JP2001179741A - シート上の塗布物の剥離方法及び剥離装置 - Google Patents
シート上の塗布物の剥離方法及び剥離装置Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
Landscapes
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シート上のセラミックス等の塗布物を、安全
に効率よく剥離しうる方法を提供する。 【解決手段】 片面に塗布物を有するシート(2)上の
塗布物の剥離方法であって、送り出しロール(5)から
送り出されたシートの塗布物を有しない面(4)を、張
力をかけて先端半径Rが1mm以下のブレード(1)の
先端部と接触させ、接触位置でシート(2)を塗布物を
有しない面(4)側に90°以下の角度(8)に屈曲さ
せたのち、巻き取りロール(6)に巻き取るシート上の
塗布物の剥離方法。
に効率よく剥離しうる方法を提供する。 【解決手段】 片面に塗布物を有するシート(2)上の
塗布物の剥離方法であって、送り出しロール(5)から
送り出されたシートの塗布物を有しない面(4)を、張
力をかけて先端半径Rが1mm以下のブレード(1)の
先端部と接触させ、接触位置でシート(2)を塗布物を
有しない面(4)側に90°以下の角度(8)に屈曲さ
せたのち、巻き取りロール(6)に巻き取るシート上の
塗布物の剥離方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート上に塗布さ
れた塗料やセラミックス等の塗布物を安全に効率よく剥
離する方法と、これに用いる装置に関する。
れた塗料やセラミックス等の塗布物を安全に効率よく剥
離する方法と、これに用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題が増々重視されるように
なり、廃棄物のより安全な処理や、リサイクルによる再
利用が要望されている。このような観点から、プラスチ
ックフィルムや金属箔などに塗料や焼成前のセラミック
ス等を塗布したシートが廃棄された場合には、シート素
材と塗布物とを分離することが、各々の素材の公害対策
上より安全な処理、あるいは容易なリサイクルを可能と
するため望ましい。しかしセラミックス等の化学的、熱
的に安定な物質が塗布されたシートの場合、塗布物の剥
離は、公害を発生せず効率よく行える手段がなく、従
来、手作業による掻き落としによって行われている。手
作業による剥離では、剥離物が飛散するため作業環境が
悪いという大きな問題があり、また、手作業より効率よ
く、低コストで剥離作業を行いうる方法の開発が要望さ
れていた。
なり、廃棄物のより安全な処理や、リサイクルによる再
利用が要望されている。このような観点から、プラスチ
ックフィルムや金属箔などに塗料や焼成前のセラミック
ス等を塗布したシートが廃棄された場合には、シート素
材と塗布物とを分離することが、各々の素材の公害対策
上より安全な処理、あるいは容易なリサイクルを可能と
するため望ましい。しかしセラミックス等の化学的、熱
的に安定な物質が塗布されたシートの場合、塗布物の剥
離は、公害を発生せず効率よく行える手段がなく、従
来、手作業による掻き落としによって行われている。手
作業による剥離では、剥離物が飛散するため作業環境が
悪いという大きな問題があり、また、手作業より効率よ
く、低コストで剥離作業を行いうる方法の開発が要望さ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
シート上のセラミックス等の塗布物を、安全に効率よく
剥離しうる方法、及びこれに用いる装置を提供すること
を目的とする。
シート上のセラミックス等の塗布物を、安全に効率よく
剥離しうる方法、及びこれに用いる装置を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題に鑑
み鋭意研究した結果、シートの塗布面を上面として送り
出し、裏面を先端半径Rが1mm以下のブレードに張力
を与えて接触させ、この接触位置でシートを裏面側90
°以下に屈曲させたのち巻き取ることで、効率よく塗布
物を剥離しうることを見出し、この知見に基づき本発明
をなすに至った。すなわち本発明は、(1)片面に塗布
物を有するシート上の塗布物の剥離方法であって、送り
出しロールから送り出されたシートの塗布物を有しない
面を、張力をかけて先端半径Rが1mm以下のブレード
の先端部と接触させ、接触位置でシートを塗布物を有し
ない面側に90°以下の角度に屈曲させたのち、巻き取
りロールに巻き取ることを特徴とするシート上の塗布物
の剥離方法、(2)張力が9.8N/cm2以上である
ことを特徴とする(1)項記載のシート上の塗布物の剥
離方法、(3)ブレードとの接触位置近傍のシートの塗
布物を有する面側から吸引を行うことを特徴とする
(1)又は(2)項記載のシート上の塗布物の剥離方
法、(4)巻き取りロール側から、ブレードとの接触位
置近傍のシートの塗布物を有する面に向けて流体を吹き
付けることを特徴とする(1)、(2)又は(3)項記
載のシート上の塗布物の剥離方法、及び(5)片面に塗
布物を有するシート上の塗布物を剥離する装置であっ
て、シートを送り出す送り出しロール、送り出されたシ
ートを巻き取る巻き取りロール、及び先端半径Rが1m
m以下のブレードを有し、送り出しロールと巻き取りロ
ールの間で、シートの塗布物を有しない面を、張力をか
けて先端半径Rが1mm以下のブレードの先端部と接触
させ、接触位置でシートを塗布物を有しない面側に90
°以下の角度に屈曲させ、必要に応じ巻き取りロール側
からブレードとの接触位置近傍のシートの塗布物を有す
る面に流体を吹き付け、吸引手段により吸引することを
特徴とするシート上の塗布物の剥離装置を提供するもの
である。
み鋭意研究した結果、シートの塗布面を上面として送り
出し、裏面を先端半径Rが1mm以下のブレードに張力
を与えて接触させ、この接触位置でシートを裏面側90
°以下に屈曲させたのち巻き取ることで、効率よく塗布
物を剥離しうることを見出し、この知見に基づき本発明
をなすに至った。すなわち本発明は、(1)片面に塗布
物を有するシート上の塗布物の剥離方法であって、送り
出しロールから送り出されたシートの塗布物を有しない
面を、張力をかけて先端半径Rが1mm以下のブレード
の先端部と接触させ、接触位置でシートを塗布物を有し
ない面側に90°以下の角度に屈曲させたのち、巻き取
りロールに巻き取ることを特徴とするシート上の塗布物
の剥離方法、(2)張力が9.8N/cm2以上である
ことを特徴とする(1)項記載のシート上の塗布物の剥
離方法、(3)ブレードとの接触位置近傍のシートの塗
布物を有する面側から吸引を行うことを特徴とする
(1)又は(2)項記載のシート上の塗布物の剥離方
法、(4)巻き取りロール側から、ブレードとの接触位
置近傍のシートの塗布物を有する面に向けて流体を吹き
付けることを特徴とする(1)、(2)又は(3)項記
載のシート上の塗布物の剥離方法、及び(5)片面に塗
布物を有するシート上の塗布物を剥離する装置であっ
て、シートを送り出す送り出しロール、送り出されたシ
ートを巻き取る巻き取りロール、及び先端半径Rが1m
m以下のブレードを有し、送り出しロールと巻き取りロ
ールの間で、シートの塗布物を有しない面を、張力をか
けて先端半径Rが1mm以下のブレードの先端部と接触
させ、接触位置でシートを塗布物を有しない面側に90
°以下の角度に屈曲させ、必要に応じ巻き取りロール側
からブレードとの接触位置近傍のシートの塗布物を有す
る面に流体を吹き付け、吸引手段により吸引することを
特徴とするシート上の塗布物の剥離装置を提供するもの
である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で剥離処理を行いうるシー
トは、片面に剥離対象となる塗布物を有するものであっ
て、後述する形状にシートを屈曲させてブレードに接触
させ、張力をかけることができれば、特に制限はない。
シート素材としては例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)などのプラスチックフィルム、金属箔、化
学繊維シートなどが挙げられる。また、塗布物の種類も
特に制限はなく、熱的、化学的に安定な塗布物の剥離も
行える。このような塗布物としては、焼成前のセラミッ
クス、各種塗料、耐熱性や耐摩擦性等を付与するコーテ
ィング材などが挙げられる。シートの厚さも特に制限は
ないが、塗布物を除いた厚さが好ましくは10〜100
μmであり、塗布物の厚さは好ましくは1〜30μmで
ある。なお、本発明において「塗布物」は、剥離対象と
するもののみをさす。
トは、片面に剥離対象となる塗布物を有するものであっ
て、後述する形状にシートを屈曲させてブレードに接触
させ、張力をかけることができれば、特に制限はない。
シート素材としては例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)などのプラスチックフィルム、金属箔、化
学繊維シートなどが挙げられる。また、塗布物の種類も
特に制限はなく、熱的、化学的に安定な塗布物の剥離も
行える。このような塗布物としては、焼成前のセラミッ
クス、各種塗料、耐熱性や耐摩擦性等を付与するコーテ
ィング材などが挙げられる。シートの厚さも特に制限は
ないが、塗布物を除いた厚さが好ましくは10〜100
μmであり、塗布物の厚さは好ましくは1〜30μmで
ある。なお、本発明において「塗布物」は、剥離対象と
するもののみをさす。
【0006】次に図面を参照して本発明を説明する。図
1は本発明方法の説明図である。送り出しロール5から
送り出されたシート2は、塗布物を有していない裏面4
がブレード1に接し、この接触位置で裏面4側に屈曲し
て、巻き取りロール6に巻き取られる。3はシートの塗
布物を有する面である。矢印7はシートの進む方向を示
し、8は屈曲させたシートの角度を示す。本発明におい
てはシートの塗布物を有しない面をブレードと接触させ
ることにより、剥離した塗布物に異物が混入、混在する
ことを避けることが可能であり、塗布物をリサイクルす
ることができる。また、ブレードとシート面の間に塗布
物が介在して処理能力を低下させることが避けられる等
の効果が得られる。シートの裏面側への屈曲角度は90
°以下であり、好ましくは30〜70°、さらに好まし
くは30〜60°である。屈曲角度が90°より大きい
とシートから塗布物を完全に剥離することが困難とな
る。シート2は送り出しロール5と巻き取りロール6の
間で張力を与えられてブレード1と接する。張力の大き
さは、目的とする剥離の度合いや塗布物の種類、状態な
どに応じ適宜設定されるが、好ましくは9.8N/cm
2以上、さらに好ましくは19.6〜65N/cm2であ
る。張力が小さすぎるとブレード先端部における屈曲角
度の保持が困難となる場合がある。張力を与える方法と
しては、例えば送り出しロール5ではブレーキをかけ、
巻き取りロール6でこれに抗してモーターなどで巻き取
り力を与えることなどが挙げられる。シートの巻き取り
速度は特に制限はなく、処理対象のシートや塗布物の種
類などに応じ適宜設定されるが、好ましくは30〜50
m/分である。このようにすると、ブレード1の先端部
を通過するシート塗布面3において塗布物の剥離が発生
する。
1は本発明方法の説明図である。送り出しロール5から
送り出されたシート2は、塗布物を有していない裏面4
がブレード1に接し、この接触位置で裏面4側に屈曲し
て、巻き取りロール6に巻き取られる。3はシートの塗
布物を有する面である。矢印7はシートの進む方向を示
し、8は屈曲させたシートの角度を示す。本発明におい
てはシートの塗布物を有しない面をブレードと接触させ
ることにより、剥離した塗布物に異物が混入、混在する
ことを避けることが可能であり、塗布物をリサイクルす
ることができる。また、ブレードとシート面の間に塗布
物が介在して処理能力を低下させることが避けられる等
の効果が得られる。シートの裏面側への屈曲角度は90
°以下であり、好ましくは30〜70°、さらに好まし
くは30〜60°である。屈曲角度が90°より大きい
とシートから塗布物を完全に剥離することが困難とな
る。シート2は送り出しロール5と巻き取りロール6の
間で張力を与えられてブレード1と接する。張力の大き
さは、目的とする剥離の度合いや塗布物の種類、状態な
どに応じ適宜設定されるが、好ましくは9.8N/cm
2以上、さらに好ましくは19.6〜65N/cm2であ
る。張力が小さすぎるとブレード先端部における屈曲角
度の保持が困難となる場合がある。張力を与える方法と
しては、例えば送り出しロール5ではブレーキをかけ、
巻き取りロール6でこれに抗してモーターなどで巻き取
り力を与えることなどが挙げられる。シートの巻き取り
速度は特に制限はなく、処理対象のシートや塗布物の種
類などに応じ適宜設定されるが、好ましくは30〜50
m/分である。このようにすると、ブレード1の先端部
を通過するシート塗布面3において塗布物の剥離が発生
する。
【0007】図2にブレード1の先端部を拡大した正面
図を示した。ブレード1の先端半径R(以下、先端Rと
いう)は1mm以下、好ましくは0.1〜0.5mmで
ある。ブレードの先端Rが大きすぎるとシートから塗布
物を完全に剥離することが困難となる。ブレードは、シ
ートに適宜張力を与えて接触させうるものであれば素材
等に制限はなく、例えば金属製のナイフエッジなどを用
いることができる。先端R以外についての形状は、シー
トの幅などに応じ適宜選択できる。
図を示した。ブレード1の先端半径R(以下、先端Rと
いう)は1mm以下、好ましくは0.1〜0.5mmで
ある。ブレードの先端Rが大きすぎるとシートから塗布
物を完全に剥離することが困難となる。ブレードは、シ
ートに適宜張力を与えて接触させうるものであれば素材
等に制限はなく、例えば金属製のナイフエッジなどを用
いることができる。先端R以外についての形状は、シー
トの幅などに応じ適宜選択できる。
【0008】ブレードの先端部で発生した剥離物は、吸
引等を行って飛散を防止することが作業環境などの観点
から好ましい。また、ブレード先端部付近で吸引を行う
ことで、塗布物の剥離を促進することができる。さら
に、塗布物とシートの密着性が高く剥離しにくい場合
や、剥離効率をより向上させたい場合には、巻き取りロ
ール側から、ブレード先端部近傍のシート塗布面に流体
を吹き付けて、剥離を促すことができる。
引等を行って飛散を防止することが作業環境などの観点
から好ましい。また、ブレード先端部付近で吸引を行う
ことで、塗布物の剥離を促進することができる。さら
に、塗布物とシートの密着性が高く剥離しにくい場合
や、剥離効率をより向上させたい場合には、巻き取りロ
ール側から、ブレード先端部近傍のシート塗布面に流体
を吹き付けて、剥離を促すことができる。
【0009】
【実施例】以下に上記のような吸引手段、流体吹き付け
手段を有する本発明の装置、及びこれを用いた本発明方
法の実施例について説明する。図3は、本発明の方法及
び装置の一実施例を示す説明図であり、31は先端Rが
1mm以下のブレード、35は送り出しロール、36は
巻き取りロールである。シート32は塗布面33に塗布
物を有し、裏面34でブレード31と接する。矢印37
はシート32の進行方向である。39はシート32に張
力を与えるためのブレーキであり、巻き取り用モーター
40がブレーキ39に抗して巻き取ることで張力が与え
られる。シート32の裏面34側への屈曲角度38につ
いては図1で説明したと同様であり、好ましい範囲につ
いても同様である。シートの巻き取り速度、張力、ブレ
ードの先端Rの好ましい範囲も上記と同様である。
手段を有する本発明の装置、及びこれを用いた本発明方
法の実施例について説明する。図3は、本発明の方法及
び装置の一実施例を示す説明図であり、31は先端Rが
1mm以下のブレード、35は送り出しロール、36は
巻き取りロールである。シート32は塗布面33に塗布
物を有し、裏面34でブレード31と接する。矢印37
はシート32の進行方向である。39はシート32に張
力を与えるためのブレーキであり、巻き取り用モーター
40がブレーキ39に抗して巻き取ることで張力が与え
られる。シート32の裏面34側への屈曲角度38につ
いては図1で説明したと同様であり、好ましい範囲につ
いても同様である。シートの巻き取り速度、張力、ブレ
ードの先端Rの好ましい範囲も上記と同様である。
【0010】塗布物の剥離は、図中Aで示したブレード
先端部近傍で発生するが、A近傍においてシートの塗布
面33側より吸引装置41で吸引すると、塗布物に負圧
がかかるため塗布物の剥離が促進されるとともに、剥離
物等の飛散が防止できる。吸引の程度(負圧の大きさ)
は特に制限はなく、シートの有する塗布物の厚さや密着
性などに応じ適宜設定される。吸引された剥離物は集塵
器等(図示しない)へ送られる。また、必要に応じ流体
吹き付けノズル42より流体をシートに吹き付け、さら
に剥離を促進することができる。流体の吹き付けは図3
に示すように、巻き取りロール36側から、ブレード先
端部近傍のシート塗布面32に向けて行う。吹き付けは
0.98N/cm2以上の圧力で行うことが好ましい。
吹き付ける流体は特に制限はなく、例えば、エアー、砂
等のブラストを混入したエアー、水をはじめとする液体
(ミストやエアロゾルを含む)などを用いることがで
き、エアー以外のものを用いる場合は剥離物との分離が
容易なものを選択することが好ましい。吹き付けられた
液体やブラストは、剥離した塗布物とともに吸引装置4
1で吸引され、集塵器等に送られたのち、分離される。
なお、図3においてはノズル以外の流体吹き付け手段の
図示を省略した。
先端部近傍で発生するが、A近傍においてシートの塗布
面33側より吸引装置41で吸引すると、塗布物に負圧
がかかるため塗布物の剥離が促進されるとともに、剥離
物等の飛散が防止できる。吸引の程度(負圧の大きさ)
は特に制限はなく、シートの有する塗布物の厚さや密着
性などに応じ適宜設定される。吸引された剥離物は集塵
器等(図示しない)へ送られる。また、必要に応じ流体
吹き付けノズル42より流体をシートに吹き付け、さら
に剥離を促進することができる。流体の吹き付けは図3
に示すように、巻き取りロール36側から、ブレード先
端部近傍のシート塗布面32に向けて行う。吹き付けは
0.98N/cm2以上の圧力で行うことが好ましい。
吹き付ける流体は特に制限はなく、例えば、エアー、砂
等のブラストを混入したエアー、水をはじめとする液体
(ミストやエアロゾルを含む)などを用いることがで
き、エアー以外のものを用いる場合は剥離物との分離が
容易なものを選択することが好ましい。吹き付けられた
液体やブラストは、剥離した塗布物とともに吸引装置4
1で吸引され、集塵器等に送られたのち、分離される。
なお、図3においてはノズル以外の流体吹き付け手段の
図示を省略した。
【0011】図3に示した装置を用い、以下に示すシー
トの塗布物剥離を行ったところ、完全に剥離することが
でき、シートと塗布物とに分離できた。なお、ブレード
の先端Rは0.1mmで、厚さ0.2〜0.3mmのす
きまゲージのブレード刃を使用し、屈曲したシートの角
度は40°、シートの巻き取り速度は30〜50m/分
として、60N/cm2の張力をかけた。 (シート素材) ポリエチレンテレフタレート (塗布物) グリーンセラミックス(焼成前のセラミックス) (シートの厚さ)50μm、うち塗布物の膜厚5μm (シートの形状)幅360mm、長さ2000m
トの塗布物剥離を行ったところ、完全に剥離することが
でき、シートと塗布物とに分離できた。なお、ブレード
の先端Rは0.1mmで、厚さ0.2〜0.3mmのす
きまゲージのブレード刃を使用し、屈曲したシートの角
度は40°、シートの巻き取り速度は30〜50m/分
として、60N/cm2の張力をかけた。 (シート素材) ポリエチレンテレフタレート (塗布物) グリーンセラミックス(焼成前のセラミックス) (シートの厚さ)50μm、うち塗布物の膜厚5μm (シートの形状)幅360mm、長さ2000m
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、シート上の塗布物を効
率よく剥離することができ、シートの安全な処理やリサ
イクルに寄与しうる。従来、手作業で剥離が行われてい
た、熱的、化学的に安定な塗布物を有するシートの剥離
作業も人手によらずに行うことができるため、人体に悪
影響を及ぼす作業環境での人手作業を解消でき、剥離作
業にかかるコストも低減できる。また、本発明において
は熱処理、化学処理を行わずに剥離させるため、これら
の処理に弱い素材のシートの塗布物も剥離しうる。
率よく剥離することができ、シートの安全な処理やリサ
イクルに寄与しうる。従来、手作業で剥離が行われてい
た、熱的、化学的に安定な塗布物を有するシートの剥離
作業も人手によらずに行うことができるため、人体に悪
影響を及ぼす作業環境での人手作業を解消でき、剥離作
業にかかるコストも低減できる。また、本発明において
は熱処理、化学処理を行わずに剥離させるため、これら
の処理に弱い素材のシートの塗布物も剥離しうる。
【図1】本発明方法の説明図である。
【図2】図1中のブレードの先端部を拡大した正面図で
ある。
ある。
【図3】本発明の方法及び装置の一実施例の説明図であ
る。
る。
1、31 ブレード 2、32 シート 3、33 シート塗布面 4、34 シート裏面 5、35 送り出しロール 6、36 巻き取りロール 7、37 矢印(シートの進行方向) 8、38 屈曲角度 39 ブレーキ 40 モーター 41 吸引装置 42 流体吹き付けノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米花 一好 埼玉県川口市西川口2丁目17番1号 エヌ ツーシステム株式会社内 (72)発明者 野並 隆 埼玉県川口市西川口2丁目17番1号 エヌ ツーシステム株式会社内 (72)発明者 鈴木 光次郎 千葉県四街道市鷹の台2−32−4 (72)発明者 岩見田 克樹 千葉県千葉市緑区鎌取町762−1 ダイア パレスおゆみ野II−1101号 (72)発明者 林 卓巳 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 4F301 AA25 BA21 BF04 BF26 BG40
Claims (5)
- 【請求項1】 片面に塗布物を有するシート上の塗布物
の剥離方法であって、送り出しロールから送り出された
シートの塗布物を有しない面を、張力をかけて先端半径
Rが1mm以下のブレードの先端部と接触させ、接触位
置でシートを塗布物を有しない面側に90°以下の角度
に屈曲させたのち、巻き取りロールに巻き取ることを特
徴とするシート上の塗布物の剥離方法。 - 【請求項2】 張力が9.8N/cm2以上であること
を特徴とする請求項1記載のシート上の塗布物の剥離方
法。 - 【請求項3】 ブレードとの接触位置近傍のシートの塗
布物を有する面側から吸引を行うことを特徴とする請求
項1又は2記載のシート上の塗布物の剥離方法。 - 【請求項4】 巻き取りロール側から、ブレードとの接
触位置近傍のシートの塗布物を有する面に向けて流体を
吹き付けることを特徴とする請求項1、2又は3記載の
シート上の塗布物の剥離方法。 - 【請求項5】 片面に塗布物を有するシート上の塗布物
を剥離する装置であって、シートを送り出す送り出しロ
ール、送り出されたシートを巻き取る巻き取りロール、
及び先端半径Rが1mm以下のブレードを有し、送り出
しロールと巻き取りロールの間で、シートの塗布物を有
しない面を、張力をかけて先端半径Rが1mm以下のブ
レードの先端部と接触させ、接触位置でシートを塗布物
を有しない面側に90°以下の角度に屈曲させ、必要に
応じ巻き取りロール側からブレードとの接触位置近傍の
シートの塗布物を有する面に流体を吹き付け、吸引手段
により吸引することを特徴とするシート上の塗布物の剥
離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37468099A JP2001179741A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | シート上の塗布物の剥離方法及び剥離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37468099A JP2001179741A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | シート上の塗布物の剥離方法及び剥離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001179741A true JP2001179741A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=18504255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37468099A Withdrawn JP2001179741A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | シート上の塗布物の剥離方法及び剥離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001179741A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014053173A1 (en) * | 2012-10-03 | 2014-04-10 | Coexpair | Handling of epoxy resins |
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- 1999-12-28 JP JP37468099A patent/JP2001179741A/ja not_active Withdrawn
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