上述の、付着物101がはしご状に付着している長尺状のシート部材100が巻かれている。シート部材100は、これに限定されないが実施形態において、付着物101が付着されている表面が、内径側に向くようにして繰出ロール121に巻かれ、この表面が下向きとなるように繰り出される。
(巻取機構130)
巻取機構130は、巻取ロール131を備え、巻取ロール131の中心軸は、図示しない巻取モータに連結されている。巻取モータが回転して巻取ロール131が回転し、シート部材100がブレーキ123抗して巻き取られることで、シート部材100は一定の張力且つ一定の搬送速度で搬送される。実施形態でシート部材100の搬送速度は、100m/min以上250m/min以下である。
巻取機構130は、巻取ロール131を備え、巻取ロール131の中心軸は、図示しない巻取モータに連結されている。巻取モータが回転して巻取ロール131が回転し、シート部材100がブレーキ123抗して巻き取られることで、シート部材100は一定の張力且つ一定の搬送速度で搬送される。実施形態でシート部材100の搬送速度は、100m/min以上250m/min以下である。
なお、付着物除去部110はさらに、2つの補助ロール122と補助ロール132とを備える。繰出ロール121から繰り出されたシート部材100は、付着物101が付着された表面が下向きになるようにして、補助ロール122と補助ロール132によってガイドされて搬送され、巻取機構130の巻取ロール131に巻き取られる。
(押圧部材140)
押圧部材140は、実施形態では先端が尖った押圧ブレードである。押圧部材140は、補助ロール122と補助ロール132との間に配置され、シート部材100の裏面側からシート部材100に押し当てられる。実施形態において、シート部材100の表面は下向きであるので、押圧部材140はシート部材100を上から下に押圧する。
押圧部材140は、実施形態では先端が尖った押圧ブレードである。押圧部材140は、補助ロール122と補助ロール132との間に配置され、シート部材100の裏面側からシート部材100に押し当てられる。実施形態において、シート部材100の表面は下向きであるので、押圧部材140はシート部材100を上から下に押圧する。
押圧部材140が、シート部材100に裏面側から押し当てられると、シート部材100は柔軟性があるので、押圧部材140の先端形状に追従して折れ曲がる。一方、シート部材100に付着している付着物101は、実施形態ではセラミックグリーンシートであって、押圧部材140の先端形状と同じようには折れ曲がりにくい。そして、シート部材100の表面には離型剤が塗布されているので、付着物101とシート部材100との間に隙間が生じ、付着物101がシート部材100から剥離して下方に落下する。このようにしてシート部材100から付着物101が分離される。
押圧部材140の先端半径Rは、1mmより大きいと付着物101とシート部材100との折れ曲がりの程度に差が生じにくくなり、シート部材100から付着物101を剥離することが困難となる。また、0.1mmより小さいとシート部材100が、カット刃03により入った切れ目から破断するなど損傷する可能性がある。ゆえに、押圧部材140の先端半径Rは1mm以下であり、0.1mm以上0.5mm以下が好ましい。
押圧部材140により表面側が凸になるように押圧されたシート部材100は、折曲角度θ1で折り曲げられる。折曲角度θ1は、90°より大きいと付着物101とシート部材100との折れ曲がりの程度に差が生じにくくなり、シート部材100から付着物101を剥離することが困難となる。ゆえに、折曲角度θ1は90°以下であり、30°以上70°以下が好ましく、30°以上60°以下がさらに好ましい。
(広域エアーノズル150)
上述のように、付着物101は、はしご状に形成されている。付着物101のうち幅方向付着物101bは、長手方向Lの長さが短いので、押圧部材140で押圧されたときも亀裂が生じにくく、剥離のきっかけが形成されにくい。そこで、実施形態の付着物除去装置1は、幅方向付着物101bを剥離しやすくするために、広域エアーノズル150を備える。
上述のように、付着物101は、はしご状に形成されている。付着物101のうち幅方向付着物101bは、長手方向Lの長さが短いので、押圧部材140で押圧されたときも亀裂が生じにくく、剥離のきっかけが形成されにくい。そこで、実施形態の付着物除去装置1は、幅方向付着物101bを剥離しやすくするために、広域エアーノズル150を備える。
図8は、広域エアーノズル150と部分エアーノズル160との位置を説明する図であり、図7に示した付着物除去装置1を下から上に向かって見た図である。広域エアーノズル150は、シート部材100の幅方向Wに渡って、一定の間隔で配置された複数の噴出口151を有する。
広域エアーノズル150は、押圧部材140が配置されている位置よりも、シート部材100の搬送方向H下流側に配置されている。広域エアーノズル150の噴出口151は、図7及び図8に示すように押圧部材140から搬送方向Hにおいて距離L1離れた位置であって、図7に示すようにシート部材100から距離T1離れた位置に配置されている。L1は、5mm以上30mm以下、T1は3mm以上20mm以下が好ましい。
エアーは、広域エアーノズル150の噴出口151から、シート部材100の押圧部材140によって折り曲げられている位置に向かって噴射される。広域エアーノズル150から噴射されるエアーの流量は、200L/min以上400L/min以下が好ましい。
広域エアーノズル150は、幅方向Wの一方から他方に渡って、少なくとも、はしご状の付着物101が付着されている領域全域に渡ってエアーを吹き付ける。広域エアーノズル150は、はしご状の付着物101が付着されている領域よりも幅方向Wにおいて広い領域にエアーを吹き付けることが好ましい。
(部分エアーノズル160)
このように、付着物101は、押圧部材140、及び、広域エアーノズル150によって除去されるが、はしご状に付着しているうちの、長手方向Lに延びる2本の長手方向付着物101aについては、量が多いので、さらに残る場合がある。
このように、付着物101は、押圧部材140、及び、広域エアーノズル150によって除去されるが、はしご状に付着しているうちの、長手方向Lに延びる2本の長手方向付着物101aについては、量が多いので、さらに残る場合がある。
そこで、実施形態の付着物除去装置1は、さらに、部分エアーノズル160を備える。部分エアーノズル160は、シート部材100の幅方向Wの一方に向かってエアーを吹き付ける部分エアーノズル160aと、シート部材100の幅方向Wの他方に向かってエアーを吹き付ける部分エアーノズル160bとの2つ設けられ、それぞれ噴出口161を有する。2つの噴出口161間の幅は60mm以上150mm以下好ましい。部分エアーノズル160aと部分エアーノズル160bとは、それぞれシート部材100の15%以上25%以下の長さの領域に対してエアーを吹き付ける。
部分エアーノズル160は、広域エアーノズル150と同様に、押圧部材140が配置されている位置よりも、シート部材100の搬送方向H下流側に配置されている。部分エアーノズル160の噴出口151も、押圧部材140に対して搬送方向Hにおいて距離L1、シート部材100に対して距離T1離れた位置に配置されている。L1は、5mm以上30mm以下、T1は3mm以上20mm以下が好ましい。また、部分エアーノズル160の噴出口161からエアーは、シート部材100の押圧部材140によって折り曲げられている位置に向かって噴射される。部分エアーノズル160から噴射されるエアーの流量は、広域エアーノズル150と同様に、200L/min以上400L/min以下が好ましい。
(裏面側エアーノズル170)
また、繰出ロール121上でのシート部材100の巻締まりによって、剥離剤が塗工されていないシート部材100裏面に、付着物101がバインダを含むため、転写される場合がある。特に、紙管に近い巻はじめの30mm程度において、転写の発生が顕著になる。付着物101が転写されたままでシート部材100が搬送されると、転写された付着物101が押圧部材140のところでかき出されて堆積し、押圧部材140による押圧に支障をきたす場合がある。
また、繰出ロール121上でのシート部材100の巻締まりによって、剥離剤が塗工されていないシート部材100裏面に、付着物101がバインダを含むため、転写される場合がある。特に、紙管に近い巻はじめの30mm程度において、転写の発生が顕著になる。付着物101が転写されたままでシート部材100が搬送されると、転写された付着物101が押圧部材140のところでかき出されて堆積し、押圧部材140による押圧に支障をきたす場合がある。
そこで、実施形態の付着物除去装置1は、シート部材100の裏面側に、エアーを吹き付けて転写した付着物101を吹き飛ばす裏面側エアーノズル170をさらに備える。裏面側エアーノズル170は、らせん状にエアーを噴出する、例えばパタガンが好ましい。
裏面側エアーノズル170は、シート部材100の搬送方向Hにおいて押圧部材140よりも上流側に配置されている。実施形態で裏面側エアーノズル170は、シート部材100の繰出ロール121の円周に沿った軌道から直線軌道に変わる変曲点近傍にエアーを吹き付けるように配置されている。
また、裏面側エアーノズル170とシート部材100におけるエアーが吹き付けられる位置との間の距離は、繰り出しロール121からシート部材が繰り出されるにつれて、径が小さくなる。しかし、図示しない駆動部によって、繰出ロール121に巻かれているシート部材100の量にかかわらず、エアーの吹き出し位置と、シート部材100におけるエアーが吹き付けられる位置との間の距離が一定となるように、移動可能となっている。したがって、常に一定の風速及び風量で、シート部材100に対して空気を吹き付けることができる。
裏面側エアーノズル170は、実施形態では、エアー圧0.5MPa、エアー量110L/minであり、付着物101の除去速度は200m/min相当となる。
実際に1.7μm、3.4μm、3.35μmの微粒子を用いて実験を行った結果、裏面側エアーノズル170とシート部材100との距離が50mmの場合、1.7μm、3.4μm、3.35μmの付着物を除去可能であった。裏面側エアーノズル170とシート部材100との距離が100mmの場合、同様に1.7μm、3.4μm、3.35μmの付着物を除去可能であった。裏面側エアーノズル170とシート部材100との距離が150mmの場合、3.4μm、3.35μmの付着物を除去可能であったが1.7μmは除去できなかった。裏面側エアーノズル170とシート部材100との距離が200mmの場合、1.7μm、3.4μm、3.35μmのいずれも除去できなかった。ゆえに、裏面側エアーノズル170とシート部材100との距離は、50mm以上100以下が好ましい。
実際に1.7μm、3.4μm、3.35μmの微粒子を用いて実験を行った結果、裏面側エアーノズル170とシート部材100との距離が50mmの場合、1.7μm、3.4μm、3.35μmの付着物を除去可能であった。裏面側エアーノズル170とシート部材100との距離が100mmの場合、同様に1.7μm、3.4μm、3.35μmの付着物を除去可能であった。裏面側エアーノズル170とシート部材100との距離が150mmの場合、3.4μm、3.35μmの付着物を除去可能であったが1.7μmは除去できなかった。裏面側エアーノズル170とシート部材100との距離が200mmの場合、1.7μm、3.4μm、3.35μmのいずれも除去できなかった。ゆえに、裏面側エアーノズル170とシート部材100との距離は、50mm以上100以下が好ましい。
(集塵機構180)
集塵機構180は、付着物除去部110の下方に配置された吸引フード181と、吸引フード181と連結されたSUSドラム182と、SUSドラム182を介して、吸引フード181内を吸引するバキューム装置183とを備える。シート部材100から剥離された付着物101は、吸引フード181内に落下し、バキューム装置183により吸引されてSUSドラム182内に集められる。
集塵機構180は、付着物除去部110の下方に配置された吸引フード181と、吸引フード181と連結されたSUSドラム182と、SUSドラム182を介して、吸引フード181内を吸引するバキューム装置183とを備える。シート部材100から剥離された付着物101は、吸引フード181内に落下し、バキューム装置183により吸引されてSUSドラム182内に集められる。
第1実施形態の付着物除去装置1を用いた付着物除去方法によると。繰出ロール121から繰り出されたシート部材100は、付着物101が付着された表面が下向きになるようにして、補助ロール122と補助ロール132によってガイドされて搬送され、巻取機構130の巻取ロール131に巻き取られる。
押圧部材140が、シート部材100に裏面側から押し当てられると、シート部材100は薄いので、押圧部材140の先端形状に追従して折れ曲がる。一方、シート部材100に付着している付着物101は、実施形態ではセラミックグリーンシートであってシート部材100より厚みがあり、押圧部材140の先端形状と同じようには折れ曲がりにくい。ゆえに、シート部材100と、付着物101との間に隙間が生じ、付着物101がシート部材100から剥離して下方に落下する。このようにしてシート部材100から付着物101が分離される。
このとき、付着物101のうち幅方向付着物101bは、押圧部材140で押されたときも亀裂が生じにくく、剥離のきっかけが形成されにくい。しかし、実施形態の付着物除去装置1は、広域エアーノズル150を備え、幅方向付着物101bにエアーが吹き付けられるので、幅方向付着物101bに亀裂を生じやすくすることができ、付着物101の除去効率が向上される。
さらに、広域エアーノズル150は、幅方向Wにおいて広い領域にエアーを吹き付けるので、シート部材100が蛇行したとしても、付着物101全体にまんべんなく空気を吹き付けることができる。
また、はしご状に付着しているうちの、長手方向Lに延びる2本の長手方向付着物101aに対しては、さらに、部分エアーノズル160によってエアーが吹き付けられるので、長手方向付着物101aもより効果的に除去することができる。
さらに、実施形態によると、シート部材100の裏面側に、エアーを吹き付ける裏面側エアーノズル170が設けられているので、剥離剤の塗工されていないシート部材100裏面に転写された付着物101を吹き飛ばすことができる。したがって、付着物101が押圧部材140のところで堆積することがない。
そして、付着物除去装置1により付着物101が除去されたシート部材100を粉砕してPETのペレットを形成し、ペレットをシート部材100として再生することで、シート部材100のリサイクル方法を提供することができる。
さらに、このように再生されたシート部材100上にセラミックグリーンシートとなるスラリーがシート状に塗布される。次いで、シート部材100のセラミックグリーンシートがシート状に塗布された表面に電極パターンを印刷される。そして、電極パターンが印刷されたセラミックグリーンシートを矩形に切断し、シート部材100から、シート剥離装置200を用いて剥離される。剥離したセラミックグリーンシート101cを積層してマザーブロック積層体210を形成する。マザーブロック積層体210を、所定の大きさに切断し、複数の積層体チップ220を得る。その後、積層体チップ220を焼成し、外表面に外部電極310を形成することで、電子部品としての積層セラミックコンデンサ300を製造する製造方法を提供することができる。
(第2実施形態)
図9は第2実施形態の付着物除去装置2を説明する図である。付着物除去装置2は、第1実施形態の付着物除去装置2と異なり、押圧部材及びエアーノズルは設けられておらず、押圧刃部材20が配置されている。その他の部分については第1実施形態と同様であるので、同様の部分には第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略する。
図9は第2実施形態の付着物除去装置2を説明する図である。付着物除去装置2は、第1実施形態の付着物除去装置2と異なり、押圧部材及びエアーノズルは設けられておらず、押圧刃部材20が配置されている。その他の部分については第1実施形態と同様であるので、同様の部分には第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略する。
(押圧刃部材20)
押圧刃部材20は、刃軸Aに沿って延び、刃軸Aと直交する断面形状において湾曲した刃先21を有する。図10は押圧刃部材20の先端の刃先21の斜視図である。刃先21の湾曲形状は、例えば円弧状又は楕円弧状である。
押圧刃部材20は、刃軸Aに沿って延び、刃軸Aと直交する断面形状において湾曲した刃先21を有する。図10は押圧刃部材20の先端の刃先21の斜視図である。刃先21の湾曲形状は、例えば円弧状又は楕円弧状である。
図11は、押圧刃部材20のシート部材100に対する位置を説明する図である。図示するように、押圧刃部材20はシート部材100の幅方向Wに複数並んで配置されている。また、幅方向Wに並んで複数の配置された押圧刃部材20の列は、搬送方向Hの異なる複数の位置にそれぞれ配置されている。押圧刃部材20の列は、搬送方向H上流側から下流側に向かって搬送方向の位置H1に配置された前列20Aと、搬送方向の位置H2に配置された後列20Bとの異なる2箇所に配置されている。
また、刃軸Aは、図9に示すようにシート部材100に対して接触角度θ2で傾いた状態で配置されている。接触角度θ2は10°以上20°以下が好ましい。
前列20Aにおける互いに隣り合う押圧刃部材20の間の幅方向Wでの位置の搬送方向H下流側に、幅方向Wの中心がくるように後列20Bの押圧刃部材20は配置されている。そして、幅方向Wにおける、前列20Aの押圧刃部材20がシート部材100を押圧する領域と、後列20Bの押圧刃部材20がシート部材100を押圧する領域とは、一部重複している。すなわち、前列20Aの押圧刃部材20の刃先21と、後列20Bの押圧刃部材20の刃先21とは、幅方向Wにおいて一部重複したシート部材100の領域を押圧する。
また、刃軸Aは、シート部材100の搬送方向Hに対して、図11に示すように角度αで、若干斜めに配置されている。
第2実施形態の付着物除去装置2を用いた付着物除去方法によると、繰出ロール121から繰り出されたシート部材100は、付着物101が付着された表面が下向きになるようにして、補助ロール122と補助ロール132によってガイドされて搬送され、巻取機構130の巻取ロール131に巻き取られる。
押圧刃部材20は、シート部材100が繰出機構120の繰出ロール121から繰り出されて巻取機構130の巻取ロール131により巻き取られるまでの間の搬送中において、刃軸Aが、シート部材100の搬送方向Hに沿い且つシート部材100に対して垂直方向に角度θ2傾いた状態で、刃先21でシート部材100の表面を押圧する。
シート部材100には所定の張力が加えられており、カット刃203が押し当てられることで、シート部材100はカット刃203の形状に沿って湾曲する。そして、シート部材100の付着物101は、押圧刃部材20の刃先21によって欠き取られて剥離される。
このとき、刃先21でシート部材100を押圧すると、シート部材100が刃先21の湾曲形状に追従して湾曲するので、刃先21がシート部材100に食い込んで、付着物101を効率的に剥離させることができる。また、刃先21が湾曲しているので、直線刃と比べて、シート部材100を破損しにくい。
このとき、例えば幅方向付着物101bのうちの、前列20Aにおいて幅方向Wに並ぶ押圧刃部材20と押圧刃部材20との間を通るものは、前列20Aの押圧刃部材20によって十分に欠き取られずに残ってしまう場合がある。
しかし、前列20Aにおける互いに隣り合う押圧刃部材20の間の幅方向W位置の搬送方向H下流側に、後列20Bの押圧刃部材20が配置されている。したがって、幅方向付着物101bのうちの、前列20Aにおいて幅方向Wに並ぶ押圧刃部材20と押圧刃部材20との間を通って欠き取られずに残ってしまったものは、後列20Bの押圧刃部材20によって欠き取られる。ゆえに付着物101を十分に除去することができる。
シート部材100と押圧刃部材20の刃先21との接触角度θ2が20°より大きいと、付着物101を滑らかに剥離することが難しく、刃先21が付着物101に引っかかることにより刃先21が破損したりする可能性がある。また、10°より小さいと、押圧刃部材20の刃先21以外の部分がシート部材100に当接してシート部材100の搬送を妨げる可能性がある。しかし、実施形態の刃軸Aは、シート部材100に対して10°以上20°以下の接触角度θ2で傾いた状態で配置されているので、このようなことがない。
刃軸Aは、シート部材100の搬送方向Hに対して、図11に示すわずかな角度αで、若干斜めに配置されている。ゆえに切断痕をきっかけにしたシート部材100の破損が防止される。
図12は、シート部材100上の全面に付着物101が付着した状態において押圧刃部材20が付着物101を剥離する状態を説明する図である。第2実施形態の付着物除去装置2によると、はしご状の付着物101だけでなく、図12に示すような、シート部材100の全面に付着した付着物101も効果的に除去することができる。
そして、付着物除去装置2により付着物101が除去されたシート部材100を粉砕してPETのペレットを形成し、ペレットをシート部材100として再生することで、シート部材100のリサイクル方法を提供することができる。
さらに、このように再生されたシート部材100上にセラミックグリーンシートとなるスラリーがシート状に塗布する。次いで、シート部材100のセラミックグリーンシートがシート状に塗布された表面に電極パターンを印刷する。そして、電極パターンが印刷されたセラミックグリーンシートを矩形に切断し、シート部材100から、シート剥離装置200を用いて剥離する。剥離したセラミックグリーンシート101cを積層してマザーブロック積層体210を形成する。マザーブロック積層体210を、所定の大きさに切断し、複数の積層体チップ220を得る。その後、積層体チップ220の外表面に外部電極310を形成することで、電子部品としての積層セラミックコンデンサ300を製造する製造方法を提供することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は以下の組み合わせを含む。
<1>長尺状のシート部材を繰り出す繰出機構と、前記繰出機構により繰り出された前記シート部材を巻き取る巻取機構と、前記繰出機構により繰り出されて前記巻取機構により巻き取られるまでの間において、前記シート部材を裏面側から押圧して、前記シート部材の表面側が凸になるように折り曲げる押圧部材と、前記押圧部材よりも前記シート部材の搬送方向上流側において、前記シート部材の前記裏面側に、エアーを吹き付ける裏面側エアーノズルと、前記シート部材から剥離した付着物を集塵する集塵機構と、を備えるシート部材からの付着物除去装置。
<1>長尺状のシート部材を繰り出す繰出機構と、前記繰出機構により繰り出された前記シート部材を巻き取る巻取機構と、前記繰出機構により繰り出されて前記巻取機構により巻き取られるまでの間において、前記シート部材を裏面側から押圧して、前記シート部材の表面側が凸になるように折り曲げる押圧部材と、前記押圧部材よりも前記シート部材の搬送方向上流側において、前記シート部材の前記裏面側に、エアーを吹き付ける裏面側エアーノズルと、前記シート部材から剥離した付着物を集塵する集塵機構と、を備えるシート部材からの付着物除去装置。
<2>前記繰出機構は、前記シート部材が巻かれた繰出ロールを備え、前記繰出ロールに巻かれている前記シート部材の量にかかわらず、前記裏面側エアーノズルは、前記エアーの吹き出し位置と、前記裏面側エアーノズルによってエアーが吹き付けられる前記シート部材との間の距離が一定となるように、前記吹き出し位置が可変である、<1>に記載の付着物除去装置。
<3>前記裏面側エアーノズルから前記エアーは、らせん状に噴射される、<1>又は<2>に記載の付着物除去装置。
<4>表面に付着物が付着している長尺状のシート部材を繰り出し、前記シート部材の裏面側に、裏面側エアーノズルによってエアーを吹き付けて、前記表面より裏面に転写された付着物を除去し、前記シート部材を、裏面側から押圧部材によって押圧して、前記シート部材の表面側が凸になるように折り曲げることで、前記シート部材の前記表面の前記付着物を剥離させ、前記シート部材から剥離し前記付着物を集塵し、前記付着物が剥離した前記シート部材を巻き取る、シート部材からの付着物除去方法。
<5>表面に付着物が付着している長尺状のシート部材を繰り出し、前記シート部材の裏面側に、裏面側エアーノズルによってエアーを吹き付けて、前記表面より裏面に転写された付着物を除去し、繰り出された前記シート部材を、裏面側から押圧部材によって押圧して、前記シート部材の表面側が凸になるように折り曲げることで、前記シート部材の前記表面の前記付着物を剥離させ、前記シート部材から剥離し前記付着物を集塵し、前記付着物が剥離した前記シート部材を巻き取り、前記付着物が除去された前記シート部材を粉砕してペレットを形成する、シート部材のリサイクル方法。
<6>表面に付着物が付着している長尺状のシート部材を繰り出し、前記シート部材の裏面側に、裏面側エアーノズルによってエアーを吹き付けて、前記表面より裏面に転写された付着物を除去し、繰り出された前記シート部材を、裏面側から押圧部材によって押圧して、前記シート部材の表面側が凸になるように折り曲げることで、前記シート部材の前記表面の前記付着物を剥離させ、前記シート部材から剥離し前記付着物を集塵し、前記付着物が剥離した前記シート部材を巻き取り、前記付着物が除去された前記シート部材を粉砕してペレットを形成し、前記ペレットを用いて長尺状のシート部材を再生し、再生された前記シート部材上にセラミックグリーンシートを形成し、前記セラミックグリーンシートを用いて電子部品を製造する、電子部品の製造方法。
θ1 折曲角度
θ2 接触角度
A 刃軸
1,2 付着物除去装置
2 付着物除去装置
20 押圧刃部材
20A 前列
20B 後列
21 刃先
100 シート部材
101 付着物
101a 長手方向付着物
101b 幅方向付着物
101c セラミックグリーンシート
110 付着物除去部
120 繰出機構
121 繰出ロール
122 ブレーキ
122 補助ロール
130 巻取機構
131 巻取ロール
132 補助ロール
140 押圧部材
150 広域エアーノズル
151 噴出口
160,160a,160b 部分エアーノズル
161 噴出口
170 裏面側エアーノズル
180 集塵機構
200 シート剥離装置
300 積層セラミックコンデンサ
θ2 接触角度
A 刃軸
1,2 付着物除去装置
2 付着物除去装置
20 押圧刃部材
20A 前列
20B 後列
21 刃先
100 シート部材
101 付着物
101a 長手方向付着物
101b 幅方向付着物
101c セラミックグリーンシート
110 付着物除去部
120 繰出機構
121 繰出ロール
122 ブレーキ
122 補助ロール
130 巻取機構
131 巻取ロール
132 補助ロール
140 押圧部材
150 広域エアーノズル
151 噴出口
160,160a,160b 部分エアーノズル
161 噴出口
170 裏面側エアーノズル
180 集塵機構
200 シート剥離装置
300 積層セラミックコンデンサ
Claims (6)
- 長尺状のシート部材を繰り出す繰出機構と、
前記繰出機構により繰り出された前記シート部材を巻き取る巻取機構と、
前記繰出機構により繰り出されて前記巻取機構により巻き取られるまでの間において、前記シート部材を裏面側から押圧して、前記シート部材の表面側が凸になるように折り曲げる押圧部材と、
前記押圧部材よりも前記シート部材の搬送方向上流側において、
前記シート部材の前記裏面側に、エアーを吹き付ける裏面側エアーノズルと、
前記シート部材から剥離した付着物を集塵する集塵機構と、
を備えるシート部材からの付着物除去装置。 - 前記繰出機構は、前記シート部材が巻かれた繰出ロールを備え、前記繰出ロールに巻かれている前記シート部材の量にかかわらず、
前記裏面側エアーノズルは、前記エアーの吹き出し位置と、前記裏面側エアーノズルによってエアーが吹き付けられる前記シート部材との間の距離が一定となるように、前記吹き出し位置が可変である、
請求項1に記載の付着物除去装置。 - 前記裏面側エアーノズルから前記エアーは、らせん状に噴射される、
請求項2に記載の付着物除去装置。 - 表面に付着物が付着している長尺状のシート部材を繰り出し、
前記シート部材の裏面側に、裏面側エアーノズルによってエアーを吹き付けて、前記表面より裏面に転写された付着物を除去し、
前記シート部材を、裏面側から押圧部材によって押圧して、前記シート部材の表面側が凸になるように折り曲げることで、前記シート部材の前記表面の前記付着物を剥離させ、
前記シート部材から剥離し前記付着物を集塵し、
前記付着物が剥離した前記シート部材を巻き取る、
シート部材からの付着物除去方法。 - 表面に付着物が付着している長尺状のシート部材を繰り出し、
前記シート部材の裏面側に、裏面側エアーノズルによってエアーを吹き付けて、前記表面より裏面に転写された付着物を除去し、
繰り出された前記シート部材を、裏面側から押圧部材によって押圧して、前記シート部材の表面側が凸になるように折り曲げることで、前記シート部材の前記表面の前記付着物を剥離させ、
前記シート部材から剥離し前記付着物を集塵し、
前記付着物が剥離した前記シート部材を巻き取り、
前記付着物が除去された前記シート部材を粉砕してペレットを形成する、
シート部材のリサイクル方法。 - 表面に付着物が付着している長尺状のシート部材を繰り出し、
前記シート部材の裏面側に、裏面側エアーノズルによってエアーを吹き付けて、前記表面より裏面に転写された付着物を除去し、
繰り出された前記シート部材を、裏面側から押圧部材によって押圧して、前記シート部材の表面側が凸になるように折り曲げることで、前記シート部材の前記表面の前記付着物を剥離させ、
前記シート部材から剥離し前記付着物を集塵し、
前記付着物が剥離した前記シート部材を巻き取り、
前記付着物が除去された前記シート部材を粉砕してペレットを形成し、
前記ペレットを用いて長尺状のシート部材を再生し、
再生された前記シート部材上にセラミックグリーンシートを形成し、
前記セラミックグリーンシートを用いて電子部品を製造する、
電子部品の製造方法。
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